JP2004349419A - プラズマ処理装置の異常原因判定方法及び異常原因判定装置 - Google Patents

プラズマ処理装置の異常原因判定方法及び異常原因判定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】異常原因となる解析用データのパラメータを的確に特定する。
【解決手段】プラズマ処理装置に配設された検出器から被処理体の各処理ごとに得られる検出値に基づいて複数のパラメータからなる解析用データを取得し,異常と判断された解析用データの各パラメータについて,異常に対する影響度として例えば残差得点Qに対する寄与度を求め(影響度算出工程),寄与度が高いパラメータの順に,そのパラメータの寄与度を0又は0に近い値にして次々と残差得点Qを求め,残差得点Qが所定値以下になった時点で,それまでに寄与度を0又は0に近い値にしたパラメータを異常原因のパラメータと判定する(異常原因判定工程)。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,プラズマ処理装置の異常原因判定方法及び異常原因判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造工程においては,多種類の製造装置や検査装置が用いられている。例えばプラズマ処理装置は,処理室内にプラズマを発生させて半導体ウエハやガラス基板等の被処理体に対してエッチング処理や成膜処理などを行う。これらの処理装置は,その運転状況を制御,あるいは監視するための多くのパラメータを有しており,それらをコントロールあるいはモニタして,様々な処理を最適条件で行えるようにしている。パラメータとしては,例えば処理室内に設けられた上部電極,下部電極などの温度などが挙げられる。
【0003】
このようなプラズマ処理装置により処理を行う際には,各パラメータをそれぞれの検出器によりモニタしながら常に最適な処理が行えるようプラズマ処理装置を制御する。この際,パラメータの数は数十種類にも及ぶため,運転状態に異常が認められた場合に原因を究明するのは非常に困難である。
【0004】
そこで,例えば特許文献1には,半導体ウエハ処理システムの複数のプロセスパラメータを分析し,これらのパラメータを解析用データとして統計的に相関させてプロセス特性やシステム特性の変化を検出する技術が開示されている。
【0005】
また,上記複数のパラメータを解析用データとして多変量解析の1つである主成分分析の手法を用いて少数の統計的データにまとめ,少数の統計的データに基づいて処理装置の運転状況を監視して,運転状況を評価する方法もある。
【0006】
このような従来の方法では,主成分分析などの統計的な解析結果から例えば解析用データを例えば主成分分析して残差得点を求め,この残差得点が所定値以上の場合に異常と判定する。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−87323号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,このようなものでは,解析用データが異常か否かの判定は可能であるが,解析用データを構成する各パラメータのうち,どのパラメータが異常原因となったかを特定することはできなかった。
【0009】
この点,残差得点に対する解析用データにおける各パラメータの寄与度を求めることにより,どのパラメータが異常原因となったかをある程度知ることができる。すなわち,寄与度の大きいパラメータほど,異常と判定された部分の残差得点に寄与していることを意味するので,寄与度の大きいパラメータほど異常である可能性が高い。
【0010】
ところが,残差得点の寄与度だけでは,どのパラメータまでを異常と判定することはできない。このため,異常原因となるパラメータを的確に特定することはできない。
【0011】
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,異常原因となる解析用データのパラメータを的確に特定することができるプラズマ処理装置の異常原因判定方法及び異常原因判定装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために,本発明の第1の観点によれば,処理室内の被処理体に対してプラズマ処理を行うプラズマ処理装置の異常原因判定方法であって,前記プラズマ処理装置に配設された検出器から前記被処理体の各処理ごとに得られる検出値に基づいて複数のパラメータからなる解析用データを取得する解析用データ取得工程と,取得された前記解析用データを分析して異常か否かを判定する異常判定工程と,異常と判定された前記解析用データの各パラメータについて,その異常に対する影響度を算出する影響度算出工程と,前記影響度が高いパラメータの順に,異常に対する影響を次々と取除いて異常か否かの判定を行い,正常と判断されるようになった時点で,それまでに異常に対する影響を取除いたパラメータを異常原因のパラメータと判定する異常原因判定工程とを有することを特徴とするプラズマ処理装置の異常原因判定方法が提供される。
【0013】
上記課題を解決するために,本発明の第2の観点によれば,処理室内の被処理体に対してプラズマ処理を行うプラズマ処理装置の異常原因判定装置であって,前記プラズマ処理装置に配設された検出器から前記被処理体の各処理ごとに得られる検出値に基づいて複数のパラメータからなる解析用データを取得する解析用データ取得手段と,取得された前記解析用データを分析して異常か否かを判定する異常判定手段と,異常と判定された前記解析用データの各パラメータについて,その異常に対する影響度を算出する影響度算出手段と,前記影響度が高いパラメータの順に,異常に対する影響を次々と取除いて異常か否かの判定を行い,正常と判断されるようになった時点で,それまでに異常に対する影響を取除いたパラメータを異常原因のパラメータと判定する異常原因判定手段とを有すること特徴とするプラズマ処理装置の異常原因判定装置が提供される。
【0014】
このような第1の観点及び第2の観点による本発明においては,異常に対する影響度に応じてパラメータを特定することができるので,異常原因となるパラメータを的確に判定することができる。このため,解析データが正常と判定されるために必要な修理やメンテナンスを的確に行うことができるので,修理やメンテナンスの効率化を図ることができる。
【0015】
