JP2004316127A - 建物と建物の構築方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】すでに土台や梁に連結している柱に継手を装着して、連結部の強度を著しく向上する。建前工程の能率を改善しながら、連結強度を向上する。
【解決手段】建物は、挿入部9を被嵌入部8に入れて連結する嵌合構造で、柱1の上下を梁2Bと土台2Aに連結している。柱1は、下端を土台2Aに上端を梁2Bに嵌合構造で連結すると共に、継手3を介して連結している。継手3は、柱1に連結される柱連結部3aと、土台2Aまたは梁2Bである水平構造材2を嵌入する水平構造材連結部3bと、筋かい連結部3cとを備える。さらに、継手3は、柱1を水平構造材2に連結する状態で柱1を通過させて、継手3を水平構造材2と柱1とに嵌合できる柱通過隙間3dを設けている。水平構造材連結部3bと柱連結部3aと筋かい連結部3cは止孔14を備え、止孔14に止ネジ13を挿通して水平構造材2と柱1と筋かい5とに連結している。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、柱を土台と梁や梁等の水平構造材に継手で連結している建物と、すでに構築している建物の改築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在の木造建築は、柱や梁等を、通称「切り組」と呼ばれる組構造で連結している。切り組は、一方には連結用の貫通孔や溝を設け、この貫通孔に挿通する凸起を他方に設けて連結する。この連結構造は、切り組の加工に、高度な専門の技術が要求されると共に、著しく手間がかかって、施工コストを高くしている。さらに、最も強度の要求される連結部分で、柱や梁等の構造材の一部を切除して連結する構造、すなわち、構造材の一部を断面欠損させる構造が、連結部分の強度を著しく低下させる原因となっている。それは、連結部分に一定以上の荷重がかかると、切り組で生じた弱い部分(断面欠損部分)が折れてしまい、建物が崩壊に向かうからである。すなわち、この構造が、木造建築の耐振性を低下させている。
【0003】
このような弊害を防止するために、梁や梁等の水平構造材連結部と柱とを連結する建築用の継手が開発されている(特許文献1ないし7参照)。
【0004】
【特許文献1】
実開昭57−161609号公報
【特許文献2】
実開昭54−69712号公報
【特許文献3】
実開昭52−78303号公報
【特許文献4】
実開平6−322838号公報
【特許文献5】
実開昭56−76806号公報
【特許文献6】
実開昭52−77505号公報
【特許文献7】
実開昭56−102304号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これ等の公報に記載される継手は、柱と梁等の連結強度を強くして、耐震性を向上できる。しかしながら、これ等の公報に記載される継手は、柱を土台や梁に連結する工程で使用するように設計されたものであるから、土台や梁に連結された柱には装着できなかったり、あるいはこの状態で連結できる構造のものは、強固に連結できない欠点がある。したがって、すでに構築されている建物を改築して、耐震強度を相当に向上させることはできない。
【0006】
本発明者は、現実に柱や土台や梁を嵌合して連結する継手を開発して、現実に多数の建物を構築した。この構造の建物は、柱と土台や梁の連結部分に免震力を越えた荷重がかかったときに、崩壊に向かう力を継手で分散させて保護できるので建物の崩壊を有効に防止できる。ちなみに、この構造の建物は、第三者機関の実験において、在来工法の約4.8倍の強度があることが証明された。この構造の建物は、柱と土台や梁の連結強度を著しく向上できる特長がある。しかしながら、柱を土台や梁に連結して建物の躯体を構築する、いわゆる「建前」の工程に、継手を使用しない従来の工法に比較して著しく手間がかかった。継手を柱や土台等に嵌合するタイミングが特定され、このタイミングを間違うと継手を装着できなくなり、また、柱等に嵌合している継手を特定の位置に配置しながら、柱を土台や梁に連結するからである。さらに、継手で位置決めしながら柱を連結する構造は、継手を固定する位置を正確に調整する必要があって、このことによっても建前に手間がかかった。
【0007】
本発明は、さらに従来の建物の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、すでに土台や梁に連結している柱に継手を装着して、連結部の強度を著しく向上できる建物とその構築方法を提供することにある。
また、本発明の他の大切な目的は、既存の建物を改築して耐震強度を著しく向上できる建物とその構築方法を提供することにある。
さらにまた、本発明の他の大切な目的は、建前工程の能率を改善しながら、連結強度を向上できる建物とその構築方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の建物は、貫通孔または凹部である被嵌入部8を一方に設け、この被嵌入部8に嵌入される挿入部9を他方に設けて、挿入部9を被嵌入部8に入れて連結する嵌合構造で、柱1の上下を梁2Bと土台2Aに連結している。隅柱1Aは、下端を土台2Aのコーナーに、上端を梁2Bのコーナーに嵌合構造で連結すると共に、隅継手3Aを介して連結している。隅柱1Aに隣接して土台2Aと梁2Bに垂直に固定される中間柱1Bは、下端を土台2Aに、上端を梁2Bに嵌合構造で連結すると共に、中間継手3Bを介して連結している。
隅継手3Aは、隅柱1Aの表面に接して隅柱1Aに連結される柱連結部3aと、この柱連結部3aの直角の2方向に突出するように連結されて、土台2Aまたは梁2BであるL字状の水平構造材2を嵌入する水平構造材連結部3bと、柱連結部3aと水平構造材連結部3bに連結されている筋かい連結部3cとを備える。隅継手3Aの水平構造材連結部3bは、水平構造材2の水平面内における対向面に接する一対の側壁31と、一対の側壁31を連結する連結プレート32とを備える。隅継手3Aの柱連結部3aは、隅柱1Aの外側に接する外側プレート33を備える。さらに、隅継手3Aの筋かい連結部3cは、柱連結部3aの外側プレート33と水平構造材連結部3bの一方の側壁31に連結している。
隅柱1Aの下端と土台2Aを連結する隅継手3Aは、隅柱1Aを土台2Aに嵌合構造で連結する状態で隅柱1Aを通過させて、隅継手3Aを土台2Aと隅柱1Aとに嵌合できる柱通過隙間3dを設けている。隅柱1Aの上端を梁2Bに連結する隅継手3Aは、隅柱1Aを梁2Bに嵌合構造で連結する状態で隅柱1Aを通過させて、隅継手3Aを梁2Bと隅柱1Aに嵌合できる柱通過隙間3dを設けている。
中間継手3Bには、中間柱1Bの表面に接して隅柱1Aに連結される柱連結部3aと、この柱連結部3aの両側に突出するように連結されて、土台2Aまたは梁2Bである直線状の水平構造材2を嵌入する水平構造材連結部3bと、柱連結部3aと水平構造材連結部3bに連結されている筋かい連結部3cとを設けている。中間継手3Bの水平構造材連結部3bは、水平構造材2の水平面内における対向面に接する一対の側壁31と、一対の側壁31を連結する連結プレート32とを備える。中間継手3Bの柱連結部3aは、中間柱1Bの外側に接する外側プレート33を備える。さらに、中間継手3Bの筋かい連結部3cは、柱連結部3aの外側プレート33と水平構造材連結部3bの一方の側壁31に連結している。 中間柱1Bの下端と土台2Aを連結する中間継手3Bは、中間柱1Bを土台2Aに嵌合構造で連結する状態で中間柱1Bを通過させて、中間継手3Bを土台2Aと中間柱1Bとに嵌合できる柱通過隙間3dを設けている。中間柱1Bの上端を梁2Bに連結する中間継手3Bは、中間柱1Bを梁2Bに嵌合構造で連結する状態で中間柱1Bを通過させて、中間継手3Bを梁2Bと中間柱1Bに嵌合できる柱通過隙間3dを設けている。
水平構造材連結部3bと柱連結部3aは止孔14を設けており、この止孔14に止ネジ13を挿通して水平構造材2を水平構造材連結部3bに、柱1を柱連結部3aに連結している。さらに、筋かい連結部3cにも止孔14を設けており、この止孔14に止ネジ13を挿通して筋かい5を連結している。筋かい5は、隅柱1Aの上下の隅継手3Aと、この隅柱1Aに隣接して配設される中間柱1Bの上下の中間継手3Bとに連結している。
