JP2004297259A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザ認証に用いられる指紋の登録が容易な画像形成装置を提供する。
【解決手段】指紋情報記憶部182に記憶されているユーザの指紋が、指紋読取部170によって読み取られたとき、許可対象機能の実行を許可し、指紋情報記憶部182に記憶されていないユーザの指紋が、指紋読取部170によって読み取られ、かつ操作パネル部190により受け付けられたユーザ情報が、ユーザ情報記憶部181に記憶されているとき、指紋読取部170によって読み取られた指紋と、操作パネル部190により受け付けられたユーザ情報とを関連付けて指紋情報記憶部182に記憶させると共に、許可対象機能の実行を許可するユーザ認証部106を備えた。
【選択図】図1
【解決手段】指紋情報記憶部182に記憶されているユーザの指紋が、指紋読取部170によって読み取られたとき、許可対象機能の実行を許可し、指紋情報記憶部182に記憶されていないユーザの指紋が、指紋読取部170によって読み取られ、かつ操作パネル部190により受け付けられたユーザ情報が、ユーザ情報記憶部181に記憶されているとき、指紋読取部170によって読み取られた指紋と、操作パネル部190により受け付けられたユーザ情報とを関連付けて指紋情報記憶部182に記憶させると共に、許可対象機能の実行を許可するユーザ認証部106を備えた。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、指紋を用いてユーザの認証を行うファクシミリ、複写機、プリンター、及びこれらが組み合わされた複合機等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、ユーザが原稿の複写やファクシミリの送信などを行うときに、ユーザの認証を行うことにより、ユーザ毎、あるいはユーザが所属する部門毎に複写枚数を制限したり、ファクシミリの送信を制限したりする画像形成装置が知られている。このような画像形成装置としては、登録ユーザの指紋を予め記憶しておき、ユーザの指紋を検出して予め記憶された登録ユーザの指紋と照合することにより、ユーザの認証を行うようにするものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平13−255795号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように、ユーザの指紋を検出して登録ユーザの指紋と照合することによりユーザの認証を行う場合には、予めユーザの指紋を登録しておく作業が必要となるので、指紋の登録に手間がかかると言う不都合がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ユーザ認証に用いられる指紋の登録が容易な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、画像データを用いて種々の処理を実行するための複数の機能を有する画像形成装置であって、ユーザを特定するためのユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部と、ユーザの指紋を読み取る指紋読み取り部と、前記指紋と前記ユーザ情報とを関連付けて記憶する指紋情報記憶部と、ユーザからの操作入力を受け付ける操作部と、前記指紋読み取り部によって読み取られた指紋と前記指紋情報記憶部に記憶されている指紋とを照合する指紋照合の結果、指紋の一致が検出されないとき、前記操作部により受け付けられたユーザ情報と前記指紋読み取り部によって読み取られた指紋とを関連付けて前記指紋情報記憶部に記憶させる指紋照合制御部とを備えることを特徴としている。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、指紋情報記憶部に記憶されていないユーザの指紋が、指紋読み取り部によって読み取られたとき、その読み取られた指紋と、操作部により受け付けられたユーザ情報とが関連付けられて指紋情報記憶部に記憶される。これにより、ユーザ情報と、そのユーザ情報によって特定されるユーザの指紋とが関連付けて指紋情報記憶部に記憶される。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記操作部への所定の操作入力を促すためのガイド表示を行う表示部を備え、前記指紋照合制御部は、前記指紋照合の結果、指紋の一致を検出したとき前記複数の機能のうち実行が許可される対象となる機能である許可対象機能の実行を許可し、一方、前記指紋照合の結果、指紋の一致が検出されないとき、前記操作部への前記ユーザ情報の入力を促すためのガイド表示を前記表示部に表示させると共に、前記操作部により受け付けられたユーザ情報と前記ユーザ情報記憶部に記憶されているユーザ情報とを照合するユーザ照合を実行し、前記ユーザ照合の結果、ユーザ情報の一致を検出したとき、前記指紋読み取り部によって読み取られた指紋と前記一致が検出されたユーザ情報とを関連付けて前記指紋情報記憶部に記憶させると共に、前記許可対象機能の実行を許可する一方、前記ユーザ照合の結果、ユーザ情報の一致が検出されないとき、前記許可対象機能の実行を許可しないことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、指紋情報記憶部に記憶されているユーザの指紋が、指紋読み取り部によって読み取られたとき、許可対象機能の実行が許可される。一方、指紋情報記憶部に記憶されていないユーザの指紋が、指紋読み取り部によって読み取られ、かつ操作部により受け付けられたユーザ情報が、ユーザ情報記憶部に記憶されているとき、指紋読み取り部によって読み取られた指紋と、操作部により受け付けられたユーザ情報とが関連付けられて指紋情報記憶部に記憶されると共に、許可対象機能の実行が許可される。さらに、指紋情報記憶部に記憶されていないユーザの指紋が、指紋読み取り部によって読み取られ、かつ操作部により受け付けられたユーザ情報がユーザ情報記憶部に記憶されていないとき、許可対象機能の実行が許可されない。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記ユーザ情報記憶部は、前記複数の機能のうち所定の機能を前記ユーザ情報に関連付けて記憶し、前記指紋照合制御部は、前記指紋照合の結果、指紋の一致を検出したとき、その指紋と関連付けて前記指紋情報記憶部に記憶されている、ユーザ情報に関連付けられて前記ユーザ情報記憶部に記憶されている前記所定の機能を、前記許可対象機能とし、一方、前記指紋照合の結果、指紋の一致が検出されないとき、前記操作部により受け付けられたユーザ情報と関連付けて前記ユーザ情報記憶部に記憶されている前記所定の機能を、前記許可対象機能とすることを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、指紋照合制御部による指紋照合の結果、指紋の一致が検出されたとき、その指紋と関連付けて指紋情報記憶部に記憶されているユーザ情報に関連付けられてユーザ情報記憶部に記憶されている所定の機能が、許可対象機能としてその実行が許可される。