JP2004273929A - 電子デバイスの製造方法及び化学的機械研磨装置 - Google Patents

電子デバイスの製造方法及び化学的機械研磨装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ダマシン法により配線を形成する際に、CMP工程における導電膜の腐食を防止できるようにする。
【解決手段】基板11表面に成膜した導電膜を研磨パッド13により研磨するときに、電源19の陽極20又は陰極21を用いて導電膜に負電位を印加する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子デバイスの製造方法及び化学的機械研磨装置、特に腐食を防止しながらダマシン法を用いて配線を形成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子デバイスを高性能化、又はその記憶容量を増大させるために、配線の高密度化、微細化及び多層化が行なわれている。これに伴い従来から用いられてきたアルミニウム(Al)に代わって、エレクトロマイグレーション耐性が優れおり且つ抵抗が低い銅(Cu)が、非常に有用な配線材料として着目されていると共に実用化されている。
【0003】
現在、Cuを用いて配線を形成する場合、Cu膜をエッチングすることが困難であるため、一般にダマシン法が用いられる。ダマシン法においては、まず、層間絶縁膜にあらかじめ配線形状の溝(以下、配線溝と称する)及び上層配線と下層配線との間を接続するための孔(以下、接続孔と称する)を形成する。次に、配線溝及び接続孔を含む基板全面に、窒化タンタル(TaN)等よりなるバリア膜(Cu拡散防止膜として機能する)を配線溝及び接続孔が途中まで埋まるように形成する。次に、配線溝及び接続孔を含む基板全面にCu等よりなる配線用導電膜を配線溝及び接続孔が完全に埋まるように形成する。次に、バリア膜及び配線用導電膜のそれぞれにおける配線溝の外側部分及び接続孔の外側部分を化学的機械研磨法(CMP法)を用いて除去する。
【0004】
図9(a)〜(d)は、従来の電子デバイスの製造方法、具体的にはダマシン法を用いたCu配線の形成方法の各工程を示す電子デバイスの断面図である。
【0005】
まず、図9(a)に示すように、基板500上の第1の絶縁膜501に下層配線502を埋め込む。下層配線502は第1のバリア膜502a及び第1の配線用導電膜502bよりなる。その後、下層配線502上を含む第1の絶縁膜501の上に、Cu拡散防止膜503及び第2の絶縁膜504を順次形成する。その後、第2の絶縁膜504及びCu拡散防止膜503に、下層配線502に達する接続孔505をフォトリソグラフィ法及びエッチングにより形成する。その後、第2の絶縁膜504に、配線溝506を接続孔505と接続するようにフォトリソグラフィ法及びエッチングにより形成する。
【0006】
次に、図9(b)に示すように、基板500の上に全面に亘って、TaNよりなる第2のバリア膜507を、接続孔505及び配線溝506のそれぞれが途中まで埋まるように、スパッタ法により形成する。その後、基板500の上に全面に亘って、Cuよりなる第2の配線用導電膜508を、接続孔505及び配線溝506のそれぞれが完全に埋まるように、メッキ法により形成する。
【0007】
次に、図9(c)に示すように、接続孔505の外側及び配線溝506の外側の第2の配線用導電膜508を、CMP法を用いて除去する。
【0008】
次に、図9(d)に示すように、接続孔505の外側及び配線溝506の外側の第2のバリア膜507を、CMP法を用いて除去することによって、上層配線509を形成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前述の方法によってCu配線を形成する際にCuが腐食に弱い特性を示すため、CMP工程の途中で配線用のCu膜が腐食して断線等が発生するという問題がある。このCu膜の腐食を防止するために、例えばベンゾトリアゾール、ベンゾイミダゾール又はインディアゾール等の防食剤が従来より用いられている。
【0010】
しかしながら、これらの防食剤によっては必ずしも十分な腐食防止効果が得られないため、従来のCMP技術を用いたCu配線の形成方法によって前述の問題を解決することはできない。また、特に、配線が微細化するに従って、前述の問題が顕著になり、その結果、デバイス製造における大幅な歩留の低下、又はデバイスの信頼性の劣化が引き起こされていることが判明した。
【0011】
前記に鑑み、本発明は、ダマシン法により配線を形成する際に、CMP工程における導電膜の腐食を防止できるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
ところで、CMP工程における導電膜、具体的にはCu膜の腐食は、例えば次式(1)に示す酸化反応によりCuがイオン化し、イオン化したCuが研磨スラリー中に溶出することによって起こる。
【0013】
Cu → Cu2++2e ・・・式(1)
このとき、導電膜は陽極となっているため、導電膜の電位を相対的に負にすれば、導電膜を構成する原子のイオン化を阻止できる。該イオン化を阻止することができれば、導電膜の酸化反応が抑制され、その結果、導電膜の腐食の防止につながることになる。
