JP2004363975A - 高周波回路 - Google Patents

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浩 菅野
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Abstract

【課題】回路モジュールを構成する誘電体基板に対して垂直な方向に信号伝送を行う構造としてビアホール部を採用した高周波回路において、低反射な伝送特性を高周波帯域まで実現することが出来ない。
【解決手段】ビアホール部11周辺において接地導体配線を配置できないことから生じる、ビアホール部11に接続される伝送線路の特性インピーダンスが不要な増加を、ビアホール部11周辺の引き出し線領域における信号導体配線2の配線幅の増加によって抑制することにより、高周波特性の改善を実現する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として、マイクロ波及びミリ波帯に相当する周波数の信号を伝送する高周波回路に関するものである。特に、所定のインピーダンスに設定され、誘電体基板の表面(又は裏面)に信号導体配線を有する伝送系から、同じく所定のインピーダンスに設定され、誘電体基板の裏面(又は表面)に信号導体配線を有する伝送系へ、信号を(誘電体基板に垂直な方向へ)伝送する場合に、低周波帯から高周波帯まで広帯域に反射を低減するのに適した回路構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、無線機器は利用者の急激な増加に伴い高周波化が進み、新たな周波数資源であるミリ波帯の利用が急務となっている。又、高速デジタル信号の伝送の分野においても、伝送される信号の周波数が加速度的に向上している。伝送信号を増幅、周波数変換、経路切り替え、等の処理する高周波回路構造にも小型化が望まれ、平面回路から3次元回路への容積縮小が急務である。また、従来よりも伝送周波数が向上しているのにもかかわらず、無線モジュールの実装方法には、従来と同様の簡易な実装方法、即ち、表面実装型の実装方法への対応が望まれている。いずれの場合においても、誘電体基板の表面と裏面にそれぞれ信号導体配線を形成した回路間を接続するためには垂直伝送構造が必要となる。例えば、表面実装型の回路モジュール実現のためには、表面に収納した高周波機能素子と、外部回路基板を接続するために、回路モジュールを構成する誘電体基板に対して垂直に信号を伝送する回路構造が必要となる。
【0003】
例えば、本発明に関わる従来の高周波回路の構造としては、誘電体基板を貫通する接続用貫通導体等を用いて、誘電体基板表面に配置された信号導体配線から誘電体基板裏面に配置された信号導体配線を電気的に接続し、誘電体基板裏面に引き出された信号導体配線を接続端子として、半田リフローによって外部回路基板表面に形成された信号導体配線と接続することによる表面実装形態が提案されている。また、上記方法以外にも、スロット回路を用いて、誘電体基板の表裏面の両信号導体配線を所定の周波数帯において電磁結合的に接続する方法も用いられている。
【0004】
しかしながら、誘電体基板に対して垂直に信号を伝送する従来の回路構造において、ミリ波帯のような高周波信号を伝送する際には、さまざまな個所での反射が伝送特性を深刻に劣化させていた。
【0005】
例えば、非特許文献1においてセラミック基板中に形成されたビアホール部の伝送特性について、ミリ波帯においてはビアホール部では低損失な伝送が困難であるという報告がなされている。また、同様に非特許文献2においてはLTCC基板を貫通して形成されたビアホール部の伝送特性について40GHzまで報告がなされており、35GHzを超えた周波数帯域での伝送特性劣化が報告されている。
【0006】
ビアホール部が高周波帯において伝送特性を劣化させるとの報告に比べ、スロット回路を利用した電磁結合接続は高周波帯で伝送損失の点で有利であるとされている。例えば非特許文献3においては、77GHzにおいて機能する表面実装パッケージ設計の例が紹介されており、挿入損失1.0dBの低損失特性を得ている。しかし、スロット回路による電磁結合回路は帯域通過フィルタ特性を有し、広帯域化には限界がある。また、基本的に回路サイズはスロット共振器の共振周波数に依存するため、低周波帯域では回路面積が増大してしまう。即ち、低周波帯域から高周波帯域まで広帯域伝送を行う構造としては不適当である。
【0007】
【非特許文献1】
永田、他2名、「3次元配線パターンに用いるVIAの伝送特性(2)」、エレクトロニクスソサイエティ大会予稿集、電子情報通信学会、1995年9月、p.C−326
【非特許文献2】
2001 International Microwave Symposium Digest、IEEE MTT−S、2001年5月19日、第3巻、p.1907
【非特許文献3】
2000 International Microwave Symposium Digest、IEEE MTT−S、2001年6月10日、第1巻、p.61
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように、従来、広帯域伝送の可能なビアホール構造を用いた伝送部においては、低反射な伝送特性が高周波帯域まで実現されていなかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、該課題を解決すべく検討を重ねた結果、従来の高周波回路構造において低反射な伝送特性の実現を阻害している原因を見出し、本発明に至った。すなわち、従来の高周波回路では、ビアホール部と接地導体配線が接続されると高周波信号が接地されてしまうため、当然ビアホール部周辺の領域においては接地導体配線が基板の表面や裏面から除去されてしまう。このため、ビアホール部へ接続される伝送線路の特性インピーダンスが不要に増大してしまう領域が生じ、この領域長が伝送する信号の波長と比較して無視出来なくなる高周波帯において伝送特性の劣化が生じていたものである。このため、低反射な伝送特性を実現するためには、ビアホール部周辺の伝送線路の特性インピーダンスを従来よりも低く設定する手段を有する回路構造が上記課題を解決するための手段として有効であることを見出した。
【0010】
そこで、本発明の第一の高周波回路においては、
誘電体基板と、
