JP2004330776A - ガスバリア性積層フィルムおよびその製造方法 - Google Patents

ガスバリア性積層フィルムおよびその製造方法 Download PDF

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修 中村
Kinichi Toda
欽一 戸田
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Abstract

【課題】 架橋による透明性の低下の虞がなく、透明性に優れ、高湿度下でのガスバリア
性に優れたガスバリア性積層フィルム及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 基材フィルムの少なくとも片面に、エチレン含有量が1ないし19モル%
のエチレン・ビニルアルコール共重合体(b1)と(メタ)アクリル酸系重合体の組成物
(b3)の層からなるガスバリア層が積層されてなることを特徴とするガスバリア性積層
フィルム。
基材フィルムとして、フィルム表面に無機酸化物蒸着層が形成されたもの、あるいはフ
ィルム表面に変性プロピレン重合体層を形成したOPPフィルムを用いた場合には、より
基材密着性に優れた上記ガスバリア性積層フィルムを得ることが出来る。
【選択図】 なし

Description

本発明は、透明性を有し、酸素、水蒸気等のガスバリア性、特に高湿度下でのガスバリ
ア性に優れ、包装材料として優れたガスバリア性積層フィルムおよびその製造方法に関す
るものであり、より詳しくは、ガスバリア層として、フィルム基材の少なくとも片面に、
エチレン・ビニルアルコール共重合体と(メタ)アクリル酸系重合体との組成物からなる
ガスバリア層が形成されているガスバリア性積層フィルムおよびその製造方法に関する。
近年、酸素あるいは水蒸気等に対するバリア性材料として、フィルム基材に酸化ケイ素
、酸化アルミニウム等の無機酸化物を、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーテ
ィング法、化学気相成長法等で形成してなる透明ガスバリア性フィルムが注目されている
。かかる透明ガスバリア性フィルムは、一般には透明性、剛性に優れる二軸延伸ポリエス
テルフィルムからなる基材面に無機酸化物を蒸着したものであるため、そのままでは蒸着
層が使用時の摩擦等に弱く、包装フィルムとして使用する場合、後加工の印刷やラミネー
ト時、又は内容物の充填時に、擦れや伸びにより無機酸化物にクラックが入りガスバリア
性が低下することがある。
また、ガスバリア性を有するポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコール共重
合体を二軸延伸フィルム基材に積層する方法(例えば、特許文献1)、あるいはポリビニ
ルアルコールとポリ(メタ)アクリル酸との組成物を二軸延伸フィルム基材に被覆する方
法(例えば特許文献2)、ガスバリア性を有するポリビニルアルコールを金属酸化物薄膜
上に積層する方法(例えば特許文献3)、無機化合物からなる蒸着層面に水溶性高分子と
、(a)1種以上のアルコキシドおよび/またはその加水分解物または(b)塩化錫の少
なくとも1つを含む水溶液、或は水/アルコール混合溶液を主剤とするコーティング剤を
塗布した積層フィルム(特許文献4)、特定のオルガノシラン、シリル基含有フッ素系重
合体及びオルガノポリシロキサンからなるコーティング組成物を塗布してなる積層フィル
ム(特許文献5)、あるいはポリビニルアルコール系樹脂と金属アルコレート類からなる
コーティング剤を塗布してなるガスバリアコーティングフィルム(特許文献6)が提案さ
れている。
また、基材層に着目した技術としては、ポリビニルアルコールとポリ(メタ)アクリル
酸またはその部分中和の混合物から形成されたフィルムを熱可塑性樹脂の層に隣接して積
層したガスバリア性積層体が知られており(特許文献7)、熱可塑性樹脂層としては、特
に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン6、ナイ
ロン66、ナイロン12、ナイロン6・66共重合体、ナイロン6・12共重合体などの
ポリアミド、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、酢
酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリ
ル酸塩共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体などのポリオレフィン、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフェニレンサルファイドが例示されている。
また、熱可塑性樹脂からなる少なくとも一方向に延伸された基材層の少なくとも片面に
、60℃の水で15分間処理した場合の減少率が30%以下であるオレフィン含有量が1
〜25モル%のポリビニルアルコール系重合体層を有する積層体(特許文献8)が提案さ
れている。
しかしながら、ポリビニルアルコールを積層してなるガスバリア性フィルムは高湿度下
での酸素バリア性が低下し、ポリビニルアルコールとポリ(メタ)アクリル酸との組成物
は、架橋した際に黄変等により透明性が低下する場合がある。
二軸延伸ポリプロピレンフィルムは、透明性、機械的強度、剛性等にすぐれていること
から包装材料を始めとして広い分野で使用されていが、二軸延伸ポリプロピレンフィルム
は、僅かではあるが、酸素や水蒸気を透過するという特性があるため、これを食品、化粧
品、医薬品等の包装材料として用いる場合には、被包装物の劣化を防ぐために、通常、フ
ィルムの片面に酸素透過度や水蒸気透過度を少なくするためのガスバリア層が積層された
複合フィルムが用いられている。さらに、ポリビニルアルコールと(メタ)アクリル酸系
重合体との組成物は、ガスバリア性には優れているが、基材となる熱可塑性樹脂としてポ
リプロピレンを用いた場合には、コーティングによりそのまま積層出来ないものもあるこ
とが本発明者らの研究によって分かった。
また、特許文献8に記載された積層体は、ポリビニルアルコール系重合体の耐水性を改
良し、ガスバリア性、透明性に優れているが、コート液の粘度が高過ぎると、コーティン
グに支障を来すという問題があり、その対策として粘度を下げるために、重合度が500
以下のエチレン・ビニルアルコール共重合体を用いた場合には、積層体を10倍程度に延
