JP2004319124A - レバー式コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】撓みロック片に対する異物の干渉を防止する。
【解決手段】撓みロック片25はアーム部22の板厚の範囲内に納められ、係止突起25aはアーム部22の内面側に突出しているので、外部に露出することがない。したがって、撓みロック片25及び係止突起25aに対する異物の干渉を防止することができる。また、撓みロック片25は、レバー20が嵌合方向とは逆方向へ回動するのを規制する手段と、レバー20に慣性力を付与する慣性ロック手段とを兼ねているので、この2つの手段を別個に形成するものに比べて、レバー20の形状の簡素化が可能となっている。
【選択図】 図1
【解決手段】撓みロック片25はアーム部22の板厚の範囲内に納められ、係止突起25aはアーム部22の内面側に突出しているので、外部に露出することがない。したがって、撓みロック片25及び係止突起25aに対する異物の干渉を防止することができる。また、撓みロック片25は、レバー20が嵌合方向とは逆方向へ回動するのを規制する手段と、レバー20に慣性力を付与する慣性ロック手段とを兼ねているので、この2つの手段を別個に形成するものに比べて、レバー20の形状の簡素化が可能となっている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、慣性ロック手段を備えたレバー式コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
慣性ロック機能を備えたレバー式コネクタとして、特許文献1に記載されているものがある。このレバー式コネクタは、雄ハウジングのフード部の側壁に撓みロック片を形成し、その撓みロック片にレバーを係止させることで、レバーを初期位置(カム溝の入口が雌ハウジング側に開口する姿勢)で回動規制した状態にロックしておくようになっている。
【0003】
この状態から、雄ハウジングのフード部に雌ハウジングを浅く嵌合し、レバーのカム溝の入口に雌ハウジングのカムピンを進入させる。そして、両ハウジングの嵌合抵抗を上回る大きな回動操作をレバーに付与すると、撓みロック片が弾性撓みしつつレバーから解離し、解離直後の慣性によってレバーの回動が一気に正規嵌合位置まで進み、レバーの回動に伴ってカム溝とカムピンとの係合によるカム作用により、雌雄両ハウジングが正規嵌合状態に至る。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−214653号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のレバー式コネクタでは、撓みロック片が、ハウジングの外面に沿って変位するレバーとの係止を可能にするため、ハウジングの外面よりも外側へ突出した形態となっている。そのため、撓みロック片に異物が干渉し易く、この異物の干渉によって撓みロック片が変形や破損を来す虞がある。
【0006】
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、撓みロック片に対する異物の干渉を防止することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、第1ハウジングと、前記第1ハウジングに支持され、前記第1ハウジングの外面に沿って回動する板状のアーム部を有するとともに、そのアーム部にカム溝が形成されているレバーと、外面にカムフォロアを有し、前記第1ハウジングとの嵌合を可能とされた第2ハウジングとを備え、前記レバーが初期位置にある状態で前記カム溝に前記カムフォロアを進入させ、そのレバーを嵌合方向へ回動させると、前記カム溝と前記カムフォロアとの係合によるカム作用によって前記両ハウジングが嵌合されるようにしたレバー式コネクタにおいて、前記板状のアーム部には、その板厚の範囲内に収容された弾性撓み可能な撓みロック片が設けられているとともに、その撓みロック片には前記アーム部の内面側へ突出する係止突起が形成され、前記第1ハウジングには、前記レバーが初期位置にある状態で前記係止突起と係止することにより、前記レバーが嵌合方向とは逆方向へ回動することを規制する規制部が形成され、前記第1ハウジングには、前記レバーが初期位置から嵌合方向へ回動する途中で前記係止突起と係止することで、前記レバーの嵌合方向への回動を規制する係止部が形成され、前記係止突起が前記係止部に係止した規制状態から、前記ハウジング間の嵌合抵抗を上回る回動力を前記レバーに付与することで、前記撓みロック片が弾性撓みしつつ前記係止突起が係止部から解離し、解離直後の慣性により前記レバーの回動が正規の嵌合状態まで一気に進む構成とした。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記撓みロック片は、前記アーム部の板面に沿って片持ち状に延出する形態とされ、前記撓みロック片の延出方向は、前記規制部に対する係止方向とは逆方向であり、且つ前記係止部との係止方向に対して略直交する方向とされている構成とした。
