JP2008030734A - 駐輪装置 - Google Patents

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Isao Goshima
庸 五島
Keiji Tai
敬二 袋
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Abstract

【課題】車輪のサイズに依存せず、車輪を保持可能な駐輪装置を提供すること。
【解決手段】ホイール(A1a)と前記ホイール(A1a)の外周面に支持されたタイヤ(A1b)とからなる車輪(A1)の両側面に配置された一対の挟持部材(6,21)と、前記一対の挟持部材(6,21)の少なくとも一方の前記挟持部材(21)を、前記タイヤ(A1b)の両側面を挟持して前記車輪(A1)の回転を妨げる挟持位置と、前記車輪(A1)から離隔した離隔位置との間でスライド移動させる挟持部材移動装置(31)と、を備えた駐輪装置(1)。
【選択図】図1

Description

本発明は、車輪を保持して駐輪するための駐輪装置に関し、特に、自動二輪車や原動機付自転車、自転車等の車両の車輪を保持する駐輪装置に関する。
従来から交通機関の駅や公共施設、大規模小売店等には、自転車や自動二輪等の二輪車を駐車するための駐輪場が確保されている。このような駐輪場では、単純に駐輪スペースを確保しておくだけでは、駐輪された二輪車が雑然と配置され、効率よく十分な台数の二輪車が駐輪できない場合もあると共に、防盗性も悪い。整然と駐車し且つ防盗性も高めるため、無料、有料を問わず、二輪車を保持する駐輪装置を備えた駐輪場も見かけられる。
このような駐輪装置に関する技術として、下記の従来技術(J01),(J02)が従来公知である。
(J01)特許文献1(特開2006−69289号公報)、特許文献2(特開2005−82123号公報)、特許文献3(特開2006−62517号公報)記載の技術
特許文献1〜3には、二輪車の片輪(主として前輪)をU字型の溝形状の保持部材で保持する駐輪装置が記載されている。
(J02)特許文献4(特開2006−56396号公報)、特許文献5(特開2003−191876号公報)、特許文献6(特開2004−237782号公報)、特許文献7(特開2006−9346号公報)記載の技術
特許文献4〜7には、対向する一対の逆L字形の鉤爪状の保持部材を有し、通常時は一対の鉤爪が開放された状態に保持され、車輪進入時には一対の鉤爪が、車輪のスポークの間を通過して閉じて、車輪のタイヤおよびリムを挟み込んだ状態で車輪を保持する駐輪装置が記載されている。
特開2006−69289号公報 特開2005−82123号公報 特開2006−62517号公報 特開2006−56396号公報 特開2003−191876号公報 特開2004−237782号公報 特開2006−9346号公報
(従来技術の問題点)
前記従来技術(J01)では、U字型の溝形状の保持部材を使用するため、タイヤ幅がU字型の溝に収まる車輪を有する二輪車しか駐車できない問題がある。したがって、タイヤ幅がほとんど同様の一般的な自転車に対応してU字溝の幅が作成されていることが多く、それよりも大きなタイヤ幅の二輪車は、駐車することができなかったり、タイヤ幅が小さい場合は駐輪しても姿勢が不安定になりやすい問題があった。
前記従来技術(J02)では、鉤爪状の保持部材を使用しているので、鉤爪が開閉する範囲のサイズのタイヤ幅の二輪車しか駐車できない問題がある。また、従来技術(J02)では、鉤爪の位置がホイールのスポークの位置と一致しないようにする必要があるが、二輪車の車種によりスポークの数や太さ、間隔等が異なる場合があり、対応できない車種もあるという問題があった。
近年、路上駐車、違法駐車の取り締まりに対して社会的関心が高まっており、駐車場を確保することが社会的に要請されているが、自動二輪車の駐輪場を確保することも必要になってきている。しかしながら、二輪車が駐輪できる有料駐輪場(いわゆる、コインパーキング)は、まだまだ少ない現状がある。前記従来技術(J01)、(J02)を利用することも考えられるが、原動機付き自転車や中型自動二輪、大型自動二輪等、車種により車輪の径やタイヤ幅、リムの厚さ、スポークの位置及び大きさ、車輪の泥よけや車体との位置関係が一定ではなく、上記従来技術(J01)、(J02)では、様々な車種に対応することが困難であるという問題がある。
本発明は、前述の事情に鑑み、次の記載内容(O01)を技術的課題とする。
(O01)車輪のサイズに依存せず、車輪を保持可能な駐輪装置を提供すること。
(本発明)
(第1発明)
前記技術的課題を解決するために、第1発明の駐輪装置は、
ホイールと前記ホイールの外周面に支持されたタイヤとからなる車輪の両側面に配置された一対の挟持部材と、
前記一対の挟持部材の少なくとも一方の前記挟持部材を、前記タイヤの両側面を挟持して前記車輪の回転を妨げる挟持位置と、前記車輪から離隔した離隔位置との間でスライド移動させる挟持部材移動装置と、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の駐輪装置では、ホイールと前記ホイールの外周面に支持されたタイヤとからなる車輪の両側面には、一対の挟持部材が配置されている。挟持部材移動装置は、前記一対の挟持部材の少なくとも一方の前記挟持部材を、前記タイヤの両側面を挟持して前記車輪の回転を妨げる挟持位置と、前記車輪から離隔した離隔位置との間でスライド移動させる。
したがって、第1発明の駐輪装置は、挟持部材をスライド移動させて、離隔位置と挟持位置との移動して、車輪のタイヤの側面を保持するので、車輪のサイズに依存せず、車輪を保持可能な駐輪装置を提供することができる。
(第1発明の形態1)
第1発明の形態1の駐輪装置は、前記第1発明において、
駐輪装置への進入方向に前端部で前記タイヤを挟持する前側挟持部と、前記タイヤの鉛直方向下部を挟持する下側挟持部と、を有する前記挟持部材、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態1の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態1の駐輪装置では、挟持部材の前側挟持部は、駐輪装置への進入方向に前端部で前記タイヤを挟持する。また、挟持部材の下側挟持部は、前記タイヤの鉛直方向下部を挟持する。したがって、タイヤの泥はねや機体等に干渉しにくく、多くの車輪を保持可能な駐輪装置を提供することができる。
(第1発明の形態2)
第1発明の形態2の駐輪装置は、前記第1発明または第1発明の形態1において、
前記タイヤとの接触部に弾性のある接触部材を配置した前記挟持部材、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態2の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態2の駐輪装置では、前記挟持部材は、前記タイヤとの接触部に弾性のある接触部材を配置しているので、接触部分でタイヤが破損等することを低減できる。
(第1発明の形態3)
第1発明の形態3の駐輪装置は、前記第1発明の形態2において、
前記挟持部材から車輪側に向けて突出する複数の突起状接触部を有する前記接触部材、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態3の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態3の駐輪装置では、前記接触部材は、前記挟持部材から車輪側に向けて突出する複数の突起状接触部を有する。
(第1発明の形態4)
第1発明の形態4の駐輪装置は、第1発明の形態3において、
前記突起状接触部の前記駐輪装置への進入方向の前側から後方に延びる前側溝と、前記前側溝の後端部から突起状接触部の基端部側に延びる外側溝と、が形成された前記突起状接触部を有する前記接触部材、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態4の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態4の駐輪装置では、前記接触部材の突起状接触部には、前記突起状接触部の前記駐輪装置への進入方向の前側から後方に延びる前側溝と、前記前側溝の後端部から突起状接触部の基端部側に延びる外側溝と、が形成されている。したがって、車輪を進入方向の逆方向に移動させようとすると、すなわち、挟持された状態で車輪を抜こうとすると、車輪を挟持する力が作用するので、車輪の移動抵抗となり、移動が妨げられる。この結果、更に確実に車輪を保持することができる。
(第1発明の形態5)
第1発明の形態5の駐輪装置は、前記第1発明および第1発明の形態1〜4のいずれかにおいて、
前記車輪の下面を支持し且つ、前記駐輪装置への進入方向の後端側から前端側に向かって下降するように傾斜する車輪支持面を有する下面支持部材、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態5の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態5の駐輪装置では、前記車輪の下面を支持する下面支持部材は、前記駐輪装置への進入方向の後端側から前端側に向かって下降するように傾斜する車輪支持面を有する。したがって、重力を利用して車輪を進入方向前方に容易に移動させることができ、駐輪装置への進入を容易に行うことができる。
(第1発明の形態6)
第1発明の形態6の駐輪装置は、前記第1発明の形態5において、
前記駐輪装置への進入方向の後部で前記下面支持部材に設けられた乗り越え部、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態6の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態6の駐輪装置では、前記駐輪装置への進入方向の後部で前記下面支持部材には、乗り越え部が設けられている。したがって、駐輪装置から車輪を離脱する際に乗り越え部を乗り越えないといけないので、誤って車輪が駐輪装置から離脱することを防止でき、防盗性も高めることができる。
