JP2004290785A - 触媒担体 - Google Patents

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Toshiyuki Hayashi
季之 林
Katsufumi Inoue
勝文 井上
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Abstract

【課題】耐久性の向上を図り、且つ、ウォッシュコートによる目詰まりも防止できる触媒担体を提供する。
【解決手段】オフセット波板3と平板2とを交互に積層配置してこれらの仕切りによって多数の担体セル4がガス流れ方向Pに沿って連続的で、且つ、オフセット状態に配置された触媒担体であって、オフセット波板3は、ガス流れ方向Pの直交方向Sに沿って底辺部5、第1斜辺部6a、6b、天辺部7a〜7d及び第2斜辺部8a、8bが繰り返し形成され、且つ、この連続パターンがガス流れ方向Pに連続的に形成されていると共に、第1斜辺部6a及び第2斜辺部8bは、そのいずれか一方側のみがオフセットしない部分を間に挟んでガス流れ方向Pの所定間隔置きにオフセットされ、このオフセットによってガス流れ方向Pに沿って密度粗の担体セル4と密度密の担体セル4とが交互に繰り返し配置されている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の排気ガス中に含まれる有害成分を浄化する触媒コンバータに使用される触媒担体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、触媒担体としては、図10〜12に示すようなものが知られている(特許文献1参照。)。触媒担体50は、図11に示すような帯状の平板51の一端側と帯状のオフセット波板52(同じく図11に示す)の一端側とを重ね合わせた状態で巻き回して、図10に示すような円柱形状に形成されている。この触媒担体50は、平板51とオフセット波板52とによって略ハニカム構造を有し、図11及び図12に示すように多数の担体セル53がガス流れ方向P及びその直交方向Sに三次元的に形成されている。
【0003】
平板51は、図11に示すように、ガス流れ方向Pの直交方向Sに沿って波形状を有し、その波形状はオフセット波板52に対して相対的に小さな波高の略正弦波である。
【0004】
オフセット波板52は、図11及び図12に示すように、ガス流れ方向Pの直交方向Sに沿って底辺部54、第1斜辺部55a、55b、天辺部56a、56b及び第2斜辺部57a、57bがその順序で繰り返し形成されていると共に、第1斜辺部55a、55b及び第2斜辺部57a、57bの両方は、ガス流れ方向Pの所定間隔置きにガス流れ方向Pの直交方向Sに交互にオフセットされている。このオフセットによってガス流れ方向Pに隣接する第1斜辺部55aと第1斜辺部55bとの間、及び、隣接する第2斜辺部57aと第2斜辺部57bとの間には共に切込み開口部58、59が形成されている。また、第1斜辺部55a、55bと第2斜辺部57a、57bのオフセットによってガス流れ方向Pに沿って各担体セル53が一定間隔置きに交互にガス流れ方向Pの直交方向Sにオフセットされている。このように形成された触媒担体50に触媒を担持する処理が施され、排気ガスの流通経路に設置される。
【0005】
上記した構成において、排気ガスが触媒担体50中の各担体セル53内を通過し、この通過の際に排気ガス内の有害成分が触媒に接触して浄化される。ここで、ガス流れ方向Pに沿って連接される各担体セル53がガス流れ方向Pに対しその直交方向Sに交互にオフセットされているので、排気ガスが担体セル53からこれに隣接する下流の担体セル53に移動する際にガス流れが拡散され、排気ガス内の有害成分が触媒と接触する頻度が高められる。このようにして、担体セル53がガス流れ方向Pの直交方向Sにオフセットされていないものに較べて触媒浄化率の向上が図られている。
【0006】
また、同様な構成を有するオフセット波板を使用した触媒担体としては、例えば、特許文献2にも開示されている。
【0007】
さらに、他の従来の触媒担体60としては、図13に示すようなものがある(例えば、特許文献3参照。)。この触媒担体60のオフセット波板60aは、図13に示すように、ガス流れ方向Pの直交方向Sに沿って底辺部61、第1斜辺部62a、62b、天辺部63a、63b及び第2斜辺部64a、64bがこの順序で繰り返し形成されていると共に、第1斜辺部62a、62b及び第2斜辺部64a、64bの両方は、ガス流れ方向Pの所定間隔置きに交互にガス流れ方向Pの直交方向Sで、且つ、共に軸Lを中心に左右対称にオフセットされている。このオフセットによってガス流れ方向Pに隣接する第1斜辺部62aと第1斜辺部62bとの間、及び、隣接する第2斜辺部64aと第2斜辺部64bとの間には切込み開口部65、66が共に形成されている。また、このオフセットによってガス流れ方向Pに沿って連続される担体セル67は、比較的低セル密度(密度粗)と比較的高セル密度(密度密)とが交互に繰り返し配置されている。
