JP2004347211A - Humidifier - Google Patents

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a highly convenient humidifier with humidified air outlets in the upper part and the front face for allowing selective exhaust of humidified air through the air outlet in the upper part or both air outlets. <P>SOLUTION: The humidifier comprises a body case, a water tank arranged in the body case, a humidifying source for humidifying water in the water tank, and the air outlets through which humidified air is exhausted from the humidifying source. Inside the air outlets, a selecting means is provided for selecting the humidified air to be exhausted through the upper part or the front face. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明が属する技術分野】
本願発明は、加湿器に関し、特に加湿空気の吹出口を本体ケースの上方及び前方に設けその利便性を向上させてなる加湿器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
加湿器は、気温が下がる冬の時期に室内を暖房する結果、室内の湿度が下がるためその湿度を高めるために主に使用される機器で、上方、或いは前面に設けられる吹出口から加湿空気を室内に排気し、室内を加湿するものであり、現在では、気化式フィルターとファンとからなるタイプのもの、或いは更にヒータを併設した等のタイプのものがある。
【０００３】
後者のタイプの加湿器の一例を図１１に示す。加湿器ａは、図示しない水を入れたカートリッジ式水タンク、該水タンクから排出される水を吸い上げるフィルターｂ、水を気化する空気を加熱するヒータｃ及び気化した加湿空気を室内に供給するファンｄ等を有してなり、その機能は概略以下のとおりである。
【０００４】
即ち、図示しないカートリッジ式水タンク内に水を入れ、本体ケースｅ内に逆さにして所定位置に載置する。すると該水タンク内の水は前記フィルターｂの下方に連通してなる図示しない貯水槽に流れ出て貯水されるとともに、該フィルターｂの底部を水に侵漬させる。するとフィルターｂは浸漬した底部の水を吸い上げ保持する。
【０００５】
前記フィルターｂの上流側には、ヒータｃ及びファンｄが設けられており、加湿器に通電されるとヒータｃが発熱するとともに、ファンｄが回動する。ファンｄの上流側である本体ケースｅの背面の壁面には吸気口ｆが設けられており、ファンｄが回動すると該吸気口ｆより外気を黒塗りの矢印のように吸入する。本体ケースｅ内に吸い込まれた空気はヒータｃにより加熱され、温風となってフィルターｂに至る。そして該温風はフィルターｂに吸い上げられ保持されている水を気化し蒸気を発生させる。その後蒸気化した加湿空気は、白抜きの矢印のように本体ケースｅの上方位置に設けられる吹出口ｇより室内に排気され、室内を適度に加湿する（例えば、特許文献１参照。）。
【０００６】
ところで従来の加湿器は、図で示すものも含め加湿空気の吹出口が本体ケースの上方、或いは前面に１つ設けられている。そしてどちらかといえば、加湿空気に直接当たると非常に寒く感じるため、その多くの加湿器は上方に吹出口を有するものが採用され、室内の壁際に配置されるというなるべく加湿空気が人に直接当たらない形態で主として使用されている。
【０００７】
ところがユーザーには、例えば喉に直接加湿空気を当て喉を湿らせたい等肌に直接加湿空気を当てたいとの要望、或いは、室内の中央部等の人のいる場所を早急に加湿したいとの要望があるが、従来のように吹出口が上方に１つしかない加湿器ではそのような要望に十分に対応できないという弊害を有していた。
【０００８】
【特許文献１】
特開２０００−６１９０１。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、加湿器の上方及び前面に加湿空気の吹出口を設け、上方の吹出口、或いは両吹出口より加湿空気を切り替え排気可能にすることにより、利便性の高い加湿器を提供することを目的とするものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願発明は以下の構成を採用する。
【００１１】
請求項１に係る発明では、本体ケースと、該本体ケース内に配置される水タンクと、該水タンク内の水を加湿する加湿源と、該加湿源からの加湿空気を排気するための吹出口とを有する加湿器において、前記吹出口の内側には、加湿空気が上方と前方に切り替えることのできる切替手段を設ける構成。
【００１２】
そしてこのような構成により、上方からの排気である通常での使用形態と、前方の吹出口からの排気形態とを必要に応じて切り替えることができ、例えば室内の中央部等を早急に加湿したい等との要望が満たされ、加湿器の利便性が向上する。
【００１３】
請求項２に係る発明では、前記切替手段の形状は、断面く字状である構成。そしてこの構成により、切替手段の構造が簡素化並びに小型化されるとともに、前方への排気の流れがより的確になる。
【００１４】
請求項３に係る発明では、前記切替手段は、上方への排気時にはほぼ全ての加湿空気を上方に排気し、前方への排気時には前方と上方とに分散して加湿空気を排気する構成。そしてこの構成により、上方へ排気時には加湿空気の全量を上方の吹出口より排気することができ、また、前方への排気時には上方と前方とより分散して排気されるため、室内の加湿が早急に均一化され、且つ、例え前方からの排気が人に直接当たったとしても前方からの排気は多くないので寒く感ずることはない。
【００１５】
請求項４に係る発明では、前記切替手段には、該切替手段を側壁に押圧するように付勢されるスプリングが配設される構成。そしてこの構成により、切替手段が加湿空気により振動され異音を発することはなくなる。
【００１６】
請求項５に係る発明では、前記切替手段は、操作部と風向板とが一体に形成される構成。そしてこの構成により、切替手段を簡単且つ安価に製作することができる。
【００１７】
【発明の実施の形態】
本願発明の加湿器を図１ないし図１０に示す。図１は全体の平面図、図２は全体の正面図、図３は全体の右側面図、図４は図１のＡ−Ａ線断面図、図５は水タンク及びフィルターがない状態での図２のＢ−Ｂ線断面図、図６はフィルターがない状態での図２のＣ−Ｃ線断面図、図７は切替手段の拡大図、図８は切替手段の上方並びに前方への切り替え状態の概略図、図９は吹出口の拡大平面図、図１０はフロートスイッチの概略図を示す。なお、以下においては図１で下側、図３では左側を前方側と呼び、図１で上側、図３では右側を後方側と呼び、図１で左側を左側方側と呼び、図１で右側を右側方側と呼ぶ。