本明細書において、「梁」は桁を含む広い意味に使用する。
【0009】
本発明の請求項2の建物は、隅柱1Aの下端と土台2Aを連結する隅継手3Aが、柱連結部3aから一方に突出している水平構造材連結部3bの下方を開口して上面を連結プレート32で閉塞しており、柱連結部3aの内側と、柱連結部3aの他方に突出する水平構造材連結部3bは上下両面を開口して、土台2Aに連結している隅柱1Aを通過できる柱通過隙間3dを設けている。この柱通過隙間3dに土台2Aに固定している隅柱1Aを通過させて、隅継手3Aを土台2Aと隅柱1Aに嵌入できる構造としている。さらに、この建物は、隅柱1Aの上端と梁2Bを連結する隅継手3Aが、柱連結部3aから一方に突出している水平構造材連結部3bの上方を開口して下面を連結プレート32で閉塞しており、柱連結部3aの内側と柱連結部3aの他方に突出する水平構造材連結部3bは上下両面を開口して、梁2Bに連結している隅柱1Aを通過できる柱通過隙間3dを設けている。この柱通過隙間3dに梁2Bに固定している隅柱1Aを通過させて、隅継手3Aを梁2Bと隅柱1Aに嵌入できる構造としている。
【0010】
さらに、本発明の請求項3の建物は、土台2Aに連結される中間継手3Bが、柱連結部3aから両方に突出する水平構造材連結部3bの下面を開口して上面を連結プレート32で連結し、かつ柱連結部3aの内側に位置する水平構造材連結部3bの上下両面と側壁31を開口して開口部分に柱通過隙間3dを設けている。この柱通過隙間3dに土台2Aに固定している中間柱1Bを通過させて、中間継手3Bを土台2Aと中間柱1Bに嵌入する構造としている。さらに、この建物は、梁2Bに連結される中間継手3Bが、柱連結部3aから両方に突出する水平構造材連結部3bの上面を開口して下面を連結プレート32で連結し、かつ柱連結部3aの内側に位置する水平構造材連結部3bの上下両面と側壁31を開口して開口部分に柱通過隙間3dを設けている。この柱通過隙間3dに梁2Bに固定している柱1を通過させて、中間継手3Bを梁2Bと中間柱1Bに嵌入する構造としている。
【0011】
さらに、本発明の請求項4の建物は、柱連結部3aと水平構造材連結部3bと筋かい連結部3cとを1枚の金属板で製作している。さらに、本発明の請求項5の建物は、水平構造材連結部3bが対向する側壁31に止孔14を設けており、この止孔14に、土台2A又は梁2Bを貫通する止ネジ13を挿通して、止ネジ13の両端を水平構造材連結部3bに連結している。さらにまた、本発明の請求項6の建物は、中間継手3Bの柱連結部3aが、外側プレート33の内側に一対の対向プレート34を固定しており、対向プレート34は外側プレート33に対して直交すると共に、その間に中間柱1Bを入れることができる間隔としており、対向プレート34の内側に中間柱1Bを配設して、中間柱1Bを対向プレート34に連結している。
【0012】
本発明の請求項7の建物の構築方法は、貫通孔または凹部である被嵌入部8を一方に設け、この被嵌入部8に嵌入される挿入部9を他方に設けて、挿入部9を被嵌入部8に入れる嵌合構造で、隅柱1Aの下端を土台2Aのコーナーに、上端を梁2Bのコーナーに連結すると共に、隅継手3Aを介して連結し、隅柱1Aに隣接して土台2Aと梁2Bに垂直に固定される中間柱1Bの下端を土台2Aに、上端を梁2Bに嵌合構造で連結すると共に、中間継手3Bを介して連結している。
隅継手3Aは、隅柱1Aの表面に接して隅柱1Aに連結される柱連結部3aと、この柱連結部3aの直角の2方向に突出するように連結されて、土台2Aまたは梁2BであるL字状の水平構造材2を嵌入する水平構造材連結部3bと、柱連結部3aと水平構造材連結部3bに連結されている筋かい連結部3cとを設ける構造としている。隅継手3Aの水平構造材連結部3bは、水平構造材2の水平面内における対向面に接する一対の側壁31と、一対の側壁31を連結する連結プレート32とを備える。隅継手3Aの柱連結部3aは、隅柱1Aの外側に接する外側プレート33を備える。さらに、隅継手3Aの筋かい連結部3cは、柱連結部3aの外側プレート33と水平構造材連結部3bの一方の側壁31に連結する構造としている。
隅柱1Aの下端と土台2Aを連結する隅継手3Aには、隅柱1Aを土台2Aに嵌合構造で連結する状態で隅柱1Aを通過させる柱通過隙間3dを設けており、柱通過隙間3dに隅柱1Aを通過させて、嵌合構造で連結している土台2Aと隅柱1Aとに隅継手3Aを固定している。隅柱1Aの上端を梁2Bに連結する隅継手3Aには、隅柱1Aを梁2Bに嵌合構造で連結する状態で隅柱1Aを通過させる柱通過隙間3dを設けており、柱通過隙間3dに隅柱1Aを通過させて、嵌合構造で連結している梁2Bと隅柱1Aに隅継手3Aを固定している。
中間継手3Bは、中間柱1Bの表面に接して隅柱1Aに連結される柱連結部3aと、この柱連結部3aの両側に突出するように連結されて、土台2Aまたは梁2Bである直線状の水平構造材2を嵌入する水平構造材連結部3bと、柱連結部3aと水平構造材連結部3bに連結されている筋かい連結部3cとを設ける構造としている。中間継手3Bの水平構造材連結部3bは、水平構造材2の水平面内における対向面に接する一対の側壁31と、一対の側壁31を連結する連結プレート32とを備える。中間継手3Bの柱連結部3aは、中間柱1Bの外側に接する外側プレート33を備える。さらに、中間継手3Bの筋かい連結部3cは、柱連結部3aの外側プレート33と水平構造材連結部3bの一方の側壁31に連結する構造としている。
中間柱1Bの下端と土台2Aを連結する中間継手3Bには、中間柱1Bを土台2Aに嵌合構造で連結する状態で中間柱1Bを通過させる柱通過隙間3dを設けており、この柱通過隙間3dに中間柱1Bを通過させて、嵌合構造で連結している土台2Aと中間柱1Bとに中間継手3Bを固定している。中間柱1Bの上端を梁2Bに連結する中間継手3Bには、中間柱1Bを梁2Bに嵌合構造で連結する状態で中間柱1Bを通過させる柱通過隙間3dを設けており、この柱通過隙間3dに中間継手3Bを通過させて、嵌合構造で連結している梁2Bと中間柱1Bに中間継手3Bを固定している。
さらに、この構築方法は、水平構造材連結部3bと柱連結部3aに止孔14を設けて、この止孔14に止ネジ13を挿通して水平構造材2を水平構造材連結部3bに、柱1を柱連結部3aに連結すると共に、筋かい連結部3cにも止孔14を設けて、この止孔14に止ネジ13を挿通して筋かい5を連結して、筋かい5を、隅柱1Aの上下の隅継手3Aと、この柱1に隣接して配設される中間柱1Bの上下の中間継手3Bとに連結している。
【0013】
さらに、本発明の請求項8の建物の構築方法は、隅柱1Aの下端と土台2Aを連結する隅継手3Aに、柱連結部3aから一方に突出している水平構造材連結部3bの下方を開口して上面を連結プレート32で閉塞して、柱連結部3aの内側と、柱連結部3aの他方に突出する水平構造材連結部3bは上下両面を開口して、土台2Aに連結している隅柱1Aを通過できる柱通過隙間3dを設けてなるものを使用し、この柱通過隙間3dに土台2Aに固定している隅柱1Aを通過させて、隅継手3Aを土台2Aと隅柱1Aに嵌入して固定している。さらに、この構築方法は、隅柱1Aの上端と梁2Bを連結する隅継手3Aに、柱連結部3aから一方に突出している水平構造材連結部3bの上方を開口して下面を連結プレート32で閉塞して、柱連結部3aの内側と柱連結部3aの他方に突出する水平構造材連結部3bは上下両面を開口して、梁2Bに連結している隅柱1Aを通過できる柱通過隙間3dを設けてなるものを使用し、この柱通過隙間3dに梁2Bに固定している隅柱1Aを通過させて隅継手3Aを梁2Bと隅柱1Aに嵌入して固定している。
【0014】
さらに、本発明の請求項9の建物の構築方法は、土台2Aに連結される中間継手3Bに、柱連結部3aから両方に突出する水平構造材連結部3bの下面を開口して上面を連結プレート32で連結し、かつ柱連結部3aの内側に位置する水平構造材連結部3bの上下両面と側壁31を開口して開口部分に柱通過隙間3dを設けてなるものを使用し、この柱通過隙間3dに土台2Aに固定している中間柱1Bを通過させて中間継手3Bを土台2Aと中間柱1Bに嵌入して固定している。さらに、この構築方法は、梁2Bに連結される中間継手3Bに、柱連結部3aから両方に突出する水平構造材連結部3bの上面を開口して下面を連結プレート32で連結し、かつ柱連結部3aの内側に位置する水平構造材連結部3bの上下両面と側壁31を開口して開口部分に柱通過隙間3dを設けてなるものを使用し、この柱通過隙間3dに梁2Bに固定している中間柱1Bを通過させて、中間継手3Bを梁2Bと中間柱1Bに嵌入して固定している。
