JP2004303130A - 真偽判別基準更新システム及び新判別基準出力プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】新しい不正貨幣を早期に発見して当該不正貨幣の使用を排除することができるような真偽判別基準更新システム、価値媒体処理装置、及びデータ管理装置を提供する。
【解決手段】価値媒体の特徴を特徴データとして読取る特徴読取手段と、該特徴データに対し真偽判別基準に基づく真偽判別を行う真偽判別手段とを備えた価値媒体処理装置に、通信手段を備えたデータ管理装置を接続した真偽判別基準更新システムに対して、前記価値媒体処理装置に、前記特徴データを送信する送信手段を備え、前記データ管理装置に、前記特徴データに基づいて生成の新基準を前記価値媒体処理装置の真偽判別基準に登録する登録手段を備えた。
【選択図】 図4
【解決手段】価値媒体の特徴を特徴データとして読取る特徴読取手段と、該特徴データに対し真偽判別基準に基づく真偽判別を行う真偽判別手段とを備えた価値媒体処理装置に、通信手段を備えたデータ管理装置を接続した真偽判別基準更新システムに対して、前記価値媒体処理装置に、前記特徴データを送信する送信手段を備え、前記データ管理装置に、前記特徴データに基づいて生成の新基準を前記価値媒体処理装置の真偽判別基準に登録する登録手段を備えた。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば価値媒体等の価値に対応する遊技数にしたがって遊技を許容するパチンコ機やパチスロ機などの遊技機を備えたパチンコ遊技場等の施設にあって、価値媒体の真偽判別基準を更新するような真偽判別基準更新システム、価値媒体処理装置、及びデータ管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、新紙幣や新たに発見された不正紙幣に対応するための真偽判別プログラムを変更する場合には、台間機に搭載された紙幣識別装置そのものを交換する、紙幣識別装置内の真偽判別プログラムが書き込まれたROMを交換するといった方法が主流であった。
【0003】
最近では、紙葉類鑑別データ採取装置を接続したパーソナルコンピュータに、通信ネットワークを介してホストコンピュータから鑑定処理用のデータを配信するフレキシブル紙葉類鑑定装置が提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−195628号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記フレキシブル紙葉類鑑定装置は、複数の紙葉類鑑別データ採取装置に対してデータ配信により鑑定用のデータを一括更新することができるものの、当該鑑定用のデータの作成は、新紙幣の発行時や不正紙幣の発見時に行われるものであり、採取したデータを何ら利用していなかった
この発明は、上述の問題に鑑みて、新しい不正貨幣を早期に発見して当該不正貨幣の使用を排除することができるような真偽判別基準更新システム、価値媒体処理装置、及びデータ管理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、価値媒体の特徴を特徴データとして読取る特徴読取手段と、該特徴データに対し真偽判別基準に基づく真偽判別を行う真偽判別手段とを備えた価値媒体処理装置に、通信手段を備えたデータ管理装置を接続した真偽判別基準更新システムであって、前記価値媒体処理装置に、前記特徴データを送信する送信手段を備え、前記データ管理装置に、前記特徴データに基づいて生成の新基準を前記価値媒体処理装置の真偽判別基準に登録する登録手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
前記特徴読取手段は、青色LED(発光ダイオード)や赤色LEDといったLEDや赤外線検出手段等で構成する透過率取得手段、回転数を検出可能なモータや光検出手段で構成するサイズ取得手段、又は、インク等の磁気を検出する磁気検出手段等、価値媒体の特徴を読取り可能な手段で構成することを含む。
【0008】
前記真偽判別基準は、前記価値媒体の真偽を判別する基準となる基準データで構成することを含む。
前記真偽判別手段は、上記新規判別基準と前記特徴データを比較して真偽を判別する制御手段で構成することを含む。
【0009】
前記価値媒体は、紙幣や硬貨等の貨幣で構成する、又は、紙幣や株券等の紙葉類で構成することを含む。
前記価値媒体処理装置は、前記価値媒体の真偽判別を実行する装置で構成することを含み、台間機、該台間機に内蔵する価値媒体処理ユニットで構成することを含む。
【0010】
前記通信手段は、LANボードやモデム等、データの通信が可能な装置で構成することを含む。
前記データ管理装置は、パーソナルコンピュータやワークステーション等、データの管理が可能な装置で構成することを含む。
【0011】
前記特徴データは、赤外線値や磁気値やサイズ等、前記特徴読取手段で読取ったデータで構成することを含む。
前記送信手段は、LANボードやモデム等、データの送信が可能な装置で構成することを含む。
【0012】
前記新基準は、真偽判別基準と入れ替え更新できるように該真偽判別基準に新しい基準を追加・変更・削除して形成した更新用全基準、又は、前記真偽判別基準に追加できるように形成した追加用一部基準で構成することを含む。
【0013】
前記登録手段は、前記通信手段に前記価値媒体処理装置へ新基準を送信させる制御手段、前記価値媒体処理装置に対して新基準のダウンロードを許容する制御手段等、新基準を前記価値媒体処理装置に登録可能な手段で構成することを含む。
【0014】
前記構成により、価値媒体の特徴データを収集し、真偽判別の基準となる真偽判別基準を容易に登録することが可能となり、例えば偽物の価値媒体が価値媒体処理装置に投入された場合に、当該偽物の価値媒体を排除するように真偽判別基準を更新するまでのタイムラグを短縮して被害を最小限に防止することができる。
【0015】
この発明の態様として、前記価値媒体処理装置の真偽判別基準に、真偽が不明確である疑惑範囲を設定し、該価値媒体処理装置に、前記真偽判別手段による上記疑惑範囲の価値媒体の発見に基づいて前記特徴データの送信を実行する送信制御手段を備えることができる。
【0016】
前記疑惑範囲は、真偽判別する境界部分近傍の範囲で構成することを含む。
前記送信制御手段は、CPUやMPU等の制御手段で構成することを含む。
【0017】
前記構成により、真偽に疑惑のある価値媒体についてのみ特長データを送信し、全体での特徴データの送信量を削減してシステムの負荷を軽減することができる。
【0018】
またこの発明の態様として、前記送信制御手段による特徴データの送信時期を、前記疑惑範囲内でかつ所定誤差内となる特徴データを所定回数認識したときに設定することができる。
【0019】
前記所定誤差は、例えばある偽券が発見された場合に当該偽券において発生する特長のばらつき誤差のように特有の特徴を認識可能な微小誤差、又は、予め定めた設定誤差等の誤差で構成することを含み、特徴データ全体での誤差、あるいは特徴データの各パラメータ毎の誤差で構成することを含む。
【0020】
前記所定回数は、1回又は複数回に設定することを含む。
前記構成により、さらに特徴データの送信量を削減して、システムの負荷を格段に軽減することができる。また、設定によっては、データ管理装置が前記特徴データを受信すればそのまま新基準を生成して価値媒体処理装置に登録することも可能となる。
【0021】
またこの発明の態様として、前記データ管理装置に、新基準を生成する新基準生成手段を備えることができる。
【0022】
