JP2004330436A - 記録媒体 - Google Patents

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浩 浅川
Kenichi Yamaguchi
研一 山口
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Abstract

【課題】記録媒体の分離後に、インク受容層の盛り上がり、割れ、剥がれを起こすことなく高品位な記録物が得られ、また、ミシン目をまたいで印字した時にインクが記録媒体の裏側に回らず、プリンタや他の記録媒体を汚すことがなく、安定的な搬送性を有する記録媒体を提供する。
【解決手段】支持体と、インク受容層とを有し、記録媒体を2つ以上に分離することを可能とするミシン目が設けられた記録媒体において、ミシン目をインク受容層側から設け、ミシン目の切り込み深さが、該インク受容層の厚さより大きく、かつ該記媒体の厚さより小さくする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録に好適に用いられる記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、記録の高速化、多色化などインクジェット記録装置の性能の向上に伴い、インクジェット記録媒体(以下単に「記録媒体」という)に対しても、より高度で広範な特性が要求されている。すなわち、(1)インクの吸収能力が高く、インクの乾燥が速いこと、(2)ドットの光学濃度が高く、ドット周辺がぼけないこと、(3)ドット形状が真円に近く、その周辺が滑らかであること、(4)ベタ印字部に、濃淡ムラがなく、均一性に優れていること、(5)異色のインクが隣り合って印字されても、境界が鮮明であり、滲みを発生しないこと、(6)画像の耐水性、耐候性等が良好であり、画像が長期保存に安定で、変質しないこと、が挙げられる。
【0003】
また、デジタルカメラの普及に伴って、その出力装置へのインクジェット記録技術の応用に対する要求も強い。それと同時に、銀塩写真と同等の画質、及び印画紙調の風合いを有する記録媒体の必要性も増してきた。例えば、モバイル型で携帯に便利なように小型化されたインクジェットプリンターに適用できる記録媒体の必要性が高まっている。
【0004】
これらの場合、記録媒体に更に要求される性能としては、
・表面が高い光沢性を持っていること。
・インクの発色性、吸収性に更に優れ、鮮明、且つ、高精細な画像が形成可能であること。
・手軽に取り扱いができるサイズであり、厚み、コシを持っていること。
・余白無く、記録媒体全面に画像が形成可能であること、
等が挙げられる。
【0005】
しかしながら、現在広く普及している多くのインクジェットプリンタは、記録媒体の供給先端部および左右端部、さらには後端部に非印刷領域が必然的に生じる。これらの非印刷領域は、記録媒体をプリンタ内部において安定的に搬送する、あるいはプリンタ内部をインクによって汚さないために必要な領域であり、現在では不可避的に発生する領域である。このため、記録媒体全面に画像を有する記録物を作成する場合には、あらかじめ所望のサイズより大き目の記録媒体を用意し、その周囲の余白部分を切り落とさなければならない。この方法を簡便に行うために、記録媒体の内部の一部が切り離し可能となるようなミシン目を有する記録媒体が必要とされている。
【0006】
従来、インクジェット記録方法を用いて画像を形成するミシン目を供えた記録媒体として、特許文献1及び2には、ミシン目加工機によって、ミシン目がインク受理層と支持体の接触面より下部で留まるように支持体側からミシン目加工された記録媒体が、特許文献3には、基材の片面に光沢層及び/またはインク受容層を有するもので、ミシン目の切れ込み部が記録媒体の全厚に至るまたは、全厚に至らないものであるが、光沢層およびインク受容層には至らない記録媒体が、特許文献4〜9にはミシン目を供えた記録媒体が記載されている。
【0007】
一方、インク受容層の構成に利用されるアルミナ水和物については、特許文献10及び11には、アルミニウムアルコキシドの加水分解やアルミン酸ナトリウムの加水分解を行うことによってアルミナ水和物を製造する方法が記載されている。又、特許文献12には、アルミン酸ナトリウム等の水溶液に硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム等の水溶液を加えて中和を行うことによってアルミナ水和物を製造する方法が記載されている。特許文献13〜16には、X線回折法による分析でベーマイト構造若しくは非晶質を示すアルミナ水和物が記載されている。非特許文献1には、アルミニウム水和物の細孔構造が析出温度、溶液pH、熟成時間、表面活性剤等に影響されることが記載されている。アルミナ水和物のアスペクト比の測定方法は特許文献17に記載されている。また、非特許文献1には、繊毛状と繊毛状でないアルミナ水和物が記載されている。
【0008】
また、記録媒体の支持体の製造方法は、特許文献18に記載されている。非特許文献2には、繊毛状と繊毛状でないアルミナ水和物が記載されている。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−295454号公報
【特許文献2】
特開平10−6638号公報
【特許文献3】
特開平10−166748号公報
【特許文献4】
特開平11−277879号公報
【特許文献5】
特開2001−47737号公報
【特許文献6】
特開2001−96899号公報
【特許文献7】
特開2002−29148号公報
【特許文献8】
特開2002−96554号公報
【特許文献9】
特開2002−321438号公報
【特許文献10】
米国特許第4,242,271号明細書
【特許文献11】
米国特許第4,202,870号明細書
【特許文献12】
特公昭57−447605号公報
【特許文献13】
特開平7−232473号公報
【特許文献14】
特開平8−132731号公報
【特許文献15】
特開平9−66664号公報
【特許文献16】
特開平9−76628号公報
【非特許文献1】
Rocek J.,et al.,Collect Czech Chem Commun.,1991年,第56巻,p.1253−1262
【特許文献17】
特公平5−16015号公報
【特許文献18】
特開平11−091235号公報
【非特許文献2】
Rocek J.,et al.,Applied Catalysis,1991年,第74巻,p.29−36
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来、記録媒体にこのようなミシン目を設ける場合には、支持体側から加工され、インク受容層に切り込み部が設けられていない記録媒体や、基材の片面に光沢層及び/またはインク受容層を有するもので、ミシン目の切れ込み部が記録媒体の全厚に至るまたは、全厚に至らないものであるが、光沢層およびインク受容層には至らない記録媒体のように、切り込みが全厚に及んでいる、または、インク受容層には切り込みが及んでいないものが提案されていた。しかしながら、一般的にインク受容層を備えた記録媒体の場合、インク受容層に切り込みが及んでいないと、ミシン目からインク受容層面側に記録媒体を折り返した際には、インク受容層が盛り上がったり、割れたり、剥がれたりし、記録物の品位に影響を与えるという問題が発生する。
