JP2004308235A - 二輪車駐車システム - Google Patents
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Abstract
【課題】二輪車の駐車場における盗難防止用のロック装置の悪戯やロックせずに駐車する不正駐車を早期に検出できる二輪車駐車システムを提供する。
【解決手段】各駐車スペースA,B,・・に、二輪車を拘束するロック装置2と駐車の有無を検出する在車検出装置3を設備し、同一の駐車スペースに設備したロック装置2と在車検出装置3から施錠検出信号と在車検出信号が共に入力しているときのみ駐車正常と判定し、いずれか一方の信号しか入力しないときは悪戯或いは不正駐車と判定して警報装置5に警報出力を発生する料金精算機1を備える構成とした。
【選択図】 図1
【解決手段】各駐車スペースA,B,・・に、二輪車を拘束するロック装置2と駐車の有無を検出する在車検出装置3を設備し、同一の駐車スペースに設備したロック装置2と在車検出装置3から施錠検出信号と在車検出信号が共に入力しているときのみ駐車正常と判定し、いずれか一方の信号しか入力しないときは悪戯或いは不正駐車と判定して警報装置5に警報出力を発生する料金精算機1を備える構成とした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二輪車駐車システムに関し、特に、盗難防止用のロック装置の悪戯やロックせずに駐車する不正駐車を早期に発見し、ロック装置の悪戯や不正駐車を抑制する二輪車駐車システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
二輪車駐車システムとして、従来から駐車する自転車やオートバイ等の二輪車を盗難から守るために駐車車両をロックするロック装置を備えたものがあり、その一例を以下に説明する。
【0003】
各駐車スペースにロック装置を備えた駐輪機ユニットを設け、利用者が駐輪機ユニットに二輪車を押し込むと自動的にロック装置が動作して二輪車をロックする。ロック装置により二輪車のロックが完了するとそのロック信号が料金精算機側に送信され、課金動作を開始する。料金精算機で駐車料金を精算すると、料金精算機側からロック解錠信号が駐輪機ユニットに送信されロック装置のロックを自動解除する構成である(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−118094号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような盗難防止のためのロック装置を備える二輪車駐車システムにおいては、従来から空車状態でロック装置をロック状態にする悪戯が多く、駐車スペースが空いているにも拘わらず利用したい人が駐車できない状況がある。また、特に有料駐車場等ではロックすることを規則で定めているにも拘わらず、駐車料金の支払いを逃れるためロックせずに駐車する不正駐車が多い。現状では、このようなロック装置の悪戯や不正駐車に対しては、係員が定期的に駐車場内を見回って監視することで対処しているのが一般的であり、悪戯や不正駐車を抑制するのには十分とは言えなかった。
【0006】
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、ロック装置の悪戯や不正駐車を早期に発見できるようにすることにより、ロック装置の悪戯や不正駐車を低減可能な二輪車駐車システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1の発明は、各駐車スペースに設けられて二輪車の有無を検出する在車検出装置と、各駐車スペースに設けられて二輪車をロックするためのロック装置と、同一駐車スペースの前記在車検出装置及び前記ロック装置から在車を示す在車検出信号及びロック状態を示す施錠検出信号が共に入力しているときのみ駐車正常と判定する判定手段と、を備えて構成した。
【0008】
かかる構成では、在車検出装置は、二輪車を検出すると在車検出信号を出力する。駐車した二輪車をロック装置でロックするとロック装置から施錠検出信号が発生する。判定手段は、在車検出信号と施錠検出信号が共に入力していれば駐車正常と判断し、それ以外の状態では異常と判断する。
【0009】
具体的には、請求項2のように、前記判定手段は、前記在車検出装置から在車検出信号が入力していない状態で前記ロック装置から施錠検出信号が入力するときに悪戯と判定して通報する構成とするとよい。この場合、請求項3のように、前記ロック装置は、前記判定手段が悪戯と判定したときにロックを非常解除するための非常解除手段を備える構成とすれば、悪戯によるロック状態を解除でき、駐車スペースを利用可能な状態にできるようになる。
【0010】
請求項4のように、前記ロック装置は、前記在車検出装置から在車検出信号が発生しているときにロック可能な構成とするとよい。
かかる構成では、在車検出装置から在車検出信号が発生していなければ、ロック装置のロックができないので、ロック装置の悪戯を抑制できるようになる。
【0011】
請求項5の発明では、各駐車スペースの在車検出装置の在車検出信号に基づいて駐車料金を算出し各駐車スペースの駐車料金精算を集中管理する料金精算装置を備え、該料金精算装置は、各駐車スペースの識別情報の入力により当該識別情報に対応する駐車スペースの料金精算処理を実行し、料金精算の完了により該当する駐車スペースのロック装置のロック解錠信号を出力する構成とした。
【0012】
かかる構成では、有料の二輪車駐車システムとすることができる。この場合、請求項6のように、前記料金精算装置が、前記在車検出装置から在車検出信号が入力してから所定時間経過後に課金処理を行う構成であるとき、前記判定手段は、前記在車検出装置から在車検出信号が入力してから前記所定時間経過しても前記ロック装置から施錠検出信号が入力しないときは不法駐車と判定して通報する構成とするとよい。
【0013】
請求項7のように、各駐車スペースに、在車/空車を表示する表示部を備える構成とするとよい。この場合、請求項8のように、前記表示部は、前記在車検出装置から在車検出信号が発生していないときに点灯して空車を示し、前記在車検出装置から在車検出信号が発生すると点滅動作し、前記ロック装置から施錠検出信号が発生すると消灯して在車を示す構成とするとよい。
【0014】
請求項9のように、前記ロック装置として、駐車する二輪車自体を拘束してロックする構成の第1ロック装置及び駐車スペースの入口を塞いで駐車する二輪車をロックする構成の第2ロック装置の少なくとも1つを備える構成とするとよい。
【0015】
請求項10のように、前記第1及び第2ロック装置を共に備えるときに、前記判定手段は、前記在車検出装置の在車検出信号と前記第1及び第2ロック装置の少なくとも一方の施錠検出信号が入力しているときに駐車正常と判定する構成とするとよい。
【0016】
前記在車検出装置は、具体的には請求項11のように、地上に固定したベース部材と、該ベース部材にスライド可能に載置されて駐車する二輪車の前輪から押圧力を受ける車輪受けと、一端が前記ベース部材に係止され他端が前記車輪受けに係止され前記押圧力により車輪受けがスライドすると伸張し前記押圧力がなくなると車輪受けを初期位置に弾性復帰させる弾性部材と、車輪受けの最大移動位置を規制する第1ストッパと、車輪受けの前記初期位置を規制する第2ストッパと、車輪受けが所定以上スライドしたことを検出して在車検出信号を出力するセンサ部と、を備える構成である。
【0017】
また、請求項12のように、前記在車検出装置は、地面上方の固定部分に上端部を回動可能に取付けたレバー部材と、地面に対して斜めとなる初期位置に前記レバー部材を弾性支持する弾性部材と、前記レバー部材の下端部に当該レバー部材に対して回動可能に取付けて駐車する二輪車の前輪から押圧力を受ける車輪受けと、該車輪受けに作用する前記押圧力によりレバー部材が前記弾性部材の弾性力に抗して回動したときにレバー部材の最大回動位置を規制するストッパと、前記レバー部材が所定以上回動したことを検出して在車検出信号を出力するセンサ部と、を備える構成でもよい。
【0018】
また、請求項13のように、前記在車検出装置は、地面に固定したベース部材と、地面と平行方向に回動可能なように前記ベース部材に取付け駐車する二輪車の前輪からの押圧力を受ける車輪受けと、二輪車の駐車方向に対して斜めとなる初期位置に前記車輪受けを弾性支持する弾性部材と、前記押圧力により車輪受けが前記弾性部材の弾性力に抗して回動したときに車輪受けの最大回動位置を規制するストッパと、前記車輪受けが所定以上回動したことを検出して在車検出信号を出力するセンサ部と、を備える構成でもよい。この場合、請求項14のように、前記ベース部材がストッパを兼ねる構成とするとよい。
【0019】
また、請求項15のように、前記在車検出装置は、地上に固定したベース部材と、二輪車の駐車方向に対して手前側の基端部を前記ベース部材に回動可能に取付け駐車する二輪車の前輪からの踏圧力を受けて先端部が下降する車輪受けと、該車輪受けが地面と斜めとなる初期位置に弾性支持する弾性部材と、前記踏圧力が作用して車輪受けが下降したとき二輪車の前輪が車輪受けを通り過ぎないよう前輪先端位置を規制するストッパと、前記車輪受けが所定以上下降したことを検出して在車検出信号を出力するセンサ部と、を備える構成でもよい。
【0020】
また、請求項16のように、前記在車検出装置は、互いに隣接する駐車スペースを仕切るため地面から所定高さ位置に設けられる梁部材に設備されて二輪車の金属部分を感知して在車検出信号を出力する金属センサとしてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る二輪車駐車システムの一実施形態の構成を示すブロック図であり、主にオートバイやスクータ等の二輪自動車を対象とする有料駐車場の場合を示す。
【0022】
図1において、本実施形態の二輪車駐車システムは、駐車場の例えば出入口近傍に設置される料金精算機1と、駐車場内に区画されて設けられた多数の駐車スペースA,B,・・・にそれぞれ設備されるロック装置2、在車検出装置3及び表示灯4と、例えば管理所等に設備する警報装置5とを備えて構成される。
【0023】
