JP2004305926A - 浸漬型膜分離活性汚泥処理方法 - Google Patents

浸漬型膜分離活性汚泥処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】膜分離装置における所定の透過流束を維持しつつ、残留高分子凝集剤による濾過膜の目詰まりを抑制して膜洗浄のメンテナンス頻度を低減できる浸漬型膜分離活性汚泥処理方法を提供する。
【解決手段】一つの処理槽(例えば53)に対する被処理水の供給を停止する状態で脱水設備54から排出する汚泥分離水をこの処理槽53へ返送し、この処理槽53の膜分離装置55において透過流束を抑制して運転しつつ、他の処理槽51、52の膜分離装置55において所定の透過流束で運転し、被処理水を供給する処理槽51、52および汚泥分離水を返送する処理槽53を所定時間ごとに変更する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は浸漬型膜分離活性汚泥処理方法に関し、被処理水を処理槽内に導入して活性汚泥処理し、槽内に浸漬設置した膜分離装置により活性汚泥および被処理水に含まれた汚濁物を固液分離する技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、産業廃水処理、生活排水処理、下水処理などにおいては、有機性汚水を活性汚泥処理することが一般的である。活性汚泥処理としては、例えば図2に示すように、処理槽1の内部に膜分離装置2を浸漬設置して固液分離を行う方法が近年普及してきた。この膜分離装置2は、上下が開口したケース3の内部に鉛直方向に配置する複数の平板状の膜カートリッジ4を平行に配列し、膜カートリッジ4の下方に散気装置5を配設したものであり、膜カートリッジ4はろ板の表裏に平膜状の有機膜を貼着したものである。
【0003】
処理槽1では散気装置5から散気する空気によって生じる固気液混相の上向流によって汚濁物を含む被処理水と活性汚泥との混合液を槽内で循環させながら混合液に酸素を溶解させ、活性汚泥の微生物により汚濁物中の有機物を生物処理して除去する。膜分離装置2には上向流によって混合液を膜カートリッジ4の間の流路に膜面に沿ったクロスフローで供給し、処理槽1の内部の水頭を駆動力(濾過水頭)として膜カートリッジ4で混合液を固液分離し、膜カートリッジ4の濾過膜を透過した膜処理水を導出系6で槽外へ導き出す。膜カートリッジ4には濾過の駆動力として吸引ポンプ等で吸引圧力を作用させることも可能である。
【0004】
処理槽1の余剰汚泥は汚泥引抜系7で攪拌槽8へ導き、凝集剤を攪拌混合してフロックを形成し、その後に脱水装置9で濃縮脱水する。脱水装置9から排出する脱水ケーキは系外へ排出して焼却処分もしくは埋立処分する。
【0005】
脱水処理工程において添加する高分子凝集剤が汚泥と完全に反応すれば未反応の高分子凝集剤(以下に残留高分子凝集剤と呼称する)が汚泥分離水中に含まれることはないが、汚泥の性状によっては高分子凝集剤との反応性が低いことがあり、汚泥分離水中に多くの残留高分子凝集剤が含まれる。
【0006】
このため、汚泥分離水は分離水系10で凝集沈殿処理槽11に導き、無害化剤を添加して凝集分離するなどの物理化学的処理によって残留高分子凝集剤を除去し、凝集沈殿処理槽11を経た脱水返流水を処理槽1に戻す。
【0007】
この種の先行技術文献としては特許文献1に記載するものがある。
【0008】
【特許文献1】特開平11−57799号
