JP2004320082A - 映像信号記録装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のDVDレコーダは、VBIスライス回路24と、MPEGエンコーダ17と、システムコントローラ26とを備えている。システムコントローラ26は、レックポーズの解除時に、まず、受信側のVBIメモリ内の情報を消去する制御コマンドをMPEG2データストリームに挿入する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、NTSC等の所定のテレビジョン信号を入力し、入力されたテレビジョン信号をデジタル符号化してDVD等の記録媒体に記録する映像信号記録装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビジョン放送の録画や撮影画像を記録する装置として、ビデオテープレコーダに代わり、記録型DVDをメディアとして用いたDVDレコーダが普及し始めている。記録型DVDは、直径12cm、厚さ1.2mmの片面で4.7Gバイトの容量の記録可能な光ディスクである。
【0003】
記録型DVDには、追記型(一回のみ記録可能タイプ)と書き換え型(複数回の書き換え可能タイプ)を合わせて、DVD−R、DVD−RW、DVD+RW、DVD+R及びDVD−RAMの5つの種類のフォーマットが提案されている。これらのフォーマットは、DVDの民間規格団体である“DVDフォーラム” (例えば非特許文献1を参照。)、並びに、DVDフォーラムとは異なる民間規格団体である“DVD+RWアライアンス” (例えば非特許文献2を参照。)から提案されている。
【0004】
また、これらのDVD規格では、ビデオ及びオーディオの符号化方式として、MPEG−2方式が採用されている。DVDレコーダでは、入力されたビデオ及びオーディオ信号を、MPEG−2方式で圧縮符号化してMPEG−2データストリームを生成し、生成したMPEG−2データストリームに対してさらに対応したオーサリング処理を行って、DVDに対して記録を行う。
【0005】
また、テレビジョン信号の放送方式には、クローズドキャプション及びテキスト情報、それらの制御データ等の付加情報を、垂直帰線消去期間内の所定の水平走査期間(例えば、21番めの水平ライン)に挿入するといった、文字多重放送やテレテキストと呼ばれる方式がある。このような垂直帰線消去期間内の所定の水平走査期間に挿入される情報は、一般に、VBI(Vertical Blanking Information)情報と呼ばれる。受信側では、VBI情報としてテキスト情報やクローズドキャプションが送信されてきた場合には、その情報を専用の表示メモリに格納し、その表示メモリ内に格納されている情報をOSD表示する。この文字多重放送やテレテキストといった方式では、例えば、VBI情報が連続したフレームにわたり伝送され、複数のフレームを合わせた全体でVBI情報として意味をなすこととなる。
【0006】
DVDレコーダでは、このようなVBI情報が含められたテレビジョン信号を録画する場合、NTSCやPAL方式のテレビジョン信号の段階でこれらのVBI情報を検出し、検出したVBI情報をMPEG−2のデータストリームの各GOPのヘッダに符号化する。
【0007】
また、一般的なビデオ又はオーディオのレコーディング装置では、記録動作を停止するストップ処理とは別に、記録動作を一時停止する“レックポーズ”という機能が設けられている。
【0008】
例えば、ストップ処理をした後に再度記録開始をした場合には、記録媒体上には、1本のMPEG−2データストリームが完全に終了した後、新たな2本目のMPEG−2データストリームが記録される。それに対して、レックポーズをした後に記録再開をした場合には、記録媒体上には、レックポーズ前と後で連続した1本のMPEG−2データストリームが記録される。
【0009】
【非特許文献1】
インターネット<URL :http://www.dvdforum.gr.jp/>
【非特許文献2】
インターネット<URL :http://www.dvdrw.com/>