伸する際に追随出来ずに膜が割れてしまうという問題がある。
特開昭60−157830号公報(特許請求の範囲) 特許第3203287号公報(請求項1) 特開平6−316025号公報(請求項1) 特許第2790054号公報(請求項1) 特開2000−63752号公報(請求項7、請求項11) 特開2002−173631号公報(請求項1、請求項11) 特開平7−205379号公報 特開2001−191461号公報
そこで、本発明の目的は、熱処理によるコート剤の架橋を行なっても黄変等による透明
性の低下が少なく、高湿度下でのガスバリア性に優れたガスバリア性積層フィルムを提供
することにある。また、本発明の他の目的は、アンカーコートなどの前処理を必要とする
ことなく、二軸延伸ポリプロピレンフィルム層に、(メタ)アクリル酸系重合体とエチレ
ン・ビニルアルコール共重合体との組成物からなるガスバリア層を積層したガスバリア性
積層フィルムを提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、二軸延伸ポリプロピレンフィルムの表面に、(メタ)ア
クリル酸系重合体とエチレン・ビニルアルコール共重合体との組成物からなるガスバリア
層を積層したガスバリア性積層フィルムの製造方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであって、次の要件からなること
を特徴とする。
すなわち、本発明によれば、フィルム基材(A)の少なくとも片面に、エチレン含有量
が1〜19モル%のエチレン・ビニルアルコール共重合体(b1)と(メタ)アクリル酸
系重合体(b2)との組成物(b3)からなるガスバリア層(B)が形成されてなること
を特徴とするガスバリア性積層フィルムが提供される。
また、本発明によれば、上記フィルム基材(A)の表面に無機酸化物蒸着層(a1)が
形成されてなり、該蒸着層面を介してガスバリア層(B)が形成されてなる上記ガスバリ
ア性積層フィルムが提供される。
また、本発明によれば、上記フィルム基材(A)が二軸延伸フィルムである上記ガスバ
リア性積層フィルムが提供される。
また、本発明によれば、上記二軸延伸フィルムが二軸延伸ポリエステルフィルムである
上記ガスバリア性積層フィルムが提供される。
また、本発明によれば、上記二軸延伸フィルムが二軸延伸ポリプロピレンフィルムであ
る上記ガスバリア性積層フィルムが提供される。
また、本発明によれば、組成物(b3)がエチレン・ビニルアルコール共重合体(b1)
95〜10重量%と(メタ)アクリル酸系重合体(b2)5〜90重量%との組成物であ
る上記ガスバリア性積層フィルムが提供される。
また、本発明によれば、組成物(b3)が架橋されてなる上記ガスバリア性積層フィル
ムが提供される。
また、本発明によれば、(メタ)アクリル酸系重合体(b2)が部分中和物である上記
ガスバリア性積層フィルムが提供される。
また、本発明によれば、(メタ)アクリル酸系重合体(b2)が、3ないし15%の部
分中和物である上記ガスバリア性積層フィルムが提供される。
また、本発明によれば、上記二軸延伸ポリプロピレンフィルムが、表面に変性プロピレ
ン重合体層(a2)が形成されてなり、該変性プロピレン重合体層(a2)面を介してガ
スバリア層(B)が形成されてなる上記ガスバリア性積層フィルムが提供される。
また、本発明によれば、変性プロピレン重合体(a2)が、不飽和カルボン酸もしくは
その誘導体をグラフト変性したものである上記ガスバリア性積層フィルムが提供される。
また、本発明によれば、ポリプロピレンと変性プロピレン重合体(a2)を共押出し成
形して積層シートを得た後、変性プロピレン重合体(a2)層側に、エチレン含有量が1
ないし19モル%のエチレン・ビニルアルコール共重合体(b1)と(メタ)アクリル酸
系重合体(b2)との組成物(b3)層をコーティングし、二軸延伸することを特徴とす
るガスバリア性積層フィルムの製造方法が提供される。
また、本発明によれば、ポリプロピレンと変性プロピレン重合体(a2)を共押出し成
形して積層シートを得た後、当該積層シートを縦方向に延伸し、次いで、変性プロピレン
重合体(a2)層側に、エチレン含有量が1ないし19モル%のエチレン・ビニルアルコ
ール共重合体(b1)と(メタ)アクリル酸系重合体(b2)との組成物(b3)層をコ
ーティングし、横方向に延伸することを特徴とするガスバリア性積層フィルムの製造方法
が提供される。
また、本発明によれば、変性プロピレン重合体(a2)が、不飽和カルボン酸もしくは
その誘導体をグラフト変性したものである上記ガスバリア性積層フィルムの製造方法が提
供される。
また、本発明によれば、(メタ)アクリル酸系重合体(b2)が、3ないし15モル%
の部分中和物である上記ガスバリア性積層フィルムの製造方法が提供される。
本発明によれば、フィルム基材(A)の少なくとも片面に、エチレン・ビニルアルコー
ル共重合体と(メタ)アクリル酸系重合体との組成物からなるガスバリア層を形成するこ
とにより、架橋による透明性の低下がほとんどなく、透明性に優れ、かつ、高湿度下での
酸素等のガスバリア性、耐屈曲性に優れたガスバリア層が提供される。
また、フィルム基材(A)として、表面に無機酸化物蒸着層が形成されたフィルムを用
い、蒸着層面を介してガスバリア層を被覆したガスバリア性積層フィルムは、これを包装
材料等に用いた場合、後加工の印刷やラミネート時、内容物の充填時における擦れや伸び
によるガスバリア性の低下がなく、優れたガスバリア性を示す。また、フィルムの着色が
少ないため、包装体の内容物を正しく認識することができ、特に高いガスバリア性が要求
される内容物、耐水性が要求される水物、ボイル、レトルト等の食品包装材料を始め、医
療用途、工業用途等さまざまな包装材料として好適に使用することができる。
更に、フィルム基材(A)として、表面に変性プロピレン重合体層が形成されたOPP
フィルムを用い、該変性プロピレン重合体層を介してガスバリア層を被覆すると、基材フ
ィルムにガスバリア層が強固に接着したガスバリア性積層フィルムが得られる。このガス
バリア性積層フィルムは、OPPフィルム本来の特性である透明性、機械的強度、剛性等
に優れるという特徴に加え、酸素や水蒸気の透過を抑制する性質に優れるので、包装材料
、特に内容物として酸素や水の影響を受けやすい食品類、化粧品類、医薬品等の包装材料
として好適に使用することができる。
本発明のガスバリア性積層フィルムの構成について詳細に説明する。
フィルム基材(A