(第1発明の形態7)
第1発明の形態7の駐輪装置は、前記第1発明の形態6において、
前記駐輪装置に前記車輪が進入した状態で、前記駐輪装置への進入方向後部で車輪に接触して支持する車輪後部支持部材、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態7の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態7の駐輪装置では、車輪後部支持部材は、前記駐輪装置に前記車輪が進入した状態で、前記駐輪装置への進入方向後部で車輪に接触して支持する。したがって、車輪の後部がロックされるので、車輪が駐輪装置から脱落したりすることを防止でき、防盗性を更に高めることができる。
(第1発明の形態8)
第1発明の形態8の駐輪装置は、前記第1発明および第1発明の形態1〜7のいずれかにおいて、
前記駐輪装置への前記車輪の進入を検知する入車検知センサと、
前記入車検知センサにより入車が検知された場合に、前記挟持部材移動装置を駆動して、前記挟持部材を前記離隔位置から前記挟持位置に移動させる挟持位置移動制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態8の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態8の駐輪装置では、入車検知センサは、前記駐輪装置への前記車輪の進入を検知する。挟持位置移動制御手段は、前記入車検知センサにより入車が検知された場合に、前記挟持部材移動装置を駆動して、前記挟持部材を前記離隔位置から前記挟持位置に移動させる。したがって、入車検知センサの検知結果に応じて、自動的に離隔位置から挟持位置に移動させることができる。
(第1発明の形態9)
第1発明の形態9の駐輪装置は、前記第1発明及び第1発明の形態1〜8のいずれかにおいて、
前記駐輪装置に入車された状態での経過時間に応じて課金を行う課金装置、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態9の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態9の駐輪装置では、課金装置は、前記駐輪装置に入車された状態での経過時間に応じて課金を行う。したがって、自動的に駐輪料金の課金をすることができる。
(第1発明の形態10)
第1発明の形態10の駐輪装置は、前記第1発明及び第1発明の形態1〜9のいずれかにおいて、
利用者が入力可能な挟持解除入力部材と、
前記挟持解除入力部材の入力に応じて、前記挟持部材移動装置を駆動して、前記挟持部材を前記挟持位置から前記離隔位置に移動させる離隔位置移動制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態10の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態10の駐輪装置では、離隔位置移動制御手段は、利用者が入力可能な挟持解除入力部材の入力に応じて、前記挟持部材移動装置を駆動して、前記挟持部材を前記挟持位置から前記離隔位置に移動させる。したがって、利用者からの明示的な挟持解除の入力がされた場合に離隔位置に移動させることができるので、利用者が準備ができていない状態で離隔位置に移動させることにより不測の事態が発生することを防止でき、事故を未然に防ぐことができる。
(第1発明の形態11)
第1発明の形態11の駐輪装置は、前記第1発明及び第1発明の形態1〜10のいずれかにおいて、
二輪車の前輪により構成された前記車輪、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態11の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態11の駐輪装置では、二輪車の前輪である車輪を挟持して保持することができる。
(第1発明の形態12)
第1発明の形態12の駐輪装置は、前記第1発明及び第1発明の形態1〜11のいずれかにおいて、
前記挟持部材が挟持位置に移動した状態で、前記ホイールのリムに接触し、車輪を径方向に挟持して前記車輪の前記駐輪装置からの離脱を防止する第2挟持部材、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態12の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態12の駐輪装置では、第2挟持部材は、前記挟持部材が挟持位置に移動した状態で、前記ホイールのリムに接触し、車輪を径方向に挟持して前記車輪の前記駐輪装置からの離脱を防止する。したがって、前記第2挟持部材により、車輪の移動が規制されるため、第2挟持部材を設けない場合に比べて、さらに防盗性が高まる。
(第1発明の形態13)
第1発明の形態13の駐輪装置は、前記第1発明の形態12において、
前記リムに接触する第2挟持部材本体を有し、前記挟持位置と前記離隔位置との間を移動する前記挟持部材に支持されて一体的に移動可能な前記第2挟持部材と、
前記挟持部材が前記離隔位置に移動した場合に前記第2挟持部材本体から離隔すると共に、前記挟持部材が前記挟持位置に移動した場合に前記第2挟持部材本体に係合して前記挟持部材本体の移動を規制することにより、前記第2挟持部材本体により前記車輪を挟持させる挟持規制部材と、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態13の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態13の駐輪装置では、前記リムに接触する第2挟持部材本体を有する前記第2挟持部材は、前記挟持位置と前記離隔位置との間を移動する前記挟持部材に支持されて一体的に移動する。挟持規制部材は、前記挟持部材が前記離隔位置に移動した場合に前記第2挟持部材本体から離隔する。また、挟持規制部材は、前記挟持部材が前記挟持位置に移動した場合に前記第2挟持部材本体に係合して前記挟持部材本体の移動を規制することにより、前記第2挟持部材本体により前記車輪を挟持させる。したがって、第1発明の形態13の駐輪装置では、挟持部材の移動に伴って、第2挟持部材本体は、自動的に挟持規制部材により移動が規制されるため、挟持部材が挟持位置に移動することで、第2挟持部材本体により車輪が挟持され、車輪の移動を規制することができる。
(第1発明の形態14)
第1発明の形態14の駐輪装置は、前記第1発明の形態12において、
前記第2挟持部材が、前記リムに接触して挟持する接触部材と、前記接触部材が前記リムに接触する接触位置と前記接触部材が前記リムから離隔した離隔位置との間で前記接触部材を移動させる駆動系を有する第2挟持部材移動装置と、を有することを特徴とする。
(第1発明の形態14の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態14の駐輪装置では、前記第2挟持部材の接触部材は、前記リムに接触して挟持する。第2挟持部材移動装置の駆動系は、前記接触部材が前記リムに接触する接触位置と前記接触部材が前記リムから離隔した離隔位置との間で前記接触部材を移動させる。したがって、第1発明の形態14の駐輪装置は、駆動系により接触部材を接触位置と離隔位置との間で移動させることができる。
(第1発明の形態15)
第1発明の形態15の駐輪装置は、前記第1発明の形態12〜14のいずれかにおいて、
前記リムに接触する部分に設けられて前記リムを保護する接触保護部材を有する前記第2挟持部材、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態15の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態15の駐輪装置では、前記第2挟持部材の接触保護部材は、前記リムに接触する部分に設けられて前記リムを保護する。したがって、リムの損傷を防止することができる。
(第2発明)
前記技術的課題を解決するために第2発明の駐輪装置は、
ホイールと前記ホイールの外周面に支持されたタイヤとからなる車輪の両側面に配置された一対の挟持部材と、
前記一対の挟持部材の少なくとも一方の前記挟持部材を、気体を収容可能な袋状の挟持部材により構成し、前記袋状の挟持部材に気体を流入させて膨張させることにより、前記タイヤの両側面を前記一対の挟持部材で挟持させる気体流入装置と、
を備えたことを特徴とする駐輪装置。
(第2発明の作用)
前記構成を備えた第2発明の駐輪装置では、ホイールと前記ホイールの外周面に支持されたタイヤとからなる車輪の両側面には、一対の挟持部材が配置されている。前記一対の挟持部材の少なくとも一方の前記挟持部材は、気体を収容可能な袋状の挟持部材により構成されている。気体流入装置は、前記袋状の挟持部材に気体を流入させて膨張させることにより、前記タイヤの両側面を前記一対の挟持部材で挟持させる。
したがって、第2発明の駐輪装置は、袋状の挟持部材を膨張させることで、車輪のタイヤの側面を保持するので、車輪のサイズに依存せず、車輪を保持可能な駐輪装置を提供することができる。
前述の本発明は、下記の効果(E01)を奏する。
(E01)車輪のサイズに依存せず、車輪を保持可能な駐輪装置を提供することができる。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の駐輪装置の全体説明図である。
図2は実施例1の駐輪装置の要部拡大説明図であり、図2Aは図1のIIA−IIA線断面図、図2Bは接触部材の突起の要部拡大説明図である。
図3は実施例1の駐輪装置の要部拡大説明図であり、図3Aは図2AのIIIA−IIIA線断面図、図3Bは図3Aの矢印IIIB方向から見た図、図3Cはモータボックス内部の駆動伝達系の説明図、図3Dは図3Cの矢印IIID方向から見た要部説明図である。
図1〜3において、有料駐輪場に設置されている駐輪装置1には、自動二輪車Aの前輪(車輪)A1が保持可能に構成されている。前記前輪A1は、ホイールA1aとホイールA1aの外周に支持された(装着された)タイヤA1bとを有する。