一方、指紋照合制御部による指紋照合の結果、指紋の一致が検出されないとき、操作部により受け付けられたユーザ情報に関連付けられてユーザ情報記憶部に記憶されている所定の機能が、許可対象機能としてその実行が許可される。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3記載の画像形成装置において、前記指紋照合制御部は、前記許可対象機能の実行を許可するとき、前記表示部に前記許可対象機能を選択可能に表示させることを特徴としている。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、許可対象機能の実行許可時に、指紋照合制御部によって許可対象機能が表示部に選択可能に表示されるので、ユーザが、許可対象機能を選択することが可能になる結果、許可対象機能の実行が許可される。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記指紋照合制御部は、前記許可対象機能の実行を許可しないとき、前記表示部に、前記操作部により受け付けられたユーザ情報により特定されるユーザが実行可能な機能を選択可能に表示させることを特徴とする。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、許可対象機能の実行不許可時に、指紋照合制御部によって、前記操作部により受け付けられたユーザ情報により特定されるユーザが実行可能な機能が、表示部に選択可能に表示されるので、そのユーザが実行可能な機能の実行が許可される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。画像形成装置の一例としてのデジタル複合機1は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能等の機能を兼ね備えている。
【0017】
図1に示すデジタル複合機1には、装置全体の動作制御を司る制御部100が備えられている。この制御部100には、露光ランプ及びCCD(Charge Coupled Device)等からなる原稿画像の読み取りが可能なスキャナ部120と、用紙搬送部131、画像形成部132、転写部133及び定着部134等からなる記録部130とが接続されている。
【0018】
また、制御部100には、スキャナ部120で読み取られた文書データ等が保存される画像メモリ140、ユーザの指紋を読み取る指紋読取部170、ユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部181、ユーザの指紋を記憶する指紋情報記憶部182、およびユーザからの操作入力を受け付ける操作パネル部190が接続されている。
【0019】
また、制御部100は、ファクシミリ通信部150を介して電話回線と接続されている。また、制御部100は、ネットワークI/F部160を介して外部に接続されたパーソナルコンピュータとデータ送受信可能にされている。
【0020】
用紙搬送部131は、記録紙を搬送する図略の搬送ローラ等から構成され、記録紙を収納する図略の用紙カセットから記録紙を1枚ずつ繰り出して画像形成部132へ搬送し、画像形成部132によって画像が形成された記録紙を図略の排出トレイに排出する。
【0021】
画像形成部132は、画像メモリ140に記憶されている画像データを用いて用紙搬送部131により搬送されてきた記録紙に画像を形成するもので、例えば、表面を帯電させた図略の感光体ドラムの表面に、画像メモリ140に記憶された画像データに基づきレーザー光を出力して感光体ドラムを露光すると共に、露光された感光体ドラム上にトナー像を形成する。
【0022】
転写部133は、画像形成部132により形成されたトナー像を記録紙に転写する。定着部134は、転写部133によりトナー像が転写された記録紙を加熱してトナー像を記録紙に定着させることにより、記録紙に画像を形成する。
【0023】
操作パネル部190は、デジタル複合機1の操作に必要な各種の指示がユーザから入力されるものである。操作パネル部190は、例えば液晶表示器等からなり、デジタル複合機1の操作に必要な各種操作ガイド表示等が表示される表示部191と、プリントアウト実行指示やユーザ認証を行うためのパスワード等のユーザ情報の入力を受け付けるテンキーや、機能を切り替えるためのモード切替キー等からなる操作キー部192とを有している。なお、表示部191は、タッチパネル機能を備え、ユーザが当該タッチパネルに接触することによって必要な指示を入力できる構成を有することが好ましい。
【0024】
指紋読取部170は、例えば静電センサやCCD(Charge Coupled Device)センサなどからなる公知の指紋センサであり、指紋読取部170が備える図略の読取パネルをユーザが指で触れることにより、その指の指紋を読み取るものである。
【0025】
ユーザ情報記憶部181は、例えば半導体メモリやHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置を用いて構成され、例えばユーザ管理番号、パスワード、あるいは部門を特定するための部門コード等のユーザ情報と、そのユーザ情報で特定されるユーザや部門に対して実行を許可する対象となる所定の機能を示すデータとを関連付けて、記憶する。
【0026】
指紋情報記憶部182は、例えば半導体メモリやHDD等の記憶装置を用いて構成され、指紋読取部170によって読み取られた指紋を示す指紋データと、ユーザ情報とを関連付けて記憶する。
【0027】
また、制御部100は、例えばCPU(Central Processing Unit)、デジタル複合機1の制御プログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)、及びデータを記憶するRAM(Random Access Memory)等を備え、CPUが制御プログラムをROMから読み出して実行することにより、デジタル複合機1が実行可能な各機能を制御するスキャナコントローラ101,ファクシミリコントローラ102,プリンタコントローラ103,コピーコントローラ104、ネットワークコントローラ105、及びユーザ認証部106として機能する。