【００１８】
図に示すものは、水を気化する空気をヒータにより暖められた温風を用いるハイブリッド式加湿器であり、このタイプのものを用いて説明するが本願発明はこのタイプのものに限定されるものではない。加湿器１は、図１に示すように平面視矩形状で、且つ図３に示すように側面視ではその上部が円弧状の略台形状を有する。その外郭を形成する本体ケース２は、図１及び図２に示すようにその右側から水タンク領域３、加湿空気発生領域４及び加湿空気排気領域５を形成してなる。
【００１９】
そして、前記本体ケース２内には図４、図５に示すように前記加湿空気発生領域４及び加湿空気排気領域５を区画するための第１垂直区画壁６が設けられるとともに、前記加湿空気排気領域５内には該加湿空気排気領域５を更に区画する第２垂直区画壁７が設けられる。なお、前記水タンク領域３と加湿空気発生領域４との間には区画壁が設けられておらず、後記の水タンクが水タンク領域３に配置された状態で、該水タンクの左側方側の壁面が両領域３、４との区画壁となる。即ち、本体ケース２内には、水タンク領域３内の空間Ｓ１、加湿空気発生領域４内の空間Ｓ２、加湿空気排気領域５内の空間Ｓ３及び空間Ｓ４の４つの空間が形成される。
【００２０】
また、前記本体ケース２の下部には、水平区画壁８が無理バメ等により取り付けられ、本体ケース２と該水平区画壁８等により前記空間Ｓ１乃至空間Ｓ４の４つの空間を形成している。なお、前記水平区画壁８の下部には更に底板９がビス等により取り付けられている。
【００２１】
前記空間Ｓ１内の水平区画壁８の上面には、図５に示すように空間Ｓ１のほぼ中央位置に下方に凹んだ円形の第１貯水槽１４が、空間Ｓ１の後方側寄りに同じく下方に凹んだ円形の第２貯水槽１５が形成されるとともに、前記両貯水槽１４、１５を連通する第１連通路１６が形成され、更には前記空間Ｓ２に形成される後記の第３貯水槽１８と連通する第２連通路１７が形成される。そして、前記第１貯水槽１４の中央には突起１９が立設されるとともに、水タンク１０が倒立状態で空間Ｓ１内に収納配置されると第１貯水槽１４内に水タンク１０のキャップ１１が位置し、その結果キャップ１１に取り付けられる弁体１２が突起１９により開放され、水タンク１０内の水Ｗが所定量第１貯水槽１４内に流れ出ることになる。
【００２２】
符号１０は樹脂製の水タンクであり、図４に示すように水タンク領域３の空間Ｓ１に対し逆さ状態で収納配置される。該水タンク１０倒立時の上面には取手１０ａが設けられるとともに、その下面中央部に弁体１２を有する円形のキャップ１１が着脱自在に取付けられている。該弁体１２は、バネ１３により常時は閉鎖されているが、水タンク１０が空間Ｓ１内に倒立状態で収納配置されると、前記水平区画壁８に立設される突起１９に当接して上動され水タンク１０内を外部に開放する。その結果、水タンク１０内の水Ｗは所定量第１貯水槽１４に排出される。
【００２３】
前記第２貯水槽１５内にはフロートスイッチ２０が配置される。フロートスイッチ２０は図１０に示す構成を有する従来公知のものである。即ち支柱２１の外周上に内部に磁石２２を有するフロート２３が上下動自在に配置され、その上方にはストッパ部材２４が設けられるとともに、支柱２１内にはリード線２５に連結され、磁力の作用時に当接するリードスイッチ２６が配置され、前記第１連通路１６を介して導入される水により前記第２貯水槽１５内が水で満たされるとフロート２３がストッパ部材２４に当接するまで上昇し、フロート２３がその位置まで達するとリードスイッチ２６が閉鎖され加湿器１が作動することになる。このようにフロートスイッチ２０は、水タンク１０内の水がないと加湿器１が作動しない安全装置としての機能を有するものである。
【００２４】
前記加湿空気発生領域４の空間Ｓ２内の前方側寄りで水平区画壁８の上面には、図５に示すように下方に凹んだ矩形の第３貯水槽１８が形成されるとともに、該第３貯水槽１８は、空間Ｓ１に形成される前記第１貯水槽１４と第２連通路１７を介して連通され、第１貯水槽１４に貯留される水は第２連通路１７を介して該第３貯水槽１８に導入され、該第３貯水槽１８内に第１貯水槽１４の水位と同じ水位の水を貯留する。
【００２５】
そして、この第３貯水槽１８内には、フィルター２７が立設配置される。立設配置される形態は、該フィルター２７の下端が前記第３貯水槽１８内に浸かる形態である。そのため、フィルター２７が加湿空気発生領域４である空間Ｓ２内に収納配置された後においては、第３貯水槽１８内の水はフィルター２７に吸い上げられ、その全体を湿潤することになる。
【００２６】
前記フィルター２７は、ポリエチレン不織布のような公知の高分子多孔質部材からなり、表面積を大きいものとするために断面波状のものが用いられる。そしてフィルター２７は、断面矩形の枠体２８により保持されたユニット状のものとして形成され、更に図４に示すように該枠体２８の前記第１垂直区画壁６に対向する左側方側は外方に突出し、第１係止リブ２９を形成しており、前記第１垂直区画壁６の右側方側外方に一体に突出形成される第２係止リブ３０にその外側を嵌合する形態で着脱自在に係止され、必要に応じて取り外される。
【００２７】
前記加湿空気発生領域４の空間Ｓ２内の後方側寄りには、ヒータ３１が配置される。該ヒータ３１は、断面矩形で上下端解放の筒状外枠３２と、該筒状外枠３２内に併設される絶縁体の内枠３３と、該内枠３３上に巻回されるニクロム線等のヒータ線３４からなり、加湿器１の後方側壁面３５の近傍に配置される。前記後方側壁面３５の近傍には、断面矩形状の筒状体３６が形成されており、前記ヒータ３１の筒状外枠３２は、該筒状体３６に上方から挿入される形態で収納配置される。そのため収納配置された後においては筒状外枠３２は、筒状体３６内に収納固定されるとともに、その上下方向に空気流路を形成する。
【００２８】
また、前記後方側壁面３５には、ヒータ３１より下方側に第１吸入口３７が形成されるとともに、ヒータ３１より上方側に第２吸入口３８がそれぞれ同一垂直線上に形成されている。そして、第１吸入口３７より吸入される空気は、黒塗りの矢印（１）に示すように上方向に導入され、ヒータ３１で加熱され、白抜きの矢印（３）で示すように更に上方向に流れる。その後、ヒータ３１の上方側の第２吸入口３８より黒塗りの矢印（２）に示すように導入される水平方向の空気と混合され、白抜きの矢印（４）に示すように水タンク１０の左側壁面に沿って前記フィルター２７方向に流れる。そしてフィルター２７を通過する際、フィルター２７に湿潤されている水を蒸気化して加湿空気として後記の吹出口５０から室内に供給することになる。
【００２９】
この場合、第２吸入口３８を設けることにより、霧吹きの原理のように第２吸入口３８から水平方向に導入される空気により、ヒータ３１上に若干ではあるが負圧が発生し、その負圧により第１吸入口３７より吸入される空気量が増大する。更に第２吸入口３８から水平方向に導入される空気にヒータ３１により加熱された温風が衝突するため、該温風はフィルター２７方向に流れを替えて流れることになる。そのため、温風が加湿空気発生領域４の上方壁面に直接当たり、該壁面が加熱される弊害がなくなる。
【００３０】