前記駐輪装置1は、底板(下面支持部材)2と、前板3と、略L字形の右側板4と、右側板4に対向して配置された左側板(挟持部材)6とを有する。図2において、前記底板2の上面の車輪支持面2aは、後端側(車輪進入方向後端部)から前端側(車輪進入方向前端部)に向けて降傾斜するように形成されており、後端部には段差状の乗り越え部2a1が形成されている。前記乗り越え部2a1の前後両側は傾斜坂に形成されており、駐輪装置1に車輪A1が進入、離脱する際に乗り越え部2a1を乗り越えるように設計されている。
前記底板2の前後方向中央部には、検知板収容凹部2bが形成されており、前記検知板収容凹部2bには、プレート状の検知板11がバネ12を介して支持されている。前記検知板収容凹部2bには、進入した車輪A1により検知板11がバネ12のバネ力に抗して下降した場合にオンとなり、車輪A1の進入を検知する入車検知センサSN1が配置されている。
前記右側板4と左側板6との間には、前側で上下方向に延びる前側挟持部21aと前記前側挟持部21aの下端部から後方に延びる下側挟持部21bとを有するスライド板(挟持部材、挟持版)21が配置されている。前記スライド板21の前側挟持部21aおよび下側挟持部21bには、それぞれ、右側板4側に延びるボルト22,23がベアリング24,26(図3参照)を介して回転可能に支持されている。前記ボルト22,23の外周にはネジが形成されており、前記ボルト22,23は右側板4に支持されたナット27,28(図3参照)にネジ嵌合している。
図3Bにおいて、ボルト22,23の右端部は、右側板4の右側面に支持されたモータボックス31内部に延びている。
図3Dにおいて、前記モータボックス(挟持部材移動装置)31には、ボルト22,23の右端にはベアリング(図示せず)を介して回転可能に支持されたモータ支持部材32が配置されており、モータ支持部材32には挟持板駆動モータMが支持されている。前記モータMの回転軸M1には、駆動ギアG1が支持されている。前記モータ支持部材32には、内側(左側)に突出する駆動伝達軸33が支持されており、前記駆動伝達軸33には、駆動ギアG1に噛合う伝達ギアG2が支持されている。前記伝達ギアG2の左方には、トルクリミッタ34が支持されており、トルクリミッタ34の左方にはギア支持軸36が支持されている。前記ギア支持軸36には、ボルト回転用駆動ギアG3,G4が支持されている。前記ボルト22,23には、ボルト回転用従動ギアG5,G6が固定支持されており、ボルト回転用駆動ギアG3,G4とボルト回転用従動ギアG5,G6との間には、それぞれ、タイミングベルト37,38が架設されている。
したがって、前記モータMが駆動すると、ギアG1〜G6により回転が伝達され、ボルト22,23が回転駆動する。ボルト22,23の回転に伴い、ボルト22,23とナット27,28とのネジ嵌合により、スライド板21とモータ支持部材32とが、左右方向に移動する。この結果、モータMの正逆回転により、スライド板21が挟持位置(図3Aの実線参照)と、離隔位置(図3Aの破線参照)との間をスライド移動可能に構成されている。
図1〜図3において、前記スライド板21の前側挟持部21aと下側挟持部21bの左側面(車輪側側面)には、それぞれ、弾性ゴム製の接触部材41が支持されている。図2において、接触部材41は、小型の車輪A1の二輪車(例えば、直径400mm、図2Aの二点鎖線の円参照)の場合でも、中型の車輪A1(例えば、直径530mm、図2Aの一点鎖線の円参照)、大型の車輪A1(例えば、直径600mm、図2Aの破線の円参照)の場合でも、車輪A1の前側と下側で車輪A1の側面に接触できる位置に配置されている。
前記接触部材41には、内側(車輪側)に突出する複数の突起状の接触部42(図2B参照)が形成されている。前記各接触部42には、前側から後方に延びる前側溝42aと、前記前側溝42aの後端部から突起状接触部42の基端部側(外側)に延びる外側溝42bとが形成されている。
したがって、突起状接触部42が車輪A1に押付けられた状態で、車輪A1を離脱させるべく後方に移動させた場合、前側溝42aおよび外側溝42bが形成された突起状接触部42は、めくれ上がる力を受けるため、車輪A1を押付ける(挟持する)方向の力を作用させる。したがって、この押付け力により車輪A1の回転に対しロック(ブレーキ)がかかるため、突起状接触部42が押付けられた状態で車輪A1を移動させようとすると、車輪A1の移動を妨げる抵抗力が作用する。
図1〜図3において、前記スライド板21の下側挟持部21bの後端部には、上方に延びるストッパ支持部材46が支持されている。前記ストッパ支持部材46の上端部には、回転軸46aを中心として回転可能なストッパ47が支持されている。前記ストッパ47は、回転軸46aから下方に延び、下端部がスライド板21の内側(車輪側)に延びる連結部47aと、前記連結部47aの下端部から左方に延びるストッパーバー47bとを有する。前記ストッパーバー47bの先端部は、尖った尖端状に形成されている。前記回転軸46aには、図示しないねじりバネが配置されており、前記ストッパ47のストッパーバー47bが車輪A1が無い状態では図2Aの実線で示す初期位置(ホームポジション)に移動するように付勢されている。
前記ストッパ支持部材46およびストッパ47等により実施例1の車輪後部支持部材(46+47)が構成されている。
前記左側板6は、前記スライド板21と同様に、上下方向に延びる前側挟持部6aと、前後方向に延びる下側挟持部6bとを有する。前記前側挟持部6aおよび下側挟持部6bには、前記接触部材41に対向して配置され且つ、前記接触部材41と同様に構成された接触部材50が支持されている。
前記下側挟持部6bの前記ストッパーバー47bに対応する位置には、バー貫通部6cが形成されている。前記バー貫通部6cは、略のこぎり歯状の貫通部により構成されており、複数のバー貫通凹部6c1を有する。したがって、進入した車輪A1の外径に応じて変動するストッパーバー47bの位置に応じて、いずれかのバー貫通凹部6c1を貫通可能に構成されている。
したがって、スライド板21が離隔位置に保持され、ストッパーバー47bがバー貫通部6cを貫通していない状態で、車輪A1が乗り越え部2a1を乗り越えて内部に進入すると、車輪A1がストッパーバー47bに一時的に乗り上げた状態となる。その状態で車輪A1が更に進入すると、車輪A1の重量によりねじりバネのバネ力(付勢力)に抗して、ストッパーバー47bが後方に回転し、車輪A1の後端部に接触する後端接触位置に移動する。したがって、車輪A1の径に応じて、図2Aの二点鎖線に示す小型の二輪車(原動機付き自転車等)では、ストッパーバー47bがほぼホームポジションで接触し、図2Bの一点鎖線で示す中型の車輪A1の二輪車の場合や、図2Cの破線で示す大型の車輪A1の二輪車の場合は、車輪A1の径に応じてストッパーバー47bが回転移動する。
そして、ストッパーバー47bが車輪A1の後端に接触した状態で、スライド板21が挟持位置に移動すると、ストッパーバー47bがバー貫通凹部6c1を貫通し、車輪A1を後方から前方に押付けた状態で保持(ロック)される。このとき、実施例1では、ストッパーバー47bの先端部が尖端形状になっているので、ストッパーバー47bが車輪A1の後部に接触した状態で、ストッパーバー47bの尖端がバー貫通凹部6c1に対応しない位置であっても、先端部がバー貫通部6cに接触して前後方向(回転方向)にガイドされて、回転して(位置がずれて)、車輪A1に対応した位置に形成されたバー貫通凹部6c1を貫通する。
前記左側板6の前側挟持部6aの上端部には、上方に延びるパネル支持部51が一体的に形成されており、パネル支持部51の上端部には、操作パネル52が支持されている。前記操作パネル52は、いわゆるタッチパネルにより構成されて画像表示及び入力が可能な表示部52aや、挟持解除ボタン(挟持解除入力部材)52b、紙幣や硬貨を投入する料金投入口52c、52d、釣り銭返却口52e、警告ランプ(警報器)52fを有し、表示部52aや前記モータMの駆動制御、課金処理等の制御を行うコントローラが内蔵されている。したがって、実施例1では、前記操作パネル52に課金装置としての機能が内蔵されている。
(実施例1の制御部の説明)
図4は実施例1の駐輪装置の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。
図4において、前記コントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)やハードディスク、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、前記ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有するマイクロコンピュータにより構成されており、前記ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(前記コントローラCに接続された信号入力要素)
前記コントローラCは、操作パネル52や、料金投入口52c、52d、入車検知センサSN1等の信号入力要素からの信号が入力されている。
操作パネル52は、表示部52aや挟持解除ボタン(挟持解除入力部材)52bへの入力に応じた検出信号をコントローラCに入力する。
料金投入口52c、52dは、料金が投入された場合に、投入された金額に応じた検出信号をコントローラCに入力する。
前記入車検知センサSN1は、車輪A1が進入したことを検出する。
(前記コントローラCに接続された制御要素)
前記コントローラCは、モータ駆動回路D1、表示部駆動回路D2、釣り銭返却装置駆動回路D3、警告ランプ駆動回路D4その他の制御要素に接続されており、それらの作動制御信号を出力している。
モータ駆動回路D1は、挟持板駆動モータMを駆動して、スライド板21を離隔位置と挟持位置との間で移動させる。
表示部駆動回路D2は、入力や課金状況に応じて表示部52aに表示を行う。
釣り銭返却装置駆動回路D3は、釣り銭額に応じて釣り銭返却装置を駆動して釣り銭返却口52eに釣り銭を返却する。
警告ランプ駆動回路D4は、警告ランプ52fを駆動して、警告を行う。
(前記コントローラCの機能)
