JP2004504953A - グリーンタイヤのベルト構造体、ベルトパッケージおよびクラウン構造体の製造方法および設備 - Google Patents

グリーンタイヤのベルト構造体、ベルトパッケージおよびクラウン構造体の製造方法および設備 Download PDF

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Abstract

グリーンタイヤのベルト構造体を製造する方法および設備であって、ベルト構造体を構成するベルトストリップ(113a,113b)が少なくとも1つのアセンブリドラム(13,14)のすぐ上流側で、実質的に連続して製造される方法および設備が開示される。この方法および設備は、こうして獲得されたベルト構造体を組み込んだベルトパッケージおよびクラウン構造体を製造する方法および設備とにそれぞれ統合される。ベルトパッケージの製造方法では、複数の補強コード(104)を組み込んだゴム混合物層を前記ベルト構造体の上に形成するのに対し、クラウン構造体の製造方法では、こうして形成されたベルトパッケージの上にトレッド(105)を組付ける。補強コード(104)を組み込んだゴム混合物層およびトレッド(105)はどちらも、少なくとも1つのアセンブリドラム(18)のすぐ上流側で、実質的に連続して製造される。そのため、ベルト構造体およびベルトパッケージの品質を安定して高く維持できるという利点が得られると共に、製造コストの削減と設備の製造能力の向上を同時に達成することができる。

Description

【0001】
発明の係る技術分野
本発明の第1態様は、車両用グリーンタイヤのベルト構造体の製造方法に関する。
【0002】
本発明はまた、ベルト構造体の製造設備、上記ベルト構造体を組み込んだグリーンタイヤのベルトパッケージの製造方法および設備、さらに上記ベルトパッケージを含むグリーンタイヤのクラウン構造体の製造方法および設備に関する。
【0003】
先行技術
周知のように、グリーンタイヤは本質的に、カーカスとなるように構成された複数の半製品を組合せることによって得られる複合構造体によって構成される。カーカスは、少なくとも1つの気密ライナーと、補強用プライと、その半径方向外側の表面に固定されるエラストマー系充填材を介挿した後にプライ縁部が結合される2本のビードワイヤと、円環状に形成されたカーカスの周りにクラウンとして設けられるベルト構造体と、ベルトの周りに巻回されるトレッドと、ビードワイヤとトレッドとの間に半径方向に伸びる軸方向に相対する1対の側壁部とを備える。
【0004】
さらに、ベルト構造体とトレッドとの間には、ゼロディグリ−コード(zero degree cords)としても知られる周方向に配向された複数の補強コードを組み込んだ層が設けられる場合もある。
【0005】
以下の説明および請求項の記載において、「ベルト構造体」という用語は、半径方向に重畳された少なくとも2つのベルトストリップを含む複合構造体であって、該ベルトストリップに、ストリップ毎に相互に平行であって、かつ隣接するストリップのコードに対してはベルト構造体の赤道面に関して概ね対称的に傾斜するように補強コードが設けられている、複合構造体を指すものとする。
【0006】
以下の説明および請求項の記載において、「ベルトパッケージ」という用語は、ベルト構造体と、円周方向に配向された補強コードを組み込んだ半径方向外側の付加層とから構成されるアセンブリを指して用いられる。
【0007】
最後に、以下の説明および請求項の記載において、「クラウン構造体」という用語は、ベルトパッケージと、ベルトパッケージの補強ストリップからなる前記付加層の周りにクラウンとして配設されるトレッドとから構成される、複合構造体を指して用いられる。
【0008】
製造業界において、満足しなければならない要件の一つが、最終製品に高品質と耐久性能を与えると同時に、製造プラント全体の生産能力を高くすることであるのは言うまでもない。これに関連して、完成タイヤの品質に大きく影響する重要な要因として、組み立てられた時点でタイヤ構造体を形成する半製品の品質がある。
【0009】
半製品の品質はと言うと、その製造方法と、半製品が製造された後に必要に応じて保管される環境条件とに関連している。
【0010】
現行技術によると、グリーンタイヤのベルトパッケージを製造する際、ベルトストリップと、上記の付加補強層を形成するゼロディグリーコードを組み込んだゴム混合物リボン(またはテープ)の両方をスプールに巻回して重なり層を形成した後、生産ラインで使用してアセンブリドラムの上に組み付けられるまでは、一旦保管される。
【0011】
このような半製品の取扱方法に関連する第一の問題として、半製品が生産ラインで使用されるまでに経る保管期間、および様様な取扱段階において、半製品の粘着性、化学物理的特性、および寸法特性にばらつきが生じる怖れがあるということがある。
【0012】
半製品がスプールに保持されて保管されている間に、保管環境の湿度および温度条件が最適とされる状態から変化すると、ゴムの他着性(stickiness)に望ましくない変化、一般には他着性の低下が生じ、場合によっては半製品の多くの層が使用不能となり、結果的に材料の無駄になることがある。
【0013】
上記半製品の取扱および保管方法に関連する第二の問題は、材料の重みにより好ましくない変形と応力が生じる可能性である。材料の重みは、一般にスプール内材料の半径方向の最も内側にある層に対する圧縮荷重となるが、この圧縮が最終製品の品質にも悪影響を及ぼす結果となるのである。最悪の場合には、層の圧縮によって、その材料がもはや使用に適さない廃棄物となることもある。
【0014】
半製品、特にベルト構造体、ゼロディグリーコードを組み込んだ層、およびトレッドの取扱に関連するもう一つの問題が、スプールを組立装置に装着したり取り外したりする一連の面倒な作業を要することであり、これらの作業は常に人手による介入と運転の中断とを必要とするため、最終製品の品質を悪化させると共に、グリーンタイヤの製造に使用される設備の生産性の低下にもつながる。
【0015】
発明の概要
従って、本発明の根底にある技術的問題は、グリーンタイヤのベルト構造体、ベルトパッケージおよびクラウン構造体、およびそれらを構成する半製品について所望の高品質を安定して達成できると同時に、設備全体の生産性の向上を達成することのできる、ベルト構造体、ベルトパッケージおよびクラウン構造体の製造方法および設備を提供することである。
【0016】
本発明の第一の態様によると、上記の技術的問題は、車両用グリーンタイヤのベルト構造体を製造する方法であって、
(a)所定の長さを有する複数のハーフストリップを、それぞれの搬送方向に沿って整列した状態で、各ハーフストリップに実質的に相互に平行に補強コードを組み込んで、実質的に連続して作成するステップと、
(b)前記整列されたハーフストリップを実質的に連続して突合せ接合することにより、前記搬送方向に沿ってそれぞれ伸びるベルトストリップを獲得するステップと、
(c)前記ベルトストリップを少なくとも1つのアセンブリドラムに実質的に連続して供給するステップと、
(d)前記少なくとも1つのアセンブリドラムの上に、前記各ベルトストリップの所定の長さを有する部分を重ねることにより、前記補強コードが各ストリップにおいては平行であり、隣接するストリップの補強コードに関しては相互に反対方向に傾斜しているストリップを半径方向に重ね合わせて含むベルト構造体を獲得するステップとを含んでなる方法によって解決される。
【0017】
以下の説明および冒頭の請求項において、「ハーフストリップの長さ」という用語は、該ハーフストリップの搬送方向と平行な方向で測定したハーフストリップの寸法を指すものとする。
【0018】
以下の説明および冒頭の請求項において、「ハーフストリップの幅」という用語は、該ハーフストリップの搬送方向に対して直交する方向で測定したハーフストリップの寸法を指すものとする。
【0019】
以下の説明および冒頭の請求項において、「実質的に連続して」という用語は、いろいろな製造ステップの間で、半製品に対して該半製品の化学物理的性質および/または構造的性質を悪い意味で変化させるような中間的保管を行なわないことを指して使用するものとする。
【0020】
例えば、「複数のハーフストリップを実質的に連続して作成する」という表現は、ハーフストリップが製造された後、引き続き処理、すなわち突合せ接合され、ハーフストリップの製造とその後の突合せ接合との間に中間的な保管の工程が入らないことを指して使用される。
【0021】
ベルトストリップの作成を実質的に連続して、かつアセンブリドラムのすぐ上流側で行なうため、本発明の方法は先行技術の方法に比べて、製品の品質を高め工程の生産性を向上するだけでなく、保管スペースおよびコスト、並びに材料運搬費および人件費を削減することを可能にするという利点を提供するものである。
【0022】
本発明の方法は、請求項2に記載の各ステップにより複数のハーフストリップを実質的に連続して作成するステップを含むのが好ましい。
【0023】
こうして、相互に接合されてベルトストリップを連続形成するハーフストリップを、実質的に連続して、かつ人手の介入なしに作成することができるという利点が提供される。
【0024】
本発明の好ましい実施形態によると、ハーフストリップの搬送方向に沿って配設された搬送手段の上でハーフストリップの突合せ接合が行なわれるが、これらの搬送手段はコンベヤベルト、ロール、可動テーブルの他、目的に合った公知の手段により構成することができる。
【0025】
本発明の方法によると、所望のベルト構造体、すなわち各ストリップ内においては相互に平行であり、隣接ストリップのコードに対してはベルト構造体の中心面に関して反対方向に傾斜するように補強コードを組み込んだストリップを半径方向に重畳して備えるベルト構造体を2種類の方法で獲得することができる。
【0026】
第一の実施形態では、本発明の方法は、アセンブリドラムの上流側で、相互に構造的に独立しているハーフストリップの搬送方向およびハーフストリップを接合して得られるベルトストリップの搬送方向に関して、既に所望の通り補強コードを相対して傾斜させた状態で、2本のベルトストリップを相互に略平行に形成する。
