JP2004293538A - マフラー本体のシェル変形防止構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 筒状のシェル本体部1がインナシェル11とアウタシェル12との二層で構成されたマフラー本体において、シェル本体部1を構成するインナシェル11とアウタシェル12との間においてシェル本体部1の軸方向に延びる空間部がインナシェル11を筒状に板金成形する際に連結部に外向き突条に形成されるロックシーム部11aの両側部とアウタシェル12との間に軸方向に形成される隙間13、13で構成され、アウタシェル12の軸方向両端部に隙間13、13と連通する開口部14、14が形成される。
【選択図】 図3
Description
前記開口部が前記ロックシーム部を構成する板材の一部を切欠することにより形成されていることを特徴とする手段とした。
従って、インナシェルとアウタシェルとの間に侵入した水の蒸気化によるシェルの変形を防止することができるようになるという効果が得られる。
従って、インナシェルとアウタシェルとの間に侵入した水の蒸気化によるシェルの変形を防止することができるようになるという効果が得られる。
まず、この実施例1のマフラー本体のシェル変形防止構造を図面に基づいて説明する。
前記インナシェル11は、一枚のステンレス板材を略楕円状に巻回して両端縁部を重ねて折り曲げることにより、右側端縁部において外側に突出するロックシーム部11aが形成され、これにより、内面側には突出部のない断面略楕円の筒状に形成されている(図3、5参照)。
この実施例1では上述のように構成されるため、低温始動時等に排気ガス中に含まれる水分が低温の排気管やマフラー本体内の各部分に接触することで凝縮してマフラー本体の中空部内に水が溜まり、この水がインナシェル11とアウタシェル12との間の隙間内に侵入すると、その後マフラー本体が排気ガスで熱せられることで隙間内に侵入した水が蒸気化するが、該蒸気はインナシェル11とアウタシェル12との間に軸方向に延びる状態で形成された二条の隙間(空間部)13、13を経由し、アウタシェル12の軸方向両端部に形成された開口部14、14から外部へ直ちにかつ効率よく排出されるため、インナシェル11とアウタシェル12との間の隙間内の圧力が上昇することがない。
この実施例2のマフラー本体のシェル変形防止構造は、図8(平面図)、9(図8のIX−IX線における拡大断面図)に示すように、前記シェル本体部1の軸方向に延びる空間部がインナシェル11を筒状に板金成形する際に連結部に外向き突条に形成されるロックシーム部11aの両側部とアウタシェル12との間に軸方向全長に亙って延びる隙間13、13で構成されている点は前記実施例1と同様であるが、この実施例2ではインナシェル11側に開口部15が形成されることにより、隙間13、13とインナシェル11の内部側とを連通させている点が前記実施例1とは相違したものである。
この実施例2では上述のように構成されるため、低温始動時等に排気ガス中に含まれる水分が低温の排気管やマフラー本体内の各部分に接触することで凝縮してマフラー本体の中空部内に水が溜まり、この水がインナシェル11とアウタシェル12との間の隙間内に侵入すると、その後マフラー本体が排気ガスで熱せられることで隙間内に侵入した水が蒸気化するが、該蒸気はインナシェル11とアウタシェル12との間に軸方向に延びる状態で形成された二条の隙間(空間部)13、13を経由し、インナシェル11の軸方向両端部においてロックシーム部11aを構成する板材の一部を切欠することにより、隙間13とインナシェル11の内部との間を連通させる状態で形成された開口部15、15からインナシェル11の内部へ直ちにかつ効率よく排出されるもので、これにより、インナシェル11とアウタシェル12との間の隙間内の圧力がインナシェル11の内部圧力以上に上昇することがなくなる。
従って、インナシェル11とアウタシェル12との間に侵入した水の蒸気化によるシェルの変形を防止することができるようになるという効果が得られる。
例えば、実施例では、アウタシェル12の軸方向両端部分に開口部14、14または開口部15、15を形成したが、任意の個所に1個所のみもしくは3個所以上であってもよい。
1 シェル本体部
2 アウタプレート
3 インナプレート
4 インナパネル
5 インレットパイプ
5a 連通孔
6 インレットパイプ
6a 連通孔
7 インナパイプ
7a 連通孔
8 アウトレットパイプ
8a 連通孔
11 インナシェル
11a ロックシーム部
12 アウタシェル
12a ロックシーム部
13 隙間(空間部)
14 開口部
15 開口部
Claims (5)
- 筒状のシェル本体部がインナシェルとアウタシェルとの二層で構成されたマフラー本体において、
前記シェル本体部を構成する前記インナシェルと前記アウタシェルとの間に前記シェル本体部の軸方向に延びる空間部が形成され、
前記アウタシェルの所定個所に前記空間部と連通する開口部が形成されていることを特徴とするマフラー本体のシェル変形防止構造。 - 請求項1に記載のマフラー本体のシェル変形防止構造において、前記空間部が前記インナシェルを筒状に板金成形する際に連結部に外向き突条に形成されるロックシーム部の両側部と前記アウタシェルとの間に軸方向に形成される隙間で構成されていることを特徴とするマフラー本体のシェル変形防止構造。
- 筒状のシェル本体部がインナシェルとアウタシェルとの二層で構成されたマフラー本体において、
前記シェル本体部を構成する前記インナシェルと前記アウタシェルとの間に前記シェル本体部の軸方向に延びる空間部が形成され、
前記インナシェルの所定個所に前記空間部と連通する開口部が形成されていることを特徴とするマフラー本体のシェル変形防止構造。 - 請求項3に記載のマフラー本体のシェル変形防止構造において、前記空間部が前記インナシェルを筒状に板金成形する際に連結部に外向き突条に形成されるロックシーム部の両側部と前記アウタシェルとの間に軸方向に形成される隙間で構成され、
前記開口部が前記ロックシーム部を構成する板材の一部を切欠することにより形成されていることを特徴とするマフラー本体のシェル変形防止構造。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のマフラー本体のシェル変形防止構造において、前記開口部が前記アウタシェルまたはインナシェルの軸方向両端部に形成されていることを特徴とするマフラー本体のシェル変形防止構造。
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