JP2004306382A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ターゲットを汚したり、液体噴射ヘッドの吐出不良を生ぜしめることのない液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】液体を吐出する液体噴射ヘッド101を収容したキャリッジ110と、送りローラ140により搬送されるターゲットPが配置されるプラテン部130と、を有し、前記プラテン部には、前記ターゲットの縁部P1等に液体を吐出する際に外側にはみ出した前記液体を吸収する液体吸収部134が形成され、前記液体吸収部の前記液体噴射ヘッドに対向する部分が移動により、その位置を変化させる構成となっている液体噴射装置100。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、プリンタ等の画像記録装置に用いられる液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置全般に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より画像や文字を記録用紙に記録するプリンタ装置は、圧電振動子の伸縮等によりノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッド(以下「記録ヘッド」という)を有している。
また、例えば長方形の記録用紙に画像や文字等を記録する際は、その四辺の縁に記録等されない余白が生じていた。
これは、以下の理由によるものである。すなわち、余白無く印刷等の記録を行うためには、記録ヘッドが記録用紙の縁を跨いで位置される必要があり、その位置で、記録ヘッドがインク滴を吐出すると、インク滴は、記録用紙の縁と記録用紙の外側に吐出される。そして、記録用紙の外側に吐出されたインク滴は、プリンタ装置の記録用紙の通過部分に付着することになる。
この状態で、さらに記録用紙に印刷すると、前記付着したインク滴が記録用紙に付き、記録用紙を汚す等の問題を起こすからであった。
そこで、かかる問題を生じないようにするため、記録ヘッドが記録用紙の縁を跨いだ状態でインク滴を吐出しないように制御され、これがため、どうしても記録用紙の縁に余白が生じていた。
【0003】
しかしながら、記録用紙の縁に余白無く印刷等を行いたいとの要望に応じて、以下のような機構を採用している(例えば特許文献1参照)。
すなわち、特許文献1の要約に記載されているように、インクジェット式プリンタ1には、カード1と、このカードの全周にインク滴を吸収することができるインク吸収体2を設けた状態としている。
そして、カード1の外側に吐出されたはみ出しのインク滴は、このインク吸収体2に吸収されるので、インクジェット式プリンタ装置1のカード1の通過部分に付着することがない。
これがため、付着したインク滴によりカード1が汚れることがない構成となっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−254657号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなインク吸収体2も、はみ出したインク滴を吸収しているうちにインク滴が飽和し、乾燥して、インク吸収体2上に堆積する。そして、ついには、山形の障害物を形成するようになる。
この山形の障害物は、記録ヘッドや記録用紙の通過部分に配置されているので、記録ヘッドや記録用紙に接触等することになる。この記録ヘッドへの接触等は、記録ヘッドの吐出不良等をもたらし、記録用紙の記録の品質不良等をもたらすという問題があった。
また、記録用紙への接触は、記録用紙の汚れをもたらすことになる。
特に、近年、耐光性に優れるインクとして顔料インク等が用いられている。この顔料インクは増粘し易いため、前記インク吸収体2上でより堆積し易いという問題があった。
【0006】
本発明は、以上の点に鑑み、ターゲットを汚したり、液体噴射ヘッドの吐出不良を生ぜしめることのない液体噴射装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的は、本発明によれば、液体を吐出する液体噴射ヘッドを収容したキャリッジと、送りローラにより搬送される搬送されるターゲットが配置されるプラテン部と、を有し、前記プラテン部には、前記ターゲットの縁部に液体を吐出する際に外側にはみ出した前記液体を吸収する液体吸収部が形成されている液体噴射装置であって、前記液体吸収部の前記液体噴射ヘッドに対向する部分が移動により、その位置を変化させる構成となっていることを特徴とする液体噴射装置により達成される。
【0008】