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、DVDレコーダによりレックポーズ操作を行った場合、当然、VBI情報の記録も停止し、その前後でVBI情報の連続性が途切れてしまう。
【0011】
そのため、例えば、レックポーズ前になんらかのテキスト情報を表示していた場合、そのテキスト情報が受信側のメモリに残ってしまい、それが消去されずに、記録再開後の映像に表示されてしまう可能性がある。
【0012】
また、チャンネル切り換え時にも、レックポーズ時と同様に、VBI情報の連続性が途切れてしまい、チャンネル切り換え後の映像に前のチャンネルのテキスト情報が表示されてしまう可能性がある。
【0013】
本発明は、以上のような実情を鑑みてなされたものであり、レックポーズが発生した場合であっても、垂直帰線消去期間内の所定の水平走査期間に挿入されている付加情報を受信側に正しく表示させることができる映像信号記録装置及び方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る映像信号記録装置は、所定の方式のテレビジョン信号が入力され、入力されたテレビジョン信号を所定のデジタル映像信号に変換するテレビジョンデコード手段と、上記デジタル映像信号を符号化して所定のフォーマットのビデオデータストリームに変換するビデオエンコード手段と、上記ビデオデータストリームを記録媒体に記録する記録手段と、上記テレビジョン信号の各フレームの垂直帰線消去期間内の所定の水平走査期間に含まれているブランキングデータを検出するブランキング情報検出手段と、検出した上記ブランキングデータを上記ビデオデータストリームに対して符号化する制御手段とを備え、上記制御手段は、符号化処理の一時停止後の再符号化の開始時又はチャンネル切り換え後の再符号化の開始時に、表示データを記憶するメモリ内の情報を消去する制御コマンドをブランキングデータとして挿入することを特徴とする。
【0015】
本発明に係る映像信号記録方法は、所定の方式のテレビジョン信号を入力し、入力したテレビジョン信号を所定のデジタル映像信号に変換し、上記デジタル映像信号を符号化して所定のフォーマットのビデオデータストリームに変換し、入力した上記テレビジョン信号の各フレームの垂直帰線消去期間内の所定の水平走査期間に含まれているブランキングデータを検出し、検出した上記ブランキングデータを上記ビデオデータストリームに対して符号化し、上記ビデオデータストリームを記録媒体に記録し、さらに、符号化処理の一時停止後の再符号化の開始時又はチャンネル切り換え後の再符号化の開始時には、表示データを記憶するメモリ内の情報を消去する制御コマンドをブランキングデータとして上記ビデオデータストリームに挿入する。
【0016】
以上の本発明に係る映像信号記録装置及び方法では、符号化処理の一時停止後の再符号化の開始時又はチャンネル切り換え後の再符号化の開始時には、表示データを記憶するメモリ内の情報を消去する制御コマンドをブランキングデータとしてビデオデータストリームに挿入する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態として本発明を適用したDVDレコーダについて説明をする。
【0018】
図1に、本発明の実施の形態のDVDレコーダ10のブロック構成図を示す。
【0019】
本発明の実施の形態のDVDレコーダ10は、テレビジョン放送や録画テープから再生されたAV信号(映像/音声信号)をDVDディスクに記録し、また、DVDディスクからAV信号を再生して出力する装置である。
【0020】
DVDレコーダ10では、DVDの民間規格団体である“DVDフォーラム”により提案されているDVD−VIDEO,DVD−R,DVD−RW及びDVDの民間規格団体である“DVD+RWアライアンス”により提案されているDVD+R及びDVD+RWに対する記録や再生が可能なマルチタイプのディスクレコーダである。以下、DVDレコーダ10により記録再生が可能なこれらのDVDディスクを総称する場合には、DVDディスク1と呼ぶものとする。
【0021】
DVDレコーダ10の内部構成について、図1を参照して説明する。
【0022】
