JP2004333518A - カメラ - Google Patents

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JP2004333518A
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Toshihiro Tanizawa
俊宏 谷澤
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

【課題】適用される電池の種類に拘らず電池の放電状態を高精度に判定することのできるカメラを提供する。
【解決手段】CPU40により、電池74の電圧レベルV1をA/D変換器72を介して検出し、検出した電圧レベルV1を、電池74の予め定められた放電状態を示す予め設定された判定電圧レベルVjh、Vjpと比較することにより電池74の放電状態を判定するに際し、異なる複数のタイミングで検出された各電圧レベルV0、V1及び当該各電圧レベル間の電圧差Vdに基づいて以後の電圧レベルの推移を予測し、当該予測結果に基づいて上記判定電圧レベルVjh、Vjpを設定する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラに係り、特に、電池から供給された電力により作動するカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CCD(Charge Coupled Device、電荷結合素子)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージ・センサ等の撮像素子の高解像度化に伴い、デジタルカメラの需要が急増している。
【0003】
ところで、このようなデジタルカメラや銀塩写真式カメラ等のカメラでは一般に、充電可能な二次電池や充電できない一次電池等の電池が電力供給源として用いられている。そして、この種のカメラでは、電池の残量不足による突然の動作停止に起因する不具合の発生を回避することを目的として、ユーザに対して電池の残量(電池の放電状態)を明示している。
【0004】
この明示を適確に行なうために、従来、電池の電圧が所定電圧レベル以下であるか否かを判定するバッテリチェックを行い、電池の電圧が所定電圧レベル以下である場合には電池交換を促す警告表示を行なうと共に警告表示を行なったことを記憶部に記憶し、記憶部に警告表示が行なわれたことが記憶されている間は警告表示を維持してバッテリチェックを省略するようにし、次にカメラを動作状態にするメインスイッチが操作されるまで当該記憶を維持することにより、警告表示の信頼性を保つようにした技術があった(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
更に、撮影時のバッテリチェックによるタイムラグ等を抑えるために、レリーズボタンが操作されてから撮影露光完了までの間は電源電圧の測定を禁止する技術もあった(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−284353公報
【特許文献2】
特開2000−284352公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記各従来の技術では、電池の放電状態を電池電圧の1回のみの測定結果に基づいて判定しているので、高精度な判定を行うことができない場合がある、という問題点があった。
【0008】
すなわち、電池電圧は、一般に、電力供給先(負荷)の動作状態の変動(所謂、負荷変動)や使用環境の変動等の外的変動に応じて時々刻々と変動する。このため、単一の測定点のみの測定結果に基づいて電池の放電状態を判定する技術では、当該変動の影響を回避することが難しく、高精度な判定が困難である。
【0009】
また、上記各従来の技術では、適用される電池の種類及び放電特性が加味されていないため、カメラに適用される電池の種類によっては、高精度な判定を行うことができない場合がある、という問題点があった。
【0010】
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであり、適用される電池の種類に拘らず電池の放電状態を高精度に判定することのできるカメラを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載のカメラは、電池から供給された電力により作動するカメラであって、前記電池の電圧レベルを検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された電圧レベルを、前記電池の予め定められた放電状態を示す予め設定された判定電圧レベルと比較することにより、当該電池の放電状態を判定する判定手段と、前記検出手段により異なる複数のタイミングで検出された各電圧レベル及び当該各電圧レベル間の電圧差に基づいて以後の電圧レベルの推移を予測する予測手段と、前記予測手段による予測結果に基づいて前記判定電圧レベルを設定する判定電圧レベル設定手段と、を備えている。
【0012】
請求項1に記載のカメラによれば、検出手段によって電池の電圧レベルが検出され、判定手段により、検出された電圧レベルと、前記電池の予め定められた放電状態を示す予め設定された判定電圧レベルとが比較されることにより、当該電池の放電状態が判定される。
【0013】
なお、上記電池には、ニッケル・カドミウム電池、ニッケル水素電池、リチウム・イオン電池等の充電可能な二次電池の他、マンガン電池、アルカリ電池等の充電できない一次電池も含まれる。
【0014】
ここで、本発明では、予測手段により、検出手段により異なる複数のタイミングで検出された各電圧レベル及び当該各電圧レベル間の電圧差に基づいて以後の電圧レベルの推移が予測され、判定電圧レベル設定手段により、上記予測手段による予測結果に基づいて、上記判定手段で用いられる判定電圧レベルが設定される。
【0015】