【0009】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
撓みロック片はアーム部の板厚の範囲内に納められ、係止突起はアーム部の内面側に突出しているので、外部に露出することがない。したがって、撓みロック片及び係止突起に対する異物の干渉を防止することができる。また、撓みロック片は、レバーが嵌合方向とは逆方向へ回動するのを規制する手段と、レバーに慣性力を付与する慣性ロック手段とを兼ねているので、この2つの手段を別個に形成するものに比べて、レバーの形状の簡素化が可能である。
【0010】
[請求項2の発明]
初期位置のレバーが嵌合方向と逆方向へ回動するのを規制されている状態では、撓みロック片は規制部との係止によって延出方向へ引っ張られる力を受けることになるので、撓みロック片が傾いたり座屈したりする虞がなく、強い係止力が得られ、レバーの回動を確実に規制することができる。
また、撓みロック片が係止部と係止して慣性ロックの機能を発揮するときには、係止部と撓みロック片との係止方向が撓みロック片の延出方向と略直交する方向なので、係止力が過剰に大きくならずに済む。よって、必要最小の回動力をレバーに付与するだけで撓みロック片と係止部との係止を解除することができ、レバーの操作性に優れている。
【0011】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明する。
本実施形態1のレバー式コネクタは、第1ハウジング10と、レバー20と、第2ハウジング30とを備えて構成されている。
第1ハウジング10は、合成樹脂製であり、前方(図3〜6における右方)へ角筒状に突出するフード部11を有する。第1ハウジング10内には、先端にタブを有する雄端子金具(図示せず)が収容され、フード部11内においてはタブが前方へ突出している。また、フード部11を構成する左右両側壁部には、夫々、その前端に開放する上下2つの切欠溝12,13が、両ハウジング10,30の嵌合方向(前後方向)と平行に形成されている。上側の切欠溝12には第2ハウジング30のカムフォロア31が進入し、下側の切欠溝13には第2ハウジング30の解除部32が進入するようになっている。
【0012】
第1ハウジング10の左右両外側面には、レバー20を支持するための一対の支持軸14が突出形成されている。同じく第1ハウジング10の後端部には、その左右両外側面の上端部を段差状に切欠することにより、規制面15aを上方に向けた一対の規制部15が形成されている。この規制部15は、支持軸14に対して斜め上後方に位置する。
同じく第1ハウジング10の前端部、即ちフード部11の前端よりも少し後方の位置には、その左右両外側面の上端部から上方へ板状に延出させた形態の一対の係止部16が形成されている。係止部16は、第1ハウジング10の上面よりも上方へ突出しており、支持軸14に対して斜め上前方に位置する。係止部16の板面は、第1ハウジング10の外側面と平行であり、係止部16の外側面は第1ハウジング10の外側面よりも僅かに内側へ奥まった位置となっている。また、係止部16の上端面は、前後方向に細長く且つ前方に向かって上り勾配となった係止面16aとなっている。この係止面16aの勾配は、係止部16と支持軸14とを結ぶ径方向の仮想線の勾配よりも緩やかな角度となっている。尚、係止部16の前端面16bは、支持軸14を中心とする周方向と概ね同方向の傾斜した平坦面とされている。また、係止部16の後端面16cは、両ハウジング10,30の嵌合方向と略直角な平坦面となっている。
【0013】
レバー20は、合成樹脂製であって、第1ハウジング10の上方を概ね前後方向に移動するように配された操作部21と、この操作部21の左右両端から第1ハウジング10の左右両外側面に沿うように延出する一対の板状のアーム部22とを一体成形したものである。アーム部22の内側面(第1ハウジング10の外側面と対向する面)には、入口をアーム部22の外周縁に開口させたカム溝23が形成されている。
【0014】
かかるレバー20は、両アーム部22の軸受孔24を支持軸14に嵌合させることにより、第1ハウジング10に対して初期位置(図3を参照)と嵌合完了位置(図5を参照)との間で約110°の角度回動し得るように支持されている。また、初期位置から嵌合完了位置側へ約90°回動した位置には、レバー20に慣性力を付与するための慣性付与位置(図4を参照)が設定されている。
レバー20が初期位置にある状態では、カム溝23の入口が、支持軸14(レバー20の回動中心)と同じ高さにおいて前方(第2ハウジング30と対応する方向)に向かって開口するようになっていて、これにより、カム溝23に対してカムフォロア31が進入し得るようになっている。
