JP2004233001A - Bulk water-gel storage container, bulk water-gel receiver, and method for discharging bulk water-gel - Google Patents

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a bulk water-gel storage container having functions of oil resistance and moisture-proofness, and improved strength, and to provide a bulk water-gel receiver, and a method for discharging the bulk water-gel. <P>SOLUTION: The bulk water-gel storage container 11 comprises a body part 13 formed cylindrically; a bottom board 15 attached to the bottom section of the body part 13; a top board 16 attached to the top of the body part 13; and a connecting band 14 for connecting the bottom board 15 and the top board 16 to the body part 13. The body part 13 is made of a laminate of hard fiber board or heavy-duty paper. A laminate film made of a polyethylene film, aluminum foil, and a polyethylene film is heat-sealed on the inner surface of the body part 13 as a functional layer 19 having functions of oil resistance and moisture-proofness. In the storage container 11, a primary maximum compression load by a compression test prescribed by JIS Z0212 ranges from 1.5 to 20 kN. The storage container 11 accommodates the bulk water-gel 17, such as an emulsion explosive. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、含水爆薬を収容して運搬や貯蔵を行うために使用される含水爆薬収容容器、含水爆薬収容体及び含水爆薬の排出方法に関するものである。さらに詳しくは、耐油性及び防湿性の機能を有するとともに、優れた強度を備えた含水爆薬収容容器、含水爆薬収容体及び含水爆薬の排出方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来型の含水爆薬は、取り扱い性を確保するため、常温では膠質状であるのが一般的である。そのため、包装形態としては例えば内径３０ｍｍの円柱状に成形された含水爆薬をクラフト紙で巻いて筒状にしたもの（カートリッジタイプの含水爆薬）、或いは内径５０ｍｍの合成樹脂製チューブに一定量充填してから端末をアルミニウムのクリップで留めたもの等が知られている。何れも容器はファイバ板箱（段ボール箱）に入れて梱包され、輸送、保管するのが一般的であった。
【０００３】
例えば、２５℃における粘度が４０〜３０００Ｐａ・ＳのＷ／Ｏ型エマルション爆薬を、ポリエチレン−ナイロン−ポリエチレンの３層フィルム等の合成樹脂フィルムで包装し、該フィルムの一方端又は両端に口締め部を設けた爆薬包が知られている（例えば、特許文献１を参照）。
【０００４】
近年では、装填機を使用して直接発破孔にバルク状態で注入する必要性から、一定の形態を持たず、通常５００Ｐａ・Ｓ以下の低粘度で優れた流動性を有する含水爆薬、即ちバルク状含水爆薬が使用されるようになってきた。このようなバルク状の含水爆薬は、ナイロン／ポリエチレンラミネート等の合成樹脂フィルム製の袋中に１０〜２０ｋｇ単位で収容されている。
【０００５】
【特許文献１】
特開２００１−１６３６９２号公報（第２頁）
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来の爆薬を包装するために使用される合成樹脂フィルムは、耐油性が不十分で収容された含水爆薬が経時的に浸み出す場合があった。また、係る合成樹脂フィルムの防湿性が不十分で外部から袋内へ水分が透過して含水爆薬の品質が低下するおそれもあった。さらに、含水爆薬が収容された合成樹脂フィルム製の袋を発破孔へ装填するなどの取扱いに際して、合成樹脂フィルムの強度不足のため袋が破れるおそれがあるという問題があった。
【０００７】
本発明は、以上のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、耐油性及び防湿性の機能を有するとともに、優れた強度を備えた含水爆薬収容容器、含水爆薬収容体及び含水爆薬の排出方法を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するために、第１の発明の含水爆薬収容容器は、硬質ファイバ板又は重質紙の積層体よりなる基材を筒状に成形してなる胴部と、該胴部の底部に取着される地板と、胴部の頂部に取着される天板と、前記地板及び天板を胴部に連結する連結具とから構成され、内部に含水爆薬が収容される含水爆薬収容容器であって、胴部の含水爆薬に接する内面には耐油性と防湿性の機能を備えた機能層が設けられ、かつＪＩＳ Ｚ０２１２に規定された圧縮試験による一次最大圧縮荷重が１．５〜２０ｋＮであることを特徴とするものである。
【０００９】
第２の発明の含水爆薬収容容器は、前記機能層は、金属層を含む合成樹脂層の積層構造により形成されているものである。
第３の発明の含水爆薬収容容器は、前記胴部内の地板側には、胴部の内面形状に対応する外面形状を有し、胴部内に収容された含水爆薬の排出後に胴部内を摺動させて胴部内面に付着した含水爆薬を掻き落とすための掻き取り板が収容されているものである。
【００１０】
第４の発明の含水爆薬収容体は、第１から第３のいずれかの発明の含水爆薬収容容器内に、粘度が常温で５０〜５００Ｐａ・Ｓの含水爆薬が収容されていることを特徴とするものである。
【００１１】
第５の発明の含水爆薬の排出方法は、請求項３に記載の含水爆薬収容容器内には含水爆薬が収容され、その後連結具を解除して天板を胴部から取り外し、次いで含水爆薬収容容器を傾けて含水爆薬を排出した後、連結具を解除して地板を胴部から取り外し、掻き取り板を押圧して胴部内を頂部側へ摺動させることにより胴部内面に付着した含水爆薬を含水爆薬収容容器外へ排出することを特徴とするものである。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
図１に示すように、含水爆薬収容容器（以下、単に収容容器ともいう）１１は、円筒状に成形されている胴部１３と、該胴部１３の底部に連結具としての連結バンド１４によって取着される地板１５と、胴部１３の頂部に連結バンド１４によって取着される天板１６とから構成されている。図３に示すように、胴部１３は硬質ファイバ板又は重質紙の積層体よりなる基材１２によって円筒状に成形されている。図４に示すように、天板１６は中心部が周囲より膨出した形状を有し、強度向上が図られている。地板１５も天板１６と同じ形状を有している。この収容容器１１の内部には含水爆薬１７が収容されて含水爆薬収容体１８、即ち含水爆薬充填物が構成される。含水爆薬１７はエマルション爆薬、スラリー爆薬等の水性爆薬を意味する。
【００１３】
エマルション爆薬として具体的には、例えば酸化剤水溶液と、流動パラフィンと乳化剤とからなる可燃剤混合物を攪拌混合（乳化）して得られる乳化物に、合成樹脂製微小中空球体を添加混合して得られるものが挙げられる。ここで、例えば酸化剤水溶液は、硝酸アンモニウム６９．５重量部及び硝酸ナトリウム１０．３重量部を水１３．３重量部に加えて加温することにより得られる。可燃剤混合物は、流動パラフィン５．０重量部と乳化剤１．４重量部を加温混合することで得られる。酸化剤水溶液と可燃剤混合物を撹拌混合して乳化物が得られ、これに樹脂製微小中空球体０．５重量部が添加されてエマルション爆薬が得られる。また、スラリー爆薬としては、硝酸アンモニウム及び水を主成分とし、可燃物としてアルミニウム等の金属粉、鋭感剤、気泡剤等よりなるスラリー状のものが挙げられる。
【００１４】
含水爆薬１７は、図示しない発破孔に機械装填を行なうことができるようにする観点及び容器から含水爆薬１７を容易に排出できるようにする観点から、常温でポンプ装填が可能な範囲の粘度、常温で好ましくは５０〜５００Ｐａ・Ｓ、より好ましくは８０〜２５０Ｐａ・Ｓである。粘度が５００Ｐａ・Ｓを越える場合、含水爆薬１７を装填機のホースから排出する際の排出圧力が上昇する等、取り扱い性の問題が発生し易くなる傾向にある。一方、粘度が５０Ｐａ・Ｓ未満の場合、含水爆薬１７の製造が困難となる傾向にある。
【００１５】
また、ポンプを使用し、ある程度の圧力を加えて含水爆薬１７を発破孔に装填する観点から、含水爆薬１７の感度は実用範囲内でできるだけ鈍感とする必要があり、ＪＩＳ Ｋ ４８０１の規格で定める***起爆感度試験において不爆となる感度であることが好ましい。
