JP2004270463A - ファン装置 - Google Patents

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覚 根岸
Mikio Kawamura
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】冷却風量の低下や風切り音の発生を回避するとともに、電動モータの駆動ユニットを冷却する。
【解決手段】ラジエータ13にはシュラウド17が固定され、シュラウド17には電動モータ21が取り付けられる。この電動モータ21の一端側にはファンブレード23が取り付けられ、電動モータ21の他端側には駆動ユニット22が取り付けられる。駆動ユニット22からの通電制御により電動モータ21が駆動され、ファンブレード23が回転駆動される。ファンブレード23の回転により、ブレード部25周辺には冷却風が流れる送風領域Aが形成され、ボス部24周辺には冷却風に対して逆向きの逆流風が流れる逆流領域Aが形成される。駆動ユニット22は逆流領域A内に配置されるため、駆動ユニット22は冷却風の流れを妨げることなく逆流風によって冷却される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両に搭載される熱交換器を冷却するファン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のエンジンルーム内には様々な熱源があり、これら熱源からの熱を外部に放出するための熱交換器が設けられている。たとえば、エンジンユニットには熱交換器としてのラジエータが設けられており、クーラユニットには熱交換器としてのコンデンサが設けられている。
【0003】
ラジエータは、エンジン温度の過度な上昇を防止することにより、エンジン出力の低下やエンジン部品の損傷を回避するために設けられている。シリンダヘッドやシリンダブロックにはウォータジャケットが形成されており、このウォータジャケットはラジエータを介して冷却水の循環流路を形成する。ウォータジャケット内でエンジンからの熱を吸収した冷却水は、ラジエータ内でその熱を外部に放出した後に再びウォータジャケットに送り込まれる。
【0004】
また、コンデンサは、圧縮された冷媒ガスを液化することにより、冷却効率を高めるために設けられている。クーラユニットは、コンプレッサ、コンデンサ、エバポレータを備えており、コンプレッサによって断熱圧縮された冷媒ガスは、コンデンサに案内されて外部に熱を放出しながら液化される。そして、冷媒ガスはエバポレータに案内されて車室内より熱を吸収しながら気化され、再びコンプレッサに送り込まれる。
【0005】
このような熱交換器は、冷却水や冷媒ガスなどの冷却媒体を案内するチューブと、これに取り付けられる放熱フィンとを備えている。これらの熱交換器はエンジンルームの前方に配置されることが多く、放熱フィンの間を流れる走行風により冷却媒体の温度が下げられる。また、十分な走行風を得ることのできない停止時や低速走行時であっても、冷却媒体の温度を下げる必要があるため、熱交換器には強制的に冷却風を発生させるファン装置が取り付けられている。
【0006】
ファン装置には、エンジン動力を用いて駆動されるエンジン駆動ファンや、電動モータを用いて駆動される電動ファンがあるが、レイアウトの自由度や駆動制御の容易性より、横置きエンジンを中心に電動ファンが多く採用されている。また、電動モータには駆動ユニットが取り付けられており、駆動ユニット内の駆動回路からの出力信号に応じて電動モータは回転駆動される。
【0007】
駆動ユニットは電動モータに対する通電によって発熱するため、駆動ユニットを冷却する必要がある。そこで、駆動ユニットに冷却風を当てるようにしたファン装置が開発されている(たとえば、特許文献1参照)。このファン装置は、電動モータの外周面に設けられる駆動ユニットと、駆動ユニットから電動モータの径方向に延びる放熱フィンとを備えており、ファンからの冷却風により駆動ユニットを冷却している。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−261915号公報(第3頁、図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ファンからの冷却風が当たるように駆動ユニットを配置すると、駆動ユニットによって生じる圧力損失により風量や風速の低下を招くだけでなく、冷却風が駆動ユニットに当たる際に風切り音を発生させてしまう。風量や風速の低下は熱交換器の熱交換効率の低下を招くおそれがあり、風切り音の発生は車両の商品性を低下させることになる。
【0010】