【0015】
さらに、本発明の請求項10の建物の構築方法は、柱連結部3aと水平構造材連結部3bと筋かい連結部3cとを1枚の金属板で製作してなる隅継手3Aと中間継手3Bとを使用している。さらに、本発明の請求項11の建物の構築方法は、水平構造材連結部3bが対向する側壁31に止孔14を設けてなるものを使用し、止孔14に土台2A又は梁2Bを貫通する止ネジ13を挿通して、止ネジ13の両端を水平構造材連結部3bに連結して、水平構造材2を水平構造材連結部3bに連結している。さらにまた、本発明の請求項12の建物の構築方法は、中間継手3Bに、柱連結部3aが外側プレート33の内側に一対の対向プレート34を固定して、かつ対向プレート34が外側プレート33に対して直交すると共に、その間に中間柱1Bを入れることができる間隔としてなるものを使用し、対向プレート34の内側に中間柱1Bを配設して、中間柱1Bを対向プレート34に連結している。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための具体例を例示するものであって、本発明は建物を下記のものに特定しない。
【0017】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解し易いように、実施の形態に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。
【0018】
図1の概略斜視図に示す建物は、土台2Aと梁2Bの4隅のコーナーに垂直に固定される隅柱1Aの上下を隅継手3Aで土台2Aと梁2Bに連結している。さらに、隅柱1Aに隣接して土台2Aと梁2Bに連結される中間柱1Bも、その上下を中間継手3Bで土台2Aと梁2Bに連結している。そして、隅継手3Aと中間継手3Bを筋かい5で連結している。図の建物は、全てのコーナー部分に隅継手3Aと中間継手3Bを設けているが、本発明の建物は、必ずしも全てのコーナー部分を隅継手と中間継手で連結する必要はない。さらに、図に示す建物は、内部に設けられる間仕切り壁6と外壁7との間にできるコーナー部の隅柱1Aも、隅継手3Aを介して土台2Aと梁2Bに連結し、さらにこの隅柱1Aに隣接する中間柱1Bを中間継手3Bで土台2Aと梁2Bに連結している。このように、間仕切り壁6のコーナー部を隅継手3Aと中間継手3Bで補強している構造は、耐震強度を著しく向上できる特長がある。ただ、間仕切り壁は、必ずしも隅継手と中間継手とで柱を水平構造材に連結する必要はない。
【0019】
本発明の建物は、継手3のみで柱1を土台2Aや梁2Bに連結するのではない。柱1は、その上下を嵌合構造と継手3の両方で土台2Aと梁2Bに連結される。柱1を土台2Aや梁2Bに連結する嵌合構造は、貫通孔または凹部である被嵌入部を一方に設け、この被嵌入部に嵌入される挿入部を他方に設けて、挿入部を被嵌入部に入れて連結する従来の建物の連結構造である。
【0020】
図2と図3は建物の壁構造を示す。これ等の図に示す壁構造は、基礎4の上面に水平に固定された土台2Aの上に、柱1を垂直に固定している。柱1は、隅継手3Aと中間継手3Bを介して土台2Aに連結されている。柱1の上端には、水平構造材2である梁2Bを固定している。水平構造材2も隅継手3Aと中間継手3Bを介して柱1の上端に連結されている。柱1は、1間ないしは半間の間隔で、土台2Aに垂直に固定されている。土台2Aに固定される隅継手3Aと中間継手3Bと、水平構造材2に連結される中間継手3Bと隅継手3Aは、筋かい5で対角線状に連結されている。
【0021】
筋かい5は、隣接する柱1の間にX字状に交差して連結される。筋かい5は木製の角材で、中点で交差する部分に連結用の切込みを組み設け、切込みを互いに嵌入して、2本の筋かい5を同一平面に連結している。さらに、筋かい5は、クロス部分に、金属板の補強プレート10を固定して、2本の筋かい5をより強固に固定している。補強プレート10と、2本の筋かい5は、補強プレート10と筋かい5を貫通する連結ボルト11で連結されている。さらに、補強プレート10から筋かい5に打ち込まれる釘で、補強プレート10と筋かい5が強固に連結されている。
【0022】
土台2Aは、基礎4の上面にアンカーボルト12を介して固定されている。土台2Aは、木製の角材で、寸法は、10〜12cm角で、長さは、2〜4mのものが用いられる。土台2Aは、柱1の近傍、または継手3の付近でアンカーボルト12を介して基礎4に緊結される。アンカーボルト12は、土台2Aが基礎4から浮き上がるのを防止して、土台2Aを基礎4に固定する。アンカーボルト12は、下端部を基礎4に垂直に埋設され、土台2Aを貫通して、土台2Aを基礎4に固定する。
【0023】
柱1は正角の角材で、主に、すぎ、まつ、ひのき等の針葉樹が用いられる。寸法は9〜12cm角で、長さは3〜4mが一般的で、2階建ての通し柱用には、主に6mのものが用いられる。
【0024】
水平構造材2である梁2Bは、柱1に水平に連結される。梁2Bは、建物の周囲に位置して、柱1の上端に連結され、さらに、周囲の梁2Bに対して直角に連結される。水平構造材2には、正角または平角の角材が多く用いられる。水平構造材2の長さは、3〜6mのものが一般的である。
【0025】
柱1は、下端を土台2Aに、上端を梁2Bに連結される。柱1は、図4ないし図13に示す隅継手3Aと中間継手3Bを介して連結される。さらに、図の柱1は、嵌合構造で土台2Aと梁2Bに連結される。図の嵌合構造は、柱1の上下端に突出する挿入部9を設けて、土台2Aと梁2Bである水平構造材2に、この挿入部9を入れて連結する被嵌入部8を設けている。被嵌入部8は、土台2Aや梁2Bを貫通する貫通孔とし、あるいは挿入部9を入れる凹部とすることができる。図の嵌合構造は、柱1に挿入部9を設けて水平構造材2に被嵌入部8を設けているが、柱に被嵌入部を設けて水平構造材に挿入部を設けることもできる。
【0026】
隅柱1Aは、下端を土台2Aのコーナーに、上端を梁2Bのコーナーに嵌合構造で連結しながら、隅継手3Aを介して連結している。隅柱1Aに隣接して土台2Aと梁2Bに垂直に固定される中間柱1Bは、下端を土台2Aに、上端を梁2Bに嵌合構造で連結し、かつ中間継手3Bを介して連結している。
【0027】
隅継手3Aを図4ないし図7に示す。これ等の図に示す隅継手3Aは、隅柱1Aの表面に接して隅柱1Aに連結される柱連結部3aと、この柱連結部3aの直角の2方向に突出するように連結されて、土台2Aまたは梁2BであるL字状の水平構造材2を嵌入する水平構造材連結部3bと、柱連結部3aと水平構造材連結部3bに連結されている筋かい連結部3cとを備える。
【0028】
隅継手3Aの水平構造材連結部3bは、水平構造材2の水平面内における対向面に接する一対の側壁31と、一対の側壁31を連結する連結プレート32とを備えている。隅柱1Aを土台2Aに連結する隅継手3Aの水平構造材連結部3bは、図4と図6に示すように、側壁31の上面を連結プレート32で連結している。連結プレート32と側壁31とで形成されるコ字状の溝に土台2Aを嵌入して、水平構造材連結部3bは土台2Aに連結される。隅柱1Aを梁2Bに連結する隅継手3Aは、図5と図7に示すように、側壁31の下面を連結プレート32で連結している。連結プレート32と側壁31とで形成されるコ字状の溝に梁2Bを嵌入して、水平構造材連結部3bは梁2Bに連結される。
【0029】
