JP2004268844A - ピボットホルダの連結固定構造、モジュール型ワイパ装置、及びピボットホルダの連結固定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピボットホルダをフレームと連結固定するにあたり、当該フレームを小さなカシメ圧で変形させることができ、両者をガタツキ無く安定して強固に固定することができるピボットホルダの連結固定構造、モジュール型ワイパ装置、及びピボットホルダの連結固定方法を提供する。
【解決手段】ピボットホルダの連結部36にカシメ用の凹部40が形成され、連結フレームの重合部44に予め開口部52が設けられ、カシメ前における開口部52の径寸法d1よりも大きな径寸法DのパンチPによって加圧されることで、凹部40内に突出嵌合部48が突出塑性変形して嵌合して連結固定されている。したがって、材料自体による引っ張りが小さくなり、突出塑性変形が妨げられ難い。このため、小さなカシメ圧で変形させることができると共に突出塑性変形後の戻りも小さく、連結フレームとピボットホルダとをガタツキ無く安定して強固に固定することができる。
【選択図】 図8
【解決手段】ピボットホルダの連結部36にカシメ用の凹部40が形成され、連結フレームの重合部44に予め開口部52が設けられ、カシメ前における開口部52の径寸法d1よりも大きな径寸法DのパンチPによって加圧されることで、凹部40内に突出嵌合部48が突出塑性変形して嵌合して連結固定されている。したがって、材料自体による引っ張りが小さくなり、突出塑性変形が妨げられ難い。このため、小さなカシメ圧で変形させることができると共に突出塑性変形後の戻りも小さく、連結フレームとピボットホルダとをガタツキ無く安定して強固に固定することができる。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピボットホルダの連結固定構造、モジュール型ワイパ装置、及びピボットホルダの連結固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のウインドシールドガラスを払拭するワイパ装置のうち、アルミダイキャスト等により成形されたピボットホルダを中空パイプの両端にそれぞれ連結したモジュール型ワイパ装置が知られている。さらに、このようなモジュール型ワイパ装置におけるピボットホルダと中空パイプとの連結構造としては、ピボットホルダと一体に延出形成された棒状の連結部を中空パイプの内部に挿入し、その挿入状態で中空パイプの外側からカシメることで、両部材を連結するように構成したものがある(特許文献1参照)。
【0003】
前記特許文献1に示されたモジュール型ワイパ装置におけるピボットホルダと中空パイプの連結構造では、ピボットホルダの連結部に予め凹部を形成しておき、中空パイプを外嵌して凹部に対応する部位の外側から加圧して(カシメて)中空パイプを塑性変形させ、中空パイプの一部をピボットホルダの凹部に突出して嵌り込ませることで、両者を連結固定した構成である。
【0004】
しかしながら、前述の如き連結固定構造においては、中空パイプを凹部に倣って変形させる際に、その突出によってパイプの実質的表面積を広げることになり、中空パイプの材料を引き伸ばさなければならない。ところが、もともと両部材を強固に固定するために中空パイプの材料自体の剛性が高いため、大きなかしめ圧によってかしめ固定しなければならないという欠点がある。そのため、かしめ工程でピボットホルダ側にも大きな力が作用して亀裂などが生じてしまうといった問題がある。特に、ピボットホルダを樹脂製とした場合には前記欠点が顕著であり、前述の如き連結固定構造は樹脂製のピボットホルダには不向きである。
【0005】
また、中空パイプは、加圧(カシメ)によって凹部に倣って変形されるが、引き伸ばされた材料が戻ろうとして、凹部にぴったりと接触してガタツキ無く固定することは困難であった。特に、凹部の開口面積がが小さいと中空パイプの伸びが充分に得られず、結果的にカシメ部分の突出量が小さくなり、強固に固定することは困難であった。
【0006】
一方、モジュール型ワイパ装置では両端(一対)のピボットホルダを連結するフレームが上記のような中空パイプではなく、一側が開口した断面コ字状のフレーム材によって連結される場合がある。このようなフレーム材は比較的安価であるというメリットがあるが、ピボットホルダとの連結は、一側が開口しているためカシメによる固定ではなく、ピボットホルダの連結部と当該フレームとを内外に重合しさらに両者を貫通するボルト&ナットやリベットによって連結するようにしている。したがって、別部品として締結部材が必要となり、部品点数や組み付け工数が増加するという問題があった。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−156747号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、ピボットホルダをフレームと連結固定するにあたり、当該フレームを小さなカシメ圧で変形させることができ、両者をガタツキ無く安定して強固に固定することができるピボットホルダの連結固定構造、モジュール型ワイパ装置、及びピボットホルダの連結固定方法を提供することが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明のピボットホルダの連結固定構造は、先端にワイパアームが固定されるピボットシャフトを回動自在に支持する複数のピボットホルダと、前記各ピボットホルダを互いに連結して支持する連結フレームと、を備えたワイパ装置における前記ピボットホルダの連結固定構造において、前記ピボットホルダは、前記連結フレームにカシメにより連結された連結部を有し、前記連結部には、前記カシメ用の凹部が形成されており、前記連結フレームは、前記連結部に重合されて前記カシメにより連結された重合部を有し、前記重合部には、前記カシメにより前記凹部内に突出して嵌合した突出嵌合部が形成されており、かつ、前記突出嵌合部には、前記凹部に対応する前記カシメ用の開口部が設けられている、ことを特徴としている。
【0010】
請求項1記載のピボットホルダの連結固定構造では、ピボットホルダは連結部を有しており、この連結部にはカシメ用の凹部が形成されている。また、連結フレームは、ピボットホルダの連結部に重合されてカシメにより連結された重合部を有しており、この重合部にはカシメにより凹部内に突出して嵌合した突出嵌合部が形成されている。しかも、この突出嵌合部には、凹部に対応するカシメ用の開口部が設けられている。
【0011】
すなわち、このピボットホルダの連結固定構造では、カシメによって、ピボットホルダの凹部内に連結フレームの突出嵌合部が塑性変形して突出形成されるが、この突出嵌合部には開口部が形成されているため、連結フレーム(重合部)の材料自体による引っ張りが小さくなり、前記突出嵌合部の突出塑性変形が妨げられ難い。このため、連結フレーム(重合部)を小さなカシメ圧で変形させることができる。また、このように材料自体による引っ張りが小さいので、当該突出嵌合部の凹部内への突出塑性変形後の戻り(所謂、スプリングバック)も小さく、連結フレームとピボットホルダとをガタツキ無く安定して強固に固定することができ、しかも安価に実現できる。
【0012】
請求項2に係る発明のピボットホルダの連結固定構造は、請求項1記載のピボットホルダの連結固定構造において、前記突出嵌合部は、前記凹部へ向けた頂上部分に前記開口部が設けられると共に基端部分にパンチ孔部を有しており、前記パンチ孔部の幅寸法Fは、前記開口部の径寸法Wよりも大きく、かつ、前記凹部の幅寸法d2は、前記パンチ孔部の幅寸法Fに前記連結フレーム板厚寸法tの2倍を加えた寸法よりも小さい、ことを特徴としている。
【0013】
請求項2記載のピボットホルダの連結固定構造では、連結フレーム(重合部)の突出嵌合部は、ピボットホルダの凹部へ向けた頂上部分に開口部が設けられると共に、その基端部分にはパンチ孔部が設けられている。
【0014】
ここで、パンチによって連結フレーム(重合部)が「しごき状態」で塑性変形されながらピボットホルダ(連結部)の凹部内に突出塑性変形して突出嵌合部が形成されるにあたり、パンチに対応するパンチ孔部の幅寸法Fは開口部の径寸法Wよりも大きいので、フレーム材が凹部内に押し込まれる。このとき、当該凹部は、パンチ孔部の幅寸法Fに連結フレーム板厚寸法tの2倍を加えた寸法よりも小さいため、凹部内に形成される突出嵌合部は、凹部の内面により強く圧着し、しかも、開口部が設けられていることにより素材の引っ張りによる戻りがないため、凹部の深さ方向に長い突出嵌合部が得られる。したがって、ガタツキ無く強固に固定することができる。
【0015】
請求項3に係る発明のピボットホルダの連結固定構造は、請求項1または請求項2記載のピボットホルダの連結固定構造において、前記連結フレームは、少なくとも前記重合部が、前記ピボットシャフト方向に対向する上壁及び底壁と、前記上壁及び底壁に連続する側壁とによって断面コ字形に形成され、前記ピボットホルダの連結部は、前記重合部の前記3つの各壁の内平面に共に接触する直方体形のブロック状に形成されており、かつ、前記突出嵌合部は、前記上壁及び底壁のうち少なくとも一方に形成されている、ことを特徴としている。
【0016】
