JP2004517826A - Cns障害の治療において有用なイソキノリン誘導体 - Google Patents

Cns障害の治療において有用なイソキノリン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、5−HT受容体にアフィニティーを有し、種々のCNS障害の治療に有用な式(I)で示される新規テトラヒドロ−イソキノリン誘導体に関する。上記式において、Jは式(a)、(b)または(c)で示される基から選択され、ここに、(a)は基(i)であり、(b)は基(ii)であり、(c)は基(iii)である。

Description

【発明の詳細な記載】
【0001】
本発明は薬理活性を有する新規化合物、これらの製造方法、これらを含む組成物ならびにCNSおよび他の障害の治療におけるその使用に関する。
【0002】
WO98/27081は、5−HT受容体アンタゴニストと言われ、種々のCNS障害の治療において有用であることが特許請求されている、一連のアリールスルホンアミド化合物を開示している。WO99/47516およびWO99/65906の両方は、5−HT受容体アフィニティーを有することが特許請求されている、一連のインドール誘導体を開示している。WO99/28313(Merck & Co Inc)は、癌、神経線維腫良性増殖障害、盲目症、デルタ肝炎およびウイルス関連感染症、再狭窄および多発性嚢胞腎の治療において有用である、ファルネシル−蛋白トランスフェラーゼの阻害剤としての、イミダゾリルメチルテトラヒドロイソキノリンおよび関連化合物の調製法を記載している。
【0003】
この度、5−HT受容体アフィニティーを有する、構造的に新規な群の化合物を見出した。したがって、本発明は、第1の態様において、式(I):
【化1】
Figure 2004517826
[式中、
はハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、CN、CFまたはOCFであり;
はC1−6アルキルであるか、またはR基はRと一緒になって、5または6員の飽和カルボサイクリック環を形成し;
は水素またはハロゲン、C1−6アルコキシ、CN、アミノ、モノ−もしくはジ−CアルキルアミノまたはRが水素もしくはC1−6アルキルである−C(O)OR基から成る群から選択される1、2または3つの置換基により置換されていてもよいC1−10アルキル基であるか、またはRはR基と一緒になって、5または6員の飽和カルボサイクリック環を形成し;
mは0〜3であり;
nは0〜6であり;
Jは式(a)、(b)または(c)で示される基から選択され、ここに;
【0004】
(a)は基:
【化2】
Figure 2004517826
(式中、Rはハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルキルチオ、ヒドロキシ、CN、CF、NO、OCF、上記Rに記載の基により置換されていてもよいフェニル、ベンジル、フェニルオキシ、ベンジルオキシもしくはC3−6シクロアルキルオキシまたは(CHNR基であり、ここに、qは0、1または2であり、RおよびRは、独立して、水素またはC1−6アルキルであり;
pは0、1、2、3または4であり;
XはCHまたはNであり;および
【化3】
Figure 2004517826
は単結合または二重結合である)
であり;
【0005】
(b)は基:
【化4】
Figure 2004517826
(Rおよびpは、上記(a)基の記載と同意義である)
であり
(c)は基:
【化5】
Figure 2004517826
(式中、Rおよびpは、(a)基の記載と同意義であり、RおよびRは一緒になって、上記Rに記載した基により置換されていてもよい5〜7員のカルボサイクリックまたはヘテロサイクリック環を形成する)
である]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。
【0006】
アルキル基は、単独または他の基の一部であっても、直鎖または分枝鎖であってもよい。「ハロゲン」なる用語は、本明細書において、特記しない限り、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素から選択される基を記載するために用いられる。
存在する場合(すなわち、mが0以外である場合)、R基(複数でも可)は、ベンゼン環内のいずれの適当な炭素原子に置換されていてもよい。mが2または3である場合、R基は同じであっても、または異なっていてもよい。好ましいR基はハロゲン(特に、フッ素、塩素または臭素)またはC1−6アルキル基(特に、メチル)である。好ましくは、mは0または1であり、最も好ましくは0である。
存在する場合(すなわち、nが0以外である場合)、R基(複数でも可)は、窒素含有環内のいずれの適当な炭素原子に置換されていてもよい。nが2またはそれ以上である場合、R基は、同じであっても、または異なっていてもよい。特に好ましいR基はメチルである。好ましくは、nは0,1または2である。最も好ましくは、nは0である。
好ましくは、Rは水素,メチルまたはエチルである。最も好ましくは、Rは水素である。
