JP2004315032A - カップ型断熱容器 - Google Patents

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Tetsuhiro Yamamoto
哲浩 山本
Takeshi Miyamoto
宮本  剛
Taku Okada
卓 岡田
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Abstract

【課題】インスタント食品等の、調理用容器を兼ねる包装容器において、プラスチック容器本体と紙製筒状体との組み合わせにより、種々の内容物保存に優れ、かつ簡便な接合方法で安定した断熱用空間間隙を形成し、しかも使用後の分別が容易で廃棄時における環境負荷の少ないカップ型断熱容器を提供する。
【解決手段】上方開口縁にフランジを有し、上端近傍および/または下端近傍に内向き水平リブが形成された胴部側壁と底板とで構成される逆円錐台形状のプラスチック容器本体と、上下端部に内向きカール部を有する逆円錐台形状の紙製筒状体とからなり、紙製筒状体がプラスチック容器本体の胴部側壁を覆うように装着され、上下端部の少なくとも一方の内向きカール部が上端近傍および/または下端近傍の内向き水平リブに嵌合したことを特徴とするカップ型断熱容器。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インスタント食品、電子レンジ加熱調理食品等に使用されるカップ型断熱容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
これまでの食品用断熱容器、特に流通包装を兼ねるものにはプラスチック系と紙系の2系統があり、プラスチック系の断熱容器の代表的なものには、即席麺、味噌汁等に使用されている発泡スチロールからなる成形容器がある。さらに、2個のシート成形によるプラスチック容器を二重に嵌合させて側壁に空間間隙を形成した断熱容器も提案されている。一方、紙系の断熱容器の代表的なものは、同じくインスタントラーメン等に使用されている紙カップ本体の胴部外周に凹凸断面形状を有する紙製の筒状体が断熱材として巻き付けられたものである。さらに最近では、底部にカールを有する紙製筒状体を紙カップ本体の側壁に嵌挿し上部で接着して、側壁間に空間間隙を形成した断熱容器も提案されている。しかし、これまで提案され市場化されたカップ型断熱容器は、主に即席麺に使用されるカップ型断熱容器であり、プラスチック系のものであっても即席麺(乾麺)に必要な保存性程度が要求されるもので、例えば粉末スープや液状スープ或いは生もの系の具材等は、別体のプラスチックフィルム製袋に封入されて保存、流通されるものであった。また、容器本体がプラスチック系であっても、内容物を充填後、レトルト等の殺菌加工を行う長期保存用容器としてでは無く、即席麺と他の袋入り内容物の集合収納容器および飲食用具としての働きを持つものであった。
【0003】
電子レンジの普及により調理済み食品の増加は著しく、カップ型断熱容器にも液汁を伴う食品類の保存問題を解消すべく、次のような提案がなされている。すなわち食品を直接封入する本体をプラスチック容器とし、これに紙製筒状体を嵌挿し、プラスチック容器胴部に形成した外向き突起と紙製筒状体の内面とを当接し、プラスチック容器胴部下端部と紙製筒状体の下端部の内向きカール部を当接して、胴部側壁間に空間間隙を形成するもので、食品保存性をプラスチック容器本体に持たせるとともに、調理或いは過熱時の断熱性を側壁の空間間隙と紙製筒状体に求めるものである(例えば特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−7058号公報
【0005】
しかしながら、プラスチック容器本体と紙製筒状体の組み合わせにおいて、これを接合する手段として、前述の特許文献1に係る発明にはそれぞれを当接させるという技術が開示されているが、単に当接するのみでは搬送或いは使用途中で外れるという問題があり、当接箇所のいずれかを接着することが必要であった。また、次のような考案も開示されている(例えば特許文献2参照。)。すなわち紙製のテーパ付外筒および内筒からなり、外筒上端下方には内周面に環状溝を形成し下端内周縁にはカールを形成し、内筒上端外周縁にはカールを形成し下端糸敷足の上方外周面に環状溝を形成し、内筒上端外周縁のカールを外筒上端下方の環状溝に嵌合接着し、外筒下端内周縁のカールを内筒下端の環状溝に嵌合接着する基本構成を持つもので、外筒および内筒を接合する手段として、嵌合させる技術が開示されているが、胴部周縁に形成する環状溝を深くかつ画然と刻設することは難しく、紙の持つ吸湿特性や復元力により溝の深さの安定性に欠けるため、やはり接着加工を必要とするものであった。