【0028】
スキャナコントローラ101は、スキャナ動作に必要な各部の動作制御を行うものである。そして、操作パネル部190によって、ユーザからのスキャナ機能を要求する動作指示が受け付けられたとき、スキャナコントローラ101は、スキャナ部120に制御信号を出力して原稿読み取りを実行させ、スキャナ部120から出力される画像データを画像メモリ140に書き込ませる。
【0029】
ファクシミリコントローラ102は、ファクシミリ動作に必要な各部の動作制御を行うものであり、スキャナ部120に制御信号を出力して読み取らせた原稿の画像データをファクシミリ通信部150及び電話回線を介して接続されたファクシミリへ送信したり、外部のファクシミリから電話回線及びファクシミリ通信部150を介して受信した画像データを記録部130へ出力してプリントアウトさせたりする。
【0030】
プリンタコントローラ103は、プリンタ動作に必要な各部の動作制御を行うものであり、ネットワークI/F部160を介して外部に接続されたパーソナルコンピュータから送信されたプリントアウト対象のデータを記録部130へ出力してプリントアウトさせる。
【0031】
コピーコントローラ104は、コピー動作に必要な各部の動作制御を行うものであり、スキャナ部120に制御信号を出力して原稿読み取りを実行させ、スキャナ部120から出力される画像データを記録部130へ出力してプリントアウトさせる。
【0032】
ネットワークコントローラ105は、ネットワークI/F部160を介して外部に接続されたパーソナルコンピュータとの間で行われるデータ送受信を制御するものである。
【0033】
ユーザ認証部106は、指紋読取部170によって読み取られたユーザの指紋と、指紋情報記憶部182に記憶されている指紋とを照合する指紋照合の結果に応じて許可対象機能の実行の可否を決定したり、ユーザの指紋を指紋情報記憶部182に記憶させたりする。
【0034】
次に、上記のように構成されたデジタル複合機1の動作について説明する。図2は、図1に示すデジタル複合機1によるユーザ認証動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【0035】
まず、制御部100によって、例えば、ユーザ毎、あるいはユーザが所属する部門毎にデジタル複合機1の機能を制限するための設定の有無が確認される(ステップS1)。例えば、コピー機能やプリンタ機能が用いられるときにそのコピー枚数やプリント枚数を部門毎に所定の枚数以下に制限したり、カラーでの画像形成を許可する対象となる部門を制限したり、あるいは指紋や部門コード等のユーザ情報がユーザ情報記憶部181に記憶されているユーザに対してのみデジタル複合機1が有する所定の機能の使用を許可したりするための設定の有無が、制御部100により確認される。
【0036】
そして、これらデジタル複合機1の機能を制限するための設定が無いとき(ステップS1でNO)、ユーザからの動作指示を受け付けるべくステップS9へ移行する一方、これらデジタル複合機1の機能を制限するための設定が有るときは(ステップS1でYES)、ユーザ認証を実行すべくステップS2へ移行する。
【0037】
次に、ステップS2において、ユーザ認証部106によって、例えば「指紋センサを指で触れてください」等のユーザの操作をガイドするためのガイド表示が、表示部191に表示される。そして、ユーザが指を指紋読取部170に接触させると、指紋読取部170によってユーザの指紋が読み取られると共にその指紋を表す指紋データがユーザ認証部106へ出力される。
【0038】
次に、ステップS3において、ユーザ認証部106によって、指紋読取部170から受信された指紋データと、指紋情報記憶部182により記憶されている指紋データとを照合する指紋照合の結果、指紋の一致が検出されたとき(ステップS4でYES)、ユーザからの動作指示を受け付けるべくステップS9へ移行する一方、指紋の一致が検出されないとき(ステップS4でNO)、ユーザ情報の入力を受け付けるべくステップS5へ移行する。
【0039】
次に、ステップS5において、ユーザ認証部106によって、ユーザ情報の入力を促すためのガイド表示が表示部191に表示される。図3は、ユーザ情報の入力を促すためのガイド表示の一例を示す画面図である。図1に示すデジタル複合機1は、例えば初期状態ではファクシミリ機能が選択されるように設定されており、図3に示すユーザ情報入力画面193は、ファクシミリ機能が選択されている状態でのガイド表示の一例を示している。なお、操作キー部192を介してユーザからのモード切替指示、例えばコピー機能への切替指示が、制御部100によって受け付けられた場合には、ユーザ認証部106によって、ユーザ情報入力画面193がコピー機能に対応した表示画面に切り替えられるようにしてもよい。
【0040】
次に、ステップS6において、ユーザにより操作キー部192を介して入力された、例えば部門コードやパスワード等のユーザ情報が、ユーザ認証部106によって受け付けられる。そして、そのユーザ情報と、ユーザ情報記憶部181に記憶されているユーザ情報とを照合するユーザ照合が、ユーザ認証部106によって実行され、そのユーザ照合の結果、ユーザ情報の一致が検出されたとき(ステップS6でYES)、指紋の登録を行うべくステップS8へ移行する一方、ユーザ情報の一致が検出されないときは(ステップS6でNO)、ステップS7へ移行する。
【0041】
次に、ステップS7において、ユーザ認証部106によって、ユーザ情報記憶部181にユーザ情報が記憶されていない未登録ユーザ用表示画面194(図4参照)が表示部191に表示された後、ステップS10へ移行する。未登録ユーザ用表示画面194には、例えばファクシミリの送受信結果や、通信結果のレポート出力などをデジタル複合機1に行わせるための動作指示を受け付ける操作キーが表示されている。
【0042】
この場合、例えば、ファクシミリの送受信結果機能や、通信結果のレポート出力機能等が、未登録ユーザ用の機能としてユーザ情報記憶部181に記憶されており、ユーザ認証部106によって、未登録ユーザ用の機能に対応する操作キーが、表示部191に表示されている。
【0043】
一方、ユーザ認証部106によるユーザ照合の結果ユーザ情報の一致が検出されたとき、ステップS8において、ステップS2において指紋読取部170により読み取られた指紋を表す指紋データと、ステップS6においてユーザ認証部106により受け付けられたユーザ情報とが、ユーザ認証部106によって関連付けて指紋情報記憶部182に記憶される。
【0044】
