JP2004301821A - X線及び高エネルギー粒子発生装置とその発生方法 - Google Patents

X線及び高エネルギー粒子発生装置とその発生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】X線や高エネルギー粒子の効率的な発生を可能とする。
【解決手段】本発明のX線および高エネルギー粒子発生装置は、高出力短パルスレーザ装置1と、レーザ光入射用透明窓3と出射用真空ポート9とを有し内部に集光レンズ4とターゲット5とターゲット駆動装置8とが配置され真空排気された真空容器7とから構成されており、ターゲット5がナノメートルサイズの隙間を形成する多数のカーボンナノチューブで構成され、これらのカーボンナノチューブは、レーザ光が侵入可能な表皮厚の2倍以下の外径を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レーザ光を物質に照射してプラズマ化させX線及び高エネルギー粒子を効率よく発生させるX線及び高エネルギー粒子発生装置とその発生方法に関するものである。
従来、高出力のレーザ光を固体物質に照射すると、高イオン化状態のプラズマが生成され、この高イオン化状態のプラズマの膨張・衝突・冷却過程においてX線及び高エネルギーイオン等が放出されることが知られている(例えば、非特許文献1及び非特許文献2参照。)。特にレーザ光として高ピーク強度の短パルスレーザ光を用いることにより、短いパルス幅のX線を発生させたり、より短波長の硬X線や高いエネルギーを持つ粒子を発生させられることが報告されており、これまで実験室規模の大きさの装置では実現が難しかった広いエネルギー領域に渡るX線パルスや高エネルギー粒子を発生できるという特徴を有している。
しかしながら、この方法には入射したレーザ光がターゲットの50nm程度の表皮厚深さにまでしか侵入できないためにレーザ光とターゲットとの相互作用領域が制限されて、レーザ光からX線への変換効率や高エネルギー粒子の発生効率を大きくできないという問題があった。この低変換効率の問題を克服するためにプラズマを生成するレーザ光を単一パルスの代わりに二連パルスにしてターゲットに照射することでX線への変換効率を高める試みが行われた(例えば、非特許文献3参照。)が、この方法では単一パルス照射時に比べて発生するX線のパルス幅が数十倍にも広がってしまい、短パルスレーザ生成プラズマX線発生装置の特徴であるX線の短パルス性が損なわれてしまうという問題があった。
そこで、発生するX線の短パルス性を保つために、単一レーザパルス照射の条件は維持し、通常の個体ターゲットの代わりに、アルミニウムの陽極酸化に伴う自己組織化現象を利用して作製した、ナノメートルサイズの径を有する細孔が表面に垂直に多数設けられたアルミナナノホール配列ターゲットを用いたり(例えば、特許文献1参照。)、アルミナナノホール配列ターゲットを電解メッキ用のマスクにして作製した金のナノシリンダー配列ターゲットを用いたり(例えば、非特許文献4参照。)してレーザ光とプラズマの相互作用領域の拡大とプラズマの閉じ込め効果を促進して軟X線領域への変換効率を高める方法が開発された。
しかしながら、これらの方法では、製造方法上の理由によりターゲットの大面積化が困難であり、レーザ生成プラズマからのX線及び高エネルギー粒子発生装置のターゲットとして長時間連続して用いることは難しいという問題があった。また、使えるターゲット材料がその製造法により限定されるために、X線顕微鏡への応用に重要な波長2.3nm〜4.4nmのいわゆる「水の窓」領域で強い発光線を持つカーボン材料への適用はできなかった。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
