JP2004324552A - 電動圧縮機 - Google Patents

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Koji Hamaoka
孝二 浜岡
Hidetoshi Nishihara
秀俊 西原
Yuji Saeki
雄二 佐伯
Katsumi Endo
勝己 遠藤
Makoto Katayama
誠 片山
Shuichi Yakushi
秀一 薬師
Tatsuyuki Iizuka
辰幸 飯塚
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Abstract

【課題】電動圧縮機モータのPWM制御に関し、パルスデューティによる回転数制御におけるチョッピング周波数の騒音課題に対し、安価で低騒音のモータ駆動制御装置を提供する。
【解決手段】密閉容器101に冷媒が封入され、永久磁石152を備えた回転子112と固定子110とからなるインバータ駆動のモータ115と、このモータ115によって駆動される圧縮要素120を密閉容器101内に収容し、モータ115の駆動制御装置160は、低回転数駆動時には位置検出によるフィードバック制御を行い、高回転駆動時には所定周波数を出力するオープンループ制御を行うことにより、同一回転数でのデューティも相対的に大きくすることができるのでPWM制御のキャリア周波数の騒音を小さくできる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は主に家庭用冷蔵庫やエアコンに用いられるインバータ駆動の電動圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ブラシレスモータは効率が高く、近年、冷凍システムに用いられる圧縮機などにも多く使用されるようになってきた。
【0003】
従来の電動圧縮機としては固定子巻線の逆起電圧から回転子の回転の相対位置を検出し、スイッチング素子をチョッピングし、PWM(パルス幅変調)制御を行うもの(例えば特許文献1参照)が知られている。
【0004】
以下従来の圧縮機電動機制御装置について図面を参照しながら説明する。
【0005】
図8は従来の電動圧縮機の固定子の上面図、図9は従来の電動圧縮機の回転子の上面図、図10は従来の電動圧縮機の駆動制御装置の回路図である。
【0006】
図8から図10において固定子1はコア3に形成されたティース5に巻線7が直接的に巻回されている集中巻き型の固定子を形成する。
【0007】
回転子10は鉄心12に板状の永久磁石14が埋め込まれているIPM型の回転子を形成する。モータ30は固定子1および回転子10からなり、シャフト(図示せず)を介して圧縮機構32を動作させている。商用電源34を整流する整流回路36は倍電圧整流方式を採用しており、AC100Vを入力とし、DC250Vを出力としている。
【0008】
インバータ40は、スイッチング素子を3相ブリッジ接続した構成であり、整流回路36の直流出力を3相の任意電圧、任意周波数の出力に変換し、モータ30に電力を供給する。また各相に対して各々120度の通電を行うことで、矩形波の交番電流が供給される。
【0009】
逆起電圧検出回路42はモータ30の固定子巻線の逆起電圧から回転子の回転の相対位置を検出する。ドライブ回路46はインバータ40のスイッチング素子をオン/オフさせる。
【0010】
転流回路48は、モータ30が定常運転しているときに逆起電圧検出回路42の出力によりインバータ40のどの素子をオンさせるかを決定する。
【0011】
PWM制御回路50は、インバータ40のスイッチング素子の上側アームまたは下側アームのスイッチング素子のみをチョッピングし、PWM(パルス幅変調)制御を行う。
パルス幅のデューティ(パルス周期中のオン周期の割合)を上/下させることで出力電圧を上昇/下降させることができる。
【0012】
以上のように構成された圧縮機電動機制御装置について次に動作について説明する。
【0013】
モータ30が停止状態から起動をさせるときには逆起電圧が発生していないため、位置検出は不可能である。従ってインバータ40から強制的に低周波数、低デューティの出力を出し、強制的に回転をスタートさせる(一般的に低周波同期起動と呼ばれる)。
【0014】
ある程度回転が上昇してくると、モータ30の固定子巻線に逆起電圧が発生し、逆起電圧検出回路42からの位置検出信号を転流回路48で加工し、ドライブ回路46に与えることにより通常のDCモータとしての運転(位置信号による閉ループ制御)を行うこととなる。
【0015】
DCモータにおいては電圧を変化させることで回転数制御が可能であり、PWM制御回路50からのデューティを大きくすると回転数が上昇し、逆にデューティを小さくすると回転数が下降することとなる。
【0016】
