JP2004226710A - 導光シートを用いたディスプレイ照明装置 - Google Patents

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雄一郎 清水
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Abstract

【課題】ディスプレイサイズが大きくなっても、導光体の本数を増やすことなく、厚みおよび重量もさほど増大せず、モアレの発生を低減すること。
【解決手段】本発明は、複数の画像表示素子12からなるディスプレイを導光シート14を用いて照明するディスプレイ照明装置であって、導光シート14は、基板16と、直線からなる長辺部19と、長辺部19とほぼ垂直になるように配置された直線からなる短辺部20とを交互に備えることによって、基板16の表面に折り返し状になるように配置され、端部23から導入された光を長さ方向に沿って導く導光体18と、長辺部19の表面に配置され、導光体18によって導かれた光を、導光体18の内部から外部へと射出することによって、画像表示素子12を照明するようにした複数の光射出口21とから構成してなる。そして、基板16の表面に配置された長辺部19の配置ピッチPを、画素表示素子12の画素ピッチP1X未満になるようにしている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、導光シートを用いたディスプレイ照明装置に係り、更に詳しくは、光源からの光をディスプレイの表示画面全体に亘って均一に伝送する薄板状の導光シートを用い、ディスプレイを効果的に照明するディスプレイ照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内蔵の照明装置を備えるディスプレイのうち、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)の普及が顕著であり、表示光を生成するための光源(バックライトやエッジライト)からの照明光を、表示画面内での輝度や照射方向を均一にするための導光シートを備えるタイプのものの普及も著しい。
【0003】
このようなディスプレイを照明するディスプレイ照明装置には、様々なタイプのものがある。1つは、表示画面の背面(観察者と反対側)から、直接表示画面を照明するタイプのディスプレイ照明装置(以下、「バックライト方式照明装置」と称する。)である。また、表示画面の外(側面など)に配置された光源からの照明光を、表示画面の背面に配置された導光シートを経由させた上で表示画面を照明するディスプレイ照明装置(以下、「エッジライト方式照明装置」と称する。)がある。
【0004】
液晶ディスプレイの照明装置としては、エッジライト方式照明装置が多く用いられており、透光性材料からなる基板と、その側面端部に設けられた冷陰極管等からなる線状の光源と、基板の下面と光源とを覆うように配置された光反射フィルムと、出光面となる基板の上面に配置された光拡散フィルムやレンズシートで構成される導光シートが用いられている。
【0005】
この種の導光シートには、光源からの導光体距離に起因する出光量の不均一を改善するため、基板の裏面に光拡散インキからなるドット状のパターンが、光源から離れるにしたがって大きくなるように印刷されるなどの対策が施されている。
【0006】
一方、光拡散フィルムは、光を均一に拡散し、基板の裏面に印刷されたドット状パターンを見えなくすることを主目的として配置されており、レンズシートは基板から出射した光を効率良く液晶パネルの正面方向に集光するために、光拡散フィルムの上面もしくは光拡散フィルムと基板の間に1枚もしくは2枚配置される。
【0007】
上記レンズシートとしては、放射光を所望の角度範囲内で均一等方的に拡散させるために、三角プリズム型の単位レンズ部を多数平行に配置したレンズシート(プリズムシート)が用いられている。このレンズシートは、BEF(Brightness Enhancement Film:商品名 住友スリーエム株式会社製)と称されている。
【0008】