【0027】
この実施形態によると、本発明の方法は、ハーフストリップの各々を裏返しにするステップを含むが、これらのハーフストリップは突合せ接合された時点でベルトストリップの1つを形成するものである。
【0028】
従って、アセンブリドラムの上にベルトストリップを重畳するステップは、ストリップを両方ともアセンブリドラムの上部あるいは下部に対して接線方向に供給し、各ストリップを巻回する際にドラムを同じ方向に回転させることによって行なわれる。
【0029】
第二の実施形態では、本発明の方法は、アセンブリドラムの上流側で、相互に構造的に独立しているハーフストリップの搬送方向およびハーフストリップを接合して得られるベルトストリップの搬送方向に関して、補強コードが同じ方向に傾斜している2本のベルトストリップを相互に略平行に形成する。
【0030】
この場合、アセンブリドラム上にベルトストリップを重畳するステップは、アセンブリドラムの上部と下部にそれぞれ1本のストリップを接線方向に供給し、各ストリップを巻回しながらドラムを反対方向に回転させることによって行なわれる。
【0031】
好ましくは、ベルトストリップは上記搬送手段によってアセンブリドラムへ供給される。
【0032】
本発明の好ましい実施形態では、各ベルトストリップをアセンブリドラム上に重畳するステップは、請求項6に記載の方法により、2つのアセンブリドラムを用いて行なわれる。
【0033】
このように、ベルト構造体を組み立てるサイクル時間を短縮することにより、本発明の方法を実施する設備の生産速度を上げることができるという利点が得られる。ベルト構造体を構成するベルトストリップは、アセンブリドラムの上に相互に重ね合わされた時点で、円周長が異なっていることに注意を要する。すなわち、ベルトストリップの一つ、正確には半径方向外側のベルトストリップは、他方のものより多く使用されるということである。このように2つのストリップの使用量が異なることを考慮に入れると、適当なセンサによって検出される余分の材料の関数として、半径方向内側のベルトストリップを構成することになる方のハーフストリップを廃棄するのが好都合であり、また好ましい。いずれにしても、本発明方法の前記各ステップ(アセンブリドラムのすぐ上流側で実質的に連続して実施される各ステップ)によって発生する廃棄材料の量は、従来技術の製造方法で、上記のような保存用スプールに巻回されたベルト層の圧縮荷重および相互粘着現象が原因となって通常発生する廃棄材料の量に比べると少量である。
【0034】
上述の方法を実行するために、本発明は請求項8に記載の特徴を含む車両用グリーンタイヤのベルト構造体を製造するための設備を提供する。
【0035】
好ましい実施形態によると、本発明の設備は、構造的に独立しているハーフストリップを突合せ接合する装置を提供するが、この装置は接合するハーフストリップの表面に垂直に圧力を加えることによって実質的に動作するものである。
【0036】
このような装置は、ハーフストリップに好ましくない変形等を生じる、ハーフストリップの長手方向にかかる有害な歪をほぼゼロにまで低減するという利点を有する。
【0037】
この実施形態では、補強コードを組み込んだゴム引布から成る初期シートを、エアストマー材料で構成されるリップを側部に備えるように押出すのが好ましい。この初期ゴム引布シートからハーフストリップを形成するその後の処理ステップにおいて、前記リップはハーフストリップの接合縁部の一方に配置され、隣接するハーフストリップの端部を実質的に嵌め合い係合的に受容する座部を形成する。
【0038】
この実施形態では、接合装置が、ハーフストリップの搬送手段の上方に可動に支持されている、適当な重量および大きさのプレートを備え、このプレートが各ハーフストリップを押圧することにより、ハーフストリップの一端部と、形成中のベルトストリップに予め組み込まれている隣接ハーフストリップの、前記一端部の下に来るリップとの間の接着を促進する。
【0039】
別の方法として、接合装置に、ハーフストリップの上方と下方にそれぞれ支持されて反対方向に回転する複数の上下ロールを設け、これらのロールが接合対象のハーフストリップの縁部に対して平行方向に移動するようにしても良い。
【0040】
あるいはまた、接合装置を櫛形、すなわち複数のクリップを含む形式とし、隣接するハーフストリップの縁部を把持して、ハーフストリップの長手方向に平行な方向に沿ってその突合せ接合を行なうようにしても良い。
【0041】
本発明の設備は、人手をかけることをできるだけ制限して、全自動化方式でグリーンタイヤのベルト構造体を製造することを可能にすると共に、半製品をベルト構造体を形成する組立作業の直前に製造することにより半製品の保管の必要性を無くしている。
【0042】
本発明の設備によると、半製品の化学物理的性質のばらつき、および/または倉庫の温度および/または湿度、あるいは半製品をスプールの上に長期間置くことに関連して生じるベルト構造体の品質のばらつきも最小限、あるいは実質的にゼロにできるという利点が得られる。
【0043】
好ましい実施形態では、本発明の設備には、複数の補強コードを組み込んだゴム引布から成る実質的に連続するシートを、前記搬送手段上に、実質的に連続して供給するように構成された押出しヘッドを備える押出し装置が設けられる。この場合、前記複数の補強コードは、前記押出しヘッドの上流に配置されるクリールから供給される。
【0044】
本発明設備は、前記押出し装置の下流側に第1切断装置を備える。この切断装置は前記ゴム引布シートに作用して、このシートから複数のストリップを獲得するように構成されている。
【0045】
好ましくは、本発明設備はさらにハーフストリップ作成装置を備え、このハーフストリップ作成装置は、上述のように獲得されたストリップをゴム引布シートの搬送方向から離隔させるように構成されたストリップ移載装置と、前記ストリップに作用して複数のハーフストリップを形成するように構成された第2切断装置と、ハーフストリップの位置決め装置とを含む。これらの装置は請求項10に記載の特徴を有するものである。
【0046】
このような特徴により、設備の構成はストリップの切断角度とは無関係のものとなっており、従来形の設備に比較して設備の占める面積を縮小できるという利点が得られる。さらに、ストリップの製造についても、ハーフストリップの切断および位置決め作業から独立したものとなっているため、設備の生産性を最大限に高めることができる。
【0047】
本発明によって得られるさらに別の利点として、生産の融通性が高まることがある。特に、大きさの異なるタイヤの生産に移行するときに必要となる時間が短縮されることで、コードの種類を変える必要がなければ、必要な作業はゴム引布シートの切断角度を変えること、および/または切断するストリップの長さを変えることのみとなる。
【0048】
さらに、予め用意してスプールにパックしたベルトストリップを使用する従来システムに対比すると、スプールの保存および取扱を必要としないばかりか、ベルトストリップをスプールに巻回する前にベルトストリップに結合される剥離材料(例えばポリエステルやポリエチレン等)からなるシートのような基布(supporting fabrics)を用いる必要もない。
【0049】
好ましい実施形態では、移載装置は、ゴム引布シートを切断する前記第1切断装置の下流に位置する第1ストリップ受け取り位置と、ストリップピックアップ位置との間で、角度的に可動の少なくとも1本のストリップ支持アームを備える。
【0050】
好ましい態様によると、この支持アームには、前記アームに蝶番付けされて前記第1切断装置に対して接近・離隔するように可動のストリップ支持揺動テーブルが設けられる。
【0051】
別の実施形態では、前記移載装置が、第1切断装置の下流に位置する前記第1ストリップ受け取り位置と前記ストリップピックアップ位置との間で可動であり、ゴム引布シートの切断方向に略平行な搬送軸を有する、例えばコンベヤベルトあるいは同じ機能を有する何らかの手段などのストリップ搬送手段を備える。
【0052】
好ましい実施形態では、本発明のハーフストリップ作成装置は、前記ピックアップ位置から各ストリップをピックアップして、これを前記ストリップ切断位置に置き、その後こうして獲得したハーフストリップを相互に離隔するように構成された、ハーフストリップ位置決め装置を備える。
【0053】
ハーフストリップ位置決め装置には、ストリップに対して直交する軸を中心として回転可能に装着され、必要であれば、ゴム引布シートの搬送方向に対して所定の第3の角度だけ各ストリップを回転させるように構成された、ストリップ捕捉手段を設けると有利である。
【0054】
好ましくは、ストリップ捕捉手段は、位置決めするストリップに対して接近・離隔するように可動に案内される支持フレーム上に装着される。
【0055】
さらに好ましくは、ハーフストリップ位置決め装置には、それぞれストリップ捕捉手段を備えた2つの共面プレートが設けられ、これらのプレートが相互に接近・離隔するように駆動される。
【0056】
このような共面プレートは、ストリップの上面に平行な方向に沿って動作するため、ストリップを構成する材料に望ましくない応力、例えばストリップの縁部を把持して取り扱う際などに発生する応力などにより、その後特に長手方向に望ましくない歪が生じるのを防止することができるという利点がある。
【0057】
別の実施形態では、ハーフストリップ作成装置が実質的に第2切断装置とハーフストリップ位置決め装置とによって構成され、この位置決め装置が前記ストリップ受け取り位置から各ストリップをピックアップして、これを直接第2ストリップ切断位置に置いて前記ハーフストリップを形成する。
【0058】
本発明設備の一実施形態では、またアセンブリドラムの上流側で既にベルトストリップに所要の補強ストリップ、すなわち相対して傾斜させた補強ストリップを持たせる方法によると、ハーフストリップ作成装置はさらに、第2切断装置の下流側、一方のハーフストリップの搬送手段の上流側に配置されて、一方のハーフストリップを裏返す装置をさらに備える。
【0059】
好ましくは、この裏返し装置は、ハーフストリップ捕捉手段を備えたプレートを含み、前記プレートはこうして裏返しにされるハーフストリップの搬送手段に対して接近・離隔するように案内される支持フレームに回転可能に装着される。