隅継手3Aの柱連結部3aは、隅柱1Aの外側に接するように、L字状に折曲された形状の外側プレート33で構成される。L字状の柱連結部3aは、柱1の2面に連結される。ただ、隅継手の柱連結部は、柱の1面に連結することもできる。この柱連結部は、L字状に折曲された形状でなくて平面状に形成される。図4と図5の隅継手3Aは、一方の外側プレート33に直角に対向プレート34を連結している。対向プレート34は、外側プレート33との間を、隅柱1Aを嵌入して連結する隙間としている。この構造の柱連結部3aは、隅柱1Aを貫通する止ネジ13の両端を外側プレート33と対向プレート34に連結して、隅柱1Aを強固に連結できる。ただ、隅継手3Aの柱連結部3aは、図6と図7に示すように、必ずしも対向プレートを設ける必要はない。この柱連結部3aは、外側プレート33を長くして、隅柱1Aとの連結強度を向上できる。長い外側プレート33は、多数の止孔14を設け、ここに挿入する止ネジ13でしっかりと隅柱1Aに連結できる。
【0030】
隅継手3Aの筋かい連結部3cは、柱連結部3aの外側プレート33と水平構造材連結部3bの一方の側壁31に連結されている。図の隅継手3Aは、1枚の金属板を折曲加工して、柱連結部3aの外側プレート33と筋かい連結部3cと、柱連結部3aの一方の側壁31としている。
【0031】
さらに、図4と図6に示す隅継手3Aは、土台2Aに柱1を嵌合構造で連結する状態で装着できるように、隅柱1Aを土台2Aに連結する状態で隅柱1Aを通過させる柱通過隙間3dを設けている。これらの隅継手3Aは、柱連結部3aから一方に突出している水平構造材連結部3bの下方を開口して上面を連結プレート32で閉塞し、柱連結部3aの内側と、柱連結部3aの他方に突出する水平構造材連結部3bは上下両面を開口して、土台2Aに連結している隅柱1Aを通過できる柱通過隙間3dを設けている。この柱通過隙間3dに、土台2Aに固定している隅柱1Aを通過させて、隅継手3Aは土台2Aと隅柱1Aに嵌入して固定される。
【0032】
また、図5と図7に示す隅継手3Aは、隅柱1Aを梁2Bに嵌合構造で連結する状態で隅柱1Aを通過させて、隅継手3Aを梁2Bと隅柱1Aに嵌合させる柱通過隙間3dを設けている。この隅継手3Aは、柱連結部3aから一方に突出している水平構造材連結部3bの上方を開口して下面を連結プレート32で閉塞して、柱連結部3aの他方に突出する水平構造材連結部3bは上下両面を開口して、梁2Bに連結している隅柱1Aを通過できる柱通過隙間3dを設けている。この柱通過隙間3dに、梁2Bに固定している隅柱1Aを通過させて、隅継手3Aを梁2Bと隅柱1Aに嵌入して固定する。
【0033】
隅柱1Aに隣接して土台2Aと梁2Bに垂直に固定される中間柱1Bは、下端を土台2Aに、上端を梁2Bに、嵌合構造で連結しながら、中間継手3Bを介して土台2Aと梁2Bに連結している。中間継手3Bを図8ないし図13に示す。これ等の図に示す中間継手3Bは、中間柱1Bの表面に接して隅柱1Aに連結される柱連結部3aと、この柱連結部3aの両側に突出するように連結されて、土台2Aまたは梁2Bである直線状の水平構造材2を嵌入する水平構造材連結部3bと、柱連結部3aと水平構造材連結部3bに連結されている筋かい連結部3cとを設けている。
【0034】
中間継手3Bの水平構造材連結部3bは、水平構造材2の水平面内における対向面に接する一対の側壁31と、一対の側壁31を連結する連結プレート32とを備えている。中間継手3Bの水平構造材連結部3bは、土台2Aや梁2B等の直線部分に連結されるので、全体を直線状としている。中間柱1Bを土台2Aに連結する中間継手3Bの水平構造材連結部3bは、図8と図10と図12に示すように、側壁31の上面を連結プレート32で連結している。連結プレート32と側壁31とで形成されるコ字状の溝に土台2Aを嵌入して、水平構造材連結部3bは土台2Aに連結される。中間柱1Bを梁2Bに連結する中間継手3Bは、図9と図11と図13とに示すように、側壁31の下面を連結プレート32で連結している。連結プレート32と側壁31とで形成されるコ字状の溝に梁2Bを嵌入して、水平構造材連結部3bは梁2Bに連結される。
【0035】
中間継手3Bの柱連結部3aは、中間柱1Bの外側に接する外側プレート33を備えている。さらに、図8の中間継手3Bは、外側プレート33の内側に一対の対向プレート34を固定している。一対の対向プレート34は、外側プレート33に対して直交すると共に、その間に中間柱1Bを入れることができる間隔としている。この中間継手3Bの柱連結部3aは、対向プレート34の内側に中間柱1Bを配設して、中間柱1Bを対向プレート34に連結できる。この構造の柱連結部3aは、中間柱1Bを貫通する止ネジ13の両端を一対の対向プレート34に連結して、中間柱1Bを強固に連結できる。
【0036】
さらに、図12の中間継手3Bは、外側プレート33の内側にL字状に折曲している対向プレート34を固定している。この中間継手3Bは、対向プレート34と外側プレート33とで囲まれる部分に中間柱1Bを嵌入し、中間柱1Bを貫通する止ネジ13の両端を外側プレート33と対向プレート34に連結して、中間柱1Bを強固に連結できる。
【0037】
中間柱1Bの柱連結部3aは、図10と図11に示すように必ずしも対向プレートを設ける必要はない。この柱連結部3aは、外側プレート33を長くして、中間柱1Bとの連結強度を向上できる。長い外側プレート33は、多数の止孔14を設け、ここに挿入する止ネジ13でしっかりと中間柱1Bに連結できる。
【0038】
さらに、中間継手3Bの筋かい連結部3cは、柱連結部3aの外側プレート33と水平構造材連結部3bの一方の側壁31に連結されている。図の中間継手3Bは、1枚の金属板を折曲加工することなく、柱連結部3aの外側プレート33と筋かい連結部3cと、柱連結部3aの一方の側壁31としている。
【0039】
土台2Aに連結される中間継手3Bは、中間柱1Bを土台2Aに嵌合構造で連結する状態で中間柱1Bを通過させて、中間柱1Bを土台2Aと中間柱1Bに嵌合させる柱通過隙間3dを設けている。図8と図10に示す土台2Aに連結される中間継手3Bは、柱連結部3aから両側に突出する水平構造材連結部3bの下面を開口して上面を連結プレート32で連結し、かつ柱連結部3aの内側に位置する、水平構造材連結部3bの上下両面及び側壁31を開口して開口部分を柱通過隙間3dとしている。
【0040】
図12に示す土台2Aに連結される中間継手3Bは、柱連結部3aから一方(図において右上)に突出する水平構造材連結部3bの下面を開口して上面を連結プレート32で連結し、柱連結部3aの他方(図において左下)に突出する水平構造材連結部3bの上下両面を上下に開口して、開口部分を柱通過隙間3dとしている。これ等の中間継手3Bは、柱通過隙間3dに土台2Aに固定している中間柱1Bを通過させて、土台2Aと中間柱1Bに固定される。
【0041】
さらに、梁2Bに連結される中間継手3Bは、中間柱1Bを梁2Bに嵌合構造で連結する状態で中間柱1Bを通過させて、中間継手3Bを梁2Bと中間柱1Bとに嵌合できる柱通過隙間3dを設けている。図9と図11に示す梁2Bに連結される中間継手3Bは、柱連結部3aから両側に突出する水平構造材連結部3bの上面を開口して下面を連結プレート32で連結し、かつ柱連結部3aの内側に位置する、水平構造材連結部3bの上下両面及び側壁31を開口して開口部分を柱通過隙間3dとしている。
【0042】
図13に示す梁2Bに連結される中間継手3Bは、柱連結部3aから一方(図において左下)に突出する水平構造材連結部3bの上面を開口して下面を連結プレート32で連結し、柱連結部3aの他方(図において右上)に突出する水平構造材連結部3bの上下両面を上下に開口して、開口部分を柱通過隙間3dとしている。これ等の中間継手3Bは、柱通過隙間3dに梁2Bに固定している中間柱1Bを通過させて、梁2Bと中間柱1Bに固定される。
【0043】
さらに、図1と図3に示すように、建物の内部に設けられる間仕切り壁6と外壁7との間にできるコーナー部の隅柱1Aに配置される隅継手3Aを図14ないし図16に示す。これ等の図に示す隅継手3Aは、隅柱1Aの表面に接して隅柱1Aに連結される柱連結部3aと、この柱連結部3aから直角の3方向に突出するように連結されて、T字状に連結された土台2Aまたは梁2Bである水平構造材2を嵌入する水平構造材連結部3bと、柱連結部3aと水平構造材連結部3bに連結されている筋かい連結部3cとを備える。
【0044】