【0014】
本発明は、以上の知見に基づきなされたものであって、具体的には、本発明に係る電子デバイスの製造方法は、基板上の絶縁膜に凹部を形成する第1の工程と、絶縁膜の上に凹部が埋まるように導電膜を形成する第2の工程と、凹部の外側の導電膜を化学的機械研磨法により除去する第3の工程とを備え、第3の工程は、電極を用いて導電膜に負電位を印加する工程を含むことを特徴とする電子デバイスの製造方法である。
【0015】
本発明の電子デバイスの製造方法によると、絶縁膜に形成された凹部の外側の導電膜をCMP法により除去する第3の工程において、導電膜に負電位を印加するため、導電膜を構成する原子のイオン化を阻止することができる。その結果、導電膜の酸化反応を抑制することができるので、導電膜の腐食を防止することができる。したがって、配線の腐食及び断線の可能性の極めて少ない信頼性の高い電子デバイスを製造することができる。
【0016】
また、導電膜が例えばCuのような酸化反応が進みやすい金属からなる場合、酸化反応がより抑制できるため、上記の効果が得られる。
【0017】
本発明の電子デバイスの製造方法において、導電膜は、下層のバリア膜と上層の配線用導電膜とから構成されており、第3の工程は、凹部の外側のバリア膜を化学的機械研磨法により除去するときにバリア膜に負電位を印加する工程を含むことが好ましい。言い換えると、導電膜を除去するCMP工程を、配線用導電膜を除去するCMP工程とバリア膜を除去するCMP工程とに区別すると共に、バリア膜を除去するCMP工程においてのみバリア膜に負電位を印加することが好ましい。このようにすると、配線用導電膜を除去するCMP工程においてはバリア膜に負電位を印加しないため、研磨速度を確保することができる。なぜならば、導電膜に負電位を印加すると、導電膜がCMP工程で除去される速度が低下するが、負電位の印加をバリア膜を除去するCMP工程のみに限定することにより、研磨速度低下の弊害を防止しながら導電膜の腐食を防止できるからである。
【0018】
本発明の電子デバイスの製造方法において、第3の工程は、陰極を用いて基板に負電位を印加する工程を含むことが好ましい。
【0019】
このようにすると、絶縁膜に形成された凹部の外側の導電膜を除去するCMP工程において、陰極を用いて基板に負電位を印加するので、基板上の導電膜に負電位を印加することができる。このため、本発明の電子デバイスの製造方法により得られる効果が得られる。
【0020】
本発明の電子デバイスの製造方法において、第3の工程は、陽極を用いて、導電膜を研磨する研磨パッド又は研磨スラリーに正電位を印加する工程を含むことが好ましい。
【0021】
このようにすると、絶縁膜に形成された凹部の外側の導電膜を除去するCMP工程において、陽極を用いて研磨パッド又は研磨スラリーに正電位を印加するので、研磨パッド又は研磨スラリーに対して相対的に負の電位を基板上の導電膜に印加することができる。このため、本発明の電子デバイスの製造方法により得られる効果が得られる。
【0022】
本発明の電子デバイスの製造方法において、第3の工程は、導電膜が研磨により不連続になった時点で、導電膜に対する負電位の印加を開始する工程を含むことが好ましい。
【0023】
このようにすると、絶縁膜に形成された凹部の外側の導電膜を除去するCMP工程において、導電膜が研磨により不連続になった時点で、導電膜に対する負電位の印加を開始するので、本発明の電子デバイスの製造方法により得られる効果が得られる。これは、以下に説明する理由によるものと考えられる。
【0024】
CMP工程において、基板表面の導電膜は研磨パッドと接触しながら研磨される。この際、摩擦によって電荷が発生する。導電膜が基板表面の全面を覆っている場合には、面内の電気抵抗が非常に小さいため、発生した電荷は基板面内全体に広がっている。しかし、導電膜が研磨により不連続になると、発生した電荷が一部に局在する結果、導電膜内で特定方向に電位勾配が発生する。その結果、電位勾配に沿って電流が流れるので、式(1)で表されるような酸化反応(つまり腐食)が導電膜において局部的に発生する。この導電膜の腐食の弊害は微細な配線になるほど大きい。それに対して、導電膜が研磨により不連続になった時点で導電膜に対する負電位の印加を開始すれば、導電膜が局部的に腐食する時期に限り導電膜の酸化反応を抑制することができる。このため、導電膜の腐食を防止することができる。また、導電膜が不連続になっていない時期には導電膜に負電位を印加しないため、研磨速度低下の弊害を防止することができる。
【0025】
本発明の電子デバイスの製造方法において、第3の工程は、凹部の外側の前記導電膜が研磨により除去された時点で、導電膜に対する負電位の印加を停止する工程を含むことが好ましい。
【0026】
このようにすると、絶縁膜に形成された凹部の外側の導電膜が研磨により除去された後は、導電膜に負電位が印加されないので、CMP工程後の洗浄工程を容易に行なうことができる。その理由は以下による。
【0027】
