JP2004306760A - ホイール用共振防止帯 - Google Patents
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Abstract
【課題】タイヤの空気室内における気柱共鳴を防止し、しかもタイヤの取り付け、取り外し及びホイールバランスの調整が簡単なホイールを簡単な工程で製造することができるホイール用共振防止帯を提供する。
【解決手段】弾性ベルト15と、この弾性ベルト15の長手方向に沿って当該弾性ベルト15に配設された複数のレゾネータ16(共鳴消音器)とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】弾性ベルト15と、この弾性ベルト15の長手方向に沿って当該弾性ベルト15に配設された複数のレゾネータ16(共鳴消音器)とを備える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤを装着するホイールに関し、さらに詳しくは、タイヤの空気室内における気柱共鳴(空洞共鳴)を防止するホイール用共振防止帯に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、タイヤの空気室内における気柱共鳴を防止することによって、自動車が走行時に発生するロードノイズを低減するホイールが知られている(例えば、特許文献1)。このホイールには、例えば金属板からなる蓋部材が、リムのウエルの窪みで構成される周溝を覆うように当該リムに固着されることによって、ウエルと蓋部材との間に気室が形成されている。また、このホイールには、タイヤが装着された際に、前記気室が共鳴消音器を構成するように、この気室とタイヤの空気室とを連通する連通部(隙間、孔等)が形成されている。
このホイールによれば、共鳴消音器がタイヤの空気室内における気柱共鳴を防止するので、ロードノイズが低減される。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−79802号公報(段落番号(0084)乃至(0111)及び図1乃至図5等参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このホイールでは、リムの周溝、つまりウエルが蓋部材で覆われているので、この蓋部材が障害となって、周溝にタイヤレバーといった工具を差し込む余地がなく、タイヤの取り付けや取り外しが困難を極める。
また、このホイールでは、気室を形成するために、複数の蓋部材を前記周溝に沿ってそれぞれ固着しなければならないので、ホイールの製造工程が煩雑化する。
また、このホイールでは、蓋部材とリムとを固着するために使用される溶接材料や接着剤といった固着材料の量(重み)が蓋部材ごとに相違するので、ホイールのアンバランス量が増大する。その結果、タイヤを取り付けた際のホイールバランスの調整が煩雑化する。
【0005】
そこで、本発明は、タイヤの空気室内における気柱共鳴を防止し、しかもタイヤの取り付け、取り外し及びホイールバランスの調整が簡単なホイールを簡単な工程で製造することができるホイール用共振防止帯を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に記載のホイール用共振防止帯は、弾性ベルトと、この弾性ベルトの長手方向に沿って当該弾性ベルトに配設された複数の共鳴消音器とを備えることを特徴とする。
【0007】
このホイール用共振防止帯では、当該ホイール用共振防止帯がリムの外周面を巻回するように適度な張力をもってホイールに装着されると、弾性ベルトは、それ自体の緊縮力によってリムの外周面に取り付けられる。そして、このホイール用共振防止帯では、共鳴消音器が当該弾性ベルトの長手方向に沿って複数配設されているので、複数の共鳴消音器が、固着材料を使用しなくてもリムの外周面上に簡単に装着される。
【0008】
また、タイヤの取り付けや取り外しに際して、タイヤのビード部や工具が共鳴消音器に干渉しても、弾性ベルトが伸縮することによって、共鳴消音器の配置位置が可逆的に変位するため、共鳴消音器は、タイヤの取り付けや取り外しの障害にならない。
【0009】
また、請求項2に記載のホイール用共振防止帯は、請求項1に記載のホイール用共振防止帯において、前記弾性ベルトと前記共鳴消音器とは、一体成形されていることを特徴とする。
【0010】
このホイール用共振防止帯によれば、弾性ベルトと共鳴消音器とをそれぞれ別個に作製しなくともよい。
【0011】
また、請求項3に記載のホイール用共振防止帯は、請求項1に記載のホイール用共振防止帯において、前記弾性ベルトには、前記共鳴消音器の平面形状を象った切り抜きが形成されており、前記共鳴消音器には、その周囲に向けて張り出したフランジが形成されているとともに、当該共鳴消音器は、前記弾性ベルトの前記切り抜きに嵌入されていることを特徴とする。
【0012】
このホイール用共振防止帯では、共鳴消音器がフランジを有しているので、弾性ベルトの切り抜きに嵌入されている共鳴消音器は、弾性ベルトに当接するフランジで嵌入方向への動きが規制される。そして、このホイール用共振防止帯がリムの外周面に沿うように適度な張力をもってホイールに装着されると、フランジは、リムの外周面と弾性ベルトとの間に挟み込まれる。その結果、共鳴消音器は、溶接材料等の固着材料を使用しなくてもリムの外周面上に簡単に固定される。
【0013】
また、このようなホイール用共振防止帯によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のホイール用共振防止帯が、リムの外周面に巻回されていることを特徴とする車両用ホイールが提供される。
【0014】
このような車両用ホイールでは、前記共鳴消音器がタイヤの空気室内における気柱共鳴を防止するので、車両が走行する際のロードノイズが低減される。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
次に、本発明の第1の実施の形態に係るホイール用共振防止帯について適宜図面を参照しながら説明する。
【0016】
参照する図面において、図1は、第1の実施の形態に係るホイール用共振防止帯が組み付けられたホイールの斜視図、図2は、図1のホイール用共振防止帯の部分斜視図(一部に断面を含む)、図3(a)は、第1の実施の形態に係るホイール用共振防止帯の平面図、図3(b)は、図3(a)のA−A線における断面図、図4は、タイヤの空気室内に配置された図1のホイール用共振防止帯の概念図、図5は、図1のホイール用共振防止帯に使用されるレゾネータの周波数補正線図(グラフ)である。
【0017】
図1に示すように、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯11は、ホイール12のリム13の外周面を巻回するように配置される環状体である。
このホイール用共振防止帯11は、図2を併せて参照すると明らかなように、リム13のウエル14上に配置される環状の弾性ベルト15と、この弾性ベルト15の長手方向に沿って間隔を置いて配設された複数のレゾネータ16とを備えている。なお、レゾネータ16は、特許請求の範囲にいう「共鳴消音器」に相当する。
【0018】
この弾性ベルト15としては、弾性材料で構成されていれば特に制限はないが、中でも弾性ゴムやその他弾性を有するプラスチックが好ましい。