次に、ステップS9において、ユーザ認証部106によって、ステップS6においてユーザ認証部106により受け付けられたユーザ情報と関連付けてユーザ情報記憶部181に記憶されている許可対象機能を示すデータが読み出されると共に、そのデータで示される許可対象機能を選択可能にするための操作キーが、表示部191に表示される。
【0045】
具体的には、例えば、ユーザ情報記憶部181に、ステップS6においてユーザ認証部106により受け付けられたユーザ情報と関連付けて、ファックス送信機能や宛先の名前が表示されたボタンを押すことでファックス送信できるワンタッチダイアル機能、記録紙の端にとじ代(余白)を作って画像形成を行うとじ代作成モード等の応用機能、ワンタッチダイアルの宛先等を登録するための登録機能、及びファクシミリの送受信結果を出力するためのレポート出力機能が記憶されている場合、図5に示す登録ユーザ用表示画面195が、ユーザ認証部106によって表示部191に表示される。
【0046】
登録ユーザ用表示画面195には、ユーザ認証部106によって、ファックス送信機能やワンタッチダイアル機能を実行させるための動作指示を受け付ける基本機能キー196、応用機能を実行させるための動作指示を受け付ける応用機能キー197、登録機能を実行させるための動作指示を受け付ける登録機能キー198、及びレポート出力機能を実行させるための動作指示を受け付けるレポート出力機能キー199が選択可能に表示されている。
【0047】
これにより、ユーザ認証部106は、ユーザ情報記憶部181にユーザ情報が記憶されている登録ユーザに対しては、そのユーザ情報と関連付けられてユーザ情報記憶部181に記憶されている所定の機能の実行を許可する一方、未登録ユーザに対しては、未登録ユーザ用の機能の実行を許可するようにされている。
【0048】
なお、ユーザ認証部106は、許可対象機能の実行を許可するとき、表示部191に許可対象機能のみを選択可能に表示させることにより、許可対象機能の実行を許可すると共に、許可対象機能以外の機能の実行を許可しないようにしてもよい。
【0049】
次に、ステップS10において、ファクシミリコントローラ102により、表示部191に表示された操作キーが押圧されたことが受け付けられると、その押圧された操作キーに対応する機能が選択されると共に、実行される。
【0050】
以上、ステップS1〜S10の処理により、デジタル複合機1によるユーザ認証動作が実行され、その認証結果に応じた機能が実行される。
【0051】
なお、ファクシミリ機能が選択されている場合の例を示したが、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能など、他の機能が選択されていてもよく、その場合、その選択された機能に応じた機能が選択可能に表示部191に表示される構成であっても良い。
【0052】
また、上記実施形態は単なる一例に過ぎず、デジタル複合機1の概略構成や、デジタル複合機1によって行われる処理は、適宜変更が可能である。
【0053】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、指紋情報記憶部に記憶されていないユーザの指紋が、指紋読み取り部によって読み取られたとき、ユーザ情報と、そのユーザ情報によって特定されるユーザの指紋とが関連付けて指紋情報記憶部に記憶されるので、ユーザ認証に用いられる指紋の登録が容易になる。
【0054】
請求項2に記載の発明によれば、ユーザ情報記憶部にユーザ情報が記憶されているユーザの指紋が、指紋情報記憶部に記憶されていないとき、そのユーザは、ユーザ情報を操作部を用いて入力することにより、画像形成装置に許可対象機能を実行させることが可能になると共にそのユーザの指紋を指紋情報記憶部に記憶させることができるので、ユーザ認証に用いられる指紋の登録が容易になる。
【0055】
請求項3に記載の発明によれば、ユーザ情報に関連付けられてユーザ情報記憶部に記憶されている所定の機能を、許可対象機能としてその実行を許可することができる。
【0056】
請求項4に記載の発明によれば、ユーザは、許可対象機能を選択することができる。
【0057】
請求項5に記載の発明によれば、ユーザは、許可対象機能の実行不許可時に、そのユーザが実行可能な機能を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すデジタル複合機の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明に係るガイド表示画面の一例を示す画面図である。
【図4】本発明に係る未登録ユーザ用表示画面の一例を示す画面図である。
【図5】本発明に係る登録ユーザ用表示画面の一例を示す画面図である。
【符号の説明】
1 デジタル複合機
100 制御部
101 スキャナコントローラ
102 ファクシミリコントローラ
103 プリンタコントローラ
104 コピーコントローラ
105 ネットワークコントローラ
106 ユーザ認証部(指紋照合制御部)
120 スキャナ部
130 記録部
140 画像メモリ
150 ファクシミリ通信部
160 ネットワークI/F部
170 指紋読取部
181 ユーザ情報記憶部
182 指紋情報記憶部
190 操作パネル部(操作部)
191 表示部
192 操作キー部
193 ユーザ情報入力画面
194 未登録ユーザ用表示画面
195 登録ユーザ用表示画面
196 基本機能キー
197 応用機能キー
198 登録機能キー
199 レポート出力機能キー
【発明の属する技術分野】
本発明は、指紋を用いてユーザの認証を行うファクシミリ、複写機、プリンター、及びこれらが組み合わされた複合機等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、ユーザが原稿の複写やファクシミリの送信などを行うときに、ユーザの認証を行うことにより、ユーザ毎、あるいはユーザが所属する部門毎に複写枚数を制限したり、ファクシミリの送信を制限したりする画像形成装置が知られている。