また逆起電圧検出回路42の位置検出信号の出力は回転子の回転と完全に同期しているので、この信号より回転数を検知しデューティを調整することにより、モータの回転数制御ができることになる。
【0017】
【特許文献1】
特開平3−55478号公報
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような構成では、PWM制御回路50からのパルスのデューティにより回転数を制御しているため、チョッピング周波数(以後、キャリア周波数と呼ぶ)の騒音、一般的には数kHz〜十数kHzの騒音が発生してしまう。
【0019】
また、IPM型の回転子10は永久磁石14が内蔵されているので、回転子10の鉄心12と固定子1のティース5をつないだ磁路を形成する。そのため、電流が矩形波の場合には相が切り替わった時に磁路は隣のティース5に切り替わるため、磁力の変化が急激に起こり、それによって固定子1の変形が起こるため、騒音を発生させてしまう。
【0020】
また、パルスのデューティにより回転数を制御しているため、デューティ100%となったところが最大出力となり、その時点での回転数より高い回転数では運転できないため、必要とする電動圧縮機の能力を得るためにはモータ30の出力を高める必要があり、同じ銅量を用いた場合、その分効率が落ちてしまう。
【0021】
以上のような問題を解決するためにモータ30の巻線7に三相正弦波交流を印加することで騒音を低減するものがある。
【0022】
しかしながら、三相正弦波交流を印加する方法は電流検出回路からの情報から回転子の位置を算出しなければならず、一般に電流検出にはカレントトランスを使用し、回転子位置の算出には高速演算が可能なマイクロコンピュータを使用する必要があり高価なものとなってしまう。
【0023】
本発明は安価で騒音が低く効率の高い電動圧縮機を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、密閉容器に冷媒が封入され、永久磁石を備えた回転子と固定子とからなるモータと、前記モータによって駆動される圧縮要素を前記密閉容器内に収容し、前記モータの駆動制御装置は、低回転数駆動時には位置検出によるフィードバック制御を行い、高回転駆動時には所定周波数を出力するオープンループ制御を行うようにしたものであり、位置検出を見ずに出力周波数のみをあげていき、それに同期させて回転数を上げていく同期モータとしての動作を行うため、モータ電流の位相はモータの逆起電圧の位相に比べて進んで運転されるので弱め磁束制御が働き、高回転数での運転が可能となるため、最大出力を低く設定した高効率なモータを使うことができるとともに、同一回転数でのデューティも相対的に大きくすることができるのでPWM制御のキャリア周波数の騒音を小さくすることができるという作用を有する。
【0025】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に、駆動制御装置は、モータの3相の各相に対して各々130度以上180度未満の広角通電を行うもので、電流が正弦波状になり、モータのトルクリップルが小さくなることにより、振動を著しく小さくすることができるという作用を有する。
【0026】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明に、固定子はコアのティースに直接的に巻線を施したものであり、ティースに直接に巻線されているため巻線とティースとの間での振動減衰効果が少なく加振されて音を発生させ易いにもかかわらずキャリア周波数やトルクリプルの騒音を小さくすることができるという作用を有する。
【0027】
請求項4に記載の発明は、請求項2または3のいずれか一項に記載の発明に、永久磁石は回転子を形成する鉄心の中に収納されたものであり、隣のティースに切り替わる際生ずる磁力の変化を小さくなることで、振動を小さくできるという作用を有する。
【0028】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明に、圧縮要素は圧縮室を形成するシリンダと、前記圧縮室内に往復自在に挿入されたピストンと、主軸部および偏心軸部を備えたクランクシャフトと、前記ピストンと前記偏心軸を連結する連結手段とを備えたものであり、レシプロ型の機構において請求項1から4と同様の作用を有する。