【0015】
両アーム部22における操作部21の近傍位置(操作部21と支持軸14との間であって操作部21に近い位置)には、夫々、撓みロック片25が形成されている。アーム部22には、その外側面から内側面に連通する略U字形のスリット26が形成され、このスリット26で囲まれた細長い部分がアーム部22の板面に沿って片持ち状に延出する形態の撓みロック片25となっている。撓みロック片25の内側面は、アーム部22の内側面と面一状をなし、その内側面における延出端部には、アーム部22の内側面よりも内側へ突出する係止突起25aが形成されている。撓みロック片25の外側面は、アーム部22の外側面よりも内側へ奥まった位置にあり、したがって、撓みロック片25はアーム部22の板厚の範囲内に収容されている。かかる撓みロック片25は、外方(レバー20の回動中心と略平行な方向であって、アーム部22の板面と略直角な方向)へ弾性撓みし得るようになっている。
【0016】
レバー20が初期位置にある状態では、撓みロック片25が上方、即ち初期位置から嵌合完了位置側へ向かってレバー20が回動を開始したときの変位方向と同じ方向へ片持ち状に延出する向きとなり、係止突起25aが規制部15の規制面15aに対して真上から当接する。これにより、撓みロック片25が第1ハウジング10に対して下方へ変位することが規制され、ひいては、初期位置のレバー20が嵌合方向(嵌合完了位置側)と反対方向へ回動することが規制される。尚、規制面15aに対する係止突起25aの当接方向は、撓みロック片25の延出方向とは反対方向である。
【0017】
また、レバー20が初期位置から慣性付与位置へ回動する間、操作部21及び撓みロック片25は、第1ハウジング10の上方を前方に向かって円弧を描きつつ移動する。そして、レバー20が慣性付与位置に到達するときには、撓みロック片25の係止突起25aが係止部16の係止面16aに対して斜め上後方から当接し、これにより、レバー20の嵌合完了位置側への回動が一旦、規制されるようになっている。また、レバー20が慣性付与位置から嵌合完了位置に至る過程では、撓みロック片25が外面側へ弾性撓みしつつ係止突起25aが係止部16の外側面上を摺接し、レバー20が嵌合完了位置に達すると、係止突起25aが係止部16の外側面から外れて撓みロック片25が弾性復帰するようになっている。
【0018】
さらに、両アーム部22には、夫々、撓み係止片27が形成されている。撓み係止片27は、支持軸14を挟んで操作部21とは反対側に位置し、レバー20が初期位置にあって両ハウジング10,30が未嵌合の状態では、この撓み係止片27が下側の切欠溝13に係止することにより、レバー20が嵌合完了位置側及び嵌合完了位置とは反対側へ回動することが規制されるようになっている。
第2ハウジング30は、合成樹脂製であり、全体としてブロック状をなし、その内部には、雄端子金具のタブと嵌合可能な角筒部を有する雌端子金具(図示せず)が収容されている。第2ハウジング30の左右両外側面には、一対のカムフォロア31が突出して形成されている。同じく第2ハウジング30の左右両外側面におけるカムフォロア31よりも下方の位置には、両ハウジング10,30の嵌合方向と平行に延びるリブ状の解除部32が形成されている。
【0019】
次に、本実施形態の作用を説明する。
両ハウジング10,30を嵌合する際には、第1ハウジング10において撓み係止片27を下側の切欠溝13に係止させることによりレバー20を初期位置に保持しておくとともに、係止突起25aを規制部15に対して上から係止させることによりレバー20の嵌合完了位置側(嵌合方向)への回動を確実に規制しておく(図3を参照)。
この状態からフード部11に第2ハウジング30を浅く嵌合すると、カムフォロア31がカム溝23の入口に進入するとともに、解除部32の前端が撓み係止片27に当接してその撓み係止片27をアーム部22の外面側へ弾性撓みさせる。これにより、撓み係止片27が下側の切欠溝13から解離し、撓み係止片27と切欠溝13の係止によるレバー20の回動規制状態が解除される。
【0020】
この状態から操作部21に回動力を付与すると、レバー20が回動し、カム溝23とカムフォロア31との係合によるカム作用によって第2ハウジング30がフード部11内に引き込まれて両ハウジング10,30の嵌合が進む。そして、レバー20が慣性付与位置に達すると、撓みロック片25の係止突起25aが係止部16の係止面16aに対して斜め上から当接し、これによってレバー20の嵌合方向への回動が一旦規制される(図4を参照)。
【0021】
この状態で、レバー20に対して雄端子金具と雌端子金具との間の摩擦抵抗に起因する両ハウジング10,30間の嵌合抵抗を上回る回動力をレバー20の操作部21に付与すると、撓みロック片25が外側面側へ弾性撓みして係止突起25aが係止面16aから解離する。そして、解離の瞬間、レバー20に付与されていた回動力が解放されることにより、撓みロック片25と係止部16との係止によるレバー20の回動規制状態が解除されると同時に、レバー20には大きな慣性力が付与される。この慣性力により、レバー20が一気に嵌合完了位置へ回動されるとともに、カム溝23とカムフォロア31との係合によるカム作用によって両ハウジング10,30が正規の嵌合状態へ一気に進む。