なお、前記加湿空気発生領域４には、図４及び図６で示すように本体ケース２の外周を包囲するカバー部材４９が取り付けられており、該カバー部材４９と本体ケース２とで空間Ｓ２の上方側に更に空間Ｓ２ａを形成しており、該空間Ｓ２ａ内には、素子等が取り付けられる基板３９及び操作ボタン４０が取り付けられている。また、加湿空気発生領域４の後方側壁面３５のカバー部材４９と本体ケース２とには、前述の第１吸入口３７及び第２吸入口３８が設けられるとともに、第１吸入口３７及び第２吸入口３８が設けられるカバー部材４９と本体ケース２との間には、第１吸入口３７及び第２吸入口３８を同時に覆う一体の薄いフィルター部材６２が狭持されており、吸入空気を濾過している。
【００３１】
前記空間Ｓ３には、ファン４１が配置される。このファン４１はシロッコファンが用いられる。このファン４１は、円筒状の羽根体４２及び該羽根体４２を包囲するファンケーシング４３からなる。前記羽根体４２はその中央に開口４４を、その外周に放射方向に複数の羽根４５を有し、開口４４より温風を吸引し、羽根４５の外周に排出する。また、前記ファンケーシング４３は図８に示すようにその上方端に位置するケーシング始端４３ａから始まり、羽根体４２のほぼ全周に亘り蝸牛状の曲線を有し、ケーシング終端４３ｂを最上方端に位置する形状を有するもので、前記羽根体４２との距離は、ケーシング始端４３ａで最も狭く、ケーシング終端４３ｂにいくにつれ徐々に広くなるようにされており、このような形態により開口４４から温風を吸い込み、吸い込んだ温風を羽根体４２の外周方向に有効に押し出すことができる。
【００３２】
そして、前記第１垂直区画壁６には、前記羽根体４２の開口４４に対向する位置に開口４４とほぼ同じ大きさの円形開口４６が形成される。この円形開口４６は図４及び図５に示すようにその断面がテーパ状にされており、羽根体４２方向に吸い込まれる温風の流れを滑らかにしている。また、第１垂直区画壁６の右側方側である空間Ｓ２側には、図６に示すようにコ字状に第２係止リブ３０が形成されており、該第２係止リブ３０の外側には、図４に示すようにフィルター２７を保持する枠体２８の第１係止リブ２９が嵌合され、フィルター２７を立設状態に支持している。
【００３３】
前記空間Ｓ４には、モータ４７が配置される。該モータ４７は軸４８を介して羽根体４２と連結され、該羽根体４２を回動する。空間Ｓ４は第２垂直区画壁７により完全に区切られており、空間Ｓ３内の加湿空気が空間Ｓ４に侵入しないようにされている。
【００３４】
ところで、フィルター２７に湿潤される水は温風により蒸気化され、この蒸気化された加湿空気は、前記羽根体４２により押し出され、吹出口５０より室内に供給されるところ、前記吹出口５０は、図１及び図２、或いは図３に示すように加湿器１の左側に形成される加湿空気排気領域５の円弧状の上方位置に、前方から上方に亘り上下方向に矩形状の開口として長く形成されている。また、その吹出口５０には縦横に複数の細長い棒状部材を交差配置してなる格子５１が配設されている。なお、符号５８は、操作レバー支持部材であり、その中央部には前後方向に開口した貫通口５９が設けられ、該貫通口５９より後記の操作レバー５５が上方に飛び出る形態で取り付けられる。
【００３５】
符号５２は切替手段を示す。該切替手段５２は、空間Ｓ３内の羽根体４２と吹出口５０との間、より詳細には図８に示すようにケーシング始端４３ａと吹出口５０との間の加湿空気が排出される通路内に配置される。また、切替手段５２は、風向板５３、該風向板５３を支持する軸５４、該軸５４に一体の操作レバー５５と、該操作レバー５５の先端に取り付けられるつまみ５６とからなり、操作レバー５５とつまみ５６とで操作部を形成する。
【００３６】
そして、前記風向板５３は、図７に示すように平面視矩形状で、且つ図８に示すように断面く字状の平板部材であり、そのほぼ中間の折れ曲がり部には、風向板５３と一体に軸５４が形成されるととともに、該軸５４には図７に示すように軸５４と直角方向に延伸される操作レバー５５が前記軸５４と一体に形成されており、操作レバー５５の先端にはつまみ５６が嵌め込み等の手段により取り付けられる。
【００３７】
また、図４及び図７に示すように第１垂直区画壁６及び第２垂直区画壁７の空間Ｓ３側の面には、それぞれ対向して軸受５７、５７が形成されるとともに、該軸受５７、５７には、前記軸５４を挿入するための図示しない軸方向の切り欠きが形成されている。なお、軸受５７、５７は、図８に示すようにファンケーシング４３のケーシング始端４３ａより前方側に設けられる。
【００３８】
その取り付けは次のように行われる。前記軸受５７、５７内に切替手段５２の軸５４を挿入し、且つ、切替手段５２の操作レバー５５を吹出口５０正面の右側に設けられる操作レバー支持部材５８の貫通口５９より上方に飛び出る形態で取り付ける。その後、操作レバー５５の先端につまみ５６を取り付ける。そして取り付け後においては、図８に示すように風向板５３のく字の狭い角度の方、即ち表面５３ａが後方側に向き、広い角度の方、即ち裏面５３ｂが前方側に向く形態で取り付けられる。
【００３９】
なお、前記軸５４を軸受５７内に取り付ける際、図７及び図９に示すように平面視で右側の軸受５７内にスプリング６０が配設され、切替手段５２の風向板５３を軸５４と共に矢印で示すように前記第２垂直区画壁７方向に押圧している。そのため、加湿空気により風向板５３がバタバタ振動したり、音が発生したりする弊害が防止される。
【００４０】
前記操作レバー支持部材５８の貫通口５９の右側には、図９に示すようにその上方側に加湿空気を上方向へのみ排出するための切り替え位置を示す「上方」の表示がされ、その下方側に加湿空気を前方向及び上方向へ排出するための切り替え位置を示す「上方＋前方」の表示がされる。そして、「上方」位置と「上方＋前方」位置との角度は約４０度にされ、操作レバー５５のつまみ５６を後方側の「上方」位置にすると、風向板５３は図８に示す実線位置に移動し、つまみ５６を前方側の「上方＋前方」位置にすると、風向板５３は図８に示す点線位置に移動する。なお、「上方＋前方」位置である風向板５３の点線位置は、風向板５３の後方側の板部ａとファンケーシング４３のケーシング始端４３ａから前方側へほぼ水平に延びる部分ｂとは、ほぼ平行になり、且つ、風向板５３の先端５３ｃはケーシング始端４３ａよりも後方側に位置する形態となる。
【００４１】
そして、つまみ５６の「上方」位置では、風向板５３の先端５３ｃはファンケーシング４３のケーシング始端４３ａに当接し、前方側への通路を遮断している。そのため羽根体４２により押し出される加湿空気は、図８で示す実線の矢印（６）、（７）に示すようにその全量が吹出口５０より上方に排出される。また、つまみ５６の「上方＋前方」位置では、点線で示すように風向板５３の先端５３ｃは後方側へ回動され、前方側への通路を開口する。そのため羽根体４２により押し出される加湿空気は、図８で示す点線の矢印（６）、（８）で示すようにその一部（６）は吹出口５０の上方から排出され、他の一部（８）は風向板５３の裏面５３ｂに当接し前方側に導かれ、吹出口５０の前方から排出される。この場合、前方から排出される量をあまり多くすると寒く感じるため、前方と上方から分散して排出される割合は略３対７にしている。
【００４２】