【0029】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の発明に、冷媒がR600aであるとしたものであり、高回転数での運転が可能となるため、冷凍能力が低い冷媒においてもピストンが小さくでき、振動を小さくできるという作用を有する。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による電動圧縮機の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0031】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態による電動圧縮機の断面図、図2は同電動圧縮機の固定子の上面図、図3は同電動圧縮機の回転子の上面図、図4は本発明の実施の形態による駆動制御装置の回路図、図5は同駆動制御装置のブロック図、図6は同電動圧縮機のモータトルクと回転数の関係を示した特性図、図7は同駆動制御装置のスイッチング素子のオンのタイミングと電流波形を示した特性図である。
【0032】
図1から図7において、密閉容器101内にはオイル103を貯溜すると共にR600aの冷媒102が封入され、固定子110と回転子112からなるモータ115およびこれによって駆動される圧縮要素120が弾性的に支持されている。
【0033】
圧縮要素120は回転子112が固定された主軸部123及び偏芯軸部124から構成されたクランクシャフト126と、クランクシャフト126の主軸部123を軸支すると共に圧縮室130を有するシリンダ132と、圧縮室130内で往復運動するピストン135と、偏芯軸部124とピストン135を連結する連結手段138とを備え、いわゆるレシプロ型の圧縮機構を構成している。
【0034】
固定子110はコア140に形成されたティース142に巻線145が直接的に巻回されており、いわゆる集中巻き型の固定子を形成している。
【0035】
回転子112は鉄心150に板状の永久磁石152が埋め込まれており、いわゆるIPM型(インテリアパーマネントマグネット型)の回転子を形成している。なお、永久磁石152はネオジウム等の希土類から形成されている。
【0036】
次に本実施の形態における駆動制御装置について説明する。
【0037】
商用電源161は、例えば一般家庭における100V60Hzの交流電源である。
【0038】
駆動制御装置160は整流回路162、インバータ163、位置検出回路165、制御回路166から構成されている。
【0039】
整流回路162は商用電源161の交流を整流して直流に変換するもので、本実施例では倍電圧方式のものを示しており、AC100V入力とし、DC250Vを出力としている。
【0040】
インバータ163はスイッチング素子(例えばIBGTやFETなど)を3相ブリッジ接続した構成であり、整流回路162の直流出力をPWM(パルス幅変調)制御で3相の任意電圧・任意周波数の出力に変換した上でモータ115に出力される。なお、3相の各相は各々120度の通常の通電を行うか、または各々130度以上180度未満の広角通電を行う。ここでは通電角を150度としている。
【0041】
位置検出回路165は、モータ115の入力端子に発生する逆起電圧を検出して回転子112の回転位置を相対的に検出する。
【0042】
制御回路166は、位置検出回路165の出力によってインバータ163のスイッチング素子のオン/オフさせるタイミングを決定するフィードバック制御と、位置検出回路165の出力に関係なくインバータ163から所定周波数・所定電圧の出力をさせるオープンループ制御をその運転状況で切り替える。
【0043】
以上のような構成において、次に動作を説明する。
【0044】
駆動制御装置160によってモータ115は駆動され、回転子112によってクランクシャフト126は回転し、偏芯軸部124の偏心運動が連結手段138を介してピストン135を圧縮室130内で往復運動させることで、周知の圧縮動作が行われる。
【0045】
つぎに駆動制御装置160の動作について、図5を用いて説明する。
【0046】
図5において、STEP1で回転数を確認する。つぎにSTEP2で回転数が所定値以下の時(すなわち低回転数の時)はSTEP3の位置検出によるフィードバック制御を行う。一方、STEP2で目標回転数が所定値以下でない時(すなわち高回転数の時)はSTEP4の所定周波数を出力するオープンループ制御を行う。
【0047】
ここで所定周波数を出力するオープンループ制御を行うことにより、通常の位置検出によるフィードバック制御を行う場合と比較して更に高い回転数を実現できる。この動作について更に図6を用いて詳しく説明する。
【0048】
図6において、Cは通常の位置検出によるフィードバック制御を行っている時の最大デューティ(例えば100%)でのモータ特性を示す。一般的にトルクが上がると回転数が下がるような特性となる。
【0049】
いま、モータの指令回転数がr1、トルクがt1である時、モータはA点で運転している。この時は位置検出によるフィードバック制御を行っており、最適な切り替えによって運転しているので効率の高い運転を行う。
【0050】
ここで、指令回転数がr2に変わると、制御回路166は回転数を上げるためにデューティをあげていく。これにより回転数が上がっていくが、特性Cと交わるD点まで行くと最大デューティ(100%)に到達し、それ以上回転数を上げることが出来なくなる。