前記新基準生成手段は、所定回数受信した前記特徴データの平均データや最大誤差範囲データ、又は、前記特徴データそのもの等、特徴データに基づいて生成した基準で構成することを含む。
【0023】
前記構成により、データ管理装置で新基準データを適切に自動生成することが可能となり、偽物の価値媒体への即時対応が可能となる。特に複数の価値媒体処理装置を通信可能に接続しているような場合には、複数の価値媒体処理装置で小分けして偽物の価値媒体が使用されるような場合にも対応することができ、真偽判別基準の更新速度及び適切性が向上する。
【0024】
またこの発明は、価値媒体の特徴を特徴データとして読取る特徴読取手段と、上記特徴データに対し真偽判別基準に基づいて価値媒体の真偽判別を実行する真偽判別手段と、真偽判別を行った価値媒体に関する特徴データを送信する送信手段とを備えた価値媒体処理装置とすることができる。
これにより、価値媒体処理装置で現実に特徴データを送信することが可能となる。
【0025】
またこの発明は、価値媒体の特徴を特徴データとして読取る特徴読取手段と、上記特徴データに対し真偽判別基準に基づいて価値媒体の真偽判別を実行する真偽判別手段と、上記真偽判別基準を更新するべく新基準を受信する受信手段とを備えた価値媒体処理装置とすることができる。
これにより、価値媒体処理装置に対して現実に新基準を登録することが可能となる。
【0026】
またこの発明は、価値媒体処理装置と通信する通信手段と、該通信手段で上記価値媒体処理装置から受信した特徴データに基づいて真偽判別の新基準を生成する新基準生成手段とを備えたデータ管理装置とすることができる。
これにより、データ管理装置で現実に新基準を生成することが可能となる。
【0027】
またこの発明は、価値媒体処理装置と通信する通信手段と、新基準を上記価値媒体処理装置の真偽判別基準に登録する登録手段とを備えたデータ管理装置とすることができる。
これにより、データ管理装置が現実に新基準を価値媒体処理装置に登録することが可能となる。
【0028】
またこの発明は、価値媒体処理装置の特徴読取手段で価値媒体から読取った特徴データを記憶する記憶処理と、該記憶した特徴データと新規に読取った価値媒体の新規特徴データを比較する比較処理と、該比較結果に基づいて価値媒体に対する新たな真偽判別基準を出力する出力処理とを設定した新判別基準出力プログラムとすることができる。
【0029】
前記出力処理は、新たな真偽判別基準をプログラムの戻り値として出力する処理、他の装置に送信する処理、あるいは真偽判別を行う価値媒体処理装置に上記真偽判別基準を反映させる処理で構成することを含む。
前記構成により、新判別基準出力プログラムをインストールして真偽判別基準管理システムを構築することが可能となる。
【0030】
【発明の効果】
この発明により、価値媒体の特徴データを収集し、真偽判別の基準となる真偽判別基準を容易に登録することが可能となり、例えば偽物の価値媒体が価値媒体処理装置に投入された場合に、当該偽物の価値媒体を排除するように真偽判別基準を更新するまでのタイムラグを短縮して被害を最小限に防止することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
遊技場(ホール)には、図1のシステム構成図に示すように、記録媒体精算機2、記録媒体販売機3、データ管理装置4、台間機7、及び遊技機8をケーブル6で接続した真偽判別基準管理システム1を備えている。上記データ管理装置4は、管理センタのホストコンピュータ5に接続しており、価値媒体の一種であるICコイン(ICカード、磁気カ−ド、又はプリペ−ドカ−ド等の他の価値媒体で構成しても良い)の発行情報等を送信している。
【0032】
前記遊技機8には、パチンコ機とパチスロ機(スロットルマシ−ン)等の種類がある。
上記パチンコ機は、利用者が遊技球を遊技球投入装置に投入し、操作装置を操作して遊技球射出装置で遊技球を射出して遊技する。射出された遊技球は、遊技面に設けられた釘で弾かれつつチャッカ装置に入ることで、遊技表示装置のスロットが回転し、停止時に表示している数字や絵柄の揃い方に応じて遊技球が払い出される。
【0033】
上記パチスロ機は、利用者が遊技メダルをメダル投入装置に投入し、操作装置のスタートボタンを押下すると、駆動装置によってドラムが回転し、停止時に揃った絵柄や数字に応じて遊技メダルが払い出される。
【0034】
ドラムの回転は前記操作装置の回転停止ボタンにより、利用者が任意のタイミングで停止することができ、パチスロ機内に投入されている遊技メダル数は、表示装置によって常時表示されている。
【0035】
ドラムが揃った場合の遊技メダルの払い出しは、上記表示装置で表示する遊技メダル数の増加によって行い、利用者にペイアウト(払い出し)ボタンが押下されたときに、全遊技メダルを払い出し口から実際に払い出す。
【0036】
前記記録媒体精算機2は、遊技球又は遊技メダルを投入すると、その個数を測定して会員カード(ICカード)等に書き込む精算処理を実行する。
前記記録媒体販売機3は、貨幣(紙幣又は硬貨)の投入を受けて、遊技球又は遊技メダルを払い出して販売する。
【0037】
前記データ管理装置4は、利用者に販売した遊技球や遊技メダルの個数等を管理する。
前記台間機7は、遊技機8に接続しており、遊技球又は遊技メダルの販売等を実行する。
以上の構成により、利用者はパチンコ機やパチスロ機で遊技することができる。
【0038】
次に、図2に示すブロック図と共に、台間機7の回路構成について説明する。台間機7には、紙幣識別装置10、及び台間機制御部20を備えている。
【0039】
前記紙幣識別装置10には、読取機構部11、CPU12、RAM13、インタフェース14、及びFROM15を備えている。
【0040】
前記読取機構部11は、紙幣をモータ駆動により搬送する搬送部と、赤外線センサ(例えば3つ)及び磁気センサ(例えば2つ)で構成する特徴読取部とで構成し、投入された紙幣の特徴を読取る。
【0041】
前記CPU12は、FROM15に格納されているプログラムに従って各種制御処理を実行する。該制御処理として、前記読取機構部11で紙幣の特徴を読取る読取制御処理、読取った紙幣データをインタフェース14から台間機制御部20に送信する送信制御処理も実行する。
【0042】
前記RAM13は、前記CPU12が各処理の際にワークエリアとして利用する書き換え可能な揮発性メモリである。
【0043】
前記インタフェース14は、台間機制御部20への通信接続用のインタフェースであり、台間機制御部20とのデータの送受信を実行する。
【0044】
前記FROM15は、必要なプログラム及びデータを格納する書き換え可能な不揮発性メモリである。紙幣の真偽判別を実行するための真偽判別プログラム(紙幣識別プログラム)、不正の有無を判断する不正判断プログラム、及び必要な紙幣データを送信するための紙幣データ送信プログラムを格納している。
【0045】
なお、上記真偽判別プログラムには、図3の基準データのイメージ説明図に示すように、真偽判別の基準となる基準データをプログラム中に格納しており、該基準データとして、真券を示す真券範囲データ41と共に、真偽判別の境界部分近傍を示すグレー範囲データ42を格納している。
【0046】
また、該真偽判別プログラムは、紙幣データを読込む紙幣データ読込処理、真偽を判別する真偽判別処理、真札と判断した紙幣データがグレー範囲に該当するか判別するグレー判別処理を実行する。
【0047】
また、上記不正判断プログラムは、前記グレー範囲に該当した紙幣データを蓄積する蓄積処理、蓄積する紙幣データを蓄積済みの紙幣データと比較する比較処理、該比較結果により上記各紙幣データが同一であるか否かを判定する判定処理、当該同一の紙幣データの読取回数が不正条件に一致するか否かを判断する不正判断処理を実行する。
