JP2004224064A - リアサスペンション - Google Patents

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Michito Hirahara
道人 平原
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】車室内の空間を犠牲にすることなく、良好な乗り心地の確保と良好な操縦安定性の確保との両立を高レベルで達成することができるリアサスペンションを提供すること。
【解決手段】左右のトレーリングアーム1,1がトーションビーム2と結合され、タイヤ7を支持するアクスル3とトレーリングアーム1とは、リンク4で結合され、該リンク4の少なくとも一端は弾性体で構成されるリアサスペンションにおいて、アクスル3と車体パネル8とは、トレーリングアーム1よりも上方位置の回転揺動可能なアクスル側結合点(点U)と、略車両前後方向に伸びる回転軸Iを有する車体側結合点(点C,点D)と、を結ぶアッパーアーム5(Aアーム)により結合し、かつ、アッパーアーム5のうち、アクスル側結合点(点U)または車体側結合点(点C,点D)の少なくとも一方を弾性体で構成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、揺動軸を車体中心線に直角に配置し、且つ、この揺動軸をホイールセンタより車両前方側に設定したトレーリングアーム式のリアサスペンションの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来のトレーリングアーム式のリアサスペンションは、トレーリングアーム式のリアサスペンションに固有である下記の2つの問題を解決している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
▲1▼横力や前後力に対してタイヤがトーションビーム全体と共にトーアウトとなり車両がオーバーステアとなり車両挙動が不安定になりやすいが、本技術により横力や前後力に対してトーインとできるため、車両挙動安定性を良好に保つことができる。
【0004】
▲2▼通常のトレーリングアーム式のリアサスペンションでは、トレーリングアームブッシュが後席直下にある場合などブッシュ位置を上げられない場合にはホイールセンタ軌跡をバウンド時に後方変位とできず、大入力のハーシュネスに対して乗心地が悪化するが、本技術によりこのような場合でもホイールセンタ軌跡をバウンド時に後方変位とでき、良好な乗り心地を確保できる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−270313号公報(第1−6頁、図1)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術には2つの解決すべき課題がある。
(1)ストラット部材がほぼ直立に近い角度でアクスルに取り付けられるため、ストラット上端の位置が高くなると共に、レバー比はほぼ1となりストラットの全長を短くすることも困難であり、車室内の空間を犠牲にすることを避けることができない。
(2)タイヤに横力が働いた場合、H型ビームがトーアウト傾向となると同時にタイヤは旋回内側に移動し、さらにトーアウト傾向を相殺するためにアクスルとトレーリングアームとを結ぶリンクのブッシュがたわむため接地点中心はさらに旋回内側に移動するため、図18に示すように、横剛性が低くなるという問題点があった。この時、後輪が横に逃げる分だけ後輪タイヤのコーナリングフォースの発生が遅れ、特に速い切り返し操舵の時に車両が過渡的にオーバステア傾向となり車両挙動を安定させにくくなる場合も考えられる。
【0007】
上記従来技術は前後剛性をほとんどトレーリングアームブッシュで持つ構造であった。なお、ストラット上端のブッシュの前後方向剛性によってホイールセンタでの前後剛性を落とすことも可能であるが、図19に示すように、ホイールセンタからトレーリングアームとの結合点までの上下距離に比べ、ホイールセンタからストラット上端までの距離が長く、ホイールセンタでの前後剛性への影響が小さい。また、このストラット上端のブッシュは、ダンパの上下力を受け持つと同時にキャンバ剛性をも受け持つため、事実上、ストラット上端のブッシュの剛性を落とすことはできなかった。
【0008】