すなわち、一例として図13に示すように、電池の放電特性は、一般に、ある程度の放電容量までは出力電圧レベルが徐々に小さくなり、放電容量が大きくなると急激に出力電圧レベルが小さくなる傾向にある。従って、電池の出力電圧レベルの推移は、検出された当該電池の出力電圧レベルと、その時点における出力電圧レベルの変化量(電圧差)とに基づいて高精度に予測することができる。
【0016】
この点に着目し、本発明では、異なる複数のタイミングで検出された各電圧レベル及び当該各電圧レベル間の電圧差に基づいて以後の電圧レベルの推移を予測し、予測結果に基づいて判定電圧レベルを設定しており、これによって電池の種類や電池の経時劣化等に拘らず、判定手段で的確に放電状態が判定できるようにしている。
【0017】
このように、請求項1に記載のカメラによれば、電池の電圧レベルを検出し、検出した電圧レベルを、当該電池の予め定められた放電状態を示す予め設定された判定電圧レベルと比較することにより、当該電池の放電状態を判定するに際し、異なる複数のタイミングで検出された各電圧レベル及び当該各電圧レベル間の電圧差に基づいて以後の電圧レベルの推移を予測し、当該予測結果に基づいて前記判定電圧レベルを設定するようにしているので、適用される電池の種類に拘らず電池の放電状態を高精度に判定することができる。
【0018】
なお、上記予測手段による電圧レベルの推移の予測方法としては、N次の最小自乗法、N次のスプライン補間等の一般的な公式を用いる方法や、予め作成した電圧レベルの推移予測用の関数を用いて予測する方法、及び予め作成した様々な条件下での電池の電圧レベルの推移を示すデータを用いて予測する方法等、あらゆる予測の方法を適用することができる。
【0019】
ところで、放電特性は、電池の種類によって異なる傾向にある。例えば、ニッケル水素電池の放電特性は、図5(A)に示すように、放電容量が少ない領域及び多い領域では電圧レベルが大きく変化するが、それらの中間部の領域では電圧レベルが安定していることを示す。一方、図5(B)に示すように、アルカリ電池の放電特性は、上記のニッケル水素電池の放電特性と同様の傾向が多少は見られるものの、上記中間部の領域における放電容量の増加に伴う電圧レベルの低下の度合いは、ニッケル水素電池のそれより大きい。
【0020】
このように、電池の種類毎に放電特性が或る程度異なる点に着目し、本発明は、請求項2に記載の発明のように、放電特性を示す情報を適用可能な電池の種類毎に予め記憶した放電特性記憶手段を更に備え、前記予測手段は、異なる複数のタイミングで検出された各電圧レベル及び当該各電圧レベル間の電圧差と、前記放電特性記憶手段に記憶された放電特性を示す情報とに基づいて前記電池の種類を特定し、特定した電池の種類に対応する放電特性に基づいて以後の電圧レベルの推移を予測することもできる。
【0021】
これによって、電池の種類毎の放電特性の傾向に応じて、以後の電圧レベルの推移を高精度に予測できる。
【0022】
また、請求項3に記載のカメラのように、請求項1又は請求項2に記載の発明における前記判定手段は、複数の判定電圧レベルを用いて前記電池の放電状態の判定を行い、判定電圧レベル設定手段は、複数の前記判定電圧レベルを設定するようにしてもよい。これにより、電池の放電状態の判定が複数段階で可能となる。
【0023】
この場合、例えば、請求項4に記載のカメラのように、前記判定手段は、作動状態に応じた判定電圧レベルを用いて前記電池の放電状態の判定を行い、前記判定電圧レベル設定手段は、作動状態毎に判定電圧レベルを設定するようにしてもよい。
【0024】
これにより、負荷変動がカメラの作動状態によって異なる傾向にある場合であっても、電池の放電状態を高精度に判定することができる。
【0025】
また、請求項5に記載のカメラのように、請求項3に記載の発明において、前記判定手段は、前記電池の複数の放電状態を示す判定電圧レベルを用いて前記電池の放電状態の判定を行い、前記判定電圧レベル設定手段は、前記複数の放電状態に対応する判定電圧レベルを設定するようにしてもよい。これにより、段階的に判定電圧レベルを設定することで、放電状態をより詳細に判定できる。
【0026】
一方、請求項6に記載のカメラのように、請求項1乃至請求項5の何れかのカメラにおいて、前記判定手段の判定結果に応じて電池の放電状態を報知する報知手段を更に備え、電池の放電状態をユーザが把握できるようにしてもよい。
【0027】
なお、本発明の報知手段による報知としては、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置へのメッセージやマークの表示による報知、LEDやランプ等の点灯・点滅による報知、ブザーの鳴動やスピーカからの音声再生等による報知等を例示することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、ここでは、本発明のカメラをデジタルカメラに適用した場合について説明する。
【0029】
(第1の実施の形態)
まず、図1を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の外観上の構成を説明する。
【0030】
デジタルカメラ10の正面には、被写体像を結像させるためのレンズ21と、撮影時に必要に応じて被写体に照射する光を発するストロボ44と、撮影する被写体の構図を決定するために用いられるファインダ20と、が備えられている。また、デジタルカメラ10の上面には、撮影を実行する際に押圧操作されるレリーズボタン(所謂シャッター)56Aと、電源スイッチ56Bと、が備えられている。
【0031】
なお、本実施の形態に係るデジタルカメラ10のレリーズボタン56Aは、中間位置まで押下される状態(以下、「半押し状態」という。)と、当該中間位置を超えた最終押下位置まで押下される状態(以下、「全押し状態」という。)と、の2段階の押圧操作が検出可能に構成されている。
【0032】
そして、デジタルカメラ10では、レリーズボタン56Aを半押し状態にすることによりAE(Automatic Exposure、自動露出)機能が働いて露出状態(シャッタースピード、絞りの状態)が設定された後、AF(Auto Focus、自動合焦)機能が働いて合焦制御され、その後、引き続き全押し状態にすると露光(撮影)が行われる。