このような画像形成装置としては、登録ユーザの指紋を予め記憶しておき、ユーザの指紋を検出して予め記憶された登録ユーザの指紋と照合することにより、ユーザの認証を行うようにするものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平13−255795号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように、ユーザの指紋を検出して登録ユーザの指紋と照合することによりユーザの認証を行う場合には、予めユーザの指紋を登録しておく作業が必要となるので、指紋の登録に手間がかかると言う不都合がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ユーザ認証に用いられる指紋の登録が容易な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、画像データを用いて種々の処理を実行するための複数の機能を有する画像形成装置であって、ユーザを特定するためのユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部と、ユーザの指紋を読み取る指紋読み取り部と、前記指紋と前記ユーザ情報とを関連付けて記憶する指紋情報記憶部と、ユーザからの操作入力を受け付ける操作部と、前記指紋読み取り部によって読み取られた指紋と前記指紋情報記憶部に記憶されている指紋とを照合する指紋照合の結果、指紋の一致が検出されないとき、前記操作部により受け付けられたユーザ情報と前記指紋読み取り部によって読み取られた指紋とを関連付けて前記指紋情報記憶部に記憶させる指紋照合制御部とを備えることを特徴としている。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、指紋情報記憶部に記憶されていないユーザの指紋が、指紋読み取り部によって読み取られたとき、その読み取られた指紋と、操作部により受け付けられたユーザ情報とが関連付けられて指紋情報記憶部に記憶される。これにより、ユーザ情報と、そのユーザ情報によって特定されるユーザの指紋とが関連付けて指紋情報記憶部に記憶される。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記操作部への所定の操作入力を促すためのガイド表示を行う表示部を備え、前記指紋照合制御部は、前記指紋照合の結果、指紋の一致を検出したとき前記複数の機能のうち実行が許可される対象となる機能である許可対象機能の実行を許可し、一方、前記指紋照合の結果、指紋の一致が検出されないとき、前記操作部への前記ユーザ情報の入力を促すためのガイド表示を前記表示部に表示させると共に、前記操作部により受け付けられたユーザ情報と前記ユーザ情報記憶部に記憶されているユーザ情報とを照合するユーザ照合を実行し、前記ユーザ照合の結果、ユーザ情報の一致を検出したとき、前記指紋読み取り部によって読み取られた指紋と前記一致が検出されたユーザ情報とを関連付けて前記指紋情報記憶部に記憶させると共に、前記許可対象機能の実行を許可する一方、前記ユーザ照合の結果、ユーザ情報の一致が検出されないとき、前記許可対象機能の実行を許可しないことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、指紋情報記憶部に記憶されているユーザの指紋が、指紋読み取り部によって読み取られたとき、許可対象機能の実行が許可される。一方、指紋情報記憶部に記憶されていないユーザの指紋が、指紋読み取り部によって読み取られ、かつ操作部により受け付けられたユーザ情報が、ユーザ情報記憶部に記憶されているとき、指紋読み取り部によって読み取られた指紋と、操作部により受け付けられたユーザ情報とが関連付けられて指紋情報記憶部に記憶されると共に、許可対象機能の実行が許可される。さらに、指紋情報記憶部に記憶されていないユーザの指紋が、指紋読み取り部によって読み取られ、かつ操作部により受け付けられたユーザ情報がユーザ情報記憶部に記憶されていないとき、許可対象機能の実行が許可されない。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記ユーザ情報記憶部は、前記複数の機能のうち所定の機能を前記ユーザ情報に関連付けて記憶し、前記指紋照合制御部は、前記指紋照合の結果、指紋の一致を検出したとき、その指紋と関連付けて前記指紋情報記憶部に記憶されている、ユーザ情報に関連付けられて前記ユーザ情報記憶部に記憶されている前記所定の機能を、前記許可対象機能とし、一方、前記指紋照合の結果、指紋の一致が検出されないとき、前記操作部により受け付けられたユーザ情報と関連付けて前記ユーザ情報記憶部に記憶されている前記所定の機能を、前記許可対象機能とすることを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、指紋照合制御部による指紋照合の結果、指紋の一致が検出されたとき、その指紋と関連付けて指紋情報記憶部に記憶されているユーザ情報に関連付けられてユーザ情報記憶部に記憶されている所定の機能が、許可対象機能としてその実行が許可される。一方、指紋照合制御部による指紋照合の結果、指紋の一致が検出されないとき、操作部により受け付けられたユーザ情報に関連付けられてユーザ情報記憶部に記憶されている所定の機能が、許可対象機能としてその実行が許可される。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3記載の画像形成装置において、前記指紋照合制御部は、前記許可対象機能の実行を許可するとき、前記表示部に前記許可対象機能を選択可能に表示させることを特徴としている。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、許可対象機能の実行許可時に、指紋照合制御部によって許可対象機能が表示部に選択可能に表示されるので、ユーザが、許可対象機能を選択することが可能になる結果、許可対象機能の実行が許可される。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記指紋照合制御部は、前記許可対象機能の実行を許可しないとき、前記表示部に、前記操作部により受け付けられたユーザ情報により特定されるユーザが実行可能な機能を選択可能に表示させることを特徴とする。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、許可対象機能の実行不許可時に、指紋照合制御部によって、前記操作部により受け付けられたユーザ情報により特定されるユーザが実行可能な機能が、表示部に選択可能に表示されるので、そのユーザが実行可能な機能の実行が許可される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。画像形成装置の一例としてのデジタル複合機1は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能等の機能を兼ね備えている。
【0017】
図1に示すデジタル複合機1には、装置全体の動作制御を司る制御部100が備えられている。この制御部100には、露光ランプ及びCCD(Charge Coupled Device)等からなる原稿画像の読み取りが可能なスキャナ部120と、用紙搬送部131、画像形成部132、転写部133及び定着部134等からなる記録部130とが接続されている。