これらの図に示す隅継手3Aの水平構造材連結部3bは、T字状に連結された土台2Aや梁2B等の連結部に連結されるので、直角の3方向に突出してなるT字状としている。すなわち、これらの水平構造材連結部3bは、水平構造材2の直線部分に嵌入される直線連結部と、この直線連結部の内側に突出して設けられて、水平構造材2の直角連結部分が嵌入される内側連結部とで構成される。直線連結部と内側連結部とで構成される水平構造材連結部3bは、水平構造材2の水平面内における対向面に接する一対の側壁31と、一対の側壁31を連結する連結プレート32とを備えている。隅柱1Aを土台2Aに連結する隅継手3Bの水平構造材連結部3bは、図14と図16に示すように、直線連結部に配置された2対の側壁31の上面を連結プレート32で連結している。さらに、この水平構造材連結部3bは、内側連結部の一対の側壁31の上面を連結プレートで連結することなく、その間に土台2Aの直角連結部分を入れることができる隙間を設けている。連結プレート32と側壁31とで形成されるコ字状の溝に土台2Aの直線部分を嵌入すると共に、連結プレートを連結していない側壁31の間に土台2Aの直角連結部分を嵌入して、水平構造材連結部3bは土台2Aに連結される。隅柱1Aを梁2Bに連結する中間継手3Bは、図15に示すように、直線連結部に配置された2対の側壁31の下面を連結プレート32で連結している。さらに、この水平構造材連結部3bは、内側連結部の一対の側壁31の下面を連結プレートで連結することなく、その間に梁2Bの直角連結部分を入れることができる隙間を設けている。連結プレート32と側壁31とで形成されるコ字状の溝に梁2Bの直線部分を嵌入すると共に、連結プレートを連結していない側壁31の間に梁2Bの直角連結部分を嵌入して、水平構造材連結部3bは梁2Bに連結される。
【0045】
隅継手3Aの柱連結部3aは、隅柱1Aの外側に接する外側プレート33を備えている。さらに、図14と図15の隅継手3Aは、外側プレート33の内側に一対の対向プレート34を固定している。一対の対向プレート34は、外側プレート33に対して直交すると共に、その間に隅柱1Aを入れることができる間隔としている。この構造の柱連結部3aは、対向プレート34の内側に隅柱1Aを配設して、隅柱1Aを対向プレート34に連結できる。この柱連結部3aは、隅柱1Aを貫通する止ネジ13の両端を一対の対向プレート34に連結して、隅柱1Aを強固に連結できる。さらに、外側プレート33の止孔14から隅柱1Aに止ネジ13をねじ込んで連結することもできる。ただ、隅継手3Aの柱連結部3aは、図16に示すように、必ずしも対向プレートを設ける必要はない。この柱連結部3aは、外側プレート33を長くして、隅柱1Aとの連結強度を向上できる。長い外側プレート33は、多数の止孔14を設け、ここに挿入する止ネジ13でしっかりと隅柱1Aに連結できる。
【0046】
さらに、これらの隅継手3Aの筋かい連結部3cは、柱連結部3aの外側プレート33と水平構造材連結部3bの直線連結部の一方の側壁31に連結されている。図の隅継手3Aは、1枚の金属板で、柱連結部3aの外側プレート33と筋かい連結部3cと、柱連結部3aの一方の側壁31としている。さらに、図14と図15に示す隅継手3Aは、柱連結部3aの外側プレート33に固定している一方の対向プレート34と、水平構造材連結部3bの内側連結部の一方の側壁31に連結して筋かい連結部3cを設けている。この筋かい連結部3cは、1枚の金属板で、対向プレート34と筋かい連結部3cと側壁31とを構成している。
【0047】
さらに、図14と図16に示す隅継手3Aは、隅柱1Aを土台2Aに嵌合構造で連結する状態で隅柱1Aを通過させて、隅継手3Aを土台2Aと隅柱1Aに嵌合させる柱通過隙間3dを設けている。この隅継手3Aは、柱連結部3aから両側に突出する水平構造材連結部3bの直線連結部の下面を開口して上面を連結プレート32で連結し、かつ柱連結部3aの内側に位置する、水平構造材連結部3bの上下両面及び側壁31を開口し、さらに直線連結部から内側に突出する内側連結部の上下両面を開口して、この開口部分を柱通過隙間3dとしている。この柱通過隙間3dに、土台2Aに固定している隅柱1Aを通過させて、隅継手3Aは土台2Aと隅柱1Aに嵌入して固定される。
【0048】
さらに、図15に示す隅継手3Aは、隅柱1Aを梁2Bに嵌合構造で連結する状態で隅柱1Aを通過させて、隅継手3Aを梁2Bと隅柱1Aとに嵌合できる柱通過隙間3dを設けている。この図に示す梁2Bに連結される隅継手3Aは、柱連結部3aから両側に突出する水平構造材連結部3bの直線連結部の上面を開口して下面を連結プレート32で連結し、かつ柱連結部3aの内側に位置する、水平構造材連結部3bの上下両面及び側壁31を開口し、さらに直線連結部から内側に突出する内側連結部の上下両面を開口して、この開口部分を柱通過隙間3dとしている。この柱通過隙間3dに、梁2Bに固定している隅柱1Aを通過させて、隅継手3Aを梁2Bと隅柱1Aに嵌入して固定する。
【0049】
以上に示す隅継手3Aと中間継手3Bは、水平構造材連結部3bと柱連結部3aに止孔14を設けている。水平構造材連結部3bは、対向して配設される一対の側壁31の対向する位置に止孔14を設けて、水平構造材2を貫通する止ネジ13の両端を側壁31に連結する。柱連結部3aは、外側プレート33と対向プレート34とを柱1の対向面に配置できる構造にあっては、対向する位置に止孔14を設けて、柱1を貫通する止ネジ13の両端を外側プレート33や対向プレート34に連結する。
【0050】
筋かい連結部3cにも止孔14を設けており、この止孔14に止ネジ13を挿通し、止ネジ13で筋かい5を連結する。
【0051】
柱と水平構造材には、止ネジを挿通する位置にあらかじめ貫通孔を設けることができる。この柱や水平構造材は、貫通孔に止ネジをスムーズに挿通できる。ただ、柱や水平構造材には、必ずしも貫通孔を設ける必要はない。隅継手3Aや中間継手3Bを定位置にセットする状態で、止孔14にドリルを入れて簡単に孔を開けることができるからである。
【0052】
水平構造材連結部3bは、止ネジ13を水平方向に貫通させて、水平構造材2を固定できるように、互いに対向する両側の側面に止孔14を設けている。止孔14に挿入された止ネジ13は、水平構造材2を貫通し、あるいは水平構造材2に止ねじ込まれて、水平構造材連結部3bを水平構造材2に固定する。
【0053】
水平構造材連結部3bは、止孔14を複数個設け、各々の止孔14に止ネジ13を挿通して、水平構造材連結部3bをしっかりと水平構造材2に固定できる。さらに、水平構造材連結部3bには、基礎4に固定しているアンカーボルト12を挿通するための止孔14を連結プレート32に設けて、土台2Aにしっかりと固定できる。
【0054】
図8の中間継手3Bは、水平構造材連結部3bに土台2Aを嵌入し、土台2Aの上面に突出するアンカーボルト12を水平構造材連結部3bの連結プレート32に設けた止孔14に貫通させる。アンカーボルト12は、土台2Aと水平構造材連結部3bの連結プレート32を貫通して、水平構造材連結部3bを土台2Aと基礎4にしっかりと固定する。さらに、水平構造材連結部3bは、水平構造材連結部3bの側壁31に設けた止孔14から止ネジ13を貫通するように挿通して、土台2Aにボルト止することもできる。さらに、隅継手3Aと中間継手3Bは、これらの2つの構造を併用して、より強固に土台2Aに固定できる。
【0055】
また、水平構造材連結部3bと柱連結部3aと筋かい連結部3cに設ける止孔14は、スリット孔とすることができる。スリット孔は、止ネジ13を挿通する位置を微調節できる。特に、水平構造材連結部3bをアンカーボルト12と連結する止孔14と、筋かい連結部3cの止孔14は、スリット孔が有効である。アンカーボルト12は、基礎4に埋め込まれて固定されるため、その位置が多少ズレる可能性があるからである。また、筋かい5は、隣接する継手の間隔と柱の高さによって角度が変わる。したがって、スリット孔である筋かい連結部3cの止孔14は、筋かい5の角度が異なる場合においても、90度の範囲で適用できる。
【0056】
図2の筋かい5は、対角線状に連結されるクロス部分に補強プレート10を固定している。補強プレート10は金属板である。ただ、金属板でない板材も使用できる。補強プレート10は、連結ボルト11で筋かい5の交点に連結される。連結ボルト11は、2本の筋かい5が交差する部分と、補強プレート10を貫通して、筋かい5と補強プレート10を連結する。連結ボルト11は先端に平ワッシャを介してナットをねじ込んで補強プレート10を連結する。さらに、補強プレート10を貫通する複数の釘を筋かい5に打ち込んで、筋かい5と補強プレート10とをより強固に固定している。クロスする2本の筋かい5は、クロス部分に補強プレート10を固定して、構造材の骨組みをより強固にできる。