好ましくは、Jは式(a)または(c)で示される基であり、最も好ましくは(a)で示される基である。
【0007】
Jの定義中の式(a)
基は、二環式環中のいずれの適当な炭素原子に置換され得る。pが0以外である場合、Rは、好ましくは、ハロゲン(特に、フッ素、塩素または臭素)、C1−6アルキル基(特に、メチル)、C1−6アルコキシ基(特に、メトキシ)、ベンジル、置換されていてもよいフェニルまたは(CHNR基(特に、CHNMe)である。代わりに、好ましくは、RはCFまたはC1−6アルカノイル(特に、CHCOOブチル)である。pが2、3または4である場合、R基は、同じであっても、または異なっていてもよい。
好ましくは、pは0、1または2であり、最も好ましくは、pは1である。
好ましくは、
【化6】
Figure 2004517826
は二重結合である。
好ましくは、XはCHである。
XがCHであり、
【化7】
Figure 2004517826
が二重結合である場合、最も好ましくは、Rは二環式環のC−3に結合している置換されていてもよいフェニル、特に非置換フェニルを意味する。
【0008】
Jの定義中の式(b)
基は、インダゾール環中のいずれの適当な炭素原子に置換され得る。好ましいR基は、上記式(a)に関して示した基を含む。
好ましくは、pは1である。
好ましくは、Rはハロゲン、特に塩素を意味する。
【0009】
Jの定義中の式(c)
基はいずれの適当な炭素原子に置換され得る。好ましいR基は、上記式(a)に関して示した基を含む。
およびR基の結合により形成される5〜7員のヘテロサイクリック環は飽和、不飽和または部分的に飽和であってもよい。好ましくは、RおよびRは一緒になって、6員のカルボサイクリックまたはヘテロサイクリック環を形成する。最も好ましくは、J基がカルバゾールまたはテトラヒドロカルバゾール環であるように、RおよびRは結合する。
好ましくは、pは0である。
【0010】
本発明の一の態様において、式(IB):
【化8】
Figure 2004517826
[式中:
’はハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、CN、CF3、OCF、フェニルオキシ、ベンジルオキシまたはC3−6シクロアルキルオキシであり;
mは0〜4であり;
’は上記R’の記載と同意義であり;
n’は0〜3であり;
’、R’R’、R’、R’およびR’は、独立して、水素またはC1−6アルキルであるか、またはR’はR’基と一緒になって、5または6員の飽和環を形成し;
’は水素、ハロゲン、C1−6アルコキシ、CN、アミノ、モノ−もしくはジ−Cアルキルアミノから成る群から選択される1、2、または3つの置換基により置換されていてもよいC1−10アルキル、またはR10’が水素もしくはC1−6アルキルである−C(O)OR10’であるか、またはR’はR’基と一緒になって、5または6員の飽和環を形成し;
【化9】
Figure 2004517826
は単結合または二重結合である]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。
【0011】
本発明の特に好ましい化合物は、実施例1〜35(下記する)またはその医薬上許容される塩を含む。
さらに特に好ましい式(I)で示される化合物は、7−(3−フェニル−インドール−1−スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン塩酸塩(E35)またはその医薬上許容される塩を含む。
【0012】
式(I)で示される化合物はその酸付加塩を形成することができる。医薬において用いるための、式(I)で示される化合物の塩は医薬上許容されなければならないことは理解できるだろう。適当な医薬上許容される塩は、当業者には明らかであり、J. Pharm. Sci., 1977, 66, 1−19に記載されている塩、例えば、無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸またはリン酸;および有機酸、例えば、コハク酸、マレイン酸、酢酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸またはナフタレンスルホン酸と形成される酸付加塩を含む。
式(I)で示される化合物は、結晶形態または非結晶形態で調製することができ、結晶形態である場合、所望により、水和または溶媒和されていてもよい。本発明は、化学量論的な溶媒和物、例えば水和物、ならびに種々の量の溶媒、例えば水を含有する化合物を範囲内に含む。
ある種の式(I)で示される化合物は、立体異性体形態(例えば、ジアステレオマーおよびエナンチオマー)で存在することができ、本発明は、各々、これらの立体異性体形態、およびラセミ体を含むそれらの混合物も範囲とする。異なる立体異性体形態は、通常の方法により別のものから1つを分離することができるか、または、いずれの特定の異性体を、立体特異的合成または不斉合成により得ることができる。また、本発明はいずれの互変異性体形態およびそれらの混合物も範囲とする。
【0013】