【0022】
上述のように本実施形態においては、撓みロック片25がアーム部22の板厚の範囲内に納められ、撓みロック片25の係止突起25aはアーム部22の内面側に突出しているので、レバー20の外面側に露出することがない。したがって、撓みロック片25及び係止突起25aに対する異物の干渉を防止することができる。
また、撓みロック片25は、レバー20が嵌合方向とは逆方向へ回動するのを規制する手段と、レバー20に慣性力を付与する慣性ロック手段とを兼ねているので、この2つの手段を別個に形成するものに比べて、レバー20の形状の簡素化が図られている。
【0023】
また、初期位置のレバー20が嵌合方向と逆方向へ回動するのを規制されている状態では、撓みロック片25は規制部15との係止によって延出方向へ引っ張られる力を受けることになるので、撓みロック片25が座屈したり延出方向に対して傾いたりする虞がなく、強い係止力が得られ、レバー20の回動を確実に規制することができる。
また、撓みロック片25が係止部16と係止して慣性ロックの機能を発揮するときには、係止部16と撓みロック片25との係止方向が撓みロック片25の延出方向と略直交する方向なので、係止力が過剰に大きくならずに済む。よって、必要最小の回動力をレバー20に付与するだけで撓みロック片25と係止部16との係止を解除することができ、レバー20の操作性に優れている。
【0024】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では撓みロック片をアーム部の外面側に露出させたが、本発明によれば、撓みロック片の収容空間をアーム部の内面側のみに開口する形態とし、撓みロック片がアーム部の外面側に露出しないようにしてもよい。
【0025】
(2)上記実施形態では先端にタブを有する雄端子金具を保持するための雄側ハウジングにレバーを支持したが、本発明によれば、雄端子金具との接続相手である雌端子金具を保持する雌側ハウジングにレバーを支持してもよい。
(3)上記実施形態では撓みロック片の弾性撓み方向をアーム部の板面と略直角な方向(レバーの回動中心軸と略平行な方向)としたが、本発明によれば、撓みロック片の弾性撓み方向をアーム部の板面と略平行な方向としてもよい。
【0026】
(4)上記実施形態では撓みロック片を片持ち状に延出する形態としたが、本発明によれば、撓みロック片を両端支持形態としてもよい。
(5)上記実施形態では撓みロック片の延出方向を、規制部に対する係止方向とは反対方向としたが、本発明によれば、撓みロック片の延出方向を規制部に対する係止方向と略同方向又は規制部に対する係止方向と交差する方向としてもよい。
(6)上記実施形態では撓みロック片の延出方向を係止部に対する撓みロック片の当接方向と略直角な方向としたが、本発明によれば、撓みロック片の延出方向を、係止部に対する撓みロック片の当接方向と略平行な方向としてもよい。
【0027】
(7)上記実施形態では両ハウジングの嵌合が完了した状態で撓みロック片が弾性復帰するようにしたが、本発明によれば、ハウジングの嵌合が完了した状態でも撓みロック片が弾性撓みしたままになるようにしてもよい。
(8)上記実施形態では係止部の外側面を第1ハウジングの外側面よりも僅かに内側へ奥まった位置としたが、本発明によれば、係止部の外側面を第1ハウジングの外側面に対して面一状に連続するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1における第1ハウジングの一部切欠斜視図
【図2】レバーが初期位置にある状態の背面図
【図3】レバーがその撓みロック片を規制部に係止させた初期位置にある状態をあらわす側面図
【図4】レバーがその撓みロック片を係止部に係止させた慣性付与位置にある状態をあらわす側面図
【図5】両ハウジングが正規嵌合した状態をあらわす側面図
【図6】レバーを外した状態の第1ハウジングの側面図
【図7】第2ハウジングの側面図
【符号の説明】
10…第1ハウジング
15…規制部
16…係止部
20…レバー
22…アーム部
23…カム溝
25…撓みロック片
25a…係止突起
30…第2ハウジング
31…カムフォロア
【発明の属する技術分野】
本発明は、慣性ロック手段を備えたレバー式コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
慣性ロック機能を備えたレバー式コネクタとして、特許文献1に記載されているものがある。このレバー式コネクタは、雄ハウジングのフード部の側壁に撓みロック片を形成し、その撓みロック片にレバーを係止させることで、レバーを初期位置(カム溝の入口が雌ハウジング側に開口する姿勢)で回動規制した状態にロックしておくようになっている。