請求項3記載のピボットホルダの連結固定構造では、連結フレーム(重合部)の上壁、底壁、側壁の3つの各壁の内平面に、直方体形のブロック状に形成されたピボットホルダの連結部が共に接触するよう内嵌しており、しかも、上壁と底壁とで当該ブロック状の連結部を挟持する部位に突出嵌合部が形成されている。
【0017】
したがって、ピボットホルダ(連結部)の凹部と連結フレーム(重合部)の突出嵌合部との嵌合状態が外れる方向に対してこれを制限するように作用し、ガタツキの小さい安定した固定が得られる。また、当該上壁と底壁とでブロック状の連結部を挟持する方向がカシメの際の加圧方向と一致するため、カシメ工程によってより一層ガタツキの小さい安定した固定が得られる。
【0018】
請求項4に係る発明のピボットホルダの連結固定構造は、請求項1または請求項2記載のピボットホルダの連結固定構造において、前記連結フレームは、少なくとも前記重合部が中空の管状に形成され、前記ピボットホルダの連結部は、中実の柱状に形成されており、前記中実柱状の前記連結部が、前記中空管状の前記重合部の内部に挿入された外嵌状態で連結される、ことを特徴としている。
【0019】
請求項4記載のピボットホルダの連結固定構造では、連結フレームの重合部が中空の管状に形成されており、また、ピボットホルダの連結部は中実の柱状に形成されており、この中実柱状の連結部が中空管状の重合部の内部に挿入された外嵌状態で連結されている。
【0020】
したがって、連結フレームの重合部が中空管状であるためそれ自体の剛性が高く、しかも中実柱状の連結部の周囲を取り囲んで外嵌しているので、連結フレーム(重合部)の突出嵌合部とピボットホルダ(連結部)の凹部との嵌合状態の外れは、全ての方向に対してこれを制限するように作用し、ガタツキの小さい安定した固定が得られる。
【0021】
請求項5に係る発明のモジュール型ワイパ装置は、請求項1乃至請求項4のうち何れか1項に記載のピボットホルダの連結固定構造が適用され、前記ピボットシャフトの基端部にピボットレバーが固定され、前記連結フレームの長手方向中間部に固定されたワイパモータの回転運動をリンクロッドにより前記連結フレームの長手方向の往復運動に変換して前記ピボットレバーに伝達する、ことを特徴としている。
【0022】
請求項5記載のモジュール型ワイパ装置では、連結フレームの長手方向中間部に固定されたワイパモータの回転運動がリンクロッドにより連結フレームの長手方向の往復運動に変換され、ピボットシャフトの基端部に固定されたピボットレバーに伝達されてピボットシャフトが回転駆動される。
【0023】
ここで、このモジュール型ワイパ装置では、ピボットホルダの連結強度が増しており、リンクロッドの押し引き動作によるピボットシャフトの振れ方向に力が作用してもピボットホルダが安定して固定されるため、ピボットシャフトの回動が安定する。
【0024】
請求項6に係る発明のピボットホルダの連結固定方法は、先端にワイパアームが固定されるピボットシャフトを回動自在に支持する複数のピボットホルダと、前記各ピボットホルダを互いに連結して支持する連結フレームと、を備えたワイパ装置における前記ピボットホルダの連結固定方法において、前記ピボットホルダの前記連結フレームとの連結部分にカシメ用の凹部を形成すると共に、前記連結フレームの前記ピボットホルダとの連結部分に前記凹部に対応するカシメ用の開口部を設け、前記ピボットホルダ及び前記連結フレームの互いの前記連結部分を重合すると共に、前記凹部と前記開口部とを位置合わせし、カシメ前における前記開口部の径寸法d1よりも大きな径寸法Dのパンチによって、前記開口部を前記凹部に至るまで加圧して、前記凹部内に突出して嵌合する突出嵌合部を形成する、ことを特徴としている。
【0025】
請求項6記載のピボットホルダの連結固定方法では、ピボットホルダの連結フレームとの連結部分にカシメ用の凹部が形成され、また、連結フレームのピボットホルダとの連結部分に凹部に対応するカシメ用の開口部が設けられる。さらに、ピボットホルダ及び連結フレームの互いの連結部分が重合されると共に、凹部と開口部とが位置合わせされ、しかる後に、カシメ前における開口部の径寸法d1よりも大きな径寸法Dのパンチによって、開口部が凹部に至るまで加圧されて、凹部内に突出して嵌合する突出嵌合部が形成される。
【0026】
すなわち、このピボットホルダの連結固定方法では、カシメによって、ピボットホルダの凹部内に連結フレームの突出嵌合部を塑性変形させることで突出形成するが、この突出嵌合部には開口部が形成されているため、連結フレーム(ピボットホルダと重合される連結部分)の材料自体による引っ張りが小さくなり、前記突出嵌合部の突出塑性変形が妨げられ難い。このため、連結フレーム(連結部分)を小さなカシメ圧で変形させることができる。また、このように材料自体による引っ張りが小さいので、当該突出嵌合部の凹部内への突出塑性変形後の戻り(所謂、スプリングバック)も小さく、連結フレームとピボットホルダとをガタツキ無く安定して強固に固定することができ、しかも安価に実現できる。
【0027】
請求項7に係る発明のピボットホルダの連結固定方法は、請求項6記載のピボットホルダの連結固定方法において、前記パンチの径寸法Dを、前記凹部の幅寸法d2よりも小さく、かつ前記凹部の幅寸法d2から前記連結フレームの板厚tの2倍を引いた寸法よりも大きい寸法に設定した、ことを特徴としている。
【0028】
請求項7記載のピボットホルダの連結固定方法では、パンチによって連結フレーム(ピボットホルダと重合される連結部分)が「しごき状態」で塑性変形されながらピボットホルダの凹部内に突出塑性変形して突出嵌合部を形成するにあたり、当該パンチの幅寸法Dが、凹部の幅寸法d2よりも小さく、しかも凹部の幅寸法d2から連結フレームの板厚tの2倍を引いた寸法よりも大きく設定しているため、凹部内に形成される突出嵌合部は、凹部の内面により強く圧着し、しかも、開口部が設けられていることにより素材の引っ張りによる戻りが極めて小さいため、凹部の深さ方向に長い突出嵌合部が得られる。したがって、ガタツキ無く強固に固定することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1には本発明の実施の形態に係るピボットホルダの連結固定構造が適用されたモジュール型のワイパ装置10の全体構成が平面図にて示されており、図2にはワイパ装置10の全体構成が正面図にて示されている。
【0030】
ワイパ装置10は、一対のピボットホルダ12とピボットホルダ14、及びこれらのピボットホルダ12とピボットホルダ14を連結して支持する連結フレーム42を備えている。
【0031】
ピボットホルダ12とピボットホルダ14は概ね左右対称形に形成されており、基本的構成は同じ構成である。これらのピボットホルダ12及びピボットホルダ14は、共に樹脂材料(自己潤滑性に優れた熱可塑性樹脂が好ましく、例えば、ポリアセタール樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹脂、本実施の形態においてはポリアセタール樹脂)によって形成されており、さらに、ピボットホルダ12には筒部16が一体に設けられ、ピボットホルダ14には筒部18が一体に設けられている。図3乃至図5にも示す如く、これらの筒部16、18は円筒形に形成されており、ピボットシャフト20、ピボットシャフト22がピボットホルダ12、14の軸孔17、軸孔19にそれぞれ挿通されこれを回転可能に支持している。
【0032】
この場合、前述の如くピボットホルダ12、14を自己潤滑性に優れた熱可塑性樹脂によって形成することで、ピボットシャフト20、22を特別な軸受を用いることなく支持することができる構成となっている。なお、ピボットホルダ12、14を樹脂材料によって形成するに限らず、例えばアルミニウム合金によるダイキャスト成形品とすることも可能である。
【0033】
ピボットシャフト20、22の下端にはピボットレバー24、26がそれぞれ固定されており、ピボットレバー24、26の揺動によってピボットシャフト20、22が回動されるようになっている。また、ピボットシャフト20、22の先端にはそれぞれワイパアーム&ブレード(図示省略)が取り付けられ、各ピボットシャフト20、22の回転によってワイパアーム&ブレードが所定範囲で往復回動するようになっている。
【0034】
また、ピボットホルダ12、14の部材角部には、固定脚部28、30がそれぞれ形成されている。これらの固定脚部28、30に装着されたフローティングゴムを介して取付ボルトによって、ワイパ装置10が車体に固定される構成である。
【0035】
また、図3乃至図5に詳細に示す如く、ピボットホルダ12、14には、それぞれ筒部16、18に対し固定脚部28、30と反対側に、連結部36、38が設けられている。この連結部36、38は、後に詳述する連結フレーム42に対応して直方体形のブロック状に形成されており、連結フレーム42の長手方向に沿ってそれぞれピボットシャフト20、22(筒部16、18)に対しその両側に形成されている。すなわち、連結部36、38は、連結フレーム42に沿ってピボットシャフト20、22を越えて外方側(端部側)へも連続して形成されている。
【0036】
また、図6乃至図8に示す如く、連結部36、38には、後に詳述するカシメ用の凹部40がそれぞれ上下両面に少なくとも1箇所、本実施の形態では長手方向に沿って2箇所、より詳しくはピボットシャフト20、22を挟んで両側に形成されており、これらの凹部40によってピボットホルダ12の連結部36とピボットホルダ14の連結部38とが、連結フレーム42によって互いに連結された構成である。