また,上記方法及び装置における異常判定では,取得された前記解析用データに対して主成分分析を行って残差得点を求め,前記残差得点が所定値を越える解析用データを異常と判定し,影響度算出では,異常と判定された前記解析用データの各パラメータについて,異常に対する影響度として前記残差得点に対する寄与度を求め,異常原因判定では,前記寄与度が高いパラメータの順に,そのパラメータの寄与度を0又は0に近い値にして次々と残差得点を求め,前記残差得点が前記所定値以下になった時点で,それまでに寄与度を0又は0に近い値にしたパラメータを異常原因のパラメータと判定するようにしてもよい。これによれば,例えば主成分分析による残差得点に応じてパラメータを特定することができるので,異常原因となるパラメータを的確に判定することができる。
【0016】
また,上記方法及び装置における異常原因判定において,ある特定のパラメータの寄与度を0又は0に近い値にするには,特定のパラメータと,他のパラメータとの相関関係を多変量解析例えば部分最小二乗法により求め,この相関関係に基づいて特定のパラメータの予測値を求め,特定のパラメータの値を前記予測値に置換するようにしてもよい。これにより,特別な演算方法を新たに作り出さなくても,容易に特定のパラメータの寄与度を0又は0に近い値にすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照しながら,本発明にかかる装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(プラズマ処理装置)
先ず,第1の実施形態にかかるプラズマ処理装置100について説明する。プラズマ処理装置100は,例えば図1に示すようにアルミニウム製の処理室101と,この処理室101内に配置された下部電極102を絶縁材102Aを介して支持する昇降可能なアルミニウム製の支持体103と,この支持体103の上方に配置され且つプロセスガスを供給し且つ上部電極を兼ねるシャワーヘッド(以下,「上部電極」とも称す。)104とを備えている。上部電極104は,絶縁材104Cを介して処理室101と絶縁されている。
【0018】
上部電極104には,整合器104Dを介して第1の高周波電源104Eが接続されている。この第1の高周波電源104Eは,例えば50〜150MHzの範囲の周波数を有している。このように高い周波数の電力を印加することにより,処理室101内に好ましい解離状態でかつ高密度のプラズマを形成することができ,従来より低圧条件下のプラズマ処理が可能となる。この第1の高周波電源104Eの周波数は,50〜80MHzが好ましく,典型的には図示した60MHzまたはその近傍の周波数が採用される。
【0019】
上部電極104側の整合器104D内には,上部電極104側(高周波電圧の出力側)の高周波(RF)電圧Vppを測定する測定器104bを備える。整合器104Dは具体的には例えば2個の可変コンデンサC1_U,C2_U,コンデンサC及びコイルLを内蔵し,可変コンデンサC1_U,C2_Uを介してインピーダンス整合を取っている。
【0020】
整合器104Dは電圧計104aを備え,この電圧計104aにより第1の高周波電力の供給ライン(電線)とプラズマ処理装置100のグランド(接地)との間の電圧Vdcを計測することができる。
【0021】
整合器104Dの上部電極104側(高周波電力の出力側)に接続された電力計104dにより,第1の高周波電源104Eからの第1の高周波電力Pが測定される。
【0022】
上記処理室101の側壁には,検出窓120aが設けられており,処理室101の側壁の外側には,上記検出窓120aを介して処理室101内のプラズマ発光を検出する分光器(以下,「光学計測器」と称す。)120が設けられている。この光学計測器120から検出される波長の発光スペクトル強度は例えば光学データとすることができる。
【0023】
上記処理室101は上部が小径の上室101Aとして形成され,下部が大径の下室101Bとして形成されている。下室101Bの上部にはウエハWを搬出入するための出入口が形成され,この出入口にはゲートバルブ106が取り付けられている。
【0024】
下部電極102には,電気計測器(例えばVIプローブ)107C,整合器107A,電力計107Bを介して第2の高周波電源107が接続されている。この第2の高周波電源107は数百kHz〜十数MHzの範囲の周波数を有している。このような範囲の周波数を印加することにより,被処理体であるウエハWに対してダメージを与えることなく適切なイオン作用を与えることができる。第2の高周波電源107の周波数は,典型的には図示した2MHz等の周波数が採用される。
【0025】
下部電極102側の整合器107Aは,上記上部電極104側の整合器104Dと同様に構成される。すなわち,整合器107A内には,下部電極102側(高周波電圧の出力側)の高周波(RF)電圧Vppを測定する測定器107bを備える。整合器107Aは具体的には例えば2個の可変コンデンサC1_L,C2_L,コンデンサC及びコイルLを内蔵し,可変コンデンサC1_L,C2_Lを介してインピーダンス整合を取っている。
【0026】
整合器107Aは電圧計107aを備え,この電圧計107aにより第2の高周波電力の供給ライン(電線)とプラズマ処理装置100のグランド(接地)との間の電圧Vdcを計測することができる。
【0027】
整合器107Aの下部電極102側(高周波電力の出力側)に接続された電力計107Bにより,第2の高周波電源107からの第2の高周波電力Pが測定される。
【0028】
上室101A内に発生するプラズマに基づく基本波(例えば高周波電力の進行波及び反射波など)及び高調波における高周波電圧(V),高周波電流(I),高周波位相(P),インピーダンス(Z)は,上記電気計測器(例えばVIプローブ)107Cを介して下部電極102に印加される高周波電力Pにより,電気的データとして検出することができる。本実施形態では,このような基本波及び高調波の電圧(V),電流(I),位相(P),インピーダンス(Z)などの電気的データを運転データとして予測に用いる。
【0029】
下部電極102の上面には,静電チャック108が配置され,この静電チャック108の電極板108Aには直流電源109が接続されている。このような静電チャック108によれば,高真空下で直流電源109から電極板108Aに高電圧を印加することにより,ウエハWを静電吸着することができる。この静電チャック108の電極板108Aと直流電源109との間には,静電チャック108の印加電流,印加電圧を検出する電流電圧計109aが接続されている。
【0030】
下部電極102の外周には,フォーカスリング110aが配置され,上室101A内で生成したプラズマをウエハWに集める。フォーカスリング110aの下側には支持体103の上部に取り付けられた排気リング111が配置されている。この排気リング111には複数の孔が全周に渡って周方向等間隔に形成され,これらの孔を介して上室101A内のガスを下室101Bへ排気する。
【0031】
