JP2004516297A - サイクリン依存性キナーゼ(cdk)及びグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3(gsk−3)の阻害剤 - Google Patents

サイクリン依存性キナーゼ(cdk)及びグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3(gsk−3)の阻害剤 Download PDF

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Abstract

本発明は、次の一般式(I):
Figure 2004516297

〔式中、Aは水素原子、ハロゲン原子、ホルミル基、シアノ基、ニトロ基、グアニジノアミノメチレニル基、(1,3−ジヒドロ−2−オキソインドール)−3−イリデンメチル基、アルキルカルボニル基、アラルキルカルボニル基、ヘテロアラルキルカルボニル基又は基−L−NRを表し、基中のLはアルキレン基を表し且つR及びRは独立して水素原子及びアルキル基から選択されるか、あるいはR及びRはこれらを結合している窒素原子と一緒になって置換されていてもよい5〜7員複素環を形成し;Xは水素原子、アルキルチオ基、アラルキルチオ基、アルキルチオキソ基、アラルキルチオキソ基又は基−NRを表し、基中のRはアルキル基、ヒドロキシアルキル基、置換されていてもよいシクロアルキル基、アラルキル基(そのアリール基は置換されていてもよい)を表すか、あるいはRはヘテロアリール基又はヘテロアリールアルキル基を表し(但し、該ヘテロアリール基又はヘテロアリールアルキル基のヘテロアリール基は置換されていてもよい);YはNH又は酸素原子を表し;Zは結合あるいはアルキル基又はアルキルチオアルキル基を表し;且つArは置換されていてもよい炭素環式アリール基、置換されていてもよい複素環式アリール基又はピリジニウム基を表す〕
に対応する化合物又はその製薬学的に許容し得る塩である新規なサイクリン依存性キナーゼ(CDK)及びグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3(GSK−3)阻害剤に関する。

Description

【0001】
本発明は、サイクリン依存性キナーゼ、特にサイクリンB1/cdc2及びグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3(GSK−3)の新規な阻害剤を目的とする。
【0002】
有糸***又は減数***の細胞周期の種々の相(phase)の間の進行の制御は、一群のタンパク質によって行われ、これらのタンパク質の酵素活性はリン酸化の種々の段階に関連している。これらの種々の段階は、2つの大きな分類の酵素:すなわちキナーゼとホスファターゼによって制御される。
【0003】
従って、細胞周期の種々の相の同調は、生物界(微生物、酵母、脊椎動物、植物)全体において、それぞれの周期において細胞構造の再組織化を可能にする。キナーゼの中で、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)は、この細胞周期の制御において重要な役割を果たす。CDKは複合体であり、該複合体においてキナーゼが酵素活性を支持し且つ会合したサイクリンが酵素活性に対する調節作用をもつ。これらのタンパク質同士の会合は、永続的ではなく、これらの会合は細胞周期の間に正確な時間枠(time window)で変化する。数種のサイクリンとCDK類とが細胞中に共存するが、サイクリンとCDKの間の会合は特異的である。これまでに、少なくとも10種類のCDKが報告されている(CDK1〜10)〔Detivaud et al, Eur. J. Biochem., (1999), 264, 55−66〕。酵素cdc2は、CDK1とも呼ばれる〔Meijer et al., Eur. J. Biochem., (1997), 243, 527−536)〕。CDK3を除いて、それぞれのCDKはサイクリンのファミリーの1種又はそれ以上のサイクリンと特異的に会合する:
− サイクリンA:CDK1及びCDK2;
− サイクリンB1〜B3:CDK1;
− サイクリンC:CDK8;
− サイクリンD1〜D3:CDK1、CDK2、CDK4、CDK5 及びCDK6;
− サイクリンE:CDK2;
− サイクリンH:CDK7;
− サイクリンT:CDK9。
【0004】
サイクリンF、G及びIのCDKパートナーはまだ同定されていない。cdc2に近いその他のキナーゼ類及びその他のサイクリンが同定されており、それらの機能の特定が例えば寄生虫において〔Le Roch et al., J. Biol. Chem., (2000), 275, 8952−8958〕又はヘルペスウイルスにおいて〔Card et al., EMBO (2000), 19, 2877−2888〕進行中である
また、これら種々のCDKの酵素活性は、対立して(in oppsition)働く2つの別のファミリーの酵素によって制御される〔Jessus & Ozon, Prog. Cell cycle Res., (1995), , 215−228〕。第一の群の酵素としては、Wee1やMik1などのキナーゼが挙げられ、これらはある種のアミノ酸をリン酸化することによってCDKを不活性化する〔Den Haese et al., Mol. Biol. Cell, (1995), , 371−385〕。第二の群の酵素としては、ホスファターゼ、例えばCdc25のファミリーが挙げられ、これはCDKのチロシン残基及びスレオニン残基を脱リン酸化することによってある種のCDK類を活性化する〔Gould et al., Science (1990), 250, 1573−1576〕。細胞侵入(cell entry)はオカダ酸で処理した細胞においてキナーゼcdc2を活性化させることなく生じ得、ホスファターゼcdc25C及びその他のキナーゼ類がこのプロセスにおいて役割を果たし得ることを示唆していることを注目すべきである〔Gowdy et al., J. Cell Sci., (1998), 111, 3401−3410〕。
【0005】
この細胞周期の制御を達成するためには、CDK類の種々の内因性阻害剤(インヒビター):p16ink4A、p15ink4B、p18ink4C、p27kip1、p57kip2、p21cip1が同定されている〔Linares−Cruz et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., (1998), 95, 1131−1135; Goubin and Ducommun, Oncogene (1995), 10, 2281−2287〕。これらの内因性阻害剤は腫瘍細胞内で極めて頻繁に変化する。
【0006】
CDK類のキナーゼ活性を妨害する化合物が多数知られている〔Meijer and Kim, Methods Enzymol., (1997), 283, 113−128〕。これらの化合物は、幾つかの治療分野で、例えば腫瘍細胞の分化を防止するための腫瘍学〔McDonald and el−Deiry, Int. J. Oncol., (2000), 16, 871−886〕、正常細胞(例えば、ニューロン)の自然誘発又は化学誘発アポトーシスを防止するための神経生物学〔Maas et al., J. Neurochem., (1998), 70, 1401−1410;Park et al., J. Neurosci., (1997), 17, 1256−1270〕、糸球体腎炎の場合に変化した腎臓機能を回復させるための腎臓病学〔Pippin et al., J. Clin. Invest., (1997), 100, 2512−2520〕及び寄生虫の繁殖周期を妨害するための寄生虫学〔Knockaert et al., Chem. Biol., (2000), , 411−422; Le Roch et al., J. Biol. Chem., (2000), 275, 8952−8958〕で研究されている。
【0007】
従って、サイクリン依存性キナーゼの阻害剤は、医薬として、特にMeijer et al., Pharmacol. Ther., (1999), 82, 279−284に記載されている病気/疾患の治療において、特に:
・ 単独で又は他の治療と組み合わせて使用した場合に腫瘍の増殖を阻止するために;
・ 単独で又は他の治療と組み合わせて使用した場合に正常細胞の増殖を阻止するために(例えば、アテローム性動脈硬化症、新脈管形成、乾癬又は再狭窄);
・ 自然脱毛症の防止において;
・ 外因性物質によって誘発される脱毛症の防止において;
・ 放射線誘発性脱毛症の防止において;
・ 正常細胞の自然又は誘発アポトーシス(虚血)の防止において;
・ 減数***及び受精の防止において;
・ 卵母細胞の成熟の防止において;
・ ウイルス又はレトロウイルス感染症(ヘルペス、AIDS、サイトメガロウイルス)の治療において;
・ 神経変性病(例えば、タウオパチー、特にアルツハイマー病)の予防及び治療において;
・ 寄生虫病(原生動物、例えば、トリパノソーム原虫、トキソプラズマ原虫又はプラスモディウム原虫の増殖)の予防及び治療において;
・ 筋疾患の治療において;
・ 並びにさらに一般的にはCDK類の阻害剤について報告されている用途に対応する全ての病気/全ての疾患の治療において
使用することができる。
【0008】
グリコーゲンシンターゼキナーゼ−3(GSK−3)酵素〔Parker et al., Eur. J. Biochem., (1983), 130, 227−234〕に関しては、該酵素はセリン/スレオニンキナーゼ酵素である。2種類の別々の遺伝子から生ず2つのイソ型α及びβが存在する。イソ型αは、51 kdのポリペプチドをコードする。イソ型βは、GSK−3αと85%のアミノ酸相同性をもつ47 kdのポリペプチドをコードする〔Woodgett, EMBO (1990), , 2431−2438〕。
【0009】
GSK−3のイソ型α及びβのメッセンジャーの発現レベルは、睾丸、胸腺、前立腺及び卵巣で顕著であるが、肺や腎臓では低い。種々の組織におけるタンパク質の検出分析により、転写と翻訳の間の相互関係が欠如していることが明らかにされている〔Lau et al., J. Pept. Res., (1999), 54, 85−91〕。
【0010】
GSK−3は細胞内では活性化された形であり、細胞内で直接リン酸化によってグリコーゲンシンターゼを阻害する〔Eldar−Finkelman et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., (1996), 93, 10228−10233〕(3)。インスリンはGSK−3を阻害し、グリコーゲンシンターゼの活性化をもたらす。GSK−3の阻害は、その他の成長因子、例えばインスリン様増殖因子−I(IGF−I)又は表皮増殖因子(EGF)を用いて観察できる。
【0011】
また、GSK−3は、その他の生物学的プロセス、例えば細胞周期の制御〔Diehl et al., Genes &. Dev., (1998), 12, 3499−3511〕、β−カテニンの細胞内分布〔Yost et al., Genes Dev., (1996), 10, 1443−1454〕、アポトーシスの制御におけるNf−kappaBの細胞生存及び活性化〔Hoeflich et al.. Nature (2000), 406, 86−90〕、グルコースの代謝〔Summers et al., J Biochem., (1999), 274, 17934−17940〕、タウタンパク質のリン酸化〔Spittaels et al., J. Biol. Chem., 27 September 2000〕、又は微小管の動力学〔Krylova et al., J. Cell Biol., (2000), 151(1), 83−94〕に関与する。
【0012】
GSK−3の役割はいまもなお研究されており、おそらくさらに報告されねばならない多数の介入が存在するものと思われる。
【0013】
GSK−3の阻害剤として現在報告されている分子の中から、主として下記のものを挙げることができる:
・ リチウム(極めて長年の間、鬱病の治療に使用された治療剤でありGSK−3の直接的な阻害剤である);リチウムは、鬱病に対する効果の他に、正常細胞又は腫瘍細胞の増殖を調節できる〔Cui et al., Brain Res. Dev. Brain Res., (1998), 111(2), 177−88〕;
・ 化合物 SB−216763及びSB−415286は、nMのオーダーのKによりGSK−3α及びGSK−3βを生体外で特異的に阻害する。これらの化合物は、GSK−3の直接的標的であるグリコーゲンシンターゼの活性化によって測定されるGSK−3細胞内活性を阻害することによって、ヒトの肝細胞におけるグリコーゲンの合成を刺激する〔Coghlan et al., Chem. Biol., (2000), (10), 793−803〕;
