JP2004342022A - Etc車載機 - Google Patents

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Seiji Nunoyama
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Abstract

【課題】機能性と安全性とを満足する二輪車用ETC車載機を提供する。
【解決手段】ロック可能な格納ケース40に二輪車用ETC車載機の本体11を格納して、この格納ケース40を二輪車の筐体へ固定し、格納ケース40のロックを二輪車のエンジンの始動または停止の直後の一定時間のみ開放するように構成している。そのため、ICカードの安全性を保つことができ、二輪車を停止させて車載機からICカードを取り出す場合の操作も容易である。また、二輪車の高速走行中に格納ケース40のカバーが開いてしまう事故を防止できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二輪車などに搭載するETC(Electronic Toll Collection: 自動料金収受)車載機に関し、特に、二輪車などのETCシステムの円滑な利用を可能にするものである。
【0002】
【従来の技術】
有料道路の料金所をノンストップで通過することを可能にするETCシステムは、最近、各所の有料道路に導入されており、ETCの利用件数は日に日に増えている。
このシステムを利用するためには、図13に示すように、車両10にETC車載機11を取り付け、この車載機11にETCカードを挿入して、料金所の路側アンテナ20を備えたETCレーン30のゲートを通過しなければならない。ETC車載器11には、それを取り付けた車両10の車検証に記載されている車両番号や車種、車長などの情報が予め登録(セットアップ)されている。また、ETCカードは、金融機関が発行する課金先の口座番号などが格納されたICカードであり、通常のクレジットカードなどとしても利用可能である。
【0003】
このETC車載機11は、図14に示すように、ICカード12が挿入されるICカードインターフェース部13と、表示手段及び操作手段を有するヒューマン・インタフェース(HMI)部18と、路車間通信を行うための車載アンテナ17と、路車間通信を制御する通信制御部15と、信号の変調や復調を行うRF回路16と、車載機11の動作を制御する車載機制御部14とを備えている。
一方、ETCレーン30には、レーンに配備された機器を制御する車線制御装置が設置されており、図15に示すように、この車線制御装置23は、路車間通信を制御する通信制御部22と、信号の変調や復調を行うRF回路21とを介して路側アンテナ20に接続している。
【0004】
このETCレーン30に車両が進入すると、車線制御装置23は、路側アンテナ20を介してETC車載機11と無線通信を行い、自動料金収受の処理を実行する。このとき、ETC車載機11のICカードインターフェース部13は、挿入されたICカード12からデータを読み出し、読み出されたデータが路車間通信で車線制御装置23に送られる。また、路車間通信で受信したデータの内、所定のデータがICカードインターフェース部13で変換され、ICカード12に書き込まれる。こうして、ICカード12には、通過した料金所のID情報や料金収受のデータが書き込まれる。
【0005】
ところで、ETCシステムは、これまで乗用車などの四輪車が対象であり、オートバイなどの二輪車には適用されていない。しかし、ETCシステムの利便性が明らかになるに連れて、二輪車へのETC採用を求める声が強まっており、それを受けて、二輪車用のETC車載機の開発が進められている。
【0006】
下記特許文献1には、図16の断面図(a)及び上面図(b)に示す二輪車用ETC車載機が記載されている。この装置では、二輪車の車体に固定する取付ステー71の一端に、ヒンジ機構72でカバー73が開閉自在に取り付けられており、この取付ステー71とカバー73との間の取付空間74に車載機11が収納されている。運転手は、このカバー73を開けて、車載機11へのICカード12の抜き差しを行う。カバー73と取付ステー71とは、施錠機構75で締結されており、この施錠機構75の施錠、解錠はエンジンのキー76で行われる。また、この特許文献では、他の例として、エンジンが動作状態にあるときのみ、カバー73の開閉が可能になるように、施錠機構75とエンジンのキースイッチとを連動させる構成も提案されている。
【0007】