【0019】レゾネータ16は、後記するようにヘルムホルツ共鳴消音器として機能するものであり、図3(a)及び図3(b)に示すように、その内部に気室17を有する箱状体である。この箱状体の天井部には、気室17の内外を連通する連通孔18が形成されている。この連通孔18は、レゾネータ16の表面の開口部19から気室17に向かって延びる首部21で取り囲まれている。
【0020】
このレゾネータ16は、図4に示すように、タイヤ23の空気室24内における気柱共鳴周波数fTと後記式(1)で示されるレゾネータ16の共鳴周波数fRが一致するように、開口部19の面積S、気室17の体積V、首部21の長さL及びホイール12の周方向における気室17の長さDが規定されているヘルムホルツ共鳴消音器である。なお、式(1)中、Cはタイヤ23の空気室24における音速を表し、αは補正係数であって、図5に示すように、タイヤ23の空気室24における気柱の単位長さあたりの気室17(図3(b)参照)の長さDで定義される「気室17の長さ比」に関連づけられた変数である。
【0021】
【数1】
【0022】
すなわち、このレゾネータ16は、前記式(1)及び図5を満足する範囲内で、開口部19の面積S、気室17の体積V、首部21の長さL及び気室17の長さDをそれぞれ適宜に設定することによって、周波数fTのタイヤの共振を防止するようになっている。
【0023】
弾性ベルト15上に配置するレゾネータ16の個数は、2以上であれば特に制限はなく、レゾネータ16の配置間隔は、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯11を組み付けたホイール12のバランスを考慮すると、等間隔が好ましい。
【0024】
このような本実施の形態に係るホイール用共振防止帯11は、レゾネータ16が弾性ベルト15と同じ材料で構成されているとともに、このレゾネータ16と弾性ベルト15とが一体成形されている。そして、ホイール用共振防止帯11の周長(弾性ベルト15の周長)は、ウエル14(図2参照)の底面の周長未満に設定されている。
【0025】
次に、ホイール12への本実施の形態に係るホイール用共振防止帯11の組み付け方法について説明する。このホイール用共振防止帯11の組み付けは、図6に示すように、環状のホイール用共振防止帯11が、リムフランジ22を越えることができる程度にその周長を広げ、そして、リムフランジ22を越えさせてホイール用共振防止帯11をウエル14の底面に配置するだけで終了する。
【0026】
そして、ウエル14の底面に配置されたホイール用共振防止帯11は、その周長がウエル14の底面の周長未満に設定されているので、弾性ベルト15の緊縮力によってウエル14の方向に向かう付勢力でウエル14の底面に組み付けられる。また、弾性材料で構成されているレゾネータ16は、前記した緊縮力で湾曲することによってウエル14の底面に沿うように配置される。
【0027】
このようにして組み付けられたホイール用共振防止帯11のレゾネータ16は、前記式(1)で規定される開口部19の面積S、気室17の体積V及び首部21の長さL並びに図5の補正係数α及びタイヤ23の気柱の長さから導かれる気室17の長さDで設計されているので、タイヤ23の空気室24内における気柱共鳴が防止されてロードノイズが低減される。
【0028】
このような本実施の形態に係るホイール用共振防止帯11では、タイヤ23(図4参照)の取り付けや取り外しに際して、タイヤ23のビード部や工具がレゾネータ16に干渉しても、弾性ベルト15が伸縮することによって、レゾネータ16の配置位置が可逆的に変位する。また、弾性材料からなるレゾネータ16は、タイヤ23のビード部や工具が干渉すると弾性変形する。その結果、レゾネータ16は、タイヤ23の取り付けや取り外しの障害にならない。
【0029】
また、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯11によれば、このホイール用共振防止帯11をウエル14に嵌め込むだけで容易にタイヤ23の気柱共鳴を防止するホイールを製造することができる。
【0030】
また、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯11によれば、弾性ベルト15の緊縮力でホイール用共振防止帯11が組み付けられているので、従来のホイールのように、他の部材(蓋部材等)を固着して既存のホイールの構造に変更を加える必要がない。したがって、ホイール用共振防止帯11を取り外すだけで、もとのホイール12に容易に復元することができる。
【0031】
また、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯11によれば、それ自体が弾性材料で構成されており、ホイール用共振防止帯11の周長を容易に広げることができる。したがって、ウエル14の底面にホイール用共振防止帯11を配置する際に、ホイール用共振防止帯11を容易にリムフランジ22を越えさせてウエル14の底面に配置することができる。
【0032】
また、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯11によれば、ホイール用共振防止帯11がウエル14の底面に配置されると、弾性ベルト15の緊縮力でホイール用共振防止帯11がウエル14の底面に組み付けられるので、ホイール用共振防止帯11の組み付けに、溶接材料や接着剤といった固着材料を要しない。その結果、従来のホイールのように、固着材料がウエル14上で不均一に分布して、ホイールのアンバランス量が増大することは避けられる。したがって、このホイール用共振防止帯11によれば、ホイールバランスの調整を簡単に行うことができる。
【0033】
また、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯11によれば、タイヤ23のサイズの違いによってその共鳴周波数が変化しても、前記式(1)に基づいて、ホイール用共振防止帯11のレゾネータ16の設計を変更すれば、リム13の形状によってホイール用共振防止帯11の形状が限定されることなく、様々な形状のホイール用共振防止器具11を製造することができる。
【0034】
また、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯11によれば、弾性ベルト15とレゾネータ16とが一体成形されているので、生産コストを低減することができる。
【0035】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係るホイール用共振防止帯について適宜図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態において、第1の実施の形態と同様の構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0036】
参照する図面において、図7は、タイヤの空気室内に配置された第2の実施の形態に係るホイール用共振防止帯の概念図である。
【0037】
