JP2004347211A - 加湿器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本願発明は、加湿器の上方及び前面に加湿空気の吹出口を設け、上方の吹出口、或いは両吹出口より加湿空気を切り替え排気可能にすることにより、利便性の高い加湿器を提供すること。
【解決手段】本体ケースと、該本体ケース内に配置される水タンクと、該水タンク内の水を加湿する加湿源と、該加湿源からの加湿空気を排気するための吹出口とを有する加湿器において、前記吹出口の内側には、加湿空気が上方と前方に切り替えることのできる切替手段を設ける加湿器。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本願発明は、加湿器に関し、特に加湿空気の吹出口を本体ケースの上方及び前方に設けその利便性を向上させてなる加湿器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
加湿器は、気温が下がる冬の時期に室内を暖房する結果、室内の湿度が下がるためその湿度を高めるために主に使用される機器で、上方、或いは前面に設けられる吹出口から加湿空気を室内に排気し、室内を加湿するものであり、現在では、気化式フィルターとファンとからなるタイプのもの、或いは更にヒータを併設した等のタイプのものがある。
【0003】
後者のタイプの加湿器の一例を図11に示す。加湿器aは、図示しない水を入れたカートリッジ式水タンク、該水タンクから排出される水を吸い上げるフィルターb、水を気化する空気を加熱するヒータc及び気化した加湿空気を室内に供給するファンd等を有してなり、その機能は概略以下のとおりである。
【0004】
即ち、図示しないカートリッジ式水タンク内に水を入れ、本体ケースe内に逆さにして所定位置に載置する。すると該水タンク内の水は前記フィルターbの下方に連通してなる図示しない貯水槽に流れ出て貯水されるとともに、該フィルターbの底部を水に侵漬させる。するとフィルターbは浸漬した底部の水を吸い上げ保持する。
【0005】
前記フィルターbの上流側には、ヒータc及びファンdが設けられており、加湿器に通電されるとヒータcが発熱するとともに、ファンdが回動する。ファンdの上流側である本体ケースeの背面の壁面には吸気口fが設けられており、ファンdが回動すると該吸気口fより外気を黒塗りの矢印のように吸入する。本体ケースe内に吸い込まれた空気はヒータcにより加熱され、温風となってフィルターbに至る。そして該温風はフィルターbに吸い上げられ保持されている水を気化し蒸気を発生させる。その後蒸気化した加湿空気は、白抜きの矢印のように本体ケースeの上方位置に設けられる吹出口gより室内に排気され、室内を適度に加湿する(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
ところで従来の加湿器は、図で示すものも含め加湿空気の吹出口が本体ケースの上方、或いは前面に1つ設けられている。そしてどちらかといえば、加湿空気に直接当たると非常に寒く感じるため、その多くの加湿器は上方に吹出口を有するものが採用され、室内の壁際に配置されるというなるべく加湿空気が人に直接当たらない形態で主として使用されている。
【0007】
ところがユーザーには、例えば喉に直接加湿空気を当て喉を湿らせたい等肌に直接加湿空気を当てたいとの要望、或いは、室内の中央部等の人のいる場所を早急に加湿したいとの要望があるが、従来のように吹出口が上方に1つしかない加湿器ではそのような要望に十分に対応できないという弊害を有していた。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−61901。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、加湿器の上方及び前面に加湿空気の吹出口を設け、上方の吹出口、或いは両吹出口より加湿空気を切り替え排気可能にすることにより、利便性の高い加湿器を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願発明は以下の構成を採用する。