【0037】
一方、連結フレーム42は、上壁42A及び底壁42Bと、上壁42A及び底壁42Bに連続する側壁42Cとによって断面コ字形を成しており、その長手方向両端部は、前記ピボットホルダ12、14の連結部36、連結部38に対応する重合部44、重合部46となっている。すなわち、この連結フレーム42の重合部44、46は、ピボットホルダ12、14の連結部36、38の外周に適合する断面コ字形に形成されており、連結部36、38に重合されてカシメにより連結された構成である。しかもこの場合、直方体形のブロック状に形成された連結部36、38が、連結フレーム42の重合部44、46の前記3つの各壁の内周面に共に密着して接触するように各部の寸法等が設定されている。
【0038】
さらに、図6に詳細に示す如く、各重合部44、46の上壁42A及び底壁42Bには、ピボットホルダ12、14の連結部36、38の凹部40に対応し、カシメにより各凹部40内に突出して嵌合した突出嵌合部48が形成されており、かつ、突出嵌合部48には、凹部40に対応するカシメ用の開口部52が設けられている。
【0039】
すなわち、図7及び図8に示す如く、連結フレーム42の重合部44、46にはカシメられる前に予め開口部52が形成されており、さらに、ピボットホルダ12の連結部36が連結フレーム42の重合部44の断面コ字形内に内側から嵌合され、また、ピボットホルダ14の連結部38が連結フレーム42の重合部46の断面コ字形内に内側から嵌合され、さらにこの状態で、重合部44と連結部36、及び、重合部46と連結部38が、各開口部52周縁をカシメられることで、各凹部40内に突出嵌合部48が突出塑性変形して嵌合して連結固定された構成となっている。
【0040】
この場合、図8に示す如く、カシメ前における開口部52の径寸法d1よりも大きな径寸法DのパンチPによって、開口部52を凹部40に至るまで加圧することで、凹部40内に突出して嵌合する突出嵌合部48を形成する構成となっている。またしかも、このパンチPの径寸法Dは、凹部40の幅寸法d2よりも小さく、かつ凹部40の幅寸法d2から連結フレーム42の板厚tの2倍を引いた寸法よりも大きい寸法に設定されている。
【0041】
なお、図8においては、一点鎖線にて示す中心線に対し、上側は「カシメ前」の状態を示し、下側は「カシメ後」の状態を示している。
【0042】
これにより、図6に示す如く、突出嵌合部48は、凹部40へ向けた頂上部分に前記開口部52が設けられると共に、その基端部分にはパンチ孔部62を有した構成となっている。
【0043】
またここで、図8に示す如く、パンチ孔部62の幅寸法Fは、パンチPの径寸法Dに略一致し、開口部52の径寸法Wよりも大きく、かつ、凹部40の幅寸法d2は、パンチ孔部62の幅寸法Fに連結フレーム42の板厚寸法tの2倍を加えた寸法よりも小さくなっている。
【0044】
一方、連結フレーム42の中間部には、ボルト55及びナット57を介して駆動源としてのワイパモータ58が取り付けられている。ワイパモータ58は、モータ部58A及びギヤ部58Bが一体に設けられた構成となっており、ギヤ部58Bの脚部60が、連結フレーム42の側壁42Cに固定されている。すなわち、ワイパモータ58は、連結フレーム42に対し、ピボットホルダ12、14の固定脚部28、30と反対側に配置された構成となっている。
【0045】
ワイパモータ58の出力軸70は、ギヤ部58Bの裏面側(図1において紙面裏面側、図2において紙面下方側)へ向けて、連結フレーム42の長手方向軸線Lと略垂直に突出しており、その先端にはクランクアーム72が取り付けられている。クランクアーム72の先端には、ボールジョイント74を介してリンクロッド76及びリンクロッド78が連結されている。一方のリンクロッド76は、ピボットホルダ12に支持されたピボットシャフト20のピボットレバー24にボールジョイント80を介して連結されており、また、他方のリンクロッド78は、ピボットホルダ14に支持されたピボットシャフト22のピボットレバー26にボールジョイント82を介して連結されている。これにより、ワイパモータ58が作動しクランクアーム72が回転することにより、リンクロッド76、78及びピボットレバー24、26を介して駆動力が伝達されて、ピボットシャフト20、22がそれぞれ往復回動する構成である。
【0046】
以上の如くワイパ装置10は、ピボットシャフト20、22を支持する一対のピボットホルダ12、14を、連結フレーム42にて連結したモジュール型(所謂フレーム一体式)の構成となっている。
【0047】
次に本実施の形態の作用を説明する。
【0048】
上記構成のワイパ装置10(ピボットホルダ12、14の連結固定構造)では、ピボットシャフト20、22を回転可能に支持するピボットホルダ12、14が連結フレーム42によって互いに連結固定される。さらに、連結フレーム42の中間部にはワイパモータ58が固定され、全体としてアッセンブリ状態とされている。この状態で、ピボットホルダ12、14の固定脚部28、30に挿通された取付ボルトによってウインドシールドガラス下方(通常はカウル部)の車体構造部材に固定される。さらに、ワイパモータ58の作動によってピボットシャフト20、22が往復回動して、ワイパアーム&ブレードが所定範囲で往復回動してウインドシールドガラスの雨滴等を払拭する。
【0049】
また、このワイパ装置10(ピボットホルダ12、14の連結固定構造)は、連結フレーム42が、両端部に断面コ字形に形成された重合部44、46を有しており、また、ピボットホルダ12、14は、連結フレーム42の重合部44、46の断面コ字形内に内側から嵌合される連結部36、38を有している。さらに、この連結部36、38にはカシメ用の凹部40が形成されており、重合部44、46にはカシメにより凹部40内に突出して嵌合した突出嵌合部48が形成されている。しかも、この突出嵌合部48には、凹部40へ向けた頂上部分に開口部52が設けられると共に、その基端部分にはパンチ孔部62を有している。
【0050】
ここで、ピボットホルダ12、14を連結フレーム42によって互いに連結固定するに際しては、先ず、ピボットホルダ12、14の連結フレーム42との連結部分、すなわち連結部36、38にカシメ用の凹部40を形成し、また、連結フレーム42のピボットホルダ12、14との連結部分、すなわち重合部44、46に凹部40に対応するカシメ用の開口部52を設ける。さらに、連結部36、38に重合部44、46を重合すると共に、凹部40と開口部52とを位置合わせし、しかる後に、カシメ前における開口部52の径寸法d1よりも大きな径寸法DのパンチPによって、開口部52の周辺が凹部40に至るまで加圧して、凹部40内に突出して嵌合する突出嵌合部48を形成する。これにより、突出嵌合部48には、ピボットホルダ12、14の凹部40へ向けた頂上部分に開口部52が設けられると共に、その基端部分にはパンチ孔部62が設けられることとなる。
【0051】
すなわち、ピボットホルダ12の連結部36が連結フレーム42の重合部44の断面コ字形内に内側から嵌合され、また、ピボットホルダ14の連結部38が連結フレーム42の重合部46の断面コ字形内に内側から嵌合され、さらにこの状態で、重合部44と連結部36、及び、重合部46と連結部38が、開口部52周縁をカシメられることで、各凹部40内に突出嵌合部48が突出塑性変形して嵌合して連結固定される。
【0052】
したがって、このワイパ装置10(ピボットホルダ12、14の連結固定構造)では、カシメによって、ピボットホルダ12、14の凹部40内に突出嵌合部48が塑性変形して突出するが、この突出嵌合部48には開口部52が形成されているため、連結フレーム42(重合部44、46)の材料自体による引っ張りが小さくなり、前記突出嵌合部48の突出塑性変形が妨げられ難い。このため、連結フレーム42(重合部44、46)を小さなカシメ圧で変形させることができる。また、このように材料自体による引っ張りが小さいので、当該突出嵌合部48の凹部40内への突出塑性変形後の戻り(所謂、スプリングバック)も小さく、連結フレーム42とピボットホルダ12、14とをガタツキ無く安定して強固に固定することができ、しかも安価に実現できる。
【0053】
また、パンチPによって連結フレーム42(重合部44、46)が「しごき状態」で塑性変形されながらピボットホルダ12、14(連結部36、38)の凹部40内に突出塑性変形して突出嵌合部48が形成されるにあたり、パンチPの幅寸法Dが、凹部40の幅寸法d2よりも小さく、しかも凹部40の幅寸法d2から連結フレーム42の板厚tの2倍を引いた寸法よりも大きく設定しているため、凹部40内に形成される突出嵌合部48は、凹部40の内面により強く圧着する。すなわち、パンチPに対応するパンチ孔部62の幅寸法Fは、開口部52の径寸法Wよりも大きいので、フレーム材を凹部40内に押し込む。このとき、当該凹部40は、パンチ孔部62の幅寸法Fに連結フレーム42の板厚寸法tの2倍を加えた寸法よりも小さいため、凹部40内に形成される突出嵌合部48は、凹部40の内面により強く圧着する。したがって、開口部52が設けられていることにより素材の引っ張りによる戻りがないことと相俟って、凹部40の深さ方向に長い突出嵌合部48が得られる。したがって、ガタツキ無く強固に固定することができる。