DVDレコーダ10は、ビデオ入力端子(Vin)と、オーディオ入力端子(Ain)と、ビデオ出力端子(Vout)と、オーディオ出力端子(Aout)と、デジタルインタフェース端子(DVin)と、ビデオA/Dコンバータ11と、ビデオD/Aコンバータ12と、オーディオA/Dコンバータ13と、オーディオD/Aコンバータ14とを備えている。
【0023】
ビデオ入力端子(Vin)は、チューナ,セットトップボックスやビデオ信号再生装置等と映像ケーブルを介して接続される。ビデオ入力端子(Vin)には、これらの装置から、例えばNTSCやPAL等の所定の映像フォーマットの映像信号であるビデオ信号が入力される。なお、ビデオ入力端子(Vin)に入力されたビデオ信号は、ビデオA/Dコンバータ11によってアナログ信号からデジタル信号に変換されて装置内に入力される。ビデオ出力端子(Vout)は、テレビジョンモニタやビデオ信号記録装置等と映像ケーブルを介して接続される。ビデオ出力端子(Vout)は、これらの装置に対して、例えばNTSCやPAL等の所定の映像フォーマットの映像信号であるビデオ信号を出力する。なお、ビデオ出力端子(Vout)から出力されるビデオ信号は、ビデオD/Aコンバータ12によってデジタル信号からアナログ信号に変換されて装置外に出力される。
【0024】
オーディオ入力端子(Ain)は、チューナ,セットトップボックスやオーディオ信号再生装置等とオーディオケーブルを介して接続される。オーディオ入力端子(Ain)には、これらの装置から、例えば所定のフォーマットの音声音楽信号であるオーディオ信号が入力される。なお、オーディオ入力端子(Ain)に入力されたオーディオ信号は、オーディオA/Dコンバータ13によってアナログ信号からデジタル信号に変換されて装置内に入力される。オーディオ出力端子(Aout)は、オーディオ装置やオーディオ信号記録装置等とオーディオケーブルを介して接続される。オーディオ出力端子(Aout)は、これらの装置に対して、例えば所定のフォーマットの音声音楽信号であるオーディオ信号を出力する。なお、オーディオ出力端子(Vout)から出力されるオーディオ信号は、オーディオD/Aコンバータ14によってデジタル信号からアナログ信号に変換されて装置外に出力される。
【0025】
デジタルインタフェース端子(DVin)は、例えば、IEEE1394端子やUSB等のデジタルデータ伝送用のインタフェースケーブルを介して、AVデータ(ビデオデータ及びオーディオデータ)をDVテープカセットから再生するDVプレーヤと接続される。デジタルインタフェース端子(DVin)には、このDVプレーヤがDVテープカセットから再生したDVフォーマットのAVデータ(DVデータ)が入力される。
【0026】
また、DVDレコーダ10は、NTSC/PALデコーダ15と、DVデコーダ16と、MPEGエンコーダ17と、MPEGデコーダ18と、グラフィック合成回路19と、NTSC/PALエンコーダ20とを備えている。
【0027】
NTSC/PALデコーダ15は、ビデオ入力端子(Vin)から入力され、ビデオA/Dコンバータ11によりデジタル化されたNTSC又はPALフォーマット等のビデオ信号を、ITU−R BT.601フォーマットのビデオ信号に変換する。
【0028】
DVデコーダ16は、デジタルインタフェース端子(DVin)から入力されたDVデータを、ITU−R BT.601フォーマットのビデオ信号及び所定のフォーマットのオーディオ信号に変換する。
【0029】
MPEGエンコーダ17は、ITU−R BT.601フォーマットのビデオ信号、及び、オーディオA/Dコンバータ13によりデジタル化された所定のフォーマットのオーディオ信号が入力され、これらをMPEG−2方式で圧縮符号化してMPEG−2方式のAVデータストリーム(MPEG−2ストリーム)を生成する。
【0030】
MPEGデコーダ18は、MPEG−2ストリームが入力され、これを伸張復号して、ITU−R BT.601フォーマットのビデオ信号及び所定のフォーマットのオーディオ信号を生成する。
【0031】
グラフィック合成回路19は、ITU−R BT.601フォーマットのビデオ信号の表示画面上に、外部入力されたオンスクリーンディスプレイ画像(OSD画像)を合成する処理を行う。
【0032】