また、上記紙幣データ送信プログラムは、前記不正条件に一致した紙幣データを送信する送信処理を実行する。
【0048】
前記台間機制御部20には、インタフェース21、インタフェース22、メインCPU23、RAM24、及びFROM25を備えている。
前記インタフェース21は、データ管理装置4への通信接続用のインタフェースであり、データ管理装置4とのデータの送受信を実行する。
【0049】
前記インタフェース22は、紙幣識別装置10への通信接続用のインタフェースであり、紙幣識別装置10とのデータの送受信を実行する。
前記メインCPU23は、台間機7の主制御装置であり、FROM25に格納されているプログラムに従って各種制御処理を実行する。
前記RAM24は、前記メインCPU23が各処理の際にワークエリアとして利用する書き換え可能な揮発性メモリである。
【0050】
前記FROM25は、必要なプログラム及びデータを格納する書き換え可能な不揮発性メモリであり、紙幣識別装置10から受信した紙幣データをデータ管理装置4に転送する紙幣データ転送プログラム、及び、データ管理装置4から受信した新しい真偽判別プログラムを紙幣識別装置10に転送する真偽判別PG(プログラム)転送プログラムも格納している。
【0051】
なお、前記紙幣データ転送プログラムは、紙幣データを暗号化する暗号化処理も実行し、前記真偽判別PG転送プログラムは、受信したデータをデータ管理装置4による暗号化前の真偽判別プログラムに復号化する処理も実行する。
また、新しい真偽判別プログラムは、真偽判別の基準データに前記紙幣データを偽券と判断するように追加設定したものである。
【0052】
このように構成した台間機7と通信可能に接続しているデータ管理装置4には、マウス及びキーボードで構成する入力手段、CRTディスプレイで構成する表示手段、CD−ROM(記録媒体)ドライブで構成する記録媒体読込手段、FD(記録手段)ドライブで構成する記録媒体読書手段、ハードディスクで構成する記憶手段、CPUで構成する制御手段、LANボードで構成する通信手段を備えている。
【0053】
前記ハードディスクには、CPUで実行するプログラム及び必要なデータを格納している。必要なプログラムとしては、紙幣データ収集プログラム、及び真偽判別PG更新プログラムも格納しており、必要なデータとしては、台間機7を介して紙幣識別装置10から受信する紙幣データを登録して蓄積するデータベースも格納している。
【0054】
上記紙幣データ収集プログラムは、台間機7から受信したデータを復号化する復号化処理、該復号化で得た紙幣データがデータベース内に格納済みか比較検出する比較処理、上記データベース内に上記紙幣データを登録する登録処理を実行する。
【0055】
上記真偽判別PG更新プログラムは、台間機7に備えた紙幣識別装置10の真偽判別プログラムを更新するか否か決定する更新決定処理、更新用に送信する新しい真偽判別プログラムを生成する生成処理、該生成した真偽判別プログラムを暗号化する暗号化処理、及び、暗号化したデータを台間機7に送信する送信処理を実行する。
【0056】
以上の回路構成により、紙幣識別装置10は投入された紙幣の真偽判別を実行し、グレー範囲にある紙幣を読取った回数が続行許容回数に達したときに当該紙幣の紙幣データを送信することができる。
【0057】
台間機制御部20は、前記紙幣データをデータ管理装置4に暗号化して安全に転送(アップロード)することができ、データ管理装置4から受信した新しい真偽判別プログラムを復号化して紙幣識別装置10に転送(ダウンロード)することができる。
紙幣識別装置10は、上記真偽判別プログラムを受信して更新し、新しい基準データに基づく真偽判別を実行することができる。
【0058】
次に、図4の貨幣処理装置10の動作を示す処理フロー図、図5の台間機7の動作を示す処理フロー図、図6のデータ管理装置4の動作を示す処理フロー図、図7の真偽判別基準管理システム1全体の動作を示す処理フロー図と共に、真偽判別基準管理システム1の動作について説明する。
【0059】
図4に示すように、利用者によって紙幣投入口に紙幣が投入されると、台間機7の紙幣識別装置10は真偽判別プログラムを起動し、紙幣データ読込処理を実行する(ステップn1)。
【0060】
該紙幣データ読込処理で読取った紙幣データに対して真偽判別処理を実行し、偽券と判断した場合には(ステップn2)、当該紙幣を紙幣投入口から排出して返却する返却処理を実行する(ステップn3)。
【0061】
前記ステップn2で真券と判断した場合には、グレー判別処理を実行してグレー範囲か否かを判断し(ステップn4)、グレー範囲でなければステップn11に処理をスキップする。
【0062】
グレー範囲であった場合には、不正判断プログラムを起動し、蓄積処理を実行して読取った紙幣データをFROM15に記録する(ステップn5)。
CPU12は、比較処理を実行して読取った紙幣データと過去に記録した紙幣データとを比較し、判定処理を実行して同一の紙幣データを抽出し、不正判断処理を実行して不正条件に一致するか判断する(ステップn6)。
【0063】
ここで上記不正条件は、1台で5回以上読取った紙幣データである場合、1時間で5回以上読取った紙幣データである場合、又は、7日間で5回以上読取ったデータである場合に不正と判断するように設定している。
【0064】
当該不正条件と一致しなかった場合には、ステップn11に処理をスキップし、一致した場合には、紙幣データ送信プログラムを起動して偽券データ追加信号を台間機7に送信する(ステップn7)。
【0065】
該台間機7から送信要求を受信すると(ステップn8)、送信処理を実行して読取紙幣データを台間機7に送信する(ステップn9)。
【0066】
台間機7から送信要求が来ない場合には、3秒経過するまではステップn7にリターンして待機し、3秒経過するとステップn11にスキップする(ステップn9)。
【0067】
CPU12は、金種判別で把握した金額を台間機7に送信する真券処理を実行し(ステップn11)、処理を終了して、その後の処理を台間機7に委ねる。
【0068】
図5に示すように、台間機7は紙幣識別装置10から紙幣データを受信すると(ステップp1)、紙幣データ転送プログラムを起動して、情報漏洩を防止するために暗号化処理で紙幣データを暗号化する(ステップp2)。
【0069】
暗号化したデータは、そのままデータ管理装置4に送信し(ステップp3)、処理を終了して、その後の処理をデータ管理装置4に委ねる。
【0070】
図6に示すように、データ管理装置4は台間機7から暗号化された暗号後データを受信すると(ステップs1)、データ管理装置4のCPUは紙幣データ収集プログラムを起動し、復号化処理を実行する(ステップs2)。
【0071】
復号化処理で得た紙幣データとデータベース内に登録済みのデータとを比較する比較処理を実行し(ステップs3)、未登録であった場合にはデータベースに登録して処理を終了する(ステップs4)。
【0072】
登録済みであった場合には、登録処理を実行して真偽判別プログラムで使用する基準データに偽券として追加する候補としてデータベースに登録する(ステップs5)。
【0073】
真偽判別PG更新プログラムを起動し、更新決定処理を実行して、紙幣識別装置10の真偽判別プログラムを更新するか否かを決定する(ステップs6)。
【0074】
更新する場合には、新規パターン(前記候補の紙幣データ)を基準データに偽券として追加した真偽判別プログラムを全台間機7に対して一括送信する一括送信処理(後述)を実行し(ステップs7)、処理を終了する。