前記料金精算機1は、各駐車スペースA,B,・・・の駐車料金を集中管理すると共にロック装置2の悪戯及びロックせずに駐車する不正駐車を判定する機能を有するもので、その構成は、制御部11と、計時ユニット12と、料金表示部13と、投入金表示部14と、金銭処理ユニット15と、入力操作部16と、プリンタ17と、を含んで構成されている。
【0024】
制御部11は、CPU等の演算装置からなり、各駐車スペースA,B,・・・のロック装置2及び在車検出装置3からの各出力信号を受けて正常駐車、ロック装置の悪戯及び不正駐車をそれぞれ判定し判定結果に基づいて警報装置5の動作を制御する。また、制御部11は、ロック装置2、在車検出装置3、金銭処理ユニット15及び入力操作部16からの各信号を受け、計時ユニット12からの時刻データの読込み、料金表示部13や投入金表示部14の表示動作、プリンタ17の印刷動作等を制御して料金精算処理を実行すると共に、ロック装置2に対するロック解除信号の送信動作を行う。従って、制御部11が判定手段の機能を有する。
【0025】
計時ユニット12は現在時刻を計時するものであり、料金表示部13は制御部11で算出された駐車料金を表示するものであり、投入金表示部14は利用者が料金精算機1に投入した金額を表示するものである。
【0026】
金銭処理ユニット15は、料金精算時に紙幣や硬貨を受け付け金額データを制御部11に送信し、釣銭がある場合には釣銭の返却処理をするものである。
入力操作部16は、例えばテンキーや領収書発行ボタン等を備え、料金精算時等に利用者自身が利用した駐車スペースの識別番号をテンキーで入力操作したり、領収書発行ボタンで領収書発行を要求操作したりするものである。
【0027】
プリンタ17は、要求された領収書等を印刷し発行するものである。
尚、料金精算機1には、図示しないが従来同様に、料金精算機の操作手順や駐車場の利用規則等を利用者に音声案内する音声案内ユニット等が設けられる。また、例えばサービス券、プリペイドカード、定期券等が利用可能な駐車場には、カードリーダ・ライタが組込まれる。
【0028】
ロック装置2は、図2及び図3に示すように駐車する例えばオートバイ等の二輪車6をロックするためのもので、駐車スペースの列設方向に沿って適当な間隔を設けて立設した支柱24により支持した梁25に固定される装置本体21と、装置本体21に一端が固定され他端にロック部材23を有するチェーン22とを備える構成で、駐車する二輪車6自体をチェーン22で拘束してロックする第1ロック装置に相当するものである。ロック装置2のロック機構は、従来公知のもの(例えば実開平3−69587号公報等)で、チェーン22を二輪車6のハンドル等に巻き回してロック部材23を装置本体21に差し込むと、装置本体21内部の係止部材がロック部材23を係止してロックすると共に、装置本体21内部のスイッチがONして施錠検出信号を料金精算機1に送信する。また、料金精算機1からロック解錠信号を受信すると装置本体21内の駆動部が動作して前記係止部材を駆動してロック部材23の係止を外しロック部材23のロック状態を自動解除し、ロック部材23を装置本体21内部の弾性部材の付勢力で外に押し出すよう構成されている。更に、ロック装置2は、例えば実開平3−69587号公報等で公知の非常解除手段としての非常解錠用鍵を備える構成である。この非常解錠用鍵は、装置本体21の適所に設けられ、ロック部材23が悪戯により装置本体21に差し込まれてロックされた場合に、ロック部材23に対する係止部材の係止状態を鍵操作により解除可能な構成である。
【0029】
前記在車検出装置3は、各駐車スペースA,B,・・における二輪車6の有無を検出するもので、ベース部材31と、車輪受け32と、弾性部材としてのコイルバネ33と、第1ストッパ34と、第2ストッパ35と、センサ部36とを備えて構成され、各駐車スペースA,B,・・・に図2及び図3に示すように地上に固定されて設けられる。
【0030】
前記ベース部材31は、板金製で地上に固定されるもので、図4に示すように略コの字状で両側面下端部に鍔部31aを有する形状をなし、下面に前記コイルバネ33の一端を係止する係止ピン31bが植設されている。
【0031】
前記車輪受け32は、前記ベース部材31にスライド可能に載置され駐車する二輪車6の前輪から押圧力を受けるもので、板金製の上部部材32Aと下部部材32Bからなる。上部部材32Aは、駐車時に二輪車6の前輪が当接したときに押圧力を受ける前面壁32a(図4参照)、略三角形状の一対の側面壁32b,32b及び前輪を載せ易いように手前側端部を傾斜させた底面壁32cにより手前側及び上面開放の略箱状に形成されている(図2及び図4参照)。下部部材32Bは、図4に示すように略コの字状をなし前記底面壁32cと一体化され、側面内側にベース部材31の鍔部31a上面を輪転する車輪32dが回転自由に設けられている。更に、下部部材32Bには、車輪受け32の移動方向に沿ってベース部材31に形成された切欠部(図示せず)を貫通し前記コイルバネ33の他端を係止する係止ピン32e(図5参照)が植設されている。
【0032】
コイルバネ33は、前述のように一端がベース部材31の係止ピン31bに係止され他端が車輪受け32の下部部材32Bの係止ピン32eに係止され、二輪車6の前輪からの押圧力で車輪受け32がスライドすると伸張し押圧力がなくなると車輪受け32を初期位置に弾性復帰させるものである。
【0033】
第1ストッパ34は、車輪受け32の最大移動位置を規制するもので、図2に示すようにベース部材31の前方側に、車輪受け32の上部部材32Aの前面壁32aが当接可能なように設け、例えば地面にアンカーボルト等により固定する。
【0034】
第2ストッパ35は、車輪受け32の初期位置を規制するもので、図2及び図4に示すようにベース部材31の両側面に、車輪受け32の車輪32dが車輪受け32の初期位置で当接するよう固定されたピン部材からなる。尚、ベース部材31のいずれか一方の側面に設けてもよい。
【0035】
センサ部36は、車輪受け32が所定以上スライドしたことを検出して在車検出信号を出力するもので、例えば図2の破線で示すようにベース部材31の側面外側に取付けられ、車輪受け32の下部部材32Bの近接を検出してONとなる近接スイッチである。尚、センサ部36として、マイクロスイッチや光センサを用いて車輪受け32を検出するようにしてもよい。
【0036】
前記表示灯4は、駐車スペースA,B,・・の在車/空車を表示するもので、例えば図2及び図3に示すように、各駐車スペースA,B,・・の入口側の隣接駐車スペースとの境界に植設した支柱7上端部に設けられ、ロック装置2及び在車検出装置3と電気的に接続され在車検出装置3から在車検出信号が入力しないときに点灯して空車を示し、在車検出装置3から在車検出信号が入力すると点滅動作し、点滅動作中にロック装置2から施錠検出信号が入力すると消灯して在車を示す構成である。表示灯4は横からも視認し易いように図2に示すように表示部分を支柱7の表面から突出させるようにしている。尚、図3に示すように、互いに隣接する支柱7間にチェーン8を掛け渡して駐車スペース入口空間を塞ぐようにするとよい。図中、9は、空車時にチェーン8を掛けるチェーンフックである。また、図中の支柱7、梁25及び装置本体21に書かれた数字が各駐車スペースの識別番号である。
【0037】
警報装置5は、例えば管理所等に設備されて悪戯や不正駐車があったときに料金精算機1からの警報信号により係員に悪戯や不正駐車のあった駐車スペースを通報するためのものであり、例えば警報音を発生するスピーカ、ブザー、悪戯や不正駐車を表示する表示装置、或いは、音声で通報する音声発生装置等が考えられ、係員に悪戯や不正駐車のあった駐車スペースを通報できるものであればどのようなものでもよい。
【0038】
次に、在車検出装置3の動作と第1実施形態の二輪車駐車システムの駐車管理動作について説明する。
まず、在車検出装置3の動作について説明する。
【0039】
二輪車6が存在しないときは、コイルバネ33の弾性付勢力により図5の実線で示す初期位置に車輪受け32が保持されている。この状態では、センサ部36は車輪受け32を検出せず在車検出信号は発生しない。利用者が駐車スペースの入口側から二輪車6を進入させ図5中の矢印Xの方向に移動させて車輪受け32の上部部材32A上に前輪を乗り上げ、更に、前面壁32aに前輪を押し当てて車輪受け32を押す。これにより、車輪受け32がベース部材31に沿ってコイルバネ33の弾性力に抗してスライドし、センサ部36の位置に車輪受け32の先端部が到達するとセンサ部36から在車検出信号が発生する。利用者は図5の鎖線で示すように車輪受け32の前面壁32aが第1ストッパ34に当接するまで車輪受け32を押す。その後、二輪車6をスタンドで駐車状態にする際に二輪車6は後ろに移動(図5中右方向)し、コイルバネ33の弾性力で車輪受け32も追従して図2に示すように第1ストッパ34から離れた位置まで後退するが、図5に示すように、車輪受け32が初期位置から移動すると直ちに車輪受け32を検出できる位置にセンサ部36を配置しているので、センサ部36の車輪受け検出範囲が図5に示すように広く、車輪受け32が後退してもそのまま在車検出信号が継続して出力されるので、図2の駐車状態において在車検出信号が継続して在車を示す。
【0040】
二輪車6を後退させて車輪受け32の上部部材32Aから降ろし、二輪車6を駐車スペースから退出させると、上部部材32Aはコイルバネ33の弾性力により図5中右方向にスライドし、車輪32dが第2ストッパ35に当接して車輪受け32の移動が規制され、車輪受け32は初期位置に戻り待機状態となり次の駐車時の在車検出動作に備える。
【0041】
次に、図6のフローチャートを参照して本実施形態の二輪車駐車システムにおける料金精算機1の制御部11による駐車管理制御について説明する。
ステップ1(図中S1で示し、以下同様とする)では、在車検出装置3から在車検出信号が入力したか否かを判定する。YESの場合はステップ2に進み、NOの場合は後述するステップ11に進む。この際、表示灯4は、在車検出装置3から在車検出信号がなく空車状態の時は点灯して空車を示している。在車検出装置3から在車検出信号が発生すると点滅して利用者に対して二輪車6のロック動作を促す。尚、ロック装置2等に表示部を設け、在車検出装置3の在車検出信号を受けてロック装置2の表示部にロックを促す表示をさせるよう構成してもよい。