【0033】
一方、デジタルカメラ10の背面には、前述のファインダ20の接眼部と、撮影された被写体像やメニュー画面等を表示するための液晶ディスプレイ(以下、「LCD」という。)38と、撮影を行うモードである撮影モード及び被写体像をLCD38に再生するモードである再生モードの何れかのモードに設定する際にスライド操作されるモード切替スイッチ56Cと、が備えられている。
【0034】
また、デジタルカメラ10の背面には、十字カーソルボタン56Dと、撮影時にストロボ44を強制的に発光させるモードである強制発光モードを設定する際に押圧操作される強制発光スイッチ56Eと、が更に備えられている。
【0035】
なお、十字カーソルボタン56Dは、LCD38の表示領域における上・下・左・右の4方向の移動方向を示す4つの矢印キー及び当該4つの矢印キーの中央部に位置された決定キーの合計5つのキーを含んで構成されている。
【0036】
また、デジタルカメラ10の側面には不図示の電池ホルダが設けられており、ニッケル水素電池又はアルカリ電池が装着可能に構成されている。デジタルカメラ10は、当該電池ホルダに装着された電池74(図1では図示省略、図2参照。)から各部に対して駆動用の電力が供給される。
【0037】
次に、図2を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の電気系の構成を説明する。
【0038】
デジタルカメラ10は、前述のレンズ21を含んで構成された光学ユニット22と、レンズ21の光軸後方に配設された電荷結合素子(以下、「CCD」という。)24と、入力されたアナログ信号に対して各種のアナログ信号処理を行うアナログ信号処理部26と、を含んで構成されている。
【0039】
また、デジタルカメラ10は、入力されたアナログ信号をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換器(以下、「ADC」という。)28と、入力されたデジタルデータに対して各種のデジタル信号処理を行うデジタル信号処理部30と、を含んで構成されている。
【0040】
なお、デジタル信号処理部30は、所定容量のラインバッファを内蔵し、入力されたデジタルデータを後述するメモリ48Aの所定領域に直接記憶させる制御も行う。
【0041】
CCD24の出力端はアナログ信号処理部26の入力端に、アナログ信号処理部26の出力端はADC28の入力端に、ADC28の出力端はデジタル信号処理部30の入力端に、各々接続されている。従って、CCD24から出力された被写体像を示すアナログ信号はアナログ信号処理部26によって所定のアナログ信号処理が施され、ADC28によってデジタル画像データに変換された後にデジタル信号処理部30に入力される。
【0042】
一方、デジタルカメラ10は、被写体像やメニュー画面等をLCD38に表示させるための信号を生成してLCD38に供給するLCDインタフェース36と、デジタルカメラ10全体の動作を司るCPU(中央処理装置)40と、撮影により得られたデジタル画像データ等を記憶するメモリ48Aと、各種パラメータやマップ等を予め記憶したメモリ48Bと、メモリ48A及びメモリ48Bに対するアクセスの制御を行うメモリインタフェース46と、を含んで構成されている。
【0043】
更に、デジタルカメラ10は、可搬型のメモリカード52をデジタルカメラ10でアクセス可能とするための外部メモリインタフェース50と、デジタル画像データに対する圧縮処理及び伸張処理を行う圧縮・伸張処理回路54と、を含んで構成されている。
【0044】
なお、本実施の形態のデジタルカメラ10では、メモリ48AとしてVRAM(Video RAM)が用いられ、メモリ48Bとしてフラッシュメモリが用いられ、メモリカード52としてスマートメディア(Smart Media(R))が用いられている。
【0045】
デジタル信号処理部30、LCDインタフェース36、CPU40、メモリインタフェース46、外部メモリインタフェース50、及び圧縮・伸張処理回路54はシステムバスBUSを介して相互に接続されている。従って、CPU40は、デジタル信号処理部30及び圧縮・伸張処理回路54の作動の制御、LCD38に対するLCDインタフェース36を介した各種情報の表示、メモリ48A、メモリ48B及びメモリカード52へのメモリインタフェース46及び外部メモリインタフェース50を介したアクセスを各々行うことができる。
【0046】
一方、デジタルカメラ10には、主としてCCD24を駆動させるためのタイミング信号を生成してCCD24に供給するタイミングジェネレータ32が備えられており、CCD24の駆動はCPU40によりタイミングジェネレータ32を介して制御される。
【0047】
更に、デジタルカメラ10にはモータ駆動部34が備えられており、光学ユニット22に備えられた図示しない焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータの駆動もCPU40によりモータ駆動部34を介して制御される。
【0048】
すなわち、本実施の形態に係るレンズ21は複数枚のレンズを有し、焦点距離の変更(変倍)が可能なズームレンズとして構成されており、図示しないレンズ駆動機構を備えている。このレンズ駆動機構に上記焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータは含まれるものであり、これらのモータは各々CPU40の制御によりモータ駆動部34から供給された駆動信号によって駆動される。
【0049】
更に、前述のレリーズボタン56A、電源スイッチ56B、モード切替スイッチ56C、十字カーソルボタン56D、及び強制発光スイッチ56E(同図では、「操作部56」と総称。)はCPU40に接続されており、CPU40は、これらの操作部56に対する操作状態を常時把握できる。
【0050】