本発明にかかるフィルム基材(A)は熱可塑性樹脂からなるフィルムであり、好ましく
は二軸延伸してなるフィルムである。
かかる熱可塑性樹脂としては、種々公知の熱可塑性樹脂、例えば、ポリオレフィン(ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ4−メチル・1−ペンテン、ポリブテン等)、ポリエ
ステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート等)、ポリアミド(ナイロン−6、ナイロン−66、ポリメタキシレンアジパミ
ド等)、あるいはこれらの混合物を例示することができる。これらのなかでは、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド等が延伸性、透明性、剛性が良好なフ
ィルムが得られるので好ましい。
本発明にかかるフィルム基材(A)は、これら熱可塑性樹脂を用いて種々公知の方法で
成形して得られるフィルムであり、又、二軸延伸フィルム基材はこれら熱可塑性樹脂を用
いて種々公知の方法で二軸延伸して得られるフィルムである。具体的には、二軸延伸ポリ
エステルフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム、二軸延伸ポリアミドフィルムが挙
げられ、中でも二軸延伸ポリエステルフィルム及び二軸延伸ポリプロピレンフィルムが耐
酸性、剛性、透明性に優れている。
本発明におけるフィルム基材(A)には、本発明の効果を損ねない範囲で紫外線吸収剤
、酸化防止剤、帯電防止剤、界面活性剤、顔料、蛍光増白剤等、さらにシリカ、炭酸カル
シウム、酸化チタン等の無機粒子、アクリル、スチレン等を構成成分とする有機粒子を必
要に応じて適宜添加してもよい。
無機酸化物蒸着(a1)層を有するフィルム基材
本発明において、基材フィルム(A)として好ましい態様は、上記フィルム基材(A)
の表面に無機酸化物蒸着層(a1)が形成されているフィルムを用いる態様である。無機
酸化物としては、クロム、亜鉛、コバルト、アルミニウム、錫及び珪素等の無機酸化物が
挙げられ、中でも酸化アルミニウム、シリカ(酸化珪素)が透明性に優れるので好ましい

これらの無機酸化物をフィルム基材に蒸着するには、真空蒸着法、スパッタリング法、
イオンプレーティング法、化学気相成長法等の公知の方法により、上記無機酸化物を蒸着
させることができる。
この基材フィルムは、該蒸着層(a1)面を介してガスバリア層(B)が積層されるこ
とにより、得られる積層フィルムは、包装材料として用いた場合に、後加工の印刷やラミ
ネート時、内容物の充填時における擦れや伸びによるガスバリア性の低下がなく優れたガ
スバリア性を示す。また、フィルムの着色が少ないため、内容物を正しく認識することが
可能であり、特に高いガスバリア性が求められる内容物、耐水性また耐熱水性が要求され
る水物、ボイル、レトルト等の食品包装材料を始め、医療用途、工業用用途等さまざまな
包装材料として好適に使用し得る。
変性プロピレン重合体(b2)の層を有する二軸延伸ポリプロピレンフィルム
また、本発明において、基材フィルムとして好ましい他の態様は、二軸延伸ポリプロピ
レンフィルムの表面に変性プロピレン重合体(a2)層を形成したものを基材フィルムと
して用いる態様である。この基材フィルムは、該変性プロピレン重合体(a2)層面を介
してガスバリア層(B)と積層されることが重要であり、これによって、アンカーコート
などの前処理を必要とすることなく、二軸延伸ポリプロピレンフィルム層に、エチレン・
ビニルアルコール共重合体(b1)と(メタ)アクリル酸系重合体(b2)との組成物か
らなるガスバリア層を好適に積層したガスバリア性積層フィルムを提供することが出来る
本発明において用いる二軸延伸ポリプロピレンフィルム(以下、「OPPフィルム」と
呼ぶことがある)とは、プロピレンの単独重合体、または主体量のプロピレンとに少量、
通常5モル%以下のプロピレン以外のα−オレフィン、例えばエチレン、1−ブテン、1
−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテンとの共重合体を逐次、あるいは同
時に二軸延伸して得られるフィルムである。 このOPPフィルムはそれ自体極性基を有
していないために、フィルム表面にガスバリア層である、エチレン・ビニルアルコール共
重合体と(メタ)アクリル酸系重合体との組成物層をコーティングしたとしても、そのま
までは接着性に優れた積層フィルムが得られない虞がある。
本発明の重要な特徴は、ポリプロピレンフィルムが無延伸または縦方向の一軸延伸の状
態で、フィルム表面に変性プロピレン重合体(a2)の層を形成せしめ、その上から、上
記エチレン・ビニルアルコール共重合体(b1)と(メタ)アクリル酸系重合体(b2)
との組成物(b3)層をコーティングし、次いで、これを延伸し最終的に得られたフィル
ムを二軸延伸フィルムとする。
したがって、ガスバリア層を形成する前のポリプロピレンフィルムが無延伸の場合はそ
の後の延伸は二軸延伸になり、ポリプロピレンフィルムが縦方向に一軸延伸されたもので
あれば、その後の延伸は、横方向への一軸延伸であってもよく、最終のポリプロピレンフ
ィルムが二軸延伸されていれば良い。
OPPフィルムと、エチレン・ビニルアルコール共重合体(b1)と(メタ)アクリル
酸系重合体(b2)との組成物(b3)層からなるガスバリア層の間に本発明の変性プロ
ピレン重合体(a2)が介在することにより、上記したOPPフィルムにガスバリア層を
ラミネートするに際し、特定の延伸手段を組み合わせることにより、フィルム自体が極性
基を有していないOPPフィルム表面に、ガスバリア層であるエチレン・ビニルアルコー
ル共重合体(b1)と(メタ)アクリル酸系重合体(b2)の組成物(b3)層が優れた
接着強度をもって好適に積層される。
本発明にかかる変性プロピレン重合体(a2)とは、プロピレンの単独重合体、または
主体量のプロピレンに、例えば10モル%以下のエチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、
4−メチル−1−ペンテン、1−オクテンなどのα−オレフィンを共重合した共重合体に
、極性基を付与して変性したものである。極性基を付与する方法は、とくに限られるもの
ではないが、不飽和カルボン酸もしくはその誘導体をグラフト変性したものがOPPフィ
ルムと上記ガスバリア層との接着性の改善効果に優れている点で好ましい。