・ プリンから誘導される阻害剤を除くCDKの大部分の阻害剤が、GSK−3の強力な阻害剤として報告されている〔Meijer, Supplement to Cancer Clinical Research (November 2000), , Proceedings of the NCI−EORTC−ACCR Symposium, 043〕。
【0014】
GSK−3の阻害剤ではないCDKの阻害剤、例えばプリンの誘導体(ロスコビチン、olomucine、purvalanolなど)及びブチロラクトン。上記の2種類の酵素に対する種々の生成物の特異的阻害値が、Leclerc et al., J. Biol. Chem., September 2000 に報告されている。
【0015】
GSK−3の阻害剤について多数の可能性のある治療用途が存在する〔Ferkey et al., Dev. Biol., (2000), 225(2), 471−479〕:すなわち、
・ 鬱病;
・ 体液性疾患〔Manji et al., J. Clin. Psychiatry (2000), 61(Suppl. 9), 82−96〕;
・ パーキンソン病などの神経変性病;
・ タウオパチー、すなわちタウタンパク質がアルツハイマー病又はある種の痴呆症におけるように過剰リン酸化されている病気;
・ 増殖性の病気、特に癌;及び
・ 糖尿病〔Nikoulina et al., Diabates (2000), 49(2), 263−71〕
の治療用途が存在する。
【0016】
よりいっそう簡単な構造をもつトリアゾロピラジン類のある種の誘導体が、治療において、例えばホスホジエステラーゼの阻害剤として(米国特許第3,846,423号及び同第3,865,824号明細書)及びコルチコトロピン放出因子(CRF)のアンタゴニストとして(国際出願公開第WO98/08847号及び第WO99/67247号明細書)既に使用されているし、あるいは呼吸器疾患(米国特許第3,995,039号明細書)、胃腸疾患(米国特許第4,565,815号明細書) 又は心臓血管疾患及び呼吸器疾患(米国特許第5,356,894号明細書)の治療においても既に使用されている。
【0017】
ラセミ体、鏡像異性体又はこれらの組み合わせの形の次の一般式(I):
Figure 2004516297
〔式中、Aは水素原子、ハロゲン原子、ホルミル基、シアノ基、ニトロ基、グアニジノアミノメチレニル基、(1,3−ジヒドロ−2−オキソインドール)−3−イリデンメチル基、アルキルカルボニル基、アラルキルカルボニル基、ヘテロアラルキルカルボニル基又は基−L−NRを表し、基中のLはアルキレン基を表し且つR及びRは独立して水素原子及びアルキル基から選択されるか、あるいはR及びRはこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素は基 −CH−、 −NR−、 −S− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rは存在する場合には水素原子又はアルキル基を表し;
Xは水素原子、アルキルチオ基、アラルキルチオ基、アルキルチオキソ基、アラルキルチオキソ基又は基−NRを表し、基中のRはアルキル基、ヒドロキシアルキル基;シクロアルキル基であってアルキル基、ヒドロキシ基及びアミノ基から選択される1個又は複数個の基で置換されていてもよいシクロアルキル基;アラルキル基(そのアリール基は、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アルキル基及びアルコキシ基から選択される1個又は複数個の基で置換されていてもよい)を表すか、あるいはRはヘテロアリール基又はヘテロアリールアルキル基を表し(但し、該ヘテロアリール基又はヘテロアリールアルキル基のヘテロアリール基は1個又は複数個のアルキル基で置換されていてもよい)且つRは水素原子を表し、あるいはR及びRはこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素は基 −CH−、 −NR−、 −S− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rは存在する場合には水素原子、アルキル基又はヒドロキシアルキル基を表し;
YはNH又は酸素原子を表し;
Zは結合あるいはアルキル基又はアルキルチオアルキル基を表し;且つ
Ar はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アルキル基、アルコキシ基及び
−NR基から独立して選択される基で1〜3置換されていてもよい炭素環式アリール基を表し、基中のR及びRは独立して水素原子又はアルキル基を表すか、あるいはR及びRはこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素は基 −CH−、 −NR−、 −S− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rは存在する場合には水素原子又はアルキル基を表すか、
あるいは、Arは5又は6員複素環式アリール基を表し且つその1個又は複数個の異種原子は窒素原子、酸素原子又は硫黄原子から選択される(但し、前記の異種原子は場合によっては酸化されていてもよく(Arは例えばオキシドピリジル基であり得る)且つ前記の複素環式アリール基はアルキル基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキル基及びジアルキルアミノアルキル基から独立して選択される1個又は複数個の基で置換されていてもよい)〕
に対応する化合物又はその製薬学的に許容し得る塩が、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)を阻害する医薬を製造するために使用できる。
【0018】
本発明の好ましい態様によれば、前記の一般式(I)で示される化合物は、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)及びグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3(GSK−3)を阻害する医薬を製造するのに使用できる。
【0019】
アルキル基とは、特に明記しない限りは、炭素原子を1〜6個有する直鎖又は分岐鎖のアルキル基を意味する。シクロアルキル基とは、特に明記しない限りは、炭素原子を3〜7個有するシクロアルキル基を意味する。炭素環式又は複素環式アリール基とは、特に明記しない限りは、1〜3個の環が縮合した環を有し且つその環の少なくとも1つが芳香環である炭素環又は複素環系を意味する。この系は、それを構成する複数個の環の少なくとも1つが1個又は複数個の異種原子(O、N又はS原子)を含んでいる場合には複素環系と呼ばれる。アリール基とは、特に明記しない限りは、炭素環式アリール基を意味する。ヘテロアリール基とは、複素環式アリール基を意味する。
【0020】
アルキルカルボニル基、アラルキルカルボニル基、ヘテロアラルキルカルボニル基、アルキルチオ基、アラルキルチオ基、アルキルチオキソ基、アラルキルチオキソ基、ヒドロキシアルキル基、アルキルチオアルキル基、アラルキル基、ヘテロアラルキル基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキル基及びジアルキルアミノアルキル基とは、それぞれのアリール基、ヘテロアリール基及びアルキル基が前記の意味を有するものであるアルキルカルボニル基、アラルキルカルボニル基、ヘテロアラルキルカルボニル基、アルキルチオ基、アラルキルチオ基、アルキルチオキソ基、アラルキルチオキソ基、ヒドロキシアルキル基、アルキルチオアルキル基、アラルキル基、ヘテロアラルキル基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキル基及びジアルキルアミノアルキル基を意味する。
【0021】
炭素原子を1〜6個有する直鎖又は分岐鎖アルキル基とは、特にメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基を意味する。シクロアルキル基とは、特にシクロプロピル基及びシクロヘキシル基を意味する。炭素環式アリール基とは、特にフェニル基及びナフチル基を意味する。複素環式アリール基とは、特にピロリル基、フラニル基、チエニル基、ピリジル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、インドリル基及びキノリル基を意味する。最後に、ハロゲン原子とは、弗素原子、塩素原子、臭素原子又は沃素原子を意味する。
【0022】
製薬学的に許容し得る塩とは、特に無機酸との付加塩、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、二リン酸塩及び硝酸塩、又は有機酸との付加塩、例えば酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、パモ酸塩(pamoete)及びステアリン酸塩を意味する。また、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムなどの塩基を使用する場合には、これらの塩基から形成される塩もまた本発明の範囲に含まれる。その他の製薬学的に許容し得る塩については、“Salt selection for basic drugs”, Int. J. Pharm., (1986), 33, 201−217を参照することができる。
【0023】
ある場合には、本発明の化合物は不斉炭素原子を有し得る。その結果、本発明の化合物は2つの可能な鏡像体、すなわち“R”立体配置及び“S”立体配置を有する。本発明は、前記の2つの鏡像体及びこれらの全ての組み合わせ、例えばラセミ“RS”混合物を包含する。簡略化のために、構造式に具体的な立体配置が示されない場合には、前記の2つの鏡像体及びこれらの全ての混合物を表していると理解されるべきである。
【0024】
具体的には、前記の一般式(I)で示される化合物又はその製薬学的に許容し得る塩は、次の生まれつき持っている(natural)病気/疾患/現象(phenomena):すなわち、腫瘍性増殖、正常細胞の増殖、自然脱毛症、外因性物質によって誘発される脱毛症、放射線誘発性脱毛症、正常細胞の自然又は誘発性アポトーシス(虚血症)、減数***、受精、卵母細胞の成熟、ウイルス又はレトロウイルス感染症(ヘルペス、AIDS、サイトメガロウイルス)、神経変性病(例えば、アルツハイマー病などのタウオパチー)、寄生虫の増殖(原生動物、例えば、トリパノソーム原虫、トキソプラズマ原虫又はプラスモディウム原虫の増殖)及び筋疾患を治療する医薬を製造するために使用できる。さらに詳しくは、前記の一般式(I)で示される化合物又はその製薬学的に許容し得る塩は、次の生まれつき持っている(natural)病気/疾患/現象(phenomena):すなわち、腫瘍性増殖、正常細胞の増殖、特に再狭窄(restenosis)、及びタウオパチー例えばアルツハイマー病を治療する医薬を製造するために使用できる。
【0025】
本発明の化合物は、次の特徴:すなわち、
・ Aが水素原子、ハロゲン原子、ホルミル基、シアノ基、ニトロ、グアニジノアミノメチレニル基、(1,3−ジヒドロ−2−オキソインドール)−3−イリデンメチル基、アルキルカルボニル基、アラルキルカルボニル基又は基−L−NRを表し、基中のLがアルキレン基を表し且つR及びRが独立して水素原子及びアルキル基から選択されるか、あるいはR及びRがこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素が基 −CH−、 −NR−、 −S− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rが、存在する場合には、水素原子又はアルキル基を表すものであること;
・ Xが水素原子、アルキルチオ基、アルキルチオキソ基又は基−NRを表し、基中のRがアルキル基、ヒドロキシアルキル基;1個又は複数個のアミノ基で置換されていてもよいシクロアルキル基;アラルキル基(そのアリール基はハロゲン原子、アルキル基及びアルコキシ基から選択される1個又は複数個の基で置換されていてもよい)を表すか、あるいはRがヘテロアリール基又はヘテロアリールアルキル基を表し(但し、該ヘテロアリール基又はヘテロアリールアルキル基のヘテロアリール基は1個又は複数個のアルキル基で置換されていてもよい)且つRが水素原子を表すか、あるいはR及びRがこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素が基 −CH−、 −NR−、 −S− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rが、存在する場合には、水素原子、アルキル基又はヒドロキシアルキル基を表すものであることのうちの少なくとも一つを有するような化合物であることが好ましい。
【0026】
本発明の化合物は、次の特徴:すなわち、