さらなる態様において、また、本発明は式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩の製造方法であって、式(II):
【化10】
Figure 2004517826
(式中、Jは式(I)の記載と同意義である)
で示される化合物と式(III):
【化11】
Figure 2004517826
(式中、R〜R、mおよびnは式(I)の記載と同意義であり、Lは脱離基である)
で示される化合物またはその保護誘導体とをカップリングさせ、ついで、所望により:
・式(I)で示される化合物を別の式(I)で示される化合物に変換すること;
・いずれの保護基を除去すること;
・医薬上許容される塩を形成すること;
を含む方法を提供する。
【0014】
適当な脱離基は、ハロゲン、特にクロロを含む。式(II)および式(III)で示される化合物の反応は、所望により相間移動条件下、テトラヒドロフランのような不活性有機溶媒と水酸化ナトリウムのような水性塩基との混合物中、水酸化テトラブチルアンモニウムのような適当な相間移動触媒を添加して、2つの試薬を一緒に混合することにより行うことができる。別法として、式(II)および式(III)で示される化合物の反応は、式(II)で示される化合物を、テトラヒドロフランまたはN,N−ジメチルホルムアミドのような不活性溶媒中、水素化ナトリウムまたはヘキサメチルジシラザンナトリウム(NaHMDS)のような適当な塩基で処理して、式(II)で示される化合物のアニオンを形成し、ついで、不活性溶媒中でこれを式(III)で示される化合物で処理することにより行うことができる。Jが式(a)で示される基であり、
【化12】
Figure 2004517826
が単結合である式(I)で示される化合物に関して、式(II)および式(III)で示される化合物の反応は、所望により、ジクロロメタンのような不活性溶媒中、トリエチルアミンまたはピリジンのような適当な塩基を添加するか、または添加せずに、2つの試薬を混合することにより行うことができる。
が水素である場合、遊離NHに適した保護基は、カルボニル含有保護基、例えばアセチル、トリフルオロアセチルまたは2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルを含む。
【0015】
式(I)で示される化合物は、標準的な方法を用いて式(I)で示されるさらなる化合物に変換することができる。Rが水素である式(I)で示される化合物に関して、不活性溶媒中で、1モル当量のハロゲン化アルキルおよび1モル当量の適当な塩基を用いる慣用的なアルキル化により別のR基を導入することができる。
いくつかの上記した処理の間、ある種の活性な置換基を保護する必要性があり得ることは当業者には理解できるだろう。標準的な保護方法および脱保護方法、例えば、Greene T.W. ´Protective groups in organic synthesis´, New York, Wiley (1981)に記載の方法を用いることができる。例えば、一級アミンは、アシル(例えば、アセチル)、フタルイミド、ベンジル、ベンジルオキシカルボニルまたはトリチル誘導体として保護することができる。カルボン酸基はエステルとして保護することができる。アルデヒドまたはケトン基はアセタール、ケタール、チオアセタールまたはチオケタールとして保護することができる。かかる基の脱保護は当該分野でよく知られた慣用的な方法を用いて行う。
【0016】
式(II)および式(III)で示される化合物は市販されており、本明細書に記載の方法もしくはそれに類似の方法または公知の方法を用いて調製することもできる。
医薬上許容される塩は適当な酸または酸誘導体との反応により、慣用的に調製することができる。
【0017】
式(I)で示される化合物およびその医薬上許容される塩は、5−HT受容体活性を有し、ある種のCNS障害、例えば、不安、鬱病、癲癇、強迫性障害、片頭痛、認識記憶障害、例えば、アルツハイマー病および年齢に関連する認知機能低下、パーキンソン病、ADHD(注意欠陥障害/過活動症候群)、睡眠障害(日周期リズム障害を含む)、摂食障害、例えば、食欲不振および過食症、パニック発作、コカイン、エタノール、ニコチンおよびベンゾジアゼピンのような薬物乱用からの禁断症状、統合失調症、および、脊髄損傷および/または頭部損傷、例えば水頭症に伴う障害の治療において、用いることができると考えられる。また、本発明の化合物は、GI(胃腸)障害、例えば、IBS(過敏症大腸症候群)の治療においても用いることができると考えられる。さらに、軽度認識障害の治療においても用いることができると考えられる。
【0018】
したがって、また、本発明は、特に前記障害の治療または予防において、治療物質として用いるための、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。特に本発明は、鬱病、不安、アルツハイマー病、年齢に関連する認知機能低下およびADHDの治療において用いるための式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。また、特に、本発明は、軽度認識障害および/または統合失調症の治療において用いるための式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。