NTSC/PALエンコーダ20は、グラフィック合成回路19から出力されたITU−R BT.601フォーマットのビデオ信号を、NTSC又はPALフォーマットのビデオ信号に変換し、ビデオ出力端子(Vout)から出力する。
【0033】
また、DVDレコーダ10は、ビデオ信号及びオーディオ信号の伝送経路を切り換えるスイッチング回路21を備えている。
【0034】
スイッチング回路21は、記録時と再生時とで伝送経路を切り換え、さらに、記録時には、DVデータとそれ以外の信号の入力時とで伝送経路を切り換える。
【0035】
具体的には、スイッチング回路21は次のように経路を切り換える。すなわち、DVデータ以外の信号を記録する場合には、スイッチング回路21は、NTSC/PALデコーダ15から出力されたビデオ信号をMPEGエンコーダ17及びグラフィック合成回路19に供給し、オーディオA/Dコンバータ13から出力されたオーディオ信号をMPEGエンコーダ17及びオーディオD/Aコンバータ14に供給するように伝送経路を切り換える。また、DVデータを記録する場合には、スイッチング回路21は、DVデコーダ16から出力されたビデオ信号をMPEGエンコーダ17及びグラフィック合成回路19に供給し、DVデコーダ16から出力されたオーディオ信号をMPEGエンコーダ17及びオーディオD/Aコンバータ14に供給するように伝送経路を切り換える。また、再生をする場合には、スイッチング回路21は、MPEGデコーダ18から出力されたビデオ信号をグラフィック合成回路19に供給し、MPEGデコーダ18から出力されたオーディオ信号をオーディオD/Aコンバータ14に供給するように伝送経路を切り換える。
【0036】
また、DVDレコーダ10は、バッファ回路22と、ドライブ装置23とを備えている。
【0037】
バッファ回路22は、DVDディスク1に対して記録及び再生される、MPEG−2ストリーム及び制御データストリームを一時的に格納するメモリである。
ドライブ装置23は、DVDディスク1が装着され、装着されているDVDディスク1に対して物理的にアクセスを行いデータの記録及び再生を行う装置である。なお、制御データストリームとは、DVDディスク1のフォーマットに規定されているインフォメーション情報等が含まれているデータストリームである。
【0038】
また、DVDレコーダ10は、VBIスライス回路24を備えている。
【0039】
VBIスライス回路24は、ビデオ信号のブランキング期間に含まれているインフォメーション情報(VBI情報)を、ビデオ入力端子(Vin)から入力されたビデオ信号から検出する回路である。
【0040】
また、DVDレコーダ10は、入力装置25と、システムコントローラ26とを備えている。
【0041】
入力装置25は、例えば赤外線リモートコントローラ等の入力デバイスであり、ユーザによりDVDレコーダ10を操作するための情報入力が行われる装置である。入力装置25から入力された情報は、システムコントローラ26に供給される。
【0042】
システムコントローラ26は、上述した各回路に対する設定及び制御を行うマイクロコンピュータ等から構成される制御ブロックである。
【0043】
システムコントローラ26により行われる具体的な処理には、例えば次のようなものがある。
【0044】
例えば、システムコントローラ26は、制御データストリームをバッファ回路22から読み出してその制御データに基づいたDVDディスク1に対するアクセス制御、表示制御等を行う。システムコントローラ26は、データの記録開始時や終了時に、記録する、又は、記録したデータに関する制御情報を生成し、その制御情報をフォーマットに従ったデータストリームとしてDVDディスク1に記録する。システムコントローラ26は、MPEG−2ストリームのヘッダ情報の生成及びヘッダ情報の解析を行う。
【0045】
また、システムコントローラ26は、例えばメニュー画面等のOSD画像を生成し、生成したOSD画像をグラフィック合成回路19に供給して、当該OSD画像をテレビジョンモニタ上に表示させる。さらに、システムコントローラ26は、入力装置25からの入力情報に従ってOSD画像を適宜更新し、変更したOSD画像をテレビジョンモニタ上に表示させる。システムコントローラ26は、入力装置25からの入力に従って各種の制御を行ったり、現在表示しているOSD画像と現在入力された入力情報とに基づき決定される所定の制御を行ったりする。
