JP2004327266A - 電線保持具とそれを用いたサブハーネス製造方法 - Google Patents

電線保持具とそれを用いたサブハーネス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】単色の電線を用いてコネクタハウジングへの端子挿入等を位置間違いなく行わせる。
【解決手段】電線保持部3と、電線保持部内の電線6a又は端子付き電線6に関する表示部5とを備えた電線保持具1を採用する。電線保持部3は変形自在なスリット部4に続く。電線保持部は、ケースとカバー等の二部材の間に構成されてもよい。電線保持部内に可撓性等の電線保持用の突部を設けてもよい。表示部5は電線識別用の色表示及び/又は、電線回路名や回路番号及び/又は、前記電線又は端子付き電線6を挿着するコネクタハウジングの端子収容部を示す番号等である。電線保持具1,1,1は複数合体可能に構成されてもよい。各電線保持部3に各端子付き電線を保持させた後、端子付き電線6を電線保持部3から外してコネクタハウジングにおける表示部5に対応する端子収容部に挿入する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば単色の絶縁被覆電線に対応して電線や端子付き電線をコネクタハウジングの所定の位置に挿着させることができる電線保持具とそれを用いたサブハーネス製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は従来の電線保持具の一形態を示すものである(例えば特許文献1参照)。
【0003】
この電線保持具41は、合成樹脂製の左右一対のクランプ片42を真直な竿部43に複数対、等ピッチで並列に配置して成るものである。金属ばねでクランプ片42の付勢力を高めたものも使用されている。一対のクランプ片42の間に絶縁被覆電線44が挟持固定される。
【0004】
図9の如く、この電線保持具41は端子圧着装置45において使用される。すなわち、電線46を所要長さに切断した後、各一対のクランプ片42の間に電線46の端部が保持され、電線46の先端部が皮剥きされ、電線皮剥き部に端子47が圧着される。電線46はU字状に折り返された状態でその両端部をクランプ片42で保持される場合が多い。
【0005】
各端子47の圧着後に端子付き電線48と一体で電線保持具41が端子挿入行程に運ばれ、端子付き電線48がクランプ片42から外されてコネクタハウジング(図示せず)の端子収容室内に挿入される。この端子挿入は作業者の手作業あるいは自動機を用いて行われる。
【0006】
コネクタハウジングと端子47とでコネクタが構成され、コネクタと電線46とでサブハーネス(図示せず)が構成される。複数のサブハーネスでワイヤハーネスが構成される。ワイヤハーネスの組立は布線ボード上で行われる。
【0007】
圧着端子47の場合は端子付き電線48を電線保持具41に保持するが、圧接端子(図示せず)を用いた圧接コネクタの場合は、予め圧接端子をコネクタハウジング内に装填し、次いで電線46をコネクタハウジング内の圧接端子に圧接する。この場合においては、電線保持具41には電線46のみが保持されることになる。
【0008】
何れの場合においても、電線46には色分けが施されており、端子47の形状(雄雌の相違や大きさ形状の相違等)や電線46の太さ等に応じて電線46の識別(色別)がなされている。
【0009】
【特許文献1】
特公平6−54611号公報(頁4〜5、図2,図5)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電線保持具41とそれを用いたサブハーネス製造方法にあっては、例えば電線46の色分けを廃止して電線46の絶縁被覆を単色化した場合に、例えばコネクタハウジング内に端子付き電線48を挿入する際に、どの端子付き電線をコネクタハウジングのどの端子収容室に挿入するかを特定することができず、サブハーネスの製造ができなくなるという問題を生じてしまう。これは圧接コネクタ内の圧接端子に電線を圧接する場合においても同様である。また、通常の色彩を有する電線を使用した場合であっても、同一のコネクタに複数の同色で同一の端子付き電線を挿入する際に、コネクタのどの端子収容室に挿入するかを識別することが困難であった。
【0011】