さらに、本発明は、ヒトを含む哺乳動物における前記障害の治療または予防方法であって、患者に治療的に有効な量の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを含む方法を提供する。
【0019】
他の態様において、本発明は、前記障害の治療または予防のための医薬の製造における、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩の使用を提供する。
治療において式(I)で示される化合物を用いるために、これらは、通常、標準的な医薬手法に従って医薬組成物に処方されるだろう。また、本発明は、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩、および医薬上許容される担体または賦形剤を含んでなる医薬組成物も提供する。
【0020】
適当には外界温度および大気圧下で混合することによって調製できる本発明の医薬組成物は、通常、経口、非経口または直腸投与に適しており、したがって、錠剤、カプセル、経口液体製剤、粉末、顆粒、ロゼンジ、復元可能粉末、注射可能または点滴可能溶液もしくは懸濁液または坐剤の形態であってもよい。経口投与できる組成物が、一般的には好ましい。
【0021】
経口投与用の錠剤およびカプセルは、単位投与量形態であってもよく、慣用的な賦形剤、例えば、結合剤、充填剤、錠剤化滑沢剤、崩壊剤および許容される湿潤剤を含んでいてもよい。錠剤は通常の医薬手法でよく知られた方法に従ってコートすることができる。
経口液体製剤は、例えば、水性または油性懸濁液、溶液、エマルジョン、シロップまたはエリキシルの形態であってもよく、使用前に水または他の適当なビヒクルで復元する乾燥生成物の形態であってもよい。かかる液体製剤は、慣用的な添加剤、例えば、懸濁化剤、乳濁化剤、非水性ビヒクル(食用油を含んでいてもよい)、保存剤、および望ましい場合、慣用的なフレーバーまたは着色剤を含んでいてもよい。
【0022】
非経口投与に関して、液体単位剤形は、本発明の化合物またはその医薬上許容される塩および滅菌ビヒクルを利用して調製される。使用されるビヒクルおよび濃度に依存して、化合物はビヒクル中に懸濁することができるか、または溶解することができる。溶液の調製において、化合物を注射用に溶解し、濾過滅菌し、ついで、適当なバイアルまたはアンプルに充填し、密封することができる。有利には、局所麻酔剤、保存剤および緩衝剤のようなアジュバンドは担体に溶解する。安定性を向上させるために、バイアルに充鎮した後に組成物を凍結し、真空下で水を除去することができる。非経口懸濁液は、化合物を溶解する代わりにビヒクルに懸濁し、濾過により滅菌することができないこと以外は、実質的に同様の方法で調製される。化合物は、滅菌ビヒクルに懸濁する前に、エチレンオキシドに暴露することにより滅菌できる。有利には、界面活性剤または湿潤剤が、化合物を均一に分配させるために、組成物中に含まれる。
【0023】
組成物は、投与方法に応じて、0.1重量%〜99重量%、好ましくは10〜60重量%の活性成分を含んでいてもよい。
前記の障害の治療において用いられる化合物の投与量は、通常、障害の重度、患者の体重および他の同様の因子で変化する。しかしながら、一般的な基準として、適当な単位投与量は0.05〜1000mg、より適当には0.05〜20.0mg、例えば、0.2〜5mgであり;かかる単位投与量は1日に1回以上、例えば、1日に2または3回投与することができ、したがって、1日の総投与量は約0.5〜100mgの範囲であり;かかる治療は数週間または数ヶ月に及んでもよい。
【0024】
限定するものではないが、本明細書に示された特許および特許出願を含む全ての刊行物は出典明示して本明細書に組み入れる。
以下の記載および実施例は本発明の化合物の調製法を説明するものである。
【0025】
記載1
1−[7−(インドール−1−スルホニル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル]−エタノン(D1)
50%の水酸化ナトリウム水溶液(100ml)を、テトラヒドロフラン(100ml)中のインドール(5.8g、50mmol)および水酸化テトラブチルアンモニウム(40重量%の溶液、2ml、3.1mmol)の激しく撹拌した溶液に加えた。5分後、テトラヒドロフラン(50ml)中の2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−スルホニルクロライド(R. G. Pendletonら、J. Pharmacol. Exp. Ther., 1979, 208, 24;米国特許第3725388号(1973))(13.7g、50mmol)の溶液を10分間にわたって加え、得られた混合物をさらに3時間激しく撹拌した。ついで、混合物を酢酸エチル(250ml)で抽出し、抽出物を乾燥(MgSO)し、減圧下で濃縮し、残渣をジクロロメタン/メタノール勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(D1)(12.8g、72%)を得た。
