JP2004354026A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャピラリチュ−ブに係る構成を簡素化して、冷媒ガスの循環の安定化を図ることにより、冷媒ガス音及び配管振動を低減し、併せて部品点数の削減により作業性向上を図って、安価な空気調和機を提供する。
【解決手段】ガス配管と液配管により互いに接続された室内ユニットおよび室外ユニットを含み、室外ユニットは、冷媒ガスを圧縮する圧縮機と、冷媒ガスの供給先を切り替える四方弁と、冷媒ガスを熱交換させる熱交換機と、冷凍サイクル内部を循環する冷媒ガスを減圧する膨張弁及びキャピラリチュ−ブを用いて構成された減圧装置とを備える。減圧装置は、キャピラリチュ−ブに相当する減圧用細管部16と、減圧用細管部の両端に管径を拡大するように形成されたテーパ部17と、テーパ部に連続して形成された冷媒ガス循環用の異径配管部18、19とが一体に形成された両側テ−パ管形の管路を含んで構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】ガス配管と液配管により互いに接続された室内ユニットおよび室外ユニットを含み、室外ユニットは、冷媒ガスを圧縮する圧縮機と、冷媒ガスの供給先を切り替える四方弁と、冷媒ガスを熱交換させる熱交換機と、冷凍サイクル内部を循環する冷媒ガスを減圧する膨張弁及びキャピラリチュ−ブを用いて構成された減圧装置とを備える。減圧装置は、キャピラリチュ−ブに相当する減圧用細管部16と、減圧用細管部の両端に管径を拡大するように形成されたテーパ部17と、テーパ部に連続して形成された冷媒ガス循環用の異径配管部18、19とが一体に形成された両側テ−パ管形の管路を含んで構成される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内機と室外機とからなるヒ−トポンプ式空気調和機、特に室外機に減圧装置としてキャピラリチュ−ブ及び膨張弁を適用した空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和機における冷凍サイクルは、例えば特許文献1に記載されているように、図3に示すような基本構成を有する。この構成において、室内ユニット1と室外ユニット2は、液配管3とガス配管4で接続されている。室外ユニット2は、冷媒ガスを圧縮する圧縮機5と、冷媒ガスの供給先を切り替える四方弁6と、冷媒ガスを熱交換させる熱交換器7と、冷凍サイクル内部を循環する冷媒ガスを減圧する手段である膨張弁8およびキャピラリチューブ9を組み合わせた減圧装置とを備える。
【0003】
膨張弁8及びキャピラリチューブ9を組み合わせた減圧装置では、キャピラリチューブ9に冷媒ガスを循環させる事により、冷媒ガスをある程度減圧し、主として膨張弁の開度により冷媒ガスの流量制御が行われる。
【0004】
膨張弁8とキャピラリチューブ9を組み合わせた減圧装置は、配管径の異なる冷媒ガス循環用配管11a、11b、11c、11dを用いて接続され、各接続部はロウ付け部10により接合されている。図4に、キャピラリチューブ9の周辺の構造を詳細に示す。キャピラリチューブ9は円形状に曲げ加工されている。その一端は、熱交換器7より引き出される配管11aと接続された配管11bに接続されている。他端は、膨張弁8より引き出される配管11dと接続された配管11cと接続されている。キャピラリチューブ9と配管11b,11cは、樹脂製バンド12により結束固定されている。さらに、キャピラリチューブ9と配管11b,11cは、コルテープ13に挟み込みこまれ、外観を覆われた構成となっている。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−294551号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、図4に示すキャピラリチューブ9とその両端を接続する配管11b,11cのロウ付け部10に、以下のような問題があった。
【0007】
図5に示すように、配管11b(11cも同様)の先端には、テーパ部14が形成されている。それにより、キャピラリチューブ9の先端を配管11bに挿入しロウ付けを行った際、キャピラリチューブ9先端部の外周面と、配管11bのテーパ部14の内壁との間に間隙が生じる。そのため、冷媒ガスを循環させた際に冷媒ガスが前記間隙に滞留し、冷媒ガスの流れに乱れが生じて、配管重複部15より冷媒ガス音や配管振動が発生する。