【0008】
また、第1斜辺部62a、62b、天辺部63a、63b及び第2斜辺部64a、64bは、その軸(中心線)Lを境として左右部分がガス流れ方向Pに1/2ピッチだけオフセットされている。このオフセットによって、各担体セル67は、斜めに傾斜されたスペースに形成されている。
【0009】
【特許文献1】
特開平6−63418号公報、第1頁、図1
【0010】
【特許文献2】
特開平6−198197号公報、第1頁、図3
【0011】
【特許文献3】
特開2001−96170号公報、第1頁、図1
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図11に示した従来の触媒担体50では、ガス流れ方向Pに隣接する担体セル53を形成するオフセット波板52の連結箇所は、天辺部56a、56bのみによって連結されている。そして、図11及び図12に示すように、天辺部56a、56bの連結幅W1は、第1斜辺部55a、55b及び第2斜辺部57a、57bのオフセット量に依存することから切込み開口部58、59の幅D1に反比例する。つまり、第1斜辺部55a、55b及び第2斜辺部57a、57bのオフセット量を大きくすると、切込み開口部の幅D1が大きくなるが、天辺部56a、56bの連結幅W1が小さくなって構造体としての強度が低下し、耐久性に問題がある。一方、第1斜辺部55a、55b及び第2斜辺部57a、57bのオフセット量を小さくすると、天辺部56a、56bの連結幅W1が広くなるが、切込み開口部58、59の幅D1が小さくなって触媒コーティングの際、切込み開口部58、59に目詰まりが発生するという問題がある。
【0013】
また、図13に示した従来の触媒担体60は、第1斜辺部62a、62b、天辺部63a、63b及び第2斜辺部64a、64bがその中心線Lを境として左右部分でガス流れ方向Pに1/2ピッチだけオフセットされているため、図11に示した触媒担体50に比べ構造体としての強度は高い。つまり、図13に示すように、ガス流れ方向Pに隣接する担体セル67を形成するオフセット波板60aの箇所は、図11に示した触媒担体50と同様にガス流れ方向Pに隣接する天辺部63a、63bに加え中心線L上においても天辺部63a、63bによって連結されているため、強度的な向上が図られている。しかしながら、比較的低密度な担体セル67に対し、触媒コーティング時に目詰まりを発生させないように十分なオフセット量を確保すると、比較的高密度な担体セル67において触媒コーティング時に目詰まりが発生するという問題が生じ、また、これを避けるために比較的高密度な担体セル67およびオフセット量を大きくすると、比較的低密度な担体セル67は大きくなりすぎ、十分な触媒性能を得ることができない。
【0014】
そこで、本発明の目的は、耐久性の向上を図ると共に、触媒のウォッシュコートによる目詰まりも防止できる高性能な触媒担体を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、オフセット波板と平板とを交互に積層配置してこれらの仕切りによって多数の担体セルがガス流れ方向Pに沿って連続的で、且つ、オフセット状態に配置された触媒担体であって、前記オフセット波板は、ガス流れ方向Pの直交方向Sに沿って底辺部、第1斜辺部、天辺部及び第2斜辺部がこの順序で繰り返し形成され、且つ、この連続パターンがガス流れ方向Pに連続的に形成されていると共に、前記第1斜辺部及び前記第2斜辺部は、オフセットしない部分を間に挟んでガス流れ方向Pの所定間隔置きに、そのいずれか一方のみがガス流れ方向Pの直交方向Sにオフセットされており、このオフセットによってガス流れ方向Pに沿って比較的低セル密度の前記担体セルと比較的高セル密度の前記担体セルとが交互に繰り返し配置されていることを特徴とする。
【0016】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の触媒担体であって、比較的高セル密度の前記担体セルの前記天辺部の幅寸法W1は、比較的低セル密度の前記担体セルの前記天辺部の幅寸法W2に対して、0.2≦(W1/W2)<1の比率の範囲内に設定したことを特徴とする。
【0017】
請求項3の発明は、請求項2記載の触媒担体であって、W1:W2=1:2程度に設定したことを特徴とする。