また、エッジライト方式照明装置などにおける他の導光シートには、光源からの光を光ファイバーによって導き入れる手法がいくつか適用されている。光ファイバーを用いる利点としては、光源からの照明光を、照明対象まで損失を少なく伝送可能である点や、光源から照明対象に至る光路を曲げることも可能であるため、導光シートの構成上の自由度が向上することにある。
【0009】
このような光ファイバーを用いた導光シートを用いたディスプレイ照明装置に関する公知文献を以下に説明する。
【0010】
特許文献1には、液晶ディスプレイを背後から照明する照明装置において、微小収束レンズアレーと各微小収束レンズの焦点に配置された微小2次光源とからなり、ほぼ平行な光を照射するディスプレイ照明装置に光ファイバーが適用されている技術が開示されている。
【0011】
特許文献2には、赤緑青三原色に対応する画素が設けられた液晶ディスプレイ用の表示パネルと、この表示パネルを背面からの透過光で照明するバックライト式照明装置用の光源ユニットと、表示パネルの画素に対し夫々の画素が対応する原色のみが透過するものとする波長選択手段とが設けられて成るフルカラーの液晶ディスプレイ用の照明装置が開示されている。ここで、バックライト式照明装置の光源ユニットは、発光面が表示パネルの画素に対応して赤緑青の発光ブロックに分割されているのが特徴である。
【0012】
特許文献3では、カラーディスプレイ照明装置用の光ファイバーバックライトモジュールが開示されている。これは、光源と、光源に接続されて並行に配置され光源からの放射光を伝送し、側面から光を放射して第一層の光ファイバーを形成する複数の側面放射光ファイバーと、側面放射光ファイバーが隣接する間に設けられた複数のコラム隔離部品とが備えられている。
【0013】
特許文献4では、少なくとも1つのLEDと、出射端をほぼ直線状に配すると共に入射端をLEDに対向するように配した複数の光ファイバーと、LEDと光ファイバーの入射端を光学的に連結する光連結手段とを有する照明装置が開示されている。
【0014】
上記で例示したように、光ファイバーが適用された導光シートを用いた照明装置は、いずれも、一端から光線を入射させ、その光を照明対象に向けて照明光として出射するように構成されている。
【0015】
【特許文献1】
特開平6−222362号公報
【0016】
【特許文献2】
特開平9−252825号公報
【0017】
【特許文献3】
特開平10−288782号公報
【0018】
【特許文献4】
特開2000−231816号公報
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のディスプレイ照明装置では、以下のような問題がある。
【0020】
すなわち、上述したような導光シートを用いたディスプレイ照明装置の場合、表示画面全体を均一に照明するためには、表示画面のサイズが大きくなるほど、導光シートには多数本の光ファイバーを要するために、光ファイバーの長さ、および本数の増加も相俟って、導光シートの大型化をもたらしてしまう。更に、光ファイバーの長さ、および本数の増加に伴って、導光シートの表面における光ファイバーの配置も複雑になってしまう。
【0021】
更に、導光シートは、その厚みが増大すると、ディスプレイを構成している画像表示素子との間でモアレを発生し易くなることも知られている。
【0022】
したがって、このような導光シートを用いたディスプレイ照明装置は、表示画面のサイズが大きくなるに従って、その厚みおよび重量もまたそれに相応して増大し、モアレが発生し易くなるのみならず、製造も複雑化するという問題がある。
【0023】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、導光シートの表面全体に亘って光ファイバーを自在にかつコンパクトに配置することができ、もって、ディスプレイのサイズが大きくなっても、光ファイバーの本数を増やすことなく、厚みおよび重量もさほど増大せず、モアレの発生を低減することも可能なディスプレイ照明装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0025】