【0011】
また、ミシン目の切り込みが全厚に及んでいる場合には、ミシン目をまたいで印字を行った場合に、インクが切り込み部より記録媒体の裏へまわり込み、プリンタを汚したり、印字後に記録物が他の記録物と重なった場合に、他の記録物を汚したりするという不都合の原因となる場合がある。また、記録媒体の搬送時には張力がかかるためミシン目切り込みから記録媒体が切断され、記録媒体の安定的な搬送性が得られない場合があった。
【0012】
一方、プリンタ等の各種装置における記録媒体の搬送手段は、一般的に、回転駆動するローラを記録媒体の支持体側の面に当接させて、その回転により記録媒体を搬送する構成を有する。また、必要に応じて、記録媒体のインク受容層側の面を、記録媒体の移動に伴って回転し得る補助ローラや拍車で押しつける構成がとられる。このような搬送手段に対して支持体側にミシン目のための切れ込みが入った記録媒体を適用した場合、ミシン目の搬送手段に対する位置関係によっては支持体側の切れ込みが搬送性に影響して、安定した搬送が行えない場合が生じる。インクジェットプリンタにおける本発明者らの検討では、モバイル型などの、小型化されたプリンタのように、記録ヘッド部による印字部(記録部)と、印字中の記録媒体を保持し、搬送する搬送手段との距離が近接している場合、搬送手段での搬送性が記録ヘッドからの印字に与える影響が無視できず、搬送手段による安定した搬送性が必須となることが判明した。
【0013】
そこで、本発明の目的は支持体上にインク受容層が設けられ、記録媒体を2つ以上に分離することを可能とするミシン目状の分離手段が設けられた記録媒体に適用するときに、分離後に、インク受容層の盛り上がり、割れ、剥がれを起こすことなく高品位な記録物が得られ、また、ミシン目をまたいで印字した時にインクが記録媒体の裏側に回らず、プリンタや他の記録媒体を汚すことがなく、安定的な搬送性を有する記録媒体を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は以下の本発明によって達成される。
すなわち、本発明は、支持体と、支持体上に設けられたインク受容層とを有し、記録媒体を2つ以上に分離することを可能とするミシン目が設けられた記録媒体において、ミシン目がインク受容層側から設けられ、ミシン目の切り込み深さが、インク受容層の厚さより大きく、かつ記録媒体の厚さより小さいことを特徴とする記録媒体に関するものである。
【0015】
本発明は更に、インク受容層が微細多孔質体であることが好ましい。
本発明は更に、インク受容層がアルミナ水和物を含むことが好ましい。
本発明は更に、アルミナ水和物が擬ベーマイトであることが好ましい。
本発明は更に、前記記録媒体の印刷領域のサイズが4×6サイズ、L版サイズ又はA6サイズのいずれか一つであることが好ましい。
【0016】
本発明は更に、記録媒体がミシン目に囲まれた印刷領域を形成し、かつミシン目を越えて該印刷領域の外側まで印刷するシステムに用いられることが好ましい。
本発明は更に、記録媒体が記録紙であることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、図面に示す好ましい実施の形態を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
図1は、本発明の記録媒体の好ましい一実施形態を示す図である。
図2は、図1の記録媒体に印刷する領域を示す図である。
図3は、図2の印刷物をミシン目から切り離した状態を示す図である。
図4は、本発明に係る実施形態から得られる記録媒体のミシン目部の厚さ方向の断面図である。
【0018】
図1において記録媒体1には、ミシン目状の分離手段2が設けてある。このミシン目は、図3に示すように記録媒体1をそのミシン目に沿って、主に画像を形成する画像形成部3と画像形成後に廃棄する切り離し部4及び5とを容易に分離することを可能にする。本発明においていう「容易に分離可能」とは、一切の治具を使用せずとも人の手のみで容易に切り離すことが可能であることを意味する。
【0019】
本発明の記録媒体1におけるミシン目2は、図4のミシン目部の断面図に示すように、インク受容層の切り込み部9により完全に貫通されており、切り込み部9の厚さ方向の深さをインク受容層全厚に及ばせることによって、分離する際にインク受容層の盛り上がり、割れ、剥がれを起こすことなく高品位な記録物が得られる。また、インク受容層のすぐ下の層がインク吸収能の無い樹脂皮膜層であったとしても、インク受容層にはミシン目によって完全に穴が形成されているため、穴の内側側面のインク受容層端面からインクは吸収されるため、穴の中にたまることはなく、分離した際にミシン目部に残ったインク等で手を汚すこと無く分離が可能となる。さらに、切り込み部9の厚さ方向の深さが記録媒体の深さよりも小さく、切り込み部を記録媒体の全厚を貫通させないことによって、図2に示すようにミシン目をまたいで、ミシン目に囲まれた印刷領域の外側まで印字した時にインクが記録媒体の裏側に回ることなく、プリンタや他の記録媒体を汚すことなく印字することが出来ると共に、記録媒体のミシン目周囲部の機械的強度が高いため、安定的な搬送性を有することができる。
【0020】
本発明のインクジェット用記録媒体は、主に画像が形成される主領域(以下単に主領域という)と画像形成後に廃棄する2つの副領域(以下単に副領域という)とから成る。副領域の大きさは、主領域と用紙幅を同一とし、長さが5mm以上であり、LFローラーから排紙ローラーの距離5mm以下であることが好ましい。副領域の大きさとしては、ミシン目での切離性を考慮し、5mm以上であることが好ましい。より好ましくは10mm以上である。5mmより短い場合には、切り離し部分が小さすぎて、切り離しにくくハンドリングが悪くなる傾向にある。長い分においてはハンドリングなどに影響はないが、記録媒体のコストが上がるので極力短くすることが好ましい。
【0021】
後端方向の副領域は、印刷部が次々と排紙ローラーに噛みこまれるため挿入方向側である副領域に比べ反りにくい。しかし、印刷部と非印刷部がアンバランスな状態であるため反りがまったく無いわけではなく、少なくともLFローラーから排紙ローラーの両方に噛み込まれる長さを持っていることが好ましく、操作性や記録媒体のコストを考慮し、その長さに加え5mm以下にとどめることが好ましい。しかし、前方方向の副領域の長さに比べ後端方向の副領域は短くすることが可能であるし、コストを考慮すれば、極力短くすることが好ましい。
【0022】