【0003】
この状態から、雄ハウジングのフード部に雌ハウジングを浅く嵌合し、レバーのカム溝の入口に雌ハウジングのカムピンを進入させる。そして、両ハウジングの嵌合抵抗を上回る大きな回動操作をレバーに付与すると、撓みロック片が弾性撓みしつつレバーから解離し、解離直後の慣性によってレバーの回動が一気に正規嵌合位置まで進み、レバーの回動に伴ってカム溝とカムピンとの係合によるカム作用により、雌雄両ハウジングが正規嵌合状態に至る。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−214653号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のレバー式コネクタでは、撓みロック片が、ハウジングの外面に沿って変位するレバーとの係止を可能にするため、ハウジングの外面よりも外側へ突出した形態となっている。そのため、撓みロック片に異物が干渉し易く、この異物の干渉によって撓みロック片が変形や破損を来す虞がある。
【0006】
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、撓みロック片に対する異物の干渉を防止することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、第1ハウジングと、前記第1ハウジングに支持され、前記第1ハウジングの外面に沿って回動する板状のアーム部を有するとともに、そのアーム部にカム溝が形成されているレバーと、外面にカムフォロアを有し、前記第1ハウジングとの嵌合を可能とされた第2ハウジングとを備え、前記レバーが初期位置にある状態で前記カム溝に前記カムフォロアを進入させ、そのレバーを嵌合方向へ回動させると、前記カム溝と前記カムフォロアとの係合によるカム作用によって前記両ハウジングが嵌合されるようにしたレバー式コネクタにおいて、前記板状のアーム部には、その板厚の範囲内に収容された弾性撓み可能な撓みロック片が設けられているとともに、その撓みロック片には前記アーム部の内面側へ突出する係止突起が形成され、前記第1ハウジングには、前記レバーが初期位置にある状態で前記係止突起と係止することにより、前記レバーが嵌合方向とは逆方向へ回動することを規制する規制部が形成され、前記第1ハウジングには、前記レバーが初期位置から嵌合方向へ回動する途中で前記係止突起と係止することで、前記レバーの嵌合方向への回動を規制する係止部が形成され、前記係止突起が前記係止部に係止した規制状態から、前記ハウジング間の嵌合抵抗を上回る回動力を前記レバーに付与することで、前記撓みロック片が弾性撓みしつつ前記係止突起が係止部から解離し、解離直後の慣性により前記レバーの回動が正規の嵌合状態まで一気に進む構成とした。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記撓みロック片は、前記アーム部の板面に沿って片持ち状に延出する形態とされ、前記撓みロック片の延出方向は、前記規制部に対する係止方向とは逆方向であり、且つ前記係止部との係止方向に対して略直交する方向とされている構成とした。
【0009】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
撓みロック片はアーム部の板厚の範囲内に納められ、係止突起はアーム部の内面側に突出しているので、外部に露出することがない。したがって、撓みロック片及び係止突起に対する異物の干渉を防止することができる。また、撓みロック片は、レバーが嵌合方向とは逆方向へ回動するのを規制する手段と、レバーに慣性力を付与する慣性ロック手段とを兼ねているので、この2つの手段を別個に形成するものに比べて、レバーの形状の簡素化が可能である。
【0010】
[請求項2の発明]
初期位置のレバーが嵌合方向と逆方向へ回動するのを規制されている状態では、撓みロック片は規制部との係止によって延出方向へ引っ張られる力を受けることになるので、撓みロック片が傾いたり座屈したりする虞がなく、強い係止力が得られ、レバーの回動を確実に規制することができる。
また、撓みロック片が係止部と係止して慣性ロックの機能を発揮するときには、係止部と撓みロック片との係止方向が撓みロック片の延出方向と略直交する方向なので、係止力が過剰に大きくならずに済む。よって、必要最小の回動力をレバーに付与するだけで撓みロック片と係止部との係止を解除することができ、レバーの操作性に優れている。
【0011】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明する。
本実施形態1のレバー式コネクタは、第1ハウジング10と、レバー20と、第2ハウジング30とを備えて構成されている。