本発明の目的は、冷却風量の低下や風切り音の発生を回避するとともに、電動モータの駆動ユニットを冷却することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のファン装置は、車両に搭載される熱交換器を冷却風により冷却するファン装置であって、電動モータの一端側に取り付けられ、ボス部と前記ボス部から径方向に延びるブレード部とを備え、前記冷却風が流れる送風領域を前記ブレード部周辺に形成する一方、前記冷却風に対して逆向きの逆流風が流れる逆流領域を前記ボス部周辺に形成するファンブレードと、前記電動モータの他端側に取り付けられるとともに前記逆流領域内に配置され、前記電動モータを駆動する駆動ユニットとを有し、前記駆動ユニットを前記逆流風により冷却することを特徴とする。
【0012】
本発明のファン装置は、前記駆動ユニットの端面に放熱凸部を形成することを特徴とする。
【0013】
本発明のファン装置は、前記ボス部に通風孔を形成することを特徴とする。
【0014】
本発明のファン装置は、前記ファンブレードの径方向外方に設けられ、前記冷却風を整流するシュラウドを有することを特徴とする。
【0015】
本発明のファン装置は、前記送風領域には前記熱交換器から吸い込まれた冷却風が流れることを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、駆動ユニットを逆流領域内に配置するようにしたので、逆流風により駆動ユニットを冷却することができ、駆動ユニットの温度上昇を抑制することができる。
【0017】
また、熱交換器を冷却する冷却風の流れを駆動ユニットにより妨げることがないため、熱交換器の冷却効率を高めることができ、風切り音等の騒音の発生を抑制することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図1は本発明の一実施の形態であるファン装置10が搭載された車両11の一部を示す概略図である。図1に示すように、車両11のエンジンルーム12内の前方端には、熱交換器であるラジエータ13とコンデンサ14とが設けられている。このラジエータ13とコンデンサ14とは車両11の進行方向に重なって設けられており、ラジエータ13の車両後方側にファン装置10が設けられている。つまり、ラジエータ13とコンデンサ14とはシリーズ配列されており、ファン装置10はラジエータ13やコンデンサ14から冷却風を吸い込むように駆動する吸い込みタイプとなっている。また、車両11の前方端には複数の通風口15が形成されたグリル16が装着されており、車両11の外部とエンジンルーム12内とを連通する通風口15を介して、ラジエータ13やコンデンサ14に冷却風が案内される。
【0020】
ラジエータ13は、エンジン温度の過度な上昇を防止することにより、エンジン出力の低下やエンジン部品の損傷を回避するため、図示しないエンジンユニットに組み付けられている。エンジン内にはウォータジャケットが形成されており、このウォータジャケットはラジエータ13を介して冷却水の循環流路を形成する。ウォータジャケット内でエンジンからの熱を吸収した冷却水は、ラジエータ13内でその熱を外部に放出した後に再びウォータジャケットに送り込まれる。
【0021】
また、コンデンサ14は、圧縮された冷媒ガスを液化することにより、冷却効率を高めるため、図示しないクーラユニットに組み付けられている。クーラユニットは、コンプレッサ、コンデンサ14、エバポレータを備えており、コンプレッサによって断熱圧縮された冷媒ガスは、コンデンサ14に案内されて外部に熱を放出しながら液化される。そして、冷媒ガスはエバポレータに案内されて車室内より熱を吸収しながら気化され、再びコンプレッサに送り込まれる。
【0022】
このようなラジエータ13やコンデンサ14は、冷却水や冷媒ガスを案内するチューブと、これに取り付けられる放熱フィンとを備えている。この放熱フィンの間に冷却風を流すことにより、冷却水や冷媒ガスからの熱を冷却風に放出することができ、冷却水や冷媒ガスの温度を下げることができる。
【0023】
図2は図1のファン装置10を拡大して示す側面図である。なお、図2においてはコンデンサ14を省略して示している。図2に示すように、ラジエータ13の端面には冷却風を整流する底付き円筒状のシュラウド17が固定されており、シュラウド17の底部にはモータ取付孔18が形成されるとともに、モータ取付孔18の外周部から放射状に延びる複数の通風口19が形成されている。
【0024】