・ Aがハロゲン原子、ホルミル基、グアニジノアミノメチレニル基、(1,3−ジヒドロ−2−オキソインドール)−3−イリデンメチル基、アルキルカルボニル基、又は基−L−NRを表し、基中のLがメチレン基を表し且つR及びRが独立して水素原子及びアルキル基から選択されるか、あるいはR及びRがこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素は基 −CH−、 −NR− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rが、存在する場合には、水素原子又はアルキル基を表すものであること;
・ Xがアルキルチオ基、アルキルチオキソ基又は基−NRを表し、基中のRがアルキル基、ヒドロキシアルキル基、1個又は複数個のアミノ基で置換されていてもよいシクロアルキル基を表すか、あるいはRがヘテロアリール基又はヘテロアリールアルキル基を表し(但し、該ヘテロアリール基又はヘテロアリールアルキル基のヘテロアリール基は1個又は複数個のアルキル基で置換されていてもよい)且つRが水素原子を表すか、あるいはR及びRがこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素は基 −CH−、 −NR− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rが、存在する場合には水素原子、アルキル基又はヒドロキシアルキル基を表すものであること;
・ Zが結合又はアルキル基を表すこと;
・ Ar がハロゲン原子及び−NR基から独立して選択される基で1〜3置換されていてもよい炭素環式アリール基を表し、基中のR及びRが独立して水素原子又はアルキル基を表すか、あるいはR及びRがこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素が基 −CH−、 −NR− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rが、存在する場合には、水素原子又はアルキル基を表すものであるか、
あるいは、Arが5又は6員複素環式アリール基を表し且つその1個又は複数個の異種原子が窒素原子、酸素原子又は硫黄原子から選択される(但し、前記の異種原子は場合によっては酸化されていてもよく且つ前記の複素環式アリール基はアルキル基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキル基及びジアルキルアミノアルキル基から独立して選択される1個又は複数個の基で置換されていてもよい)ものであること
のうちの少なくとも一つを有するような化合物であることがさらに好ましい。
【0027】
また、本発明の化合物は、次の特徴:すなわち、
・ Aがハロゲン原子、ホルミル基、グアニジノアミノメチレニル基、(1,3−ジヒドロ−2−オキソインドール)−3−イリデンメチル基、アルキルカルボニル基、又は基−L−NRを表し、基中のLがメチレン基を表し且つR及びRが独立して水素原子及びアルキル基から選択されるか、あるいはR及びRがこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素が基 −CH−、 −NR− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rが、存在する場合には、水素原子又はアルキル基を表すものであること;
・ Xがアルキルチオ基(好ましくはメチルチオ基)、アルキルチオキソ基(好ましくはメチルチオキソ基)又は基−NRを表し、基中のRがアルキル基、ヒドロキシアルキル基、1個又は複数個のアミノ基で置換されていてもよいシクロアルキル基(好ましくはシクロヘキシル基)を表すか、あるいはRがヘテロアリール基又はヘテロアリールアルキル基を表し(但し、該ヘテロアリール基又はヘテロアリールアルキル基のヘテロアリール基は1個又は複数個のアルキル基で置換されていてもよい)且つRが水素原子を表すか、あるいはR及びRがこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素が基 −CH−、 −NR− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rが、存在する場合には、水素原子、アルキル基又はヒドロキシアルキル基を表すこと;
・ YがNHを表すこと
・ Zが結合又は −CH−基を表すこと;
・ Ar がハロゲン原子及び−NR基から独立して選択される基で1〜3置換されていてもよい炭素環式アリール基(該炭素環式アリール基はフェニル基であることが好ましい)を表し、基中のR及びRが独立して水素原子又はアルキル基を表すか、あるいはR及びRがこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素が基 −CH− 及び −NR− からなる群から独立して選択され、Rが、存在する場合には、水素原子又はアルキル基を表すものであるか、
あるいは、Arが5又は6員複素環式アリール基を表し且つその1個又は複数個の異種原子が窒素原子及び酸素原子から選択される(該複素環式アリール基はピリジル基であることが好ましい)(但し、前記の異種原子は場合によっては酸化されていてもよく且つ前記の複素環式アリール基はアルキル基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキル基及びジアルキルアミノアルキル基から独立して選択される1個又は複数個の基で置換されていてもよい)ものであること
のうちの少なくとも一つを有するような化合物であることがさらに好ましい。
【0028】
さらにまた、下記の実施例1〜33に記載の化合物が特に好ましい。特に、実施例1〜8、12、15、18、26及び33の化合物がさらに好ましい。
【0029】
また、本発明は、医薬としてのラセミ体、鏡像異性体又はこれらの組み合わせの形の次の一般式(II):
Figure 2004516297
〔式中、Aはホルミル基、シアノ基、ニトロ基、グアニジノアミノメチレニル基、(1,3−ジヒドロ−2−オキソインドール)−3−イリデンメチル基、アルキルカルボニル基、アラルキルカルボニル基、ヘテロアラルキルカルボニル基又は基−L−NRを表し、基中のLはアルキレン基を表し且つR及びRは独立して水素原子及びアルキル基から選択されるか、あるいはR及びRはこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素は基 −CH−、−NR−、 −S− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rは存在する場合には水素原子又はアルキル基を表し;
Xは水素原子、アルキルチオ基、アラルキルチオ基、アルキルチオキソ基、アラルキルチオキソ基又は基−NRを表し、基中のRはアルキル基、ヒドロキシアルキル基;シクロアルキル基であってアルキル基、ヒドロキシ基及びアミノ基から選択される1個又は複数個の基で置換されていてもよいシクロアルキル基;アラルキル基(そのアリール基はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アルキル基及びアルコキシ基から選択される1個又は複数個の基で置換されていてもよい)を表すか、あるいはRはヘテロアリール基又はヘテロアリールアルキル基を表し(但し、該ヘテロアリール基又はヘテロアリールアルキル基のヘテロアリール基は1個又は複数個のアルキル基で置換されていてもよい)且つRは水素原子を表すか、あるいはR及びRはこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素は基 −CH−、 −NR−、 −S− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rは存在する場合には水素原子、アルキル基又はヒドロキシアルキル基を表し;
YはNH又は酸素原子を表し;
Zは結合あるいはアルキル基又はアルキルチオアルキル基を表し;且つ
Ar はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アルキル基、アルコキシ基及び−NR基から独立して選択される基で1〜3置換されていてもよい炭素環式アリール基を表し、基中のR及びRは独立して水素原子又はアルキル基を表すか、あるいはR及びRはこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素は基 −CH−、 −NR−、 −S− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rは存在する場合には水素原子又はアルキル基を表すか、
あるいは、Arは5又は6員複素環式アリール基を表し且つその1個又は複数個の異種原子は窒素原子、酸素原子又は硫黄原子から選択される(但し、前記の異種原子は場合によっては酸化されていてもよく(Arは例えばオキシドピリジル基を表し得る)且つ前記の複素環式アリール基はアルキル基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキル基及びジアルキルアミノアルキル基から独立して選択される1個又は複数個の基で置換されていてもよい);
しかし、Aがシアノ基、ニトロ基又はグアニジノアミノメチレニル基を表さない場合には:
Zがアルキル基又はアルキルチオアルキル基を表すか;
あるいはXが基−NRを表し、基中のRがアラルキルチオ基、アラルキルチオキソ基、ヒドロキシアルキル基;炭素原子を2〜5個有するアルキル基、アルキルチオ基又はアルキルチオキソ基のうちの一つ;シクロアルキル基であってアルキル基、ヒドロキシ基及びアミノ基から選択される1個又は複数個の基で置換されていてもよいシクロアルキル基;アラルキル基(そのアリール基はハロゲン原子、アルキル基又はアルコキシ基から選択される1個又は複数個の基で置換されていてもよい)を表すか、あるいはRはヘテロアリール基又はヘテロアリールアルキル基を表し(但し、該ヘテロアリール基又はヘテロアリールアルキル基のヘテロアリール基は1個又は複数個のアルキル基で置換されていてもよい)且つRは水素原子を表すか、あるいはR及びRはこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素は基 −CH−、−NR−、 −S− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rは存在する場合には水素原子、アルキル基又はヒドロキシアルキル基を表すものであることが理解される〕
で示される化合物又はその製薬学的に許容し得る塩を目的とする。
【0030】
特に、本発明は医薬としての実施例3〜33の化合物に関する。
【0031】
また、本発明は、有効成分として前記の一般式(II)で示される化合物の少なくとも一つ、すなわち実施例3〜33の化合物の一つ又はその製薬学的に許容し得る塩を含有してなる医薬組成物に関する。最後に、本発明は、新規な工業用化合物としての前記の一般式(II)で示される化合物又はその塩、すなわち実施例3〜33の化合物の一つ又はその塩に関する
一般に、前記の一般式(I)で示される化合物の使用について前記に示した選択と同じ選択が、必要な変更を加えて、本発明の医薬、医薬組成物及び化合物の一般式(II)で示される化合物に適用できる。
【0032】
本発明の化合物を含有する医薬組成物は、固体の形態、例えば、粉末、顆粒、錠剤、ゼラチンカプセル、リポソーム又は坐薬の形態で有り得る。適当な固体支持体は、例えばリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、砂糖、ラクトース、デキストリン、デンプン、ゼラチン、セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン及びワックスであり得る。
【0033】
また、本発明の化合物を含有する医薬組成物は、液体の形態、例えば溶液、乳化液、縣濁液又はシロップの形態で提供し得る。適当な液状支持体は、例えば水、有機溶剤例えばグリセロール又はグリコール及びこれらを水に種々の割合で混合した混合物であり得る。
【0034】
本発明の医薬は、局所、経口又は非経口経路によって、あるいは筋肉内注射などによって投与することができる。
【0035】
本発明の医薬の投与薬量は、使用する活性化合物の種類に応じて0.1mg〜10gの間にある。
【0036】
本発明によれば、前記の一般式(I)で示される化合物は以下に記載の方法によって製造することができる。
【0037】
一般式 (I) で示される化合物の製造
一般式(I)で示される幾つかのトリアゾロピラジンは、米国特許第4,565,815号明細書に記載の方法に従って容易に製造することができる。
本発明の一般式(I)の化合物は、一般式(III)の化合物(式中、A′は水素原子又はハロゲン原子を表し且つX′は水素原子又はアルキルチオ基を表す)から出発して数工程で製造することができる(反応工程図1)。一般式(III)の化合物の製造は、米国特許第4,565,815号明細書又はKobe et al., J. Het. Chem., (1974), 11(2), 199 及びそれ以降に記載されている。
