JP2004268486A - プリフォーム及びプリフォームの圧縮成形装置並びにこのプリフォームをブロー成形して成るボトル - Google Patents

プリフォーム及びプリフォームの圧縮成形装置並びにこのプリフォームをブロー成形して成るボトル Download PDF

Info

Publication number
JP2004268486A
JP2004268486A JP2003064548A JP2003064548A JP2004268486A JP 2004268486 A JP2004268486 A JP 2004268486A JP 2003064548 A JP2003064548 A JP 2003064548A JP 2003064548 A JP2003064548 A JP 2003064548A JP 2004268486 A JP2004268486 A JP 2004268486A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
preform
mouth
neck
annular
annular groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003064548A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4273791B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Hashimoto
弘之 橋本
Toshiki Sakaguchi
俊樹 坂口
Kiyoshi Kawaguchi
清 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP2003064548A priority Critical patent/JP4273791B2/ja
Publication of JP2004268486A publication Critical patent/JP2004268486A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4273791B2 publication Critical patent/JP4273791B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/32Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C43/36Moulds for making articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C43/42Moulds for making articles of definite length, i.e. discrete articles for undercut articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/02Combined blow-moulding and manufacture of the preform or the parison

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】環状溝に形成されるしわ或いは溝の発生が有効に防止され、厚肉部の強度に優れたプリフォームを提供することである。
【解決手段】環状口頚部と該口頚部から垂下する有底筒状胴部とから構成され、該口頚部の外周面には半径方向外方に張り出した厚肉部が配設され、該厚肉部の下面の内周縁部には環状溝が形成されているプリフォームにおいて、前記環状溝の天面の角部にしわ及び/又は溝がないことを特徴とするプリフォーム。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリフォーム及びプリフォームを成形するための圧縮成形装置に関するもので、より詳細には、厚肉部の強度が顕著に向上されたプリフォーム及びこのプリフォームを製造するための圧縮成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
飲料等を充填するための容器としては、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂から成るものが広く使用されており、かかる容器は、合成樹脂の射出成形により、最終容器より寸法がかなり小さい有底プリフォームを予め形成し、このプリフォームをその延伸温度に予備加熱し、ブロー金型中で軸方向に引張り延伸すると共に、周方向にブロー延伸する方法が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
このプリフォームの形状としては、ボトルの口頚部に相当する口頚部と延伸ブロー成形されるべき有底筒状部とを備えたものが一般的である。口頚部には、例えば密封用開口端や蓋との係合手段や、一般に厚肉部と呼ばれる、容器への内容物の充填や蓋の装着等の際に容器を支持するための環状突起が外周面に形成されている。またこの底部には、射出成形の必要性から、底部中心から外方に突出したゲート部が必ず形成されている。