【0057】
隅継手3Aと中間継手3Bは、柱連結部3a、水平構造材連結部3bの側壁31に、仮止め用の釘孔15を設けることができる。釘孔15を有するこれらの隅継手3Aや中間継手3Bは、釘孔15から柱1や水平構造材2に向かって釘を打ち込んで、隅継手3Aと中間継手3Bを仮止めできる。とくに、柱1と梁2Bとを連結する隅継手3Aと中間継手3Bは、落下しないように仮り止めできるので、能率よく施工できる。
【0058】
さらに、図2と図3に示す建物の壁構造は、コーナー部で互いに交差する壁に配設された中間継手3B同士を火打17で連結している。これらの図に示す火打17は、交差する土台2A同士を中間継手3Bの部分で互いに連結する土台火打17Aと、交差する梁2B同士を中間継手3Bの部分で互いに連結する梁火打17Bとを備える。図に示す火打17は、木製の構造材を所定の長さに切断したもので、土台2Aや梁2Bに接触する連結部分を面取り加工している。さらに、木製の火打17は、両端部に連結孔を貫通して開口しており、この連結孔に挿通される連結ボルト11を介して中間継手3Bに連結している。この連結ボルト11には、中間継手3Bを土台2Aや梁2Bに連結する連結ボルト11が併用できる。この連結ボルト11には、土台2Aや梁2Bと火打17とを貫通できる十分な長さのものを使用する。火打17は、たとえば、中間継手3Bの水平構造材連結部3bの側壁31に連結される。ただ、火打は、図示しないが、金属製の金物火打とすることもできる。金物火打は、両端に、中間継手に連結される連結片を設けて、この連結片に開口した連結孔に連結ボルトを挿通して中間継手を介して土台や梁に連結される。このように、コーナー部を形成する壁の土台2Aや梁2Bを火打17で連結する構造は、ねじれ応力に対する強度を向上でき、極めて強靭な構造とすることができる。
【0059】
以上の建物は、以下の工程で施工される。
[柱1を土台2Aと梁2Bに嵌合構造で連結する建前工程]
(1) 柱1と土台2Aと梁2Bとを、嵌合構造で連結できるように切削加工する。図は、柱1に挿入部9を設けて、土台2Aと梁2Bに挿入部9を嵌合する貫通孔や凹部からなる被嵌入部8を設けるように加工している。
(2) 柱1の下端を土台2Aに嵌合構造で連結する。柱1は、下端に設けている挿入部9を、土台2Aの上面に開口するように設けている貫通孔や凹部等の被嵌入部8に入れて土台2Aに連結するので、定位置に能率よく連結される。。
(3) 柱1の上端に梁2Bを嵌合構造で連結する。柱1の上端に設けている挿入部9に、梁2Bに設けている貫通孔や凹部等の被嵌入部8を入れて、柱1と梁2Bとを連結するので、柱1と梁2Bは位置ずれしないように連結される。
【0060】
[隅継手と中間継手を連結する工程]
(1) 土台2Aのコーナー部に隅継手3Aを固定する。このとき隅継手3Aは、土台2Aに固定している柱1を柱通過隙間3dに通過させて、土台2Aと柱1の定位置にセットされる。
(2) 土台2Aに連結している中間柱1Bと土台2Aとに中間継手3Bを固定する。中間継手3Bは、土台2Aに固定している柱1を柱通過隙間3dに通過させて、土台2Aと柱1の定位置にセットされる。
(3) 梁2Bのコーナー部に隅継手3Aを固定する。このとき隅継手3Aは、梁2Bに固定している柱1を柱通過隙間3dに通過させて、梁2Bと柱1の定位置にセットされる。定位置にセットされた隅継手3Aは、釘孔15に釘を打ち込んで仮止めされる。
(4) 梁2Bに連結している中間柱1Bと梁2Bとに中間継手3Bを固定する。中間継手3Bは、梁2Bに固定している柱1を柱通過隙間3dに通過させて、梁2Bと柱1の定位置にセットされる。定位置にセットされた隅継手3Aは、釘孔15に釘を打ち込んで仮止めされる。
(5) 上下の隅継手3Aと中間継手3Bとの筋かい連結部3cに筋かい5を連結する。筋かい5は、筋かい連結部3cの止孔14に挿通される止ネジ13で連結されるが、止ネジ13は完全には締め付けしない。柱1の垂直調整をするためである。止ネジ13は大きな木ネジで、止孔14から筋かい5にねじ込まれて、筋かい5を筋かい連結部3cに連結する。
(6) 土台2Aと梁2Bとを交差するように引張連結具で連結し、引張連結具で柱1が正確に垂直になるように調整する。この工程は、全ての木造建物においてすでに行われてる工程である。
(7) 柱1を垂直に調整した後、隅継手3Aと中間継手3Bの止孔14に止ネジ13を入れて、隅継手3Aと中間継手3Bとを土台2Aと柱1と梁2Bとに連結して固定し、さらに、筋かい連結部3cにねじ込んでいる止ネジ13を完全に締め付けて固定する。止ネジ13は、図17に示すように、柱1や水平構造材2等の構造材を貫通し、両端を止孔14に挿通してしっかりと連結される。この止ネジ13にはボルトが使用でき、ボルトは止孔14と構造材とを貫通して先端にナット16をねじ込んで固定される。さらに、止ネジ13は、図18に示すように、止孔14から構造材に向かってねじ込まれる大きな木ネジとすることもできる。大きな木ネジは、柱1や水平構造材2等に中心部分までねじ込まれる長さを有し、太い部分の直径を約10mmとするものである。ただ、木ネジである止ネジは、小さいものを多数に柱や水平構造材にねじ込んで連結することもできる。
【0061】
以上の施工工程は、新築建物の構築方法であるが、本発明の建物の構築方法は、耐震強度が向上するように改築するのにも適している。建物の改築には、隅継手3Aと中間継手3Bとを固定できるように外壁7を除去する。その後の工程は、前述の[隅継手と中間継手を連結する工程]の工程と同じである。建物の改築時には、外部からの施工が可能であるため、建物の内部で生活をしながら補強できる特長がある。
【0062】
【発明の効果】
本発明の建物とその構築方法は、すでに土台や梁に連結している柱に継手を装着して、連結部の強度を著しく向上できる特長がある。それは、本発明の建物とその構築方法が、挿入部を被嵌入部に入れて連結する嵌合構造で、柱の上下を水平構造材である梁と土台に連結すると共に、互いに連結された柱と水平構造材とに独特の構造の継手を連結して固定しているからである。この継手は、柱を水平構造材に嵌合構造で連結する状態で柱を通過させる柱通過隙間を設けており、この柱通過隙間に柱を通過させて、嵌合構造で連結している水平構造材と柱とに固定できるようにしている。この構造の継手は、既に連結している柱と水平構造材とに、簡単かつ容易に装着できる。このため、本発明の建物とその構築方法は、柱と水平構造材とを嵌合構造で連結する工程を従来の工法で行うことができ、しかもこの工程で連結された柱と水平構造材とに、簡単に継手を連結して固定できる。したがって、本発明の建物とその構築方法は、躯体を構築する手順やタイミングが複雑でなく、いいかえると建前工程の能率を改善しながら、これらの連結部の強度を著しく向上できる。さらに、本発明は、連結された状態の柱と水平構造材とに継手を連結してこれらの連結部分を補強するので、既存の建物を改築して耐震強度を著しく向上することも可能である。
【0063】
さらに、本発明の建物とその構築方法は、建物のコーナーに配設している隅柱の上下に固定された隅継手と、この隅柱に隣接して配設された中間柱の上下に固定された中間継手とを対角線状に筋かいで連結しているので、筋かいでもって、これらの継手を連結して極めて強靭な構造にできる特長もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる建物の躯体構造を示す概略斜視図
【図2】図1に示す建物のコーナー部の壁構造を示す斜視図
【図3】図1に示す建物の間仕切り壁連結部分の壁構造を示す斜視図
【図4】L字状のコーナー部の土台と隅柱と隅継手の連結構造の一例を示す分解斜視図
【図5】L字状のコーナー部の梁と隅柱と隅継手の連結構造の一例を示す分解斜視図
【図6】L字状のコーナー部の土台と隅柱と隅継手の連結構造の他の一例を示す分解斜視図
【図7】L字状のコーナー部の梁と隅柱と隅継手の連結構造の他の一例を示す分解斜視図