【0018】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3記載のいずれか一項に記載された触媒担体であって、前記第1斜辺部と前記第2斜辺部は、互いに1つ置きに交互にオフセットされていることを特徴とする。
【0019】
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載された触媒担体であって、前記第1斜辺部と前記第2斜辺部は、いずれか一方を連続してオフセット位置に配置し、次に他方を連続してオフセット位置に配置し、このパターンの繰り返しにより互いに2つ以上置きに交互にオフセットされていることを特徴とする。
【0020】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ガス流れ方向Pに隣接する比較的低セル密度の担体セルと比較的高セル密度の担体セルとを形成するオフセット波板の連結箇所は、その双方の天辺部の箇所で比較的高セル密度の天辺部の幅で連結すると共に、第1斜辺部と第2斜辺部のいずれか一方の部分が連続して連結するため、構造的に強く耐久性に優れている。また、第1斜辺部や第2斜辺部のオフセット量を大きくしても天辺部間の連結幅が同じであるため、強度をほとんど低下させることなく切込み開口部の幅を所定以上の幅にできる。このため、請求項1記載の発明によれば、耐久性の向上と触媒のウォッシュコートによる目詰まり防止とを共に実現できる。
【0021】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様に、耐久性の向上と目詰まり防止とを共に実現できる。
【0022】
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、切込み開口部が広く設定されるため、セル密度が500cpsiである高セル密度の場合にも、ウォッシュコートのコーティング時に切込み開口部が目詰まりすることがない。
【0023】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜請求項3の発明の効果に加え、排気ガスを効率的に拡散できる。
【0024】
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜請求項3の発明の効果に加え、第1斜辺部及び第2斜辺部のいずれか一方が少なくとも4つの担体セルの部分に亘って連続的に配置されるため、耐久性の更なる向上を図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る触媒担体の詳細を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
【0026】
(第1の実施の形態)
図1〜図6は、本発明に係る触媒担体の第1の実施の形態を示している。なお、図1は触媒担体の斜視図、図2は触媒担体の内部構造であり、図1のA部を展開した拡大展開斜視図、図3はオフセット波板の一部を示す斜視図、図4はオフセット波板の正面図、図5は図3のB1、B2、B3、B4断面を上から順にガス流れ方向Pの直交方向Sに揃えて並べた断面図、図6はオフセット波板の平面図である。
【0027】
図1に示すように、触媒担体1Aは、帯状の平板2及び帯状のオフセット波板3の一端側を重ね合わせた状態で巻き回して円柱形状に形成されている。図2に示すように、平板2とオフセット波板3とは交互に積層された状態で配置され、隣接する平板2とオフセット波板3との仕切りによって多数の担体セル4がガス流れ方向P及びその直交方向Sに三次元的に形成されている。隣接する平板2とオフセット波板3との間の接触部分は、拡散接合などによって接合されている。
【0028】
オフセット波板3は、図3及び図4に詳しく示すように、ガス流れ方向Pの直交方向Sに沿って底辺部5、第1斜辺部6a、6b、天辺部7a、7b、7c、7d及び第2斜辺部8a、8bがこの順序で繰り返し形成されている。この底辺部5、斜辺部6a、6b、天辺部7a、7b、7c、7d及び斜辺部8a、8bの連続パターンは、ガス流れ方向Pに沿って連続的に形成されていると共に、第1斜辺部6a及び第2斜辺部8bは、ガス流れ方向Pに沿ってオフセットしない部分を間に挟んでその一方側がガス流れ方向Pの直交方向Sに交互にオフセットされている。
【0029】
さらに、図5を用いてその詳細を説明する。下記する第1パターン〜第4パターンの担体セル4にはそれぞれ4a、4b、4c、4dの符号を図5に限り付して明確化する。図5に示すように、第1斜辺部6a、天辺部7a、第2斜辺部8aによって形成される第1パターンの担体セル4aと、第1斜辺部6b、天辺部7b、第2斜辺部8aによって形成される第2パターンの担体セル4bと、第1斜辺部6b、天辺部7c、第2斜辺部8bによって形成される第3パターンの担体セル4cと、第1斜辺部6b、天辺部7d、第2斜辺部8aによって形成される第4パターンの担体セル4dとがガス流れ方向Pに沿ってこの順序で繰り返し形成されている。