また、下記特許文献2には、図17に示すように、ICカード12が装着されるETC車載機の本体11を、施錠可能な二輪車のヘルメット収容部77内に配置し、車載アンテナ17及びHMI部18をハンドルの周辺に配置する構成が記載されている。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−142527号公報
【0009】
【特許文献2】
特開2002−92672号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
乗用車などの四輪車では、ETC車載機を車内に実装できるため、車載機の防水や振動対策を特に講じる必要が無く、また、車両のドアがロックできるので、車載機やICカードの盗難対策を取る必要も無い。これに対して、二輪車にETC車載機を搭載する場合は、防水や振動に配慮するとともに、盗難に対する安全対策が必要である。殊に、ICカードは、盗まれて不正使用されると、甚大な被害が発生する。
【0011】
しかし、安全性を高めるために車載機のガードを固めると、ICカードの車載機への着脱に手間取ったり、車載機に表示されるメッセージが確認し難かったりして、車載機の機能性が低下すると言う問題がある。
特に、ICカードは、一般の決済カードとしても利用可能であるため、二輪車を停めてICカードで買い物をする場面が、今後、数多く出現するものと予想されるが、こうしたとき、車載機からICカードを抜き取るために、長い時間や複雑な操作が強いられるのでは、このシステムの利便性が大きく損なわれることになる。
【0012】
本発明は、こうした課題を解決するものであり、二輪車などに好適な、機能性と安全性とを満足するETC車載機を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、ロック可能な格納ケースにETC車載機の本体を格納して、この格納ケースを車両の車体へ固定し、格納ケースのロックを車両のエンジンの始動または停止の直後の一定時間のみ開放するように構成している。
そのため、ICカードの安全性を保つことができ、二輪車などを停止させて車載機からICカードを取り出す場合の操作も容易である。また、二輪車などの高速走行中に車載機格納ケースのカバーが開いてしまう事故を防止できる。
【0014】
また、本発明では、ETC車載機のICカードインターフェース部とこのETC車載機の本体とを分離し、本体を車両の車体に設置し、ICカードインターフェース部を車両の運転手の側に設け、ICカードインターフェース部と本体との情報伝達を無線通信で行うように構成している。
このETC車載機では、ICカードを装着したICカードインターフェース部を運転手が身に付けているため、運転手が二輪車などから離れるときでも、ICカードが二輪車などの側に残されることは無く、安全性が高い。また、ETC車載機本体は、セットアップした二輪車などに固定され、登録外の車両に不正使用される事態を防ぐことができる。
【0015】
また、本発明では、ETC車載機の本体に、ICカードから読み取ったデータを格納するICカードデータ格納手段と、路車間通信で取得した課金処理データを格納する課金処理結果格納手段とを設け、路車間通信の事前にICカードのデータをICカードデータ格納手段に格納し、本体にICカードを装着しない状態で路車間通信を行い、路車間通信の事後に課金処理結果格納手段に格納されたデータをICカードに転送するようにしている。
そのため、ICカードを車載機に常時装着する必要が無く、安全性が高い。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態では、二輪車のハンドルの中央部に取り付けたETC車載機について説明する。
図1(a)は、二輪車のハンドルの中央部を上方から見た平面図であり、図1(b)は、この中央部の側面図を示している。ハンドルの中央部には、前方に向いてヘッドランプ44が有り、また、上面にはスピードメータ43と、エンジンキー42とが存在している。
【0017】
ETC車載機は、アンテナ部17と車載機本体11とに分かれており、アンテナ部17は、路車アンテナからの電波が受け易いヘッドライト44の付近に設置され、車載機本体11は、ハンドルの中央部の側方に設置した車載機格納ケース40内に、振動抑制ダンパー41を介して固定されている。車載機本体11の構成は、図14のブロック図からアンテナ部17を除いたものに相当している。また、アンテナ部17と車載機本体11との間は、図示していないケーブルで接続されている。
【0018】