【0042】
ステップ2では、計時ユニット12の現在時刻データに基づいて予め設定した所定時間としての退車猶予時間(例えば1分から2分)の計時を開始する。ここで、退車猶予時間とは、二輪車を駐車スペースに駐車した後、駐車を取りやめるような場合に課金しないようにするための時間である。
【0043】
ステップ3では、ロック装置2から施錠検出信号が入力したか否かを判定する。YESの場合は正常駐車と判断してステップ4、5を飛び越してステップ6に進む。NOの場合はステップ4に進み、退車猶予時間が経過したか否かを判定し、経過するまでステップ3の判定動作を行う。退車猶予時間が経過するまでロック装置2から施錠検出信号が入力せず、ステップ4の判定がYESとなった場合はステップ5に進み、不正駐車の警報出力を警報装置5に出力する。即ち、利用者が二輪車6をロックせずに駐車したことを警報装置5で係員に通報する。尚、この際に不正駐車の通報と共にその駐車スペースの識別番号も通報する構成であることは言うまでもない。これにより、係員は直ちに不正駐車のあった駐車スペースに出向き、ロック装置2で二輪車6をロックする。
【0044】
ステップ3の判定がYESとなりロック装置2から施錠検出信号が入力するか或いはステップ5で不正駐車の警報出力を発生した場合は、ステップ6に進み、駐車時間の計測を開始する。
【0045】
ステップ7では、入力操作部16から図3に示す例えば「333」等の識別番号が入力され、金銭処理ユニット15金銭が投入されたか否かを判定する。判定がYESのときはステップ8に進み、精算処理を実行する。
【0046】
ステップ8では、精算が完了したか否かが判定され、完了すればステップ10でロック解錠信号をロック装置2に送信する。これにより、ロック装置2のロックが解錠され、利用者は駐車中の二輪車を駐車スペースから取り出すことができる。
【0047】
一方、ステップ1でNOと判定された場合は、ステップ11で施錠検出信号が入力したか否かが判定され、判定がYESとなった場合、即ち、駐車スペースが空車状態でロック装置2がロック状態となった場合は、ロック装置2の悪戯と判断してステップ12で悪戯警報出力を警報装置5に送信して係員にロック装置2の悪戯があった駐車スペースを通報する。これにより、係員は直ちに悪戯のあった駐車スペースに出向き、非常解錠用鍵でロック装置2のロックを解錠し、その駐車スペースを利用可能な状態とする。尚、料金精算機1からロック解錠信号をロック装置2に送信して悪戯のあった駐車スペースに出向いた係員がロック部材23を外せるようにしてもよい。
【0048】
以上のように本実施形態によれば、在車検出装置3から在車検出信号が発生していない状態でロック装置2から施錠検出信号が発生した場合や、在車検出装置3から在車検出信号が発生した後、退車猶予時間内にロック装置2から施錠検出信号が発生しない場合には、悪戯や不正駐車を係員に直ちに通報するので、ロック装置2の悪戯や不正駐車のあった駐車スペースに係員が直ちに出向くことができ、悪戯や不正駐車の抑制効果が高く、これら悪戯や不正駐車を低減できる。
【0049】
尚、上記実施形態では、ロック装置2として、駐車する二輪車6自体を拘束してロックする構成のものを示したが、図3に示すように、チェーン8で駐車スペースの入口を塞いで駐車する二輪車6をロックする構成の第2ロック装置に相当するロック装置としてもよい。この場合、図3に示す支柱7上端部にロック装置2の装置本体21と同様の構成の装置本体を内蔵するか、或いは、図7に示すように、支柱7の上端部に支柱7と別体で表示灯4を組込んだロックユニット21′を組付けるかすると共に、チェーン8の一端側にロック部材23を設け、ロック部材23を支柱7上端部の装置本体やロックユニット21′に挿入してロックすることで、駐車する二輪車6の退室を阻止するようになる。
【0050】
また、駐車する二輪車自体を拘束してロックするロック装置2と駐車スペースの入口を塞いで駐車する二輪車をロックする第2ロック装置の両方を設備するようにしてもよい。この場合は、在車検出装置3が在車を検出している状態で、少なくとも一方のロック装置から料金精算機1側に施錠検出信号が入力すれば、正常駐車と判断すればよい。
【0051】
更に、ロック部材挿入孔部分にシャッタを設け、在車検出装置3から在車検出信号が入力したときにシャッタを開駆動してロック部材23の挿入を可能とする構成のロック装置とすれば、ロック装置の悪戯防止効果を高められる。
【0052】
次に、在車検出装置の別の構成例について説明する。
図8及び図9に示す在車検出装置40は、レバー部材41と、弾性部材としてのコイルバネ42と、車輪受け43と、ストッパ44と、センサ部45とを備えて構成される。
【0053】
前記レバー部材41は、図9に示すように支柱24で支持したロック装置固定用の梁25下部に固定したコの字状のブラケット46に軸受47を介して回転自在に軸支された回転軸48の各端部に固定された一対の板状部材41A,41Bで構成され、図8の矢印方向に回動可能な構成である。また、一方の板状部材41Aの上端部は、梁25の内部まで延設され、センサ部45がこの延設部を検出することで在車検出信号が発生する。
【0054】
コイルバネ42は、図8の実線で示すように地面に対して斜めとなる初期位置にレバー部材41を弾性支持するもので、前記回転軸48の各端部周囲に装着された一対のコイルバネ42A,42Bからなり、各コイルバネ42A,42Bの一端はブラケット46側に係止され、他端が各板状部材41A,41Bにそれぞれ係止されている。
【0055】
車輪受け43は、駐車する二輪車6の前輪から押圧力を受けてレバー部材41を回動させるもので、図8に示すように板状部材の両端をレバー部材41の下端部に固定した軸部49に回動可能に取付けて構成される。
【0056】
前記ストッパ44は、車輪受け43に作用する押圧力でレバー部材41がコイルバネ42A,42Bの弾性力に抗して回動したときにレバー部材41の最大回動位置(図8に鎖線で示すようにレバー部材41が略垂直となる位置)を規制するもので、図8に示すように梁25の略下方の地上のアンカーボルト等で固定される。尚、ストッパ44の幅は板状部材41A,41B間の幅より狭く、レバー部材41が図8の鎖線で示す垂直状態にあるときは板状部材41A,41Bの間にストッパ44が位置するようになっている。
【0057】
センサ部45は、レバー部材41が回動し前述のように一方の板状部材41Aの延設部が図8に示した検出範囲に位置するとき、在車検出信号が発生するもので、例えば近接スイッチ、マイクロスイッチ或いは光センサを用いることができる。
【0058】
尚、図8中、26は、隣接する駐車スペースを仕切る梁である。
次に、図8及び図9に示す在車検出装置40の動作について説明する。
二輪車6が存在しないときは、コイルバネ42A,42Bの弾性付勢力により図8の実線で示す斜め状態の初期位置にレバー部材41が位置している。この状態では、一方の板状部材41Aの延設部は図8の検出範囲外に存在しセンサ部45は在車検出信号を発生しない。利用者が駐車スペースの入口側から二輪車6を進入させて車輪受け43に前輪を押し当てて車輪受け43を押すと、レバー部材41がコイルバネ42A,42Bの弾性力に抗して回転軸48を中心に図8中時計方向に回動し、板状部材41Aの延設部が図8の検出範囲内に達すると、センサ部45から在車検出信号が発生する。利用者はレバー部材41が図8の鎖線で示す垂直状態となるまで車輪受け43を押す。その後、二輪車6をスタンドで駐車状態にする際に二輪車6は後ろに移動(図8中右方向)し、コイルバネ42A,42Bの弾性力でレバー部材41も追従して図8中半時計方向に回動するが、延設部が検出範囲内に存在する限り、センサ部45はそのまま在車検出信号を継続して出力するので、二輪車6が駐車スペースに存在することを検出できる。
【0059】
二輪車6を退室させるため後退させ車輪受け43に対する押圧力がなくなると、レバー部材41はコイルバネ42の弾性力により図8中回転軸48を中心に半時計方向に回動し、斜めの初期位置に戻り待機状態となり、次の駐車時の在車検出動作に備える。
【0060】
次に、図10及び図11に別の在車検出装置の構成例を示す。
図10及び図11に示す在車検出装置50は、ストッパを兼ねるベース部材51と、車輪受け52と、弾性部材としてのコイルバネ53と、センサ部54とを備えて構成される。
【0061】
前記ベース部材51は、図11に示すように梁25の下方の地面にアンカーボルト等により固定され、図10に示すように凹部51Aを有すると共に、車輪受け52を軸支する回転軸55が地面に対して垂直方向に取付けられている。このベース部材51は、車輪受け52がコイルバネ53の弾性力に抗して回動し凹部51Aの壁面に当接することで車輪受け52の最大回動位置(図中実線で示す)を規制する構成であり、ストッパを兼ねる。
【0062】
車輪受け52は、駐車する二輪車6の前輪から押圧力を受けて回動するもので、四角い板材の3つの端縁を同一方向に折り曲げた形状をなし、折り曲げない端縁をベース部材51の回転軸55に回動可能に取付けることにより、地面と平行方向に回動可能なようにベース部材51に取付けられている。
【0063】
コイルバネ53は、図中鎖線で示す二輪車6の駐車方向に対して斜めとなる初期位置に車輪受け52を弾性支持するもので、図10に示すようにベース部材51の回転軸55周囲に取付けられて一端がベース部材51に係止され、他端が車輪受け52側に係止されている。
【0064】
センサ部54は、車輪受け52が初期位置から回動し図10に示す検出範囲内に位置するときに在車検出信号を発生するもので、車輪受け52の裏側に取付けられる。尚、センサ部54としては、例えば近接スイッチ、マイクロスイッチ或いは光センサを用いることができる。
【0065】
次に、図10及び図11に示す在車検出装置50の動作について説明する。