また、デジタルカメラ10には、ストロボ44とCPU40との間に介在されると共に、CPU40の制御によりストロボ44を発光させるための電力を充電する充電部42が備えられている。更に、ストロボ44はCPU40にも接続されており、ストロボ44の発光はCPU40によって制御される。
【0051】
一方、デジタルカメラ10には、前述した不図示の電池ホルダに装着された電池74の正極端子及び負極端子に電気的に接続された電源回路70が備えられている。この電源回路70は、電池74の両端子間の電圧を、デジタルカメラ10の各部に必要とされる各種電圧レベルに変換するDC/DCコンバータを含んで構成されている。なお、錯綜を回避するために、図2における電源回路70から各部に至る電力供給路の図示は省略する。
【0052】
また、デジタルカメラ10には、電池74の正極端子とCPU40との間に介在されると共に、電池74の電圧レベルをデジタル値としてCPU40に出力するA/D変換器72が備えられている。従って、CPU40は、電池74の電圧レベルを随時検知することができる。
【0053】
なお、当該電池74の電圧レベルの検知結果は、後述する放電状態判定処理による電池74の放電状態の判定と、後述する判定電圧レベル設定処理による以後の電圧レベルの推移の予測及び判定電圧レベルの設定とに用いられる。
【0054】
また、デジタルカメラ10では、設定された動作モードや操作状態に応じた動作シーケンスが実行されるようになっており、例えば、撮影モードが設定されているときには、撮影シーケンスが実行される。
【0055】
なお、その他の動作シーケンスとしては、再生モードが設定されているときに実行される再生シーケンス、強制発光モードが設定されているときに実行される強制発光シーケンス、デジタルカメラ10の起動時に実行される起動シーケンス、デジタルカメラ10の電源オフ時に実行される終了シーケンス等を例示することができる。
【0056】
次に、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の撮影時における全体的な動作について簡単に説明する。
【0057】
まず、CCD24は、光学ユニット22を介した撮像を行い、被写体像を示すR(赤)、G(緑)、B(青)毎のアナログ信号をアナログ信号処理部26に順次出力する。アナログ信号処理部26は、CCD24から入力されたアナログ信号に対して相関二重サンプリング処理等のアナログ信号処理を施した後にADC28に順次出力する。
【0058】
ADC28は、アナログ信号処理部26から入力されたR、G、B毎のアナログ信号を各々12ビットのR、G、Bの信号(デジタル画像データ)に変換してデジタル信号処理部30に順次出力する。デジタル信号処理部30は、内蔵しているラインバッファにADC28から順次入力されるデジタル画像データを蓄積して一旦メモリ48Aの所定領域に直接格納する。
【0059】
メモリ48Aの所定領域に格納されたデジタル画像データは、CPU40による制御に応じてデジタル信号処理部30により読み出され、所定の物理量に応じたデジタルゲインをかけることでホワイトバランス調整を行なうと共に、ガンマ処理及びシャープネス処理を行なって8ビットのデジタル画像データを生成する。
【0060】
そして、デジタル信号処理部30は、生成した8ビットのデジタル画像データに対しYC信号処理を施して輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb(以下、「YC信号」という。)を生成し、YC信号をメモリ48Aの上記所定領域とは異なる領域に格納する。
【0061】
なお、LCD38は、CCD24による連続的な撮像によって得られた動画像(スルー画像)を表示してファインダとして使用することができるものとして構成されており、LCD38をファインダとして使用する場合には、生成したYC信号を、LCDインタフェース36を介して順次LCD38に出力する。これによってLCD38にスルー画像が表示されることになる。
【0062】
ここで、レリーズボタン56Aがユーザによって半押し状態とされた場合、前述のようにAE機能が働いて露出状態が設定された後、AF機能が働いて合焦制御され、その後、引き続き全押し状態とされた場合、この時点でメモリ48Aに格納されているYC信号を、圧縮・伸張処理回路54によって所定の圧縮形式(本実施の形態では、JPEG形式)で圧縮した後に外部メモリインタフェース50を介してメモリカード52に記録する。
【0063】
ところで、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、動作シーケンスを切り替えるタイミングで、CPU40において判定電圧レベル設定処理の実行が開始される。
【0064】
図3は、このとき実行される判定電圧レベル設定処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、以下、同図を参照して本実施の形態に係る判定電圧レベル設定処理について説明する。
【0065】
まず、ステップ100では、この時点でA/D変換器72から出力されている電池74の電圧レベルを電圧レベルV1として取得する。次のステップ102では、取得した電圧レベルV1を、そのまま前回取得した電圧レベルを示す電圧レベルV0とし、その後、ステップ104に移行して、電圧レベルV1の取得から所定期間(本実施の形態では、1秒)が経過するのを待つ。
【0066】
次のステップ106では、この時点の電圧レベルV1を上記ステップ100と同様に取得し、その後、ステップ108に移行して、電圧レベルV0と電圧レベルV1との電圧差Vdを導出し、次のステップ110に移行して、電圧差Vd及び電圧レベルV1を測定結果としてメモリ48Bの所定領域に記録する。
【0067】
図4には、撮影シーケンス実行時における当該測定結果の記録状態が模式的に示されている。なお、同図では、装着されている電池がニッケル水素電池である場合の一例について示している。同図に示すように、測定結果は動作シーケンスの種類毎に、電圧レベルV1と電圧差Vdとが順次記録されることになる。