【００１６】
含水爆薬収容容器１１の強度は、含水爆薬１７が収容された含水爆薬収容体１８が運搬及び保管において、何段か積まれた状態でも変形等がないという観点から、ＪＩＳ Ｚ ０２１２による圧縮試験において、一次最大圧縮荷重が１．５〜２０ｋＮであることが必要であり、３〜１０ｋＮであることが好ましい。この試験はＪＩＳ Ｚ ０２１２ 試験方法Ｂ（圧縮方向：対面）によるものである。一次最大圧縮荷重が１．５ｋＮ未満の場合には、含水爆薬収容容器１１の運搬及び保管時に変形が生じないような強度を維持することができない場合がある。一方、２０ｋＮを越えるような強度を得るためには胴部１３を構成する基材１２の種類を特殊なものに変更したり、厚みを相当厚くしたりする必要があり、実用的ではない。
【００１７】
また、この一次最大圧縮荷重はＪＩＳ Ｋ ４８２９の積み重ね試験の規定をも満たすものである。火薬類取締法では収容容器１１に収容される火薬の質量に制限があるため、この規定を満たすためには例えば容器サイズは直径５１ｃｍで高さ１５ｃｍの大きさのものから直径２８ｃｍで高さ５０ｃｍの大きさのものが適当である。
【００１８】
加えて、含水爆薬収容容器１１は、ＪＩＳ Ｋ ４８２９「火薬類の容器包装性能試験法」に適合する強度を有することが好ましい。具体的には含水爆薬収容体１８の上面から荷重（Ｗ＝（３―ｈ）／ｈ×Ｇの式で求められる荷重）を加えた場合に、内容物の漏れ、運搬等の取り扱いに悪影響を及ぼすおそれのある変質又は容器の強度を弱めたり、積み重ね時の取り扱い性を損なうおそれのある変形がないことが条件となる。
【００１９】
ここで、Ｗ：含水爆薬収容体１８の上面に加わる荷重をキログラムで表した数値、ｈ：含水爆薬収容体１８の高さをメートルで表した数値、Ｇ：含水爆薬収容体１８の全質量をキログラムで表した数値である。
【００２０】
前記胴部１３の基材１２を形成する硬質ファイバ板は、いわゆる段ボール原紙のことで、フラットなライナ間に波型の中芯が接合されたものである。重質紙は、いわゆる厚紙のことで、例えば平方メートル当たりの重量が１８０ｇ／ｍ^２に相当する厚みのあるクラフト紙が挙げられる。本実施形態の重質紙は１８０ｇ／ｍ^２のクラフト紙６枚を接着剤で接着して積層されたものである。つまり、これらの硬質ファイバ板又は重質紙は積層体として胴部を形成している。積層体にすることにより、ＪＩＳ Ｋ ４８２９の規定を満たす強度を維持することができる。
【００２１】
また、胴部１３を構成する基材１２の厚みに特に制限はないが、構成及び強度を考慮して厚みが定められ、通常１〜４ｍｍ、好ましくは２〜３ｍｍである。具体的には、例えば１８０ｇ／ｍ^３のクラフト紙を６層に巻いて接着した厚みが約２ｍｍの積層成形品が使用される。
【００２２】
図３に示すように、胴部１３の含水爆薬１７に接する内面には耐油性と防湿性の機能を備えた機能層１９が設けられている。耐油性は、含水爆薬１７が胴部１３に浸透して残留するのを回避し、含水爆薬収容容器１１の再利用を図るために必要である。そのための耐油性試験は、２０℃において、ニュートラルオイルと胴部１３内面を接触させた状態で３日間放置し、胴部１３外面にオイルの浸み出しがないことを目視によって確認することによって行なわれる。
【００２３】
一方、防湿性は、外部から水分が胴部１３を透過して内部に到り含水爆薬１７の組成が変化して、含水爆薬１７としての性能が低下するのを防止するために必要である。そのための防湿性試験は、地板１５を胴部１３に固定した収容容器１１内に吸湿剤として塩化カルシウム３００ｇを置き、天板１６を胴部１３に固定して密封した後、４０℃、９０％ＲＨの雰囲気中に７日間放置し、吸湿剤の重量増加を測定し水分透過量を求めることにより行なわれる。なお、ＲＨは相対湿度を表す。その水分透過量は１０ｇ以下であることが必要である。耐油性と防湿性の双方の機能を備えることによって火薬類取締法の規定を満たすことができる。
【００２４】
耐油性と防湿性の機能を備えた機能層１９としては、アルミニウム箔等の金属層を合成樹脂フィルムよりなる合成樹脂層に積層した積層構造を有するラミネートフィルムが好ましいが、耐油性に優れた合成樹脂フィルムと防湿性に優れた合成樹脂フィルムのラミネートフィルムであってもよい。ここで、ラミネートの方法としては押し出しラミネート法とドライラミネート法があるが、押し出しラミネート法で使用されるポリエチレン、ポリプロピレン等の接着用樹脂は積層構造のうちの一層とみなし、ドライラミネート法で使用する接着用樹脂は積層構造の一層とはみなさない。アルミニウム箔等の金属層の防湿性は特に優れていることから、合成樹脂フィルムのみからなるラミネートフィルムの構成で耐油性を向上させるだけでなく、高湿度雰囲気下での吸湿をほぼ完全に抑制することが可能となる。
【００２５】
前記合成樹脂フィルムとしては例えば、ポリエチレン（ＰＥ）フィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体（ＥＶＯＨ）フィルム、延伸ポリプロピレン（ＯＰＰ）フィルム、ナイロン（ＮＹ）フィルム、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）フィルム等が挙げられる。機能層として具体的には、ポリエチレンフィルムとアルミニウム箔とポリエチレンフィルムとからなるラミネートフィルム、ナイロンフィルムとポリエチレンフィルムとアルミニウム箔とポリエチレンフィルムとからなるラミネートフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムとポリエチレンフィルムとアルミニウム箔とポリエチレンフィルムからなるラミネートフィルム等が挙げられる。
【００２６】
前記アルミニウム箔等の金属層の厚みは、耐油性及び防湿性を得るという観点から、７〜２０μｍが好ましい。この厚みが７μｍ未満の場合、製造が難しく、金属箔の入手が困難となる。しかも、厚みが薄い場合には金属箔にピンホールが数多く発生したり、強度が低下したりする懸念があるが、他の合成樹脂フィルムとラミネートとすることで強度的な問題がなくなるため、７〜２０μｍの範囲であれば十分な耐油性及び防湿性を得ることが可能である。一方、２０μｍを越える場合、耐油性及び防湿性の性能はそれ以上向上せず、却って無駄になる。
【００２７】
上記の金属層は、アルミニウム等の金属を合成樹脂フィルムの表面に蒸着等の手段によって形成することもできる。アルミニウムを蒸着した合成樹脂フィルムのアルミニウム蒸着膜の厚みはアルミニウム箔の１／１０００以下であるが、合成樹脂フィルムよりも単独よりも格段に防湿性を向上させることができる。具体的には、アルミニウム蒸着無延伸ポリプロピレン（ＡｌＶＭ−ＰＰ）、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレート（ＡｌＶＭ−ＰＥＴ）フィルム、無延伸ポリプロピレン／アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム／延伸ポリプロピレンフィルム等が挙げられる。
【００２８】
また、耐油性に優れた合成樹脂フィルムとしては、ナイロンフィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム、延伸ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム及びポリ塩化ビニリデンで被覆された延伸ポリプロピレンフィルムが挙げられる。耐油性に優れた合成樹脂フィルムの厚みは、できるだけ薄くして耐油性を得るために１５〜４０μｍであることが好ましい。
【００２９】
防湿性に優れた合成樹脂フィルムとしては、ポリ塩化ビニリデン（ＰＶＤＣ）フィルム、ポリ塩化ビニリデンで被覆された延伸ポリプロピレン（ＫＯＰＰ）フィルム、延伸又は無延伸ポリプロピレン（ＯＰＰ又はＣＰＰ）フィルム、ポリ塩化ビニリデンで被覆されたポリエチレンテレフタレート（ＫＰＥＴ）フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム及び高密度ポリエチレンが挙げられる。ポリ塩化ビニリデンで被覆することにより防湿性がさらに向上するが、塩素を含むため後処理などの取扱い性が悪くなる。防湿性がポリ塩化ビニリデンで被覆されたフィルムより若干劣るフィルムでも、他の合成樹脂フィルムを積層することで防湿性を高めることができる。防湿性に優れた合成樹脂フィルムの厚みは、できるだけ薄くして防湿性を得るために１５〜６０μｍであることが好ましい。
【００３０】
従って、耐油性と防湿性を備えた機能層１９は双方の合成樹脂フィルムを積層することにより得られる。そのような機能層１９として具体的には、延伸ポリプロピレンフィルム／ポリエチレンフィルム／エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム／ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニリデンで被覆された延伸ポリプロピレンフィルム／無延伸ポリプロピレンフィルム等が挙げられる。
【００３１】
そして、図３は機能層１９としてポリエチレンフィルム２０ａとアルミニウム箔２１とポリエチレンフィルム２０ｂとの３層が積層されたラミネートフィルムを示している。一般にラミネートフィルムや合成樹脂フィルムは、硬質ファイバ板又は重質紙より構成される基材１２の内面に接着用フィルムを用いた熱溶着によって接合される。図３の場合にはポリエチレンフィルム２０ｂがその役目を果たしている。そのような接着用フィルムにポリエチレンフィルムを用いた場合には、できるだけ薄くして接着性を発揮させるためその厚みは通常１０〜２０μｍ、好ましくは１５μｍである。中間層又は最表面層のフィルムの厚さは、金属層の傷の防止等という観点から、通常２０〜１００μｍの範囲である。具体的には、例えば、ナイロンフィルムは２５μｍ、ポリエチレンテレフタレートフィルムは１２μｍ、 ポリエチレンフィルムは２０〜８０μｍがラミネートフィルムとして一般的である。
