JP2004291742A - プラットホームドア制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗降口の数、位置、幅寸法、両数が異ってもプラットホームドアの設置が可能なプラットホームドア制御装置を提供することにある。
【解決手段】電車101の電車ドア102に当該電車ドアを検知するための目印a108,b109を付け、プラットホームドアa104,b105毎に電車ドアを検知する検知手段a107,b110とプラットホームドアを開閉する制御手段112を設け、両検知手段には、検知エリアa111を設定するとともに、予め電車がプラットホームの所定の定点域に停車した時の電車ドアの閉状態の目印の位置を登録しておき、電車がプラットホームに到着し、停車したとき、制御手段が電車ドアの「開指令」を受信したタイミングで両検知手段によって電車ドアの実状態(実データ)を検知し、制御手段によって目印の位置と実データを比較し、両者が一致したとき、電車ドア有と判定し、プラットホームドアを開動作する。
【選択図】 図1
【解決手段】電車101の電車ドア102に当該電車ドアを検知するための目印a108,b109を付け、プラットホームドアa104,b105毎に電車ドアを検知する検知手段a107,b110とプラットホームドアを開閉する制御手段112を設け、両検知手段には、検知エリアa111を設定するとともに、予め電車がプラットホームの所定の定点域に停車した時の電車ドアの閉状態の目印の位置を登録しておき、電車がプラットホームに到着し、停車したとき、制御手段が電車ドアの「開指令」を受信したタイミングで両検知手段によって電車ドアの実状態(実データ)を検知し、制御手段によって目印の位置と実データを比較し、両者が一致したとき、電車ドア有と判定し、プラットホームドアを開動作する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下鉄等電車のプラットホームにプラットホームドアが設けられている駅において、異なる形式、両数の電車が到着し、電車毎に乗降口が一定しない場合のプラットホームドア制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ワンマン運転化が推進されており、これに伴ってプラットホームにプラットホームドアを設け、乗客の安全を確保している。電車がホームに到着し、電車側から「開」指令が伝送され、扉を開動作し、乗客が乗降後、電車側から「閉」指令が伝送され、扉を閉動作し、電車が出発する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−302032公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、異なる形式の電車が多数走行する路線、または、他社と相互乗入れを実施して走行する路線では、電車の仕様によっては乗降口の数、位置、幅寸法、両数が異っており、乗降口とプラットホームドアとの位置が大きくずれてしまうため、プラットホームドアの導入の妨げとなっている。
【0005】
本発明の課題は、上記事情に鑑み、乗降口の数、位置、幅寸法、両数が異ってもプラットホームドアの設置が可能なプラットホームドア制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、電車ドアに当該電車ドアを検知するための目印を付け、プラットホームドア毎に電車ドアを検知する検知手段とプラットホームドアを開閉する制御手段を設け、検知手段には予め電車がプラットホームの所定の定点域に停車した時の電車ドアの閉状態の目印の位置を登録しておき、電車がプラットホームに到着し、停車したとき、制御手段が電車ドアの「開指令」を受信したタイミングで検知手段によって電車ドアの実状態(実データ)を検知し、制御手段によって目印の位置と実データを比較し、両者が一致したとき、電車ドア有と判定し、プラットホームドアを開動作する。
また、プラットホームドア毎に電車ドアを検知する検知手段とプラットホームドアを開閉する制御手段を設け、検知手段には予め電車がプラットホームの所定の定点域に停車した時の電車ドアの閉状態における幅方向の輪郭の距離を基準データとして登録しておき、電車がプラットホームに到着し、停車したとき、制御手段が電車ドアの「開指令」を受信したタイミングで検知手段によって電車ドアの幅方向の輪郭の実距離(実データ)を検知し、制御手段によって幅方向の輪郭の距離の基準データと実データを比較し、両者が一致したとき、電車ドア有と判定し、プラットホームドアを開動作する。
ここで、幅方向の輪郭の距離を基準データに許容範囲を持たせ、実データが許容範囲内にある場合は電車ドア有と判定する。
ここで、2枚のプラットホームドアを一組として複数組のプラットホームドアからなり、2枚のプラットホームドア毎に設けたそれぞれの検知手段の電車ドアの検知に基づいて電車ドアの有無の判定を行い、電車ドア有と判定した場合に該当プラットホームドアのみを開動作する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明のプラットホームドア制御装置の一実施形態を示す。図1において、電車101は電車ドア102を備え、電車ドア102には電車ドアを検知するための目印a108、目印b109を付ける。プラットホームドア設備として、戸袋a103には、開閉する扉a104、検知手段a107、制御装置112を設ける。また、プラットホームドア設備として、戸袋b106には、開閉する扉b105、検知手段b110を設ける。制御装置112は、検知手段a107、検知手段b110からの信号に基づいて扉a104、扉b105を開動作させる。なお、制御装置112は戸袋b106に設けてもよい。検知手段a107、検知手段b110には、電車101がホームに通常の停車位置に到着した状態で、目印a108、目印b109を付けた電車ドア102が閉状態の時の目印a108、目印b109の状態を予め登録しておく。