NMR (CDCl;観測された回転異性体)/ppm 2.12, 2.14 (3H, 2xs), 2.77−2.88 (2H, m), 3.60 , 3.74 (3H, 2xt J = 7Hz), 4.59, 4.68 (2H, 2xs), 6.65−6.67 (1H, m), 7.16−7.34 (3H, m), 7.50−7.69 (4H, m), 7.94−7.99 (1H, m);
MS:m/z(MH)355
【0026】
記載2
1−(4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−エタノン(D2)
無水酢酸の溶液(1.17ml、12.4mmol)を、乾燥ジクロロメタン(5ml)中の4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン(1.0g、6.2mmol)(調製に関しては、J.Org. Chem., 1983, 48, 5348を参照のこと)の撹拌した氷***液に滴下した。冷却浴を除去し、溶液を室温で2時間撹拌した。ついで、反応混合物を減圧下で濃縮して、油として標題化合物(D2)(1.1g、87%)を得た。
δH (CDCl、観測された回転異性体)/ppm 1.28, 1.32 (6H, 2 x s), 2.20, 2.22 (3H, 2 x s), 3.43, 3.61 (2H, 2 x s), 4.66, 4.77 (2H, 2 x s), 7.07− 7.37 (4H, m)
【0027】
記載3
2−アセチル−4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−7−スルホニルクロライド(D3)
乾燥ジクロロメタン(2ml)中の1−(4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−エタノン(D2)(0.5g、2.5mmol)の溶液を、15分間にわたって、乾燥ジクロロメタン(6ml)中のクロロスルホン酸(1.7ml、25mmol)の氷冷撹拌溶液に加えた。溶液を1時間0℃で撹拌した後、外界温度に加温し、さらに3時間撹拌した。ついで、溶液を氷(30g)と水(30ml)の混合物に撹拌しながら注意深く加えた。層を分離し、水層をジクロロメタン(30ml)で抽出した。合した有機層を乾燥(MgSO)し、減圧下で濃縮して油とし、これを室温で15分間ジエチルエーテル(30ml)と一緒に撹拌して、白色固体として標題化合物(D3)(0.21g、27%)を得た。
δH(CDCl、観測された回転異性体)/ppm 1.33, 1.37 (6H, 2 x s), 2.21, 2.24 (3H, 2 x s), 3.47, 3.66 (2H, 2 x s), 4.77, 4.88 (2H, 2 x s), 7.55− 7.62 (1H, m), 7.77−7.90 (2H, m)
【0028】
記載4
1−[7−(6−クロロ−インドール−1−スルホニル)−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル]−エタノン(D4)
カリウムtert−ブトキシド(37mg、0.33mmol)を、乾燥テトラヒドロフラン(1ml)中の6−クロロインドール(50mg、0.33mmol)の撹拌溶液に、アルゴン雰囲気下、室温で加えた。5分間撹拌した後、乾燥テトラヒドロフラン(1ml)中の2−アセチル−4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−7−スルホニルクロライド(D3)(100mg、0.33mmol)の溶液を加え、溶液をさらに3時間撹拌した。酢酸エチル(5ml)および水(5ml)を反応混合物に加え、ついでこれを振った。層を分離し、有機相をブライン(5ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、減圧下で濃縮して油とした。油を、アセトン/トルエンの勾配で溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(D4)(70mg、51%)を得た。
MS:m/z(MH)417/419
【0029】
記載5
1−[7−(2,3−ジヒドロ−インドール−1−スルホニル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル]−エタノン(D5)
ピリジン(0.85ml、10.5mmol)を、室温で、1,2−ジクロロエタン(40ml)中の2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−スルホニルクロライド(0.96g、3.5mmol)および2,3−ジヒドロ−1H−インドール(0.42g、3.5mmol)の撹拌溶液に加えた。3時間後、溶液を水(40ml)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、減圧下で濃縮して油とした。油をジクロロメタン/メタノールの勾配で溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、油として標題化合物(D5)(0.83g、67%)を得た。