図7に示すように、第2の実施の形態に係るホイール用共振防止帯25は、第1の実施の形態に係るホイール用共振防止帯11(図3(a)及び図3(b)参照)において、レゾネータ16の底部がないこと、すなわち気室17の平面形状と同じ形状で弾性ベルト15が切り抜かれて、レゾネータ16が前記平面形状で開口する開口部26を有している以外は、第1の実施の形態に係るホイール用共振防止帯11と同様に構成されている。
【0038】
本実施の形態に係るホイール用共振防止帯25をホイール12に取り付ける際には、このホイール用共振防止帯25は、開口部26側がウエル14(図2参照)の底面と向き合うように配置される。このようにホイール用共振防止帯25がウエル14上に配置されることによって、ウエル14の底面で気室17の開口部26が塞がれて、レゾネータ16がヘルムホルツ共鳴消音器として機能する。
【0039】
このような本実施の形態に係るホイール用共振防止帯25によれば、第1の実施の形態に係るホイール用共振防止帯11と同様の作用効果を奏することができるとともに、レゾネータ16の底部がないので、ホイール用共振防止帯25が組み付けられたホイールの重量を軽減することができる。
【0040】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係るホイール用共振防止帯について適宜図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態において、第1の実施の形態と同様の構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0041】
参照する図面において、図8は、第3の実施の形態に係るホイール用共振防止帯の分解斜視図、図9は、タイヤの空気室内に配置された第3の実施の形態に係るホイール用共振防止帯の概念図である。
【0042】
図8に示すように、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯31は、第1の実施の形態に係るホイール用共振防止帯11(図2参照)と同様に、ホイール12(図1参照)のリム13の外周面を巻回するように配置される環状体である。
【0043】
第3の実施の形態に係るホイール用共振防止帯31は、フランジ32を有するレゾネータ33と、このレゾネータ33の平面形状を象った切り抜き34をその長手方向に複数有する環状の弾性ベルト35とを備えている。そして、レゾネータ33は、弾性ベルト35の切り抜き34に嵌入されているとともに、そのフランジ32が弾性ベルト35に当接して、嵌入方向への動きが規制されることによって弾性ベルト35に固定されている。
【0044】
このレゾネータ33は、図9を併せて参照すると明らかなように、その内部に気室17を有する箱状体であり、この箱状体の天井部には、気室17の内外を連通する連通孔18が形成されている。この連通孔18は、レゾネータ33の表面の開口部19から気室17に向かって延びる首部21で取り囲まれている。
【0045】
このレゾネータ33は、第1の実施の形態に係るホイール用共振防止帯11に使用されるレゾネータ16と同様に、前記式(1)と、図5に示される補正係数α及び気室17の長さ比の関係とに基づいて、開口部19の面積S、気室17の体積V、首部21の長さL及びホイール12の周方向における気室17の長さDが規定されている。
【0046】
このレゾネータ33のフランジ32は、ウエル14(図8参照)の底面に沿って延びるように、レゾネータ33からその周囲に向けて張り出している。このようなレゾネータ33の材料としては、弾性ベルト35と同じ材料であってもよいし、剛性を有する、例えば金属やプラスチックであってもよい。
【0047】
弾性ベルト35(図8参照)は、その周長がウエル14(図2参照)の底面の周長未満に設定されている。弾性ベルト35の切り抜き34の数は、この弾性ベルト35に配設するレゾネータ33の数に応じて適宜に設定することができる。また、切り抜き34の間隔は、弾性ベルト35に配設するレゾネータ33の間隔に応じて適宜に設定すればよいが、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯31を組み付けたホイール12のバランスを考慮すると、等間隔が好ましい。なお、剛性を有する材料でレゾネータ33を構成した場合には、切り抜き34の間隔(レゾネータ33の間隔)は、弾性を有する材料でレゾネータ33を構成した場合に比較して、広くあけるのが好ましい。このようにレゾネータ33の間隔をあければ、このホイール用共振防止帯31を組み付けたホイールへのタイヤの取り付けがより容易になる。
【0048】
次に、ホイールへの本実施の形態に係るホイール用共振防止帯31の組み付け方法について説明する。このホイール用共振防止帯31の組み付けは、再び図8を参照すると明らかなように、弾性ベルト35の切り抜き34にレゾネータ33を嵌入することによって、環状のホイール用共振防止帯31を組み立てた後、このホイール用共振防止帯31をウエル14の底面に弾性ベルト35が接するように配置するだけで終了する。
【0049】
また、組み付けの別法としては、予め、弾性ベルト35をウエル14の底面に配置した後、弾性ベルト35を部分的にウエル14から引き離して切り抜き34にレゾネータ33を嵌め込む方法が挙げられる。
【0050】
このようにホイール用共振防止帯31がウエル14の底面に配置されると、弾性ベルト35は、その周長がウエル14の底面の周長未満に設定されているので、それ自体の緊縮力によってウエル14の底面に固定される。そして、この弾性ベルト35の切り抜き34に嵌入されているレゾネータ33は、そのフランジ32(図8参照)が、ウエル14の底面と弾性ベルト35との間に挟み込まれる。その結果、レゾネータ33は、弾性ベルト35の切り抜き34に嵌入された間隔でウエル14の底面に配置されて固定される。
【0051】
このようにして固定されたホイール用共振防止帯31のレゾネータ33は、前記式(1)で規定される開口部19の面積S、気室17の体積V及び首部21の長さL並びに図5から導かれる気室17の長さDで設計されているので、タイヤの23空気室24内における気柱共鳴が防止されてロードノイズが低減される。
【0052】
このような本実施の形態に係るホイール用共振防止帯31では、タイヤ23(図9参照)の取り付けや取り外しに際して、タイヤ23のビード部や工具がレゾネータ33に干渉しても、弾性ベルト35が伸縮することによって、レゾネータ33の配置位置が可逆的に変位する。さらに、レゾネータ33が弾性部材で構成されている場合には、タイヤ23のビード部や工具が干渉しても、レゾネータ33は弾性変形する。その結果、レゾネータ33は、タイヤ23の取り付けや取り外しの障害にならない。
【0053】
また、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯31によれば、このホイール用共振防止帯31をウエル14に嵌め込むだけで容易にタイヤ23の気柱共鳴を防止するホイールを製造することができる。
【0054】
また、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯31によれば、弾性ベルト35の緊縮力でホイール用共振防止帯31が組み付けられているので、従来のホイールのように、他の部材(蓋部材等)を固着して既存のホイールの構造に変更を加える必要がない。したがって、ホイール用共振防止帯11を取り外すだけで、もとのホイール12に容易に復元することができる。