【００３２】
さらに、図２に示すように、前記胴部１３の両端近傍の強度を補強する目的で、胴部１３の両端外面に表面処理鋼板等で作製された補強リング２２が取り付けられる。
【００３３】
前記天板１６及び地板１５は表面処理鋼板、ベニア合板又はポリエチレン成形板で形成されるが、含水爆薬１７との相互作用等により、輸送上の問題をなくす必要がある。従って、鋼板を使用する場合には表面処理鋼板、例えば亜鉛メッキ鋼板或いは合成樹脂フィルムで被覆された鋼板が使用される。また、天板１６又は地板１５の材質によっては耐油性と防湿性が求められるが、その場合には胴部１３と同じように耐油性と防湿性の機能を有する機能層１９で被覆される。
【００３４】
前記連結具は、地板１５又は天板１６を胴部１３に固定するために使用されるもので、具体的には例えばレバー式の連結バンド１４が挙げられる。ここで、レバー式の連結バンド１４について説明する。図５に示すように、バンド本体１４１は円弧状をなし、その開口端部の一方には上下両側が折曲げられて形成された断面コの字状をなすレバー１４２の一端が回動可能に取付けられ、他方には連結リング１４３の一端が回動可能に取付けられている。該連結リング１４３の他端はレバー１４２の中間部に回動できるように貫通支持されている。そして、地板１５又は天板１６を胴部１３の端部に置いた状態で、バンド本体１４１をそれらの境界部の周囲に配置し、レバー１４２を締めるようになっている。
【００３５】
レバー１４２の両側が折曲げられて形成された一方の側片１４４の先端側には係止孔１４５が透設されている。バンド本体１４１の開口端部の一方の側には、バンド本体１４１の半径方向に延びる回動軸１４６を中心に回動する抜止め用レバー１４７が支持されている。そして、図６に示すように、レバー１４２を締めた後に抜止め用レバー１４７を回動させてレバー１４２の係止孔１４５に係合させることにより、レバー１４２が解除されるのを防止するようになっている。
【００３６】
図１に示すように、前記胴部１３内の地板１５側には、胴部１３の内面形状に対応する外面形状を有し、胴部１３内に収容された含水爆薬１７の排出後に胴部１３内を頂部側へ摺動させて残留した含水爆薬１７を掻き落とすための掻き取り板としての掻き取り円板２３が収容されている。この掻き取り円板２３は、含水爆薬収容容器１１内に収容された含水爆薬１７を排出した後、胴部１３内面に付着する含水爆薬１７を掻き取る目的で、予め含水爆薬１７の収容前に収容容器１１内底面、つまり地板１５の上方に配置される。掻き取り円板２３の材質として硬いものを使用すると、胴部１３の内面を傷付ける場合があること及び掻き取り円板２３と胴部１３との間における摩擦等が問題となり易い。従って、掻き取り円板２３の材質としては軟質材料が好ましく、ゴム、軟質ウレタン発泡体、軟質ポリエチレン等が使用される。
【００３７】
また、掻き取り円板２３の材質によっては耐油性及び防湿性が求められるが、その場合には胴部１３と同じように耐油性と防湿性の機能を有する機能層１９で被覆される。掻き取り円板２３の外径は、胴部１３内面に付着した含水爆薬１７を掻き落とす必要があることから、胴部１３内径と同一、或いは０．１ｍｍ程度大きい方が好ましい。また、掻き取り円板２３の厚みは、掻き取り円板２３を押圧して含水爆薬１７を排出させる場合に掻き取り円板２３に対して垂直に押圧できる厚みであれば特に限定されないが、通常５〜５０ｍｍ、好ましくは１０〜３０ｍｍである。
【００３８】
また、軟質材料で形成される掻き取り円板２３の中心部分を含水爆薬１７と相互作用のない硬質のベニア板、硬質樹脂材料製の板材等で全て置き換えたり、貼り合わせによって補強部分とすることもできる。さらに、含水爆薬１７の粘度が低い場合には胴部１３内面に付着した含水爆薬１７を掻き落とす機能さえあれば良いので、中心部のない構成とすることもできる。
【００３９】
次に、胴部１３を補強するために胴部１３の周囲に補強用カバー２４が取付けられる。この補強用カバー２４には含水爆薬収容容器１１を回動させるための機構も備えられている。図７に示すように、半円筒状をなす一対の分割板２５ａ，２５ｂがそれらの一側縁に設けられた蝶番２６により開閉可能に構成されている。一方の分割板２５ａの他側縁には、上下位置に一対の結合用金具２７が取着されている。該結合用金具２７は、分割板２５ａに固定されている金具本体２８と、金具本体２８に回動自在な結合用アーム２９と、該結合用アーム２９の先端に回動可能に連結された係合リング２９ａと、結合用アーム２９を締付ける締付け部３０とよりなっている。他方の分割板２５ｂの他側縁の上下位置には係合用のフック３１が取着され、図８に示すように両分割板２５ａ，２５ｂを閉じたときに一方の分割板２５ａの各結合用アーム２９が係合されるようになっている。
【００４０】
各分割板２５ａ，２５ｂの外面の上下ほぼ中央位置には、四角枠状をなす操作ハンドル３２が支持軸３３を介して接合されている。両操作ハンドル３２は、分割板２５ａ，２５ｂを閉じたとき１８０度対向する位置に設けられている。また、各分割板２５ａ，２５ｂの外面の上下ほぼ中央部には、操作ハンドル３２とは周方向に９０度離れた位置に平面コの字状をなす把持部３４が固定金具３５によって固着されている。そして、補強用カバー２４が胴部１３に取付固定された状態で把持部３４を把持して含水爆薬収容容器１１を持ち上げることができるようになっている。
【００４１】
図９に示すように、含水爆薬１７を装填機用の貯槽に注入するためのホッパー３６は装填機の架台３７の内側に保持されている。架台３７から上方へ延びる一対の支持柱３８の上端には横方向へ延びる支持片３９が支持され、各支持片３９の先端部上面には支持凹部４０が切欠き形成されている。そして、これら支持凹部４０に含水爆薬収容容器１１の胴部１３外周に巻き付けられた補強用カバー２４の両操作ハンドル３２の支持軸３３が支持され、操作ハンドル３２の操作により含水爆薬収容容器１１を回動できるようになっている。前記支持片３９の外面には図１０に示すように操作ハンドル３２に当接して含水爆薬収容容器１１の回動角度を規制する停止板４１が固着されている。
【００４２】
また、収容容器１１は輸送中或いは収容容器１１内の含水爆薬１７の移し替え中に収容容器１１表面が汚れる可能性があるため、収容容器１１外面を撥水加工等で表面処理する方が好ましい。前記含水爆薬収容体１８は、胴部１３に地板１５を連結バンド１４で連結し、胴部１３内の地板１５の上方位置に掻き取り円板２３を載せた後、含水爆薬１７を例えば２０〜３０ｋｇ充填し、次いで天板１６を被せ、連結バンド１４で天板１６を胴部１３に連結することで得られる。
【００４３】
次に、本実施形態の作用について説明する。
含水爆薬１７を収容容器１１に収容する場合には、まず図２に示すように、胴部１３の上下両端に補強リング２２をかしめ付けることにより、胴部１３の上下両端の強度が向上される。次いで、図１に示すように、胴部１３の底部に地板１５を当て、その外周縁と胴部１３の外周縁とを挟着するように連結バンド１４を被せた後、レバー１４２を締める。その後、抜止め用レバー１４７を回動させてレバー１４２の係止孔１４５に係止させ、レバー１４２が解除されないようにロックする。その状態で胴部１３内に掻き取り円板２３を入れ、地板１５の上方位置に支持する。
【００４４】
このようにして胴部１３の底に地板１５が固定され、その上に掻き取り円板２３が支持された状態で、収容容器１１内部に含水爆薬１７を注入する。含水爆薬１７の充填が終了したら天板１６を胴部１３の上端に被せ、地板１５と同様にして連結バンド１４によって天板１６を胴部１３に固定する。このようにして収容容器１１に含水爆薬１７が収容された含水爆薬収容体１８が得られる。
【００４５】
続いて、図８に示すように、補強用カバー２４を胴部１３の周囲に巻いて上下一対の結合用アーム２９の係合リング２９ａを係合用のフック３１に係合し、締付け部３０を回動させて結合用アーム２９を締付け、補強用カバー２４を胴部１３に固定する。次いで、図９に示すように、一対の把持部３４を把持して操作ハンドル３２の根元に位置する支持軸３３を装填機の支持柱３８の上端に設けられた支持片３９の支持凹部４０に支持させる。その状態で天板１６を胴部１３に固定する連結バンド１４を前記とは逆の操作で解除し、天板１６を胴部１３から取り外す。そして、図１０に示すように、操作ハンドル３２を回動操作して収容容器１１内の含水爆薬１７を装填機用のホッパー３６内へ流し込む。この回動操作は、操作ハンドル３２が停止板４１に当接するまで行なわれる。
【００４６】
収容容器１１内から含水爆薬１７がほとんど排出された後には、図１１に示すように、地板１５を胴部１３に固定する連結バンド１４を前記とは逆の操作で解除し、地板１５を胴部１３から取り外す。その状態で、掻き取り円板２３をその後方から頂部に向かって図中の矢印に示すように収容容器１１の軸線方向に押圧する。掻き取り円板２３を押圧することにより、胴部１３の内周面に付着していた含水爆薬１７が掻き出されてホッパー３６内に落される。この掻き取り円板２３を用いることにより、含水爆薬１７の排出後に胴部１３内面に付着した含水爆薬１７を手で取り除く作業が不要となり、最後に掻き取り円板２３に付着した含水爆薬１７を取り除くことで、含水爆薬収容容器１１の再利用が可能となる。
【００４７】
以上の実施形態により発揮される効果を以下にまとめて記載する。