【0008】
またキャピラリチューブを前後にした冷凍サイクルは、配管11b、11c、11dを接続した複数の部品から構成されているため、ロウ付け加工などの組立工数が多く、作業性が良好ではなかった。
【0009】
さらに、上述のような配管振動を防止するために、キャピラリチューブ9と配管11b、11cを固定する樹脂製バンド12及び、配管重複部15からの冷媒ガス音を低減させるためのコルテープ13を追加することにより、部品点数が増加してコストが高騰する原因となっていた。
【0010】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、キャピラリチュ−ブに係る構成を簡素化して、冷媒ガスの循環の安定化を図ることにより、冷媒ガス音及び配管振動を低減し、併せて部品点数の削減により作業性向上を図って、安価な空気調和機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の空気調和機は、ガス配管と液配管により互いに接続された室内ユニットおよび室外ユニットを含み、前記室外ユニットは、冷媒ガスを圧縮する圧縮機と、冷媒ガスの供給先を切り替える四方弁と、冷媒ガスを熱交換させる熱交換機と、冷凍サイクル内部を循環する冷媒ガスを減圧する膨張弁及びキャピラリチュ−ブを用いて構成された減圧装置とを備える。上記課題を解決するために、前記減圧装置は、前記キャピラリチュ−ブに相当する減圧用細管部と、前記減圧用細管部の両端に管径を拡大するように形成されたテーパ部と、前記テーパ部に連続して形成された冷媒ガス循環用の異径配管部とが一体に形成された両側テ−パ管形の管路を含んで構成される。
【0012】
【発明の実施の形態】
上記構成の本発明の空気調和機によれば、従来例のキャピラリチュ−ブと冷媒ガス循環用の異径配管がテーパ部を介して一体となった両側テ−パ管形の管路を構成することにより、キャピラリチューブの両端と異径配管のロウ付け部が不要となる。その結果、冷媒ガスの循環が円滑になって冷媒ガス音および配管振動の低減が図られるとともに、冷凍サイクル構成を簡素化することができる。
【0013】
好ましくは、両側テ−パ管形の管路を構成する異径配管部の膨張弁側の端部にテーパ部が設けられ、膨張弁が一体に形成された構成とする。
【0014】
また、両側テ−パ管形の管路における減圧細管部が、直線状に配置された構成とすることもできる。それにより、更に減圧細管部における配管抵抗を軽減し、冷媒ガスの流れを円滑にするとともに、室外機の冷凍サイクルスペ−スの小型化を図ることができる。
【0015】
以下本発明の実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0016】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における空気調和機の減圧装置を構成する両側テ−パ管形の管路を示す図である。本実施の形態の空気調和機は、図3に示した従来例と同様の基本構成を有する。本実施の形態における従来例との相違点は、従来例におけるキャピラリチュ−ブが、本実施の形態では減圧用細管部16として両側テ−パ管形の管路の一部を形成していることである。
【0017】
図1に示される円形状に曲げ加工された減圧用細管部16は、キャピラリチュ−ブと同様の機能を有する。減圧用細管部16の両端には、径を拡大させるテ−パ部17が形成されている。テーパ部17に連続して、冷媒ガス循環用の異径配管部18、19が一体的に形成されている。
【0018】
異径配管部19は、図3に示した熱交換器7より引き出される配管11aと接続される。異径配管部18の側には、図3に示した膨張弁8が接続される。そのため、異径配管部18にはテーパ部20が設けられ、テーパ部20に連続して径大の接続配管部21が一体に形成されている。したがって異径配管部18の側では、図4に示した配管11cと、膨張弁8より直接引き出された配管11dが、連続して一体に形成された構造を有する。
【0019】
以上のように、減圧用細管部16、その両端のテ−パ部17、異径配管部18、19、テ−パ部20および接続配管部21を含む、両側テ−パ管形状の管路が構成されている。減圧用細管部16の長さおよび径は、自由に調整することができる。
【0020】