【0018】
また、制御部100には、スキャナ部120で読み取られた文書データ等が保存される画像メモリ140、ユーザの指紋を読み取る指紋読取部170、ユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部181、ユーザの指紋を記憶する指紋情報記憶部182、およびユーザからの操作入力を受け付ける操作パネル部190が接続されている。
【0019】
また、制御部100は、ファクシミリ通信部150を介して電話回線と接続されている。また、制御部100は、ネットワークI/F部160を介して外部に接続されたパーソナルコンピュータとデータ送受信可能にされている。
【0020】
用紙搬送部131は、記録紙を搬送する図略の搬送ローラ等から構成され、記録紙を収納する図略の用紙カセットから記録紙を1枚ずつ繰り出して画像形成部132へ搬送し、画像形成部132によって画像が形成された記録紙を図略の排出トレイに排出する。
【0021】
画像形成部132は、画像メモリ140に記憶されている画像データを用いて用紙搬送部131により搬送されてきた記録紙に画像を形成するもので、例えば、表面を帯電させた図略の感光体ドラムの表面に、画像メモリ140に記憶された画像データに基づきレーザー光を出力して感光体ドラムを露光すると共に、露光された感光体ドラム上にトナー像を形成する。
【0022】
転写部133は、画像形成部132により形成されたトナー像を記録紙に転写する。定着部134は、転写部133によりトナー像が転写された記録紙を加熱してトナー像を記録紙に定着させることにより、記録紙に画像を形成する。
【0023】
操作パネル部190は、デジタル複合機1の操作に必要な各種の指示がユーザから入力されるものである。操作パネル部190は、例えば液晶表示器等からなり、デジタル複合機1の操作に必要な各種操作ガイド表示等が表示される表示部191と、プリントアウト実行指示やユーザ認証を行うためのパスワード等のユーザ情報の入力を受け付けるテンキーや、機能を切り替えるためのモード切替キー等からなる操作キー部192とを有している。なお、表示部191は、タッチパネル機能を備え、ユーザが当該タッチパネルに接触することによって必要な指示を入力できる構成を有することが好ましい。
【0024】
指紋読取部170は、例えば静電センサやCCD(Charge Coupled Device)センサなどからなる公知の指紋センサであり、指紋読取部170が備える図略の読取パネルをユーザが指で触れることにより、その指の指紋を読み取るものである。
【0025】
ユーザ情報記憶部181は、例えば半導体メモリやHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置を用いて構成され、例えばユーザ管理番号、パスワード、あるいは部門を特定するための部門コード等のユーザ情報と、そのユーザ情報で特定されるユーザや部門に対して実行を許可する対象となる所定の機能を示すデータとを関連付けて、記憶する。
【0026】
指紋情報記憶部182は、例えば半導体メモリやHDD等の記憶装置を用いて構成され、指紋読取部170によって読み取られた指紋を示す指紋データと、ユーザ情報とを関連付けて記憶する。
【0027】
また、制御部100は、例えばCPU(Central Processing Unit)、デジタル複合機1の制御プログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)、及びデータを記憶するRAM(Random Access Memory)等を備え、CPUが制御プログラムをROMから読み出して実行することにより、デジタル複合機1が実行可能な各機能を制御するスキャナコントローラ101,ファクシミリコントローラ102,プリンタコントローラ103,コピーコントローラ104、ネットワークコントローラ105、及びユーザ認証部106として機能する。
【0028】
スキャナコントローラ101は、スキャナ動作に必要な各部の動作制御を行うものである。そして、操作パネル部190によって、ユーザからのスキャナ機能を要求する動作指示が受け付けられたとき、スキャナコントローラ101は、スキャナ部120に制御信号を出力して原稿読み取りを実行させ、スキャナ部120から出力される画像データを画像メモリ140に書き込ませる。
【0029】
ファクシミリコントローラ102は、ファクシミリ動作に必要な各部の動作制御を行うものであり、スキャナ部120に制御信号を出力して読み取らせた原稿の画像データをファクシミリ通信部150及び電話回線を介して接続されたファクシミリへ送信したり、外部のファクシミリから電話回線及びファクシミリ通信部150を介して受信した画像データを記録部130へ出力してプリントアウトさせたりする。
【0030】
プリンタコントローラ103は、プリンタ動作に必要な各部の動作制御を行うものであり、ネットワークI/F部160を介して外部に接続されたパーソナルコンピュータから送信されたプリントアウト対象のデータを記録部130へ出力してプリントアウトさせる。
【0031】
コピーコントローラ104は、コピー動作に必要な各部の動作制御を行うものであり、スキャナ部120に制御信号を出力して原稿読み取りを実行させ、スキャナ部120から出力される画像データを記録部130へ出力してプリントアウトさせる。
【0032】
ネットワークコントローラ105は、ネットワークI/F部160を介して外部に接続されたパーソナルコンピュータとの間で行われるデータ送受信を制御するものである。
【0033】
ユーザ認証部106は、指紋読取部170によって読み取られたユーザの指紋と、指紋情報記憶部182に記憶されている指紋とを照合する指紋照合の結果に応じて許可対象機能の実行の可否を決定したり、ユーザの指紋を指紋情報記憶部182に記憶させたりする。
【0034】
次に、上記のように構成されたデジタル複合機1の動作について説明する。図2は、図1に示すデジタル複合機1によるユーザ認証動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【0035】
まず、制御部100によって、例えば、ユーザ毎、あるいはユーザが所属する部門毎にデジタル複合機1の機能を制限するための設定の有無が確認される(ステップS1)。例えば、コピー機能やプリンタ機能が用いられるときにそのコピー枚数やプリント枚数を部門毎に所定の枚数以下に制限したり、カラーでの画像形成を許可する対象となる部門を制限したり、あるいは指紋や部門コード等のユーザ情報がユーザ情報記憶部181に記憶されているユーザに対してのみデジタル複合機1が有する所定の機能の使用を許可したりするための設定の有無が、制御部100により確認される。