該誘電体基板の表面に第一の信号導体配線を有する第一の伝送線路と、
該誘電体基板の裏面に第二の信号導体配線を有する第二の伝送線路と、
該誘電体基板を垂直に貫通する接続用貫通導体と該誘電体基板表面に形成された第一の導体ランドと該誘電体基板裏面に形成された第二の導体ランドがそれぞれ接続されて構成されるビアホール部とを有し、
該第一の信号導体配線と該第一の導体ランドが接続され、
該第二の信号導体配線と該第二の導体ランドが接続され、
少なくとも一部の領域において、
該第一の信号導体配線と対向する該誘電体基板裏面に第一の接地導体面が配置され、
該第一の伝送線路の特性インピーダンスが所定の値となるよう該第一の信号導体配線の配線幅が所定値に設計されており、
該第一の接地導体面が該誘電体基板裏面に存在しない第一の引き出し線領域の少なくとも一部において、
該第一の信号導体配線の配線幅が該所定値よりも広く設定されることを特徴とすることにより、上記課題を解決する。本発明の高周波回路においては、該第一の引き出し線領域における接地導体除去によって該第一の伝送線路の特性インピーダンスが極端に増加し、該第一の引き出し線領域の領域長が伝送信号の実効波長に対して無視できなくなる高周波帯域において高周波特性の劣化を招いていた従来の高周波回路の課題を解決し、伝送特性劣化の抑制という有利な効果が得られる。
【0011】
なお、本発明の高周波回路において、該誘電体基板の表面と裏面の区別は実空間での上下と厳密に一致する必要はなく、実空間において該第一の信号導体配線が該誘電体基板の下に配置される構造であっても同様の効果が得られる。
【0012】
なお、本発明の高周波回路において、該第一、および第二の伝送線路の特性インピーダンスは伝送系が要求する任意のインピーダンスに設定されてもよく、本発明の請求の範囲において50Ωという値に限定するものではない。
【0013】
なお、本発明の高周波回路において、該第一、および第二の伝送線路は、本発明の高周波回路の構造に含有される信号導体配線と接地導体配線の組み合わせのみを考慮して所望の特性インピーダンスとなるべく設計されるだけでなく、本発明の高周波回路が実際に使用される状況において周辺に配置される外部回路に存在する接地導体配線との関係をあらかじめ考慮して設計されてもよい。
【0014】
なお、本発明のより好ましい例として、
該第二の信号導体配線と対向する該誘電体基板の表面に第二の接地導体面が配置され、
該第二の伝送線路の特性インピーダンスが50Ωとなるよう該第二の信号導体配線の配線幅が所定値に設計されており、
該第二の接地導体面が該誘電体基板の表面に存在しない第二の引き出し線領域の少なくとも一部において、
該第二の信号導体配線の配線幅が該所定値よりも広く設定されることを特徴とする高周波回路により、更に高周波特性の劣化が抑制され、より有利な効果が得られる。
【0015】
また、本発明の第二の高周波回路においては、
誘電体基板と
該誘電体基板の表面に第一の信号導体配線を有する第一の伝送線路と、
該誘電体基板の裏面に第二の信号導体配線を有する第二の伝送線路と、
該誘電体基板を垂直に貫通する接続用貫通導体と該誘電体表面に形成された第一の導体ランドと該誘電体裏面に形成された第二の導体ランドがそれぞれ接続されて構成されるビアホール部とを有し、
該第一の信号導体配線と該第一の導体ランドが接続され、
該第二の信号導体配線と該第二の導体ランドが接続され、
少なくとも一部の領域において、
該第一の信号導体配線と対向する該誘電体基板裏面に第一の接地導体面が配置され、
少なくとも一部の領域において、
該第二の信号導体配線と対向する該誘電体基板裏面に第二の接地導体面が配置され、
該第一の接地導体面が該誘電体基板裏面に存在しない第一の引き出し線領域における該第一の伝送線路が、
該第二の接地導体面が該誘電体基板裏面に存在しない第二の引き出し線領域における該第二の伝送線路と比較して、
高い特性インピーダンスを有し、
該第一の引き出し線領域の領域長が該第二の引き出し線領域の領域長と比較して短く設定されることを特徴とする高周波回路により、
上記課題を解決する。
【0016】
本発明の高周波回路においては、該第一の引き出し線領域において接地導体配線が除去されることによって伝送線路の特性インピーダンスが極端に増加し、該第一の引き出し線領域の領域長が伝送信号の波長に対して無視できなくなる高周波帯域において高周波特性の劣化を招いていた従来の高周波回路の課題を解決し、伝送特性劣化の抑制という有利な効果が得られる。
【0017】
また、本発明の第三の高周波回路においては、
誘電体基板と
該誘電体基板の表面に第一の信号導体配線を有する第一の伝送線路と、
該誘電体基板の裏面に第二の信号導体配線を有する第二の伝送線路と、
該誘電体基板を垂直に貫通する接続用貫通導体と該誘電体表面に形成された第一の導体ランドと該誘電体裏面に形成された第二の導体ランドがそれぞれ接続されて構成されるビアホール部とを有し、
該第一の信号導体配線と該第一の導体ランドが接続され、
該第二の信号導体配線と該第二の導体ランドが接続され、
少なくとも一部の領域において、
該第一の信号導体配線と対向する該誘電体基板裏面に第一の接地導体面が配置され、
少なくとも一部の領域において、
該第二の信号導体配線と対向する該誘電体基板裏面に第二の接地導体面が配置され、
該第一の接地導体面が該誘電体基板裏面に存在しない第一の引き出し線領域における該第一の伝送線路が
該第二の接地導体面が該誘電体基板裏面に存在しない第二の引き出し線領域における該第二の伝送線路よりも
高い特性インピーダンスを有し、
該第一の接地導体領域における該第一の信号導体配線の導体厚が、該第一の接地導体領域以外における該第一の信号導体配線の導体厚よりも厚く設定されること、
により上記課題を解決する。
【0018】
本発明の高周波回路においては、該第一の引き出し線領域において接地導体配線が除去されることによって伝送線路の特性インピーダンスが極端に増加し、該第一の引き出し線領域の領域長が伝送信号の波長に対して無視できなくなる高周波帯域において高周波特性の劣化を招いていた従来の高周波回路の課題を解決し、伝送特性劣化の抑制という有利な効果が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、以下、図面を用いて説明する。以下の図面において、便宜上、同様の作用、機能を果たすものは、別の図面であっても、同じ符号が付与されている。しかし、これらは、必ずしも厳密に同一のものではない。