シュラウド17のモータ取付孔18にはモータユニット20が取り付けられており、モータユニット20は電動モータ21とこれの端部に取り付けられる駆動ユニット22とを備えている。シュラウド17内にはファンブレード23が回転自在に収容されており、ファンブレード23は底付き円筒状に形成されるボス部24と、ボス部24の外周壁24aから径方向に延びる複数のブレード部25とを備えている。また、ボス部24の底壁24bの中央には嵌合孔26が形成されており、この嵌合孔26に電動モータ21の駆動軸27を嵌合することによって、ファンブレード23はモータユニット20に取り付けられ、ファンブレード23はモータユニット20により回転駆動される。
【0025】
図3は図2のファンブレード23を示す平面図であり、モータユニット20の取付方向からファンブレード23を示している。図3に示すように、ボス部24の底壁24bには嵌合孔26の外側に環状リブ24cが形成されるとともに、この環状リブ24cと外周壁24aとを接続する複数の放射状リブ24dが形成されている。このようにボス部24の底壁24bは環状リブ24cと放射状リブ24dとによって複数に区画されており、この区画領域毎に底壁24bには貫通する通風孔24eが形成されている。
【0026】
図4は図2のモータユニット20を示す断面図である。図4に示すように、モータユニット20は電動モータ21を形成するモータハウジング30と、モータハウジング30を閉塞するとともに駆動ユニット22を形成する放熱ハウジング31とを備えている。モータハウジング30と放熱ハウジング31との中心部にはそれぞれ支持孔30a,31aが形成されており、これらの支持孔30a,31aには軸受32,33を介して駆動軸27が回転自在に支持されている。なお、モータハウジング30は鋼板などを材料としてプレス成型され、放熱ハウジング31は放熱性の高いアルミニウムなどを材料としてダイカスト成型される。
【0027】
駆動軸27の外周面にはロータコア34が圧入固定され、ロータコア34の外周面には複数極に着磁された環状の永久磁石35が固定されており、駆動軸27、ロータコア34および磁石35により一体回転する磁石型ロータ36が形成されている。また、モータハウジング30の内周面には複数のステータ鉄心37が固定され、それぞれのステータ鉄心37にはステータコイル38が巻き付けられており、モータハウジング30、ステータ鉄心37およびステータコイル38により集中巻ステータ39が形成されている。このように、モータハウジング30内に収容される磁石型ロータ36と集中巻ステータ39とによって電動モータ21が形成されている。
【0028】
なお、図4に示すように、磁石35のモータハウジング30側端面には磁性材40が装着されており、磁石35の外周面に設けられるカバー部材41のフランジ部41aによって固定されている。図4の部分拡大図に示すように、磁性材40を設けることにより、磁石35の端面から生じる漏れ磁束を磁性材40に案内することができる。つまり、漏れ磁束はモータハウジング30を通過することがないため、磁石型ロータ36を回転させた場合にもモータハウジング30に渦電流を発生させることがなく、電動モータ21の駆動効率の低下を回避することができる。また、電動モータ21の駆動効率を低下させることなく、磁石35の端面とモータハウジング30の内壁とを近づけることができるため、電動モータ21の薄型化を達成することができる。
【0029】
駆動ユニット22を形成する放熱ハウジング31の端部にはプリント基板42が装着されており、プリント基板42の放熱ハウジング31側には、各種素子が取り付けられることで駆動回路が形成される一方、電動モータ21側には、磁石35の端面に近接するホール素子43が取り付けられることで位置検出回路が形成されている。電動モータ21を回転駆動する際には、位置検出回路から検出される磁石型ロータ36の回転位置に基づいて、駆動回路よりステータコイル38に通電制御が行われる。
【0030】
図5は図4の矢印A方向から駆動ユニット22の放熱ハウジング31を示す平面図である。図5に示すように、放熱ハウジング31の端面には複数の放熱凸部44が設けられており、この放熱凸部44は円筒状に形成されている。また、放熱ハウジング31の外周面には、径方向に延びる3つの取付片45が等間隔に並んで形成されており、この取付片45のそれぞれには取付孔46が形成されている。この取付孔46に図示しないねじ部材を案内することにより、ねじ部材を介してモータユニット20はシュラウド17に取り付けられる。
【0031】
図4に示すように、ファン装置10は電子制御ユニット(ECU47)により運転状態が制御される。ECU47には、冷却水温を検出する水温センサ48、車速を検出する車速センサ49、クーラの使用状態を検出するクーラスイッチ50などが接続されており、これらセンサやスイッチからの入力信号に基づいて、ECU47はPWM制御等によりファン装置10を最適な冷却性能を得るための運転状態に制御する。
【0032】