【図8】L字状のコーナー部の土台と隅柱と隅継手の連結構造の他の一例を示す分解斜視図
【図9】L字状のコーナー部の梁と隅柱と隅継手の連結構造の他の一例を示す分解斜視図
【図10】直線状の土台と中間柱と中間継手の連結構造の一例を示す分解斜視図
【図11】直線状の梁と中間柱と中間継手の連結構造の一例を示す分解斜視図
【図12】直線状の土台と中間柱と中間継手の連結構造の他の一例を示す分解斜視図
【図13】直線状の梁と中間柱と中間継手の連結構造の他の一例を示す分解斜視図
【図14】T字状のコーナー部の土台と隅柱と隅継手の連結構造の一例を示す分解斜視図
【図15】T字状のコーナー部の梁と隅柱と隅継手の連結構造の一例を示す分解斜視図
【図16】T字状のコーナー部の土台と隅柱と隅継手の連結構造の他の一例を示す分解斜視図
【図17】継手を止ネジで柱や水平構造材に連結する一例を示す拡大断面図
【図18】継手を止ネジで柱や水平構造材に連結する他の一例を示す拡大断面図
【符号の説明】
1…柱 1A…隅柱 1B…中間柱
2…水平構造材 2A…土台 2B…梁
3…継手 3A…隅継手 3B…中間継手
3a…柱連結部 3b…水平構造材連結部
3c…筋かい連結部 3d…柱通過隙間
4…基礎
5…筋かい
6…間仕切り壁
7…外壁
8…被嵌入部
9…挿入部
10…補強プレート
11…連結ボルト
12…アンカーボルト
13…止ネジ
14…止孔
15…釘孔
16…ナット
17…火打 17A…土台火打 17B…梁火打
31…側壁
32…連結プレート
33…外側プレート
34…対向プレート

Claims (12)

  1. 貫通孔または凹部である被嵌入部(8)を一方に設け、この被嵌入部(8)に嵌入される挿入部(9)を他方に設けて、挿入部(9)を被嵌入部(8)に入れて連結する嵌合構造で、柱(1)の上下を梁(2B)と土台(2A)に連結しており、
    隅柱(1A)の下端を土台(2A)のコーナーに、上端を梁(2B)のコーナーに嵌合構造で連結すると共に、隅継手(3A)を介して連結しており、
    隅柱(1A)に隣接して土台(2A)と梁(2B)に垂直に固定される中間柱(1B)の下端を土台(2A)に、上端を梁(2B)に嵌合構造で連結すると共に、中間継手(3B)を介して連結しており、
    隅継手(3A)には、隅柱(1A)の表面に接して隅柱(1A)に連結される柱連結部(3a)と、この柱連結部(3a)の直角の2方向に突出するように連結されて、土台(2A)または梁(2B)であるL字状の水平構造材(2)を嵌入する水平構造材連結部(3b)と、柱連結部(3a)と水平構造材連結部(3b)に連結されている筋かい連結部(3c)とを設けており、
    隅継手(3A)の水平構造材連結部(3b)が、水平構造材(2)の水平面内における対向面に接する一対の側壁(31)と、一対の側壁(31)を連結する連結プレート(32)とを備えており、隅継手(3A)の柱連結部(3a)は、隅柱(1A)の外側に接する外側プレート(33)を備えており、さらに隅継手(3A)の筋かい連結部(3c)は、柱連結部(3a)の外側プレート(33)と水平構造材連結部(3b)の一方の側壁(31)に連結されており、
    隅柱(1A)の下端と土台(2A)を連結する隅継手(3A)は、隅柱(1A)を土台(2A)に嵌合構造で連結する状態で隅柱(1A)を通過させて、隅継手(3A)を土台(2A)と隅柱(1A)とに嵌合できる柱通過隙間(3d)を設けており、
    隅柱(1A)の上端を梁(2B)に連結する隅継手(3A)は、隅柱(1A)を梁(2B)に嵌合構造で連結する状態で隅柱(1A)を通過させて、隅継手(3A)を梁(2B)と隅柱(1A)に嵌合できる柱通過隙間(3d)を設けており、
    中間継手(3B)には、中間柱(1B)の表面に接して隅柱(1A)に連結される柱連結部(3a)と、この柱連結部(3a)の両側に突出するように連結されて、土台(2A)または梁(2B)である直線状の水平構造材(2)を嵌入する水平構造材連結部(3b)と、柱連結部(3a)と水平構造材連結部(3b)に連結されている筋かい連結部(3c)とを設けており、
    中間継手(3B)の水平構造材連結部(3b)が、水平構造材(2)の水平面内における対向面に接する一対の側壁(31)と、一対の側壁(31)を連結する連結プレート(32)とを備えており、中間継手(3B)の柱連結部(3a)は、中間柱(1B)の外側に接する外側プレート(33)を備えており、さらに中間継手(3B)の筋かい連結部(3c)は、柱連結部(3a)の外側プレート(33)と水平構造材連結部(3b)の一方の側壁(31)に連結されており、
    中間柱(1B)の下端と土台(2A)を連結する中間継手(3B)は、中間柱(1B)を土台(2A)に嵌合構造で連結する状態で中間柱(1B)を通過させて、中間継手(3B)を土台(2A)と中間柱(1B)とに嵌合できる柱通過隙間(3d)を設けており、
    中間柱(1B)の上端を梁(2B)に連結する中間継手(3B)は、中間柱(1B)を梁(2B)に嵌合構造で連結する状態で中間柱(1B)を通過させて、中間継手(3B)を梁(2B)と中間柱(1B)に嵌合できる柱通過隙間(3d)を設けており、
    水平構造材連結部(3b)と柱連結部(3a)は止孔(14)を設けており、この止孔(14)に止ネジ(13)を挿通して水平構造材(2)を水平構造材連結部(3b)に、柱(1)を柱連結部(3a)に連結し、筋かい連結部(3c)にも止孔(14)を設けており、この止孔(14)に止ネジ(13)を挿通して筋かい(5)を連結しており、筋かい(5)を、隅柱(1A)の上下の隅継手(3A)と、この隅柱(1A)に隣接して配設される中間柱(1B)の上下の中間継手(3B)とに連結してなる建物。
  2. 隅柱(1A)の下端と土台(2A)を連結する隅継手(3A)は、柱連結部(3a)から一方に突出している水平構造材連結部(3b)の下方を開口して上面を連結プレート(32)で閉塞しており、柱連結部(3a)の内側と、柱連結部(3a)の他方に突出する水平構造材連結部(3b)は上下両面を開口して、土台(2A)に連結している隅柱(1A)を通過できる柱通過隙間(3d)を設けており、この柱通過隙間(3d)に土台(2A)に固定している隅柱(1A)を通過させて、隅継手(3A)を土台(2A)と隅柱(1A)に嵌入できる構造としており、
    隅柱(1A)の上端と梁(2B)を連結する隅継手(3A)は、柱連結部(3a)から一方に突出している水平構造材連結部(3b)の上方を開口して下面を連結プレート(32)で閉塞して、柱連結部(3a)の内側と、柱連結部(3a)の他方に突出する水平構造材連結部(3b)は上下両面を開口して、梁(2B)に連結している隅柱(1A)を通過できる柱通過隙間(3d)を設けており、この柱通過隙間(3d)に梁(2B)に固定している隅柱(1A)を通過させて、隅継手(3A)を梁(2B)と隅柱(1A)に嵌入できる構造としている請求項1に記載される建物。
  3. 土台(2A)に連結される中間継手(3B)は、柱連結部(3a)から両方に突出する水平構造材連結部(3b)の下面を開口して上面を連結プレート(32)で連結し、かつ柱連結部(3a)の内側に位置する水平構造材連結部(3b)の上下両面と側壁(31)を開口して開口部分に柱通過隙間(3d)を設けており、この柱通過隙間(3d)に土台(2A)に固定している中間柱(1B)を通過させて、中間継手(3B)を土台(2A)と中間柱(1B)に嵌入する構造としており、
    梁(2B)に連結される中間継手(3B)は、柱連結部(3a)から両方に突出する水平構造材連結部(3b)の上面を開口して下面を連結プレート(32)で連結し、かつ柱連結部(3a)の内側に位置する水平構造材連結部(3b)の上下両面と側壁(31)を開口して開口部分に柱通過隙間(3d)を設けており、この柱通過隙間(3d)に梁(2B)に固定している中間柱(1B)を通過させて、中間継手(3B)を梁(2B)と中間柱(1B)に嵌入する構造としている請求項1に記載される建物。
  4. 柱連結部(3a)と水平構造材連結部(3b)と筋かい連結部(3c)とが1枚の金属板で製作されてなる請求項1に記載される建物。
  5. 水平構造材連結部(3b)が対向する側壁(31)に止孔(14)を設けており、この止孔(14)に、土台(2A)又は梁(2B)を貫通する止ネジ(13)を挿通して、止ネジ(13)の両端を水平構造材連結部(3b)に連結している請求項1に記載される建物。