【0020】
(実施の形態1)
本発明の第一の高周波回路の一例を、図1及び2に示す。なお、本発明は、実施の形態に限定されない。
【0021】
図1、2は、本発明の高周波回路を違った方向、断面から見た図である。上面図を図1(a)、下面図を同図(b)、上面図中c−c1での概略断面図を同図(c)、上面図すなわち図1(a)中A−A1での概略断面図を図2(A)、上面図中B−B1での概略断面図を同図(B)、上面図中C−C1での概略断面図を同図(C)、上面図中D−D1での概略断面図を同図(D)、上面図中E−E1での概略断面図を同図(E)に示す。
【0022】
図1、2において、本発明の高周波回路に拠れば、誘電体基板1の表面に第一の信号導体配線2が形成され、任意の間隔を介して第一の信号導体配線2と平行に接地導体配線3が形成され、さらに誘電体基板1の裏面には第一の信号導体配線2との対向領域を少なくとも含む領域に第一の接地導体面4が形成されており、信号導体配線2と各接地導体との間の電磁界分布に基づいて、グラウンド付コプレーナ線路構造をとる第一の伝送線路の伝送特性が決定される。ここで、第一の伝送線路の特性インピーダンスは所定値に設定されるべく、第一の信号導体配線の配線幅W1が調整される。一般的に上記所定値は50オームに設計される場合が多いが、別の値に設定することも同様に可能である。なお、誘電体基板1の表面に形成される接地導体配線3を廃し、マイクロストリップ線路構造を採用することも同様に可能である。
【0023】
誘電体基板1の裏面には、第二の信号導体配線5が形成され、任意の間隔を介して第二の信号導体配線5と平行に接地導体配線6が形成され、さらに誘電体基板の表面には第二の信号導体配線5との対向領域を少なくとも含む領域に第二の接地導体面7が形成されており、第二の信号導体配線5と各接地導体との間の電磁界分布に基づいて、グラウンド付コプレーナ線路構造をとる第二の伝送線路の伝送特性が決定される。第一の伝送線路と同様、第二の伝送線路もマイクロストリップ線路構造を採用することが可能である。
【0024】
また、例えば、本発明の回路構造は、図3(a)に断面構造を示すように、多層基板回路99中の一部分についても適用可能であるし、図3(b)に断面構造を示すように、一層基板で構成される本発明の高周波回路98を別の外部回路基板97上に実装し、全体の回路構造96を実現する場合においても適用可能であることは云うまでもない。例えば、前者においては、多層基板回路99中に含まれる本発明の高周波回路部分98中以外の層構造95中に含まれる接地導体配線94からの容量や信号導体配線93との結合などが、後者においては、別の外部回路基板98の表面や裏面、および別の外部回路基板98が多層回路基板の場合はその内部、に分散して存在しうる接地導体配線94からの容量や信号導体配線93との結合などが影響して、本発明の高周波回路内に含まれる第一および第二の伝送線路の特性は変化しうるが、設計時からこれらの影響を考慮して、伝送線路の特性を設計しておくことも可能である。例えば、図3(c)に示したように、周辺の接地導体配線94を考慮すると、第一、および第二の伝送線路の伝送構造はグラウンド付ストリップ線路構造にもなりうる。
【0025】
また、高周波信号の不要な反射を防ぐため、誘電体基板1の表裏面に存在する接地導体配線間は、任意の間隔、形状、サイズで形成される接続用貫通導体柱(図示せず)により接続され、電位が統一されることが好ましい。接続用貫通導体の周期的な配置は、高次モードが誘起されることによる伝送信号の放射損失を低減する効果もあるため好ましい。
【0026】
誘電体基板1の表面には第一の導体ランド8が、裏面には第二の導体ランド9が存在し、上記ランド間は接続用貫通導体10により接続され、ビアホール部11を形成している。第一の信号導体配線2は第一の導体ランド8と、第二の信号導体配線5は第二の導体ランド9とそれぞれ接続されている。この接続により、第一の伝送線路と第二の伝送線路間はビアホール部を介して接続される。ここで、ビアホール部11を接地することなきために、第一および第二の伝送線路構造の一部をなしていた接地導体群は第一および第二の導体ランド周辺領域から排除されるため、第一の伝送線路構造と第一の導体ランドの接続部においては、誘電体基板1を挟んで第一の信号導体配線2と対向する領域から接地導体配線4が除去された第一の引き出し線領域12が構成されており、同様に、第二の伝送線路構造と第二の導体ランドの接続部においては、誘電体基板1を挟んで第二の信号導体配線5と対向する領域から接地導体配線7が除去されてなる第二の引き出し線領域13が構成されている。
【0027】
なお、接地導体間の電位の連続性を維持するためにも、第一導体ランド8周辺からは距離をおいた任意の領域に第一の追加接地導体配線14が形成され、第一の接地導体面3と第二の接地導体面7とが接続されることが好ましい。同様に、第二導体ランド9周辺からは距離をおいた任意の領域に第二の追加接地導体配線15が形成され、第一の接地導体面4と第二の接地導体面6とが接続されることが好ましい。
【0028】
本発明の第一の高周波回路においては、第一の引き出し線領域12における第一の信号導体配線2の配線幅W1Aが、少なくとも一部の個所において、第一の伝送線路の特性インピーダンスを所定インピーダンスとすべく設定された信号導体配線幅である所定値W1と比較して、広く設定することを特徴とする。
【0029】
図2(A)と図2(B)の比較より、本発明の高周波回路内の第一の引き出し線領域12において第一の伝送線路の断面構造および高周波特性が如何に変化したかを説明する。図2(A)においては、第一の信号導体配線2の線路幅W1は周辺の接地導体配線3と第一の接地導体面4との間の関係から所定の特性インピーダンスを与えるよう決定されるが、図2(B)の第一の引き出し線領域においては、誘電体基板1の裏面から接地導体面が排除されている。このため、第一の引き出し線領域12における第一の信号導体配線2の配線幅W1AをW1と同一にしたままの従来の高周波回路内においては、第一の引き出し線領域において特性インピーダンスが急激に増加し、高周波信号の反射を招いていた。
【0030】