【0054】
さらに、このワイパ装置10(ピボットホルダ12、14の連結固定構造)では、連結フレーム42の重合部44、46は、上壁42A、底壁42B、及び側壁42Cとによって断面コ字形を成しており、また、ピボットホルダ12、14の連結部36、38は、連結フレーム42の重合部44、46の3つの各壁の内平面に共に接触する直方体形のブロック状に形成されており、この連結部36、38が、連結フレーム42の上壁42A、底壁42B、側壁42Cの3つの各壁内平面に共に密着して接触するように内側から嵌合されて支持されており、しかも、対向する上壁42Aと底壁42Bとで当該ブロック状の連結部36、38を挟持する部位に突出嵌合部48が形成されているため、ピボットホルダ12、14の連結強度が増し、ピボットホルダ12、14を安定して固定することができる。
【0055】
また特に、ピボットホルダ12、14(連結部36、38)の凹部40と連結フレーム42(重合部44、46)の突出嵌合部48との嵌合状態が外れる方向に対してこれを制限するように作用し、ガタツキの小さい安定した固定が得られる。また、当該上壁42Aと底壁42Bとでブロック状の連結部36、38を挟持する方向がカシメの際の加圧方向と一致するため、カシメ工程によってより一層ガタツキの小さい安定した固定が得られる。
【0056】
またさらに、このようにピボットホルダ12、14の連結強度が増しており、特に、ピボットシャフト20、22を挟んで連結フレーム42の長手方向に沿って両側に突出嵌合部48及びカシメ用の凹部40が配置されているので、リンクロッド76、78の押し引き動作によるピボットシャフト20、22の振れ方向に力が作用しても、ピボットホルダ12、14が安定して固定されるため、ピボットシャフト20、22の回動が安定する。
【0057】
また特に、ピボットホルダ12、14の連結強度が増してピボットホルダ12、14を安定して固定することができる本実施の形態の如き構成は、前述の如くピボットホルダ12、14を自己潤滑性に優れた熱可塑性樹脂(例えば、ポリアセタール樹脂))によって形成することでピボットシャフト20、22を特別な軸受を用いることなく支持し結果的に軽量で安価なものとする場合には、特に有効で効果的である。
【0058】
またさらに、ピボットホルダ12、14を連結フレーム42によって連結固定する際に、従来では連結フレームのカシメ用凹部の位置が盲目状態であり、このため、パンチとカシメ用凹部との位置合わせを別の部位にて間接的に行う必要があり、作業が繁雑であった。
【0059】
この点、本実施の形態に係るワイパ装置10(ピボットホルダ12、14の連結固定構造)では、カシメ前において、ピボットホルダ12、14(連結部36、38)の凹部40内に塑性変形して突出する突出嵌合部48となる部位(重合部44、46)に開口部52が設けられているため、ピボットホルダ12、14(連結部36、38)の凹部40と連結フレーム42の重合部44、46との位置合わせを当該開口部52によって直接に目視で確認することができる。このため、ピボットホルダ12、14と連結フレーム42とを連結固定する際の位置合わせを容易かつ正確に行うことができ、作業性が向上する。
【0060】
以上説明した如く、本実施の形態に係るワイパ装置10(ピボットホルダ12、14の連結固定構造)では、ピボットホルダ12、14を連結フレーム42と連結固定するにあたり、当該連結フレーム42を小さなカシメ圧で変形させることができ、両者をガタツキ無く安定して強固に固定することができ、ピボットシャフト20、22の回動も安定する。しかも、外部から確認できる簡単な位置合わせにより容易に位置決めできるので組付作業性も向上する。
【0061】
なお、前述した実施の形態においては、ピボットホルダ12、14の連結部36、38に上下両面にそれぞれカシメ用の凹部40が形成され、各凹部40内にそれぞれ上下両方共に(連結フレーム42の重合部44、46の上壁42A及び底壁42B共に)突出嵌合部48が形成された構成としたが、これに限らず、突出嵌合部48を重合部44、46の上壁42Aまたは底壁42Bの何れか一方に形成する構成としてもよい。
【0062】
また、前述した実施の形態においては、ピボットホルダ12、14の連結部36、38に上下両面のそれぞれにカシメ用の凹部40が形成された構成としたが、これに限らず、上下に対応するそれぞれの凹部40を連通させた構成、すなわち、図9に示す如くカシメ用の凹部としての貫通孔86を形成する構成としてもよい。
【0063】
さらに、前述した実施の形態においては、ピボットホルダ12、14の連結部36、38が直方体形のブロック状に形成されると共に、連結フレーム42の重合部44、46が、上壁42A、底壁42B及び側壁42Cによって連結部36、38の外周に適合する断面コ字形に形成された構成としたが、当該連結部36、38や重合部44、46の形状はこれに限るものではない。
【0064】
例えば、図10に示す如く、連結部88を中実の柱状に形成すると共に、重合部90を中空の管状(パイプ)に形成し、この中実柱状の連結部88が、中空管状の重合部90の内部に挿入された外嵌状態で連結される構成としても良い。
【0065】
またさらに、前述した実施の形態においては、ピボットホルダ12、14を成形する樹脂材料としてポリアセタール樹脂の他に、ポリエチレンテレフタレート樹脂やポリアミド樹脂を例示したが、これら樹脂材料は主材料として用いられるものであり、曲げ強度や延び、硬度、色などワイパ装置10の構成部品として必要な特性、色、質感に応じてガラスやカーボンなどを混ぜても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るワイパ装置の全体構成を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るワイパ装置の全体構成を示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るワイパ装置のピボットホルダの連結部及び連結フレームの重合部の詳細を示す平面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るワイパ装置のピボットホルダの連結部及び連結フレームの重合部の詳細を示す側面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るワイパ装置のピボットホルダの連結部及び連結フレームの重合部の詳細を示す図3の5−5線に沿った断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るワイパ装置のピボットホルダの連結部及び連結フレームの重合部の詳細を示す図3の6−6線に沿った断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るワイパ装置のピボットホルダの連結部及び連結フレームの重合部の連結固定前の状態を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るワイパ装置のピボットホルダの連結部及び連結フレームの重合部の連結固定前の状態を示す図6に対応する断面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るワイパ装置のピボットホルダの連結部及び連結フレームの重合部の他の例を示す図6に対応する断面図である。
【図10】本発明の実施の形態に係るワイパ装置のピボットホルダの連結部及び連結フレームの重合部の他の例を示す図6に対応する断面図である。
【符号の説明】
10・・ワイパ装置、12・・ピボットホルダ、14・・ピボットホルダ、20・・ピボットシャフト、22・・ピボットシャフト、24・・ピボットレバー、26・・ピボットレバー、36・・連結部、38・・連結部、40・・凹部、42・・連結フレーム、44・・重合部、46・・重合部、48・・突出嵌合部、52・・開口部、62・・パンチ孔部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピボットホルダの連結固定構造、モジュール型ワイパ装置、及びピボットホルダの連結固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のウインドシールドガラスを払拭するワイパ装置のうち、アルミダイキャスト等により成形されたピボットホルダを中空パイプの両端にそれぞれ連結したモジュール型ワイパ装置が知られている。さらに、このようなモジュール型ワイパ装置におけるピボットホルダと中空パイプとの連結構造としては、ピボットホルダと一体に延出形成された棒状の連結部を中空パイプの内部に挿入し、その挿入状態で中空パイプの外側からカシメることで、両部材を連結するように構成したものがある(特許文献1参照)。
【0003】
前記特許文献1に示されたモジュール型ワイパ装置におけるピボットホルダと中空パイプの連結構造では、ピボットホルダの連結部に予め凹部を形成しておき、中空パイプを外嵌して凹部に対応する部位の外側から加圧して(カシメて)中空パイプを塑性変形させ、中空パイプの一部をピボットホルダの凹部に突出して嵌り込ませることで、両者を連結固定した構成である。