このため、上記の横剛性を上げるためにはトレーリングアームブッシュの前後剛性を上げざるを得ず、特に小突起や高周波入力に対する乗心地が悪化してしまうというトレードオフにあり、操縦安定性と乗り心地との両立が困難であった。
【0009】
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、車室内の空間を犠牲にすることなく、良好な乗り心地の確保と良好な操縦安定性の確保との両立を高レベルで達成することができるリアサスペンションを提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では、左右のトレーリングアームがねじり変形可能な車幅方向に伸びるトーションビームと結合され、タイヤを支持するアクスルとトレーリングアームとは、回転揺動可能な結合点を持つと共に、この結合点よりも車両前方にて略車幅方向に伸び両端が回転揺動可能なリンクで結合され、該リンクの少なくとも一端は弾性体で構成されるリアサスペンションにおいて、前記アクスルと車体側部材とは、トレーリングアームよりも上方位置の回転揺動可能なアクスル側結合点と、略車両前後方向に伸びる回転軸を有する車体側結合点と、を結ぶアッパーアームにより結合され、かつ、前記アッパーアームのうち、アクスル側結合点または車体側結合点の少なくとも一方が弾性体で構成した。
【0011】
ここで、上記「アッパーアーム」に代えて、2本の「第1アッパーリンクと第2アッパーリンク」を用いるようにしても良い。
【0012】
【発明の効果】
よって、本発明のリアサスペンションにあっては、アッパーアームを設けたことによりキャンバ方向をアッパーアームで支持できるため、ストラット部材でサスペンションの強度・剛性を受け持つ必要がなく、リンクの配置に自由度が得られ、レバー比をつけたり傾けたりすることが可能となり、車室内への張り出しを抑制することができる。また、アッパーアームの少なくとも一端を弾性体で構成したことにより、トレーリングアームブッシュが硬い場合でも前後剛性を低くできる。この結果、車室内の空間を犠牲にすることなく、良好な乗り心地の確保と良好な操縦安定性の確保との両立を高レベルで達成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のリアサスペンションを実現する実施の形態を、第1実施例(請求項1〜6に係る発明に対応)と、第2実施例(請求項7〜11に係る発明に対応)と、第3実施例(請求項12に係る発明に対応)と、第4実施例(請求項13に係る発明に対応)と、第5実施例(請求項14に係る発明に対応)と、に基づいて説明する。
【0014】
(第1実施例)
まず、構成を説明する。
図1は第1実施例のリアサスペンションを示す分解斜視図、図2は第1実施例のリアサスペンションを示す側面図、図3は第1実施例のリアサスペンションを示す後方視図および平面図である。
【0015】
図1〜図3において、1はトレーリングアーム、2はトーションビーム、3はアクスル、4はリンク、5はアッパーアーム、6はストラット、7はタイヤ、8は車体パネル(車体側部材)である。
【0016】
ホイールセンタW/Cより前方で車体パネル8とトレーリングアームブッシュ11(弾性体)により揺動可能に結合された略前後方向に伸びるトレーリングアーム1,1を左右に持ち、その左右のトレーリングアーム1,1がねじり変形可能な車幅方向に伸びるトーションビーム2と結合され、上から見てH型のビーム(以下、Hビームと呼ぶ)をなす。
【0017】
前記タイヤ7を支持するアクスル3とトレーリングアーム1とは、ボールジョイント12で構成された回転揺動可能な結合点(点J)を持つと共に、この結合点(点J)よりも車両前方にて略車幅方向に伸び両端が回転揺動可能なリンク4で結合され、該リンク4の少なくとも一端は弾性体で構成される。第1実施例では、リンク4のトレーリングアーム側結合点(点A)をリンクブッシュ41(弾性体)で構成し、アクスル側結合点(点B)をボールジョイント42で構成している。
【0018】
前記アクスル3と車体パネル8とは、トレーリングアーム1よりも上方位置の回転揺動可能なアクスル側結合点(点U)と、略車両前後方向に伸びる回転軸Iを有する車体側結合点(点C,点D)と、を結ぶアッパーアーム5(Aアーム)により結合される。そして、前記アッパーアーム5のうち、アクスル側結合点(点U)または車体側結合点(点C,点D)の少なくとも一方が弾性体で構成される。第1実施例では、アッパーアーム5の車体側結合点(点C,点D)をアッパアッパーアームブッシュ51,51(弾性体)で構成し、アクスル側結合点(点U)をボールジョイント52で構成している。