【0060】
本発明のさらに別の態様によると、上記の技術的問題が請求項19に記載の車両用グリーンタイヤのベルトパッケージ製造方法によって解決される。
【0061】
一実施形態では、ゼロディグリー補強コードを組み込んだ層の幅をベルト構造体の幅と略等しくすると共に、その長さはアセンブリドラムの円周長と略等しくする。
【0062】
好ましくは、ベルトパッケージにトレッドを当着する際に、トレッドに適正な圧力を加えることのできる手段を用いることにより、トレッドとその下のベルトパッケージとの密着性を増すと共に、その組立を強化すると良い。
【0063】
好ましい実施形態では、1本またはそれ以上の補強コードを組み込んだ、ゴム混合物から成る少なくとも1本の比較的細いリボン(以下「テープ」と呼ぶ)をベルト構造体の周りに螺旋状に巻回することによって、ゼロディグリー補強コードを組み込んだ層を形成する。このテープの巻回を、その略全幅に沿ってベルト構造体の周りに円周方向に延び、軸方向に整列された螺旋を形成するように行なうと有利である。
【0064】
上記の車両用グリーンタイヤのベルトパッケージ製造方法を実施するために、本発明は請求項22に記載の特徴を含む設備を提供する。
【0065】
好ましくは、ベルトパッケージ製造設備には、ゼロディグリー補強コードを組み込んだゴム混合物から成るリボン(またはテープ)を実質的に連続して形成するように構成された、押出しヘッドを含む押出し装置が設けられる。
【0066】
本発明のさらに別の態様によると、上記の技術的問題は請求項24に記載の車両用グリーンタイヤのクラウン構造体の製造方法によって解決される。
【0067】
好ましい実施形態では、トレッドが押出し成形によって実質的に連続して形成される。
【0068】
上記の車両用グリーンタイヤのクラウン構造体の製造方法を実施するために、本発明は請求項26に記載の特徴を含む設備も提供する。
【0069】
本発明によると、前記設備は、クラウン構造体の完成に必要なトレッドの材料となるゴム混合物から成る連続トレッドシートを供給する押出し装置と、前記ゴム混合物のトレッドシートを、先に形成したベルトパッケージを支持しているアセンブリドラムに向かって移送する搬送手段とを含む。
【0070】
好ましくは、前記ゴム混合物のトレッドシートの搬送手段は、例えば冷水を循環させる1組の蛇行管などの冷却手段を備える。
【0071】
本発明によるグリーンタイヤのベルト構造体、ベルトパッケージおよびクラウン構造体の製造方法に関するいくつかの実施形態について、その方法を実施するための設備について例示的にかつ非限定的に示した添付図面を参照しながら詳細に説明するが、その中から本発明の上記以外の特徴および利点についても容易に明らかとなろう。
【0072】
好適実施形態の詳細な説明
図1の概略的構成図を参照すると、車両用グリーンタイヤのクラウン構造体を実質的に連続して製造する本発明の設備が全体的に1で示されている。設備1は、ベルト構造を実質的に連続して製造する設備2と、複数の補強コード104を含むゴム混合物から成る一定幅のリボン(テープ)103を実質的に連続して製造する生産ライン3と、トレッド105を実質的に連続して製造する生産ライン4とを含んでなる。
【0073】
図示の例では、設備2が、複数の補強コード106を実質的に相互に平行に組み込んだゴム引布から成るシート109を実質的に連続して形成するように構成された押出し装置5を備えている。押出し装置5に供給するのはクリール6であり、クリール6は、例えば金属コードなどの適当な補強材料から成るコード106を、クリール6の下流側に位置する押出しヘッド7およびコード106の共平面性と平行性を設定する櫛形装置6bisへと供給する。また、押出しヘッド7はそれ自体従来技術である押出しスクリュー47によって、適切な組成のゴム混合物の供給を受ける。
【0074】
押出しヘッド7のすぐ下流側にあるのが、ゴム引布シート109の搬送手段8であり、搬送手段8は例えばコンベヤベルト等で構成され、ゴム引布シート109を所定搬送方向X−X(図2参照)に沿って、全体的に9で示されるハーフストリップ作成装置へと搬送する。ハーフストリップ作成装置9については、図2〜図6を参照しながら後に詳述することにする。
【0075】
図1、図2および図5に概略的に示される第1切断装置32は、ハーフストリップ作成装置9の上流側に設けられて、ゴム引布シート109を、上述の搬送方向X−Xに対して所定の角度αを成す切断方向に沿って切断し、所定の長さを有し、かつ前記方向X−Xに沿って整列された一連のストリップ108を形成する。
【0076】
好ましくは、前記角度αを、製造するタイヤの性能およびサイズに合わせて18度から30度とする。
【0077】
ハーフストリップ作成装置9の主な機能は、ゴム引布シート109から形成されたストリップ108を、それぞれの搬送方向Y−YとZ−Zに沿って整列させた、第1組の複数のハーフストリップ107と第2組の複数のハーフストリップ110とに分割することにある。
【0078】
この目的のため、ハーフストリップ作成装置9は、全体的に27で示される移載装置を備えており、これによって各ストリップ108を第1切断装置32の下流にあるストリップ受け取り位置Cからゴム引布シート109の搬送方向X−Xに沿って移動させ、このストリップを前記方向X−Xから離れた切断位置Fに置くように構成されており、ハーフストリップ107,110の連続的形成作業を容易に行なうことができる。
【0079】
特に、ゴム引布シート109の捕捉手段50が移載装置27の上流に設けられる。この捕捉手段は図示の例では、コンベヤベルト8と平行に可動のプレートによって構成されており、磁石56を備え、ゴム引布シート109を引っ張ってコンベヤベルト8から引き離し、作成しようとするストリップの長さ分にあたる部分だけ第1切断装置32を通過させるように構成されている。
【0080】
捕捉手段50には、磁石56の代わりに、シート材料を保持するべく構成された適当な手段、例えば真空ポンプに接続した複数の吸着盤を設けるようにしても良い。吸着盤は、コード106が例えば紡織繊維などの非磁性材料で形成されている場合に特に好適である。
【0081】
以下の説明では、例示的かつ非限定的目的で、磁性の捕捉手段について説明することにする。
【0082】
設備2の第一の実施形態では、移載装置27が、全て28で示す4本のストリップ支持アームを含むマルチアーム回転台57を備えており、支持アーム28は相互に90度の角度間隔を空けて配置され、回転支持体48から片持ち式に突出しており、モータ手段49によって駆動される。
【0083】
この回転台57はプレート50と協働し、プレート50は第1切断装置32から獲得したストリップ108を、上記アーム28のうちコンベヤベルト8と実質的に整列する(すなわち搬送方向X−Xで)ストリップ受け取り位置Cに位置している上述のアーム28のうちの一つの上に載置する。続いてマルチアーム回転台57は、当該ストリップ108を載せた前記アームを、X−Xの方向から外れたピックアップ位置Eに移動すると共に、別のアーム28を受け取り位置Cに置いて次のストリップを受け取る。
【0084】
このようなストリップ108の移載作業を簡単にするために、上記アーム28のそれぞれの上に揺動テーブル31(図4〜6)を蝶番式に設け、不図示の従来形式のモータ手段によって駆動するようにしても良い。
【0085】
揺動テーブル31は、第1切断装置32の下流に設けられたストリップ受け取り位置Cに対して接近・離隔するように回転し、アーム28とコンベヤベルト8の干渉を防止する働きをする。
【0086】
好ましい実施形態では、ハーフストリップ作成装置9がハーフストリップを位置決めする装置33を備える。ハーフストリップ作成装置9は、ピックアップ位置Eにおいてアーム28から各ストリップ108をピックアップし、このピックアップしたストリップ108を第2切断装置34が配設される適切な切断位置Fに配置する。
【0087】
必要であれば、ハーフストリップ位置決め装置33もストリップ108を所定角度γだけ回転させる。
【0088】
図示の実施形態では、ストリップ108のピックアップ位置Eがゴム引布シート109の搬送方向X−Xと90度を成しており、角度γは60度から72度の間となる。
【0089】
より詳細には、ハーフストリップ位置決め装置33がストリップ108を第2切断装置34に関して位置Fに配置するが、この時、該ストリップ108の切断が、ストリップ108の縦軸I−Iに対して所定角度βを形成する方向に沿って行なわれるように配置する。
【0090】
前記角度βはストリップ切断角度αと等しく、製造するタイヤの大きさおよび性能の種類によって18度から30度の間である。このように、各ストリップ108の切断方向は、補強コードの方向に沿って長手方向に相対するストリップの側辺108a,108bと実質的に平行となる(図3)。
【0091】
マルチアーム回転台57とハーフストリップ位置決め装置33が協働することにより、各ストリップをストリップ受け取り位置Cからピックアップして、ストリップ切断位置Fに置くまでに要する時間が短縮され、設備の生産性が向上するという利点がある。
【0092】
不図示のさらに別の実施形態では、回転台57を設けない。この場合、ハーフストリップ位置決め装置33はストリップ108を位置Cから直接ピックアップした後、これを切断位置Fに置く。
【0093】
切断位置Fにおいて、第2切断装置34が各ストリップ108を、半径方向に重畳されるベルトストリップの縁部に与えられる偏倚(off−set)に応じて適切な幅を有する2つのハーフストリップに切断する。
【0094】
この好ましい実施形態では、ハーフストリップ位置決め装置33には、ストリップ108をピックアップして搬送するのに適する手段と、ストリップ108の切断によって得られた各ハーフストリップ107,110を位置決めすることのできる手段の両方が設けられている。
【0095】