前記構成によれば、前記液体吸収部の前記液体噴射ヘッドに対向する部分が移動により、その位置を変化させる構成となっている。
このため、前記液体噴射ヘッドが吐出した液体は、前記液体吸収部の一部でなく全体で吸収されるので、液体が一部に吸収されることによる、液体の乾燥等による堆積等を未然に防ぐことができるので、前記液体吸収部上に乾燥した液体が堆積等して山形障害物が形成されることがない。
したがって、前記山形障害物が前記ターゲット等に接触等し、前記ターゲットを汚す等することがない。また、前記山形障害物が前記液体噴射ヘッドに接触等して、前記液体噴射ヘッドの吐出不良等を生じさせることがない。
【0009】
好ましくは、前記液体吸収部がローラの外周に形成され、このローラが回転可能な構成となっていることを特徴とする液体噴射装置である。
前記構成によれば、前記液体吸収部がローラの外周に形成され、このローラが回転可能な構成となっているので、前記ローラの回転で、前記液体吸収部の前記液体噴射ヘッドに対向する部分が移動する。
このため、前記液体噴射ヘッドが吐出した液体は、前記液体吸収部の一部でなく前記ローラの外周全体に分散されて吸収されるので、液体が一部に吸収されることによる、液体の乾燥等による堆積等を未然に防ぐことができ、前記液体吸収部上に乾燥した液体が堆積等して山形障害物が形成されることがない。
したがって、前記山形障害物が前記ターゲット等に接触等し、前記ターゲットを汚す等することがない。また、前記山形障害物が前記液体噴射ヘッドに接触等して、前記液体噴射ヘッドの吐出不良等を生じさせることがない。
【0010】
好ましくは、前記ローラが前記送りローラの駆動と連動して回転する構成となっている液体噴射装置である。
前記構成によれば、前記ローラは前記ターゲットの移動等に連動して回転するので、前記液体噴射装置の液体の吐出に対応して回転する。
すなわち、前記液体吸収部に液体が吐出される可能性が高い動作に対応して前記ローラが回転するので、より精度良く、吸収する液体を外周に分散させることができる。
また、前記ローラの回転機構を別個に設ける必要がないので、低コストで構成することもできる。
【0011】
好ましくは、前記ローラの外周に形成された前記液体吸収部の表面に接触する掻き落とし部材を有することを特徴とする液体噴射装置である。
前記構成によれば、前記ローラの外周に形成された前記液体吸収部の表面に接触する掻き落とし部材を有するので、前記液体吸収部に前記液体が吸収され乾燥等した場合でも、前記掻き落とし部により掻き落とされるので、堆積し山形障害物が前記液体吸収部上に形成されるのを未然に防ぐことができる。
【0012】
好ましくは、前記ローラの外周に形成された前記液体吸収部が浸かるような溶剤と、この溶剤を収容する溶剤収容部と、を有することを特徴とする液体噴射装置である。
前記構成によれば、前記ローラの外周に形成された前記液体吸収部が浸かるような溶解剤と、この溶解剤を収容する溶解剤収容部とを有しているので、この溶解剤によって前記液体吸収部に吸収された液体や、液体が乾燥等したものが溶融される。
このため、前記液体吸収部上に液体が乾燥し堆積し前記山形障害物を形成するのを効果的に防ぐことができる。
【0013】
好ましくは、前記ローラの外周に形成された前記液体吸収部が浸かるような浸透剤と、この浸透剤を収容する浸透剤収容部と、を有することを特徴とする液体噴射装置である。
前記構成によれば、前記ローラの外周に形成された前記液体吸収部が浸かるような浸透剤と、この浸透剤を収容する浸透剤収容部と、を有している。
このため、前記液体吸収部に付着した液体が、この液体吸収部の内部に浸透し、前記液体吸収部の表面での前記液体の乾燥、堆積が抑制され、前記山形障害物を形成するのを効果的に防ぐことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0015】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の液体噴射装置の第1の実施の形態に係るインクジェット式記録装置(以下「記録装置」という)100の構成を示す概略図である。
(記録装置100の全体構成の概略について)
図において記録装置100は、液体である例えば顔料インクを吐出するためのノズルを備える液体噴射ヘッドである例えば記録ヘッドを有している。
また、この記録ヘッドは、キャリッジ110内に収容され、キャリッジ110は、ガイド軸120に沿って図1の矢印X方向に移動可能に構成されている。
【0016】
また、図1のキャリッジ110の下部には、記録ヘッドのノズル形成面を露出させるための開口が形成され、この開口に記録ヘッドのノズル形成面が配置されている。
一方、図1に示すように記録装置100には、送りローラである例えば、給紙ローラ140が備わっており、記録ヘッドのノズル面から吐出される顔料インクで印刷等するためのターゲットである例えば紙等の記録用紙Pを矢印Y方向に搬送する構成となっている。