【0068】
なお、当該測定結果の記録は、電圧レベルV1のみを記録するようにし、これを用いて必要なときに電圧差Vdを導出するようにしてもよい。
【0069】
次のステップ112では、それまでにメモリ48Bに記録された電圧レベルV1及び電圧差Vdに基づき、以後の電圧レベルの推移を予測する。
【0070】
当該予測の手法として、例えば、N次の最小自乗法やN次のスプライン補間等の一般的な補間方法を用いた場合、複数の測定結果に基づいて、その時点までの電圧レベルの推移をN次の関数を用いて表すことができ、当該関数を用いて以後の電圧レベルの推移を予測することができる。当該関数は本処理が進行するに従い順次変更されて、より実際の電圧レベルの推移を示すものに近づいていき、その電圧レベルの推移の傾向は、一例として図5に示されるような一般的な放電特性の電圧レベルの推移の傾向に類似するものとなる。なお、前述したように、図5(A)は、ニッケル水素電池の一般的な放電特性を、図5(B)は、アルカリ電池の一般的な放電特性を、それぞれ示す図である。
【0071】
次のステップ114では、予測した電圧レベルの推移と、前回予測した電圧レベルの推移を比較し、当該比較結果に基づいて次のステップ116にて、後述する放電状態判定処理で用いられる判定電圧レベルの設定が必要であるか否かを判定する。
【0072】
本実施の形態に係る判定電圧レベル設定処理では、上記ステップ114において、上記ステップ112にて予測した電圧レベルの推移に基づき、実行中の動作シーケンスに最低限必要な電圧レベル(以下、「エンド電圧レベル」という。)に対応する放電容量(使用可能な放電容量)を導出し、上記ステップ116において、導出した放電容量と、前回導出した放電容量とが異なる値であるか否かを判定することにより、判定電圧レベルの設定が必要であるか否かを判定する。そして、当該ステップ116において肯定判定となった場合はステップ118に移行する。
【0073】
ステップ118では、電池74の放電状態が、上記使用可能な放電容量の半分となった状態であることを示す判定電圧レベルVjh及び上記使用可能な放電容量に間もなく達する状態であることを示す判定電圧レベルVjpを設定する。
【0074】
例えば、予測した電圧レベルの推移に基づいて得られる、放電容量が上記使用可能な放電容量の50%となったときの電圧レベルの予測値を判定電圧レベルVjhとし、放電容量が上記使用可能な放電容量の95%となったときの電圧レベルの予測値を判定電圧レベルVjpとして設定する。なお、本実施の形態では、本ステップ118による判定電圧レベルVjh及び判定電圧レベルVjpの設定は、メモリ48Bの実行中の動作シーケンスに対応する記憶領域に記憶することにより行われる。
【0075】
図6は、本ステップ118の処理によってメモリ48Bに形成されるテーブル(以下、「判定電圧レベルテーブル」という。)の一例を示す図である。同図に示されるように、当該判定電圧レベルテーブルには、動作シーケンス毎に判定電圧レベルVjh及びVjpが記憶され、判定電圧レベルがステップ118によって設定される毎に書き換えられる。
【0076】
このようにしてステップ118で判定電圧レベルを設定すると、その後、再びステップ102に戻る。また、ステップ116で否定判定の場合には、上記ステップ118の処理を実行することなく、すなわち、判定電圧レベルを更新することなくステップ102に戻る。
【0077】
なお、CPU40では、動作シーケンスを切り替える毎に、本判定電圧レベル設定処理を終了した後に、新たに本判定電圧レベル設定処理を開始する。
【0078】
一方、デジタルカメラ10では、電源スイッチ56Bが操作されて電源が投入されると、CPU40において所定周期毎に放電状態判定処理が実行される。
【0079】
図7は、このとき実行される放電状態判定処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、以下、同図を参照して本実施の形態に係る放電状態判定処理について説明する。
【0080】
まず、ステップ120では、この時点でA/D変換器72から出力されている電池74の電圧レベルを電圧レベルV1として取得する。次のステップ122では、実行中の動作シーケンスを示すシーケンス情報を取得し、その後ステップ124に移行して、取得したシーケンス情報に応じた動作シーケンスに対応付けられた判定電圧レベルVjh、Vjpを判定電圧レベルテーブル(図6も参照)から読み出す。
【0081】
次のステップ126では、上記ステップ120において取得した電圧レベルV1が、読み出した判定電圧レベルVjhよりも小さいか否かを判定する。当該判定が肯定判定の場合は、電池74の放電状態が上記使用可能な放電容量の半分以上となった状態であると判断し、ステップ128に移行する。
【0082】
ステップ128では、取得した電圧レベルV1が、読み出した判定電圧レベルVjpよりも小さいか否かを判定する。当該判定が肯定判定の場合は、電池74の放電状態が上記使用可能な放電容量に間もなく達する状態であると判断し、ステップ130に移行して、メモリ48Bの所定領域に格納される図示しない放電状態を示す情報を、プリエンド(pre−end)を示す情報に書き換え、その後に本放電状態判定処理を終了する。
【0083】
一方、ステップ128で否定判定の場合は、電池74の放電状態が、上記使用可能な放電容量の半分以上の状態で、かつ上記プリエンドの状態には至っていない状態であるものと判断し、ステップ132に移行して、上記放電状態を示す情報をハーフ(half)を示す情報に書き換え、その後に本放電状態判定処理を終了する。
【0084】
一方、上記ステップ126で否定判定の場合は、電池74の放電状態が上記使用可能な放電容量の半分未満の状態であると判断し、ステップ134に移行して、上記放電状態を示す情報をフル(full)を示す情報に書き換え、その後に本放電状態判定処理を終了する。
【0085】