ここで、図1は、ホーム側から軌道側をみた場合の検知手段a107、検知手段b110の設置位置と検知手段a107、検知手段b110による検知エリアa111との関係を示す。
図2は、上からみた場合の検知手段a107、検知手段b110の設置位置と検知手段a107、検知手段b110による検知方向a203、検知方向b204との関係を示す。なお、205はホーム端を示す。
検知手段a107、検知手段b110は、図1、図2に示すように、それぞれ検知方向a203、検知方向b204、検知エリアa111となるように設置する。
【0008】
図3に、検知手段a107からみた電車ドア102の状態を示す。図4に、検知手段b110からみた電車ドア102の状態を示す。
検知手段a107では、図3に示すように、設定範囲a305及び設定範囲b307を調整することにより、検知エリア308を設定する。電車がホームに到着し、電車ドア102の「開指令」を受信したタイミングで電車ドア102の状態を検知し、目印a108、目印a109が検知エリア308内に登録されている目印として存在するか否かを検索し、目印a108、目印a109がともに検知エリア308に存在する場合のみ「電車ドア有」と判断する。なお、矢印は電車移動方向a304、電車移動方向b306を示す。
検知手段b110では、図4に示すように、設定範囲a405及び設定範囲b407を調整することにより、検知エリア408を設定する。電車がホームに到着し、電車ドア102の「開指令」を受信したタイミングで電車ドア102の状態を検知し、目印a108、目印a109が検知エリア308内に登録されている目印として存在するか否かを検索し、目印a108、目印a109がともに検知エリア308に存在する場合のみ「電車ドア有」と判断する。なお、矢印は電車移動方向a404、電車移動方向b406を示す。
プラットホームドアの制御装置112は、検知手段a107及び検知手段b110の電車ドアの有無の判断の組合せにより、該当のプラットホームドアのみを開動作させる。
【0009】
図5は、本発明のプラットホームドア制御装置の他の実施形態を示す。図5において、電車501は電車ドア502を備える。プラットホームドア設備として、戸袋a503には、開閉する扉a504、検知手段a507、制御装置512を設ける。また、プラットホームドア設備として、戸袋b506には、開閉する扉b505、検知手段b509を設ける。制御装置512は、検知手段a507、検知手段b506からの信号に基づいて扉a504、扉b505を開動作させる。なお、制御装置512は戸袋b506に設けてもよい。検知手段a507、検知手段b509には、電車101がホームに通常の停車位置に到着した状態で、電車ドア502が閉状態の時の幅方向の輪郭の距離510を計算しておき、予め登録しておく。
ここで、図5は、ホーム側から軌道側をみた場合の検知手段a507及び検知手段b509の設置位置と検知手段a507、検知手段b509による検知エリアa508との関係を示す。
図6は、上からみた場合の検知手段a507及び検知手段b509の設置位置と検知手段a507、検知手段b509による検知方向a603、検知方向b604との関係を示す。なお、605はホーム端を示す。
検知手段a507、検知手段b509は、図5、図6に示すように、それぞれ検知方向a603、検知方向b604、検知エリアa508となるように設置する。
【0010】
図7に、検知手段a507からみた電車ドアの状態を示す。図8に、検知手段b509からみた電車ドアの状態を示す。
検知手段a507では、図7に示すように、設定範囲a703及び設定範囲b705を調整することにより、検知エリア706を設定し、電車がホームに到着し、電車ドア502の「開指令」を受信したタイミングで電車ドア502の状態を検知し、電車ドア502の幅方向の輪郭の距離707を計算し、且つ、検知エリア706内にあるか否かを検索し、計算した電車ドア502の幅方向の輪郭の距離707が予め登録したデータと一致し、且つ、検知エリア706内に存在する場合のみ「電車ドア有」と判断する。なお、矢印は電車移動方向a702、電車移動方向b704を示す。
検知手段b509では、図8に示すように、設定範囲a803及び設定範囲b805を調整することにより、検知エリア806を設定し、電車がホームに到着し、電車ドア502の「開指令」を受信したタイミングで電車ドア502の状態を検知し、電車ドア502の幅方向の輪郭の距離707を計算し、且つ、検知エリア806内にあるか否かを検索し、計算した電車ドア502の幅方向の輪郭の距離707が予め登録したデータと一致し、且つ、検知エリア806内に存在する場合のみ「電車ドア有」と判断する。なお、矢印は電車移動方向a802、電車移動方向b804を示す。
プラットホームドアの制御装置512は、検知手段a507及び検知手段b509の電車ドアの有無の判断の組合せにより、該当のプラットホームドアのみを開動作させる。
【0011】
図9に、ホーム側から軌道側をみた場合の検知手段a8A07及び検知手段b8A09の設置位置と検知手段a8A07、検知手段b8A09による検知エリアa8A08との関係を示す。
図10に、上からみた場合の検知手段a8A07及び検知手段b8A09の設置位置と検知手段a8A07、検知手段b8A09による検知方向a8B03、検知方向b8B04との関係を示す。なお、8B05はホーム端を示す。
検知手段a8A07、検知手段b8A09を、図9、図10に示すように、それぞれ検知方向a8B03、検知方向b8B04、検知エリアa8A08となるように設置する。電車8A01がホームに通常の停車位置に到着した状態で、電車ドア8A02が閉状態の時の幅方向の輪郭の基準位置8A10を計算しておき、登録しておく。
