JP2004505936A - 精製されたヒドロフルオロアルカンの取得方法 - Google Patents

精製されたヒドロフルオロアルカンの取得方法 Download PDF

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Abstract

(クロロ)フルオロオレフィンを含む有機不純物の精製された、少なくとも3個の炭素原子を含むヒドロフルオロアルカンの取得方法であって、有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンが、
(a)開始剤の存在下での塩素処理、
(b)弗化水素との反応、
(c)精製されたヒドロフルオロアルカンが蒸留塔の頂部又は側面から除去される蒸留、
(d)抽出蒸留、
(e)固体吸着剤上への吸着、
(f)酸素含有化合物との反応、及び、
(g)元素の塩素との反応を除き、少なくとも幾つかの有機不純物と反応する事のできる試薬との気相反応、
から選ばれる少なくとも一つの精製処理に掛けられる事を特徴とする方法。

Description

【0001】
(発明の分野)
本発明は、特に、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンと1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンから選ばれる精製されたヒドロフルオロアルカンの取得方法に関する。
(発明の背景)
ヒドロフルオロアルカン、例えば、 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン及び1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンは、例えば、発泡剤、冷媒又は溶剤として、(ヒドロ)クロロフルオロアルカンの代替物として使用されても良い。
これらのヒドロフルオロアルカンは、一般的に、クロロ又はクロロフルオロ前駆体と弗化水素との反応によって製造される。この反応で得られる粗ヒドロフルオロアルカンは、多くの場合、未転化の試薬、弗化水素及びオレフィン不純物、特に、3又は4個の炭素原子を含むクロロフルオロオレフィンの様な不純物を含む。
【0002】
特許出願明細書WO−A−00/14040は、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの精製方法を開示している。この公知の方法によれば、FeClの存在下でイオン性塩素化によって、活性炭素上のPd/Rhの存在下で水素化によって、或いは、特に、弗素との反応によって、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン中のフルオロトリクロロエチレン含有量を低減することが可能である。
特許出願明細書WO−A−97/37955は、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンを精製する為の方法を開示し、そこにおいて、300〜400nmの波長の紫外線で開始される光塩素化が行われている。
【0003】
(発明の開示)
本発明者は、ヒドロフルオロアルケン、即ち、単に炭素、水素及び弗素から成るオレフィンがヒドロフルオロアルカン中に不純物として存在する時は、特に、3〜5個の炭素原子を含むもの、更に特定すれば、実験式Cに相当するものが、特に、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン中に不純物として存在する時は、特に除去が困難である事を見付けた。観察された極めて低い化学的反応性を考慮すると、ヒドロフルオロアルカン中のヒドロフルオロアルケンの化学的処理による除去は、長い処理時間を必要とするはずであり、これは、ヒドロフルオロアルカンを工業的に製造する方法においては望ましいものではない。極端な場合、一定のヒドロフルオロアルケン含有量以下にする事は不可能である。
【0004】
従来の文献でこの特定の問題に言及している文献は存在しない。
従って、実施が簡単な技術手段を使用して同じ時間で、オレフィン不純物、特に、ヒドロフルオロアルケンの含有量を効率的に低減させる、ヒドロフルオロアルカン、特に、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン又は1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンを精製する為の利用可能な方法が望まれていた。
従って、本発明は、有機不純物の精製された、少なくとも3個の炭素原子を含むヒドロフルオロアルカンを得る為の方法であって、(クロロ)フルオロオレフィンを含む有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンが、
(a)開始剤の存在下での塩素処理、
(b)弗化水素との反応、
(c)精製されたヒドロフルオロアルカンが蒸留塔の頂部又は側面から除去される蒸留、
(d)抽出蒸留、
(e)固体吸着剤上への吸着、
(f)酸素含有化合物との反応、及び、
(g)元素の塩素との反応を除き、少なくとも幾つかの有機不純物と反応する事のできる試薬との気相反応、
から選ばれる少なくとも一つの精製処理に掛けられる方法に関する。
【0005】
本発明方法は、特に、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン(HFC−236fa)、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC−227ea)及び1,1,1,2,3,4,4,5,5,5−デカフルオロペンタン(HFC−43−10mee)の様なヒドロフルオロアルカンに適用される。好ましくは、ヒドロフルオロアルカンは3又は4個の炭素原子を含む。この方法は、特に、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン又は1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン、特に後者を精製するのに効果的である事が分かった。
【0006】
本発明方法は、ヒドロフルオロアルカン中の有機不純物の含有量の効率的な低減を可能とする事が分かった。特に、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンと1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンは本発明方法の条件下では物理的且つ化学的安定性を有する。本発明方法は容易に実施される。
その含有量が本発明方法によって低減される有機不純物は、一般的に、3又は4個の炭素原子を含む。又、これらは、少なくとも一つの塩素原子を含み、例えば、クロロジフルオロプロパン及びクロロフルオロブタン又はブテンを含む。これらは、特に、3又は4個の炭素原子を含む(クロロ)フルオロオレフィン、例えば、モノクロロトリフルオロブテン異性体である。
【0007】
本発明方法は、特に、上述のヒドロフルオロアルケンを効果的に除去するのに適している。容易に実施可能な本発明方法は、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン又は1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン中に存在するオレフィン不純物の含有量の効果的な低減を可能とする。
本発明方法の第一の観点では、オレフィン不純物、特に、3〜5個の炭素原子を含むヒドロフルオロアルケンを含むヒドロフルオロアルカンが開始剤の存在下で塩素処理に掛けられる。
【0008】
この塩素処理は、オレフィン不純物を含むヒドロフルオロアルカン中で有機不純物を塩素化するのに役立つ。これらは、明らかに、3又は4個の炭素原子を含む(クロロ)フルオロオレフィン、又は、特に、上述のヒドロフルオロアルケンである。
開始剤は、開裂による塩素分子の分解に役立つ。本発明方法の第一の観点の第一の変形態様においては、開始剤は、有機又は無機開始剤化合物から選ばれる遊離基開始剤である。