第1ハウジング10は、合成樹脂製であり、前方(図3〜6における右方)へ角筒状に突出するフード部11を有する。第1ハウジング10内には、先端にタブを有する雄端子金具(図示せず)が収容され、フード部11内においてはタブが前方へ突出している。また、フード部11を構成する左右両側壁部には、夫々、その前端に開放する上下2つの切欠溝12,13が、両ハウジング10,30の嵌合方向(前後方向)と平行に形成されている。上側の切欠溝12には第2ハウジング30のカムフォロア31が進入し、下側の切欠溝13には第2ハウジング30の解除部32が進入するようになっている。
【0012】
第1ハウジング10の左右両外側面には、レバー20を支持するための一対の支持軸14が突出形成されている。同じく第1ハウジング10の後端部には、その左右両外側面の上端部を段差状に切欠することにより、規制面15aを上方に向けた一対の規制部15が形成されている。この規制部15は、支持軸14に対して斜め上後方に位置する。
同じく第1ハウジング10の前端部、即ちフード部11の前端よりも少し後方の位置には、その左右両外側面の上端部から上方へ板状に延出させた形態の一対の係止部16が形成されている。係止部16は、第1ハウジング10の上面よりも上方へ突出しており、支持軸14に対して斜め上前方に位置する。係止部16の板面は、第1ハウジング10の外側面と平行であり、係止部16の外側面は第1ハウジング10の外側面よりも僅かに内側へ奥まった位置となっている。また、係止部16の上端面は、前後方向に細長く且つ前方に向かって上り勾配となった係止面16aとなっている。この係止面16aの勾配は、係止部16と支持軸14とを結ぶ径方向の仮想線の勾配よりも緩やかな角度となっている。尚、係止部16の前端面16bは、支持軸14を中心とする周方向と概ね同方向の傾斜した平坦面とされている。また、係止部16の後端面16cは、両ハウジング10,30の嵌合方向と略直角な平坦面となっている。
【0013】
レバー20は、合成樹脂製であって、第1ハウジング10の上方を概ね前後方向に移動するように配された操作部21と、この操作部21の左右両端から第1ハウジング10の左右両外側面に沿うように延出する一対の板状のアーム部22とを一体成形したものである。アーム部22の内側面(第1ハウジング10の外側面と対向する面)には、入口をアーム部22の外周縁に開口させたカム溝23が形成されている。
【0014】
かかるレバー20は、両アーム部22の軸受孔24を支持軸14に嵌合させることにより、第1ハウジング10に対して初期位置(図3を参照)と嵌合完了位置(図5を参照)との間で約110°の角度回動し得るように支持されている。また、初期位置から嵌合完了位置側へ約90°回動した位置には、レバー20に慣性力を付与するための慣性付与位置(図4を参照)が設定されている。
レバー20が初期位置にある状態では、カム溝23の入口が、支持軸14(レバー20の回動中心)と同じ高さにおいて前方(第2ハウジング30と対応する方向)に向かって開口するようになっていて、これにより、カム溝23に対してカムフォロア31が進入し得るようになっている。
【0015】
両アーム部22における操作部21の近傍位置(操作部21と支持軸14との間であって操作部21に近い位置)には、夫々、撓みロック片25が形成されている。アーム部22には、その外側面から内側面に連通する略U字形のスリット26が形成され、このスリット26で囲まれた細長い部分がアーム部22の板面に沿って片持ち状に延出する形態の撓みロック片25となっている。撓みロック片25の内側面は、アーム部22の内側面と面一状をなし、その内側面における延出端部には、アーム部22の内側面よりも内側へ突出する係止突起25aが形成されている。撓みロック片25の外側面は、アーム部22の外側面よりも内側へ奥まった位置にあり、したがって、撓みロック片25はアーム部22の板厚の範囲内に収容されている。かかる撓みロック片25は、外方(レバー20の回動中心と略平行な方向であって、アーム部22の板面と略直角な方向)へ弾性撓みし得るようになっている。
【0016】
レバー20が初期位置にある状態では、撓みロック片25が上方、即ち初期位置から嵌合完了位置側へ向かってレバー20が回動を開始したときの変位方向と同じ方向へ片持ち状に延出する向きとなり、係止突起25aが規制部15の規制面15aに対して真上から当接する。これにより、撓みロック片25が第1ハウジング10に対して下方へ変位することが規制され、ひいては、初期位置のレバー20が嵌合方向(嵌合完了位置側)と反対方向へ回動することが規制される。尚、規制面15aに対する係止突起25aの当接方向は、撓みロック片25の延出方向とは反対方向である。
【0017】