すなわち、請求項1の発明のディスプレイ照明装置は、複数の画像表示素子からなるディスプレイを、導光シートを用いて照明するディスプレイ照明装置であって、導光シートは、基板と、直線からなる長辺部と、長辺部とほぼ垂直になるように配置された直線からなる短辺部とを交互に備えることによって、基板の表面に折り返し状になるように配置され、端部から光が導入されると、導入された光を長さ方向に沿って導く管状の導光体と、導光体の長辺部の表面に配置され、導光体によって導かれた光を、導光体の内部から外部へと射出することによって、画像表示素子を照明するようにした複数の光射出口とから構成してなる。そして、基板の表面に配置された長辺部の配置ピッチを、画素表示素子の画素ピッチ未満になるようにしている。
【0026】
従って、請求項1の発明のディスプレイ照明装置においては、以上のような手段を講じることにより、導光シートの表面全体に亘って光ファイバーを自在にかつコンパクトに配置することができる。その結果、ディスプレイのサイズが大きくなっても、光ファイバーの本数を増やすことなく、厚みおよび重量もさほど増大しない導光シートを用いたディスプレイ照明装置を実現することが可能となる。また、これによって、モアレの発生を低減することも可能となる。
【0027】
請求項2の発明は、請求項1の発明のディスプレイ照明装置において、画素ピッチ(P)と配置ピッチ(P)とが、全てのm、nに対して、1/|m/P−n/P|<10×P、ただしmおよびnは1以上10以下の整数、の関係を満たすようにしている。
【0028】
すなわち、請求項2の発明のディスプレイ照明装置は、画素ピッチ(P)と配置ピッチ(P)との範囲を請求項1よりも更に限定することによって、請求項1の発明のディスプレイ照明装置よりも更にモアレの発生をより低減することが可能となる。画素ピッチ(P)と配置ピッチ(P)とが、全てのm、nに対して、1/|m/P−n/P|<10×P、ただしmおよびnは1以上10以下の整数、の関係を満たすような場合、モアレの強度はほとんど肉眼で認識できないレベルとなる。なお、導光シートに配置された導光体は、そのパターンによっては、方向(例えば、X方向とY方向)によって異なる複数の配置ピッチ(P2xおよびP2Y)を有することとなるが、ここではその何れの配置ピッチについても適用する主旨である。
【0029】
請求項3の発明は、複数の画像表示素子からなるディスプレイを、導光シートを用いて照明するディスプレイ照明装置であって、導光シートは、基板と、直線からなる長辺部と、長辺部とほぼ垂直になるように配置された直線からなる短辺部とを交互に備えることによって、基板の表面に折り返し状になるように配置され、端部から光が導入されると、導入された光を長さ方向に沿って導く管状の導光体と、導光体の長辺部の表面に配置され、導光体によって導かれた光を、導光体の内部から外部へと射出することによって、画像表示素子を照明するようにした複数の光射出口とから構成している。そして、光射出口の配置ピッチを、画素表示素子の画素ピッチ未満になるようにしている。
【0030】
従って、請求項3の発明のディスプレイ照明装置においては、以上のような手段を講じることにより、導光シートの表面全体に亘って光ファイバーを自在にかつコンパクトに配置することができる。その結果、ディスプレイのサイズが大きくなっても、光ファイバーの本数を増やすことなく、厚みおよび重量もさほど増大しない導光シートを用いたディスプレイ照明装置を実現することが可能となる。また、これによって、モアレの発生を低減することも可能となる。
【0031】
請求項4の発明は、請求項3の発明のディスプレイ照明装置において、画素ピッチ(P)と配置ピッチ(P)とが、全てのm、nに対して、1/|m/P−n/P|<10×P、ただしmおよびnは1以上10以下の整数、の関係を満たすようにしている。
【0032】
すなわち、請求項4の発明のディスプレイ照明装置は、画素ピッチ(P)と配置ピッチ(P)との範囲を請求項3よりも更に限定することによって、請求項3の発明のディスプレイ照明装置よりも更にモアレの発生をより低減することが可能となる。画素ピッチ(P)と配置ピッチ(P)とが、全てのm、nに対して、1/|m/P−n/P|<10×P、ただしmおよびnは1以上10以下の整数、の関係を満たすような場合、モアレの強度はほとんど肉眼で認識できないレベルとなる。なお、光射出口の配置ピッチは、そのパターンによっては、方向(例えば、X方向とY方向)によって異なる複数の配置ピッチ(P およびP3Y)を有することとなるが、ここではその何れの配置ピッチについても適用する主旨である。