本実施の形態の構造によれば、減圧用細管部16、その両端のテ−パ部17、および異径配管部18、19が一体であるため、従来例のようなキャピラリチューブとその両端を接続する異径配管のロウ付け部が不要となる。したがって、キャピラリチューブの両端と異径配管の接続部に間隙が形成されることはなく、冷媒ガスの循環が円滑になる。その結果、冷媒ガス音、および配管振動が低減されるとともに、部品点数の削減により作業性向上とコスト低減が可能となる。
【0021】
なお、テーパ部20および接続配管部21を一体に形成せず、減圧用細管部16、その両端のテ−パ部17および異径配管部18、19のみを一体に形成した場合であっても、実用的には十分に上述の効果を奏することが可能である。
【0022】
(実施の形態2)
図2は、実施の形態2における空気調和機の減圧装置を構成する両側テ−パ管形の管路を示す。本実施の形態の空気調和機は、図3に示した従来例と同様の基本構成を有し、また、実施の形態1と同様、従来例におけるキャピラリチュ−ブ9が、減圧用細管部16として両側テ−パ管形の管路の一部を形成している。
【0023】
本実施の形態が実施の形態1と相違する点は、両側テ−パ管形の管路の減圧用細管部16が、直線的に配置されていることである。減圧用細管部16の両端のテ−パ部17、および異径配管部18、19も直線状に配置されている。
【0024】
この構成によれば、冷媒ガスは異径配管部19よりテーパ部17に沿って減圧用細管部16へ流れこみ、さらにテーパ部17に沿って異径配管部18に円滑に循環し、異径配管間に発生する冷媒ガスの滞留及び乱れを防止し、配管振動及び冷媒ガス音を低減することができる。したがって、音・振動対策用部品の使用が不要となりコスト低減を図れる。
【0025】
また減圧用細管部16の長さ調節、配管径調節及び両者を同時に調節することにより、効果的な減圧制御を行うことが可能である。
【0026】
さらに両側テ−パ管形状の管路と膨張弁を一体成形する事により、冷凍サイクル構成の簡素化を図り、組立時の作業工数を削減し、作業性を向上することができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明の空気調和機によれば、キャピラリチュ−ブを両端にテーパ部を設けた減圧用細管とし、テーパ部に連続して冷媒ガス循環用の異径配管部を形成した両側テ−パ管形の管路を含んで減圧装置を構成することにより、冷凍サイクル構成を簡素化することができる。それにより、冷媒ガスの循環が安定化し、冷媒ガス音及び配管振動が低減されるとともに、部品点数の削減により組み立ての作業性が向上し、安価な空気調和機を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における空気調和機の減圧装置を構成する両側テ−パ管形の管路を示す平面図
【図2】実施の形態2における空気調和機の減圧装置を構成する両側テ−パ管形の管路を示す平面図
【図3】従来例の空気調和機の冷凍サイクル系統図
【図4】従来例の空気調和機におけるキャピラリチュ−ブを搭載した減圧装置の拡大平面図
【図5】図4におけるキャピラリチュ−ブと冷媒ガス循環用異径配管の接続部を示す断面図
【符号の説明】
1 室内ユニット
2 室外ユニット
3 液配管
4 ガス配管
5 圧縮機
6 四方弁
7 熱交換器
8 膨張弁
9 キャピラリチュ−ブ
10 ロウ付け部
11a,11b,11c,11d 冷媒ガス循環用配管
12 バンド
13 コルテ−プ
14 テーパ部
15 配管重複部
16 減圧用細管部
17 テーパ部
18、19 異径配管部
20 テーパ部
21 接続配管部
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内機と室外機とからなるヒ−トポンプ式空気調和機、特に室外機に減圧装置としてキャピラリチュ−ブ及び膨張弁を適用した空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和機における冷凍サイクルは、例えば特許文献1に記載されているように、図3に示すような基本構成を有する。この構成において、室内ユニット1と室外ユニット2は、液配管3とガス配管4で接続されている。室外ユニット2は、冷媒ガスを圧縮する圧縮機5と、冷媒ガスの供給先を切り替える四方弁6と、冷媒ガスを熱交換させる熱交換器7と、冷凍サイクル内部を循環する冷媒ガスを減圧する手段である膨張弁8およびキャピラリチューブ9を組み合わせた減圧装置とを備える。
【0003】
膨張弁8及びキャピラリチューブ9を組み合わせた減圧装置では、キャピラリチューブ9に冷媒ガスを循環させる事により、冷媒ガスをある程度減圧し、主として膨張弁の開度により冷媒ガスの流量制御が行われる。