また、レバー20が初期位置から慣性付与位置へ回動する間、操作部21及び撓みロック片25は、第1ハウジング10の上方を前方に向かって円弧を描きつつ移動する。そして、レバー20が慣性付与位置に到達するときには、撓みロック片25の係止突起25aが係止部16の係止面16aに対して斜め上後方から当接し、これにより、レバー20の嵌合完了位置側への回動が一旦、規制されるようになっている。また、レバー20が慣性付与位置から嵌合完了位置に至る過程では、撓みロック片25が外面側へ弾性撓みしつつ係止突起25aが係止部16の外側面上を摺接し、レバー20が嵌合完了位置に達すると、係止突起25aが係止部16の外側面から外れて撓みロック片25が弾性復帰するようになっている。
【0018】
さらに、両アーム部22には、夫々、撓み係止片27が形成されている。撓み係止片27は、支持軸14を挟んで操作部21とは反対側に位置し、レバー20が初期位置にあって両ハウジング10,30が未嵌合の状態では、この撓み係止片27が下側の切欠溝13に係止することにより、レバー20が嵌合完了位置側及び嵌合完了位置とは反対側へ回動することが規制されるようになっている。
第2ハウジング30は、合成樹脂製であり、全体としてブロック状をなし、その内部には、雄端子金具のタブと嵌合可能な角筒部を有する雌端子金具(図示せず)が収容されている。第2ハウジング30の左右両外側面には、一対のカムフォロア31が突出して形成されている。同じく第2ハウジング30の左右両外側面におけるカムフォロア31よりも下方の位置には、両ハウジング10,30の嵌合方向と平行に延びるリブ状の解除部32が形成されている。
【0019】
次に、本実施形態の作用を説明する。
両ハウジング10,30を嵌合する際には、第1ハウジング10において撓み係止片27を下側の切欠溝13に係止させることによりレバー20を初期位置に保持しておくとともに、係止突起25aを規制部15に対して上から係止させることによりレバー20の嵌合完了位置側(嵌合方向)への回動を確実に規制しておく(図3を参照)。
この状態からフード部11に第2ハウジング30を浅く嵌合すると、カムフォロア31がカム溝23の入口に進入するとともに、解除部32の前端が撓み係止片27に当接してその撓み係止片27をアーム部22の外面側へ弾性撓みさせる。これにより、撓み係止片27が下側の切欠溝13から解離し、撓み係止片27と切欠溝13の係止によるレバー20の回動規制状態が解除される。
【0020】
この状態から操作部21に回動力を付与すると、レバー20が回動し、カム溝23とカムフォロア31との係合によるカム作用によって第2ハウジング30がフード部11内に引き込まれて両ハウジング10,30の嵌合が進む。そして、レバー20が慣性付与位置に達すると、撓みロック片25の係止突起25aが係止部16の係止面16aに対して斜め上から当接し、これによってレバー20の嵌合方向への回動が一旦規制される(図4を参照)。
【0021】
この状態で、レバー20に対して雄端子金具と雌端子金具との間の摩擦抵抗に起因する両ハウジング10,30間の嵌合抵抗を上回る回動力をレバー20の操作部21に付与すると、撓みロック片25が外側面側へ弾性撓みして係止突起25aが係止面16aから解離する。そして、解離の瞬間、レバー20に付与されていた回動力が解放されることにより、撓みロック片25と係止部16との係止によるレバー20の回動規制状態が解除されると同時に、レバー20には大きな慣性力が付与される。この慣性力により、レバー20が一気に嵌合完了位置へ回動されるとともに、カム溝23とカムフォロア31との係合によるカム作用によって両ハウジング10,30が正規の嵌合状態へ一気に進む。
【0022】
上述のように本実施形態においては、撓みロック片25がアーム部22の板厚の範囲内に納められ、撓みロック片25の係止突起25aはアーム部22の内面側に突出しているので、レバー20の外面側に露出することがない。したがって、撓みロック片25及び係止突起25aに対する異物の干渉を防止することができる。
また、撓みロック片25は、レバー20が嵌合方向とは逆方向へ回動するのを規制する手段と、レバー20に慣性力を付与する慣性ロック手段とを兼ねているので、この2つの手段を別個に形成するものに比べて、レバー20の形状の簡素化が図られている。
【0023】
また、初期位置のレバー20が嵌合方向と逆方向へ回動するのを規制されている状態では、撓みロック片25は規制部15との係止によって延出方向へ引っ張られる力を受けることになるので、撓みロック片25が座屈したり延出方向に対して傾いたりする虞がなく、強い係止力が得られ、レバー20の回動を確実に規制することができる。
また、撓みロック片25が係止部16と係止して慣性ロックの機能を発揮するときには、係止部16と撓みロック片25との係止方向が撓みロック片25の延出方向と略直交する方向なので、係止力が過剰に大きくならずに済む。よって、必要最小の回動力をレバー20に付与するだけで撓みロック片25と係止部16との係止を解除することができ、レバー20の操作性に優れている。