特開2000−277292号公報(第2−3頁、図2) D.J.BRADLEY et al.,"PICOSECOND X-RAY CHRONOSCOPY",Optics Communications,October 1975,volume 15,number 2,p.231-236 R.V.Volkov et al.,"Generation of hot particles in a femtosecond laser-produced plasma with the use of solid modified targets",Quantum Electronics,2001,Vol.31,No.3,p.241-246 D.Kuhlke et al.,"Soft x-ray emission from subpicosecond laser-produced plasmas",Applied Physics Letters,American Institute of Physics,22 June 1987,Vol.50,No.25,p.1785-1787 T.Nishikawa et al.,"Nanocylinder-array structure greatly increases the soft X-ray intensity generated from femtosecond-laser-produced plasma",Applied Physics B 73,18 July 2001,p.185-188
以上のように、従来のレーザ生成プラズマからのX線及び高エネルギー粒子発生装置では、レーザ光からの変換効率が低いという問題があった。また、変換効率向上のために、そのターゲットとして陽極酸化アルミナナノホール配列ターゲットやこれを電解メッキのマスクにして作製された金のナノシリンダー配列ターゲットを用いる方法では、X線顕微鏡への利用に重要な「水の窓」領域X線の高効率発生には使えない上に、ターゲットの作製可能面積に制限があり、長時間の連続使用が困難であるという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、ターゲットにレーザ光を照射してプラズマ化させ、X線及び高エネルギー粒子を発生する装置において、単一レーザパルス照射で「水の窓」領域やKeV領域を含むX線や高エネルギー粒子の効率的な発生を可能とすることを目的とする。また、長時間の連続使用が可能でランニングコストの安いX線及び高エネルギー粒子発生装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、ターゲットにレーザ光を照射してプラズマ化させX線及び高エネルギー粒子を発生させるX線及び高エネルギー粒子発生装置において、ターゲットがナノメートルサイズの隙間を形成する多数の炭素繊維で構成されていることによって特徴づけられる。また、ターゲットは、炭素繊維により被覆された基板を備えるようにしてもよい。これらの場合、炭素繊維の一構成例は、レーザ光が侵入可能な表皮厚の2倍以下の外径を有する。
ターゲットを構成する炭素繊維の一構成例は、カーボンナノチューブである。カーボンナノチューブは、グラファイトの単層が円筒状に閉じ、かつ円筒の先端部に五員環が形成された構造を有する代表的な外径が1〜10nmの単層カーボンナノチューブや、複数のグラファイトの層が入れ子構造的に積層し、それぞれのグラファイト層が円筒状に閉じた同軸多層構造となっている代表的な外径が10〜50nmの多層カーボンナノチューブのいずれでもよい。
また、ターゲットを構成する炭素繊維は、単層カーボンナノチューブや多層カーボンナノチューブに他のナノチューブ状繊維が混じったものでもよい。カーボンナノチューブは、基板上に無配向で形成されたものでよい。また、基板上に形成され、かつこの基板に対して垂直配向した多層カーボンナノチューブであってもよい。
また、炭素繊維は、50nm〜1000nmの範囲の間隔で前記ナノメートルサイズの隙間を形成するようにしてもよい。また、基板は、シリコンであってもよい。
本発明のX線及び高エネルギー粒子発生方法は、ターゲットにレーザ光を照射してプラズマ化させX線及び高エネルギー粒子を発生させるX線及び高エネルギー粒子発生方法であって、ターゲットとして、ナノメートルサイズの隙間を形成する多数の炭素繊維で構成されているターゲットを用いることによって特徴づけられる。また、ターゲットは、炭素繊維により被覆された基板を備えるようにしてもよい。これらの場合、炭素繊維の一構成例は、レーザ光が侵入可能な表皮厚の2倍以下の外径を有する。
ターゲットを構成する炭素繊維の一構成例は、カーボンナノチューブである。カーボンナノチューブは、上記単層カーボンナノチューブや上記多層カーボンナノチューブのいずれでもよい。また、ターゲットを構成する炭素繊維は、単層カーボンナノチューブや多層カーボンナノチューブに他のナノチューブ状繊維が混じったものでもよい。カーボンナノチューブは、基板上に無配向で形成されたものでよい。また、基板上に形成され、かつこの基板に対して垂直配向した多層カーボンナノチューブであってもよい。