【0004】
しかしながら、前述の如き連結固定構造においては、中空パイプを凹部に倣って変形させる際に、その突出によってパイプの実質的表面積を広げることになり、中空パイプの材料を引き伸ばさなければならない。ところが、もともと両部材を強固に固定するために中空パイプの材料自体の剛性が高いため、大きなかしめ圧によってかしめ固定しなければならないという欠点がある。そのため、かしめ工程でピボットホルダ側にも大きな力が作用して亀裂などが生じてしまうといった問題がある。特に、ピボットホルダを樹脂製とした場合には前記欠点が顕著であり、前述の如き連結固定構造は樹脂製のピボットホルダには不向きである。
【0005】
また、中空パイプは、加圧(カシメ)によって凹部に倣って変形されるが、引き伸ばされた材料が戻ろうとして、凹部にぴったりと接触してガタツキ無く固定することは困難であった。特に、凹部の開口面積がが小さいと中空パイプの伸びが充分に得られず、結果的にカシメ部分の突出量が小さくなり、強固に固定することは困難であった。
【0006】
一方、モジュール型ワイパ装置では両端(一対)のピボットホルダを連結するフレームが上記のような中空パイプではなく、一側が開口した断面コ字状のフレーム材によって連結される場合がある。このようなフレーム材は比較的安価であるというメリットがあるが、ピボットホルダとの連結は、一側が開口しているためカシメによる固定ではなく、ピボットホルダの連結部と当該フレームとを内外に重合しさらに両者を貫通するボルト&ナットやリベットによって連結するようにしている。したがって、別部品として締結部材が必要となり、部品点数や組み付け工数が増加するという問題があった。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−156747号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、ピボットホルダをフレームと連結固定するにあたり、当該フレームを小さなカシメ圧で変形させることができ、両者をガタツキ無く安定して強固に固定することができるピボットホルダの連結固定構造、モジュール型ワイパ装置、及びピボットホルダの連結固定方法を提供することが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明のピボットホルダの連結固定構造は、先端にワイパアームが固定されるピボットシャフトを回動自在に支持する複数のピボットホルダと、前記各ピボットホルダを互いに連結して支持する連結フレームと、を備えたワイパ装置における前記ピボットホルダの連結固定構造において、前記ピボットホルダは、前記連結フレームにカシメにより連結された連結部を有し、前記連結部には、前記カシメ用の凹部が形成されており、前記連結フレームは、前記連結部に重合されて前記カシメにより連結された重合部を有し、前記重合部には、前記カシメにより前記凹部内に突出して嵌合した突出嵌合部が形成されており、かつ、前記突出嵌合部には、前記凹部に対応する前記カシメ用の開口部が設けられている、ことを特徴としている。
【0010】
請求項1記載のピボットホルダの連結固定構造では、ピボットホルダは連結部を有しており、この連結部にはカシメ用の凹部が形成されている。また、連結フレームは、ピボットホルダの連結部に重合されてカシメにより連結された重合部を有しており、この重合部にはカシメにより凹部内に突出して嵌合した突出嵌合部が形成されている。しかも、この突出嵌合部には、凹部に対応するカシメ用の開口部が設けられている。
【0011】
すなわち、このピボットホルダの連結固定構造では、カシメによって、ピボットホルダの凹部内に連結フレームの突出嵌合部が塑性変形して突出形成されるが、この突出嵌合部には開口部が形成されているため、連結フレーム(重合部)の材料自体による引っ張りが小さくなり、前記突出嵌合部の突出塑性変形が妨げられ難い。このため、連結フレーム(重合部)を小さなカシメ圧で変形させることができる。また、このように材料自体による引っ張りが小さいので、当該突出嵌合部の凹部内への突出塑性変形後の戻り(所謂、スプリングバック)も小さく、連結フレームとピボットホルダとをガタツキ無く安定して強固に固定することができ、しかも安価に実現できる。
【0012】
請求項2に係る発明のピボットホルダの連結固定構造は、請求項1記載のピボットホルダの連結固定構造において、前記突出嵌合部は、前記凹部へ向けた頂上部分に前記開口部が設けられると共に基端部分にパンチ孔部を有しており、前記パンチ孔部の幅寸法Fは、前記開口部の径寸法Wよりも大きく、かつ、前記凹部の幅寸法d2は、前記パンチ孔部の幅寸法Fに前記連結フレーム板厚寸法tの2倍を加えた寸法よりも小さい、ことを特徴としている。
【0013】
請求項2記載のピボットホルダの連結固定構造では、連結フレーム(重合部)の突出嵌合部は、ピボットホルダの凹部へ向けた頂上部分に開口部が設けられると共に、その基端部分にはパンチ孔部が設けられている。
【0014】
ここで、パンチによって連結フレーム(重合部)が「しごき状態」で塑性変形されながらピボットホルダ(連結部)の凹部内に突出塑性変形して突出嵌合部が形成されるにあたり、パンチに対応するパンチ孔部の幅寸法Fは開口部の径寸法Wよりも大きいので、フレーム材が凹部内に押し込まれる。このとき、当該凹部は、パンチ孔部の幅寸法Fに連結フレーム板厚寸法tの2倍を加えた寸法よりも小さいため、凹部内に形成される突出嵌合部は、凹部の内面により強く圧着し、しかも、開口部が設けられていることにより素材の引っ張りによる戻りがないため、凹部の深さ方向に長い突出嵌合部が得られる。したがって、ガタツキ無く強固に固定することができる。
【0015】
請求項3に係る発明のピボットホルダの連結固定構造は、請求項1または請求項2記載のピボットホルダの連結固定構造において、前記連結フレームは、少なくとも前記重合部が、前記ピボットシャフト方向に対向する上壁及び底壁と、前記上壁及び底壁に連続する側壁とによって断面コ字形に形成され、前記ピボットホルダの連結部は、前記重合部の前記3つの各壁の内平面に共に接触する直方体形のブロック状に形成されており、かつ、前記突出嵌合部は、前記上壁及び底壁のうち少なくとも一方に形成されている、ことを特徴としている。
【0016】
請求項3記載のピボットホルダの連結固定構造では、連結フレーム(重合部)の上壁、底壁、側壁の3つの各壁の内平面に、直方体形のブロック状に形成されたピボットホルダの連結部が共に接触するよう内嵌しており、しかも、上壁と底壁とで当該ブロック状の連結部を挟持する部位に突出嵌合部が形成されている。
【0017】
したがって、ピボットホルダ(連結部)の凹部と連結フレーム(重合部)の突出嵌合部との嵌合状態が外れる方向に対してこれを制限するように作用し、ガタツキの小さい安定した固定が得られる。また、当該上壁と底壁とでブロック状の連結部を挟持する方向がカシメの際の加圧方向と一致するため、カシメ工程によってより一層ガタツキの小さい安定した固定が得られる。
【0018】
請求項4に係る発明のピボットホルダの連結固定構造は、請求項1または請求項2記載のピボットホルダの連結固定構造において、前記連結フレームは、少なくとも前記重合部が中空の管状に形成され、前記ピボットホルダの連結部は、中実の柱状に形成されており、前記中実柱状の前記連結部が、前記中空管状の前記重合部の内部に挿入された外嵌状態で連結される、ことを特徴としている。
【0019】
請求項4記載のピボットホルダの連結固定構造では、連結フレームの重合部が中空の管状に形成されており、また、ピボットホルダの連結部は中実の柱状に形成されており、この中実柱状の連結部が中空管状の重合部の内部に挿入された外嵌状態で連結されている。
【0020】
したがって、連結フレームの重合部が中空管状であるためそれ自体の剛性が高く、しかも中実柱状の連結部の周囲を取り囲んで外嵌しているので、連結フレーム(重合部)の突出嵌合部とピボットホルダ(連結部)の凹部との嵌合状態の外れは、全ての方向に対してこれを制限するように作用し、ガタツキの小さい安定した固定が得られる。
【0021】
請求項5に係る発明のモジュール型ワイパ装置は、請求項1乃至請求項4のうち何れか1項に記載のピボットホルダの連結固定構造が適用され、前記ピボットシャフトの基端部にピボットレバーが固定され、前記連結フレームの長手方向中間部に固定されたワイパモータの回転運動をリンクロッドにより前記連結フレームの長手方向の往復運動に変換して前記ピボットレバーに伝達する、ことを特徴としている。
【0022】
請求項5記載のモジュール型ワイパ装置では、連結フレームの長手方向中間部に固定されたワイパモータの回転運動がリンクロッドにより連結フレームの長手方向の往復運動に変換され、ピボットシャフトの基端部に固定されたピボットレバーに伝達されてピボットシャフトが回転駆動される。
【0023】
ここで、このモジュール型ワイパ装置では、ピボットホルダの連結強度が増しており、リンクロッドの押し引き動作によるピボットシャフトの振れ方向に力が作用してもピボットホルダが安定して固定されるため、ピボットシャフトの回動が安定する。
【0024】
請求項6に係る発明のピボットホルダの連結固定方法は、先端にワイパアームが固定されるピボットシャフトを回動自在に支持する複数のピボットホルダと、前記各ピボットホルダを互いに連結して支持する連結フレームと、を備えたワイパ装置における前記ピボットホルダの連結固定方法において、前記ピボットホルダの前記連結フレームとの連結部分にカシメ用の凹部を形成すると共に、前記連結フレームの前記ピボットホルダとの連結部分に前記凹部に対応するカシメ用の開口部を設け、前記ピボットホルダ及び前記連結フレームの互いの前記連結部分を重合すると共に、前記凹部と前記開口部とを位置合わせし、カシメ前における前記開口部の径寸法d1よりも大きな径寸法Dのパンチによって、前記開口部を前記凹部に至るまで加圧して、前記凹部内に突出して嵌合する突出嵌合部を形成する、ことを特徴としている。
【0025】
請求項6記載のピボットホルダの連結固定方法では、ピボットホルダの連結フレームとの連結部分にカシメ用の凹部が形成され、また、連結フレームのピボットホルダとの連結部分に凹部に対応するカシメ用の開口部が設けられる。さらに、ピボットホルダ及び連結フレームの互いの連結部分が重合されると共に、凹部と開口部とが位置合わせされ、しかる後に、カシメ前における開口部の径寸法d1よりも大きな径寸法Dのパンチによって、開口部が凹部に至るまで加圧されて、凹部内に突出して嵌合する突出嵌合部が形成される。
【0026】
すなわち、このピボットホルダの連結固定方法では、カシメによって、ピボットホルダの凹部内に連結フレームの突出嵌合部を塑性変形させることで突出形成するが、この突出嵌合部には開口部が形成されているため、連結フレーム(ピボットホルダと重合される連結部分)の材料自体による引っ張りが小さくなり、前記突出嵌合部の突出塑性変形が妨げられ難い。このため、連結フレーム(連結部分)を小さなカシメ圧で変形させることができる。また、このように材料自体による引っ張りが小さいので、当該突出嵌合部の凹部内への突出塑性変形後の戻り(所謂、スプリングバック)も小さく、連結フレームとピボットホルダとをガタツキ無く安定して強固に固定することができ、しかも安価に実現できる。
【0027】
請求項7に係る発明のピボットホルダの連結固定方法は、請求項6記載のピボットホルダの連結固定方法において、前記パンチの径寸法Dを、前記凹部の幅寸法d2よりも小さく、かつ前記凹部の幅寸法d2から前記連結フレームの板厚tの2倍を引いた寸法よりも大きい寸法に設定した、ことを特徴としている。
【0028】
請求項7記載のピボットホルダの連結固定方法では、パンチによって連結フレーム(ピボットホルダと重合される連結部分)が「しごき状態」で塑性変形されながらピボットホルダの凹部内に突出塑性変形して突出嵌合部を形成するにあたり、当該パンチの幅寸法Dが、凹部の幅寸法d2よりも小さく、しかも凹部の幅寸法d2から連結フレームの板厚tの2倍を引いた寸法よりも大きく設定しているため、凹部内に形成される突出嵌合部は、凹部の内面により強く圧着し、しかも、開口部が設けられていることにより素材の引っ張りによる戻りが極めて小さいため、凹部の深さ方向に長い突出嵌合部が得られる。したがって、ガタツキ無く強固に固定することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1には本発明の実施の形態に係るピボットホルダの連結固定構造が適用されたモジュール型のワイパ装置10の全体構成が平面図にて示されており、図2にはワイパ装置10の全体構成が正面図にて示されている。
【0030】
ワイパ装置10は、一対のピボットホルダ12とピボットホルダ14、及びこれらのピボットホルダ12とピボットホルダ14を連結して支持する連結フレーム42を備えている。
【0031】
ピボットホルダ12とピボットホルダ14は概ね左右対称形に形成されており、基本的構成は同じ構成である。これらのピボットホルダ12及びピボットホルダ14は、共に樹脂材料(自己潤滑性に優れた熱可塑性樹脂が好ましく、例えば、ポリアセタール樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹脂、本実施の形態においてはポリアセタール樹脂)によって形成されており、さらに、ピボットホルダ12には筒部16が一体に設けられ、ピボットホルダ14には筒部18が一体に設けられている。図3乃至図5にも示す如く、これらの筒部16、18は円筒形に形成されており、ピボットシャフト20、ピボットシャフト22がピボットホルダ12、14の軸孔17、軸孔19にそれぞれ挿通されこれを回転可能に支持している。
【0032】
この場合、前述の如くピボットホルダ12、14を自己潤滑性に優れた熱可塑性樹脂によって形成することで、ピボットシャフト20、22を特別な軸受を用いることなく支持することができる構成となっている。なお、ピボットホルダ12、14を樹脂材料によって形成するに限らず、例えばアルミニウム合金によるダイキャスト成形品とすることも可能である。
【0033】
ピボットシャフト20、22の下端にはピボットレバー24、26がそれぞれ固定されており、ピボットレバー24、26の揺動によってピボットシャフト20、22が回動されるようになっている。また、ピボットシャフト20、22の先端にはそれぞれワイパアーム&ブレード(図示省略)が取り付けられ、各ピボットシャフト20、22の回転によってワイパアーム&ブレードが所定範囲で往復回動するようになっている。
【0034】
また、ピボットホルダ12、14の部材角部には、固定脚部28、30がそれぞれ形成されている。これらの固定脚部28、30に装着されたフローティングゴムを介して取付ボルトによって、ワイパ装置10が車体に固定される構成である。
【0035】
また、図3乃至図5に詳細に示す如く、ピボットホルダ12、14には、それぞれ筒部16、18に対し固定脚部28、30と反対側に、連結部36、38が設けられている。この連結部36、38は、後に詳述する連結フレーム42に対応して直方体形のブロック状に形成されており、連結フレーム42の長手方向に沿ってそれぞれピボットシャフト20、22(筒部16、18)に対しその両側に形成されている。すなわち、連結部36、38は、連結フレーム42に沿ってピボットシャフト20、22を越えて外方側(端部側)へも連続して形成されている。
【0036】
また、図6乃至図8に示す如く、連結部36、38には、後に詳述するカシメ用の凹部40がそれぞれ上下両面に少なくとも1箇所、本実施の形態では長手方向に沿って2箇所、より詳しくはピボットシャフト20、22を挟んで両側に形成されており、これらの凹部40によってピボットホルダ12の連結部36とピボットホルダ14の連結部38とが、連結フレーム42によって互いに連結された構成である。
【0037】
一方、連結フレーム42は、上壁42A及び底壁42Bと、上壁42A及び底壁42Bに連続する側壁42Cとによって断面コ字形を成しており、その長手方向両端部は、前記ピボットホルダ12、14の連結部36、連結部38に対応する重合部44、重合部46となっている。すなわち、この連結フレーム42の重合部44、46は、ピボットホルダ12、14の連結部36、38の外周に適合する断面コ字形に形成されており、連結部36、38に重合されてカシメにより連結された構成である。しかもこの場合、直方体形のブロック状に形成された連結部36、38が、連結フレーム42の重合部44、46の前記3つの各壁の内周面に共に密着して接触するように各部の寸法等が設定されている。
【0038】
さらに、図6に詳細に示す如く、各重合部44、46の上壁42A及び底壁42Bには、ピボットホルダ12、14の連結部36、38の凹部40に対応し、カシメにより各凹部40内に突出して嵌合した突出嵌合部48が形成されており、かつ、突出嵌合部48には、凹部40に対応するカシメ用の開口部52が設けられている。
【0039】
すなわち、図7及び図8に示す如く、連結フレーム42の重合部44、46にはカシメられる前に予め開口部52が形成されており、さらに、ピボットホルダ12の連結部36が連結フレーム42の重合部44の断面コ字形内に内側から嵌合され、また、ピボットホルダ14の連結部38が連結フレーム42の重合部46の断面コ字形内に内側から嵌合され、さらにこの状態で、重合部44と連結部36、及び、重合部46と連結部38が、各開口部52周縁をカシメられることで、各凹部40内に突出嵌合部48が突出塑性変形して嵌合して連結固定された構成となっている。
【0040】
この場合、図8に示す如く、カシメ前における開口部52の径寸法d1よりも大きな径寸法DのパンチPによって、開口部52を凹部40に至るまで加圧することで、凹部40内に突出して嵌合する突出嵌合部48を形成する構成となっている。またしかも、このパンチPの径寸法Dは、凹部40の幅寸法d2よりも小さく、かつ凹部40の幅寸法d2から連結フレーム42の板厚tの2倍を引いた寸法よりも大きい寸法に設定されている。
【0041】
なお、図8においては、一点鎖線にて示す中心線に対し、上側は「カシメ前」の状態を示し、下側は「カシメ後」の状態を示している。
【0042】
これにより、図6に示す如く、突出嵌合部48は、凹部40へ向けた頂上部分に前記開口部52が設けられると共に、その基端部分にはパンチ孔部62を有した構成となっている。
【0043】
またここで、図8に示す如く、パンチ孔部62の幅寸法Fは、パンチPの径寸法Dに略一致し、開口部52の径寸法Wよりも大きく、かつ、凹部40の幅寸法d2は、パンチ孔部62の幅寸法Fに連結フレーム42の板厚寸法tの2倍を加えた寸法よりも小さくなっている。