【0011】
請求項1に係る発明では、本体ケースと、該本体ケース内に配置される水タンクと、該水タンク内の水を加湿する加湿源と、該加湿源からの加湿空気を排気するための吹出口とを有する加湿器において、前記吹出口の内側には、加湿空気が上方と前方に切り替えることのできる切替手段を設ける構成。
【0012】
そしてこのような構成により、上方からの排気である通常での使用形態と、前方の吹出口からの排気形態とを必要に応じて切り替えることができ、例えば室内の中央部等を早急に加湿したい等との要望が満たされ、加湿器の利便性が向上する。
【0013】
請求項2に係る発明では、前記切替手段の形状は、断面く字状である構成。そしてこの構成により、切替手段の構造が簡素化並びに小型化されるとともに、前方への排気の流れがより的確になる。
【0014】
請求項3に係る発明では、前記切替手段は、上方への排気時にはほぼ全ての加湿空気を上方に排気し、前方への排気時には前方と上方とに分散して加湿空気を排気する構成。そしてこの構成により、上方へ排気時には加湿空気の全量を上方の吹出口より排気することができ、また、前方への排気時には上方と前方とより分散して排気されるため、室内の加湿が早急に均一化され、且つ、例え前方からの排気が人に直接当たったとしても前方からの排気は多くないので寒く感ずることはない。
【0015】
請求項4に係る発明では、前記切替手段には、該切替手段を側壁に押圧するように付勢されるスプリングが配設される構成。そしてこの構成により、切替手段が加湿空気により振動され異音を発することはなくなる。
【0016】
請求項5に係る発明では、前記切替手段は、操作部と風向板とが一体に形成される構成。そしてこの構成により、切替手段を簡単且つ安価に製作することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本願発明の加湿器を図1ないし図10に示す。図1は全体の平面図、図2は全体の正面図、図3は全体の右側面図、図4は図1のA−A線断面図、図5は水タンク及びフィルターがない状態での図2のB−B線断面図、図6はフィルターがない状態での図2のC−C線断面図、図7は切替手段の拡大図、図8は切替手段の上方並びに前方への切り替え状態の概略図、図9は吹出口の拡大平面図、図10はフロートスイッチの概略図を示す。なお、以下においては図1で下側、図3では左側を前方側と呼び、図1で上側、図3では右側を後方側と呼び、図1で左側を左側方側と呼び、図1で右側を右側方側と呼ぶ。
【0018】
図に示すものは、水を気化する空気をヒータにより暖められた温風を用いるハイブリッド式加湿器であり、このタイプのものを用いて説明するが本願発明はこのタイプのものに限定されるものではない。加湿器1は、図1に示すように平面視矩形状で、且つ図3に示すように側面視ではその上部が円弧状の略台形状を有する。その外郭を形成する本体ケース2は、図1及び図2に示すようにその右側から水タンク領域3、加湿空気発生領域4及び加湿空気排気領域5を形成してなる。
【0019】
そして、前記本体ケース2内には図4、図5に示すように前記加湿空気発生領域4及び加湿空気排気領域5を区画するための第1垂直区画壁6が設けられるとともに、前記加湿空気排気領域5内には該加湿空気排気領域5を更に区画する第2垂直区画壁7が設けられる。なお、前記水タンク領域3と加湿空気発生領域4との間には区画壁が設けられておらず、後記の水タンクが水タンク領域3に配置された状態で、該水タンクの左側方側の壁面が両領域3、4との区画壁となる。即ち、本体ケース2内には、水タンク領域3内の空間S1、加湿空気発生領域4内の空間S2、加湿空気排気領域5内の空間S3及び空間S4の4つの空間が形成される。
【0020】
また、前記本体ケース2の下部には、水平区画壁8が無理バメ等により取り付けられ、本体ケース2と該水平区画壁8等により前記空間S1乃至空間S4の4つの空間を形成している。なお、前記水平区画壁8の下部には更に底板9がビス等により取り付けられている。
【0021】