より詳細には、ハーフストリップ位置決め装置33は、第2切断装置34に対して接近・離隔するように案内される支持フレーム37に回転可能に装着され、モータ手段43によって駆動される捕捉手段36を含む。図7A、図7Bおよび図8の例では、ハーフストリップ位置決め装置33のストリップ108の捕捉手段36は、例えば磁石形式の1対の共面プレート38a,38bによって構成されており、各プレートは2つのスライド64a,64bによってそれぞれ支持され、各スライドは支持ビーム65上に滑動可能に装着され、モータ66によって駆動される。支持ビーム65とその上に滑動自在に装着された捕捉手段36とは、フレーム37に固定された支持体61に配置されたモータ72により軸P−Pを中心として回転される(図7A,7B参照)。
【0096】
スライド64a,64bが変位することで、切断方向に略直交する水平方向に沿ってプレート38a,38bを相互に接近・離隔させることが可能となる。
【0097】
フレーム37はまた、モータ手段44によってオーバヘッドトラック45に沿って閉ループを形成するように移動される支持トロリ58であって、ハーフストリップ作成装置9の上方に公知の従来の方法で支持されている支持トロリ58に連結されている。
【0098】
このようして、ハーフストリップ位置決め装置33を閉ループ式の回路に沿って移動し、ストリップ切断位置Fからハーフストリップ107,110を後述のさらなる処理のためにそれぞれの装置の上に解放する位置まで移送することができる。
【0099】
既に説明したように、図2と図3に示すハーフストリップ作成装置9は複数のハーフストリップ位置決め装置33を含むため、設備2の生産能力を高めるという利点がある。
【0100】
第2ストリップ切断装置34は、上述の切断方向に沿って各ストリップ108を切断するように構成されているもので、図7Aと図7Bに概略的に示されている。
【0101】
切断装置34は、好ましくは業界において「スリッタ」と呼ばれるシステムを含む。このシステムは、周囲に切刃を備え、ストリップ108の切断方向に沿ってモータ35によって駆動される2枚の逆転ディスク(two counter−rotating disks)34a,34bを備えるものである。
【0102】
図示の例では、先にも説明したように、切断を行なう前にハーフストリップ位置決め装置33がストリップ108をそれらが置かれている平面において回転し、搬送軸Y−Yを有するコンベヤベルト11あるいは別の適当な搬送手段の上、および裏返し装置10の上に、ハーフストリップ107と110を相互に適度の間隔を空けて配置するため、有利である。
【0103】
好ましい実施形態では、コンベヤベルト11と裏返し装置10が、切断位置Fにおいて支持されている第2切断装置34のすぐ下流に配置されており、初期ゴム引布シート109を運ぶコンベヤベルト8と略平行となることで、設備を小型化できる。
【0104】
ハーフストリップ110の裏返し装置10は、一方のハーフストリップ、この場合ではハーフストリップ110を、その補強コード106がストリップ108の切断方向に関して他方のハーフストリップ(ここでは107)に対して対称的な傾斜となるように裏返す働きをする。
【0105】
図示の例では、裏返し装置10は例えば磁石式などの適当な捕捉手段を備えたプレート39を含む(図8〜11)。
【0106】
プレート39は支持フレーム40に回転可能に装着され、プレート39が公知の方法で運動学的に接続されているモータ手段51によって、その横断軸を中心として回転される。
【0107】
プレート39はまた、フレーム40に連結された支持トロリ59にも連結されており、この支持トロリ59がモータ手段52によって駆動されてフレーム40上を垂直方向に沿って移動する。
【0108】
このように、トロリ59とそれに連結されたプレート39は、裏返し装置10の下に配置され、ハーフストリップ110の裏返しが終わった後にこれを受け取って搬送方向Z−Zに沿って搬送するように構成されたコンベヤベルト12に接近・離隔するように、垂直移動することができる。
【0109】
このようにして、第1組の複数のハーフストリップ107と第2組の複数のハーフストリップ110は、相互に整列され、補強コード106を相互に平行にかつコンベヤベルトの搬送方向Y−YおよびZ−Zに関して対称的に傾斜させて組み込んだ状態で、コンベヤベルト11と12の上に実質的に連続して配置される。
【0110】
ハーフストリップ位置決め装置33と裏返し装置10とによって上記ベルト11,12に沿ってそれぞれ事前に配置されたハーフストリップ107と110を突合せ接合する装置が、コンベヤベルト11,12の各々に沿って設けられる。
【0111】
前記接合装置は不図示の従来形式のものであり、コンベヤベルト11,12の上方と下方にそれぞれ支持された複数の上下反転ロールで構成して、隣接するハーフストリップの縁部に圧力を加えることによって接合するようにしても良いし、あるいは複数のクリップで構成して、それらでハーフストリップの縁部を把持して相互に押しつけ合うことにより接合するようにしても良い。
【0112】
このように上記接合装置は、整列されたハーフストリップ107,110から、コンベヤベルト11,12の搬送方向Y−YおよびZ−Zに沿ってそれぞれ伸びるベルトストリップ113a,113bを獲得することを可能にする。
【0113】
好ましい実施形態では、図12に示したように、各コンベヤベルト11,12がそれぞれ2つの部分、すなわち上流部分11a,12aと下流部分11b,12bを含み、それぞれが相互に間隔を空けて配置されて、ベルトストリップ113a,113bの所定の長さを有する部分を受容するように構成された空間部A,Bを形成している。これが業界で「フェスツーン」と呼ばれるものである。
【0114】
より詳細には、ベルトストリップ113a,113bによって形成されるフェスツーンが、コンベヤベルト11,12の上流側および下流側で発生する処理速度および/または使用速度の違いを吸収するように構成された貯留部の働きをするのである。
【0115】
本実施形態では、上記フェスツーンの長さを検出する目的で、本発明の設備2はベルトストリップ113a,113bによって形成されるフェスツーンを格納する空間部A,Bに適宜に配設された複数のセンサを備えるという利点を有している。
【0116】
図12において、空間部Aにベルトストリップ113aによって形成されるフェスツーンの長さを制御する目的でセンサ42a,42bが配設されていることが分かる。
【0117】
図12において41a,41bとして概略的に示されている切断装置は、空間部A,Bの下流側のコンベヤベルト11,12に沿って配設されており、ベルトストリップ113a,113bを所定の長さを有する部分112a,112bにそれぞれ切断する。図示の例では、2つの切断装置41a,41bの各々が従来形式のせん断具を備えている。
【0118】
最後に設備2は、コンベヤベルト11,12のすぐ下流に配置され、コンベヤベルト11,12上で形成されたベルトストリップ部分112a,112bからベルト構造体を組み立てる工程を行なうように構成されているアセンブリドラム13,14を備える。
【0119】
図示の例では、ドラム13と14は回転軸(A−A)に沿って同軸に配列され、ドラムを支持しかつ角度的に位置決めする装置15の直径方向の両側に配設される。この装置15は独立したモータ手段16によって駆動される(図13)。
【0120】
以下の説明からより明確となるように、装置15はその上で行なわれるベルトストリップの組立作業が終わる毎にドラム13と14を入れ替えるため、1つのドラムに比較して、ベルト構造体の組立サイクル時間が実質的に短縮されるという利点が提供される。
【0121】
本実施形態では、好ましくは、以下「組立位置」と呼ぶ位置において、コンベヤベルト12とほぼ整列されたドラム13またはドラム14の上でベルト構造体の組立が行なわれる。本実施形態では、実際には、ベルトストリップ113aを用いてベルト構造体の半径方向内側のストリップを形成する一方、ベルトストリップ113bを用いてベルト構造体の半径方向外側のストリップを形成している。
【0122】
上に示したように、上記のグリーンタイヤのベルト構造体製造用設備2は、設備1の領域内において、補強コード104を組み込んだテープ103を作成する生産ライン3およびトレッド105を作成する生産ライン4と協働して、それぞれベルトパッケージと最終的なクラウン構造体を製造する。
【0123】
この目的で、図1に示すように、設備1は、設備2で製造されたベルト構造体を上記ドラム13,14の組立位置からクラウン構造体を組み立てるための第3アセンブリドラム18へと移送するように構成された、以下トランスファーリングとして示す公知の第1移載装置17を含む。
【0124】
好ましくは、アセンブリドラム18の回転軸B−Bをドラム13、14の回転軸A−Aとほぼ整列させることにより、設備1を全体的に小型化すると共に、ベルト構造体の移送作業を容易にする。
【0125】
テープ103の生産ライン3とトレッド105の生産ライン4とは、設備1においてアセンブリドラム18のすぐ上流に配置されているため、これらの半製品を保管する必要がなく、有利である。
【0126】
テープ103の生産ライン3は、複数の補強コード104を組み込んだゴム混合物から成る細いリボン(テープ)を実質的に連続して形成するように構成された押出し装置19と、こうして製造されたテープをアセンブリドラム18に向かって案内する手段とから本質的に構成される。この手段には1組のロール23のような冷却貯蔵手段が含まれる。
【0127】
押出し装置19に供給するのは、全て21で示される複数のスプールを備えたクリール20であり、クリール20は、公知の従来形押出しスクリュー53によって適当な組成のゴム混合物が供給される押出しヘッド22に対して、コード104を供給する。
【0128】
コード104は、例えばポリアミド等の繊維材料や金属のような適当な補強材料で形成するのが有利である。
【0129】
アセンブリドラム18は、好ましくは、ドラム18上に既に作成されたベルト構造体の上にテープ103を巻回するのを容易にする手段(例えば1つまたはそれ以上の加圧ロールなどで構成される)およびテープ103によってゼロディグリーコードを含む補強層が形成されると該テープ103を切断する手段を備えるが、このような手段については公知であり、図示していない。