オレフィン不純物を含有するヒドロフルオロアルカンと開始剤化合物との混合を促進する為に、本発明方法の第一の観点の第一の変形態様は、特に、液相で行われるのが好ましい。
【0009】
本発明によれば、遊離基開始剤は、多くの場合、有機化合物である。通常使用される有機化合物の中でも、過酸化物又はジアゾ化合物である。過酸化物化合物が特に使用される。これらの中でも、特に選ばれるものは、ジアシルペルオキシド、ペルオキシジカーボネート、アルキルペルエステル、ペルアセタール、ケトン過酸化物、アルキルヒドロペルオキシド及びジアルキルペルオキシドである。ジアシルペルオキシド又はペルオキシジカーボネートの選択が好ましい。ジラウロイルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド又はジアセチルペルオキシジカーボネートで優れた結果が得られた。
【0010】
又、遊離基開始剤は、無機化合物であっても良い。この場合は、過酸化水素、過炭酸ナトリウムの様な過炭酸塩及び過硼酸ナトリウムの様な過硼酸塩から選ばれる。
開始剤化合物は、好ましくは、塩素処理の温度において、0.1〜3時間、通常は約1時間の半減期を持つ化合物から選択される。
開始剤化合物は、一般的に、オレフィン不純物を含むヒドロフルオロアルカンの少なくとも約10ppm(質量)の割合で使用される。
少なくとも約20ppm(質量)の開始剤が使用される。特に、約30ppm(質量)の開始剤が使用される。多くの場合、オレフィン不純物を含むヒドロフルオロアルカンに関して、約10000ppm(質量)以下の開始剤が使用される。好ましくは、有機開始剤化合物の量は、約1000ppm(質量)を超えず、更に好ましくは、約300ppm(質量)を超えない。
【0011】
本発明方法の第一の観点の第一の変形態様では、塩素は気相又は液相で使用されても良い。塩素は、オレフィン不純物を含むヒドロフルオロアルカン中で塩素化されるべきオレフィン不純物の全てに関して、過剰量で導入される。一般的には、塩素は、オレフィン不純物の1モル当り3モルより多い割合で、好ましくは、オレフィン不純物の1モル当り少なくとも約4モルの割合で使用される。一般的には、オレフィン不純物の1モル当り塩素が約40モルを超える事は望ましくない。使用量は限定する事が好ましく、その結果、実質的に塩素の全てが反応する事が出来、この精製処理後において未変化の形態は見出されない。好ましくは、この量はオレフィン不純物の1モル当り約15モルを超えず、更に好ましくは、この比は約12を超えない。
【0012】
本発明方法の第一の観点の第一の変形態様では、塩素処理は広範な温度範囲にわたって行われても良い。特に、この塩素処理は、少なくとも約40℃、更に好ましくは少なくとも約60℃の温度で行われる。高い温度は不飽和化合物のより速い転化を可能とする。然しながら、これはそれに見合う圧力の相関的増加をもたらす。好ましくは、処理温度は約150℃を超えず、更に好ましくは約100℃を超えない。塩素処理が60〜100℃の範囲で行われる時に優れた結果が得られた。
本発明方法の第一の観点の第一の変形態様では、塩素処理は、自己圧力で、或いは、発生した高い圧力、例えば、不活性ガスを導入する事のよって発生される高い圧力で行われても良い。一般的には、処理は約5MPa、好ましくは2MPaを超えない圧力で行われる。約0.2〜1.0MPaの圧力を使用するのが適当である。
【0013】
塩素処理の為に許される高い温度と高い圧力のこれらの相関関係はオレフィン不純物の急速且つ効果的な除去に貢献する。本発明方法の第一の観点の第一の変形態様では、塩素処理の期間は約1〜120分であっても良い。好ましくは、塩素処理期間は約60分以下である。
本発明方法の第一の観点の第一の変形態様の有利な実施態様によれば、開始剤化合物は、塩素の前に、オレフィン不純物を含むヒドロフルオロアルカン中に導入される。本発明のこの実施態様の好ましい実施変形態様では、塩素は、処理温度に近い温度でヒドロフルオロアルカン中に導入される。本発明のこの実施態様の特に好ましい実施変形態様では、開始剤も又処理温度に近い温度でヒドロフルオロアルカン中に導入される。
【0014】
本発明方法の第一の観点の第二の変形態様では、遊離基開始剤である開始剤は、280nm未満の波長の少なくとも一つの画分を含む電磁放射線である。
驚くべき事に、本発明方法の第一の観点のこの変形態様は、ヒドロフルオロアルカンに含まれるヒドロフルオロアルケンの量を、迅速に且つヒドロフルオロアルカンの実質的な劣化を伴う事無しに、許容範囲まで低減させるのに特に効果的である事が分かった。本発明方法の第一の観点のこの変形態様は、公知の方法よりも広い波長のスペクトルの存在において塩素の使用を可能とする。本発明方法の第一の観点のこの変形態様は、加速された精製操作、塩素を含まない不純物の効率的な破壊及びエネルギーの改善された使用を可能とする。
【0015】
本発明方法の第一の観点のこの変形態様は、ヒドロフルオロアルケンの1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンを精製するのに特に適する。これは、更に、実験式Cのヒドロフルオロアルケン、特に、E−CF−CH=CF−CH、Z−CF−CH=CF−CH
E−CF−CH=CH−CHF、Z−CF−CH=CH−CHF、
E−CF−CH−CH=CHF、Z−CF−CH−CH=CHF及び/又はCF−CH−CF=CHの1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンを精製するのに特に適する。この方法は、E−CF―CH=CF−CH、Z−CF−CH=CF−CH及びCF−CH−CF=CHの1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンを精製するのに特に適する。
【0016】
本発明方法の第一の観点の第一の変形態様及び以下に述べるいずれの方法も、上述のヒドロフルオロアルケンのヒドロフルオロアルカン、特に、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンを精製するのに使用されても良い事が理解される。然しながら、本発明方法の第一の観点の第二の変形態様は、上述の利点に鑑みて、ヒドロフルオロアルケンのヒドロフルオロアルカンを精製するのに更に特に好ましい。
本発明方法の第一の観点の第二の変形態様では、280nm未満の波長の画分のエネルギーは、一般的に、電磁放射線の全エネルギーの少なくとも5%である。好ましくは、280nm未満の波長の画分のエネルギーは、電磁放射線の全エネルギーの少なくとも10%である。エネルギーの100%が280nm未満の波長の画分中に含まれる電磁放射線が使用されても良い。
【0017】
280nm未満の波長の画分中の波長は、好ましくは、本質的に少なくとも170nmである。更に特に好ましい方法では、波長は本質的に少なくとも180nmである。一つの変形態様では、波長の画分は、270nm以下の波長、特に、260nm以下の波長の放射線を含む。
280nm未満の波長の画分を含む電磁放射線の出力源は、例えば、紫外線バーナー、例えば、中圧、或いは、好ましくは低圧の、任意にドープされている、高出力水銀蒸気バーナーである。その様なバーナーは、例えば、ハーロウス(Hereaus)社又はABB社から市販されている。適当な波長の単色バーナーを使用しても良い。
【0018】
バーナーと、精製反応が行われる反応媒体との間の分離は、一般的に、280nm未満の波長の電磁放射線の通過を許す半透明材料で果される。その様な材料の例には石英がある。
電磁放射線の強度は、一般的に、不純物を含むヒドロフルオロアルカンの1kg当り少なくとも0.01W.h、好ましくは少なくとも0.02W.h/kg又は少なくとも0.05W.h/kgである。電磁放射線の強度は、一般的に、不純物を含むヒドロフルオロアルカンの1kg当り5W.hより大きくなく、好ましくは、3W.h/kgより大きくなく、或いは、2W.h/kgより大きくない。
【0019】
本発明方法の第一の観点の第二の変形態様では、塩素は気相或いは液相で使用されても良い。塩素は、好ましくは液相で使用される。