ミシン目2の切り込みを形成した部分と切り込みを形成しない部分のそれぞれの長さは、支持体の厚さや強度に応じて、適宜、決定されてよく、具体的には、プリンタ内において画像形成領域と切り離し部が切り離されたり、プリンタ内でミシン目が坐屈切断ぜず、人の手で容易に分離できるものであれば限定されない。好ましくは、ミシン目2は、切り込みを形成した部分と切り込みを形成しない部分のそれぞれの長さが1mm以下、より好ましくは0.5mm以下であり、いわゆるマイクロミシン目と呼ばれるミシン目によって形成されているのが良い。また、ミシン目2の幅は1mm以下であるのが好ましく、0.5mm以下であるのがより好ましい。ミシン目2の幅がこれらの範囲内にあることによって、高い表面張力を有するインクを用いてミシン目をまたいで印字を行った場合でも、インクがミシン目の切り込み部に侵入し、切り込み部の内側側面のインク受容層によって吸収されるため、記録媒体の切断時にプリンタや他の部分を汚すことがない。また、ミシン目の切り込み部の深さは、インク受容層の厚さと同等か、インク受容層よりも大きい必要があり、インク受容層よりも大きい場合には、支持体の厚みの95%以下であることが好ましく、90%以下であることがより好ましい。ミシン目の深さがこれらの範囲内にあることによって、記録媒体は安定的な搬送性を有すると共に、ミシン目から良好な分離を行うことができる。
【0023】
マイクロミシン目により形成された分離手段は、分離後、分離部分にいわゆるバリが生じにくく、印刷物の付加価値を向上させることが出来るので好ましい。マイクロミシン目の形成装置は公知であり、例えばハイデルベルグ社製トムソン型抜き機SBDS、同MFS−820M(菅野製作所扱い)として知られる装置を使用することができる。
【0024】
ミシン目型の方式については、一体型方式と薄板ミシン目刃の組み合わせ方式が実用化されているが、本発明においてはどちらの方式を用いても良い。
ミシン目2の切り込みは記録媒体のインク受容層面から入れ、記録媒体の切断はインク受容層と反対の面に折り返すことによって行う必要がある。
これは、記録媒体の製造時に受容層のはがれや、ひび割れを避けることができ、また、ミシン目からインク受容層面側に折り返した際には、インク受容層が盛り上がったり、割れたり、剥がれたりするのに対して、ミシン目からインク受容層とは反対の面に折り返し、切り離す方が、切離部跡がより綺麗になるからである。
【0025】
本発明の製造方法によって得られるインクジェット用記録媒体は、所望の大きさにすることが出来る。定型サイズであれば、印刷領域としてA4サイズ、B5サイズ、B4サイズ、A3サイズ、A3ノビサイズ、六切サイズ、四切サイズ、L版サイズ、2L版サイズ、4×6サイズ等の各サイズとすればよい。特に、記録媒体の印刷領域の大きさとしては4×6サイズ、L版サイズ又はA6サイズであることが好ましい。
【0026】
特に、A6などの小さなサイズの記録媒体に画像をインクジェットプリンタで記録する場合には、プリンタ内の記録ヘッドによる記録が行われる領域と、記録が行われている記録媒体を搬送するローラなどによって構成される搬送手段との距離が近接しており、ミシン目の位置が搬送手段による搬送性に影響を及ぼす場合が多くなるが、本発明に従ったミシン目にかかる構成、特に支持体側の面にミシン目の切れ込みがない構成によれば、このような小型の記録媒体への記録においても良好、かつ均一な搬送性を確保することができる。
【0027】
本発明のインクジェット用記録媒体に用いる支持体としては、上質紙、中質紙、アート紙、ボンド紙、再生紙、バライタ紙、キャストコート紙、レジンコート紙等の各種の紙や、ポリエチレンテレフタレート、アセチルアセテート(ジアセテート)、トリアセチルアセテート、セロハン、セルロイド、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリビニルクロライド、ポリビニリデンクロライド、ポリアクリレート、ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチックからなるフィルム等を使用できるが、本発明は、勿論これらに限定されない。本発明において使用する上記したような材料からなる支持体は、その表面が滑らかなものであっても、凹凸のついたものであってもよいし、又、透明、半透明、不透明のいずれであってもよい。又、上記した支持体材料の中から2種類以上を選択して、これらを貼り合わせたものでもよい。更に、インク受容層を設ける印字面の反対側に、マット層や剥離粘着層等を設けたものであってもよい。本発明においては、記録媒体の記録目的、記録画像の用途、或いは、その上部に被覆して形成するインク受容層用の組成物との密着性等の諸条件に応じて、上記した支持体等の中から適宜に選択した支持体を用いる。
【0028】
その中でも好ましいものは、写真画質を得る事が比較的容易なアート紙、バライタ紙、キャストコート紙、レジンコート紙の紙類や白色フィルムを使用することが好ましい。その中でもとりわけ銀塩写真に風合いや印刷物を得る事が可能なバライタ紙、キャストコート紙、レジンコート紙を用いることが好ましい。
【0029】
支持体の厚みは、100〜300μmが好ましく、150〜250μmがより好ましい。支持体の厚みがこの範囲内にあることによって、記録媒体の安定的な搬送性を有することができる。また、ミシン目の切り込みは、支持体の95%以下の深さまで設けられていることが好ましく、90%以下がより好ましい。
【0030】
本発明のインクジェット用記録媒体に用いるインク受容層としては、インク受容性のあるものであればよい。例えば、水性樹脂からなる、あるいは水性樹脂を主成分とするインク受容層が利用できる。この水性樹脂は、いわゆる水性インクを受容でき、水性インクに対して溶解性或いは親和性を示す水溶性樹脂又は水分散性樹脂を意味する。
【0031】
水溶性樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール、及びアニオン変性ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール、アセタール変性ポリビニルアルコール等のポリビニルアルコールの変性物;水系ポリウレタン;ポリビニルピロリドン、及びビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合体、ビニルピロリドンとジメチルアミノエチル・メタクリル酸の共重合体、四級化したビニルピロリドンとジメチルアミノエチル・メタクリル酸の共重合体、ビニルピロリドンとメタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウムの共重合体等のポリビニルピロリドンの変性物;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース系水溶性樹脂、及びカチオン化ヒドロキシエチルセルロース等のセルロースの変性物;ポリエステル、ポリアクリル酸(エステル)、メラミン樹脂、或いはこれらの変性物、少なくともポリエステルとポリウレタンとを含むグラフト共重合体等の合成樹脂、又、アルブミン、ゼラチン、カゼイン、でんぷん、カチオン化でんぷん、アラビアゴム、アルギン酸ソーダ等の天然樹脂を挙げることができ、これらの少なくとも一種を用いることができるが、本発明ではこれらに限定されるわけではない。
【0032】