【0033】
請求項5の発明は、請求項1または請求項3の発明のディスプレイ照明装置において、配置ピッチを、乱数によって決定するようにしている。
【0034】
従って、請求項5の発明のディスプレイ照明装置においては、以上のように、導光体の配置に規則性をもたせないことにより、請求項1または請求項3の発明のディスプレイ照明装置よりも、更にモアレを低減することができる。なお、乱数の設定範囲は、画素ピッチよりも小さく、導光体の幅より大きい範囲で自由に設定できるが、ディスプレイ画面全面の輝度バランスを考慮にいれた設定とする。配置ピッチは、方向(例えば、X方向とY方向)によって異なる複数の配置ピッチ(請求項1の従属の場合、P3xおよびP3Y。請求項3の従属の場合、P3xおよびP3Y)を有することとなるが、ここではその何れの配置ピッチについても適用する主旨である。
【0035】
請求項6の発明は、請求項1または請求項3の発明のディスプレイ照明装置において、配置ピッチを、光が導入される端部からの導光体距離が長い程、小さくしている。
【0036】
従って、請求項6の発明のディスプレイ照明装置においては、以上のような手段を講じることにより、モアレを低減することができる。光射出口の配置方法の選択にあたっては、全面の輝度バランスを考慮にいれた設定とする。なお、配置ピッチは、方向(例えば、X方向とY方向)によって異なる複数の配置ピッチ(請求項1の従属の場合、P3xおよびP3Y。請求項3の従属の場合、P3xおよびP3Y)を有することとなるが、ここではその何れの配置ピッチについても適用する主旨である。
【0037】
請求項7の発明は、請求項3の発明のディスプレイ照明装置において、光射出口の開口面積を、光が導入される端部からの導光体距離が長い程、大きくしている。
【0038】
従って、請求項7の発明のディスプレイ照明装置においては、以上のような手段を講じることにより、光射出口の開口面積を一定とせず、変位を与えることによりモアレを低減することができる。この場合も光射出口の配置方法の選択にあたっては、全面の輝度バランスを考慮にいれた設定とする。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0040】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を図1から図6を用いて説明する。
【0041】
図1は、第1の実施の形態に係るディスプレイ照明装置の構成例を示す平面図である。
【0042】
すなわち、本実施の形態に係るディスプレイ照明装置は、複数の画素表示素子12からなるディスプレイを、導光シート14を用いて照明する。この導光シート14は、基板16と、管状の導光体18と、導光体18の表面に穿孔して設けられた複数の光射出口21とを備えている。
【0043】
導光体18には、例えば光ファイバーを用いており、長さ方向に沿って一様な形状寸法をしている。すなわち、長さ方向に直交する断面の形状寸法が長さ方向に亘って一定である。本実施の形態では、このような導光体18を、直線からなる長辺部19と、長辺部19とほぼ垂直になるように配置された直線からなる短辺部20とを交互に備えることによって、基板16の表面に折り返し状になるように配置している。そして、光源22から発せられた入射光を端部23からその内部に導入し、この導入された入射光を長さ方向に沿って導くようにしている。
【0044】
光射出口21は、導光体18の長辺部19の表面に穿孔して設けられ、導光体18の内部に導かれた入射光を、導光体18の内部から外部へと射出することによって、画素表示素子12を照明するようにしている。光射出口21における射出特性は、サイズ(幅、厚み等)、屈折率によって決定する。このため、光射出口21を機械的に加工することによって、微細凹凸等を施し、この凹凸に応じて光散乱や回折を生ぜしめるようにすることができる。
【0045】
更に、以下の(1)式および(2)式に示すように、長辺部19の配置ピッチ(P)が画素表示素子12の同方向の画素ピッチ(P1X)未満に、光射出口21の配置ピッチ(P)が画素表示素子12の同方向の画素ピッチ(P1Y)未満になるようにしている。
【0046】
1X>P ・・・・・・(1)
1Y>P ・・・・・・(2)