【0004】
膨張弁8とキャピラリチューブ9を組み合わせた減圧装置は、配管径の異なる冷媒ガス循環用配管11a、11b、11c、11dを用いて接続され、各接続部はロウ付け部10により接合されている。図4に、キャピラリチューブ9の周辺の構造を詳細に示す。キャピラリチューブ9は円形状に曲げ加工されている。その一端は、熱交換器7より引き出される配管11aと接続された配管11bに接続されている。他端は、膨張弁8より引き出される配管11dと接続された配管11cと接続されている。キャピラリチューブ9と配管11b,11cは、樹脂製バンド12により結束固定されている。さらに、キャピラリチューブ9と配管11b,11cは、コルテープ13に挟み込みこまれ、外観を覆われた構成となっている。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−294551号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、図4に示すキャピラリチューブ9とその両端を接続する配管11b,11cのロウ付け部10に、以下のような問題があった。
【0007】
図5に示すように、配管11b(11cも同様)の先端には、テーパ部14が形成されている。それにより、キャピラリチューブ9の先端を配管11bに挿入しロウ付けを行った際、キャピラリチューブ9先端部の外周面と、配管11bのテーパ部14の内壁との間に間隙が生じる。そのため、冷媒ガスを循環させた際に冷媒ガスが前記間隙に滞留し、冷媒ガスの流れに乱れが生じて、配管重複部15より冷媒ガス音や配管振動が発生する。
【0008】
またキャピラリチューブを前後にした冷凍サイクルは、配管11b、11c、11dを接続した複数の部品から構成されているため、ロウ付け加工などの組立工数が多く、作業性が良好ではなかった。
【0009】
さらに、上述のような配管振動を防止するために、キャピラリチューブ9と配管11b、11cを固定する樹脂製バンド12及び、配管重複部15からの冷媒ガス音を低減させるためのコルテープ13を追加することにより、部品点数が増加してコストが高騰する原因となっていた。
【0010】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、キャピラリチュ−ブに係る構成を簡素化して、冷媒ガスの循環の安定化を図ることにより、冷媒ガス音及び配管振動を低減し、併せて部品点数の削減により作業性向上を図って、安価な空気調和機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の空気調和機は、ガス配管と液配管により互いに接続された室内ユニットおよび室外ユニットを含み、前記室外ユニットは、冷媒ガスを圧縮する圧縮機と、冷媒ガスの供給先を切り替える四方弁と、冷媒ガスを熱交換させる熱交換機と、冷凍サイクル内部を循環する冷媒ガスを減圧する膨張弁及びキャピラリチュ−ブを用いて構成された減圧装置とを備える。上記課題を解決するために、前記減圧装置は、前記キャピラリチュ−ブに相当する減圧用細管部と、前記減圧用細管部の両端に管径を拡大するように形成されたテーパ部と、前記テーパ部に連続して形成された冷媒ガス循環用の異径配管部とが一体に形成された両側テ−パ管形の管路を含んで構成される。
【0012】
【発明の実施の形態】
上記構成の本発明の空気調和機によれば、従来例のキャピラリチュ−ブと冷媒ガス循環用の異径配管がテーパ部を介して一体となった両側テ−パ管形の管路を構成することにより、キャピラリチューブの両端と異径配管のロウ付け部が不要となる。その結果、冷媒ガスの循環が円滑になって冷媒ガス音および配管振動の低減が図られるとともに、冷凍サイクル構成を簡素化することができる。
【0013】
好ましくは、両側テ−パ管形の管路を構成する異径配管部の膨張弁側の端部にテーパ部が設けられ、膨張弁が一体に形成された構成とする。
【0014】
また、両側テ−パ管形の管路における減圧細管部が、直線状に配置された構成とすることもできる。それにより、更に減圧細管部における配管抵抗を軽減し、冷媒ガスの流れを円滑にするとともに、室外機の冷凍サイクルスペ−スの小型化を図ることができる。
【0015】