前記コントローラCは、前記各信号出力要素からの出力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能(制御手段)を有している。前記コントローラCの機能(制御手段)を次に説明する。
C1:入車判別手段
入車判別手段C1は、入車検知センサSN1からの入力信号に応じて、駐輪装置1に車輪A1が進入しているか否かを判別する。
C2:挟持部材移動制御手段
挟持部材移動制御手段C2は、挟持位置移動制御手段C2Aと、離隔位置移動制御手段C2Bと、モータ制御手段C2Cと、モータ駆動時間記憶手段C2Dと、モータ駆動時間計時タイマTM1とを有し、スライド板(挟持部材)21の移動を制御する。
C2A:挟持位置移動制御手段
挟持位置移動制御手段C2Aは、入車検知センサSN1により入車が検知された場合に、挟持板駆動モータ(挟持部材移動装置)Mを駆動して、スライド板21を離隔位置から挟持位置に移動させる。実施例1の挟持位置移動制御手段C2Aは、入車判別手段C1により入車が判別されると、挟持板駆動モータMを所定のモータ駆動時間t1(後述)だけ正回転駆動させる。
C2B:離隔位置移動制御手段
離隔位置移動制御手段C2Bは、挟持解除ボタン(挟持解除入力部材)52bの入力に応じて、挟持板駆動モータMを駆動して、スライド板21を挟持位置から離隔位置に移動させる。実施例1の離隔位置移動制御手段C2Bは、精算がされた状態で挟持解除ボタン52bの入力された場合に、挟持板駆動モータMを所定のモータ駆動時間t1(後述)だけ逆回転駆動させる。
C2C:モータ制御手段
モータ制御手段C2Cは、前記挟持位置移動制御手段C2Aや離隔位置移動制御手段C2Bからの入力に応じ、モータ駆動回路D1を介して挟持板駆動モータMの駆動を制御して、スライド板21の移動を制御する。
C2D:モータ駆動時間記憶手段
モータ駆動時間記憶手段C2Dは、スライド板21を移動させる際にモータMを駆動する時間であるモータ駆動時間t1を記憶する。実施例1のモータ駆動時間記憶手段C2Dのモータ駆動時間t1は、スライド板21が右側板4に密着した状態から左側板6に密着した状態まで移動するのに必要な時間に設定されている。
TM1:モータ駆動時間計時タイマ
モータ駆動時間計時タイマTM1は、前記モータ駆動時間t1を計時する。実施例1のモータ駆動時間計時タイマTM1は、セットされたモータ駆動時間t1が経過するとタイムアップする。
C3:課金手段
課金手段C3は、課金カウンタC3Aと、初期料金記憶手段C3Bと、従量料金記憶手段C3Cと、課金時間記憶手段C3Dと、課金タイマTM2と、精算判別手段C3Eとを有し、駐輪した時間に応じて課金する。
C3A:課金カウンタ
課金カウンタC3Aは、課金された駐輪料金をカウントし、カウント値(料金)を表示部52aに表示する。
C3B:初期料金記憶手段
初期料金記憶手段C3Bは、車輪A1の進入が検出された直後(駐輪開始時)の駐輪料金をカウントする際にカウントされる初期料金を記憶する。実施例1では、前記初期料金が50円に設定されているが、具体的な金額は任意に変更可能である。
C3C:従量料金記憶手段
従量料金記憶手段C3Cは、駐輪を開始してから所定の課金時間t2(後述)が経過したときにカウントされる従量料金を記憶する。実施例1では、前記従量料金が100円に設定されているが、任意に変更可能である。
C3D:課金時間記憶手段
課金時間記憶手段C3Dは、従量料金の課金が行われる課金時間t2を記憶する。実施例1では、前記課金時間t2は1時間に設定されているが、任意に変更可能である。
TM2:課金タイマ
課金タイマTM2は、前記課金時間t2を計時する。実施例1の課金タイマTM2は、セットされた課金時間t2が経過するとタイムアップする。
C3E:精算判別手段
精算判別手段C3Eは、料金投入口52c、52dから投入された金額と、課金カウンタC3Aでカウントされた駐輪料金とに基づいて、精算がされたか否か、即ち、駐輪料金分以上の料金が投入されたか否かを判別する。実施例1の精算判別手段C3Eは、駐輪料金よりも多額のお金が投入された場合、釣り銭返却装置駆動回路D3を介して釣り銭返却装置の駆動を制御して、釣り銭を返却する。
C4:出車許容時間判別手段
出車許容時間判別手段C4は、出車許容時間記憶手段C4Aと、出車許容時間計時タイマTM3とを有し、清算後、車輪A1の離脱が検知されるまで、即ち、二輪車が出車するまでの許容時間t3が経過したか否かを判別する。
C4A:出車許容時間記憶手段
出車許容時間記憶手段C4Aは、出車許容時間t3を記憶する。実施例1では、前記出車許容時間t3として5分を記憶しており、前記出車許容時間t3は任意の時間に変更可能である。
TM3:出車許容時間計時タイマ
出車許容時間計時タイマTM3は、前記出車許容時間t3を計時する。実施例1の出車許容時間計時タイマTM3は、セットされた出車許容時間t3が経過するとタイムアップする。
C5:警報器制御手段
警報器制御手段C5は、精算がされない状態で、車輪A1の離脱が検出された場合、例えば、第3者による盗難や料金未払いで出車しようとした場合等に、警告ランプ駆動回路D4を制御して、警報器(警告ランプ)52fを駆動し、警告を発する。なお、実施例1の警報器制御手段C5は、図示しない警報器作動停止の入力(例えば、管理者が常駐するモニター室にあるボタンの入力等)がされると、警報器の作動を停止する。
C6:利用者識別手段
利用者識別手段C6は、暗証番号設定手段C6Aと、暗証番号記憶手段C6Bと、暗証番号照合手段C6Cとを有し、駐輪した自動二輪Aの利用者の識別を行う。実施例1の利用者識別手段C6は、駐輪された際に入力された暗証番号と、精算後、出車時に入力された暗証番号とを照合することで、出車しようとしている利用者が、入車時の利用者と同一人物(または、入車した利用者から暗証番号を教えられた正当な利用者)であるか否かを識別する。
C6A:暗証番号設定手段
暗証番号設定手段C6Aは、駐輪された自動二輪Aの利用者の操作パネル52への入力に応じて、利用者を識別する暗証番号を設定する。実施例1の暗証番号設定手段C6Aは、入車が検出された場合に、表示部52aに暗証番号表示欄や、0〜9の数字、暗証番号設定アイコン等を表示し、数字(例えば6桁以下)を入力した後に暗証番号設定アイコンの入力が行われると、入力された数字をその利用者を識別するための暗証番号として設定する。
C6B:暗証番号記憶手段
暗証番号記憶手段C6Bは、暗証番号設定手段C6Aで設定された暗証番号を記憶する。
C6C:暗証番号照合手段
暗証番号照合手段C6Cは、入力された暗証番号と、前記暗証番号記憶手段C6Bに記憶された暗証番号とを照合する。実施例1の暗証番号照合手段C6Cは、暗証番号の設定がされている状態で、精算がされると、表示部52aに暗証番号の入力を促す表示と、暗証番号入力欄、0〜9の数字、暗証番号入力終了アイコン等を表示し、数字を入力した後に暗証番号入力終了アイコンの入力がされると、入力された暗証番号が、前記暗証番号記憶手段C6Bに記憶された暗証番号と一致するか否かを判別することにより照合する。
FL1:入車中判別フラグ
入車中判別フラグFL1は、初期値は「0」であり、入車が検出されると「1」となり、出車が検出されると「0」となる。
FL2:精算判別フラグ
精算判別フラグFL2は、初期値は「0」であり、精算が行われると「1」となり、清算後に出車が検知された場合や出車許容時間t3が経過した場合に「0」となる。
(実施例1のフローチャートの説明)
図5は実施例1の駐輪装置のメインフローチャートである。
図6は実施例1の駐輪装置のメインフローチャートであり、図5のつづきの図である。
図5,6のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記コントローラCのROMやハードディスク等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は駐輪装置1の他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
図5,6のフローチャートは駐輪装置1の電源オン(起動)により開始される。
図5のST1において、次の処理(1)〜(3)を実行し、ST2に進む。
(1)入車中判別フラグFL1を「0」とする。
(2)精算判別フラグFL2を「0」とする。
(3)暗証番号をリセットする。
ST2において、入車検知センサSN1が入車を検知したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST3に進み、ノー(N)の場合はST2を繰り返す。
ST3において、次の処理(1)、(2)を実行し、ST4に進む。
(1)挟持板駆動モータMの正回転駆動を開始する
(2)モータ駆動時間t1をモータ駆動時間計時タイマTM1にセットする。
ST4において、モータ駆動時間計時タイマTM1がタイムアップしたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST5に進み、ノー(N)の場合はST4を繰り返す。
ST5において、挟持板駆動モータMの駆動を停止する。そして、ST6に進む。
ST6において、次の処理(1)〜(4)を実行し、ST7に進む。
(1)入車中判別フラグFL1を「1」にする。
(2)課金カウンタC3Aに初期料金を課金する(カウントする)。
(3)課金タイマTM2に課金時間t2をセットする。
(4)暗証番号を設定するための暗証番号設定画像を表示部52aに表示する。
ST7において、課金タイマTM2がタイムアップしたか否か、即ち、課金時間t2が経過したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST8に進み、ノー(N)の場合はST9に進む。
ST8において、次の処理(1)、(2)を実行し、ST7に戻る。
(1)課金カウンタC3Aに従量料金を課金する。
(2)課金タイマTM2に課金時間t2をセットする。
ST9において、料金投入口52c、52dから料金が投入されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST10に進み、ノー(N)の場合は図6のST16に進む。
ST10において、課金カウンタC3Aでカウントされている金額から、投入された料金を減額する。そして、ST11に進む。