MS:m/z(MH)357
【0030】
記載6
3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボン酸2,2,2−トリクロロ−エチルエステル(D6)
テトラヒドロイソキノリン[Aldrich](39.9g、300mmol)をジクロロメタン(400ml)中に溶解し、トリエチルアミン(32g、315mmol)で処理した。混合物を氷浴で冷却し、ジクロロメタン(100ml)中の2,2,2−トリクロロエチルクロロホルメート(65.0g、306mmol)の溶液を15分にわたって滴下した。添加した後、混合物を室温に加温し、さらに30分間撹拌した。溶液を1Mの塩酸水溶液(2×100ml)で洗浄し、ついで、水(100ml)、重炭酸ナトリウム(100ml)およびブライン(50ml)で続けて洗浄し、ついで、乾燥(MgSO)し、濾過し、蒸発させて、淡橙色油として標題化合物(D6)(92.5g)を得た。
δH (CDCl、観測された回転異性体) ppm 2.90 (2H, app.t), 3.74−3.81 (2H, m), 4.67, 4.72 (2H, 2s), 4.80 (2H, s), 7.12−7.21 (4H, m)
【0031】
記載7
7−クロロスルホニル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボン酸2,2,2−トリクロロ−エチルエステル(D7)
粗3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボン酸2,2,2−トリクロロ−エチルエステル(D6)(46g、150mmol)を、40分にわたって、氷浴で冷却したクロロスルホン酸(70ml)に滴下して、5〜15℃に維持した。ついで、混合物を室温に加温し、16時間撹拌し、ついで、砕いた氷(500ml)上に注ぎ、ジクロロメタン(500ml)を加えた。この混合物を水(3×250ml)およびブライン(50ml)で洗浄し、ついで、乾燥(硫酸ナトリウム)し、濾過して、蒸発させて、橙色油とし、これを静置してゆっくりと結晶化させた。これを、エーテル−ヘキサンから再結晶して、白色結晶性固体として標題化合物(D7)(64.5g83%)を得た。
δH (CDCl) ppm 3.03 (2H, app.t), 3.81−3.86 (2H, m), 4.74−4.85 (4H, m), 7.42 (1H, d), 7.82−7.88 (2H, m)
【0032】
実施例1
7−(インドール−1−スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン塩酸塩(E1)
3Mの塩酸(200ml)およびn−ブタノール(100ml)中の1−[7−(インドール−1−スルホニル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル]−エタノン(D1)(12g、34mmol)の混合物を7時間還流した。反応混合物を減圧下で蒸発させて乾燥させ、残渣を2−プロパノール/ジエチルエーテルから再結晶して、標題化合物(E1)(8.5g、72%)を得た。
NMR (D6−DMSO) 3.03 (2H, t, J = 6.0Hz), 3.29 (2H, t, J = 6.0Hz), 4.29 (2H, s), 6.85 (1H, d, J = 3.7Hz), 7.22−7.43 (3H, m), 7.60 (1H, d, J = 7.6Hz), 7.79−7.85 (2H, m), 7.94−8.01 (2H, m)
MS:m/z(MH)313
【0033】
以下の化合物を、適当なインドールまたはインダゾールと2−アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−スルホニルクロライドとを一緒に用いて、記載D1に記載した連続した2段階の処理に付し、実施例1のようにN−脱アセチル化を行って、塩酸塩または蓚酸塩を調製した。別法は、記載D6およびD7に記載されており、トリクロロエチルカルバメート基を除去する前に、7−クロロスルホニル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボン酸2,2,2−トリクロロ−エチルエステル(D7)を、適当なインドールと縮合させる実施例35に例示されている。最終生成物は、ジクロロメタン/メタノール勾配で溶出するカラムクロマトグラフィーによるか、またはジエチルエーテルで塩をトリチュレートすることにより精製した。
【0034】
【表1】
Figure 2004517826
【表2】
Figure 2004517826
【0035】
実施例28
7−(6−クロロ−インドール−1−スルホニル)−4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン(E28)