上記支持体103はボールネジ機構112及びベローズ113を介して上室101Aと下室101B間で昇降可能になっている。従って,ウエハWを下部電極102上に供給する場合には,支持体103を介して下部電極102が下室101Bまで下降し,ゲートバルブ106を開放して図示しない搬送機構を介してウエハWを下部電極102上に供給する。
【0032】
支持体103の内部には冷媒配管114に接続された冷媒流路103Aが形成され,冷媒配管114を介して冷媒流路103A内で冷媒を循環させ,ウエハWを所定の温度に調整する。
【0033】
支持体103,絶縁材102A,下部電極102及び静電チャック108にはそれぞれガス流路103Bが形成され,ガス導入機構115からガス配管115Aを介して静電チャック108とウエハW間の細隙に例えばHeガスを所定の圧力でバックサイドガスとして供給し,Heガスを介して静電チャック108とウエハW間の熱伝導性を高めている。バックサイドガスの圧力は圧力センサ(図示せず)を検出し,その検出値を圧力計115Bに表示する。尚,116はベローズカバーである。またガス導入機構115には例えばマスフローコントローラ(図示せず)が設けられており,このマスフローコントローラによりバックサイドガスのガス流量を検出することができる。
【0034】
上記上部電極104の上面にはガス導入部104Aが形成されている。このガス導入部104Aには配管117を介してプロセスガス供給系118が接続されている。プロセスガス供給系118は,配管117にバルブ118A,マスフローコントローラ118Bを介して,処理ガス供給器118Cが接続されて構成される。
【0035】
この処理ガス供給器118Cからは,プラズマエッチングのための処理ガス(プロセスガス)が供給されるようになっている。なお,図1には,上記処理ガス供給器118C等からなるプロセスガス供給系118を1つのみ図示しているが,これらのプロセスガス供給系は複数設けてもよい。その場合には,例えばNH,Ar等のガスをそれぞれ独立に流量制御して,処理室101内に供給できるよう構成されている。
【0036】
上部電極104の下面には複数の孔104Bが全面に渡って均等に配置され,これらの孔104Bを介して上部電極104から上室101A内へ例えばNHガスを処理ガスとして供給する。
【0037】
尚,図1において,101Cは排気管,119は排気管101Cに接続された真空ポンプ等からなる排気系である。排気管101Cには,APC(Auto
Pressure Controller)バルブ101Dが設けられており,処理室101内のガス圧力に即してAPCバルブの開度が自動的に調節される。
【0038】
(多変量解析手段)
次に,本実施の形態におけるプラズマ処理装置100が備える多変量解析手段を図面を参照しながら説明する。多変量解析手段200はプラズマ処理装置の異常原因判定装置としても機能する。多変量解析手段200は例えば図2に示すように,主成分分析や部分最小二乗法などの多変量解析プログラムを記憶する多変量解析プログラム記憶手段201,電気計測器107C,光学計測器120及びパラメータ計測器121からの信号を間欠的にサンプリングする電気的信号サンプリング手段202,光学的信号サンプリング手段203,パラメータ信号サンプリング手段204を備える。これらの各サンプリング手段202,203,204でサンプリングされたデータはそれぞれ各検出器からの検出値となる。
【0039】
なお,上記パラメータ計測器121とは上述した制御パラメータを計測する計測器である。実際に多変量解析を行う際には,必ずしもすべてのデータを用いる必要はなく,電気計測器107C,光学計測器120,パラメータ計測器121からの少なくとも1種類以上のデータで多変量解析を行う。従って,すべての計測器のデータを用いてもよく,電気計測器107Cのみ,光学計測器120のみ,パラメータ計測器121のみのデータを用いてもよい。また,電気計測器107C,光学計測器120,パラメータ計測器121から所望のデータを組合わせてもよい。
【0040】
上記プラズマ処理装置100は,多変量解析により作成したモデルなど多変量解析の結果を記憶する解析結果記憶手段205,上記解析結果に基づいて所定のパラメータの異常値の検出(診断)や予測値の算出を行う演算手段206,演算手段206からの演算信号に基づいて予測,診断,制御を行う予測・診断・制御手段207,解析用データなどを記憶するデータ記憶手段211を備える。
【0041】
上記多変量解析手段200には,プラズマ処理装置100を制御する制御装置122,警報器123及び表示装置124がそれぞれ接続されている。制御装置122は例えば予測・診断・制御手段207からの信号に基づいてウエハWの処理を継続または中断する。警報器123及び表示装置124は後述のように予測・診断・制御手段207からの信号に基づいて制御パラメータおよび/または装置状態パラメータの異常を報知する。
【0042】
上記演算手段206は,解析手段212を備える。解析手段212は,例えば例えば主成分分析(PCA:Principal Component Analysis)や部分最小二乗法(PLS法;Partial Least Squares法)などの多変量解析を行う。また,解析手段212は後述のように主成分分析による残差得点を算出したり,解析用データの各パラメータについての残差得点に対する寄与度を算出したりする。
【0043】
(解析用データの異常判定)
ここで,解析手段212による異常判定を行う方法について説明する。解析手段212は解析用データに対して多変量解析例えば主成分分析を行って残差得点Qを求め,この残差得点Qに基づいて解析用データの異常判定を行う。
【0044】
具体的には,先ず予め基準となる例えば所定区間のウエハに対してエッチング処理を行い,この時に各検出器から検出されるそれぞれの検出値,即ち高周波電圧Vpp等の検出値をウエハ毎に逐次検出して得られた検出値やこの検出値に所定の演算を施して得られた値から解析用データを取得して,例えばデータ記憶手段211に記憶する(解析用データ取得工程,解析用データ取得手段)。例えばN枚のウエハそれぞれについてK個の検出値xが存在すると,解析用データが入った行列Xは(1−1)式で表される。
【0045】
Figure 2004349419
【0046】
そして,演算手段206においてそれぞれの検出値に基づいて平均値,最大値,最小値,分散値を求めた後,これらの計算値に基づいた分散共分散行列を用いて解析用データに対して主成分分析を行って固有値及びその固有ベクトルを求める。
【0047】
固有値は,解析用データの分散の大きさを表し,固有値の大きさ順に,第1主成分,第2主成分,・・・第a主成分として定義されている。また,各固有値にはそれぞれに属する固有ベクトルがある。通常,主成分の次数が高いほどデータの評価に対する寄与率が低くなり,その利用価値が薄れる。
【0048】
例えばN枚のウエハについてそれぞれK個の検出値を採り,n番目のウエハのa番目の固有値に対応する第a主成分は(1−2)式で表される。