また、炭素繊維は、50nm〜1000nmの範囲の間隔で前記ナノメートルサイズの隙間を形成するようにしてもよい。また、基板は、シリコンであってもよい。
本発明によれば、レーザ生成プラズマからのX線及び高エネルギー粒子発生装置のターゲットとして、ナノメートルサイズの隙間を形成する多数の炭素繊維で構成されているターゲットを用いることにより、プラズマ閉じ込めに伴うプラズマ同士の衝突が促進され、X線への変換効率及び高エネルギー粒子発生効率を向上する効果が得られる。また、レーザ光が侵入可能な表皮厚の2倍以下の外径を有する炭素繊維を用いることにより、個々の炭素繊維全体にレーザ光が侵入するので、入射レーザ光とターゲットとの相互作用領域が拡大する。このため、入射レーザ光とターゲットとの相互作用領域の拡大とプラズマ閉じ込めに伴う衝突促進とが相まって、X線への変換効率及び高エネルギー粒子発生効率を大幅に向上する効果が得られる。
また、本発明によれば、レーザ生成プラズマからのX線及び高エネルギー粒子発生装置のターゲットとして、多数の炭素繊維と、この炭素繊維が配設された基板とで構成されているターゲットを用いることにより、レーザ光照射により炭素繊維部分から効率的に発生した高エネルギー電子が、その炭素繊維が被覆された基板を構成する原子と衝突することで、基板からの特性X線の発生効率を向上させる効果が得られる。
さらに、炭素繊維を配設する基板を構成する物質を換えることで、基板を構成する原子の種類に応じた様々な波長の特性X線が得られ、使用目的に合わせて高強度X線パルスの波長を選択することができる。
また、本発明に用いるターゲットを構成する代表的な炭素繊維であるカーボンナノチューブは、安価に大量合成する技術が開発されており、長時間の連続使用に対しても低いランニングコストで利用可能という効果が得られる。
さらに、カーボンナノチューブを構成する炭素は、X線顕微鏡への利用で重要な「水の窓」X線領域に強い発光線を有するので、本発明によるX線及び高エネルギー粒子発生装置は、変換効率の向上によるX線強度の大幅な向上と相まって、容易にX線顕微鏡用のX線源として利用できるという効果が得られる。
以下に図を用いて本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1は、本発明にかかるX線及び高エネルギー粒子発生装置の実施の形態を示す構成図である。図1に示すように、本実施の形態のX線及び高エネルギー粒子発生装置は、高出力短パルスレーザ装置1と、レーザ光入射用透明窓3と出射用真空ポート9とを有し内部に集光レンズ4とターゲット5とターゲット駆動装置8とが配置され真空排気された真空容器7とから構成されている。なお、ターゲット5は真空容器7内に設置されているが、これは軟X線の空気による減衰を防ぐためであり、硬X線や高エネルギー粒子を発生させる場合には、真空容器7は必ずしも必要としない。また、集光レンズの代わりに集光ミラーを用いることもできる。
このような構成において、このX線及び高エネルギー粒子発生装置は、高出力短パルスレーザ装置1から出射した単一レーザパルス光2をレーザ光入射用透明窓3と集光レンズ4を通してターゲット5に照射し、レーザ光照射領域をプラズマ化させ、X線パルス及び高エネルギー粒子6を発生させる。発生したX線パルス及び高エネルギー粒子6は、出射用真空ポート9から取り出される。ターゲット5は、単一レーザパルス光2が照射された後、ターゲット駆動装置8により単一レーザパルス光2が未照射の領域がレーザ光照射領域に移るように微動操作され、次回の照射に備える。
この場合、高出力短パルスレーザ装置1には、波長790nm、パルス幅100fs、パルスエネルギー60mJのレーザ光を出力するチタンサファイアレーザを用いる。レーザ光入射用透明窓3と集光レンズ4には、高出力短パルスレーザ装置1の出力するレーザ光に適合した材質の部材を選択して用いる。ターゲット5は、基板上に形成された多数のカーボンナノチューブからなる。カーボンナノチューブは、ナノメートルサイズの外径を有する炭素繊維の一形態であり、グラファイトの単層が円筒状に閉じ、かつ円筒の先端部に五員環が形成された構造を有する単層カーボンナノチューブと、複数のグラファイトの層が入れ子構造的に積層し、それぞれのグラファイト層が円筒状に閉じた同軸多層構造を有する多層カーボンナノチューブとがあるが、本実施の形態で用いるターゲットは単層カーボンナノチューブと多層カーボンナノチューブのいずれでもよい。