【0019】
前記アクスル3と車体パネル8とを結ぶアッパーアーム5は、車体パネル8との結合部が2つのアッパーアッパーアームブッシュ51,51で構成され、2つの車体側結合点(点C,点D)を結ぶ線が略車両前後方向に伸びる回転軸Iとなる。そして、図3(a)に示すように、車両後方から見て、アッパーアーム5の車体側結合点(点C,点D)よりもアクスル側結合点(点U)が上方に位置する配置とされている。
【0020】
前記アクスル3のHビーム側の面には、トレーリングアーム1のボールジョイント12が結合されるトレーリングアーム結合プレート31と、リンク4のボールジョイント42が結合されるリンク結合プレート32と、アッパーアーム5のボールジョイント52が結合されるアッパーアーム結合腕33と、を有する。
【0021】
この配置によりアクスル3は、前後と左右方向はH型ビーム全体で拘束され、トー方向はリンク4によって弾性的に拘束され、キャンバ方向とキャスタ方向はアッパーアーム5により拘束される。
【0022】
前記ストラット6は、ショックアブソーバ61とコイルスプリング62とを同軸上に組み合わせることで構成され、その上端部は車体パネル8に支持され、下端部はトレーリングアーム1のトーションビーム2との結合位置より少し車両後方側の位置に支持されている。つまり、ストラット6を側方から見た場合、図2に示すように、上端支持点が車両前方側で下端支持点が車両後方側という傾斜配置とされている。
【0023】
次に、図4及び図6により第1実施例のリアサスペンションジオメトリーについて説明する。
【0024】
第1実施例のリアサスペンションは、図4に示すように、車両側方から見て、前記アッパーアーム5のアクスル側結合点(点U)を通り車体側結合点(点C,点D)の回転軸Iと平行な直線L1と、トレーリングアーム1の車体パネル8との結合点(点T)とアクスル3との結合点(点J)とを結ぶ直線L2とが、ホイールセンタW/Cよりも前方でかつ上方に交点を持つように配置されている。つまり、直線L1と直線L2との交点を瞬間回転中心としてホイールセンタW/Cの移動軌跡が描かれる。
【0025】
第1実施例のリアサスペンションは、図6(a)に示すように、アクスル3とトレーリングアーム1との結合点(点J)と、アクスル3とアッパーアーム5との結合点(点U)と、を結ぶ直線が接地面と交差する点(点K)が、接地中心点Gよりも車両後方に配置してある。
【0026】
さらに、第1実施例のリアサスペンションは、図6(b)に示すように、アクスル3とトレーリングアーム1との結合点(点J)と、アクスル3とアッパーアーム5との結合点(点U)と、を結ぶ直線が接地面と交差する点(点K)が、接地中心点Gよりも車両外側に配置してある。
【0027】
次に、作用を説明する。
【0028】
[車室内空間の確保]
アッパーアーム5を設けたことによりキャンバ方向をアッパーアーム5で支持できるため、従来技術のように、ストラット部材でサスペンションの強度・剛性を受け持つ必要がない。このため、リンク4の配置に自由度が得られ、レバー比をつけたり傾けたりすることが可能となり、車室内への張り出しを抑制することができる。
【0029】
本実施例では、トレーリングアーム1とアクスル3の結合点Jよりも車両前方にリンク4を取り付け、レバー比を1より小さくし、かつ、ストラット6に傾斜角をつけたことで車体パネル8のフロア面よりも下側にストラット6を収めることが可能で、より広い室内空間を確保できる。
【0030】
[前後剛性の低減作用]
第1実施例では、アッパーアーム5の車体側取付点(点C,点D)をアッパーアームブッシュ51,51とした。一般に、このような内外筒間にゴム弾性体が介装されたアッパーアームブッシュ51,51は、図5(a)に示すように、回転軸Iの方向に柔らかく、回転軸Iの直交方向に硬い特性をもつ。これにより、高いキャンバ剛性を保ちつつ、ホイールセンタW/Cでの前後剛性を低くすることができる。
【0031】