【0030】
オフセット波板3には、第1パターンの担体セル4aを形成する箇所と第2パターンの担体セル4bを形成する箇所との間、及び、第4パターンの担体セル4dを形成する箇所と第1パターンの担体セル4aを形成する箇所との間に、第1斜辺部6a、6bのオフセットdによって切込み開口部9が形成されている。一方、第2斜辺部8a側は連続しているため、切込み開口部は形成されない。さらに、オフセット波板3には、第2パターンの担体セル4bを形成する箇所と第3パターンの担体セル4cを形成する箇所との間、及び、第3パターンの担体セル4cを形成する箇所と第4パターンの担体セル4dを形成する箇所との間に、第2斜辺部8a、8bのオフセットdによって切込み開口部10が形成されているが、上記同様にして、第1斜辺部6b側は連続しているため、切込み開口部は形成されない。
【0031】
そして、ガス流れ方向Pに隣接する各パターンの担体セル4a、4b、4c、4dは互いにオフセット状態に形成され、このオフセットによってガス流れ方向Pに沿って密度粗の担体セル4a、4c(第1パターンと第3パターン)と密度密の担体セル4b、4d(第2パターンと第4パターン)とが交互に繰り返し配置されている。また、ガス流れ方向Pの直交方向Sに隣接される担体セル4列同士は、互いに粗密の配列が逆に配置されている。
【0032】
また、天辺部7a、7b、7c、7dの各幅寸法は、第1斜辺部6a、6bと第2斜辺部8a、8bの各オフセット量dに依存し、密度密の担体セル4b、4dの天辺部7b、7dの幅寸法W1は、密度粗の担体セル4a、4cの天辺部7a、7cの幅寸法W2に対して、0.2≦(W1/W2)<1の比率の範囲内に設定されている。この実施の形態では、W1:W2=1:2程度に設定されている。
【0033】
このように形成された触媒担体1Aの各担体セル4の内壁面に触媒を担持する処理が施される。
【0034】
上記構成において、排気ガスが触媒担体1A中の各担体セル4(図5の4a〜4d)内を通過し、この通過の際に排気ガス内の有害成分が触媒に接触して浄化される。ここで、オフセット波板3のオフセット配列及び担体セル4(図5の4a〜4d)の粗密配列によって、排気ガスが担体セル4(図5の4a〜4d)からこれに隣接する下流の担体セル4(図5の4a〜4d)に移動する際にガス流れが有効に拡散される。これによって、排気ガス内の有害成分が触媒と接触する頻度が高められ、良好な排気ガス浄化が行われる。
【0035】
そして、上記触媒担体1Aでは、ガス流れ方向Pに隣接する密度粗の担体セル4a、4cと密度密の担体セル4b、4dとを形成するオフセット波板3の連結箇所は、その双方の天辺部7a、7b、7c、7dの箇所で密度密の天辺部7b、7dの幅W1で連結すると共に、第1斜辺部6bと第2斜辺部8aのいずれか一方の部分が連続して連結するため、構造的に強く耐久性に優れている。また、第1斜辺部6a、6bや第2斜辺部8a、8bのオフセット量dを大きくしても天辺部7a、7b、7c、7d間の連結幅が同じであるため、強度をほとんど低下させることなく切込み開口部9、10の幅を所定以上の幅にできる。以上より、耐久性の向上とウォッシュコートによる目詰まり防止とを共に実現できる。
【0036】
上記第1の実施の形態では、密度密の担体セル4b、4dの天辺部7b、7dの幅寸法W1と密度粗の担体セル4a、4cの天辺部7a、7cの幅W2との比率を、W1:W2=1:2程度に設定したので、切込み開口部9、10が広く設定される。従って、セル密度が500cpsiである高密度セルの場合にも、ウォッシュコートのコーティング時に切込み開口部9、10が目詰まりすることを防止できる。
【0037】
上記第1の実施の形態では、第1斜辺部6aと第2斜辺部8bは、互いに1つ置きに交互にオフセットされているので、排気ガスを効率的に拡散できる。
【0038】
(第2の実施の形態)
図7〜図9は本発明の第2の実施の形態を示し、図7はオフセット波板の平面図、図8は図7のC1、C2、C3、C4断面を上から順にガス流れ方向Pの直交方向Sに揃えて並べた断面図、図9は図7のD1、D2、D3、D4断面を上から順にガス流れ方向Pの直交方向Sに揃えて並べた断面図である。
【0039】
図7〜図9に示すように、この第2の実施の形態のオフセット波板11では、上述した第1の実施の形態と同様に、第1斜辺部6a及び第2斜辺部8bが、ガス流れ方向Pに沿ってオフセットしない部分を間に挟んでその一方側が2つ置きにガス流れ方向Pの直交方向Sに交互にオフセットされている。つまり、第1斜辺部6aと第2斜辺部8bのいずれか一方が2つ連続してオフセット位置に配置され、次に他方が2つ連続してオフセット位置に配置され、このパターンの繰り返しにより互いに2つ置きに交互にオフセットされている。
【0040】
さらに、図8及び図9を用いてその詳細を説明する。下記する第1パターン〜第8パターンの担体セル4にはそれぞれ4a、4b、4c、4d、4e、4f、4g、4hの符号を付して明確化する。図8及び図9に示すように、第1斜辺部6a、天辺部7a、第2斜辺部8aによって形成される第1パターンの担体セル4aと、第1斜辺部6b、天辺部7b、第2斜辺部8aによって形成される第2パターンの担体セル4bと、第1斜辺部6a、天辺部7c、第2斜辺部8aによって形成される第3パターンの担体セル4cと、第1斜辺部6b、天辺部7d、第2斜辺部8aによって形成される第4パターンの担体セル4dと、第1斜辺部6b、天辺部7e、第2斜辺部8bによって形成される第5パターンの担体セル4eと、第1斜辺部6b、天辺部7f、第2斜辺部8aによって形成される第6パターンの担体セル4fと、第1斜辺部6b、天辺部7g、第2斜辺部8bによって形成される第7パターンの担体セル4gと、第1斜辺部6b、天辺部7h、第2斜辺部8aによって形成される第8パターンの担体セル4hとがガス流れ方向Pに沿ってこの順序で繰り返し形成されている。
【0041】
オフセット波板11には、第1パターンの担体セル4aを形成する箇所と第2パターンの担体セル4bを形成する箇所との間、及び、第2パターンの担体セル4bを形成する箇所と第3パターンの担体セル4cを形成する箇所との間、第3パターンの担体セル4cを形成する箇所と第4パターンの担体セル4dを形成する箇所との間、及び、第8パターンの担体セル4hを形成する箇所と第1パターンの担体セル4aを形成する箇所との間に、第1斜辺部6a、6bのオフセットによって切込み開口部(図示せず)が形成されている。一方、第2斜辺部8a側は連続しているため、切込み開口部は形成されない。さらに、第4パターンの担体セル4dを形成する箇所と第5パターンの担体セル4eを形成する箇所との間、第5パターンの担体セル4eを形成する箇所と第6パターンの担体セル4fを形成する箇所との間、及び、第6パターンの担体セル4fを形成する箇所と第7パターンの担体セル4gを形成する箇所との間、及び、第7パターンの担体セル4gを形成する箇所と第8パターンの担体セル4hを形成する箇所との間に、第2斜辺部8a、8bのオフセットによって切込み開口部(図示せず)が形成されているが、上記同様にして、第1斜辺部6b側は連続しているため、切込み開口部は形成されない。
【0042】
他の構成は、上述した第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
【0043】
そして、この第2の実施の形態の場合でも、ガス流れ方向Pに隣接する密度粗の担体セル4a、4c、4e、4gと密度密の担体セル4b、4d、4f、4hとを形成するオフセット波板11の連結箇所は、その隣接する天辺部7a〜7hの箇所で高密度の天辺部7b、7d、7f、7hの幅W1で連結すると共に、第1斜辺部6bと第2斜辺部8aのいずれか一方の部分が連続して連結するため、構造的に強く耐久性に優れている。また、第1斜辺部6a、6bや第2斜辺部8a、8bのオフセット量を大きくしても天辺部7a〜7h間の連結幅が同じであるため、強度をほとんど低下させることなく切込み開口部(図示せず)の幅を所定以上の幅にできる。以上より、耐久性の向上とウォッシュコートによる目詰まり防止とを共に実現できる。
【0044】
なお、上記した第2の実施の形態では、第1斜辺部6aと第2斜辺部8bが、互いに2つ置きに交互にオフセットされているので、第1斜辺部6b及び第2斜辺部8aのいずれか一方が4つの担体セル(4a〜4hの内の連続した4つ)の部分に亘って連続的に配置される。従って、耐久性の更なる向上を図ることができる。尚、第1斜辺部6aと第2斜辺部8bは、互いに3つ置き以上に交互にオフセット配置しても良い。
【0045】
また、上記した第1及び第2の実施の形態では、平板2はフラットなものを適用したが、微小な波形状を有するものであっても良い。本発明では、平板2には若干の波形状を有するものも含む。
【0046】