【0055】
また、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯31によれば、弾性ベルト35が弾性材料で構成されており、弾性ベルト35の周長を容易に広げることができる。したがって、ウエル14の底面にホイール用共振防止帯31(あるいは弾性ベルト35)を配置する際に、ホイール用共振防止帯31(あるいは弾性ベルト35)を容易にリムフランジ22(図6参照)を越えさせてウエル14の底面に配置することができる。
【0056】
また、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯31によれば、ホイール用共振防止帯31がウエル14の底面に配置されると、弾性ベルト35の緊縮力でウエル14の底面にレゾネータ33が取り付けられるので、レゾネータ33の取り付けに、例えば溶接材料や接着剤といった固着材料を要しない。その結果、従来のホイールのように、固着材料がウエル14上で不均一に分布して、ホイール12のアンバランス量が増大することは避けられる。したがって、このホイール用共振防止帯31によれば、ホイールバランスの調整を簡単に行うことができる。
【0057】
また、このホイール用共振防止帯31によれば、タイヤ23のサイズの違いによってその共鳴周波数が変化しても、前記式(1)に基づいて、ホイール用共振防止帯31のレゾネータ33の設計を変更すれば、リム13の形状に制限されることなく様々な形状のホイール用共振防止帯31を製造することができる。
【0058】
また、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯31によれば、弾性ベルト35に切り抜き34を有しているので、ホイール用共振防止帯31が組み付けられたホイール12の重量を軽減することができる。
【0059】
以上、本発明のホイール用共振防止帯を第1乃至第3の実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は、これらの実施の形態に何ら制限されるものではない。
【0060】
例えば、第1乃至第3の実施の形態では、環状のホイール用共振防止帯11,25,31を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、帯状体であって、その両端にこれら端同士を連結する連結具を有するものであってもよい。
【0061】
また、第3の実施の形態に係るホイール用共振防止帯31は、底部36を有すレゾネータ33(図9参照)を備えているが、本発明はこれに限定されるものではなく、図10に示すように、レゾネータ37の底が、気室17の平面形状と同じ形状で開口しているものであってもよい。このレゾネータ37を使用したホイール用共振防止帯43は、レゾネータ37の気室17の開口部38がウエル14(図8参照)の底面と向き合うように配置される。このようにホイール用共振防止帯43がウエル14上に配置されることによって、ウエル14の底面で気室17の開口部38が塞がれて、レゾネータ37がヘルムホルツ共鳴消音器として機能する。
【0062】
また、図11に示すように、このレゾネータ37のフランジ32には、ウエル14の底面と向き合う面にウエル14の底面との密着性を高める密着補助層39を設けてもよい。この密着補助層39の材料としては、例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデン、低密度ポリエチレン、弾性ゴム等の軟性の樹脂フィルムや樹脂シートが挙げられる。
【0063】
このような密着補助層39を有するレゾネータ37を備えたホイール用共振防止帯43は、ウエル14の底面に対するホイール用共振防止帯43の密着性がより高められる。また、密着補助層39でウエル14の底面との密着性が高まると、レゾネータ37は、タイヤ23の共鳴周波数に基づいて設計したレゾネータ37の共鳴吸音性能をより確実に発揮することができる。
【0064】
また、第1乃至第3の実施の形態で例示したレゾネータ16,33及び前記レゾネータ37では、連通孔18をレゾネータ16,33,37の天井部に設けているが、本発明は、これらを使用するものに限定されるものではなく、図12に示すように、4方の側壁部のいずれかに連通孔42が形成されたレゾネータ41を使用したものであってもよい。このようなレゾネータ41を備えたホイール用共振防止帯は、レゾネータ41内に水分が凝集したとしても、凝集した水分が連通孔42から排出されるので、レゾネータ41に水分が滞留することはない。
【0065】
また、第1乃至第3の実施の形態で例示したレゾネータ16,33及び前記レゾネータ37は、リム13の外周面(ウエル14の底面)側が一平面に沿うように形成されているが、本発明は、これらを使用するものに限定されるものではなく、リム13の外周面(ウエル14の底面)側がリム13の外周面(ウエル14の底面)に沿うように湾曲して形成されていてもよい。
【0066】
また、本発明のホイール用共振防止帯は、各レゾネータが同一であっても、あるいは、レゾネータの開口部19の面積S、気室17の体積V、首部21の長さL及び気室17の長さDが異なるものを組み合わせて配設したホイール用共振防止帯であってもよい。
【0067】
このような異なるレゾネータを組み合わせて配設したホイール用共振防止帯は、例えばタイヤの形状が自動車の走行状態で変化することによってその共振周波数が変動したとしても、その変動に対応して共鳴吸音効果を発揮することができる。
【0068】
【発明の効果】
本発明のホイール用共振防止帯によれば、タイヤの空気室内における気柱共鳴を防止し、しかもタイヤの取り付け、取り外し及びホイールバランスの調整が簡単なホイールを簡単な工程で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るホイール用共振防止帯が組み付けられたホイールの斜視図である。
【図2】図1のホイールの部分斜視図である。
【図3】図3(a)は、第1の実施の形態に係るホイール用共振防止帯の平面図、図3(b)は、図3(a)のA−A線における断面図である。
【図4】タイヤの空気室内に配置された図1のホイール用共振防止帯の概念図である。
【図5】図1のホイール用共振防止帯に使用されるレゾネータの共鳴周波数の計算式における補正係数αと、このレゾネータの気室の長さ比との関係を示すグラフである。
【図6】ホイール用共振防止帯の組み付け方法を説明する図である。
【図7】タイヤの空気室内に配置された第2の実施の形態に係るホイール用共振防止帯の概念図である。
【図8】第3の実施の形態に係るホイール用共振防止帯の分解斜視図である。
【図9】タイヤの空気室内に配置された第3の実施の形態に係るホイール用共振防止帯の概念図である。
【図10】タイヤの空気室内に配置された他の実施の形態に係るホイール用共振防止帯の概念図である。
【図11】タイヤの空気室内に配置された他の実施の形態に係るホイール用共振防止帯の概念図である。
【図12】他の実施の形態に係るホイール用共振防止帯に使用されるレゾネータの斜視図である。
【符号の説明】
11,25,31 ホイール用共振防止帯
16,33,37,41 レゾネータ(共鳴消音器)