二輪車6が存在しないときは、コイルバネ53の弾性付勢力により図中の鎖線で示す初期位置に車輪受け52が位置している。この状態では、車輪受け52に設けたセンサ部54がベース部材51から離れており図10の検出範囲外に存在するので、センサ部45は在車検出信号を発生しない。利用者が駐車スペースの入口側から二輪車6を進入させて車輪受け52に前輪を押し当て車輪受け52を押すと、車輪受け52がコイルバネ53の弾性力に抗して回転軸55回りに図10中時計方向に回動する。車輪受け52が図10の検出範囲内に達すると、センサ部54から在車検出信号が発生する。利用者は車輪受け52が図中の実線で示すようにベース部材51の凹部51Aの壁面に当接する位置まで車輪受け52を押す。その後、二輪車6をスタンドで駐車状態にする際に二輪車6は後ろに移動し、コイルバネ53の弾性力で車輪受け52も追従して図10中半時計方向に回動するが、図10の検出範囲内にセンサ部54が存在する限り、センサ部54はそのまま在車検出信号を継続して出力するので、二輪車6が駐車スペースに存在することを検出できる。
【0066】
二輪車6を退室させるため後退させ車輪受け52に対する押圧力がなくなると、車輪受け52はコイルバネ53の弾性力により図10中回転軸55を中心に半時計方向に回動し、鎖線で示す斜め状態の初期位置に戻り待機状態となり、次の駐車時の在車検出動作に備える。
【0067】
次に、図12及び図13に別の在車検出装置の構成例を示す。
図12及び図13に示す在車検出装置60は、ベース部材61と、車輪受け62と、弾性部材としてのコイルバネ63と、ストッパ64と、センサ部65とを備えて構成される。
【0068】
前記ベース部材61は、両側部に上側に突出した互いに平行な突設部61A,61Bを有する形状をなし、地面に固定されている。
車輪受け62は、四角い板状部材の両側部を地面側に折り曲げた形状をなし、二輪車6の駐車方向に対して手前側の両側基端部をベース部材61の突設部61A,61B間にピン66を介して回動可能に取付け、二輪車6の前輪からの踏圧力を受けて先端部が下降する構成である。
【0069】
コイルバネ63は、一端がベース部材61に固定され他端が車輪受け62の先端部裏側に固定され、車輪受け62が地面に対してと斜めとなる図13の実線で示す初期位置に車輪受け62を弾性支持するものである。
【0070】
ストッパ64は、二輪車6の前輪からの踏圧力により車輪受け62が下降したとき二輪車6の前輪が車輪受け62を通り過ぎないよう前輪先端位置を規制するもので、ベース部材61の前方所定位置において地面にアンカーボルト等で固定される。
【0071】
センサ部65は、車輪受け62が初期位置から回動し図13の実線で示すように地面と略平行となる位置に達したときに在車検出信号を発生するもので、ベース部材61の例えば突設部61A側に取付けられる。尚、センサ部65としては、例えば近接スイッチ、マイクロスイッチ或いは光センサを用いることができる。
【0072】
次に、図12及び図13に示す在車検出装置60の動作について説明する。
二輪車6が存在しないときは、コイルバネ63の弾性付勢力により図13の実線で示すように斜め状態の初期位置に車輪受け62が保持されている。この状態では、車輪受け62はセンサ部65から離れた位置にあり、センサ部65から在車検出信号が発生しない。利用者が駐車スペースの入口側から二輪車6を進入させて車輪受け62に前輪を乗り上げ、更に前輪がストッパ64に当接する位置まで二輪車を移動させる。車輪受け62は、二輪車6の重みによりコイルバネ63の弾性力に抗してピン66を中心に図13中下方向に回動し、図13の鎖線で示す位置まで降下する。これにより、センサ部65が車輪受け62を検出し、センサ部65から在車検出信号が発生する。その後、二輪車6をスタンドで駐車状態にする際に二輪車6は後ろに移動(図12中右方向)するが、前輪が車輪受け62上にある限り、車輪受け62は二輪車6の重量でそのままの位置(図13の鎖線で示す位置)に留まるので、在車検出信号が継続して出力される。
【0073】
二輪車6を後退させて車輪受け62から降ろして二輪車6を駐車スペースから退出させると、車輪受け62はコイルバネ63の弾性力により図13の実線で示す斜めの状態の初期位置に戻り、待機状態となって次の駐車時の在車検出動作に備える。
【0074】
次に、図14及び図15に別の在車検出装置の構成例を示す。
図14及び図15に示す在車検出装置は、二輪車の金属部分を感知する金属センサ70を用いたもので、互いに隣接する駐車スペースを仕切るよう地上から所定の高さに設けた梁26に設備する。
【0075】
金属センサ70は、実開昭63−107082号公報等で公知のもので、送信コイル70Aと受信コイル70Bを備え、送信コイル70Aと受信コイル70Bの結合度の変化から駐車二輪車6の有無を検出するものである。尚、図では各梁26について1つだけ金属センサ70を示したが、各梁26には両側の駐車スペースの二輪車を検出するために2つの金属センサ70を収納する。
【0076】
この金属センサ70による二輪車検出動作は、送信コイル70Aから図14中鎖線で示すように磁界を常時発生させ、受信コイル70Bで受信する。この状態で、二輪車6が駐車スペースに進入すると、二輪車6の金属部分により磁界が変化して受信コイル70Bの受信レベルが変化して送信コイル70Aと受信コイル70Bの結合度が変化する。この変化を検出して二輪車6の在車を検出する。
【0077】
二輪車6が駐車スペースから退出すると、送信コイル70Aと受信コイル70Bの結合度が通常の初期レベルになり、待機状態となる。
二輪車6の場合、自動車に比較して金属部分が車体の上部部分に多いため、この種の金属センサ70により二輪車6を安定に検出するためには、地上からある程度の高さ位置に金属センサ70を取付ける必要がある。このため、本実施形態では、隣接する駐車スペースを仕切るための梁26に設備してある。
【0078】
本実施形態では、1つの駐車スペースに対して両側の梁に金属センサ70を設備する構成としたが、駐車スペースの幅が狭ければ、1つの駐車スペースに対していずれか一方の梁26に金属センサ70を設けても十分安定して二輪車6の存在を検出できる。
【0079】
尚、本発明の二輪車駐車システムは、有料の二輪車駐車場に限らず、登録等により無料で駐車可能な二輪車駐車場にも適用できることは言うまでもない。例えば登録者に固有のIDを発行し、IDの入力によりロックを解錠できるようにする等の方法を採用すればよい。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、在車検出信号と施錠検出信号が共に入力状態にあるときのみ正常な駐車と判断し、その他の場合にはロックせずに駐車する不正駐車やロック装置の悪戯と判断して通報するよう構成したので、不正駐車や悪戯を早期に発見でき、ロック装置の悪戯や不正駐車を抑制できる。また、無断で駐車スペースを利用する行為を抑制できるので、有料の二輪車駐車場に適用することで、無断駐車を抑制して採算性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る二輪車駐車システムの一実施形態の構成を示すブロック図
【図2】駐車スペース側方から見た二輪車駐車状態を示す図
【図3】駐車スペース入口側から見た二輪車駐車状態を示す図
【図4】在車検出装置の構成を説明するための説明図
【図5】在車検出装置の動作説明図
【図6】二輪車駐車システムの制御動作を説明するフローチャート
【図7】ロック装置を支柱に取付ける場合の別の構成例を示す図
【図8】在車検出装置の別の構成例を示す図
【図9】図8の在車検出装置におけるレバー部材取付け状態の説明図
【図10】在車検出装置の別の構成例を示す上面図
【図11】図10の在車検出装置の側面図
【図12】在車検出装置の別の構成例を示す図
【図13】図12の在車検出装置の動作説明図
【図14】在車検出装置の別の構成例を示す図
【図15】図14の在車検出装置の取付け位置の説明図
【符号の説明】
1 料金精算機
2 ロック装置
3、40,50,60 在車検出装置
4 表示灯
5 警報装置
6 二輪車
70 金属センサ(在車検出装置)
【発明の属する技術分野】
本発明は、二輪車駐車システムに関し、特に、盗難防止用のロック装置の悪戯やロックせずに駐車する不正駐車を早期に発見し、ロック装置の悪戯や不正駐車を抑制する二輪車駐車システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
二輪車駐車システムとして、従来から駐車する自転車やオートバイ等の二輪車を盗難から守るために駐車車両をロックするロック装置を備えたものがあり、その一例を以下に説明する。
【0003】
各駐車スペースにロック装置を備えた駐輪機ユニットを設け、利用者が駐輪機ユニットに二輪車を押し込むと自動的にロック装置が動作して二輪車をロックする。ロック装置により二輪車のロックが完了するとそのロック信号が料金精算機側に送信され、課金動作を開始する。料金精算機で駐車料金を精算すると、料金精算機側からロック解錠信号が駐輪機ユニットに送信されロック装置のロックを自動解除する構成である(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−118094号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような盗難防止のためのロック装置を備える二輪車駐車システムにおいては、従来から空車状態でロック装置をロック状態にする悪戯が多く、駐車スペースが空いているにも拘わらず利用したい人が駐車できない状況がある。また、特に有料駐車場等ではロックすることを規則で定めているにも拘わらず、駐車料金の支払いを逃れるためロックせずに駐車する不正駐車が多い。現状では、このようなロック装置の悪戯や不正駐車に対しては、係員が定期的に駐車場内を見回って監視することで対処しているのが一般的であり、悪戯や不正駐車を抑制するのには十分とは言えなかった。
【0006】
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、ロック装置の悪戯や不正駐車を早期に発見できるようにすることにより、ロック装置の悪戯や不正駐車を低減可能な二輪車駐車システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1の発明は、各駐車スペースに設けられて二輪車の有無を検出する在車検出装置と、各駐車スペースに設けられて二輪車をロックするためのロック装置と、同一駐車スペースの前記在車検出装置及び前記ロック装置から在車を示す在車検出信号及びロック状態を示す施錠検出信号が共に入力しているときのみ駐車正常と判定する判定手段と、を備えて構成した。