このように給紙ローラ140で移動させられる記録用紙Pは、具体的には図1のプラテン部130に配置されて、給紙ローラ140とプラテン部130との間を移動させられる構成となっている。
【0017】
すなわち、給紙ローラ140からプラテン部130上に送られた記録用紙Pに対して、ガイド軸120に沿ってキャリッジ110が移動する。このキャリッジ110の下部には記録ヘッドのノズル形成面が露出しているため、ノズルから顔料インクを吐出することで記録用紙Pに印字等ができる構成となっている。
【0018】
(プラテン部130の構成の概略等について)
図2は、プラテン部130の全体構成を示す概略図である。図3は、図2のA−A’線概略断面図であり、図4は、図2のB−B’線概略断面図である。
図2に示すように、プラテン部130は、全体が略直方体となっており、上面に開口を有する例えば樹脂等から成る枠部131を備えている。
【0019】
この枠部131の内側には、枠部131と同様の材質より成るリブ132が形成されている。
枠部131とリブ131との間には、図2に示すように、記録用紙Pの縁部に顔料インクを吐出する際に、外側にはみ出した顔料インクを吸収する液体吸収部である例えば吸収体134を有する縁用プラテン部133が形成されている。
縁用プラテン部133は、図1の記録用紙Pの上端部P1の縁に対応して配置される上端縁無し印刷用ローラ133a(図2参照)と、記録用紙Pの上端部P1の右側の端部である下端部に対応して配置される下端縁無し印刷用ローラ133b(図2参照)とを有している。
また、縁用プラテン部133は、図1の記録用紙Pの左端部P2の縁に対応して配置される左端縁無し印刷用ローラ133c(図2参照)と記録用紙Pの右端部P3の縁に対応して配置される右端縁無し印刷用ローラ133d(図2参照)とを有している。
【0020】
図2の右端縁無し印刷用ローラ133dは、3箇所設けられているが、これは記録用紙Pの大きさ(サイズ)が異なる場合にも対応するためである。
これら上端縁無し印刷用ローラ133a、下端縁無し印刷用ローラ133b、左端縁無し印刷用ローラ133c及び右端縁無し印刷用ローラ133dは、図2に示すように円形となり、その外周に吸収体134が形成されている。
この吸収体134は、顔料インクを吸収可能な例えばベルイータ、エバーライト等のスポンジ状部材等で構成されているので、記録ヘッドから吐出される顔料インクを吸収可能な構成となっている。
【0021】
(上端縁無し印刷用ローラ133a等の構成の概略等について)
図2に示すように、上端縁無し印刷用ローラ133a等は、モータMによる駆動で回転可能な構成となっている。
すなわち、上端縁無し印刷用ローラ133a等は、回転軸135a乃至回転軸135dをそれぞれ有し、これらの回転軸135a等の回転(回動)により回転可能となっている。
【0022】
具体的には、図2に示すようにベルト136を介したベルトドライブ機構によってモータMの駆動力を伝達する構成となっている。
また、図2に示すように、モータMは上端縁無し印刷用ローラ133a等を回転すると共に、図1の給紙ローラ140をも連動して駆動する構成となっている。
すなわち、図2に示すように、モータMは、給紙ローラ140の回転軸141を介して給紙ローラ140を回転させる構成となっている。
【0023】
さらに、図4に示すように、左端縁無し印刷用ローラ133c等とリブ132との上端部の位置は略同じ高さに成るように配置される。このため、図1の記録用紙Pがリブ132上に配置される際に、左端縁無し印刷用ローラ133c等が記録用紙Pの移動を阻害しない構成となっている。
【0024】
本発明の記録装置100は、以上のように構成されているが、以下その動作例について説明する。
先ず、図1の記録装置100に記録用紙Pを装着して縁無し印刷を開始する。
図5(a)乃至(c)は、記録装置100が記録用紙Pに縁無し印刷を行う概略説明図である。
図5(a)に示すように、記録用紙Pの上端部P1がプラテン部130に配置される。具体的には、図2の上端縁無し印刷用ローラ133a上に配置される。
このとき、記録用紙Pの左端部P2は、図2の左端縁無し印刷用ローラ133c上に配置される。
また、記録用紙Pの右端部P3は、図2の3箇所の右端縁無し印刷用ローラ133dのうち、用紙の大きさに合致した右端縁無し印刷用ローラ133d上に配置される。
【0025】
この状態で、図5(a)に示すように記録ヘッド101のノズル形成部が記録用紙Pの上端部P1を跨ぐように配置され、顔料インクを吐出する。
すると、記録用紙Pの上端部P1の縁無し印刷が行われる。
しかし、このとき記録用紙Pの上端部P1に対して吐出されなかった顔料インクは図3の上端縁無し印刷用ローラ133aに対して吐出され、上端縁無し印刷用ローラ133aの図2に示す吸収体134がそのインクを吸収する。
これで記録用紙Pの上端部P1の縁無し印刷が完了する。
【0026】
次に、記録用紙Pの左端部P2及び右端部P3の縁無し印刷が行われる。
具体的には、図5(b)に示すように、記録ヘッド101が記録用紙Pの左端部P2を跨ぐように配置され、顔料インクを吐出し、左端部P2の縁無し印刷が行われる。
このとき、左端部P2から外れた顔料インクは図2及び図4の左端縁無し印刷用ローラ133cの吸収体134で吸収される。
左端部P2と同様に右端部P3も縁無し印刷が行われ、右端部P3から外れた顔料インクは図2及び図4の右端縁無し印刷用ローラ133dの吸収体134によって吸収される。
【0027】
次に、記録用紙Pの下端部P3(図5(c)参照)の縁無し印刷が行われる。
具体的には、記録用紙Pの下端部P4が、図2の下端縁無し印刷用ローラ133b上に配置され、図5(a)の上端部P1と同様に記録ヘッド101から顔料インクが吐出される。
そして、下端部P4から外れた顔料インクは、図2の下端縁無し印刷用ローラ133bの吸収体134に吸収される。
このようにして、記録装置100は記録用紙Pに対し縁無し印刷を行う。そして、記録用紙Pの各端部P1乃至P4から外れた顔料インクは、上端縁無し印刷用ローラ133a、下端縁無し印刷用ローラ133b、左端縁無し印刷用ローラ133c及び右端縁無し印刷用ローラ133dの各吸収体134によって吸収されるので、次の印刷にかかる記録用紙Pに付着して記録用紙Pを汚す等を未然に防ぐことができ印刷品質を向上させることができる。
【0028】
以上のようにして、記録装置100が多くの記録用紙Pに対して縁無し印刷を行うと、記録ヘッド101から吐出される顔料インクが、図2の上端縁無し印刷用ローラ133a、下端縁無し印刷用ローラ133b、左端縁無し印刷用ローラ133c及び右端縁無し印刷用ローラ133dの各吸収体134に吸収しきれず飽和状態となるおそれがある。
この場合、顔料インクは、特に粘性が高いため上端縁無し印刷用ローラ133a等の吸収体134上に堆積し固化し山形となった山形障害物である例えば、インク山が形成されるおそれがある。
【0029】
しかし、本実施の形態では、図3に示すように、モータMの駆動により上端縁無し印刷用ローラ133a等が回転する。すると、上端縁無し印刷用ローラ133a等の吸収体134のうち、記録ヘッド101に対向する部分が移動し、その位置が変化する。
このため、記録ヘッド101が吐出した顔料インクは、吸収体134の一部でなく全体で吸収される。したがって、顔料インクが吸収体134の一部にのみ吸収されて、その後、顔料インクが乾燥等して、吸収体134上に堆積等しインク山が形成されることが未然に防止されることになる。
そして、インク山が記録用紙Pに接触等し、記録用紙Pを汚す等することがない。また、前記インク山が記録ヘッド101に接触等して、記録ヘッド101の吐出不良等を生じさせることもない。
【0030】
さらに、本実施の形態では、上端縁無し印刷用ローラ133a等のローラの回転により、吸収体134の記録ヘッド101に対向する部分が移動するように成っている。
このため、顔料インクは、吸収体134の一部でなく、前記各ローラの外周全体の吸収体134に分散されて吸収されるので、より効率的にインク山の形成を防ぐことができる。
【0031】
また、図3に示すように、上端縁無し印刷用ローラ133a等は給紙ローラ140の回転、すなわち、記録用紙Pの搬送(移動)に連動して回転する構成となっている。
このため、記録ヘッド101の顔料インクの吐出に対応して上端縁無し印刷用ローラ133a等が回転することとなる。
これにより、吸収体134に顔料インクが吐出される可能性が高い動作、すなわち、記録用紙Pの搬送動作等に対応して、上端縁無し印刷用ローラ133a等が回転するので、吸収体134は、より精度よく、顔料インクをその外周に分散させて吸収することができる。
また、上端縁無し印刷用ローラ133a等の回転機構は給紙ローラ140の回転機構である図3のモータMを共用しているので、別個に回転機構を設置する必要がなく、低コストに記録装置100を構成することができる。
【0032】
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る記録装置の要部を示す概略断面図である。
本実施の形態の記録装置の多くの構成は上述の第1の実施の形態に係る記録装置100と略同様なので、共通する構成は同一符号等とし、その説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
【0033】