15,35 弾性ベルト
34 切り抜き
32 フランジ
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤを装着するホイールに関し、さらに詳しくは、タイヤの空気室内における気柱共鳴(空洞共鳴)を防止するホイール用共振防止帯に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、タイヤの空気室内における気柱共鳴を防止することによって、自動車が走行時に発生するロードノイズを低減するホイールが知られている(例えば、特許文献1)。このホイールには、例えば金属板からなる蓋部材が、リムのウエルの窪みで構成される周溝を覆うように当該リムに固着されることによって、ウエルと蓋部材との間に気室が形成されている。また、このホイールには、タイヤが装着された際に、前記気室が共鳴消音器を構成するように、この気室とタイヤの空気室とを連通する連通部(隙間、孔等)が形成されている。
このホイールによれば、共鳴消音器がタイヤの空気室内における気柱共鳴を防止するので、ロードノイズが低減される。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−79802号公報(段落番号(0084)乃至(0111)及び図1乃至図5等参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このホイールでは、リムの周溝、つまりウエルが蓋部材で覆われているので、この蓋部材が障害となって、周溝にタイヤレバーといった工具を差し込む余地がなく、タイヤの取り付けや取り外しが困難を極める。
また、このホイールでは、気室を形成するために、複数の蓋部材を前記周溝に沿ってそれぞれ固着しなければならないので、ホイールの製造工程が煩雑化する。
また、このホイールでは、蓋部材とリムとを固着するために使用される溶接材料や接着剤といった固着材料の量(重み)が蓋部材ごとに相違するので、ホイールのアンバランス量が増大する。その結果、タイヤを取り付けた際のホイールバランスの調整が煩雑化する。
【0005】
そこで、本発明は、タイヤの空気室内における気柱共鳴を防止し、しかもタイヤの取り付け、取り外し及びホイールバランスの調整が簡単なホイールを簡単な工程で製造することができるホイール用共振防止帯を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に記載のホイール用共振防止帯は、弾性ベルトと、この弾性ベルトの長手方向に沿って当該弾性ベルトに配設された複数の共鳴消音器とを備えることを特徴とする。
【0007】
このホイール用共振防止帯では、当該ホイール用共振防止帯がリムの外周面を巻回するように適度な張力をもってホイールに装着されると、弾性ベルトは、それ自体の緊縮力によってリムの外周面に取り付けられる。そして、このホイール用共振防止帯では、共鳴消音器が当該弾性ベルトの長手方向に沿って複数配設されているので、複数の共鳴消音器が、固着材料を使用しなくてもリムの外周面上に簡単に装着される。
【0008】
また、タイヤの取り付けや取り外しに際して、タイヤのビード部や工具が共鳴消音器に干渉しても、弾性ベルトが伸縮することによって、共鳴消音器の配置位置が可逆的に変位するため、共鳴消音器は、タイヤの取り付けや取り外しの障害にならない。
【0009】
また、請求項2に記載のホイール用共振防止帯は、請求項1に記載のホイール用共振防止帯において、前記弾性ベルトと前記共鳴消音器とは、一体成形されていることを特徴とする。
【0010】
このホイール用共振防止帯によれば、弾性ベルトと共鳴消音器とをそれぞれ別個に作製しなくともよい。
【0011】
また、請求項3に記載のホイール用共振防止帯は、請求項1に記載のホイール用共振防止帯において、前記弾性ベルトには、前記共鳴消音器の平面形状を象った切り抜きが形成されており、前記共鳴消音器には、その周囲に向けて張り出したフランジが形成されているとともに、当該共鳴消音器は、前記弾性ベルトの前記切り抜きに嵌入されていることを特徴とする。
【0012】
このホイール用共振防止帯では、共鳴消音器がフランジを有しているので、弾性ベルトの切り抜きに嵌入されている共鳴消音器は、弾性ベルトに当接するフランジで嵌入方向への動きが規制される。そして、このホイール用共振防止帯がリムの外周面に沿うように適度な張力をもってホイールに装着されると、フランジは、リムの外周面と弾性ベルトとの間に挟み込まれる。その結果、共鳴消音器は、溶接材料等の固着材料を使用しなくてもリムの外周面上に簡単に固定される。
【0013】
また、このようなホイール用共振防止帯によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のホイール用共振防止帯が、リムの外周面に巻回されていることを特徴とする車両用ホイールが提供される。
【0014】
このような車両用ホイールでは、前記共鳴消音器がタイヤの空気室内における気柱共鳴を防止するので、車両が走行する際のロードノイズが低減される。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
次に、本発明の第1の実施の形態に係るホイール用共振防止帯について適宜図面を参照しながら説明する。
【0016】
参照する図面において、図1は、第1の実施の形態に係るホイール用共振防止帯が組み付けられたホイールの斜視図、図2は、図1のホイール用共振防止帯の部分斜視図(一部に断面を含む)、図3(a)は、第1の実施の形態に係るホイール用共振防止帯の平面図、図3(b)は、図3(a)のA−A線における断面図、図4は、タイヤの空気室内に配置された図1のホイール用共振防止帯の概念図、図5は、図1のホイール用共振防止帯に使用されるレゾネータの周波数補正線図(グラフ)である。
【0017】
図1に示すように、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯11は、ホイール12のリム13の外周面を巻回するように配置される環状体である。
このホイール用共振防止帯11は、図2を併せて参照すると明らかなように、リム13のウエル14上に配置される環状の弾性ベルト15と、この弾性ベルト15の長手方向に沿って間隔を置いて配設された複数のレゾネータ16とを備えている。なお、レゾネータ16は、特許請求の範囲にいう「共鳴消音器」に相当する。
【0018】
この弾性ベルト15としては、弾性材料で構成されていれば特に制限はないが、中でも弾性ゴムやその他弾性を有するプラスチックが好ましい。
【0019】レゾネータ16は、後記するようにヘルムホルツ共鳴消音器として機能するものであり、図3(a)及び図3(b)に示すように、その内部に気室17を有する箱状体である。この箱状体の天井部には、気室17の内外を連通する連通孔18が形成されている。この連通孔18は、レゾネータ16の表面の開口部19から気室17に向かって延びる首部21で取り囲まれている。
【0020】
このレゾネータ16は、図4に示すように、タイヤ23の空気室24内における気柱共鳴周波数fTと後記式(1)で示されるレゾネータ16の共鳴周波数fRが一致するように、開口部19の面積S、気室17の体積V、首部21の長さL及びホイール12の周方向における気室17の長さDが規定されているヘルムホルツ共鳴消音器である。なお、式(1)中、Cはタイヤ23の空気室24における音速を表し、αは補正係数であって、図5に示すように、タイヤ23の空気室24における気柱の単位長さあたりの気室17(図3(b)参照)の長さDで定義される「気室17の長さ比」に関連づけられた変数である。