【0024】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では撓みロック片をアーム部の外面側に露出させたが、本発明によれば、撓みロック片の収容空間をアーム部の内面側のみに開口する形態とし、撓みロック片がアーム部の外面側に露出しないようにしてもよい。
【0025】
(2)上記実施形態では先端にタブを有する雄端子金具を保持するための雄側ハウジングにレバーを支持したが、本発明によれば、雄端子金具との接続相手である雌端子金具を保持する雌側ハウジングにレバーを支持してもよい。
(3)上記実施形態では撓みロック片の弾性撓み方向をアーム部の板面と略直角な方向(レバーの回動中心軸と略平行な方向)としたが、本発明によれば、撓みロック片の弾性撓み方向をアーム部の板面と略平行な方向としてもよい。
【0026】
(4)上記実施形態では撓みロック片を片持ち状に延出する形態としたが、本発明によれば、撓みロック片を両端支持形態としてもよい。
(5)上記実施形態では撓みロック片の延出方向を、規制部に対する係止方向とは反対方向としたが、本発明によれば、撓みロック片の延出方向を規制部に対する係止方向と略同方向又は規制部に対する係止方向と交差する方向としてもよい。
(6)上記実施形態では撓みロック片の延出方向を係止部に対する撓みロック片の当接方向と略直角な方向としたが、本発明によれば、撓みロック片の延出方向を、係止部に対する撓みロック片の当接方向と略平行な方向としてもよい。
【0027】
(7)上記実施形態では両ハウジングの嵌合が完了した状態で撓みロック片が弾性復帰するようにしたが、本発明によれば、ハウジングの嵌合が完了した状態でも撓みロック片が弾性撓みしたままになるようにしてもよい。
(8)上記実施形態では係止部の外側面を第1ハウジングの外側面よりも僅かに内側へ奥まった位置としたが、本発明によれば、係止部の外側面を第1ハウジングの外側面に対して面一状に連続するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1における第1ハウジングの一部切欠斜視図
【図2】レバーが初期位置にある状態の背面図
【図3】レバーがその撓みロック片を規制部に係止させた初期位置にある状態をあらわす側面図
【図4】レバーがその撓みロック片を係止部に係止させた慣性付与位置にある状態をあらわす側面図
【図5】両ハウジングが正規嵌合した状態をあらわす側面図
【図6】レバーを外した状態の第1ハウジングの側面図
【図7】第2ハウジングの側面図
【符号の説明】
10…第1ハウジング
15…規制部
16…係止部
20…レバー
22…アーム部
23…カム溝
25…撓みロック片
25a…係止突起
30…第2ハウジング
31…カムフォロア
Claims (2)
- 第1ハウジングと、
前記第1ハウジングに支持され、前記第1ハウジングの外面に沿って回動する板状のアーム部を有するとともに、そのアーム部にカム溝が形成されているレバーと、
外面にカムフォロアを有し、前記第1ハウジングとの嵌合を可能とされた第2ハウジングとを備え、
前記レバーが初期位置にある状態で前記カム溝に前記カムフォロアを進入させ、そのレバーを嵌合方向へ回動させると、前記カム溝と前記カムフォロアとの係合によるカム作用によって前記両ハウジングが嵌合されるようにしたレバー式コネクタにおいて、
前記板状のアーム部には、その板厚の範囲内に収容された弾性撓み可能な撓みロック片が設けられているとともに、その撓みロック片には前記アーム部の内面側へ突出する係止突起が形成され、
前記第1ハウジングには、前記レバーが初期位置にある状態で前記係止突起と係止することにより、前記レバーが嵌合方向とは逆方向へ回動することを規制する規制部が形成され、
前記第1ハウジングには、前記レバーが初期位置から嵌合方向へ回動する途中で前記係止突起と係止することで、前記レバーの嵌合方向への回動を規制する係止部が形成され、
前記係止突起が前記係止部に係止した規制状態から、前記ハウジング間の嵌合抵抗を上回る回動力を前記レバーに付与することで、前記撓みロック片が弾性撓みしつつ前記係止突起が係止部から解離し、解離直後の慣性により前記レバーの回動が正規の嵌合状態まで一気に進む構成としたことを特徴とするレバー式コネクタ。 - 前記撓みロック片は、前記アーム部の板面に沿って片持ち状に延出する形態とされ、
前記撓みロック片の延出方向は、前記規制部に対する係止方向とは逆方向であり、且つ前記係止部との係止方向に対して略直交する方向とされていることを特徴とする請求項1記載のレバー式コネクタ。
Priority Applications (1)
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-
2003
- 2003-04-11 JP JP2003107995A patent/JP2004319124A/ja active Pending
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