【0051】
この時制御回路166はデューティをそのままで所定周波数のみを上げていくオープンループ制御に切り替わる。すなわち、位置検出を見ずに出力周波数のみをあげていき、それに同期させて回転数を上げていく同期モータとしての運転制御となる。
【0052】
この際、モータ電流の位相はモータの逆起電圧の位相に比べて進んで運転されることにより電流の一部が磁束を弱め、その結果固定子巻線に発生する誘起電圧が低くなり、電源からの供給電圧を前記誘起電圧が上回る回転数が高くなることで高回転数での運転を可能とする。一般にこの作用は弱め磁束と呼ばれる。
【0053】
次に駆動波形の広角通電について、図7を用いて説明する。
【0054】
図7において、横軸に時間、縦軸にU相上・V相上・W相上・U相下・V相下・W相下の各スイッチング素子のオン/オフの状態を示すとともに、U相の電流波形を示している。U相以外の相はU相に対して120度位相がずれるだけでU相電流波形と相似な電流波形となるため、省いた。
【0055】
ここで示すように通電角を150度の広角通電とすることによってU相の電流波形は通常の矩形波電流が得られる120度通電に対し、立ち上がりの電流が低くなることで正弦波形に近づいている。
【0056】
その結果、低回転数駆動時、位置検出によるフィードバック制御を行っているときには、広角通電により電流が正弦波状になることでモータのトルクリップルが小さくなり、従来の120度通電に比べて振動を著しく低減することができる。
【0057】
また、高回転駆動時、所定周波数を出力するオープンループ制御を行っていてデューティ100%での広角通電を行っている際には、電流が正弦波状になることでモータのトルクリップルが小さくなり、その結果回転がスムーズになり、更に高速運転が可能となる。
【0058】
以上のような動作から、従来の電動圧縮機と同一の冷凍能力を必要とする場合は気筒容積を小さくすることができ、ピストン135を小さくするか主軸部123に対する偏芯軸部124の偏心量を少なくできるため、圧縮要素120の振動を小さくすることができる。特に冷媒の冷凍能力が非常に小さく、大きな気筒容積を要求されるR600aの冷媒においては、その改善効果が著しい。
【0059】
一方、モータについては最大出力を低く設定したモータを使うことができ、その結果、巻線をより多く巻き込んだ高効率なモータを採用することができるため、高効率の電動圧縮機を得ることができる。また、同一回転数でのデューティも相対的に大きくすることができるので、PWM制御のキャリア周波数の騒音も相対的に下がることになる。
【0060】
また、固定子は鉄心のティースに直接的に巻線を施したものであり、ティースに直接に巻線されているため巻線とティースとの間での振動減衰効果が少なく加振されて音を発生させ易いにもかかわらずキャリア周波数やトルクリプルの騒音を小さくすることができ、安価で高効率な集中巻きのモータを用いながら騒音の低い電動圧縮機を実現することができる。
【0061】
更に、回転子112は鉄心150に板状の永久磁石152が埋め込まれており、一般に効率の高い、いわゆるIPM型(インテリアパーマネントマグネット型)を形成していて、更に磁束密度を上げて高い効率を得るために、永久磁石152はネオジウム等の希土類から形成されている。しかしながらIMP型の回転子は内蔵された磁石がロータの鉄心と固定子のティースをつないだ強い磁路を形成する。本実施の形態では永久磁石152がネオジウム等の希土類から形成されているため、更に強い磁路が形成される。
【0062】
その結果、電流が矩形波の場合には、相が切り替わった時に磁路は隣のティースに切り替わるため、磁力の変化が急激に起こり、それによって固定子を変形させ、これに起因した騒音が発生する。
【0063】
しかしながら本実施の形態においては電流が正弦波形に近ため、相が切り替わる前後で電流の値が小さくなっており、かつ、相が切り替わった後も電流値が滑らかに増減するので固定子に対する磁力の変化が小さくなり、その結果、固定子の変形が抑えられ、振動を小さく抑えることができ、高効率で騒音の低い電動圧縮機を実現することができる。
【0064】
以上のように本実施の形態によれば安価で騒音が低く効率の高い電動圧縮機を実現することができる。
【0065】
なお、本実施の形態においては、密閉容器に弾性的に支持されたレシプロ型の圧縮機構を構成している電動圧縮機について説明したが、密閉容器に直接固定子を固定し、または圧縮機のタイプが例えばロータリー型やスクロール型であっても同様の効果を有する。
【0066】
また、本実施の形態においては、永久磁石はネオジウム等の希土類から形成しているが、一般的に用いられているフェライト等で形成しても同様の作用、効果が得られる。
【0067】