更新しない場合には、通常処理を実行し(ステップs8)、処理を終了する。
【0075】
前記一括送信処理は、図7の処理フロー図に示すように、まずデータ管理装置4が台間機7に対してダウンロード待機コマンドを送信する(ステップt1)。
【0076】
該ダウンロード待機コマンドを受信した台間機7は(ステップt2)、当該コマンドに従ってダウンロード待機状態となる(ステップt3)。
【0077】
データ管理装置4は、台間機7が待機状態となってたことを確認し(ステップt4)、情報漏洩防止のために新しい真偽判別プログラムを暗号化し(ステップt5)、該暗号化した暗号後プログラムを台間機7に送信する(ステップt6)。
【0078】
暗号後プログラムを受信(ステップt7)した台間機7は、復号化処理を実行し(ステップt8)、復号化して得た真偽判別プログラムを紙幣識別装置10に送信する(ステップt9)。
【0079】
該真偽判別プログラムを受信した紙幣識別装置10は(ステップt10)、FROM15に格納している真偽判別プログラムに上書きして更新し(ステップt11)、処理を終了する。
【0080】
以上の動作により、真偽判別プログラムを適宜最新化して偽券の投入を早急に排除できるようになる。特に、ある台間機7で偽券が繰り返し使用された場合でも、真偽判別プログラムは複数の台間機7に対して一括して更新するため、他の台間機7で偽券が使用されても排除することができる。
【0081】
すなわち、真偽判別の際に真券と判別してしまうように巧妙に作成された偽券であっても、真偽の微妙なグレー範囲で特徴的な部分が現れる。グレー範囲で同一特徴を有する紙幣が繰り返し投入されることは通常発生し得ず、これを紙幣識別装置10で自動検出することで不正な偽券を割り出すことができる。該偽券に関する紙幣データをデータ管理装置4に送信し、該データ管理装置4から全台間機7の紙幣識別装置10に対して、当該偽券を排除する新しい真偽判別プログラムを一括して配信することで、遊技場での被害を最小限に留めることが可能となる。
【0082】
なお、真偽判別プログラムの一括配信では、台間機7に備えた紙幣識別装置10のみでなく、記録媒体販売機3等に備えた紙幣識別装置10にも配信するように構成することが望ましい。これにより、遊技場全体で偽券を排除することができ、偽券に対するセキュリティレベルが向上する。
【0083】
また、紙幣識別装置10で実行した不正判断処理(ステップn6)は、台間機7で実行するように構成しても良い。この場合、図4に示した紙幣識別装置10の処理では、仮想線に示すようにステップn4の次にステップn11にスキップする構成とする。
【0084】
上記不正判断処理は、図5に仮想線で示すように紙幣データ受信(ステップp1)後に実行し(ステップp4)、不正条件に一致すればステップp2に進み、不一致であれば真券処理(ステップp5)を実行すればよい。
【0085】
また、上記不正判断処理を、データ管理装置4で実行する構成としても良い。この場合は、図4に示した紙幣識別装置10はステップn4の後に仮想線に沿ってステップn11にスキップし、図5に示した台間機7は実践で示したステップp1〜p3を実行すると良い。
【0086】
図6に示したデータ管理装置4は、ステップs3の後に仮想線で示すように不正判断処理s9を実行すればよい。この場合、不正条件としては、前述した3つの条件、「1台で5回以上読取った紙幣データである場合、1時間で5回以上読取った紙幣データである場合、7日間で5回以上読取ったデータである場合」に、2つの条件「ホール内で5回以上読取った紙幣データである場合、1島内で5回以上読取った紙幣データである場合」を加えると良い。
【0087】
これにより、利用者が異なる台間機7で1度ずつ偽券を使用したような場合にも対応することができ、偽券に対するセキュリティレベルが向上する。
【0088】
また、データ管理装置4が各台間機7から収集した紙幣データに基づく新しい真偽判別プログラムの作成は、自動更新に加えて、あるいは自動更新に代えて、定期的又は不定期に人手で紙幣データを分析して真偽判別プログラムをバージョンアップし、一括配信しても良い。
【0089】
これにより、紙幣のデザインが一新された場合等にも容易に対応ができると共に、自動処理のみでは判別し得ないような偽券に対しても対応することが可能となる。
【0090】
また、真偽判別基準管理システム1を構築した遊技場を複数備え、それぞれのデータ管理装置4をインターネット等の電気通信回線に接続し、全データ管理装置4の管理を行う統合管理サーバを備えても良い。
【0091】
該統合管理サーバは、あるデータ管理装置4からバージョンアップ用の真偽判別プログラムを受信したときに、他のデータ管理装置4に一括配信するように構成すると良い。
これにより、1の遊技場で発見された偽券に対して全遊技場で即時に対応することが可能となる。
【0092】
またこのように電気通信回線に接続する場合には、グレー範囲に該当する紙幣データを暗号化して統合管理サーバに送信し、該統合管理サーバで蓄積するように設定しても良い。
【0093】
この場合、複数の遊技場で少しずつ偽券が使用された場合であっても、各遊技場から収集した紙幣データに基づいて偽券を発見することが可能となり、より高度なセキュリティレベルを確保することができる。
【0094】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の価値媒体処理装置は、実施形態の台間機7に対応し、
以下同様に、
価値媒体処理装置は、紙幣識別装置10、又は台間機7に対応し、
特徴読取手段は、読取機構部11に対応し、
送信制御手段は、不正判断処理を実行するCPU12に対応し、
真偽判別手段は、真偽判別プログラムを実行するCPU12に対応し、
送信手段は、インタフェース14に対応し、
比較処理は、ステップs3を実行するデータ管理装置4のCPUに対応し、
新基準生成手段は、ステップs7を実行するデータ管理装置4のCPUに対応し、
登録手段は、ステップt6を実行するデータ管理装置4のCPUに対応し、
新判別基準出力プログラムは、真偽判別PG更新プログラムに対応し、
通信手段は、LANボードに対応し、
価値媒体は、紙幣に対応し、
特徴データは、紙幣データに対応し、
真偽判別基準は、基準データに対応し、
新基準は、新規パターンに対応し、
疑惑範囲は、グレー範囲に対応し、
所定誤差は、同一に対応し、
所定回数は、不正条件に対応し、
記憶処理は、登録処理に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】真偽判別基準管理システムのシステム構成図。
【図2】台間機の回路構成を示すブロック図。
【図3】基準データのイメージ説明図。
【図4】貨幣処理装置の動作を示す処理フロー図。
【図5】台間機の動作を示す処理フロー図。
【図6】データ管理装置の動作を示す処理フロー図。
【図7】真偽判別基準管理システム全体の動作を示す処理フロー図。
【符号の説明】
1…真偽判別基準管理システム
4…データ管理装置
7…台間機
10…紙幣識別装置
11…読取機構部
12…CPU
14…インタフェース
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば価値媒体等の価値に対応する遊技数にしたがって遊技を許容するパチンコ機やパチスロ機などの遊技機を備えたパチンコ遊技場等の施設にあって、価値媒体の真偽判別基準を更新するような真偽判別基準更新システム、価値媒体処理装置、及びデータ管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、新紙幣や新たに発見された不正紙幣に対応するための真偽判別プログラムを変更する場合には、台間機に搭載された紙幣識別装置そのものを交換する、紙幣識別装置内の真偽判別プログラムが書き込まれたROMを交換するといった方法が主流であった。