前記操作レバー支持部材５８の貫通口５９の上下端の左側には、図９に示すように操作レバー５５が嵌入可能な大きさの小溝６１ａ、６１ｂがその後方側及び前方側にストッパー手段としてそれぞれ形成されている。前述したように切替手段５２の軸５４には、切替手段５２を左側に押圧するスプリング６０が配設されており、そのため、操作レバー５５は貫通口５９の左側の側壁に沿って上下動されるとともに、操作レバー５５が「上方」位置にある時には該操作レバー５５は後方側左端に形成される小溝６１ａに嵌入され、操作レバー５５が「上方＋前方」位置にある時には該操作レバー５５は前方側左端に形成される小溝６１ｂに嵌入される。そして操作レバー５５がそれら小溝６１ａ、６１ｂに嵌入された状態では、切替手段５２はその移動が阻止され加湿空気により回動されることはない。
【００４３】
そして、例えば、操作レバー５５を「上方」位置より「上方＋前方」位置に切り替える時には、操作レバー５５を小溝６１ａより右側に押し、その後前方側に向かって「上方＋前方」位置にまで移動させ、手を離せば操作レバー５５は自動的に「上方＋前方」位置の小溝６１ｂに嵌入され、固定される。このように「上方」位置と「上方＋前方」位置にはクリック感が設けられ、その操作性を良好にしている。
【００４４】
次に、加湿運転時の加湿について説明する。加湿運転する場合には、前記空間Ｓ２にフィルター２７を設置し、次いで水Ｗの入った水タンク１０を倒立状態で空間Ｓ１に収納配置する。すると水タンク１０内の水が第１貯水槽１４に流れ出、流れ出た水は第１連通路１６を介して第２貯水槽１５に導入され、フロートスイッチ２０を作動させる。また、第１貯水槽１４の水は第２連通路１７を介して空間Ｓ２内の第３貯水槽１８に導入されるとともに、フィルター２７を湿潤する。
【００４５】
加湿運転すると同時にモータ４７が羽根体４２を回動する。すると第１吸入口３７及び第２吸入口３８より室内の乾燥した空気がフィルター部材６２を介して吸い込まれ、第１吸入口３７から吸い込まれる黒塗りの矢印（１）の空気は、ヒータ３１により加熱され、白抜きの矢印（３）の温風となり上方に移動するとともに、第２吸入口３８から吸い込まれる黒塗りの矢印（２）と混合され、白抜きの矢印（４）方向に流出する。白抜きの矢印（４）方向に流出する温風は、水タンク１０の左側壁面に沿って流れ、フィルター２７の右側よりフィルター２７内を通過する。温風がフィルター２７内を通過するとフィルター２７内に湿潤されていた水が蒸気化する。
【００４６】
蒸気化した加湿空気は、白抜きの矢印（５）のように羽根体４２に吸引され、ファンケーシング４３内の空間Ｓ２内に押し出される。そして、前記切替手段５２のつまみ５６が「上方」位置にある時には、その加湿空気は白抜きで且つ実線の矢印（６）、（７）のように上方のみから室内に排出される。また、つまみ５６が「上方＋前方」位置にある時には、その加湿空気は白抜きで且つ点線の矢印（６）、（８）のようにその約７割（６）は上方から室内に排出され、残り約３割（８）は前方から室内に排出される。
【００４７】
本願発明は、上記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能である。
【００４８】
【発明の効果】
請求項１に係る発明では、吹出口の内側に加湿空気が上方と前方に切り替えることのできる切替手段を設けることにより、上方からの排気である通常での使用形態と、前方の吹出口からの排気形態とを必要に応じて切り替えることができ、例えば喉を湿らすために加湿空気に直接当たりたいとの要望並びに室内の中央部等を早急に加湿したい等との要望を満たすことができる。その結果、加湿器の利便性を高めることができる。
【００４９】
請求項２に係る発明では、切替手段の形状を断面く字状にすることにより、請求項１の効果に加え、切替手段の構造を簡素化並びに小型化することができ生産コストを低減することができる。また、く字状の裏面に沿って前方への排気を行うことができるため、前方への排気をより的確に行うことができる。
【００５０】
請求項３に係る発明では、切替手段を、上方への排気時にはほぼ全ての加湿空気を上方に排気させ、前方への排気時には前方と上方とに分散して加湿空気を排気させることにより、請求項１、２の効果に加え、上方へ排気時には加湿空気の全量を上方の吹出口より排気することができるため通常での使用形態が可能となり、また、例えば喉を湿らすために加湿空気に直接当たりたいと思った時或いは室内の中央部等を早急に加湿したいと思った時には、前方側からの排気を選択できるため、加湿器の利便性を高めることができる。更に、前方への排気時には上方と前方とより分散して排気されるため、室内を早急に且つ均一に加湿することができるとともに、例え前方からの排気が人に直接当たったとしても前方からの排気は全量ではないので寒く感ずる弊害を低減することができる。
【００５１】
請求項４に係る発明では、切替手段を側壁に押圧するように付勢するスプリングを設けることにより、請求項１ないし３の効果に加え、切替手段が加湿空気により振動され異音を発する弊害を防止することができる。
【００５２】
請求項５に係る発明では、切替手段を操作部と風向板とから形成するとともに、それらを一体に形成することにより、請求項１ないし４の効果に加え、切替手段の製作工程を単純化し、且つその生産コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本願発明の加湿器の平面図。
【図２】本願発明の加湿器の正面図。
【図３】本願発明の加湿器の右側面図。
【図４】図１のＡ−Ａ線断面図。
【図５】図２のＢ−Ｂ線断面図。
【図６】図２のＣ−Ｃ線断面図。
【図７】本願発明の吹出口の内側の切替手段の拡大図。
【図８】図７のＤ−Ｄ線断面図。
【図９】本願発明の吹出口の拡大平面図。
【図１０】フロートスイッチの概略図。
【図１１】従来の加湿器の断面図。
【符号の説明】
１…加湿器 ２…本体ケース
３…水タンク領域 ４…加湿空気発生領域
５…加湿空気排気領域 ６…第１垂直区画壁
７…第２垂直区画壁 ８…水平区画壁
９…底板 １０…水タンク
１１…キャップ １２…弁体
１３…バネ １４…第１貯水槽
１５…第２貯水槽 １６…第１連通路
１７…第２連通路 １８…第３貯水槽
１９…突起 ２０…フロートスイッチ
２１…支柱 ２２…磁石
２３…フロート ２４…ストッパ部材
２５…リード線 ２６…リードスイッチ
２７…フィルター ２８…枠体
２９…第１係止リブ ３０…第２係止リブ
３１…ヒータ ３２…筒状外枠
３３…内枠 ３４…ヒータ線
３５…後方側壁面 ３６…筒状体
３７…第１吸入口 ３８…第２吸入口
３９…基板 ４０…操作ボタン
４１…ファン ４２…羽根体
４３…ファンケーシング ４３ａ…ケーシング始端
４３ｂ…ケーシング終端 ４４…開口
４５…羽根 ４６…円形開口
４７…モータ ４８，５４…軸
４９…カバー部材 ５０…吹出口
５１…格子 ５２…切替手段
５３…風向板 ５３ａ…表面
５３ｂ…裏面 ５５…操作レバー
５６…つまみ ５７…軸受
５８…操作レバー支持部材 ５９…貫通口
６０…スプリング ６１ａ，６１ｂ…小溝
６２…フィルター部材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a humidifier, and more particularly, to a humidifier in which humidified air outlets are provided above and in front of a main body case to improve convenience.