・ 実施形態の含水爆薬収容容器１１によれば、胴部１３の内面には耐油性と防湿性の機能を備えた機能層１９としてアルミニウム箔２１を含む合成樹脂のラミネートフィルムの積層体が配置されていることから、胴部１３の内面に優れた耐油性及び防湿性を発現することができる。このため、収容容器１１から含水爆薬１７が浸み出すことを防止することができると同時に、高湿度雰囲気下での吸湿をほぼ完全に抑制することが可能である。
【００４８】
・ 本実施形態の基材１２を構成する重質紙は１８０ｇ／ｍ^２のクラフト紙６枚を接着剤で接着して積層されたものであり、ＪＩＳ Ｚ０２１２に規定された圧縮試験による一次最大圧縮荷重が１．５〜２０ｋＮのものである。従って、含水爆薬が収容された収容容器１１を積み上げた場合でも、収容容器１１が変形を生じたりするおそれがない。従って、装填機のホッパー３６を介してその貯槽への含水爆薬１７の移し替えを円滑に行なうことができる。
【００４９】
・ また、収容容器１１の内底部には掻き取り円板２３を配置したことから、含水爆薬１７の排出後に掻き取り円板２３を胴部１３内で頂部側へ摺動させることにより胴部１３内面に付着した含水爆薬１７を容易に掻き落とすことができる。従って、収容容器１１の再利用が可能となり、梱包材を廃棄する必要がない。しかも、含水爆薬１７を収容容器１１内に充填できるため、従来のファイバ板箱を使用する場合のように、内装としての樹脂製袋が廃材として発生せず、収容容器１１自体はそのまま再利用が可能である。
【００５０】
従来においては、中身の含水爆薬を袋から一旦装填機用の貯槽に移し替える場合に、手作業にて袋を絞りながら貯槽内に含水爆薬を移し替える、或いはローラの間に袋を挟んで機械的に含水爆薬を絞り出すといった手法が取られていた。本実施形態ではこのような煩雑であった作業を簡略化することができるとともに、胴部１３内面への含水爆薬１７の付着をなくし、収容容器１１の清掃の手間を省略することが可能である。
【００５１】
なお、本発明は前記実施形態を次のように変更して実施することもできる。
・ 胴部１３の形状は円筒以外に、楕円筒、長円筒のほか、四角筒、六角筒、八角筒等の多角筒等であってもよい。
【００５２】
・ 機能層１９を構成する金属層は、アルミニウム箔以外に亜鉛箔、錫箔などであってもよい。
・ 胴部１３の両端外面に設けられる補強リング２２を省略することもできる。
【００５３】
・ 含水爆薬収容容器１１から含水爆薬１７を排出する場合、実施形態とは異なる傾斜角度に調整したり、収容容器１１を垂直に立てたりしてもよい。
さらに、前記実施形態より把握される技術的思想について以下に記載する。
（１） 前記機能層が有する耐油性と防湿性は、次に示す試験方法によって定められるものである請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の含水爆薬収容容器。
【００５４】
耐油性試験：２０℃において、ニュートラルオイルと胴部内面を接触させた状態で３日間放置し、胴部外面にオイルの浸み出しがないことを目視によって確認する。
【００５５】
防湿性試験：地板を胴部に固定した収容容器内に吸湿剤として塩化カルシウム３００ｇを置き、天板を胴部に固定して密封した後、４０℃、９０％ＲＨの雰囲気中に７日間放置し、吸湿剤の重量増加を測定し水分透過量を求め、その水分透過量が１０ｇ以下である。
【００５６】
このように構成した場合、胴部の耐油性と防湿性の性能を確実に発揮することができる。
（２） 前記機能層は、耐油性を有する合成樹脂フィルムと防湿性を有する合成樹脂フィルムとを積層してなるラミネートフィルムである請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の含水爆薬収容容器。このように構成した場合、耐油性と防湿性の双方の機能を兼ね備えることができる。
（３） 前記胴部は円筒状に成形されている請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の含水爆薬収容容器。このように構成した場合、胴部の強度を最も向上させることができる。
（４） 一側縁で開閉可能に構成された一対の分割板と、各分割板の他側縁に設けられた結合用金具とよりなる補強用カバーを前記胴部の周囲に巻き付けて結合用金具で締付けるように構成されている請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の含水爆薬収容容器。このように構成した場合、胴部を補強することができる。
（５） 前記補強用カバーの外面には１８０度対向する位置に一対の操作ハンドルが支持軸を介して接合されている上記技術思想（３）に記載の含水爆薬収容容器。このように構成した場合、含水爆薬が収容された含水爆薬収容容器を操作ハンドルの操作によって内部の含水爆薬を容易に排出することができ、また支持軸を他の支持部に支持すれば、その支持軸を中心として含水爆薬収容容器を簡単に回動させて内部の含水爆薬を容易に排出することができる。
【００５７】
【発明の効果】
この発明は以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
第１の発明の含水爆薬収容容器によれば、耐油性及び防湿性の機能を有するとともに、優れた強度を発揮することができる。
【００５８】
第２の発明の含水爆薬収容容器によれば、第１の発明の効果に加え、耐油性及び防湿性の機能を確実に発揮することができる。
第３の発明の含水爆薬収容容器によれば、第１又は第２の発明の効果に加え、含水爆薬の排出後に掻き取り板を胴部内で摺動させることにより胴部内面に付着した含水爆薬を容易に掻き落とすことができる。
【００５９】
第４の発明の含水爆薬収容体は、第１から第３のいずれかの効果を発揮することができるうえに、収容される含水爆薬が低粘度であることから、含水爆薬収容容器からの含水爆薬の排出を容易に行なうことができる。
【００６０】
第５の発明の含水爆薬の排出方法によれば、含水爆薬を排出した後、掻き取り板を押圧して胴部内を頂部側へ摺動させることにより胴部内面に付着した含水爆薬を含水爆薬収容容器外へ容易に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】含水爆薬収容体を示す部分破断斜視図。
【図２】上下端に補強リングが固定された胴部を示す斜視図。
【図３】胴部の構成を示す断面図。
【図４】天板を示す斜視図。
【図５】連結具を示す斜視図。
【図６】含水爆薬収容体を示す斜視図。
【図７】補強用カバーを示す斜視図。
【図８】補強用カバーを含水爆薬収容容器の外周に固定した状態を示す斜視図。
【図９】含水爆薬収容体を装填機の支持柱に支持した状態を示す斜視図。
【図１０】含水爆薬収容容器を傾けて含水爆薬を排出する状態を示す斜視図。
【図１１】掻き取り円板で含水爆薬収容容器の内面に付着した含水爆薬を掻き取る状態を示す斜視図。
【符号の説明】
１１…含水爆薬収容容器、１２…基材、１３…胴部、１４…連結具としての連結バンド、１５…地板、１６…天板、１７…含水爆薬、１８…含水爆薬収容体、１９…機能層、２０ａ，２０ｂ…合成樹脂層としてのポリエチレンフィルム、２１…金属層としてのアルミニウム箔、２３…掻き取り板としての掻き取り円板。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a water-containing explosive container, a water-containing explosive container, and a method for discharging a water-containing explosive used for carrying and storing the water-containing explosive. More specifically, the present invention relates to a water-containing explosive container, a water-containing explosive container, and a method for discharging a water-containing explosive, which have an oil-resistant and moisture-proof function and have excellent strength.
[0002]
[Prior art]
Conventional hydrous explosives are generally colloidal at normal temperature to ensure easy handling. Therefore, as a packaging form, for example, a predetermined amount is filled into a cylindrical explosive formed by winding a cylindrical explosive having an inner diameter of 30 mm with kraft paper (cartridge type explosive) or a synthetic resin tube having an inner diameter of 50 mm. A device in which a terminal is fastened with an aluminum clip is known. In each case, the containers were generally packed in a fiber board box (cardboard box), transported, and stored.