【0003】
しかしながら、一般に射出成形によるプリフォームの製造では、溶融可塑化された樹脂は、ノズル、スプルー、ランナー、ゲートを経てキャビティに注入されるため、射出成形機中における樹脂の滞留時間が長く、このような成形機中の長時間の滞留は、樹脂の劣化の原因になるおそれがあると共に、底部に形成されるゲート部の存在により、得られるボトルの底部の強度に劣るおそれがある。
【0004】
有底プリフォームを樹脂の圧縮成形で製造することも既に知られており、閉塞底部とプリフォーム形状を形成するキャビティとを有する圧縮型を準備し、熱可塑性樹脂を前駆体に成形すると共に前駆体を圧縮型に入れ、ここで前駆体を、全体的にキャビティ内に固定され密着されるようにすると共に、前駆体を完全には、圧縮型を満たさないが、最終形状に圧縮される前に、圧縮型のキャビティ内に所定の方法で支持されるような形状を有するものとし、前駆体を圧縮型に入れるに先立って前駆体を加熱し、加熱された前駆体を圧縮型内で圧縮成形することからなるプリフォームの製造方法が提案されている(特許文献2参照)。
【0005】
しかしながら、圧縮成形によるプリフォームの成形においても以下の解決すべき問題がある。すなわち、圧縮成形の場合には、雄型手段と雌型手段とを閉状態にして両者間に成形型空間を規定する前に、雌型手段又は雄型手段に合成樹脂素材を供給することが必要である。かかる合成樹脂素材の供給は、例えば押出機から軟化溶融状態の合成樹脂素材を押出し、かかる合成樹脂素材を押出機の押出口から切り離すことによって遂行されるが、押出機による押出量の変動等に起因して合成樹脂素材の供給量を充分精密に制御することは著しく困難であり、通常の場合、合成樹脂素材の供給量には0.5乃至1.0%程度の誤差が存在する。このような誤差により、口頚部の高さ、内外径等の主要寸法に若干の変動が生じると、口頚部に蓋を装着した時に所要の密封性が得られなかったり、或いは厚肉部の下面から口頚部先端までの高さの変動に起因して口頚部に蓋を装着する蓋自動装着操作に種々の障害が発生する。
【0006】
このような観点から本発明者等は、厚肉部の下面の内周縁部に環状溝が形成されたプリフォームを提案しており(特許文献3)、かかるプリフォームによれば、樹脂の供給量に誤差があっても、環状溝の寸法を調節することによって、口頚部の内径や高さ、厚肉部下面から口頚部先端までの高さ等の寸法に変動を生じることが有効に防止され、効率よくプリフォームが形成可能である。
【0007】
【特許文献1】
特開平4−154535号公報
【特許文献2】
国際公開第97/32706号パンフレット
【特許文献3】
特開平10−337769号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような環状溝を設けたプリフォームにおいては、環状溝の天面の角部にしわ或いは縦状の細い溝が発生し、このしわ又は溝の影響で厚肉部の強度が劣るという問題が生じる。
すなわち、雌型手段及び雄型手段で形成される空間に供給された樹脂は、溶融状態から固化状態に変化する時、体積収縮を生じる。このため圧縮成形では、雄型手段又は雌型手段のいずれか一方が樹脂の収縮量に応じて上下動するが、この際、厚肉部下側面で冷された樹脂が押し上げられ、この押し上げられた樹脂は厚肉部を形成する樹脂内に押し込まれるが、再溶融されないので、そのまま環状溝の天面の角部にしわ或いは縦状の細い溝に固まった状態になる。このような環状溝天面の角部に形成されたしわ或いは溝は、厚肉部の強度を低下させる原因になり、好ましくない。
【0009】
従って本発明の目的は、上記環状溝に形成されるしわ或いは溝の発生が有効に防止され、厚肉部の強度に優れたプリフォームを提供することである。
本発明の他の目的は、プリフォームの環状溝にしわ或いは溝の発生が有効に防止されたプリフォームを成形するための圧縮成形装置を提供することである。
また本発明の他の目的は、上記プリフォームから成形された厚肉部の強度に優れたボトルを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、環状口頚部と該口頚部から垂下する有底筒状胴部とから構成され、該口頚部の外周面には半径方向外方に張り出した厚肉部が配設され、該厚肉部の下面の内周縁部には環状溝が形成されているプリフォームにおいて、前記環状溝の天面の角部にしわ及び/又は溝がないことを特徴とするプリフォームが提供される。
【0011】
本発明によればまた、環状口頚部と該口頚部から垂下する有底筒状胴部とから構成され、該口頚部の外周面には半径方向外方に張り出した厚肉部が配設され、該厚肉部の下面の内周縁部には環状溝が形成されているプリフォームを成形するための圧縮成形装置であって、相互に接近する方向に移動し、協働して成形空間を規定する閉状態に設定され、相互に離隔する方向に移動して開状態となる雄型手段と雌型手段とを具備し、前記雌型手段は、前記筒状胴部の外面を規定する凹部と、筒状胴部の上部外面と共に口頚部の環状溝を規定する環状突条を有し、前記雄型手段は、少なくとも前記筒状胴部の内面及び口頚部の内周面を規定するコア部材と、少なくとも口頚部外周面を規定する半径方向に移動可能な割型部材から成り、該割型部材が、厚肉部下面を規定する部分が、割型部材の他の部分よりも熱伝導率の低い材料から成ることを特徴とする圧縮成形装置が提供される。
