JP2004325007A - 熱交換器 - Google Patents

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JP2004325007A
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Soichi Kato
宗一 加藤
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Valeo Thermal Systems Japan Corp
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Zexel Valeo Climate Control Corp
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Abstract

【課題】ブラケット構造を一層合理化してなる熱交換器を得ること。
【解決手段】媒体を流通するチューブ210及びフィン220を積層してなるコア200と、チューブの端部が接続されたタンク300と、コアの側部に配置されるとともにその端部をタンクに支持された補強部材600とを備え、媒体がコアに伝わる熱にて熱交換をする熱交換器において、補強部材は、押出し部材600aを加工してなり、押出し部材の余剰部分を除去して成形したブラケット部610を備えた構成の熱交換器である。また、補強部材は、コアと対向する第1壁部601と、ブラケット部材700を支持する第2壁部602とを備え、第2壁部は、第1壁部よりも肉厚に設定した構成の熱交換器である。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、熱交換器のブラケット構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に搭載される冷凍サイクルの放熱器等の熱交換器は、媒体を流通するチューブ及びフィンを積層してなるコアと、チューブの端部が接続されたタンクとを備え、媒体がコアに伝わる熱にて熱交換をする構成となっている。また、コアの側部には、その端部をタンクに支持された補強部材(通称サイドプレート)が配置されており、かかる補強部材には、車両取付け用のブラケット等が設けられる。補強部材にブラケットを設ける構成は、特許文献1乃至3にも開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開平11−148792号公報
【特許文献2】特開平11−325781号公報
【特許文献3】2001−227891号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで熱交換器は、熱交換効率の向上とともに、製造の容易化、軽量化、設置スペースの狭小化、及び取付け作業の簡素化等が非常に重要な課題とされており、前述したブラケットについても、これらの諸条件を考慮しつつ更なる構造的工夫が求められている。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ブラケット構造を一層合理化してなる熱交換器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願第1請求項に記載した発明は、媒体を流通するチューブ及びフィンを積層してなるコアと、前記チューブの端部が接続されたタンクと、前記コアの側部に配置されるとともにその端部を前記タンクに支持された補強部材とを備え、前記媒体が前記コアに伝わる熱にて熱交換をする熱交換器において、前記補強部材は、押出し部材を加工してなり、前記押出し部材の余剰部分を除去して成形したブラケット部を備えた構成の熱交換器である。このような構成によると、ブラケット構造を一層合理化してなる熱交換器が得られる。すなわち本発明の熱交換器は、熱交換器外部の外部体と支持するブラケット部を一体に備えた補強部材を用いることにより、その構成部品点数及び組み立て工数の削減を達成してなるものである。かかる補強部材は、押出し部材を加工して作成することが可能である。ブラケット部は、押出し部材の余剰部分を除去することによって、所定の形状に成形される。
【0007】
本願第2請求項に記載した発明は、請求項1において、前記ブラケット部は、当該熱交換器外部の外部体とねじ止めする構成の熱交換器である。すなわちブラケット部と熱交換器外部の外部体とは、互いにねじ止めすることによって堅固に支持することが可能である。
【0008】