ST11において、課金カウンタC3Aの残額が0以下であるか否かを判別する。即ち、駐輪料金以上の金額が投入されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST12に進み、ノー(N)の場合はST7に戻る。
ST12において、次の処理(1)〜(3)を実行し、ST13に進む。
(1)釣り銭を返却し、課金カウンタをリセットする(残額=カウント値を0に初期化する)。
(2)出車許容時間t3を出車許容時間計時タイマTM3にセットする。
(3)課金タイマTM2をリセットする。
ST13において、暗証番号の設定がされているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST14に進み、ノー(N)の場合はST15に進む。
ST14において、照合用の暗証番号を入力するための暗証番号入力画像を表示部52aに表示する。そして、ST7に戻る。
ST15において、精算判別フラグFL2を「1」とし、ST7に戻る。
図6のST16において、出車許容時間計時タイマTM3がタイムアップしたか否か、即ち、清算後出車許容時間t3が経過したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST6に戻り、ノー(N)の場合はST17に進む。
ST17において、挟持解除ボタン52bの入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST18に進み、ノー(N)の場合はST25に進む。
ST18において、精算判別フラグFL2が「1」であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST19に進み、ノー(N)の場合はST7に戻る。
ST19において、次の処理(1)、(2)を実行し、ST20に進む。
(1)挟持板駆動モータMの逆回転駆動を開始する。
(2)モータ駆動時間t1をモータ駆動時間計時タイマTM1にセットする。
ST20において、モータ駆動時間計時タイマTM1がタイムアップしたか否か、即ち、モータ駆動時間t1が経過したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST21に進み、ノー(N)の場合はST20を繰り返す。
ST21において、挟持板駆動モータMの駆動を停止して、ST22に進む。
ST22において、二輪車が出車を検知したか否かを判別する。即ち、入車検知センサSN1が車輪A1を検出しなくなったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST23に進み、ノー(N)の場合はST24に進む。
ST23において、出車許容時間計時タイマTM3をリセットする。即ち、出車許容時間t3の計時を停止する。そして、図5のST1に戻る。
ST24において、出車許容時間計時タイマTM3がタイムアップしたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST1に戻り、ノー(N)の場合はST22に戻る。
ST25において、入車検知センサSN1が出車を検知したか否かを判別する。即ち、入車検知センサSN1が車輪A1を検出しなくなったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST26に進み、ノー(N)の場合はST28に進む。
ST26において、警告ランプ(警報器)52fを作動させる。そして、ST27に進む。
ST27において、駐輪装置1の管理者により、警告ランプ52fの作動を停止させる入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST1に戻り、ノー(N)の場合はST27を繰り返す。
ST28において、表示部52aに表示された暗証番号設定画像または暗証番号入力画像において、暗証番号(0〜9の数字)の入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST29に進み、ノー(N)の場合はST30に進む。
ST29において、入力に応じて暗証番号表示欄の表示を更新する。そして、ST7に戻る。
ST30において、表示部52aに暗証番号設定画像が表示されている場合に、暗証番号を設定する入力(暗証番号設定アイコンを選択する入力)がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST31に進み、ノー(N)の場合はST32に進む。
ST31において、入力され、暗証番号表示欄に表示されている暗証番号を記憶する。そして、ST7に戻る。
ST32において、表示部52aに暗証番号入力画像が表示されている場合に、暗証番号の入力を終了する入力(暗証番号入力終了アイコンを選択する入力)がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST33に進み、ノー(N)の場合はST7に戻る。
ST33において、暗証番号入力画像で入力された暗証番号が、暗証番号記憶手段C6Bに記憶されている暗証番号と一致するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST34に進み、ノー(N)の場合はST35に進む。
ST34において、精算判別フラグFL2を「1」とする。そして、ST7に戻る。
ST35にいて、暗証番号の入力ミス等により暗証番号の照合ができなかったことを告知する画像を表示部52aに一定時間表示する。そして、ST7に戻る。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の駐輪装置1では、乗り越え部2a1を乗り越えて駐輪装置1に進入すると、入車検知センサSN1により車輪A1の進入が検出される。入車検知センサSN1で車輪A1が検出されると、挟持板駆動モータMが駆動して、スライド板21が挟持位置に向けて移動する。スライド板21の接触部材41が車輪A1のタイヤA1bに接触した状態で、モータ駆動時間t1が経過していない場合、左側板6とスライド板21とにより挟持されたタイヤA1bが押圧され、スライド板21が移動しなくなり、結果としてモータの駆動トルクが高くなる。モータMの駆動トルクが所定のトルク以上になると、トルクリミッタ34により、ギア支持軸36に対して、駆動伝達軸33が空回転する。したがって、タイヤA1bは左側板6とスライド板21により所定の挟持圧で挟持される。なお、車輪進入時に車輪A1の一側面が左側板6に接触していなくても、スライド板21の押圧によりそれほど大きな力を作用させなくても、車輪A1は滑るので、左側板6に接触し、左側板6とスライド板21とにより挟持される。
そして、モータMの駆動が停止すると、ボルト22,23と、ナット27,28により、所定の挟持圧で挟持された状態で保持されると共に、駐輪時間に応じて駐輪料金が課金される。
二輪車を出車する場合、精算を行った後、出車許容時間t3内に挟持解除ボタン52bを押すことで、スライド板21を離隔位置に移動させることができ、車輪A1の挟持を解除し、二輪車を出車させることができる。
したがって、実施例1の駐輪装置1では、車輪A1の両側面を挟持することで車輪A1の回転を妨げるように保持するので、挟持された状態で二輪車を移動(出車)させることを防止できる。即ち、重量のある二輪車を移動させるには、車輪A1が回転しないと二輪車を移動させることは極めて困難なので、車輪A1の回転をロックすることで二輪車の移動を防止できる。この結果、第3者による二輪車の盗難を防止できる(防盗性を高めることができる)。特に、二輪車Aは、基本的にエンジン等の駆動力により後退することはできないので、前輪を保持した状態では、人力で車輪A1の回転ロックに抗して移動させることは困難であり、防盗性を高めることができ、未精算で出車することも防止できる。
また、実施例1の駐輪装置1では、スライド移動するスライド板21と、トルクリミッタ34を有するモータボックス(駆動系)31を有するので、車輪A1の幅にかかわらず適切な挟持圧で車輪A1を保持することができる。また、スライド板21と左側板6とが車輪A1のタイヤA1bの両側面を保持するので、ホイールA1aのリムA1a1やスポークA1a2の形状やサイズによらず、保持できる。この結果、多くの車種の二輪車に対応できる。
さらに、実施例1の駐輪装置1では、弾性ゴム製の接触部材41が車輪A1のタイヤA1bに接触して挟持するので、車輪A1を損傷させる恐れを低減することができる。
また、接触部材41に形成された突起状接触部42には、前側溝42aおよび外側溝42bが形成されているため、挟持された状態で車輪A1を引き抜こうとしても、挟持する力が作用し、車輪の移動が妨げられるので、防盗性を更に高めることができる。
さらに、実施例1の駐輪装置1では、左側板6およびスライド板21は、前側挟持部6a、21aと下側挟持部6b、21bとで挟持しているため、二輪車の泥よけA3や車体と挟持部材6,21が干渉しにくくなっている。したがって、多くの車種の二輪車に対応することができる。
また、実施例1の駐輪装置1では、ストッパーバー47bにより、タイヤA1bの後端部も挟持され、ストッパーバー47bとバー貫通凹部6c1との係合により挟持された状態を保持できるので、防盗性を更に高めることができる。さらに、実施例1の駐輪装置1では、乗り越え部2a1が形成されているので、挟持された状態で、二輪車Aを移動させる際に乗り越え部2a1を乗り越えないといけないので、比較的重量のある二輪車Aを移動させることは困難であり、防盗性を高めることができる。
さらに、実施例1の駐輪装置1では、車輪A1の入車の検知から精算、スライド板21の移動を自動的に行うことができるので、必要な人員を減らすことができ、コストを低減することができる。
また、実施例1の駐輪装置1では、操作パネル52が左側板6に設けられているため、通常、二輪車Aの左側から乗降する多くの右利きのライダーが操作しやすく、利便性が向上している。
さらに、実施例1の駐輪装置1では、精算がされると速やかにスライド板21が移動して挟持が解除されるのではなく、操作パネル52で挟持解除ボタン52bの入力がされた場合に挟持が解除されるので、清算後、ライダーの準備ができていない状態で挟持が解除され、二輪車Aが転倒してしまうといった事故を未然に防止することができる。