【0044】
一方、連結フレーム42の中間部には、ボルト55及びナット57を介して駆動源としてのワイパモータ58が取り付けられている。ワイパモータ58は、モータ部58A及びギヤ部58Bが一体に設けられた構成となっており、ギヤ部58Bの脚部60が、連結フレーム42の側壁42Cに固定されている。すなわち、ワイパモータ58は、連結フレーム42に対し、ピボットホルダ12、14の固定脚部28、30と反対側に配置された構成となっている。
【0045】
ワイパモータ58の出力軸70は、ギヤ部58Bの裏面側(図1において紙面裏面側、図2において紙面下方側)へ向けて、連結フレーム42の長手方向軸線Lと略垂直に突出しており、その先端にはクランクアーム72が取り付けられている。クランクアーム72の先端には、ボールジョイント74を介してリンクロッド76及びリンクロッド78が連結されている。一方のリンクロッド76は、ピボットホルダ12に支持されたピボットシャフト20のピボットレバー24にボールジョイント80を介して連結されており、また、他方のリンクロッド78は、ピボットホルダ14に支持されたピボットシャフト22のピボットレバー26にボールジョイント82を介して連結されている。これにより、ワイパモータ58が作動しクランクアーム72が回転することにより、リンクロッド76、78及びピボットレバー24、26を介して駆動力が伝達されて、ピボットシャフト20、22がそれぞれ往復回動する構成である。
【0046】
以上の如くワイパ装置10は、ピボットシャフト20、22を支持する一対のピボットホルダ12、14を、連結フレーム42にて連結したモジュール型(所謂フレーム一体式)の構成となっている。
【0047】
次に本実施の形態の作用を説明する。
【0048】
上記構成のワイパ装置10(ピボットホルダ12、14の連結固定構造)では、ピボットシャフト20、22を回転可能に支持するピボットホルダ12、14が連結フレーム42によって互いに連結固定される。さらに、連結フレーム42の中間部にはワイパモータ58が固定され、全体としてアッセンブリ状態とされている。この状態で、ピボットホルダ12、14の固定脚部28、30に挿通された取付ボルトによってウインドシールドガラス下方(通常はカウル部)の車体構造部材に固定される。さらに、ワイパモータ58の作動によってピボットシャフト20、22が往復回動して、ワイパアーム&ブレードが所定範囲で往復回動してウインドシールドガラスの雨滴等を払拭する。
【0049】
また、このワイパ装置10(ピボットホルダ12、14の連結固定構造)は、連結フレーム42が、両端部に断面コ字形に形成された重合部44、46を有しており、また、ピボットホルダ12、14は、連結フレーム42の重合部44、46の断面コ字形内に内側から嵌合される連結部36、38を有している。さらに、この連結部36、38にはカシメ用の凹部40が形成されており、重合部44、46にはカシメにより凹部40内に突出して嵌合した突出嵌合部48が形成されている。しかも、この突出嵌合部48には、凹部40へ向けた頂上部分に開口部52が設けられると共に、その基端部分にはパンチ孔部62を有している。
【0050】
ここで、ピボットホルダ12、14を連結フレーム42によって互いに連結固定するに際しては、先ず、ピボットホルダ12、14の連結フレーム42との連結部分、すなわち連結部36、38にカシメ用の凹部40を形成し、また、連結フレーム42のピボットホルダ12、14との連結部分、すなわち重合部44、46に凹部40に対応するカシメ用の開口部52を設ける。さらに、連結部36、38に重合部44、46を重合すると共に、凹部40と開口部52とを位置合わせし、しかる後に、カシメ前における開口部52の径寸法d1よりも大きな径寸法DのパンチPによって、開口部52の周辺が凹部40に至るまで加圧して、凹部40内に突出して嵌合する突出嵌合部48を形成する。これにより、突出嵌合部48には、ピボットホルダ12、14の凹部40へ向けた頂上部分に開口部52が設けられると共に、その基端部分にはパンチ孔部62が設けられることとなる。
【0051】
すなわち、ピボットホルダ12の連結部36が連結フレーム42の重合部44の断面コ字形内に内側から嵌合され、また、ピボットホルダ14の連結部38が連結フレーム42の重合部46の断面コ字形内に内側から嵌合され、さらにこの状態で、重合部44と連結部36、及び、重合部46と連結部38が、開口部52周縁をカシメられることで、各凹部40内に突出嵌合部48が突出塑性変形して嵌合して連結固定される。
【0052】
したがって、このワイパ装置10(ピボットホルダ12、14の連結固定構造)では、カシメによって、ピボットホルダ12、14の凹部40内に突出嵌合部48が塑性変形して突出するが、この突出嵌合部48には開口部52が形成されているため、連結フレーム42(重合部44、46)の材料自体による引っ張りが小さくなり、前記突出嵌合部48の突出塑性変形が妨げられ難い。このため、連結フレーム42(重合部44、46)を小さなカシメ圧で変形させることができる。また、このように材料自体による引っ張りが小さいので、当該突出嵌合部48の凹部40内への突出塑性変形後の戻り(所謂、スプリングバック)も小さく、連結フレーム42とピボットホルダ12、14とをガタツキ無く安定して強固に固定することができ、しかも安価に実現できる。
【0053】
また、パンチPによって連結フレーム42(重合部44、46)が「しごき状態」で塑性変形されながらピボットホルダ12、14(連結部36、38)の凹部40内に突出塑性変形して突出嵌合部48が形成されるにあたり、パンチPの幅寸法Dが、凹部40の幅寸法d2よりも小さく、しかも凹部40の幅寸法d2から連結フレーム42の板厚tの2倍を引いた寸法よりも大きく設定しているため、凹部40内に形成される突出嵌合部48は、凹部40の内面により強く圧着する。すなわち、パンチPに対応するパンチ孔部62の幅寸法Fは、開口部52の径寸法Wよりも大きいので、フレーム材を凹部40内に押し込む。このとき、当該凹部40は、パンチ孔部62の幅寸法Fに連結フレーム42の板厚寸法tの2倍を加えた寸法よりも小さいため、凹部40内に形成される突出嵌合部48は、凹部40の内面により強く圧着する。したがって、開口部52が設けられていることにより素材の引っ張りによる戻りがないことと相俟って、凹部40の深さ方向に長い突出嵌合部48が得られる。したがって、ガタツキ無く強固に固定することができる。
【0054】
さらに、このワイパ装置10(ピボットホルダ12、14の連結固定構造)では、連結フレーム42の重合部44、46は、上壁42A、底壁42B、及び側壁42Cとによって断面コ字形を成しており、また、ピボットホルダ12、14の連結部36、38は、連結フレーム42の重合部44、46の3つの各壁の内平面に共に接触する直方体形のブロック状に形成されており、この連結部36、38が、連結フレーム42の上壁42A、底壁42B、側壁42Cの3つの各壁内平面に共に密着して接触するように内側から嵌合されて支持されており、しかも、対向する上壁42Aと底壁42Bとで当該ブロック状の連結部36、38を挟持する部位に突出嵌合部48が形成されているため、ピボットホルダ12、14の連結強度が増し、ピボットホルダ12、14を安定して固定することができる。
【0055】
また特に、ピボットホルダ12、14(連結部36、38)の凹部40と連結フレーム42(重合部44、46)の突出嵌合部48との嵌合状態が外れる方向に対してこれを制限するように作用し、ガタツキの小さい安定した固定が得られる。また、当該上壁42Aと底壁42Bとでブロック状の連結部36、38を挟持する方向がカシメの際の加圧方向と一致するため、カシメ工程によってより一層ガタツキの小さい安定した固定が得られる。
【0056】
またさらに、このようにピボットホルダ12、14の連結強度が増しており、特に、ピボットシャフト20、22を挟んで連結フレーム42の長手方向に沿って両側に突出嵌合部48及びカシメ用の凹部40が配置されているので、リンクロッド76、78の押し引き動作によるピボットシャフト20、22の振れ方向に力が作用しても、ピボットホルダ12、14が安定して固定されるため、ピボットシャフト20、22の回動が安定する。
【0057】
また特に、ピボットホルダ12、14の連結強度が増してピボットホルダ12、14を安定して固定することができる本実施の形態の如き構成は、前述の如くピボットホルダ12、14を自己潤滑性に優れた熱可塑性樹脂(例えば、ポリアセタール樹脂))によって形成することでピボットシャフト20、22を特別な軸受を用いることなく支持し結果的に軽量で安価なものとする場合には、特に有効で効果的である。
【0058】
またさらに、ピボットホルダ12、14を連結フレーム42によって連結固定する際に、従来では連結フレームのカシメ用凹部の位置が盲目状態であり、このため、パンチとカシメ用凹部との位置合わせを別の部位にて間接的に行う必要があり、作業が繁雑であった。
【0059】
この点、本実施の形態に係るワイパ装置10(ピボットホルダ12、14の連結固定構造)では、カシメ前において、ピボットホルダ12、14(連結部36、38)の凹部40内に塑性変形して突出する突出嵌合部48となる部位(重合部44、46)に開口部52が設けられているため、ピボットホルダ12、14(連結部36、38)の凹部40と連結フレーム42の重合部44、46との位置合わせを当該開口部52によって直接に目視で確認することができる。このため、ピボットホルダ12、14と連結フレーム42とを連結固定する際の位置合わせを容易かつ正確に行うことができ、作業性が向上する。