【0021】
【数1】
【0022】
すなわち、このレゾネータ16は、前記式(1)及び図5を満足する範囲内で、開口部19の面積S、気室17の体積V、首部21の長さL及び気室17の長さDをそれぞれ適宜に設定することによって、周波数fTのタイヤの共振を防止するようになっている。
【0023】
弾性ベルト15上に配置するレゾネータ16の個数は、2以上であれば特に制限はなく、レゾネータ16の配置間隔は、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯11を組み付けたホイール12のバランスを考慮すると、等間隔が好ましい。
【0024】
このような本実施の形態に係るホイール用共振防止帯11は、レゾネータ16が弾性ベルト15と同じ材料で構成されているとともに、このレゾネータ16と弾性ベルト15とが一体成形されている。そして、ホイール用共振防止帯11の周長(弾性ベルト15の周長)は、ウエル14(図2参照)の底面の周長未満に設定されている。
【0025】
次に、ホイール12への本実施の形態に係るホイール用共振防止帯11の組み付け方法について説明する。このホイール用共振防止帯11の組み付けは、図6に示すように、環状のホイール用共振防止帯11が、リムフランジ22を越えることができる程度にその周長を広げ、そして、リムフランジ22を越えさせてホイール用共振防止帯11をウエル14の底面に配置するだけで終了する。
【0026】
そして、ウエル14の底面に配置されたホイール用共振防止帯11は、その周長がウエル14の底面の周長未満に設定されているので、弾性ベルト15の緊縮力によってウエル14の方向に向かう付勢力でウエル14の底面に組み付けられる。また、弾性材料で構成されているレゾネータ16は、前記した緊縮力で湾曲することによってウエル14の底面に沿うように配置される。
【0027】
このようにして組み付けられたホイール用共振防止帯11のレゾネータ16は、前記式(1)で規定される開口部19の面積S、気室17の体積V及び首部21の長さL並びに図5の補正係数α及びタイヤ23の気柱の長さから導かれる気室17の長さDで設計されているので、タイヤ23の空気室24内における気柱共鳴が防止されてロードノイズが低減される。
【0028】
このような本実施の形態に係るホイール用共振防止帯11では、タイヤ23(図4参照)の取り付けや取り外しに際して、タイヤ23のビード部や工具がレゾネータ16に干渉しても、弾性ベルト15が伸縮することによって、レゾネータ16の配置位置が可逆的に変位する。また、弾性材料からなるレゾネータ16は、タイヤ23のビード部や工具が干渉すると弾性変形する。その結果、レゾネータ16は、タイヤ23の取り付けや取り外しの障害にならない。
【0029】
また、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯11によれば、このホイール用共振防止帯11をウエル14に嵌め込むだけで容易にタイヤ23の気柱共鳴を防止するホイールを製造することができる。
【0030】
また、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯11によれば、弾性ベルト15の緊縮力でホイール用共振防止帯11が組み付けられているので、従来のホイールのように、他の部材(蓋部材等)を固着して既存のホイールの構造に変更を加える必要がない。したがって、ホイール用共振防止帯11を取り外すだけで、もとのホイール12に容易に復元することができる。
【0031】
また、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯11によれば、それ自体が弾性材料で構成されており、ホイール用共振防止帯11の周長を容易に広げることができる。したがって、ウエル14の底面にホイール用共振防止帯11を配置する際に、ホイール用共振防止帯11を容易にリムフランジ22を越えさせてウエル14の底面に配置することができる。
【0032】
また、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯11によれば、ホイール用共振防止帯11がウエル14の底面に配置されると、弾性ベルト15の緊縮力でホイール用共振防止帯11がウエル14の底面に組み付けられるので、ホイール用共振防止帯11の組み付けに、溶接材料や接着剤といった固着材料を要しない。その結果、従来のホイールのように、固着材料がウエル14上で不均一に分布して、ホイールのアンバランス量が増大することは避けられる。したがって、このホイール用共振防止帯11によれば、ホイールバランスの調整を簡単に行うことができる。
【0033】
また、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯11によれば、タイヤ23のサイズの違いによってその共鳴周波数が変化しても、前記式(1)に基づいて、ホイール用共振防止帯11のレゾネータ16の設計を変更すれば、リム13の形状によってホイール用共振防止帯11の形状が限定されることなく、様々な形状のホイール用共振防止器具11を製造することができる。
【0034】
また、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯11によれば、弾性ベルト15とレゾネータ16とが一体成形されているので、生産コストを低減することができる。
【0035】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係るホイール用共振防止帯について適宜図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態において、第1の実施の形態と同様の構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0036】
参照する図面において、図7は、タイヤの空気室内に配置された第2の実施の形態に係るホイール用共振防止帯の概念図である。
【0037】
図7に示すように、第2の実施の形態に係るホイール用共振防止帯25は、第1の実施の形態に係るホイール用共振防止帯11(図3(a)及び図3(b)参照)において、レゾネータ16の底部がないこと、すなわち気室17の平面形状と同じ形状で弾性ベルト15が切り抜かれて、レゾネータ16が前記平面形状で開口する開口部26を有している以外は、第1の実施の形態に係るホイール用共振防止帯11と同様に構成されている。
【0038】
本実施の形態に係るホイール用共振防止帯25をホイール12に取り付ける際には、このホイール用共振防止帯25は、開口部26側がウエル14(図2参照)の底面と向き合うように配置される。このようにホイール用共振防止帯25がウエル14上に配置されることによって、ウエル14の底面で気室17の開口部26が塞がれて、レゾネータ16がヘルムホルツ共鳴消音器として機能する。
【0039】