車載機格納ケース40のカバーは、二輪車のエンジンキー42の操作に連動するロック機構でロックされており、エンジンをオンまたはオフする操作が行われたとき、その操作の直後の一定時間だけロック機構が外れて、カバーは開放可能になる。そのため、車載機本体11へのICカードの着脱は、二輪車の始動及び停止の直後のみ可能となる。
【0019】
こうしたロック動作は、図3に示すように、エンジンキー42の操作に伴うエンジンのオン/オフ信号が入力する車載機格納ケース制御部46と、このオン/オフ信号に応じて車載機格納ケース制御部46から出力されるロック/リリース信号を受信して車載機格納ケース40のカバーのロックを実行する車載機格納ケースカバーロック機構47とによって実現される。
【0020】
図4のフロー図は、車載機格納ケース制御部46の処理手順を示している。車載機格納ケース制御部46は、エンジンのオン/オフ信号を監視し、エンジンがオンに変化したときには(ステップ1でYES)、車載機格納ケース40のカバーロック信号をオフにする(ステップ2)。次いで、5秒経過するのを待ち(ステップ3)、車載機格納ケース40のカバーロック信号をオンにする(ステップ4)。
【0021】
また、エンジンがオフに変化したときには(ステップ5でYES)、車載機格納ケース40のカバーロック信号をオフにする(ステップ6)。次いで、5秒経過するのを待ち(ステップ7)、車載機格納ケース40のカバーロック信号をオンにする(ステップ8)。
なお、ここでは、ステップ3及び7における時間を「5秒」としているが、この時間は、適宜設定することができる。
【0022】
このように、ロック機構付きカバーを持つ車載機格納ケース40内に車載機本体11を収納し、二輪車のエンジンキーの始動または停止の直後の一定時間のみカバーのロック機構を開放して、ICカードの着脱を可能にすることにより、ICカードの安全性を保つことができる。また、二輪車を停止させて車載機からICカードを取り出す場合の操作も容易である。また、この構成により、二輪車の高速走行中に車載機格納ケース40のカバーが開いてしまう事故を防止することができる。
【0023】
なお、路車間通信の電波条件が良好な二輪車位置に独立して設置するアンテナ部17は、耐久性を高めるために、図2に示すように、電波条件を劣化させない(電波を透過する)、樹脂などで構成したアンテナカバー45で覆うようにしても良い。
【0024】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態では、二輪車用ETC車載機のHMI部で表示するメッセージを、運転手に確実に伝える構成について説明する。
このETC車載機は、図5に示すように、HMI部18が、メッセージの音声信号を無線信号に変換して送信する無線部181を具備しており、また、運転手が被るヘルメット48には、受信信号を音声に変えて出力するスピーカ49が装着されている。
【0025】
このETC車載機11は、第1の実施形態(図1または図2)で示した形態で二輪車に装着される。HMI部18は、車線制御装置から伝えられた通行料の課金額を示すメッセージや、停止の指示メッセージなどを音声信号に変換し、無線部181から無線信号に変えて送信する。この信号は、ヘルメット48のスピーカ49に付属する無線部(不図示)で受信され、メッセージがスピーカ49から音声出力される。そのため、運転手は、騒音の中でも、メッセージを確実に聞き取ることができる。
【0026】
なお、ETC車載機11とスピーカ49との間では、Bluetooth(登録商標)などの無線通信を行うことができる。
また、スピーカ49に代えて、運転手の耳に直接装着するイヤホンを用いても良い。
【0027】
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態では、二輪車用ETC車載機を二つの部分に分離し、その一方を運転手が装着する構成について説明する。
このETC車載機は、図6(a)に示すように、ICカード12を挿入するICカードインターフェース部13を備える第1の車載機ユニット111と、HMI部18、車載機制御部14、通信制御部15、RF回路16及び車載アンテナ17から成る第2の車載機ユニット112とに分離されている。
【0028】
第2の車載機ユニット112は、第1の実施形態(図1または図2)で示すように、車載アンテナ17が二輪車のヘッドライト付近に独立して設置され、HMI部18、車載機制御部14、通信制御部15及びRF回路16が車載機格納ケース内に固定される。また、第1の車載機ユニット111は、図6(b)に示すように、運転手が被るヘルメット48に装着される(あるいは、これを運転手の衣服のポケットなどに装着しても良い)。