【0049】
na=xn11a+xn22a+…+xnKKa …(1−2)
【0050】
第a主成分得点のベクトルt及び行列Tは(1−3)式で定義され,第a主成分の固有ベクトルp及び行列Pは(1−4)式で定義される。そして,第a主成分得点のベクトルtは行列Xと固有ベクトルpを用いて(1−5)式で表される。また,主成分得点のベクトルt〜tとそれぞれの固有ベクトルp〜pを用いると行列Xは(1−6)式で表される。なお,(1−6)式においてP はPの転置行列である。
【0051】
Figure 2004349419
【0052】
Figure 2004349419
【0053】
=Xp …(1−5)
【0054】
X=T =t +t +…+t …(1−6)
【0055】
さらに,寄与率の低い第(a+1)以上の高次の主成分を一つに纏めた(1−7)式で定義する残差行列E(各行の成分は各検出器の検出値に対応し,各列の成分はウエハの枚数に対応する)を作り,この残差行列Eを(1−6)式に当て填めると(1−6)式は(1−8)式で表される。この残差行列Eの残差得点Qは(1−9)式で定義される行ベクトルeを用いた(1−10)式で定義される。なお,(1−10)式においてQはn番目のウエハを示す。
【0056】
Figure 2004349419
【0057】
X=T +E=t +t +…+t +E …(1−8)
【0058】
=[en1,en2,…,enK]…(1−9)
【0059】
=e …(1−10)
【0060】
上記残差得点Qは,n番目のウエハの残差(誤差)を表し,上記(1−10)式で定義される。残差得点Qは行ベクトルeとその転置ベクトルe の積として表され,各残差の2乗の和となり,プラス成分及びマイナス成分を相殺することなく確実に残差として求めることができる。本実施形態ではこの残差得点Qを求めることによって運転状態を多面的に判別,評価する。
【0061】
具体的には,あるウエハの残差得点Qがサンプルウエハの残差得点Qから外れた場合には行ベクトルeの成分を観れば,そのウエハの処理時にそのウエハのいずれの検出値に大きなズレがあったかが判り,異常の原因を特定することができる。
【0062】
そして,残差行列Eの行(同一ウエハ)のうち,各検出器の残差にずれのあった解析用データを観ることにより,そのウエハではいずれの検出値に異常があったかを正確に確認することができる。
【0063】
(プラズマ処理装置の動作)
次に,上記プラズマ処理装置100の動作を説明する。本実施形態ではプラズマ処理装置100により,1枚のウエハをプラズマ処理するごとに各計測器からの検出値などを解析用データとして取得する。これら解析用データは例えばデータ記憶手段211に記憶する。
【0064】
プラズマ処理装置100の運転を開始すると,支持体103がボールネジ機構112を介して処理室101の下室101Bまで下降すると共に,ゲートバルブ106が開放した出入口からウエハWを搬入して下部電極102上に載置する。ウエハWの搬入後,ゲートバルブ106が閉じると共に排気系119が作動して処理室101内を所定の真空度に維持する。この際,ガス導入機構115からHeガスをバックガスとしてセンタ圧力20Torr,エッジ圧力40Torrで供給し,ウエハWと下部電極102,具体的には静電チャック108とウエハW間の熱伝導性を高めてウエハWの冷却効率を高める。また,上部電極の温度を60℃,下部電極の温度を20℃,側壁の温度を60℃にする。
【0065】
一方,プロセスガス供給系118から処理ガスを供給する。具体的にはNHガスを所定の流量で供給する。この時の処理室101内の圧力は例えば175mTである。この状態で,上部電極104には例えば高周波電源104Eから60MHzの高周波電力を2000Wで印加し,下部電極102には例えば高周波電源107から2MHzの高周波電力を1800Wで印加する。これにより,プロセスガスのプラズマを生成して,例えばシリコン基板からなるウエハW上の非エッチング層をエッチング処理する。エッチング終了後には搬入時とは逆の操作で処理後のウエハWを処理室101内から搬出し,後続のウエハWに対して同様の処理を繰り返し,所定の枚数を処理して一連の処理を終了する。
【0066】
このようなウエハWの処理を行っている間,解析用データとして例えば上部電極104,処理室101の上室101Aの壁面,下部電極102それぞれの温度などを各測定器からそれぞれ間欠的に検出し,これらの検出信号をA/D変換器を介して多変量解析手段200へ逐次入力し,例えば多変量解析手段200に設けられたデータ記憶手段211に記憶する。
【0067】
本実施形態では,解析用データとして次に示すようなデータを使用する。
APC :APCバルブ101Dの開度
C1_L :整合器107Aの可変コンデンサC1_Lのポジション
C1_U :整合器104Dの可変コンデンサC1_Uのポジション
C2_L :整合器107Aの可変コンデンサC2_Lのポジション
C2_U :整合器104Dの可変コンデンサC2_Uのポジション
EPD_A :A波長(例えば387.5nm)の光量
EPD_B :B波長(例えば260nm)の光量
EPD_DEF:A波長/B波長の微分値
EPD_RAT:A波長/B波長の値
EAC_CIE:電流電圧計109aより検出される静電チャックの印加電流
T_L :下部電極102の温度
REF_L :下部電極102に印加する高周波電力の反射波
REF_U :上部電極104に印加する高周波電力の反射波
RF_Vpp :整合器107Aの出力側の高周波電圧(RF電圧)Vpp
T_U :上部電極104の温度
T_W :処理室側壁の温度
なお,上記A波長(例えば387.5nm),B波長(例えば260nm)の各光量は,上記光学計測器120により計測して求められる。下部電極102に印加する高周波電力の反射波は,整合器107A内に設けられた反射波計測器(図示しない)により計測される。上部電極104に印加する高周波電力の反射波は,整合器104D内に設けられた反射波計測器(図示しない)により計測される。
【0068】
こうして,ウエハWを処理するごとに得られた解析用データについて主成分分析を行って残差得点Qを求め,残差得点Qが所定値を超えた場合に,そのデータが異常であると判定する。
(異常原因の判定)
次に,上記異常の判定において,異常と判定された解析用データ,例えば残差得点Qが所定値を超えた解析用データのうち,どのパラメータに異常があったかについて判定する方法について説明する。
【0069】
ここで,例えば1枚目〜125枚目までのウエハをサンプルウエハとして主成分分析を行ってモデルを作成し,1枚目〜250枚目までのウエハについて残差得点Qを求めて図示したものを図3に示す。図3によれば,126枚目〜150枚目までの残差得点Qは,他のウエハWの残差得点Qとは明らかに大きくシフトしており,異常と判定することができる。