【0006】
【特許文献2】
実開昭50−52003号公報
【0007】
前述のように、外容器と内容器との接合において接着剤を使用した場合、移送および保管時の温度条件により接着効果の劣化が発生し易く、特に冷凍状態やチルド状態に置かれる商品の場合、剥がれによる容器の脱落等が発生したり、また調理加熱時特に電子レンジ使用時の異臭発生や接着剤の溶融変化による剥がれの発生がある。しかも接着剤による接合のため、プラスチック容器と紙筒等の組み合わせの場合には、使用後廃棄時の分別が行いにくいという欠点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上記問題を解決するためになしたものであって、その目的とするところは、包装型食品いわゆる調理済み食品や半調理済み食品あるいはインスタント食品等の、調理用容器を兼ねる包装容器において、プラスチック容器本体と紙製筒状体との組み合わせにより、種々の内容物の保存性に優れ、かつ簡便な接合方法で安定した断熱用空間間隙を形成し、しかも使用後の分別が容易で廃棄時における環境負荷の少ないカップ型断熱容器を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、上方開口縁にフランジを有し、上端近傍および/または下端近傍に内向き水平リブが形成された胴部側壁と底板とで構成される逆円錐台形状のプラスチック容器本体と、上下端部に内向きカール部を有する逆円錐台形状の紙製筒状体とからなり、紙製筒状体がプラスチック容器本体の胴部側壁を覆うように装着され、上下端部の少なくとも一方の内向きカール部が上端近傍および/または下端近傍の内向き水平リブに嵌合したことを特徴とするカップ型断熱容器であって、プラスチック容器本体と紙製筒状体との接合を嵌合による構成とすることにより、上下端部における断熱用空間間隙をほぼ均等に形成するとともに、安定した固着を図るものである。
【0010】
請求項2の発明は、上方開口縁にフランジを有し、上端近傍および/または下端近傍に外向き水平リブが形成された胴部側壁と底板とで構成される逆円錐台形状のプラスチック容器本体と、上下端部に内向きカール部を有する逆円錐台形状の紙製筒状体とからなり、紙製筒状体がプラスチック容器本体の胴部側壁を覆うように装着され、上下端部の少なくとも一方の内向きカール部が上端近傍および/または下端近傍の外向き水平リブの上部に係合したことを特徴とするカップ型断熱容器であって、プラスチック容器本体と紙製筒状体との接合を係合による構成とするとともに、外向き水平リブの上部に係合する構成とすることにより、上下端部における断熱用空間間隙を均等に形成するとともに、安定した固着を図るものである。
【0011】
請求項3の発明は、前記外向き水平リブが、前記プラスチック容器本体の胴部側壁を断続して周回するように設けられていることを特徴とする請求項2記載のカップ型断熱容器であって、外向き水平リブを胴部側壁に断続して周回するように設けることにより、組立時において、紙製筒状体の内向きカール部の係合がスムーズに行え、かつ使用後の廃棄時においては、分別のための取り外し操作を容易に行うことが出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】
上記本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明に係るカップ型断熱容器の第1実施例の構成説明図。図2は本発明に係るカップ型断熱容器の第2実施例の構成説明図。図3は本発明に係るカップ型断熱容器の第3実施例の構成説明図。図4は本発明に係るカップ型断熱容器の第4実施例の構成説明図。図5(a)は第3実施例のプラスチック容器本体10の底面図。図5(b)は第4実施例のプラスチック容器本体10の底面図である。
【0013】
図1は本発明に係るカップ型断熱容器の第1実施例の構成説明図で、第1実施例のカップ型断熱容器40は、図1に示すように、上方開口縁にフランジ3を有する胴部側壁1と底板2からなる上部が大きく開口した逆円錐台形状のプラスチック容器本体10の胴部側壁1周辺に紙製筒状体20が装着され、前記プラスチック容器本体10の胴部側壁1の上端近傍に形成された内向き水平リブ4に、前記紙製筒状体20の上端内向きカール部5が嵌合するとともに、前記プラスチック容器本体10の胴部側壁1の下端近傍に下端内向きカール部6が当接して、両者の間に断熱用空間間隙Aが形成されてなるものである。