図1にその一例を示すような導光体18の配置パターンの形成方法としては、例えば、基板16の表面にフォトレジストなどによる感光性樹脂層を全面に形成し、所望のパターン状に感光性樹脂層をパターニングするフォトリソ法による手法や、元々ファイバー形状の導光体18を基板16の表面にパターン状に張り巡らす手法などがある。また、感光性樹脂層によってパターンを形成する別の方法としては、基板16の表面に予めパターンに対応する溝部を形成しておき、この溝部に導光体18を埋め込む方法もある。
【0047】
なお、導光体18の配置パターンとしては、図1に示すような1本の導光体18を、基板16表面のほぼ全面に亘って配置するように折り返し往復してなる配置パターンの他に、図2乃至図6に示すような配置パターンであってもよい。
【0048】
図2に示す配置パターンは、1本の導光体18を、基板16表面のほぼ全面に亘って配置するように、渦巻き状に旋回させる配置パターンである。図3に示す配置パターンは、複数箇所で分岐するタイプの導光体18を、基板16の表面のほぼ全面に亘って配置するようにした配置パターンである。また、図4乃至図6に示すように、図1に示すような折り返し型の配置パターン、図2に示すような渦巻き型の配置パターン、図3に示すような分岐型の配置パターンのうちの何れか任意の配置パターンを適宜組み合わせてなる配置パターンであってもよい。
【0049】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係るディスプレイ照明装置の作用について説明する。
【0050】
すなわち、本実施の形態に係るディスプレイ照明装置では、光源22から発せされた入射光が、端部23より導光体18の内部へと導入される。この導入された入射光は、導光体18の内部を長さ方向に沿って他端部側へと導かれる。
【0051】
導光体18には、例えば長さ方向に沿って一様な形状寸法をした光ファイバーが用いられている。そして、このような導光体18が、例えば図1の平面図に示すように、直線からなる長辺部19と、長辺部19とほぼ垂直になるように配置された直線からなる短辺部20とが交互になるように基板16の表面に折り返し状に配置されている。
【0052】
あるいは、図2に示すような渦巻き型の配置パターンや、図3に示すような分岐型の配置パターンや、図4乃至図6に示すように、図1に示すような折り返し型の配置パターン、図2に示すような渦巻き型の配置パターン、図3に示すような分岐型の配置パターンのうちの何れか任意の配置パターンを適宜組み合わせてなる配置パターンであってもよい。
【0053】
導光体18の配置パターンは、例えば、基板16の表面にフォトレジストなどによる感光性樹脂層を全面に形成し、所望のパターン状に感光性樹脂層をパターニングするフォトリソ法による手法や、元々ファイバー形状の導光体18を基板16の表面にパターン状に張り巡らす手法などによって容易に実現される。あるいは、基板16の表面に予めパターンに対応する溝部を形成しておき、この溝部に導光体18を埋め込むことによっても容易に実現される。
【0054】
このように配置された導光体18の内部に導かれた入射光は、導光体18の長辺部19の表面に穿孔して設けられた光射出口21において、導光体18の内部から外部へと射出される。光射出口21における射出特性は、光射出口21に機械加工により微細凹凸等を施すことによって調節される。
【0055】
そして、何れの配置パターンであっても、長辺部19の配置ピッチPは同一方向の画素ピッチP1Xよりも小さく、光射出口21の配置ピッチPもまた、同一方向の画素ピッチP1Yよりも小さいために、1つの画素表示素子12には必ず複数の長辺部19と、各長辺部19に設けられた複数の光射出口21があることになる。すなわち、1つの画素表示素子12は、少なくとも4つの光射出口21から射出される射出光によって照明される。
【0056】
上述したように、本実施の形態に係るディスプレイ照明装置においては、上記のような作用により、導光シート14の表面全体に亘って導光体18を自在にかつコンパクトに配置することができる。その結果、ディスプレイのサイズが大きくなっても、導光体18の本数を増やすことなく、厚みおよび重量もさほど増大しない導光シート14を用いたディスプレイ照明装置を実現することが可能となる。
【0057】