  6. 中間継手(3B)の柱連結部(3a)が、外側プレート(33)の内側に一対の対向プレート(34)を固定しており、対向プレート(34)は外側プレート(33)に対して直交すると共に、その間に中間柱(1B)を入れることができる間隔としており、対向プレート(34)の内側に中間柱(1B)を配設して、中間柱(1B)を対向プレート(34)に連結している請求項1に記載される建物。
  7. 貫通孔または凹部である被嵌入部(8)を一方に設け、この被嵌入部(8)に嵌入される挿入部(9)を他方に設けて、挿入部(9)を被嵌入部(8)に入れる嵌合構造で、隅柱(1A)の下端を土台(2A)のコーナーに、上端を梁(2B)のコーナーに連結すると共に、隅継手(3A)を介して連結し、隅柱(1A)に隣接して土台(2A)と梁(2B)に垂直に固定される中間柱(1B)の下端を土台(2A)に、上端を梁(2B)に嵌合構造で連結すると共に、中間継手(3B)を介して連結し、
    隅継手(3A)を、隅柱(1A)の表面に接して隅柱(1A)に連結される柱連結部(3a)と、この柱連結部(3a)の直角の2方向に突出するように連結されて、土台(2A)または梁(2B)であるL字状の水平構造材(2)を嵌入する水平構造材連結部(3b)と、柱連結部(3a)と水平構造材連結部(3b)に連結されている筋かい連結部(3c)とを設ける構造とし、
    隅継手(3A)の水平構造材連結部(3b)は、水平構造材(2)の水平面内における対向面に接する一対の側壁(31)と、一対の側壁(31)を連結する連結プレート(32)とを備え、隅継手(3A)の柱連結部(3a)は、隅柱(1A)の外側に接する外側プレート(33)を備え、さらに隅継手(3A)の筋かい連結部(3c)は、柱連結部(3a)の外側プレート(33)と水平構造材連結部(3b)の一方の側壁(31)に連結する構造として、
    隅柱(1A)の下端と土台(2A)を連結する隅継手(3A)には、隅柱(1A)を土台(2A)に嵌合構造で連結する状態で隅柱(1A)を通過させる柱通過隙間(3d)を設けて、柱通過隙間(3d)に隅柱(1A)を通過させて、嵌合構造で連結している土台(2A)と隅柱(1A)とに隅継手(3A)を固定し、
    隅柱(1A)の上端を梁(2B)に連結する隅継手(3A)には、隅柱(1A)を梁(2B)に嵌合構造で連結する状態で隅柱(1A)を通過させる柱通過隙間(3d)を設けて、柱通過隙間(3d)に隅柱(1A)を通過させて、嵌合構造で連結している梁(2B)と隅柱(1A)に隅継手(3A)を固定し、
    中間継手(3B)を、中間柱(1B)の表面に接して隅柱(1A)に連結される柱連結部(3a)と、この柱連結部(3a)の両側に突出するように連結されて、土台(2A)または梁(2B)である直線状の水平構造材(2)を嵌入する水平構造材連結部(3b)と、柱連結部(3a)と水平構造材連結部(3b)に連結されている筋かい連結部(3c)とを設けてなる構造とし、
    中間継手(3B)の水平構造材連結部(3b)は、水平構造材(2)の水平面内における対向面に接する一対の側壁(31)と、一対の側壁(31)を連結する連結プレート(32)とを備えており、中間継手(3B)の柱連結部(3a)は、中間柱(1B)の外側に接する外側プレート(33)を備えており、さらに中間継手(3B)の筋かい連結部(3c)は、柱連結部(3a)の外側プレート(33)と水平構造材連結部(3b)の一方の側壁(31)に連結されてなる構造とし、
    中間柱(1B)の下端と土台(2A)を連結する中間継手(3B)には、中間柱(1B)を土台(2A)に嵌合構造で連結する状態で中間柱(1B)を通過させる柱通過隙間(3d)を設けて、この柱通過隙間(3d)に中間柱(1B)を通過させて、嵌合構造で連結している土台(2A)と中間柱(1B)とに中間継手(3B)を固定し、
    中間柱(1B)の上端を梁(2B)に連結する中間継手(3B)は、中間柱(1B)を梁(2B)に嵌合構造で連結する状態で中間柱(1B)を通過させる柱通過隙間(3d)を設けて、この柱通過隙間(3d)に中間継手(3B)を通過させて、嵌合構造で連結している梁(2B)と中間柱(1B)に中間継手(3B)を固定し、
    水平構造材連結部(3b)と柱連結部(3a)に止孔(14)を設けて、この止孔(14)に止ネジ(13)を挿通して水平構造材(2)を水平構造材連結部(3b)に、柱(1)を柱連結部(3a)に連結し、筋かい連結部(3c)にも止孔(14)を設けて、この止孔(14)に止ネジ(13)を挿通して筋かい(5)を連結して、筋かい(5)を、隅柱(1A)の上下の隅継手(3A)と、この隅柱(1A)に隣接して配設される中間柱(1B)の上下の中間継手(3B)とに連結する建物の構築方法。
  8. 隅柱(1A)の下端と土台(2A)を連結する隅継手(3A)に、柱連結部(3a)から一方に突出している水平構造材連結部(3b)の下方を開口して上面を連結プレート(32)で閉塞して、柱連結部(3a)の内側と、柱連結部(3a)の他方に突出する水平構造材連結部(3b)は上下両面を開口して、土台(2A)に連結している隅柱(1A)を通過できる柱通過隙間(3d)を設けてなるものを使用し、この柱通過隙間(3d)に土台(2A)に固定している隅柱(1A)を通過させて、隅継手(3A)を土台(2A)と隅柱(1A)に嵌入して固定し、
    隅柱(1A)の上端と梁(2B)を連結する隅継手(3A)には、柱連結部(3a)から一方に突出している水平構造材連結部(3b)の上方を開口して下面を連結プレート(32)で閉塞して、柱連結部(3a)の内側と、柱連結部(3a)の他方に突出する水平構造材連結部(3b)は上下両面を開口して、梁(2B)に連結している隅柱(1A)を通過できる柱通過隙間(3d)を設けてなるものを使用し、柱通過隙間(3d)に梁(2B)に固定している隅柱(1A)を通過させて隅継手(3A)を梁(2B)と隅柱(1A)に嵌入して固定する請求項7に記載される建物の構築方法。
  9. 土台(2A)に連結される中間継手(3B)に、柱連結部(3a)から両方に突出する水平構造材連結部(3b)の下面を開口して上面を連結プレート(32)で連結し、かつ柱連結部(3a)の内側に位置する水平構造材連結部(3b)の上下両面と側壁(31)を開口して開口部分に柱通過隙間(3d)を設けてなるものを使用し、この柱通過隙間(3d)に土台(2A)に固定している中間柱(1B)を通過させて中間継手(3B)を土台(2A)と中間柱(1B)に嵌入して固定し、
    梁(2B)に連結される中間継手(3B)には、柱連結部(3a)から両方に突出する水平構造材連結部(3b)の上面を開口して下面を連結プレート(32)で連結し、かつ柱連結部(3a)の内側に位置する水平構造材連結部(3b)の上下両面と側壁(31)を開口して開口部分に柱通過隙間(3d)を設けてなるものを使用し、柱通過隙間(3d)に梁(2B)に固定している中間柱(1B)を通過させて、中間継手(3B)を梁(2B)と中間柱(1B)に嵌入して固定する請求項7に記載される建物の構築方法。
  10. 柱連結部(3a)と水平構造材連結部(3b)と筋かい連結部(3c)とを1枚の金属板で製作してなる隅継手(3A)と中間継手(3B)とを使用する請求項7に記載される建物の構築方法。
  11. 水平構造材連結部(3b)が対向する側壁(31)に止孔(14)を設けてなるものを使用し、止孔(14)に土台(2A)又は梁(2B)を貫通する止ネジ(13)を挿通して、止ネジ(13)の両端を水平構造材連結部(3b)に連結して、水平構造材(2)を水平構造材連結部(3b)に連結する請求項7に記載される建物の構築方法。
  12. 中間継手(3B)に、柱連結部(3a)が外側プレート(33)の内側に一対の対向プレート(34)を固定して、かつ対向プレート(34)が外側プレート(33)に対して直交すると共に、その間を中間柱(1B)を入れることができる間隔としてなるものを使用し、対向プレート(34)の内側に中間柱(1B)を配設して、中間柱(1B)を対向プレート(34)に連結する請求項7に記載される建物の構築方法。
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