図4には、厚さ125ミクロン、誘電率3の液晶ポリマー材料を誘電体基板1として適用した場合の、第一の伝送線路の特性インピーダンスの第一の信号導体配線2の配線幅W1、W1A依存性を示す。誘電体基板1の表裏面に設けた導体パターンの厚さは40ミクロンである。通常の第一の伝送線路における第一の信号配線2と接地導体配線3間の間隙を200ミクロンとした。第一の引き出し線領域12において、誘電体基板1の裏面に形成した接地導体配線15間の距離を1000ミクロンと設定した。これは、第二の導体ランド9が直径600ミクロンで形成され、その周辺に200ミクロンの間隙を介して接地導体配線15パターンが分布される状態を想定して、200ミクロンの2倍と600ミクロンの和から、設定された値である。同様に、誘電体基板1の表面に形成した接地導体配線14間の距離も1000ミクロンと設定した。図より、通常の第一の伝送線路において、第一の信号導体配線2の配線幅W1を230ミクロンに設定すると、50オームの特性インピーダンスを有する伝送線路が実現できることが分かるが、同様の配線幅で第一の引き出し線領域12の伝送線路を構成した場合、特性インピーダンスは100Ω以上に達することが分かる。伝送する信号が高周波化するほど信号の実効波長は短くなるため、第一の引き出し線領域において起こる特性インピーダンスの増加は、伝送特性に深刻な劣化を生じさせることが明らかである。
【0031】
本発明の第一の高周波回路においては、第一の引き出し線領域12において、第一の信号導体配線の配線幅W1AがW1と比較して大きく設定されるため、上記劣化を低減することが可能となり、高周波帯域まで良好な伝送特性を維持したビアホール部を含む高周波回路の実現が可能となるものである。
【0032】
なお、本発明のより好ましい例として、
該第二の引き出し線領域の少なくとも一部において、
該第二の信号導体配線の配線幅W2Aが所定の特性インピーダンスを得るために調整された値であるW2よりも広く設定されることを特徴とする高周波回路により、更に高周波特性の劣化が抑制され、より有利な効果が得られる。
【0033】
なお、本発明の高周波回路において、
導体配線の幅が変化する場合に、テーパ状に幅を変化させることにより、例えば矩形形状の配線幅の変化個所などと比較すると伝送信号の不要な反射が低減されるという有利な効果が得られることは云うまでもない。
【0034】
(実施の形態2)
本発明の第二の高周波回路の実施の形態について図面に基づき説明する。なお、本発明は、実施の形態に限定されない。
【0035】
図5、6は、本発明の高周波回路の一例を説明するための上面図、図5(a)、下面図(b)、上面図中c−c1での概略断面図(c)、上面図すなわち図5(a)中A−A1での概略断面図、図6(A)、上面図中B−B1での概略断面図(B)、上面図中C−C1での概略断面図(C)、上面図中D−D1での概略断面図(D)、上面図中E−E1での概略断面図(E)である。
【0036】
図5において、本発明の高周波回路に拠れば、誘電体基板1の表面に第一の信号導体配線2が形成され、任意の間隔を介して第一の信号導体配線2と平行に接地導体配線3が形成され、さらに誘電体基板1の裏面には第一の信号導体配線2との対向領域を少なくとも含む領域に第一の接地導体面4が形成されており、信号導体配線2と各接地導体との間の電磁界分布に基づいて、グラウンド付コプレーナ線路構造をとる第一の伝送線路の伝送特性が決定される。ここで、第一の伝送線路の特性インピーダンスは所定値に設定されるべく、第一の信号導体配線の配線幅W1が調整される。一般的に上記所定値は50オームへ設計される場合が多いが、別の値に設定することも同様に可能である。なお、誘電体基板1の表面に形成される接地導体配線3を廃し、マイクロストリップ線路構造を採用することも同様に可能である。
【0037】
誘電体基板1の裏面には、第二の信号導体配線5が形成され、任意の間隔を介して第二の信号導体配線5と平行に接地導体配線6が形成され、さらに誘電体基板の表面には第二の信号導体配線5との対向領域を少なくとも含む領域に第二の接地導体面7が形成されており、第二の信号導体配線5と各接地導体との間の電磁界分布に基づいて、グラウンド付コプレーナ線路構造をとる第二の伝送線路の伝送特性が決定される。第一の伝送線路と同様、第二の伝送線路もマイクロストリップ線路構造を採用することが可能である。
【0038】
誘電体基板1の表面には第一の導体ランド8が、裏面には第二の導体ランド9が存在し、上記ランド間は接続用貫通導体10により接続され、ビアホール部11を形成している。第一の信号導体配線2は第一の導体ランド8と、第二の信号導体配線5は第二の導体ランド9とそれぞれ接続されている。この接続により、第一の伝送線路と第二の伝送線路間はビアホール部を介して接続される。ここで、ビアホール部11を接地することなきために、第一および第二の伝送線路構造の一部をなしていた接地導体群は第一および第二の導体ランド周辺領域から排除されるため、第一の伝送線路構造と第一の導体ランドの接続部においては、誘電体基板1を挟んで第一の信号導体配線2と対向する領域から接地導体配線4が除去された第一の引き出し線領域12が構成されており、同様に、第二の伝送線路構造と第二の導体ランドの接続部においては、誘電体基板1を挟んで第二の信号導体配線5と対向する領域から接地導体配線7が除去されてなる第二の引き出し線領域13が構成されている。
【0039】
なお、接地導体間の電位の連続性を維持するためにも、第一導体ランド8周辺からは距離をおいた任意の領域に第一の追加接地導体配線14が形成され、第一の接地導体面3と第二の接地導体面7とが接続されることが好ましい。同様に、第二導体ランド9周辺からは距離をおいた任意の領域に第二の追加接地導体配線15が形成され、第一の接地導体面4と第二の接地導体面6とが接続されることが好ましい。
【0040】
本発明の第二の高周波回路においては、第一の引き出し線領域12における第一の伝送線路の特性インピーダンスZ1が、第二の引き出し線領域13における第二の伝送線路の特性インピーダンスZ2よりも高く、第一の引き出し線領域の領域長L1が第二の引き出し線領域の領域長L2よりも短く設定されることを特徴とする。
【0041】