【0003】
最近では、紙葉類鑑別データ採取装置を接続したパーソナルコンピュータに、通信ネットワークを介してホストコンピュータから鑑定処理用のデータを配信するフレキシブル紙葉類鑑定装置が提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−195628号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記フレキシブル紙葉類鑑定装置は、複数の紙葉類鑑別データ採取装置に対してデータ配信により鑑定用のデータを一括更新することができるものの、当該鑑定用のデータの作成は、新紙幣の発行時や不正紙幣の発見時に行われるものであり、採取したデータを何ら利用していなかった
この発明は、上述の問題に鑑みて、新しい不正貨幣を早期に発見して当該不正貨幣の使用を排除することができるような真偽判別基準更新システム、価値媒体処理装置、及びデータ管理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、価値媒体の特徴を特徴データとして読取る特徴読取手段と、該特徴データに対し真偽判別基準に基づく真偽判別を行う真偽判別手段とを備えた価値媒体処理装置に、通信手段を備えたデータ管理装置を接続した真偽判別基準更新システムであって、前記価値媒体処理装置に、前記特徴データを送信する送信手段を備え、前記データ管理装置に、前記特徴データに基づいて生成の新基準を前記価値媒体処理装置の真偽判別基準に登録する登録手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
前記特徴読取手段は、青色LED(発光ダイオード)や赤色LEDといったLEDや赤外線検出手段等で構成する透過率取得手段、回転数を検出可能なモータや光検出手段で構成するサイズ取得手段、又は、インク等の磁気を検出する磁気検出手段等、価値媒体の特徴を読取り可能な手段で構成することを含む。
【0008】
前記真偽判別基準は、前記価値媒体の真偽を判別する基準となる基準データで構成することを含む。
前記真偽判別手段は、上記新規判別基準と前記特徴データを比較して真偽を判別する制御手段で構成することを含む。
【0009】
前記価値媒体は、紙幣や硬貨等の貨幣で構成する、又は、紙幣や株券等の紙葉類で構成することを含む。
前記価値媒体処理装置は、前記価値媒体の真偽判別を実行する装置で構成することを含み、台間機、該台間機に内蔵する価値媒体処理ユニットで構成することを含む。
【0010】
前記通信手段は、LANボードやモデム等、データの通信が可能な装置で構成することを含む。
前記データ管理装置は、パーソナルコンピュータやワークステーション等、データの管理が可能な装置で構成することを含む。
【0011】
前記特徴データは、赤外線値や磁気値やサイズ等、前記特徴読取手段で読取ったデータで構成することを含む。
前記送信手段は、LANボードやモデム等、データの送信が可能な装置で構成することを含む。
【0012】
前記新基準は、真偽判別基準と入れ替え更新できるように該真偽判別基準に新しい基準を追加・変更・削除して形成した更新用全基準、又は、前記真偽判別基準に追加できるように形成した追加用一部基準で構成することを含む。
【0013】
前記登録手段は、前記通信手段に前記価値媒体処理装置へ新基準を送信させる制御手段、前記価値媒体処理装置に対して新基準のダウンロードを許容する制御手段等、新基準を前記価値媒体処理装置に登録可能な手段で構成することを含む。
【0014】
前記構成により、価値媒体の特徴データを収集し、真偽判別の基準となる真偽判別基準を容易に登録することが可能となり、例えば偽物の価値媒体が価値媒体処理装置に投入された場合に、当該偽物の価値媒体を排除するように真偽判別基準を更新するまでのタイムラグを短縮して被害を最小限に防止することができる。
【0015】
この発明の態様として、前記価値媒体処理装置の真偽判別基準に、真偽が不明確である疑惑範囲を設定し、該価値媒体処理装置に、前記真偽判別手段による上記疑惑範囲の価値媒体の発見に基づいて前記特徴データの送信を実行する送信制御手段を備えることができる。
【0016】
前記疑惑範囲は、真偽判別する境界部分近傍の範囲で構成することを含む。
前記送信制御手段は、CPUやMPU等の制御手段で構成することを含む。
【0017】
前記構成により、真偽に疑惑のある価値媒体についてのみ特長データを送信し、全体での特徴データの送信量を削減してシステムの負荷を軽減することができる。
【0018】
またこの発明の態様として、前記送信制御手段による特徴データの送信時期を、前記疑惑範囲内でかつ所定誤差内となる特徴データを所定回数認識したときに設定することができる。
【0019】
前記所定誤差は、例えばある偽券が発見された場合に当該偽券において発生する特長のばらつき誤差のように特有の特徴を認識可能な微小誤差、又は、予め定めた設定誤差等の誤差で構成することを含み、特徴データ全体での誤差、あるいは特徴データの各パラメータ毎の誤差で構成することを含む。
【0020】
前記所定回数は、1回又は複数回に設定することを含む。
前記構成により、さらに特徴データの送信量を削減して、システムの負荷を格段に軽減することができる。また、設定によっては、データ管理装置が前記特徴データを受信すればそのまま新基準を生成して価値媒体処理装置に登録することも可能となる。
【0021】
またこの発明の態様として、前記データ管理装置に、新基準を生成する新基準生成手段を備えることができる。
【0022】
前記新基準生成手段は、所定回数受信した前記特徴データの平均データや最大誤差範囲データ、又は、前記特徴データそのもの等、特徴データに基づいて生成した基準で構成することを含む。
【0023】
前記構成により、データ管理装置で新基準データを適切に自動生成することが可能となり、偽物の価値媒体への即時対応が可能となる。特に複数の価値媒体処理装置を通信可能に接続しているような場合には、複数の価値媒体処理装置で小分けして偽物の価値媒体が使用されるような場合にも対応することができ、真偽判別基準の更新速度及び適切性が向上する。
【0024】
またこの発明は、価値媒体の特徴を特徴データとして読取る特徴読取手段と、上記特徴データに対し真偽判別基準に基づいて価値媒体の真偽判別を実行する真偽判別手段と、真偽判別を行った価値媒体に関する特徴データを送信する送信手段とを備えた価値媒体処理装置とすることができる。
これにより、価値媒体処理装置で現実に特徴データを送信することが可能となる。
【0025】
またこの発明は、価値媒体の特徴を特徴データとして読取る特徴読取手段と、上記特徴データに対し真偽判別基準に基づいて価値媒体の真偽判別を実行する真偽判別手段と、上記真偽判別基準を更新するべく新基準を受信する受信手段とを備えた価値媒体処理装置とすることができる。
これにより、価値媒体処理装置に対して現実に新基準を登録することが可能となる。
【0026】
またこの発明は、価値媒体処理装置と通信する通信手段と、該通信手段で上記価値媒体処理装置から受信した特徴データに基づいて真偽判別の新基準を生成する新基準生成手段とを備えたデータ管理装置とすることができる。
これにより、データ管理装置で現実に新基準を生成することが可能となる。
【0027】
またこの発明は、価値媒体処理装置と通信する通信手段と、新基準を上記価値媒体処理装置の真偽判別基準に登録する登録手段とを備えたデータ管理装置とすることができる。