【0029】
また、第1の車載機ユニット111と第2の車載機ユニット112との間では、無線通信により情報が伝達される。この無線通信を実現するため、第1の車載機ユニット111及び第2の車載機ユニット112は、ともに無線部を有しているが、図示を省略している。この無線通信により、第1の車載機ユニット111のICカードインターフェース部13と第2の車載機ユニット112の車載機制御部14との間で情報が伝達される。
このETC車載機は、従来の車載機と同様に、ETCレーンに進入したとき、車線制御装置と路車間通信を行い、ICカード12には、課金データや料金所ID等が書き込まれる。
【0030】
このETC車載機では、ICカード12を挿入する第1の車載機ユニット111を運転手が身に付けているため、運転手が、停止した二輪車から離れるときでも、ICカードが二輪車の側に残されることは無い。そのため、ICカード12の盗難の虞が少なく、安全性が高い。また、ICカード12の着脱が容易であり、ICカード12を買い物の決済に利用する場合も便利である。
一方、第2の車載機ユニット111は、二輪車に固定されるため、ETC車載機がセットアップした二輪車以外の車両で不正に使用される事態を防ぐことができる。
【0031】
また、この第1の車載機ユニット111に、HMI部18の表示手段を設けるようにして良い。こうすることで、運転手は、車載機の動作状況や課金データを間近で確認することができる。
【0032】
ただ、ETC車載機を二つの部分に分離した場合には、車載機制御部14が、近くに存在する他のETC車載機のICカードインターフェース部13との通信に成功すると、そのICカードインターフェース部13に挿し込まれたICカードから口座番号を取得して車線制御装置に伝え、その結果、誤課金が発生すると言う問題がある。
【0033】
こうした誤課金を防ぐため、図7に示すように、ICカードインターフェース部13は、予め固有のICカードインターフェース部IDを保持しており、また、車載機制御部14には、通信相手のICカードインターフェース部を特定するICカードインターフェース部接続IDが、HMI部18を操作して設定される。
【0034】
車載機制御部14は、ICカードインターフェース部13と無線通信する際、通信相手のICカードインターフェース部IDを確認し、自己が保持するICカードインターフェース部接続IDと一致しないときは無線通信を中断する。こうすることで、車載機制御部14は、異なるETC車載機のICカードインターフェース部13との通信を避けることができ、誤課金は防止される。
この場合、ICカードインターフェース部13に挿し込まれたICカード12の如何に関わらず、ICカードインターフェース部IDとICカードインターフェース部接続IDとが一致すれば、車載機制御部14とICカードインターフェース部13との通信は可能となる。
【0035】
また、ICカード12をICカードインターフェース部13に挿入した状態でHMI部18を操作し、ICカード12のIDを基本とした固有IDを、車載機制御部14のICカードインターフェース部接続IDとして設定することもできる。この場合には、ICカードインターフェース部13に特定のICカード12が挿し込まれていないと、車載機制御部14とICカードインターフェース部13との通信はできなくなる。
【0036】
このように、車載機制御部14に対するICカードインターフェース部13のアクセスをIDで管理することにより、誤課金は防止できる。
【0037】
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態では、ICカードの常時装着を必要としない二輪車用ETC車載機について説明する。
このETC車載機は、図8に示すように、接触タイプまたは非接触タイプのICカード12から成る第4の車載機ユニット114と、HMI部18、車載機制御部14、通信制御部15、RF回路16及び車載アンテナ17の他に、読み込まれたICカード12のデータを格納するICカードデータ格納部19と、車線制御装置から送られた課金処理結果のデータを格納する課金処理結果格納部191とを備える第3の車載機ユニット113とで構成される。
【0038】
第3の車載機ユニット113は二輪車に設置し、ICカード12のデータを二輪車の走行前に第3の車載機ユニット113の車載機制御部14に送信する。