【0008】
かかる構成では、在車検出装置は、二輪車を検出すると在車検出信号を出力する。駐車した二輪車をロック装置でロックするとロック装置から施錠検出信号が発生する。判定手段は、在車検出信号と施錠検出信号が共に入力していれば駐車正常と判断し、それ以外の状態では異常と判断する。
【0009】
具体的には、請求項2のように、前記判定手段は、前記在車検出装置から在車検出信号が入力していない状態で前記ロック装置から施錠検出信号が入力するときに悪戯と判定して通報する構成とするとよい。この場合、請求項3のように、前記ロック装置は、前記判定手段が悪戯と判定したときにロックを非常解除するための非常解除手段を備える構成とすれば、悪戯によるロック状態を解除でき、駐車スペースを利用可能な状態にできるようになる。
【0010】
請求項4のように、前記ロック装置は、前記在車検出装置から在車検出信号が発生しているときにロック可能な構成とするとよい。
かかる構成では、在車検出装置から在車検出信号が発生していなければ、ロック装置のロックができないので、ロック装置の悪戯を抑制できるようになる。
【0011】
請求項5の発明では、各駐車スペースの在車検出装置の在車検出信号に基づいて駐車料金を算出し各駐車スペースの駐車料金精算を集中管理する料金精算装置を備え、該料金精算装置は、各駐車スペースの識別情報の入力により当該識別情報に対応する駐車スペースの料金精算処理を実行し、料金精算の完了により該当する駐車スペースのロック装置のロック解錠信号を出力する構成とした。
【0012】
かかる構成では、有料の二輪車駐車システムとすることができる。この場合、請求項6のように、前記料金精算装置が、前記在車検出装置から在車検出信号が入力してから所定時間経過後に課金処理を行う構成であるとき、前記判定手段は、前記在車検出装置から在車検出信号が入力してから前記所定時間経過しても前記ロック装置から施錠検出信号が入力しないときは不法駐車と判定して通報する構成とするとよい。
【0013】
請求項7のように、各駐車スペースに、在車/空車を表示する表示部を備える構成とするとよい。この場合、請求項8のように、前記表示部は、前記在車検出装置から在車検出信号が発生していないときに点灯して空車を示し、前記在車検出装置から在車検出信号が発生すると点滅動作し、前記ロック装置から施錠検出信号が発生すると消灯して在車を示す構成とするとよい。
【0014】
請求項9のように、前記ロック装置として、駐車する二輪車自体を拘束してロックする構成の第1ロック装置及び駐車スペースの入口を塞いで駐車する二輪車をロックする構成の第2ロック装置の少なくとも1つを備える構成とするとよい。
【0015】
請求項10のように、前記第1及び第2ロック装置を共に備えるときに、前記判定手段は、前記在車検出装置の在車検出信号と前記第1及び第2ロック装置の少なくとも一方の施錠検出信号が入力しているときに駐車正常と判定する構成とするとよい。
【0016】
前記在車検出装置は、具体的には請求項11のように、地上に固定したベース部材と、該ベース部材にスライド可能に載置されて駐車する二輪車の前輪から押圧力を受ける車輪受けと、一端が前記ベース部材に係止され他端が前記車輪受けに係止され前記押圧力により車輪受けがスライドすると伸張し前記押圧力がなくなると車輪受けを初期位置に弾性復帰させる弾性部材と、車輪受けの最大移動位置を規制する第1ストッパと、車輪受けの前記初期位置を規制する第2ストッパと、車輪受けが所定以上スライドしたことを検出して在車検出信号を出力するセンサ部と、を備える構成である。
【0017】
また、請求項12のように、前記在車検出装置は、地面上方の固定部分に上端部を回動可能に取付けたレバー部材と、地面に対して斜めとなる初期位置に前記レバー部材を弾性支持する弾性部材と、前記レバー部材の下端部に当該レバー部材に対して回動可能に取付けて駐車する二輪車の前輪から押圧力を受ける車輪受けと、該車輪受けに作用する前記押圧力によりレバー部材が前記弾性部材の弾性力に抗して回動したときにレバー部材の最大回動位置を規制するストッパと、前記レバー部材が所定以上回動したことを検出して在車検出信号を出力するセンサ部と、を備える構成でもよい。
【0018】
また、請求項13のように、前記在車検出装置は、地面に固定したベース部材と、地面と平行方向に回動可能なように前記ベース部材に取付け駐車する二輪車の前輪からの押圧力を受ける車輪受けと、二輪車の駐車方向に対して斜めとなる初期位置に前記車輪受けを弾性支持する弾性部材と、前記押圧力により車輪受けが前記弾性部材の弾性力に抗して回動したときに車輪受けの最大回動位置を規制するストッパと、前記車輪受けが所定以上回動したことを検出して在車検出信号を出力するセンサ部と、を備える構成でもよい。この場合、請求項14のように、前記ベース部材がストッパを兼ねる構成とするとよい。
【0019】
また、請求項15のように、前記在車検出装置は、地上に固定したベース部材と、二輪車の駐車方向に対して手前側の基端部を前記ベース部材に回動可能に取付け駐車する二輪車の前輪からの踏圧力を受けて先端部が下降する車輪受けと、該車輪受けが地面と斜めとなる初期位置に弾性支持する弾性部材と、前記踏圧力が作用して車輪受けが下降したとき二輪車の前輪が車輪受けを通り過ぎないよう前輪先端位置を規制するストッパと、前記車輪受けが所定以上下降したことを検出して在車検出信号を出力するセンサ部と、を備える構成でもよい。
【0020】
また、請求項16のように、前記在車検出装置は、互いに隣接する駐車スペースを仕切るため地面から所定高さ位置に設けられる梁部材に設備されて二輪車の金属部分を感知して在車検出信号を出力する金属センサとしてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る二輪車駐車システムの一実施形態の構成を示すブロック図であり、主にオートバイやスクータ等の二輪自動車を対象とする有料駐車場の場合を示す。
【0022】
図1において、本実施形態の二輪車駐車システムは、駐車場の例えば出入口近傍に設置される料金精算機1と、駐車場内に区画されて設けられた多数の駐車スペースA,B,・・・にそれぞれ設備されるロック装置2、在車検出装置3及び表示灯4と、例えば管理所等に設備する警報装置5とを備えて構成される。
【0023】
前記料金精算機1は、各駐車スペースA,B,・・・の駐車料金を集中管理すると共にロック装置2の悪戯及びロックせずに駐車する不正駐車を判定する機能を有するもので、その構成は、制御部11と、計時ユニット12と、料金表示部13と、投入金表示部14と、金銭処理ユニット15と、入力操作部16と、プリンタ17と、を含んで構成されている。
【0024】
制御部11は、CPU等の演算装置からなり、各駐車スペースA,B,・・・のロック装置2及び在車検出装置3からの各出力信号を受けて正常駐車、ロック装置の悪戯及び不正駐車をそれぞれ判定し判定結果に基づいて警報装置5の動作を制御する。また、制御部11は、ロック装置2、在車検出装置3、金銭処理ユニット15及び入力操作部16からの各信号を受け、計時ユニット12からの時刻データの読込み、料金表示部13や投入金表示部14の表示動作、プリンタ17の印刷動作等を制御して料金精算処理を実行すると共に、ロック装置2に対するロック解除信号の送信動作を行う。従って、制御部11が判定手段の機能を有する。
【0025】
計時ユニット12は現在時刻を計時するものであり、料金表示部13は制御部11で算出された駐車料金を表示するものであり、投入金表示部14は利用者が料金精算機1に投入した金額を表示するものである。
【0026】
金銭処理ユニット15は、料金精算時に紙幣や硬貨を受け付け金額データを制御部11に送信し、釣銭がある場合には釣銭の返却処理をするものである。
入力操作部16は、例えばテンキーや領収書発行ボタン等を備え、料金精算時等に利用者自身が利用した駐車スペースの識別番号をテンキーで入力操作したり、領収書発行ボタンで領収書発行を要求操作したりするものである。
【0027】
プリンタ17は、要求された領収書等を印刷し発行するものである。
尚、料金精算機1には、図示しないが従来同様に、料金精算機の操作手順や駐車場の利用規則等を利用者に音声案内する音声案内ユニット等が設けられる。また、例えばサービス券、プリペイドカード、定期券等が利用可能な駐車場には、カードリーダ・ライタが組込まれる。
【0028】
ロック装置2は、図2及び図3に示すように駐車する例えばオートバイ等の二輪車6をロックするためのもので、駐車スペースの列設方向に沿って適当な間隔を設けて立設した支柱24により支持した梁25に固定される装置本体21と、装置本体21に一端が固定され他端にロック部材23を有するチェーン22とを備える構成で、駐車する二輪車6自体をチェーン22で拘束してロックする第1ロック装置に相当するものである。ロック装置2のロック機構は、従来公知のもの(例えば実開平3−69587号公報等)で、チェーン22を二輪車6のハンドル等に巻き回してロック部材23を装置本体21に差し込むと、装置本体21内部の係止部材がロック部材23を係止してロックすると共に、装置本体21内部のスイッチがONして施錠検出信号を料金精算機1に送信する。また、料金精算機1からロック解錠信号を受信すると装置本体21内の駆動部が動作して前記係止部材を駆動してロック部材23の係止を外しロック部材23のロック状態を自動解除し、ロック部材23を装置本体21内部の弾性部材の付勢力で外に押し出すよう構成されている。更に、ロック装置2は、例えば実開平3−69587号公報等で公知の非常解除手段としての非常解錠用鍵を備える構成である。この非常解錠用鍵は、装置本体21の適所に設けられ、ロック部材23が悪戯により装置本体21に差し込まれてロックされた場合に、ロック部材23に対する係止部材の係止状態を鍵操作により解除可能な構成である。
【0029】