【0012】
図11に、検知手段a8A07からみた電車ドア8A02の状態を示す。図12に検知手段b8A09からみた電車ドア8A02の状態を示す。
検知手段a8A07では、図11に示すように、設定範囲a8C03及び設定範囲b8C05を調整することにより、検知エリア8C06を設定し、電車8A01がホームに到着し、電車ドア8A02「開指令」を受信したタイミングで電車ドア8A02の状態を検知し、電車ドア8A02の幅方向の輪郭の基準位置8C07を計算し、電車ドア8A02の幅方向の輪郭の許容範囲8C08内に有り、且つ、検知エリア8C06内にあるか否かを検索し、電車ドア8A02の幅方向の輪郭の許容範囲8C08内に有り、且つ、検知エリア8C06内に存在する場合のみ「電車ドア有」と判断する。
検知手段b8A09では、図12に示すように、設定範囲a8D03及び設定範囲b8D05を調整することにより、検知エリア8D06を設定し、電車8A01がホームに到着し、電車ドア8A02の「開指令」を受信したタイミングで電車ドア8A02の状態を検知し、電車ドア8A02の幅方向の輪郭の基準位置8D07を計算し、電車ドア8A02の幅方向の輪郭の許容範囲8D08内に有り、且つ、検知エリア8D06内にあるか否かを検索し、電車ドア8A02の幅方向の輪郭の許容範囲8D08内に有り、且つ、検知エリア8D06内に存在する場合のみ「電車ドア有」と判断する。
プラットホームドアの制御装置512は、検知手段a8A07及び検知手段b8A09の電車ドア8A02の有無の判断の組合せにより、該当のプラットホームドアを開動作させる。
【0013】
図13は、プラットホームドアの開動作フローを示す。プラットホームが全閉状態(901)で電車がプラットホームに到着し、定点域に停車し(902)、電車から電車ドアの「開指令」を受信した場合(903)、検知手段は、図1〜図12に示す方法により、電車ドアの有無を検知する(904)。プラットホームドアの制御装置は、電車ドア有と判断した場合は、該当のプラットホームドアを開動作し(905)、全開状態とする(906)。電車ドア無と判断した場合は、全閉状態のままとなる。
【0014】
図14は、プラットホームドアの閉動作フローを示す。プラットホームが全開状態(1001)で電車から「閉指令」を受信した場合、プラットホームドアが全開状態(1002)の場合、プラットホームドアを閉動作し(1003)、全閉状態とする(1004)。プラットホームドアが全閉状態の場合は、そのまま閉状態となる。
【0015】
以下、本発明の実施形態による具体的な対応を説明する。
図15に、通常、電車がプラットホームに到着し、出発する場合のプラットホームドアの開閉状態を示す。電車1110がプラットホームに到着し▲1▼、「開指令」を受信すると、開口部a1101〜開口部I1109全ての扉が開状態となる▲2▼。
【0016】
図16に、扉数の異なる電車がプラットホームに到着し、出発する場合のプラットホームドアの開閉状態を示す。電車1210がプラットホームに到着し▲1▼、「開指令」を受信すると、開口部a1201〜開口部d1204、開口部f1206、開口部g1207、開口部l1209が開状態となり、開口部e1205、開口部h1208は閉状態のままである▲2▼。
【0017】
図17に、扉数及び編成両数の異なる電車がプラットホームに到着し、出発する場合のプラットホームドア開閉状態を示す。電車1310がプラットホームに到着し▲1▼、「開指令」を受信すると、開口部a1301〜開口部d1304、開口部f1306が開状態となり、開口部e1205、開口部g1207〜開口部l1309は閉状態のままである▲2▼。
【0018】
図18に、扉数が異なり、当該駅で電車が分割して出発する場合のプラットホームドアの開閉状態を示す。電車A1410、電車B1411、電車C1412がプラットホームに到着し▲1▼、乗客が乗降後、電車A1410のみ出発した後、「開指令」を受信すると、開口部a1401〜開口部d1404、開口部f1406が開状態となり、開口部e1405、開口部g1407〜開口部l1409は閉状態となる▲2▼。その後、プラットホームドアが閉状態となり▲3▼、電車B1411が出発後、「開指令」を受信すると、開口部a1401〜開口部c1403が開状態となり、開口部d1404〜開口部l1409は閉状態となる▲4▼。その後、開口部a1401〜開口部c1403を閉状態とし、電車C1412が出発する▲5▼。
【0019】
図19に、扉数が異なり、当該駅で電車が分割して出発し、その後、ホーム内を移動して出発する場合のプラットホームドアの開閉状態を示す。電車A1510、電車B1511、電車C1512がプラットホームに到着し▲1▼、乗客が乗降後、電車A1510、電車B1511が出発後、「開指令」を受信すると、開口部a1501〜開口部c1503が開状態となる▲2▼。電車C1512がプラットホームの中央に移動し、「開指令」を受信すると、開口部d1504〜開口部f1506が開状態となる▲3▼。その後、開口部d1504〜開口部f1506を閉状態とし、電車C1512が出発する▲4▼。
【0020】
図20に、扉数が異なり、当該駅で電車が併合して出発する場合のプラットホームドアの開閉状態を示す。電車A1610がプラットホームに到着し▲1▼、「開指令」を受信すると、開口部g1607、開口部I1609が開状態となる▲1▼。乗客乗降後、開口部g1607、開口部I1609を閉状態とし、電車B1611が電車A1610と併合した後、「開指令」を受信すると、開口部d1604、開口部f1606、開口部g1607、開口部I1609が開状態となる▲2▼。さらに、電車C1612が電車B1611、電車A1610と併合した後、「開指令」を受信すると、開口部e1605、開口部h1608以外の開口部a1601〜開口部d1604、開口部f1606、開口部g1607、開口部l1609が開状態となる▲3▼。その後、開口部a1601〜開口部l1609を閉状態とし、電車A1610、電車B1611、電車C1612が出発する▲4▼。