これにより、データ管理装置が現実に新基準を価値媒体処理装置に登録することが可能となる。
【0028】
またこの発明は、価値媒体処理装置の特徴読取手段で価値媒体から読取った特徴データを記憶する記憶処理と、該記憶した特徴データと新規に読取った価値媒体の新規特徴データを比較する比較処理と、該比較結果に基づいて価値媒体に対する新たな真偽判別基準を出力する出力処理とを設定した新判別基準出力プログラムとすることができる。
【0029】
前記出力処理は、新たな真偽判別基準をプログラムの戻り値として出力する処理、他の装置に送信する処理、あるいは真偽判別を行う価値媒体処理装置に上記真偽判別基準を反映させる処理で構成することを含む。
前記構成により、新判別基準出力プログラムをインストールして真偽判別基準管理システムを構築することが可能となる。
【0030】
【発明の効果】
この発明により、価値媒体の特徴データを収集し、真偽判別の基準となる真偽判別基準を容易に登録することが可能となり、例えば偽物の価値媒体が価値媒体処理装置に投入された場合に、当該偽物の価値媒体を排除するように真偽判別基準を更新するまでのタイムラグを短縮して被害を最小限に防止することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
遊技場(ホール)には、図1のシステム構成図に示すように、記録媒体精算機2、記録媒体販売機3、データ管理装置4、台間機7、及び遊技機8をケーブル6で接続した真偽判別基準管理システム1を備えている。上記データ管理装置4は、管理センタのホストコンピュータ5に接続しており、価値媒体の一種であるICコイン(ICカード、磁気カ−ド、又はプリペ−ドカ−ド等の他の価値媒体で構成しても良い)の発行情報等を送信している。
【0032】
前記遊技機8には、パチンコ機とパチスロ機(スロットルマシ−ン)等の種類がある。
上記パチンコ機は、利用者が遊技球を遊技球投入装置に投入し、操作装置を操作して遊技球射出装置で遊技球を射出して遊技する。射出された遊技球は、遊技面に設けられた釘で弾かれつつチャッカ装置に入ることで、遊技表示装置のスロットが回転し、停止時に表示している数字や絵柄の揃い方に応じて遊技球が払い出される。
【0033】
上記パチスロ機は、利用者が遊技メダルをメダル投入装置に投入し、操作装置のスタートボタンを押下すると、駆動装置によってドラムが回転し、停止時に揃った絵柄や数字に応じて遊技メダルが払い出される。
【0034】
ドラムの回転は前記操作装置の回転停止ボタンにより、利用者が任意のタイミングで停止することができ、パチスロ機内に投入されている遊技メダル数は、表示装置によって常時表示されている。
【0035】
ドラムが揃った場合の遊技メダルの払い出しは、上記表示装置で表示する遊技メダル数の増加によって行い、利用者にペイアウト(払い出し)ボタンが押下されたときに、全遊技メダルを払い出し口から実際に払い出す。
【0036】
前記記録媒体精算機2は、遊技球又は遊技メダルを投入すると、その個数を測定して会員カード(ICカード)等に書き込む精算処理を実行する。
前記記録媒体販売機3は、貨幣(紙幣又は硬貨)の投入を受けて、遊技球又は遊技メダルを払い出して販売する。
【0037】
前記データ管理装置4は、利用者に販売した遊技球や遊技メダルの個数等を管理する。
前記台間機7は、遊技機8に接続しており、遊技球又は遊技メダルの販売等を実行する。
以上の構成により、利用者はパチンコ機やパチスロ機で遊技することができる。
【0038】
次に、図2に示すブロック図と共に、台間機7の回路構成について説明する。台間機7には、紙幣識別装置10、及び台間機制御部20を備えている。
【0039】
前記紙幣識別装置10には、読取機構部11、CPU12、RAM13、インタフェース14、及びFROM15を備えている。
【0040】
前記読取機構部11は、紙幣をモータ駆動により搬送する搬送部と、赤外線センサ(例えば3つ)及び磁気センサ(例えば2つ)で構成する特徴読取部とで構成し、投入された紙幣の特徴を読取る。
【0041】
前記CPU12は、FROM15に格納されているプログラムに従って各種制御処理を実行する。該制御処理として、前記読取機構部11で紙幣の特徴を読取る読取制御処理、読取った紙幣データをインタフェース14から台間機制御部20に送信する送信制御処理も実行する。
【0042】
前記RAM13は、前記CPU12が各処理の際にワークエリアとして利用する書き換え可能な揮発性メモリである。
【0043】
前記インタフェース14は、台間機制御部20への通信接続用のインタフェースであり、台間機制御部20とのデータの送受信を実行する。
【0044】
前記FROM15は、必要なプログラム及びデータを格納する書き換え可能な不揮発性メモリである。紙幣の真偽判別を実行するための真偽判別プログラム(紙幣識別プログラム)、不正の有無を判断する不正判断プログラム、及び必要な紙幣データを送信するための紙幣データ送信プログラムを格納している。
【0045】
なお、上記真偽判別プログラムには、図3の基準データのイメージ説明図に示すように、真偽判別の基準となる基準データをプログラム中に格納しており、該基準データとして、真券を示す真券範囲データ41と共に、真偽判別の境界部分近傍を示すグレー範囲データ42を格納している。
【0046】
また、該真偽判別プログラムは、紙幣データを読込む紙幣データ読込処理、真偽を判別する真偽判別処理、真札と判断した紙幣データがグレー範囲に該当するか判別するグレー判別処理を実行する。
【0047】
また、上記不正判断プログラムは、前記グレー範囲に該当した紙幣データを蓄積する蓄積処理、蓄積する紙幣データを蓄積済みの紙幣データと比較する比較処理、該比較結果により上記各紙幣データが同一であるか否かを判定する判定処理、当該同一の紙幣データの読取回数が不正条件に一致するか否かを判断する不正判断処理を実行する。
また、上記紙幣データ送信プログラムは、前記不正条件に一致した紙幣データを送信する送信処理を実行する。
【0048】
前記台間機制御部20には、インタフェース21、インタフェース22、メインCPU23、RAM24、及びFROM25を備えている。
前記インタフェース21は、データ管理装置4への通信接続用のインタフェースであり、データ管理装置4とのデータの送受信を実行する。
【0049】
前記インタフェース22は、紙幣識別装置10への通信接続用のインタフェースであり、紙幣識別装置10とのデータの送受信を実行する。
前記メインCPU23は、台間機7の主制御装置であり、FROM25に格納されているプログラムに従って各種制御処理を実行する。
前記RAM24は、前記メインCPU23が各処理の際にワークエリアとして利用する書き換え可能な揮発性メモリである。
【0050】
前記FROM25は、必要なプログラム及びデータを格納する書き換え可能な不揮発性メモリであり、紙幣識別装置10から受信した紙幣データをデータ管理装置4に転送する紙幣データ転送プログラム、及び、データ管理装置4から受信した新しい真偽判別プログラムを紙幣識別装置10に転送する真偽判別PG(プログラム)転送プログラムも格納している。
【0051】
なお、前記紙幣データ転送プログラムは、紙幣データを暗号化する暗号化処理も実行し、前記真偽判別PG転送プログラムは、受信したデータをデータ管理装置4による暗号化前の真偽判別プログラムに復号化する処理も実行する。
また、新しい真偽判別プログラムは、真偽判別の基準データに前記紙幣データを偽券と判断するように追加設定したものである。
【0052】