【0046】
また、システムコントローラ26は、入力されたビデオ信号から検出されたVBI情報がVBIスライス回路24から供給され、このVBI情報に示されている複数の情報のうち、必要な情報をMPEGエンコーダ17に供給し、MPEG−2ストリームのヘッダ情報にエンコードさせる。システムコントローラ26は、再生時には、MPEG−2ストリームのヘッダ情報から検出された情報のうち、必要な情報に基づきVBI情報を生成し、生成したVBI情報をNTSC/PALエンコーダ20に供給して、出力するビデオ信号の所定のブランキング位置にエンコードさせる。
【0047】
以上のような構成のDVDレコーダ10の記録時の動作は、次のようになる。
【0048】
記録時には、DVDレコーダ10には、ビデオ信号及びオーディオ信号が外部から入力される。入力されたビデオ信号は、NTSC/PALデコーダ15又はDVデコーダ16によりITU−R BT.601フォーマットのビデオ信号に変換される。ITU−R BT.601フォーマットのビデオ信号は、スイッチング回路21を介してMPEGエンコーダ17に供給され、オーディオ信号とともにMPEG−2ストリームに符号化される。バッファ回路22は、MPEGエンコーダ17により符号化されたMPEG−2ストリームを一時的に格納するとともに、システムコントローラ26により生成された制御データストリームも一時的に格納する。そして、DVDレコーダ10では、ドライブ装置23が、DVDディスク1のフォーマットに従った順序でMPEG−2ストリーム及び制御データストリームをバッファ回路22から読み出し、読み出したデータをDVDディスク1に記録していく。
【0049】
また、さらに、DVDレコーダ10では、記録中の映像及び音声をユーザがリアルタイムでEEモニタができるように次のような動作も行っている。
【0050】
NTSC/PALデコーダ15又はDVデコーダ16によりITU−R BT.601フォーマットに変換されたビデオ信号は、スイッチング回路21を介して、グラフィック合成回路19にも供給される。グラフィック合成回路19に供給されたビデオ信号は、システムコントローラ26によりOSD画像が出力されている場合にはOSD画像と合成され、OSD画像が出力されていない場合にはそのままNTSC/PALエンコーダ20に供給される。NTSC/PALエンコーダ20に供給されたITU−R BT.601フォーマットのビデオ信号は、NTSC又はPALフォーマットのビデオ信号に変換され、アナログ信号に変換されて外部に出力される。また、入力されたオーディオ信号は、スイッチング回路21を介し、アナログ信号に変換された後に外部に出力される。
【0051】
また、DVDレコーダ10の再生時の動作は、次のようになる。
【0052】
再生時には、ドライブ装置23は、DVDディスク1からMPEG−2ストリーム及び制御データストリームを読み出して、バッファ回路22に格納する。バッファ回路22に格納されているMPEG−2ストリームは、MPEGデコーダ18により読み出され、制御データストリームはシステムコントローラ26により読み出される。読み出されたMPEG−2ストリームは、MPEGデコーダ18によりITU−R BT.601フォーマットのビデオ信号及びオーディオ信号に復号される。復号されたオーディオ信号は、スイッチング回路21を介してアナログ信号に変換された後に外部に出力される。復号されたITU−R BT.601フォーマットのビデオ信号は、スイッチング回路21を介して、グラフィック合成回路19に供給される。グラフィック合成回路19に供給されたビデオ信号は、システムコントローラ26によりOSD画像が出力されている場合にはOSD画像と合成され、OSD画像が出力されていない場合にはそのままNTSC/PALエンコーダ20に供給される。NTSC/PALエンコーダ20に供給されたITU−R BT.601フォーマットのビデオ信号は、NTSC又はPALフォーマットのビデオ信号に変換され、アナログ信号に変換されたのちに外部に出力される。また、システムコントローラ26は、読み出した制御データストリームに従い、例えばディスクの読み出し位置の制御や各種の表示制御等を行う。