このとき、ICカード12が非接触タイプである場合は、ICカード12から直接、データを無線送信することができる。また、ICカード12が接触タイプである場合は、第3の車載機ユニット113に接点を設け、ICカード12を装着したICカードインターフェース部を接点に接続して、ICカードのデータを送り込むことができる。
【0039】
車載機制御部14に送信されたICカードのデータは、ICカードデータ格納部19に格納され、HMI部18の表示手段に、第3の車載機ユニット113がETC課金処理の可能状態(レディー)にあることが表示される。第3の車載機ユニット113がこの状態になると、運転手は、走行中にICカード12を持つ必要が無くなる。
【0040】
図9は、この第3の車載機ユニット113を設置した二輪車がETCレーン30を通過するときの路車間通信の形態を模式的に示している。ETCレーン30に二輪車が進入すると、車線制御装置23は、路側アンテナ20を介して第3の車載機ユニット113との交信を開始する。第3の車載機ユニット113は、ICカードデータ格納部19に格納されているデータを車線制御装置23に送信し、車線制御装置23は、自動料金収受の処理を実行して、課金データや通過料金所を示す走行履歴データを第3の車載機ユニット113に送信する。車線制御装置23から送られたデータは、第3の車載機ユニット113の課金処理結果格納部191に格納される。
【0041】
課金処理結果格納部191に格納されたデータは、走行後、第4の車載機ユニット114を第3の車載機ユニット113に接近/接触させることにより、ICカード12にコピーされる。このとき、ICカード12のID情報により、データの転送先のICカード12と、ICカードデータ格納部19にデータを格納したICカード12との一致が確認される。
【0042】
このように、このETC車載機は、ICカードを常時装着する必要がない。そのため、ICカードを安全に守ることができる。また、ICカード12が非接触タイプの場合は、第3の車載機ユニット113を(車載アンテナ17を除いて)完全に密封することが可能であり、また、ICカード12が接触タイプの場合でも、露出する接点を除いて密封することができる。そのため、車載機の防水性を高めることができる。
【0043】
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態では、第4の実施形態におけるETC車載機の稼動、非稼動を設定する手段について説明する。
このETC車載機(図8)の第3の車載機ユニット113は、ETC課金処理の可能状態(レディー)にあると、路側アンテナ20の電波を受信したときに自動的に路車間通信を開始する。そのため、二輪車が、ETCレーンに隣接する一般道を走行している場合でも、路側アンテナ20の電波が反射して第3の車載機ユニット113に入射すると、路車間通信が開始され、誤課金されると言う不都合がある。
こうした事態を避けるため、この実施形態のETC車載機では、HMI部18の操作手段を操作して、この第3の車載機ユニット113の稼動、非稼動を設定できるようにしている。
【0044】
図10は、HMI部18の操作手段のキー配列を示している。運転手は、第3の車載機ユニット113を稼動状態に設定する場合に、テンキー182でパスワードを入力した後、稼動許可キー183を押す。また、非稼動状態に設定する場合には、テンキー182でパスワードを入力した後、稼動禁止キー184を押す。この操作を受けて、第3の車載機ユニット113の車載機制御部14は、入力されたパスワードが正しいか否かを判別し、正しければ、設定された状態への移行を制御する。
【0045】
図11のフロー図は、この車載機制御部14の処理手順を示している。
テンキーが押されたときは(ステップ1でYesの場合)、キー入力された数値を入力バッファに格納する(ステップ2)。稼動許可キーが押されたときは(ステップ3でYesの場合)、入力バッファの数値を登録済みのパスワードと比較し(ステップ4)、一致していれば(ステップ5でYesの場合)、第3の車載機ユニット113の通信制御部15を稼動状態にする(ステップ6)。また、一致していなければ(ステップ5でNoの場合)、パスワードエラーを表示する(ステップ11)。
【0046】
また、稼動禁止キーが押されたときは(ステップ7でYesの場合)、入力バッファの数値を登録済みのパスワードと比較し(ステップ8)、一致していれば(ステップ9でYesの場合)、第3の車載機ユニット113の通信制御部15を非稼動状態にする(ステップ10)。また、一致していなければ(ステップ9でNoの場合)、パスワードエラーを表示する(ステップ11)。
【0047】