図6(A)と図6(B)の比較より、本発明の高周波回路内の第一の引き出し線領域12において第一の伝送線路の断面構造および高周波特性が如何に変化したかを説明する。図6(A)においては、第一の信号導体配線2の線路幅W1は周辺の接地導体配線3と第一の接地導体面4との間の関係から所定の特性インピーダンスを与えるよう決定されるが、図6(B)の第一の引き出し線領域においては、誘電体基板1の裏面から接地導体面が排除されている。このため、第一の引き出し線領域12における第一の信号導体配線2の配線幅W1AをW1と同一にしたままの従来の高周波回路内においては、第一の引き出し線領域において特性インピーダンスが急激に増加し、高周波信号の反射を招いていた。
【0042】
本発明の第一の高周波回路においても説明したように、第一の引き出し線領域12において、第一の信号導体配線の配線幅W1AがW1と比較して大きく設定することにより、上記劣化を低減することが可能となるが、それでも特性インピーダンスは50Ωよりも高い値となる場合も現実には存在しうる。例えば、図4を用いて説明した設定での第一の引き出し線領域における第一の伝送線路の特性インピーダンスは、誘電体基板1の厚さの5倍近い値に第一の信号導体配線の配線幅W1Aを設定しても特性インピーダンスは60Ω以上の値にしかならず、回路面積の縮小と低反射な伝送特性の両立が困難となる。そこで、本発明の第二の高周波回路は、第二の引き出し線領域における第二の伝送線路の特性インピーダンスZ2よりも、第一の引き出し線領域における第一の伝送線路の特性インピーダンスZ1よりも高く、かつ第一の引き出し線領域12の領域長L1が第二の引き出し線領域13の領域長L2と比較して短く設定することを特徴とするものである。
【0043】
例えば、本発明の高周波回路を別の高周波回路基板97上に実装して使用するような状況を想定した場合、図7のように、本発明の第一、および第二の引き出し線領域の伝送線路、を含む本発明の高周波回路98と、別の高周波回路の表面や裏面、もしくは内部などの少なくとも一つに分布して存在する接地導体配線94との間には相互作用が発生する。図7(a)は、表面実装時の第二の引き出し線領域での第二の伝送線路構造の断面図で、図7(b)は、表面実装時の第一の引き出し線領域での第一の伝送線路構造の断面図である。図より明らかなように、誘電体基板1の裏面に第二の信号導体配線5が配置される場合、第二の引き出し線領域13の第二の信号導体配線5は、その下部に配置される接地導体配線94との間の距離が、第一の引き出し線領域12の第一の信号導体配線2と比較して近いため、発生する容量が大きく特性インピーダンスを低減することが可能である。一方、第一の引き出し線領域の伝送線路の特性インピーダンスに生じる改善は少ない。
【0044】
また、例えば、図6(B)に示した断面構造において、第一の引き出し線領域における第一の信号導体配線2の配線幅W1Aを極端に増加させても、高周波帯においては寄生モードの誘起により放射損失が増加してしまうため、50Ωへの特性インピーダンスの調整が可能な周波数帯域が限定されてしまう。
【0045】
そこで、本発明の回路構造により、回路面積の制限下においても、より深刻に伝送特性を劣化させる側の引き出し線領域の影響を減じることが可能となるという有利な効果が得られる。
【0046】
(実施の形態3)
本発明の第三の高周波回路の実施の形態について図面に基づき説明する。なお、本発明は、実施の形態に限定されない。図8,9は、本発明の高周波回路の一例を説明するための上面図である図8(a)、下面図(b)、上面図中c−c1での概略断面図(c)、上面図すなわち図8(a)中A−A1での概略断面図(A)、上面図中B−B1での概略断面図(B)、上面図中C−C1での概略断面図(C)、上面図中D−D1での概略断面図(D)、上面図中E−E1での概略断面図(E)である。
【0047】
図8,9において、本発明の高周波回路に拠れば、誘電体基板1の表面に第一の信号導体配線2が形成され、任意の間隔を介して第一の信号導体配線2と平行に接地導体配線3が形成され、さらに誘電体基板1の裏面には第一の信号導体配線2との対向領域を少なくとも含む領域に第一の接地導体面4が形成されており、信号導体配線2と各接地導体との間の電磁界分布に基づいて、グラウンド付コプレーナ線路構造をとる第一の伝送線路の伝送特性が決定される。ここで、第一の伝送線路の特性インピーダンスは所定値に設定されるべく、第一の信号導体配線の配線幅W1が調整される。一般的に上記所定値は50オームへ設計される場合が多いが、別の値に設定することも同様に可能である。
【0048】
誘電体基板1の裏面には、第二の信号導体配線5が形成され、任意の間隔を介して第二の信号導体配線5と平行に接地導体配線6が形成され、さらに誘電体基板の表面には第二の信号導体配線5との対向領域を少なくとも含む領域に第二の接地導体面7が形成されており、第二の信号導体配線5と各接地導体との間の電磁界分布に基づいて、グラウンド付コプレーナ線路構造をとる第二の伝送線路の伝送特性が決定される。
【0049】
誘電体基板1の表面には第一の導体ランド8が、裏面には第二の導体ランド9が存在し、上記ランド間は接続用貫通導体10により接続され、ビアホール部11を形成している。第一の信号導体配線2は第一の導体ランド8と、第二の信号導体配線5は第二の導体ランド9とそれぞれ接続されている。この接続により、第一の伝送線路と第二の伝送線路間はビアホール部を介して接続される。ここで、ビアホール部11を接地することなきために、第一および第二の伝送線路構造の一部をなしていた接地導体群は第一および第二の導体ランド周辺領域から排除されるため、第一の伝送線路構造と第一の導体ランドの接続部においては、誘電体基板1を挟んで第一の信号導体配線2と対向する領域から接地導体配線4が除去された第一の引き出し線領域12が構成されており、同様に、第二の伝送線路構造と第二の導体ランドの接続部においては、誘電体基板1を挟んで第二の信号導体配線5と対向する領域から接地導体配線7が除去されてなる第二の引き出し線領域13が構成されている。
【0050】
接地導体間の電位の連続性を維持するためにも、第一導体ランド8周辺からは距離をおいた任意の領域に第一の追加接地導体配線14が形成され、第一の接地導体面3と第二の接地導体面7とが接続される。同様に、第二導体ランド9周辺からは距離をおいた任意の領域に第二の追加接地導体配線15が形成され、第一の接地導体面4と第二の接地導体面6とが接続される。
【0051】
本発明の第三の高周波回路においては、第一の引き出し線領域12における伝送特性劣化を防ぐために、第一の引き出し線領域12における第一の信号導体配線2の少なくとも一部の導体厚t1Aが、該第一の引き出し線領域12以外の領域における該第一の信号導体配線2の導体厚t1と比較して厚く設定された構造を特徴とするものである。