このように構成した台間機7と通信可能に接続しているデータ管理装置4には、マウス及びキーボードで構成する入力手段、CRTディスプレイで構成する表示手段、CD−ROM(記録媒体)ドライブで構成する記録媒体読込手段、FD(記録手段)ドライブで構成する記録媒体読書手段、ハードディスクで構成する記憶手段、CPUで構成する制御手段、LANボードで構成する通信手段を備えている。
【0053】
前記ハードディスクには、CPUで実行するプログラム及び必要なデータを格納している。必要なプログラムとしては、紙幣データ収集プログラム、及び真偽判別PG更新プログラムも格納しており、必要なデータとしては、台間機7を介して紙幣識別装置10から受信する紙幣データを登録して蓄積するデータベースも格納している。
【0054】
上記紙幣データ収集プログラムは、台間機7から受信したデータを復号化する復号化処理、該復号化で得た紙幣データがデータベース内に格納済みか比較検出する比較処理、上記データベース内に上記紙幣データを登録する登録処理を実行する。
【0055】
上記真偽判別PG更新プログラムは、台間機7に備えた紙幣識別装置10の真偽判別プログラムを更新するか否か決定する更新決定処理、更新用に送信する新しい真偽判別プログラムを生成する生成処理、該生成した真偽判別プログラムを暗号化する暗号化処理、及び、暗号化したデータを台間機7に送信する送信処理を実行する。
【0056】
以上の回路構成により、紙幣識別装置10は投入された紙幣の真偽判別を実行し、グレー範囲にある紙幣を読取った回数が続行許容回数に達したときに当該紙幣の紙幣データを送信することができる。
【0057】
台間機制御部20は、前記紙幣データをデータ管理装置4に暗号化して安全に転送(アップロード)することができ、データ管理装置4から受信した新しい真偽判別プログラムを復号化して紙幣識別装置10に転送(ダウンロード)することができる。
紙幣識別装置10は、上記真偽判別プログラムを受信して更新し、新しい基準データに基づく真偽判別を実行することができる。
【0058】
次に、図4の貨幣処理装置10の動作を示す処理フロー図、図5の台間機7の動作を示す処理フロー図、図6のデータ管理装置4の動作を示す処理フロー図、図7の真偽判別基準管理システム1全体の動作を示す処理フロー図と共に、真偽判別基準管理システム1の動作について説明する。
【0059】
図4に示すように、利用者によって紙幣投入口に紙幣が投入されると、台間機7の紙幣識別装置10は真偽判別プログラムを起動し、紙幣データ読込処理を実行する(ステップn1)。
【0060】
該紙幣データ読込処理で読取った紙幣データに対して真偽判別処理を実行し、偽券と判断した場合には(ステップn2)、当該紙幣を紙幣投入口から排出して返却する返却処理を実行する(ステップn3)。
【0061】
前記ステップn2で真券と判断した場合には、グレー判別処理を実行してグレー範囲か否かを判断し(ステップn4)、グレー範囲でなければステップn11に処理をスキップする。
【0062】
グレー範囲であった場合には、不正判断プログラムを起動し、蓄積処理を実行して読取った紙幣データをFROM15に記録する(ステップn5)。
CPU12は、比較処理を実行して読取った紙幣データと過去に記録した紙幣データとを比較し、判定処理を実行して同一の紙幣データを抽出し、不正判断処理を実行して不正条件に一致するか判断する(ステップn6)。
【0063】
ここで上記不正条件は、1台で5回以上読取った紙幣データである場合、1時間で5回以上読取った紙幣データである場合、又は、7日間で5回以上読取ったデータである場合に不正と判断するように設定している。
【0064】
当該不正条件と一致しなかった場合には、ステップn11に処理をスキップし、一致した場合には、紙幣データ送信プログラムを起動して偽券データ追加信号を台間機7に送信する(ステップn7)。
【0065】
該台間機7から送信要求を受信すると(ステップn8)、送信処理を実行して読取紙幣データを台間機7に送信する(ステップn9)。
【0066】
台間機7から送信要求が来ない場合には、3秒経過するまではステップn7にリターンして待機し、3秒経過するとステップn11にスキップする(ステップn9)。
【0067】
CPU12は、金種判別で把握した金額を台間機7に送信する真券処理を実行し(ステップn11)、処理を終了して、その後の処理を台間機7に委ねる。
【0068】
図5に示すように、台間機7は紙幣識別装置10から紙幣データを受信すると(ステップp1)、紙幣データ転送プログラムを起動して、情報漏洩を防止するために暗号化処理で紙幣データを暗号化する(ステップp2)。
【0069】
暗号化したデータは、そのままデータ管理装置4に送信し(ステップp3)、処理を終了して、その後の処理をデータ管理装置4に委ねる。
【0070】
図6に示すように、データ管理装置4は台間機7から暗号化された暗号後データを受信すると(ステップs1)、データ管理装置4のCPUは紙幣データ収集プログラムを起動し、復号化処理を実行する(ステップs2)。
【0071】
復号化処理で得た紙幣データとデータベース内に登録済みのデータとを比較する比較処理を実行し(ステップs3)、未登録であった場合にはデータベースに登録して処理を終了する(ステップs4)。
【0072】
登録済みであった場合には、登録処理を実行して真偽判別プログラムで使用する基準データに偽券として追加する候補としてデータベースに登録する(ステップs5)。
【0073】
真偽判別PG更新プログラムを起動し、更新決定処理を実行して、紙幣識別装置10の真偽判別プログラムを更新するか否かを決定する(ステップs6)。
【0074】
更新する場合には、新規パターン(前記候補の紙幣データ)を基準データに偽券として追加した真偽判別プログラムを全台間機7に対して一括送信する一括送信処理(後述)を実行し(ステップs7)、処理を終了する。
更新しない場合には、通常処理を実行し(ステップs8)、処理を終了する。
【0075】
前記一括送信処理は、図7の処理フロー図に示すように、まずデータ管理装置4が台間機7に対してダウンロード待機コマンドを送信する(ステップt1)。
【0076】
該ダウンロード待機コマンドを受信した台間機7は(ステップt2)、当該コマンドに従ってダウンロード待機状態となる(ステップt3)。
【0077】
データ管理装置4は、台間機7が待機状態となってたことを確認し(ステップt4)、情報漏洩防止のために新しい真偽判別プログラムを暗号化し(ステップt5)、該暗号化した暗号後プログラムを台間機7に送信する(ステップt6)。
【0078】
暗号後プログラムを受信(ステップt7)した台間機7は、復号化処理を実行し(ステップt8)、復号化して得た真偽判別プログラムを紙幣識別装置10に送信する(ステップt9)。
【0079】
該真偽判別プログラムを受信した紙幣識別装置10は(ステップt10)、FROM15に格納している真偽判別プログラムに上書きして更新し(ステップt11)、処理を終了する。
【0080】
以上の動作により、真偽判別プログラムを適宜最新化して偽券の投入を早急に排除できるようになる。特に、ある台間機7で偽券が繰り返し使用された場合でも、真偽判別プログラムは複数の台間機7に対して一括して更新するため、他の台間機7で偽券が使用されても排除することができる。
【0081】
すなわち、真偽判別の際に真券と判別してしまうように巧妙に作成された偽券であっても、真偽の微妙なグレー範囲で特徴的な部分が現れる。グレー範囲で同一特徴を有する紙幣が繰り返し投入されることは通常発生し得ず、これを紙幣識別装置10で自動検出することで不正な偽券を割り出すことができる。該偽券に関する紙幣データをデータ管理装置4に送信し、該データ管理装置4から全台間機7の紙幣識別装置10に対して、当該偽券を排除する新しい真偽判別プログラムを一括して配信することで、遊技場での被害を最小限に留めることが可能となる。