【0021】
図21に、当該駅の同一ホームに複数電車が到着し、出発する場合のプラットホームドアの開閉状態を示す。電車A1710がプラットホームに到着し、「開指令」を受信すると、開口部g1707、開口部I1709が開状態となる▲1▼。次に、電車C1711がプラットホームに到着し、「開指令」を受信すると、開口部a1701、開口部c1703、開口部g1707、開口部I1709が開状態となる▲2▼。電車A1710が出発するときは、開口部g1707、開口部I1709が閉状態とする▲3▼。電車A1710が出発した後は、開口部a1701、開口部c1703が開状態となる▲4▼。その後、開口部a1701、開口部c1703を閉状態とし、電車C1711が出発する▲5▼。
【0022】
以上のことから、本発明の実施形態では、電車のドアの有無を検知し、該当するプラットホームドアのみを開動作するので、異種の車両編成に対し、電車がプラットホームに停車しない部分のプラットホームドアは開動作しない。また、電車のドアが位置しないプラットホームドアは開動作しない。そのため、不用意にプラットホームドアが開き、乗客がプラットホームから軌道側へ転落することが防止できる。また、ダイヤ改正等により列車の編成が多数種類に変更されてもプラットホームドア列車情報等の変更作業が不要となる。
また、行先の異なる併結された電車が当該駅で分割・併合を行う場合でも、電車のドアの位置する部分のみ開閉するので、プラットホームドア側で対応可能となる。
また、電車の停車位置が1プラットホームドア分ずれても電車のドアの位置する部分のみ開閉するので、ホーム内に全編成の電車が停車していれば、プラットホームドア側で対応可能となる。
また、同一ホームに複数編成の電車がホームに停車していても、電車のドアの位置する部分のみ開閉するので、プラットホームドア側で対応可能となる。
【0023】
なお、以上説明した本発明の実施形態では、一組のプラットホームドア設備として2つの戸袋と2枚の扉からなるプラットホームドア設備について説明したが、本発明は、1つの戸袋と1枚の扉からなるプラットホームドア設備にも適用できることは云うまでもない。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電車のドアの有無を検知し、該当するプラットホームドアのみを開動作するので、異種の車両編成に対し、電車がプラットホームに停車しない部分のプラットホームドアは開動作せず、また、電車のドアが位置しないプラットホームドアは開動作せず、そのため、不用意にプラットホームドアが開き、乗客がプラットホームから軌道側へ転落することが防止できる。
また、ダイヤ改正等により列車の編成が多数種類に変更されても、プラットホームドア列車情報等の変更作業が不要となり、プラットホームドア側で容易に列車編成の変更に対応することができる。
また、行先の異なる併結された電車が当該駅で分割・併合を行う場合でも、電車のドアの位置する部分のみ開閉するので、プラットホームドア側で容易に対応可能となる。
また、電車の停車位置が1プラットホームドア分ずれても、電車のドアの位置する部分のみ開閉するので、ホーム内に全編成の電車が停車していれば、プラットホームドア側で容易に対応可能となる。
また、同一ホームに複数編成の電車がホームに停車していても、電車のドアの位置する部分のみ開閉するので、プラットホームドア側で容易に対応可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラットホームドア制御装置の一実施形態を示す説明図(ホーム側から軌道側をみた場合)
【図2】図1を上からみた場合の説明図
【図3】図1の検知手段aからみた電車ドアの状態を示す説明図
【図4】図1の検知手段bからみた電車ドアの状態を示す説明図
【図5】本発明のプラットホームドア制御装置の他の実施形態を示す説明図(ホーム側から軌道側をみた場合)
【図6】図5を上からみた場合の説明図
【図7】図5の検知手段aからみた電車ドアの状態を示す説明図
【図8】図5の検知手段bからみた電車ドアの状態を示す説明図
【図9】図5の電車ドアの検知を示す説明図(ホーム側から軌道側をみた場合)
【図10】図5の電車ドアの検知を示す説明図(上からみた場合)
【図11】図1の検知手段aからみた電車ドアの状態を示す説明図
【図12】図1の検知手段bからみた電車ドアの状態を示す説明図
【図13】本発明のプラットホームドアの開動作フローを示す説明図
【図14】本発明のプラットホームドアの閉動作フローを示す説明図
【図15】本発明のプラットホームドアの開閉状態を示す説明図
【図16】本発明のプラットホームドアの開閉状態を示す説明図
【図17】本発明のプラットホームドアの開閉状態を示す説明図
【図18】本発明のプラットホームドアの開閉状態を示す説明図
【図19】本発明のプラットホームドアの開閉状態を示す説明図
【図20】本発明のプラットホームドアの開閉状態を示す説明図
【図21】本発明のプラットホームドアの開閉状態を示す説明図
【符号の説明】
101,501…電車、102,502…電車ドア、a103,b106,a503,b506…戸袋、a104,b105,a504,b505…扉(プラットホームドア)、a107,b110,a507,b509…検知手段、a108,b109…目印、a111,a508…検知エリア、112,512…制御装置、205,605…ホーム端