このようにして設定された電池74の放電状態は、LCD38の表示領域に文字やマーク等を表示して電池74の残量を報知する場合等に用いられる。
【0086】
図8(A)には放電状態が「フル」である場合、図8(B)には放電状態が「ハーフ」である場合、図8(C)には放電状態が「プリエンド」である場合、にそれぞれ電池74の残量を報知するためにLCD38に表示されるマークが、一例として示されている。なお、同図に示すものは一例であり、放電状態が「プリエンド」である場合は、例えば、図8(B)に示すマークを点滅させるようにしてもよいし、文字を用いて報知してもよく、また、文字やマーク等を用いずに、光の点灯、点滅等によって報知してもよい。
【0087】
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10によれば、電池74の電圧レベルV1を検出し、検出した電圧レベルV1を、当該電池74の予め定められた放電状態を示す予め設定された判定電圧レベルVjh、Vjpと比較することにより、当該電池74の放電状態を判定するに際し、異なる複数のタイミングで検出された各電圧レベルV0、V1及び当該各電圧レベル間の電圧差Vdに基づいて以後の電圧レベルの推移を予測し、当該予測結果に基づいて上記判定電圧レベルVjh、Vjpを設定するようにしているので、適用される電池74の種類に拘らず電池74の放電状態を高精度に判定することができる。
【0088】
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ10によれば、複数の上記判定電圧レベルVjh、Vjpを設定し、当該複数の前記判定電圧レベルVjh、Vjpを用いて電池74の放電状態の判定を行なうので、電池74の放電状態の判定が複数段階にできる。
【0089】
すなわち、本実施の形態に係るデジタルカメラ10によれば、電池74の動作シーケンス毎に判定電圧レベルVjh、Vjpを設定し、当該複数の判定電圧レベルVjh、Vjpを用いて電池74の放電状態の判定を行うので、負荷変動が動作シーケンスによって異なる傾向にある場合であっても、電池74の放電状態を高精度に判定することができる。
【0090】
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ10によれば、電池74の複数の放電状態に対応する判定電圧レベルVjh、Vjpを設定し、当該複数の判定電圧レベルVjh、Vjpを用いて電池74の放電状態の判定を行なうので、放電状態をより詳細に判定できる。
【0091】
さらに、本実施の形態に係るデジタルカメラ10によれば、放電状態の判定結果に応じて電池74の放電状態をLCD38に表示するので、電池74の放電状態をユーザが把握できる。
【0092】
なお、本実施の形態では、ニッケル水素電池及びアルカリ電池が適用可能なデジタルカメラに本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ニッケル・カドミウム電池等の充電可能な他の二次電池の他、マンガン電池等の充電できない他の一次電池等が適用可能なデジタルカメラに適用することもでき、この場合も適用される電池の種類に拘らず電池の放電状態を高精度に判定することができる。
【0093】
また、本実施の形態では、2つの放電状態について判定電圧レベルを設定していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定する判定電圧レベル数を3つ以上としてもよい。この場合、一例として図12(A)及び(B)に示すように、電池の放電状態をマークの表示により報知してもよいし、数値等の表示により報知してもよい。
【0094】
なお、本発明の報知としては、LCD38への表示の他に、LEDやランプ等の点灯・点滅による報知、ブザーの鳴動やスピーカからの音声再生等による報知等を例示することができる。
【0095】
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、電池74の電圧レベルの測定結果に基づいて、補間法等を用いることにより電池74の電圧レベルの推移を予測する場合の形態について説明したが、本第2の実施の形態では、電池74の電圧レベルの測定結果と、適用可能な電池の種類毎に予め記憶した放電特性を示す情報と、に基づいて電池74の種類を特定し、特定した電池74の種類に対応する放電特性に基づいて電圧レベルの推移を予測する場合の形態について説明する。
【0096】
なお、本第2の実施の形態に係るデジタルカメラの構成は、上記第1の実施の形態に係るデジタルカメラ10(図1及び図2参照。)と同様であるので、その説明を省略する。
【0097】
ところで、本第2の実施の形態にかかるデジタルカメラ10では、メモリ48Bの所定領域に、適用可能な電池の種類毎に放電特性を示す情報が放電特性テーブルとして予め記憶されている。
【0098】
上述したように、放電特性は電池の種類によって異なる(図5も参照。)が、実行する動作シーケンスによっても異なる。このため、本実施の形態に係る放電特性テーブルは、電池の種類毎で、かつ各動作シーケンス毎にそれぞれ異なるテーブルとしてメモリ48Bに格納されている。
【0099】
図9には、一例として、アルカリ電池の撮影シーケンスに対応する放電特性テーブル(以下、「アルカリ電池放電特性テーブル」という。)が示されている。同図に示されるように、当該アルカリ電池放電特性テーブルは、撮影シーケンス実行時におけるアルカリ電池の放電特性の各電圧レベルにおける電位差(ここでは、所定放電容量分(例えば、1%分)遡った電圧レベルから対応する電圧レベルを減算して得られる電位差)が、当該電圧レベルに対応付けられて記録されている。
【0100】
なお、当該アルカリ電池放電特性テーブルを構成するデータとしては、デジタルカメラ10にアルカリ電池を装着して撮影シーケンスを実行させる実験や、デジタルカメラ10の設計仕様及びアルカリ電池の一般的な放電特性を用いたコンピュータ・シミュレーション等により予め得られたデータを適用できる。
【0101】