なお、導光シート14の構成に更に制約を課すことによって、モアレを低減することが可能となる。
【0058】
たとえば、導光シート14における配置ピッチ(P)と、同一方向の画素ピッチ(P1X)とを、全てのm、nに対して、
1/|m/P1X−n/P|<10×P・・・・・・(3)
ただしmおよびnは1以上10以下の整数、の関係を満たすようにする。
【0059】
上記(3)式を満足するような構成の場合、モアレの強度はほとんど肉眼で認識できないレベルとなるので、モアレの発生を低減することが可能となる。
【0060】
あるいは、導光シート14における配置ピッチ(P)と、同一方向の画素ピッチ(P1Y)とを、全てのm、nに対して、
1/|m/P1Y−n/P|<10×P・・・・・・(4)
ただしmおよびnは1以上10以下の整数、の関係を満たすようにする。
【0061】
上記(4)式を満足するような構成の場合もまた、モアレの強度はほとんど肉眼で認識できないレベルとなるので、モアレの発生を低減することが可能となる。
【0062】
更に、上記(3)式と上記(4)式とを同時に満足するような構成とすると、更にモアレの発生を低減することが可能となる。
【0063】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を図7から図14を用いて説明する。
【0064】
すなわち、第2の実施の形態に係るディスプレイ照明装置は、第1の実施の形態に係るディスプレイ照明装置の変形例である。
【0065】
図7から図12は、このような本実施の形態に係るディスプレイ照明装置の構成例を示す平面図であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0066】
図7は、配置ピッチ(P)を乱数によりランダムに決定した点のみが図1に示す構成とは異なっている。
【0067】
また、図8は、配置ピッチ(P)を、端部23からの導光体距離が長くなる程小さくした点のみが図1に示す構成とは異なっている。
【0068】
図9は、端部23からの導光体距離が等しい位置に2つの光射出口21を配置した点のみが図1に示す構成とは異なっている。
【0069】
図10は、端部23からの導光体距離が等しい位置にランダム個数の光射出口21を配置した点のみが図1に示す構成とは異なっている。
【0070】
図11は、端部23からの導光体距離が長くなる程、光射出口21の数を増加させた点のみが図1に示す構成とは異なっている。
【0071】
図12は、端部23からの導光体距離が長くなる程、光射出口21の開口面積を大きくした点のみが図1に示す構成とは異なっている。
【0072】
更に、図13は、光射出口21の配置ピッチ(P)を乱数によりランダムに決定した点のみが図1に示す構成とは異なっている。
【0073】
更にまた、図14は、端部23からの導光体距離が長くなる程、光射出口21の配置ピッチ(P)を小さくした点のみが図1に示す構成とは異なっている。
【0074】
上記に示すような構成のディスプレイ照明装置は、画素表示素子12に照明光を射出する光射出口21の数および配置場所を一定としないことによって、モアレの発生を低減することができる。
【0075】
なお、本発明は必要に応じて導光シートを複数枚重ねて使用するようにしてもよい。導光シートを複数枚用いる場合には、それぞれの導光シートと画素表示素子12間のモアレ、各導光シート間のモアレについて考慮する。
【0076】
以上、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、導光シートの表面全体に亘って光ファイバーを自在にかつコンパクトに配置することができ、もって、ディスプレイのサイズが大きくなっても、光ファイバーの本数を増やすことなく、厚みおよび重量もさほど増大せず、モアレの発生を低減することも可能なディスプレイ照明装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るディスプレイ照明装置の構成例を示す平面図(折り返し型)
【図2】第1の実施の形態に係るディスプレイ照明装置の別の構成例を示す平面図(渦巻き型)
【図3】第1の実施の形態に係るディスプレイ照明装置の別の
構成例を示す平面図(分岐型)
【図4】第1の実施の形態に係るディスプレイ照明装置の別の構成例を示す平面図(折り返し型+分岐型)