【0070】
このように,解析用データが異常と判定された場合の原因は,例えば残差得点Qが所定値を越える方向に寄与した解析用データの各パラメータの残差得点Qに対する寄与度により特定することができる。ここでいう寄与度(Contribution:寄与度の他,寄与率という場合もある)とは,一般に,ある一組の複合的な統計事象を対象とする統計数値の時系列において,特定の内訳の変化が全体の変化にどの程度の寄与をしているかを示す比率として用いるものである。本実施形態では寄与度(Contribution)は,基準とする解析用データ(例えば正常と判定される任意の解析用データ)と他の解析用データとの差を各パラメータごとに算出した残差得点Qに対する寄与度であり,規格化された回帰係数を積算したものである。
【0071】
例えば図3に示す異常と判定されるウエハ(126枚目〜150枚目)についての解析用データうち,126枚目,140枚目,150枚目の解析用データの各パラメータについて残差得点Qに対する寄与度を求めて図示したものをそれぞれ図4(a),(b),(c)に示す。このような寄与度の棒グラフでは,寄与度の値の絶対値が大きいほど残差得点Qに寄与していることを意味する。従って,例えば図4(a)によれば,例えば最も寄与度が大きいのはパラメータC1_Uであり,次に寄与度が大きいものがパラメータC2_Lである。
【0072】
このように,解析用データの各パラメータについての寄与度を求めることにより,どのパラメータが残差得点Qが所定値を越える方向に寄与したか,すなわち異常原因のパラメータがわかる。しかも,寄与度が大きいほど,そのパラメータが異常原因のパラメータである度合が高いこともわかるので,異常原因となる度合が高い順にパラメータを並べることができる。
【0073】
しかしながら,この寄与度によるだけではどのパラメータまでが異常原因とすればよいかについてまでは判定できない。例えば図4によれば確かにパラメータC1_U,C2_Lは寄与度が大きいので,異常原因となっている可能性が高いことがわかる。ところが,次に寄与度が大きいパラメータVppについても異常原因として判定することはできない。
【0074】
この点,パラメータを異常原因として判定(特定)するためには,残差得点Qとの関係も考慮することが有効と考えられる。残差得点Qが所定値よりも小さくなるように異常原因が取除かれれば十分だからである。
【0075】
そこで,本発明では,寄与度が高いパラメータの順に,そのパラメータのみの影響を取除いて次々と残差得点Qを求め,残差得点Qが所定値よりも低くなった時点で,残差得点Qへの影響を取除いたパラメータを異常原因となったパラメータと判断する。
【0076】
具体的には,寄与度が高いパラメータの順に,そのパラメータの寄与度が0又は0に近い値であったとした場合の残差得点Qを次々と求める。残差得点Qが所定値よりも低くなる時点で,寄与度が0又は0に近い値としたパラメータを異常原因となったパラメータとして特定する。これにより,異常原因となったパラメータを的確に特定することができる。
【0077】
次に,パラメータの寄与度を0又は0に近い値として残差得点Qを求める方法を説明する。一般に,解析用データの各パラメータは,他のパラメータと影響しあって残差得点Qに寄与している。このため,単にパラメータを残差得点Qにより正常と判断されるときの値に置換しても,そのパラメータの寄与度を0又は0に近い値にすることはできない。
【0078】
例えば上述した図3に示す場合の例で,残差得点Qにより異常と判定されるウエハ126枚目,140枚目,150枚目の解析用データにおけるパラメータC1_Uを,残差得点Qにより正常と判定されるトレーニングウエハとして用いた1枚目〜125枚目のパラメータC1_Uの平均値にすべて置換して,各パラメータの寄与度を算出し直してみた。その結果を図示したものを図5に示す。図5(a),(b),(c)は,それぞれ126枚目,140枚目,150枚目における各パラメータの寄与度を棒グラフにしたものである。この図5によれば,例えばパラメータC1_Uの寄与度は,マイナス側に大きいままでほとんど変化していない。このように,単にパラメータを残差得点Qにより正常と判断されるときの値に置換しても,そのパラメータの寄与度だけを0又は0に近い値にすることはできない。
【0079】
そこで,本発明では,解析用データの各パラメータうち,残差得点Qに対する寄与度を0又は0に近い値にしたいパラメータを多変量解析例えばPLS法により予測し,パラメータの値をすべて予測値に置換する。これにより,そのパラメータについての残差得点Qに対する寄与度を0に近い値にすることができる。
【0080】
具体的には,上記多変量解析手段200は,解析用データの各パラメータうち,残差得点Qに対する寄与度を0又は0に近い値にしたい特定のパラメータを被説明変量(目的変量,目的変数)とし,その他のパラメータを説明変量(説明変数)として,下記(2−1)の相関関係式(回帰式などの予測式,モデル)を多変量解析プログラムを用いて求める。
【0081】
なお,下記(2−1)の相関関係式において,Xは説明変量の行列を意味する。このXは,上記(1−1)式におけるXにおいて残差得点Qに対する寄与度を0又は0に近い値にしたいパラメータを削除したものに相当する。また,下記(2−1)の回帰式におけるYは被説明変量の行列を意味する。また,Bは説明変量の係数(重み)からなる回帰行列であり,Eは残差行列である。
【0082】
Y=BX+E …(2−1)
【0083】
本実施形態において上記(2−1)式を求める際には,例えばJOURNAL OF CHEMOMETRICS,VOL.2(PP211−228)(1998)に掲載されているPLS(Partial Least Squares)法を用いている。このPLS法は,行列X,Yそれぞれに多数の説明変量及び被説明変量があってもそれぞれの少数の実測値があればXとYの関係式を求めることができる。しかも,少ない実測値で得られた関係式であっても安定性及び信頼性の高いものであることもPLS法の特徴である。
【0084】
多変量解析プログラム記憶手段201にはPLS法用のプログラムが記憶され,解析手段212において解析用データをプログラムの手順に従って処理し,上記相関関係式(2−1)を求め,この結果を解析結果記憶手段205で記憶する。従って,本実施形態では上記相関関係式(2−1)式を求めれば,後は解析用データのうちで説明変量としたパラメータを行列Xに当てはめることによって,解析用データのうちで目的変量としたパラメータを予測することができる。しかもこの予測値は信頼性の高いものになる。
【0085】