本願第3請求項に記載した発明は、請求項2において、前記補強部材は、前記ねじ止めに用いるボルト又はナットの回転を防止する回転防止手段を備えた構成の熱交換器である。すなわち回転防止手段によれば、ブラケット部と熱交換器外部の外部体とのねじ止めに用いるボルトとナットとを簡単且つ強固に締め付けることが可能となる。
【0009】
本願第4請求項に記載した発明は、請求項2又は3において、前記補強部材は、前記ねじ止めに用いるボルト又はナットを保持する保持手段を備えた構成の熱交換器である。すなわちボルト又はナットを補強部材に予め保持しておけば、ねじ止めは容易に行うことが可能となり、非常に便利である。
【0010】
本願第5請求項に記載した発明は、媒体を流通するチューブ及びフィンを積層してなるコアと、前記チューブの端部が接続されたタンクと、前記コアの側部に配置されるとともにその端部を前記タンクに支持された補強部材とを備え、前記媒体が前記コアに伝わる熱にて熱交換をする熱交換器において、前記補強部材は、押出し部材を加工してなり、前記コアと対向する第1壁部と、ブラケット部材を支持する第2壁部とを備え、前記第2壁部は、前記第1壁部よりも肉厚に設定した構成の熱交換器である。このような構成によると、ブラケット構造を一層合理化してなる熱交換器が得られる。すなわち本発明の熱交換器は、ブラケット部材を補強部材に支持してなるものである。かかる補強部材は、押出し部材を加工して作成することが可能である。第2壁部は、ブラケット部材の支持に対応するべく、第1壁部よりも肉厚に設定してその剛性を十分に確保する。
【0011】
本願第6請求項に記載した発明は、請求項5において、前記ブラケット部材は、前記第2壁部にねじ止めして設けた構成の熱交換器である。すなわちブラケット部材は、補強部材に対し、ねじ止めによって堅固に支持することが可能である。
【0012】
本願第7請求項に記載した発明は、請求項6において、前記補強部材は、前記ねじ止めに用いるボルト又はナットの回転を防止する回転防止手段を備えた構成の熱交換器である。すなわち回転防止手段によれば、補強部材とブラケット部材とのねじ止めに用いるボルトとナットとを簡単且つ強固に締め付けることが可能となる。
【0013】
本願第8請求項に記載した発明は、請求項6又は7において、前記補強部材は、前記ねじ止めに用いるボルト又はナットを保持する保持手段を備えた構成の熱交換器である。すなわちボルト又はナットを補強部材に予め保持しておけば、ねじ止めは容易に行うことが可能となり、非常に便利である。
【0014】
本願第9請求項に記載した発明は、請求項6において、前記第2壁部は、前記ねじ止めに用いるボルトを螺合する雌ねじ部を備えた構成の熱交換器である。すなわち補強部材とブラケット部材とは、第2壁部の雌ねじ部にボルトを螺合してねじ止めすることが可能である。第2壁部は第1壁部よりも厚く設定したので、雌ねじ部の長さも十分に確保される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の第1具体例を図1乃至図7に基づいて説明する。本例の熱交換器1は、車内空調用冷凍サイクルに用いられるコンデンサであり、自動車のエンジンルーム内に取り付けられる薄型のものである。冷凍サイクルは、媒体(すなわち冷媒)を圧縮するコンプレッサと、圧縮された媒体を冷却するコンデンサと、冷却された媒体を減圧する膨張弁と、減圧された媒体を気化するエバポレータとを備え、それらを配管で繋いで媒体を循環する構成となっている。
【0016】
この熱交換器1は、媒体を流通するチューブ210及び波型のフィン220を交互に積層してなるコア200と、各チューブ210の両端部がそれぞれ接続された左右一対のタンク300とを備えている(図1参照)。タンク300の要所には、媒体を流入する入口側継手部400及び媒体を流出する出口側継手部500が設けられている。タンク300の内部は、仕切部材330にて所定の間隔に区画されている。そして、入口側継手部400から流入した媒体は、コア200に伝わる熱にて熱交換をしつつチューブ210を流通して凝縮し、出口側継手部500から流出する。また、コア200の上下側部には、熱交換器1の機械的強度を向上する補強部材600がそれぞれ配置されている。補強部材600の両端部は、各タンク300にそれぞれ支持されている。また、各補強部材600は、熱交換器1を車体に支持するためのブラケット部610を一体に備えたものである。
【0017】
チューブ210、フィン220、タンク300、入口側継手部400、出口側継手部500、及び補強部材600は、アルミニウム又はアルミニウム合金を成形してなる部材からなり、熱交換器1は、それらの部材を一体に組み付け、その組み付け体を炉中で加熱処理してろう付けし、製造される。このような炉中ろう付けに際し、各部材の要所には予めろう材及びフラックスが設けられる。