また、出車許容時間t3内に出車しない場合には、再度課金するように構成することで、入車直後に精算したまま二輪車Aを放置するといった不正利用を防止することができ、適切に課金することができる。
さらに、精算されていない状態で二輪車Aが出車したことを検出した場合に、警報器を作動させるので、盗難等の異常事態の発生を速やかに知ることができる。
また、実施例1の駐輪装置1では、利用者が暗証番号を設定することができ、暗証番号を設定した場合には、暗証番号の照合がされないと、挟持解除ボタン52bの入力をしてもスライド板21が移動しない。したがって、暗証番号を利用しない場合、利用者以外の第三者が料金を投入して挟持解除ボタン52bを入力することで、自動二輪Aを移動させることができてしまうが、暗証番号を利用して照合をすることで、利用者以外の人物による車両Aの移動を防止することができ、防盗性(セキュリティ)を高めることができる。
図7は実施例2の駐輪装置の説明図であり、実施例1の図2Aに対応する図である。
図8は実施例2の駐輪装置の説明図であり、図8Aは実施例1の図3Aに対応する図、図8Bは実施例1の図2Bに対応する図、図8Cは実施例1の図3Cに対応する図である。
なお、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には下一桁に同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図7、図8において、本発明の実施例2の駐輪装置1′では、車輪後部支持部材(46+47)が省略されている。また実施例2の底板2′では、乗り越え部2a1′が段差状ではなく、スロープ状に形成されている。さらに、前記底板2′の後端部には、左右一対のガイド部材(ガイド板)61,62が支持されており、車輪A1を底板2′にガイドする。また、実施例2の駐輪装置1′では、検知板11′が、底板2′ではなく、前板3′に支持されている。したがって、スロープ状の底板2′により前板3′に接触するまで移動する車輪A1が検知板11′に接触した場合に、入車検知センサSN1が車輪A1の進入を検出できる。
図8Bにおいて、実施例2の接触部材41′,50′は、内部に空気が封入された空間43を有するエアクッション型の弾性のある構造の接触部材41′,50′を使用している。
図8Cにおいて、実施例2の駐輪装置1′では、実施例1の前側のボルト22と下側のボルト23に変えて、それぞれ一対の、前側ボルト22a、22bおよび下側ボルト23a、23bを有する。なお、一対のボルト22aとボルト22bは逆目のネジが形成されており、ボルト23aとボルト23bは逆目のネジが形成されている。そして、前記各ボルト22a,22b,23a,23bには、それぞれギアG5a,G5b,G6a,G6bが固定支持されている。前記前側ボルト22a、22bには、トルクリミッタ34が組み込まれたギア支持軸36のボルト回転用駆動ギアG3から、中間ギアG11を介して、ギアG5a,G5bの順に回転が伝達され、駆動される。また、前記下側ボルト23a、23bには、トルクリミッタ34が組み込まれたギア支持軸36のボルト回転用駆動ギアG3から、中間ギアG12を介して、ギアG6a,G6bの順に回転が伝達され、駆動される。したがって、モータMの駆動により、ボルト22a,22b,23a,23bが回転し、スライド板21が離脱位置と挟持位置との間を移動する。
なお、本発明者が現在販売されている原動機付き自転車や大型スクーター、中型バイク、大型バイク等の二輪車Aの車輪A1の外径や泥よけA3の位置、車体との干渉を調査した結果、多くの車種に対応するためには、実施例2の駐輪装置1′において、前記スロープの高さh1は、60mm程度に設定することが望ましいことがわかった。同様に、スライド板21の下側挟持部21b′の後端部の高さh2は最後でも120mmに設定することが望ましく、前板3′から下側挟持部21b′の後端部までの距離L1は400mm程度、底板2′から前側挟持部21a′の上端部との間隔h3は350mm程度に設定することが望ましい。また、路面から前側挟持部21a′の上端部までの高さh4は、最大で370mm、車輪幅L2は50〜150mmに対応できるように設定することが望ましい。
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2の駐輪装置1′では、スロープ状の底板2′により、容易に車輪A1を進入、離脱させることができる。また、各部材の間隔h1〜h4、L1、L2が多くの機種に対応可能なサイズに設定されているので、多くの二輪車Aを保持することができる。その他、実施例2の駐輪装置1′は、実施例1と同様の作用効果を有する。
図9は実施例3の駐輪装置の説明図であり、実施例2の図7に対応する図である。
図10は実施例3の駐輪装置の説明図であり、図10Aはスライド板が離隔位置に移動した状態の説明図、図10Bはスライド板が挟持位置に移動した状態の説明図である。
図11は実施例3の駐輪装置の説明図であり、図11Aは図10Aに対応する大サイズの車輪の場合の説明図、図11Bは小サイズの車輪の場合の説明図である。
図12は実施例3の駐輪装置の挟持位置における要部斜視説明図である。
なお、この実施例3の説明において、前記実施例1、2の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例3は、下記の点で前記実施例1、2と相違しているが、他の点では前記実施例1、2と同様に構成されている。
図9〜図12において、実施例3の駐輪装置101では、底板2′の上面には、接触部材41′が配置されていない位置に対応して、上方に延びる挟持規制部材102が固定支持されている。前記挟持規制部材102の上端には、後方(−X側)に折れ曲がった形状の挟持規制部102aが形成されており、挟持規制部102aの下面には挟持規制面102bが配置されている。
前記スライド板21′の上面には、前記挟持規制部材102に対応して、第2挟持部材103が支持されている。前記第2挟持部材103は、スライド板21′に固定支持されるベース部104と、前記ベース部104に対して回転中心105aを中心として回転可能に支持された挟持バー(第2挟持部材本体)105とを有する。前記挟持バー105は駐輪装置101の内側、すなわち、車輪A1側に延びている。なお、実施例3の挟持バー105は、図示しないストッパによって、図10Bに示す下端位置よりも下方に重力により回転しないように支持されており、下端位置における挟持バー105の先端の高さは最大サイズの車輪A1のリムA1a1の内周面106の高さ(図11A参照)よりも上方になるように設定されている。
(実施例3の作用)
前記構成要件を備えた実施例3の駐輪装置101では、二輪車Aの車輪A1が進入し、スライド板21′が離隔位置から挟持位置に移動すると、挟持バー105の先端が車輪A1のリムA1a1に接触した状態に自動的に保持される。この状態で、仮に二輪車Aを窃盗等の目的で強制的に後方(−X方向)に離脱させようとしても、挟持バー105は、下側が接触するリムA1a1、上側が挟持規制面102bにより回転移動が規制されるため、車輪Aは挟持バー105と底板2′との間で挟持された状態、すなわち、車輪Aの径方向に挟持された状態となる。したがって、車輪Aが挟持された状態となっているため、スライド板21′が挟持位置にある状態で、車輪Aが離脱しようとしても、車輪AのリムA1a1に挟持バー105が引っ掛かる。この結果、挟持バー105により、車輪Aが係止され、車輪Aの強制的な離脱の防止の補助がされ、実施例1,2の場合に比べて、さらに防盗性を高めることができる。
図13は実施例4の駐輪装置の説明図であり、図13Aはスライド板が離隔位置に移動した状態の説明図、図13Bはスライド板が挟持位置に移動した状態の説明図である。
なお、この実施例4の説明において、前記実施例1〜3の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例4は、下記の点で前記実施例1〜3と相違しているが、他の点では前記実施例1〜3と同様に構成されている。
図13において、実施例4の駐輪装置111では、実施例3の挟持規制部材102および第2挟持部材103に換えて、スライド板21′上部に第2挟持部材112が配置されている。前記第2挟持部材112は、スライド板21′上面に固定支持された本体ケース113を有し、本体ケース113には、上下方向に延びる長孔状のガイド部113aが形成されている。前記本体ケース113内には、第2挟持用モータ(駆動系)114が収容されており、第2挟持用モータ114の駆動軸114aには駆動ギア116が支持されている。前記第2挟持用モータ114の右方(+Y方向)には上下方向に延びる無端状のベルト117が配置されており、ベルト117は一対の支持部材118,119により回転可能に支持されている。下側の支持部材118には、駆動ギア116に噛合う従動ギア121が支持されている。
前記負号114〜121を付した部材等により実施例4の第2挟持部材移動装置(114〜121)が構成されている。
前記ベルト117には、左方向、すなわち、駐輪装置111の内側に延びるアーム部材122の右端部が固定支持されており、アーム部材122の右部には、本体ケース113のガイド部113aを貫通してガイドされる被ガイド部122aが上下一対設けられている。前記アーム部材122の左端部には、下方に延びる接触部材支持部122bが形成されており、接触部材支持部122bの下部には凸字状の接触部材123が回転中心123aを中心として回転可能に支持されている。前記接触部材123の下面には、接触するリムA1a1の損傷を防止しつつ、摩擦係数を高めて車輪Aの離脱時の負荷抵抗を増大させるために、弾性部材の一例としてのゴム材料により構成された接触保護部材124が固定されている。
(実施例4の作用)
前記構成を備えた実施例4の駐輪装置111では、スライド板21′が挟持位置に移動した状態で、第2挟持用モータ114を駆動することで、各ギア114,116やベルト117を介してアーム部材122が下方に移動し、接触部材123の接触保護部材124が図13Aに示す離隔位置から図13Bに示す接触位置に移動する。前記接触部材123が接触位置に移動すると、接触保護部材124が車輪AのリムA1a1に接触し、リムA1a1を係止する。したがって、実施例4の駐輪装置111も実施例3と同様の作用効果を有する。