1−[7−(6−クロロ−インドール−1−スルホニル)−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル]−エタノン(D4)を、炭酸水素ナトリウム溶液で処理した後、実施例1に記載のようにN−脱アセチル化して、標題化合物(E28)を得た。ジクロロメタン/ジエチルエーテル中のこの物質の溶液を蓚酸(1.5当量)で処理して、対応する結晶性蓚酸塩(65mg、42%)を得た。
δH (CDOD)/ppm 1.13 (6H, s), 2.71 (2H, br,s), 3.86 (2H, br,s), 6.61 (1H, d, J = 3.7 Hz), 7.12 (1H, dd, J = 8.4, 1.8 Hz), .7.40−7.86 (4H, m), 7.86 (1H, d, J = 1.7 Hz)
MS:m/z(MH)375/377
【0036】
以下の化合物を、適当なインドールと2−アセチル−4,4−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−7−スルホニルクロライド(D3)とを一緒に用いて、記載D4に記載した連続した2段階の処理に付し、実施例1のようにN−脱アセチル化を行って、蓚酸塩として調製した。
【0037】
【表3】
Figure 2004517826
【0038】
実施例34
7−(2,3−ジヒドロ−インドール−1−スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン(E34)
1−[7−(2,3−ジヒドロ−インドール−1−スルホニル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル]−エタノン(D5)から実施例1に記載の方法により標題化合物(E34)を調製した。
MS:m/z(MH)315
【0039】
実施例35
7−(3−フェニル−インドール−1−スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン塩酸塩(E35)
3−フェニルインドール[Heterocycl. Commun. (2000), 6(1), 59−62](2mmol、390mg)を、テトラヒドロフラン(15ml)中の水素化ナトリウム(40%の油分散液、88mg、2.2mmol)の撹拌懸濁液に加えた。発泡が停止して、7−クロロスルホニル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボン酸2,2,2−トリクロロ−エチルエステル(D7)(840mg、2mmol)を加え、混合物を室温で36時間撹拌した。混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(100ml)で処理し、ジクロロメタン(3×50ml)で抽出した。合した抽出物を乾燥(MgSO)し、濾過し、蒸発させて、褐色油を得、これをTHF(20ml)中に溶解し、リン酸二水素ナトリウム(10ml)および亜鉛粉(1.0g)で処理した。混合物を36時間激しく撹拌し、濾過し、固体を水(10ml)およびTHF(10ml)で洗浄した。濾液を10%の炭酸カリウム水溶液(20ml)で処理し、混合物をジクロロメタン(3×50ml)で抽出した。合した有機相を乾燥(MgSO)し、濾過し、蒸発させて、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(メタノールジクロロメタン水性アンモニア)により精製して、標題化合物の遊離塩基を得た。
δH (CHCl)/ppm 2.73−2.79 (2H, m), 3.06 (2H, app.t), 3.94, 3.97 (2H, 2s), 7.03−7.69 (11H, m), 7.78 (1H, d), 8.04 (1H, d)
MS[ES]:m/z(MH)389
【0040】
これをジエチルエーテル中の1MのHClで処理することにより標題化合物(E35)に変換した。Rシリカゲル(1%(35%のNH水溶液)、9%のMeOH、90%のCHCl)0.40;δmax (CHCl) 3422, 2959, 2761, 1604, 1445, 1372, 1166, 1134 cm−1; δH (CHCl) 1.7 (2H, br.s), 3.09−3.10 (2H, m), 3.28−3.30 (2H, m), 4.24, 4.29 (2H, 2s), 7.19−7.78 (12H, m), 8.04 (1H, d)
融点(ジエチルエーテル−メタノール)(分解で)193〜197℃
【0041】
薬理データ
WO98/27081に記載の方法に従って化合物を試験した。
全ての実施例は、ヒトクローン5−HTで、6.7〜8.9の範囲のpKiを有することが見出された。
さらに、実施例E1、E9−E11、E13、E16−17、E19−24、E26およびE35は8.2〜8.9の範囲のpKiを有することが見出された。

Claims (16)

  1. 式(I):
    Figure 2004517826
    [式中、
    はハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、CN、CFまたはOCFであり;