絶縁膜に形成された凹部の外側の導電膜が除去された状態では基板面内に不均一な電荷が発生しないため、局所的な電流は発生しない。このため、導電膜の腐食も生じない。この状態で更に導電膜に負電位を印加するとなれば、基板表面に正に帯電した粒子が付着しやすくなる。よって、CMP工程後の基板の洗浄が困難になる。それに対して、絶縁膜に形成された凹部の外側の導電膜が研磨により除去された時点で、導電膜に対する負電位の印加を停止すれば、正に帯電した粒子が基板表面に付着しにくくなる。したがって、CMP工程後の基板の洗浄工程を容易に行なうことができる。
【0028】
本発明の化学的機械研磨装置は、基板を保持する基板保持部と、基板上に成膜した導電膜を研磨する研磨パッドと、研磨パッドを保持すると共に研磨パッドを回転させる回転部と、研磨スラリーを基板と研磨パッドとの間に供給する研磨スラリー供給部と、導電膜に負電位を印加するための電極を有する電源とを備えていることを特徴とする化学的機械研磨装置である。
【0029】
本発明の化学的機械研磨装置によると、導電膜を除去するCMP工程中に、電源の電極を用いて導電膜に負電位を印加することができるため、導電膜を構成する原子のイオン化を阻止することができる。その結果、導電膜の酸化反応を抑制することができるので、導電膜の腐食を防止することができる。したがって、配線の腐食及び断線の可能性の極めて少ない信頼性の高い電子デバイスを製造することができる。
【0030】
また、本発明の化学的機械研磨装置によると、電極を用いて印加する電位の大きさ及び電位を印加するタイミングを制御することによって、導電膜の腐食を防止しながら研磨速度低下つまり処理能力の低下を阻止することができる。
【0031】
本発明の化学的機械研磨装置において、導電膜の研磨状態を検出するセンサーをさらに備え、センサーによって検出された研磨状態に基づいて、電源による導電膜に対する負電位の印加が制御されることが好ましい。
【0032】
このようにすると、本発明の化学的機械研磨装置により得られる効果が得られる。また、導電膜の研磨中に、センサーにより導電膜の研磨状態が検出され、その検出された研磨状態に基づいて導電膜に対する負電位の印加が制御される。このため、導電膜の研磨状態に応じて導電膜に負電位を印加することができる。すなわち、導電膜の研磨状態が異なれば、導電膜に負電位を印加する時期が異なるという点に着目している。導電膜の研磨状態が異なる場合は、異なる時期に導電膜に負電位を印加することが適当である。したがって、導電膜の研磨状態が異なる場合の当該導電膜に適切な負電位を印加することができるので、導電膜の腐食の防止を確保すると共に、導電膜の研磨状態の違いに関わらず研磨速度を最大限引き出すことができる。
【0033】
例えば、研磨する導電膜が下層のバリア膜と上層の配線用導電膜から形成されている場合で、研磨により基板表面が配線用導電膜からバリア膜に変化した時点からバリア膜に負電位を印加したいときを考える。本発明の化学的機械研磨装置によると、センサーによって導電膜の研磨状態を検出することができるので、その検出された研磨状態に基づいて導電膜に対する負電位の印加を制御できる。その結果、研磨により基板表面が配線用導電膜からバリア膜に変化する時点が異なる基板であっても、センサーにより該時点を個々に検出することができる。したがって、研磨により基板表面が配線用導電膜からバリア膜に変化する時点からバリア膜に負電位を印加することができるため、該時点が異なる基板の個々のCMP工程における研磨速度を最大限引き出すことができる。
【0034】
また、導電膜の研磨状態をセンサーにより検出して、その検出した信号をもとに研磨の終了を確認してもよい。このようにすると、導電膜の研磨の終了を確認した後即座に導電膜に対する負電位の印加を停止することができる。このため、CMP工程から洗浄工程に移るまでの時間を節約することができる。
【0035】
本発明の化学的機械研磨装置において、センサーは、導電膜が研磨によって不連続になる時点を検出し、該検出された時点から電源による導電膜に対する負電位の印加が開始されることが好ましい。
【0036】
このようにすると、本発明の化学的機械研磨装置により得られる効果が得られる。さらに、前述の通り導電膜が不連続になると導電膜が局部的に腐食するため、導電膜が研磨によって不連続になる時点をセンサーにより検出すれば、導電膜が局部的に腐食する時期を特定することができる。さらに、センサーにより特定された該時点から電源による導電膜に対する負電位の印加を開始すれば、導電膜が局部的に腐食する時期に限り導電膜の酸化反応を抑制することができる。このため、導電膜が局部的に腐食する時期の当該腐食を防止することができる。したがって、導電膜の腐食を効果的に防止することができる。また、導電膜が不連続になっていない時期には電源によって導電膜に負電位が印加されないため、上記のように導電膜の腐食を防止できると共に、研磨速度低下の弊害をも防止することができる。
【0037】
本発明の化学的機械研磨装置において、電極は、基板に負電位を印加する陰極であることが好ましい。
【0038】
このようにすると、CMP工程中において、陰極を用いて基板に負電位を印加するので、基板上の導電膜に負電位を印加することができる。このため、本発明の化学的機械研磨装置により得られる効果が得られる。
【0039】
本発明の化学的機械研磨装置において、電極は、研磨パッド又は研磨スラリーに正電位を印加する陽極であることが好ましい。
【0040】