以下本発明の実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0016】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における空気調和機の減圧装置を構成する両側テ−パ管形の管路を示す図である。本実施の形態の空気調和機は、図3に示した従来例と同様の基本構成を有する。本実施の形態における従来例との相違点は、従来例におけるキャピラリチュ−ブが、本実施の形態では減圧用細管部16として両側テ−パ管形の管路の一部を形成していることである。
【0017】
図1に示される円形状に曲げ加工された減圧用細管部16は、キャピラリチュ−ブと同様の機能を有する。減圧用細管部16の両端には、径を拡大させるテ−パ部17が形成されている。テーパ部17に連続して、冷媒ガス循環用の異径配管部18、19が一体的に形成されている。
【0018】
異径配管部19は、図3に示した熱交換器7より引き出される配管11aと接続される。異径配管部18の側には、図3に示した膨張弁8が接続される。そのため、異径配管部18にはテーパ部20が設けられ、テーパ部20に連続して径大の接続配管部21が一体に形成されている。したがって異径配管部18の側では、図4に示した配管11cと、膨張弁8より直接引き出された配管11dが、連続して一体に形成された構造を有する。
【0019】
以上のように、減圧用細管部16、その両端のテ−パ部17、異径配管部18、19、テ−パ部20および接続配管部21を含む、両側テ−パ管形状の管路が構成されている。減圧用細管部16の長さおよび径は、自由に調整することができる。
【0020】
本実施の形態の構造によれば、減圧用細管部16、その両端のテ−パ部17、および異径配管部18、19が一体であるため、従来例のようなキャピラリチューブとその両端を接続する異径配管のロウ付け部が不要となる。したがって、キャピラリチューブの両端と異径配管の接続部に間隙が形成されることはなく、冷媒ガスの循環が円滑になる。その結果、冷媒ガス音、および配管振動が低減されるとともに、部品点数の削減により作業性向上とコスト低減が可能となる。
【0021】
なお、テーパ部20および接続配管部21を一体に形成せず、減圧用細管部16、その両端のテ−パ部17および異径配管部18、19のみを一体に形成した場合であっても、実用的には十分に上述の効果を奏することが可能である。
【0022】
(実施の形態2)
図2は、実施の形態2における空気調和機の減圧装置を構成する両側テ−パ管形の管路を示す。本実施の形態の空気調和機は、図3に示した従来例と同様の基本構成を有し、また、実施の形態1と同様、従来例におけるキャピラリチュ−ブ9が、減圧用細管部16として両側テ−パ管形の管路の一部を形成している。
【0023】
本実施の形態が実施の形態1と相違する点は、両側テ−パ管形の管路の減圧用細管部16が、直線的に配置されていることである。減圧用細管部16の両端のテ−パ部17、および異径配管部18、19も直線状に配置されている。
【0024】
この構成によれば、冷媒ガスは異径配管部19よりテーパ部17に沿って減圧用細管部16へ流れこみ、さらにテーパ部17に沿って異径配管部18に円滑に循環し、異径配管間に発生する冷媒ガスの滞留及び乱れを防止し、配管振動及び冷媒ガス音を低減することができる。したがって、音・振動対策用部品の使用が不要となりコスト低減を図れる。
【0025】
また減圧用細管部16の長さ調節、配管径調節及び両者を同時に調節することにより、効果的な減圧制御を行うことが可能である。
【0026】
さらに両側テ−パ管形状の管路と膨張弁を一体成形する事により、冷凍サイクル構成の簡素化を図り、組立時の作業工数を削減し、作業性を向上することができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明の空気調和機によれば、キャピラリチュ−ブを両端にテーパ部を設けた減圧用細管とし、テーパ部に連続して冷媒ガス循環用の異径配管部を形成した両側テ−パ管形の管路を含んで減圧装置を構成することにより、冷凍サイクル構成を簡素化することができる。それにより、冷媒ガスの循環が安定化し、冷媒ガス音及び配管振動が低減されるとともに、部品点数の削減により組み立ての作業性が向上し、安価な空気調和機を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における空気調和機の減圧装置を構成する両側テ−パ管形の管路を示す平面図
【図2】実施の形態2における空気調和機の減圧装置を構成する両側テ−パ管形の管路を示す平面図