不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、マレイン酸、フマール酸、テトラヒドロフタ
ル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、エンドシス−ビシクロ
[2,2,1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボン酸(商標名:ナジック酸)などが
挙げられ、その誘導体としては、酸ハライド、アミド、イミド、無水物、エステルなどが
挙げられる。
かかる誘導体の具体例としては、例えば、マレイミド、無水マレイン酸、無水シトラコ
ン酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジメチル、グリシジルマレエート等が挙げられ
、なかでも、不飽和ジカルボン酸またはその無水物が好適であり、特にマレイン酸、ナジ
ック酸またはこれらの酸無水物が好ましく用いられる。不飽和カルボン酸もしくはその誘
導体でグラフト変性された変性プロピレン重合体は、好ましくは、変性前のプロピレン重
合体に基づいて0.05ないし15重量%、より好ましくは0.1ないし10重量%の不
飽和カルボン酸もしくはその誘導体でグラフト変性されている。
変性プロピレン重合体(a2)は、好ましくはメルトフローレート(MFR、230℃
)が0.1ないし50g/10分、より好ましくは0.3ないし30g/10分である。
また、変性プロピレン重合体は、不飽和カルボン酸もしくはその誘導体のグラフト量が前
記範囲内にある限り、不飽和カルボン酸もしくはその誘導体で変性された変性プロピレン
系重合体と未変性のプロピレン系重合体との組成物であってもよい。
ガスバリア層(B)
本発明において、上記基材フィルムに積層されるガスバリア層(B)は、エチレン・ビ
ニルアルコール共重合体(b1)と(メタ)アクリル酸系重合体(b2)との組成物(b
3)からなるものである。
エチレン・ビニルアルコール共重合体(b1)と(メタ)アクリル酸系重合体(b2)
との組成物(b3)は、それぞれが水または溶剤を用いた溶液状で混合され、基材フィル
ム面に積層される。ガスバリア層の厚みは用途に応じて適宜設定されるが、通常0.05
ないし10μmであり、0.1ないし5μm程度の厚みに形成されることが好ましい。
エチレン・ビニルアルコール共重合体(b1
本発明に係わるエチレン・ビニルアルコール共重合体(b1)は、エチレン含有量が1
ないし19モル%、好ましくは3ないし15モル%のエチレンとビニルアルコールとの共
重合体であって、好ましくは重合度が100ないし2500、更に好ましくは300ない
し1500の範囲にある。このエチレン・ビニルアルコール共重合体は、通常、エチレン
と酢酸ビニルとの共重合体を鹸化することにより得られる。本発明において用いる好まし
いエチレン・ビニルアルコール共重合体の鹸化度の範囲は好ましくは85ないし99.9
%であり、更に好ましくは92ないし99.9%の範囲である。
エチレン含有量が1モル%未満の共重合体あるいはビニルアルコール単独重合体は、後
述する(メタ)アクリル酸系重合体(b2)との組成物をフィルム基材(A)に塗布した
後、加熱・架橋を行なうと膜が黄色あるいは褐色に変色する虞がある。また、エチレン含
有量が19モル%を越える共重合体は、(メタ)アクリル酸系重合体(b2)との組成物
をフィルム基材(A)に塗布する場合に、当該組成物の水又は水/低級脂肪族アルコール
混合系への溶解が困難になる虞があり、また、該組成物を塗布後、乾燥する際に白化する
虞がある。
また、重合度が100以下のエチレン・ビニルアルコール共重合体は十分なガスバリア
性が得られない虞があり、重合度が2500を越えると、エチレン・ビニルアルコール共
重合体は(メタ)アクリル酸系重合体(b2)との組成物をフィルム基材に塗布する場合
に、コート液の粘度が高くコーティング時に支障を来す虞がある。また、鹸化度が85モ
ル%よりも小さいエチレン・ビニルアルコール共重合体は、十分なガスバリア性を得るこ
とができない虞がある。
(メタ)アクリル酸系重合体(b2
本発明において(メタ)アクリル酸系重合体(b2)とは、アクリル酸および/または
メタクリル酸を主体とする重合体を意味する。本発明における(メタ)アクリル酸系重合
体としては、(メタ)アクリル酸と(メタ)アクリル酸のエチルまたはブチルエステルあ
るいは(メタ)アクリル酸アミドとの共重合体、これらのアルカリ金属塩もしくはアンモ
ニウム塩が用いられる。
(メタ)アクリル酸系重合体(b2)の重合度は、通常30ないし3000の範囲であ
り、50ないし2000の範囲のものがより好ましい。ポリ(メタ)アクリル酸の重合度
が30未満のものは十分なガスバリア性が得られない虞があり、3000を越える場合は
、エチレン・ビニルアルコール共重合体(b1)との組成物をフィルム基材に塗布する場
合に、コート液の粘度が高くコーティング時に支障をきたす虞がある。
なお、組成物(b3)をポリプロピレンに塗布して延伸する場合は、50ないし200
0の範囲のポリ(メタ)アクリル酸系重合体が延伸に容易に追随出来るので好ましい。
本発明においては、(メタ)アクリル酸系重合体(b2)として、その部分中和物、好
ましくは20%以下、より好ましくは1〜20%、とくに好ましくは3〜15%の範囲の
重合体を用いると、得られるガスバリア性積層フィルムのガスバリア性が更に優れたもの
が得られると共に、透明性にも優れているので好ましい。
係る部分中和物は、(メタ)アクリル酸系重合体のカルボキシル基をアルカリで部分的
に中和する(即ち、カルボン酸塩とする)ことにより得ることができる。アルカリとして
は、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、アンモニア(アンモ
ニア水を含む)などが挙げられる。部分中和物は、通常、(メタ)アクリル酸系重合体の
水溶液にアルカリを添加することにより調製する。(メタ)アクリル酸系重合体とアルカ
リの量比を調整することにより、所望の中和度とすることができる。
本発明によれば、後述する実施例からも明らかなように、(メタ)アクリル酸系重合体
(b2)の中和度は、得られた積層フィルムの外観やフィルム基材との密着性に影響する

中和度とは、自体公知の下記の式によって求められる。
中和度=(X/Y)×100(%)
ここに、X:部分中和されたPAA1g中の中和されたカルボキシル基の全モル数であ
り、Y:部分中和する前のPAA1g中のカルボキシル基の全モル数である。
組成物(b3