さらに、上記した第1及び第2実施の形態では、平板2及びオフセット波板3、11の一端側を重ね合わせた状態で巻き回して円筒形状に形成されているが、平板2及びオフセット波板3、11の一端側を重ね合わせた状態でS字状に交互に折曲することによって形成することもでき、種々の作製手順を採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す触媒担体の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す触媒担体の内部構造であり、図1のA部を展開した拡大展開斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示すオフセット波板の一部斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を示すオフセット波板の正面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態を示し、図3のB1、B2、B3、B4断面を上から順にガス流れ方向の直交方向に揃えて並べた断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態を示すオフセット波板の平面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示すオフセット波板の平面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示し、図7のC1、C2、C3、C4断面を上から順にガス流れ方向の直交方向に揃えて並べた断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示し、図7のD1、D2、D3、D4断面を上から順にガス流れ方向の直交方向に揃えて並べた断面図である。
【図10】従来の触媒担体の斜視図である。
【図11】従来の触媒担体の内部構造の斜視図である。
【図12】従来のオフセット波板の正面図である。
【図13】従来のオフセット波板の斜視図である。
【符号の説明】
1A 触媒担体
2 平板
3、11 オフセット波板
4、4a〜4h 担体セル
6a、6b 第1斜辺部
7a〜7h 天辺部
8a、8b 第2斜辺部
P ガス流れ方向
S ガス流れ方向の直交方向

Claims (5)

  1. オフセット波板(3)、(11)と平板(2)とを交互に積層配置してこれらの仕切りによって多数の担体セル(4)がガス流れ方向(P)に沿って連続的で、且つ、オフセット状態に配置された触媒担体(1A)であって、
    前記オフセット波板(3)、(11)は、ガス流れ方向(P)の直交方向(S)に沿って底辺部(5)、第1斜辺部(6a)、(6b)、天辺部(7a)〜(7d)及び第2斜辺部(8a)、(8b)がこの順序で繰り返し形成され、且つ、この連続パターンがガス流れ方向(P)に連続的に形成されていると共に、前記第1斜辺部(6a)及び前記第2斜辺部(8b)は、オフセットしない部分を間に挟んでガス流れ方向(P)の所定間隔置きに、そのいずれか一方のみがガス流れ方向(P)の直交方向にオフセットされており、このオフセットによってガス流れ方向(P)に沿って比較的低セル密度の前記担体セル(4)と比較的高セル密度の前記担体セル(4)とが交互に繰り返し配置されていることを特徴とする触媒担体(1A)。
  2. 請求項1記載の触媒担体(1A)であって、
    比較的高セル密度の前記担体セル(4)の前記天辺部(7b)、(7d)の幅寸法W1は、比較的低セル密度の前記担体セル(4)の前記天辺部(7a)、(7c)の幅寸法W2に対して、0.2≦(W1/W2)<1の比率の範囲内に設定したことを特徴とする触媒担体(1A)。
  3. 請求項2記載の触媒担体(1A)であって、
    W1:W2=1:2程度に設定したことを特徴とする触媒担体(1A)。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載された触媒担体(1A)であって、
    前記第1斜辺部(6a)と前記第2斜辺部(8b)は、互いに1つ置きに交互にオフセットされていることを特徴とする触媒担体(1A)。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載された触媒担体(1A)であって、
    前記第1斜辺部(6a)と前記第2斜辺部(8b)は、いずれか一方を連続してオフセット位置に配置され、他方を連続してオフセット位置に配置し、このパターンの繰り返しにより互いに複数毎に交互にオフセットされていることを特徴とする触媒担体(1A)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010207753A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Nano Cube Japan Co Ltd 反応装置およびシート状部材

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