    はC1−6アルキルであるか、またはR基はRと一緒になって、5または6員の飽和カルボサイクリック環を形成し;
    は水素またはハロゲン、C1−6アルコキシ、CN、アミノ、モノ−もしくはジ−CアルキルアミノまたはRが水素もしくはC1−6アルキルである−C(O)OR基から成る群から選択される1、2または3つの置換基により置換されていてもよいC1−10アルキル基であるか、または、RはR基と一緒になって、5または6員の飽和カルボサイクリック環を形成し;
    mは0〜3であり;
    nは0〜6であり;
    Jは、式(a)、(b)または(c)で示される基から選択され、ここに;
    (a)は基:
    Figure 2004517826
    (式中、Rはハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルキルチオ、ヒドロキシ、CN、CF、NO、OCF、上記Rに記載の基により置換されていてもよいフェニル、ベンジル、フェニルオキシ、ベンジルオキシもしくはC3−6シクロアルキルオキシまたは(CHNR基であり、ここにqは0、1または2であり、RおよびRは、独立して、水素またはC1−6アルキルであり;
    pは0、1、2、3または4であり;
    XはCHまたはNであり;および
    Figure 2004517826
    は単結合または二重結合である)
    であり
    (b)は基:
    Figure 2004517826
    (式中、Rおよびpは上記(a)基の記載と同意義である)
    であり;および
    (c)は基:
    Figure 2004517826
    (式中、Rおよびpは、上記(a)基の記載と同意義であり、RおよびRは、一緒になって、上記Rに記載の基により置換されていてもよい5〜7員のカルボサイクリックまたはヘテロサイクリック環を形成する)
    である]
    で示される化合物またはその医薬上許容される塩。
  2. Jが式(a)で示される基であり、XがCHである請求項1記載の化合物。
  3. が水素である請求項1または2記載の化合物。
  4. mが0である請求項1〜3いずれか1項記載の化合物。
  5. nが0である請求項1〜4いずれか1項記載の化合物。
  6. がハロゲンまたは置換されていてもよいフェニルを意味する請求項1〜5いずれか1項記載の化合物。
  7. 化合物E1〜E35(実施例に記載)またはその医薬上許容される塩である請求項1〜6いずれか1項記載の方法。
  8. 治療において用いるための請求項1〜7いずれか1項記載の式(I)で示される化合物。
  9. 鬱病、不安、アルツハイマー病、年齢に関連する認知機能低下、ADHD、軽度認識障害および/または統合失調症の治療において用いるための請求項1〜7いずれか1項記載の式(I)で示される化合物。
  10. 鬱病、不安、アルツハイマー病、年齢に関連する認知機能低下、ADHD、軽度認識障害および/または統合失調症の治療方法であって、患者に有効量の請求項1〜7いずれか1項記載の式(I)で示される化合物を投与することを含む方法。
  11. 鬱病、不安、アルツハイマー病、年齢に関連する認知機能低下、ADHD、軽度認識障害および/または統合失調症の治療用の医薬の製造における請求項1〜7いずれか1項記載の式(I)で示される化合物の使用。
  12. 鬱病、不安、アルツハイマー病、年齢に関連する認知機能低下、ADHD、軽度認識障害および/または統合失調症の治療において用いるための請求項1〜7いずれか1項記載の式(I)で示される化合物を含んでなる医薬組成物。
  13. 式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩の製造方法であって、式(II):
    Figure 2004517826
    (式中、Jは式(I)の記載と同意義である)
    で示される化合物と式(III):
    Figure 2004517826
    (式中、R〜R、mおよびnは式(I)の記載と同意義であり、Lは脱離基である)
    で示される化合物またはその保護誘導体とをカップリングさせ、ついで、任意に:
    ・式(I)で示される化合物を別の式(I)で示される化合物に変換すること;
    ・いずれの保護基を除去すること;
    ・医薬上許容される塩を形成すること;
    を含む方法。
  14. 請求項1〜7いずれか1項記載の化合物および医薬上許容される担体または賦形剤を含んでなる医薬組成物。
  15. 5−HT受容体に対するアフィニティーが有益である障害の治療または予防用の医薬の製造における式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩の使用。
  16. 5−HT受容体に対するアフィニティーが有益である疾患または障害の治療方法であって、該治療を必要とする患者に、安全かつ治療的に有効な量の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを含む方法。
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