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下鉄等電車のプラットホームにプラットホームドアが設けられている駅において、異なる形式、両数の電車が到着し、電車毎に乗降口が一定しない場合のプラットホームドア制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ワンマン運転化が推進されており、これに伴ってプラットホームにプラットホームドアを設け、乗客の安全を確保している。電車がホームに到着し、電車側から「開」指令が伝送され、扉を開動作し、乗客が乗降後、電車側から「閉」指令が伝送され、扉を閉動作し、電車が出発する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−302032公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、異なる形式の電車が多数走行する路線、または、他社と相互乗入れを実施して走行する路線では、電車の仕様によっては乗降口の数、位置、幅寸法、両数が異っており、乗降口とプラットホームドアとの位置が大きくずれてしまうため、プラットホームドアの導入の妨げとなっている。
【0005】
本発明の課題は、上記事情に鑑み、乗降口の数、位置、幅寸法、両数が異ってもプラットホームドアの設置が可能なプラットホームドア制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、電車ドアに当該電車ドアを検知するための目印を付け、プラットホームドア毎に電車ドアを検知する検知手段とプラットホームドアを開閉する制御手段を設け、検知手段には予め電車がプラットホームの所定の定点域に停車した時の電車ドアの閉状態の目印の位置を登録しておき、電車がプラットホームに到着し、停車したとき、制御手段が電車ドアの「開指令」を受信したタイミングで検知手段によって電車ドアの実状態(実データ)を検知し、制御手段によって目印の位置と実データを比較し、両者が一致したとき、電車ドア有と判定し、プラットホームドアを開動作する。
また、プラットホームドア毎に電車ドアを検知する検知手段とプラットホームドアを開閉する制御手段を設け、検知手段には予め電車がプラットホームの所定の定点域に停車した時の電車ドアの閉状態における幅方向の輪郭の距離を基準データとして登録しておき、電車がプラットホームに到着し、停車したとき、制御手段が電車ドアの「開指令」を受信したタイミングで検知手段によって電車ドアの幅方向の輪郭の実距離(実データ)を検知し、制御手段によって幅方向の輪郭の距離の基準データと実データを比較し、両者が一致したとき、電車ドア有と判定し、プラットホームドアを開動作する。
ここで、幅方向の輪郭の距離を基準データに許容範囲を持たせ、実データが許容範囲内にある場合は電車ドア有と判定する。
ここで、2枚のプラットホームドアを一組として複数組のプラットホームドアからなり、2枚のプラットホームドア毎に設けたそれぞれの検知手段の電車ドアの検知に基づいて電車ドアの有無の判定を行い、電車ドア有と判定した場合に該当プラットホームドアのみを開動作する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明のプラットホームドア制御装置の一実施形態を示す。図1において、電車101は電車ドア102を備え、電車ドア102には電車ドアを検知するための目印a108、目印b109を付ける。プラットホームドア設備として、戸袋a103には、開閉する扉a104、検知手段a107、制御装置112を設ける。また、プラットホームドア設備として、戸袋b106には、開閉する扉b105、検知手段b110を設ける。制御装置112は、検知手段a107、検知手段b110からの信号に基づいて扉a104、扉b105を開動作させる。なお、制御装置112は戸袋b106に設けてもよい。検知手段a107、検知手段b110には、電車101がホームに通常の停車位置に到着した状態で、目印a108、目印b109を付けた電車ドア102が閉状態の時の目印a108、目印b109の状態を予め登録しておく。
ここで、図1は、ホーム側から軌道側をみた場合の検知手段a107、検知手段b110の設置位置と検知手段a107、検知手段b110による検知エリアa111との関係を示す。
図2は、上からみた場合の検知手段a107、検知手段b110の設置位置と検知手段a107、検知手段b110による検知方向a203、検知方向b204との関係を示す。なお、205はホーム端を示す。
検知手段a107、検知手段b110は、図1、図2に示すように、それぞれ検知方向a203、検知方向b204、検知エリアa111となるように設置する。
【0008】
図3に、検知手段a107からみた電車ドア102の状態を示す。図4に、検知手段b110からみた電車ドア102の状態を示す。
検知手段a107では、図3に示すように、設定範囲a305及び設定範囲b307を調整することにより、検知エリア308を設定する。電車がホームに到着し、電車ドア102の「開指令」を受信したタイミングで電車ドア102の状態を検知し、目印a108、目印a109が検知エリア308内に登録されている目印として存在するか否かを検索し、目印a108、目印a109がともに検知エリア308に存在する場合のみ「電車ドア有」と判断する。なお、矢印は電車移動方向a304、電車移動方向b306を示す。
検知手段b110では、図4に示すように、設定範囲a405及び設定範囲b407を調整することにより、検知エリア408を設定する。電車がホームに到着し、電車ドア102の「開指令」を受信したタイミングで電車ドア102の状態を検知し、目印a108、目印a109が検知エリア308内に登録されている目印として存在するか否かを検索し、目印a108、目印a109がともに検知エリア308に存在する場合のみ「電車ドア有」と判断する。なお、矢印は電車移動方向a404、電車移動方向b406を示す。