この圧縮成形装置においては、
1.厚肉部下面を規定する部分が割型部材と嵌合可能な入れ子であること、
2.雌型手段の環状突条の先端面が、半径方向外方に向かって1乃至80°上方に傾斜していること
が好ましい。
【0012】
本発明によればまた、上記プリフォームを二軸延伸ブロー成形して成るボトルであって、厚肉部の強度が向上されていることを特徴とするボトルが提供される。
【0013】
【発明の実施形態】
本発明のプリフォームにおいては、プリフォーム成形の際の樹脂の供給量の誤差による口頚部の寸法精度が損なわれることを防止するために厚肉部の下側面に環状溝が形成されているが、かかる環状溝の天面の角部にしわ或いは細い溝の発生がなく、厚肉部の機械的強度に優れていることが重要な特徴である。
すなわち、後述するように、圧縮成形機内に供給された溶融樹脂は、固化状態に変化するとき密度が変化し、これに対応するため圧縮成形は雄型手段又は雌型手段が樹脂の収縮量に応じて移動するが、この際、厚肉部の下面側に雄型手段と接触して冷やされた樹脂が押し上げられることになる。この押し上げられた樹脂は再溶融することなく、環状溝の天面側に押し込まれて固化することから、環状溝の天面の角部にしわ或いは細い溝が発生することになるのである。
本発明においては、このような観点から、環状溝天面の角部のしわ等の原因となる、押し上げられ、環状溝の天面側に押し込まれる樹脂の冷却固化を防止すべく、雄型手段の割型部材のかかる樹脂と接触する部位を他の部位に比して熱伝導率の低い素材から形成することにより、環状溝の天面側に押し上げられた樹脂が口頚部を形成する樹脂と一体となって、しわや溝を発生することを有効に防止し、厚肉部の機械的強度に優れたプリフォーム及びボトルを提供することが可能になるのである。
【0014】
次に、本発明を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように本発明のプリフォームは、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂を圧縮成形して成るものであり、全体を1で示すプリフォームは、概略的に言って、環状口頚部2とこの環状口頚部2から垂下する有底筒状ブロー成形部3とから構成されている。
口頚部2は全体として略円筒形状であり、その内周面は上端部を除いて実質上鉛直に延びている。口頚部2の外周面上部には、キャップ(図示せず)と螺合する螺子4が形成されている。口頚部2の外周面下部には半径方向外方に張り出した環状厚肉部5が形成されている。厚肉部5の外周面6は実質上鉛直に延びており、下面7は実質上水平に形成されている。
口頚部に続く有底筒状ブロー成形部3は、胴部8と半球状の底部9から成っている。
【0015】
口頚部2の厚肉部5の下面の内周縁部には、前述した通り、樹脂の供給量の誤差による口頚部の寸法精度への影響を低減するための、環状溝10が形成されている。すなわち、口頚部においては、樹脂の供給量が変動すると環状溝の深さが変動して樹脂量の誤差を調節し、口頚部の環状溝以外の部位の寸法が変動することが有効に防止されている。
本発明においては、かかる環状溝10の天面の角部11にしわ及び/又は溝が形成されていないことが重要な特徴である。しわや溝が環状溝天面の角部11に形成されていると厚肉部の強度が劣るようになるが、本発明においてはかかるしわ等の発生が有効に防止されているため、厚肉部の強度に優れたプリフォーム及びボトルを提供することが可能となる。
【0016】
このような特徴を有するプリフォームは、以下に示す圧縮成形装置により成形することができる。
図2は、本発明の圧縮成形装置の概略断面図であり、左半分が供給された合成樹脂が溶融状態にあるときの成形型の閉状態を示し、右半分が合成樹脂が固化し、雌型手段が上昇したときの成形型の閉状態をそれぞれ示している。
全体を20で示す圧縮成形装置は、雄型手段21と雌型手段22とから成り、雄型手段21と雌型手段22は互いに接近する方向及び離隔する方向に相対的に移動して開閉される。図に示す具体例では、雄型手段が下降して閉状態となる。この閉状態において、雄型手段21と雌型手段22によって、プリフォームへ圧縮成形される成形型空間が規定されるが、合成樹脂は成形型空間内で溶融状態から固化状態になって、プリフォームが成形されるが、この際体積収縮が生じることから、雌型手段22が樹脂の収縮量に応じて上昇している。
【0017】
雄型手段21は、コア部材23と割型部材24とから成り、コア部材23は、プリフォームの内径よりも比較的大径の円柱形状部25、この円柱形状部25の下方に位置するプリフォームの口頚部2、ブロー成形部3の内径を規定する円柱形状部26、及び下端に位置する半球形状部27から成っている。円柱形状部25の下面には環状凹部28が形成されており、この環状凹部28の内面により口頚部2の上端面12が規定される。
【0018】
割型部材24は、2個の割型片30から構成され、割型片30の各々は、半環形状であり、閉状態においてこれらが協働して環形状を構成し、これらが半径方向外方に移動して相互に離隔して開状態となる。