本発明においては、これらの水溶性樹脂の中でも、発色性、インク吸収性の観点から、ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール、アセタール変性ポリビニルアルコール、ポリエステル、水系ポリウレタン、少なくともポリエステルとポリウレタンとを含むグラフト共重合体がとりわけ好ましく、本発明においては、これらの水溶性樹脂から少なくとも1種を選択してインク受容層中に含有させることが好ましい。
【0033】
又、水分散性樹脂としては、例えば、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、(メタ)アクリル酸エステル系重合体、酢酸ビニル−(メタ)アクリル酸(エステル)共重合体、ポリ(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルアミド系共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、ポリビニルエーテル、シリコーン−アクリル系共重合体等、多数列挙することができ、これらの少なくとも一種を用いることができるが、勿論これらに限定されるものではない。又、N−メチロールアクリルアミド等の単位を含む共重合体で、自己架橋性を持つものであってもよい。尚、本発明においては、インク受容層の構成成分として上記した水性樹脂複数を同時に使用してもよい。
【0034】
これら水性樹脂を使用した場合、インク受容層を形成する場合の塗工液の塗工量としては、総量として、0.2〜50g/mが好ましく、より好ましくは1〜30g/mの範囲内とするのがよい。塗工量が0.2g/mに満たない場合には、インク受容層を設けなかった場合に比べて染料の発色性、インクの吸収容量、インク定着性の点で効果が不十分であり、一方、塗工量が50g/mを超えた場合には、特に、低温低湿環境下におけるカールの発生が著しい。又、塗工量を厚さで表した場合には、インク受容層の厚みが0.5〜50μmになる範囲が好ましく、10〜50μmがより好ましく、20〜50μmが更に好ましい。インク受容層の厚みがこの範囲にあることによって、記録媒体の分離後にインク受容層の盛り上がり、割れ、剥がれの発生を防止し、良好な画像定着性を有することができる。
【0035】
また、近年プリンタの印刷スピード向上により極めて素早くインクを吸収する無機顔料を使用したインク受容層を用いても良い。そのインク受容層は、一般的には、下記に挙げるような顔料と、必要に応じて用いられるバインダとを含む塗工液を塗布することで形成できる。無機顔料としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、珪酸アルミニウム、珪藻土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、アルミナ水和物、水酸化マグネシウム等の無機顔料が挙げられ、有機顔料としては、例えば、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン粒子、マイクロカプセル粒子、尿素樹脂粒子、メラミン樹脂粒子等が挙げられる。
【0036】
本発明にかかる記録媒体では、インク受容層の主成分として、上記した中でも、染料定着性、透明性、印字濃度、発色性、光沢性の点で、更にはミシン目をインク受容層側から開ける構成に対する適用性の点で、特に好ましいアルミナ水和物を用いた記録媒体が特に好ましい。
【0037】
インク受容層を形成するための塗工液中におけるアルミナ水和物の含有率は、塗工液中に含有させる無機顔料100質量部に対して60〜100質量部とすることが好ましく、80〜100質量部とすることがより好ましく、90〜100質量部とすることが更に好ましい。アルミナ水和物の含有量がこの範囲に満たない場合は、上記アルミナ水和物に起因して得られる性能が低下する恐れがある。
【0038】
アルミナ水和物としては、例えば、下記一般式(1)により表されるものが好適に利用できる。
Al3−n(OH)2n・mHO ――― (1)
(上記式中、nは0、1、2又は3の何れかを表し、mは0〜10、好ましくは0〜5の範囲にある値を表す。但し、mとnは同時に0にはならない。mHOは、多くの場合、結晶格子の形成に関与しない脱離可能な水相を表すものであるため、mは整数又は整数でない値をとることができる。又、この種の材料を加熱するとmは0の値に達することがあり得る。)
アルミナ水和物は一般的には、特許文献10及び11に記載されているような、アルミニウムアルコキシドの加水分解やアルミン酸ナトリウムの加水分解を行う方法、又、特許文献12等に記載されている、アルミン酸ナトリウム等の水溶液に硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム等の水溶液を加えて中和を行う方法、等の公知の方法で製造することができる。
【0039】
本発明において好適なアルミナ水和物としては、X線回折法による分析でベーマイト構造若しくは非晶質を示すアルミナ水和物であって、特に、特許文献13〜16等に記載されているアルミナ水和物が挙げられる。
【0040】
非特許文献1には、アルミニウム水和物の細孔構造は、析出温度、溶液pH、熟成時間、表面活性剤等に影響されることが報告されており、上記アルミナ水和物は、その製造過程において細孔物性の調整がなされる。その際に、インク受容層が、後述する好適なBET比表面積、細孔容積を満たすものとなるようにするためには、細孔容積が0.1〜1.0cm/gが好ましく、0.3〜1.0cm/gがより好ましい。また、BET比表面積が40〜500m/gに調整されたアルミナ水和物を用いることが好ましく、40〜450m/gであることがより好ましい。アルミナ水和物の細孔容積、BET比表面積が上記範囲外であると、形成されるインク受容層の細孔容積、BET比表面積を、後述する好ましい範囲内に調整することが困難になる場合がある。また、アルミナ水和物の細孔容積及びBET比表面積が、上記範囲内にあるとき、インク受容層の機械的強度が高くなるため、ミシン目の切り込みがインク受容層側から入れられた場合でもインク受容層のクラックの発生や粉落ちも発生しない。尚、アルミナ水和物の細孔容積、BET比表面積の値は、窒素吸着脱離法により求められる。
【0041】
又、本発明において好適なアルミナ水和物の形状としては、平板状で、平均アスペクト比が1〜10であることが好ましく、3〜10であることがより好ましい。また、アルミナ水和物の平板面の縦横比が0.6〜1.0であることが好ましく、0.7〜1.0であることがより好ましい。アスペクト比は、特許文献17に記載されている方法で求めることができる。上記アスペクト比は、粒子の「厚さ」に対する「直径」の比で示す。ここで「直径」とは、アルミナ水和物を顕微鏡又は電子顕微鏡で観察したときの粒子の投影面積と等しい面積を有する円の直径を示すものとする。上記平板面の縦横比は、アスペクト比と同様に、粒子を顕微鏡で観察して平板面の最小値を示す直径と最大値を示す直径の比である。平均アスペクト比が上記範囲を満たさないアルミナ水和物を使用した場合は、形成したインク受容層の細孔分布範囲が狭くなる恐れがある。又、上記範囲を超えるものを使用する場合は、アルミナ水和物の粒子径を揃えて製造するのが困難になる恐れがある。縦横比が上記範囲を満たさないものを使用する場合も、同様にインク受容層の細孔径分布が狭くなる。