本発明において基材フィルム(A)の少なくとも片面に形成されるガスバリア層を構成
する組成物(b3)は、上記したエチレン・ビニルアルコール共重合体(b1)が95〜
10重量%、好ましくは65〜10重量%と、(メタ)アクリル酸系重合体(b2)が5
〜90重量%、好ましくは35〜90重量%の組成物である。
本発明の組成物(b3)をフィルム基材(A)上に塗布するためには、溶液あるいは分
散体の形で塗布することが好ましく、溶媒あるいは分散媒体としては、コスト、作業環境
面から水又は水/アルコール混合系が好ましい。それら溶液または分散体の固形分濃度は
通常1〜40重量%であり、好ましくは5〜20重量%である。上記固形分濃度が1%未
満では、一定の塗膜厚みを得るために厚塗りが必要となり生産性が低下する虞があり、ま
た濡れ性も低下する虞がある。一方、40%を越えたものは、粘度が高く塗布ムラが生じ
る虞がある。
上記組成物(b3)層は、熱処理を行なうことによって組成物層の耐水性をさらに向上
させることができる。熱処理の条件は、基材フィルム(A)に悪影響のない範囲で高いこ
とが好ましく、処理時間は変色や分解の生じない範囲で長い方が好ましい。例えば、基材
が二軸延伸ポリエステルフィルムの場合、温度は180〜230℃が好ましく、時間は数
十秒から数十分が好ましい。
また、熱処理の際、エチレン・ビニルアルコール共重合体(b1)と(メタ)アクリル
酸系重合体(b2)との架橋(エステル化反応)を促進するために、種々公知のエステル
化触媒を組成物(b3)層の表面にコートあるいは組成物(b3)に添加しておいてもよ
い。本発明の組成物(b3)の溶液又は分散液には、必要に応じて滑剤、スリップ剤、ア
ンチ・ブロッキング剤、帯電防止剤、防曇剤、顔料、染料、無機または有機の充填剤等の
各種添加剤を本発明の目的を損なわない範囲で添加してもよい。
ガスバリア性積層フィルム
本発明のガスバリア性積層フィルムは、上記基材フィルム(A)の少なくとも片面に上
記ガスバリア層(B)を形成させたものであり、基材フィルム(A)の表面に無機酸化物
層(a1)が形成されたフィルムまたは変性プロピレン重合体層(a2)が形成されたフ
ィルムを用いる場合には、無機酸化物(a1)層または変性プロピレン重合体(a2)層
を介してガスバリア層(B)を形成させることが重要である。
本発明のガスバリア性積層フィルムの厚さは用途に応じて適宜決定され得るが、通常は
、フィルム基材(A)の厚さが5〜100μm、好ましくは9〜60μm、ガスバリア層
(B)の厚さが0.05〜10μm、好ましくは0.1〜5μm、ガスバリア性積層フィ
ルム全体の厚さが5〜110μm、好ましくは9〜70μmの範囲にある。
特に、本発明の請求項10に規定する、表面に変性プロピレン重合体(a2)の層が形
成された二軸延伸ポリプロピレンフィルムをフィルム基材として用いたガスバリア性積層
フィルムは、変性プロピレン重合体(a2)の層を介して、エチレン・ビニルアルコール
共重合体(b1)と(メタ)アクリル酸系重合体(b2)との組成物(b3)らなるガス
バリア層(B)を形成してなるものである。この際、二軸延伸ポリプロピレンフィルム上
に上記ガスバリア層を単にコーティングしただけでは、基材フィルムとガスバリア層の接
着性が劣るため、包装等の目的に使用するに適した複合フィルムとはなり得ない。
そこで、本発明においては、無延伸または縦方向に延伸した二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルム上に変性プロピレン重合体(a2)の層を介してエチレン・ビニルアルコール共重
合体(b1)と(メタ)アクリル酸系重合体(b2)との組成物(b3)からなるガスバ
リア層(B)を積層させ、次いでこれを少なくとも横方向に延伸し、最終的に二軸延伸し
た積層フィルムとすることにより、基材である二軸延伸ポリプロピレンフィルム上に上記
ガスバリア層(B)が強固に密着した複合フィルムが得られる。
本発明のガスバリア層が積層されたOPPフィルムにおける各層の厚さは、用途に応じ
て、剛性、機械的強度あるいは経済性などを勘案して適宜決められるが、通常、基材フィ
ルムの厚さが10ないし100μm、好ましくは15ないし60μm、変性プロピレン重
合体(a2)層の厚さが0.2ないし10μm、好ましくは0.5ないし5μm、エチレ
ン・ビニルアルコール共重合体(b1)と(メタ)アクリル酸系重合体(b2)との組成
物(b3)からなるガスバリア層(B)の厚さが0.05ないし10μm、好ましくは0
.1ないし5μmの範囲にある。
本発明の上記OPPフィルムを基材とするガスバリア性積層フィルムは、少なくとも基
材フィルムであるOPPフィルムの片面に、変性プロピレン重合体層(a2)を介して上
記ガスバリア層(B)が積層されてなることが必要であるが、必ずしもこの構成に限定さ
れるものではなく、必要に応じて、その外層として他のプラスチックフィルム層を積層す
ることもできる。また、この複合フィルムには、各層のいずれかに、紫外線吸収剤、防曇
剤、充填剤、酸化防止剤、滑剤、顔料、帯電防止剤などの自体公知の配合剤を添加するこ
とができる。
本発明のガスバリア性積層フィルムは、種々公知の方法で製造し得る。例えば、フィル
ム基材(A)の少なくとも片面に、エアーナイフコーター、ダイレクトグラビアコーター
、グラビアオフセット、アークグラビアコーター、グラビアリバースおよびジェットノズ
ル方式等のグラビアコーター、トップフィードリバースコーター、ボトムフィードリバー
スコーターおよびノズルフィードリバースコーター等のリバースロールコーター、5本ロ
ールコーター、リップコーター、バーコーター、バーリバースコーター、ダイコーター等
種々公知の塗工機を用いて、上記基材フィルム上に、エチレン・ビニルアルコール共重合
体(b1)とポリ(メタ)アクリル酸系重合体(b2)との組成物(b3)の溶液あるい
は分散体中の固形分の量で0.05〜10g/m2 、好ましくは0.1〜5g/m2 とな
るように塗布した後、50〜140℃の温度で乾燥することにより得られる。分散体を塗
布する面との密着性を改良するために予めコロナ処理等を行なっていてもよい。
また、本発明のガスバリア性積層フィルムは、積層フィルムの組成物(b3)層面ある
いは他の片面に、熱融着層を積層することにより、ヒートシール可能な包装用フィルムと
して好適なガスバリア性積層フィルムとなる。かかる熱融着層としては、通常熱融着層と
して公知のエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテ
ン、1−オクテン等のα−オレフィンの単独若しくは共重合体、高圧法低密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン(所謂LLDPE)、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン
、ポリプロピレンランダム共重合体、ポリブテン、ポリ4−メチル・1−ペンテン、低結
晶性あるいは非晶性のエチレン・プロピレンランダム共重合体、エチレン・1−ブテンラ
ンダム共重合体、プロピレン・1−ブテンランダム共重合体等のポリオレフィン若しくは
2種以上の組成物、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・(メタ)アク
リル酸共重合体またはその金属塩、あるいはEVAとポリオレフィンとの組成物等から得
られる層である。これらの中でも高圧法低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン(
所謂LLDPE)、高密度ポリエチレン等のエチレン系重合体から得られる熱融着層が低
温ヒートシール性、ヒートシール強度に優れるので好ましい。
ガスバリア性積層フィルムの製造方法
本発明の請求項10に規定する、表面に変性プロピレン重合体層(a2)が形成された
OPPフィルムを基材フィルムとして用いた場合のガスバリア性積層フィルムの製造方法
に付いて説明する。
このガスバリア性積層フィルムは、先ず、基材となるポリプロピレンと変性プロピレン
重合体(a2)とを共押出し成形してシートを得た後、変性プロピレン重合体(a2)層
側に、エチレン・ビニルアルコール共重合体(b1)と(メタ)アクリル酸系重合体(b
2)との組成物(b3)の(水)溶液をコーティングした後、当該積層フィルムを二軸延
伸する方法、あるいは、ポリプロピレンと変性プロピレン重合体(a1)とを共押出し成
形した後、縦方向に延伸してシートを得、その後で、変性プロピレン重合体層側に、エチ
レン・ビニルアルコール共重合体(b1)と(メタ)アクリル酸系重合体(b2)との組
成物(b3)の(水)溶液をコーティングした後、当該積層フィルムを横方向へ延伸する
方法によって得ることができる。つまり、エチレン・ビニルアルコール共重合体(b1)
と(メタ)アクリル酸系重合体(b2)との組成物(b3)の(水)溶液をコーティング
する、ポリプロピレンと変性プロピレン重合体との共押出しシートは、無延伸または縦方
向へ一軸延伸されたものである。
なお、本発明の請求項12においては、共押出しシートを二軸延伸したフィルムにガス
バリア層をコーティングする方法は含んでいないが、それは次の理由によるものである。
つまり、変性プロピレン重合体は融点(約150〜160℃)近傍以上の熱を加えるこ
とによりガスバリア層(被接着層)とより強く接着する。一方、ポリプロピレンを二軸延
伸する温度は160℃前後であり、また熱固定時の温度も160℃前後であるので、延伸
時の熱あるいはその後の熱固定(熱処理)時の熱を利用して変性プロピレン重合体層とガ
スバリア層をより強く、且つ容易に接着することが出来ることによる。
なお、上記無延伸または縦方向への一軸延伸した共押出しシート(フィルム)へコーテ
ィングするガスバリア層は、前述したガスバリア層のコーティング方法と同様に行なうこ
とができる。
溶液あるいは分散体の溶媒、分散媒としては、水、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール等の低級脂肪族アコール、アセトン等の種々公知の有機溶媒
が使用出来るが、作業環境の面から水又は水/低級脂肪族アルコール混合系の溶媒が好ま
しい。溶媒あるいは分散体の塗布量は、固形分の量で通常0.5ないし100g/m2
好ましくは1ないし50g/m2 の範囲であり、塗布後は、50ないし140℃で10秒
ないし3分程度乾燥することによりガスバリア層を形成することができる。
この際、ガスバリア層をコーティングする変性プロピレン重合体(a1)の層側には、
ガスバリア層との濡れ性をよくするために、予めコロナ処理等の表面処理を行なっておい
てもよい。ガスバリア性積層フィルムを得る際の延伸温度および延伸倍率は、とくに限定
されるものではなく、一般に行なわれている条件、つまり、同時二軸延伸であれば、ガス
バリア層をコーティングした後に乾燥して、延伸温度が150ないし190℃で、延伸倍
率が縦・横各々3ないし10倍の範囲、逐次二軸延伸であれば、縦延伸温度が100ない
し145℃、延伸倍率が4.5ないし6倍の範囲で行ない、ガスバリア層をコーティング
した後の横延伸温度を150ないし190℃、延伸倍率が9ないし11倍程度の範囲に延
伸すれば良い。
以下に、実施例を示して本発明を説明するが、本発明はこの実施例によって制限される
ものではない。
エチレン・ビニルアルコール共重合体(重合度:500、鹸化度:98.5モル%、エ
チレン含有量:8モル%)を熱水中で溶解し、5%水溶液Aを得た。また、ポリアクリル
酸(和光純薬工業社製、重合度:2080,25%水溶液)を水酸化ナトリウムで10%
の中和を行ない水で希釈して5%水溶液Bを得た。その後、AとBを表1に記載の各比率
で混合しコート液を作成した。
このコート液を、厚さ12μmの二軸延伸ポリエステルフィルム(商品名「エンブレッ
トPET12」ユニチカ製)のコロナ処理面に、メイヤーバーでコートし、熱風乾燥機で
乾燥して厚さ1.5μmのガスバリア層を形成した。その後、このフィルムを厚紙に固定
し、200℃のオーブン中で15分間熱処理を行ないガスバリア性積層フィルムを得た。
得られたガスバリア性積層フィルムの性能を以下の方法で評価した。
・酸素透過度;
酸素透過度測定器(MOCON社製OX−TRAN2/20)を使用し、 20℃、
80%RH、コンディショニング6時間の条件で測定した。単位は、 ml/m2 ・da
y・MPaである。
・透明性:
分光光度計(日本分光工業社製 Ubest−35型)を使用し、波長 500nm
及び400nmの光線透過率(%)を測定した。数値が大きい程、 透明性が良いことを
示す。結果を表1に示す。
Figure 2004330776
<比較例1>
実施例1のエチレン・ビニルアルコール共重合体の代わりにポリビニルアルコール(商
品名「PVA105MC」クラレ社製、重合度:500、鹸化度:98.5モル%)を熱
水中で溶解し、5%水溶液Dを得た。水溶液Bは実施例1と同じとし、D:B=35:6