【図3】従来例の空気調和機の冷凍サイクル系統図
【図4】従来例の空気調和機におけるキャピラリチュ−ブを搭載した減圧装置の拡大平面図
【図5】図4におけるキャピラリチュ−ブと冷媒ガス循環用異径配管の接続部を示す断面図
【符号の説明】
1 室内ユニット
2 室外ユニット
3 液配管
4 ガス配管
5 圧縮機
6 四方弁
7 熱交換器
8 膨張弁
9 キャピラリチュ−ブ
10 ロウ付け部
11a,11b,11c,11d 冷媒ガス循環用配管
12 バンド
13 コルテ−プ
14 テーパ部
15 配管重複部
16 減圧用細管部
17 テーパ部
18、19 異径配管部
20 テーパ部
21 接続配管部
Claims (3)
- ガス配管と液配管により互いに接続された室内ユニットおよび室外ユニットを含み、前記室外ユニットは、冷媒ガスを圧縮する圧縮機と、冷媒ガスの供給先を切り替える四方弁と、冷媒ガスを熱交換させる熱交換機と、冷凍サイクル内部を循環する冷媒ガスを減圧する膨張弁及びキャピラリチュ−ブを用いて構成された減圧装置とを備えた空気調和機において、
前記減圧装置は、前記キャピラリチュ−ブに相当する減圧用細管部と、前記減圧用細管部の両端に管径を拡大するように形成されたテーパ部と、前記テーパ部に連続して形成された冷媒ガス循環用の異径配管部とが一体に形成された両側テ−パ管形の管路を含んで構成された空気調和機。 - 前記両側テ−パ管形の管路を構成する前記異径配管部の前記膨張弁側の端部にテーパ部が設けられ、前記膨張弁が一体に形成された請求項1に記載の空気調和機。
- 前記両側テ−パ管形の管路を構成する前記減圧細管部が直線状に配置された請求項1または2に記載の空気調和機。
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JP2003155343A JP2004354026A (ja) | 2003-05-30 | 2003-05-30 | 空気調和機 |
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---|---|---|---|
JP2003155343A JP2004354026A (ja) | 2003-05-30 | 2003-05-30 | 空気調和機 |
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---|---|
JP2004354026A true JP2004354026A (ja) | 2004-12-16 |
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ID=34049748
Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008202892A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Yanmar Co Ltd | 空気調和装置 |
EP2236959A1 (de) * | 2009-03-18 | 2010-10-06 | Liebherr-Hausgeräte Lienz GmbH | Kapillarrohr für ein Kühl-und/oder Gefriergerät, Kühl- und/oder Gefriergerät sowie Verfahren zur Sicherung und/oder Geräuschreduktion eines Kapillarrohres eines Kühl- und oder Gefriergerätes |
WO2019044661A1 (ja) * | 2017-08-29 | 2019-03-07 | 東芝キヤリア株式会社 | マルチタイプ空調システムおよび室内ユニット |
JP2020020521A (ja) * | 2018-07-31 | 2020-02-06 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 室外機 |
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2003
- 2003-05-30 JP JP2003155343A patent/JP2004354026A/ja active Pending
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