このような本実施の形態に係るホイール用共振防止帯25によれば、第1の実施の形態に係るホイール用共振防止帯11と同様の作用効果を奏することができるとともに、レゾネータ16の底部がないので、ホイール用共振防止帯25が組み付けられたホイールの重量を軽減することができる。
【0040】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係るホイール用共振防止帯について適宜図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態において、第1の実施の形態と同様の構成要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0041】
参照する図面において、図8は、第3の実施の形態に係るホイール用共振防止帯の分解斜視図、図9は、タイヤの空気室内に配置された第3の実施の形態に係るホイール用共振防止帯の概念図である。
【0042】
図8に示すように、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯31は、第1の実施の形態に係るホイール用共振防止帯11(図2参照)と同様に、ホイール12(図1参照)のリム13の外周面を巻回するように配置される環状体である。
【0043】
第3の実施の形態に係るホイール用共振防止帯31は、フランジ32を有するレゾネータ33と、このレゾネータ33の平面形状を象った切り抜き34をその長手方向に複数有する環状の弾性ベルト35とを備えている。そして、レゾネータ33は、弾性ベルト35の切り抜き34に嵌入されているとともに、そのフランジ32が弾性ベルト35に当接して、嵌入方向への動きが規制されることによって弾性ベルト35に固定されている。
【0044】
このレゾネータ33は、図9を併せて参照すると明らかなように、その内部に気室17を有する箱状体であり、この箱状体の天井部には、気室17の内外を連通する連通孔18が形成されている。この連通孔18は、レゾネータ33の表面の開口部19から気室17に向かって延びる首部21で取り囲まれている。
【0045】
このレゾネータ33は、第1の実施の形態に係るホイール用共振防止帯11に使用されるレゾネータ16と同様に、前記式(1)と、図5に示される補正係数α及び気室17の長さ比の関係とに基づいて、開口部19の面積S、気室17の体積V、首部21の長さL及びホイール12の周方向における気室17の長さDが規定されている。
【0046】
このレゾネータ33のフランジ32は、ウエル14(図8参照)の底面に沿って延びるように、レゾネータ33からその周囲に向けて張り出している。このようなレゾネータ33の材料としては、弾性ベルト35と同じ材料であってもよいし、剛性を有する、例えば金属やプラスチックであってもよい。
【0047】
弾性ベルト35(図8参照)は、その周長がウエル14(図2参照)の底面の周長未満に設定されている。弾性ベルト35の切り抜き34の数は、この弾性ベルト35に配設するレゾネータ33の数に応じて適宜に設定することができる。また、切り抜き34の間隔は、弾性ベルト35に配設するレゾネータ33の間隔に応じて適宜に設定すればよいが、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯31を組み付けたホイール12のバランスを考慮すると、等間隔が好ましい。なお、剛性を有する材料でレゾネータ33を構成した場合には、切り抜き34の間隔(レゾネータ33の間隔)は、弾性を有する材料でレゾネータ33を構成した場合に比較して、広くあけるのが好ましい。このようにレゾネータ33の間隔をあければ、このホイール用共振防止帯31を組み付けたホイールへのタイヤの取り付けがより容易になる。
【0048】
次に、ホイールへの本実施の形態に係るホイール用共振防止帯31の組み付け方法について説明する。このホイール用共振防止帯31の組み付けは、再び図8を参照すると明らかなように、弾性ベルト35の切り抜き34にレゾネータ33を嵌入することによって、環状のホイール用共振防止帯31を組み立てた後、このホイール用共振防止帯31をウエル14の底面に弾性ベルト35が接するように配置するだけで終了する。
【0049】
また、組み付けの別法としては、予め、弾性ベルト35をウエル14の底面に配置した後、弾性ベルト35を部分的にウエル14から引き離して切り抜き34にレゾネータ33を嵌め込む方法が挙げられる。
【0050】
このようにホイール用共振防止帯31がウエル14の底面に配置されると、弾性ベルト35は、その周長がウエル14の底面の周長未満に設定されているので、それ自体の緊縮力によってウエル14の底面に固定される。そして、この弾性ベルト35の切り抜き34に嵌入されているレゾネータ33は、そのフランジ32(図8参照)が、ウエル14の底面と弾性ベルト35との間に挟み込まれる。その結果、レゾネータ33は、弾性ベルト35の切り抜き34に嵌入された間隔でウエル14の底面に配置されて固定される。
【0051】
このようにして固定されたホイール用共振防止帯31のレゾネータ33は、前記式(1)で規定される開口部19の面積S、気室17の体積V及び首部21の長さL並びに図5から導かれる気室17の長さDで設計されているので、タイヤの23空気室24内における気柱共鳴が防止されてロードノイズが低減される。
【0052】
このような本実施の形態に係るホイール用共振防止帯31では、タイヤ23(図9参照)の取り付けや取り外しに際して、タイヤ23のビード部や工具がレゾネータ33に干渉しても、弾性ベルト35が伸縮することによって、レゾネータ33の配置位置が可逆的に変位する。さらに、レゾネータ33が弾性部材で構成されている場合には、タイヤ23のビード部や工具が干渉しても、レゾネータ33は弾性変形する。その結果、レゾネータ33は、タイヤ23の取り付けや取り外しの障害にならない。
【0053】
また、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯31によれば、このホイール用共振防止帯31をウエル14に嵌め込むだけで容易にタイヤ23の気柱共鳴を防止するホイールを製造することができる。
【0054】
また、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯31によれば、弾性ベルト35の緊縮力でホイール用共振防止帯31が組み付けられているので、従来のホイールのように、他の部材(蓋部材等)を固着して既存のホイールの構造に変更を加える必要がない。したがって、ホイール用共振防止帯11を取り外すだけで、もとのホイール12に容易に復元することができる。
【0055】
また、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯31によれば、弾性ベルト35が弾性材料で構成されており、弾性ベルト35の周長を容易に広げることができる。したがって、ウエル14の底面にホイール用共振防止帯31(あるいは弾性ベルト35)を配置する際に、ホイール用共振防止帯31(あるいは弾性ベルト35)を容易にリムフランジ22(図6参照)を越えさせてウエル14の底面に配置することができる。
【0056】