【0052】
図9(A)と図9(B)の比較より、本発明の高周波回路内の第一の引き出し線領域12において第一の伝送線路の断面構造および高周波特性が如何に変化したかを説明する。図9(A)においては、第一の信号導体配線2の線路幅W1は周辺の接地導体配線3と第一の接地導体面4との間の関係から所定の特性インピーダンスを与えるよう決定されるが、図9(B)の第一の引き出し線領域においては、誘電体基板1の裏面から接地導体面が排除されている。このため、第一の引き出し線領域12における第一の信号導体配線2の導体配線高さt1Aをt1と同一にしたままの従来の高周波回路内においては、第一の引き出し線領域において特性インピーダンスが急激に増加し、高周波信号の反射を招いていた。
【0053】
厚さ125ミクロン、誘電率3の液晶ポリマー材料を誘電体基板1として適用した場合の、第一の伝送線路の特性インピーダンスの第一の信号導体配線2の導体厚t1A依存性について説明する。誘電体基板1の表裏面に設けた導体パターンの厚さは40ミクロンとした。第一の信号導体配線2の配線幅は230ミクロンとした。通常の第一の伝送線路における第一の信号配線2と接地導体配線3間の間隙を200ミクロンとした。第一の引き出し線領域12において、誘電体基板1の裏面に形成した接地導体配線15間の距離を1000ミクロンと設定した。これは、第二の導体ランド9が直径600ミクロンで形成され、その周辺に200ミクロンの間隙を介して接地導体配線15パターンが分布される状態を想定して、200ミクロンの2倍と600ミクロンの和から、設定された値である。同様に、誘電体基板1の表面に形成した接地導体配線14間の距離も1000ミクロンと設定した。第一の引き出し線領域12において、t1Aを通常の導体厚である40ミクロンに設定した場合、第一の伝送線路の特性インピーダンスは100Ωであったが、t1Aを50ミクロンに設定した場合、特性インピーダンスは92Ω、t1Aを60ミクロンに設定した場合の特性インピーダンスは86オームまで改善される。
【0054】
なお、本発明の第三の高周波回路においては、第一の引き出し線領域における第一の信号導体配線のみならず、第二の引き出し線領域における第二の信号導体配線の導体厚も厚く設定することによっても、より有利な効果を得ることが出来る。
【0055】
また、本発明の第三の高周波回路においては、第一の引き出し線領域12に近接する第一ランド8の導体厚を厚くすることによっても、近接する接地導体配線14との間に発生する容量が増加するために、近接する第一の引き出し線領域12における第一の伝送線路の高インピーダンス特性を相殺するに相当する特性を得ることが可能である。
【0056】
また、本発明の第三の高周波回路においては、第一の引き出し線領域12に近接する接地導体配線14の少なくとも一部の導体厚を、第一の引き出し線領域12以外の接地導体配線3の導体厚よりも厚く設定することによっても、第一の引き出し線領域12における第一の伝送線路の高インピーダンスに起因する伝送特性の劣化を抑制することが可能となる。
【0057】
(実施の形態4)
本実施の形態においては、本発明の第一〜第三の高周波回路の伝送特性を評価するため、図10に示す評価用高周波回路を構成し、高周波測定を行った。
【0058】
図10で、(a)は概略断面図であり、(b)は上面図、(c)は下面図である。評価用高周波回路は、本発明の高周波回路構造101、102を高周波入出力部にそれぞれ一箇所ずつ対向して構成し、その間を誘電体基板1の裏面に形成された、各構造の第二の伝送線路に相当するグラウンド付コプレーナ線路103により接続した。グラウンド付コプレーナ線路の特性インピーダンスは50Ωとし、線路の長さとしては、0.5mmから5mmまで長さを0.25mm刻みで用意した。本発明の高周波回路構造101、102はグラウンド付コプレーナ線路103の中心を中心軸として左右対称な構造とした。測定は、高周波プローブを用いて、誘電体基板1に相当する厚さ125ミクロン、誘電率3、誘電正接0.003程度の液晶ポリマー基板上に形成したグラウンド付コプレーナ線路104上で測定を行った。このグラウンド付コプレーナ線路104は、本発明の高周波回路における第一の伝送線路に相当している。複数の測定データから数学的計算を行い、本発明の高周波回路部のみの特性を導出した。なお、誘電体基板1は、支持体により金属台の上30cmの高さの中空に固定し、本発明の高周波回路の高周波特性への外部回路の影響を減じた。液晶ポリマーに形成した接続用貫通導体については直径280ミクロンとした。誘電体基板の表裏面に形成された接地導体領域間の接続に用いた接続用貫通導体群に関しては400ミクロン周期で接続用貫通導体を周期的に形成した。本発明のビアホール部における第一の導体ランド、第二の導体ランドとして、直径300ミクロンの導体領域を設定した。通常のプリント基板の配線ルールであるライン/スペース=100ミクロン/100ミクロンを適用して、設計を行った。第一の引き出し線領域の領域長をL1、第二の引き出し線領域の領域長をL2とした。通常の設定でのL1とL2を200ミクロンとした。各領域での信号導体配線幅をW1A、W2Aとした。一方、引き出し線領域以外での第一、および第二の伝送線路における信号導体幅W1、W2はそれぞれ230ミクロンとし、50Ωの特性インピーダンスへと整合した。
【0059】
液晶ポリマー基板の表裏面には厚さ40ミクロンの銅配線をおこなった。すなわち、通常の第一の信号導体配線の導体配線厚t1は40ミクロンである。一部の高周波回路においては、本発明の第三の高周波回路の構造を採用し、領域長L1の第一の引き出し線領域個所における第一の信号導体配線の配線厚t1Aを可変とした。
【0060】
表1に、評価した本発明の高周波回路の設計例(設計1〜7)及び従来設計例のパラメータ及び特性を示す。
【0061】
【表1】
Figure 2004363975
【0062】
設計1から2においてはW2A=230ミクロン、t1A=40ミクロンとした。設計1においてはW1Aを400ミクロンとし、設計2においてはW1Aを600ミクロンとした。本発明の第一の高周波回路の構造に基づくことにより、これらの設定においては第一の引き出し線領域における第一の伝送線路の特性インピーダンスは82オーム、66オームにそれぞれ相当し、インピーダンスの低減が図られている。一方、W1Aを230ミクロンのままとした従来設計1も作製した(表1の最下欄参照)。