従来技術では、トレーリングアームブッシュの剛性で前後剛性が決まっていたが、本実施例では、図5に示すように、アッパーアーム5の回転軸I方向の剛性でも前後剛性を下げられるため、よりサスペンションの前後剛性を下げられ、特に高周波入力成分の大きな突起や不整路で良好な乗心地を保つことができる。
【0032】
逆にある程度の低い前後剛性を実現する場合には、アッパーアーム5の剛性で調整できるため、トレーリングアームブッシュ11を無理に低剛性化する必要がない。
【0033】
[旋回時及び制動時のトーイン化作用]
アクスル3のキングピン軸は、図6に示すように、点Uと点Jとを結ぶ直線UJとなる。このキングピン軸と接地平面との交点Kは、接地中心点Gよりも後方かつ外側になるように構成される。
【0034】
よって、旋回時には、図7に示すように、タイヤ7,7に横力が働き、Hビーム全体は横力によりトーアウトとなるが、接地中心点Gがキングピン軸よりも前側にあるのでトーイン方向にモーメントが働き点Aのリンクブッシュ41がたわんでHビームに対してトーインとなる。
従って、車両全体でみると上記トーアウトを相殺できる(点Aのブッシュ剛性や位置によってはトーアウトを相殺して更にトーインにできる)ので、旋回時の車両安定性を確保できる。
【0035】
また、制動時に働く前後力に対しても、図8に示すように、接地中心点Gがキングピン軸よりも内側にあるので点Aのリンクブッシュ41がたわんでトーインとなり、制動時の車両挙動の安定性を確保できる。この効果自体は従来技術と同様だが、前述のようにトレーリングアームブッシュ11を無理に低剛性化しなくてもホイールセンタW/Cでのサスペンションの前後剛性を低くできる。
従って、上記のトーアウト傾向は、従来技術よりも小さくて済み、それを相殺するために点Aのリンクブッシュ41の剛性も低くせずに済む。この時、タイヤ7,7が横に逃げる量を減らせるため、従来に比べ高い横剛性を確保できる。これにより、タイヤ7,7が横に逃げる分だけ後輪側のタイヤ7,7のコーナリングフォースの発生が遅れ、特に速い切り返し操舵の時に車両が過渡的にオーバステア傾向となり車両挙動を安定させにくくなるのを抑制することができる。
【0036】
[前後入力の低減作用]
車両側方から見たアクスル3の瞬間回転中心は、図4に示すように、アッパーアーム5のアクスル側結合点(点U)を通り車体側結合点(点C,点D)の回転軸Iと平行な直線L1と、トレーリングアーム1の車体パネル8との結合点(点T)とアクスル3との結合点(点J)とを結ぶ直線L2との交点となる。この交点がホイールセンタよりも前方かつ上方(または、後方かつ下方)になるように各部品が配置される。
これによりホイールセンタW/Cの軌跡は、バウンド時に後方変位となりリアサスペンションに加わる前後入力を大幅に低減でき、特に大入力ハーシュネスなどトレーリングアームブッシュ11の線形域を使い切るような場合に大きな効果が現れる。
【0037】
[ロール時の対地キャンバ直立化作用]
アッパーアーム5は、アッパーアーム5の車体側結合点(点C,点D)よりもアクスル側結合点(点U)が上方に位置する配置とされるため、図9に示すように、バウンド時にはアクスル3の上方を車両内側に引き込み、リバウンド時には車両の外側に押し出す作用がある。
これにより、車両が旋回して車体がロールした場合に、対地キャンバ角を直立に近づけタイヤ7のグリップ力を高いレベルで保ち、車両挙動の安定性を保つことができる。
【0038】
尚、図10(a)に示すように、アクスル3のアッパーアーム結合腕33を、より上方まで伸ばしたアッパーアーム結合腕33’とし(ハイアッパー型)、アッパーアーム5を、図10(b)に示すように、1つのアッパーアームブッシュ51’を有するアッパーアーム5’とするバリエーションも可能である。
【0039】
次に、効果を説明する。
第1実施例のリアサスペンションにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0040】