【0060】
以上説明した如く、本実施の形態に係るワイパ装置10(ピボットホルダ12、14の連結固定構造)では、ピボットホルダ12、14を連結フレーム42と連結固定するにあたり、当該連結フレーム42を小さなカシメ圧で変形させることができ、両者をガタツキ無く安定して強固に固定することができ、ピボットシャフト20、22の回動も安定する。しかも、外部から確認できる簡単な位置合わせにより容易に位置決めできるので組付作業性も向上する。
【0061】
なお、前述した実施の形態においては、ピボットホルダ12、14の連結部36、38に上下両面にそれぞれカシメ用の凹部40が形成され、各凹部40内にそれぞれ上下両方共に(連結フレーム42の重合部44、46の上壁42A及び底壁42B共に)突出嵌合部48が形成された構成としたが、これに限らず、突出嵌合部48を重合部44、46の上壁42Aまたは底壁42Bの何れか一方に形成する構成としてもよい。
【0062】
また、前述した実施の形態においては、ピボットホルダ12、14の連結部36、38に上下両面のそれぞれにカシメ用の凹部40が形成された構成としたが、これに限らず、上下に対応するそれぞれの凹部40を連通させた構成、すなわち、図9に示す如くカシメ用の凹部としての貫通孔86を形成する構成としてもよい。
【0063】
さらに、前述した実施の形態においては、ピボットホルダ12、14の連結部36、38が直方体形のブロック状に形成されると共に、連結フレーム42の重合部44、46が、上壁42A、底壁42B及び側壁42Cによって連結部36、38の外周に適合する断面コ字形に形成された構成としたが、当該連結部36、38や重合部44、46の形状はこれに限るものではない。
【0064】
例えば、図10に示す如く、連結部88を中実の柱状に形成すると共に、重合部90を中空の管状(パイプ)に形成し、この中実柱状の連結部88が、中空管状の重合部90の内部に挿入された外嵌状態で連結される構成としても良い。
【0065】
またさらに、前述した実施の形態においては、ピボットホルダ12、14を成形する樹脂材料としてポリアセタール樹脂の他に、ポリエチレンテレフタレート樹脂やポリアミド樹脂を例示したが、これら樹脂材料は主材料として用いられるものであり、曲げ強度や延び、硬度、色などワイパ装置10の構成部品として必要な特性、色、質感に応じてガラスやカーボンなどを混ぜても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るワイパ装置の全体構成を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るワイパ装置の全体構成を示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るワイパ装置のピボットホルダの連結部及び連結フレームの重合部の詳細を示す平面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るワイパ装置のピボットホルダの連結部及び連結フレームの重合部の詳細を示す側面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るワイパ装置のピボットホルダの連結部及び連結フレームの重合部の詳細を示す図3の5−5線に沿った断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るワイパ装置のピボットホルダの連結部及び連結フレームの重合部の詳細を示す図3の6−6線に沿った断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るワイパ装置のピボットホルダの連結部及び連結フレームの重合部の連結固定前の状態を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るワイパ装置のピボットホルダの連結部及び連結フレームの重合部の連結固定前の状態を示す図6に対応する断面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るワイパ装置のピボットホルダの連結部及び連結フレームの重合部の他の例を示す図6に対応する断面図である。
【図10】本発明の実施の形態に係るワイパ装置のピボットホルダの連結部及び連結フレームの重合部の他の例を示す図6に対応する断面図である。
【符号の説明】
10・・ワイパ装置、12・・ピボットホルダ、14・・ピボットホルダ、20・・ピボットシャフト、22・・ピボットシャフト、24・・ピボットレバー、26・・ピボットレバー、36・・連結部、38・・連結部、40・・凹部、42・・連結フレーム、44・・重合部、46・・重合部、48・・突出嵌合部、52・・開口部、62・・パンチ孔部
Claims (7)
- 先端にワイパアームが固定されるピボットシャフトを回動自在に支持する複数のピボットホルダと、前記各ピボットホルダを互いに連結して支持する連結フレームと、を備えたワイパ装置における前記ピボットホルダの連結固定構造において、
前記ピボットホルダは、前記連結フレームにカシメにより連結された連結部を有し、前記連結部には、前記カシメ用の凹部が形成されており、
前記連結フレームは、前記連結部に重合されて前記カシメにより連結された重合部を有し、前記重合部には、前記カシメにより前記凹部内に突出して嵌合した突出嵌合部が形成されており、かつ、前記突出嵌合部には、前記凹部に対応する前記カシメ用の開口部が設けられている、
ことを特徴とするピボットホルダの連結固定構造。 - 前記突出嵌合部は、前記凹部へ向けた頂上部分に前記開口部が設けられると共に基端部分にパンチ孔部を有しており、
前記パンチ孔部の幅寸法Fは、前記開口部の径寸法Wよりも大きく、かつ、前記凹部の幅寸法d2は、前記パンチ孔部の幅寸法Fに前記連結フレーム板厚寸法tの2倍を加えた寸法よりも小さい、
ことを特徴とする請求項1記載のピボットホルダの連結固定構造。 - 前記連結フレームは、少なくとも前記重合部が、前記ピボットシャフト方向に対向する上壁及び底壁と、前記上壁及び底壁に連続する側壁とによって断面コ字形に形成され、
前記ピボットホルダの連結部は、前記重合部の前記3つの各壁の内平面に共に接触する直方体形のブロック状に形成されており、
かつ、前記突出嵌合部は、前記上壁及び底壁のうち少なくとも一方に形成されている、
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のピボットホルダの連結固定構造。 - 前記連結フレームは、少なくとも前記重合部が中空の管状に形成され、
前記ピボットホルダの連結部は、中実の柱状に形成されており、
前記中実柱状の前記連結部が、前記中空管状の前記重合部の内部に挿入された外嵌状態で連結される、
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のピボットホルダの連結固定構造。 - 請求項1乃至請求項4のうち何れか1項に記載のピボットホルダの連結固定構造が適用され、
前記ピボットシャフトの基端部にピボットレバーが固定され、
前記連結フレームの長手方向中間部に固定されたワイパモータの回転運動をリンクロッドにより前記連結フレームの長手方向の往復運動に変換して前記ピボットレバーに伝達する、
ことを特徴とするモジュール型ワイパ装置。 - 先端にワイパアームが固定されるピボットシャフトを回動自在に支持する複数のピボットホルダと、前記各ピボットホルダを互いに連結して支持する連結フレームと、を備えたワイパ装置における前記ピボットホルダの連結固定方法において、
前記ピボットホルダの前記連結フレームとの連結部分にカシメ用の凹部を形成すると共に、前記連結フレームの前記ピボットホルダとの連結部分に前記凹部に対応するカシメ用の開口部を設け、
前記ピボットホルダ及び前記連結フレームの互いの前記連結部分を重合すると共に、前記凹部と前記開口部とを位置合わせし、
カシメ前における前記開口部の径寸法d1よりも大きな径寸法Dのパンチによって、前記開口部を前記凹部に至るまで加圧して、前記凹部内に突出して嵌合する突出嵌合部を形成する、
ことを特徴とするピボットホルダの連結固定方法。 - 前記パンチの径寸法Dを、前記凹部の幅寸法d2よりも小さく、かつ前記凹部の幅寸法d2から前記連結フレームの板厚tの2倍を引いた寸法よりも大きい寸法に設定した、
ことを特徴とする請求項6記載のピボットホルダの連結固定方法。
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US9858974B1 (en) | 2016-08-04 | 2018-01-02 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetic memory |
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2003
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