【0063】
本発明の第一の高周波回路の構造の採用により、設計1の高周波回路においては、従来設計1と比べて特性が改善した。低反射特性の高周波化の目安として、反射強度がマイナス30dB以下となる低反射周波数帯域の上限値をfth30、反射強度がマイナス25dB以下となる低反射周波数帯域の上限値をfth25、とした場合、fth30は6GHzから10GHzまで、fth25は12GHzから19GHzまで向上した。また、設計2においてはfth30は13GHzまで、fth25は28GHzまで向上し、更なる特性の改善が得られた。図11に設計1と従来設計1の高周波回路における反射特性比較を示した。
【0064】
また、設計3においてはW1Aだけでなく、W2Aについても600ミクロンへと広く設定した。本発明のさらに好ましい例に相当するこの設計においては、更なる特性の改善が得られ、fth30は28GHzまで、fth25は42GHzまで向上した。図12には設計3と従来設計1の高周波回路の反射特性比較を示した。
【0065】
また、設計4、5においては、W1A=230ミクロン、W2A=300ミクロンとした。設計4においては、L1を150ミクロン、設計5においてはL1を100ミクロンへと減じた。本発明の第二の高周波回路の構造の採用により、高インピーダンス設定となり従来設計においては反射特性を深刻に劣化させていた第一の引き出し線領域の電気長が短縮されることにより、高周波帯域における反射特性が改善された。従来設計で6GHzであったfth30は設計4では9GHz、設計5では11GHzへ、従来設計では12GHzであったfth25は設計4では18GHz、設計5では35GHzへと改善された。図13には、設計4と従来設計1の高周波回路の反射特性比較を示した。
【0066】
また、設計6、7においては、W1A=230ミクロン、W2A=300ミクロン、L1=L2=200ミクロンとした。設計6においては、第一の引き出し線領域の第一の信号導体配線を、追加でめっき処理を行うことにより、最終厚さ55ミクロンとした。設計7においては最終厚さを70ミクロンとした。本発明の第三の高周波回路の構造を採用することにより、高インピーダンス設定となっていて従来設計においては反射特性を深刻に劣化させていた第一の引き出し線領域の第一の伝送線路の特性インピーダンスが低減できるので、高周波帯域における反射特性が改善された。従来設計で6GHzであったfth30は設計6では8GHz、設計7では9GHzへ、従来設計では12GHzであったfth25は設計6では15GHz、設計7では19GHzへと改善された。図14には、設計6と従来設計1の高周波回路の反射特性比較を示した。
【0067】
以上の従来技術構成の高周波回路と本発明の高周波回路の実施例との特性比較より、本発明の有意な効果について証明がなされた。
【0068】
なお、本発明の第一〜第三の高周波回路において、該誘電体基板の表面と裏面の区別は実空間での上下と一致する必要はなく、実空間において該第一の信号導体配線が該誘電体基板の下に配置される構造であっても同様の効果が得られることはいうまでもない。
【0069】
また、本発明の第一〜第三の高周波回路は、それぞれ単独で実施することも可能であるし、これらのうち2つの物を組み合わせて実施することも、3つを組み合わせることも可能である。例えば、第一と第三を組み合わせることにより、W1Aを太くし、かつt1Aを厚くするといった利用法も有効である。これらは、必要に応じて実施することができる。
【0070】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明の高周波回路によれば、ビアホール部周辺領域において、ビアホール部に接続される伝送線路の接地導体配線が欠如することによって生じるビアホール部周辺の伝送線路の特性インピーダンスの増加、それに伴う高周波特性の劣化を招いていた従来のビアホールを用いた高周波回路の課題を解決し、高周波特性の改善と云う有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1で示した高周波回路の概略図
(a)上面図
(b)下面図
(c)上面図中c−c1での断面図
【図2】実施の形態1の高周波回路の断面図
(A)第一の伝送線路の断面構造図に相当する図1(a)中A−A1での断面図
(B)第一の引き出し線領域における第一の伝送線路の断面構造図に相当する図1中B−B1での断面図
(C)ビアホール部の断面構造図に相当する図1中C−C1での断面図
(D)第二の引き出し線領域における第二の伝送線路の断面構造図に相当する図1中D−D1での断面図
(E)第二の伝送線路の断面構造図に相当する図1中E−E1での断面図
【図3】本発明の高周波回路が使用される場合の構造図
(a)多層基板回路の一部の層として用いられる場合の図
(b)別の高周波回路基板上に表面実装して用いられる場合の図
(c)表面実装構造で使用される場合の第一、および第二の伝送線路断面図
【図4】本発明の第一の伝送線路の特性インピーダンスの第一の信号導体配線の配線幅依存性の図
【図5】本発明の実施の形態2で示した高周波回路の概略図
(a)上面図
(b)下面図
(c)上面図中c−c1での断面図
【図6】実施の形態2の高周波回路の断面図
(A)第一の伝送線路の断面構造図に相当する図5(a)中A−A1での断面図
(B)第一の引き出し線領域における第一の伝送線路の断面構造図に相当する図5(a)中B−B1での断面図
(C)ビアホール部の断面構造図に相当する図5(a)中C−C1での断面図(D)第二の引き出し線領域における第二の伝送線路の断面構造図に相当する図5(a)中D−D1での断面図
(E)第二の伝送線路の断面構造図に相当する図5(a)中E−E1での断面図
【図7】本発明の実施の形態2に示す高周波回路の、引き出し線領域における伝送線路の表面実装時の構造変化を示す図
(a)第二の引き出し線領域における第二の伝送線路の場合の図
(b)第一の引き出し線領域における第一の伝送線路の場合の図
【図8】本発明の実施の形態3に示す高周波回路の概略図
(a)上面図
(b)下面図
(c)上面図中c−c1での断面図
【図9】(A)第一の伝送線路の断面構造図に相当する図8(a)中A−A1での断面図