前記空間S1内の水平区画壁8の上面には、図5に示すように空間S1のほぼ中央位置に下方に凹んだ円形の第1貯水槽14が、空間S1の後方側寄りに同じく下方に凹んだ円形の第2貯水槽15が形成されるとともに、前記両貯水槽14、15を連通する第1連通路16が形成され、更には前記空間S2に形成される後記の第3貯水槽18と連通する第2連通路17が形成される。そして、前記第1貯水槽14の中央には突起19が立設されるとともに、水タンク10が倒立状態で空間S1内に収納配置されると第1貯水槽14内に水タンク10のキャップ11が位置し、その結果キャップ11に取り付けられる弁体12が突起19により開放され、水タンク10内の水Wが所定量第1貯水槽14内に流れ出ることになる。
【0022】
符号10は樹脂製の水タンクであり、図4に示すように水タンク領域3の空間S1に対し逆さ状態で収納配置される。該水タンク10倒立時の上面には取手10aが設けられるとともに、その下面中央部に弁体12を有する円形のキャップ11が着脱自在に取付けられている。該弁体12は、バネ13により常時は閉鎖されているが、水タンク10が空間S1内に倒立状態で収納配置されると、前記水平区画壁8に立設される突起19に当接して上動され水タンク10内を外部に開放する。その結果、水タンク10内の水Wは所定量第1貯水槽14に排出される。
【0023】
前記第2貯水槽15内にはフロートスイッチ20が配置される。フロートスイッチ20は図10に示す構成を有する従来公知のものである。即ち支柱21の外周上に内部に磁石22を有するフロート23が上下動自在に配置され、その上方にはストッパ部材24が設けられるとともに、支柱21内にはリード線25に連結され、磁力の作用時に当接するリードスイッチ26が配置され、前記第1連通路16を介して導入される水により前記第2貯水槽15内が水で満たされるとフロート23がストッパ部材24に当接するまで上昇し、フロート23がその位置まで達するとリードスイッチ26が閉鎖され加湿器1が作動することになる。このようにフロートスイッチ20は、水タンク10内の水がないと加湿器1が作動しない安全装置としての機能を有するものである。
【0024】
前記加湿空気発生領域4の空間S2内の前方側寄りで水平区画壁8の上面には、図5に示すように下方に凹んだ矩形の第3貯水槽18が形成されるとともに、該第3貯水槽18は、空間S1に形成される前記第1貯水槽14と第2連通路17を介して連通され、第1貯水槽14に貯留される水は第2連通路17を介して該第3貯水槽18に導入され、該第3貯水槽18内に第1貯水槽14の水位と同じ水位の水を貯留する。
【0025】
そして、この第3貯水槽18内には、フィルター27が立設配置される。立設配置される形態は、該フィルター27の下端が前記第3貯水槽18内に浸かる形態である。そのため、フィルター27が加湿空気発生領域4である空間S2内に収納配置された後においては、第3貯水槽18内の水はフィルター27に吸い上げられ、その全体を湿潤することになる。
【0026】
前記フィルター27は、ポリエチレン不織布のような公知の高分子多孔質部材からなり、表面積を大きいものとするために断面波状のものが用いられる。そしてフィルター27は、断面矩形の枠体28により保持されたユニット状のものとして形成され、更に図4に示すように該枠体28の前記第1垂直区画壁6に対向する左側方側は外方に突出し、第1係止リブ29を形成しており、前記第1垂直区画壁6の右側方側外方に一体に突出形成される第2係止リブ30にその外側を嵌合する形態で着脱自在に係止され、必要に応じて取り外される。
【0027】
前記加湿空気発生領域4の空間S2内の後方側寄りには、ヒータ31が配置される。該ヒータ31は、断面矩形で上下端解放の筒状外枠32と、該筒状外枠32内に併設される絶縁体の内枠33と、該内枠33上に巻回されるニクロム線等のヒータ線34からなり、加湿器1の後方側壁面35の近傍に配置される。前記後方側壁面35の近傍には、断面矩形状の筒状体36が形成されており、前記ヒータ31の筒状外枠32は、該筒状体36に上方から挿入される形態で収納配置される。そのため収納配置された後においては筒状外枠32は、筒状体36内に収納固定されるとともに、その上下方向に空気流路を形成する。
【0028】