このようにすると、CMP工程中において、陽極を用いて研磨パッド又は研磨スラリーに正電位を印加するので、研磨パッド又は研磨スラリーに対して相対的に負の電位を基板上の導電膜に印加することができる。このため、本発明の化学的機械研磨装置により得られる効果が得られる。
【0041】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る電子デバイスの製造方法及び化学的機械研磨装置について図面を参照しながら説明する。
【0042】
図1は、第1の実施形態に係る化学的機械研磨装置、具体的には、第1の実施形態に係る電子デバイスの製造方法において使用する化学的機械研磨装置の一例を示す概略構成図である。
【0043】
図1に示すように、表面に導電膜(図示省略)が成膜されている基板11は、基板保持部12に載置されている。研磨パッド13は基板11と接触するように配置されている。研磨パッド13には回転部14が接続されていると共に、回転部14には駆動系15が接続されているため、研磨パッド13は基板11表面と接触しながら回転することができる。基板11上の研磨スラリー供給部16からは研磨スラリー17が基板11表面に供給される。基板11表面は、回転部14により回転し且つ基板11を押圧する研磨パッド13及び研磨パッド13と基板11の間に介在した研磨スラリー17によって研磨される。その結果、基板11表面の導電膜、具体的にはCu等よりなる配線用導電膜又はTaN若しくはタンタル(Ta)等よりなるバリア膜は除去される。
【0044】
第1の実施形態に係る化学的機械研磨装置の特徴は、導電膜の研磨状態を検出するセンサー18、並びに導電膜に負電位を印加するための陽極20及び陰極21を有する電源19を備えていることである。具体的には、センサー18によって検出された導電膜の研磨状態に基づいて、電源19によって導電膜になされる負電位の印加が制御される。また、センサー18は基板表面の電気的性質の変化を測定することにより基板11表面の導電膜が不連続になる時点を検出する。また、導電膜に負電位を印加する電源19として、例えばポテンショスタットを用いる。図1には、基板11に電源19の陰極21の負電位を、研磨パッド13に電源19の陽極20の正電位を印加する一例を示している。
【0045】
図2(a)〜(c)並びに図3(a)、(b)は、第1の実施形態に係る電子デバイスの製造方法、具体的には、図1に示すCMP装置を用いた電子デバイスの製造方法の各工程を示す断面図である。
【0046】
まず、図2(a)に示すように、基板100上の第1の絶縁膜101に下層配線102を埋め込む。下層配線102は、例えばTaNよりなる第1のバリア膜102a及び、例えばCuよりなる第1の配線用導電膜102bからなる。その後、下層配線102上を含む第1の絶縁膜101の上に、例えば窒化シリコン(SiN)よりなるCu拡散防止膜103及び、例えばTEOS(テトラエチルオルソシリケート)よりなる第2の絶縁膜104をCVD法を用いて順次形成する。その後、第2の絶縁膜104及びCu拡散防止膜103に、下層配線102に達する第1の接続孔105a及び第2の接続孔105bをフォトリソグラフィ法及びエッチングにより形成する。第2の接続孔105bは直径50nm以下である。その後、第2の絶縁膜104における第1の接続孔105aの上に、第1の接続孔105aと接続するように配線溝106をフォトリソグラフィ法及びエッチングにより形成する。
【0047】
次に、図2(b)に示すように、基板100の上に全面に亘って、例えばTaNよりなる第2のバリア膜107を、第1の接続孔105a、第2の接続孔105b及び配線溝106のそれぞれが途中まで埋まるように、スパッタ法により形成する。その後、基板100の上に全面に亘って、例えばCuよりなる第2の配線用導電膜108を、第1の接続孔105a、第2の接続孔105b及び配線溝106のそれぞれが完全に埋まるように、メッキ法により形成する。
【0048】
次に、図2(c)に示すように、第1の接続孔105a、第2の接続孔105b及び配線溝106のそれぞれの外側の第2の配線用導電膜108を、CMP法を用いて除去する。
【0049】
次に、図3(a)に示すように、第1の接続孔105a、第2の接続孔105b及び配線溝106のそれぞれの外側の第2のバリア膜107をCMP法を用いて除去する。このとき、第2のバリア膜107が不連続になった時点で、基板100(基板11)に、図1に示す化学的機械研磨装置の陰極21を用いて負電位(以下、陰極電位と称する)を印加する。
【0050】
次に、図3(b)に示すように、第1の接続孔105a、第2の接続孔105b及び配線溝106のそれぞれの外側の第2のバリア膜107を除去することにより、上層配線109を形成する。この時点で、基板100に対する陰極電位の印加を停止する。
【0051】
図4は、基板100に印加する陰極電位とCMP工程の研磨時間との関係、特に、本実施形態に係る化学的機械研磨装置のセンサー18により検出された信号に基づいて陰極電位が制御される場合の当該関係を示している。
【0052】
図4に示すように、まず、第2のバリア膜107が不連続になっていない初期段階及び中間段階では、陰極電位を基板100に印加しない。次に、第2のバリア膜107が不連続になる膜不連続発生段階において、一定の陰極電位を基板100に印加する。次に、第1の接続孔105a、第2の接続孔105b及び配線溝106のそれぞれの外側の第2のバリア膜107が除去された最終段階になった時点で、基板100に対する陰極電位の印加を停止する。