本発明方法の第一の観点の第二の変形態様は、例えば、流下薄膜光反応器又は浸漬バーナー光反応器で行っても良い。
本発明方法の第一の観点の第二の変形態様の第一の実施態様では、塩素は、不純物を含むヒドロフルオロアルカン中で塩素化されるオレフィン不純物全体に関して化学量論量又は過剰量で導入される。この実施態様では、塩素はオレフィン不純物の1モル当り約1モル以上の量で使用される。塩素の量は、この実施態様では、一般的に、オレフィン不純物の1モル当り塩素が約10モル以下の量である。好ましくは、この量は、オレフィン不純物の1モル当り塩素の約5モルを超えず、更に好ましくはこの比は約2を超えない。
【0020】
本発明方法の第一の観点の第二の変形態様の第二の実施態様では、塩素は、不純物を含むヒドロフルオロアルカン中で塩素化されるオレフィン不純物全体よりも少ない量で導入される。この実施態様では、塩素は、好ましくは、オレフィン不純物の1モル当り約0.9モル未満の量で使用される。塩素の量は、この実施態様では、一般的に、オレフィン不純物の1モル当り塩素の約0.01モル以上である。好ましくは、この量は、オレフィン不純物の1モル当り塩素の約0.1モル以上である。オレフィン不純物の1モル当り塩素の約0.5モル以上の量が最も好ましい。
【0021】
本発明方法の第一の観点の第二の変形態様では、塩素処理は、一般的に、−20℃以上の温度で行われる。この温度は、多くの場合、0℃以上である。好ましくは、温度は約10℃以上である。この変形態様においては、塩素処理は、一般的に、150℃以下の温度で行われる。温度は、多くの場合、100℃以下である。好ましくは、温度は約60℃以下である。
本発明方法の第一の観点の第二の変形態様では、塩素処理が行われる際の圧力は、一般的に、約1バール以上である。塩素処理が行われる際の圧力は、一般的に、約10バール以下である。好ましくは、圧力は約5バール以下である。
【0022】
本発明方法の第一の観点の第二の変形態様では、塩素処理の期間は、一般的に、5分以上である。塩素処理の期間は、多くの場合、10分以上である。好ましくは、塩素処理の期間は15分以上である。本発明方法の第一の観点の第二の変形態様では、塩素処理の期間は、一般的に、10時間以下である。塩素処理の期間は、多くの場合、5時間以下である。好ましくは、塩素処理の期間は約3時間以下である。特に好ましい方法では、2時間を超えない。
本発明方法の第一の観点の第三の変形態様では、開始剤は少量の金属イオンである。第三の変形態様は、好ましくは、遊離基開始剤の実質的な不存在下で行われる。特に、好ましくは、170nm〜400nm(紫外線)の波長を持つ電磁放射線の実質的な不存在下で行われる。この変形態様によれば、所望のヒドロフルオロアルカンの実質的な劣化を伴う事無しに、上述の様なヒドロフルオロアルケンの効率的な除去が達成される。この変形態様では、ヒドロフルオロアルカンから開始剤を分離するのに特別の分離操作を必要としない。別途、開始剤は任意の蒸留によって容易に分離される。
【0023】
金属イオンは好ましくはルイス酸である。金属イオンは、好ましくは、
元素周期律表(IUPAC 1970)のIIIa、IVa及びb、Va及びb、VIb及びVIII族の金属のイオンから選ばれる。特に適当な方法では、金属イオンは、鉄、ニッケル、アルミニウム、硼素、チタン、クロム、ジルコニウム、タンタル、錫又はアンチモンのイオンから選ばれる。鉄イオンが特に好ましい。
塩素処理において存在する金属イオンの量は、一般的に、有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンに関して、多くても1000ppm(質量)である。金属イオンの量は、多くの場合、多くても100ppmである。この量は好ましくは多くても50ppmである。多くても30ppmの金属イオンの量が特に好ましい。塩素処理に存在する金属イオンの量は、一般的に、有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンに関して、少なくとも0.01ppm(質量)である。金属イオンの量は、多くの場合、少なくとも0.1ppmである。この量は好ましくは少なくとも0.5ppmである。
【0024】
金属イオンは、、例えば、適当な金属化合物の添加によって反応媒体中に導入する事ができる。特定の実施態様では、塩素処理は、上述の適当な金属を含む材料で作られた反応器で、少なくとも痕跡量の金属イオンを放出するのに十分な条件下で行われる。
本発明方法の第一の観点の第三の変形態様では、塩素処理は、一般的に、0℃以上の温度で行われる。温度は、多くの場合、20℃以上である。好ましくは、温度は約40℃以上である。この変形態様では、塩素処理は、一般的に、200℃以下の温度で行われる。温度は多くの場合、150℃以下である。好ましくは、温度は約100℃以下である。
【0025】
本発明方法の第一の観点の第三の変形態様では、塩素処理の期間は、一般的に、1時間以上である。塩素処理の期間は、多くの場合、3時間以上である。本発明方法の第一の観点の第三の変形態様では、塩素処理の期間は、一般的に、20時間以下である。好ましくは、塩素処理期間は約10時間以下である。
本発明方法の第一の観点の第三の変形態様での適当な圧力は、本発明方法の第一の観点の第二の変形態様における圧力と同じである。
本発明方法の第一の観点の第三の変形態様では、ヒドロフルオロアルカンは、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン及び1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンから適当に選択される。好ましくは、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン及び1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンから選択される。最も好ましくは、ヒドロフルオロアルカンは1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンである。
【0026】
その他の実施態様では、本発明方法の第一の観点の第三の変形態様は、又、上述のバルクのクロロ(フルオロ)オレフィン又はその様なクロロ(フルオロ)オレフィンを多量に含む留分の塩素化に有利に使用することができる。
本発明方法の第一の観点は、バッチ式、半バッチ式又は連続式行われても良い。連続式が好ましい。
本発明方法の第一の観点では、塩素化反応器及び蒸留装置は、好ましくは、特に、モネル、インコネル又はハステロイの様な種類の合金の耐蝕性材料で作られる。
【0027】
本発明方法の第一の観点では、塩素中の酸素含有量が1000ppm(容量)未満、好ましくは50ppm(容量)を超えない事を確実する為の注意が必要である。これを行う為に、オレフィン不純物を含むヒドロフルオロアルカンは、初めに、不活性ガス、例えば、窒素ガスと一緒に散布して脱気されても良い。
本発明方法の第一の観点では、塩素処理は、一般的には、塩素化が終わった後に、ヒドロフルオロアルカンから不純物を分離する事を目的とした分離操作へ続く。この分離操作は、好ましくは蒸留である。
本発明方法の第一の観点は、最も好ましい方法では、精製された1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの製造に適用される。
本発明方法の第二の観点では、有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンが弗化水素との反応に掛けられる。
【0028】
この第二の観点は、特に、ヒドロフルオロアルカン中に存在する有機不純物の含有量を弗化水素を使用して効果的に低減させる事を可能とする。後者の化合物は、弗化水素化によるヒドロフルオロアルカンの合成で使用される試薬の中のものである。転化生成物は飽和(ヒドロ)フルオロアルカンであって、このものは、毒物学的にも環境的にも、オレフィン又はクロロフルオロ有機不純物よりも一層受容可能である。更に、或種の有事不純物にとっては、弗化水素との反応は、所望のヒドロフルオロアルカン、即ち、特に、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン又は1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの形成に繋がる。