例えば,XY行列に対してi番目の固有値に対応する第i主成分はtで表される。行列Xはこの第i主成分の得点tとベクトルpiを用いると下記の(2−2)式で表され,行列Yはこの第i主成分の得点tとベクトルcを用いると下記の(2−3)式で表される。なお,下記の(2−2)式,(2−3)式において,Xi+1,Yi+1はX,Yの残差行列であり,Xは行列Xの転置行列である。以下では指数Tは転置行列を意味する。
【0086】
X=t+t+t+ … +t+Xi+1 …(2−2)
【0087】
Y=t+t+t+ … +t+Yi+1 …(2−3)
【0088】
而して,第1の実施形態で用いられるPLS法は,上記(2−2)式,(2−3)式を相関させた場合の複数の固有値及びそれぞれの固有ベクトルを少ない計算量で算出する手法である。
【0089】
PLS法は以下の手順で実施される。先ず第1段階では,行列X,Yのセンタリング及びスケーリングの操作を行う。そして,i=1を設定し,X=X,Y=Yとする。また,uとして行列Yの第1列を設定する。尚,センタリングとは各行の個々の値からそれぞれの行の平均値を差し引く操作であり,スケーリングとは各行の個々の値をそれぞれの行の標準偏差で除する操作(処理)である。
【0090】
第2段階では,w=X /(u )を求めた後,wの行列式を正規化し,t=Xを求める。また,行列Yについても同様の処理を行って,c=Y /(t )を求めた後,cの行列式を正規化し,u=Y/(c )を求める。
【0091】
第3段階ではXローディング(負荷量)p=X /(t ),Y負荷量q=Y /(u )を求める。そして,uをtに回帰させたb=u /(t )を求める。次いで,残差行列X=X−t ,残差行列Y=Y−b を求める。そして,iをインクリメントしてi=i+1を設定し,第2段階からの処理を繰返す。これら一連の処理をPLS法のプログラムに従って所定の停止条件を満たすまで,あるいは残差行列Xi+1がゼロに収束するまで繰り返し,残差行列の最大固有値及びその固有ベクトルを求める。
【0092】
PLS法は残差行列Xi+1の停止条件またはゼロへの収束が速く,10回程度の計算の繰返すだけで残差行列が停止条件またはゼロに収束する。一般的には4〜5回の計算の繰り返しで残差行列が停止条件またはゼロへの収束する。この計算処理によって求められた最大固有値及びその固有ベクトルを用いてXY行列の第1主成分を求め,X行列とY行列の最大の相関関係を知ることができる。
【0093】
このようなPLS法により相関関係式が得られると,この相関関係式に説明変数を当てはめるだけで目的変数の予測値を求めることができる。こうして,残差得点Qに対する寄与度を0又は0に近い値にしたい特定のパラメータの予測値を求めることができる。そして,特定のパラメータの値をすべて予測値に置換することにより,残差得点Qに対する寄与度を0又は0に近い値にすることができる。
(実験結果)
次に,解析用データのパラメータをPLS法による予測値に置換えることにより,残差得点Qに対する寄与度を0又は0に近い値とした実験結果について説明する。ここでは,上述した図3に示す場合の例で,残差得点Qにより異常と判定されるウエハの解析用データにおけるパラメータを,残差得点Qに対する寄与度が高い順に,PLS法による予測値を用いてそのパラメータの寄与度を0に近い値にして,残差得点Qを求め直すことにより,残差得点Qへの影響度を検討する。
【0094】
先ず,図4に示すグラフの中で最も寄与度が高いパラメータC1_Uについて,その寄与度を0に近い値にする。具体的には,パラメータC1_Uを目的変数とし,他のパラメータを説明変数として,パラメータC1_Uと他のパラメータとの相関関係式(2−1)をPLS法により求める。この場合,図3に示す1枚目〜125枚目までのウエハをトレーニングウエハとしてこれらの解析用データを用いて相関関係式(2−1)を求める。
【0095】
次いで,図3に示す126枚目〜150枚目までのウエハの解析用データについて,パラメータC1_Uを除いたパラメータを説明変数として相関関係式(2−1)に当てはめて,126枚目〜150枚目のパラメータC1_Uの予測値をそれぞれ求める。続いて,126枚目〜150枚目までのウエハの解析用データにおけるパラメータC1_Uのみの値を,上記のように求めた予測値に置換する。
【0096】
そして,1枚目〜125枚目までのウエハをトレーニングウエハとしてこれらの解析用データを用いて主成分分析を行って,残差得点Qに対する寄与度を求めると図6に示すようになる。図6(a),(b),(c)はそれぞれ,異常と判定されたウエハのうち,126枚目,140枚目,150枚目の各パラメータについて求めた寄与度を棒グラフに表したものである。図6によれば,パラメータC1_Uの値を単に平均値に置換えた図5の場合とは異なり,パラメータC1_Uの寄与度は0に近い値になっていることがわかる。
【0097】
次に,図4に示すグラフの中でパラメータC1_Uの次に寄与度が高いパラメータC2_Lについても,残差得点Qに対する寄与度を0に近い値にする。具体的には,パラメータC2_Lを目的変数とし,その他の解析用データを説明変数として,パラメータC2_Lとその他のパラメータとの相関関係式(2−1)をPLS法により求める。この場合,図3に示す1枚目〜125枚目までのウエハをトレーニングウエハとしてこれらの解析用データを用いて相関関係式(2−1)を求める。なお,説明変数においてパラメータC1_Uについては,上述した予測値に変更したままの解析用データを使用する。パラメータC1_Uについての残差得点Qへの影響を取除いた状態で,パラメータC2_Lの影響も取除くためである。
【0098】
次いで,図3に示す126枚目〜150枚目までのウエハの解析用データについて,パラメータC2_Lを除いたパラメータを説明変数として上記(2−1)の関係式に当てはめて,126枚目〜150枚目のパラメータC2_Lの予測値をそれぞれ求める。続いて,126枚目〜150枚目までのウエハの解析用データにおけるパラメータC2_Lの値についても,パラメータC1_Uと同様に上記のように求めた予測値に置換する。
【0099】
そして,1枚目〜125枚目までのウエハについての解析用データを用いて主成分分析を行って,異常と判定された126枚目,140枚目,150枚目の各パラメータについて,残差得点Qに対する寄与度を求めると図7に示すようになる。図7(a),(b),(c)はそれぞれ,異常と判定されたウエハのうち,126枚目,140枚目,150枚目の各パラメータについて求めた寄与度を棒グラフに表したものである。図7によれば,パラメータC1_U,C2_Lの寄与度はともに0に近い値になっていることがわかる。
(異常原因として特定するパラメータの判定)
次に,どのパラメータまでを異常原因として特定するかについて説明する。残差得点Qにより異常と判定された場合に,その残差得点Qに対する寄与度の高いパラメータの順にその影響を取除いて残差得点Qを算出し直す。そして,新たに算出した残差得点Qに基づいて,異常原因として特定するパラメータを判定する。