ターゲット駆動装置装置8は、ターゲット5を把持する機構、並びにターゲット5をレーザパルスの照射ごとに移動して照射場所を変更できる微動機構を有している。出射用真空ポート9には、フィルタとなる所望の波長領域のX線又は所望の高エネルギー粒子が透過可能な材質の部材を取り付けることが可能である。また、出射用真空ポート9は、取り出すX線又は高エネルギー粒子に合わせてフィルタとなる部材の交換が可能である。
本実施の形態では、ターゲット5として、多数の単層カーボンナノチューブが基板上に無配向に形成されたターゲット(以下、無配向単層カーボンナノチューブターゲットという)、多数の多層カーボンナノチューブが基板上に無配向に形成されたターゲット(以下、無配向多層カーボンナノチューブターゲットという)及び基板に対して多数の多層カーボンナノチューブが垂直方向に配向して形成されたターゲット(以下、垂直配向ターゲットという)のいずれかを用いる。ここで、無配向とは、ターゲットを構成する多数のカーボンナノチューブが長さ方向を特定の方向に向けて集積されていない状態を指し、通常、カーボンナノチューブ同士が絡み合っている。また、垂直配向とは、柱状に形成されたカーボンナノチューブが基板面と垂直な方向に立設されている状態を指す。
これらのカーボンナノチューブは、個々の外径がレーザ光が侵入可能な表皮厚の2倍以下となっているものを用いる。カーボンナノチューブの外径をレーザ光が侵入可能な表皮厚の2倍以下とすることにより、炭素繊維の表皮厚方向の両側からレーザ光が侵入すると、カーボンナノチューブの内部全体にレーザ光が侵入するので、カーボンナノチューブ全体が相互作用領域となる。このため、レーザ光が照射された個々のカーボンナノチューブがすべてプラズマ化するのでレーザ光が効率よくプラズマ生成に利用できるようになる。レーザ光が侵入可能な表皮厚は50nm程度であるため、カーボンナノチューブの外径は100nm以下であることが望ましいが、一般的な単層カーボンナノチューブや多層カーボンナノチューブは、その外径が数nm〜数10nm程度であるため、この条件を満たすことは十分可能である。
無配向単層カーボンナノチューブターゲットや無配向多層カーボンナノチューブターゲットは、カーボンナノチューブ同士が絡み合ってナノメートルサイズの隙間を形成している。また、垂直配向ターゲットは、各多層カーボンナノチューブがその長さ方向を基板面から垂直方向となるように形成され、かつ各多層カーボンナノチューブ間にナノメートルサイズの隙間を形成している。本実施の形態では、カーボンナノチューブ間の間隔が50nm〜1000nmの範囲となる隙間が形成されたターゲットを用いる。
このように、カーボンナノチューブ間の間隔が50nm〜1000nmの範囲となる隙間が形成されたターゲットを用いるのは、レーザ光によって生成されたプラズマが急激に膨張することにより、隣り合うカーボンナノチューブから生成されたプラズマ同士が衝突しあって、さらにプラズマが励起されより多くのX線や高エネルギー粒子が生成されるようにするためである。
この場合、カーボンナノチューブ間の間隔を50nm以上とするのは、カーボンナノチューブ間の間隔が50nmより短いと生成されたプラズマがあまり膨張しないうちにプラズマ同士が衝突してしまうため、衝突によるエネルギーが小さく、ほとんどプラズマの励起に寄与しないためである。また、カーボンナノチューブ間の間隔を1000nm以下とするのは、カーボンナノチューブ間の隙間が1000nmを超えるとプラズマが拡散して密度が小さくなるため、プラズマ同士が衝突してもほとんどプラズマの励起に寄与しないためである。
図2は、本実施の形態で用いるターゲットの一例を示す走査型電子顕微鏡写真であり、基板に対して垂直配向した多層カーボンナノチューブからなるターゲットの切断面を撮影したものである。図2に示すように、このターゲットは、基板面に対して垂直方向に配向した多数の多層カーボンナノチューブで構成されている。このため、図1に示したX線及び高エネルギー粒子発生装置において、レーザ光をターゲット5の基板面に垂直な方向から入射させることにより、各カーボンナノチューブの長さ方向がレーザ光の入射方向に対して平行な方向となるように配向集積されているターゲット5として用いることができる。