本発明方法の第二の観点は、弗化水素化によるヒドロフルオロアルカンの合成の為の反応の為に開発された方法を使用して容易に行っても良い。
【0029】
本発明方法の第二の観点で特にその含有量が低減されても良い有機不純物は、少なくとも一つの塩素原子、例えば、クロロジフルオロプロパン及びクロロフルオロブタン又はブテンを含む。それらは、特に、3又は4個の炭素原子を含む(クロロ)フルオロオレフィン、例えば、モノクロロトリフルオロブテン異性体である。
本発明方法の第二の観点は、又、特に、上述のヒドロフルオロアルケンの除去に有用である。
本発明方法の第二の観点では、ヒドロフルオロアルカンと弗化水素との反応は、好ましくは、弗素化触媒の存在下で行われる。又、触媒の不存在下で行われても良い。
【0030】
ヒドロフルオロアルカンと弗化水素との反応が触媒の存在下で行われる場合は、オレフィンへのHFの付加及び/又は塩素原子の弗素原子での置換を促進する事のできる触媒が使用されても良い。使用されても良い触媒の中では、元素周期律表(IUPAC 1970)のIIIa、IVa及びb、Va及びb及びVIb族の金属から選ばれる金属の誘導体及びそれらの混合物が挙げられる。チタン、タンタル、モリブデン、硼素、錫及びアンチモン誘導体が特に選ばれる。好ましくは、チタン又は錫の誘導体が使用される。金属誘導体の例としては塩、特にハロゲン化物が挙げられる。好ましくは、この選択は、塩化物、弗化物及び塩化弗化物から行われる。本発明によるヒドロフルオロアルカンを製造する方法において特に好ましい触媒は、チタン及び錫及びそれらの混合物の塩化物、弗化物及び塩化弗化物である。四塩化チタン及び四塩化錫が使用に最適である。
【0031】
本発明方法の第二の観点では、弗化水素と、ヒドロフルオロアルカン中に存在する有機不純物との間のモル比は、一般的に、少なくとも1モル/モルである。好ましくは、この方法は、少なくとも1.5モル/モルのモル比で行われる。使用される弗化水素と有機化合物との間のモル比は、一般的に、1000モル/モルを超えない。好ましくは、このモル比は10モル/モルを超えない。本発明方法の第二の観点では、3以下の弗化水素とオレフィン不純物との間のモル比が、多くの場合維持される。
本発明方法の第二の観点は、バッチ式又は連続式で行われても良い。
本発明方法の第二の観点がバッチ式で行われる時は、有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンと弗化水素との反応の期間は、一般的に、10分〜5時間の範囲である。好ましくは、この期間は少なくとも0.5時間である。効果的には、この期間は少なくとも1時間である。概して、この期間は4時間を超えない。好ましくは、この期間は2.5時間を超えない。
【0032】
本発明方法の第二の観点が連続式で行われる時は、反応器中の試薬の滞留時間は、一般的に、少なくとも0.5時間である。通常は30時間を超えない。一般的には、5〜25時間の範囲である。好ましくは、10〜20時間の範囲である。「反応器中の試薬の滞留時間」とは、反応媒体の容量と反応器の出口における反応媒体の流量(容量)との間の比
を表すものである。
好ましい第一の変形態様では、本発明方法の第二の観点における有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンと弗化水素との反応は液相で行われる。この変形態様では、有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンと弗化水素との反応が行われる際の温度は、一般的に、少なくとも60℃である。好ましくは、温度は少なくとも80℃である。一般的には、温度は160℃を超えない。好ましくは、140℃を超えない。
【0033】
この変形態様では、圧力は、反応媒体を液体状態で保持する様に選択される。使用される圧力は、反応媒体の温度の関数として変動する。圧力は、一般的に、40バール以下である。好ましくは、圧力は、35バール以下である。特に、有利な方法では、圧力は、25バール以下である。一般的に、圧力は5バール以上である。好ましくは、圧力は10バール以上である。
第二の変形態様では、本発明方法の第二の観点は気相で行われる。この変形態様は、特に、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン及び1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの精製に適する。
特に、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン及び1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン、そして特に1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンは、気相での精製をそれらに可能とする驚くべく化学的安定性を示す。
【0034】
この第二の変形態様では、酸化クロム、酸化亜鉛及び酸化アルミニウム及びそれらの混合物から選ばれる金属酸化物をベースとした弗素化触媒が使用される。多くの場合、金属酸化物は、BET方法により決定される、少なくとも100m/g、好ましくは、少なくとも150m/gの比表面積を有する。一般的には、この比表面積は400m/g以下である。金属酸化物は好ましくは無定形である。
この第二の変形態様では、弗化水素との反応温度は、一般的に、少なくとも50℃であり、好ましくは、少なくとも100℃である、一般的には、温度は400℃以下であり、好ましくは、300℃以下である。
【0035】
本発明方法の第二の観点は、弗化水素化による合成により得られるヒドロフルオロアルカン、特に、クロロ(フルオロ)カーボンの弗化水素化により得られるヒドロフルオロアルカンの精製に有利に適用する事が出来る事が分かった。後者の場合、本発明方法の第二の観点においては、不純物を含有するヒドロフルオロアルカンの塩化水素の含有量を、その使用前に減少させて置く事が有利であるかも知れない。
本発明方法の第二の観点は、多くの場合、ヒドロフルオロアルカンを回収する為に、少なくとも一つの次の処理工程を含む。使用される処理工程の例としては、特に、ヒドロフルオロアルカンから残留弗化水素を分離する為に使用されても良い処理、例えば、固体、例えば、NaF又はアルミナ上への吸着、水での洗浄、抽出操作、適当な膜による分離、抽出蒸留又は蒸留が挙げられる。
【0036】
本発明の第三の観点では、有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンは蒸留に掛けられる、精製されたヒドロフルオロアルカンは蒸留塔の頂部又は側面から除去される。
驚くべき事に、ヒドロフルオロアルカン、特に、3又は4個の炭素原子を含む(ヒドロ)(クロロ)フルオロカーボン中に存在する有機不純物は、ヒドロフルオロアルカンと共沸混合物を形成する傾向を持たず、従って、本発明方法の第三の観点によって分離できる事が分かった。本発明方法の第三の観点は、容易に行う事が可能である。本発明方法の第三の観点によってその含有量が低減され得る有機不純物は、一般的に、3又は4個の炭素原子を含む。これらは、特に、ヒドロクロロフルオロアルカン及び3又は4個の炭素原子を含む(クロロ)フルオロオレフィン、例えば、モノクロロトリフルオロブテン異性体である。本発明方法の第三の観点は、又、特に、上述のヒドロフルオロアルケンの除去に有用である。
【0037】
蒸留圧力は、一般的に、10バール(絶対)未満である。圧力は、通常、5バール以下であり、好ましくは、3バール以下である。一般的には、蒸留圧力は、少なくとも0.5バールであり、通常は、少なくとも1バールであり、好ましくは、少なくとも1.5バールである。
本発明方法の第三の観点のこの記述においては、圧力は、蒸留塔の頂部で測定される絶対圧に相当するものである。
蒸留が行われる際の温度は、凡そ、一定の圧力におけるヒドロフルオロアルカンの沸点に相当する。