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、凝集沈殿処理槽11において残留高分子凝集剤の除去はカチオン系の残留高分子凝集剤にアニオン系もしくは無機系の凝集剤を反応させて除去するので、添加する分量の調整を誤ると残留高分子凝集剤を完全に除去することは困難である。残留高分子凝集剤を含んだ脱水返流水が処理槽1に流入すると、膜分離装置2の濾過膜に高分子凝集剤のゲル層が形成され、膜の目詰まりにより透過流束が低下するなどの悪影響が生じ、膜洗浄のメンテナンスを行う頻度が多くなる。このゲル層は膜分離装置の膜カートリッジにおける透過流束が大きいほどに成長が早く、透過流束が小さいほどに成長が遅いので、透過流束を小さくした運転を行うことでゲル層の成長を抑制して膜洗浄のメンテナンス頻度を少なくできる。しかし、透過流束を小さくして膜分離装置を運転する場合に、系内に流入する被処理水によって与えられる負荷に対して膜分離装置が所定の処理能力を発揮するためには、膜カートリッジの数を増加させて膜分離装置における濾過膜の総膜面積を増加させる必要がある。
【0010】
本発明は上記した課題を解決するものであり、膜分離装置における所定の透過流束を維持しつつ、残留高分子凝集剤による濾過膜の目詰まりを抑制して膜洗浄のメンテナンス頻度を低減できる浸漬型膜分離活性汚泥処理方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の浸漬型膜分離活性汚泥処理方法は、被処理水を複数の処理槽に導いて生物処理するとともに、各処理槽に浸漬した膜分離装置で槽内の混合液を固液分離して膜処理水を取り出し、各処理槽の余剰汚泥を脱水設備に導いて凝集剤を添加して脱水する浸漬型膜分離活性汚泥処理方法であって、
一つの処理槽に対する被処理水の供給を停止する状態で脱水設備から排出する汚泥分離水を当該処理槽へ返送し、この処理槽の膜分離装置において透過流束を抑制して運転しつつ、他の処理槽の膜分離装置において所定の透過流束で運転し、被処理水を供給する処理槽および汚泥分離水を返送する処理槽を所定時間ごとに変更するものである。
【0012】
上記した構成により、処理槽で被処理水を処理する系と処理槽で汚泥分離水を処理する系とを分けて運転することで、被処理水を処理する処理槽においては残留高分子凝集剤に由来するゲル層によって透過流束が低下するなどの悪影響が生じず、所定の透過流束で行う通常運転の継続期間、つまり逆洗が必要となる時期までの期間が長くなる。また、通常運転における所定の透過流束を大きく設定して処理能力を高めた運転も可能となり、透過流束を大きくして槽内滞留時間を短くすることで処理槽の容量を小さくし、散気装置の動力を低減できる。
【0013】
一方、汚泥分離水を処理する処理槽では汚泥分離水の性状に応じて透過流束を抑制して運転することができ、汚泥分離水の槽内滞留時間を長くして汚泥分離水に含まれた有機物および残留高分子凝集剤を生物処理することができ、発泡を抑制できるとともに、残留高分子凝集剤による濾過膜の目詰まりを抑制して逆洗が必要となる時期までの期間を長くできる。汚泥分離水は前処理を施して処理槽へ返送することも可能である。
【0014】
ところで、活性汚泥処理において槽内滞留時間の短い運転を継続すると、処理槽における活性汚泥の微生物種が少なくなって生物処理で生じる代謝物を分解することが困難となり、代謝物が膜の目詰まりの原因となることがある。
【0015】
しかし、被処理水を供給する処理槽および汚泥分離水を返送する処理槽を所定時間ごとに変更することで、各処理槽においては、所定の透過流束にて短い槽内滞留時間の下で行う高負荷運転と、抑制した透過流束にて長い槽内滞留時間の下で行う低負荷運転とを交互に行うことになり、処理槽内の環境の変化によって活性汚泥に多様な微生物群を馴養して生物処理で生じる代謝物を分解することで膜の目詰まりを防止でき、逆洗の頻度を著しく減少させることができる。また、汚泥分離水を処理していた処理槽に被処理水を供給すると槽内に残る残留高分子凝集剤によって被処理水中の汚濁物が活性汚泥に付着することを助けることができ、膜の目詰まりを防止する一助となる。
【0016】
したがって、処理槽で被処理水を処理する系と処理槽で汚泥分離水を処理する系とを分けて運転し、汚泥分離水を返送する処理槽を所定時間ごとに変更して各処理槽において高負荷運転と低負荷運転とを交互に行うことで、装置全体として被処理水に対する生物処理能力、固液分離能力を維持しつつ残留高分子凝集剤による濾過膜の目詰まりを抑制して膜洗浄のメンテナンス頻度を低減できる。