なお、実施例4において、第2挟持用モータ114の回転量、すなわち、接触部材123の上下方向への移動量は、例えば、スライド板21′の移動量を計測し、この移動量から推定した車輪Aのサイズに基づいて、設定する(大サイズの車輪の場合には下降量を少なく設定したり、小サイズの車輪の場合には下降量を大きく設定したり)ことも可能である。他にも、例えば、駆動軸114aにトルクリミッタを配置し且つ接触部材123がリムA1a1に確実に接触する十分な時間第2挟持用モータ114を駆動させることにより、接触部材123のリムA1a1への接触させ且つ接触後に増大する負荷トルクをトルクリミッタで吸収させることも可能である。
図14は実施例5の駐輪装置の説明図であり、図14Aは袋状の挟持部材が萎んだ状態の説明図、図14Bは袋状の挟持部材が膨らんだ状態の説明図である。
なお、この実施例5の説明において、前記実施例1〜4の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例5は、下記の点で前記実施例1〜4と相違しているが、他の点では前記実施例1〜4と同様に構成されている。
図14において、実施例5の駐輪装置151では、実施例1のスライド板21に換えて移動不能な挟持部材支持部材152を有し、前記挟持部材支持部材152には、接触部材41に換えて袋状の挟持部材153が支持されている。また、実施例1の挟持部材移動装置31に換えて、気体流入装置154が配置されている。前記気体流入装置154は、気体が収容されたガスボンベ156を有しており、ガスボンベ156から延びるガス供給路157は、前記挟持部材153内に接続されている。前記ガス供給路157には、供給弁158が設置されている。前記挟持部材153には、ガス排気路159が接続されており、ガス排気路159には、排気弁161が設置されている。
(実施例5の作用)
前記構成を備えた実施例5の駐輪装置151では、車輪Aが進入すると、実施例1のスライド板21を移動させる動作に換えて、排気弁161を閉じ且つ供給弁158を開けることで、袋状の挟持部材153内にガス(気体)が供給される。したがって、挟持部材153は、図14Aに示す萎んだ状態から図14Bに示す膨らんだ状態となり、車輪Aの側面を押圧して、車輪Aを挟持する。そして、車輪Aを離脱させる際には、供給弁158を閉じ且つ排気弁161を開けることで、挟持部材153内のガスが排気され、車輪Aが挟持された状態から開放される。したがって、実施例5の駐輪装置151も実施例1の場合と同様の作用効果を有する。
なお、実施例5では、車輪Aの一側面のみに袋状の挟持部材153を配置したが、これに限定されず、両面側に袋状の挟持部材を配置することも可能である。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H017)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、挟持部材としての左側板6とスライド板21のうち、一方のスライド板21のみをスライド移動可能に構成したが、これに限定されず、対向する一対の挟持部材の両方がスライド移動可能に構成することも可能である。
(H02)前記実施例において、接触部材41,50,41′,50′は、設けることが望ましいが、省略することも可能である。また、接触部材の材質や形状、面積、配置位置等は設計に応じて任意に変更可能である。したがって、弾性のない接触部材を採用することも可能であり、複数の突起状接触部ではなく、波形や多数の筋状の凹凸、不規則な凹凸が形成された形状とすることも可能である。さらに、前側溝42a、外側溝42bは設けることが望ましいが、省略することも可能である。さらに、接触部材として、袋状の部材を採用し、挟持時には気体を流入、封入させてエアクッションとして使用し、離脱時には気体を流出させるような構成も採用可能である。なお、挟持部材としてスライド板21をスライド移動させる構成を例示したが、スライド板に換えて袋状の挟持部材と、前記挟持部材に気体を流入、流出させる気体流入装置とを使用して、車輪A1が進入した状態で空気を流入させて挟持部材を膨張させることで、車輪を挟持するように構成することも可能である。
(H03)前記実施例において、L字形状の挟持部材6,21を例示したが、これに限定されず、プレート状、円弧形状等設計に応じて任意の形状に変更することができる。
(H04)前記実施例において、課金装置を操作パネル52に内蔵する構成を例示したが、これに限定されず、課金装置を別体に設けたり、ケーブルまたは無線でネットワーク接続された課金装置とすることも可能である。また、課金装置での精算方法として、現金の投入を例示したがこれに限定されず、プリペイドカードやクレジットカード等任意の決済方法を採用可能である。更に、無料の駐輪場では、課金装置を省略することも可能であり、課金方法も、従量制ではなく定額制や、料金の上限額を設定したり等任意の課金方法を採用可能である。
(H05)前記実施例において、底板2,2′は前方に降傾斜するように構成したが、水平にしたり、昇傾斜するように構成することも可能である。また、乗り越え部2a1、2a′を省略することも可能である。
(H06)前記実施例において、車輪A1が進入方向に平行な状態で挟持部材6,21で挟持する構成を例示したが、これに限定されず、挟持部材を傾斜して配置することにより、進入方向や鉛直方向に傾斜した状態で挟持するように構成することも可能である。このように構成することで、ハンドルロックを利用することも可能である。なお、傾斜角度は、様々な機種のハンドルロックした状態での傾斜角度の平均値を採用することが可能である。
(H07)前記実施例において、挟持解除ボタン52bの入力に応じてスライド板21を離隔位置に移動するように構成したが、ボタンを省略して、精算後速やかに離隔位置に移動するように構成することも可能である。
(H08)前記実施例において、警報器として警告ランプを例示したが、これに限定されず、例えば、ブザーや警告オン、音声案内、警告表示等任意の警報器を採用可能である。
(H09)前記実施例において、モータMとギアやベルト等を有するモータボックス(挟持部材移動装置)31を使用して挟持部材(スライド板21)を移動させたが、これに限定されず、例えば、ソレノイドとバネを組み合わせた挟持部材移動装置を採用して、離脱位置と挟持位置との間を移動させるように構成することも可能である。あるいは管理人等による遠隔操作や手動とすることも可能である。
(H010)前記実施例において、検知板と入車検知センサにより車輪の進入を検出したが、この構成に限定されず、例えば、右側板4と左側板6との間に光センサを設けたり、車輪に接触して車輪の進入を検出する接触型のセンサや、圧力センサ、カメラと画像処理等、任意の検出方法を採用可能である。
(H011)前記実施例において、スライド板21の移動量をトルクリミッタにより制御したが、これに限定されず、例えば、光センサや画像処理等によりタイヤ幅を検出して、タイヤ幅に応じて移動量を制御するように構成することも可能である。
(H012)前記実施例において、二輪車Aの前輪を保持するように構成したが、後輪を保持するように構成することも可能である。なお、二輪車として、自動二輪を例示したが、自転車等の駐輪装置としても使用可能である。
(H013)前記実施例において、暗証番号を利用する構成を採用したが、これに限定されず、暗証番号のような認証をしない構成とすることも可能である。また、暗証番号以外の認証方法、例えば、指紋や静脈パターン、網膜パターン等の生体認証を採用したり、IDカード採用して読みとり機を通過させて読取ったり、認証情報が記憶されたICチップが内蔵された携帯端末やカードを採用して無線で情報を読取って認証する等、任意の認証方法を採用可能である。さらに、暗証番号の入力を必須とする構成を採用して、所定時間暗証番号の入力がされない場合には警告を出すようにすることも可能である。
(H014)前記実施例3において、挟持規制部材112は底板2′に固定支持する場合を例示したが、これに限定されず、スライド板21′と共に移動可能に設定したり、あるいは底板2′上を車輪Aのサイズ(幅)に応じて手動または自動的に移動可能に構成することも可能である。また、挟持規制部材112を配置する位置や形状は、実施例に例示した構成に限定されず、設計等に応じて、配置位置や形状は任意に変更可能である。このほかにも、例えば、挟持規制部材112を省略し、挟持バー105の回転中心105aの回転をロックさせる機構(例えば、ブレーキ)を内蔵させ、挟持バー105がリムA1a1に接触後に、挟持バー105の回転をロックすることで、挟持バー105の移動を規制することもできる。
(H015)前記実施例3において、第2挟持部材本体の一例としての挟持バー105を例示したが、これに限定されず、プレート状やブロック状等の任意の形状とすることも可能である。また、実施例4の場合と同様に、挟持バー105の先端部に、ゴム等の弾性部材により構成された高抵抗化部材を設けることも可能である。
(H016)前記実施例4において、スライド板21′が挟持位置に移動した後に、アーム部材122が下降して接触部材123がリムA1a1に接触するように構成したが、これに限定されず、スライド板21′の移動中に下降動作を行うように設定することも可能である。
(H017)前記実施例5において、ガスボンベを設けたが、これに限定されず、例えば、送風機やコンプレッサ(圧縮送風機)等を使用することも可能である。また、排気ポンプを設置して、排気を速やかに実行可能とすることも可能である。
本発明の駐輪装置は、無人の有料駐輪場に好適に利用することができる。また、有料の無人駐車場の中で四輪車が駐車できない空きスペースに設置することもでき、土地の有効利用および、自動二輪車の駐輪場不足の解消に貢献することもでき、違法駐車の減少に貢献することもできる。