【0130】
一実施形態では、切断手段を公知の空気せん断式切断機構によって構成することもできる。
【0131】
トレッド105の生産ライン4は、トレッド105を構成するためのゴム混合物のトレッドシート114を実質的に連続して押出すか成形するように構成された装置24と、コンベヤベルト26のように連続トレッドシート114をアセンブリドラム18に向かって搬送する手段とを備える。
【0132】
装置24は、図示の例では、ごく概略的にのみ表現されている従来形式の押出しスクリューおよび押出しヘッド25を備え、適当な組成のゴム混合物の供給を受ける。
【0133】
好ましくは、コンベヤベルト26には、冷水を循環させる1組の蛇行管のような適当な冷却手段を設け、連続トレッドシート114の温度を押出しヘッドまたは成形ヘッドを出た時の温度(一般に約80℃)から、その後トレッドシート114の処理を行なうのに適する温度(約40〜45℃程度が適当)まで冷却する。
【0134】
従来公知であり不図示の切断手段もコンベヤベルト26に沿って設けられ、連続トレッドシート114を、製造中のタイヤのトレッドの円周長またはその約数に相当する所定の長さを有する部分に切断する。
【0135】
こうして、アセンブリドラム18のすぐ上流でコンベヤベルト26に沿って整列された1組のトレッド105(図1に示す)を獲得することができる。
【0136】
本発明方法の別の実施形態では、アセンブリドラム18の周りに連続トレッドシート114を巻回する際に、公知であり不図示の従来形切断手段によって、連続トレッドシート114から各トレッド105を切断するようにすることもできる。
【0137】
テープ103に関連して先に示したのと同様に、アセンブリドラム18には、各トレッド105をクラウンとしてゼロディグリーコード104を含む補強層の周りに当着するのを容易にするように構成された、公知であり不図示の手段を設けるのが好ましい。
【0138】
一例として、前記手段をトレッド105に作用する1つまたはそれ以上の加圧ロールによって構成することができる。
【0139】
最後に、設備1はアセンブリドラム18を位置決めする位置決め装置46を含む。この位置決め装置46は、ドラム18の回転軸B−Bに直交する垂直軸を中心として該ドラムを180度回転させることにより、クラウン構造体の組立位置(図1にDで示す)から第2トランスファーリング60による前記構造体のピックアップ位置(図1にGで示す位置であり、ドラム18は点線で示されている)までドラムを移動させるように構成されている。
【0140】
この第2トランスファーリング60が、クラウン構造体を不図示の所謂第1段階組立ラインに向けて移送し、このラインにおいて、環状に形成されてクラウン構造体に組み付けられる円筒状のカーカススリーブが形成される。
【0141】
上述の設備に関しては、本発明の第1実施形態によるグリーンタイヤのベルト構造体の製造方法は、下記のステップを含む。
【0142】
第1のステップでは、補強コード106を組み込んだゴム引布シート109が押出し装置5によって実質的に連続して形成され、押出しヘッド7を出たこのシートは、コンベヤベルト8によって搬送方向X−Xに沿ってストリップ作成装置9へと移送される。
【0143】
次のステップでは、ハーフストリップ作成装置9のすぐ上流でゴム引布シート109が捕捉手段50によってピックアップされて、第1切断装置32に配置され、ゴム引布シート109は第1切断装置32により、搬送方向X−Xに関して所定角度α(例えば約30度)を成す方向に沿って切断される。
【0144】
このようにして、またその後ゴム引布シート109を切断することによって、所定の長さを有し、X−X方向に沿って相互に整列された複数のストリップ108が獲得される。
【0145】
次のステップでは、各ストリップ108が、ストリップ移載装置27、例えばマルチアーム回転台57と、これと協働するハーフストリップ位置決め装置33とによって、上記X−X方向から離れた切断位置Fへと移送される。
【0146】
本実施形態では、ストリップ受け取り位置Cに配設され、移載されるストリップ108を支持するマルチアーム回転台57のアーム28の1つが、ストリップ108をピックアップする位置Eに向けて約90度回転され、この位置でハーフストリップ位置決め装置33が介入する。
【0147】
回転されたアーム28の上に載置されているストリップ108を位置決め装置33が磁性プレート38a,38bによりピックアップし(ピックアップ位置Eにおいて)、ストリップ108をX−X方向に関して所定角度γ(例えば約30度)回転して所要の切断位置Fまでストリップ108を運ぶ。
【0148】
ハーフストリップ位置決め装置33がストリップ108をピックアップすると、マルチアーム回転台57がさらに90度回転されて、他のアーム28がストリップ受け取り位置Cとピックアップ位置Eにそれぞれ配置され、上記の動作が繰り返される。
【0149】
次のステップでは、ハーフストリップ位置決め装置33により切断位置Fに保持されているストリップ108が、第2切断装置34によって、ストリップの長軸l−lに関して所定角度α(例えば30度)と等しい角度βを成す方向に沿って、2つの部分に切断される。
【0150】
こうして、切断方向に関してそれぞれ左部分107と右部分110の2つのハーフストリップが獲得されるが、これらは必ずしも同じ幅ではなく、タイヤの半径方向内側のベルトストリップを構成する方のハーフストリップ(図示の例ではハーフストリップ107)の幅を半径方向外側のベルトストリップを構成する方のハーフストリップ(ハーフストリップ110)の幅より大きくするのが好ましい。
【0151】
次のステップにおいて、ハーフストリップ位置決め装置33のプレート38a,38bを相互に離隔するように移動することによって、ハーフストリップ107,110が切断方向に略直交する方向に沿って相互から離隔するように適宜移動される。こうして移動して離されたハーフストリップ107と110は、その後前記装置33から解放されて、コンベヤベルト11と裏返し装置10の上にそれぞれ載置される。
【0152】
ハーフストリップ107,110が解放されると、ハーフストリップ位置決め装置33は閉ループ形トラック45に沿って前方へ移動し、新たなストリップ108をピックアップする位置Eへ戻り、上述の動作を繰り返す。
【0153】
本発明のこの実施形態による方法のさらに別のステップにおいて、ハーフストリップ110が裏返し装置10の磁性プレート39によって取り上げられて、その補強コード106の傾斜が上記ストリップ108の切断方向に関してハーフストリップ107のコード106の傾斜と対称的になるように、裏返しにされる。
【0154】
このハーフストリップ110の裏返しステップの後、磁性プレート39が脱磁されて、裏返しになったハーフストリップ110が解放され、コンベヤベルト112上に置かれる(図9〜11)。
【0155】
上記各ステップの終了時には、複数の第1ハーフストリップ107と複数の第2ストリップ110がコンベヤベルト11,12に沿って相互に整列され、上記ベルト11,12のそれぞれの搬送方向Y−Y,Z−Zに関して対称的に傾斜した補強コード106を組み入れた状態で、実質的に連続して獲得される。
【0156】
本方法のさらに別のステップにおいて、前記ハーフストリップ107と110が相互に突合せ接合されて、上記搬送方向Y−Y,Z−Zに沿ってコンベヤベルト11,12上にそれぞれ伸びる連続ベルトストリップ113a,113bが実質的に連続して形成される。
【0157】
後続のハーフストリップ107,110の突合せ接合は、コンベヤベルト11,12の上方および/または下方で支持されている、例えば逆転ロール形式の接合装置によって、縁部全体に沿って圧力が加えられることで、隣接するハーフストリップの縁部と縁部を接近させることによって実現される。
【0158】
非限定的な図示の例では、ベルト11上に形成されるベルトストリップ113aがベルト構造体の半径方向内側の層を形成するために使用されるのに対し、ベルト12の上に形成されるベルトストリップ113bはベルト構造体の半径方向外側の層を形成するのに使用される。
【0159】
好ましい実施形態では、本発明方法はさらに、ベルト11の部分11aと部分11bの間に画定される貯留空間部Aにおいて前記ベルトストリップ113aによって形成されるフェスツーンの長さを検出する働きをするセンサ42a,42bから送られる信号に基いて、半径方向内側のベルトストリップ113aを形成するために使用される一方のハーフストリップ107を廃棄するステップを含む。
【0160】
好ましくは、この廃棄ステップはハーフストリップ位置決め装置33によって行ない、装置33が余分なハーフストリップ107をベルト11上に解放する代わりに、これを磁性プレート38a上に保持しておき、後にライン外に設けられた適切な収集容器67の中にこのハーフストリップ107を入れるようにする(図7B)。あるいは、ハーフストリップ107,110が同じ幅のものである場合は、2つのハーフストリップを同じベルトストリップに組み入れることで、余分なハーフストリップの排除をしなくてもよくなる。
【0161】
さらに別のステップでは、ベルトストリップ113a,113bを切断装置41a,41bによって寸法どおりに切断し、その後アセンブリドラム13,14の上に重畳される部分112a,112bを獲得する。
【0162】
本実施形態の方法では、ベルトストリップ113a,113bの補強コード106が既に搬送方向Y−YおよびZ−Zに関して相対して傾斜しているため、部分112a,112bを重畳するステップは、図13に示すように、以下の各ステップに従って行なわれる。
(i)半径方向内側のベルトストリップ部分112aを第1アセンブリドラム13の下部に対して接線方向に送ることにより、該ベルトストリップ部分112aを第1アセンブリドラム13の上に当着する。
(ii)ドラムを支持し、かつ該ドラムの回転軸A−Aに対して直交する軸R−Rを中心として各ドラムの角度的位置決めを行なう装置15を180度回転させることにより、2つのドラム13と14を相互に入れ替える。