【0018】
タンク300は、それぞれ所定の形状に塑性変形された第1プレート部材310及び第2プレート部材320を組み付けて略円筒形状となすとともに、その内部を仕切部材330にて所定の間隔に区画してなるものである(図2,図3参照)。第1プレート部材310は、その長手方向の縁部(図例では所定のピッチで列設された折り曲げ用の爪)を変形して第2プレート部材320を保持するものである。第2プレート部材320は、その長手方向に亘り所定のピッチで同型のスリット321が列設されたものである。また、第1プレート部材310の要所には、仕切部材330に設けられた突片331を嵌め込む孔部311が設けられている。
【0019】
チューブ210及び補強部材600は、それらの端部をそれぞれスリット321に挿入してタンク300と組み付けられる(図4参照)。補強部材600は、コア200と対向する第1壁部601と、第1壁部601と直交する複数の第2壁部602とを備えた部材である。また、補強部材600のブラケット部610は、第1壁部601からコア200の正面側に張り出した部位であり、熱交換器1外部の外部体たる車体とねじ止めする構成となっている。車体側には、ブラケット部610をねじ止めするためのブラケット部材を設けてもよい。また、コア200とブラケット部610との間には、多少の隙間が形成されている。ブラケット部610の要所には挿通孔611が設けられており、この挿通孔611には、かかるねじ止めに用いるボルトBが挿通される。
【0020】
本例の場合、補強部材600は、所定の形状の押出し部材600aをプレス加工又は切削加工してなるものである(図5、図6参照)。押出し部材600aは、その押出し方向に亘って第1壁部601、第2壁部602、及びブラケット部形成部610aを形成してなる部材である。補強部材600は、かかる押出し部材600aを所定の長さに切断するとともに、その両端部における第1壁部601をタンク300のスリット321に挿入可能な挿入部603とし、更にブラケット部形成部610aの余剰部分を除去してブラケット部610を成形したものである。
【0021】
挿通孔611に挿通したボルトBの先端は、熱交換器1の前後方向に突出しており、ねじ止めは、ボルトBの先端を車体側(図示はせず)に挿通するとともに、これにナットNを螺合してなされる(図7参照)。
【0022】
このように本例の熱交換器1は、熱交換器1外部の外部体とねじ止めするブラケット部610を一体に備えた補強部材600を用いることにより、その構成部品点数及び組み立て工数の削減を達成してなるものである。熱交換器1は、ブラケット部610と車体とをねじ止めすることによって車両に取付けられる。
【0023】
尚、車体とブラケット部610とは、本例ではボルトB及びナットNを用いてをねじ止めしたが、或いは、ナットNは省略することも可能である。つまり、車体又はブラケット部610の一方にボルトBを螺合する雌ねじ部を設け、それらの他方に挿通したボルトBをその雌ねじ部に螺合してねじ止めすることも可能である。
【0024】
また、本例のブラケット部610は、熱交換器1を車両に取付けるべく車体とねじ止めするものであるが、或いは、このようなブラケット部610は、熱交換器1にファン等の他部品を装着するものとして応用することも可能である。熱交換器1にファンを装着する場合は、ファンシュラウド又はファンに設けられたブラケット部材をブラケット部610とねじ止めするとよい。
【0025】
次に、本発明の第2具体例を図8に基づいて説明する。本例の補強部材600は、ボルトBの回転を防止する回転防止手段を備えたものである。回転防止手段は、突部620をブラケット部形成部610aと一体に押出し成形し、6角形を呈するボルトBの頭部を突部620に当接してなるものである。ボルトBとナットNとの締め付けは、ナットNを回転することによって行われる。
【0026】
更に本例の補強部材600は、ボルトBを保持する保持手段を備えたものである。保持手段は、一対の突部620の間にボルトBの頭部を圧入することにより、そのボルトBを保持する構成となっている。炉中ろう付けは、組み付け体を横倒しにしてボルトBの先端を上に向けた状態で行うことも可能である。保持手段によれば、かかる炉中ろう付けにおいてボルトBが挿通部611から抜け落ちる心配はない。尚、その他の基本構成は、前述した具体例と同様である。
【0027】