図1は本発明の実施例1の駐輪装置の全体説明図である。 図2は実施例1の駐輪装置の要部拡大説明図であり、図2Aは図1のIIA−IIA線断面図、図2Bは接触部材の突起の要部拡大説明図である。 図3は実施例1の駐輪装置の要部拡大説明図であり、図3Aは図2AのIIIA−IIIA線断面図、図3Bは図3Aの矢印IIIB方向から見た図、図3Cはモータボックス内部の駆動伝達系の説明図、図3Dは図3Cの矢印IIID方向から見た要部説明図である。 図4は実施例1の駐輪装置の制御部分が備えている各機能をブロック図(機能ブロック図)で示した図である。 図5は実施例1の駐輪装置のメインフローチャートである。 図6は実施例1の駐輪装置のメインフローチャートであり、図5のつづきの図である。 図7は実施例2の駐輪装置の説明図であり、実施例1の図2Aに対応する図である。 図8は実施例2の駐輪装置の説明図であり、図8Aは実施例1の図3Aに対応する図、図8Bは実施例1の図2Bに対応する図、図8Cは実施例1の図3Cに対応する図である。 図9は実施例3の駐輪装置の説明図であり、実施例2の図7に対応する図である。 図10は実施例3の駐輪装置の説明図であり、図10Aはスライド板が離隔位置に移動した状態の説明図、図10Bはスライド板が挟持位置に移動した状態の説明図である。 図11は実施例3の駐輪装置の説明図であり、図11Aは図10Aに対応する大サイズの車輪の場合の説明図、図11Bは小サイズの車輪の場合の説明図である。 図12は実施例3の駐輪装置の挟持位置における要部斜視説明図である。 図13は実施例4の駐輪装置の説明図であり、図13Aはスライド板が離隔位置に移動した状態の説明図、図13Bはスライド板が挟持位置に移動した状態の説明図である。 図14は実施例5の駐輪装置の説明図であり、図14Aは袋状の挟持部材が萎んだ状態の説明図、図14Bは袋状の挟持部材が膨らんだ状態の説明図である。
符号の説明
1,1′…駐輪装置、2,2′…底板、2a…車輪支持面、2a1…乗り越え部、2b…検知板収容凹部、3,3′…前板、4…右側板、6…左側板、6a…前側挟持部、6b…下側挟持部、6c…バー貫通部、6c1…バー貫通凹部、6,21…挟持部材、11…検知板、12…バネ、21,21′…スライド板、21b…下側挟持部、21a…前側挟持部、22,23,22a,22b,23a,23b…ボルト、24,26…ベアリング、27,28…ナット、31…モータボックス、32…モータ支持部材、33…駆動伝達軸、34…トルクリミッタ、36…ギア支持軸、37,38…タイミングベルト、41…接触部材、41,50,41′,50′…接触部材、42…突起状接触部、42a…前側溝、42b…外側溝、43…空間、46…ストッパ支持部材、46a…回転軸、47…ストッパ、47a…連結部、47b…ストッパーバー、50…接触部材、51…パネル支持部、52…操作パネル、52a…表示部、52b…挟持解除ボタン、52c,52d…料金投入口、52e…銭返却口、52f…警告ランプ、101…駐輪装置、102…挟持規制部材、102a…挟持規制部、102b…挟持規制面、103…第2挟持部材、104…ベース部、105a…回転中心、105…挟持バー(第2挟持部材本体)、106…内周面、111…駐輪装置、112…第2挟持部材、113…本体ケース、113a…ガイド部、114…第2挟持用モータ(駆動系)、(114〜121)…第2挟持部材移動装置、114a…駆動軸、116…駆動ギア、117…ベルト、118,119…支持部材、121…従動ギア、122…アーム部材、122a…被ガイド部、122b…接触部材支持部、123…接触部材、123a…回転中心、124…接触保護部材、151…駐輪装置、152…挟持部材支持部材、153…挟持部材、154…気体流入装置、156…ガスボンベ、157…ガス供給路、158…供給弁、159…ガス排気路、161…排気弁、A…二輪車、A1…車輪、A1a…ホイール、A1b…タイヤ、C…コントローラ、C1…入車判別手段、C2…挟持部材移動制御手段、C2A…挟持位置移動制御手段、C2B…離隔位置移動制御手段、C2C…モータ制御手段、C2D…モータ駆動時間記憶手段、C3…課金手段、C3A…課金カウンタ、C3B…初期料金記憶手段、C3C…従量料金記憶手段、C3D…課金時間記憶手段、C3E…精算判別手段、C4…出車許容時間判別手段、C4A…出車許容時間記憶手段、C5…警報器制御手段、C6…利用者識別手段、C6A…暗証番号設定手段、C6B…暗証番号記憶手段、C6B…暗証番号照合手段、D1…モータ駆動回路、D2…表示部駆動回路、D3…銭返却装置駆動回路、D4…警告ランプ駆動回路、FL1…入車中判別フラグ、FL2…精算判別フラグ、G1…駆動ギア、G11…中間ギア、G12…中間ギア、G2…伝達ギア、G3…ボルト回転用駆動ギア、G3,G4…ボルト回転用駆動ギア、G5,G6…ボルト回転用従動ギア、G5a,G5b,G6a,G6b…ギア、M…挟持板駆動モータ、M1…回転軸、SN1…入車検知センサ、TM1…モータ駆動時間計時タイマ、TM2…課金タイマ、TM3…課金タイマ、TM3…出車許容時間計時タイマ。

Claims (17)

  1. ホイールと前記ホイールの外周面に支持されたタイヤとからなる車輪の両側面に配置された一対の挟持部材と、
    前記一対の挟持部材の少なくとも一方の前記挟持部材を、前記タイヤの両側面を挟持して前記車輪の回転を妨げる挟持位置と、前記車輪から離隔した離隔位置との間でスライド移動させる挟持部材移動装置と、
    を備えたことを特徴とする駐輪装置。
  2. 駐輪装置への進入方向に前端部で前記タイヤを挟持する前側挟持部と、前記タイヤの鉛直方向下部を挟持する下側挟持部と、を有する前記挟持部材、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の駐輪装置。
  3. 前記タイヤとの接触部に弾性のある接触部材を配置した前記挟持部材、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の駐輪装置。
  4. 前記挟持部材から車輪側に向けて突出する複数の突起状接触部を有する前記接触部材、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の駐輪装置。
  5. 前記突起状接触部の前記駐輪装置への進入方向の前側から後方に延びる前側溝と、前記前側溝の後端部から突起状接触部の基端部側に延びる外側溝と、が形成された前記突起状接触部を有する前記接触部材、
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載の駐輪装置。
  6. 前記車輪の下面を支持し且つ、前記駐輪装置への進入方向の後端側から前端側に向かって下降するように傾斜する車輪支持面を有する下面支持部材、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の駐輪装置。
  7. 前記駐輪装置への進入方向の後部で前記下面支持部材に設けられた乗り越え部、
    を備えたことを特徴とする請求項6に記載の駐輪装置。
  8. 前記駐輪装置に前記車輪が進入した状態で、前記駐輪装置への進入方向後部で車輪に接触して支持する車輪後部支持部材、
    を備えたことを特徴とする請求項7に記載の駐輪装置。
  9. 前記駐輪装置への前記車輪の進入を検知する入車検知センサと、
    前記入車検知センサにより入車が検知された場合に、前記挟持部材移動装置を駆動して、前記挟持部材を前記離隔位置から前記挟持位置に移動させる挟持位置移動制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の駐輪装置。
  10. 前記駐輪装置に入車された状態での経過時間に応じて課金を行う課金装置、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし9に記載の駐輪装置。
  11. 利用者が入力可能な挟持解除入力部材と、
    前記挟持解除入力部材の入力に応じて、前記挟持部材移動装置を駆動して、前記挟持部材を前記挟持位置から前記離隔位置に移動させる離隔位置移動制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の駐輪装置。
  12. 二輪車の前輪により構成された前記車輪、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の駐輪装置。
  13. 前記挟持部材が挟持位置に移動した状態で、前記ホイールのリムに接触し、車輪を径方向に挟持して前記車輪の前記駐輪装置からの離脱を防止する第2挟持部材、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の駐輪装置。
  14. 前記リムに接触する第2挟持部材本体を有し、前記挟持位置と前記離隔位置との間を移動する前記挟持部材に支持されて一体的に移動可能な前記第2挟持部材と、
    前記挟持部材が前記離隔位置に移動した場合に前記第2挟持部材本体から離隔すると共に、前記挟持部材が前記挟持位置に移動した場合に前記第2挟持部材本体に係合して前記挟持部材本体の移動を規制することにより、前記第2挟持部材本体により前記車輪を挟持させる挟持規制部材と、
    を備えたことを特徴とする請求項13に記載の駐輪装置。
  15. 前記第2挟持部材が、前記リムに接触して挟持する接触部材と、前記接触部材が前記リムに接触する接触位置と前記接触部材が前記リムから離隔した離隔位置との間で前記接触部材を移動させる駆動系を有する第2挟持部材移動装置と、を有することを特徴とする請求項13に記載の駐輪装置。
  16. 前記リムに接触する部分に設けられて前記リムを保護する接触保護部材を有する前記第2挟持部材、
    を備えたことを特徴とする請求項13ないし15のいずれかに記載の駐輪装置。
  17. ホイールと前記ホイールの外周面に支持されたタイヤとからなる車輪の両側面に配置された一対の挟持部材と、
    前記一対の挟持部材の少なくとも一方の前記挟持部材を、気体を収容可能な袋状の挟持部材により構成し、前記袋状の挟持部材に気体を流入させて膨張させることにより、前記タイヤの両側面を前記一対の挟持部材で挟持させる気体流入装置と、
    を備えたことを特徴とする駐輪装置。
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