【0036】
そして、これらデジタル複合機1の機能を制限するための設定が無いとき(ステップS1でNO)、ユーザからの動作指示を受け付けるべくステップS9へ移行する一方、これらデジタル複合機1の機能を制限するための設定が有るときは(ステップS1でYES)、ユーザ認証を実行すべくステップS2へ移行する。
【0037】
次に、ステップS2において、ユーザ認証部106によって、例えば「指紋センサを指で触れてください」等のユーザの操作をガイドするためのガイド表示が、表示部191に表示される。そして、ユーザが指を指紋読取部170に接触させると、指紋読取部170によってユーザの指紋が読み取られると共にその指紋を表す指紋データがユーザ認証部106へ出力される。
【0038】
次に、ステップS3において、ユーザ認証部106によって、指紋読取部170から受信された指紋データと、指紋情報記憶部182により記憶されている指紋データとを照合する指紋照合の結果、指紋の一致が検出されたとき(ステップS4でYES)、ユーザからの動作指示を受け付けるべくステップS9へ移行する一方、指紋の一致が検出されないとき(ステップS4でNO)、ユーザ情報の入力を受け付けるべくステップS5へ移行する。
【0039】
次に、ステップS5において、ユーザ認証部106によって、ユーザ情報の入力を促すためのガイド表示が表示部191に表示される。図3は、ユーザ情報の入力を促すためのガイド表示の一例を示す画面図である。図1に示すデジタル複合機1は、例えば初期状態ではファクシミリ機能が選択されるように設定されており、図3に示すユーザ情報入力画面193は、ファクシミリ機能が選択されている状態でのガイド表示の一例を示している。なお、操作キー部192を介してユーザからのモード切替指示、例えばコピー機能への切替指示が、制御部100によって受け付けられた場合には、ユーザ認証部106によって、ユーザ情報入力画面193がコピー機能に対応した表示画面に切り替えられるようにしてもよい。
【0040】
次に、ステップS6において、ユーザにより操作キー部192を介して入力された、例えば部門コードやパスワード等のユーザ情報が、ユーザ認証部106によって受け付けられる。そして、そのユーザ情報と、ユーザ情報記憶部181に記憶されているユーザ情報とを照合するユーザ照合が、ユーザ認証部106によって実行され、そのユーザ照合の結果、ユーザ情報の一致が検出されたとき(ステップS6でYES)、指紋の登録を行うべくステップS8へ移行する一方、ユーザ情報の一致が検出されないときは(ステップS6でNO)、ステップS7へ移行する。
【0041】
次に、ステップS7において、ユーザ認証部106によって、ユーザ情報記憶部181にユーザ情報が記憶されていない未登録ユーザ用表示画面194(図4参照)が表示部191に表示された後、ステップS10へ移行する。未登録ユーザ用表示画面194には、例えばファクシミリの送受信結果や、通信結果のレポート出力などをデジタル複合機1に行わせるための動作指示を受け付ける操作キーが表示されている。
【0042】
この場合、例えば、ファクシミリの送受信結果機能や、通信結果のレポート出力機能等が、未登録ユーザ用の機能としてユーザ情報記憶部181に記憶されており、ユーザ認証部106によって、未登録ユーザ用の機能に対応する操作キーが、表示部191に表示されている。
【0043】
一方、ユーザ認証部106によるユーザ照合の結果ユーザ情報の一致が検出されたとき、ステップS8において、ステップS2において指紋読取部170により読み取られた指紋を表す指紋データと、ステップS6においてユーザ認証部106により受け付けられたユーザ情報とが、ユーザ認証部106によって関連付けて指紋情報記憶部182に記憶される。
【0044】
次に、ステップS9において、ユーザ認証部106によって、ステップS6においてユーザ認証部106により受け付けられたユーザ情報と関連付けてユーザ情報記憶部181に記憶されている許可対象機能を示すデータが読み出されると共に、そのデータで示される許可対象機能を選択可能にするための操作キーが、表示部191に表示される。
【0045】
具体的には、例えば、ユーザ情報記憶部181に、ステップS6においてユーザ認証部106により受け付けられたユーザ情報と関連付けて、ファックス送信機能や宛先の名前が表示されたボタンを押すことでファックス送信できるワンタッチダイアル機能、記録紙の端にとじ代(余白)を作って画像形成を行うとじ代作成モード等の応用機能、ワンタッチダイアルの宛先等を登録するための登録機能、及びファクシミリの送受信結果を出力するためのレポート出力機能が記憶されている場合、図5に示す登録ユーザ用表示画面195が、ユーザ認証部106によって表示部191に表示される。
【0046】
登録ユーザ用表示画面195には、ユーザ認証部106によって、ファックス送信機能やワンタッチダイアル機能を実行させるための動作指示を受け付ける基本機能キー196、応用機能を実行させるための動作指示を受け付ける応用機能キー197、登録機能を実行させるための動作指示を受け付ける登録機能キー198、及びレポート出力機能を実行させるための動作指示を受け付けるレポート出力機能キー199が選択可能に表示されている。
【0047】
これにより、ユーザ認証部106は、ユーザ情報記憶部181にユーザ情報が記憶されている登録ユーザに対しては、そのユーザ情報と関連付けられてユーザ情報記憶部181に記憶されている所定の機能の実行を許可する一方、未登録ユーザに対しては、未登録ユーザ用の機能の実行を許可するようにされている。
【0048】
なお、ユーザ認証部106は、許可対象機能の実行を許可するとき、表示部191に許可対象機能のみを選択可能に表示させることにより、許可対象機能の実行を許可すると共に、許可対象機能以外の機能の実行を許可しないようにしてもよい。
【0049】
次に、ステップS10において、ファクシミリコントローラ102により、表示部191に表示された操作キーが押圧されたことが受け付けられると、その押圧された操作キーに対応する機能が選択されると共に、実行される。
【0050】
以上、ステップS1〜S10の処理により、デジタル複合機1によるユーザ認証動作が実行され、その認証結果に応じた機能が実行される。
【0051】
なお、ファクシミリ機能が選択されている場合の例を示したが、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能など、他の機能が選択されていてもよく、その場合、その選択された機能に応じた機能が選択可能に表示部191に表示される構成であっても良い。