このように、パスワードで本人を確認し、本人が行ったETC車載機の稼動、非稼動の設定が実行される。こうした処理で他人の悪戯等を防止することができる。また、パスワードの代わりに、指紋などの生態照合で本人を確認するようにしても良い。
【0048】
また、図12は、HMI部18を操作する代わりに、車載機無線指令ユニット60を用いて、第3の車載機ユニット113の稼動、非稼動を設定する構成について示している。この車載機無線指令ユニット60は、稼動状態に設定する稼動許可スイッチ63と、非稼動状態に設定する稼動禁止スイッチ64と、車載機無線指令ユニット60の動作を制御する制御部62と、第3の車載機ユニット113と無線通信する無線部61とを備えている。
【0049】
一方、第3の車載機ユニット113の車載機制御部14は、車載機無線指令ユニット60と無線通信するための無線部141を有している。
二輪車がETCレーンに入る前に、運転手が車載機無線指令ユニット60の稼動許可スイッチ63を押すと、無線部61から稼動状態を指令する信号が第3の車載機ユニット113に送信される。このとき、第3の車載機ユニット113の車載機制御部14は、第3の実施形態の場合と同様に、車載機無線指令ユニット60のIDを確認し、一致する場合には、車載機無線指令ユニット60から送られた指令に従って、通信制御部15に稼動制御信号を出力する。
【0050】
また、二輪車がETCレーンを通過した後、運転手が車載機無線指令ユニット60の稼動禁止スイッチ64を押すと、無線部61から非稼動状態を指令する信号が第3の車載機ユニット113に送信される。第3の車載機ユニット113の車載機制御部14は、車載機無線指令ユニット60のIDを確認した後、車載機無線指令ユニット60から送られた指令に従って、通信制御部15に非稼動制御信号を出力する。
【0051】
こうして、車載機無線指令ユニット60を操作して、第3の車載機ユニット113の稼動、非稼動を設定することができる。
なお、各実施形態では、ETC車載機を二輪車に設ける場合について説明したが、二輪車以外の四輪車などの車両であっても、本発明のETC車載機を適用することは可能である。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のETC車載機は、ICカードの盗難を防ぐことができる。また、ICカードの着脱の手間が掛からず、ICカードを他の決済に利用することも簡単であり、機能性と安全性とを十分に兼ね備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるETC車載機の取り付け状態を示す図
【図2】本発明の第1の実施形態におけるETC車載機の他の取り付け状態を示す図
【図3】本発明の第1の実施形態におけるETC車載機の格納ケースのロック機構を示すブロック図
【図4】本発明の第1の実施形態におけるETC車載機の格納ケースのロック動作を示すフロー図
【図5】本発明の第2の実施形態におけるETC車載機の構成を示すブロック図
【図6】本発明の第3の実施形態におけるETC車載機の構成を示すブロック図
【図7】本発明の第3の実施形態におけるETC車載機のID管理を説明する図
【図8】本発明の第4の実施形態におけるETC車載機の構成を示すブロック図
【図9】本発明の第4の実施形態におけるETC車載機の路車間通信を説明する図
【図10】本発明の第5の実施形態におけるETC車載機の操作手段のキー構造を示す図
【図11】本発明の第5の実施形態におけるETC車載機の稼動・非稼動制御手順を示すフロー図
【図12】本発明の第5の実施形態におけるETC車載機の構成を示すブロック図
【図13】ETCレーンでの路車間通信を示す図
【図14】従来のETC車載機の構成を示すブロック図
【図15】路側アンテナ及び車線制御装置の構成を示すブロック図
【図16】従来の二輪車用車載機の取り付け状態を示す図
【図17】従来の二輪車用車載機の他の取り付け状態を示す図
【符号の説明】
10 車両
11 ETC車載機
12 ICカード
13 ICカードインターフェース部
14 車載機制御部
15 通信制御部
16 RF回路
17 車載アンテナ
18 ヒューマン・インタフェース(HMI)部
19 ICカードデータ格納部
20 路側アンテナ
21 RF回路
22 通信制御部
23 車線制御装置
30 ETCレーン
40 車載機格納ケース
41 振動抑制ダンパー
42 エンジンキー
43 スピードメータ
44 ヘッドランプ
45 アンテナカバー
46 車載機格納ケース制御部
47 車載機格納ケースカバーロック機構
48 ヘルメット
49 スピーカ