【0014】
前記プラスチック容器本体10は、合成樹脂製シートを用いてシート成形(真空/圧空成形)法によって成形されるか、あるいはインジェクション成形法によってカップ形状に成形したものである。この合成樹脂製シートとしては、周知の成形法でシート成形可能な樹脂の単体をシート化したもの、あるいは、これらの樹脂を周知の積層法、例えば共押出法、ドライラミネーション法或いはエクストルージョンラミネーション法等で積層した積層シートであれば、収納する内容物に応じて適宜選択し使用できるが、保存性、保形性、耐熱性、耐油性、耐熱水性、あるいは廃棄処理のし易さを考慮すると、ポリプロピレン系樹脂単体ないしポリプロピレン系樹脂を基材とした積層体からなるシートが適当である。
上部のフランジ3の上面には最内層にシーラント層を有する積層シートからなる蓋材30が剥離可能にヒートシールされる。
【0015】
一方の紙製筒状体20は、板紙を扇状に打ち抜いたブランク板を胴貼りして逆円錐台形体とし、その上下端部を内側にカール加工して上端内向きカール部5および下端内向きカール部6を形成してなるものである。紙製筒状体20に使用する板紙は、坪量160g/m〜600g/mの板紙が使用可能であるが、表面意匠性を左右する印刷適性と同時に、調理用容器としての平面剛性と内向きカール部の加工性とのバランスが要求され、坪量230g/m〜400g/mのコートボール紙、あるいは160g/m〜370g/mのカード紙が好適に使用できる。板紙の坪量が、この限度未満であると紙製筒状体20の剛性が低くなり、特に高温時に撓みが大きくなり空間間隙を維持できず、前記プラスチック容器本体10に接触してしまい、断熱効果を得られない。またこの限度を超えると、剛性は高くなるが、上下端部内向きカール加工の適性が悪化し、材料コストも高くなるので好ましくない。好適な断熱効果を得る空間間隙を形成するため、前記坪量の板紙を使用してカール加工される内向きカール部は、幅および高さ寸法が3mmから5mmで形成されることが望ましい。紙製筒状体20の素材をさらに樹脂コートあるいは樹脂含浸処理等を行うことによって、本発明のカップ型断熱容器40全体の剛性、耐圧縮性、耐圧潰性等を高め、物流時に加わる外的な力から内容物を保護するように機能させることができる。
【0016】
前記胴部側壁1の上端近傍に形成される内向き水平リブ4は、胴部側壁1を周回して内向きに突出するもので、前述の如く紙製筒状体20の上端内向きカール部5が嵌合するとともに、上端部において断熱用空間間隙Aを形成するよう幅および深さが設計され、また前記紙製筒状体20の嵌合時において強固に固定されるとともに、使用後の廃棄時においては前記紙製筒状体20を容易に分別できるよう、容器設計段階で適宜定めることが出来るが、通常、前記内向き水平リブ4の深さ寸法は、前記内向きカール部の幅寸法の半分乃至半分よりやや大きい寸法とすることが望ましく、また幅寸法は前記内向きカール部の高さ寸法と同一乃至やや大きい寸法とすることが望ましい。これにより、前記紙製筒状体20の上端内向きカール部5が前記内向き水平リブ4に嵌合され、上端部に形成される断熱用空間間隙Aは略1.5mmから2.5mmとなり、好適な断熱効果を得ることが出来る。第1実施例において、紙製筒状体20の上端内向きカール部5の内径は前記胴部側壁の上端近傍の外径よりやや小であって、下端内向きカール部6の内径は前記胴部側壁1の下端近傍当接位置の外径と同寸である。
【0017】
図2は本発明に係るカップ型断熱容器の第2実施例の構成説明図で、第2実施例のカップ型断熱容器40は、図2に示すように、上方開口縁にフランジ3を有し上端部近傍にスタックリブを設けた胴部側壁1と底板2からなる上部が大きく開口した逆円錐台形状のプラスチック容器本体10の胴部側壁1周辺に紙製筒状体20が嵌挿され、前記プラスチック容器本体10の胴部側壁1の下端近傍に形成された内向き水平リブ4に、前記紙製筒状体20の下端内向きカール部6が嵌合するとともに、前記プラスチック容器本体10の胴部側壁1の上端近傍に上端内向きカール部5が当接して、両者の間に断熱用空間間隙Aが形成されてなるものである。尚、前記胴部側壁1の上端部近傍に設けたスタックリブの張り出し寸法を前記紙製筒状体20の上端内向きカール部5の幅寸法と略等しくすることにより、前記プラスチック容器本体10と前記紙製筒状体20との嵌合による上端部の仕上がり面を凹凸の少ない状態とすることもできる。
【0018】