次に、レーザ光が侵入可能な表皮厚の2倍以下の外径を有する多数のカーボンナノチューブでカーボンナノチューブ間の間隔が50nm〜1000nmの範囲の隙間を形成したターゲットを作製する方法について説明する。無配向単層カーボンナノチューブターゲットは、例えばレーザ蒸発法によって作製することができる。無配向多層カーボンナノチューブターゲットは、例えば熱CVD法によって作製することができる。垂直配向ターゲットは、例えばプラズマCVD法によって作製することができる。
これらのターゲット作製に用いられるカーボンナノチューブの製造方法は、公知文献に開示されているので説明を省略する。レーザ蒸発法による無配向単層カーボンナノチューブの作製方法及び熱CVD法による無配向多層カーボンナノチューブの作製方法は、例えば、コロナ社刊行の斎藤弥八、坂東俊治著「カーボンナノチューブの基礎」に開示されている。プラズマCVD法による基板に対して垂直配向した多層カーボンナノチューブの作製方法は、例えば、C.Bower et al.,Applied Physics Letters,2000,Vol.77,p.830に開示されている。これらの製造方法によれば、基板上に前述した所定範囲の間隔で形成された多数のカーボンナノチューブを安価に合成することが可能である。また、基板サイズは、製造装置の反応室の大きさで決まるため、長時間の連続使用が可能なサイズの基板を作製することも可能である。
本実施の形態では、上述した3つの製造方法により作製したカーボンナノチューブを用いたが、レーザ生成プラズマによるX線及び高エネルギー粒子発生装置のターゲット材料として用いられるカーボンナノチューブは、これらの製造方法によるものに限られるものではなく、他の製造方法で作製されたカーボンナノチューブであってもよい。また、ターゲット材料は、レーザ光が侵入可能な表皮厚の2倍以下の外径を有する多数のカーボン材料で構成され、これらのカーボン材料がナノメートルサイズの隙間を形成するように基板上に集積されているものであればカーボンナノチューブ以外のカーボン材料からなるものであってもよい。
図3は、図1で示したX線及び高エネルギー粒子発生装置によって前述した各ターゲットから発生した硬X線パルス強度を示すグラフであり、各ターゲットから発生する硬X線パルス強度のグラフが見易いように時間軸の位置をずらして表示している。図3において、aは比較用に通常使われているカーボン板、bは無配向単層カーボンナノチューブターゲット、cは無配向多層カーボンナノチューブターゲット、dは垂直配向ターゲットを用いたときのデータである。
この場合、出射用真空ポート9には、図示しない軟X線カット用のベリリウムフィルタと、金を蒸着した斜め入射トロイダルミラーとが取り付けられており、単一レーザパルス光2が照射されたターゲット5から発生するX線のうち、1KeV前後(この場合、0.5〜2KeV程度)の硬X線が選択的に透過して出力される。出射用真空ポート9から出力された硬X線は、X線ストリークカメラによってそのパルス波形と強度が測定される。ここで、1KeVは波長1.24nmに相当し、0.5〜2KeVは波長2.5〜0.6nmに相当する。
図3から明らかなように、硬X線発生用ターゲットとして、無配向単層カーボンナノチューブターゲット(b)、無配向多層カーボンナノチューブターゲット(c)及び垂直配向ターゲット(d)のいずれかを用いることにより、通常のカーボン板からなるターゲット(a)に対してレーザ生成プラズマからの硬X線パルス強度を6〜26倍に高めることができる。この場合、無配向単層カーボンナノチューブターゲット(b)では6倍程度、無配向多層カーボンナノチューブターゲット(c)では26倍程度、垂直配向ターゲット(d)では15倍程度の硬X線パルス強度の増強効果が得られた。また、これらのターゲットにより得られる硬X線パルスのパルス幅は、図3から明らかなように、その半値幅は従来のカーボン板からなるターゲット(a)の場合と同等である。
さらに1KeV以下の軟X線領域における増強効果についても調べるために、上記測定系の構成からベリリウムフィルタを取り除いて同様な測定を行った結果を図4に示す。図4は、実施の形態にかかるターゲットの軟X線時間積分強度の入射レーザパルスエネルギー依存性を示すグラフである。ここで、図4に示すグラフは、垂直配向ターゲットと通常のカーボン板からなるターゲットについて、軟X線時間積分強度の入射レーザパルスエネルギー依存性を比較したものであり、黒丸が垂直配向ターゲットのデータを示し、白丸がカーボン板からなるターゲットのデータを示す。