【0082】
なお、真偽判別プログラムの一括配信では、台間機7に備えた紙幣識別装置10のみでなく、記録媒体販売機3等に備えた紙幣識別装置10にも配信するように構成することが望ましい。これにより、遊技場全体で偽券を排除することができ、偽券に対するセキュリティレベルが向上する。
【0083】
また、紙幣識別装置10で実行した不正判断処理(ステップn6)は、台間機7で実行するように構成しても良い。この場合、図4に示した紙幣識別装置10の処理では、仮想線に示すようにステップn4の次にステップn11にスキップする構成とする。
【0084】
上記不正判断処理は、図5に仮想線で示すように紙幣データ受信(ステップp1)後に実行し(ステップp4)、不正条件に一致すればステップp2に進み、不一致であれば真券処理(ステップp5)を実行すればよい。
【0085】
また、上記不正判断処理を、データ管理装置4で実行する構成としても良い。この場合は、図4に示した紙幣識別装置10はステップn4の後に仮想線に沿ってステップn11にスキップし、図5に示した台間機7は実践で示したステップp1〜p3を実行すると良い。
【0086】
図6に示したデータ管理装置4は、ステップs3の後に仮想線で示すように不正判断処理s9を実行すればよい。この場合、不正条件としては、前述した3つの条件、「1台で5回以上読取った紙幣データである場合、1時間で5回以上読取った紙幣データである場合、7日間で5回以上読取ったデータである場合」に、2つの条件「ホール内で5回以上読取った紙幣データである場合、1島内で5回以上読取った紙幣データである場合」を加えると良い。
【0087】
これにより、利用者が異なる台間機7で1度ずつ偽券を使用したような場合にも対応することができ、偽券に対するセキュリティレベルが向上する。
【0088】
また、データ管理装置4が各台間機7から収集した紙幣データに基づく新しい真偽判別プログラムの作成は、自動更新に加えて、あるいは自動更新に代えて、定期的又は不定期に人手で紙幣データを分析して真偽判別プログラムをバージョンアップし、一括配信しても良い。
【0089】
これにより、紙幣のデザインが一新された場合等にも容易に対応ができると共に、自動処理のみでは判別し得ないような偽券に対しても対応することが可能となる。
【0090】
また、真偽判別基準管理システム1を構築した遊技場を複数備え、それぞれのデータ管理装置4をインターネット等の電気通信回線に接続し、全データ管理装置4の管理を行う統合管理サーバを備えても良い。
【0091】
該統合管理サーバは、あるデータ管理装置4からバージョンアップ用の真偽判別プログラムを受信したときに、他のデータ管理装置4に一括配信するように構成すると良い。
これにより、1の遊技場で発見された偽券に対して全遊技場で即時に対応することが可能となる。
【0092】
またこのように電気通信回線に接続する場合には、グレー範囲に該当する紙幣データを暗号化して統合管理サーバに送信し、該統合管理サーバで蓄積するように設定しても良い。
【0093】
この場合、複数の遊技場で少しずつ偽券が使用された場合であっても、各遊技場から収集した紙幣データに基づいて偽券を発見することが可能となり、より高度なセキュリティレベルを確保することができる。
【0094】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の価値媒体処理装置は、実施形態の台間機7に対応し、
以下同様に、
価値媒体処理装置は、紙幣識別装置10、又は台間機7に対応し、
特徴読取手段は、読取機構部11に対応し、
送信制御手段は、不正判断処理を実行するCPU12に対応し、
真偽判別手段は、真偽判別プログラムを実行するCPU12に対応し、
送信手段は、インタフェース14に対応し、
比較処理は、ステップs3を実行するデータ管理装置4のCPUに対応し、
新基準生成手段は、ステップs7を実行するデータ管理装置4のCPUに対応し、
登録手段は、ステップt6を実行するデータ管理装置4のCPUに対応し、
新判別基準出力プログラムは、真偽判別PG更新プログラムに対応し、
通信手段は、LANボードに対応し、
価値媒体は、紙幣に対応し、
特徴データは、紙幣データに対応し、
真偽判別基準は、基準データに対応し、
新基準は、新規パターンに対応し、
疑惑範囲は、グレー範囲に対応し、
所定誤差は、同一に対応し、
所定回数は、不正条件に対応し、
記憶処理は、登録処理に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】真偽判別基準管理システムのシステム構成図。
【図2】台間機の回路構成を示すブロック図。
【図3】基準データのイメージ説明図。
【図4】貨幣処理装置の動作を示す処理フロー図。
【図5】台間機の動作を示す処理フロー図。
【図6】データ管理装置の動作を示す処理フロー図。
【図7】真偽判別基準管理システム全体の動作を示す処理フロー図。
【符号の説明】
1…真偽判別基準管理システム
4…データ管理装置
7…台間機
10…紙幣識別装置
11…読取機構部
12…CPU
14…インタフェース
Claims (9)
- 価値媒体の特徴を特徴データとして読取る特徴読取手段と、該特徴データに対し真偽判別基準に基づく真偽判別を行う真偽判別手段とを備えた価値媒体処理装置に、
通信手段を備えたデータ管理装置を接続した真偽判別基準更新システムであって、
前記価値媒体処理装置に、前記特徴データを送信する送信手段を備え、
前記データ管理装置に、前記特徴データに基づいて生成の新基準を前記価値媒体処理装置の真偽判別基準に登録する登録手段を備えた
真偽判別基準更新システム。 - 前記価値媒体処理装置の真偽判別基準に、真偽が不明確である疑惑範囲を設定し、
該価値媒体処理装置に、前記真偽判別手段による上記疑惑範囲の価値媒体の発見に基づいて前記特徴データの送信を実行する送信制御手段を備えた
請求項1記載の真偽判別基準更新システム。 - 前記送信制御手段による特徴データの送信時期を、前記疑惑範囲内でかつ所定誤差内となる特徴データを所定回数認識したときに設定した
請求項2記載の真偽判別基準更新システム。 - 前記データ管理装置に、新基準を生成する新基準生成手段を備えた
請求項1、2又は3記載の真偽判別基準更新システム。 - 価値媒体の特徴を特徴データとして読取る特徴読取手段と、
上記特徴データに対し真偽判別基準に基づいて価値媒体の真偽判別を実行する真偽判別手段と、
真偽判別を行った価値媒体に関する特徴データを送信する送信手段とを備えた
価値媒体処理装置。 - 価値媒体の特徴を特徴データとして読取る特徴読取手段と、
上記特徴データに対し真偽判別基準に基づいて価値媒体の真偽判別を実行する真偽判別手段と、
上記真偽判別基準を更新するべく新基準を受信する受信手段とを備えた
価値媒体処理装置。 - 価値媒体処理装置と通信する通信手段と、
該通信手段で上記価値媒体処理装置から受信した特徴データに基づいて真偽判別の新基準を生成する新基準生成手段とを備えた
データ管理装置。 - 価値媒体処理装置と通信する通信手段と、
新基準を上記価値媒体処理装置の真偽判別基準に登録する登録手段とを備えた
データ管理装置。 - 価値媒体処理装置の特徴読取手段で価値媒体から読取った特徴データを記憶する記憶処理と、
該記憶した特徴データと新規に読取った価値媒体の新規特徴データを比較する比較処理と、
該比較結果に基づいて価値媒体に対する新たな真偽判別基準を出力する出力処理とを設定した
新判別基準出力プログラム。
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