以下、ファン装置10を用いてラジエータ13やコンデンサ14を冷却する際の冷却風の流れについて説明する。図2に示すように、電動モータ21によってファンブレード23を回転駆動することにより、ファンブレード23とラジエータ13との間の空気は吸い出され、ファンブレード23とラジエータ13との間には負圧領域Aが発生する。このためラジエータ13の前後には圧力差が生じ、この圧力差によって車両前方側から矢印a方向に冷却風が案内される。冷却風はラジエータ13やコンデンサ14を通過する際に冷却水や冷媒ガスから放出される熱を吸収した後に、シュラウド17の通風口19を介して車両後方側に向けて排出される。
【0033】
また、ファンブレード23はボス部24から離れるほど周速が高くなるため、ファンブレード23により吸い出される冷却風の風量は、ブレード部25の先端にかけて大きくなる一方、ボス部24に近づくほど小さくなる。このため、冷却風の流れが弱いボス部24の周辺には、負圧領域Aに引き込まれて車両後方側から矢印b方向に流れる逆流風が発生する。この逆流風は電動モータ21の軸中心に沿って車両後方側から冷却風に対して逆方向に流れ込み、モータユニット20を包み込みながら負圧領域Aに引き込まれる。
【0034】
このように、ファンブレード23を回転駆動することにより、ブレード部25の周辺には冷却風が流れる送風領域Aが形成される一方、ボス部24の周辺には逆流風が流れる逆流領域Aが形成されることになる。
【0035】
モータユニット20を包み込みながら流れる逆流風は、放熱ハウジング31に吹き付けられた後にモータハウジング30に沿って負圧領域Aに流れるため、駆動ユニット22から発生する熱を放熱ハウジング31を介して吸収することができる。また、放熱ハウジング31には放熱凸部44が設けられるため、放熱ハウジング31と逆流風との接触面積を拡大することができ、放熱ハウジング31を効率的に冷却することができる。さらに、図5に示すように、放熱凸部44は円筒状に形成されるため、放熱ハウジング31の中心部に流れ込むとともに放射方向に案内される逆流風の通風抵抗を低く抑えることができる。
【0036】
また、逆流風の一部はボス部24内に流れ込むが、ボス部24の底壁24bには通風孔24eが形成されるため、流れ込んだ逆流風を留まらせることなく通風孔24eを介して負圧領域Aに案内することができる。図3に示すように、それぞれの通風孔24eは外周壁24aに近接して形成されるとともに、ファンブレード23の回転方向に対して逆方向から放射状リブ24dに近接して形成されている。流れ込んだ逆流風に作用する慣性力や遠心力等により逆流風は移動するが、この逆流風は放射状リブ24dや外周壁24aに沿って通風孔24eに導かれる。つまり、放射状リブ24dや外周壁24aは導風板として機能するため、逆流風を効率的に通風孔24eから排出することができる。
【0037】
このように、ボス部24に通風孔24eを形成することにより、ボス部24内に流れ込む逆流風を留まらせることなく負圧領域Aに案内することができ、モータハウジング30に沿って流れる逆流風の通風抵抗を低く抑えることができる。これにより、駆動ユニット22の冷却効率を更に高めることができるだけでなく、集中巻ステータ39が発熱する電動モータ21を冷却することができる。
【0038】
また、ファンブレード23の径方向外方にはシュラウド17が設けられるため、ファンブレード23とラジエータ13との間の空気を効率良く吸い出すことができる。これにより、負圧領域Aの圧力低下に伴って冷却風を増大させ、ラジエータ13の冷却効率を高めることができるとともに、負圧領域Aの圧力低下に伴って逆流風を増大させ、駆動ユニット22の冷却効率を高めることができる。なお、空気の吸い出しによって発生する負圧領域Aは、ラジエータ13の通風抵抗が大きいほどつまりラジエータ13を介して流れ込む冷却風が少ないほど低圧力となる。
【0039】
さらに、電動モータ21の軸方向に重なるように、駆動ユニット22は電動モータ21に取り付けられるため、確実に駆動ユニット22を逆流領域A内に配置することができる。つまり、駆動ユニット22は送風領域Aに干渉することがないため、冷却風の流れを駆動ユニット22によって妨げることがなく、ラジエータ13やコンデンサ14の冷却効率を高めることができ、風切り音等の騒音の発生を抑制することができる。
【0040】
これまで説明したように、駆動ユニット22を逆流領域A内に配置するように、駆動ユニット22を電動モータ21に取り付けるようにしたので、逆流風による駆動ユニット22の冷却効果を得ることができ、駆動ユニット22の温度上昇を抑制することができる。また、ラジエータ13やコンデンサ14を冷却する冷却風の流れを駆動ユニット22により妨げることがないため、ラジエータ13やコンデンサ14の冷却効率を高めることができるとともに、風切り音等の騒音の発生を抑制することができる。