前記在車検出装置3は、各駐車スペースA,B,・・における二輪車6の有無を検出するもので、ベース部材31と、車輪受け32と、弾性部材としてのコイルバネ33と、第1ストッパ34と、第2ストッパ35と、センサ部36とを備えて構成され、各駐車スペースA,B,・・・に図2及び図3に示すように地上に固定されて設けられる。
【0030】
前記ベース部材31は、板金製で地上に固定されるもので、図4に示すように略コの字状で両側面下端部に鍔部31aを有する形状をなし、下面に前記コイルバネ33の一端を係止する係止ピン31bが植設されている。
【0031】
前記車輪受け32は、前記ベース部材31にスライド可能に載置され駐車する二輪車6の前輪から押圧力を受けるもので、板金製の上部部材32Aと下部部材32Bからなる。上部部材32Aは、駐車時に二輪車6の前輪が当接したときに押圧力を受ける前面壁32a(図4参照)、略三角形状の一対の側面壁32b,32b及び前輪を載せ易いように手前側端部を傾斜させた底面壁32cにより手前側及び上面開放の略箱状に形成されている(図2及び図4参照)。下部部材32Bは、図4に示すように略コの字状をなし前記底面壁32cと一体化され、側面内側にベース部材31の鍔部31a上面を輪転する車輪32dが回転自由に設けられている。更に、下部部材32Bには、車輪受け32の移動方向に沿ってベース部材31に形成された切欠部(図示せず)を貫通し前記コイルバネ33の他端を係止する係止ピン32e(図5参照)が植設されている。
【0032】
コイルバネ33は、前述のように一端がベース部材31の係止ピン31bに係止され他端が車輪受け32の下部部材32Bの係止ピン32eに係止され、二輪車6の前輪からの押圧力で車輪受け32がスライドすると伸張し押圧力がなくなると車輪受け32を初期位置に弾性復帰させるものである。
【0033】
第1ストッパ34は、車輪受け32の最大移動位置を規制するもので、図2に示すようにベース部材31の前方側に、車輪受け32の上部部材32Aの前面壁32aが当接可能なように設け、例えば地面にアンカーボルト等により固定する。
【0034】
第2ストッパ35は、車輪受け32の初期位置を規制するもので、図2及び図4に示すようにベース部材31の両側面に、車輪受け32の車輪32dが車輪受け32の初期位置で当接するよう固定されたピン部材からなる。尚、ベース部材31のいずれか一方の側面に設けてもよい。
【0035】
センサ部36は、車輪受け32が所定以上スライドしたことを検出して在車検出信号を出力するもので、例えば図2の破線で示すようにベース部材31の側面外側に取付けられ、車輪受け32の下部部材32Bの近接を検出してONとなる近接スイッチである。尚、センサ部36として、マイクロスイッチや光センサを用いて車輪受け32を検出するようにしてもよい。
【0036】
前記表示灯4は、駐車スペースA,B,・・の在車/空車を表示するもので、例えば図2及び図3に示すように、各駐車スペースA,B,・・の入口側の隣接駐車スペースとの境界に植設した支柱7上端部に設けられ、ロック装置2及び在車検出装置3と電気的に接続され在車検出装置3から在車検出信号が入力しないときに点灯して空車を示し、在車検出装置3から在車検出信号が入力すると点滅動作し、点滅動作中にロック装置2から施錠検出信号が入力すると消灯して在車を示す構成である。表示灯4は横からも視認し易いように図2に示すように表示部分を支柱7の表面から突出させるようにしている。尚、図3に示すように、互いに隣接する支柱7間にチェーン8を掛け渡して駐車スペース入口空間を塞ぐようにするとよい。図中、9は、空車時にチェーン8を掛けるチェーンフックである。また、図中の支柱7、梁25及び装置本体21に書かれた数字が各駐車スペースの識別番号である。
【0037】
警報装置5は、例えば管理所等に設備されて悪戯や不正駐車があったときに料金精算機1からの警報信号により係員に悪戯や不正駐車のあった駐車スペースを通報するためのものであり、例えば警報音を発生するスピーカ、ブザー、悪戯や不正駐車を表示する表示装置、或いは、音声で通報する音声発生装置等が考えられ、係員に悪戯や不正駐車のあった駐車スペースを通報できるものであればどのようなものでもよい。
【0038】
次に、在車検出装置3の動作と第1実施形態の二輪車駐車システムの駐車管理動作について説明する。
まず、在車検出装置3の動作について説明する。
【0039】
二輪車6が存在しないときは、コイルバネ33の弾性付勢力により図5の実線で示す初期位置に車輪受け32が保持されている。この状態では、センサ部36は車輪受け32を検出せず在車検出信号は発生しない。利用者が駐車スペースの入口側から二輪車6を進入させ図5中の矢印Xの方向に移動させて車輪受け32の上部部材32A上に前輪を乗り上げ、更に、前面壁32aに前輪を押し当てて車輪受け32を押す。これにより、車輪受け32がベース部材31に沿ってコイルバネ33の弾性力に抗してスライドし、センサ部36の位置に車輪受け32の先端部が到達するとセンサ部36から在車検出信号が発生する。利用者は図5の鎖線で示すように車輪受け32の前面壁32aが第1ストッパ34に当接するまで車輪受け32を押す。その後、二輪車6をスタンドで駐車状態にする際に二輪車6は後ろに移動(図5中右方向)し、コイルバネ33の弾性力で車輪受け32も追従して図2に示すように第1ストッパ34から離れた位置まで後退するが、図5に示すように、車輪受け32が初期位置から移動すると直ちに車輪受け32を検出できる位置にセンサ部36を配置しているので、センサ部36の車輪受け検出範囲が図5に示すように広く、車輪受け32が後退してもそのまま在車検出信号が継続して出力されるので、図2の駐車状態において在車検出信号が継続して在車を示す。
【0040】
二輪車6を後退させて車輪受け32の上部部材32Aから降ろし、二輪車6を駐車スペースから退出させると、上部部材32Aはコイルバネ33の弾性力により図5中右方向にスライドし、車輪32dが第2ストッパ35に当接して車輪受け32の移動が規制され、車輪受け32は初期位置に戻り待機状態となり次の駐車時の在車検出動作に備える。
【0041】
次に、図6のフローチャートを参照して本実施形態の二輪車駐車システムにおける料金精算機1の制御部11による駐車管理制御について説明する。
ステップ1(図中S1で示し、以下同様とする)では、在車検出装置3から在車検出信号が入力したか否かを判定する。YESの場合はステップ2に進み、NOの場合は後述するステップ11に進む。この際、表示灯4は、在車検出装置3から在車検出信号がなく空車状態の時は点灯して空車を示している。在車検出装置3から在車検出信号が発生すると点滅して利用者に対して二輪車6のロック動作を促す。尚、ロック装置2等に表示部を設け、在車検出装置3の在車検出信号を受けてロック装置2の表示部にロックを促す表示をさせるよう構成してもよい。
【0042】
ステップ2では、計時ユニット12の現在時刻データに基づいて予め設定した所定時間としての退車猶予時間(例えば1分から2分)の計時を開始する。ここで、退車猶予時間とは、二輪車を駐車スペースに駐車した後、駐車を取りやめるような場合に課金しないようにするための時間である。
【0043】
ステップ3では、ロック装置2から施錠検出信号が入力したか否かを判定する。YESの場合は正常駐車と判断してステップ4、5を飛び越してステップ6に進む。NOの場合はステップ4に進み、退車猶予時間が経過したか否かを判定し、経過するまでステップ3の判定動作を行う。退車猶予時間が経過するまでロック装置2から施錠検出信号が入力せず、ステップ4の判定がYESとなった場合はステップ5に進み、不正駐車の警報出力を警報装置5に出力する。即ち、利用者が二輪車6をロックせずに駐車したことを警報装置5で係員に通報する。尚、この際に不正駐車の通報と共にその駐車スペースの識別番号も通報する構成であることは言うまでもない。これにより、係員は直ちに不正駐車のあった駐車スペースに出向き、ロック装置2で二輪車6をロックする。
【0044】
ステップ3の判定がYESとなりロック装置2から施錠検出信号が入力するか或いはステップ5で不正駐車の警報出力を発生した場合は、ステップ6に進み、駐車時間の計測を開始する。
【0045】
ステップ7では、入力操作部16から図3に示す例えば「333」等の識別番号が入力され、金銭処理ユニット15金銭が投入されたか否かを判定する。判定がYESのときはステップ8に進み、精算処理を実行する。
【0046】
ステップ8では、精算が完了したか否かが判定され、完了すればステップ10でロック解錠信号をロック装置2に送信する。これにより、ロック装置2のロックが解錠され、利用者は駐車中の二輪車を駐車スペースから取り出すことができる。
【0047】
一方、ステップ1でNOと判定された場合は、ステップ11で施錠検出信号が入力したか否かが判定され、判定がYESとなった場合、即ち、駐車スペースが空車状態でロック装置2がロック状態となった場合は、ロック装置2の悪戯と判断してステップ12で悪戯警報出力を警報装置5に送信して係員にロック装置2の悪戯があった駐車スペースを通報する。これにより、係員は直ちに悪戯のあった駐車スペースに出向き、非常解錠用鍵でロック装置2のロックを解錠し、その駐車スペースを利用可能な状態とする。尚、料金精算機1からロック解錠信号をロック装置2に送信して悪戯のあった駐車スペースに出向いた係員がロック部材23を外せるようにしてもよい。
【0048】
以上のように本実施形態によれば、在車検出装置3から在車検出信号が発生していない状態でロック装置2から施錠検出信号が発生した場合や、在車検出装置3から在車検出信号が発生した後、退車猶予時間内にロック装置2から施錠検出信号が発生しない場合には、悪戯や不正駐車を係員に直ちに通報するので、ロック装置2の悪戯や不正駐車のあった駐車スペースに係員が直ちに出向くことができ、悪戯や不正駐車の抑制効果が高く、これら悪戯や不正駐車を低減できる。
【0049】
尚、上記実施形態では、ロック装置2として、駐車する二輪車6自体を拘束してロックする構成のものを示したが、図3に示すように、チェーン8で駐車スペースの入口を塞いで駐車する二輪車6をロックする構成の第2ロック装置に相当するロック装置としてもよい。この場合、図3に示す支柱7上端部にロック装置2の装置本体21と同様の構成の装置本体を内蔵するか、或いは、図7に示すように、支柱7の上端部に支柱7と別体で表示灯4を組込んだロックユニット21′を組付けるかすると共に、チェーン8の一端側にロック部材23を設け、ロック部材23を支柱7上端部の装置本体やロックユニット21′に挿入してロックすることで、駐車する二輪車6の退室を阻止するようになる。