本実施の形態では、図6に示すように、上端縁無し印刷用ローラ133a、下端縁無し印刷用ローラ133b、右端縁無し印刷用ローラ133d(左端縁無し印刷用ローラ133cは、右端縁無し印刷用ローラ133dと同様)の各吸収体134の表面に接触するように配置される掻き落とし部材である例えば、掻き落としブレード201が設けられてる。
この掻き落としブレード201は、ゴム等から成っている。
このため、吸収体134に吸収された顔料インクが乾燥しても、この掻き落としブレード201により掻き落とされるので、吸収体134の表面に乾燥した顔料インクが堆積しインク山を形成するのをより効果的に防ぐことができる。
【0034】
(第3の実施の形態)
図7及び図8は、本発明の第3の実施の形態に係る記録装置の要部を示す概略断面図である。
本実施の形態の記録装置の多くの構成は上述の第1の実施の形態に係る記録装置100と略同様なので、共通する構成は同一符号等とし、その説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
【0035】
本実施の形態では、図7に示すように、上端縁無し印刷用ローラ133a、下端縁無し印刷用ローラ133b、右端縁無し印刷用ローラ133d、左端縁無し印刷用ローラ133cの各吸収体134の表面が浸かるような溶解剤301が溶解剤収容部であるプラテン部130の枠部131内に配置されている。
【0036】
溶解剤301としては、例えば1,2−アルカンジオールとして1,2−ヘキサンジオールを5重量%含み、残量が純水である溶剤や、変性ポリシロキサンとしてBYK348を0.5重量%含み、残量が純水である溶剤や、BYK348を0.5重量%含むと共にグリセリン10重量%含み、残量が純水である溶剤や、1,2−ヘキサンジオールを2重量%含むと共にBYK348を0.3重量%含み、残量が純水である溶剤や、1,2−ヘキサンジオールを5重量%含むと共にグリセリンを5重量%含み、残量が純水である溶剤や、グリセリンを15重量%、TEGmBE(トリエチレングリコールモノプチルエーテル)を5重量%、オルフェンE1010(アセチレングリコール系界面活性剤:日信化学株式会社製)を1重量%、トリエタノールアミンを1重量%含み、残量が純水である溶剤等が適している。
【0037】
回転する上端縁無し印刷用ローラ133a等の吸収体134は、このような溶解剤301に浸かることで、この溶解剤301によって吸収体134に吸収された顔料インクや、乾燥した顔料インクが溶融される。
このため、吸収体134上に顔料インクが乾燥し、堆積し、インク山を形成するのをより効果的に防ぐことができる。
【0038】
(第4の実施の形態)
図7及び図8は、本発明の第4の実施の形態に係る記録装置の要部を示す概略断面図である。
本実施の形態の記録装置の多くの構成は上述の第1の実施の形態に係る記録装置100及び第3の実施の形態に係る記録装置と略同様なので、共通する構成は同一符号等とし、その説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
【0039】
本実施の形態では、図7及び図8に示すように、上述の第3の実施の形態で枠部131内に収容されている溶解剤301の代わりに浸透剤である保湿剤401となっている。すなわち、枠部131が浸透剤収容部として機能している。
保湿剤401としては、例えば水溶性の低沸点有機溶剤である、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、iso−プロピルアルコール、n−ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、iso−ブタノール、n−ペンタノール等であり、特に一価アルコールが好ましい。
【0040】
あるいは、高沸点有機溶剤である、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロピレングリコール、プチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオグリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンなどの多価アルコール類、尿素、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イメダゾリジノン等が挙げられ、これら一種又は二種以上の混合物として用いることができる。
この中でも、グリセリン、2−ピロリドン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジエチレングリコールモノプチルエーテル、尿素が好ましい。
【0041】
インクについても、顔料インクの他、高濃度の染料系インク等において本発明の効果が顕著となる。