【0042】
非特許文献2にも記載されているように、アルミナ水和物の中には、繊毛状とそうでない形状のものがあることが一般に知られている。本発明者らの知見によれば、同じアルミナ水和物であっても、平板状のアルミナ水和物の方が、繊毛状のものよりも分散性が良い。又、繊毛状のアルミナ水和物の場合は、塗工時に下塗り層表面に対して平行に配向する傾向がみられ、形成される細孔が小さくなる場合があり、このためにインク受容層のインク吸収性が小さくなることがある。これに対して、平板状のアルミナ水和物を用いた場合は、塗工により配向する傾向は小さく、このため形成されるインク受容層の細孔の大きさや、インク吸収性への影響は少ない。更に、リウェット法でインク受容層を湿潤状態にさせてキャストを行う場合には、配向する傾向の小さい平板状アルミナ水和物の方が水分の吸収性がよいので、再湿液が浸透し易いため、インク受容層が膨潤し、アルミナ水和物粒子の再配列が起こり易い。従って、高い光沢性を得ることができる。又、効率よく再湿液が浸透するので、キャスト時の生産効率も高くなる。
【0043】
インク受容層を形成する顔料の一つとして、シリカ等の板状ではないものを用いることもできるが、得られる画像の光沢性を高くするということにおいては、上記のことから、板状のアルミナ水和物を用いることが特に好ましい。
【0044】
インク受容層を形成するための塗工液に使用するバインダとしては、先に挙げた水性樹脂の少なくとも一種を用いることができるが、ポリビニルアルコールを用いることが特に好ましい。ポリビニルアルコールとしては、アルミナ水和物等の顔料の結着性の点から、ケン化度70%以上、より好ましくは、80%以上のものが好ましい。又、重合度としては、500以上のものを使用することが好ましく、1000以上のものを使用するのがより好ましい。ポリビニルアルコールの含有量としては、アルミナ水和物100質量部に対して、5〜20質量部となるようにするのが好ましく、5〜15質量部とすることがより好ましい。ポリビニルアルコールの含有量が上記範囲に満たない場合は、インク受容層にクラックが発生し易くなり、又、インク受容層の機械的強度が不十分となり、粉落ちが生じ易くなる。また、ミシン目の切り込みがインク受容層側から入れられた場合でもインク受容層のクラックの発生や粉落ちも発生しない。一方、上記範囲を超える場合は、インク吸収性の低下(例えば、インクが溢れ、画像に滲みの発生)や、インク染料の吸着性の低下が生じる恐れがあるので好ましくない。ポリビニルアルコールの含有量を5〜15質量%の範囲とすることによって、更に、高温高湿下においても十分なインク吸収性を得ることができる。
【0045】
本発明において使用するインク受容層を形成するためのバインダとしては、上記したポリビニルアルコールの他、上記に挙げた顔料を結着し、被膜を形成する能力のある材料であって、且つ、本発明の効果を損なわない範囲のものであれば、特に制限はなく利用することができる。
【0046】
例えば、酸化澱粉、エーテル化澱粉、リン酸エステル化澱粉等の澱粉誘導体;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体;カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、ポリビニルアルコール又はその誘導体;ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役重合体ラテックス;アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアクリル系重合体ラテックス;エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス;或いは、これら各種重合体のカルボキシル基等の官能基含有単量体による官能基変性重合体ラテックス;或いは、これら各種重合体にカチオン基を用いてカチオン化したもの、カチオン性界面活性剤にて重合体表面をカチオン化したもの、カチオン性ポリビニルアルコール下で重合し、重合体表面に該ポリビニルアルコールを分布させたもの、カチオン性コロイド粒子の懸濁分散液中で重合を行い、重合体表面に該粒子が分布しているもの;メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂等の水性バインダ;ポリメチルメタクリレート等のアクリル酸エステルやメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体樹脂;ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂等の合成樹脂系バインダ等を挙げることができる。上記は、単独或いは複数を混合して用いることができる。
【0047】
この場合も、バインダの含有量が、アルミナ水和物100質量部に対して、5〜20質量部になるようにするのが好ましい。先に述べたと同様に、上記範囲に満たない場合は、インク受容層にクラックが発生し易くなり、且つインク受容層の機械的強度が不十分となる。また、ミシン目の切り込みがインク受容層側から入れられた場合でもインク受容層のクラックの発生や粉落ちも発生しない。一方、上記範囲を超える場合は、インク吸収性の低下やインク染料の吸着性の低下が生じる恐れがあるので好ましくない。更に、本発明においては、バインダ中におけるポリビニルアルコールの含有率を70質量部以上とすることが好ましい。上記範囲に満たない場合は、インク受容層にクラックが発生し易くなるので好ましくない。
【0048】
上記のようにして形成するインク受容層の形成材料中に、ホウ酸及びホウ酸塩からなる群より選ばれた少なくとも1種を含有させることは、インク受容層のクラック発生の抑制という点から極めて有効である。この際に用いることのできるホウ酸としては、オルトホウ酸(HBO)だけでなく、メタホウ酸やジホウ酸等が挙げられる。ホウ酸塩としては、上記ホウ酸の水溶性の塩であることが好ましく、具体的には、例えば、ホウ酸のナトリウム塩(Na・10HO、NaBO・4HO等)や、カリウム塩(K・5HO、KBO等)等のアルカリ金属塩、ホウ酸のアンモニウム塩(NH・3HO、NHBO等)、ホウ酸のマグネシウム塩やカルシウム塩等のアルカリ土類金属塩等を挙げることができる。
【0049】
塗工液の経時安定性と、クラック発生の抑制効果の点からホウ酸を用いることが好ましい。又、その使用量としては、インク受容層中のポリビニルアルコール100質量部に対して、ホウ酸固形分1.0〜15.0質量部の範囲で用いることが好ましく、4.0〜10.0質量部の範囲で用いることがより好ましい。上記範囲に満たない場合は、クラックが発生する場合があり、又、上記範囲を超える場合は、塗工液の経時安定性が低下するため好ましくない。即ち、生産する場合においては、塗工液を長時間に渡って使用するので、ホウ酸の含有量が多いと、その間に塗工液の粘度の上昇や、又、ゲル化物の発生が起こし、塗工液の交換やコーターヘッドの清掃等が頻繁に必要となり、生産性が著しく低下してしまう。また、また、インク受容層の機械的強度が高くなるため、ミシン目の切り込みがインク受容層側から入れられた場合でもインク受容層のクラックの発生や粉落ちも発生しない。