【0050】
また、駐車する二輪車自体を拘束してロックするロック装置2と駐車スペースの入口を塞いで駐車する二輪車をロックする第2ロック装置の両方を設備するようにしてもよい。この場合は、在車検出装置3が在車を検出している状態で、少なくとも一方のロック装置から料金精算機1側に施錠検出信号が入力すれば、正常駐車と判断すればよい。
【0051】
更に、ロック部材挿入孔部分にシャッタを設け、在車検出装置3から在車検出信号が入力したときにシャッタを開駆動してロック部材23の挿入を可能とする構成のロック装置とすれば、ロック装置の悪戯防止効果を高められる。
【0052】
次に、在車検出装置の別の構成例について説明する。
図8及び図9に示す在車検出装置40は、レバー部材41と、弾性部材としてのコイルバネ42と、車輪受け43と、ストッパ44と、センサ部45とを備えて構成される。
【0053】
前記レバー部材41は、図9に示すように支柱24で支持したロック装置固定用の梁25下部に固定したコの字状のブラケット46に軸受47を介して回転自在に軸支された回転軸48の各端部に固定された一対の板状部材41A,41Bで構成され、図8の矢印方向に回動可能な構成である。また、一方の板状部材41Aの上端部は、梁25の内部まで延設され、センサ部45がこの延設部を検出することで在車検出信号が発生する。
【0054】
コイルバネ42は、図8の実線で示すように地面に対して斜めとなる初期位置にレバー部材41を弾性支持するもので、前記回転軸48の各端部周囲に装着された一対のコイルバネ42A,42Bからなり、各コイルバネ42A,42Bの一端はブラケット46側に係止され、他端が各板状部材41A,41Bにそれぞれ係止されている。
【0055】
車輪受け43は、駐車する二輪車6の前輪から押圧力を受けてレバー部材41を回動させるもので、図8に示すように板状部材の両端をレバー部材41の下端部に固定した軸部49に回動可能に取付けて構成される。
【0056】
前記ストッパ44は、車輪受け43に作用する押圧力でレバー部材41がコイルバネ42A,42Bの弾性力に抗して回動したときにレバー部材41の最大回動位置(図8に鎖線で示すようにレバー部材41が略垂直となる位置)を規制するもので、図8に示すように梁25の略下方の地上のアンカーボルト等で固定される。尚、ストッパ44の幅は板状部材41A,41B間の幅より狭く、レバー部材41が図8の鎖線で示す垂直状態にあるときは板状部材41A,41Bの間にストッパ44が位置するようになっている。
【0057】
センサ部45は、レバー部材41が回動し前述のように一方の板状部材41Aの延設部が図8に示した検出範囲に位置するとき、在車検出信号が発生するもので、例えば近接スイッチ、マイクロスイッチ或いは光センサを用いることができる。
【0058】
尚、図8中、26は、隣接する駐車スペースを仕切る梁である。
次に、図8及び図9に示す在車検出装置40の動作について説明する。
二輪車6が存在しないときは、コイルバネ42A,42Bの弾性付勢力により図8の実線で示す斜め状態の初期位置にレバー部材41が位置している。この状態では、一方の板状部材41Aの延設部は図8の検出範囲外に存在しセンサ部45は在車検出信号を発生しない。利用者が駐車スペースの入口側から二輪車6を進入させて車輪受け43に前輪を押し当てて車輪受け43を押すと、レバー部材41がコイルバネ42A,42Bの弾性力に抗して回転軸48を中心に図8中時計方向に回動し、板状部材41Aの延設部が図8の検出範囲内に達すると、センサ部45から在車検出信号が発生する。利用者はレバー部材41が図8の鎖線で示す垂直状態となるまで車輪受け43を押す。その後、二輪車6をスタンドで駐車状態にする際に二輪車6は後ろに移動(図8中右方向)し、コイルバネ42A,42Bの弾性力でレバー部材41も追従して図8中半時計方向に回動するが、延設部が検出範囲内に存在する限り、センサ部45はそのまま在車検出信号を継続して出力するので、二輪車6が駐車スペースに存在することを検出できる。
【0059】
二輪車6を退室させるため後退させ車輪受け43に対する押圧力がなくなると、レバー部材41はコイルバネ42の弾性力により図8中回転軸48を中心に半時計方向に回動し、斜めの初期位置に戻り待機状態となり、次の駐車時の在車検出動作に備える。
【0060】
次に、図10及び図11に別の在車検出装置の構成例を示す。
図10及び図11に示す在車検出装置50は、ストッパを兼ねるベース部材51と、車輪受け52と、弾性部材としてのコイルバネ53と、センサ部54とを備えて構成される。
【0061】
前記ベース部材51は、図11に示すように梁25の下方の地面にアンカーボルト等により固定され、図10に示すように凹部51Aを有すると共に、車輪受け52を軸支する回転軸55が地面に対して垂直方向に取付けられている。このベース部材51は、車輪受け52がコイルバネ53の弾性力に抗して回動し凹部51Aの壁面に当接することで車輪受け52の最大回動位置(図中実線で示す)を規制する構成であり、ストッパを兼ねる。
【0062】
車輪受け52は、駐車する二輪車6の前輪から押圧力を受けて回動するもので、四角い板材の3つの端縁を同一方向に折り曲げた形状をなし、折り曲げない端縁をベース部材51の回転軸55に回動可能に取付けることにより、地面と平行方向に回動可能なようにベース部材51に取付けられている。
【0063】
コイルバネ53は、図中鎖線で示す二輪車6の駐車方向に対して斜めとなる初期位置に車輪受け52を弾性支持するもので、図10に示すようにベース部材51の回転軸55周囲に取付けられて一端がベース部材51に係止され、他端が車輪受け52側に係止されている。
【0064】
センサ部54は、車輪受け52が初期位置から回動し図10に示す検出範囲内に位置するときに在車検出信号を発生するもので、車輪受け52の裏側に取付けられる。尚、センサ部54としては、例えば近接スイッチ、マイクロスイッチ或いは光センサを用いることができる。
【0065】
次に、図10及び図11に示す在車検出装置50の動作について説明する。
二輪車6が存在しないときは、コイルバネ53の弾性付勢力により図中の鎖線で示す初期位置に車輪受け52が位置している。この状態では、車輪受け52に設けたセンサ部54がベース部材51から離れており図10の検出範囲外に存在するので、センサ部45は在車検出信号を発生しない。利用者が駐車スペースの入口側から二輪車6を進入させて車輪受け52に前輪を押し当て車輪受け52を押すと、車輪受け52がコイルバネ53の弾性力に抗して回転軸55回りに図10中時計方向に回動する。車輪受け52が図10の検出範囲内に達すると、センサ部54から在車検出信号が発生する。利用者は車輪受け52が図中の実線で示すようにベース部材51の凹部51Aの壁面に当接する位置まで車輪受け52を押す。その後、二輪車6をスタンドで駐車状態にする際に二輪車6は後ろに移動し、コイルバネ53の弾性力で車輪受け52も追従して図10中半時計方向に回動するが、図10の検出範囲内にセンサ部54が存在する限り、センサ部54はそのまま在車検出信号を継続して出力するので、二輪車6が駐車スペースに存在することを検出できる。
【0066】
二輪車6を退室させるため後退させ車輪受け52に対する押圧力がなくなると、車輪受け52はコイルバネ53の弾性力により図10中回転軸55を中心に半時計方向に回動し、鎖線で示す斜め状態の初期位置に戻り待機状態となり、次の駐車時の在車検出動作に備える。
【0067】
次に、図12及び図13に別の在車検出装置の構成例を示す。
図12及び図13に示す在車検出装置60は、ベース部材61と、車輪受け62と、弾性部材としてのコイルバネ63と、ストッパ64と、センサ部65とを備えて構成される。
【0068】
前記ベース部材61は、両側部に上側に突出した互いに平行な突設部61A,61Bを有する形状をなし、地面に固定されている。
車輪受け62は、四角い板状部材の両側部を地面側に折り曲げた形状をなし、二輪車6の駐車方向に対して手前側の両側基端部をベース部材61の突設部61A,61B間にピン66を介して回動可能に取付け、二輪車6の前輪からの踏圧力を受けて先端部が下降する構成である。
【0069】
コイルバネ63は、一端がベース部材61に固定され他端が車輪受け62の先端部裏側に固定され、車輪受け62が地面に対してと斜めとなる図13の実線で示す初期位置に車輪受け62を弾性支持するものである。
【0070】
ストッパ64は、二輪車6の前輪からの踏圧力により車輪受け62が下降したとき二輪車6の前輪が車輪受け62を通り過ぎないよう前輪先端位置を規制するもので、ベース部材61の前方所定位置において地面にアンカーボルト等で固定される。
【0071】
センサ部65は、車輪受け62が初期位置から回動し図13の実線で示すように地面と略平行となる位置に達したときに在車検出信号を発生するもので、ベース部材61の例えば突設部61A側に取付けられる。尚、センサ部65としては、例えば近接スイッチ、マイクロスイッチ或いは光センサを用いることができる。
【0072】
次に、図12及び図13に示す在車検出装置60の動作について説明する。
二輪車6が存在しないときは、コイルバネ63の弾性付勢力により図13の実線で示すように斜め状態の初期位置に車輪受け62が保持されている。この状態では、車輪受け62はセンサ部65から離れた位置にあり、センサ部65から在車検出信号が発生しない。利用者が駐車スペースの入口側から二輪車6を進入させて車輪受け62に前輪を乗り上げ、更に前輪がストッパ64に当接する位置まで二輪車を移動させる。車輪受け62は、二輪車6の重みによりコイルバネ63の弾性力に抗してピン66を中心に図13中下方向に回動し、図13の鎖線で示す位置まで降下する。これにより、センサ部65が車輪受け62を検出し、センサ部65から在車検出信号が発生する。その後、二輪車6をスタンドで駐車状態にする際に二輪車6は後ろに移動(図12中右方向)するが、前輪が車輪受け62上にある限り、車輪受け62は二輪車6の重量でそのままの位置(図13の鎖線で示す位置)に留まるので、在車検出信号が継続して出力される。