図4から明らかなように、図1で示したX線及び高エネルギー粒子発生装置のターゲットとして垂直配向ターゲットを用いることにより、通常のカーボン板からなるターゲットに対して軟X線の時間積分発生量を入射レーザパルスエネルギーに応じて4〜20倍に高めることができる。また、同じ軟X線強度を得るのに、入射レーザパルスのエネルギーが四分の一以下で済む。
次に、波長2.3nm〜4.4nmの「水の窓」領域におけるX線増強効果について測定した結果を図5に示す。図5は、図1のX線及び高エネルギー粒子発生装置のターゲットとして垂直配向ターゲットを用いたときと、通常のカーボン板からなるターゲットを用いたときの「水の窓」領域におけるX線強度の測定結果を示すグラフである。ここで、図5に示すグラフは、垂直配向ターゲットと通常のカーボン板からなるターゲットについて、波長2.0〜4.5nmのX線の強度を比較したものであり、実線が垂直配向ターゲットのデータを示し、破線がカーボン板からなるターゲットのデータを示す。
この測定は、図1で示したX線及び高エネルギー粒子発生装置の出射用真空ポート9から図示しないベリリウムフィルタを取り除き、金を蒸着した斜め入射トロイダルミラーに代えてニッケルを蒸着した斜め入射トロイダルミラーを取り付け、この斜め入射トロイダルミラーの出射方向に設置した平面結像型斜め入射分光器を用いて行った。図5から明らかなように、図1のX線及び高エネルギー粒子発生装置のターゲットとして垂直配向ターゲットを用いることにより、通常のカーボン板からなるターゲットに対してX線の増強度は、波長4.03nmのピークで7倍、波長3.37nmのピークで9倍の値が得られた。
また、高エネルギー粒子の発生量の違いについても調べるために、真空容器7内に配置した図示しないX線CCDカメラの前面にステンレス板を配置してX線を検出しないようにし、高エネルギー粒子の発生に伴うX線CCDカメラのカウント数を計測したところ、上述したカーボンナノチューブターゲットを用いることにより、通常のカーボン板からなるターゲットに対してX線の場合と同様な増強効果が得られた。
X線は、上述した炭素繊維のみならず、炭素繊維を配設した基板からも発生し、炭素繊維を配設した基板からは、炭素繊維が配設されていない裸の基板よりも増強されたX線が発生することが次の測定結果から明らかとなった。
図6は、図1のX線及び高エネルギー粒子発生装置によって発生したシリコン特性KαX線のスペクトル強度を示すグラフである。ここで、図6に示すグラフは、基板にシリコンを用いた垂直配向ターゲットと、カーボンナノチューブを形成しない裸のシリコン基板とからなるターゲットについて、シリコン特性のKαX線の強度を比較したものであり、実線が垂直配向ターゲットのデータを示し、点線がシリコン基板のみからなるターゲットのデータを示す。この測定は、図1で示したX線及び高エネルギー粒子発生装置の真空容器内で発生したX線から、図示しないベリリウムフィルタで1KeV以下のエネルギーを持つ光を除去し、球面マイカ結晶にて1.74KeVのエネルギーを持つシリコンの特性KαX線を分光してX線CCDカメラにて観測することにより行った。
図6から明らかなように、シリコン基板の表面をカーボンナノチューブで被覆したターゲットからは、カーボンナノチューブの被覆がない裸のシリコン基板のターゲットと比べて、10倍程度増強したシリコン特性KαX線が発生した。この原理は次のように考えられる。
レーザ光をシリコン基板の表面にカーボンナノチューブが配設されたターゲットに照射すると、カーボンナノチューブから高エネルギー電子が大量に発生し、この高エネルギー電子がカーボンナノチューブで被覆されたシリコン基板を構成するシリコン原子と衝突する。すると、そのシリコン原子からは、カーボンナノチューブから大量に発生した高エネルギー電子の作用により、より増強されたシリコン特性X線が発生する。したがって、上述したように、シリコン基板の表面にカーボンナノチューブを形成したターゲットにレーザ光を照射すると、裸のシリコン基板のターゲットよりも増強されたシリコン特性KαX線が発生すると考えられる。
したがって、炭素繊維を配設する基板を構成する物質を換えることで、基板を構成する原子の種類に応じた様々な波長の特性X線が得られ、使用目的に合わせて高強度X線パルスの波長を選択することも可能となる。