割型片30は口頚部2における外周面13と共に、厚肉部5の下面7の、環状溝10を除く部分を規定するが、本発明においては、この環状溝10を除く厚肉部5の下面7を規定する部分31を割型片の他の部分よりも熱伝導率の低い素材から構成することが重要な特徴である。図に示す具体例では、熱伝導率の低い素材から成る入れ子31を、割型片の主部32に嵌合させている。
【0019】
尚、環状溝を除く厚肉部の下面を規定する部分に用いる、他の割型片よりも熱伝導率の低い素材とは、例えば、割型片がステンレス等から成る場合には、セラミックス等、熱伝導率が1乃至5W/(m・K)の範囲内ものを好適に用いることができる。
また上述したように、割型片の当該部分のみを形成する入れ子を低熱伝導率の素材から形成し、この入れ子を主部と組み合わせて割型片を形成する他、割型片の当該部分の表面を低熱伝導率の素材で被覆したもの等を用いることもできる。
【0020】
雌型手段22は、全体として略円柱形状であり、その中央部に凹部41が形成されている。雌型手段22には凹部41の外周縁から上方に突出する、環状溝の外周面を規定する環状突条42が形成されている。環状突条42の上端部外径は、雄型手段21の割型部材30の入れ子部分31の内径に対応しており、雄型手段21と雌型手段22が閉じられると、環状突条42の上端部は、入れ子部分31の内周面に沿って割型部材24の下端部に進入しプリフォーム1の環状溝10を規定する。また環状突起42の内周面は雌型手段の凹部41と共に、ブロー成形部3の外面を規定する。
【0021】
また図2から明らかなように、上述した雌型手段の環状突条42の先端面43は、半径方向外方に向かって上方に傾斜していることが特に好ましい。このように、雌型手段の環状突条42の先端部分43を半径方向外方に向かって上方に傾斜させることにより、環状突条42が割型部材24の下端部に進入する際に押し上げる樹脂を、環状溝10よりも外側に流動させるように作用するため、特に機械的強度が問題となる厚肉部の環状溝の位置に樹脂の流動配向を形成することが防止され、厚肉部の機械的強度を向上することが可能となる。尚、上記傾斜角度は環状溝の幅や厚肉部の厚みなどによっても相違するが、好適には、1乃至80°の範囲内にあることが、厚肉部の強度を向上する上で望ましい。
【0022】
上記雄型手段21と雌型手段22を使用したプリフォームの圧縮成形工程は次の通りである。図3(A)に示すように、雄型手段21と雌型手段22が開状態にあるときに、適宜の様式により雌型手段22の凹部41に軟化溶融された合樹脂素材50が供給される。次いで図3(B)及び図3(C)に図示するように、雄型手段21が漸次下降し、これに応じて雌型手段22の凹部41内に存在する合成樹脂50に雄型手段21が作用し、合成樹脂素材50が圧縮されて流動する。雄型手段21が図3(C)に図示する位置まで下降し、雄型手段21と雌型手段22との間に規定される成形型空間が合成樹脂素材50によって完全に満たされると、雄型手段21は更に下降することなく停止し、かくして雄型手段21と雌型手段22との間に規定される成形型空間の形状を有するプリフォーム1が成形される。
【0023】
形成されたプリフォームは、雄型手段を上昇して雌型手段から離隔させると、雄型手段と共に上昇し、次いでプリフォーム内からコア部材を上昇して抜いた後、雄型手段の割型部材が半径方向外方に移動することにより取り出される。
【0024】
このようにして成形されたプリフォームは、それ自体公知のブロー成形手段に付され、図1に、二点鎖線で部分的に示されるようなブロー成形容器に成形される。
【0025】
以上、添付図面を参照して本発明の好適実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更乃至修正が可能であることは言うまでもない。例えば図示の実施形態においては、雄型手段が雌型手段から完全に離隔せしめられている状態において雌型手段に合成樹脂素材を供給しているが、所望により雄型手段と雌型手段とを部分的に閉じた状態にして両者間の空間に合成樹脂素材を射出した後、雌型手段と雄型手段を完全に閉じて合成樹脂素材を圧縮成形するいわゆる射出圧縮成形によリプリフォームを成形することもできる。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、圧縮成形機の雄型手段における割型部材のうち厚肉部下面を規定する部分が、割型部材の他の部分よりも熱伝導率の低い材料から成ることにより、環状溝天面の角部にしわや溝が発生するのを有効に防止でき、厚肉部の機械的強度に優れたプリフォームを圧縮成形により成形できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリフォーム及びブロー成形ボトル一例を示す断面図である。
【図2】本発明の圧縮成形機の一例の概略を示す断面図である。
【図3】図2に示す圧縮成形機を用いて図1に示すプリフォームを成形する工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1:プリフォーム
2:口頚部
3:有底筒状ブロー成形部
5:厚肉部
10:環状溝
11:環状溝の天面の角部
21:雄型手段
22:雌型手段
31:入れ子
41:凹部
42:環状突条
50:合成樹脂素材