【0041】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、図示する場合には、電動モータ21の端面を全て覆うように駆動ユニット22が取り付けられているが、電動モータ21の端面の一部を覆うような駆動ユニットを取り付けても良く、逆流領域Aを超えない範囲で駆動ユニットを径方向に拡大しても良い。また、駆動ユニット22の端面に円筒状の放熱凸部44が形成されているが、放熱凸部をフィン形状に形成しても良い。
【0042】
また、図示する電動モータ21はブラシレスモータであるが、ブラシレスモータに限定されることはなく、駆動ユニットとしてのコミュテータやブラシを備えたブラシ付きモータや、駆動ユニットを要する他の電動モータであっても良い。
【0043】
さらに、シリーズ配列されたラジエータ13とコンデンサ14とを1つのファン装置10によって冷却しているが、ラジエータ13とコンデンサ14とを進行方向に重ねることなく配列するパラレル配列であっても良く、複数のファン装置10を用いて冷却するようにしても良い。また、熱交換器としてラジエータ13とコンデンサ14とを設けるようにしているが、これらに限定されることなく、他の熱交換器に本発明のファン装置を適用することもできる。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、駆動ユニットを逆流領域内に配置するようにしたので、逆流風により駆動ユニットを冷却することができ、駆動ユニットの温度上昇を抑制することができる。
【0045】
また、熱交換器を冷却する冷却風の流れを駆動ユニットにより妨げることがないため、熱交換器の冷却効率を高めることができ、風切り音等の騒音の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるファン装置が搭載された車両の一部を示す概略図である。
【図2】図1のファン装置を拡大して示す側面図である。
【図3】図2のファンブレードを示す平面図である。
【図4】図2のモータユニットを示す断面図である。
【図5】図4の矢印A方向から放熱ハウジングを示す平面図である。
【符号の説明】
10 ファン装置
11 車両
12 エンジンルーム
13 ラジエータ(熱交換器)
14 コンデンサ(熱交換器)
15 通風口
16 グリル
17 シュラウド
18 モータ取付孔
19 通風口
20 モータユニット
21 電動モータ
22 駆動ユニット
23 ファンブレード
24 ボス部
24a 外周壁
24b 底壁
24c 環状リブ
24d 放射状リブ
24e 通風孔
25 ブレード部
26 嵌合孔
27 駆動軸
30 モータハウジング
30a 支持孔
31 放熱ハウジング
31a 支持孔
32,33 軸受
34 ロータコア
35 永久磁石
36 磁石型ロータ
37 ステータ鉄心
38 ステータコイル
39 集中巻ステータ
40 磁性材
41 カバー部材
41a フランジ部
42 プリント基板
43 ホール素子
44 放熱凸部
45 取付片
46 取付孔
47 ECU
48 水温センサ
49 車速センサ
50 クーラスイッチ
負圧領域
送風領域
逆流領域

Claims (5)

  1. 車両に搭載される熱交換器を冷却風により冷却するファン装置であって、
    電動モータの一端側に取り付けられ、ボス部と前記ボス部から径方向に延びるブレード部とを備え、前記冷却風が流れる送風領域を前記ブレード部周辺に形成する一方、前記冷却風に対して逆向きの逆流風が流れる逆流領域を前記ボス部周辺に形成するファンブレードと、
    前記電動モータの他端側に取り付けられるとともに前記逆流領域内に配置され、前記電動モータを駆動する駆動ユニットとを有し、
    前記駆動ユニットを前記逆流風により冷却することを特徴とするファン装置。
  2. 請求項1記載のファン装置において、前記駆動ユニットの端面に放熱凸部を形成することを特徴とするファン装置。
  3. 請求項1または2記載のファン装置において、前記ボス部に通風孔を形成することを特徴とするファン装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のファン装置において、前記ファンブレードの径方向外方に設けられ、前記冷却風を整流するシュラウドを有することを特徴とするファン装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のファン装置において、前記送風領域には前記熱交換器から吸い込まれた冷却風が流れることを特徴とするファン装置。
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