60 車載機無線指令ユニット
61 無線部
62 制御部
63 稼動許可スイッチ
64 稼動禁止スイッチ
71 取付ステー
72 ヒンジ機構
73 カバー
74 取付空間
75 施錠機構
76 エンジンキー
77 ヘルメット収容部
111 第1の車載機ユニット
112 第2の車載機ユニット
113 第3の車載機ユニット
114 第4の車載機ユニット
141 無線部
181 無線部
182 テンキー
183 稼動許可キー
184 稼動禁止キー
191 課金処理結果格納部

Claims (17)

  1. ロック可能な格納ケースにETC車載機の本体を格納して、前記格納ケースを車両の車体へ固定し、前記格納ケースのロックを前記車両のエンジンの始動または停止の直後の一定時間のみ開放することを特徴とするETC車載機。
  2. 前記エンジンが始動したときに前記格納ケースのロックを開放して、一定時間が経過した後、前記ロックを閉じ、前記エンジンが停止したときに前記格納ケースのロックを開放して、一定時間が経過した後、前記ロックを閉じることを特徴とする請求項1に記載のETC車載機。
  3. 前記ETC車載機の本体を、振動吸収性能を有する部材を介して前記格納ケース内に固定したことを特徴とする請求項1に記載のETC車載機。
  4. 前記ETC車載機のアンテナ部を、前記格納ケースの外の電波条件が良好な前記車体部分に固定したことを特徴とする請求項1に記載のETC車載機。
  5. 前記アンテナ部を、電波条件を劣化させないカバーで覆ったことを特徴とする請求項4に記載のETC車載機。
  6. 前記ETC車載機の本体に、メッセージを無線信号に変えて送信する無線信号送信手段を設け、前記無線信号を受信して前記メッセージを音声に変えて出力する音声出力手段を前記車両の運転手の側に設けたことを特徴とする請求項1に記載のETC車載機。
  7. 前記音声出力手段を、前記運転手が装着するヘルメットに設けたことを特徴とする請求項6に記載のETC車載機。
  8. ETC車載機のICカードインターフェース部と前記ETC車載機の本体とを分離し、前記本体を車両の車体に設置し、前記ICカードインターフェース部を前記車両の運転手の側に設け、前記ICカードインターフェース部と前記本体との情報伝達を無線通信で行うように構成したことを特徴とするETC車載機。
  9. 前記ETC車載機の本体は、前記ICカードインターフェース部に設定された識別情報を参照し、特定の識別情報を有するICカードインターフェース部との間でのみ前記情報伝達を行うことを特徴とする請求項8に記載のETC車載機。
  10. 前記車両の運転手の側に、前記ICカードインターフェース部とともに、前記ETC車載機の本体から送られた情報を表示する情報表示手段を設けたことを特徴とする請求項8に記載のETC車載機。
  11. 前記車両が、二輪車であることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のETC車載機。
  12. ETC車載機の本体に、ICカードから読み取ったデータを格納するICカードデータ格納手段と、路車間通信で取得した課金処理データを格納する課金処理結果格納手段とを設け、路車間通信の事前にICカードのデータを前記ICカードデータ格納手段に格納し、前記本体にICカードを装着しない状態で前記路車間通信を行い、前記路車間通信の事後に前記課金処理結果格納手段に格納されたデータを前記ICカードに転送することを特徴とするETC車載機。
  13. 前記ICカードが、非接触ICカードであることを特徴とする請求項12に記載のETC車載機。
  14. 前記ETC車載機の本体は、前記ICカードデータ格納手段にICカードのデータが格納されたとき、ETC課金処理が可能である旨を表示する表示手段を具備していることを特徴とする請求項12に記載のETC車載機。
  15. 前記ETC車載機の本体は、稼動または非稼動の指示を受けて前記ETC車載機を稼動状態または非稼動状態に制御する制御手段を具備することを特徴とする請求項12に記載のETC車載機。
  16. 前記制御手段は、前記指示を操作した個人を認証した後、前記制御を行うことを特徴とする請求項15に記載のETC車載機。
  17. 前記指示が端末装置から無線信号で行われ、前記制御手段は、前記端末装置に設定された識別情報を参照し、前記端末装置が特定の識別情報を有する場合にのみ、前記制御を行うことを特徴とする請求項15に記載のETC車載機。
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