また、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯31によれば、ホイール用共振防止帯31がウエル14の底面に配置されると、弾性ベルト35の緊縮力でウエル14の底面にレゾネータ33が取り付けられるので、レゾネータ33の取り付けに、例えば溶接材料や接着剤といった固着材料を要しない。その結果、従来のホイールのように、固着材料がウエル14上で不均一に分布して、ホイール12のアンバランス量が増大することは避けられる。したがって、このホイール用共振防止帯31によれば、ホイールバランスの調整を簡単に行うことができる。
【0057】
また、このホイール用共振防止帯31によれば、タイヤ23のサイズの違いによってその共鳴周波数が変化しても、前記式(1)に基づいて、ホイール用共振防止帯31のレゾネータ33の設計を変更すれば、リム13の形状に制限されることなく様々な形状のホイール用共振防止帯31を製造することができる。
【0058】
また、本実施の形態に係るホイール用共振防止帯31によれば、弾性ベルト35に切り抜き34を有しているので、ホイール用共振防止帯31が組み付けられたホイール12の重量を軽減することができる。
【0059】
以上、本発明のホイール用共振防止帯を第1乃至第3の実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は、これらの実施の形態に何ら制限されるものではない。
【0060】
例えば、第1乃至第3の実施の形態では、環状のホイール用共振防止帯11,25,31を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、帯状体であって、その両端にこれら端同士を連結する連結具を有するものであってもよい。
【0061】
また、第3の実施の形態に係るホイール用共振防止帯31は、底部36を有すレゾネータ33(図9参照)を備えているが、本発明はこれに限定されるものではなく、図10に示すように、レゾネータ37の底が、気室17の平面形状と同じ形状で開口しているものであってもよい。このレゾネータ37を使用したホイール用共振防止帯43は、レゾネータ37の気室17の開口部38がウエル14(図8参照)の底面と向き合うように配置される。このようにホイール用共振防止帯43がウエル14上に配置されることによって、ウエル14の底面で気室17の開口部38が塞がれて、レゾネータ37がヘルムホルツ共鳴消音器として機能する。
【0062】
また、図11に示すように、このレゾネータ37のフランジ32には、ウエル14の底面と向き合う面にウエル14の底面との密着性を高める密着補助層39を設けてもよい。この密着補助層39の材料としては、例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデン、低密度ポリエチレン、弾性ゴム等の軟性の樹脂フィルムや樹脂シートが挙げられる。
【0063】
このような密着補助層39を有するレゾネータ37を備えたホイール用共振防止帯43は、ウエル14の底面に対するホイール用共振防止帯43の密着性がより高められる。また、密着補助層39でウエル14の底面との密着性が高まると、レゾネータ37は、タイヤ23の共鳴周波数に基づいて設計したレゾネータ37の共鳴吸音性能をより確実に発揮することができる。
【0064】
また、第1乃至第3の実施の形態で例示したレゾネータ16,33及び前記レゾネータ37では、連通孔18をレゾネータ16,33,37の天井部に設けているが、本発明は、これらを使用するものに限定されるものではなく、図12に示すように、4方の側壁部のいずれかに連通孔42が形成されたレゾネータ41を使用したものであってもよい。このようなレゾネータ41を備えたホイール用共振防止帯は、レゾネータ41内に水分が凝集したとしても、凝集した水分が連通孔42から排出されるので、レゾネータ41に水分が滞留することはない。
【0065】
また、第1乃至第3の実施の形態で例示したレゾネータ16,33及び前記レゾネータ37は、リム13の外周面(ウエル14の底面)側が一平面に沿うように形成されているが、本発明は、これらを使用するものに限定されるものではなく、リム13の外周面(ウエル14の底面)側がリム13の外周面(ウエル14の底面)に沿うように湾曲して形成されていてもよい。
【0066】
また、本発明のホイール用共振防止帯は、各レゾネータが同一であっても、あるいは、レゾネータの開口部19の面積S、気室17の体積V、首部21の長さL及び気室17の長さDが異なるものを組み合わせて配設したホイール用共振防止帯であってもよい。
【0067】
このような異なるレゾネータを組み合わせて配設したホイール用共振防止帯は、例えばタイヤの形状が自動車の走行状態で変化することによってその共振周波数が変動したとしても、その変動に対応して共鳴吸音効果を発揮することができる。
【0068】
【発明の効果】
本発明のホイール用共振防止帯によれば、タイヤの空気室内における気柱共鳴を防止し、しかもタイヤの取り付け、取り外し及びホイールバランスの調整が簡単なホイールを簡単な工程で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るホイール用共振防止帯が組み付けられたホイールの斜視図である。
【図2】図1のホイールの部分斜視図である。
【図3】図3(a)は、第1の実施の形態に係るホイール用共振防止帯の平面図、図3(b)は、図3(a)のA−A線における断面図である。
【図4】タイヤの空気室内に配置された図1のホイール用共振防止帯の概念図である。
【図5】図1のホイール用共振防止帯に使用されるレゾネータの共鳴周波数の計算式における補正係数αと、このレゾネータの気室の長さ比との関係を示すグラフである。
【図6】ホイール用共振防止帯の組み付け方法を説明する図である。
【図7】タイヤの空気室内に配置された第2の実施の形態に係るホイール用共振防止帯の概念図である。
【図8】第3の実施の形態に係るホイール用共振防止帯の分解斜視図である。
【図9】タイヤの空気室内に配置された第3の実施の形態に係るホイール用共振防止帯の概念図である。
【図10】タイヤの空気室内に配置された他の実施の形態に係るホイール用共振防止帯の概念図である。
【図11】タイヤの空気室内に配置された他の実施の形態に係るホイール用共振防止帯の概念図である。
【図12】他の実施の形態に係るホイール用共振防止帯に使用されるレゾネータの斜視図である。
【符号の説明】
11,25,31 ホイール用共振防止帯
16,33,37,41 レゾネータ(共鳴消音器)
15,35 弾性ベルト
34 切り抜き
32 フランジ
Claims (3)
- 弾性ベルトと、この弾性ベルトの長手方向に沿って当該弾性ベルトに配設された複数の共鳴消音器とを備えることを特徴とするホイール用共振防止帯。
- 前記弾性ベルトと前記共鳴消音器とは、一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載のホイール用共振防止帯。
- 前記弾性ベルトには、前記共鳴消音器の平面形状を象った切り抜きが形成されており、前記共鳴消音器には、その周囲に向けて張り出したフランジが形成されているとともに、当該共鳴消音器は、前記弾性ベルトの前記切り抜きに嵌入されていることを特徴とする請求項1に記載のホイール用共振防止帯。
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