【0050】
以上のようにして形成されるインク受容層は、高インク吸収性、高定着性等の本発明の所期の目的及び効果を達成する上から、その細孔物性が、下記の条件を満足するものであることが好ましい。インク受容層の細孔容積が、0.1〜1.0cm/gの範囲内にあることが好ましい。即ち、細孔容積が、上記範囲に満たない場合は、十分なインク吸収性能が得られず、インク吸収性の劣ったインク受容層となり、場合によってはインクが溢れ、画像に滲みが発生する恐れがある。一方、上記範囲を超える場合は、インク受容層に、クラックや粉落ちが生じ易くなるという傾向がある。又、インク受容層のBET比表面積は、20〜450m/gであることがより好ましい。上記範囲に満たない場合、十分な光沢性が得られない場合があり、又、ヘイズが増加するため(透明性が低下するため)、画像が、白もやがかかったようになる恐れがある。更に、この場合には、インク中の染料の吸着性の低下を生じる恐れもあるので好ましくない。一方、上記範囲を超えると、インク受容層にクラックが生じ易くなるので好ましくない。尚、細孔容積、BET比表面積の値は、窒素吸着脱離法により求められる。
【0051】
又、無機顔料を用いて、インク受容層を形成する場合には、インク吸収性を考慮して、その乾燥塗工量が30g/mより多く50g/m以下とすることが好ましい。上記範囲に満たない場合は、特に、シアン、マゼンタ、イエローの3色のインクに、ブラックインクの他、複数の淡色インクが加えられているようなプリンタに用いた場合に、十分なインク吸収性が得られず、即ち、インク溢れが生じ、ブリーディングとなる場合が発生したり、下塗り層にまでインク染料が拡散し、印字濃度が低下する場合があるので好ましくない。一方、上記範囲を超える場合には、クラックの発生を抑え切れないことが生じる恐れがある。更には、その乾燥塗工量が30g/mより多く45g/m以下となるようにすることが好ましい。即ち、30g/mより多くすると、高温高湿環境下においても十分なインク吸収性を示すインク受容層が得られるので好ましく、乾燥塗工量を45g/m以下とすると、インク受容層の塗工ムラが生じにくくなる。
【0052】
また、本発明の記録媒体を得るにあたり、必要に応じて支持体とインク受容層の間に下塗り層を設けることも可能である。下塗り層の形成材料は、顔料とバインダとを含む塗工液によって形成できるが、インク受容性を有するものとすることが好ましい。顔料としては、無機顔料を決着する材料に使用できるものとして先に説明したと同様のバインダを用いることができる。以下に挙げるものの中から選択される1種以上を用いることができる。例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、珪藻土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、アルミナ水和物、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、及び加水ハロサイト等の無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン粒子、マイクロカプセル粒子、尿素樹脂粒子、及びメラミン樹脂粒子等の有機顔料等が挙げられる。
【0053】
バインダーとしては、上記に挙げた顔料を結着し、被膜を形成する能力のある材料であって、且つ、本発明の効果を損なわない範囲のものであれば、特に制限なく利用することができる。例えば、酸化澱粉、エーテル化澱粉、リン酸エステル化澱粉等の澱粉誘導体;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体;カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、ポリビニルアルコール又はその誘導体;ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役重合体ラテックス;アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアクリル系重合体ラテックス;エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス;或いは、これら各種重合体のカルボキシル基等の官能基含有単量体による官能基変性重合体ラテックス;或いは、これら各種重合体にカチオン基を用いてカチオン化したもの、カチオン性界面活性剤にて重合体表面をカチオン化したもの、カチオン性ポリビニルアルコール下で重合し、重合体表面に該ポリビニルアルコールを分布させたもの、カチオン性コロイド粒子の懸濁分散液中で重合を行い、重合体表面に該粒子が分布しているもの;メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂等の水性バインダ;ポリメチルメタクリレート等のアクリル酸エステルやメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体樹脂;ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂等の合成樹脂系バインダ等を挙げることができる。上記は、単独或いは複数を混合して用いることができる。
【0054】
下塗り層を形成する方法としては、上記に挙げたような顔料及びバインダを含有する塗工液を、支持体表面に塗工し、乾燥等することによって容易に得られる。この際、支持体の、少なくともインク受容層側の表面に下塗り層を形成すればよいが、勿論、裏面側にも下塗り層を形成し、支持体両面に下塗り層を形成してもよい。記録媒体の環境カールの安定性を考慮すると、下塗り層は、支持体の表裏面に設けることが好ましい。下塗り層の塗工量としては、基材であるセルロースパルプ等の表面繊維を十分に覆うために、乾燥塗工量が10g/m以上が好ましく、15g/m以上とすることがより好ましい。乾燥塗工量が10g/m未満では、支持体のセルロースパルプ等の表面繊維を完全に覆うことが困難であり、光沢性に影響する場合が生じる。
【0055】
又、下塗り層用の塗工液中のバインダ量は、顔料100質量部に対して、5〜50質量部となるようにすることが好ましい。バインダ量が上記範囲に満たない場合は、下塗り層にクラックが発生し易くなり、且つ下塗り層の機械的強度が不十分となり、粉落ちが生じ易くなる。また、インク受容層の機械的強度が高くなるため、ミシン目の切り込みがインク受容層側から入れられた場合でもインク受容層のクラックの発生や粉落ちも発生しない。上記範囲を超える場合は、インク溶媒の吸収性の低下やキャスト時の水分等の蒸発(支持体裏面への蒸気の移動)が悪化する傾向がみられる。本発明においては、更に、必要に応じて下塗り層形成後、カレンダ処理を施してもよく、これによって支持体/下塗り層の厚み調整を行うことができる。
【0056】
インク受容層、下塗り層などにおける各塗工液の塗工は、前記したような適正塗工量が得られるように、例えば、各種ブレードコーター、ロールコーター、エアーナイフコーター、バーコーター、ロッドブレードコーター、カーテンコーター、グラビアコーター、エクストルージョン方式を用いたコーター、スライドホッパー方式を用いたコーター、サイズプレス等の各種塗工装置を適宜選択して用い、オンマシン、オフマシンで塗工される。