【0073】
二輪車6を後退させて車輪受け62から降ろして二輪車6を駐車スペースから退出させると、車輪受け62はコイルバネ63の弾性力により図13の実線で示す斜めの状態の初期位置に戻り、待機状態となって次の駐車時の在車検出動作に備える。
【0074】
次に、図14及び図15に別の在車検出装置の構成例を示す。
図14及び図15に示す在車検出装置は、二輪車の金属部分を感知する金属センサ70を用いたもので、互いに隣接する駐車スペースを仕切るよう地上から所定の高さに設けた梁26に設備する。
【0075】
金属センサ70は、実開昭63−107082号公報等で公知のもので、送信コイル70Aと受信コイル70Bを備え、送信コイル70Aと受信コイル70Bの結合度の変化から駐車二輪車6の有無を検出するものである。尚、図では各梁26について1つだけ金属センサ70を示したが、各梁26には両側の駐車スペースの二輪車を検出するために2つの金属センサ70を収納する。
【0076】
この金属センサ70による二輪車検出動作は、送信コイル70Aから図14中鎖線で示すように磁界を常時発生させ、受信コイル70Bで受信する。この状態で、二輪車6が駐車スペースに進入すると、二輪車6の金属部分により磁界が変化して受信コイル70Bの受信レベルが変化して送信コイル70Aと受信コイル70Bの結合度が変化する。この変化を検出して二輪車6の在車を検出する。
【0077】
二輪車6が駐車スペースから退出すると、送信コイル70Aと受信コイル70Bの結合度が通常の初期レベルになり、待機状態となる。
二輪車6の場合、自動車に比較して金属部分が車体の上部部分に多いため、この種の金属センサ70により二輪車6を安定に検出するためには、地上からある程度の高さ位置に金属センサ70を取付ける必要がある。このため、本実施形態では、隣接する駐車スペースを仕切るための梁26に設備してある。
【0078】
本実施形態では、1つの駐車スペースに対して両側の梁に金属センサ70を設備する構成としたが、駐車スペースの幅が狭ければ、1つの駐車スペースに対していずれか一方の梁26に金属センサ70を設けても十分安定して二輪車6の存在を検出できる。
【0079】
尚、本発明の二輪車駐車システムは、有料の二輪車駐車場に限らず、登録等により無料で駐車可能な二輪車駐車場にも適用できることは言うまでもない。例えば登録者に固有のIDを発行し、IDの入力によりロックを解錠できるようにする等の方法を採用すればよい。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、在車検出信号と施錠検出信号が共に入力状態にあるときのみ正常な駐車と判断し、その他の場合にはロックせずに駐車する不正駐車やロック装置の悪戯と判断して通報するよう構成したので、不正駐車や悪戯を早期に発見でき、ロック装置の悪戯や不正駐車を抑制できる。また、無断で駐車スペースを利用する行為を抑制できるので、有料の二輪車駐車場に適用することで、無断駐車を抑制して採算性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る二輪車駐車システムの一実施形態の構成を示すブロック図
【図2】駐車スペース側方から見た二輪車駐車状態を示す図
【図3】駐車スペース入口側から見た二輪車駐車状態を示す図
【図4】在車検出装置の構成を説明するための説明図
【図5】在車検出装置の動作説明図
【図6】二輪車駐車システムの制御動作を説明するフローチャート
【図7】ロック装置を支柱に取付ける場合の別の構成例を示す図
【図8】在車検出装置の別の構成例を示す図
【図9】図8の在車検出装置におけるレバー部材取付け状態の説明図
【図10】在車検出装置の別の構成例を示す上面図
【図11】図10の在車検出装置の側面図
【図12】在車検出装置の別の構成例を示す図
【図13】図12の在車検出装置の動作説明図
【図14】在車検出装置の別の構成例を示す図
【図15】図14の在車検出装置の取付け位置の説明図
【符号の説明】
1 料金精算機
2 ロック装置
3、40,50,60 在車検出装置
4 表示灯
5 警報装置
6 二輪車
70 金属センサ(在車検出装置)
Claims (16)
- 各駐車スペースに設けられて二輪車の有無を検出する在車検出装置と、
各駐車スペースに設けられて二輪車をロックするためのロック装置と、
同一駐車スペースの前記在車検出装置及び前記ロック装置から在車を示す在車検出信号及びロック状態を示す施錠検出信号が共に入力しているときのみ駐車正常と判定する判定手段と、
を備えて構成したことを特徴とする二輪車駐車システム。 - 前記判定手段は、前記在車検出装置から在車検出信号が入力していない状態で前記ロック装置から施錠検出信号が入力するときに悪戯と判定して通報する構成である請求項1に記載の二輪車駐車システム。
- 前記ロック装置は、前記判定手段が悪戯と判定したときにロックを非常解除するための非常解除手段を備える構成である請求項2に記載の二輪車駐車システム。
- 前記ロック装置は、前記在車検出装置から在車検出信号が発生しているときにロック可能な構成である請求項1〜3のいずれか1つに記載の二輪車駐車システム。
- 各駐車スペースの在車検出装置の在車検出信号に基づいて駐車料金を算出し各駐車スペースの駐車料金精算を集中管理する料金精算装置を備え、該料金精算装置は、各駐車スペースの識別情報の入力により当該識別情報に対応する駐車スペースの料金精算処理を実行し、料金精算の完了により該当する駐車スペースのロック装置のロック解錠信号を出力する構成である請求項1〜4のいずれか1つに記載の二輪車駐車システム。
- 前記料金精算装置が、前記在車検出装置から在車検出信号が入力してから所定時間経過後に課金処理を行う構成であるとき、前記判定手段は、前記在車検出装置から在車検出信号が入力してから前記所定時間経過しても前記ロック装置から施錠検出信号が入力しないときは不法駐車と判定して通報する構成である請求項5に記載の二輪車駐車システム。
- 各駐車スペースに、在車/空車を表示する表示部を備える請求項1〜6のいずれか1つに記載の二輪車駐車システム。
- 前記表示部は、前記在車検出装置から在車検出信号が発生していないときに点灯して空車を示し、前記在車検出装置から在車検出信号が発生すると点滅動作し、前記ロック装置から施錠検出信号が発生すると消灯して在車を示す構成である請求項7に記載の二輪車駐車システム。
- 前記ロック装置として、駐車する二輪車自体を拘束してロックする構成の第1ロック装置及び駐車スペースの入口を塞いで駐車する二輪車をロックする構成の第2ロック装置の少なくとも1つを備える構成である請求項1〜8のいずれか1つに記載の二輪車駐車システム。
- 前記第1及び第2ロック装置を共に備えるときに、前記判定手段は、前記在車検出装置の在車検出信号と前記第1及び第2ロック装置の少なくとも一方の施錠検出信号が入力しているときに駐車正常と判定する構成である請求項9に記載の二輪車駐車システム。
- 前記在車検出装置は、地上に固定したベース部材と、該ベース部材にスライド可能に載置されて駐車する二輪車の前輪から押圧力を受ける車輪受けと、一端が前記ベース部材に係止され他端が前記車輪受けに係止され前記押圧力により車輪受けがスライドすると伸張し前記押圧力がなくなると車輪受けを初期位置に弾性復帰させる弾性部材と、車輪受けの最大移動位置を規制する第1ストッパと、車輪受けの前記初期位置を規制する第2ストッパと、車輪受けが所定以上スライドしたことを検出して在車検出信号を出力するセンサ部と、を備える構成である請求項1〜10のいずれか1つに記載の二輪車駐車システム。
- 前記在車検出装置は、地面上方の固定部分に上端部を回動可能に取付けたレバー部材と、地面に対して斜めとなる初期位置に前記レバー部材を弾性支持する弾性部材と、前記レバー部材の下端部に当該レバー部材に対して回動可能に取付けて駐車する二輪車の前輪から押圧力を受ける車輪受けと、該車輪受けに作用する前記押圧力によりレバー部材が前記弾性部材の弾性力に抗して回動したときにレバー部材の最大回動位置を規制するストッパと、前記レバー部材が所定以上回動したことを検出して在車検出信号を出力するセンサ部と、を備える構成である請求項1〜10のいずれか1つに記載の二輪車駐車システム。
- 前記在車検出装置は、地面に固定したベース部材と、地面と平行方向に回動可能なように前記ベース部材に取付け駐車する二輪車の前輪からの押圧力を受ける車輪受けと、二輪車の駐車方向に対して斜めとなる初期位置に前記車輪受けを弾性支持する弾性部材と、前記押圧力により車輪受けが前記弾性部材の弾性力に抗して回動したときに車輪受けの最大回動位置を規制するストッパと、前記車輪受けが所定以上回動したことを検出して在車検出信号を出力するセンサ部と、を備える構成である請求項1〜10のいずれか1つに記載の二輪車駐車システム。
- 前記ベース部材がストッパを兼ねる構成である請求項13に記載の二輪車駐車システム。
- 前記在車検出装置は、地上に固定したベース部材と、二輪車の駐車方向に対して手前側の基端部を前記ベース部材に回動可能に取付け駐車する二輪車の前輪からの踏圧力を受けて先端部が下降する車輪受けと、該車輪受けが地面と斜めとなる初期位置に弾性支持する弾性部材と、前記踏圧力が作用して車輪受けが下降したとき二輪車の前輪が車輪受けを通り過ぎないよう前輪先端位置を規制するストッパと、前記車輪受けが所定以上下降したことを検出して在車検出信号を出力するセンサ部と、を備える構成である請求項1〜10のいずれか1つに記載の二輪車駐車システム。
- 前記在車検出装置は、互いに隣接する駐車スペースを仕切るため地面から所定高さ位置に設けられる梁部材に設備されて二輪車の金属部分を感知して在車検出信号を出力する金属センサである請求項1〜10のいずれか1つに記載の二輪車駐車システム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2003
- 2003-04-07 JP JP2003102968A patent/JP2004308235A/ja active Pending
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