[0003]
For example, a W / O emulsion explosive having a viscosity of 40 to 3000 Pa · S at 25 ° C. is packaged with a synthetic resin film such as a three-layer film of polyethylene-nylon-polyethylene, and one or both ends of the film are sealed with a lip. There is known an explosive package provided with (see, for example, Patent Document 1).
[0004]
In recent years, since it is necessary to use a loading machine to directly inject into a blast hole in a bulk state, it does not have a fixed form, but usually has a low viscosity of 500 Pa · S or less and excellent fluidity, that is, a bulk explosive, that is, a bulk explosive. Wet explosives have been used. Such a bulk hydrous explosive is contained in a bag made of a synthetic resin film such as a nylon / polyethylene laminate in a unit of 10 to 20 kg.
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2001-16369 A (page 2)
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional synthetic resin film used for packaging the explosive, the water-containing explosive contained in the synthetic resin film may be insufficiently oil-resistant and may leach over time. In addition, the moisture resistance of the synthetic resin film is insufficient, and moisture may permeate from the outside into the bag, and the quality of the water-containing explosive may be reduced. Further, when handling such as loading a bag made of a synthetic resin film containing a water-containing explosive into a blast hole, there is a problem that the bag may be broken due to insufficient strength of the synthetic resin film.
[0007]
The present invention has been made by paying attention to the problems existing in the prior art as described above. It is an object of the present invention to provide a water-containing explosive container, a water-containing explosive container, and a method of discharging a water-containing explosive, which have an oil-resistant and moisture-proof function and have excellent strength.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a water-containing explosive storage container according to the first aspect of the present invention includes a body formed by molding a base made of a laminate of hard fiber plates or heavy paper into a cylindrical shape, A base plate attached to the bottom of the unit, a top plate attached to the top of the body, and a connector for connecting the base plate and the top plate to the body, and a water-containing explosive is contained inside. A container for containing an explosive containing water, wherein a functional layer having oil resistance and moisture proof function is provided on an inner surface of the body in contact with the explosive, and a primary maximum compression load by a compression test specified in JIS Z0212 is 1 0.5 to 20 kN.
[0009]
In the water-containing explosive container of the second invention, the functional layer is formed by a laminated structure of a synthetic resin layer including a metal layer.
The water-containing explosive container of the third invention has an outer surface shape corresponding to the inner surface shape of the body portion on the base plate side in the body portion, and slides inside the body portion after discharging the water-containing explosive stored in the body portion. In this case, a scraping plate for scraping off the water-containing explosive adhering to the inner surface of the body is housed.
[0010]
The hydrous explosive container of the fourth invention is characterized in that the hydrous explosive container having a viscosity of 50 to 500 Pa · S at normal temperature is contained in the hydrous explosive container of any of the first to third inventions. Is what you do.
[0011]
According to a fifth aspect of the present invention, there is provided a method for discharging a water-containing explosive, wherein the water-containing explosive is stored in the water-containing explosive container according to the third aspect of the present invention. After discharging the hydrous explosive by tilting the container, the coupling tool is released, the main plate is removed from the body, the scraping plate is pressed and the inside of the body is slid to the top side, so that the water explosive attached to the inner surface of the body Is discharged outside the container containing the explosive containing water.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
As shown in FIG. 1, a water-containing explosive storage container (hereinafter, simply referred to as a storage container) 11 includes a cylindrical body 13 and a connecting band 14 as a connecting tool at the bottom of the cylindrical part 13. It is composed of a base plate 15 to be attached and a top plate 16 attached to the top of the trunk 13 by a connecting band 14. As shown in FIG. 3, the body 13 is formed into a cylindrical shape by the base material 12 made of a laminate of a hard fiber plate or heavy paper. As shown in FIG. 4, the top plate 16 has a shape in which the center portion bulges out from the periphery, and the strength is improved. The base plate 15 also has the same shape as the top plate 16. A hydrous explosive 17 is accommodated in the container 11 to constitute a hydrous explosive container 18, that is, a hydrous explosive charge. The hydrous explosive 17 means an aqueous explosive such as an emulsion explosive or a slurry explosive.
[0013]
Specifically, as an emulsion explosive, for example, a synthetic resin fine hollow sphere is added to an emulsion obtained by stirring and mixing (emulsifying) a combustible mixture composed of an oxidizing agent aqueous solution, liquid paraffin and an emulsifier, and then mixed. Are included. Here, for example, the oxidizing agent aqueous solution is obtained by adding 69.5 parts by weight of ammonium nitrate and 10.3 parts by weight of sodium nitrate to 13.3 parts by weight of water and heating. The combustible mixture is obtained by heating and mixing 5.0 parts by weight of liquid paraffin and 1.4 parts by weight of an emulsifier. The oxidizing agent aqueous solution and the combustible mixture are stirred and mixed to obtain an emulsion, to which 0.5 parts by weight of resin micro hollow spheres are added to obtain an emulsion explosive. Examples of the slurry explosive include a slurry containing ammonium nitrate and water as main components, and a flammable material including metal powder such as aluminum, a sensitizer, a foaming agent, and the like.
[0014]
From the viewpoint of allowing mechanical loading into a blast hole (not shown) and from the viewpoint of facilitating the discharge of the hydrated explosive 17 from a container, the hydrated explosive 17 has a viscosity within a range where a pump can be loaded at normal temperature, and a normal temperature. Is preferably 50 to 500 Pa · S, and more preferably 80 to 250 Pa · S. When the viscosity exceeds 500 Pa · S, there is a tendency that a problem in handling properties such as an increase in discharge pressure when discharging the water-containing explosive 17 from a hose of the loading machine is likely to occur. On the other hand, when the viscosity is less than 50 Pa · S, it tends to be difficult to produce the water-containing explosive 17.
[0015]
Further, from the viewpoint of using a pump and applying a certain amount of pressure to load the water-containing explosive 17 into the blast hole, the sensitivity of the water-containing explosive 17 needs to be as insensitive as possible within a practical range, and is defined by the standard of JIS K4801. It is preferable that the sensitivity is such that it does not detonate in the primer detonation sensitivity test.
[0016]
The strength of the water-containing explosive container 11 is determined by a compression test according to JIS Z 0212 from the viewpoint that the water-containing explosive container 18 containing the water-containing explosive 17 is not deformed even in several stacked states during transportation and storage. The primary maximum compressive load needs to be 1.5 to 20 kN, and preferably 3 to 10 kN. This test is based on JIS Z0212 test method B (compression direction: facing). If the primary maximum compressive load is less than 1.5 kN, there may be a case where it is not possible to maintain a strength that does not cause deformation during transportation and storage of the water-containing explosive storage container 11. On the other hand, in order to obtain a strength exceeding 20 kN, it is necessary to change the type of the base material 12 constituting the body 13 to a special type or to make the thickness considerably large, which is not practical.
[0017]
This primary maximum compressive load also satisfies the stipulation of the stacking test of JIS K 4829. According to the Explosives Control Law, there is a limit on the mass of explosive stored in the storage container 11, and in order to satisfy this regulation, for example, the container size is from 51cm in diameter and 15cm in height to 28cm in diameter and 50cm in height. The size of is appropriate.
[0018]
In addition, it is preferable that the water-containing explosive container 11 has a strength conforming to JIS K 4829 “Testing Method for Containers and Packaging Performance of Explosives”. Specifically, when a load (load obtained by the formula of W = (3-h) / h × G) is applied from the upper surface of the water-containing explosive container 18, there is an adverse effect on leakage of contents, handling such as transportation, and the like. The condition is that there is no alteration that may exert the influence, the strength of the container is reduced, or there is no deformation that may impair the handling property during stacking.
[0019]
Here, W: Numerical value representing the load applied to the upper surface of the water-containing explosive container 18 in kilograms, h: Numerical value representing the height of the water-containing explosive container 18 in meters, and G: the total mass of the water-containing explosive container 18. It is a numerical value expressed in kilograms.
[0020]
The hard fiber plate forming the base material 12 of the body portion 13 is a so-called corrugated cardboard, in which a corrugated core is joined between flat liners. Heavy paper is so-called cardboard, for example, having a weight per square meter of 180 g / m2. ² And a kraft paper having a thickness corresponding to the above. The heavy paper of this embodiment is 180 g / m. ² Are laminated by bonding six kraft papers with an adhesive. That is, these hard fiber plates or heavy paper form a body as a laminate. By forming a laminate, it is possible to maintain strength that satisfies JIS K 4829.
[0021]
The thickness of the base material 12 constituting the body 13 is not particularly limited, but the thickness is determined in consideration of the configuration and strength, and is usually 1 to 4 mm, preferably 2 to 3 mm. Specifically, for example, 180 g / m ³ A laminated molded product having a thickness of about 2 mm obtained by winding and bonding kraft paper into six layers is used.