(1)ホイールセンタW/Cより前方で車体パネル8とトレーリングアームブッシュ11により揺動可能に結合された略前後方向に伸びるトレーリングアーム1,1を左右に持ち、その左右のトレーリングアーム1,1がねじり変形可能な車幅方向に伸びるトーションビーム2と結合され、タイヤ7を支持するアクスル3とトレーリングアーム1とは、ボールジョイント12で構成された回転揺動可能な結合点(点J)を持つと共に、この結合点(点J)よりも車両前方にて略車幅方向に伸び両端が回転揺動可能なリンク4で結合され、該リンク4の少なくとも一端は弾性体で構成されるリアサスペンションにおいて、アクスル3と車体パネル8とは、トレーリングアーム1よりも上方位置の回転揺動可能なアクスル側結合点(点U)と、略車両前後方向に伸びる回転軸Iを有する車体側結合点(点C,点D)と、を結ぶアッパーアーム5(Aアーム)により結合し、かつ、アッパーアーム5のうち、アクスル側結合点(点U)または車体側結合点(点C,点D)の少なくとも一方を弾性体で構成したため、車室内の空間を犠牲にすることなく、良好な乗り心地の確保と良好な操縦安定性の確保との両立を高レベルで達成することができる。
【0041】
(2)アクスル3と車体パネル8とを結ぶアッパーアーム5は、車体パネル8との結合部が2つのアッパーアームブッシュ51,51で構成し、2つの車体側結合点(点C,点D)を結ぶ線を略車両前後方向に伸びる回転軸Iとしたため、回転軸Iの方向に柔らかく、回転軸Iに直交する方向に硬い特性により、高いキャンバ剛性を保ちつつホイールセンタW/Cでの前後剛性を低く抑えることができる。
【0042】
(3)車両側方から見て、前記アッパーアーム5のアクスル側結合点(点U)を通り車体側結合点(点C,点D)の回転軸Iと平行な直線L1と、トレーリングアーム1の車体パネル8との結合点(点T)とアクスル3との結合点(点J)とを結ぶ直線L2とが、ホイールセンタW/Cよりも前方でかつ上方に交点を持つように配置したため、確実にホイールセンタW/Cの軌跡を、バウンド時に後方変位とすることができ、特に大入力ハーシュネス時の乗り心地を良好に保つことができる。
【0043】
(4)アクスル3とトレーリングアーム1との結合点(点J)と、アクスル3とアッパーアーム5との結合点(点U)と、を結ぶ直線が接地面と交差する点(点K)を、接地中心点Gよりも車両後方に配置したため、旋回時の横力に対してトーアウトを弱め(設定によってはトーインにでき)、旋回時に車両挙動の安定性を確保することができる。
【0044】
(5)アクスル3とトレーリングアーム1との結合点(点J)と、アクスル3とアッパーアーム5との結合点(点U)と、を結ぶ直線が接地面と交差する点(点K)を、接地中心点Gよりも車両外側に配置したため、制動時の前後力に対してトーインとなり、制動時に車両挙動の安定性を確保することができる。
【0045】
(6)車両後方から見て、アッパーアーム5の車体側結合点(点C,点D)よりもアクスル側結合点(点U)が上方に位置する配置としたため、バウンドストローク時にネガティブキャンバ、リバウンドストローク時にポジティブキャンバとすることができ、対地キャンバの直立化により、タイヤ7のコーナリングパワーを高めて操縦安定性を向上させることができる。
【0046】
(第2実施例)
第1実施例はAアーム構造のアッパーアーム5を用いた例であったが、図11〜図13に示す第2実施例は、両端が回転揺動可能な2本の第1アッパーリンク9と第2アッパーリンク10で構成したものである。
【0047】
すなわち、図11(a)に示すように、アクスル5と車体パネル8とは、トレーリングアーム1よりも上方位置で2本の両端が回転揺動可能な第1アッパーリンク9と第2アッパーリンク10で車体パネル8と結合され、主に前後方向に伸びるリンクを第1アッパーリンク9とし、主に車幅方向に伸びるリンクを第2アッパーリンク10としたとき、第1アッパーリンク9のアクスル側結合点と車体側結合点の少なくとも一方が弾性体で構成される。第2実施例では、第1アッパーリンク9の車体側結合点を第1アッパーリンクブッシュ91(弾性体)とし、アクスル側結合点をボールジョイント92としている。また、同様に、第2アッパーリンク10の車体側結合点を第2アッパーリンクブッシュ101とし、アクスル側結合点をボールジョイント102としている。
【0048】
第2実施例のリアサスペンションでは、図12に示すように、車両側方から見て、主に前後方向に伸びる第1アッパーリンク9の延長線L1と、トレーリングアーム1の車体側結合点(点T)とアクスル側結合点(点J)とを結ぶ直線L2とが、ホイールセンタW/Cよりも前方かつ上方に交点を持つように配置されている。なお、ホイールセンタW/Cよりも後方かつ下方に交点を持つように配置しても良い。
【0049】