[0002]
[Prior art]
A humidifier is a device that is mainly used to increase the humidity because the indoor humidity decreases as a result of heating the room in winter when the temperature decreases, and the humidifier supplies humidified air from an outlet provided on the upper side or the front side. It exhausts air into the room and humidifies the room. At present, there is a type including a vaporizing filter and a fan, or a type further including a heater.
[0003]
An example of the latter type of humidifier is shown in FIG. The humidifier a includes a cartridge type water tank containing water (not shown), a filter b for sucking water discharged from the water tank, a heater c for heating air for vaporizing water, and a fan for supplying vaporized humidified air to the room. d, etc., and the functions thereof are roughly as follows.
[0004]
That is, water is poured into a cartridge type water tank (not shown), and is inverted and placed at a predetermined position in the main body case e. Then, the water in the water tank flows out and is stored in a water storage tank (not shown) communicating below the filter b, and the bottom of the filter b is immersed in the water. Then, the filter b sucks and holds the water of the immersed bottom.
[0005]
A heater c and a fan d are provided on the upstream side of the filter b. When electricity is supplied to the humidifier, the heater c generates heat and the fan d rotates. An intake port f is provided on a wall surface on the rear side of the main body case e, which is on the upstream side of the fan d, and when the fan d rotates, outside air is taken in from the intake port f as indicated by a black arrow. The air sucked into the main body case e is heated by the heater c, becomes warm air, and reaches the filter b. Then, the hot air vaporizes the water sucked up and held by the filter b to generate steam. Thereafter, the humidified air that has been vaporized is exhausted into the room from an air outlet g provided at a position above the main body case e as indicated by a white arrow, and the room is appropriately humidified (for example, see Patent Document 1).
[0006]
By the way, the conventional humidifier has one humidified air outlet including the one shown in the figure above or above the main body case. And if anything, it feels very cold when hit directly with humidified air, so many humidifiers with air outlets at the top are adopted, and the humidified air is placed directly on the wall as much as possible It is mainly used in a form that does not hit.
[0007]
However, there are demands for users to apply humidified air directly to the skin, for example, to apply humidified air directly to the throat and to moisten the throat, or to urgently humidify places such as the center of the room where people are present. Although there is a demand, a humidifier having only one outlet above the conventional humidifier has a disadvantage that such a demand cannot be sufficiently satisfied.
[0008]
[Patent Document 1]
JP-A-2000-61901.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention provides a highly convenient humidifier by providing humidified air outlets above and in front of the humidifier, and switching and exhausting humidified air from the upper outlet or both outlets. The purpose is.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention employs the following configuration.
[0011]
In the invention according to claim 1, the main body case, a water tank disposed in the main body case, a humidifying source for humidifying the water in the water tank, and a blower for exhausting humidified air from the humidifying source. In a humidifier having an outlet, a switching means capable of switching humidified air upward and forward is provided inside the outlet.
[0012]
With such a configuration, it is possible to switch between a normal use mode in which the air is exhausted from above and an exhaust mode from the front air outlet as needed. And the like, and the convenience of the humidifier is improved.
[0013]
In the invention according to claim 2, the switching means has a rectangular shape in cross section. With this configuration, the structure of the switching unit is simplified and downsized, and the flow of exhaust gas forward is more accurate.
[0014]
In the invention according to claim 3, the switching means exhausts substantially all of the humidified air upward when exhausting upward, and disperses and exhausts the humidified air forward and upward when exhausting forward. With this configuration, when exhausting upward, the entire amount of humidified air can be exhausted from the upper outlet, and when exhausting forward, the air is exhausted more dispersedly upward and forward, so that the indoor humidification is quickly performed. Even if the exhaust from the front directly hits a person, there is not much exhaust from the front, so the user does not feel cold.
[0015]
The invention according to claim 4, wherein the switching means is provided with a spring biased to press the switching means against the side wall. With this configuration, the switching means does not vibrate due to the humidified air and emit noise.
[0016]
In the invention according to claim 5, the switching means is configured such that an operation unit and a wind direction plate are integrally formed. With this configuration, the switching means can be manufactured simply and inexpensively.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The humidifier of the present invention is shown in FIGS. 1 is a plan view of the whole, FIG. 2 is a front view of the whole, FIG. 3 is a right side view of the whole, FIG. 4 is a sectional view taken along line AA of FIG. 1, and FIG. 2 is a sectional view taken along line BB of FIG. 2, FIG. 6 is a sectional view taken along line CC of FIG. 2, without a filter, FIG. 7 is an enlarged view of the switching means, and FIG. FIG. 9 is an enlarged plan view of the outlet, and FIG. 10 is a schematic view of a float switch. In the following, the lower side in FIG. 1, the left side in FIG. 3 is called the front side, the upper side in FIG. 1, the right side in FIG. 3 is called the rear side, the left side in FIG. 1 is called the left side, and FIG. The right side is called the right side.
[0018]
What is shown in the figure is a hybrid humidifier using hot air heated by a heater to evaporate water, and this type of humidifier will be described, but the present invention is limited to this type. is not. The humidifier 1 has a rectangular shape in plan view as shown in FIG. 1 and a substantially trapezoidal shape in which the upper portion is arc-shaped in side view as shown in FIG. As shown in FIGS. 1 and 2, the body case 2 forming the outer shell has a water tank region 3, a humidified air generation region 4, and a humidified air exhaust region 5 formed from the right side.
[0019]
4 and 5, a first vertical partition wall 6 for partitioning the humidified air generation area 4 and the humidified air exhaust area 5 is provided in the main body case 2, and the humidified air exhaust In the area 5, a second vertical partition wall 7 that further partitions the humidified air exhaust area 5 is provided. Note that no partition wall is provided between the water tank region 3 and the humidified air generation region 4, and a water tank described later is disposed in the water tank region 3, and the left side of the water tank is disposed. Is a partition wall between the two regions 3 and 4. That is, four spaces are formed in the main body case 2, a space S1 in the water tank region 3, a space S2 in the humidified air generation region 4, a space S3 in the humidified air exhaust region 5, and a space S4.
[0020]
A horizontal partition wall 8 is attached to the lower portion of the main body case 2 by forcible shrinkage or the like, and the main case 2 and the horizontal partition wall 8 and the like form four spaces S1 to S4. A bottom plate 9 is further attached to the lower part of the horizontal partition wall 8 with screws or the like.