【0017】
また、処理槽で被処理水を処理する系と処理槽で汚泥分離水を処理する系とを分けて運転することで、脱水設備の濃縮脱水工程における凝集剤の節約によって汚泥分離水中に固形物が残留しても、被処理水の処理工程に影響を全く及ぼさない安全な処理系を構成できるので、高価な凝集剤の使用を極力抑制することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、被処理水50は産業廃水処理、生活排水処理、下水処理などにおける有機性汚水であり、浸漬型膜分離活性汚泥処理設備は、複数の処理槽51、52、53と脱水設備54とからなる。
【0019】
各処理槽51、52、53の内部には膜分離装置55を浸漬設置している。膜分離装置55は、上下が開口したケース56の内部に鉛直方向に配置する複数の平板状の膜カートリッジ57を平行に配列し、膜カートリッジ57の下方に散気装置58を配設したものである。膜カートリッジ57はろ板の表裏に平膜状の有機膜を貼着したものであり、膜カートリッジ57は二次側がチューブおよび集水管を介して膜処理水管59に連通し、膜処理水管59に吸引ポンプ60を設けている。
【0020】
被処理水50を供給する原水供給管61は原水分岐管62、63、64のそれぞれが原水バルブ65、66、67を介して各処理槽51、52、53に連通している。各処理槽51、52、53の余剰汚泥を排出する汚泥引抜管68、69、70は汚泥バルブ71、72、73を介して連通し、脱水設備54に連通している。脱水設備54は攪拌槽74と脱水装置75とからなり、汚泥分離水を排出する分離水管76は分離水分岐管77、78、79のそれぞれが分離水バルブ80、81、82を介して各処理槽51、52、53に連通している。
【0021】
以下、上記した構成における作用を説明する。
始めに各処理槽51、52、53および脱水設備54の基本的な作用を説明する。各処理槽51、52、53では、原水分岐管62、63、64から供給する被処理水50と槽内に滞留する活性汚泥との混合液に対して散気装置58から空気を散気し、空気のエアリフト作用によって生じる固気液混相の上向流によって混合液を処理槽51、52、53の内部で循環させながら混合液に酸素を溶解させ、活性汚泥の微生物により汚濁物中の有機物を生物処理して除去する。
【0022】
膜分離装置55には上向流によって混合液を膜カートリッジ57の間の流路に膜面に沿ったクロスフローで供給する。膜分離装置55は吸引ポンプ60で与える吸引圧力によって膜カートリッジ57の一次側と二次側の間に生じる膜間差圧を駆動力として運転し、膜カートリッジ57の濾過膜で濾過して混合液を固液分離し、濾過膜を透過した膜処理水を膜処理水管59を通して系外へ排出する。
【0023】
膜分離装置55の各膜カートリッジ57における透過流束は膜間差圧が増加するほどに大きくなり、濾過膜の膜面に付着するケーキ層に由来する濾過抵抗が経時的に増加するほどに小さくなる。このため、膜分離装置55の通常運転時には吸引ポンプ60で与える吸引圧力を調整して膜間差圧を制御し、流量計83で計測する膜処理水の流量を一定に維持することで透過流束を所定値に制御する。
【0024】
本実施の形態では、膜分離装置55の運転は吸引ポンプ60で与える吸引圧力により強制吸引濾過して行っている。他の方法としては、吸引ポンプ60で与える吸引圧力で生じる膜間差圧を各処理槽51、52、53における水面から膜分離装置55までの水頭の範囲内で制御し、膜カートリッジ57の二次側を正圧(大気圧以上の圧力)とすることで重力濾過を行うことも可能である。
【0025】
処理槽51、52、53の余剰汚泥は汚泥引抜68、69、70を通して脱水設備54の攪拌槽74へ導き、凝集剤を攪拌混合してフロックを形成し、その後に脱水装置75で濃縮脱水する。脱水装置75から排出する脱水ケーキは系外へ排出して焼却処分もしくは埋立処分する。