なお、上述した基板には、炭素繊維を被覆することができるのであれば、シリコン基板のみならず、各種基板を適用することができる。
また、炭素繊維は、基板上において少なくともレーザが照射される範囲に形成されていればよい。
さらに、基板サイズは、製造装置の反応室の大きさで決定される。
炭素繊維の基板への配設方法は、上述した3つの製造方法のみならず、例えば電着法、スプレー法またはスピンコーティング法など、各種公知の方法を適宜自由に利用することができる。
ここで、電着法とは、例えば、アーク放電等の方法で生成したカーボンナノチューブを、硝酸中で還流して触媒金属等の不純物を取り除き、イソプロピルアルコール(IPA)等の溶媒中に入れ、超音波や界面活性剤を用いてIPA中に均一に分散させた電着溶液を作製し、基板とステンレスからなる対向電極とを、所定の間隔を空けて平行になるように電着溶液中に設置し、所定のVの電圧を所定時間加えた後、基板を電着溶液から引き出し、乾燥させることにより、基板にカーボンナノチューブを被覆させる方法である。
また、スプレー法は、例えば、電着法の場合と同様、カーボンナノチューブをIPA等の溶媒中に均一に分散させた溶液を作製し、この溶液をエアブラシにより、所定のエア圧力でエアブラシの吹きだし口から所定の距離だけ離間した基板に吹き付けることにより基板にカーボンナノチューブを被覆させる方法である。ここで、あらかじめ基板を加熱しておいて、溶液が蒸発し易くしておいてもよい。すると、基板上には、上述した電着法や熱CVD法の場合と同様の被膜が生成される。
さらに、スピンコーティング法は、例えば、カーボンナノチューブを分散させた有機溶媒を、高速で回転する基板に滴下させて基板上に一様に塗布した後、紫外線、電子線、赤外線(熱)等を基板に照射して有機溶媒を蒸発させることにより、基板上にカーボンナノチューブを被覆させる方法である。
また、基板上に形成する炭素繊維は、上述したようにレーザ光が侵入可能な表皮厚の2倍以下の外径を有する多数のカーボン材料で構成され、これらのカーボン材料がナノメートルサイズの隙間を形成するように基板上に集積されているものであればカーボンナノチューブ以外のカーボン材料からなるものであってもよい。
本実施の形態によれば、上述したカーボンナノチューブターゲットの持つ、レーザ光が侵入可能な表皮厚の2倍以下の外径という特徴と、ナノメートルサイズの隙間を有するという特徴とにより、発生するX線の短パルス性が保てる単一レーザパルス照射の条件下でも、入射レーザ光とターゲットとの相互作用領域の拡大とプラズマ閉じ込めに伴う衝突が促進されるため、レーザ光からX線への変換効率と高エネルギー粒子の発生効率が大幅に向上する。なお、本実施の形態では、カーボンナノチューブを代表とする炭素繊維の外径をレーザ光が侵入可能な表皮厚の2倍以下とする例について説明したが、炭素繊維の外径が表皮厚の2倍を超えると、急にX線や高エネルギー粒子の増強効果がなくなるものではなく、外径が大きくなるにしたがい効果が少なくなるものであるから、炭素繊維の外径が
表皮厚の2倍を超えるものがあってもよい。
以上、この発明の実施の形態であるレーザ生成プラズマからのX線及び高エネルギー粒子発生装置とこれに用いるターゲットについて図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、X線ミラーなどを用いてX線のみを外部に取り出すようにしたX線発生装置としてもよいし、X線を遮断し高エネルギー粒子のみを透過させるフィルタを設けて高エネルギー粒子のみを外部に取り出すようにした高エネルギー粒子発生装置としてもよい。
また、高出力短パルスレーザ装置1として、波長790nm、パルス幅100fs、パルスエネルギー60mJのレーザ光を出力するチタンサファイアレーザを用いた例について説明したが、使用可能なレーザ光はこれに限られるものでなく、レーザ光の波長、パルス幅及びパルスエネルギーの少なくとも1つが異なる他の高出力短パルスレーザ装置1を用いても同様の効果が得られる。例えば、出力するレーザ光のパルス幅がナノ秒オーダーであったり、パルスエネルギーが数mJであったりしてもよい。