【0057】
塗工後の乾燥には、例えば、直線トンネル乾燥機、アーチドライヤー、エアループドライヤー、サインカーブエアフロートドライヤー等の熱風乾燥機、赤外線、加熱ドライヤー、マイクロ波等を利用した乾燥機等を、適宜選択して用いることができる。
【0058】
本発明にかかる記録媒体は、上記のようにしてインク受容層を形成した後、下記のような方法を用いることで、インク受容層の表面に光沢面を形成することが好ましい。このようにすれば、光沢のある写真調画像の形成が可能な記録媒体が得られる。光沢面を形成する方法としてはキャスト法を用いることができ、特に、リウェットキャスト法を適用することが好ましい。
【0059】
キャスト法とは、湿潤状態、又は可塑性を有している状態にあるインク受容層を、加熱された鏡面状のドラム(キャストドラム)面に圧着し、圧着した状態で乾燥し、その鏡面をインク受容層表面に写し取る方法であり、以下の3つの代表的方法がある。即ち、塗工液を過剰に支持体に塗工し、プレスロールとキャストドラムの間で絞るようにして適正塗工量にした後、そのまま加熱されているキャストドラムに圧着して乾燥する直接法、支持体に塗工された塗工液を一度乾燥、又は半乾燥状態にした後、水を主成分とする再湿液によりインク受容層を可塑性を有した状態(湿らせた状態)に戻し、その後に加熱されているキャストドラムに圧着して乾燥するリウェット法(間接法)、支持体に塗工された塗工液をある程度乾燥し、続いて酸等の凝固剤で処理した後、流動性のないゲル状態で、加熱されているキャストドラムに圧着して乾燥する凝固法である。
【0060】
これらのキャスト法は、何れも、写真調画像の形成が可能な記録媒体を製造する場合に利用できるが、製造速度という点において、リウェット法が、他2種の方法に比べはるかに速くなるので好ましい。又、本発明にかかる記録媒体は、そのインク受容層にアルミナ水和物が用いられているが、この場合には、特にリウェットキャスト法を行うことによって、高光沢性が得られるので、より好ましい。
【0061】
リウェットキャスト法で用いる再湿液には、水を主成分とし、これに、例えば、アンモニウム塩、ポリアミド樹脂、ヘキサメタリン酸等のリン化合物、アミド化合物、フッ化物、硫酸亜鉛、蟻酸カルシウム等を添加したものを用いることが好ましい。
【0062】
キャスト法で使用するキャストドラムは、一般のキャストコート紙の製造条件と同様に、本発明においても、その表面粗度、表面温度、直径、線圧、速度を適宜選択することが可能であるが、ドラムの表面温度を、80〜120℃としておくことが好ましい。この範囲に満たない場合には、光沢面の光沢性が低下する可能性があり、この範囲を超える場合は、キャストドラムに圧着されたインク受容層が急激に加熱されて、沸騰され易くなる傾向がある。沸騰が起こると、インク受容層は、キャストドラムと完全に密着することができなくなり、キャストドラムの鏡面の写し取りが不十分となり、光沢面が著しく損なわれる場合がある。
【0063】
本発明にかかる記録媒体を製造する場合には、更に、支持体裏面(下塗り層の形成された面の反対側の面)に裏面層の形成工程を加え、裏面層を有する記録媒体を製造してもよい。裏面層を形成することは、印字前や印字後において生じるカール低減のためには有効である。
【0064】
この場合に形成する裏面層は、顔料とバインダを含む層であり、先に説明した下塗り層やインク受容層の形成に用いる塗工液と同様の、顔料やバインダを用いることができる。記録媒体の印字前、印字後のカール発生の抑制効果を考慮すると、吸湿時に、支持体表面側の下塗り層及び/又はインク受容層と同様の収縮を生じるものが好ましく、下塗り層やインク受容層と同系統の顔料やバインダを用いることが好ましい。特に、厚めの層であるインク受容層の形成材料と同系統の、顔料やバインダを用いることがより好ましい。裏面層の乾燥塗工量も、印字前、印字後のカール発生の抑制効果を考慮すると、10g/m以上とすることが好ましい。裏面層の塗工は、先に説明した、下塗り層、インク受容層、下塗り層の表面処理における、塗工及び乾燥と同様の方法で行うことができる。
【0065】
更に、本発明にかかる記録媒体を製造する場合には、必要に応じて、上記した裏面層と支持体の間に、前記した下塗り層のような別層を設けてもよい。この場合には、裏面側にも光沢面を形成することが可能となり、両面光沢媒体を得ることができる。又、裏面層、又は裏面層及び/又は別層に印字性能を付与すれば両面印字も可能となる。
【0066】
また、支持体がレジンコート紙以外のアート紙、バライタ紙、キャストコート紙等の場合には、銀塩写真に類似した手触り、質感で高付加価値の印刷物を得るという点で、裏面層に樹脂被覆層を設けても良い。
【0067】
樹脂被覆層に用いられる樹脂材料としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂などの熱可塑性樹脂が好ましく、中でも溶融押出コーティング性の点からポリオレフィン系樹脂がさらに好ましい。また、電子線硬化樹脂で被覆してもよい。好ましく用いられるポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリペンテン等のホモポリマー、エチレン−ブチレン共重合体などのα−オレフィンの2つ以上から成る共重合体およびこれらの混合物であるが、特に溶融押出コーティング性および基紙との接着性の点からポリエチレン系樹脂が特に好ましい。それらのポリエチレン系樹脂としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレンとプロピレン、ブチレン等のα−オレフィンとの共重合体、カルボキシ変性ポリエチレン等およびこれらの混合物を単独にあるいは混合して有利に使用できる。
【0068】
さらに、本発明において、樹脂被覆層は、走行する原紙上に、加熱溶融したポリオレフィン樹脂を流延する、いわゆる溶融押出コーティング法、またはポリオレフィン樹脂エマルジョンを塗工するエマルジョン塗工法等により製造される。押出コーティング法による時は、樹脂と原紙との接着性を向上させるために、樹脂を原紙に被覆する前に、原紙にコロナ放電処理、火炎処理等の活性化処理を施すことが好ましい。エマルジョン塗工法による時は、塗工後にカレンダー処理等を施して表面を平滑化することが好ましい。本発明における樹脂被覆層の厚みとしては、特に制限はないが、一般に5〜50μmの厚みが適当である。
【0069】
本発明の好ましい実施形態として、記録媒体1をシールの形状としてもよい。具体的には、印刷面とは反対側の面に、粘着層とその上に剥離紙とを積層して形成される。ハーフカットで囲まれた記録部位へ印刷後、ハーフカットで囲まれた記録部を剥がし、記録物を任意の面に接着することができる。なお、粘着層および剥離紙の存在が、副領域の穴や切り欠き、挿入方向明示印刷の機能の発揮に障害とならないことはいうまでもない。
【0070】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0071】