第2実施例のリアサスペンションでは、図11(b)に示すように、アクスル3とトレーリングアーム1との結合点(点J)と、車両上方からみた2本のリンク軸線の延長線が交わる交差点(点U)と、を結ぶ直線が接地面と交差する点Kが、接地中心点Gよりも車両後方に配置してある。
【0050】
さらに、第2実施例のリアサスペンションでは、図11(b)に示すように、アクスル3とトレーリングアーム1との結合点(点J)と、車両上方からみた2本のリンク軸線の延長線が交わる交差点(点U)と、を結ぶ直線が接地面と交差する点Kが、接地中心点Gよりも車両外側に配置してある。
【0051】
第2実施例のリアサスペンションでは、図13に示すように、2本のリンク9,10のうち主に車幅方向に伸びる第2アッパーリンク10のアクスル側結合点が、車両後方から見て、車体側結合点よりも上方に位置する配置としてある。
【0052】
なお、他の構成は、第1実施例のリアサスペンションと同様であるので、説明を省略する。
【0053】
次に、作用を説明する。
【0054】
2本のうち主に車幅方向に延びる第2アッパーリンク10はキャンバ剛性を受け持つため、両端はボールジョイントか比較的剛性の高いリンクブッシュを用いるのが望ましい(第2実施例ではリンクブッシュ101とボールジョイント102)。また、2本のうち主に前後方向に伸びる第1アッパーリンク9は前後剛性を受け持つため、少なくとも一端は弾性体による第1アッパーリンクブッシュ91を用いる。この第1アッパーリンクブッシュ91によりトレーリングアームブッシュ11を無理に低剛性化する必要がないため、第1実施例と同様に高い横剛性を確保できる。
【0055】
この時、図11(b)に示すように、2本のアッパーリンク9,10の軸線の交点を点Uとすると、キングピン軸は第1実施例と同様に点Uと点Jを結ぶ直線となり、この延長線が接地面と交わる点Kが接地中心点Gよりも車両外側かつ後方となればよい。
【0056】
また、図12に示すように、2本のアッパーリンク9,10のうち主に前後方向に伸びる第1アッパーリンク9の軸線L1と、トレーリングアーム1の回転軸である直線L2(点Jと点Tを結ぶ線)との交点がアクスル3の回転中心となるから、第1実施例と同様に、この交点がホイールセンタW/Cよりも前方かつ上方か、または、後方かつ下方にあれば、バウンド時に後方変位のホイールセンタ軌跡となり大入力ハーシュネスでも良好な乗り心地を確保できる。
【0057】
さらに、図13に示すように、2本のうち主に車幅方向に延びる第2アッパーリンク10のアクスル取付点側を車体取付点側よりも高く配置することにより、バウンド時にはアクスルの上方を車両内側に引き込み、リバウンド時には車両外側に押し出す作用が得られ、これにより、第1実施例と同様に、車両が旋回して車体がロールした場合に対地キャンバ角を直立に近づけ、高い車両の走行安定性を保つことができる。
【0058】
次に、効果を説明する。
第2実施例のリアサスペンションにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0059】
(7)ホイールセンタW/Cより前方で車体パネル8とトレーリングアームブッシュ11(弾性体)により揺動可能に結合された略前後方向に伸びるトレーリングアーム1,1を左右に持ち、その左右のトレーリングアーム1,1がねじり変形可能な車幅方向に伸びるトーションビーム2と結合され、タイヤ7を支持するアクスル3とトレーリングアーム1とは、ボールジョイント12で構成された回転揺動可能な結合点(点J)を持つと共に、この結合点(点J)よりも車両前方にて略車幅方向に伸び両端が回転揺動可能なリンク4で結合され、該リンク4の少なくとも一端は弾性体で構成されるリアサスペンションにおいて、アクスル5と車体パネル8とは、トレーリングアーム1よりも上方位置で2本の両端が回転揺動可能な第1アッパーリンク9と第2アッパーリンク10で車体パネル8と結合され、主に前後方向に伸びるリンクを第1アッパーリンク9とし、主に車幅方向に伸びるリンクを第2アッパーリンク10としたとき、第1アッパーリンク9のアクスル側結合点と車体側結合点の少なくとも一方を弾性体で構成したため、車室内の空間を犠牲にすることなく、良好な乗り心地の確保と良好な操縦安定性の確保との両立を高レベルで達成することができる。
【0060】