このように、補強部材600には回転防止手段及び保持手段を設けてもよい。回転防止手段によれば、ボルトBとナットNとを簡単且つ強固に締め付けることができる。また保持手段によれば、ねじ止めを容易に行うことができるうえに、ねじ止め前のボルトBが挿通部611から不用意に抜け落ちる事態を確実に回避することができる。尚、突部620によれば、ブラケット部610の剛性がある程度向上するという利点もある。
【0028】
次に、本発明の第3具体例を図9に基づいて説明する。本例の場合、ボルトBの頭部は、第1壁部601と突部620との間に圧入する構成となっている。回転防止手段は、第1壁部601及び突部620をボルトBの頭部と当接してなるものであり、保持手段は、第1壁部601と突部620との間にボルトBの頭部を保持してなるものである。尚、その他の基本構成は、前述した具体例と同様である。
【0029】
このように、回転防止手段及び保持手段は、第1壁部601を利用して構成することも可能である。
【0030】
次に、本発明の第4具体例を図10に基づいて説明する。本例の保持手段は、ボルトBの頭部を一対の突部620、又は第1壁部601と突部620との間に入れた後に、その突部620を変形してなるものである。尚、その他の基本構成は前述した具体例と同様である。
【0031】
このように、保持手段は、突部620を変形して構成することも可能である。本例によると、ボルトBの抜け落ちはより確実に防止することができる。
【0032】
次に、本発明の第5具体例を図11に基づいて説明する。本例の補強部材600は、ブラケット部610を第1壁部601よりも肉厚に設定してなるものである。つまり突部ラケット部610の厚さtbrを第1壁部の厚さtよりも厚くしてラケット部610の強度を十分に確保してなるものである。尚、その他の基本構成は前述した具体例と同様である。
【0033】
このように、ブラケット部610の厚さtbrは必要に応じて適宜に設定することが可能である。特に、補強部材600全体の強度的バランスを考慮すると、ブラケット部610は第1壁部601よりも肉厚に設定するとよい。尚、ブラケット部610を肉厚にすると、これに伴いブラケット部形成部610aの加工もやや困難になる故に、補強部材600の設計は、その加工条件に適う良好な範囲でなされる。
【0034】
次に、本発明の第6具体例を図12に基づいて説明する。本例の補強部材600は、ブラケット部610に凹状の溝部612を設け、これにボルトBの頭部を嵌め込むとともに突部620を変形してボルトBを保持する構成となっている。溝部612は、ボルトBの回転防止手段となる。尚、その他の構成は前述した具体例と同様である。
【0035】
このように、ブラケット部610にはボルトBの頭部を嵌め込む溝部612を設けてもよい。尚、ボルトBの頭部を溝部612に圧入するのであれば、これがボルトBの保持手段となる故に、突部620は省略するとこも可能である。
【0036】
次に、本発明の第7具体例を図13に基づいて説明する。本例は、車体側から挿通したボルトBの先端をブラケット部610の挿通部611に挿通し、これにナットNを螺合する構成となっている。
【0037】
本例の補強部材600は、ナットNの回転を防止する回転防止手段を備えたものである。回転防止手段は、6角形を呈するナットNを突部620又は第1壁部601に当接してなるものである。ボルトBとナットNとの締め付けは、ボルトBを回転することによって行われる。
【0038】
更に本例の補強部材600は、ナットNを保持する保持手段を備えたものである。本例の保持手段は、一対の突部620の間、又は第1壁部601と突部620との間にナットNを圧入することにより、そのナットNを保持する構成となっている。尚、その他の基本構成は、前述した具体例と同様である。
【0039】
このように、車体とブラケット部610とのねじ止めは、車体側から挿通したボルトBの先端をブラケット部610の挿通部611に挿通し、これにナットNを螺合して行うことも可能である。補強部材600には、ナットNの回転を防止する回転防止手段及びナットNを保持する保持手段を設ける。
【0040】
次に、本発明の第8具体例を図14に基づいて説明する。本例の保持手段は、ナットNを一対の突部620、又は第1壁部601と突部620との間に入れた後に、その突部620を変形してなるものである。尚、その他の基本構成は前述した具体例と同様である。
【0041】
このように、突部620を変形してナットNをより確実に保持するように構成することも可能である。尚、ブラケット部610には前述した凹状の溝部612を設け、これにナットNを嵌め込むように構成することも可能である。
【0042】
次に、本発明の第9具体例を図15乃至図18に基づいて説明する。本例の補強部材600は、第1壁部601と直交する第2壁部602にブラケット部材700を支持する構成となっている。ブラケット部材700は、熱交換器1にファンを装着するための部材である。具体的には、このブラケット部材700は、ファンシュラウド又はファンに設けられた他のブラケット部材とねじ止めする構成となっている。ブラケット部材700の要所には挿通孔701が設けられており、この挿通孔701には、ファンとブラケット部材700とのねじ止めに用いるボルトBが挿通される(図15参照)。また、第2壁部602とブラケット部材700とは、他のボルトBを用いてねじ止めしている。
【0043】
本例の補強部材600もまた、所定の形状の押出し部材600aをプレス加工又は切削加工してなるものである(図16、図17参照)。押出し部材600aは、その押出し方向に亘って第1壁部601及び第2壁部602を形成してなる部材である。補強部材600は、かかる押出し部材600aを所定の長さに切断するとともに、その両端部における第1壁部601をタンク300のスリット321に挿入可能な挿入部603とし、更に、第2壁部602の要所に第2壁部602とブラケット部材700とのねじ止めに用いるボルトBを螺合する雌ねじ部604を設けてなるものである。
【0044】
そして、ブラケット部材700を支持する第2壁部602は、第1壁部601よりも肉厚に設定している(図18参照)。つまり、第2壁部602の厚さtを第1壁部の厚さtよりも厚くすることにより、第2壁部602の強度を十分に確保してなるものである。
【0045】
ブラケット部材700は、第2壁部602とブラケット部材700とのねじ止めに用いるボルトBを挿通する挿通部702を備え、この挿通部702に挿通したボルトBを雌ねじ部604に螺合することによって設けられる。
【0046】
また、ファンとブラケット部材700とのねじ止めに用いるボルトBの先端は、熱交換器1の前後方向に突出しており、それらのねじ止めは、ボルトBの先端をファンに挿通するとともに、これにナットNを螺合してなされる。尚、その他の基本構成は前述した具体例と同様である。
【0047】
このように、本例の熱交換器1は、熱交換器1外部の外部体たるファンと互いに支持するブラケット部材700を補強部材600に支持してなるものである。かかる補強部材600は、押出し部材600aを加工して作成することが可能である。第2壁部602は、ブラケット部材700の支持に対応するべく、第1壁部601よりも肉厚に設定してその剛性を十分に確保する。ブラケット部材700は、第2壁部602にねじ止めすることによって堅固に支持することができる。また、第2壁部602は第1壁部601よりも厚く設定したので、雌ねじ部604の長さも十分に確保することができる。
【0048】
尚、本例のブラケット部材700は、熱交換器1にファンを装着するためのものであるが、或いは、このようなブラケット部材700は、熱交換器1を車両に取付けるものとして応用することも可能である。熱交換器1を車両に着取付ける場合は、車体とブラケット部材700とをねじ止めするる。この場合、車体側には、ブラケット部材700をねじ止めするための他のブラケット部材を設けてもよい。
【0049】
次に、本発明の第10具体例を図19に基づいて説明する。本例は、ブラケット部材700の挿通部702に挿通したボルトBの先端を第2壁部602の要所に設けた挿通部605に挿通し、これにナットNを螺合する構成となっている。
【0050】
本例の補強部材600は、ナットNの回転を防止する回転防止手段を備えたものである。回転防止手段は、6角形を呈するナットNを突部620及び第1壁部601に当接してなるものである。ボルトBとナットNとの締め付けは、ボルトBを回転することによって行われる。突部620は、第2壁部602と一体に押出し成形したものである。
【0051】
更に本例の補強部材600は、ナットNを保持する保持手段を備えたものである。本例の保持手段は、第1壁部601と突部620との間にナットNを圧入することにより、そのナットNを保持する構成となっている。尚、その他の基本構成は、前述した具体例と同様である。
【0052】
このように、第2壁部602とブラケット部材700とのねじ止めは、ブラケット部材700の挿通部702に挿通したボルトBの先端を第2壁部601の挿通部605に挿通し、これにナットNを螺合して行うことも可能である。補強部材600には、ナットNの回転を防止する回転防止手段及びナットNを保持する保持手段を設ける。回転防止手段によれば、ボルトBとナットNとを簡単且つ強固に締め付けることができる。また保持手段によれば、ねじ止めを容易に行うことができる。尚、突部620によれば、第2壁部602の剛性がある程度向上するという利点もある。
【0053】
次に、本発明の第11具体例を図20に基づいて説明する。本例の場合、ナットNは、一対の突部620の間に圧入する構成となっている。回転防止手段は、突部620にナットNを当接してなるものであり、保持手段は、一対の突部620の間にナットNを圧入することにより、そのナットNを保持する構成となっている。尚、その他の基本構成は、前述した具体例と同様である。
【0054】
このように、第2壁部602にはナットNを挟む一対の突部620を設けてもよい。
【0055】
次に、本発明の第12具体例を図21に基づいて説明する。本例の保持手段は、第1壁部601と突部620との間、又は一対の突部620の間に入れた後に、その突部620を変形してなるものである。突部620を変形する場合は、突部620とナットNとの間に若干の隙間を設けて、ナットNの挿入性を向上してもよい。尚、その他の基本構成は前述した具体例と同様である。
【0056】
このように、突部620を変形してナットNをより確実に保持するように構成することも可能である。尚、突部620は、補強部材600の長手方向に亘って連続したものであるところ、これを変形する場合は、その長手方向における所要の部位を部分的に変形するとよい。
【0057】
次に、本発明の第13具体例を図22に基づいて説明する。本例の補強部材600は、第2壁部602に凹状の溝部606を設け、これにナットNを嵌め込むとともに突部620を変形してそのナットNを保持する構成となっている。溝部606は、ナットNの回転防止手段となる。尚、その他の構成は前述した具体例と同様である。
【0058】
このように、第2壁部602にはナットNを嵌め込む溝部606を設けてもよい。尚、ナットNを溝部606に圧入するのであれば、これがナットNの保持手段となる故に、突部620は省略するとこも可能である。
【0059】
次に、本発明の第14具体例を図23に基づいて説明する。本例は、第2壁部602の挿通部605に挿通したボルトBの先端をブラケット部材700の挿通部702に挿通し、これにナットNを螺合する構成となっている。
【0060】
本例の補強部材600は、ボルトBの回転を防止する回転防止手段を備えたものである。回転防止手段は、6角形を呈するボルトBの頭部を突部620又は第1壁部601に当接してなるものである。ボルトBとナットNとの締め付けは、ナットNを回転することによって行われる。
【0061】
更に本例の補強部材600は、ボルトを保持する保持手段を備えたものである。本例の保持手段は、第1壁部601と突部620との間、又は一対の突部620の間にボルトBの頭部を圧入することにより、そのボルトBを保持する構成となっている。尚、その他の基本構成は、前述した具体例と同様である。
【0062】
このように、第2壁部602とブラケット部材700とのねじ止めは、第2壁部602の挿通部605に挿通したボルトBの先端をブラケット部材700の挿通部702に挿通し、これにナットNを螺合して行うことも可能である。補強部材600には、ボルトBの回転を防止する回転防止手段及びボルトBを保持する保持手段を設ける。
【0063】
次に、本発明の第15具体例を図24に基づいて説明する。本例の保持手段は、ボルトBの頭部を第1壁部601と突部620との間、又は一対の突部620との間に入れた後に、その突部620を変形してなるものである。尚、その他の基本構成は前述した具体例と同様である。
【0064】
このように、突部620を変形してボルトBをより確実に保持するように構成することも可能である。尚、第2壁部602には前述した凹状の溝部606を設け、これにボルトBを嵌め込むように構成することも可能である。また、突部620は、補強部材600の長手方向に亘って連続したものであるところ、これを変形してボルトBを保持する場合は、その長手方向における所要の部位を部分的に変形するとよい。
【0065】
尚、以上説明した各具体例における補強部材600の形状や構造、更にはブラケット部610又はブラケット部材700の形状や構造等は、適宜に設計変更が可能であり、特に図例したものに限定されないことは勿論である。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ブラケット構造を一層合理化してなる熱交換器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体例に係り、熱交換器を示す正面図である。
【図2】本発明の具体例に係り、タンクを示す斜視図である。
【図3】本発明の具体例に係り、タンクを示す分解斜視図である。
【図4】本発明の具体例に係り、熱交換器の要部を示す斜視図である。
【図5】本発明の具体例に係り、押出し部材を示す斜視図である。
【図6】本発明の具体例に係り、補強部材を示す斜視図である。
【図7】本発明の具体例に係り、熱交換器の要部を示す断面図である。
【図8】本発明の具体例に係り、熱交換器の要部を示す断面図である。
【図9】本発明の具体例に係り、熱交換器の要部を示す断面図である。
【図10】本発明の具体例に係り、熱交換器の要部を示す断面図である。
【図11】本発明の具体例に係り、熱交換器の要部を示す断面図である。
【図12】本発明の具体例に係り、熱交換器の要部を示す断面図である。
【図13】本発明の具体例に係り、熱交換器の要部を示す断面図である。
【図14】本発明の具体例に係り、熱交換器の要部を示す断面図である。
【図15】本発明の具体例に係り、熱交換器の要部を示す斜視図である。
【図16】本発明の具体例に係り、押出し部材を示す斜視図である。
【図17】本発明の具体例に係り、補強部材を示す斜視図である。
【図18】本発明の具体例に係り、熱交換器の要部を示す断面図である。
【図19】本発明の具体例に係り、熱交換器の要部を示す断面図である。
【図20】本発明の具体例に係り、熱交換器の要部を示す断面図である。
【図21】本発明の具体例に係り、熱交換器の要部を示す断面図である。
【図22】本発明の具体例に係り、熱交換器の要部を示す断面図である。
【図23】本発明の具体例に係り、熱交換器の要部を示す断面図である。
【図24】本発明の具体例に係り、熱交換器の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 熱交換器
200 コア
210 チューブ
220 フィン
300 タンク
310 第1プレート部材
311 孔部
320 第2プレート部材
321 スリット
330 仕切部材
331 突片
400 入口側継手部
500 出口側継手部
600 補強部材
600a 押出し部材
601 第1壁部
602 第2壁部
603 挿入部
604 雌ねじ部
605 挿通部
606 溝部
610 ブラケット部
610a ブラケット部形成部
611 挿通部
612 溝部
620 突部

Claims (9)

  1. 媒体を流通するチューブ及びフィンを積層してなるコアと、前記チューブの端部が接続されたタンクと、前記コアの側部に配置されるとともにその端部を前記タンクに支持された補強部材とを備え、前記媒体が前記コアに伝わる熱にて熱交換をする熱交換器において、
    前記補強部材は、押出し部材を加工してなり、前記押出し部材の余剰部分を除去して成形したブラケット部を備えたことを特徴とする熱交換器。
  2. 前記ブラケット部は、当該熱交換器外部の外部体とねじ止めすることを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
  3. 前記補強部材は、前記ねじ止めに用いるボルト又はナットの回転を防止する回転防止手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の熱交換器。
  4. 前記補強部材は、前記ねじ止めに用いるボルト又はナットを保持する保持手段を備えたことを特徴とする請求項2又は3記載の熱交換器。
  5. 媒体を流通するチューブ及びフィンを積層してなるコアと、前記チューブの端部が接続されたタンクと、前記コアの側部に配置されるとともにその端部を前記タンクに支持された補強部材とを備え、前記媒体が前記コアに伝わる熱にて熱交換をする熱交換器において、
    前記補強部材は、押出し部材を加工してなり、前記コアと対向する第1壁部と、ブラケット部材を支持する第2壁部とを備え、前記第2壁部は、前記第1壁部よりも肉厚に設定したことを特徴とする熱交換器。
  6. 前記ブラケット部材は、前記第2壁部にねじ止めして設けたことを特徴とする請求項5記載の熱交換器。
  7. 前記補強部材は、前記ねじ止めに用いるボルト又はナットの回転を防止する回転防止手段を備えたことを特徴とする請求項6記載の熱交換器。
  8. 前記第2壁部は、前記ねじ止めに用いるボルト又はナットを保持する保持手段を備えたことを特徴とする請求項6又は7記載の熱交換器。
  9. 前記第2壁部は、前記ねじ止めに用いるボルトを螺合する雌ねじ部を備えたことを特徴とする請求項6記載の熱交換器。
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