【0100】
具体的には,残差得点Qが正常と判断される所定値以下になるまで,残差得点Qに対する寄与度の高いパラメータの順に寄与度を0又は0に近い値にする。そして,残差得点Qが正常と判断される所定値以下になった時点で,それまでに寄与度を0又は0に近い値にしたパラメータを異常原因のパラメータと判定する。
【0101】
ここで,上述した図3の例で,残差得点に対する寄与度が高い順にパラメータの影響を取除きながら,新たに残差得点Qを算出したものを図面を参照しながら説明する。図8は,図6に示すようにパラメータC1_Uの寄与度を0に近い値にして残差得点Qを算出し直したものである。具体的には,126枚目〜150枚目までのウエハの解析用データにおけるパラメータC1_Uのみの値をPCA法により求めた予測値に置換して,残差得点Qを算出し直している。
【0102】
図8によれば,異常と判定された126枚目〜150枚目については,図3に示す残差得点Qよりも残差得点Qの方が低下していることがわかる。これは,パラメータC1_Uの残差得点Qに対する影響を取除くと,残差得点Qがよくなる方向へ変化することを意味している。
【0103】
また,図8によれば,残差得点Qが正常と判定される所定値(判定基準)が例えば4以下であれば,126枚目〜150枚目の残差得点Qは所定値以下となるので正常と判断される。従って,このような判定基準が設定されている場合には,解析用データのうちパラメータC1_Uのみが異常であると特定することができる。この場合には,パラメータC1_Uのみに基づく修理やメンテナンス,例えば整合器の交換などを行えば足りる。
【0104】
これに対して,残差得点Qが正常と判定される所定値(判定基準)が例えば3以下であれば,126枚目〜150枚目の残差得点Qは所定値を越えるので異常と判断される。この場合は,異常原因として特定するパラメータはパラメータC1_Uだけでは足りない。このため,パラメータC1_Uの次に寄与度が大きいパラメータについても,寄与度を0又は0に近い値にして残差得点Qを算出し直す必要がある。
【0105】
そこで,本実施形態では,パラメータC1_Uの次に寄与度が大きいパラメータは,パラメータC2_Lであるので(図4参照),このパラメータC2_Lについても,寄与度を0又は0に近い値にして残差得点Qを算出し直す。図9は,図7に示すようにパラメータC2_Lの寄与度を0に近い値にして残差得点Qを算出し直したものである。具体的には,126枚目〜150枚目までのウエハの解析用データにおけるパラメータC2_Lのみの値をPCA法により求めた予測値に置換して,残差得点Qを算出し直している。
【0106】
図9によれば,異常と判定された126枚目〜150枚目については,図8に示す残差得点Qよりもさらに残差得点Qの方が低下していることがわかる。これは,パラメータC1_U,C2_Lの残差得点Qに対する影響を取除くと,残差得点Qがより一層よくなる方向へ変化することを意味している。
【0107】
また,図9によれば,残差得点Qが正常と判定される所定値(判定基準)が例えば3以下のときには,126枚目〜150枚目の残差得点Qは所定値以下となるので正常と判断される。このため,このような判定基準が設定されている場合には,解析用データのうちパラメータC1_Uのみならず,パラメータC2_Lをも異常であると特定することができる。従って,このような場合には,パラメータC1_U,C2_Lに基づく修理やメンテナンスを行えば足り,その他のパラメータに基づく修理やメンテナンスまで行う必要がない。
【0108】
このように,本実施の形態では,異常と判断された解析用データの各パラメータについて,異常に対する影響度として例えば残差得点Qに対する寄与度を求め(影響度算出工程,影響度算出手段),寄与度が高いパラメータの順に,そのパラメータの寄与度を0又は0に近い値にして次々と残差得点Qを求め,残差得点Qが所定値以下になった時点で,それまでに寄与度を0又は0に近い値にしたパラメータを異常原因のパラメータと判定する(異常原因判定工程,異常原因判定手段)。これにより,残差得点Qに応じてパラメータを特定することができるので,異常原因となるパラメータを的確に判定することができる。このため,解析データが正常と判定されるために必要な修理やメンテナンスを的確に行うことができるので,修理やメンテナンスの効率化を図ることができる。
【0109】
また,異常に対する影響度を取除くパラメータについては,その特定のパラメータと,他のパラメータとの相関関係を多変量解析例えばPLS法により求め,この相関関係に基づいて特定のパラメータの予測値を求め,特定のパラメータの値を予測値に置換する。これにより,特別な演算方法を新たに作り出さなくても,容易に特定のパラメータの寄与度を0又は0に近い値にすることができる。但し,特別な演算方法を用いて特定のパラメータの寄与度を0又は0に近い値にするようにしてもよい。
【0110】
以上,添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0111】
例えば,プラズマ処理装置としては,平行平板型のプラズマ処理装置に限られず,ヘリコン波プラズマ処理装置、誘導結合型プラズマ処理装置等に適用してもよい。
【0112】
また,解析用データとしては,本実施形態で挙げたデータ以外のVIプローブデータ,光学データ,トレースデータを用いてもよい。他のトレースデータとしては,各マスフローコントローラ118Bにより計測されるガス流量,圧力計115Bにより検出されるバックサイドガスのガス圧力,整合器107Aにおける測定値として例えば高周波電力供給ライン(電線)と接地間の電圧Vdc,電気計測器(VIプローブ)107Cにおける測定値(例えば高周波電力の進行波など)が挙げられる。
【0113】
また,ウエハWをエッチング処理する場合について説明したが,エッチング処理以外の成膜処理等の処理装置にも本発明を適用することができる。また,被処理体のウエハに制限されるものではない。
【0114】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば,異常原因となる解析データのパラメータを的確に特定することができ,解析データが正常と判定されるために必要な修理やメンテナンスを的確に行うことができるプラズマ処理装置の異常原因判定方法及び異常原因判定装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるプラズマ処理装置を示す概略構成図である。
【図2】本実施形態における多変量解析手段の1例を示すブロック図である。
【図3】本実施形態における解析用データに対して主成分分析を行ってモデルを作成した場合の残差得点Qのグラフを示す図である。
【図4】本実施形態において異常と判定されたウエハについての解析用データについて,残差得点Qに対する寄与度をグラフにした図である。