前記胴部側壁1の下端近傍に形成される内向き水平リブ4は、胴部側壁1を周回して内向きに突出するもので、前述の如く紙製筒状体20の下端内向きカール部6が嵌合するとともに、下端部において断熱用空間間隙Aを形成するよう幅および深さが設計され、また前記紙製筒状体20の嵌合時において強固に固定されるとともに、使用後の廃棄時においては前記紙製筒状体20を容易に分別できるよう、容器設計段階で適宜定めることが出来る。第2実施例において、紙製筒状体20の下端内向きカール部6の内径は前記胴部側壁の下端近傍嵌合位置の外径よりやや小であって、上端内向きカール部5の内径は前記胴部側壁1の上端近傍当接位置の外径と略同寸である。
【0019】
図3は本発明に係るカップ型断熱容器の第3実施例の構成説明図で、第3実施例のカップ型断熱容器40は、図3に示すように、上方開口縁にフランジ3を有する胴部側壁1と底板2からなる上部が大きく開口した逆円錐台形状のプラスチック容器本体10の胴部側壁1周辺に紙製筒状体20が嵌挿され、前記プラスチック容器本体10の胴部側壁1の上端近傍に形成された外向き水平リブ4´の上部に、前記紙製筒状体20の上端内向きカール部5が係合するとともに、前記プラスチック容器本体10の胴部側壁1の下端近傍に下端内向きカール部6が当接して、両者の間に断熱用空間間隙Aが形成されてなるものである。
【0020】
前記胴部側壁1の上端近傍に形成される外向き水平リブ4´は、胴部側壁1を周回するかまたは図3および図5(a)に示すように断続的に周回して、外向きに突出するもので、該外向き水平リブ4´の上部に紙製筒状体20の上端内向きカール部5が係合するとともに胴部側壁上端部に当接し、かつ下端内向きカール部6が胴部側壁1の下端部に当接して断熱用空間間隙Aを形成するよう設計され、また前記紙製筒状体20の係合時において強固に固定されるとともに、使用後の廃棄時においては前記紙製筒状体20を容易に分別できるよう、容器設計段階で、その幅および寸法を適宜定めることが出来る。第3実施例において、紙製筒状体20の上端内向きカール部5の内径は前記胴部側壁の上端近傍当接位置の外径と略同寸で、下端内向きカール部6の内径は前記胴部側壁1の下端近傍当接位置の外径と略同寸である。
【0021】
図4は本発明に係るカップ型断熱容器の第4実施例の構成説明図で、第4実施例のカップ型断熱容器40は、図4に示すように、上方開口縁にフランジ3を有する胴部側壁1と底板2からなる上部が大きく開口した逆円錐台形状のプラスチック容器本体10の胴部側壁1周辺に紙製筒状体20が嵌挿され、前記プラスチック容器本体10の胴部側壁1の下端近傍に形成された外向き水平リブ4の上部に、前記紙製筒状体20の下端内向きカール部5が係合するとともに、前記プラスチック容器本体10の胴部側壁1の上端近傍に上端内向きカール部6が当接して、両者の間に断熱用空間間隙Aが形成されてなるものである。
【0022】
前記胴部側壁1の下端近傍に形成される外向き水平リブ4´は、胴部側壁1を周回するかまたは図3および図5(b)に示すように断続的に周回して、外向きに突出するもので、該外向き水平リブ4´の上部に紙製筒状体20の下端内向きカール部6が係合するとともに胴部側壁下端部に当接し、かつ上端内向きカール部5が胴部側壁1の上端部に当接して断熱用空間間隙Aを形成するよう設計され、また前記紙製筒状体20の係合時において強固に固定されるとともに、使用後の廃棄時においては前記紙製筒状体20を容易に分別できるよう、容器設計段階で、その幅および寸法を適宜定めることが出来る。第4実施例において、紙製筒状体20の上端内向きカール部5の内径は前記胴部側壁の上端近傍当接位置の外径と略同寸で、下端内向きカール部6の内径は前記胴部側壁1の下端近傍当接位置の外径と略同寸である。
【0023】
図1、図2に示されるプラスチック容器本体10に設けられる内向き水平リブ4および、図3、図4に示されるプラスチック容器本体10に設けられる外向き水平リブ4´は、それぞれ嵌合或いは係合されるために、その突出方向に高くしかも角部において鋭いほうが好ましい。しかし、真空/圧空成形法でプラスチック容器本体10を成形する場合に、金型からの抜き出しが出来る限度での突出度合としておく必要があるため、前記内向き水平リブ4および外向き水平リブ4´それぞれの形状には、自ずから限界がある。また、この限界は使用する合成樹脂製シートの素材によっても異なる。
【0024】