また、前記後方側壁面35には、ヒータ31より下方側に第1吸入口37が形成されるとともに、ヒータ31より上方側に第2吸入口38がそれぞれ同一垂直線上に形成されている。そして、第1吸入口37より吸入される空気は、黒塗りの矢印(1)に示すように上方向に導入され、ヒータ31で加熱され、白抜きの矢印(3)で示すように更に上方向に流れる。その後、ヒータ31の上方側の第2吸入口38より黒塗りの矢印(2)に示すように導入される水平方向の空気と混合され、白抜きの矢印(4)に示すように水タンク10の左側壁面に沿って前記フィルター27方向に流れる。そしてフィルター27を通過する際、フィルター27に湿潤されている水を蒸気化して加湿空気として後記の吹出口50から室内に供給することになる。
【0029】
この場合、第2吸入口38を設けることにより、霧吹きの原理のように第2吸入口38から水平方向に導入される空気により、ヒータ31上に若干ではあるが負圧が発生し、その負圧により第1吸入口37より吸入される空気量が増大する。更に第2吸入口38から水平方向に導入される空気にヒータ31により加熱された温風が衝突するため、該温風はフィルター27方向に流れを替えて流れることになる。そのため、温風が加湿空気発生領域4の上方壁面に直接当たり、該壁面が加熱される弊害がなくなる。
【0030】
なお、前記加湿空気発生領域4には、図4及び図6で示すように本体ケース2の外周を包囲するカバー部材49が取り付けられており、該カバー部材49と本体ケース2とで空間S2の上方側に更に空間S2aを形成しており、該空間S2a内には、素子等が取り付けられる基板39及び操作ボタン40が取り付けられている。また、加湿空気発生領域4の後方側壁面35のカバー部材49と本体ケース2とには、前述の第1吸入口37及び第2吸入口38が設けられるとともに、第1吸入口37及び第2吸入口38が設けられるカバー部材49と本体ケース2との間には、第1吸入口37及び第2吸入口38を同時に覆う一体の薄いフィルター部材62が狭持されており、吸入空気を濾過している。
【0031】
前記空間S3には、ファン41が配置される。このファン41はシロッコファンが用いられる。このファン41は、円筒状の羽根体42及び該羽根体42を包囲するファンケーシング43からなる。前記羽根体42はその中央に開口44を、その外周に放射方向に複数の羽根45を有し、開口44より温風を吸引し、羽根45の外周に排出する。また、前記ファンケーシング43は図8に示すようにその上方端に位置するケーシング始端43aから始まり、羽根体42のほぼ全周に亘り蝸牛状の曲線を有し、ケーシング終端43bを最上方端に位置する形状を有するもので、前記羽根体42との距離は、ケーシング始端43aで最も狭く、ケーシング終端43bにいくにつれ徐々に広くなるようにされており、このような形態により開口44から温風を吸い込み、吸い込んだ温風を羽根体42の外周方向に有効に押し出すことができる。
【0032】
そして、前記第1垂直区画壁6には、前記羽根体42の開口44に対向する位置に開口44とほぼ同じ大きさの円形開口46が形成される。この円形開口46は図4及び図5に示すようにその断面がテーパ状にされており、羽根体42方向に吸い込まれる温風の流れを滑らかにしている。また、第1垂直区画壁6の右側方側である空間S2側には、図6に示すようにコ字状に第2係止リブ30が形成されており、該第2係止リブ30の外側には、図4に示すようにフィルター27を保持する枠体28の第1係止リブ29が嵌合され、フィルター27を立設状態に支持している。
【0033】
前記空間S4には、モータ47が配置される。該モータ47は軸48を介して羽根体42と連結され、該羽根体42を回動する。空間S4は第2垂直区画壁7により完全に区切られており、空間S3内の加湿空気が空間S4に侵入しないようにされている。
【0034】
ところで、フィルター27に湿潤される水は温風により蒸気化され、この蒸気化された加湿空気は、前記羽根体42により押し出され、吹出口50より室内に供給されるところ、前記吹出口50は、図1及び図2、或いは図3に示すように加湿器1の左側に形成される加湿空気排気領域5の円弧状の上方位置に、前方から上方に亘り上下方向に矩形状の開口として長く形成されている。また、その吹出口50には縦横に複数の細長い棒状部材を交差配置してなる格子51が配設されている。なお、符号58は、操作レバー支持部材であり、その中央部には前後方向に開口した貫通口59が設けられ、該貫通口59より後記の操作レバー55が上方に飛び出る形態で取り付けられる。
【0035】
符号52は切替手段を示す。該切替手段52は、空間S3内の羽根体42と吹出口50との間、より詳細には図8に示すようにケーシング始端43aと吹出口50との間の加湿空気が排出される通路内に配置される。また、切替手段52は、風向板53、該風向板53を支持する軸54、該軸54に一体の操作レバー55と、該操作レバー55の先端に取り付けられるつまみ56とからなり、操作レバー55とつまみ56とで操作部を形成する。
【0036】
そして、前記風向板53は、図7に示すように平面視矩形状で、且つ図8に示すように断面く字状の平板部材であり、そのほぼ中間の折れ曲がり部には、風向板53と一体に軸54が形成されるととともに、該軸54には図7に示すように軸54と直角方向に延伸される操作レバー55が前記軸54と一体に形成されており、操作レバー55の先端にはつまみ56が嵌め込み等の手段により取り付けられる。
【0037】
また、図4及び図7に示すように第1垂直区画壁6及び第2垂直区画壁7の空間S3側の面には、それぞれ対向して軸受57、57が形成されるとともに、該軸受57、57には、前記軸54を挿入するための図示しない軸方向の切り欠きが形成されている。なお、軸受57、57は、図8に示すようにファンケーシング43のケーシング始端43aより前方側に設けられる。
【0038】
その取り付けは次のように行われる。前記軸受57、57内に切替手段52の軸54を挿入し、且つ、切替手段52の操作レバー55を吹出口50正面の右側に設けられる操作レバー支持部材58の貫通口59より上方に飛び出る形態で取り付ける。その後、操作レバー55の先端につまみ56を取り付ける。そして取り付け後においては、図8に示すように風向板53のく字の狭い角度の方、即ち表面53aが後方側に向き、広い角度の方、即ち裏面53bが前方側に向く形態で取り付けられる。
【0039】
なお、前記軸54を軸受57内に取り付ける際、図7及び図9に示すように平面視で右側の軸受57内にスプリング60が配設され、切替手段52の風向板53を軸54と共に矢印で示すように前記第2垂直区画壁7方向に押圧している。そのため、加湿空気により風向板53がバタバタ振動したり、音が発生したりする弊害が防止される。
【0040】
前記操作レバー支持部材58の貫通口59の右側には、図9に示すようにその上方側に加湿空気を上方向へのみ排出するための切り替え位置を示す「上方」の表示がされ、その下方側に加湿空気を前方向及び上方向へ排出するための切り替え位置を示す「上方+前方」の表示がされる。そして、「上方」位置と「上方+前方」位置との角度は約40度にされ、操作レバー55のつまみ56を後方側の「上方」位置にすると、風向板53は図8に示す実線位置に移動し、つまみ56を前方側の「上方+前方」位置にすると、風向板53は図8に示す点線位置に移動する。なお、「上方+前方」位置である風向板53の点線位置は、風向板53の後方側の板部aとファンケーシング43のケーシング始端43aから前方側へほぼ水平に延びる部分bとは、ほぼ平行になり、且つ、風向板53の先端53cはケーシング始端43aよりも後方側に位置する形態となる。
【0041】
そして、つまみ56の「上方」位置では、風向板53の先端53cはファンケーシング43のケーシング始端43aに当接し、前方側への通路を遮断している。そのため羽根体42により押し出される加湿空気は、図8で示す実線の矢印(6)、(7)に示すようにその全量が吹出口50より上方に排出される。また、つまみ56の「上方+前方」位置では、点線で示すように風向板53の先端53cは後方側へ回動され、前方側への通路を開口する。そのため羽根体42により押し出される加湿空気は、図8で示す点線の矢印(6)、(8)で示すようにその一部(6)は吹出口50の上方から排出され、他の一部(8)は風向板53の裏面53bに当接し前方側に導かれ、吹出口50の前方から排出される。この場合、前方から排出される量をあまり多くすると寒く感じるため、前方と上方から分散して排出される割合は略3対7にしている。
【0042】
前記操作レバー支持部材58の貫通口59の上下端の左側には、図9に示すように操作レバー55が嵌入可能な大きさの小溝61a、61bがその後方側及び前方側にストッパー手段としてそれぞれ形成されている。前述したように切替手段52の軸54には、切替手段52を左側に押圧するスプリング60が配設されており、そのため、操作レバー55は貫通口59の左側の側壁に沿って上下動されるとともに、操作レバー55が「上方」位置にある時には該操作レバー55は後方側左端に形成される小溝61aに嵌入され、操作レバー55が「上方+前方」位置にある時には該操作レバー55は前方側左端に形成される小溝61bに嵌入される。そして操作レバー55がそれら小溝61a、61bに嵌入された状態では、切替手段52はその移動が阻止され加湿空気により回動されることはない。
【0043】
そして、例えば、操作レバー55を「上方」位置より「上方+前方」位置に切り替える時には、操作レバー55を小溝61aより右側に押し、その後前方側に向かって「上方+前方」位置にまで移動させ、手を離せば操作レバー55は自動的に「上方+前方」位置の小溝61bに嵌入され、固定される。このように「上方」位置と「上方+前方」位置にはクリック感が設けられ、その操作性を良好にしている。
【0044】
次に、加湿運転時の加湿について説明する。加湿運転する場合には、前記空間S2にフィルター27を設置し、次いで水Wの入った水タンク10を倒立状態で空間S1に収納配置する。すると水タンク10内の水が第1貯水槽14に流れ出、流れ出た水は第1連通路16を介して第2貯水槽15に導入され、フロートスイッチ20を作動させる。また、第1貯水槽14の水は第2連通路17を介して空間S2内の第3貯水槽18に導入されるとともに、フィルター27を湿潤する。
【0045】
加湿運転すると同時にモータ47が羽根体42を回動する。すると第1吸入口37及び第2吸入口38より室内の乾燥した空気がフィルター部材62を介して吸い込まれ、第1吸入口37から吸い込まれる黒塗りの矢印(1)の空気は、ヒータ31により加熱され、白抜きの矢印(3)の温風となり上方に移動するとともに、第2吸入口38から吸い込まれる黒塗りの矢印(2)と混合され、白抜きの矢印(4)方向に流出する。白抜きの矢印(4)方向に流出する温風は、水タンク10の左側壁面に沿って流れ、フィルター27の右側よりフィルター27内を通過する。温風がフィルター27内を通過するとフィルター27内に湿潤されていた水が蒸気化する。
【0046】
蒸気化した加湿空気は、白抜きの矢印(5)のように羽根体42に吸引され、ファンケーシング43内の空間S2内に押し出される。そして、前記切替手段52のつまみ56が「上方」位置にある時には、その加湿空気は白抜きで且つ実線の矢印(6)、(7)のように上方のみから室内に排出される。また、つまみ56が「上方+前方」位置にある時には、その加湿空気は白抜きで且つ点線の矢印(6)、(8)のようにその約7割(6)は上方から室内に排出され、残り約3割(8)は前方から室内に排出される。
【0047】
本願発明は、上記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能である。
【0048】
【発明の効果】
請求項1に係る発明では、吹出口の内側に加湿空気が上方と前方に切り替えることのできる切替手段を設けることにより、上方からの排気である通常での使用形態と、前方の吹出口からの排気形態とを必要に応じて切り替えることができ、例えば喉を湿らすために加湿空気に直接当たりたいとの要望並びに室内の中央部等を早急に加湿したい等との要望を満たすことができる。その結果、加湿器の利便性を高めることができる。
【0049】
請求項2に係る発明では、切替手段の形状を断面く字状にすることにより、請求項1の効果に加え、切替手段の構造を簡素化並びに小型化することができ生産コストを低減することができる。また、く字状の裏面に沿って前方への排気を行うことができるため、前方への排気をより的確に行うことができる。