【図5】本実施形態における異常と判定されたウエハについての解析用データについて,パラメータC1_Uを単に平均値に置換えた場合における残差得点Qに対する寄与度のグラフを示す図である。
【図6】本実施形態における異常と判定されたウエハについての解析用データについて,最も寄与度の大きいパラメータC1_Uの影響度を取除いた場合における残差得点Qに対する寄与度のグラフを示す図である。
【図7】本実施形態における異常と判定されたウエハについての解析用データについて,次に寄与度の大きいパラメータC2_Lの影響度を取除いた場合における残差得点Qに対する寄与度のグラフを示す図である。
【図8】本実施形態における最も寄与度の大きいパラメータC1_Uの影響度を取除いた場合における残差得点Qのグラフを示す図である。
【図9】本実施形態における次に寄与度の大きいパラメータC2_Lの影響度を取除いた場合における残差得点Qのグラフを示す図である。
【符号の説明】
100 プラズマ処理装置
101 処理室
101A 上室
101B 下室
101C 排気管
101D バルブ
102 下部電極
102A 絶縁材
104 上部電極
104a 電圧計
104b 測定器
104d 電圧計
104A ガス導入部
104D 整合器
104E 高周波電源
106 ゲートバルブ
107 高周波電源
107a 電圧計
107b 測定器
107A 整合器
107B 電圧計
107C 電気計測器
108 静電チャック
108A 電極板
109 直流電源
109a 電流電圧計
110a フォーカスリング
111 排気リング
115 ガス導入機構
115A ガス配管
115B 圧力計
118 プロセスガス供給系
118A バルブ
118B マスフローコントローラ
118C 処理ガス供給器
119 排気系
120 光学計測器
120a 検出窓
121 パラメータ計測器
122 制御装置
123 警報器
124 表示装置
200 多変量解析手段
201 多変量解析プログラム記憶手段
202 電気的信号サンプリング手段
203 光学的信号サンプリング手段
204 パラメータ信号サンプリング手段
205 解析結果記憶手段
206 演算手段
207 予測・診断・制御手段
208 解析処理部
211 データ記憶手段
212 解析手段
W ウエハ

Claims (8)

  1. 処理室内の被処理体に対してプラズマ処理を行うプラズマ処理装置の異常原因判定方法であって,
    前記プラズマ処理装置に配設された検出器から前記被処理体の各処理ごとに得られる検出値に基づいて複数のパラメータからなる解析用データを取得する解析用データ取得工程と,
    取得された前記解析用データを分析して異常か否かを判定する異常判定工程と,
    異常と判定された前記解析用データの各パラメータについて,その異常に対する影響度を算出する影響度算出工程と,
    前記影響度が高いパラメータの順に,異常に対する影響を次々と取除いて異常か否かの判定を行い,正常と判断されるようになった時点で,それまでに異常に対する影響を取除いたパラメータを異常原因のパラメータと判定する異常原因判定工程と,
    を有することを特徴とするプラズマ処理装置の異常原因判定方法。
  2. 前記異常判定工程は,取得された前記解析用データに対して主成分分析を行い,残差得点を求める工程と,前記残差得点が所定値を越える解析用データを異常と判定する工程とを有し,
    前記影響度算出工程は,異常と判定された前記解析用データの各パラメータについて,異常に対する影響度として前記残差得点に対する寄与度を求め,
    前記異常原因判定工程は,前記寄与度が高いパラメータの順に,そのパラメータの寄与度を0又は0に近い値にして次々と残差得点を求め,前記残差得点が前記所定値以下になった時点で,それまでに寄与度を0又は0に近い値にしたパラメータを異常原因のパラメータと判定することを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置の異常原因判定方法。
  3. 前記異常原因判定工程において,ある特定のパラメータの寄与度を0又は0に近い値にするには,特定のパラメータと,他のパラメータとの相関関係を多変量解析により求め,この相関関係に基づいて特定のパラメータの予測値を求め,特定のパラメータの値を前記予測値に置換することを特徴とする請求項2に記載のプラズマ処理装置の異常原因判定方法。
  4. 前記多変量解析は,部分最小二乗法であることを特徴とする請求項3に記載のプラズマ処理装置の異常原因判定方法。
  5. 処理室内の被処理体に対してプラズマ処理を行うプラズマ処理装置の異常原因判定装置であって,
    前記プラズマ処理装置に配設された検出器から前記被処理体の各処理ごとに得られる検出値に基づいて複数のパラメータからなる解析用データを取得する解析用データ取得手段と,
    取得された前記解析用データを分析して異常か否かを判定する異常判定手段と,
    異常と判定された前記解析用データの各パラメータについて,その異常に対する影響度を算出する影響度算出手段と,
    前記影響度が高いパラメータの順に,異常に対する影響を次々と取除いて異常か否かの判定を行い,正常と判断されるようになった時点で,それまでに異常に対する影響を取除いたパラメータを異常原因のパラメータと判定する異常原因判定手段と,
    を備えたこと特徴とするプラズマ処理装置の異常原因判定装置。
  6. 前記異常判定手段は,取得された前記解析用データに対して主成分分析を行って残差得点を求め,前記残差得点が所定値を越える解析用データを異常と判定し,
    前記影響度算出手段は,異常と判定された前記解析用データの各パラメータについて,異常に対する影響度として前記残差得点に対する寄与度を求め,
    前記異常原因判定手段は,前記寄与度が高いパラメータの順に,そのパラメータの寄与度を0又は0に近い値にして次々と残差得点を求め,前記残差得点が前記所定値以下になった時点で,それまでに寄与度を0又は0に近い値にしたパラメータを異常原因のパラメータと判定すること,
    を特徴とする請求項5に記載のプラズマ処理装置の異常原因判定装置。
  7. 前記異常原因判定手段において,ある特定のパラメータの寄与度を0又は0に近い値にするには,特定のパラメータと,他のパラメータとの相関関係を多変量解析により求め,この相関関係に基づいて特定のパラメータの予測値を求め,特定のパラメータの値を前記予測値に置換することを特徴とする請求項6に記載のプラズマ処理装置の異常原因判定装置。
  8. 前記多変量解析は,部分最小二乗法であることを特徴とする請求項7に記載のプラズマ処理装置の異常原因判定装置。
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