Claims (5)

  1. 環状口頚部と該口頚部から垂下する有底筒状胴部とから構成され、該口頚部の外周面には半径方向外方に張り出した厚肉部が配設され、該厚肉部の下面の内周縁部には環状溝が形成されているプリフォームにおいて、前記環状溝の天面の角部にしわ及び/又は溝がないことを特徴とするプリフォーム。
  2. 環状口頚部と該口頚部から垂下する有底筒状胴部とから構成され、該口頚部の外周面には半径方向外方に張り出した厚肉部が配設され、該厚肉部の下面の内周縁部には環状溝が形成されているプリフォームを成形するための圧縮成形装置であって、
    相互に接近する方向に移動し、協働して成形空間を規定する閉状態に設定され、相互に離隔する方向に移動して開状態となる雄型手段と雌型手段とを具備し、
    前記雌型手段は、前記筒状胴部の外面を規定する凹部と、筒状胴部の上部外面と共に口頚部の環状溝を規定する環状突条を有し、
    前記雄型手段は、少なくとも前記筒状胴部の内面及び口頚部の内周面を規定するコア部材と、少なくとも口頚部外周面を規定する半径方向に移動可能な割型部材から成り、該割型部材のうち厚肉部下面を規定する部分が、割型部材の他の部分よりも熱伝導率の低い材料から成ることを特徴とする圧縮成形装置。
  3. 前記厚肉部下面を規定する部分が割型部材と嵌合可能な入れ子である請求項2記載の圧縮成形装置
  4. 前記雌型手段の環状突条の先端面が、半径方向外方に向かって1乃至80°上方に傾斜している請求項2又は3記載の圧縮成形装置。
  5. 請求項1記載のプリフォームを二軸延伸ブロー成形して成るボトルであって、厚肉部の強度が向上されていることを特徴とするボトル。
JP2003064548A 2003-03-11 2003-03-11 プリフォーム及びプリフォームの圧縮成形装置並びにこのプリフォームをブロー成形して成るボトル Expired - Fee Related JP4273791B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003064548A JP4273791B2 (ja) 2003-03-11 2003-03-11 プリフォーム及びプリフォームの圧縮成形装置並びにこのプリフォームをブロー成形して成るボトル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003064548A JP4273791B2 (ja) 2003-03-11 2003-03-11 プリフォーム及びプリフォームの圧縮成形装置並びにこのプリフォームをブロー成形して成るボトル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004268486A true JP2004268486A (ja) 2004-09-30
JP4273791B2 JP4273791B2 (ja) 2009-06-03