[0022]
As shown in FIG. 3, a functional layer 19 having oil resistance and moisture proof function is provided on the inner surface of the body 13 in contact with the water-containing explosive 17. Oil resistance is necessary in order to prevent the water-containing explosive 17 from penetrating and remaining in the body 13 and to reuse the water-containing explosive storage container 11. The oil resistance test for this is performed by leaving the neutral oil in contact with the inner surface of the body 13 at 20 ° C. for 3 days, and visually confirming that there is no seepage of oil on the outer surface of the body 13. It is.
[0023]
On the other hand, the moisture-proof property is necessary in order to prevent the moisture from passing from the outside through the body portion 13 to reach the inside, thereby preventing the composition of the water-containing explosive 17 from changing and the performance as the water-containing explosive 17 from being deteriorated. For the moisture-proof test, 300 g of calcium chloride was placed as a hygroscopic agent in the container 11 in which the base plate 15 was fixed to the body 13, and the top plate 16 was fixed to the body 13 and sealed. This is carried out by leaving the humidifier in an RH atmosphere for 7 days, measuring the weight increase of the hygroscopic agent, and calculating the moisture permeation amount. In addition, RH represents a relative humidity. It is necessary that the water permeation amount is 10 g or less. By providing both oil resistance and moisture proof functions, the requirements of the Explosives Control Law can be satisfied.
[0024]
As the functional layer 19 having the functions of oil resistance and moisture resistance, a laminated film having a laminated structure in which a metal layer such as an aluminum foil is laminated on a synthetic resin layer made of a synthetic resin film is preferable. It may be a laminate film of a resin film and a synthetic resin film having excellent moisture resistance. Here, there are an extrusion lamination method and a dry lamination method as a lamination method. Adhesive resins such as polyethylene and polypropylene used in the extrusion lamination method are regarded as one layer of the laminated structure and used in the dry lamination method. Adhesive resin is not considered a layer of the laminated structure. Since the moisture resistance of the metal layer such as aluminum foil is particularly excellent, not only the oil resistance is improved by the construction of the laminated film composed of only the synthetic resin film, but also the moisture absorption under the high humidity atmosphere is almost completely suppressed. It becomes possible.
[0025]
Examples of the synthetic resin film include a polyethylene (PE) film, an ethylene-vinyl alcohol copolymer (EVOH) film, an oriented polypropylene (OPP) film, a nylon (NY) film, a polyethylene terephthalate (PET) film, and the like. Specific examples of the functional layer include a laminated film composed of a polyethylene film, an aluminum foil, and a polyethylene film, a laminated film composed of a nylon film, a polyethylene film, an aluminum foil, and a polyethylene film, a polyethylene terephthalate film, a polyethylene film, an aluminum foil, and polyethylene. Examples include a laminated film made of a film.
[0026]
The thickness of the metal layer such as the aluminum foil is preferably 7 to 20 μm from the viewpoint of obtaining oil resistance and moisture resistance. If the thickness is less than 7 μm, it is difficult to manufacture, and it is difficult to obtain a metal foil. In addition, when the thickness is small, there is a concern that many pinholes may be generated in the metal foil or the strength may be reduced. If it is in the range of 20 to 20 μm, sufficient oil resistance and moisture resistance can be obtained. On the other hand, if it exceeds 20 μm, the oil resistance and moisture proof performance are not further improved, and are rather wasteful.
[0027]
The metal layer may be formed by depositing a metal such as aluminum on the surface of the synthetic resin film by vapor deposition or the like. Although the thickness of the aluminum vapor-deposited film of the synthetic resin film on which aluminum is vapor-deposited is 1/1000 or less of the aluminum foil, the moisture-proof property can be remarkably improved more than the synthetic resin film alone. Specific examples include aluminum-deposited unstretched polypropylene (AlVM-PP), aluminum-deposited polyethylene terephthalate (AlVM-PET) film, and unstretched polypropylene / aluminum-deposited polyethylene terephthalate film / stretched polypropylene film.
[0028]
Examples of the synthetic resin film having excellent oil resistance include a nylon film, an ethylene-vinyl alcohol copolymer film, a stretched polypropylene film, a polyethylene terephthalate film, a polyvinyl alcohol film, and a stretched polypropylene film coated with polyvinylidene chloride. . The thickness of the synthetic resin film having excellent oil resistance is preferably from 15 to 40 μm in order to make the film as thin as possible and obtain oil resistance.
[0029]
Examples of the synthetic resin film having excellent moisture-proof properties include polyvinylidene chloride (PVDC) film, stretched polypropylene (KOPP) film coated with polyvinylidene chloride, stretched or unstretched polypropylene (OPP or CPP) film, and coated with polyvinylidene chloride. Polyethylene terephthalate (KPET) film, polyethylene terephthalate film and high density polyethylene. The coating with polyvinylidene chloride further improves the moisture resistance, but contains chlorine and makes handling such as post-treatment worse. Even if the film is slightly inferior in moisture resistance to a film coated with polyvinylidene chloride, the moisture resistance can be enhanced by laminating another synthetic resin film. The thickness of the synthetic resin film having excellent moisture resistance is preferably from 15 to 60 μm so as to obtain moisture resistance by making it as thin as possible.
[0030]
Therefore, the functional layer 19 having oil resistance and moisture resistance can be obtained by laminating both synthetic resin films. Specific examples of such a functional layer 19 include a stretched polypropylene film / polyethylene film / ethylene-vinyl alcohol copolymer film / polyethylene film, a stretched polypropylene film coated with polyvinylidene chloride / a non-stretched polypropylene film, and the like. .
[0031]
FIG. 3 shows a laminated film in which three layers of a polyethylene film 20a, an aluminum foil 21 and a polyethylene film 20b are laminated as the functional layer 19. Generally, a laminate film or a synthetic resin film is bonded to the inner surface of a base material 12 made of a hard fiber plate or heavy paper by heat welding using an adhesive film. In the case of FIG. 3, the polyethylene film 20b plays the role. When a polyethylene film is used as such an adhesive film, its thickness is usually 10 to 20 μm, preferably 15 μm, in order to make the film as thin as possible to exhibit adhesiveness. The thickness of the film of the intermediate layer or the outermost surface layer is usually in the range of 20 to 100 μm from the viewpoint of preventing damage to the metal layer. Specifically, for example, a laminated film is generally 25 μm for a nylon film, 12 μm for a polyethylene terephthalate film, and 20 to 80 μm for a polyethylene film.
[0032]
Further, as shown in FIG. 2, a reinforcing ring 22 made of a surface-treated steel plate or the like is attached to the outer surfaces of both ends of the body 13 in order to reinforce the strength near both ends of the body 13.
[0033]
The top plate 16 and the base plate 15 are formed of a surface-treated steel plate, veneer plywood, or a polyethylene molded plate. However, it is necessary to eliminate transportation problems due to interaction with the hydrous explosive 17 and the like. Therefore, when a steel sheet is used, a surface-treated steel sheet, for example, a galvanized steel sheet or a steel sheet coated with a synthetic resin film is used. Further, depending on the material of the top plate 16 or the base plate 15, oil resistance and moisture resistance are required. In this case, like the body portion 13, it is covered with a functional layer 19 having functions of oil resistance and moisture resistance.
[0034]
The connecting tool is used for fixing the main plate 15 or the top plate 16 to the body portion 13, and specifically includes, for example, a lever-type connecting band 14. Here, the lever-type connecting band 14 will be described. As shown in FIG. 5, the band body 141 has an arc shape, and one end of a lever 142 having a U-shaped cross section formed by bending both upper and lower sides at one of its open ends is rotatable. One end of a connection ring 143 is rotatably mounted on the other end. The other end of the connection ring 143 is supported by being penetrated to an intermediate portion of the lever 142 so as to be rotatable. Then, with the base plate 15 or the top plate 16 placed at the end of the body portion 13, the band main body 141 is arranged around the boundary between them, and the lever 142 is tightened.
[0035]
A locking hole 145 is provided at the tip end of one side piece 144 formed by bending both sides of the lever 142. On one side of the open end of the band body 141, a retaining lever 147 that rotates around a rotation shaft 146 that extends in the radial direction of the band body 141 is supported. Then, as shown in FIG. 6, after the lever 142 is tightened, the locking lever 147 is rotated to engage with the locking hole 145 of the lever 142 so that the lever 142 is prevented from being released. It has become.
[0036]
As shown in FIG. 1, on the side of the base plate 15 in the body 13, the body 13 has an outer surface shape corresponding to the inner surface shape of the body 13, and after discharging the water-containing explosive 17 contained in the body 13, the body A scraping disk 23 is housed as a scraping plate for scraping off the remaining water-containing explosive 17 by sliding inside 13 to the top side. The scraping disk 23 discharges the hydrated explosive 17 stored in the hydrated explosive storage container 11 and then scrapes the hydrated explosive 17 attached to the inner surface of the body 13 before storing the hydrated explosive 17 in advance. It is arranged on the inner bottom surface of the container 11, that is, above the main plate 15. If a hard material is used as the material of the scraping disk 23, the inner surface of the body 13 may be damaged, and friction between the scraping disk 23 and the body 13 tends to cause problems. Therefore, as the material of the scraping disk 23, a soft material is preferable, and rubber, soft urethane foam, soft polyethylene or the like is used.