Figure 2004516297
一般式(I)で示される化合物の置換基A、X及び −Y−Z−Arの性質に応じて種々の場合を考慮しなければならない。
【0038】
一般式 (I) で示される化合物であって、式中のAが水素原子又はハロゲン原子を表す場合の化合物の製造
一般式 (I) で示される化合物であって、式中のXが水素原子又はアルキルチオ基を表す場合の化合物の製造
この場合は、一般式(III)で示される出発化合物は、XがH原子又はアルキルチオ基を表し且つAがH原子又はハロゲン原子 Halを表すような化合物である。合成方法を下記の反応工程図2に要約する。
Figure 2004516297
上記の一般式(III)の化合物を上記一般式(IV)の化合物との親核置換反応に供して一般式(I)の化合物を製造する。反応は、必要ならば、クロロホルムのような溶媒中で行うことができる。
【0039】
一般式 (I) で示される化合物であって、式中の が基 −NR を表す場合の化合物の製造
この場合は、一般式(III)の出発化合物は、X′がアルキルチオ基、好ましくはメチルチオ基を表すような化合物である。合成方法を下記の反応工程図3に要約する。
【0040】
Figure 2004516297
【0041】
一般式(III)の化合物を、最初に一般式(IV)のアルコール又はアミンとの置換反応に供して、一般式(V)の化合物を製造する。次いで、一般式(V)の化合物をm−クロロ過安息香酸で処理し、次いで一般式RNHRで示されるアミンで処理して最後に一般式(I)の化合物を製造する。これらの反応は、クロロホルムのような溶媒中で行うことが好ましい。
【0042】
一般式 (I) で示される化合物であって、式中のXがアルキルチオキソ基を表す場合の化合物の製造
この製造は反応工程図3に記載の方法と同様の方法で行った。違いは、一般式RNHRで示されるアミンで置換するのに代えて前記チオキソ誘導体を第二工程中に単離することだけである(反応工程図3a参照)。
【0043】
Figure 2004516297
【0044】
一般式 (I) で示される化合物であって、式中のAが水素原子又はハロゲン原子を表さない場合の化合物の製造
一般式 (I) で示される化合物であって、式中のAが基 −CH 又は −NR を表す場合の化合物の製造
Aが基 −L−NR(式中、Lは基−CH− を表す)を表す場合には、反応工程図4に示される一般式(VI)の化合物を、例えば出発化合物として使用する。この化合物は、一般式(I)で示される化合物であって式中のAがH原子を表す化合物であり、従ってその合成は前記に説明してある。一般式(VI)の化合物は、例えば最初にアセトニトリル−ジメチルホルムアミドの混合物などの非プロトン性極性溶媒中で過剰量の(クロロメチレン)−ジメチルアンモニウムで処理する。これにより、一般式(I)で示される化合物であってAがホルミル基を表す場合の化合物が得られる。これらの化合物は、当業者が標準的な化学反応を使用して、種々の基Aをもつ一般式(I)で示される種々の化合物を組み立てることを可能にする。
Aが基 −L−NRを表し、基中のLが基 −CH− を表し且つR及びRがメチル基である具体的な場合には、一般式(I)の化合物は、一般式(VI)の化合物からこれを過剰量の(クロロメチレン)−ジメチルアンモニウムと反応させ、次いで
NaBHを作用させることによって直接得ることができる。
【0045】
Figure 2004516297
【0046】
一般式 (I) で示される化合物であって、式中のAが基 −L−NR を表す場合の化合物の製造
これらの化合物は、一般式(VI)の化合物から、例えば反応工程図5に示す方法に従って標準方法で製造することができる。一般式(VI)の化合物を、例えば低い温度で(例えば−78℃で)で非プロトン性極性溶媒、例えばエチルエーテル又はテトラヒドロフラン中でブチルリチウムで処理し、次いで一般式(VII)の化合物であって式中のHalがハロゲン原子を表す場合の化合物で処理して、その後にわずかに酸性の水で加水分解して、一般式(I)の化合物であって式中のAが基−L−NRを表す場合の化合物を製造する。
Figure 2004516297
【0047】
一般式 (I) で示される化合物であって、式中のAがアルキルカルボニル基、アラルキルカルボニル基、ヘテロアラルキルカルボニル基を表す場合の化合物の製造
一般式(I)で示される化合物であって、式中のAが−CO−Δ基(基中、Δはアルキル基、アラルキル基又はヘテロアラルキル基を表す)を表す場合の化合物を得ることが所望される場合には、一般式(VI)の化合物を、一般式Δ−COClの化合物と、適当な溶媒、例えばジクロロメタン中でAlClの存在下で反応させる(反応工程図6)。
Figure 2004516297
【0048】
一般式 (I) で示される化合物であって、式中のAがグアニジノアミノメチレニル基又は (1,3− ジヒドロ −2− オキソインドール )−3− イリデンメチル基を表す場合の化合物の製造
一般式(I)で示される化合物であって、式中のAがホルミル基を表す場合の化合物を、アミノグアニジン炭酸水素酸塩と、エタノールなどの溶媒中で且つピペリジンなどの塩基の触媒の存在下で反応させることによって、一般式(I)で示される化合物であって、式中のAがグアニジノアミノメチレニル基を表す場合の化合物に転化させる(反応工程図7)。一般式(I)の化合物であって式中のAがホルミル基を表す場合の化合物を、前記のアミノグアニジン炭酸水素酸塩をオキソインドールに代えた以外は上記と同じ型の反応により、一般式(I)の化合物であって式中のAが(1,3−ジヒドロ−2−オキソインドール)−3−イリデンメチル基を表す場合の化合物に転化させる。
【0049】
Figure 2004516297
【0050】
一般式 (I) で示される化合物であって、式中のAがシアノ基を表す場合の化合物の製造
一般式(I)で示される化合物であって式中のAがホルミル基を表す場合の化合物をヒドロキシルアミンと、ギ酸ナトリウムとギ酸の混合物中で反応させることによって、一般式(I)で示される化合物であって式中のAがシアノ基を表す場合の化合物に転化させる(反応工程図8)。この反応は加熱しながら行うことが好ましい。
Figure 2004516297
【0051】
一般式 (I) で示される化合物であって、式中のAがニトロ基を表す場合の化合物の製造
これらの化合物は、一般式(I)で示される化合物であって式中のAが水素原子を表す場合の化合物から、種々の方法によって、例えば該化合物を硝酸と硫酸の混合物と反応させるか、又は無機硝酸塩と硫酸などの酸の存在下で反応させることによって容易に製造することができる〔Cao et al., Synthesis (1998), 1724参照〕。その他の基(X及び−Y−Z−Ar)の導入は、好ましくはその後に、前記の方法と同様の方法を使用することによって行う。
【0052】
特に定義しない限りは、本明細書で使用する技術用語及び科学用語は全て、本発明が属する分野の通常の専門家によって通常に理解される意味と同じ意味を有する。同様に、本明細書で挙げた全ての刊行物、特許出願明細書、特許明細書及びその他の文献は、参考文献として参照される。
【0053】
以下の実施例は前記の方法を例証するために示すものであり且つ本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【0054】
実施例
実施例1: 8−ブロモ−4−[2−(5−メチル−4−イミダゾリルメチルチオ)−エチルアミノ]−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
この化合物は米国特許第4,565,815号明細書に記載の方法に従って製造した。質量分析値(エレクトロスプレー):416.0。
【0055】
実施例2: 8−ブロモ−4−{2−{[5−(ジメチルアミノ)メチル−2−フラニル]メチル}チオ}エチルアミノ−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
この化合物は米国特許第4,565,815号明細書に記載の方法に従って製造した。質量分析値(エレクトロスプレー):459.1。
【0056】
実施例3: 8−ブロモ−4−(3−(1−イミダゾリル−プロピルアミノ)−2−メチルチオ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
8−ブロモ−4−クロロ−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン(50mg)をクロロホルム2mlとメタノール2mlとの混合物に溶解した溶液に、1−(3−アミノプロピル)イミダゾール60μlを加え、次いで得られた混合物を周囲温度で一夜攪拌した。溶媒を蒸発させた後に、残留物をクロロホルムと水の間に分配した。次いで、得られた有機相をMgSO上で乾燥し、次いで溶媒を蒸発させた後に、残留物を、シリカゲルを用い溶出液としてクロロホルム/メタノールの4/1混合物を使用して分離クロマトグラフィーに供した。適当な画分を単離し、クロロホルム−メタノール混合物で抽出し、次いで溶媒を減圧下で蒸発させて乾固した。白色固体が得られた。薄相クロマトグラフィー(シリカゲル; クロロホルム/メタノールが4/1の混合物):R=0.32。質量分析値(エレクトロスプレー):368.4;370.1。
【0057】
実施例4〜11の化合物を実施例3の操作方法と同様の操作方法に従って製造した。
【0058】
実施例4: 8−ブロモ−4−[(3−ピリジル)メチルアミノ]−2−メチルチオ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
質量分析値(エレクトロスプレー):351.0;353.0
実施例5: 8−ブロモ−4−(3−クロロアニリノ)−2−メチルチオ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
質量分析値(エレクトロスプレー):369.9;371.9
実施例6: 8−ブロモ−2−メチルチオ−4−(ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
質量分析値(エレクトロスプレー):351.0;352.9
実施例7: 8−ブロモ−2−メチルチオ−4−(2−ピリジルエチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
質量分析値(エレクトロスプレー):365.0;366.9
実施例8: 8−ブロモ−2−メチルチオ−4−(2−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
白色固体。質量分析値(エレクトロスプレー):351.0;352.9
実施例9: 8−ブロモ−2−メチルチオ−4−(4−フルオロフェニルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
白色固体。質量分析値(エレクトロスプレー):367.9;369.9
実施例10: 8−ブロモ−2−メチルチオ−4−(3−フルオロフェニルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
白色固体。質量分析値(エレクトロスプレー):367.9;369.8
実施例11: 8−ブロモ−2−メチルチオ−4−[4−(N−メチルピペラジニル)アニリノ]−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
白色粉末。融点:223−224℃。
【0059】
実施例12: 8−ブロモ−2−(1R−イソプロピル−2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−(3−クロロアニリノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
12.1) 8−ブロモ−4−(3−クロロアニリノ)−2−メチルチオキソ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
8−ブロモ−4−(3−クロロアニリノ)−2−メチルチオ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン〔200mg;8−ブロモ−4−クロロ−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジンと3−クロロアニリンとから出発して実施例3〜5の化合物について使用した方法と同様の方法で製造した〕をクロロホルム5mlに溶解した溶液に、m−クロロ過安息香酸280 mgを加えた。得られた混合物を周囲温度で一夜攪拌した。得られた反応混合物をクロロホルム(10ml)で希釈し、NaHS0水溶液、次いでNaHC0水溶液で洗浄した。有機相をMgSO上で乾燥し、次いで溶媒を減圧下で蒸発させて乾固した。褐色固体200mgを得た。質量分析値(エレクトロスプレー):402.0;404.0。
【0060】
12.2) 8−ブロモ−2−(1R−イソプロピル−2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−(3−クロロアニリノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
中間体12.1(130mg)をクロロホルム5mlに懸濁した部分懸濁物に、R−バリノールのプロパノール溶液2ml(50mg/ml)を加えた。得られた混合物を周囲温度で一夜攪拌した。溶媒を蒸発させた後に、残留物を、シリカゲルを用い溶出液としてクロロホルム/アセトン(9:1)を使用して分離クロマトグラフィーに供した。適当な画分を単離し、クロロホルム−アセトン混合物で抽出し、次いで溶媒を減圧下で蒸発させて乾固した。褐色固体が得られた。TLC(シリカゲル;クロロホルム/アセトンの9/1混合物):R=0.28。質量分析値(エレクトロスプレー):425.1;427.0。
【0061】
実施例13〜17の化合物を実施例12の操作方法と同様の操作方法に従って製造した。実施例13: 8−ブロモ−2−(2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(3−クロロアニリノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
淡黄色固体。質量分析値(エレクトロスプレー):436.1;438.1
実施例14: 8−ブロモ−2−(1R−イソプロピル−2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−(3−オキシド−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
淡黄褐色液体。質量分析値=422.1
実施例15: 8−ブロモ−2−(1R−イソプロピル−2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−(3−フルオロフェニルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
質量分析値(エレクトロスプレー):424.9
実施例16: 8−ブロモ−2−(4´−ヒドロキシエチルピペラジニル)−4−(3−オキシド−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
質量分析値(エレクトロスプレー):451.0
実施例17: 8−ブロモ−2−(4´−ヒドロキシエチルピペラジニル)−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
質量分析値(エレクトロスプレー):435.0。
【0062】
実施例18: 2,4−ビス−(3−ピリジルメチルアミノ)−8−ブロモ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
8−ブロモ−4−クロロ−2−メチルチオ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン(270mg)をクロロホルム10mlに溶解した溶液に、m−クロロ過安息香酸430mgを加えた。得られた混合物を周囲温度で1時間攪拌した。4当量の3−アミノメチルピリジンを加え、得られた混合物を周囲温度で一夜攪拌した。クロロホルム(20ml)で希釈し次いで水洗した後に、回収した有機相をMgSO上で乾燥した。溶媒を蒸発させた後に、残留物を、シリカゲルを用い溶出液としてクロロホルム/メタノールの95/5混合物を使用して分離クロマトグラフィーに供した。適当な画分を単離し、クロロホルム−メタノール混合物で抽出し、次いで溶媒を減圧下で蒸発させて乾固した。黄色固体が得られた。TLC(シリカゲル;クロロホルム/メタノールの9/1混合物):R=0.33。質量分析値(エレクトロスプレー):411.2;413.2。
【0063】
実施例19: 2,4−ビス−(2−ピリジルメチルアミノ)−8−ブロモ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
この化合物は実施例17に記載の操作方法と同様の操作方法により製造した。黄色固体。質量分析値(エレクトロスプレー):383.1;385.1。
【0064】
実施例20: 8−アセチル−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ−[1,5−a]−1,3,5−トリアジン(110mg)をジクロロメタン15mlに溶解した溶液に、AlCl 213 mgを加え、次いで塩化アセチル90μlを連続して加えた。得られた混合物を4時間還流した。得られた混合物をクロロホルム(20ml)で希釈した後に、希HClで酸性化し、次いでNaHCO水溶液で塩基性にし、回収した有機相をMgS0上で乾燥した。溶媒を減圧下で蒸発させることにより除去して乾固した。残留物を、シリカゲル用いて溶出液としてクロロホルム/アセトン(9:1)混合物を使用して分離クロマトグラフィーに供した。適当な画分を単離し、クロロホルム−メタノール混合物で抽出し、次いで溶媒を減圧下で蒸発させることにより除去して乾固した。白色固体65 mgが得られた。TLC(シリカゲル;クロロホルム/アセトンの9/1混合物):R=0.18。質量分析値(エレクトロスプレー):315.1。
【0065】
実施例21: 8−ジメチルアミノメチル−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン(50mg)と(クロロメチレン)−ジメチルアンモニウムクロリド(2当量)とをアセトニトリルとジメチルホルムアミドとの混合物(4:1;10ml)に溶解した溶液を4時間還流した。溶媒を減圧下で蒸発させることにより除去して乾固した。残留物をエタノール20mlに溶解し、過剰量のNaBHで処理した。周囲温度で2時間攪拌した後に、反応混合物に酢酸を加えて過剰の反応剤を分解した。溶媒を減圧下で除去した後に、残留物をCHClと水の間に分配した。回収し有機相をMgSO上で乾燥した。溶媒を除去した後に、残留物を、シリカゲルを用い溶出液としてクロロホルム−メタノール(3:1)を使用する分離クロマトグラフィーに供した。適当な画分を単離し、クロロホルム−メタノール混合物で抽出し、次いで溶媒を減圧下で蒸発させることにより除去して乾固した。黄土色粉末19mgが得られた。
TLC(シリカゲル; クロロホルム/メタノールの3/1混合物):R=0.19。質量分析値(エレクトロスプレー):330.1。
【0066】
実施例22: 8−ホルミル−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン(100 mg)と(クロロメチレン)−ジメチルアンモニウムクロリド(4当量)とを、アセトニトリル−ジメチルホルムアミド混合物(4:1;50 ml)中で2時間還流した。溶媒を蒸発させた後に、残留物をテトラヒドロフラン(50ml)と0.5M酢酸ナトリウム水溶液25とに溶解した。周囲温度で4時間攪拌した後に、テトラヒドロフランの大部分を減圧下で除去した。濃縮した残留物をクロロホルムと水との間で分配した。次いで、回収した有機層をMgS0上で乾燥し、次いで溶媒を減圧下で除去して8−ホルミル−2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジンを得た。TLC(シリカゲル;クロロホルム/メタノール混合物=9/1):R=0.5。質量分析値(エレクトロスプレー):301.0。
【0067】
実施例23: 8−モルホリノメチル−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
8−ホルミル−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン(90 mg)とモルホリン(52 mg)とを、酢酸を1%含有するジクロロエチレン40 mlに溶解した溶液に、3Åモレキュラーシーブ(0.5 g)とNa(OAc)BH (134 mg)とを加えた。得られた混合物を周囲温度で一夜攪拌した。得られた反応混合物を濾過し、濾液をクロロホルム(50 ml)で希釈した。次いで、得られた溶液をNaHCO水溶液及びNaCl水溶液で洗浄し、その後にMgS0上で乾燥した。溶媒を除去した後に、残留物を、シリカゲルを用い溶出液としてクロロホルム/メタノール(9:1)混合物を使用して分離クロマトグラフィーに供した。適当な画分を単離し、クロロホルム−メタノール混合物で抽出し、次いで溶媒を減圧下で蒸発させることにより除去して乾固した。白色を帯びた固体29mgが得られた。TLC (シリカゲル;クロロホルム/メタノール混合物=9/1):R=0.19。質量分析値(エレクトロスプレー):372.2。
【0068】
実施例24: 8−[(1,3−ジヒドロ−2−オキソインドール)−3−イリデンメチル)−2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
8−ホルミル−2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン(70 mg)と、オキソインドール(64 mg)と、ピペリジン1滴との混合物をエタノール50 ml中で7時間還流した。周囲温度に戻した後に濾過し、乾燥することにより荷で黄色固体を得た。TLC(シリカゲル;クロロホルム/メタノール混合物=9/1:R=0.49)。質量分析値(エレクトロスプレー):416.2。
【0069】
実施例25: 8−(グアニジノアミノメチレン)−2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
この化合物は、オキソインドールをアミノグアニジン炭酸水素酸塩に代えた以外は実施例24に記載の操作方法と同様の操作方法に従って製造した。褐色固体。質量分析値(エレクトロスプレー):359.2。
【0070】
実施例26: 8−ブロモ−2−メチルチオキソ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
この化合物は、中間体12.1について記載した操作方法と同様の操作方法に従って製造した。暗黄色粉末。融点:70〜71℃。
【0071】
実施例27: 8−ブロモ−2−メチルチオキソ−4−(3−クロロアニリノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
これは中間体12.1である。
【0072】
実施例28: 8−[(1,3−ジヒドロ−2−オキソインドール)−3−イリデンメチル]−2−メチルチオ−4−[3−(1−イミダゾリル)プロピルアミノ]ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
この化合物は、8−ホルミル−2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジンを、8−ホルミル−2−メチルチオ−4−(3−(1−イミダゾリル)プロピルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジンに代えた以外は実施例24に記載の操作方法と同様の操作方法に従って製造した。黄色固体。質量分析値(エレクトロスプレー):433.2。
【0073】
実施例29: 8−シアノ−2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
この化合物は、実施例22の化合物(1当量)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(2当量)、ギ酸ナトリウム(10当量)及びギ酸(100当量)を含有する混合物を加熱して還流することによって製造した〔J. Chem. Soc., (1965), 1564参照〕。淡黄色固体。質量分析(エレクトロスプレー):298.2。
【0074】
実施例30: 8−(N−メチルピペラジノメチル)−2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
この化合物は、モルホリンをN−メチルピペラジンに代えた以外は、実施例23に記載の操作方法と同様の操作方法に従って製造した。褐色固体。質量分析値(エレクトロスプレー):385.4;386.4。
【0075】
実施例31: 2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
4−クロロ−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン(2.0g)をクロロホルム40mlとメタノール14mlとに溶解した溶液に、3−アミノメチルピリジン(3.0g)を加えた。得られた混合物を周囲温度で一夜攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させて乾固した後に、残留物をクロロホルムと水の間で分配した。有機相をMgS0上で乾燥し、次いで溶媒を減圧下で蒸発させて乾固した。得られた残留混合物を、シリカゲルを用い溶出液としてクロロホルム/メタノール(19:1)混合物を使用して分離クロマトグラフィーに供した。適当な画分を単離し、溶媒を減圧下で蒸発させることにより除去して乾固した。白色固体1.47gが得られた。TLC(シリカゲル;クロロホルム/メタノール混合物=19/1):R=0.58。質量分析値(エレクトロスプレー):273.1。
【0076】
実施例32: 2−メチルチオ−8−ニトロ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン(50mg;実施例31の化合物)を無水酢酸6mlに懸濁させた懸濁液に、硝酸銅(70 mg)を加えた。得られた混合物を周囲温度で一夜攪拌した後に、クロロホルムと NaHC0飽和水溶液との間で分配した。有機相をMgS0上で乾燥し、次いで溶媒を減圧下で蒸発させて乾固した。得られた残留物を、シリカゲルを用い溶出液としてクロロホルム−メタノール(15:1)混合物を使用して分離クロマトグラフィーに供した。適当な画分を単離し、クロロホルム−メタノール混合物で抽出した。溶媒を減圧下で蒸発させて乾固すると、予測した化合物が白色を帯びた固体の形で得られた。薄相クロマトグラフィー(シリカゲル;クロロホルム−メタノール混合物 9:1):R=0.46。質量分析値(エレクトロスプレー):318.1。
【0077】
実施例33: 8−ブロモ−2−(1R−イソプロピル−2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
33.1) 8−ブロモ−2−メチルチオキソ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
8−ブロモ−2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン塩酸塩(100mg)をエタノール−水の混合物(1:1;50ml)に溶解した溶液に、オキソノン100mgを加えた。15分後に、得られた混合物を水(20ml)で希釈し、NaHC0を加えて混合物を塩基性にし、次いでクロロホルム−メタノール(9:1)混合物で抽出を行った。有機相を乾燥し(MgSO)、次いで溶媒を除去して予測した生成物(100 mg)を淡黄色固体の形で得た。質量分析値(エレクトロスプレー):367.2;369.2。
【0078】
33.2) 8−ブロモ−2−(1R−イソプロピル−2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン
中間体33.1(100 mg)とR−バリノール(2当量;60 mg)との混合物をCHCN中3ml中で3時間還流した。溶媒を蒸発させた後に、残留物をクロロホルム−メタノール混合物(9:1;30 ml)に溶解し、NaCl飽和水溶液で洗浄し、次いでMgS0で乾燥した。溶媒を減圧下で蒸発させることにより除去して乾固し、得られた残留物をシリカゲル上で溶出液としてクロロホルム−メタノール(19:1)混合物を使用して分離クロマトグラフィーに供した。適当な画分を単離し、クロロホルム−メタノール混合物を使用して抽出した。溶媒を減圧下で蒸発させることにより除去し乾固した。予測した生成物が白色を帯びた無定形固体の形で得られた(50mg)。薄相クロマトグラフィー(シリカゲル;クロロホルム−メタノール混合物 9:1):R=0.32。質量分析値(エレクトロスプレー):406.2; 408.2。
【0079】
本発明の化合物の製薬学的研究
使用した方法
サイクリンB 1/cdc2 複合体によるヒストン 1のリン酸化の状態の測定:
サイクリンB/サイクリン依存性キナーゼ1(CDK1=cdc2)複合体の活性を、従来のATP−32によるものでなくATP−33によるヒストンH1のリン酸化によって評価した〔Alessi et al., Exp. Cell Res., (1998), 245, 8−18; Baratte et al., Anticancer Res., (1992), 12, 873−880; Glab et al., FEKS Lett., (1994), 353, 207−211〕。CDK1酵素の阻害剤の存在下でのリン酸化されたヒストンH1の出現を、その放射能を測定することによって測定した。ヒトデ(Marthasterias glacialis)の卵母細胞から単離したサイクリンB/CDK1複合体をアフィニティークロマトグラフィーで精製し、次いで0.2M NaClで溶出した。得られた精製酵素にグリセロールを最終濃度20%(v/v)で加え、その後−80℃で保存した〔Meijer and Kim, Methods Enzymol., (1997), 283,113−128)〕。96ウエルプレート中で最終容量30μlで反応を行った。それぞれの反応は、最終濃度5mg/mlのヒストンH1(Sigma製、H5505、フランス国イベリーヌ県Saint Quentin)5μl、60mM β−グリセロリン酸を含有する緩衝液16μl(Sigma製、G6251、フランス国イベリーヌ県Saint Quentin)、30mM p−ニトロフェニルホスフェート(Sigma製、N6260、フランス国イベリーヌ県Saint Quentin)、25mM MOPS(Sigma M5789、フランス国イベリーヌ県Saint Quentin)、1mMジチオトレイトール(Sigma D9779、フランス国イベリーヌ県Saint Quentin)、5mM EGTA(Sigma E8145、フランス国イベリーヌ県Saint Quentin)、0.1mMオルトバナジン酸ナトリウム(Sigma S6508、フランス国イベリーヌ県 Saint Quentin)、15mM MgCl(Sigma M8286、フランス国イベリーヌ県 Saint Quentin)及び1μlのサイクリンB/CDK1複合体(最終活性:キナーゼ1μlにより1分間で組み込まれたATP 1.5pmol)を含有する。阻害剤をその濃度を高めながら3μlの容量で加えた。ATPγ33(370 MBq/mmol、Amersham BF1000、フランス国Les Ulis)4μlを含有するATP溶液5μl、前記の緩衝液906μlで希釈した1mM未標識ATP(Sigma A7699、フランス国イベリーヌ県 Saint Quentin)90μlを加えることにより反応を開始させた。このプレートを30℃で10分間インキュベートした。得られた反応混合物を、P81ホスホセルロース(Unifilter Polyfiltronics Whatman 7700−0512、フランス国Rungis)を用いて96ウエル濾過プレート上に回収し、次いでコレクター(Filtermate Harvester、Packard製、フランス国Rungis)上で1%TCAで洗浄した。このフィルターを乾燥した後に、MicroscintTM 0 シンチレーター(Packard製、6016311、フランス国Rungis)を前記ウエル全部に分配した。放射能をTopcountTM マイクロプレートシンチレションカウンター(Packard製、フランス国Rungis)で読み取った。結果を酵素反応を50%阻害する濃度の値として表した。
【0080】
グリコーゲンシンターゼキナーゼ 3βの阻害活性の測定:
この試験は、Leclerc et al., J. Biol. Chem., September 2000 に記載のようにして行うことができる。
【0081】
抗増殖活性の特定
例として、前記の実施例1〜33の化合物による2種類のヒト細胞系Mia−Paca2及びDU145に対する治療の効果を研究する。前記の細胞系DU145(ヒトの前立腺癌細胞)及びMia−PaCa2(ヒトの膵臓癌細胞)を、American Tissue Culture Collection (米国メリーランド州ロックビル所在)から入手した。加熱によって不活性化させた10%ウシ胎児血清(Gibco−Bri製、フランス国Cergy−Pontoise)を補足したダルベッコの変性イーグル培地(Gibco−Bri製、フランス国Cergy−Pontoise) 95μlに入れた細胞、100単位/lのペニシリ及び100μg/ml/lのストレプトマイシン (Gibco−Bri製、10378−057、フランス国Cergy−Pontoise)、並びに2mMのグルタミン(Gibco−Bri製、フランス国Cergy−Pontoise)を、96ウエルプレート上に0日目に接種した。細胞を、1日目に前記の化合物それぞれ5μlを0から最終濃度25μlまで上げた濃度で用いて96時間処理した。この時間の終わりに、細胞増殖の定量を、ホルマザンの形成をもたらす生存細胞中のミトコンドリアデヒドロゲナーゼ(Boehringer Mannheim製, Meylan, France)によるテトラゾリウム塩WST1の切断(cleavage)に基づいた比色試験によって評価した。これらの試験は試験した濃度当り8回の測定を二重に(in duplicate)行った。試験すべきそれぞれの化合物について、S字型曲線の直線部分の含まれる値を直線回帰分析のために保持し、阻止濃度IC50を評価するのに使用した。生成物をジメチルスルホキシド(DMSO)に10−2 Mで溶解し、最終0.5%DMSOを用いて培養に使用した。
【0082】
結果:
本発明の化合物を、前記のサイクリンB/サイクリン依存性キナーゼ1試験に従って試験した。試験した化合物は全て、サイクリンB/サイクリン依存性キナーゼ1(CDK1=cdc2)の活性の顕著な阻害を示した。
【0083】
また、本発明の化合物を、前記の抗増殖活性に関する試験に従って試験し、それらの活性をロスコビチンの活性と比較した。本発明の供試化合物は全て、Mia−PaCa2細胞に関しての抗増殖活性よりも大きい抗増殖活性を示した。さらにまた、DU−145細胞に関してはロスコビチンによる抗増殖活性が認められなかったが、本発明の多数の供試化合物はこれらの細胞に関して抗増殖活性を示した。

Claims (10)

  1. サイクリン依存性キナーゼ(CDK)を阻害する医薬を製造するためのラセミ体、鏡像異性体又はこれらの組み合わせの形の次の一般式(I):
    Figure 2004516297
    〔式中、Aは水素原子、ハロゲン原子、ホルミル基、シアノ基、ニトロ基、グアニジノアミノメチレニル基、(1,3−ジヒドロ−2−オキソインドール)−3−イリデンメチル基、アルキルカルボニル基、アラルキルカルボニル基、ヘテロアラルキルカルボニル基又は基−L−NRを表し、基中のLはアルキレン基を表し且つR及びRは独立して水素原子及びアルキル基から選択されるか、あるいはR及びRはこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素は基 −CH−、 −NR−、 −S− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rは存在する場合には水素原子又はアルキル基を表し;
    Xは水素原子、アルキルチオ基、アラルキルチオ基、アルキルチオキソ基、アラルキルチオキソ基又は基−NRを表し、基中のRはアルキル基、ヒドロキシアルキル基;シクロアルキル基であってアルキル基、ヒドロキシ基及びアミノ基から選択される1個又は複数個の基で置換されていてもよいシクロアルキル基;アラルキル基(そのアリール基はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アルキル基及びアルコキシ基から選択される1個又は複数個の基で置換されていてもよい)を表すか、あるいはRはヘテロアリール基又はヘテロアリールアルキル基を表し(但し、該ヘテロアリール基又はヘテロアリールアルキル基のヘテロアリール基は1個又は複数個のアルキル基で置換されていてもよい)且つRは水素原子を表し、あるいはR及びRはこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素は基 −CH−、 −NR−、 −S− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rは存在する場合には水素原子、アルキル基又はヒドロキシアルキル基を表し;
    YはNH又は酸素原子を表し;
    Zは結合あるいはアルキル基又はアルキルチオアルキル基を表し;且つ
    Ar はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アルキル基、アルコキシ基及び
    −NR基から独立して選択される基で1〜3置換されていてもよい炭素環式アリール基を表し、基中のR及びRは独立して水素原子又はアルキル基を表すか、あるいはR及びRはこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素は基 −CH−、 −NR−、 −S− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rは存在する場合には水素原子又はアルキル基を表すか、
    あるいは、Arは5又は6員複素環式アリール基を表し且つその1個又は複数個の異種原子は窒素原子、酸素原子又は硫黄原子から選択される(但し、前記の異種原子は場合によっては酸化されていてもよく且つ前記の複素環式アリール基はアルキル基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキル基及びジアルキルアミノアルキル基から独立して選択される1個又は複数個の基で置換されていてもよい)〕
    で示される化合物又はその製薬学的に許容し得る塩の使用。
  2. Aが水素原子、ハロゲン原子、ホルミル基、シアノ基、ニトロ、グアニジノアミノメチレニル基、(1,3−ジヒドロ−2−オキソインドール)−3−イリデンメチル基、アルキルカルボニル基、アラルキルカルボニル基又は基
    −L−NRを表し、基中のLがアルキレン基を表し且つR及びRが独立して水素原子及びアルキル基から選択されるか、あるいはR及びRがこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素が基 −CH−、 −NR−、 −S− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rが存在する場合には水素原子又はアルキル基を表すものであり;
    Xが水素原子、アルキルチオ基、アルキルチオキソ基又は基−NRを表し、基中のRがアルキル基、ヒドロキシアルキル基;1個又は複数個のアミノ基で置換されていてもよいシクロアルキル基;アラルキル基(そのアリール基はハロゲン原子、アルキル基及びアルコキシ基から選択される1個又は複数個の基で置換されていてもよい)を表すか、あるいはRがヘテロアリール基又はヘテロアリールアルキル基を表し(但し、該ヘテロアリール基又はヘテロアリールアルキル基のヘテロアリール基は1個又は複数個のアルキル基で置換されていてもよい)且つRが水素原子を表すか、あるいはR及びRがこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素が基 −CH−、 −NR−、 −S− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rが存在する場合には水素原子、アルキル基又はヒドロキシアルキル基を表すものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の使用。
  3. 使用される化合物が下記の化合物:
    8−ブロモ−4−[2−(5−メチル−4−イミダゾリルメチルチオ)−エチルアミノ]−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−4−{2−{[5−(ジメチルアミノ)メチル−2−フラニル]−メチル}チオ}エチルアミノ−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−4−(3−(1−イミダゾリル−プロピルアミノ)−2−メチルチオ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−4−[(3−ピリジル)メチルアミノ]−2−メチルチオ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−4−(3−クロロアニリノ)−2−メチルチオ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオ−4−(ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオ−4−(2−ピリジルエチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオ−4−(2−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオ−4−(4−フルオロフェニルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオ−4−(3−フルオロフェニルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオ−4−[4−N−メチルピペラジニル)アニリノ]−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−(1R−イソプロピル−2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−(3−クロロアニリノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−(2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(3−クロロアニリノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−(1R−イソプロピル−2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−(3−オキシド−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−(1R−イソプロピル−2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−(3−フルオロフェニルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−(4´−ヒドロキシエチルピペラジニル)−4−(3−オキシド−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−(4´−ヒドロキシエチルピペラジニル)−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    2,4−ビス−(3−ピリジルメチルアミノ)−8−ブロモ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    2,4−ビス−(2−ピリジルメチルアミノ)−8−ブロモ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−アセチル−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ジメチルアミノメチル−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ホルミル−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−モルホリノメチル−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−[(1,3−ジヒドロ−2−オキソインドール)−3−イリデンメチル)−2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−(グアニジノアミノメチレン)−2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオキソ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオキソ−4−(3−クロロアニリノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−[(1,3−ジヒドロ−2−オキソインドール)−3−イリデンメチル)−2−メチルチオ−4−(3−(1−イミダゾリル)プロピルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−シアノ−2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−(N−メチルピペラジノメチル)−2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    2−メチルチオ−8−ニトロ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−(1R−イソプロピル−2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    及びこれらの化合物の製薬学的に許容し得る塩
    の中から選択されるものであることを特徴とする請求項1に記載の使用。
  4. 製造される医薬が下記の生まれつき持っている病気/疾患/現象:すなわち、腫瘍性増殖、正常細胞の増殖、自然脱毛症、外因性物質によって誘発される脱毛症、放射線誘発性脱毛症、正常細胞の自然又は誘発アポトーシス、減数***、受精、卵母細胞の成熟、ウイルス又はレトロウイルス感染症、神経変性病、寄生虫の増殖及び筋疾患からなる群から選択される生まれつき持っている病気/疾患/現象を治療するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項にに記載の使用。
  5. 製造される医薬が次の病気:すなわち、腫瘍増殖、正常細胞の増殖及びタウオパチーからなる群から選択される病気を治療するものであることを特徴とする請求項4に記載の使用。
  6. 医薬としてのラセミ体、鏡像異性体又はこれらの組み合わせの形の次の一般式(II):
    Figure 2004516297
    〔式中、Aは ホルミル基、シアノ基、ニトロ基、グアニジノアミノメチレニル基、(1,3−ジヒドロ−2−オキソインドール)−3−イリデンメチル基、アルキルカルボニル基、アラルキルカルボニル基、ヘテロアラルキルカルボニル基又は基
    −L−NRを表し、基中のLはアルキレン基を表し且つR及びRは独立して水素原子及びアルキル基から選択されるか、あるいはR及びRはこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素は基 −CH−、 −NR−、 −S− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rは存在する場合には水素原子又はアルキル基を表し;
    Xは水素原子、アルキルチオ基、アラルキルチオ基、アルキルチオキソ基、アラルキルチオキソ基又は基−NRを表し、基中のRはアルキル基、ヒドロキシアルキル基;シクロアルキル基であってアルキル基、ヒドロキシ基及びアミノ基から選択される1個又は複数個の基で置換されていてもよいシクロアルキル基;アラルキル基(そのアリール基は ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アルキル基及びアルコキシ基から選択される1個又は複数個の基で置換されていてもよい)を表すか、あるいはRはヘテロアリール基又はヘテロアリールアルキル基を表し(但し、該ヘテロアリール基又はヘテロアリールアルキル基のヘテロアリール基は1個又は複数個のアルキル基で置換されていてもよい)且つRは水素原子を表すか、あるいはR及びRはこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素は基 −CH−、 −NR−、 −S− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rは存在する場合には水素原子、アルキル基又はヒドロキシアルキル基を表し;
    YはNH又は酸素原子を表し;
    Zは結合あるいはアルキル基又はアルキルチオアルキル基を表し;且つ
    Ar はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アルキル基、アルコキシ基及び
    −NR基から独立して選択される基で1〜3置換されていてもよい炭素環式アリール基を表し、基中のR及びRは独立して水素原子又はアルキル基を表すか、あるいはR及びRはこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素は基 −CH−、 −NR−、 −S− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rは存在する場合には水素原子又はアルキル基を表すか、
    あるいは、Arは5又は6員複素環式アリール基を表し且つその1個又は複数個の異種原子は窒素原子、酸素原子又は硫黄原子から選択される(但し、前記の異種原子は場合によっては酸化されていてもよく且つ前記の複素環式アリール基はアルキル基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキル基及びジアルキルアミノアルキル基から独立して選択される1個又は複数個の基で置換されていてもよい);
    しかし、Aがシアノ基、ニトロ基又はグアニジノアミノメチレニル基を表さない場合には:
    Zがアルキル基又はアルキルチオアルキル基を表すか;
    あるいはXが基−NRを表し、基中のRがアラルキルチオ基、アラルキルチオキソ基、ヒドロキシアルキル基;炭素原子を2〜5個有するアルキル基、アルキルチオ基又はアルキルチオキソ基のうちの一つ;シクロアルキル基であってアルキル基、ヒドロキシ基及びアミノ基から選択される1個又は複数個の基で置換されていてもよいシクロアルキル基;アラルキル基(そのアリール基はハロゲン原子、アルキル基及びアルコキシ基から選択される1個又は複数個の基で置換されていてもよい)を表すか、あるいはRはヘテロアリール基又はヘテロアリールアルキル基を表し(但し、該ヘテロアリール基又はヘテロアリールアルキル基のヘテロアリール基は1個又は複数個のアルキル基で置換されていてもよい)且つRは水素原子を表すか、あるいはR及びRはこれらを結合している窒素原子と一緒になって5〜7員複素環を形成し、該複素環構成要素は基 −CH−、 −NR−、 −S− 及び −O− からなる群から独立して選択され、Rは存在する場合には水素原子、アルキル基又はヒドロキシアルキル基を表すものであることが理解される〕
    で示される化合物又はその製薬学的に許容し得る塩。
  7. 下記の化合物:
    8−ブロモ−4−(3−(1−イミダゾリル−プロピルアミノ)−2−メチルチオ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−4−[(3−ピリジル)メチルアミノ]−2−メチルチオ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−4−(3−クロロアニリノ)−2−メチルチオ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオ−4−(4−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオ−4−(2−ピリジルエチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオ−4−(2−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオ−4−(4−フルオロフェニルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオ−4−(3−フルオロフェニルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオ−4−[4−(N−メチルピペラジニル)アニリノ]−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−(1R−イソプロピル−2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−(3−クロロアニリノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−(2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(3−クロロアニリノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−(1R−イソプロピル−2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−(3−オキシド−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−(1R−イソプロピル−2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−(3−フルオロフェニルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−(4´−ヒドロキシエチルピペラジニル)−4−(3−オキシド−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[ 1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−(4´−ヒドロキシエチルピペラジニル)−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    2,4−ビス−(3−ピリジルメチルアミノ)−8−ブロモ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    2,4−ビス−(2−ピリジルメチルアミノ)−8−ブロモ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−アセチル−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ジメチルアミノメチル−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ホルミル−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−モルホリノメチル−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−[(1,3−ジヒドロ−2−オキソインドール)−3−イリデンメチル)−2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−(グアニジノアミノメチレン)−2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオキソ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオキソ−4−(3−クロロアニリノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−[(1,3−ジヒドロ−2−オキソインドール)−3−イリデンメチル)−2−メチルチオ−4−(3−(1−イミダゾリル)プロピルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−シアノ−2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−(N−メチルピペラジノメチル)−2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    2−メチルチオ−8−ニトロ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−(1R−イソプロピル−2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    及びこれらの製薬学的に許容し得る塩
    から選択される化合物であることを特徴とする医薬。
  8. 新規工業用化合物としての請求項6に記載の一般式(II)で示される化合物又はその塩。
  9. 下記の化合物:
    8−ブロモ−4−(3−(1−イミダゾリル−プロピルアミノ)−2−メチルチオ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−4[(3−ピリジル)メチルアミノ]−2−メチルチオ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−4−(3−クロロアニリノ)−2−メチルチオ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオ−4−(4−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオ−4−(2−ピリジルエチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオ−4−(2−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオ−4−(4−フルオロフェニルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオ−4−(3−フルオロフェニルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオ−4−[4−(N−メチルピペラジニル)アニリノ]−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−(1R−イソプロピル−2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−(3−クロロアニリノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−(2−アミノシクロヘキシルアミノ)−4−(3−クロロアニリノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−(1R−イソプロピル−2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−(3−オキシド−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−(1R−イソプロピル−2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−(3−フルオロフェニルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−(4´−ヒドロキシエチルピペラジニル)−4−(3−オキシド−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−(4´−ヒドロキシエチルピペラジニル)−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    2,4−ビス−(3−ピリジルメチルアミノ)−8−ブロモ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    2,4−ビス−(2−ピリジルメチルアミノ)−8−ブロモ−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−アセチル−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ジメチルアミノメチル−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ホルミル−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−モルホリノメチル−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−2−メチルチオピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−[(1,3−ジヒドロ−2−オキソインドール)−3−イリデンメチル)−2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−(グアニジノアミノメチレン)−2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオキソ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−メチルチオキソ−4−(3−クロロアニリノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−[(1,3−ジヒドロ−2−オキソインドール)−3−イリデンメチル)−2−メチルチオ−4−(3−(1−イミダゾリル)プロピルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−シアノ−2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−(N−メチルピペラジノメチル)−2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)−ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    2−メチルチオ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    2−メチルチオ−8−ニトロ−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    8−ブロモ−2−(1R−イソプロピル−2−ヒドロキシエチルアミノ)−4−(3−ピリジルメチルアミノ)ピラゾロ[1,5−a]−1,3,5−トリアジン;
    及びこれらの塩
    から選択される化合物であることを特徴とする生産物。
  10. 有効成分として請求項6に記載の一般式(II)で示される化合物又はその製薬学的に許容し得る塩を含有してなる医薬組成物。
JP2002551972A 2000-12-20 2001-12-19 サイクリン依存性キナーゼ(cdk)及びグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3(gsk−3)の阻害剤 Pending JP2004516297A (ja)

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