(iii)半径方向外側のベルトストリップ部分112bをドラム13の下部に対して接線方向に送ることにより、該ベルトストリップ部分112bを半径方向内側のベルトストリップ部分112aの上に当着し、これにより、上記組立位置に配置されたドラムの上にベルト構造体を形成する。
(iv)新しい半径方向内側のベルトストリップ部分112aを第2アセンブリドラム14の下部に対して接線方向に送ることにより、該ベルトストリップ部分112aを第2アセンブリドラム14の上に当着する。
(v)(i)から(iv)までの各ステップを循環的に繰り返す。
【0163】
(i)と(iv)のステップは、ベルトストリップの各部分112a,112bをドラム13および14の上部に対して接線方向に送ることにより行なうこともできる。
【0164】
上述の設備1に関連して、次に本発明によるグリーンタイヤのベルトパッケージとクラウン構造体の製造方法について説明する。
【0165】
最初のステップでは、ベルト12と整列して組立位置に配置されたアセンブリドラム13または14の上で組み立てられたベルト構造体は、第1移載装置17によってピックアップされて、第3アセンブリドラム18へと移送される。
【0166】
次のステップにおいて、円周方向に配向された複数の補強コード104、すなわちゼロディグリーコードを含み、所定幅を有するゴム混合物層が、第3アセンブリドラム18により支持されているベルト構造体の上に同軸的に形成される。
【0167】
補強層は、その幅をベルト構造体の幅と略等しくし、生産ライン3から実質的に連続して供給されるテープ103をベルト構造体の周りに螺旋状に巻回して獲得するのが好ましい。
【0168】
上述のように、テープ103は押出しヘッド22から実質的に連続して押出され、ロール23によって冷却され、空気せん断式切断機構(不図示)を有するヘッドにより、ベルト構造体への組付けステップの終了時に、適切な大きさに切断されて、ベルトパッケージが獲得される。
【0169】
クラウン構造体の製造方法は、ゴム混合物から成る実質的に連続するトレッドシート114を冷却されたコンベヤベルト26に沿って所定の長さを有する部分に切断することにより、複数のトレッド105を実質的に連続して作成するステップをさらに含む。
【0170】
上述のように、トレッド105は押出しヘッド25から連続トレッドシート114の形で押出され、コンベヤベルト26によって搬送され、このコンベヤベルト26の上で、従来公知であり不図示のせん断具により適切な大きさに切断される。
【0171】
続くステップでは、こうして獲得したトレッド105をアセンブリドラム上で作成したベルトパッケージに同軸的に当着するが、この時、加圧ロールまたはこのステップの実施を簡単にするように構成されたその他の手段を補助としても良い。
【0172】
その後、アセンブリドラム18は位置決め装置46によりベルトパッケージおよびクラウン構造体の組立位置Dから第2トランスファーリング60によるピックアップ位置Gへと移動される。
【0173】
最後に、こうして組み立てられたクラウン構造体をトランスファーリング60が不図示のアセンブリドラムへ移載し、このアセンブリドラムの上で、その他の半製品(ライナー、カーカス構造体、側壁、ビード等)をカーカスの成形作業により組付けて予め作成されたタイヤカーカスの上にこのクラウン構造体を組付けることによって、グリーンタイヤが完成する。
【0174】
図14〜図21は、本発明によるベルト構造体製造設備2の別の実施形態を概略的に示したものである。
【0175】
以下の説明において、また上記の図において、ベルト構造体製造設備2の要素で図1〜図13を参照して先に説明した要素と構造的または機能的に等しいものについては、同じ参照番号を付して示し、さらに説明することはしない。
【0176】
図14〜図17に示した設備2の選択的実施形態において、ストリップ108の移載装置27はゴム引布シート109の切断方向と平行な搬送方向N−Nに沿ってストリップを搬送するように構成されているストリップ搬送ベルト62を備える。前記ベルト62は第1実施形態のマルチアーム回転台57と同じ機能を担うものである。
【0177】
プレート50は、ゴム引布シート109を第1切断装置32を通過して所定長さ分(獲得しようとするストリップの長さに等しい)の距離だけ引っ張る機能と、こうして獲得したストリップ108をベルト62上に解放する機能の両方を行なう。
【0178】
次に、図14に示すように、ベルト62がストリップ108をX−X方向から離れる方向に移送し、ストリップ108をピックアップ位置Hに移す。続いてストリップ108は、この位置でハーフストリップ位置決め装置33によってピックアップされる。
【0179】
余分なハーフストリップ107は前記装置33から収集容器67に入れられることになる(図14)。
【0180】
不図示であるが、設備2の別の実施形態では、上記ハーフストリップ位置決め装置33のストリップ捕捉手段36が、1対のスライドを用いることなく支持ビームに滑動自在に装着された、例えば磁性形式の1対の共面プレートを備える。
【0181】
上述の設備によれば、本発明のベルト構造体製造方法は下記のように実施することができる。
【0182】
ゴム引布シート109の切断後、プレート50からベルト62上に載置されたストリップ108は、ベルト62によりN−N方向に沿って搬送される。この動作によって、ストリップ108はハーフストリップ位置決め装置33による適正なピックアップ位置Hへと移送されることが可能となる。位置決め装置33は、ベルト62上に載置されているストリップ108をピックアップ位置Hにおいてピックアップし、必要であればストリップ108をX−X方向に関して所定角度γだけ回転させながら、該ストリップを所要の切断位置Fへと移送する。
【0183】
なお、角度γの値は、ストリップ108がピックアップ位置Hにおいてとる向きおよびストリップの切断方向に依存して、0度でも良い。
【0184】
ストリップ108を2つのハーフストリップ107,111に切断した後のステップでは、ハーフストリップが、ハーフストリップ位置決め装置33のプレート38a,38bにより、切断方向に略直交する方向に沿って、相互に離隔するように適宜移動される。
【0185】
こうして離隔されたハーフストリップ107と111は、その後、プレート38a,38bの脱磁により前記装置33からコンベヤベルト11,12の上にそれぞれ載置される。
【0186】
この方法の次のステップでは、本発明方法の第1実施形態において説明したのと同様に、コンベヤベルト11,12の上方に可動に支持されている接合装置のロールあるいはクリップによりハーフストリップ107,110の相対する縁部に沿って長手方向に牽引力が加えられることにより、隣接するハーフストリップの縁部と縁部が接近して、ハーフストリップ107と110は突合せ接合される。
【0187】
この場合も、ベルト構造体製造方法の最終ステップでは、ベルトストリップ113a,113bから獲得された部分112a,112bを、上で述べたのと同じ方法でアセンブリドラム13,14上に重畳することが行なわれる。
【0188】
さらに別の有利な実施形態では、本発明方法は、それぞれの搬送方向Y−YとZ−Zに関して同じ傾斜の補強コード106を有するベルトストリップ113a,113bが作成される。この場合、ベルトストリップ部分112a,112bは、該ベルトストリップ部分112a,112bをアセンブリドラム13,14に向けて適切に供給することにより、コード106が隣接するストリップのコードに関して反対方向に傾斜するという望ましい形態をとる。
【0189】
この場合、コンベヤベルト11,12のいずれかの下流側部分、例えばコンベヤベルト11の部分11bは、上述の設備2の選択的実施形態と異なり、傾斜を呈しており、それによってアセンブリドラム13の下部にベルトストリップ部分112aを接線方向に供給することが可能となる(図20)。他方、ベルトストリップ部分112bはアセンブリドラム14の上部に対して接線方向に供給される。
【0190】
ストリップ部分112a,112bからベルト構造体を形成する組立ステップは、従って、図21に示すように下記の方法で行なわれる。
(i)半径方向内側のベルトストリップ部分112aを第1アセンブリドラム13の下部に対して接線方向に供給すると共に、ドラム13を軸A−Aを中心として第1方向に回転させることにより、該ベルトストリップ部分112aを第1アセンブリドラム13上に当着する。
(ii)ドラムを支持しかつ角度的位置決めを行なう装置15を、上記ドラムの回転軸A−Aに直交する軸R−Rを中心として180度回転させることにより、2つのドラム13と14を相互に入れ替える。
(iii)半径方向外側のベルトストリップ部分112bを、ドラム13の上部において、半径方向内側のベルトストリップ部分112aの上に接線方向に当着して、上記第1回転方向に対して反対方向にドラム13を軸A−Aを中心として回転させて、上記組立位置に配置されたドラム13の上にベルト構造体を形成する。
(iv)新しい半径方向内側のベルトストリップ部分112aを第2アセンブリドラム14の下部に対して接線方向に供給すると共に、ドラム14を軸A−Aを中心として上記第1回転方向に回転することによって、該ベルトストリップ部分112aをドラム14の上に当着する。
(v)以上のステップ(i)から(iv)までを循環的に繰り返す。
【0191】
本発明による方法および設備2は、さらに別の有利な変形例も含み、それによるとハーフストリップ107、110の接合方法が、処理されるエラストマー材料の長手方向にかかる歪(strains)をできるだけ小さくしながら、しかもベルトストリップ113a,113bがそれぞれ搬送方向Y−Y,Z−Zに対して有する補強コード106の傾きとは関係なく、ベルトストリップ113a,113bの形成を行なうことができる。
【0192】
あくまでも説明的かつ非限定的な例として、この変形例について、それぞれの搬送方向Y−Y,Z−Zに関して同じ傾斜をもつ補強コード106を備えたベルトストリップ113a,113bを作成する実施形態に関連して説明することにする。
【0193】
より詳細には、設備2に関するこの付加的実施形態では、エラストマー材料からなり適切な幅を有するリップ70を有するゴム引布シート109を形成するように適宜に成形されたダイスが押出しヘッド7に設けられる。