[0037]
Depending on the material of the scraping disk 23, oil resistance and moisture resistance are required. In this case, like the body 13, the scraping disk 23 is covered with a functional layer 19 having oil resistance and moisture resistance. The outer diameter of the scraping disk 23 is preferably equal to or larger than the inner diameter of the body 13 by about 0.1 mm because the water-containing explosive 17 attached to the inner surface of the body 13 needs to be scraped off. The thickness of the scraping disc 23 is not particularly limited as long as the scraping disc 23 can be pressed perpendicularly to the scraping disc 23 when the scraping disc 23 is pressed to discharge the water-containing explosive 17. It is 5 to 50 mm, preferably 10 to 30 mm.
[0038]
Further, the central portion of the scraping disk 23 formed of a soft material may be entirely replaced with a hard veneer plate, a hard resin material plate material or the like that does not interact with the hydrous explosive 17, or may be a reinforcing portion by bonding. You can also. Furthermore, when the viscosity of the water-containing explosive 17 is low, it is only necessary to scrape off the water-containing explosive 17 adhered to the inner surface of the body 13, so that a configuration without a center part can be adopted.
[0039]
Next, a reinforcing cover 24 is attached around the body 13 to reinforce the body 13. The reinforcing cover 24 is also provided with a mechanism for rotating the water-containing explosive storage container 11. As shown in FIG. 7, a pair of split plates 25a and 25b each having a semi-cylindrical shape can be opened and closed by a hinge 26 provided on one side edge thereof. A pair of coupling fittings 27 is attached to the other side edge of one of the split plates 25a at the upper and lower positions. The coupling metal member 27 includes a metal member body 28 fixed to the dividing plate 25a, a coupling arm 29 rotatable with the metal member body 28, and a member rotatably connected to a distal end of the coupling arm 29. It comprises a mating ring 29a and a tightening portion 30 for tightening the connecting arm 29. Hooks 31 for engagement are attached to the upper and lower positions of the other side edge of the other split plate 25b, and when both split plates 25a, 25b are closed as shown in FIG. The arm 29 is to be engaged.
[0040]
A rectangular frame-shaped operation handle 32 is joined to the outer surfaces of the divided plates 25a and 25b at substantially the center of the upper and lower surfaces thereof via a support shaft 33. Both operation handles 32 are provided at positions facing each other by 180 degrees when the dividing plates 25a and 25b are closed. A substantially U-shaped gripping portion 34 is fixed to the outer surface of each of the split plates 25a and 25b at a position approximately 90 degrees in the circumferential direction from the operation handle 32 by a fixing bracket 35 at approximately 90 degrees in the circumferential direction. I have. Then, with the reinforcing cover 24 attached and fixed to the body 13, the holding portion 34 can be gripped to lift the water-containing explosive storage container 11.
[0041]
As shown in FIG. 9, a hopper 36 for injecting the water-containing explosive 17 into a storage tank for the loading machine is held inside a mount 37 of the loading machine. Supporting pieces 39 extending in the lateral direction are supported at upper ends of a pair of supporting columns 38 extending upward from the gantry 37, and a supporting recess 40 is formed in the upper surface of the tip of each of the supporting pieces 39 by notching. The support shafts 33 of the operation handles 32 of the reinforcing cover 24 wound around the outer periphery of the body 13 of the water-containing explosive storage container 11 are supported by the support recesses 40, and the water-containing explosive storage container 11 is moved by operating the operation handle 32. It can rotate. As shown in FIG. 10, a stop plate 41 is fixed to the outer surface of the support piece 39 so as to abut on the operation handle 32 and regulate the rotation angle of the water-containing explosive storage container 11.
[0042]
In addition, since the surface of the storage container 11 may be soiled during transportation or during the transfer of the water-containing explosive 17 in the storage container 11, the outer surface of the storage container 11 is preferably subjected to a surface treatment by a water-repellent treatment or the like. . The water-containing explosive container 18 connects the base plate 15 to the body 13 with the connecting band 14, and places the scraping disk 23 above the base plate 15 in the body 13. It is obtained by filling 30 kg, then covering the top plate 16, and connecting the top plate 16 to the body 13 with the connection band 14.
[0043]
Next, the operation of the present embodiment will be described.
When the water-containing explosive 17 is stored in the storage container 11, as shown in FIG. 2, the strength of the upper and lower ends of the body 13 is improved by caulking the reinforcing rings 22 on the upper and lower ends of the body 13. . Next, as shown in FIG. 1, the base plate 15 is applied to the bottom of the body 13, and the connecting band 14 is put on the outer periphery of the body 13 so as to clamp the outer periphery thereof, and then the lever 142 is tightened. Thereafter, the retaining lever 147 is rotated to be locked in the locking hole 145 of the lever 142, and the lever 142 is locked so as not to be released. In this state, the scraping disk 23 is put into the body 13 and is supported above the main plate 15.
[0044]
The ground explosive 17 is injected into the container 11 with the ground plate 15 fixed to the bottom of the body 13 and the scraping disk 23 supported thereon. When the filling with the hydrous explosive 17 is completed, the top plate 16 is placed on the upper end of the body 13, and the top plate 16 is fixed to the body 13 by the connecting band 14 in the same manner as the main plate 15. In this way, a water-containing explosive container 18 in which the water-containing explosive 17 is stored in the storage container 11 is obtained.
[0045]
Subsequently, as shown in FIG. 8, the reinforcing cover 24 is wound around the body 13, the engaging rings 29 a of the pair of upper and lower connecting arms 29 are engaged with the engaging hooks 31, and the tightening portion 30 is moved. By rotating, the connecting arm 29 is tightened, and the reinforcing cover 24 is fixed to the body 13. Next, as shown in FIG. 9, a pair of holding portions 34 is gripped, and a support shaft 33 located at the base of the operation handle 32 is inserted into a support recess 40 of a support piece 39 provided at an upper end of a support column 38 of the loading machine. Let them support you. In this state, the connection band 14 for fixing the top plate 16 to the body 13 is released by an operation reverse to the above, and the top plate 16 is removed from the body 13. Then, as shown in FIG. 10, the operation handle 32 is rotated to flow the water-containing explosive 17 in the storage container 11 into the hopper 36 for the loading machine. This rotation operation is performed until the operation handle 32 comes into contact with the stop plate 41.
[0046]
After almost all of the water-containing explosive 17 has been discharged from the storage container 11, as shown in FIG. 11, the connecting band 14 for fixing the base plate 15 to the body 13 is released by the reverse operation, and the base plate 15 is Remove from the part 13. In this state, the scraping disk 23 is pressed in the axial direction of the container 11 from the rear to the top as shown by the arrow in the figure. By pressing the scraping disk 23, the water-containing explosive 17 attached to the inner peripheral surface of the body 13 is scraped and dropped into the hopper 36. By using the scraping disk 23, it is not necessary to manually remove the water-containing explosive 17 attached to the inner surface of the body 13 after discharging the water-containing explosive 17. By removing it, the water-containing explosive storage container 11 can be reused.
[0047]
The effects exerted by the above embodiments will be summarized below.
According to the water-containing explosive storage container 11 of the embodiment, the laminated body of the synthetic resin laminate film including the aluminum foil 21 is disposed on the inner surface of the body 13 as the functional layer 19 having oil resistance and moisture proof function. As a result, the inner surface of the body 13 can exhibit excellent oil resistance and moisture resistance. For this reason, it is possible to prevent the water-containing explosive 17 from seeping out of the storage container 11 and to almost completely suppress moisture absorption in a high-humidity atmosphere.
[0048]
The heavy paper constituting the base material 12 of the present embodiment is 180 g / m ² Are laminated by bonding six kraft papers with an adhesive, and have a primary maximum compression load of 1.5 to 20 kN by a compression test specified in JIS Z0212. Therefore, even when the storage containers 11 storing the hydrous explosives are stacked, there is no possibility that the storage containers 11 are deformed. Therefore, the transfer of the water-containing explosive 17 to the storage tank via the hopper 36 of the loading machine can be performed smoothly.
[0049]
Further, since the scraping disk 23 is disposed at the inner bottom of the container 11, the scraping disk 23 is slid to the top side in the body 13 after the explosion of the hydrated explosive 17, so that the body 13 The water-containing explosive 17 attached to the inner surface can be easily scraped off. Therefore, the container 11 can be reused, and there is no need to dispose of the packing material. Moreover, since the water-containing explosive 17 can be filled in the container 11, unlike the case of using a conventional fiber plate box, the resin bag as the interior does not occur as waste material, and the container 11 itself can be reused as it is. It is possible.