プラットホームドアの制御装置112は、検知手段a107及び検知手段b110の電車ドアの有無の判断の組合せにより、該当のプラットホームドアのみを開動作させる。
【0009】
図5は、本発明のプラットホームドア制御装置の他の実施形態を示す。図5において、電車501は電車ドア502を備える。プラットホームドア設備として、戸袋a503には、開閉する扉a504、検知手段a507、制御装置512を設ける。また、プラットホームドア設備として、戸袋b506には、開閉する扉b505、検知手段b509を設ける。制御装置512は、検知手段a507、検知手段b506からの信号に基づいて扉a504、扉b505を開動作させる。なお、制御装置512は戸袋b506に設けてもよい。検知手段a507、検知手段b509には、電車101がホームに通常の停車位置に到着した状態で、電車ドア502が閉状態の時の幅方向の輪郭の距離510を計算しておき、予め登録しておく。
ここで、図5は、ホーム側から軌道側をみた場合の検知手段a507及び検知手段b509の設置位置と検知手段a507、検知手段b509による検知エリアa508との関係を示す。
図6は、上からみた場合の検知手段a507及び検知手段b509の設置位置と検知手段a507、検知手段b509による検知方向a603、検知方向b604との関係を示す。なお、605はホーム端を示す。
検知手段a507、検知手段b509は、図5、図6に示すように、それぞれ検知方向a603、検知方向b604、検知エリアa508となるように設置する。
【0010】
図7に、検知手段a507からみた電車ドアの状態を示す。図8に、検知手段b509からみた電車ドアの状態を示す。
検知手段a507では、図7に示すように、設定範囲a703及び設定範囲b705を調整することにより、検知エリア706を設定し、電車がホームに到着し、電車ドア502の「開指令」を受信したタイミングで電車ドア502の状態を検知し、電車ドア502の幅方向の輪郭の距離707を計算し、且つ、検知エリア706内にあるか否かを検索し、計算した電車ドア502の幅方向の輪郭の距離707が予め登録したデータと一致し、且つ、検知エリア706内に存在する場合のみ「電車ドア有」と判断する。なお、矢印は電車移動方向a702、電車移動方向b704を示す。
検知手段b509では、図8に示すように、設定範囲a803及び設定範囲b805を調整することにより、検知エリア806を設定し、電車がホームに到着し、電車ドア502の「開指令」を受信したタイミングで電車ドア502の状態を検知し、電車ドア502の幅方向の輪郭の距離707を計算し、且つ、検知エリア806内にあるか否かを検索し、計算した電車ドア502の幅方向の輪郭の距離707が予め登録したデータと一致し、且つ、検知エリア806内に存在する場合のみ「電車ドア有」と判断する。なお、矢印は電車移動方向a802、電車移動方向b804を示す。
プラットホームドアの制御装置512は、検知手段a507及び検知手段b509の電車ドアの有無の判断の組合せにより、該当のプラットホームドアのみを開動作させる。
【0011】
図9に、ホーム側から軌道側をみた場合の検知手段a8A07及び検知手段b8A09の設置位置と検知手段a8A07、検知手段b8A09による検知エリアa8A08との関係を示す。
図10に、上からみた場合の検知手段a8A07及び検知手段b8A09の設置位置と検知手段a8A07、検知手段b8A09による検知方向a8B03、検知方向b8B04との関係を示す。なお、8B05はホーム端を示す。
検知手段a8A07、検知手段b8A09を、図9、図10に示すように、それぞれ検知方向a8B03、検知方向b8B04、検知エリアa8A08となるように設置する。電車8A01がホームに通常の停車位置に到着した状態で、電車ドア8A02が閉状態の時の幅方向の輪郭の基準位置8A10を計算しておき、登録しておく。
【0012】
図11に、検知手段a8A07からみた電車ドア8A02の状態を示す。図12に検知手段b8A09からみた電車ドア8A02の状態を示す。
検知手段a8A07では、図11に示すように、設定範囲a8C03及び設定範囲b8C05を調整することにより、検知エリア8C06を設定し、電車8A01がホームに到着し、電車ドア8A02「開指令」を受信したタイミングで電車ドア8A02の状態を検知し、電車ドア8A02の幅方向の輪郭の基準位置8C07を計算し、電車ドア8A02の幅方向の輪郭の許容範囲8C08内に有り、且つ、検知エリア8C06内にあるか否かを検索し、電車ドア8A02の幅方向の輪郭の許容範囲8C08内に有り、且つ、検知エリア8C06内に存在する場合のみ「電車ドア有」と判断する。
検知手段b8A09では、図12に示すように、設定範囲a8D03及び設定範囲b8D05を調整することにより、検知エリア8D06を設定し、電車8A01がホームに到着し、電車ドア8A02の「開指令」を受信したタイミングで電車ドア8A02の状態を検知し、電車ドア8A02の幅方向の輪郭の基準位置8D07を計算し、電車ドア8A02の幅方向の輪郭の許容範囲8D08内に有り、且つ、検知エリア8D06内にあるか否かを検索し、電車ドア8A02の幅方向の輪郭の許容範囲8D08内に有り、且つ、検知エリア8D06内に存在する場合のみ「電車ドア有」と判断する。
プラットホームドアの制御装置512は、検知手段a8A07及び検知手段b8A09の電車ドア8A02の有無の判断の組合せにより、該当のプラットホームドアを開動作させる。
【0013】
図13は、プラットホームドアの開動作フローを示す。プラットホームが全閉状態(901)で電車がプラットホームに到着し、定点域に停車し(902)、電車から電車ドアの「開指令」を受信した場合(903)、検知手段は、図1〜図12に示す方法により、電車ドアの有無を検知する(904)。プラットホームドアの制御装置は、電車ドア有と判断した場合は、該当のプラットホームドアを開動作し(905)、全開状態とする(906)。電車ドア無と判断した場合は、全閉状態のままとなる。