以下、本第2の実施の形態に係るデジタルカメラ10の作用として、動作シーケンスを切り替えるタイミングでCPU40により実行される判定電圧レベル設定処理について図10を参照しつつ説明する。なお、図10は、当該判定電圧レベル設定処理を実行するためにCPU40によって実行される判定電圧レベル設定処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、図3と同一の処理を行うステップについては図3と同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
【0102】
ステップ150では、それまでにメモリ48Bに記録された電圧レベルV1及び電圧差Vd(図5も参照。)を、メモリ48Bに予め格納されている撮影シーケンスにおける全ての電池の放電特性テーブルと照合し、最も類似性の高い放電特性テーブルに対応する電池の種類を装着されている電池の種類であるものと特定する。
【0103】
次のステップ152では、後述する放電状態判定処理(図11も参照)で用いられる判定電圧レベルの設定が必要か否かを判定する。上記ステップ150で特定した電池74の種類と、前回特定した電池74の種類とが異なる場合は、当該判定が肯定判定となってステップ154に移行し、電池74の放電状態が、エンド電圧レベルに対応する放電容量に達した状態を示す判定電圧レベルVjeを設定する。なお、本実施の形態では、本ステップ154による判定電圧レベルVjeの設定は、メモリ48Bの実行中の動作シーケンスに対応する記憶領域に記憶することにより行われる。
【0104】
ここで、当該判定電圧レベルVjeは、実行中の動作シーケンスに最低限必要な電圧レベルである。一般に、動作シーケンスの実行時には、電圧レベルは図5に示す放電特性のようになだらかに推移するのではなく、実際には細かく変動しながら推移している。この電圧レベルの変動幅は、動作シーケンスの種類及び電池の種類によって異なる傾向にある。よって、判定電圧レベルVjeは、放電特性テーブルと上記動作シーケンス毎の電圧レベルの変動幅とを考慮して導出されるものである。
【0105】
本ステップ154の処理によってメモリ48Bに形成される判定電圧レベルテーブル(図示省略。)は、動作シーケンス毎に判定電圧レベルVjeが記憶されたものとなり、ステップ154によって判定電圧レベルVjeが設定される毎に書き換えられることになる。
【0106】
ステップ154の処理の終了後、及び上記ステップ152において否定判定となった場合には上記ステップ102に戻る。
【0107】
一方、デジタルカメラ10では、電源スイッチ56Bが操作されて電源が投入されると、CPU40において所定周期毎に放電状態判定処理が実行される。
【0108】
図11は、このとき実行される放電状態判定処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、以下、同図を参照して本実施の形態に係る放電状態判定処理について説明する。なお、図11の図7と同一の処理を行うステップについては図7と同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
【0109】
ステップ170では、上記ステップ122において取得したシーケンス情報により示される動作シーケンスに対応付けられた判定電圧レベルVjeを上述した図示しない判定電圧レベルテーブルから読み出す。
【0110】
次のステップ172では、上記ステップ120において取得した電圧レベルV1が、読み出した判定電圧レベルVjeよりも小さいか否かを判定する。当該判定が肯定判定の場合は、電池74の放電状態が上記使用可能な放電容量を越えて放電された状態であると判断してステップ174に移行し、終了シーケンスを実行した後に本放電状態判定処理を終了する。
【0111】
一方、ステップ170で否定判定の場合は、電池74の放電状態が上記使用可能な放電容量に達していない状態であると判断して、上記ステップ174の処理を実行することなく本放電状態判定処理を終了する。
【0112】
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10によれば、電池74の電圧レベルV1を検出し、検出した電圧レベルV1を、当該電池74の予め定められた放電状態を示す予め設定された判定電圧レベルVjeと比較することにより、当該電池74の放電状態を判定するに際し、異なる複数のタイミングで検出された各電圧レベルV0、V1及び当該各電圧レベル間の電圧差Vdに基づいて以後の電圧レベルの推移を予測し、当該予測結果に基づいて上記判定電圧レベルVjeを設定するようにしているので、適用される電池74の種類に拘らず電池74の放電状態を高精度に判定することができる。
【0113】
また、デジタルカメラ10によれば、放電特性を示す情報が適用可能な電池の種類毎に予め記憶された放電特性テーブルを備えており、異なる複数のタイミングで検出された各電圧レベルV1及び当該各電圧レベル間の電圧差Vdと、前記放電特性テーブルに記憶された放電特性を示す情報とに基づき、適用された電池74の種類を特定し、特定した電池74の種類に対応する放電特性に基づいて以後の電圧レベルV1の推移を予測するので、電池74の種類に応じた放電特性に基づいて以後の電圧レベルの推移を予測できる。
【0114】
さらに、デジタルカメラ10によれば、放電特性テーブルが電池の種類毎で、かつ各動作シーケンス毎にそれぞれ異なるテーブルとしてメモリ48Bに格納されているので、負荷変動が動作シーケンスによって異なる傾向にある場合であっても、電池74の放電状態を高精度に予測することができる。
【0115】
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ10によれば、動作シーケンス毎に判定電圧レベルVjeを設定し、当該複数の判定電圧レベルVjeを用いて電池74の放電状態の判定を行うので、負荷変動がカメラの作動状態によって異なる傾向にある場合であっても、電池74の放電状態を高精度に判定することができる。
【0116】