【0026】
残留高分子凝集剤を含む汚泥分離水は脱水返流水として分離水管76を通して処理槽51、52、53の何れかに戻す。汚泥分離水の量は被処理水50の性状によっても変わるが、例えばBOD100−500mg/L程度の下水である場合には被処理水50の2〜10%程度である。
【0027】
以下に、浸漬型膜分離活性汚泥処理設備の運転時について説明する。原水バルブ65、66を開栓して原水バルブ67を閉栓し、分離水バルブ82を開栓して分離水バルブ80、81を閉栓することで、第1および第2の処理槽51、52へ被処理水50を供給し、第3の処理槽53に対する被処理水50の供給を停止し、脱水設備54から排出する汚泥分離水を第3の処理槽53へ返送し、第1および第2の処理槽51、52に対する汚泥分離水の供給を停止する。
【0028】
この状態で、被処理水50を供給する第1および第2の処理槽51、52の膜分離装置55を通常運転における所定の透過流束である上位設定値で運転しつつ、汚泥分離水を供給する第3の処理槽53の膜分離装置55を所定の透過流束以下の下位設定値に抑制して運転する。
【0029】
そして、所定時間経過するごとに被処理水50を供給する処理槽51、52および汚泥分離水を返送する処理槽53を変更する。処理槽51、52、53を変更する所定時間は被処理水50を生物処理する槽内の生物増殖速度、もしくは汚泥分離水を生物処理する槽内の生物増殖速度に依存し、増殖速度が速い場合は所定時間の設定値を短くし、増殖速度が遅い場合は所定時間の設定値を長くする。
【0030】
処理槽51、52、53の変更は原水バルブ65、66、67および分離水バルブ80、81、82を開閉操作して行い、上述した状態から被処理水50を第2、第3の処理槽52、53へ供給し、汚泥分離水を第1の処理槽51へ供給する状態へ変更し、あるいは被処理水50を第1、第3の処理槽51、53へ供給し、汚泥分離水を第2の処理槽52へ供給する状態へ変更し、所定時間毎に順次に状態を変更する。
【0031】
汚泥引抜68、69、70を通して余剰汚泥を引抜くタイミングは分離水管76を通して戻す脱水返流水の水質による。例えば、脱水返流水の汚濁物質量が比較的多ければ、脱水返流水の処理時に余剰汚泥が多く発生するので被処理水の受入時に余剰汚泥を引抜き、逆に比較的少なければ被処理水を処理した後の脱水返流水の受入時に余剰汚泥を引抜く。
【0032】
なお、処理槽51、52、53の変更はバルブ操作によらず、ポンプを個別に設けてその運転制御によって行うことも当然可能である。
膜分離装置55の透過流束は処理槽51、52、53における被処理水50の槽内滞留時間に影響し、透過流束が大きいほどに槽内滞留時間が短くなり、透過流束が小さいほどに槽内滞留時間が長くなる。このため、透過流束の上位設定値は被処理水50の性状に応じて経験則で設定し、被処理水50を十分に生物処理するのに必要な槽内滞留時間を実現する透過流束をとする。また、透過流束の下位設定値は汚泥分離水の性状に応じて経験則で設定し、残留高分子凝集剤を含む汚泥分離水を生物処理するのに必要な槽内滞留時間を実現し、かつ残留高分子凝集剤に由来するゲル層の成長を抑制できる透過流束をとする。
【0033】
上述したように、処理槽51、52で被処理水50を処理する系と処理槽53で汚泥分離水を処理する系とを分けて運転することで、被処理水50を処理する処理槽51、52においては残留高分子凝集剤に由来するゲル層によって透過流束が低下するなどの悪影響が生じずに被処理水50を生物処理でき、所定の透過流束で行う通常運転の継続期間、つまり逆洗が必要となる時期までの期間が長くなる。また、通常運転における所定の透過流束を大きく設定して処理能力を高めた運転も可能となり、透過流束を大きくして槽内滞留時間を短くすることで処理槽51、52、53の容量を小さくし、散気装置58の動力を低減できる。