[0050]
Conventionally, when transferring the contained explosive from the bag to the storage tank for the loading machine once, the wet explosive is transferred into the storage tank while squeezing the bag by hand, or the bag is sandwiched between the rollers. A method of squeezing out the explosive containing water was used. In the present embodiment, such a complicated operation can be simplified, the adhesion of the water-containing explosive 17 to the inner surface of the body 13 can be eliminated, and the trouble of cleaning the container 11 can be omitted. .
[0051]
The present invention can be implemented by modifying the above-described embodiment as follows.
The shape of the body 13 may be an elliptical cylinder, a long cylinder, or a polygonal cylinder such as a square cylinder, a hexagonal cylinder, or an octagonal cylinder, in addition to the cylinder.
[0052]
The metal layer constituting the functional layer 19 may be a zinc foil, a tin foil or the like other than the aluminum foil.
The reinforcing rings 22 provided on the outer surfaces of both ends of the body 13 may be omitted.
[0053]
-When discharging the water-containing explosive 17 from the water-containing explosive storage container 11, the inclination angle may be adjusted to a different angle from the embodiment, or the storage container 11 may be set upright.
Further, a technical idea grasped from the embodiment will be described below.
(1) The water-containing explosive container according to any one of claims 1 to 3, wherein the oil resistance and the moisture resistance of the functional layer are determined by the following test method.
[0054]
Oil resistance test: At 20 ° C., the neutral oil was left in contact with the inner surface of the body for 3 days, and the absence of oil on the outer surface of the body was visually confirmed.
[0055]
Moisture-proof test: 300 g of calcium chloride was placed as a hygroscopic agent in a container in which the main plate was fixed to the body, the top plate was fixed to the body and sealed, and then left in an atmosphere of 40 ° C. and 90% RH for 7 days. Then, the weight increase of the hygroscopic agent is measured to determine the moisture permeation amount, and the moisture permeation amount is 10 g or less.
[0056]
With this configuration, the oil resistance and moisture proof performance of the trunk can be reliably exhibited.
(2) The water-containing explosive according to any one of claims 1 to 3, wherein the functional layer is a laminate film obtained by laminating a synthetic resin film having oil resistance and a synthetic resin film having moisture resistance. Container. With such a configuration, both functions of oil resistance and moisture resistance can be provided.
(3) The water-containing explosive container according to any one of claims 1 to 3, wherein the body is formed into a cylindrical shape. With this configuration, the strength of the trunk can be most improved.
(4) A reinforcing cover composed of a pair of split plates configured to be openable and closable on one side edge and a connecting metal fitting provided on the other side edge of each split plate is wound around the body to join. The water-containing explosive container according to any one of claims 1 to 3, wherein the container is configured to be fastened with a metal fitting. With this configuration, the trunk can be reinforced.
(5) The water-containing explosive storage container according to the above technical concept (3), wherein a pair of operation handles is joined to the outer surface of the reinforcing cover at a position facing 180 degrees via a support shaft. With such a configuration, the hydrated explosive container containing the hydrated explosive can be easily discharged by operating the operation handle, and if the support shaft is supported by another supporting portion, the The water-containing explosive storage container can be easily rotated about the support shaft to easily discharge the internal water-containing explosive.
[0057]
【The invention's effect】
The present invention is configured as described above, and has the following effects.
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to the water-containing explosive storage container of the 1st invention, while having an oil-resistant and moisture-proof function, it can exhibit the outstanding intensity | strength.
[0058]
According to the water-containing explosive storage container of the second invention, in addition to the effects of the first invention, functions of oil resistance and moisture resistance can be reliably exhibited.
According to the water-containing explosive storage container of the third invention, in addition to the effects of the first or second invention, the water-containing explosive attached to the inner surface of the body by sliding the scraping plate in the body after the discharge of the water-containing explosive Can be easily scraped off.
[0059]
The water-containing explosive container according to the fourth aspect of the invention can exhibit any of the first to third effects, and also has a low viscosity of the contained water-containing explosive, so that the water-containing explosive container from the water-containing explosive container can be used. Explosives can be easily discharged.
[0060]
According to the method for discharging a water-containing explosive of the fifth invention, after the water-containing explosive has been discharged, the scraping plate is pressed and the inside of the body is slid to the top side so that the water-containing explosive attached to the inside of the body is discharged. It can be easily discharged out of the storage container.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partially broken perspective view showing a water-containing explosive container.
FIG. 2 is a perspective view showing a body having a reinforcing ring fixed to upper and lower ends.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a configuration of a trunk.
FIG. 4 is a perspective view showing a top plate.
FIG. 5 is a perspective view showing a connector.
FIG. 6 is a perspective view showing a water-containing explosive container.
FIG. 7 is a perspective view showing a reinforcing cover.
FIG. 8 is a perspective view showing a state in which a reinforcing cover is fixed to the outer periphery of the aqueous explosive container.
FIG. 9 is a perspective view showing a state in which the water-containing explosive container is supported on a support column of the loading machine.
FIG. 10 is a perspective view showing a state in which a water-containing explosive is discharged by tilting a water-containing explosive storage container.
FIG. 11 is a perspective view showing a state in which the scraping disk scrapes off the hydrous explosive attached to the inner surface of the hydrous explosive storage container.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 11 ... Hydro-explosive accommodating container, 12 ... Base material, 13 ... Trunk, 14 ... Connection band as a connection tool, 15 ... Ground plate, 16 ... Top plate, 17 ... Hydro-explosive, 18 ... Hydro-explosive container, 19 ... Function Layers, 20a, 20b: polyethylene film as synthetic resin layer, 21: aluminum foil as metal layer, 23: scraping disk as scraping plate.

Claims (5)

硬質ファイバ板又は重質紙の積層体よりなる基材を筒状に成形してなる胴部と、該胴部の底部に取着される地板と、胴部の頂部に取着される天板と、前記地板及び天板を胴部に連結する連結具とから構成され、内部に含水爆薬が収容される含水爆薬収容容器であって、
胴部の含水爆薬に接する内面には耐油性と防湿性の機能を備えた機能層が設けられ、かつＪＩＳ Ｚ０２１２に規定された圧縮試験による一次最大圧縮荷重が１．５〜２０ｋＮであることを特徴とする含水爆薬収容容器。A trunk formed by molding a base made of a rigid fiber plate or a laminate of heavy paper into a cylindrical shape, a base plate attached to the bottom of the trunk, and a top plate attached to the top of the trunk And a connector for connecting the base plate and the top plate to the body portion, and is a water-containing explosive storage container in which a water-containing explosive is stored.
A functional layer having oil resistance and moisture proof function is provided on the inner surface of the body in contact with the water-containing explosive, and the primary maximum compression load by a compression test specified in JIS Z0212 is 1.5 to 20 kN. Characteristic container for storing explosives containing water. 前記機能層は、金属層を含む合成樹脂層の積層構造により形成されている請求項１に記載の含水爆薬収容容器。The water-containing explosive container according to claim 1, wherein the functional layer is formed by a laminated structure of a synthetic resin layer including a metal layer. 前記胴部内の地板側には、胴部の内面形状に対応する外面形状を有し、胴部内に収容された含水爆薬の排出後に胴部内を摺動させて胴部内面に付着した含水爆薬を掻き落とすための掻き取り板が収容されている請求項１又は請求項２に記載の含水爆薬収容容器。The base plate side in the body has an outer surface shape corresponding to the inner surface shape of the body, and slides inside the body after the discharge of the water-containing explosive stored in the body, so that the water-containing explosive attached to the body inner surface is slid. The water-containing explosive container according to claim 1 or 2, wherein a scraping plate for scraping is stored. 請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の含水爆薬収容容器内に、粘度が常温で５０〜５００Ｐａ・Ｓの含水爆薬が収容されていることを特徴とする含水爆薬収容体。A water-containing explosive container having a viscosity of 50 to 500 Pa · S at normal temperature in the water-containing explosive container according to any one of claims 1 to 3. 請求項３に記載の含水爆薬収容容器内には含水爆薬が収容され、その後連結具を解除して天板を胴部から取り外し、次いで含水爆薬収容容器を傾けて含水爆薬を排出した後、連結具を解除して地板を胴部から取り外し、掻き取り板を押圧して胴部内を頂部側へ摺動させることにより胴部内面に付着した含水爆薬を含水爆薬収容容器外へ排出することを特徴とする含水爆薬の排出方法。A water explosive is stored in the water explosive storage container according to claim 3, and then the connection tool is released, the top plate is removed from the body, and then the water explosive is discharged by tilting the water explosive storage container and then connected. By releasing the tool and removing the main plate from the body, the scraping plate is pressed and the inside of the body is slid to the top side to discharge the hydrous explosive attached to the inside of the body to the outside of the water containing explosive container. Method of discharging explosives containing water.

Images