特殊溶剤とインクとの整合性について言及すれば、特殊溶剤は、インクにおいて色成分に対する溶媒(うすめ成分)として用いられている成分を多く含むことが好ましい。
【0042】
このようにプラテン部130の枠部131内に保湿剤401を収容することで、吸収体134に吸収され付着した顔料インクが、吸収体134の内部に浸透し、吸収体134の表面での顔料インクの乾燥、堆積が抑制され、インク山が形成されるのをより効果的に防ぐことができる。
【0043】
本発明は、上述の実施の形態に限定されない。さらに、上述の各実施の形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。また、本発明は、インクジェット式記録装置に限らず、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスクプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等の液体を吐出する液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置等であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体噴射装置の第1の実施の形態に係るインクジェット式記録装置(以下「記録装置」という)の構成を示す概略図である。
【図2】プラテン部の全体構成を示す概略図である。
【図3】図2のA−A’線概略断面図である。
【図4】図2のB−B’線概略断面図である。
【図5】記録装置が記録用紙に縁無し印刷を行う概略説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る記録装置の要部を示す概略断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る記録装置の要部を示す概略断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る記録装置の要部を示す他の概略断面図である。
【符号の説明】
100・・・インクジェット式記録装置、101・・・記録ヘッド、110・・・キャリッジ、120・・・ガイド軸、130・・・プラテン部、131・・・枠部、132・・・リブ、133・・・縁用プラテン部、133a・・・上端縁無し印刷用ローラ、133b・・・下端縁無し印刷用ローラ、133c・・・左端縁無し印刷用ローラ、133d・・・右端縁無し印刷用ローラ、134・・・吸収体、135a乃至135d、141・・・回転軸、136・・・ベルト、140・・・給紙ローラ、201・・・掻き落としブレード、301・・・溶解剤、401・・・保湿剤、M・・・モータ、P・・・記録用紙、P1・・・上端部、P2・・・左端部。

Claims (6)

  1. 液体を吐出する液体噴射ヘッドを収容したキャリッジと、
    送りローラにより搬送されるターゲットが配置されるプラテン部と、を有し、
    前記プラテン部には、前記ターゲットの縁部に液体を吐出する際に外側にはみ出した前記液体を吸収する液体吸収部が形成されている液体噴射装置であって、
    前記液体吸収部の前記液体噴射ヘッドに対向する部分が移動により、その位置を変化させる構成となっていることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記液体吸収部がローラの外周に形成され、このローラが回転可能な構成となっていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記ローラが前記送りローラの駆動と連動して回転する構成となっている請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記ローラの外周に形成された前記液体吸収部の表面に接触する掻き落とし部材を有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の液体噴射装置。
  5. 前記ローラの外周に形成された前記液体吸収部が浸かるような溶解剤と、
    この溶解剤を収容する溶解剤収容部と、を有することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の液体噴射装置。
  6. 前記ローラの外周に形成された前記液体吸収部が浸かるような浸透剤と、
    この浸透剤を収容する浸透剤収容部と、を有することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の液体噴射装置。
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