【0050】
請求項3に係る発明では、切替手段を、上方への排気時にはほぼ全ての加湿空気を上方に排気させ、前方への排気時には前方と上方とに分散して加湿空気を排気させることにより、請求項1、2の効果に加え、上方へ排気時には加湿空気の全量を上方の吹出口より排気することができるため通常での使用形態が可能となり、また、例えば喉を湿らすために加湿空気に直接当たりたいと思った時或いは室内の中央部等を早急に加湿したいと思った時には、前方側からの排気を選択できるため、加湿器の利便性を高めることができる。更に、前方への排気時には上方と前方とより分散して排気されるため、室内を早急に且つ均一に加湿することができるとともに、例え前方からの排気が人に直接当たったとしても前方からの排気は全量ではないので寒く感ずる弊害を低減することができる。
【0051】
請求項4に係る発明では、切替手段を側壁に押圧するように付勢するスプリングを設けることにより、請求項1ないし3の効果に加え、切替手段が加湿空気により振動され異音を発する弊害を防止することができる。
【0052】
請求項5に係る発明では、切替手段を操作部と風向板とから形成するとともに、それらを一体に形成することにより、請求項1ないし4の効果に加え、切替手段の製作工程を単純化し、且つその生産コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の加湿器の平面図。
【図2】本願発明の加湿器の正面図。
【図3】本願発明の加湿器の右側面図。
【図4】図1のA−A線断面図。
【図5】図2のB−B線断面図。
【図6】図2のC−C線断面図。
【図7】本願発明の吹出口の内側の切替手段の拡大図。
【図8】図7のD−D線断面図。
【図9】本願発明の吹出口の拡大平面図。
【図10】フロートスイッチの概略図。
【図11】従来の加湿器の断面図。
【符号の説明】
1…加湿器 2…本体ケース
3…水タンク領域 4…加湿空気発生領域
5…加湿空気排気領域 6…第1垂直区画壁
7…第2垂直区画壁 8…水平区画壁
9…底板 10…水タンク
11…キャップ 12…弁体
13…バネ 14…第1貯水槽
15…第2貯水槽 16…第1連通路
17…第2連通路 18…第3貯水槽
19…突起 20…フロートスイッチ
21…支柱 22…磁石
23…フロート 24…ストッパ部材
25…リード線 26…リードスイッチ
27…フィルター 28…枠体
29…第1係止リブ 30…第2係止リブ
31…ヒータ 32…筒状外枠
33…内枠 34…ヒータ線
35…後方側壁面 36…筒状体
37…第1吸入口 38…第2吸入口
39…基板 40…操作ボタン
41…ファン 42…羽根体
43…ファンケーシング 43a…ケーシング始端
43b…ケーシング終端 44…開口
45…羽根 46…円形開口
47…モータ 48,54…軸
49…カバー部材 50…吹出口
51…格子 52…切替手段
53…風向板 53a…表面
53b…裏面 55…操作レバー
56…つまみ 57…軸受
58…操作レバー支持部材 59…貫通口
60…スプリング 61a,61b…小溝
62…フィルター部材

Claims (5)

  1. 本体ケースと、該本体ケース内に配置される水タンクと、該水タンク内の水を加湿する加湿源と、該加湿源からの加湿空気を排気するための吹出口とを有する加湿器において、前記吹出口の内側には、加湿空気が上方と前方に切り替えることのできる切替手段を設けることを特徴とする加湿器。
  2. 前記切替手段の形状は、断面く字状であることを特徴とする請求項1記載の加湿器。
  3. 前記切替手段は、上方への排気時にはほぼ全ての加湿空気を上方に排気し、前方への排気時には前方と上方とに分散して加湿空気を排気することを特徴とする請求項1、2記載の加湿器。
  4. 前記切替手段には、該切替手段を側壁に押圧するように付勢されるスプリングが配設されることを特徴とする請求項1ないし3記載の加湿器。
  5. 前記切替手段は、操作部と風向板とが一体に形成されることを特徴とする請求項1ないし4記載の加湿器。
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