本発明にかかるX線及び高エネルギー粒子発生装置の実施の形態を示す構成図である。 図1のX線及び高エネルギー粒子発生装置に用いるターゲットの走査型電子顕微鏡写真である。 図1のX線及び高エネルギー粒子発生装置によって発生した硬X線パルスの強度を示すグラフである。 図1のX線及び高エネルギー粒子発生装置によって発生した軟X線の時間積分強度の入射レーザパルスエネルギー依存性を示すグラフである。 図1のX線及び高エネルギー粒子発生装置のターゲットとして垂直配向ターゲットを用いたときと、通常のカーボン板からなるターゲットを用いたときの「水の窓」領域におけるX線強度の測定結果を示すグラフである。 図1のX線及び高エネルギー粒子発生装置によって発生したシリコン特性KαX線のスペクトル強度を示すグラフである。
符号の説明
1…高出力短パルスレーザ装置、2…単一レーザパルス光、3…レーザ光入射用透明窓、4…集光レンズ、5…ターゲット、6…X線パルス及び高エネルギー粒子、7…真空容器、8…ターゲット駆動装置、9…出射用真空ポート。

Claims (16)

  1. ターゲットにレーザ光を照射してプラズマ化させX線及び高エネルギー粒子を発生させるX線及び高エネルギー粒子発生装置において、
    前記ターゲットは、
    ナノメートルサイズの隙間を形成する多数の炭素繊維で構成されている
    ことを特徴とするX線及び高エネルギー粒子発生装置。
  2. 前記ターゲットは、前記炭素繊維により被覆された基板を備える
    ことを特徴とする請求項1記載のX線及び高エネルギー粒子発生装置。
  3. 前記炭素繊維は、
    前記レーザ光が侵入可能な表皮厚の2倍以下の外径を有する
    ことを特徴とする請求項1または2記載のX線及び高エネルギー粒子発生装置。
  4. 前記炭素繊維は、
    カーボンナノチューブである
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のX線及び高エネルギー粒子発生装置。
  5. 前記カーボンナノチューブは、
    基板上に無配向で形成されている
    ことを特徴とする請求項4記載のX線及び高エネルギー粒子発生装置。
  6. 前記カーボンナノチューブは、
    基板上に形成され、かつこの基板に対して垂直配向した多層カーボンナノチューブである
    ことを特徴とする請求項4記載のX線及び高エネルギー粒子発生装置。
  7. 前記炭素繊維は、50nm〜1000nmの範囲の間隔で前記ナノメートルサイズの隙間を形成する
    ことを特徴とする請求項1記載のX線及び高エネルギー粒子発生装置。
  8. 前記基板は、シリコンである
    ことを特徴とする請求項2記載のX線及び高エネルギー粒子発生装置。
  9. ターゲットにレーザ光を照射してプラズマ化させX線及び高エネルギー粒子を発生させるX線及び高エネルギー粒子発生方法であって、
    前記ターゲットとして、ナノメートルサイズの隙間を形成する多数の炭素繊維で構成されているターゲットを用いる
    ことを特徴とするX線及び高エネルギー粒子発生方法。
  10. 前記ターゲットは、前記炭素繊維により被覆された基板を備える
    ことを特徴とする請求項9記載のX線及び高エネルギー粒子発生方法。
  11. 前記炭素繊維は、
    前記レーザ光が侵入可能な表皮厚の2倍以下の外径を有する
    ことを特徴とする請求項9または10記載のX線及び高エネルギー粒子発生方法。
  12. 前記炭素繊維は、
    カーボンナノチューブである
    ことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載のX線及び高エネルギー粒子発生方法。
  13. 前記カーボンナノチューブは、
    基板上に無配向で形成されている
    ことを特徴とする請求項12記載のX線及び高エネルギー粒子発生方法。
  14. 前記カーボンナノチューブは、
    基板上に形成され、かつこの基板に対して垂直配向した多層カーボンナノチューブである
    ことを特徴とする請求項12記載のX線及び高エネルギー粒子発生方法。
  15. 前記炭素繊維は、50nm〜1000nmの範囲の間隔で前記ナノメートルサイズの隙間を形成する
    ことを特徴とする請求項9記載のX線及び高エネルギー粒子発生方法。
  16. 前記基板は、シリコンである
    ことを特徴とする請求項10記載のX線及び高エネルギー粒子発生方法。
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