【0053】
以上に説明したように、第1の実施形態によると、第2の絶縁膜104に形成された第1の接続孔105a、第2の接続孔105b及び配線溝106のそれぞれの外側の第2のバリア膜107を除去するCMP工程において、電源19の陰極21を用いて基板100に負電位を印加する。このため、基板100上の第2のバリア膜107及び第2の配線用導電膜108に対しても負電位が印加される。その結果、第2の配線用導電膜108を構成する原子のイオン化を阻止できるため、第2の配線用導電膜108の酸化反応を抑制することができる。特に本実施形態においては、第2の配線用導電膜108がCuのような酸化反応が進みやすい金属からなるため、該第2の配線用導電膜108の腐食を防止することができる。したがって、配線の腐食及び断線の可能性の極めて少ない信頼性の高い電子デバイスを製造することができる。
【0054】
また、第1の実施形態によると、第2のバリア膜107を除去する工程においてのみ基板100に陰極電位を印加するため、言い換えると、第2の配線用導電膜108を除去する工程においては基板100に負電位を印加しないため、研磨速度低下の弊害も防止することができる。
【0055】
図5は、第1の比較例として、図2(a)〜(c)及び図3(a)、(b)に示す第1の実施形態の電子デバイスの製造方法において陰極電位を印加しなかった場合に形成された電子デバイスの断面図である。尚、図5において、図2(a)〜(c)及び図3(a)、(b)と同一の部材には、同一の符号を付している。
【0056】
図5に示すように、第1の比較例においては、直径50nm以下の第2の接続孔105bに埋め込んだ第2の配線用導電膜108の大部分が腐食により消失した結果、上層配線109の断線が生じた。
【0057】
また、第1の実施形態によると、センサー18を用いて第2のバリア膜107が研磨により不連続になる時点、すなわち第2の配線用導電膜108が局部的に腐食し始める時点を検出すると共に、該時点から基板100に対する陰極電位の印加を開始する。このため、第2の配線用導電膜108が局部的に腐食し始める時期が、例えば第2の配線用導電膜108の材料によって異なる場合であっても、第2の配線用導電膜108が局部的に腐食し始めると同時に基板100に負電位を印加することができる。すなわち、例えば第2の配線用導電膜108の材料が異なれば、基板100に負電位を印加する時点が異なるという点に着目している。したがって、第2の配線用導電膜108の腐食を防止できると共に、例えば第2の配線用導電膜108の材料の違いに関わらず、CMP工程における研磨速度を最大限引き出すことができる。
【0058】
また、第1の実施形態によると、第1の接続孔105a、第2の接続孔105b及び配線溝106のそれぞれの外側の第2のバリア膜107が除去された時点で基板100に印加していた陰極電位を停止するため、基板100表面に正に帯電した粒子が付着しにくくなる。このため、CMP工程後の基板100表面の洗浄工程を容易に行なうことができる。
【0059】
また、第1の実施形態に係る電子デバイスの製造方法において、第2の配線用導電膜108としてCu膜を用いたが、これに代えて他の導電膜を用いてもよい。
【0060】
また、第1の実施形態に係る電子デバイスの製造方法において、第2のバリア膜107は用いなくてもよい。この場合、基板100に対する陰極電位の印加は、第2の配線用導電膜108が不連続になった時点から開始すればよい。尚、この場合、第2の配線用導電膜108が不連続になる時点は、本実施形態に係る化学的機械研磨装置のセンサー18により検出すればよい。
【0061】
また、第1の実施形態に係る電子デバイスの製造方法において、陰極電位を基板100に印加するタイミングに合わせて、電源19の陽極20を用いて正電位を研磨パッド13又は研磨スラリー17に印加してもよい。このようにすれば、本実施形態により得られる効果が得られる。
【0062】
また、第1の実施形態に係る電子デバイスの製造方法において、一定の陰極電位を基板100に印加したが、これに代えて、時間変化する陰極電位を印加してもよい。例えば、膜不連続発生段階において、第2の配線用導電膜の腐食が更に著しくなる時期があれば、その時期に限って基板100に印加する陰極電位を強くしてもよい。
【0063】
また、第1の実施形態に係る電子デバイスの製造方法において、第2のバリア膜107が不連続になる時点から基板100に対する陰極電位の印加を開始した。しかし、これに代えて、基板100表面が第2の配線用導電膜108から第2のバリア膜107に変化する時点から基板100に対する陰極電位の印加を開始してもよい。尚、この場合、基板100表面が第2の配線用導電膜108から第2のバリア膜107に変化する時点は、本実施形態の化学的機械研磨装置のセンサー18により検出すればよい。
【0064】
また、第1の実施形態に係る化学的機械研磨装置において、第2のバリア膜107の研磨状態をセンサー18により検出して、その検出した信号に基づいて第2のバリア膜107の研磨の終了を確認してもよい。このようにすれば、第2のバリア膜107の研磨の終了後即座に基板100に対する陰極電位の印加を停止することができる。その結果、CMP工程から洗浄工程に移るまでの時間を節約することができる。
【0065】
また、第1の実施形態に係る化学的機械研磨装置において、電源19としてポテンショスタットを用いたが、これに代えて、第2の配線用導電膜108に負電位を印加することができる他の電源を用いてもよい。
【0066】
また、第1の実施形態に係る化学的機械研磨装置において、基板11を基板保持部12上に載置し、基板11の上に、基板11を押圧すると共に回転することによって基板11を研磨する研磨パッド13を設置していた。しかし、これに代えて、回転可能な研磨用定盤の上に研磨パッド13を保持し、研磨パッド13上に、基板11を保持すると共に該基板11を研磨パッド13に押しつける基板保持ヘッドを設置してもよい。
【0067】
また、第1の実施形態に係る化学的機械研磨装置において、センサー18は、基板11表面の電気的性質の変化を検出していたが、これに代えて、基板11表面の光学的性質の変化を検出してもよい。
【0068】
(第1の実施形態の第1の変形例)
以下、本発明の第1の実施形態の第1の変形例に係る電子デバイスの製造方法及び化学的機械研磨装置について、図面を参照しながら説明する。
【0069】
第1の実施形態の第1の変形例は、第1の実施形態に比べて、化学的機械研磨装置がセンサー18を備えていない点、及び、図3(a)に示す工程で、第2のバリア膜107が不連続になるおおよその時点を推測して基板100に対する陰極電位の印加を開始する点で異なっている。
【0070】
図6は、第1の実施形態の第1の変形例において、基板100に印加する陰極電位とCMP工程の研磨時間との関係、特に、第2のバリア膜107が不連続になるおおよその時点を推測して陰極電位を基板100に印加する場合の当該関係を示している。尚、初期段階、中間段階、膜不連続発生段階及び最終段階は、図4において使用された意味と同一である。
【0071】
図6に示すように、第1の実施形態の第1の変形例においては、第2のバリア膜107が不連続になるおおよその時点を推測して、膜不連続発生段階に入る前に基板100に対する陰極電位の印加を開始する。
【0072】
第1の実施形態の第1の変形例によると、第1の実施形態に比べて、CMP装置にセンサー18を取り付ける必要がないため、コストパフォーマンスのよい化学的機械研磨装置を実現することができる。
【0073】
(第1の実施形態の第2の変形例)
以下、第1の実施形態の第2の変形例に係る電子デバイスの製造方法及び化学的機械研磨装置について図面を参照しながら説明する。
【0074】
図2(a)〜(c)並びに図3(a)、(b)は、第1の実施形態の第2の変形例に係る電子デバイスの製造方法、具体的には、図1に示すCMP装置を用いた電子デバイスの製造方法の各工程を示す断面図である。
【0075】
まず、第1の実施形態の第2の変形例において、図2(a)〜(c)に示す第2の配線用導電膜108を除去するまでの工程は、第1の実施形態に係る電子デバイスの製造方法と同様である。
【0076】
次に、図3(a)に示すように、第1の接続孔105a、第2の接続孔105b及び配線溝106のそれぞれの外側の第2のバリア膜107をCMP法を用いて除去する。このとき、第1の実施形態の第2の変形例においては、第2のバリア膜107が不連続になった時点で、図1に示す化学的機械研磨装置を用いて研磨パッド13又は研磨スラリー17に、陽極20を用いて正電位(以下、陽極電位と称する)を印加する。
【0077】
次に、図3(b)に示すように、第1の接続孔105a、第2の接続孔105b及び配線溝106のそれぞれの外側の第2のバリア膜107を除去することにより、上層配線109を形成する。この時点で、研磨パッド13又は研磨スラリー17に対する陽極電位の印加を停止する。
【0078】
ただし、研磨パッド13又は研磨スラリー17に印加する陽極電位とCMP工程の研磨時間との関係は次の通りである。まず、第2のバリア膜107が不連続になっていない初期段階及び中間段階では、陽極電位を研磨パッド13又は研磨スラリー17に印加しない。次に、第2のバリア膜107が不連続になる膜不連続発生段階において、一定の陽極電位を研磨パッド13又は研磨スラリー17に印加する。次に、第1の接続孔105a、第2の接続孔105b及び配線溝106のそれぞれの外側の第2のバリア膜107が除去された時点で、研磨パッド13又は研磨スラリー17に対する陽極電位の印加を停止する。
【0079】
第1の実施形態の第2の変形例によると、電源19の陽極20を用いて正電位を研磨パッド13又は研磨スラリー17に印加するので、研磨パッド13又は研磨スラリー17に対して相対的に負の電位を第2の配線用導電膜108に印加することができる。その結果、第2の配線用導電膜108の酸化反応を抑制することができるため、第2の配線用導電膜108の腐食を防止することができる。したがって、配線の腐食及び断線の可能性の極めて少ない信頼性の高い電子デバイスを製造することができる。これに加えて、陽極20によって研磨パッド13又は研磨スラリー17に印加される陽極電位の大きさ及び陽極電位の印加のタイミングを制御することによって、研磨速度低下の弊害を阻止しながら第2の配線用導電膜108の腐食を防止できる。