[0021]
On the upper surface of the horizontal partition wall 8 in the space S1, as shown in FIG. 5, a circular first water storage tank 14 which is recessed downward at a substantially central position of the space S1 is similarly downwardly positioned toward the rear side of the space S1. A recessed circular second water storage tank 15 is formed, a first communication passage 16 communicating the two water storage tanks 14 and 15 is formed, and a third water storage tank 18 described later formed in the space S2. A second communication passage 17 that communicates with the communication path is formed. A projection 19 is provided upright at the center of the first water storage tank 14, and when the water tank 10 is stored in the space S1 in an inverted state, the cap 11 of the water tank 10 is placed in the first water storage tank 14. As a result, the valve body 12 attached to the cap 11 is opened by the projection 19, and the water W in the water tank 10 flows into the first water storage tank 14 by a predetermined amount.
[0022]
Reference numeral 10 denotes a water tank made of resin, which is housed and arranged in an upside-down state with respect to the space S1 of the water tank area 3 as shown in FIG. A handle 10a is provided on the upper surface of the water tank 10 when the water tank 10 is inverted, and a circular cap 11 having a valve body 12 is detachably mounted at the center of the lower surface. The valve body 12 is normally closed by a spring 13. However, when the water tank 10 is stored and arranged in an inverted state in the space S <b> 1, the valve body 12 comes into contact with a projection 19 erected on the horizontal partition wall 8. It is moved upward to open the inside of the water tank 10 to the outside. As a result, a predetermined amount of water W in the water tank 10 is discharged to the first water storage tank 14.
[0023]
A float switch 20 is disposed in the second water storage tank 15. The float switch 20 is a conventionally known switch having the configuration shown in FIG. That is, a float 23 having a magnet 22 inside is arranged on the outer periphery of the support 21 so as to be movable up and down, and a stopper member 24 is provided above the float 23. When the reed switch 26 is in contact with the water, the water is introduced through the first communication passage 16 and when the inside of the second water storage tank 15 is filled with water, the float 23 rises until the float 23 comes into contact with the stopper member 24, When the float 23 reaches that position, the reed switch 26 is closed and the humidifier 1 operates. Thus, the float switch 20 has a function as a safety device in which the humidifier 1 does not operate unless there is water in the water tank 10.
[0024]
On the upper surface of the horizontal partition wall 8 near the front side in the space S2 of the humidified air generation area 4, a rectangular third water storage tank 18 which is concave downward as shown in FIG. The water storage tank 18 communicates with the first water storage tank 14 formed in the space S <b> 1 via a second communication path 17, and the water stored in the first water storage tank 14 communicates with the first water storage tank 14 via the second communication path 17. The water is introduced into the third water storage tank 18, and the same water level as that of the first water storage tank 14 is stored in the third water storage tank 18.
[0025]
The filter 27 is provided upright in the third water storage tank 18. The vertically arranged form is a form in which the lower end of the filter 27 is immersed in the third water storage tank 18. Therefore, after the filter 27 is housed and arranged in the space S2, which is the humidified air generation area 4, the water in the third water storage tank 18 is sucked up by the filter 27 and wets the whole.
[0026]
The filter 27 is made of a known polymer porous member such as a polyethylene nonwoven fabric, and has a corrugated cross section to increase the surface area. The filter 27 is formed as a unit held by a frame 28 having a rectangular cross section. Further, as shown in FIG. 4, the left side of the frame 28 facing the first vertical partition wall 6 is outside. The first locking rib 29 is formed so as to protrude toward the right side of the first vertical partition wall 6, and the outside thereof is fitted to a second locking rib 30 formed integrally and protruding outward on the right side of the first vertical partition wall 6. , And is detachably locked, and removed if necessary.
[0027]
A heater 31 is disposed near the rear side in the space S2 of the humidified air generation area 4. The heater 31 includes a tubular outer frame 32 having a rectangular cross section and open at upper and lower ends, an insulator inner frame 33 provided in the tubular outer frame 32, and a nichrome wire wound on the inner frame 33. And the like, and are arranged near the rear side wall surface 35 of the humidifier 1. A tubular body 36 having a rectangular cross section is formed in the vicinity of the rear side wall surface 35, and the tubular outer frame 32 of the heater 31 is housed and arranged in a form inserted into the tubular body 36 from above. Is done. Therefore, after being housed and arranged, the cylindrical outer frame 32 is housed and fixed in the cylindrical body 36 and forms an air flow path in the vertical direction thereof.
[0028]
In the rear side wall surface 35, a first suction port 37 is formed below the heater 31, and a second suction port 38 is formed above the heater 31 on the same vertical line. Then, the air sucked from the first suction port 37 is introduced upward as shown by a black arrow (1), heated by the heater 31, and further raised as shown by a white arrow (3). Flowing in the direction. Thereafter, the air is mixed with the horizontal air introduced from the second suction port 38 on the upper side of the heater 31 as shown by the black arrow (2), and is mixed with the water tank 10 as shown by the white arrow (4). Flows in the direction of the filter 27 along the left side wall surface. Then, when passing through the filter 27, the water moistened in the filter 27 is vaporized and supplied as humidified air into the room from an outlet 50 described later.
[0029]
In this case, by providing the second suction port 38, a slight negative pressure is generated on the heater 31 by air introduced in the horizontal direction from the second suction port 38 as in the principle of spraying, and the negative pressure is generated. The amount of air sucked from the first suction port 37 increases due to the pressure. Further, the warm air heated by the heater 31 collides with the air introduced from the second suction port 38 in the horizontal direction, so that the warm air changes its flow in the direction of the filter 27 and flows. For this reason, the warm air directly hits the upper wall surface of the humidified air generation region 4, and the adverse effect of heating the wall surface is eliminated.
[0030]
As shown in FIGS. 4 and 6, a cover member 49 surrounding the outer periphery of the main body case 2 is attached to the humidified air generation region 4, and the cover member 49 and the main body case 2 define a space S2. A space S2a is further formed on the upper side, and a substrate 39 on which elements and the like are mounted and operation buttons 40 are mounted in the space S2a. Further, the cover member 49 on the rear side wall surface 35 of the humidified air generation area 4 and the main body case 2 are provided with the above-described first suction port 37 and second suction port 38, and the first suction port 37 and the second suction port 37. An integrated thin filter member 62 that simultaneously covers the first suction port 37 and the second suction port 38 is sandwiched between the cover member 49 provided with the suction port 38 and the main body case 2 to filter the suction air. are doing.
[0031]
A fan 41 is disposed in the space S3. As the fan 41, a sirocco fan is used. The fan 41 includes a cylindrical blade body 42 and a fan casing 43 surrounding the blade body 42. The blade body 42 has an opening 44 at the center thereof and a plurality of blades 45 in the radial direction at the outer periphery. The hot air is sucked from the opening 44 and discharged to the outer periphery of the blade 45. As shown in FIG. 8, the fan casing 43 starts from a casing start end 43a located at an upper end thereof, has a cochlea-shaped curve over substantially the entire circumference of the wing body 42, and has a casing end 43b at the uppermost end. The distance from the blade body 42 is narrowest at the casing start end 43a and gradually widens toward the casing end 43b. And the sucked warm air can be effectively pushed out in the outer circumferential direction of the blade body 42.
[0032]
A circular opening 46 having substantially the same size as the opening 44 is formed in the first vertical partition wall 6 at a position facing the opening 44 of the blade body 42. The circular opening 46 has a tapered cross section as shown in FIGS. 4 and 5 to smooth the flow of warm air sucked in the direction of the blade body 42. On the space S2 side, which is the right side of the first vertical partition wall 6, a second locking rib 30 is formed in a U-shape as shown in FIG. As shown in FIG. 4, a first locking rib 29 of a frame 28 holding the filter 27 is fitted to the outside, and supports the filter 27 in an upright state.
[0033]
The motor 47 is disposed in the space S4. The motor 47 is connected to the blade body 42 via a shaft 48, and rotates the blade body 42. The space S4 is completely separated by the second vertical partition wall 7, so that the humidified air in the space S3 does not enter the space S4.
[0034]
By the way, the water moistened in the filter 27 is vaporized by the warm air, and the vaporized humidified air is pushed out by the blade body 42 and supplied to the room from the air outlet 50. As shown in FIG. 1, FIG. 2, or FIG. 3, a rectangular opening is formed vertically above the humidifier 1 at the arc-shaped upper position of the humidified air exhaust region 5 formed on the left side of the humidifier 1. Is formed. The outlet 50 is provided with a grid 51 in which a plurality of elongated rod-shaped members are arranged crosswise in the vertical and horizontal directions. Reference numeral 58 denotes an operation lever support member, and a through-hole 59 that opens in the front-rear direction is provided at a central portion thereof, and an operation lever 55 described later is attached to the through-hole 59 so as to protrude upward.
[0035]
Reference numeral 52 indicates switching means. The switching means 52 is provided in the passage through which the humidified air is discharged between the blade body 42 and the outlet 50 in the space S3, and more specifically, between the casing start end 43a and the outlet 50 as shown in FIG. Placed in The switching means 52 includes a wind direction plate 53, a shaft 54 for supporting the wind direction plate 53, an operation lever 55 integrated with the shaft 54, and a knob 56 attached to a tip of the operation lever 55. The knob and the knob 56 form an operation unit.
[0036]
The wind direction plate 53 is a flat plate member having a rectangular shape in plan view as shown in FIG. 7 and a rectangular shape in cross section as shown in FIG. As shown in FIG. 7, the shaft 54 is integrally formed with an operating lever 55 extending in a direction perpendicular to the shaft 54, and the operating lever 55 is formed integrally with the shaft 54. A knob 56 is attached to the tip by means such as fitting.
[0037]
As shown in FIGS. 4 and 7, bearings 57 and 57 are formed on the surfaces of the first vertical partition wall 6 and the second vertical partition wall 7 facing the space S3, respectively. , 57 are formed with an axial cutout (not shown) for inserting the shaft 54. The bearings 57, 57 are provided on the front side of the casing start end 43a of the fan casing 43 as shown in FIG.
[0038]
The attachment is performed as follows. The shaft 54 of the switching means 52 is inserted into the bearings 57, 57, and the operation lever 55 of the switching means 52 protrudes upward from the through hole 59 of the operation lever support member 58 provided on the right side in front of the outlet 50. Attach with Thereafter, the knob 56 is attached to the tip of the operation lever 55. Then, after the mounting, as shown in FIG. 8, the wind direction plate 53 is mounted in a form in which the narrow angle of the square, that is, the front surface 53a faces rearward, and the wide angle, that is, the rear surface 53b faces forward. .
[0039]
When the shaft 54 is mounted in the bearing 57, a spring 60 is disposed in the bearing 57 on the right side in plan view as shown in FIGS. As shown by the arrow, the second vertical partition wall 7 is pressed. For this reason, the adverse effects of the humid air such as the fluttering of the wind direction plate 53 and the generation of sound are prevented.
[0040]
On the right side of the through-hole 59 of the operation lever support member 58, as shown in FIG. 9, "upper" is displayed above the upper side indicating a switching position for discharging humidified air only upward, and below it. On the side, “upward + front” indicating a switching position for discharging the humidified air forward and upward is displayed. The angle between the "upper" position and the "upper + front" position is set to about 40 degrees, and when the knob 56 of the operation lever 55 is set to the "upper" position on the rear side, the wind direction plate 53 is moved to the solid line position shown in FIG. When the knob 56 is moved to the "upside + front" position on the front side, the wind direction plate 53 moves to the dotted line position shown in FIG. Note that the dotted line position of the wind direction plate 53 that is the “upward + front” position is substantially equal to the plate portion a on the rear side of the wind direction plate 53 and the portion b extending substantially horizontally forward from the casing start end 43a of the fan casing 43 to the front side. It becomes parallel, and it becomes the form which the front-end | tip 53c of the wind direction board 53 is located behind the casing start end 43a.
[0041]
When the knob 56 is at the "upper" position, the front end 53c of the wind direction plate 53 abuts on the casing start end 43a of the fan casing 43 to shut off the front passage. Therefore, the entire amount of the humidified air pushed out by the blade body 42 is discharged above the outlet 50 as shown by solid-line arrows (6) and (7) shown in FIG. Further, when the knob 56 is in the “upward + forward” position, the tip 53c of the wind direction plate 53 is rotated rearward as shown by a dotted line, and opens a passage to the front side. Therefore, a part (6) of the humidified air pushed out by the blade body 42 is discharged from above the outlet 50 as shown by dotted arrows (6) and (8) in FIG. 8) comes into contact with the back surface 53b of the wind direction plate 53, is guided forward, and is discharged from the front of the outlet 50. In this case, if the amount discharged from the front is too large, it feels cold. Therefore, the ratio of the discharge discharged from the front and the upper part is set to approximately 3 to 7.
[0042]
On the left side of the upper and lower ends of the through-hole 59 of the operation lever support member 58, small grooves 61a and 61b of a size into which the operation lever 55 can be fitted are provided as stopper means on the rear side and the front side, respectively, as shown in FIG. Is formed. As described above, the spring 54 that presses the switching unit 52 to the left is disposed on the shaft 54 of the switching unit 52. Therefore, the operation lever 55 is moved up and down along the left side wall of the through hole 59. At the same time, when the operation lever 55 is in the "up" position, the operation lever 55 is fitted into a small groove 61a formed at the rear left end. It is fitted in a small groove 61b formed at the left end on the side. When the operation lever 55 is fitted in the small grooves 61a and 61b, the switching means 52 is prevented from moving and is not rotated by the humidified air.
[0043]
Then, for example, when switching the operation lever 55 from the “upper” position to the “upper + front” position, the operator pushes the operation lever 55 to the right from the small groove 61a, and then moves the frontward to the “upper + front” position. When the user releases his / her hand, the operation lever 55 is automatically fitted into and fixed to the small groove 61b at the “upper + front” position. As described above, a click feeling is provided at the “upper” position and the “upper + front” position, thereby improving the operability.
[0044]
Next, humidification during the humidification operation will be described. When the humidification operation is performed, the filter 27 is installed in the space S2, and then the water tank 10 containing the water W is stored in the space S1 in an inverted state. Then, the water in the water tank 10 flows out into the first water storage tank 14, and the water that has flowed out is introduced into the second water storage tank 15 via the first communication path 16, and the float switch 20 is operated. Further, the water in the first water storage tank 14 is introduced into the third water storage tank 18 in the space S2 via the second communication path 17 and wets the filter 27.
[0045]
At the same time as the humidifying operation, the motor 47 rotates the blade body 42. Then, the dry air in the room is sucked from the first suction port 37 and the second suction port 38 through the filter member 62, and the air of the black arrow (1) drawn from the first suction port 37 is heated by the heater 31. When heated, it becomes the warm air indicated by the white arrow (3), moves upward, is mixed with the black arrow (2) sucked through the second suction port 38, and flows out in the direction of the white arrow (4). . The warm air flowing in the direction of the white arrow (4) flows along the left side wall surface of the water tank 10 and passes through the inside of the filter 27 from the right side of the filter 27. When the hot air passes through the filter 27, the water moistened in the filter 27 evaporates.
[0046]
The vaporized humidified air is sucked into the blade body 42 as indicated by a white arrow (5) and pushed out into the space S2 in the fan casing 43. When the knob 56 of the switching means 52 is at the "up" position, the humidified air is discharged into the room only from above as shown by the solid arrows (6) and (7). When the knob 56 is at the "upper + front" position, the humidified air is white and about 70% (6) of the humidified air is exhausted from above as shown by dotted arrows (6) and (8). The remaining 30% (8) is discharged into the room from the front.
[0047]
The present invention is not limited to the configuration of the above-described embodiment, and the design can be changed as appropriate without departing from the gist of the invention.
[0048]
【The invention's effect】
In the invention according to the first aspect, by providing a switching means capable of switching the humidified air upward and forward inside the air outlet, a normal use form in which the air is exhausted from above and an air outlet from the front air outlet. The exhaust mode can be switched as required, and it is possible to satisfy, for example, a desire to directly hit the humidified air to moisten the throat and a desire to humidify the center part or the like of the room immediately. As a result, the convenience of the humidifier can be improved.
[0049]
According to the second aspect of the present invention, in addition to the effect of the first aspect, the structure of the switching means can be simplified and downsized, and the production cost can be reduced, by making the shape of the switching means a rectangular cross section. Can be. In addition, since exhaust can be performed forward along the V-shaped back surface, forward exhaust can be performed more accurately.
[0050]
In the invention according to claim 3, the switching means exhausts almost all of the humidified air upward when exhausting upward, and disperses and exhausts the humidified air forward and upward when exhausting forward. In addition to the effects of items 1 and 2, when exhausting upward, the entire amount of humidified air can be exhausted from the upper outlet, so that a normal use form is possible. When it is desired to directly hit or when it is desired to humidify the center of the room or the like immediately, the exhaust from the front side can be selected, so that the convenience of the humidifier can be improved. Furthermore, when exhausting forward, exhaust is more dispersed upward and forward, so that the room can be humidified quickly and uniformly, and even if exhaust from the front directly hits the person, Since the exhaust is not the entire amount, it is possible to reduce the adverse effect of feeling cold.
[0051]
In the invention according to the fourth aspect, by providing a spring for urging the switching means to press against the side wall, in addition to the effects of the first to third aspects, the adverse effect of the switching means being vibrated by the humidified air and generating abnormal noise can be prevented. Can be prevented.
[0052]
In the invention according to claim 5, in addition to the effects of claims 1 to 4, the manufacturing process of the switching means is simplified by forming the switching means from the operation unit and the wind direction plate and integrally forming them. And the production cost can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a humidifier according to the present invention.
FIG. 2 is a front view of the humidifier of the present invention.
FIG. 3 is a right side view of the humidifier of the present invention.
FIG. 4 is a sectional view taken along line AA of FIG. 1;
FIG. 5 is a sectional view taken along line BB of FIG. 2;
FIG. 6 is a sectional view taken along line CC of FIG. 2;
FIG. 7 is an enlarged view of the switching means inside the air outlet according to the present invention.
FIG. 8 is a sectional view taken along line DD of FIG. 7;
FIG. 9 is an enlarged plan view of the outlet of the present invention.
FIG. 10 is a schematic diagram of a float switch.
FIG. 11 is a sectional view of a conventional humidifier.
[Explanation of symbols]
1. Humidifier 2. Body case
3: Water tank area 4: Humidified air generation area
5: Humidified air exhaust area 6: First vertical partition wall
7: Second vertical partition wall 8: Horizontal partition wall
9 ... Bottom plate 10 ... Water tank
11 Cap 12 Valve body
13 spring 14 first water tank
15: second water storage tank 16: first communication passage
17: second communication passage 18: third water storage tank
19: Projection 20: Float switch
21 ... pillar 22 ... magnet
23: float 24: stopper member
25 Lead wire 26 Lead switch
27 ... Filter 28 ... Frame
29: first locking rib 30: second locking rib
31 ... heater 32 ... cylindrical outer frame
33: inner frame 34: heater wire
35 ... rear side wall surface 36 ... cylindrical body
37: first suction port 38: second suction port
39 ... board 40 ... operation button
41 ... fan 42 ... feather body
43: Fan casing 43a: Casing start end
43b: Casing end 44: Opening
45 ... feather 46 ... circular opening
47 ... motor 48, 54 ... axis
49 ... Cover member 50 ... Outlet
51 ... lattice 52 ... switching means
53 ... wind direction board 53a ... surface
53b: Back side 55: Operation lever
56 ... knob 57 ... bearing
58: Operation lever support member 59: Through hole
60: Spring 61a, 61b: Small groove
62 ... Filter member

Claims (5)

本体ケースと、該本体ケース内に配置される水タンクと、該水タンク内の水を加湿する加湿源と、該加湿源からの加湿空気を排気するための吹出口とを有する加湿器において、前記吹出口の内側には、加湿空気が上方と前方に切り替えることのできる切替手段を設けることを特徴とする加湿器。In a humidifier having a main body case, a water tank arranged in the main body case, a humidifying source for humidifying the water in the water tank, and a blowout port for exhausting humidified air from the humidifying source, A humidifier, characterized in that a humidifier is provided inside the outlet with a switching means for switching humidified air upward and forward. 前記切替手段の形状は、断面く字状であることを特徴とする請求項１記載の加湿器。2. The humidifier according to claim 1, wherein the shape of the switching means is a rectangular shape in cross section. 前記切替手段は、上方への排気時にはほぼ全ての加湿空気を上方に排気し、前方への排気時には前方と上方とに分散して加湿空気を排気することを特徴とする請求項１、２記載の加湿器。3. The exhaust system according to claim 1, wherein the switching unit exhausts substantially all of the humidified air upward when exhausting upward, and exhausts the humidified air dispersedly forward and upward when exhausting forward. Humidifier. 前記切替手段には、該切替手段を側壁に押圧するように付勢されるスプリングが配設されることを特徴とする請求項１ないし３記載の加湿器。4. The humidifier according to claim 1, wherein the switching means is provided with a spring biased to press the switching means against the side wall. 前記切替手段は、操作部と風向板とが一体に形成されることを特徴とする請求項１ないし４記載の加湿器。The humidifier according to claim 1, wherein the switching unit is configured such that an operation unit and a wind direction plate are integrally formed.

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