【0053】
つぎに、レックポーズ時におけるMPEG−2ストリームに対するVBI情報の符号化処理について説明をする。
【0054】
まず、定常的なテレビジョン信号の録画時のVBI情報の符号化動作は、図2に示すようになる。すなわち、VBIスライス回路24は、1フレーム毎(垂直同期タイミング(Vタイミング)毎)に、VBI情報を検出する。VBIスライス回路24は、検出したVBI情報を1フレーム毎にシステムコントローラ26に転送する。システムコントローラ26は、入力されたVBI情報を1GOP分内部バッファに蓄積する。システムコントローラ26は、内部バッファに1GOP分のVBI情報を蓄積すると、1GOP分まとめてVBI情報をMPEGエンコーダ17に転送する。MPEGエンコーダ17は、GOP単位で入力されたVBI情報を、GOPのヘッダ情報に記述する。そして、このようにVBI情報が挿入されたMPEG−2データストリームは、DVDディスクに記録される。
【0055】
一方、レックポーズ時には、図3に示すように、VBIスライス回路24により1フレーム毎(垂直同期タイミング(Vタイミング)毎)にVBI情報が検出され、システムコントローラ26の内部バッファにそのVBI情報が書き込まれ続けるが、MPEGエンコーダ17には転送されない状態となる。
【0056】
そして、レックポーズが解除され記録が再開されると、図4に示すように、システムコントローラ26は、まず、受信側のVBI表示メモリ内の情報を消去する所定の制御コマンドをMPEGエンコーダ17に転送する。受信側のVBI表示メモリとは、受信装置が検出したテキスト情報を画面上にOSD表示する際に、そのテキスト情報が格納されるメモリのことである。
【0057】
ここで、アメリカ合衆国における文字放送の規格に、21番目の水平ラインに字幕データを挿入する規格がある。この規格では、ボトムフィールドとトップフィールドとで2チャンネル分(チャンネル1、チャンネル2)のテキストデータを転送できる。さらに、1つのチャンネルが2つのVBI表示メモリを利用しており、状況に応じて使用するVBI表示メモリを適宜切り換えることができるようになっている。つまり、1チャンネル内で表示するテキスト内容を2パターン使用することができる。
【0058】
このため、システムコントローラ26は、例えば、アメリカ合衆国における文字放送規格である21番目の水平ラインにVBI情報を挿入する場合には、受信側のVBI表示メモリ内の情報を消去する制御コマンドとして、以下の4つの制御コマンドを転送する。
・チャネル1の表示メモリ内の情報を消去するコマンド
・チャネル1の非表示メモリ内の情報を消去するコマンド
・チャネル2の表示メモリ内の情報を消去するコマンド
・チャネル2の非表示メモリ内の情報を消去するコマンド
【0059】
さらに、システムコントローラ26は、レックポーズの解除後に、新たなVBI情報の挿入が開始されるので、新たなVBI情報が挿入されることを受信側に通知する制御コマンドをMPEGエンコーダ17に転送する。
【0060】
例えば、アメリカ合衆国における文字放送規格である21番目の水平ラインにVBI情報を挿入する場合には、新たなVBI情報が挿入されることを受信側に通知する制御コマンドとして、以下の2つの制御コマンドを転送する。
・チャネル1のテキストを再スタートするコマンド
・チャネル2のテキストを再スタートするコマンド
【0061】
そして、システムコントローラ26は、レックポーズの解除後に以上の制御コマンドをMPEGエンコーダ17に転送した後は、図2に示すように、定常的なテレビジョン信号の録画時のVBI情報の符号化動作を行う。
【0062】
以上のように本発明の実施の形態のDVDレコーダ10では、レックポーズが発生し、その後レックポーズが解除された時に、まず、受信側のVBI表示メモリに格納されている情報を消去する制御コマンドをMPEG−2ストリーム中に符号化する。このため、レックポーズが発生して、VBI情報の連続性が途切れても、VBI情報を受信側に正しく表示させることができる。
【0063】