〔記録媒体の作成〕、〔光沢紙の作成〕、[支持体の作成]
支持体は、特許文献18に記載されている方法をモデルに作成した。LBKPからなる坪量110g/mの原紙の表面に、低密度ポリエチレン85質量%と二酸化チタン15質量%からなる樹脂組成物を30g/m塗布し、裏面に、高密度ポリエチレン50質量%と低密度ポリエチレン50質量%からなる樹脂組成物を25g/m塗布して、樹脂被覆紙を作製した。作製した支持体の厚さは150μmであった。
【0072】
[アルミナ分散液の作成]
アルミナ水和物としてDisperal HP13(商品名: CONDEA社製)を純水に混合して固形分が5質量%の分散液とした。次に、これに塩酸を加えpH4に調整してしばらく攪拌した。その後、この分散液を攪拌しながら95℃まで昇温し、その温度で2時間保持を行なった。次に、苛性ソーダによりpHを9.5に調整し、その後、8時間攪拌保持を行なった。8時間後、分散液の温度を室温に戻し、pHを7.2に調整した。その後、脱塩処理を行い、続いて酢酸を添加して解膠処理し、濃縮処理をして18質量%のコロイダルゾルを得た。このコロイダルゾルを乾燥して得たアルミナ水和物をX線回折により測定したところ、擬ベーマイト構造を有するものであった。また、この時のBET表面積は、162.4m/g、細孔容積は0.62(ml/g)であった。なお、比表面積、細孔容積は下記の方法で求めた。
【0073】
1)細孔容積(PV):120℃で24時間脱気処理した後、窒素吸着脱離法によりカンタクローム社製、「オートソーブI」(商品名)を用いて測定した。2)BET比表面積(SA):Brunauerらの方法を用いて計算し、求めた。
【0074】
[インク受容層の塗工]
インク受容層は、支持体の表面に塗設した。インク受容層の塗被組成物は、上記コロイダルゾルを100質量部、ポリビニルアルコール(PVA117:クラレ株式会社製)を1.8質量部、ホウ酸を0.18質量部、用い固形分濃度16%として、これらを調液した。この塗液をバーコータにより、乾燥塗工量35g/m(厚さ34.9μm)となるように支持体に塗工・乾燥した。作製した記録媒体の厚さは185μmであった。
【0075】
〔ミシン目の作成〕
カット/アンカット率が0.3mm/0.2mmのマイクロミシン刃を使用し、上記のように得た記録媒体に対し、マイクロミシン刃を入れミシン目(ミシン目の長さ0.3mm、幅0.2mm)を作成し、主領域と2つの副領域を有する記録媒体を作製した。インク受容層側から切り込みを入れ、インク受容層全厚にミシン目の切り込みを入れた記録媒体M1〜M4を実施例1〜4とした。また、支持体側から切込みを入れた記録媒体M5〜M7及びM11を比較例1〜3及び7、インク受容層側から切り込みを入れているが、インク受容層全厚にわたって切り込みを入れていない記録媒体M8及びM10を比較例4及び6、記録媒体全体にわたって切り込みを入れているM9を比較例5とした。
【0076】
このようにして作製した記録媒体について、ミシン目周囲の受容層の状態及びインクの裏抜けを評価した。評価結果を表1に示す。
【0077】
【表1】
Figure 2004330436
[評価]
表1のミシン目周囲の受容層の状態及びインクの裏抜けの評価方法を下記に示す。
【0078】
1.分離後のミシン目周囲の受容層の状態
目視にて観察し、記録媒体の分離後に、受容層に剥がれ、ひび割れが、盛り上がりの無かったものを○、剥がれ若しくはひび割れ若しくは盛り上がりが発生したものを×とした。記録媒体M1〜M4では、分離後のインク受容層に剥がれ、ひび割れ、盛り上がりは発生していなかった。記録媒体M5〜M8及びM10では、分離後の受容層に剥がれ、ひび割れ、盛り上がりが発生していた。また、記録媒体M9は分離後の受容層に剥がれ、ひび割れ、盛り上がりが発生していなかった。
【0079】
2.インクの裏抜け
作製した記録媒体を用いて、ミシン目で囲まれる印刷領域の外側に、ミシン目をまたいで画像を形成した際にインクが記録媒体の裏面に抜けなかったものを○、インクが抜けてしまったものを×とした。記録媒体M1〜M4では、ミシン目の切り込みが記録媒体全厚に至っていないため、インクの裏向けは発生していなかった。また、記録媒体M5〜M8及びM10はインクの裏抜けが発生してなかったが、記録媒体M9及びM11はミシン目の切り込みが記録媒体全厚に至っており、インクの裏抜けが発生していた。
【0080】
表1の結果より、ミシン目周囲の受容層の状態及びインクの裏抜けが共に○のものは本発明の記録媒体であるM1〜4であることが分かる。
【0081】
【発明の効果】
以上の如き本発明によれば、光沢紙やインクジェット専用紙等の記録媒体に適用した時、分離後に、インク受容層の盛り上がり、割れ、剥がれを起こすことなく高品位な記録物が得られ、また、ミシン目をまたいで印字した時にインクが記録媒体の裏側に回ることなく、プリンタや他の記録媒体を汚すことがなく、安定的な搬送性を有する記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録媒体の好ましい実施形態を示す図である。
【図2】図1の記録媒体に印刷する領域を示す図である。
【図3】図2の印刷物をミシン目から切り離したことを示す図である。
【図4】本発明に係る実施形態から得られる記録媒体のミシン目部の概略を示す断面図である。
【符号の説明】
1 記録媒体
2 ミシン目
3 画像形成部
4、5 切り取り部
6 印刷領域
7 インク受容層
8 支持体
9 切り込み部

Claims (7)

  1. 支持体と、該支持体上に設けられたインク受容層とを有し、
    記録媒体を2つ以上に分離することを可能とするミシン目が設けられた記録媒体において、
    該ミシン目がインク受容層側から設けられ、
    該ミシン目の切り込み深さが、該インク受容層の厚さより大きく、かつ該記録媒体の厚さより小さいことを特徴とする記録媒体。
  2. 前記インク受容層が微細多孔質体であることを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
  3. 前記インク受容層がアルミナ水和物を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の記録媒体。
  4. 前記アルミナ水和物が擬ベーマイトである請求項3に記載の記録媒体。
  5. 前記記録媒体の印刷領域のサイズが4×6サイズ、L版サイズ又はA6サイズのいずれか一つであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の記録媒体。
  6. 前記記録媒体が、
    前記ミシン目に囲まれた印刷領域を形成し、かつ該ミシン目を越えて該印刷領域の外側まで印刷するシステムに用いられることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の記録媒体。
  7. 前記記録媒体が記録紙であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の記録媒体。
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