【図5】第1の実施の形態に係るディスプレイ照明装置の別の構成例を示す平面図(対面分岐型)
【図6】第1の実施の形態に係るディスプレイ照明装置の別の構成例を示す平面図(2重渦巻き型)
【図7】第2の実施の形態に係るディスプレイ照明装置の構成例を示す平面図(配置ピッチPランダム)
【図8】第2の実施の形態に係るディスプレイ照明装置の別の構成例を示す平面図(配置ピッチPを徐々に小)
【図9】第2の実施の形態に係るディスプレイ照明装置の別の構成例を示す平面図(光射出口2つ)
【図10】第2の実施の形態に係るディスプレイ照明装置の別の構成例を示す平面図(光射出口数ランダム)
【図11】第2の実施の形態に係るディスプレイ照明装置の別の構成例を示す平面図(光射出口増加)
【図12】第2の実施の形態に係るディスプレイ照明装置の別の構成例を示す平面図(光射出口の開口面積を増加)
【図13】第2の実施の形態に係るディスプレイ照明装置の別の構成例を示す平面図(配置ピッチPランダム)
【図14】第2の実施の形態に係るディスプレイ照明装置の別の構成例を示す平面図(配置ピッチP23を徐々に小)
【符号の説明】
12…画素表示素子、14…導光シート、16…基板、18…導光体、19…長辺部、20…短辺部、21…光射出口、22…光源、23…端部

Claims (7)

  1. 複数の画像表示素子からなるディスプレイを、導光シートを用いて照明するディスプレイ照明装置であって、
    前記導光シートは、
    基板と、
    直線からなる長辺部と、前記長辺部とほぼ垂直になるように配置された直線からなる短辺部とを交互に備えることによって、前記基板の表面に折り返し状になるように配置され、端部から光が導入されると、前記導入された光を長さ方向に沿って導く管状の導光体と、
    前記導光体の長辺部の表面に配置され、前記導光体によって導かれた光を、前記導光体の内部から外部へと射出することによって、前記画像表示素子を照明するようにした複数の光射出口とから構成してなり、
    前記基板の表面に配置された長辺部の配置ピッチを、前記画素表示素子の画素ピッチ未満になるようにしたディスプレイ照明装置。
  2. 請求項1に記載のディスプレイ照明装置において、
    前記画素ピッチ(P)と前記配置ピッチ(P)とが、全てのm、nに対して、1/|m/P−n/P|<10×P、ただしmおよびnは1以上10以下の整数、の関係を満たすようにしたディスプレイ照明装置。
  3. 複数の画像表示素子からなるディスプレイを、導光シートを用いて照明するディスプレイ照明装置であって、
    前記導光シートは、
    基板と、
    直線からなる長辺部と、前記長辺部とほぼ垂直になるように配置された直線からなる短辺部とを交互に備えることによって、前記基板の表面に折り返し状になるように配置され、端部から光が導入されると、前記導入された光を長さ方向に沿って導く管状の導光体と、
    前記導光体の長辺部の表面に配置され、前記導光体によって導かれた光を、前記導光体の内部から外部へと射出することによって、前記画像表示素子を照明するようにした複数の光射出口とから構成してなり、
    前記光射出口の配置ピッチを、前記画素表示素子の画素ピッチ未満になるようにしたディスプレイ照明装置。
  4. 請求項3に記載のディスプレイ照明装置において、
    前記画素ピッチ(P)と前記配置ピッチ(P)とが、全てのm、nに対して、1/|m/P−n/P|<10×P、ただしmおよびnは1以上10以下の整数、の関係を満たすようにしたディスプレイ照明装置。
  5. 請求項1または請求項3に記載のディスプレイ照明装置において、
    前記配置ピッチを、乱数によって決定するようにしたディスプレイ照明装置。
  6. 請求項1または請求項3に記載のディスプレイ照明装置において、
    前記配置ピッチを、前記光が導入される端部からの導光体距離が長い程、小さくしたディスプレイ照明装置。
  7. 請求項3に記載のディスプレイ照明装置において、
    前記光射出口の開口面積を、前記光が導入される端部からの導光体距離が長い程、大きくしたディスプレイ照明装置。
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