【0038】
ヒドロフルオロアルカンが1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンである時は、約1.5〜3バールの圧力で、約50〜70℃の温度において良好な結果が得られる。
蒸留は一つ以上の蒸留塔で行われても良い。好ましくは、一つだけの塔が使用される。
使用されても良い蒸留塔は、それ自身公知のものである。例えば、通常の段塔或いは「二重流動」段塔又はバルク又は構造体を充填した塔を使用する事が可能である。
蒸留塔の理論段数は、一般的に、少なくとも10であり、通常は、少なくとも15であり、少なくとも20段が良好な結果を与える。
【0039】
本発明方法の第三の観点における有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンの供給は、一般的に、塔の頂部が理論段数の100%に相当する塔の理論段数の50%以下の範囲で行われる。この範囲は、通常、塔の理論段数の45%以下である。一般的には、供給は、塔の理論段数の少なくとも5%の範囲で行われる。この範囲は、通常、塔の理論段数の少なくとも10%である。
側面除去が行われる場合は、一般的に、蒸留の理論段数の少なくとも50%に相当する範囲で行われる。側面除去は、一般的に、蒸留の理論段数の少なくとも80%以下に相当する範囲で行われる。
【0040】
本発明方法の第三の観点においては、精製されたヒドロフルオロアルカンは、一般的に、供給量の少なくとも50%の量で除去される。この量は、通常、供給量の少なくとも70%であり、好ましくは、供給量の少なくとも80%である。一般的に、精製されたヒドロフルオロアルカンは、供給量の99%以下の量で除去される。この量は、通常、供給量の97%以下であり、好ましくは、供給量の95%以下である。
蒸留におけるモル還流の程度は、一般的に、20以下であり、通常は、10以下であり、7以下の還流度合いで良好な結果を与えた。
【0041】
本発明方法の第四の観点においては、精製処理は抽出蒸留である。抽出蒸留は、一般的に、(ヒドロ)クロロカーボン、(ヒドロ)フルオロカーボン、ヒドロクロロフルオロカーボン、炭化水素、ケトン、アルコール、エーテル、エステル、ニトリル、塩化水素及び二酸化炭素から選ばれる少なくとも一種の抽出剤の存在下で行われる。
抽出剤として使用されても良いヒドロフルオロカーボンは、一般的に、1〜6個の炭素原子、好ましくは、1〜4個の炭素原子を含む。好ましい特定のヒドロフルオロカーボン抽出剤は、例えば、ジフルオロメタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,1−トリフルオロエタン、ペンタフルオロエタン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン及び1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンから選ばれるヒドロフルオロアルカン抽出剤である。本発明方法の第四の観点におけるヒドロフルオロカーボン抽出剤は、一般的に、有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンとは異なるものである。
【0042】
使用されても良いその他の抽出剤は、例えば、ジクロロメタン、ペルクロロエチレン、n−ペンタン、n−ヘキサン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ジエチルエーテル、アセトン、2−ブタノン、酢酸エチル及びアセトニトリルから選ばれる。
その他の実施態様では、抽出剤は、弗化水素化によるヒドロフルオロアルカンの合成に適する塩素化前駆体、又は、前記塩素化前駆体の弗化水素化により得る事ができるクロロ(フルオロ)中間体、例えば、クロロフルオロプロパン及びクロロフルオロブタンから選ばれる。
【0043】
好ましくは、抽出剤は、1,1,1,3,3−ペンタクロロブタン、1,1−ジクロロ−1,3,3−トリフルオロブタン、1,3−ジクロロ−1,3,3−トリフルオロブタン、3,3−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロブタン、1−クロロ−1,3,3,3−テトラフルオロブタン及び3−クロロ−1,1,3,3−テトラフルオロブタン又はこれらの抽出剤の混合物から選ばれる。
蒸留は、一般的に、抽出剤とヒドロフルオロアルカンとの間の共沸混合物の形成を本質的に避ける事のできる様な圧力と温度で行われる。
【0044】
蒸留は、一つ以上の蒸留塔で行われても良い。好ましくは、一つの塔だけが使用される。本発明方法の第四の観点において使用されても良い蒸留塔はそれ自身公知のものであり、例えば、通常の段塔或いは「二重流動」段塔又はバルク又は構造体を充填した塔を使用する事が可能である。
本発明方法の第四の観点においては、精製処理は固体吸着体への吸着である。固体吸着体は、例えば、アルミナ、シリカ、酸化鉄化合物、ゼオライト及び活性炭素から選ばれても良い。その様な吸着体は市販されている。吸着体は、吸着処理でのその使用前に任意に活性化される。加熱処理或いは、固体吸着剤のルイス酸性度を増加させる為の処理が適当である。好ましい固体吸着剤は、それらのルイス酸性度を増加させる為の処理、例えば、塩酸或いは硝酸での洗浄処理を受けているものである。
【0045】
有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンと固体吸着剤との間の接触は、様々な方法で行われても良い。この方法は、流動床で行われても良いが、一般的には、有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンの流れがそこを通過する粒子の固定床の形態で固体吸着剤を置く事が好ましい。この流れは、液体でも気体であっても良い。一つの変形態様では、吸着は気相で行われる。
この方法の第五の観点がガス相で行われる時は、有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンと固体吸着剤との間の接触時間は少なくとも1秒で行われる。好ましくは、この方法は、2秒より長い接触時間で行われる。3秒以上の接触時間で良好な結果が得られた。原則として、この方法は、非常に長い接触時間、例えば、数分で行っても良い。実際には、効率の面から、この方法は、一般的に、1分未満の接触時間で、好ましくは約30秒以下の接触時間で行われる。
【0046】
この方法の第五の観点が液相で行われる時は、有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンと固体吸着剤との間の接触時間は少なくとも約2分で行われる。好ましくは、この方法は、約5分より長い接触時間で行われる。
原則として、この方法は、非常に長い接触時間、例えば、120分で行っても良い。実際には、この方法は、一般的に、60分未満の接触時間で、好ましくは約30分以下の接触時間で行われる。
この方法の第五の観点が固定床で行われる時は、接触時間は、吸着剤の床の容量と、有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンの流れの流量(容量)との比で定義される。この方法の第五の観点が流動床で行われる時は、接触時間は、固体吸着剤を含むタンクの容量と、有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンの流れの流量(容量)との比で定義される。
【0047】
固体吸着剤は粒子の粉末の形態で使用され、粒子の最適粒径は、この方法が行われる条件に依存する。一般的に、約0.1mm〜10mmの範囲の粒径の固体吸着剤が選ばれる。この方法は、好ましくは、7mm以下の直径を持つ粒子で行われる。特に好ましい方法では、5mm以下の直径の粒子が使用される。更に、粒子が0.5mm以上の直径を有する固体吸着剤を使用する事が好ましく、1mm以上の直径の粒子で行うのが好ましい。特に好ましい方法では、2mm以上の直径の粒子が使用される。
この方法の後、固体吸着剤は、ガス流の下で、例えば、窒素ガスの下で又は減圧下で、穏やかな温度、例えば、100〜250℃の温度で加熱する事によって再生されても良い。又、固体吸着剤は酸素処理によって再生されても良い。