(B)第一の引き出し線領域における第一の伝送線路の断面構造図に相当する図8(a)中B−B1での断面図
(C)ビアホール部の断面構造図に相当する図8(a)中C−C1での断面図
(D)第二の引き出し線領域における第二の伝送線路の断面構造図に相当する図8(a)中D−D1での断面図
(E)第二の伝送線路の断面構造図に相当する図8(a)中E−E1での断面図
【図10】本発明の実施例において本発明の高周波回路の高周波特性を測定するために作製した回路構造の図
(a)断面図
(b)上面図
(c)下面図
【図11】本発明の第一の高周波回路の構成で作製した実施例と従来の高周波回路の反射特性比較図
【図12】本発明の第一の高周波回路の構成で作製した実施例のより好ましい構成例と従来の高周波回路の反射特性比較図
【図13】本発明の第二の高周波回路の構成で作製した実施例と従来の高周波回路の反射特性比較図
【図14】本発明の第三の高周波回路の構成で作製した実施例と従来の高周波回路の反射特性比較図
【符号の説明】
1 誘電体基板
2 第一の信号導体配線
3,6 接地導体配線
4 第一の接地導体面
5 第二の信号導体配線
7 第二の接地導体面
8 第一の導体ランド
9 第二の導体ランド
10 接続用貫通導体
11 ビアホール部
12 第一の引き出し線領域
13 第二の引き出し線領域
14,15 追加接地導体配線
93 本発明の高周波回路の周辺に存在する信号導体配線
94 本発明の高周波回路の周辺に存在する接地導体配線
95 多層基板回路中に含まれる本発明の高周波回路以外の層構造
96 本発明の高周波回路を外部回路基板に表面実装することにより実現する全体の回路構造
97 外部回路基板
98 本発明の高周波回路
99 多層基板回路
101,102 本発明の高周波回路構造
103 第二の伝送線路として機能するグラウンド付コプレーナ線路
104 第一の伝送線路として機能するグラウンド付コプレーナ線路
L1 第一の引き出し線領域の領域長
L2 第二の引き出し線領域の領域長
W1 引き出し線領域以外の領域での第一の信号導体配線の配線幅
W1A 引き出し線領域での第一の信号導体配線の配線幅
t1 引き出し線領域以外の領域での第一の信号導体配線の導体厚
t1A 引き出し線領域での第一の信号導体配線の導体厚
W2 引き出し線領域以外の領域での第二の信号導体配線の配線幅
W2A 引き出し線領域での第一の信号導体配線の配線幅

Claims (3)

  1. 誘電体基板と、
    該誘電体基板の表面に第一の信号導体配線を有する第一の伝送線路と、
    該誘電体基板の裏面に第二の信号導体配線を有する第二の伝送線路と、
    該誘電体基板を垂直に貫通する接続用貫通導体と該誘電体基板表面に形成された第一の導体ランドと該誘電体基板裏面に形成された第二の導体ランドがそれぞれ接続されて構成されるビアホール部とを有し、
    該第一の信号導体配線と該第一の導体ランドが接続され、
    該第二の信号導体配線と該第二の導体ランドが接続され、
    少なくとも一部の領域において、
    該第一の信号導体配線と対向する該誘電体基板裏面に第一の接地導体面が配置され、
    該第一の伝送線路の特性インピーダンスが所定の値となるよう該第一の信号導体配線の配線幅が所定値に設計されており、
    該ビアホール部周辺で該第一の接地導体面が該誘電体基板裏面に存在しない領域の少なくとも一部において、
    該第一の信号導体配線の配線幅が該所定値よりも広く設定されることを特徴とする高周波回路。
  2. 誘電体基板と、
    該誘電体基板の表面に第一の信号導体配線を有する第一の伝送線路と、
    該誘電体基板の裏面に第二の信号導体配線を有する第二の伝送線路と、
    該誘電体基板を垂直に貫通する接続用貫通導体と該誘電体基板表面に形成された第一の導体ランドと該誘電体基板裏面に形成された第二の導体ランドがそれぞれ接続されて構成されるビアホール部とを有し、
    該第一の信号導体配線と該第一の導体ランドが接続され、
    該第二の信号導体配線と該第二の導体ランドが接続され、
    少なくとも一部の領域において、
    該第一の信号導体配線と対向する該誘電体基板裏面に第一の接地導体面が配置され、
    少なくとも一部の領域において、
    該第二の信号導体配線と対向する該誘電体基板裏面に第二の接地導体面が配置され、
    該ビアホール部周辺で該第一の接地導体面が該誘電体基板裏面に存在しない第一の引き出し線領域における該第一の伝送線路が、
    該ビアホール部周辺で該第二の接地導体面が該誘電体基板裏面に存在しない第二の引き出し線領域における該第二の伝送線路よりも高い特性インピーダンスを有し、
    該第一の引き出し線領域の領域長が該第二の引き出し線領域の領域長と比較して短く設定されることを特徴とする高周波回路。
  3. 誘電体基板と、
    該誘電体基板の表面に第一の信号導体配線を有する第一の伝送線路と、
    該誘電体基板の裏面に第二の信号導体配線を有する第二の伝送線路と、
    該誘電体基板を垂直に貫通する接続用貫通導体と該誘電体基板表面に形成された第一の導体ランドと該誘電体基板裏面に形成された第二の導体ランドがそれぞれ接続されて構成されるビアホール部とを有し、
    該第一の信号導体配線と該第一の導体ランドが接続され、
    該第二の信号導体配線と該第二の導体ランドが接続され、
    少なくとも一部の領域において、
    該第一の信号導体配線と対向する該誘電体基板裏面に第一の接地導体面が配置され、
    少なくとも一部の領域において、
    該第二の信号導体配線と対向する該誘電体基板裏面に第二の接地導体面が配置され、
    該ビアホール部周辺で該第一の接地導体面が該誘電体基板裏面に存在しない第一の引き出し線領域における該第一の伝送線路が
    該ビアホール部周辺で該第二の接地導体面が該誘電体基板裏面に存在しない第二の引き出し線領域における該第二の伝送線路よりも高い特性インピーダンスを有し、
    該第一の引き出し線領域における該第一の信号導体配線の導体厚が、該第一の引き出し線領域以外における該第一の信号導体配線の導体厚よりも厚く設定されることを特徴とする高周波回路。
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