【0080】
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る電子デバイスの製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0081】
第2の実施形態に係る電子デバイスの製造方法においても、第1の実施形態と同様に図1に示す化学的機械研磨装置を用いる。
【0082】
図7(a)〜(h)は、第2の実施形態に係る電子デバイスの製造方法の各工程を示す断面図又は平面図である。尚、図7(b)、(d)、(f)、(h)はそれぞれ図7(a)、(c)、(e)、(g)の断面図と対応する平面図である。また、図7(a)、(c)、(e)、(g)は、図7(b)、(d)、(f)、(h)におけるそれぞれのa−b線の断面図に相当する。
【0083】
まず、図7(a)及び(b)に示すように、基板200上に、絶縁膜201を形成する。その後、絶縁膜201に配線溝202を形成する。その後、基板200の上に全面に亘って、例えばTaNよりなるバリア膜203を、配線溝202が途中まで埋まるように、スパッタ法により形成する。その後、基板200の上に全面に亘って、例えばCuよりなる配線用導電膜204を、配線溝202が完全に埋まるように、メッキ法により形成する。
【0084】
次に、図7(c)及び(d)に示すように、配線溝202の外側の配線用導電膜204を、CMP法を用いて除去する。
【0085】
次に、図7(e)及び(f)に示すように、配線溝202の外側のバリア膜203をCMP法を用いて除去する。このとき、バリア膜203は均一に除去されないので、バリア膜203が不連続になった時点で、図1に示す化学的機械研磨装置の電源19を用いて基板200(基板11)に、陰極電位を印加する。
【0086】
次に、図7(g)及び(h)に示すように、配線溝202の外側のバリア膜203を除去することにより配線205を形成する。この時点で、基板200に対する陰極電位の印加を停止する。尚、配線205の最小配線幅は150nm以下であり、また、最大配線幅は10μm以上である。
【0087】
図4は、基板200に印加する陰極電位とCMP工程の研磨時間との関係、特に、センサー18により検出された信号に基づいて陰極電位が制御される場合の当該関係を示している。
【0088】
図4に示すように、まず、バリア膜203が不連続になっていない初期段階及び中間段階では、陰極電位を基板200に印加しない。次に、バリア膜203が不連続になる膜不連続発生段階において、一定の陰極電位を基板200に印加する。次に、配線溝202の外側のバリア膜203が除去された最終段階になった時点で、基板200に対する陰極電位の印加を停止する。
【0089】
第2の実施形態によると、絶縁膜201に形成された配線溝202の外側のバリア膜203を除去するCMP工程において、基板200つまり配線用導電膜204に負電位を印加することができる。このため、配線用導電膜204を構成する原子のイオン化、つまり酸化反応を抑制することができるので、配線用導電膜204の腐食を防止することができる。したがって、配線の腐食及び断線の可能性の極めて少ない信頼性の高い電子デバイスを製造することができる。
【0090】
図8(a)及び(b)は、第2の比較例として、図7(a)〜(h)に示す第2の実施形態の電子デバイスの製造方法において、陰極電位を印加しなかった場合に形成された電子デバイスの断面図又は平面図である。尚、図8(b)は、図8(a)の断面図と対応する平面図である。また、図8(a)及び(b)において、図7(a)〜(h)と同一の部材には、同一の符号を付している。
【0091】
図8(a)及び(b)に示すように、第2の比較例においては、配線205における最小配線幅を有する部分(領域R)において、配線用導電膜204の一部分が腐食により消失した結果、配線205の断線が生じた。
【0092】
【発明の効果】
本発明によると、CMP工程において、研磨する導電膜に負電位を印加するため、導電膜を構成する原子のイオン化を阻止することができる。その結果、導電膜の酸化反応を抑制することができるので、導電膜の腐食を防止することができる。したがって、配線の腐食及び断線の可能性の極めて少ない信頼性の高い電子デバイスを製造することができる。
【0093】
また、本発明によると、CMP工程において、電極を用いて導電膜に負電位を印加するので、負電位の大きさ及び負電位を印加するタイミングを制御することによって、導電膜の腐食を防止しながら研磨速度低下つまり処理能力の低下を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態及びその変形例並びに第2の実施形態に係る電子デバイスの製造方法において用いられるCMP装置の概略構成図である。
【図2】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係る電子デバイスの製造方法の各工程を示す断面図である。
【図3】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る電子デバイスの製造方法の各工程を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態及び第2の実施形態の電子デバイスの製造方法において、基板に印加する陰極電位とCMP工程の研磨時間との関係を示したグラフである。