【0048】
本発明方法の第六の観点においては、精製処理は酸素含有化合物との反応で行われる。酸素含有試薬は、ヒドロフルオロアルカン中に存在する有機不純物、特に、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンと、本質的に、ヒドロフルオロアルカン、特に、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの劣化無しに優先的に反応する事が分かった。酸素含有化合物は、例えば、酸素化ガス、酸素化酸、有機又は無機過酸化物、過酸化物塩又は過酸であっても良い。その様な化合物の特定の例は、酸素、オゾン、過酸化水素、過酢酸、過マンガン酸カリ、硫酸及び三酸化硫黄から選ばれる。
【0049】
本発明方法の第六の観点のその他の実施態様では、この反応は塩基の存在下で行われ、酸素含有化合物はアルコールである。塩基の例としては、水酸化ナトリウム又は水酸化カリの様なアルカリ金属水酸化物が挙げられる。アルコールは、例えば、メタノール、エタノール及びイソプロパノールから選ばれても良い。
酸素含有化合物との反応は、酸素化触媒の存在下又は不存在下で行われても良い。使用されても良い酸素化触媒は、例えば、特に、カリウム、マンガン又はチタンを含む複合体から選ばれても良い。
酸素含有化合物との反応は、気相又は液相で行われても良く、好ましくは液相で行われる。この場合、反応温度は、一般的に、150℃以下であり、多くの場合、120℃以下である。好ましくは、温度は100℃以下である。この反応温度は、一般的に、少なくとも−20℃であり、多くの場合、少なくとも0℃である。好ましくは、温度は少なくとも20℃である。
【0050】
反応圧力は、一般的に、1〜10バールである。
本発明方法の第七の観点では、試薬は、原則として、気相において、ヒドロフルオロアルカン中に存在する有機不純物、特にオレフィン不純物の少なくとも幾つかと反応する事のできる任意の試薬であっても良い。試薬は、塩化水素、水素、弗化水素、酸素及びオゾンから有利に選ばれる。
一般的な例では、この反応は接触水素化である。
驚くべき事に、接触水素化は、特に、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン中の不純物の含有量を5mg/kg近く、或いはそれ未満にまで低減させる事を可能とし、同時に、ヒドロフルオロアルカン、特に1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの劣化を回避する事が分かった。
【0051】
本発明の気相での接触水素化反応で使用されても良い触媒は、例えば、元素周期律表(IUPAC、1970)のVIII族の金属又は幾つかの金属の混合物を含む触媒で、好ましくは、活性炭、弗素化アルミナ又は三弗化アルミニウムの様な支持体に担持されている触媒である。金属の特定の例としては、VIII族金属の特定の例は、白金、パラジウム及びロジウムであり、これらの触媒の中で、パラジウムを含む触媒が好ましい。
使用されても良い担持された触媒中の金属含有量は、一般的に、少なくとも0.001質量%である。この含有量は、通常、少なくとも0.1質量%である。担持された触媒中の金属含有量は、一般的に、20質量%以下であり、多くの場合、10質量%以下である。好ましくは、接触水素化中に存在しても良い生成物、特に弗化水素に関して抵抗性のある触媒が選択される。例えば、活性炭上に担持されたパラジウムを含む触媒によって良好な結果が得られる。
【0052】
試薬とヒドロフルオロアルカン中に存在する有機不純物との間のモル比は、一般的に、少なくとも1モル/モルであり、好ましくは、この方法は、少なくとも1.5モル/モルのモル比で行われる。試薬とヒドロフルオロアルカン中に存在する有機不純物との間のモル比は、一般的に、1000モル/モルを超えず、好ましくは、このモル比は10モル/モル超えない。本発明方法の第七の観点では、3以下の試薬とオレフィン不純物との間のモル比が多くの場合維持される。然しながら、試薬が水素の場合は、又、5以上の水素とオレフィン不純物との間のモル比が維持される。水素とオレフィン不純物との間のモル比は、20以下、好ましくは、10以下が有利である。
気相反応の温度は、一般的に、少なくとも50℃である。この温度は、一般的には、少なくとも70℃であり、好ましくは、100℃以上である。一般的には、気相反応の温度は、400℃以下であり、好ましくは、300℃以下である。特に好ましい方法では、この温度は250℃以下であり、更に好ましくは、150℃以下である。
【0053】
本発明方法の第七の観点では、多くの場合、有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンをガス状態に置く操作を実施する事が必要である。この操作は、例えば、蒸発を含む。一つの好ましい変形態様では、この操作は、気相でヒドロフルオロアルカンと有機不純物を含む蒸留画分を精製する為にガス状態において蒸留画分の除去を含む。蒸留画分は、有機不純物に加えて、多分ヒドロフルオロアルカンの合成の副生成物又は中間体として生じる試薬を含む粗ヒドロフルオロアルカンの一つ以上の蒸留によって得られても良い。この粗ヒドロフルオロアルカンは、特に、ヒドロフルオロアルカンが弗化水素化によって得られる時には、弗化水素及び/又は塩化水素を含むかも知れない。粗ヒドロフルオロアルカン中の弗化水素及び/又は塩化水素含有量は、蒸留画分が低い弗化水素及び/又は塩化水素含有量を有する様に蒸留によって低減されても良い。
【0054】
弗化水素及び/又は塩化水素含有量のこの低減は、上述の接触水素化が行われる時に特に有利である。この場合、有機不純物を含み且つ1000ミリモル/kg以下の酸性度を有するヒドロフルオロアルカンが一般的にこの精製処理で使用される。好ましくは、この酸性度は100ミリモル/kg以下である。
弗化水素及び/又は塩化水素の本質的に存在しない、有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンによって良好な結果が得られる。
有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンをガス状態に置く操作では、一般的に、ヒドロフルオロアルカンの温度が気相精製処理の温度を超えない事を確実にする為の注意が取られる。
【0055】
本発明方法の第七の観点では、この気相精製処理に続いて、有機不純物と試薬との間の反応の生成物からヒドロフルオロアルカンを分離する為の一つ以上の処理が行われても良い。処理としては、特に試薬が水素の場合は、蒸留が適当である。
本発明方法では、精製処理は、例えば、残留酸性度、特に弗化水素の痕跡を除去する為に、一つ以上の仕上げ工程が続けられても良い。この目的の為の適当な仕上げ工程は、例えば、アルミナ、NaF又はシリカの様な固体への吸着である。
使用されても良いその他の処理は、例えば、水での洗浄、抽出操作又は適当な膜での分離である。
【0056】
本発明方法は、前処理が必要とされない、任意の合成方法によって調製される、オレフィン不純物を含むヒドロフルオロアルカンの精製に適用される。又、本発明方法は、ヒドロフルオロアルカンと有機不純物から成る、有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンの精製に適用される。一般的に、精製されるべきヒドロフルオロアルカンは、有機不純物を10質量%以下含む。この不純物含有量は、5質量%以下であっても良く、1質量%であっても良い。本発明方法は、有機不純物を0.1質量%以下含むヒドロフルオロアルカンに適用されても良い。
本発明方法は、弗化水素化、特に、ヒドロクロロ(フルオロ)カーボンの弗化水素化によって得られるヒドロフルオロアルカンの精製に有利な用途を見出す。本発明の種々の観点は、互いに、或いは、他の精製処理と組合わせて、本発明方法によって達成される利点を最適化することができる事が理解されるべきである。特定の実施態様では、本発明方法は有機不純物を除去する為に、本発明処理の少なくとも一つの含めて、