更に、本実施の形態において、整流回路162は倍電圧整流としたが、他の整流方式(例えば全波整流回路・半波整流回路など)でもよく、また出力電圧が切り替えることができるもの(例えば、倍電圧整流と全波整流とをリレーや半導体スイッチで切り替えるものなど)や出力電圧がリニアに変更できるもの(昇圧チョッパ、高圧チョッパなどのDC−DCコンバータ)であってもよいことはいうまでもない。
【0068】
また、位置検出回路165は、モータ115の入力端子に発生する逆起電圧を検出する方式としたが、ホール素子などの位置検出センサーを使ったものでも良い。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明は、高回転数での運転が可能となるため、最大出力を低く設定した高効率なモータを使うことができ、またデューティを相対的に大きくすることでPWM制御のキャリア周波数の騒音を小さくすることができるため、安価で騒音が低く効率の高い電動圧縮機を実現することができるという効果がある。
【0070】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の効果に加えて電流が正弦波状になり、モータのトルクリップルが小さくなることにより、振動を著しく小さくした電動圧縮機を実現することができるという効果がある。
【0071】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明の効果に加えてキャリア周波数やトルクリプルの騒音を小さくすることで固定子は鉄心のティースに直接的に巻線を施したものでも騒音が低く、安価で効率の高い電動圧縮機を実現することができるという効果がある。
【0072】
請求項4に記載の発明は、請求項2または3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、隣のティースに切り替わる際生ずる磁力の変化を小さくなることで、永久磁石は回転子を形成する鉄心の中に収納されたものであっても振動を小さくした電動圧縮機を実現することができるという効果がある。
【0073】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、安価で高効率、低騒音のレシプロ型電動圧縮機が実現できるという作用を有する。
【0074】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の発明の効果に加えて、冷媒がR600aであるとしたものであり、冷凍能力が低い冷媒においてもピストンが小さくでき、振動を小さくした電動圧縮機を実現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による電動圧縮機の断面図
【図2】同電動圧縮機の固定子の上面図
【図3】同電動圧縮機の回転子の上面図
【図4】本発明の実施の形態による駆動制御装置の回路図
【図5】本発明の実施の形態による電動圧縮機の駆動制御装置のブロック図
【図6】本発明の実施の形態による電動圧縮機のモータトルクの特性図
【図7】本発明の実施の形態による電動圧縮機の駆動制御装置の特性図
【図8】従来の電動圧縮機の固定子の上面図
【図9】従来の電動圧縮機の回転子の上面図
【図10】従来の電動圧縮機の駆動制御装置の回路図
【符号の説明】
101 密閉容器
102 冷媒
110 固定子
112 回転子
115 モータ
120 圧縮要素
123 主軸部
124 偏芯軸部
126 クランクシャフト
130 圧縮室
132 シリンダ
135 ピストン
138 連結手段
140 コア
142 ティース
145 巻線
150 鉄心
152 永久磁石
160 駆動制御装置

Claims (6)

  1. 密閉容器に冷媒が封入され、永久磁石を備えた回転子と固定子とからなるインバータ駆動のモータと、前記モータによって駆動される圧縮要素を前記密閉容器内に収容し、前記モータの駆動制御装置は、低回転数駆動時には位置検出によるフィードバック制御を行い、高回転駆動時には所定周波数を出力するオープンループ制御を行う電動圧縮機。
  2. 前記駆動制御装置は、前記モータの3相の各相に対して各々130度以上180度未満の広角通電を行う請求項1に記載の電動圧縮機。
  3. 固定子はコアのティースに直接的に巻線を施した請求項1または請求項2に記載の電動圧縮機。
  4. 永久磁石は回転子を形成する鉄心の中に収納された請求項2または請求項3に記載の電動圧縮機。
  5. 圧縮要素は圧縮室を形成するシリンダと、前記圧縮室内に往復自在に挿入されたピストンと、主軸部および偏心軸部を備えたクランクシャフトと、前記ピストンと前記偏心軸を連結する連結手段とを備えた請求項1から4のいずれか一項に記載の電動圧縮機。
  6. 冷媒がR600aである請求項5に記載の電動圧縮機。
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