本発明は、上記した点に鑑み、電線の単色化に対応して、例えばコネクタハウジングの所定の端子収容室に確実に端子付き電線を挿入することができ、サブハーネスを正確に形成させることのできる電線保持具とそれを用いたサブハーネス製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る電線保持具は、電線保持部と、該電線保持部内の電線又は端子付き電線に関する表示部とを備えたことを特徴とする。
上記構成により、電線保持部内に電線又は端子付き電線が挿入保持される。電線保持部としては保持孔や保持溝等が挙げられる。表示部によって電線保持部内の電線又は端子付き電線に関する情報が表示される。これにより、全ての電線を単色化しても、電線や端子付き電線の識別が可能となる。
【0013】
請求項2に係る電線保持具は、請求項1記載の電線保持具において、前記電線保持部が変形自在な電線挿入用のスリット部に続いていることを特徴とする。
上記構成により、電線や端子付き電線をスリット部から電線保持部内にスムーズ且つ容易に挿入することができる。電線や端子付き電線は使用時(例えばコネクタハウジングに挿着する際等)にスリット部から容易に取り出すことができる。
【0014】
請求項3に係る電線保持具は、請求項1記載の電線保持具において、前記電線保持部が、ケースとカバー等の接合する二部材の間に構成されることを特徴とする。
上記構成により、ケースとカバー、又は二つのカバーといった二部材を接合してそれらの間の電線保持孔や保持溝等の電線保持部に電線や端子付き電線が保持される。二部材は別体で構成してもよく、あるいはヒンジで開閉自在に連結してもよい。ケースとカバー等の二部材を離間させて電線保持部に殆ど無抵抗(擦れなく)で電線や端子付き電線を着脱可能である。
【0015】
請求項4に係る電線保持具は、請求項1〜3の何れか1項に記載の電線保持具において、前記電線保持部内に可撓性ないし弾性の電線保持用の突部が設けられたことを特徴とする。
上記構成により、電線保持部内で電線や端子付き電線が突部で押圧されて確実に保持される(突部のみに接触する場合は小さな力で保持され、突部と電線保持部内面との両方に接触する場合は大きな力で保持される)。突部は弾性的に撓み変形する。また、電線保持部の内面径よりも小さな外径の電線を突部で確実に保持することができ、径違いの種々の電線に対応可能となる。電線は突部に小さな面積で接触する。
【0016】
請求項5に係る電線保持具は、請求項1〜4の何れか1項に記載の電線保持具において、前記表示部が電線識別用の色表示及び/又は、電線回路名や回路番号及び/又は、前記電線又は端子付き電線を挿着するコネクタハウジングの端子収容部を示す番号等であることを特徴とする。
上記構成により、例えば電線保持具で保持された各電線が、表示部の識別色や、回路名や、圧接コネクタの端子収容部番号や端子番号等で識別されたり、あるいは電線保持具で保持された各端子付き電線が、表示部の識別色や、回路名や、コネクタハウジングの端子収容部番号等で識別される。作業者又は自動組立機はこの表示部を確認してコネクタないしコネクタハウジングの指定の箇所に電線や端子を挿着することができる。
【0017】
請求項6に係る電線保持具は、請求項1〜5の何れか1項に記載の電線保持具において、複数合体可能に構成されたことを特徴とする。
上記構成により、複数の電線保持具を上下及び/又は左右に合体して一つの大きな電線保持具とすることができる。例えば第一,第二の電線保持具で一つの大きな電線保持具を構成する場合、第一の電線保持具でサブハーネスの一方(一端側)のコネクタハウジングに対する端子付き電線が保持され、第二の電線保持具でサブハーネスの他方(他端側)のコネクタハウジングに対する端子付き電線が保持される。また、第三の電線保持具を合体した場合、第三の電線保持具には一方のコネクタハウジングと並列な第三のコネクタハウジングに対する分岐用の端子付き電線が保持される。各電線保持具を合体させることで、この他、種々の形態のサブハーネスや大サブに対応可能となる。電線や端子付き電線を各電線保持具に保持させた後、各電線保持具を合体させることが好ましい。
【0018】
請求項7に係る電線保持具を用いたサブハーネス製造方法は、請求項1〜6の何れか1項に記載の電線保持具を用いたサブハーネス製造方法であって、前記端子付き電線を前記電線保持具の所定の電線保持部に保持させ、前記表示部で該端子付き電線を識別させ、各電線保持部に各端子付き電線を保持させた後、該端子付き電線を該電線保持部から外してコネクタハウジングにおける該表示部に対応する端子収容部に挿入することを特徴とする。