【0052】
また、上記実施形態は単なる一例に過ぎず、デジタル複合機1の概略構成や、デジタル複合機1によって行われる処理は、適宜変更が可能である。
【0053】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、指紋情報記憶部に記憶されていないユーザの指紋が、指紋読み取り部によって読み取られたとき、ユーザ情報と、そのユーザ情報によって特定されるユーザの指紋とが関連付けて指紋情報記憶部に記憶されるので、ユーザ認証に用いられる指紋の登録が容易になる。
【0054】
請求項2に記載の発明によれば、ユーザ情報記憶部にユーザ情報が記憶されているユーザの指紋が、指紋情報記憶部に記憶されていないとき、そのユーザは、ユーザ情報を操作部を用いて入力することにより、画像形成装置に許可対象機能を実行させることが可能になると共にそのユーザの指紋を指紋情報記憶部に記憶させることができるので、ユーザ認証に用いられる指紋の登録が容易になる。
【0055】
請求項3に記載の発明によれば、ユーザ情報に関連付けられてユーザ情報記憶部に記憶されている所定の機能を、許可対象機能としてその実行を許可することができる。
【0056】
請求項4に記載の発明によれば、ユーザは、許可対象機能を選択することができる。
【0057】
請求項5に記載の発明によれば、ユーザは、許可対象機能の実行不許可時に、そのユーザが実行可能な機能を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すデジタル複合機の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明に係るガイド表示画面の一例を示す画面図である。
【図4】本発明に係る未登録ユーザ用表示画面の一例を示す画面図である。
【図5】本発明に係る登録ユーザ用表示画面の一例を示す画面図である。
【符号の説明】
1 デジタル複合機
100 制御部
101 スキャナコントローラ
102 ファクシミリコントローラ
103 プリンタコントローラ
104 コピーコントローラ
105 ネットワークコントローラ
106 ユーザ認証部(指紋照合制御部)
120 スキャナ部
130 記録部
140 画像メモリ
150 ファクシミリ通信部
160 ネットワークI/F部
170 指紋読取部
181 ユーザ情報記憶部
182 指紋情報記憶部
190 操作パネル部(操作部)
191 表示部
192 操作キー部
193 ユーザ情報入力画面
194 未登録ユーザ用表示画面
195 登録ユーザ用表示画面
196 基本機能キー
197 応用機能キー
198 登録機能キー
199 レポート出力機能キー
Claims (5)
- 画像データを用いて種々の処理を実行するための複数の機能を有する画像形成装置であって、
ユーザを特定するためのユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部と、
ユーザの指紋を読み取る指紋読み取り部と、
前記指紋と前記ユーザ情報とを関連付けて記憶する指紋情報記憶部と、
ユーザからの操作入力を受け付ける操作部と、
前記指紋読み取り部によって読み取られた指紋と前記指紋情報記憶部に記憶されている指紋とを照合する指紋照合の結果、指紋の一致が検出されないとき、前記操作部により受け付けられたユーザ情報と前記指紋読み取り部によって読み取られた指紋とを関連付けて前記指紋情報記憶部に記憶させる指紋照合制御部とを備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記操作部への所定の操作入力を促すためのガイド表示を行う表示部を備え、
前記指紋照合制御部は、前記指紋照合の結果、指紋の一致を検出したとき前記複数の機能のうち実行が許可される対象となる機能である許可対象機能の実行を許可し、一方、前記指紋照合の結果、指紋の一致が検出されないとき、前記操作部への前記ユーザ情報の入力を促すためのガイド表示を前記表示部に表示させると共に、前記操作部により受け付けられたユーザ情報と前記ユーザ情報記憶部に記憶されているユーザ情報とを照合するユーザ照合を実行し、前記ユーザ照合の結果、ユーザ情報の一致を検出したとき、前記指紋読み取り部によって読み取られた指紋と前記一致が検出されたユーザ情報とを関連付けて前記指紋情報記憶部に記憶させると共に、前記許可対象機能の実行を許可する一方、前記ユーザ照合の結果、ユーザ情報の一致が検出されないとき、前記許可対象機能の実行を許可しないことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記ユーザ情報記憶部は、前記複数の機能のうち所定の機能を前記ユーザ情報に関連付けて記憶し、
前記指紋照合制御部は、前記指紋照合の結果、指紋の一致を検出したとき、その指紋と関連付けて前記指紋情報記憶部に記憶されている、ユーザ情報に関連付けられて前記ユーザ情報記憶部に記憶されている前記所定の機能を、前記許可対象機能とし、一方、前記指紋照合の結果、指紋の一致が検出されないとき、前記操作部により受け付けられたユーザ情報と関連付けて前記ユーザ情報記憶部に記憶されている前記所定の機能を、前記許可対象機能とすることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 前記指紋照合制御部は、前記許可対象機能の実行を許可するとき、前記表示部に前記許可対象機能を選択可能に表示させることを特徴とする請求項2又は3記載の画像形成装置。
- 前記指紋照合制御部は、前記許可対象機能の実行を許可しないとき、前記表示部に、前記操作部により受け付けられたユーザ情報により特定されるユーザが実行可能な機能を選択可能に表示させることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
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Cited By (2)
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JP2013191240A (ja) * | 2013-06-21 | 2013-09-26 | Casio Comput Co Ltd | 電子機器及びプログラム |
-
2003
- 2003-03-26 JP JP2003084254A patent/JP2004297259A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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