なお、本発明の実施の形態のDVDレコーダ10では、受信側のVBI表示メモリに格納されている情報を消去する制御コマンドをMPEG−2ストリーム中に符号化する処理を、チャンネルの切り換え後の符号化開始時にも行っている。具体的には、DVDレコーダ10では、上述した4つのコマンドと、それに続ける2つのスタートコマンドを挿入している。このため、DVDレコーダ10では、チャンネル切り換えが発生して、VBI情報の連続性が途切れても、VBI情報を受信側に正しく表示させることができる。
【0064】
【発明の効果】
本発明に係る映像信号記録装置及び方法では、符号化処理の一時停止後の再符号化の開始時又はチャンネル切り換え後の再符号化の開始時には、表示データを記憶するメモリ内の情報を消去する制御コマンドをブランキングデータとしてビデオデータストリームに挿入する。
【0065】
このため本発明に係る映像信号記録装置及び方法では、レックポーズが発生した場合であっても、垂直帰線消去期間内の所定の水平走査期間に挿入されている付加情報を受信側に正しく表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のDVDレコーダのブロック構成図である。
【図2】定常的な録画時のVBI情報の符号化動作を説明するための図である。
【図3】レックポーズ時のVBI情報の符号化動作を説明するための図である。
【図4】レックポーズの解除時のVBI情報の符号化動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 DVDディスク、10 DVDレコーダ、15 NTSC/PALデコーダ、16 DVデコーダ、17 MPEGエンコーダ、18 MPEGデコーダ、19 グラフィック合成回路、20 NTSC/PALエンコーダ、21 スイッチング回路、22 バッファ回路、23 ドライブ回路、24 VBIスライス回路、25 入力装置、26 システムコントローラ
Claims (4)
- 所定の方式のテレビジョン信号が入力され、入力されたテレビジョン信号を所定のデジタル映像信号に変換するテレビジョンデコード手段と、上記デジタル映像信号を符号化して所定のフォーマットのビデオデータストリームに変換するビデオエンコード手段と、
上記ビデオデータストリームを記録媒体に記録する記録手段と、
上記テレビジョン信号の各フレームの垂直帰線消去期間内の所定の水平走査期間に含まれているブランキングデータを検出するブランキング情報検出手段と、検出した上記ブランキングデータを上記ビデオデータストリームに対して符号化する制御手段とを備え、
上記制御手段は、符号化処理の一時停止後の再符号化の開始時又はチャンネル切り換え後の再符号化の開始時に、表示データを記憶するメモリ内の情報を消去する制御コマンドをブランキングデータとして挿入することを特徴とする映像信号記録装置。 - 上記制御手段は、メモリ内の情報を消去する制御コマンドを挿入したのち、表示データの挿入が開始されたことを通知する制御データをブランキングデータとして挿入することを特徴とする請求項1記載の映像信号記録装置。
- 所定の方式のテレビジョン信号を入力し、
入力したテレビジョン信号を所定のデジタル映像信号に変換し、
上記デジタル映像信号を符号化して所定のフォーマットのビデオデータストリームに変換し、
入力した上記テレビジョン信号の各フレームの垂直帰線消去期間内の所定の水平走査期間に含まれているブランキングデータを検出し、
検出した上記ブランキングデータを上記ビデオデータストリームに対して符号化し、
上記ビデオデータストリームを記録媒体に記録し、
さらに、符号化処理の一時停止後の再符号化の開始時又はチャンネル切り換え後の再符号化の開始時には、表示データを記憶するメモリ内の情報を消去する制御コマンドをブランキングデータとして上記ビデオデータストリームに挿入することを特徴とする映像信号記録方法。 - メモリ内の情報を消去する制御コマンドを挿入したのち、表示データの挿入が開始されたことを通知する制御データをブランキングデータとして挿入することを特徴とする請求項3記載の映像信号記録方法。
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