上記構成により、コネクタハウジングの所定の端子収容部に所定の端子が間違いなく挿入され、コネクタハウジングと各端子付き電線とで成るサブハーネスが形成される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る電線保持具の一実施形態を示すものである。
【0020】
この電線保持具1は好ましくは合成ゴム等の弾性部材で形成され、ブロック部2に複数の電線保持孔(電線保持部、以下保持孔と言う)3と、外部から各保持孔3に連通するスリット部4とを設けると共に、各スリット部4の近傍ないし両側に、電線又は端子付き電線6を特定するための表示部5を設けたことを特徴としている。
【0021】
ブロック部2は矩形状または長形の矩形竿状に形成され、電線6aを水平に保持する場合、上下の壁面に互い違いにスリット部4を有すると共に、上下二段に千鳥状に保持孔3を有している。上側のスリット部4は下段の保持孔3に続き、下側のスリット部4は上段の保持孔3に続いている。
【0022】
保持孔3を上下二段千鳥状に配置したのは、ブロック部2内の保持孔3の密度(数)を高めると共に、ブロック部2をコンパクト化させるためであるが、図2に示す上下二段の端子収容室(端子収容部)8を有するコネクタハウジング7に位置対応できる利点もある。
【0023】
保持孔3の内径は電線6aの外径よりも若干小さく設定され、保持孔3内に電線6aを位置ずれなく保持できる。スリット部4は電線6aの外径及び保持孔3の内径よりも狭く形成され、電線6aをスリット部4を経て保持孔3内に挿入及び保持孔3から離脱させることができ、電線6aの挿入及び離脱に際してスリット部4が電線外径に等しく開き(弾性変形し)、電線6aの挿入離脱を容易に行うことができる。
【0024】
保持孔3の数は例えばコネクタハウジング7(図2)の端子収容室(端子収容部)8の数すなわち一つのサブハーネス9の電線本数等に応じて設定される。ブロック部2の前後方向(電線挿通方向)の長さは、電線6aを前後及び上下方向に位置ずれなく保持できる長さであればよい。
【0025】
表示部5は上下の保持孔3に対応してブロック部2の上下両面に設けられている。本形態ではスリット部4の両側に表示部5が分割して設けられている。表示部5の位置はスリット部4の片側にあってもよく、あるいは保持孔3の開口端すなわちブロック部2の前後の壁面にあってもよく、あるいはスリット部4とは反対側の壁面にあってもよい。
【0026】
表示部5には、例えば従来の電線6aの色分けに対応した識別色を表示(ペイントないし貼り付け等)したり、あるいは電線回路番号を表示(記載)したり、あるいはコネクタハウジング7(図2)の端子収容室8の位置すなわち端子収容室8の番号(例えば上段右端の端子収容室から上段左端の端子収容室にかけて1番〜n番,下段右端の端子収容室から下段左端の端子収容室にかけてn番〜N番の順等)を表示(記載)したり、あるいは圧接コネクタ(図示せず)のコネクタハウジングの端子収容室(端子収容部)番号や圧接コネクタ内の端子番号等を表示したりする。また、電線回路番号や端子収容室位置を色分けで表示してもよい。このように表示部5は、電線識別用の色表示及び/又は、電線回路名や回路番号及び/又は、電線6a又は端子付き電線6を挿着するコネクタハウジングの端子収容室を示す番号等であればよい。図1の電線保持具1の各保持孔3に対応する表示部5の内容(情報)は全て異なっている。
【0027】
図1の如く、電線保持具1,1,1は上下左右に合体可能となっている。すなわち、矩形状のブロック部2の上下左右の壁面に係止用の蟻溝10と、蟻溝10に係合する形状の突条11とが設けられ、各電線保持具1,1,1を上下左右の所望の位置に着脱自在に合体させることができるようになっている。合体方向は上下方向のみでもよく左右方向のみでもよく上下左右両方であってもよい。係止手段は蟻溝10と突条11に限らず、傘状の突起と穴部あるいは特に合成樹脂製のブロック部にあっては係止突起と可撓性の係合枠片といった組み合わせてあってもよい。
【0028】
例えば一つの電線保持具1は一つのコネクタハウジング7(図2)の各端子収容室8に端子付き電線6の端子6bを挿入するべく対応し、他の電線保持具1は他のコネクタハウジング(図示せず)の各端子収容室に端子付き電線の端子を挿入するべく対応する。両コネクタハウジングに一本の電線6aの両端の各端子6bを挿入する場合に、二つの電線保持具1,1を合体させておくことで容易に端子挿入を行うことができる。
【0029】
また、上下に各電線保持具1,1を合体させることで、二段以上の多段の端子収容室を有するコネクタハウジングに対応して各端子収容室に間違いなく端子を挿入することができる。