2、3又は4つの精製工程を含む。特に、この組合わせは、所望のヒドロフルオロアルカンの損失を極めて低くして、クロロ(フルオロ)オレフィンの効果的な低減を可能とする。
【0057】
精製処理の組合わせを記載する以下の文章においては、以下の略称が使用される:
(a1)本発明方法の第一の観点の第一の変形態様による塩素処理、
(a2)本発明方法の第一の観点の第二の変形態様による塩素処理、
(a3)本発明方法の第一の観点の第三の変形態様による塩素処理、
(b)本発明方法の第二の観点による弗化水素との反応、
(c)本発明方法の第三の観点による蒸留、
(d)本発明方法の第四の観点による抽出蒸留、
(e)本発明方法の第五の観点による固体吸着剤への吸着、
(f)本発明方法の第六の観点による酸素含有化合物との反応、
(g)本発明方法の第七の観点による気相反応、
(h)>280nmの波長の紫外線を専ら使用する光塩素化、
(i)塩素の不存在下での光分解、
(j)弗素との反応。
【0058】
適当な連続的組合わせとしては、次のものが挙げられる(“+”は連続する事を意味する)。
(a3)+(a1)、(a3)+(a2)、(a3)+(c)、(a3)+(e)、(a3)+(h)、(b)+(a1)、(b)+(a2)、(b)+(c)、(b)+(e)、(b)+(h)、(c)+(a1)、(c)+(a2)、(c)+(c)、(c)+(e)、(c)+(h)、(d)+(a1)、(d)+(a2)、(d)+(c)、(d)+(e)、(d)+(h)、(f)+(a1)、(f)+(a2)、(f)+(c)、(f)+(e)、(f)+(h)、(g)+(a1)、(g)+(a2)、(g)+(c)、(g)+(e)、(g)+(h)、(i)+(a1)、(i)+(a2)、(i)+(c)、(i)+(e)、(j)+(a1)、(j)+(a2)、(j)+(c)、(j)+(e)、(i)+(h)+(c)。
(a3)+(a1)、(a3)+(a2)、(a3)+(c)、(a3)+(e)、(a3)+(h)、(c)+(a1)、(c)+(a2)、(c)+(c)、(c)+(e)、(c)+(h)、(i)+(a1)、(i)+(a2)、(i)+(c)、(i)+(e)及び(i)+(h)+(c)の組合わせが好ましい。
【0059】
(a3)+(a1)、(a3)+(a2)、(a3)+(c)、(a3)+(h)、(c)+(a1)、(c)+(a2)、(c)+(c)、(c)+(h)及び(i)+(h)+(c)の組合わせが特に好ましい。
特に好ましい組合わせの変形態様としては、(a3)+(a1)+(c)、
(a3)+(a2)+(c)、(a3)+(c)+(c)及び(a3)+(h)+(c)が挙げられる。
前述の組合わせは、特に、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの精製に最適であることが理解される。
【0060】
又、本発明は、精製されたヒドロフルオロアルカン、特に、30ppm(質量)未満、好ましくは、20ppm未満のヒドロフルオロアルケン含有量を有する、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン及び1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンから選ばれるヒドロフルオロアルカンに関する。10ppm未満のヒドロフルオロアルケン含有量が特に好ましい。
ヒドロフルオロアルカンが1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンである場合、それらは、通常、上述の実験式Cのヒドロフルオロアルケンである。
以下の実施例は本発明を例示するのであって発明の範囲を限定するものではない。
【0061】
【実施例】
実施例1280nm未満の波長の少なくとも一つの画分を含む電磁放射線により開始される塩素化
40ppmのCのヒドロフルオロアルケンを含むオレフィン不純物709ppm(質量)を含む1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(HFC−365mfc)750gと塩素を、出力が150Wでアーク長が44mmのハーロウスTQ150型の浸漬紫外線エミッタを備えた、作業容量が0.7リットルのタンクに導入した。この低圧水銀蒸気エミッタは190nm以上の紫外線の範囲に広帯域の発光を有する。エミッタと1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンとの間の内部ガラス製品は石英で作られたものである。塩素とオレフィン不純物との間のモル比は1.6であった。ランプは、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンを25℃の温度に維持する為に冷却された。媒体は磁気棒で攪拌された。ガスクロマトグラフィーで1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンのオレフィン不純物含有量を分析する為に、サンプルを一定間隔で採取した。
以下の表は、280nm未満の波長の画分を含む紫外線の存在下で塩素で一定期間処理した後に観察された、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン中のオレフィンの濃度の変化を示す。
【0062】
【表1】
Figure 2004505936
【0063】
実施例2弗化水素化
弗化水素と四塩化チタンとを含む反応器に、二種類のトリフルオロジクロロブテン異性体を5.8質量%含む1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンを連続的に供給した。連続的に攪拌しながら、反応器を約130℃の温度に維持した。圧力は22バールに調整された。精製された1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンを気相で連続的に除去した。精製された1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン中の第一のトリフルオロジクロロブテン異性体の含有量は0.1質量%であった。精製された1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン中の第二のトリフルオロジクロロブテン異性体の含有量は0.05質量%であった。
【0064】
実施例3塔の頂部からの除去を伴う蒸留
15.8mm(5/8インチ)の「ポール」リングを充填した塔中で蒸留が行われた。3又は4個の炭素原子を含む三種類の飽和クロロフルオロ有機不純物94ppmを含む1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンと、4個の炭素原子を含む2種類の(クロロ)フルオロオレフィン252ppmを、理論段数の43%に相当する塔の範囲で供給した。圧力は2バールであり、温度は60℃であり、モル還流比は約4であった。供給量の84%に相当する精製された1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの量が塔の頂部から除去された。この生成物は、未だ、3個の炭素原子を含むクロロフルオロ飽和有機不純物を6ppm含んでいた。その他の二種類の飽和不純物の含有量は5ppmの検出限界以下に低減された。精製された1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン中の4個の炭素原子を含む前記の二種類の(クロロ)フルオロオレフィンの含有量は、5ppmの検出限界以下に低減された。
【0065】
実施例4(比較例)
実施例3と同じ装置で蒸留が行われた。170ppmの、3又は4個の炭素原子を含む三種類の飽和有機不純物を含む1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンと、3又は4個の炭素原子を含む二種類のクロロフルオロオレフィン152ppmを理論段数の65%に相当する塔の範囲で供給した。圧力は2バールであり、温度は60℃であり、モル還流比は約25であった。供給量の85%に相当する1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの量が塔の底部から除去された。この生成物は、170ppmの前記三種類の飽和有機不純物と、141ppmの4個の炭素原子を含む前記二種類のクロロフルオロオレフィンを含んでいた。