図5(a)は第3実施例のプラスチック容器本体10の底面図で、前述のごとく、プラスチック容器本体10の胴部側壁1の上端近傍所定位置に、外向き水平リブ4´を断続的に周回して設けたもので、外向き水平リブ4´を胴部側壁1に連続的に周回して設けたものに比して、紙製筒状体20の上端内向きカール部5の係合操作が容易となり、かつ廃棄時の分別操作も容易となる。すなわち胴部側壁1に連続的に周回して外向き水平リブ4´を設けた場合、全周に渉って均等に圧力を加えないと係合できないが、断続的に周回して外向き水平リブ4´を設けた場合は、部分的係合を行うことができ、最終的に前記上端内向きカール部5の全周に渉る係合を行うことができるものである。図5(b)は第4実施例のプラスチック容器本体10の底面図であり、プラスチック容器本体10の胴部側壁1の下端近傍所定位置に、外向き水平リブ4´を断続的に周回して設けたものであり、紙製筒状体20の下端内向きカール部6の係合ならびに廃棄時分別操作を前述の如く容易に行うことができるものである。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、本発明のカップ型断熱容器は、包装型食品いわゆる調理済み食品や半調理済み食品あるいはインスタント食品等の、調理用容器を兼ねる包装容器において、プラスチック容器本体と紙製筒状体との組み合わせを簡便な接合方法すなわち嵌合あるいは係合により行うため、プラスチック容器本体および蓋材への防湿性、酸素バリア性等の付与による内容物の保存性に優れ、かつプラスチック容器本体への内容物充填封入および殺菌処理を行った後での紙製筒状体との接合も可能である。また、接合に接着剤等を使用しないため、容器全体としての耐熱性および耐寒性に優れ、冷凍状態あるいはチルド状態での流通が可能であり、かつ電子レンジによる加熱調理も可能で、接着剤による異臭発生も無い。
【0026】
紙製筒状体は上下端部を内向きカールとしたことにより剛性を有しているため、接合されるプラスチック容器本体の薄肉化が可能で、容器全体としての減量化ができる。また、紙製筒状体の上下端部を内向きカールしてプラスチック容器本体との嵌合または係合をおこなうため、両者の胴部側壁の上下間に安定した断熱用空間間隙を形成することができるので断熱効果が高く、また紙製筒状体の素材は必要な剛性に応じて選択でき容器全体の剛性も高いので、調理用容器としての物理的安全性を得ることができる。しかも接着剤等の接合方法を用いていないので、接合工程の省力化が可能なばかりでなく、使用後の消費者におけるプラスチック容器本体と紙製筒状体との分別操作が容易であり、それぞれの減容化も行い易いので、廃棄時における環境負荷の少ないカップ型断熱容器を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカップ型断熱容器の第1実施例の構成説明図。
【図2】本発明に係るカップ型断熱容器の第2実施例の構成説明図。
【図3】本発明に係るカップ型断熱容器の第3実施例の構成説明図。
【図4】本発明に係るカップ型断熱容器の第4実施例の構成説明図。
【図5】(a)は第3実施例のプラスチック容器本体10の底面図。
(b)は第4実施例のプラスチック容器本体10の底面図。
【符号の説明】
1 胴部側壁
2 底板
3 フランジ
4 内向き水平リブ
4´ 外向き水平リブ
5 上端内向きカール部
6 下端内向きカール部
10 プラスチック容器本体
20 紙製筒状体
30 蓋材
40 本発明に係るカップ型断熱容器
A 断熱用空間間隙

Claims (3)

  1. 上方開口縁にフランジを有し、上端近傍および/または下端近傍に内向き水平リブが形成された胴部側壁と底板とで構成される逆円錐台形状のプラスチック容器本体と、上下端部に内向きカール部を有する逆円錐台形状の紙製筒状体とからなり、紙製筒状体がプラスチック容器本体の胴部側壁を覆うように装着され、上下端部の少なくとも一方の内向きカール部が上端近傍および/または下端近傍の内向き水平リブに嵌合したことを特徴とするカップ型断熱容器。
  2. 上方開口縁にフランジを有し、上端近傍および/または下端近傍に外向き水平リブが形成された胴部側壁と底板とで構成される逆円錐台形状のプラスチック容器本体と、上下端部に内向きカール部を有する逆円錐台形状の紙製筒状体とからなり、紙製筒状体がプラスチック容器本体の胴部側壁を覆うように装着され、上下端部の少なくとも一方の内向きカール部が上端近傍および/または下端近傍の外向き水平リブの上部に係合したことを特徴とするカップ型断熱容器。
  3. 前記外向き水平リブが、前記プラスチック容器本体の胴部側壁を断続して周回するように設けられていることを特徴とする請求項2記載のカップ型断熱容器。
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