【0014】
図14は、プラットホームドアの閉動作フローを示す。プラットホームが全開状態(1001)で電車から「閉指令」を受信した場合、プラットホームドアが全開状態(1002)の場合、プラットホームドアを閉動作し(1003)、全閉状態とする(1004)。プラットホームドアが全閉状態の場合は、そのまま閉状態となる。
【0015】
以下、本発明の実施形態による具体的な対応を説明する。
図15に、通常、電車がプラットホームに到着し、出発する場合のプラットホームドアの開閉状態を示す。電車1110がプラットホームに到着し▲1▼、「開指令」を受信すると、開口部a1101〜開口部I1109全ての扉が開状態となる▲2▼。
【0016】
図16に、扉数の異なる電車がプラットホームに到着し、出発する場合のプラットホームドアの開閉状態を示す。電車1210がプラットホームに到着し▲1▼、「開指令」を受信すると、開口部a1201〜開口部d1204、開口部f1206、開口部g1207、開口部l1209が開状態となり、開口部e1205、開口部h1208は閉状態のままである▲2▼。
【0017】
図17に、扉数及び編成両数の異なる電車がプラットホームに到着し、出発する場合のプラットホームドア開閉状態を示す。電車1310がプラットホームに到着し▲1▼、「開指令」を受信すると、開口部a1301〜開口部d1304、開口部f1306が開状態となり、開口部e1205、開口部g1207〜開口部l1309は閉状態のままである▲2▼。
【0018】
図18に、扉数が異なり、当該駅で電車が分割して出発する場合のプラットホームドアの開閉状態を示す。電車A1410、電車B1411、電車C1412がプラットホームに到着し▲1▼、乗客が乗降後、電車A1410のみ出発した後、「開指令」を受信すると、開口部a1401〜開口部d1404、開口部f1406が開状態となり、開口部e1405、開口部g1407〜開口部l1409は閉状態となる▲2▼。その後、プラットホームドアが閉状態となり▲3▼、電車B1411が出発後、「開指令」を受信すると、開口部a1401〜開口部c1403が開状態となり、開口部d1404〜開口部l1409は閉状態となる▲4▼。その後、開口部a1401〜開口部c1403を閉状態とし、電車C1412が出発する▲5▼。
【0019】
図19に、扉数が異なり、当該駅で電車が分割して出発し、その後、ホーム内を移動して出発する場合のプラットホームドアの開閉状態を示す。電車A1510、電車B1511、電車C1512がプラットホームに到着し▲1▼、乗客が乗降後、電車A1510、電車B1511が出発後、「開指令」を受信すると、開口部a1501〜開口部c1503が開状態となる▲2▼。電車C1512がプラットホームの中央に移動し、「開指令」を受信すると、開口部d1504〜開口部f1506が開状態となる▲3▼。その後、開口部d1504〜開口部f1506を閉状態とし、電車C1512が出発する▲4▼。
【0020】
図20に、扉数が異なり、当該駅で電車が併合して出発する場合のプラットホームドアの開閉状態を示す。電車A1610がプラットホームに到着し▲1▼、「開指令」を受信すると、開口部g1607、開口部I1609が開状態となる▲1▼。乗客乗降後、開口部g1607、開口部I1609を閉状態とし、電車B1611が電車A1610と併合した後、「開指令」を受信すると、開口部d1604、開口部f1606、開口部g1607、開口部I1609が開状態となる▲2▼。さらに、電車C1612が電車B1611、電車A1610と併合した後、「開指令」を受信すると、開口部e1605、開口部h1608以外の開口部a1601〜開口部d1604、開口部f1606、開口部g1607、開口部l1609が開状態となる▲3▼。その後、開口部a1601〜開口部l1609を閉状態とし、電車A1610、電車B1611、電車C1612が出発する▲4▼。
【0021】
図21に、当該駅の同一ホームに複数電車が到着し、出発する場合のプラットホームドアの開閉状態を示す。電車A1710がプラットホームに到着し、「開指令」を受信すると、開口部g1707、開口部I1709が開状態となる▲1▼。次に、電車C1711がプラットホームに到着し、「開指令」を受信すると、開口部a1701、開口部c1703、開口部g1707、開口部I1709が開状態となる▲2▼。電車A1710が出発するときは、開口部g1707、開口部I1709が閉状態とする▲3▼。電車A1710が出発した後は、開口部a1701、開口部c1703が開状態となる▲4▼。その後、開口部a1701、開口部c1703を閉状態とし、電車C1711が出発する▲5▼。
【0022】
以上のことから、本発明の実施形態では、電車のドアの有無を検知し、該当するプラットホームドアのみを開動作するので、異種の車両編成に対し、電車がプラットホームに停車しない部分のプラットホームドアは開動作しない。また、電車のドアが位置しないプラットホームドアは開動作しない。そのため、不用意にプラットホームドアが開き、乗客がプラットホームから軌道側へ転落することが防止できる。また、ダイヤ改正等により列車の編成が多数種類に変更されてもプラットホームドア列車情報等の変更作業が不要となる。
また、行先の異なる併結された電車が当該駅で分割・併合を行う場合でも、電車のドアの位置する部分のみ開閉するので、プラットホームドア側で対応可能となる。
また、電車の停車位置が1プラットホームドア分ずれても電車のドアの位置する部分のみ開閉するので、ホーム内に全編成の電車が停車していれば、プラットホームドア側で対応可能となる。
また、同一ホームに複数編成の電車がホームに停車していても、電車のドアの位置する部分のみ開閉するので、プラットホームドア側で対応可能となる。
【0023】
なお、以上説明した本発明の実施形態では、一組のプラットホームドア設備として2つの戸袋と2枚の扉からなるプラットホームドア設備について説明したが、本発明は、1つの戸袋と1枚の扉からなるプラットホームドア設備にも適用できることは云うまでもない。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電車のドアの有無を検知し、該当するプラットホームドアのみを開動作するので、異種の車両編成に対し、電車がプラットホームに停車しない部分のプラットホームドアは開動作せず、また、電車のドアが位置しないプラットホームドアは開動作せず、そのため、不用意にプラットホームドアが開き、乗客がプラットホームから軌道側へ転落することが防止できる。
また、ダイヤ改正等により列車の編成が多数種類に変更されても、プラットホームドア列車情報等の変更作業が不要となり、プラットホームドア側で容易に列車編成の変更に対応することができる。
また、行先の異なる併結された電車が当該駅で分割・併合を行う場合でも、電車のドアの位置する部分のみ開閉するので、プラットホームドア側で容易に対応可能となる。
また、電車の停車位置が1プラットホームドア分ずれても、電車のドアの位置する部分のみ開閉するので、ホーム内に全編成の電車が停車していれば、プラットホームドア側で容易に対応可能となる。
また、同一ホームに複数編成の電車がホームに停車していても、電車のドアの位置する部分のみ開閉するので、プラットホームドア側で容易に対応可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラットホームドア制御装置の一実施形態を示す説明図(ホーム側から軌道側をみた場合)
【図2】図1を上からみた場合の説明図
【図3】図1の検知手段aからみた電車ドアの状態を示す説明図
【図4】図1の検知手段bからみた電車ドアの状態を示す説明図
【図5】本発明のプラットホームドア制御装置の他の実施形態を示す説明図(ホーム側から軌道側をみた場合)
【図6】図5を上からみた場合の説明図
【図7】図5の検知手段aからみた電車ドアの状態を示す説明図
【図8】図5の検知手段bからみた電車ドアの状態を示す説明図
【図9】図5の電車ドアの検知を示す説明図(ホーム側から軌道側をみた場合)
【図10】図5の電車ドアの検知を示す説明図(上からみた場合)
【図11】図1の検知手段aからみた電車ドアの状態を示す説明図
【図12】図1の検知手段bからみた電車ドアの状態を示す説明図
【図13】本発明のプラットホームドアの開動作フローを示す説明図
【図14】本発明のプラットホームドアの閉動作フローを示す説明図
【図15】本発明のプラットホームドアの開閉状態を示す説明図
【図16】本発明のプラットホームドアの開閉状態を示す説明図
【図17】本発明のプラットホームドアの開閉状態を示す説明図
【図18】本発明のプラットホームドアの開閉状態を示す説明図
【図19】本発明のプラットホームドアの開閉状態を示す説明図
【図20】本発明のプラットホームドアの開閉状態を示す説明図
【図21】本発明のプラットホームドアの開閉状態を示す説明図
【符号の説明】
101,501…電車、102,502…電車ドア、a103,b106,a503,b506…戸袋、a104,b105,a504,b505…扉(プラットホームドア)、a107,b110,a507,b509…検知手段、a108,b109…目印、a111,a508…検知エリア、112,512…制御装置、205,605…ホーム端
Claims (4)
- 電車が発着するプラットホームの軌道側に設置されるプラットホームドアにおいて、
電車ドアに当該電車ドアを検知するための目印を付け、前記プラットホームドア毎に電車ドアを検知する検知手段と前記プラットホームドアを開閉する制御手段を設け、
前記検知手段には予め電車がプラットホームの所定の定点域に停車した時の電車ドアの閉状態の目印の位置を登録しておき、電車がプラットホームに到着し、停車したとき、前記制御手段が電車ドアの「開指令」を受信したタイミングで前記検知手段によって電車ドアの実状態(実データ)を検知し、前記制御手段によって前記目印の位置と前記実データを比較し、両者が一致したとき、電車ドア有と判定し、前記プラットホームドアを開動作することを特徴とするプラットホームドア制御装置。 - 電車が発着するプラットホームの軌道側に設置されるプラットホームドアにおいて、
前記プラットホームドア毎に電車ドアを検知する検知手段と前記プラットホームドアを開閉する制御手段を設け、
前記検知手段には予め電車がプラットホームの所定の定点域に停車した時の電車ドアの閉状態における幅方向の輪郭の距離を基準データとして登録しておき、電車がプラットホームに到着し、停車したとき、前記制御手段が電車ドアの「開指令」を受信したタイミングで前記検知手段によって電車ドアの幅方向の輪郭の実距離(実データ)を検知し、前記制御手段によって前記幅方向の輪郭の距離の基準データと前記実データを比較し、両者が一致したとき、電車ドア有と判定し、前記プラットホームドアを開動作することを特徴とするプラットホームドア制御装置。 - 請求項2において、前記幅方向の輪郭の距離を基準データに許容範囲を持たせ、前記実データが前記許容範囲内にある場合は電車ドア有と判定することを特徴とするプラットホームドア制御装置。
- 請求項1から請求項3のいずれかにおいて、2枚のプラットホームドアを一組として複数組のプラットホームドアからなり、前記2枚のプラットホームドア毎に設けたそれぞれの前記検知手段の電車ドアの検知に基づいて電車ドアの有無の判定を行い、電車ドア有と判定した場合に該当プラットホームドアのみを開動作することを特徴とするプラットホームドア制御装置。
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