Family

ID=33125809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003064548A Expired - Fee Related JP4273791B2 (ja) 2003-03-11 2003-03-11 プリフォーム及びプリフォームの圧縮成形装置並びにこのプリフォームをブロー成形して成るボトル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4273791B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009034835A1 (ja) 2007-09-11 2009-03-19 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. プリフォーム、ボトル及びプリフォーム成形装置
WO2011046047A1 (ja) * 2009-10-13 2011-04-21 東洋製罐株式会社 圧縮成形金型と圧縮成形方法
JP2013530854A (ja) * 2010-06-25 2013-08-01 エス.アイ.ピー.エイ.ソシエタ’インダストリアリザッジオーネ プロゲッタジオーネ エ オートマジオーネ ソシエタ ペル アチオニ プラスチック容器生産用設備

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09300438A (ja) * 1996-05-09 1997-11-25 Aokiko Kenkyusho:Kk プリフォームの射出成形方法
JP2000238734A (ja) * 1998-12-25 2000-09-05 Tsutsumi Yotaro ボトル

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09300438A (ja) * 1996-05-09 1997-11-25 Aokiko Kenkyusho:Kk プリフォームの射出成形方法
JP2000238734A (ja) * 1998-12-25 2000-09-05 Tsutsumi Yotaro ボトル

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009034835A1 (ja) 2007-09-11 2009-03-19 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. プリフォーム、ボトル及びプリフォーム成形装置
CN101795846A (zh) * 2007-09-11 2010-08-04 东洋制罐株式会社 预坯件、瓶以及预坯件成形装置
US8435027B2 (en) 2007-09-11 2013-05-07 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. Preform molding apparatus for forming a preform having a neck ring
JP5568987B2 (ja) * 2007-09-11 2014-08-13 東洋製罐株式会社 プリフォーム成形装置
KR101463287B1 (ko) * 2007-09-11 2014-11-18 도요세이칸 그룹 홀딩스 가부시키가이샤 프리폼, 보틀 및 프리폼 성형 장치
EP2199060A4 (en) * 2007-09-11 2017-01-11 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. Preform, bottle and preform molding apparatus
WO2011046047A1 (ja) * 2009-10-13 2011-04-21 東洋製罐株式会社 圧縮成形金型と圧縮成形方法
JP2012232593A (ja) * 2009-10-13 2012-11-29 Toyo Seikan Kaisha Ltd 圧縮成形金型と圧縮成形方法
JP5115662B2 (ja) * 2009-10-13 2013-01-09 東洋製罐株式会社 圧縮成形金型と圧縮成形方法
JP2013530854A (ja) * 2010-06-25 2013-08-01 エス.アイ.ピー.エイ.ソシエタ’インダストリアリザッジオーネ プロゲッタジオーネ エ オートマジオーネ ソシエタ ペル アチオニ プラスチック容器生産用設備

Also Published As

Publication number Publication date
JP4273791B2 (ja) 2009-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8962114B2 (en) Compression molded preform for forming invertible base hot-fill container, and systems and methods thereof
US8100687B2 (en) Injection blow molding device for the manufacture of a thin-walled part
CN108290340B (zh) 预成型坯和容器的制造方法
US10737428B2 (en) Forming mold and injection mold
WO2013089054A1 (ja) パリソン及びそれを用いた容器のブロー成形方法
WO1998004396A1 (fr) Procede d'etirage et d'injection-soufflage de produits moules par soufflage
US3740181A (en) Apparatus for blow molding plastic articles
CN112055641B (zh) 树脂容器部件的制造方法、模具单元以及包括该模具单元的吹塑成型机
CN112088081A (zh) 吹塑方法、吹塑模具以及吹塑设备
JPH10337769A (ja) ブロー成形して容器にせしめられる前成形体及びこれを圧縮成形するための圧縮成形装置
JP4273791B2 (ja) プリフォーム及びプリフォームの圧縮成形装置並びにこのプリフォームをブロー成形して成るボトル
JP4748475B2 (ja) 射出成形プリフォーム
JP5169495B2 (ja) 圧縮成形金型及び圧縮成形装置
CN114007843B (zh) 树脂制成形品的制造装置、树脂制成形品的制造方法及树脂制成形品
JP4742440B2 (ja) ブロー成形容器用前成形体の成形方法及び装置
JP5789556B2 (ja) 二重容器の製造方法
JP4078098B2 (ja) 瓶状容器の延伸ブロー成形方法
JP2707421B2 (ja) 合成樹脂製二重構造容器及びその製造方法
JP6777960B1 (ja) 射出成形型とプリフォーム成形方法、及び中空体の製造方法
WO2021221024A1 (ja) 樹脂製広口容器の製造方法、製造装置および樹脂製広口容器
US20240017472A1 (en) Method and apparatus for manufacturing resin container
JPS62156923A (ja) 口部内側にねじを有する合成樹脂製容器の射出吹込成形方法
CN112105491B (zh) 吹塑模具和吹塑设备
US20230150182A1 (en) Manufacturing method and manufacturing apparatus for delamination container
US20230321889A1 (en) Resin container manufacturing method, die unit, and blow molding device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090210

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090223

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120313

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120313

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120313

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130313

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140313

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140313

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees