JP2004256206A - 自走式コンベア - Google Patents
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Abstract
【課題】輸送性の向上と低価格化が図れる自走式コンベアとする。
【解決手段】走行体4を備えた下部車体3に上部車体5を取付けた車両1と、この車両1に取付けたベルトコンベア2を有し、前記下部車体3の前後方向一側部、前後方向他側部に第1支持機構6、第2支持機構7をそれぞれ取付け、前記第1支持機構6をコンベアフレーム20の前後方向一側部に連結すると共に、前記第2支持機構7をコンベアフレーム20の前後方向他側部に連結することで、その第1・第2支持機構6,7が垂直方向に起立して軽量化できるようにした自走式コンベアで、これによって、輸送性の向上と低価格化が図れる。
【選択図】 図1
【解決手段】走行体4を備えた下部車体3に上部車体5を取付けた車両1と、この車両1に取付けたベルトコンベア2を有し、前記下部車体3の前後方向一側部、前後方向他側部に第1支持機構6、第2支持機構7をそれぞれ取付け、前記第1支持機構6をコンベアフレーム20の前後方向一側部に連結すると共に、前記第2支持機構7をコンベアフレーム20の前後方向他側部に連結することで、その第1・第2支持機構6,7が垂直方向に起立して軽量化できるようにした自走式コンベアで、これによって、輸送性の向上と低価格化が図れる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自走式の車両にベルトコンベアを取付けた自走式コンベアに関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1に開示された自走式コンベアが知られている。
この自走式コンベアは、図5に示すように走行体を備えた下部車体に上部車体を旋回自在に取付けた車両と、この上部車体に第1アームと第2アームで取付けたベルトコンベアを備え、そのベルトコンベアは車両よりも前方、後方に張り出している。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−211736号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の自走式コンベアは、第1アームと第2アームを上部車体とベルトコンベアにそれぞれ連結してベルトコンベアを車両に取付けている。そのため、垂直方向の起立角が小さく、水平方向に傾いている。水平方向に傾いていることにより、第1アームと第2アームにベルトコンベアの自重、搬送土砂の重量等の曲げ負荷作用が多くなり、剛性を上げる必要がある。このため重量物で、輸送性が悪く、しかも自走式ベルトコンベアが高価となる。特に第2アームをシリンダとしてベルトコンベアを傾斜できるようにした場合、シリンダは曲げ負荷に弱く、座屈に強い特性があり、水平方向に傾いていると、曲げ負荷が増大し、シリンダの損傷をまねく恐れあり、俯仰力よりも強度上の理由でより大きな、頑丈なシリンダが必要になる。さらに第1アームと第2アームが上部車体に取り付けられていることにより、ベルトコンベア前後方向端部に近づけて第1アームと第2アームを取り付けるとさらに第1アームと第2アームが水平方向に傾いてしまうので、ベルトコンベア俯仰力が小さくなる分だけさらに大きなシリンダが必要になる、このことを避ける為、前述した従来の自走式コンベアは、ベルトコンベアの中心よりに連結部を設けているので、ベルトコンベアの連結部からのはみ出し部分が多くなり(片持ち負荷の増大)、ベルトコンベアの剛性を上げ、重量増となっている。このことにより安定性も悪くなっている。
【0005】
本発明は、前述の課題に鑑みなされたものであり、その目的は車両にベルトコンベアを取付ける第1・第2支持機構を軽量化でき、輸送性の向上、低価格化が図れるようにした自走式コンベアを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
第1の発明は、自走式コンベアにおいて、
車両1にベルトコンベア2が取付けられ、
前記車両1は、走行体4を備えた下部車体3と、この下部車体3に取付けた上部車体5を備え、
前記下部車体3の前後方向一側部に第1支持機構6を取付け、前記下部車体3の前後方向他側部に第2支持機構7を取付け、この第1支持機構6をコンベアフレーム20の前後方向一側部に連結し、第2支持機構7をコンベアフレーム20の前後方向他側部に連結したことを特徴とする自走式コンベアである。
【0007】
第1の発明によれば、第1支持機構6と第2支持機構7が下部車体3に取付けられ、かつコンベアフレーム20に連結してあるので、コンベアフレーム20への連結位置を従来と同一とした場合に第1支持機構6と第2支持機構7が垂直方向に起立している。
起立することにより、第1支持機構6と第2支持機構7にベルトコンベア2の自重、搬送土砂の重量等による曲げ負荷作用が少なくなり、軽量化でき、輸送性の向上、自走式ベルトコンベアの低価格が図れる。
特に例えば第2支持機構7をシリンダのみとした場合、そのシリンダは曲げ負荷に弱く、座屈に強い特性があり、垂直方向に起立させることにより、座屈負荷にし(曲げ負荷を減少させ)、シリンダの損傷を防止できる。
さらに、第1支持機構6と第2支持機構7を下部車体3に取付けたことにより、従来と垂直方向の起立を同一にさせた場合、コンベアフレーム20の前後方向端部に近ずいた位置において連結でき、コンベアフレーム20の連結部からのはみ出し部分が少なくなり(片持ち負荷の減少)、軽量化と安定化が向上する。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において第1支持機構6がリンク60と、このリンク60を上下揺動するシリンダ61を備え、
第2支持機構7がシリンダ70と保持部材71を備え、
前記保持部材71はコンベアフレーム20に取付けられていると共に、下部車体3に着脱自在に連結される自走式コンベアである。
【0009】
第2の発明によれば、シリンダ61とシリンダ70を伸縮することでベルトコンベア2を水平姿勢、傾斜姿勢にできる。
また、シリンダ61,70が下部車体3に取付けられ垂直方向に起立しているので、その推力がベルトコンベア2に効率良く伝達され、そのシリンダ61,70を小径にすることができる。
また、ベルトコンベア2を傾斜姿勢(作業姿勢)とした際に、保持部材71を下部車体3に連結することで、シリンダ70が外力によりシール部でオイル洩れし、縮み作動することを防止できるから、ベルトコンベア2を傾斜姿勢(作業姿勢)に保持することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、自走式の車両1と、その車両1に取付けたベルトコンベア2で自走式コンベアとしてある。前記車両1は図1で矢印a方向に走行する。以下の説明では前述の走行方向を前後方向とし、図1で左方寄りを前、右方寄りを後とする。また走行方向と直交方向を左右方向とする。
前記車両1は、下部車体3と、この下部車体3の左右両側に設けられた走行体4と、前記下部車体3に取付けた上部車体5を備えている。
前記ベルトコンベア2は上部車体5よりも上方に位置し、前後方向一側(前側)の第1支持機構6と前後方向他側(後側)の第2支持機構7で下部車体3に支持され、その第1支持機構6、第2支持機構7によって図1に示す水平姿勢と図2に示すように前後方向一側(前側)が低く、前後方向他側(後側)が高い傾斜姿勢とに移動する。
そして、自走時や輸送車両に積載して運搬する輸送時には図1に示す水平姿勢とし、作業時には図2に示す傾斜姿勢とする。
【0011】
前記ベルトコンベア2は前後方向に長尺なコンベアフレーム20の長手方向一端部(前端部)にヘッドプーリ21、長手方向他端部(後端部)に駆動プーリ22を取付け、このヘッドプーリ21、駆動プーリ22にベルト23を巻装したものである。
前記ベルトコンベア2は車両1の全長(前後長さ)よりも長尺で、車両1よりも前方、後方に張り出している。
また、この実施の形態ではベルトコンベア2は長手方向中間部分2−1に対して長手方向一側部分2−2、長手方向他側部分2−3が折り畳み自在で、輸送時等にベルトコンベア2の全長を短かくできるようにしてある。
例えば、コンベアフレーム20を長手方向に中間部分20a、一側部分20b、他側部分20cに三分割し、それらをヒンジ24で連結して一側部分20b、他側部分20cを中間部分20aに対して折り畳みできるようにしてある。
前記コンベアフレーム20の長手方向一端寄り(前寄り)にホッパ25が取付けてある。
【0012】
前記下部車体3は図3と図4に示すように、フレーム30の上面にプレート31を取付けた形状で、そのプレート31の上面に上部車体5が取付けられる。
前記走行体4は、フレーム30の左右両端部に固着されたトラックフレーム40と、このトラックフレーム40に設けた駆動スプロケット41、アイドラ42と、この駆動スプロケット41、アイドラ42に巻装した履帯43を備え、クローラタイプの走行体である。
【0013】
前記上部車体5は、図3と図5に示すように前記プレート31に取付けた動力源50、各種機器51、それらを囲むカバー体52を備え、そのカバー体52よりも上方にベルトコンベア2が位置している。
前記カバー体52の動力源50と対向した部分に点検カバー53が上下回動自在に設けられ、この点検カバー53を上方に回動することで点検用開口部ができ、動力源50の点検部を点検できるようにしてある。
【0014】
前記第1支持機構6は下部車体3の前後方向一側部に取付けると共に、コンベアフレーム20の前後方向一側部に連結したリンク60と、このリンク60と下部車体3とに亘って取付けたシリンダ61を備え、そのシリンダ61を伸縮することでリンク60が上下に揺動する。
具体的には、下部車体3の前後方向一側部(前側部)の左右両側寄りに左右一対のリンク用ブラケット62が固着されていると共に、その前後方向一側部の左右中間にシリンダ用ブラケット63が固着してある。
前記コンベアフレーム20の車両1よりも前方に突出した部分(前後方向一側部)に横材64が固着され、この横材64の左右両側寄りに左右一対のブラケット65が固着してある。
前記リンク60は、左右一対の杆体60aを連結材60bで連結したもので、その各杆体60aの一端部が前記各リンク用ブラケット62にピン62aでそれぞれ連結され、他端部が前記各ブラケット65にピン65aで連結される。
前記シリンダ61の一端部が前記シリンダ用ブラケット63にピン63aで連結され、前記リンク60、例えば連結材60bの左右中間部に固着したブラケット66にシリンダ61の他端部がピン66aで連結してある。
【0015】
前記第2支持機構7は下部車体3の前後方向他側部に取付けると共に、コンベアフレーム20の前後方向他側部に連結したシリンダ70と保持部材71を備え、そのシリンダ70を縮み動作することで図1に示すようにベルトコンベア2が水平姿勢となる。この状態では保持部材71はコンベアフレーム20に支持される。
前記シリンダ70を伸び動作するとベルトコンベア2が図2に示すように傾斜姿勢となる。この状態で保持部材71をコンベアフレーム20と下部車体3に亘って取付け、ベルトコンベア2を傾斜姿勢に保持する。
【0016】
具体的には、図3と図5に示すように下部車体3の前後方向他側部(後側部)に第1ブラケット72が固着され、図6に示すようにコンベアフレーム20の車両1よりも後方に突出した部分(前後方向他側部)に横部材73が固着され、この横部材73に第2ブラケット74が固着してある。
前記第1ブラケット72と第2ブラケット74に亘ってシリンダ70がピン72a,74aで連結してある。
前記第2ブラケット74に保持部材71の一端部が図6に示すようにピン74bで上下回動自在に連結され、この保持部材71はコンベアフレーム20に着脱自在に支持される。例えば、コンベアフレーム20と保持部材71とに支持用ブラケット75,76を固着し、この支持用ブラケット75,76をピン77で連結することで保持部材71はコンベアフレーム20とほぼ平行に支持され、そのピン77を抜き出すことで支持が解放される。
前記第1ブラケット72は保持部材連結部、例えばピン孔78を有する。
前記保持部材72の他端部をピン孔78に嵌合するピン、例えば、前述のピン77で連結することで、図2に示すように下部車体3とコンベアフレーム20とに亘って取付けられる。
【0017】
以上の説明において、図3は第1支持機構6のリンク60が下方に揺動した姿勢であるが、図4においてはリンク60が起立した姿勢で、かつ一部を破断した状態で図示してある。
【0018】
次に、本発明に係るベルトコンベア2の車両1への取付けについて説明する。
第1・第2支持機構6,7を下部車体3に取付けたので、その第1・第2支持機構6,7は垂直方向に起立している。
例えば、図1に示すように第2支持機構7のシリンダ70の下部車体3との取付部Aとコンベアフレーム20との連結部Bの上下寸法が、図1に一点鎖線で示すように上部車体5に取付けした場合に比べて大きい。
よって、コンベアフレーム20との連結部Bの前後方向位置を同一とすれば、そのシリンダ70の水平に対する角度θ1,θ2が本発明の方が大きく、結局本発明のシリンダ70は垂直方向に起立していることになる。
【0019】
このように、第1・第2支持機構6,7が起立していることによって、ベルトコンベア2の自重、搬送土砂の重量等による曲げ負荷作用が少なくなり、軽量化できる。
【0020】
また、第1・第2支持機構6,7の垂直方向の起立を同一にさせた場合、つまり水平に対する角度を同一とした場合には、図1に二点鎖線で示すようにコンベアフレーム20との連結部Bの前後方向位置が車両1から遠くなり、そのコンベアフレーム20の連結部Bから張り出した部分が短かくなって片持ち負荷が減少し、軽量化と安定性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルトコンベアが水平姿勢である全体側面図である。
【図2】ベルトコンベアが傾斜姿勢である全体側面図である。
【図3】車両部分の拡大側面図である。
【図4】図1の拡大正面図である。
【図5】車両の拡大平面図である。
【図6】ベルトコンベアの後方張り出し部分の拡大側面図である。
【符号の説明】
1…車両、2…ベルトコンベア、3…下部車体、4…走行体、5…上部車体、6…第1支持機構、7…第2支持機構、20…コンベアフレーム、23…ベルト、50…動力源、52…カバー体、53…点検カバー、60…リンク、61…シリンダ、70…シリンダ、71…保持部材、A…取付部、B…連結部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、自走式の車両にベルトコンベアを取付けた自走式コンベアに関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1に開示された自走式コンベアが知られている。
この自走式コンベアは、図5に示すように走行体を備えた下部車体に上部車体を旋回自在に取付けた車両と、この上部車体に第1アームと第2アームで取付けたベルトコンベアを備え、そのベルトコンベアは車両よりも前方、後方に張り出している。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−211736号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の自走式コンベアは、第1アームと第2アームを上部車体とベルトコンベアにそれぞれ連結してベルトコンベアを車両に取付けている。そのため、垂直方向の起立角が小さく、水平方向に傾いている。水平方向に傾いていることにより、第1アームと第2アームにベルトコンベアの自重、搬送土砂の重量等の曲げ負荷作用が多くなり、剛性を上げる必要がある。このため重量物で、輸送性が悪く、しかも自走式ベルトコンベアが高価となる。特に第2アームをシリンダとしてベルトコンベアを傾斜できるようにした場合、シリンダは曲げ負荷に弱く、座屈に強い特性があり、水平方向に傾いていると、曲げ負荷が増大し、シリンダの損傷をまねく恐れあり、俯仰力よりも強度上の理由でより大きな、頑丈なシリンダが必要になる。さらに第1アームと第2アームが上部車体に取り付けられていることにより、ベルトコンベア前後方向端部に近づけて第1アームと第2アームを取り付けるとさらに第1アームと第2アームが水平方向に傾いてしまうので、ベルトコンベア俯仰力が小さくなる分だけさらに大きなシリンダが必要になる、このことを避ける為、前述した従来の自走式コンベアは、ベルトコンベアの中心よりに連結部を設けているので、ベルトコンベアの連結部からのはみ出し部分が多くなり(片持ち負荷の増大)、ベルトコンベアの剛性を上げ、重量増となっている。このことにより安定性も悪くなっている。
【0005】
本発明は、前述の課題に鑑みなされたものであり、その目的は車両にベルトコンベアを取付ける第1・第2支持機構を軽量化でき、輸送性の向上、低価格化が図れるようにした自走式コンベアを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
第1の発明は、自走式コンベアにおいて、
車両1にベルトコンベア2が取付けられ、
前記車両1は、走行体4を備えた下部車体3と、この下部車体3に取付けた上部車体5を備え、
前記下部車体3の前後方向一側部に第1支持機構6を取付け、前記下部車体3の前後方向他側部に第2支持機構7を取付け、この第1支持機構6をコンベアフレーム20の前後方向一側部に連結し、第2支持機構7をコンベアフレーム20の前後方向他側部に連結したことを特徴とする自走式コンベアである。
【0007】
第1の発明によれば、第1支持機構6と第2支持機構7が下部車体3に取付けられ、かつコンベアフレーム20に連結してあるので、コンベアフレーム20への連結位置を従来と同一とした場合に第1支持機構6と第2支持機構7が垂直方向に起立している。
起立することにより、第1支持機構6と第2支持機構7にベルトコンベア2の自重、搬送土砂の重量等による曲げ負荷作用が少なくなり、軽量化でき、輸送性の向上、自走式ベルトコンベアの低価格が図れる。
特に例えば第2支持機構7をシリンダのみとした場合、そのシリンダは曲げ負荷に弱く、座屈に強い特性があり、垂直方向に起立させることにより、座屈負荷にし(曲げ負荷を減少させ)、シリンダの損傷を防止できる。
さらに、第1支持機構6と第2支持機構7を下部車体3に取付けたことにより、従来と垂直方向の起立を同一にさせた場合、コンベアフレーム20の前後方向端部に近ずいた位置において連結でき、コンベアフレーム20の連結部からのはみ出し部分が少なくなり(片持ち負荷の減少)、軽量化と安定化が向上する。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において第1支持機構6がリンク60と、このリンク60を上下揺動するシリンダ61を備え、
第2支持機構7がシリンダ70と保持部材71を備え、
前記保持部材71はコンベアフレーム20に取付けられていると共に、下部車体3に着脱自在に連結される自走式コンベアである。
【0009】
第2の発明によれば、シリンダ61とシリンダ70を伸縮することでベルトコンベア2を水平姿勢、傾斜姿勢にできる。
また、シリンダ61,70が下部車体3に取付けられ垂直方向に起立しているので、その推力がベルトコンベア2に効率良く伝達され、そのシリンダ61,70を小径にすることができる。
また、ベルトコンベア2を傾斜姿勢(作業姿勢)とした際に、保持部材71を下部車体3に連結することで、シリンダ70が外力によりシール部でオイル洩れし、縮み作動することを防止できるから、ベルトコンベア2を傾斜姿勢(作業姿勢)に保持することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、自走式の車両1と、その車両1に取付けたベルトコンベア2で自走式コンベアとしてある。前記車両1は図1で矢印a方向に走行する。以下の説明では前述の走行方向を前後方向とし、図1で左方寄りを前、右方寄りを後とする。また走行方向と直交方向を左右方向とする。
前記車両1は、下部車体3と、この下部車体3の左右両側に設けられた走行体4と、前記下部車体3に取付けた上部車体5を備えている。
前記ベルトコンベア2は上部車体5よりも上方に位置し、前後方向一側(前側)の第1支持機構6と前後方向他側(後側)の第2支持機構7で下部車体3に支持され、その第1支持機構6、第2支持機構7によって図1に示す水平姿勢と図2に示すように前後方向一側(前側)が低く、前後方向他側(後側)が高い傾斜姿勢とに移動する。
そして、自走時や輸送車両に積載して運搬する輸送時には図1に示す水平姿勢とし、作業時には図2に示す傾斜姿勢とする。
【0011】
前記ベルトコンベア2は前後方向に長尺なコンベアフレーム20の長手方向一端部(前端部)にヘッドプーリ21、長手方向他端部(後端部)に駆動プーリ22を取付け、このヘッドプーリ21、駆動プーリ22にベルト23を巻装したものである。
前記ベルトコンベア2は車両1の全長(前後長さ)よりも長尺で、車両1よりも前方、後方に張り出している。
また、この実施の形態ではベルトコンベア2は長手方向中間部分2−1に対して長手方向一側部分2−2、長手方向他側部分2−3が折り畳み自在で、輸送時等にベルトコンベア2の全長を短かくできるようにしてある。
例えば、コンベアフレーム20を長手方向に中間部分20a、一側部分20b、他側部分20cに三分割し、それらをヒンジ24で連結して一側部分20b、他側部分20cを中間部分20aに対して折り畳みできるようにしてある。
前記コンベアフレーム20の長手方向一端寄り(前寄り)にホッパ25が取付けてある。
【0012】
前記下部車体3は図3と図4に示すように、フレーム30の上面にプレート31を取付けた形状で、そのプレート31の上面に上部車体5が取付けられる。
前記走行体4は、フレーム30の左右両端部に固着されたトラックフレーム40と、このトラックフレーム40に設けた駆動スプロケット41、アイドラ42と、この駆動スプロケット41、アイドラ42に巻装した履帯43を備え、クローラタイプの走行体である。
【0013】
前記上部車体5は、図3と図5に示すように前記プレート31に取付けた動力源50、各種機器51、それらを囲むカバー体52を備え、そのカバー体52よりも上方にベルトコンベア2が位置している。
前記カバー体52の動力源50と対向した部分に点検カバー53が上下回動自在に設けられ、この点検カバー53を上方に回動することで点検用開口部ができ、動力源50の点検部を点検できるようにしてある。
【0014】
前記第1支持機構6は下部車体3の前後方向一側部に取付けると共に、コンベアフレーム20の前後方向一側部に連結したリンク60と、このリンク60と下部車体3とに亘って取付けたシリンダ61を備え、そのシリンダ61を伸縮することでリンク60が上下に揺動する。
具体的には、下部車体3の前後方向一側部(前側部)の左右両側寄りに左右一対のリンク用ブラケット62が固着されていると共に、その前後方向一側部の左右中間にシリンダ用ブラケット63が固着してある。
前記コンベアフレーム20の車両1よりも前方に突出した部分(前後方向一側部)に横材64が固着され、この横材64の左右両側寄りに左右一対のブラケット65が固着してある。
前記リンク60は、左右一対の杆体60aを連結材60bで連結したもので、その各杆体60aの一端部が前記各リンク用ブラケット62にピン62aでそれぞれ連結され、他端部が前記各ブラケット65にピン65aで連結される。
前記シリンダ61の一端部が前記シリンダ用ブラケット63にピン63aで連結され、前記リンク60、例えば連結材60bの左右中間部に固着したブラケット66にシリンダ61の他端部がピン66aで連結してある。
【0015】
前記第2支持機構7は下部車体3の前後方向他側部に取付けると共に、コンベアフレーム20の前後方向他側部に連結したシリンダ70と保持部材71を備え、そのシリンダ70を縮み動作することで図1に示すようにベルトコンベア2が水平姿勢となる。この状態では保持部材71はコンベアフレーム20に支持される。
前記シリンダ70を伸び動作するとベルトコンベア2が図2に示すように傾斜姿勢となる。この状態で保持部材71をコンベアフレーム20と下部車体3に亘って取付け、ベルトコンベア2を傾斜姿勢に保持する。
【0016】
具体的には、図3と図5に示すように下部車体3の前後方向他側部(後側部)に第1ブラケット72が固着され、図6に示すようにコンベアフレーム20の車両1よりも後方に突出した部分(前後方向他側部)に横部材73が固着され、この横部材73に第2ブラケット74が固着してある。
前記第1ブラケット72と第2ブラケット74に亘ってシリンダ70がピン72a,74aで連結してある。
前記第2ブラケット74に保持部材71の一端部が図6に示すようにピン74bで上下回動自在に連結され、この保持部材71はコンベアフレーム20に着脱自在に支持される。例えば、コンベアフレーム20と保持部材71とに支持用ブラケット75,76を固着し、この支持用ブラケット75,76をピン77で連結することで保持部材71はコンベアフレーム20とほぼ平行に支持され、そのピン77を抜き出すことで支持が解放される。
前記第1ブラケット72は保持部材連結部、例えばピン孔78を有する。
前記保持部材72の他端部をピン孔78に嵌合するピン、例えば、前述のピン77で連結することで、図2に示すように下部車体3とコンベアフレーム20とに亘って取付けられる。
【0017】
以上の説明において、図3は第1支持機構6のリンク60が下方に揺動した姿勢であるが、図4においてはリンク60が起立した姿勢で、かつ一部を破断した状態で図示してある。
【0018】
次に、本発明に係るベルトコンベア2の車両1への取付けについて説明する。
第1・第2支持機構6,7を下部車体3に取付けたので、その第1・第2支持機構6,7は垂直方向に起立している。
例えば、図1に示すように第2支持機構7のシリンダ70の下部車体3との取付部Aとコンベアフレーム20との連結部Bの上下寸法が、図1に一点鎖線で示すように上部車体5に取付けした場合に比べて大きい。
よって、コンベアフレーム20との連結部Bの前後方向位置を同一とすれば、そのシリンダ70の水平に対する角度θ1,θ2が本発明の方が大きく、結局本発明のシリンダ70は垂直方向に起立していることになる。
【0019】
このように、第1・第2支持機構6,7が起立していることによって、ベルトコンベア2の自重、搬送土砂の重量等による曲げ負荷作用が少なくなり、軽量化できる。
【0020】
また、第1・第2支持機構6,7の垂直方向の起立を同一にさせた場合、つまり水平に対する角度を同一とした場合には、図1に二点鎖線で示すようにコンベアフレーム20との連結部Bの前後方向位置が車両1から遠くなり、そのコンベアフレーム20の連結部Bから張り出した部分が短かくなって片持ち負荷が減少し、軽量化と安定性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルトコンベアが水平姿勢である全体側面図である。
【図2】ベルトコンベアが傾斜姿勢である全体側面図である。
【図3】車両部分の拡大側面図である。
【図4】図1の拡大正面図である。
【図5】車両の拡大平面図である。
【図6】ベルトコンベアの後方張り出し部分の拡大側面図である。
【符号の説明】
1…車両、2…ベルトコンベア、3…下部車体、4…走行体、5…上部車体、6…第1支持機構、7…第2支持機構、20…コンベアフレーム、23…ベルト、50…動力源、52…カバー体、53…点検カバー、60…リンク、61…シリンダ、70…シリンダ、71…保持部材、A…取付部、B…連結部。
Claims (2)
- 自走式コンベアにおいて、
車両(1)にベルトコンベア(2)が取付けられ、
前記車両(1)は、走行体(4)を備えた下部車体(3)と、この下部車体(3)に取付けた上部車体(5)を備え、
前記下部車体(3)の前後方向一側部に第1支持機構(6)を取付け、前記下部車体(3)の前後方向他側部に第2支持機構(7)を取付け、この第1支持機構(6)をコンベアフレーム(20)の前後方向一側部に連結し、第2支持機構(7)をコンベアフレーム(20)の前後方向他側部に連結したことを特徴とする自走式コンベア。 - 第1支持機構(6)がリンク(60)と、このリンク(60)を上下揺動するシリンダ(61)を備え、
第2支持機構(7)がシリンダ(70)と保持部材(71)を備え、
前記保持部材(71)はコンベアフレーム(20)に取付けられていると共に、下部車体(3)に着脱自在に連結される請求項1記載の自走式コンベア。
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