本発明方法の第三の観点は、ヒドロフルオロアルカンから、有機不純物、特にヒドロフルオロアルケンの迅速、効率的且つ完全な精製を可能とする事は明らかである。ヒドロフルオロアルカンHFC−365mfcの劣化は観察されなかった。
【0066】
実施例5酸素含有試薬
(クロロ)フルオロオレフィン不純物を3260mg/kg含む1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンと96%硫酸とを、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン/硫酸の容量比1:1で液相で混合した。この混合物を40℃で24時間攪拌した。この期間の後、回収された1,1,3,3−ペンタフルオロブタンは、140ppmの(クロロ)フルオロオレフィン不純物を含んでいた。
【0067】
実施例6気相反応
755mg/kgの(クロロ)フルオロオレフィン不純物を含む、99.86質量%の純度の1,1,3,3−ペンタフルオロブタンを85℃で蒸発させ、活性炭に担持させた0.5%パラジウムから成る触媒を含む反応器に連続的に供給した。又、水素も連続的にこの反応器に供給した。水素と1,1,3,3−ペンタフルオロブタンのモル比は5.8x10−3であった。反応温度は100℃であった。反応のガス状流出物は5℃の水凝縮器で凝縮され、GCで分析された。これらは、純度99.92質量%の1,1,3,3−ペンタフルオロブタンから成り、5mg/kg未満の(クロロ)フルオロオレフィン不純物を含んでいた。1,1,3,3−ペンタフルオロブタンの劣化は観察されなかった。

Claims (28)

  1. (クロロ)フルオロオレフィンを含む有機不純物の精製された、少なくとも3個の炭素原子を含むヒドロフルオロアルカンの取得方法であって、有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンが、
    (a)開始剤の存在下での塩素処理、
    (b)弗化水素との反応、
    (c)精製されたヒドロフルオロアルカンが蒸留塔の頂部又は側面から除去される蒸留、
    (d)抽出蒸留、
    (e)固体吸着剤上への吸着、
    (f)酸素含有化合物との反応、及び、
    (g)元素の塩素との反応を除き、少なくとも幾つかの有機不純物と反応する事のできる試薬との気相反応、
    から選ばれる少なくとも一つの精製処理に掛けられる事を特徴とする方法。
  2. 開始剤が、好ましくは、過酸化物及びジアゾ化合物から選ばれ、更に好ましくは、ジアシル過酸化物及びペルオキシジカーボネートから選ばれる、請求項1に記載の方法。
  3. 塩素処理が、オレフィンを含むヒドロフルオロアルカンの質量当り少なくとも約10ppm(質量)の有機開始剤の存在下で行われる、請求項2に記載の方法。
  4. 開始剤が、280nm未満の波長の少なくとも一つの画分を含む電磁放射線である、請求項1に記載の方法。
  5. 280nm未満の波長の画分のエネルギーが電磁放射線の全エネルギーの少なくとも10%である、請求項4に記載の方法。
  6. 塩素と存在するオレフィン不純物の合計との間のモル比が1〜10である、請求項4に記載の方法。
  7. 塩素と存在するオレフィン不純物の合計との間のモル比が1未満である、請求項4に記載の方法。
  8. 開始剤が少量の金属イオンであり、好ましくは、IIIa、IVa及びb、Va及びb、VIb及びVIII族の金属のイオンから選ばれる、請求項1に記載の方法。
  9. 塩素処理が液相で行われる、請求項2〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンが弗化水素との反応に掛けられる、請求項1に記載の方法。
  11. 弗化水素との反応が、好ましくは、IIIa、IVa、IVb、Va、Vb及びVIb族の金属の化合物から選ばれる弗素化触媒の存在下で行われ、且つ好ましくは液相で行われる、請求項10に記載の方法。
  12. 弗化水素とオレフィン不純物との間のモル比が3以下に維持される、請求項10又は11に記載の方法。
  13. 有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンが蒸留に掛けられ、精製されたヒドロフルオロアルカンが蒸留塔の頂部又は側面から除去される、請求項1に記載の方法。
  14. 蒸留が行われる温度が、一定圧においてヒドロフルオロアルカンの沸点にほぼ相当する、請求項13に記載の方法。
  15. 有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンの供給が、塔の理論段数の5%〜50%の範囲で行われる、請求項13又は14に記載の方法。
  16. 側面除去が、蒸留の理論段数の50%〜80%に相当する範囲で行われる、請求項13〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 精製処理が抽出蒸留である、請求項1に記載の方法。
  18. 抽出蒸留が、(ヒドロ)クロロカーボン、(ヒドロ)フルオロカーボン、ヒドロクロロフルオロカーボン、炭化水素、ケトン、アルコール、エーテル、エステル、ニトリル、塩化水素及び二酸化炭素から選ばれる少なくとも一種の抽出剤の存在下で行われる、請求項17に記載の方法。
  19. 精製処理が酸素含有化合物との反応である、請求項1に記載の方法。
  20. 酸素含有化合物が、酸素、オゾン、過酸化水素、過酢酸、過マンガン酸カリ、硫酸、三酸化硫黄及びアルコールから選ばれる、請求項19に記載の方法。
  21. 精製処理が、少なくとも280nmの波長の紫外線の照射の下で、元素の塩素と不飽和不純物との反応を除く、少なくとも幾つかの有機不純物と反応する事のできる試薬との気相における反応である、請求項1に記載の方法。
  22. 試薬が、塩素、塩化水素、水素、弗化水素、酸素及びオゾンから選ばれる、請求項21に記載の方法。
  23. 有機不純物を含むヒドロフルオロアルカンを気相状態に置く操作を含み、該操作が、気相精製処理の温度を超えない温度で行われる、請求項21又は22に記載の方法。
  24. 請求項2〜23のいずれか1項に記載の少なくとも一つの精製処理を含み、有機不純物を除去する為の2、3又は4の精製工程を含む、請求項1に記載の方法。
  25. オレフィン不純物が、3又は4個の炭素原子を含むクロロフルオロオレフィンを含むか、少なくとも一種のヒドロフルオロアルケンを含む、請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。
  26. ヒドロフルオロアルカンが、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン(HFC−236fa)、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFC−227ea)、1,1,1,2,3,4,4,5,5,5−デカフルオロペンタン(HFC−43−10mee)、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン及び1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンから選ばれる、請求項1〜25のいずれか1項に記載の方法。
  27. ヒドロフルオロアルカンが1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタンである、請求項26に記載の方法。
  28. ヒドロフルオロアルカンが1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンである、請求項26に記載の方法。
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