【0034】
一方、汚泥分離水を処理する処理槽53では透過流束を抑制して運転することで、残留高分子凝集剤による濾過膜の目詰まりを抑制して逆洗が必要となる時期までの期間を長くでき、汚泥分離水の槽内滞留時間を長くして汚泥分離水に含まれた有機物および残留高分子凝集剤を生物処理することができる。
【0035】
ところで、活性汚泥処理において槽内滞留時間の短い運転を継続すると、処理槽51、52、53における活性汚泥の微生物種が少なくなって生物処理で生じる代謝物を分解することが困難となり、代謝物が膜の目詰まりの原因となることがある。
【0036】
しかし、被処理水50を供給する処理槽51、52、53および汚泥分離水を返送する処理槽51、52、53を所定時間ごとに変更することで、各処理槽51、52、53においては、所定の透過流束にて短い槽内滞留時間の下で行う高負荷運転と、抑制した透過流束にて長い槽内滞留時間の下で行う低負荷運転とを交互に行うことになり、各処理槽51、52、53の内部環境の変化によって活性汚泥に多様な微生物群を馴養して生物処理で生じる代謝物を分解することで膜の目詰まりを防止でき、逆洗の頻度を著しく減少させることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、処理槽で被処理水を処理する系と処理槽で汚泥分離水を処理する系とを分けて運転し、汚泥分離水を返送する処理槽を所定時間ごとに変更して各処理槽において高負荷運転と低負荷運転とを交互に行うことで、被処理水を処理する処理槽では残留高分子凝集剤の悪影響を受けずに所定の透過流束で通常運転を長く継続して行って逆洗頻度を低減でき、汚泥分離水を処理する処理槽では汚泥分離水の性状に応じて透過流束を抑制した運転により槽内滞留時間を長くして汚泥分離水に含まれた有機物および残留高分子凝集剤を生物処理し、残留高分子凝集剤による濾過膜の目詰まりを抑制して逆洗頻度を低減できる。また、各処理槽において高負荷運転と低負荷運転とを交互に行うことで活性汚泥に多様な微生物群を馴養して生物処理で生じる代謝物を分解することで膜の目詰まりを防止でき、逆洗の頻度を著しく減少させることができる。よって、装置全体として被処理水に対する生物処理能力、固液分離能力を維持しつつ残留高分子凝集剤による濾過膜の目詰まりを抑制して膜洗浄のメンテナンス頻度を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における浸漬型膜分離活性汚泥処理設備を示すフローシート図である。
【図2】従来の浸漬型膜分離活性汚泥処理設備を示すフローシート図である。
【符号の説明】
50 被処理水
51、52、53 処理槽
54 脱水設備
55 膜分離装置
56 ケース
57 膜カートリッジ
58 散気装置
59 膜処理水管
60 吸引ポンプ
61 原水供給管
62、63、64 原水分岐管
65、66、67 原水バルブ
68、69、70 汚泥引抜管
71、72、73 汚泥バルブ
74 攪拌槽
75 脱水装置
76 分離水管
77、78、79 分離水分岐管
80、81、82 分離水バルブ

Claims (1)

  1. 被処理水を複数の処理槽に導いて生物処理するとともに、各処理槽に浸漬した膜分離装置で槽内の混合液を固液分離して膜処理水を取り出し、各処理槽の余剰汚泥を脱水設備に導いて凝集剤を添加して脱水する浸漬型膜分離活性汚泥処理方法であって、
    一つの処理槽に対する被処理水の供給を停止する状態で脱水設備から排出する汚泥分離水を当該処理槽へ返送し、この処理槽の膜分離装置において透過流束を抑制して運転しつつ、他の処理槽の膜分離装置において所定の透過流束で運転し、被処理水を供給する処理槽および汚泥分離水を返送する処理槽を所定時間ごとに変更することを特徴とする浸漬型膜分離活性汚泥処理方法。
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