【図5】第1の比較例として、第1の実施形態の電子デバイスの製造方法において陰極電位を基板に印加しなかった場合に形成された電子デバイスの断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態の第1の変形例の電子デバイスの製造方法において、基板に印加する陰極電位とCMP工程の研磨時間との関係を示したグラフである。
【図7】(a)〜(h)は本発明の第2の実施形態に係る電子デバイスの製造方法の各工程を示す断面図又は平面図である。尚、図7(a)、(c)、(e)、(g)は、図7(b)、(d)、(f)、(h)におけるそれぞれのa−b線の断面図に相当する。
【図8】(a)及び(b)は、第2の比較例として、第2の実施形態の電子デバイスの製造方法において陰極電位を基板に印加しなかった場合に形成された電子デバイスの断面図である
【図9】(a)〜(d)は、従来の電子デバイスの製造方法の各工程を示す断面図である。
【符号の説明】
11 基板
12 基板保持部
13 研磨パッド
14 回転部
15 駆動系
16 研磨スラリー供給部
17 研磨スラリー
18 センサー
19 電源
20 陽極
21 陰極
100 基板
101 第1の絶縁膜
102 下層配線
102a 第1のバリア膜
102b 第1の配線用導電膜
103 Cu拡散防止膜
104 第2の絶縁膜
105a 第1の接続孔
105b 第2の接続孔
106 配線溝
107 第2のバリア膜
108 第2の配線用導電膜
109 上層配線
200 基板
201 絶縁膜
202 配線溝
203 バリア膜
204 配線用導電膜
205 配線

Claims (11)

  1. 基板上の絶縁膜に凹部を形成する第1の工程と、
    前記絶縁膜の上に前記凹部が埋まるように導電膜を形成する第2の工程と、
    前記凹部の外側の前記導電膜を化学的機械研磨法により除去する第3の工程とを備え、
    前記第3の工程は、電極を用いて前記導電膜に負電位を印加する工程を含むことを特徴とする電子デバイスの製造方法。
  2. 前記導電膜は、下層のバリア膜と上層の配線用導電膜とから構成されており、
    前記第3の工程は、前記凹部の外側の前記バリア膜を化学的機械研磨法により除去するときに前記バリア膜に負電位を印加する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の電子デバイスの製造方法。
  3. 前記第3の工程は、陰極を用いて前記基板に負電位を印加する工程を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子デバイスの製造方法。
  4. 前記第3の工程は、陽極を用いて、前記導電膜を研磨するための研磨パッド又は研磨スラリーに正電位を印加する工程を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子デバイスの製造方法。
  5. 前記第3の工程は、前記導電膜が研磨により不連続になった時点で、前記導電膜に対する負電位の印加を開始する工程を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子デバイスの製造方法。
  6. 前記第3の工程は、前記凹部の外側の前記導電膜が研磨により除去された時点で、前記導電膜に対する負電位の印加を停止する工程を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子デバイスの製造方法。
  7. 基板を保持する基板保持部と、
    前記基板上の導電膜を研磨する研磨パッドと、
    前記研磨パッドを保持すると共に前記研磨パッドを回転させる回転部と、
    研磨スラリーを前記基板と前記研磨パッドとの間に供給する研磨スラリー供給部と、
    前記導電膜に負電位を印加するための電極を有する電源とを備えていることを特徴とする化学的機械研磨装置。
  8. 前記導電膜の研磨状態を検出するセンサーをさらに備え、
    前記センサーによって検出された研磨状態に基づいて、前記電源による前記導電膜に対する負電位の印加が制御されることを特徴とする請求項7に記載の化学的機械研磨装置。
  9. 前記センサーは、前記導電膜が研磨によって不連続になる時点を検出し、
    前記検出された時点から前記電源による前記導電膜に対する負電位の印加が開始されることを特徴とする請求項8に記載の化学的機械研磨装置。
  10. 前記電極は、前記基板に負電位を印加する陰極であることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の化学的機械研磨装置。
  11. 前記電極は、前記研磨パッド又は研磨スラリーに正電位を印加する陽極であることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の化学的機械研磨装置。
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