【0030】
なお、図1の上下二段の保持孔3を有する電線保持具1は、単段の端子収容室を有するコネクタハウジング(図示せず)にも対応して所要の端子収容室に間違いなく端子を挿入することができる。図2においては電線保持具1で保持した端子付き電線6がそのままコネクタハウジング7内に挿入された図となっているが、実際には電線保持具1から一本づつ端子付き電線6を外してコネクタハウジング7内に挿入する。
【0031】
また、図1の電線保持具1のスリット部4の深さは、保持孔3内の電線6aの抜け出しを防止できれば、浅いものであっても何ら構わない。また、保持孔3の数は複数であるのが普通であるが、例えば一つの保持孔を有するブロック部(図示せず)を複数合体させて一つの電線保持具として使用したり、一つの保持孔を有するブロック部を複数の保持孔3を有するブロック部2に合体させて使用することも可能である。
【0032】
図3〜図4は、電線保持具1の保持孔3の実施形態を示すものである。
図3の保持孔3は内面に周方向の略環状の可撓性ないし弾性の突条(突部)12を有している。各突条12はひだ状に突出し、保持孔3の内面径よりも小径な電線(図示せず)を保持可能である。突条12の数は複数が好ましいが、保持孔3の長さが短い場合等においては例えば中央に一つであってもよい。
【0033】
図4の保持孔3は軸方向の可撓性ないし弾性の突条(突部)13を有している。各突条13はひだ状に突出し、保持孔3の内径よりも小径な電線を保持可能である。突条13の数及び配置は複数等配であることが好ましい。
【0034】
これら突条12,13の形態は例えば螺旋状等、種々に設定可能である。突条12,13によって径違いの電線を保持することができ、電線保持具1の汎用性が高まる。保持孔3とほぼ同径な電線6aは突条12,13を弾性変形させつつ保持孔内面に押接させる。突条に対する変形時の逃がし溝(図示せず)を保持孔内面に設けておいてもよい。
【0035】
図5〜図7は、電線保持具の他の実施形態を示すものである。
図5の電線保持具15は合成樹脂で形成され、ケース16とカバー17とで構成されるものである。ケース16は底板18と複数の隔壁19とで仕切られて成る電線保持溝(電線保持部)20を有し、左右端の壁部21に係止突起22を有している。保持溝20の内幅は絶縁被覆電線6a(図1)の外径よりも若干小さく設定され、あるいは隔壁19の高さが電線6aの外径よりも若干低く設定される。
【0036】
カバー17は天板23と左右の壁部24とで構成され、各壁部24に、係止突起22に対する係合枠片25が設けられている。天板23に電線6a又は端子付き電線6を特定するための表示部5が設けられている。表示部5については前例同様であるので説明を省略する。
【0037】
図6の如く各保持溝20に各電線又は端子付き電線6を収容してカバー17を閉めることで、各電線6a又は端子付き電線6が保持溝20内に位置ずれなく保持される。図5の類似の形態として、カバー17をケース16に薄肉ヒンジ等で開閉自在に連結させてもよい。表示部5の位置はカバー17のみに限らずカバー17とケース16の両方あるいはケース16のみに設けてもよく、収容溝20の前後の開口端に設けてもよい。また、係止手段は突起22と枠片25に限るものではない。
【0038】
図7の電線保持具28は好ましくは合成樹脂、又は合成ゴム又は金属等で形成され、上下一対のほぼ同一形状の波型のカバー29,30で構成されたものである。各カバー29,30は内面側に半円状の電線保持溝(電線保持部)31を有し、上下一対の保持溝31を合わせて一本の電線ないし端子付き電線6を保持可能である。上下の保持溝31が合体して円形の保持孔(電線保持部)となる。各保持溝31の深さは電線の外径よりも若干浅く設定される。両カバー29,30は係止手段である係止突起32と係合枠片33とで係止される。下側のカバー30をケースと見ることもできる。
【0039】
本例では両カバー29,30を薄肉のヒンジ34で開閉自在に連結させているが、図5の例のように両カバー29,30を分割してもよい。一方及び/又は他方のカバー29,30の外面に電線又は端子付き電線を特定するための表示部5が設けられている。表示部5はカバー29,30の前後端(開口端)にあってもよい。表示部5については前例同様であるので説明を省略する。
【0040】