なお、本第2の実施の形態では、電池74の電圧レベルの推移を予測して、電池74の放電状態が使用可能な放電容量を越えた状態となったか否かを判定し、当該判定結果に応じて終了シーケンスを実行する形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記第1の実施の形態と同様に、電圧レベルの推移の予測結果から電池74の複数の放電状態を判定し、当該判定結果に基づいて報知や動作の制御を行なうようにしてもよい。
【0117】
また、上記各実施の形態で説明した判定電圧レベル設定処理プログラム(図3及び図10参照)、及び放電状態判定処理プログラム(図7及び図11参照)の処理の流れは一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0118】
また、上記各実施の形態に係るデジタルカメラ10の構成(図1及び図2参照)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0119】
更に、本発明は上記デジタルカメラに限られるものではなく、様々なカメラに適用可能である。
【0120】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、電池の電圧レベルを検出し、検出した電圧レベルを、当該電池の予め定められた放電状態を示す予め設定された判定電圧レベルと比較することにより、当該電池の放電状態を判定するに際し、異なる複数のタイミングで検出された各電圧レベル及び当該各電圧レベル間の電圧差に基づいて以後の電圧レベルの推移を予測し、当該予測結果に基づいて前記判定電圧レベルを設定するようにしているので、適用される電池の種類に拘らず電池の放電状態を高精度に判定することができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るデジタルカメラの構成を示す外観図である。
【図2】実施の形態に係るデジタルカメラの電気系の構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態に係る判定電圧レベル設定処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】実施の形態に係る撮影シーケンス実行時における測定結果の記憶状態を示す模式図である。
【図5】(A)はニッケル水素電池の一般的な放電特性を示す図であり、(B)はアルカリ電池の一般的な放電特性を示す図である。
【図6】第1の実施の形態に係る判定電圧レベルテーブルの構成を示す模式図である。
【図7】第1の実施の形態に係る放電状態判定処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】第1の実施の形態に係るLCDに表示される電池の放電状態を報知するためのマークの一例を示す模式図である。
【図9】実施の形態に係る撮影シーケンスに対応するアルカリ電池の放電特性テーブルの構成を示す模式図である。
【図10】第2の実施の形態に係る判定電圧レベル設定処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】第2の実施の形態に係る放電状態判定処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】LCDに表示される電池の放電状態を報知するためのマークの他の例を示す模式図である。
【図13】本発明の原理の説明に供する図であり、電池の放電容量に対する出力電圧の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
38 LCD(報知手段)
40 CPU(判定手段、予測手段、判定電圧レベル設定手段)
48B メモリ(放電特性記憶手段)
72 A/D変換器(検出手段)
74 電池

Claims (6)

  1. 電池から供給された電力により作動するカメラであって、
    前記電池の電圧レベルを検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された電圧レベルを、前記電池の予め定められた放電状態を示す予め設定された判定電圧レベルと比較することにより、当該電池の放電状態を判定する判定手段と、
    前記検出手段により異なる複数のタイミングで検出された各電圧レベル及び当該各電圧レベル間の電圧差に基づいて以後の電圧レベルの推移を予測する予測手段と、
    前記予測手段による予測結果に基づいて前記判定電圧レベルを設定する判定電圧レベル設定手段と、
    を備えたカメラ。
  2. 放電特性を示す情報を適用可能な電池の種類毎に予め記憶した放電特性記憶手段を更に備え、
    前記予測手段は、異なる複数のタイミングで検出された各電圧レベル及び当該各電圧レベル間の電圧差と、前記放電特性記憶手段に記憶された放電特性を示す情報とに基づいて前記電池の種類を特定し、特定した電池の種類に対応する放電特性に基づいて以後の電圧レベルの推移を予測する請求項1に記載のカメラ。
  3. 前記判定手段は、複数の判定電圧レベルを用いて前記電池の放電状態の判定を行い、
    前記判定電圧レベル設定手段は、複数の前記判定電圧レベルを設定する請求項1又は請求項2に記載のカメラ。
  4. 前記判定手段は、作動状態に応じた判定電圧レベルを用いて前記電池の放電状態の判定を行い、
    前記判定電圧レベル設定手段は、作動状態毎に判定電圧レベルを設定する請求項3に記載のカメラ。
  5. 前記判定手段は、前記電池の複数の放電状態を示す判定電圧レベルを用いて前記電池の放電状態の判定を行い、
    前記判定電圧レベル設定手段は、前記複数の放電状態に対応する判定電圧レベルを設定する請求項3に記載のカメラ。
  6. 前記判定手段の判定結果に応じて電池の放電状態を報知する報知手段を更に備えた請求項1乃至請求項5の何れかに記載のカメラ。
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