【0194】
ゴム引布シート109の構造的特徴により、接合の対象となる縁部の一方にエラストマー材料のみからなるリップ70をそれぞれ備えた複数のハーフストリップ107,110を獲得することが可能となる(先に説明した切断作業および取扱作業を行なうことにより)(図18)。
【0195】
この実施形態では、隣接ストリップ107,110の縁部を実質的に嵌め合い係合して受け入れる座部がリップ70の上方に画定され、この座部によって、ベルトストリップ113a,113bを実質的に連続して形成しながらハーフストリップの突合せ接合を行なうことが容易になる。
【0196】
ハーフストリップ107と110を突合せ接合するための、図19に参照符号69で示す装置は、この場合コンベヤベルト11,12の上方に可動に支持された、適切な大きさおよび重量のプレート68を含むのが有利である。プレート68は各ハーフストリップ、例えばハーフストリップ107を複数の磁石71によりピックアップして、これをコンベヤベルト11上で形成されているベルトストリップ113aの自由端に配置する。
【0197】
この場合、接合はプレート68によって行なわれ、このプレート68が接合しようとするハーフストリップ107の上面全体を押圧することにより、形成中のベルトストリップ113aに既に属している隣接ハーフストリップ107’のリップ70とハーフストリップ107の縁部との係合および加圧結合を促進する。
【0198】
コンベヤベルト11,12の上方に可動に支持されているプレート68の作用によって、ベルトストリップ113aまたは113bが載置されている平面に対して略垂直方向に圧力が加えられることにより、後続のハーフストリップ107,110の間(あるいは、またより好適には、構造的に独立しているハーフストリップと、形成中のベルトストリップ113aまたは113bの自由端との間)で突合せ接合が行なわれるという利点が得られる。
【0199】
これらの特徴により、処理されるエラストマー材料の長手方向に加えられる歪をできるだけ小さくし、そうすることで、製造されるベルト構造体の品質に悪影響を及ぼすような応力または変形をできるだけ小さくしながら、ベルトストリップ113a,113bを作成することができるのである。
【0200】
以上に記載・説明して来たことから、本発明により達成される全ての利点、特に最小限の人手で本質的に自動的にベルト構造体、ベルトパッケージおよびクラウン構造体を組み立てることができ、しかもこれらの製品に関して安定した高品質を保証できるという利点について、ただちに明らかであろう。
【0201】
当業者であれば、上述の本発明を変更および改変して、用途上発生する特定のおよび偶発的な要件を満足させることができようが、このような変更および改変も請求項に定義した本発明の範囲に該当するものである。
【0202】
このように、例えばハーフストリップ作成装置9は、切断装置32の下流の受け取り位置Cからストリップ108をピックアップして、これらのストリップを適当な切断装置に移送し、そこで獲得されたハーフストリップの一方を裏返しにした後ベルト11,12またはその他の適当な搬送手段の上に載置し、そこでベルトストリップ113a,113bを組み立てるように適宜プログラムされた1台またはそれ以上の自動化装置によって構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるクラウン構造体の製造設備を概略的に示す図である。
【図2】第1および第2ベルトストリップの形成を目的としたハーフストリップ作成装置を拡大して示す略平面図である。
【図3】図2のハーフストリップ作成装置を拡大して一部の詳細を示す概略図である。
【図4〜6】図2のハーフストリップ作成装置の上流側に設けられて同装置と協働する、ゴム引布から成る連続シートの捕捉手段の動作状態をそれぞれ示す概略図である。
【図7】図7Aは、図2のハーフストリップ作成装置の一部であるストリップ移載装置、第2切断装置、およびハーフストリップ位置決め装置を示す立面図、図7Bは図7Aのハーフストリップ位置決め装置と余分なハーフストリップの収集容器とを示す立面図である。
【図8】図7Aのハーフストリップ位置決め装置と、同装置と協働するハーフストリップ裏返し装置を示す立面図である。
【図9〜11】図8のハーフストリップ裏返し装置の動作状態をそれぞれ示す立面図である。
【図12】ベルトストリップの搬送切断手段と1対のアセンブリドラムを概略的に示す斜視図である。
【図13】図12のアセンブリドラムを支持し角度的位置決めを行なう装置を示す立面図である。
【図14】ベルトストリップの形成を目的とするハーフストリップ作成装置の別の実施形態を拡大して示す略平面図である。
【図15〜16】図14のハーフストリップ作成装置の上流側に設けられて同装置と協働する、ゴム引布から成る連続シートの捕捉手段の動作状態をそれぞれ示す略図である。
【図17】図15および図16の捕捉手段の略平面図である。
【図18】ベルトストリップの拡大部分説明図であり、隣接するハーフストリップをその一方から伸びるリップにおいて突合せ接合する状態を示している。
【図19】ハーフストリップの接合装置および上記ハーフストリップから得られるベルトストリップを搬送するコンベヤベルトの好適実施形態を概略的に示す立面図である。
【図20】別の実施形態によるベルトストリップの搬送手段および切断手段と1対のアセンブリドラム概略的に示す斜視図である。
【図21】図20のアセンブリドラムを支持し角度的位置決めを行なう装置を示す立面図である。

Claims (27)

  1. 車両用グリーンタイヤのベルト構造体を製造する方法であって、
    (a)所定の長さを有する複数のハーフストリップ(107,110)を、それぞれの搬送方向(Y−Y,Z−Z)に沿って整列した状態で、かつ各ハーフストリップ(107,110)に補強コード(106)を実質的に相互に平行に組み込んで、実質的に連続して作成するステップと、
    (b)前記整列されたハーフストリップ(107,110)を実質的に連続して突合せ接合する(butt splicing)ことにより、前記搬送方向(Y−Y,Z−Z)に沿ってそれぞれ伸びるベルトストリップ(113a,113b)を獲得するステップと、
    (c)前記ベルトストリップ(113a,113b)を少なくとも1つのアセンブリドラム(13,14)に実質的に連続して供給するステップと、
    (d)前記少なくとも1つのアセンブリドラム(13,14)の上に、前記各ベルトストリップ(113a,113b)の所定の長さを有する部分(112a,112b)を重ねることにより、前記補強コード(106)が各ストリップにおいては平行であり、隣接するストリップの補強コードに関しては相互に反対方向に傾斜しているストリップを半径方向に重ね合わせて含むベルト構造体を獲得するステップとを含む方法。
  2. 前記ハーフストリップ(107,110)が、
    (e)複数の補強コード(106)を相互に略平行に組み込んだゴム引布シート(109)を実質的に連続して形成するステップと、
    (f)前記シート(109)を所定の搬送方向(X−X)に沿って搬送するステップと、
    (g)前記ゴム引布シート(109)の搬送方向(X−X)に関して第1所定角度(α)を成す切断方向に沿って前記ゴム引布シート(109)を切断することにより、前記方向(X−X)に沿って伸び、所定の長さを有する1組のストリップ(108)を獲得するステップと、
    (h)各ストリップ(108)を前記ゴム引布シート(109)の搬送方向(X−X)から離れた切断位置(F)へ移送するステップと、
    (i)前記切断位置(F)において、ストリップ(108)の縦軸(l−l)に関して第2所定角度(β)を成す切断方向に沿って各ストリップ(108)を2つに切断することにより、前記切断方向に関してそれぞれ左(107)と右(110)に2つのハーフストリップ(107,110)を獲得するステップと、
    (l)こうして獲得したハーフストリップ(107,110)を前記切断方向に略直交する方向に沿って相互に離隔するように移動させるステップとによって作成される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ハーフストリップ(107,110)が、前記搬送方向(Y−Y,Z−Z)に沿って配設されたそれぞれの搬送手段(11,12)の上で突合せ接合される、請求項1に記載の方法。
  4. (m)前記左側ハーフストリップ(107)あるいは右側ハーフストリップ(110)の何れか一方を裏返すことにより、その補強コード(106)を、他方の右側ハーフストリップ(107)または左側ハーフストリップ(110)の補強コード(106)と前記切断方向に関して反対方向に傾斜させるステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  5. 前記ベルトストリップ(113a、113b)が前記搬送手段(11,12)により前記少なくとも1つのドラム(13,14)に向かって供給される、請求項3に記載の方法。
  6. 前記(d)のステップが、
    (n)第1ベルトストリップ(113a)から、アセンブリドラム(13,14)の円周長と略等しい長さを有する部分(112a)を切り取るステップと、
    (o)前記第1ベルトストリップ(113a)の前記部分(112a)を、略水平の回転軸(A−A)に沿って同軸的に整列して配設されており、該ドラム(13,14)を支持しかつ角度的に位置決めする装置(15)の直径方向の両側にそれぞれ固定されている2つのアセンブリドラム(13,14)のうち第1ドラム(13)の上に当着するステップと、
    (p)前記回転軸(A−A)に直交する軸(R−R)を中心として、前記アセンブリドラム(13,14)を支持および角度的に位置決めする装置(15)を180度回転させることにより、前記両ドラム(13,14)を相互に入れ替えるステップと、
    (q)前記第2ベルトストリップ(113b)から、アセンブリドラム(13)の円周長と略等しい長さを有する部分(112b)を切り取るステップと、
    (r)第1アセンブリドラム(13)の周りに巻回された第1ベルトストリップ(113a)の部分(112a)の上に、前記第2ベルトストリップ(113b)の部分(112b)を当着して(applying)ベルト構造体を獲得するステップと、
    (s)前記第1ベルトストリップ(113a)の部分(112a)を前記第2アセンブリドラム(14)上に当着するステップと、
    (t)前記アセンブリドラム(13,14)の各々の上で前記(n)〜(s)のステップを循環的に繰り返すステップとよって実行される、請求項1に記載の方法。
  7. 前記ベルトストリップ(113a,113b)の何れかの長さの増加分の関数として、前記ハーフストリップ(107,110)の一方を廃棄するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  8. 車両用グリーンタイヤのベルト構造体を製造する設備であって、
    (a)複数の補強コード(106)を相互に略平行に組み込んだゴム引布シート(109)を実質的に連続して形成する押出し装置(5)と、
    (b)前記シート(109)を所定の搬送方向(X−X)に沿って移送する搬送手段(8)と、
    (c)前記搬送方向(X−X)に関して第1の所定角(α)を成す切断方向に沿って前記ゴム引布シート(109)を切断して、前記方向(X−X)に沿って伸びる所定長を有する1組のストリップ(108)を獲得する第1切断装置(32)と、
    (d)前記ストリップ(108)から、所定の長さを有する複数の第1ハーフストリップ(107)および第2ハーフストリップ(110)を、それぞれの搬送方向(Y−Y,Z−Z)に沿って整列した状態で、かつ各ハーフストリップ(107,110)に実質的に相互に平行に補強コード(106)を組み込んで、実質的に連続して作成するハーフストリップ作成装置(9)と、
    (e)前記第1ハーフストリップ(107)および第2ハーフストリップ(110)を前記搬送方向(Y−Y,Z−Z)に沿って移送する搬送手段(11,12)と、
    (f)前記第1ハーフストリップ(107)と第2ハーフストリップ(110)を突合せ接合して、前記各搬送手段(11,12)の上に2本の実質的に連続するベルトストリップ(113a,113b)を形成する接合装置と、
    (g)各ベルトストリップ(113a,113b)を所定の長さを有する部分(112a,112b)に切断するさらに別の切断装置(41a,41b)と、
    (h)前記ベルトストリップ(113a,113b)の部分(112a,112b)を支持するように構成されている少なくとも1つのアセンブリドラム(13,14)とを含んで成る設備。
  9. 前記押出し装置(5)が、複数の補強コード(106)を組み込んだゴム引布シート(109)を実質的に連続して前記搬送手段(8)上に供給する押出しヘッド(7)を含み、前記複数の補強コード(106)は前記押出しヘッド(7)の上流に支持されているクリール(6)から供給される、請求項8に記載の設備。
  10. 前記ハーフストリップ作成装置(9)が、
    前記ストリップ(108)をゴム引布シート(109)の搬送手段(8)から移動して、前記各ストリップ(108)を前記搬送方向(X−X)から離れた切断位置(F)に配置する移載装置(27)と、
    前記切断位置(F)において、ストリップ(108)の縦軸(l−l)に関して第2の所定角度(β)を成す切断方向に沿って各ストリップ(108)を2つに切断することにより、前記切断方向のそれぞれ左側と右側に第1ハーフストリップ(107)と第2ハーフストリップ(110)を獲得する第2切断手段(34)と、
    こうして獲得したハーフストリップ(107,110)を、前記切断方向に略直交する方向に沿って相互から離隔するように移動させて、前記ハーフストリップ(107,110)をそれぞれの搬送手段(11,12)の上に位置決めする位置決め装置(33)とを含む、請求項8に記載の設備。
  11. 前記第2ストリップ切断装置(34)の上流側に配置されて、前記ハーフストリップ(107,110)の何れか一方を裏返しにする装置(10)を含む、請求項10に記載の設備。
  12. 前記ハーフストリップ位置決め装置(33)が、ピックアップ位置(E,H)において前記各ストリップ(108)をピックアップし、各ストリップ(108)をゴム引布シート(109)の搬送方向(X−X)に関して第3の所定角度(γ)だけ回転する、請求項10に記載の設備。
  13. 前記ハーフストリップ位置決め装置(33)が、前記ストリップ(108)を捕捉する手段(36)を含み、前記捕捉手段(36)は前記第2ストリップ切断装置(34)に対して接近・離隔するように案内される支持フレーム(37)の上に、ストリップ(108)に対して垂直な軸を中心として回転可能に装着されている、請求項12に記載の設備。
  14. 前記ハーフストリップ位置決め装置(33)が、各々ストリップ捕捉手段を備える2つの共面プレート(38a,38b)を含んでおり、前記捕捉手段は前記ハーフストリップ位置決め装置(33)に前記プレート(38a,38b)を相互に接近・離隔させるように設けられている、請求項12または請求項13に記載の設備。
  15. 前記裏返し装置(10)は、前記第2ハーフストリップ(110)の搬送手段(12)の上流側に配置されて、該ハーフストリップ(110)を捕捉する手段を備えるプレート(39)を含み、前記プレート(39)は第2ハーフストリップ(110)の搬送手段(12)に対して接近・離隔するように案内される支持フレーム(40)の上に回転可能に装着されている、請求項11に記載の設備。
  16. 前記移載装置(27)が、前記ゴム引布シート(109)を切断する前記第1切断装置(32)の下流側に位置する第1ストリップ受け取り位置(C)と前記ピックアップ位置(E)との間で角度的に可動する少なくとも1本のストリップ支持アーム(28)を含む回転台を備えている、請求項10に記載の設備。
  17. 前記少なくとも1本のストリップ支持アーム(28)に、前記第1切断装置(32)に対して接近・離隔するように可動であり、前記アーム(28)に蝶番付けされているストリップ支持揺動テーブル(31)が設けられている、請求項16に記載の設備。
  18. 前記移載装置(27)が、ゴム引布シート(109)の切断方向に略平行な搬送軸(N−N)を有するストリップ搬送手段(62)を備え、前記ストリップ搬送手段(62)はゴム引布シート(109)の第1切断装置(32)の下流側に位置するストリップ受け取り位置(C)と前記ピックアップ位置(H)との間で可動である、請求項10に記載の設備。
  19. 車両用グリーンタイヤのベルトパッケージの製造方法であって、
    (a)請求項1〜7の何れかに記載の方法により第1アセンブリドラム(13)の上にベルト構造体を作成するステップと、
    (b)前記ベルト構造体を第3アセンブリドラム(18)の上に移載するステップと、
    (c)第3アセンブリドラム(18)に支持されているベルト構造体の上に、該ベルト構造体と略等しい長さおよび幅を有し、円周方向に配向された複数の補強コード(104)を含むゴム混合物層を同軸的に形成するステップとを含んでなる方法。
  20. 前記ゴム混合物層は、前記ベルト構造体の上に所定幅を有するゴム混合物から成るリボンを当着して形成され、前記リボンは該リボンの押出し方向と平行な方向に予め配列された複数のコード(104)と共に、実質的に連続して押出される、請求項19に記載の方法。
  21. 前記層は、1本またはそれ以上の補強コード(104)を組み込んだ少なくとも1本のゴム混合物から成るテープ(103)をベルトストリップの上に螺旋状に巻回して形成される、請求項19に記載の方法。
  22. 車両用グリーンベルトのベルトパッケージを製造する設備であって、
    (a)請求項8〜18の何れかに記載したベルト構造体製造用設備(2)と、
    (b)複数の補強コード(104)を相互に略平行に組み込んだゴム混合物のリボンまたはテープ(103)を実質的に連続して形成する押出し装置(19)と、
    (c)前記ゴム混合物のリボンまたはテープ(103)を所定の長さを有する部分に切断する切断手段と、
    (d)アセンブリドラム(18)と、
    (e)前記ベルト構造体を前記アセンブリドラム(18)に向けて移送する移載装置(17)とを含んで成る設備。
  23. 前記ゴム混合物のリボンまたはテープ(103)を実質的に連続して形成する前記押出し装置(19)が、押出しヘッド(22)を含む、請求項22に記載の設備。
  24. 車両用グリーンタイヤのクラウン構造体の製造方法であって、
    (a)請求項19〜21の何れかに記載の方法により、アセンブリドラム(18)の上にベルトパッケージを作成するステップと、
    (b)ゴム混合物から成る実質的に連続したトレッドシート(114)を所定の長さを有する部分に切断することによって、実質的に連続して複数のトレッド(105)を提供するステップと、
    (c)前記トレッド(105)をベルトパッケージの上に同軸的に当着するステップとを含む方法。
  25. 前記トレッド(105)が、実質的に連続して押出し成形により形成される、請求項24に記載の方法。
  26. 車両用グリーンタイヤのクラウン構造体を製造する設備であって、
    (a)請求項22または請求項23の何れかに記載のベルトパッケージの製造設備と、
    (b)ゴム混合物からなる連続したトレッドシート(114)を実質的に連続して形成する押出し装置(24)と、
    (c)前記ゴム混合物から成る連続トレッドシート(114)を、前記ベルトパッケージをその上に支持しているアセンブリドラム(18)に向かって移送する搬送手段(26)と、
    (d)前記ゴム混合物から成る連続トレッドシート(114)を所定の長さを有する部分に切断してトレッド(105)を獲得する切断手段とを含んでなる設備。
  27. 前記ゴム混合物から成る連続トレッドシート(114)の搬送手段(26)に冷却手段が設けられている、請求項26に記載の設備。
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