図5,図7の実施形態の保持溝20,31内に前例(図3,図4)のような可撓性の突条12,13を設けて小径の電線をも保持可能としてもよい。また、図5,図7の電線保持具15,28を図示しない係止手段で前例同様に上下及び/又は左右に複数合体可能としてもよい。図5の各一つのケース16とカバー17や図7の両カバー29,30でそれぞれブロック部を構成する。
【0041】
以下に、図1の実施形態の電線保持具1を用いたサブハーネス製造方法の一例を説明する。
【0042】
先ず、既存の端子圧着装置(図示せず)で単色の電線6aに端子を圧着する。電線6aは予め所要長さに切断され、先端を皮剥きされ、その状態で端子6bが圧着される。その端子付き電線6を電線保持具1の所定の(端子付き電線を特定する表示の)保持孔3に係合保持させる。スリット部4は弾性変形自在であるから、保持孔3に対して端子付き電線6をスムーズに着脱自在である。端子付き電線6は端子6bを圧着し終えた順に電線保持具1に保持される。端子付き電線6はストックすることなく、端子6bを圧着したら直ちに電線保持具1に保持させることが誤組付防止の上で好ましい。
【0043】
例えば作業者が端子付き電線6をスリット部4から所定の保持孔3内に挿入する。あるいは自動機において端子6bを圧着した後、進退及び昇降自在な把持ハンド(図示せず)で端子付き電線6を把持して電線クリップから持ち上げ、スリット部4から所定の保持孔3内に挿入する。
【0044】
一つの電線保持具1に所定の各端子付き電線6を保持し終えたら、その電線保持具1を端子挿入行程に運び(端子挿入行程が隣接していてもよい)、作業者が目視で電線保持具1の表示部(識別色及び/又は回路名及び/又は端子収容室番号等)5を確認して、端子付き電線6と、その端子6bが挿入されるべきコネクタハウジング7(図2)の端子収容室8とを認識(確認)し、その端子収容室にその端子を挿入する。
【0045】
自動機(図示せず)でコネクタハウジング7に端子挿入する場合は、目視に代えて例えばCCDカメラで表示部5を読み取り、その表示部5に対応する保持孔3から端子付き電線6を把持ハンド等で離脱させて所定の端子収容室8に端子6bを挿入させる。手動又は自動による端子挿入時に電線保持具1を必ずしも水平に支持する必要はなく、垂直に立てたり斜めに配置して使用してもよい。
【0046】
例えば一つのブロック部2で成る電線保持具1で一方のコネクタハウジング7に各端子6bを挿入し、他のブロック部で成る電線保持具1で他方のコネクタハウジング(図示せず)に各端子を挿入して、両端にコネクタを有するサブハーネスを形成することができる。この場合、両方のブロック部1,1を合体させて一つの電線保持具として使用することもできる。その場合、端子付き電線6はU字状に屈曲される。また、前後左右に各ブロック部1,1,1等を合体させて、三つ以上のコネクタを有する大型のサブハーネスを形成することもできる。
【0047】
サブハーネスを形成した後、図示しない布線ボード上で複数のサブハーネスでワイヤハーネスを組み立てる。サブハーネスの形成段階で端子6bが先嵌めされているから、布線ボード上で端子挿入(後嵌め)を行う必要がなく、また、サブハーネス完成段階で電気的な導通チェックを行うことができるから、布線ボード上で導通チェックを行う必要がなく(ワイヤハーネス全体の導通チェックのみで済み)、ワイヤハーネスの組立性が向上する。
【0048】
なお、上記実施形態では端子付き電線6をコネクタハウジング7に挿入する例を示したが、例えば第一行程で電線6aを切断した後、すぐに電線保持具1の所定の(電線を特定する表示の)保持孔3内に保持させ、次いで電線6aに端子6bを圧着させることも可能である。圧接コネクタの場合は、電線6aを切断した後、すぐに電線保持具1の所定の保持孔3内に保持させ、各電線6aを保持した電線保持具1を圧接装置(図示せず)に運んで圧接コネクタ内の圧接端子(図示せず)に圧接させる。
【0049】
また、電線6aの絶縁被覆の色は低コストな白色が好ましいが、必ずしも白色に限らず、電線6aの一部又は全部に白色以外の有色を施したものであっても、上記電線保持具1とそれを用いたサブハーネス製造方向に使用することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、表示部によって電線や端子付き電線の識別がなされるから、電線の単色化に対応して、例えば各電線を間違えなく圧接コネクタ内の所要の位置に挿着でき、また、各端子付き電線を間違えなくコネクタハウジングの所要の端子収容室に挿入できる。
【0051】
請求項2記載の発明によれば、電線や端子付き電線を電線保持具に対してスリット部から容易に着脱することができるから、例えば圧接コネクタへの電線の挿着作業やコネクタハウジングへの端子の挿入作業すなわちサブハーネスの製造を効率良く行うことができる。
【0052】
請求項3記載の発明によれば、ケースとカバー等の二部材を離間させて、電線の曲がりや擦れを生じることなく、電線や端子付き電線の脱着をスムーズ且つ容易に行うことができ、例えば圧接コネクタへの電線の挿着作業やコネクタハウジングへの端子の挿入作業すなわちサブハーネスの製造を効率良く行うことができる。
【0053】
請求項4記載の発明によれば、例えば電線保持部内面径よりも小径の電線を突部で保持することができるから、電線保持具の汎用性が高まり、各種径の電線に対応して各種サブハーネスを製造することができる。
【0054】
請求項5記載の発明によれば、作業者や自動組立機が表示部を確認してコネクタないしコネクタハウジングの指定の位置に電線や端子を挿着することで、単色の電線を使用して電線の誤接続や端子の誤挿入等なくサブハーネスを品質良く低コストで製造することができる。
【0055】
請求項6記載の発明によれば、電線保持具を複数合体させて、種々の形態のサブハーネスを効率良く製造することができる。
請求項7記載の発明によれば、単色の端子付き電線とコネクタハウジングとで成るサブハーネスを低コストで品質及び効率良く且つ形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電線保持具の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】電線保持具とコネクタハウジングを示す分解斜視図である。
【図3】(a)は電線保持孔の一形態を示す正面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図4】(a)は電線保持孔の他の形態を示す正面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図5】電線保持具の他の実施形態を示す分解斜視図である。
【図6】同じく電線保持具で電線を保持した状態を示す斜視図である。
【図7】電線保持具のその他の実施形態を示す斜視図である。
【図8】従来の電線保持具の一形態を示す正面図である。
【図9】従来の電線保持具を用いた端子圧着工程を示す側面図である。
【符号の説明】
1,1,1、15,28 電線保持具
3 電線保持孔(電線保持部)
4 スリット部
5 表示部
6 端子付き電線
6a 電線
7 コネクタハウジング
8 端子収容部(端子収容室)、
12,13 突条(突部)
16 ケース
17 カバー
20,31 電線保持溝(電線保持部)
29,30 カバー

Claims (7)

  1. 電線保持部と、該電線保持部内の電線又は端子付き電線に関する表示部とを備えたことを特徴とする電線保持具。
  2. 前記電線保持部が変形自在な電線挿入用のスリット部に続いていることを特徴とする請求項1記載の電線保持具。
  3. 前記電線保持部が、ケースとカバー等の接合する二部材の間に構成されることを特徴とする請求項1記載の電線保持具。
  4. 前記電線保持部内に可撓性ないし弾性の電線保持用の突部が設けられたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電線保持具。
  5. 前記表示部が電線識別用の色表示及び/又は、電線回路名や回路番号及び/又は、前記電線又は端子付き電線を挿着するコネクタハウジングの端子収容部を示す番号等であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の電線保持具。
  6. 複数合体可能に構成されたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の電線保持具。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の電線保持具を用いたサブハーネス製造方法であって、前記端子付き電線を前記電線保持具の所定の電線保持部に保持させ、前記表示部で該端子付き電線を識別させ、各電線保持部に各端子付き電線を保持させた後、該端子付き電線を該電線保持部から外してコネクタハウジングにおける該表示部に対応する端子収容部に挿入することを特徴とする電線保持具を用いたサブハーネス製造方法。
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