5の比率で混合し、コート液を得た。次いで、実施例1と同様にしてガスバリア性積層フ
ィルムを得た。
得られたガスバリア性積層フィルムを実施例1に準じて評価した結果、酸素透過率は、
4.8ml/m2 ・day・MPaであり、光線透過率は、78%及び70%であった。
<比較例2>
比較例1と同じ水溶液D及びBを使用し、D:B=20:80の比率で混合し、コート
液を得た。このコート液を用いて実施例1と同様にしてガスバリア性積層フィルムを得た
。得られたガスバリア性積層フィルムを実施例1に準じて評価した結果、酸素透過率は、
4.1ml/m2 ・day・MPaであり、光線透過率は、81%及び77%であった。
実施例1の結果を示す表1と比較例1、2の結果から、エチレン・ビニルアルコール共
重合体(b1)(メタ)アクリル酸系重合体(b2)との組成物(b3)を積層した実施
例1におけるガスバリア性積層フィルムは、比較例1、2と比較すると酸素透過率は同程
度であるが、光線透過率が優れており、透明性が良好であることが分かる。
実施例1で得られたエチレン・ビニルアルコール共重合体の5%水溶液Aと、ポリアク
リル酸の水溶液Bを、A:B=25:75の比率で混合しコート液を得た。
このコート液を、厚さ12μmの酸化アルミニウム蒸着二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルム(商品名「TL−PET H#12」東セロ社製)の酸化アルミニウム蒸
着面にメイヤーバーでコートし、熱風乾燥機で乾燥して厚み0.5μmのガスバリア層を
形成した。その後、この積層フィルムを厚紙に固定し、200℃のオーブン中で5分間熱
処理を行ない、ガスバリア性積層フィルムを得た。
得られたガスバリア性積層フィルムの酸素透過度を測定したところ、3.1ml/m2
・day・MPaであった。また、得られたガスバリア性積層フィルムの波長500nm
及び400nmの光線透過率を測定したところ、91%及び89%であった。
実施例2と同じコート液を用いて、ガスバリア層の厚みを0.25μmにした以外は、
実施例2と同様にしてガスバリア性積層フィルムを得た。得られたガスバリア性積層フィ
ルムの酸素透過度は、2.9ml/m2 ・day・MPaであり、波長500nm及び4
00nmの光線透過率は、92%及び89%であった。
実施例2において、(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液として、ポリアクリル酸(商
品名「ジュリマーAC10L」日本純薬社製、重合度:350,濃度:40%水溶液)を
水酸化ナトリウムで15%の中和を行ない、水で希釈した5%水溶液Bを用い、A:B=
20:80の比率で混合してコート液を得た以外は、実施例2と同様にして、厚み0.5
μmのガスバリア層を有するガスバリア性積層フィルムを得た。
得られたガスバリア性積層フィルムの酸素透過度は、3.0ml/m2 ・day・MP
aであり、波長500nm及び400nmの光線透過率は、91%及び89%であった。
実施例4と同じコート液を使用し、このコート液を実施例2で用いた厚さ12μmの酸
化アルミニウム蒸着二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの酸化アルミニウム蒸
着面にメイヤーバーでコートし、実施例4と同様にして厚み0.25μmのガスバリア層
を形成し、熱処理してガスバリア性積層フィルムを得た。
得られたガスバリア性積層フィルムの酸素透過度は、3.6ml/m2 ・day・MP
aであり、波長500nm及び400nmの光線透過率は、90%及び88%であった。
実施例4において、重合度:300、鹸化度:98.5モル%、エチレン含有量:8モ
ル%のエチレン・ビニルアルコール共重合体を熱水中で溶解し、5%水溶液とした以外は
、実施例4と同様にして0.5μmのガスバリア層を有するガスバリア性積層フィルムを
得た。
得られたガスバリア性積層フィルムの酸素透過度は、2.0ml/m2 ・day・MP
aであり、波長500nm及び400nmの光線透過率は、91%及び89%であった。
<比較例3>
実施例2のエチレン・ビニルアルコール共重合体の代わりにポリビニルアルコール(商
品名「PVA105MC」クラレ社製、重合度:500、鹸化度:98.5モル%)を熱
水中で溶解し、5%水溶液を得た。
このコート液のみを、厚さ12μmの酸化アルミニウム蒸着二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフィルム(商品名「TL−PET H#12」東セロ社製)の酸化アルミニウ
ム蒸着面にメイヤーバーでコートし、熱風乾燥機で乾燥して厚み3μmのガスバリア層を
形成させてガスバリア性積層フィルムを得た。
得られたガスバリア性積層フィルムの酸素透過度は10.9ml/m2 ・day・MP
aであり、波長500nm及び400nmの光線透過率は92%及び90%であった。
以上の実施例2ないし6と比較例3の評価結果から明らかなように、無機酸化物蒸着層
の上に、本発明のエチレン・ビニルアルコール共重合体(b1)と(メタ)アクリル酸系
重合体(b2)との組成物(b3)からなるガスバリア層(B)を被覆したガスバリア性
積層フィルムは、酸素透過性が低く、かつ熱処理後も光線透過率(透明性)に優れている
ことが分かる。
二軸延伸フィルム成形機を用いて下記のOPP積層フィルムを得た。
融点:162℃、MFR(230℃):2g/10分のポリプロピレンを基材層とし、
その片面に、融点:165℃、MFR(230℃):3g/10分の無水マレイン酸でグ
ラフト変性した変性プロピレン重合体を共押出しして積層フィルムを得た。
得られた積層フィルムを縦方向に5倍に延伸した後、変性プロピレン重合体をコロナ処
理し、変性プロピレン重合体(a2)の層側に、エチレン・ビニルアルコール共重合体(
重合度300、エチレン含有量8モル%、鹸化度98.5モル%・濃度10%)とポリア
クリル酸(商品名「ジュリマーAC10L」・日本純薬社製、重合度350、濃度40%
水溶液を10%に希釈)とを表2に示した割合で混合した水溶液をコーティングしたのち
、140℃、30秒の条件で乾燥した。
なお、ポリアクリル酸については、中和度が0%、5%、10%および20%のものを
それぞれの混合割合で使用した。
次いで、160℃の熱風を循環させたテンター内で横方向に10倍に延伸した後、15
0℃で5秒間熱風固定して、二軸延伸したポリプロピレン複合フィルムを得た。得られた
複合フィルムの各層の厚さは、ポリプロピレン基材フィルム層が20μm、変性プロピレ
ン重合体層が1μm、ガスバリア層が0.25μmであった。
得られたガスバリア性積層フィルムの外観、基材との密着性および酸素透過度を以下の
方法で評価し、結果を表2に示した。
・外観・・・得られたOPP複合フィルムの外観を視覚によって評価した。
○:良好
△:白いムラが生じる
×:連続した膜(ガスバリア層)が形成されない
・基材密着性・・・セロファンテープ剥離;
OPP複合フィルムのガスバリア層にニチバン社製セロファンテープ(幅 24mm)
を長さ6cm貼り付け、指で強く押さえた後、貼り付けたセロファンテープを180度の
角度で勢いよく剥し、ガスバリア層の状態を観察した。
○:剥離なし
△:10%未満の剥離が認められる
×:10%以上の剥離が認められる
・酸素透過度;
酸素透過度測定器(MOCON社製OX−TRAN2/20)を使用し、20℃、0
%RH、コンディショニング1時間の条件で測定した。単位は、ml/m2 ・day・M
Paである。
なお、表中に「−」で示した箇所は、OPP複合フィルムの外観が不良のため、基材密
着性および酸素透過度の測定は行なわなかったことを意味する。
Figure 2004330776
<比較例4>
実施例7における変性プロピレン重合体を用いることなく、ポリプロピレンフィルムに
エチレン・ビニルアルコール共重合体とポリアクリル酸の混合物水溶液をコーティングし
た以外は、実施例1と同様に行なった。
ただし、ガスバリア層としては、10%の中和度のポリアクリル酸7:エチレン・ビニ
ルアルコール共重合体3の割合で混合した水溶液を用いた。
得られた複合フィルムは、外観は、良好であったが、基材剥離性は、100%の剥離が
見られ、包装材料として使用できるものではなかった。
本発明によって得られるガスバリア性積層フィルムは、ガスバリア層と基材層との接着
製に優れると共に、架橋による透明性の低下の虞がなく、透明性に優れ、かつ、高湿度下
での酸素等のガスバリア性、耐屈曲性に優れるという特徴を有する。
よって、これを包装材料等に用いた場合、後加工の印刷やラミネート時、内容物の充填
時における擦れや伸びによるガスバリア性の低下がなく、優れたガスバリア性を示し、さ
らに、フィルムの着色が少ないため、包装体の内容物を正しく認識することができ、特に
高いガスバリア性が要求される内容物、耐水性が要求される水物、ボイル、レトルト等の
食品包装材料を始め、医療用途、工業用途等さまざまな包装材料としての用途に適用出来
る。
また本発明のガスバリア性積層フィルムの製造方法によれば、OPPフィルム本来の特
性である透明性、機械的強度、剛性等に優れるという特徴に加え、酸素や水蒸気の透過を
抑制する性質に優れたガスバリア性積層フィルムを得ることができ、包装材料、特に内容
物として酸素や水の影響を受けやすい食品類、化粧品類、医薬品等の包装材料として好適
なガスバリア性積層フィルムを製造することができる点で産業上の利用可能性が大きい。

Claims (15)

  1. フィルム基材(A)の少なくとも片面に、エチレン含有量が1〜19モル%のエチレン
    ・ビニルアルコール共重合体(b1)と(メタ)アクリル酸系重合体(b2)との組成物
    (b3)からなるガスバリア層(B)が形成されてなることを特徴とするガスバリア性積
    層フィルム。
  2. 上記フィルム基材(A)の表面に無機酸化物蒸着層(a1)が形成されてなり、該蒸着
    層面を介してガスバリア層(B)が形成されてなる請求項1記載のガスバリア性積層フィ
    ルム。
  3. 上記フィルム基材(A)が二軸延伸フィルムである請求項1または2記載のガスバリア
    性積層フィルム。
  4. 上記二軸延伸フィルムが二軸延伸ポリエステルフィルムである請求項3記載のガスバリ
    ア性積層フィルム。
  5. 上記二軸延伸フィルムが二軸延伸ポリプロピレンフィルムである請求項3記載のガスバ
    リア性積層フィルム。
  6. 組成物(b3)がエチレン・ビニルアルコール共重合体(b1)95〜10重量%と(
    メタ)アクリル酸系重合体(b2)5〜90重量%との組成物である請求項1記載のガス
    バリア性積層フィルム。
  7. 組成物(b3)が架橋されてなる請求項1ないし6のいずれか1項記載のガスバリア性
    積層フィルム。
  8. (メタ)アクリル酸系重合体(b2)が部分中和物である請求項1ないし6のいずれか
    1項記載のガスバリア性積層フィルム。
  9. (メタ)アクリル酸系重合体(b2)が、3ないし15%の部分中和物である請求項8
    記載のガスバリア性積層フィルム。
  10. 上記二軸延伸ポリプロピレンフィルムが、表面に変性プロピレン重合体層(a2)が形
    成されてなり、該変性プロピレン重合体層(a2)面を介してガスバリア層(B)が形成
    されてなる請求項5記載のガスバリア性積層フィルム。
  11. 変性プロピレン重合体(a2)が、不飽和カルボン酸もしくはその誘導体をグラフト変
    性したものである請求項10記載のガスバリア性積層フィルム。
  12. ポリプロピレンと変性プロピレン重合体(a2)を共押出し成形して積層シートを得た
    後、変性プロピレン重合体(a2)層側に、エチレン含有量が1ないし19モル%のエチ
    レン・ビニルアルコール共重合体(b1)と(メタ)アクリル酸系重合体(b2)との組
    成物(b3)層をコーティングし、二軸延伸することを特徴とするガスバリア性積層フィ
    ルムの製造方法。
  13. ポリプロピレンと変性プロピレン重合体(a2)を共押出し成形して積層シートを得た
    後、当該積層シートを縦方向に延伸し、次いで、変性プロピレン重合体(a2)層側に、
    エチレン含有量が1ないし19モル%のエチレン・ビニルアルコール共重合体(b1)と
    (メタ)アクリル酸系重合体(b2)との組成物(b3)層をコーティングし、横方向に
    延伸することを特徴とするガスバリア性積層フィルムの製造方法。
  14. 変性プロピレン重合体(a2)が、不飽和カルボン酸もしくはその誘導体をグラフト変
    性したものである請求項12または13記載のガスバリア性積層フィルムの製造方法。
  15. (メタ)アクリル酸系重合体(b2)が、3ないし15%の部分中和物である請求項1
    2ないし14のいずれか1項記載のガスバリア性積層フィルムの製造方法。
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