(8)車両側方から見て、主に前後方向に伸びる第1アッパーリンク9の延長線L1と、トレーリングアーム1の車体側結合点(点T)とアクスル側結合点(点J)とを結ぶ直線L2とを、ホイールセンタW/Cよりも前方かつ上方に交点を持つように配置したため、確実にホイールセンタW/Cの軌跡を、バウンド時に後方変位とすることができ、特に大入力ハーシュネス時の乗り心地を良好に保つことができる。
【0061】
(9)アクスル3とトレーリングアーム1との結合点(点J)と、車両上方からみた2本のリンク軸線の延長線が交わる交差点(点U)と、を結ぶ直線が接地面と交差する点Kを、接地中心点Gよりも車両後方に配置したため、旋回時の横力に対してトーアウトを弱め(設定によってはトーインにでき)、旋回時に車両挙動の安定性を確保することができる。
【0062】
(10)アクスル3とトレーリングアーム1との結合点(点J)と、車両上方からみた2本のリンク軸線の延長線が交わる交差点(点U)と、を結ぶ直線が接地面と交差する点Kを、接地中心点Gよりも車両外側に配置したため、制動時の前後力に対してトーインとなり、制動時に車両挙動の安定性を確保することができる。
【0063】
(11)2本のリンク9,10のうち主に車幅方向に伸びる第2アッパーリンク10のアクスル側結合点を、車両後方から見て、車体側結合点よりも上方に位置する配置としたため、バウンドストローク時にネガティブキャンバ、リバウンドストローク時にポジティブキャンバとすることができ、対地キャンバの直立化により、タイヤ7のコーナリングパワーを高めて操縦安定性を向上させることができる。
【0064】
(第3実施例)
この第3実施例は、第1実施例のリアサスペンションにおいて、トレーリングアーム1とアクスル3とを結合するリンク4の軸線を、図14(a)に示すように、車両外側にゆくほど上方に上がる傾きを持たせた例である。なお、他の構成は第1実施例と同様であるので、図示並びに説明を省略する。
【0065】
次に、作用を説明する。
【0066】
トレーリングアーム1とアクスル3の相対運動をみると、バウンド、リバウンド時には、
アクスル3の回転半径>トレーリングアーム1の回転半径という関係にあり、リアサスペンションのストロークに対する角度変化は、アクスル3の角度変化<トレーリングアーム1の角度変化という関係にある。
【0067】
従って、リアサスペンションがバウンドすると、図15に示すように、トレーリングアーム1とアクスル3とのなす角度θは大きくなり、トレーリングアーム1に対してアクスル3が後転する。
【0068】
そして、リンク4が車両外側に向かって上昇する傾きを持つので、タイヤ前側は上昇しながら車両内側へ引き込まれ、タイヤ後側は下降しながら車両外側へ押し出される。この結果として、図14(c)に示すように、バウンド側でトーイン、リバウンド側でトーアウトとなるロールステアが確保できる。
【0069】
次に、効果を説明する。
第3実施例のリアサスペンションにあっては、第1実施例の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
【0070】
(12)トレーリングアーム1とアクスル3とを結合するリンク4の軸線を、車両外側にゆくほど上方に上がる傾きを持たせたため、バウンド側でトーイン、リバウンド側でトーアウトとなるロールステアが確保され、第1実施例よりもさらに旋回時の車両挙動の安定を図ることができる。
【0071】
(第4実施例)
この第4実施例は、第1実施例のリアサスペンションにおいて、トレーリングアーム1とアクスル3とを結合するリンク4の軸線を、図16(b)に示すように、外側にゆくほど車両後方に下がる傾きを持たせた例である。なお、他の構成は第1実施例と同様であるので、図示並びに説明を省略する。
【0072】
次に、作用を説明する。
【0073】
リンク4には、後退角がついているので、バウンド側でもリバウンド側でもタイヤ前側が内側へ引き込まれる量は第1実施例に比べ大きくなり、図16(c)に示すように、バウンド側でもリバウンド側でも同様にトーインが大きくなる。
【0074】
旋回時は接地荷重の大きな外輪側の寄与が大きく内輪側の寄与は小さい。従って、外輪側のトーイン効果の方が大きいため、第1実施例よりも更に旋回時の車両挙動の安定が図れる。
【0075】
不整路直進時を考えると、左右輪が同方向にストロークした場合でも逆方向にストロークした場合でも、左右対称にトー変化するため直進性が悪化しない。
【0076】
次に、効果を説明する。
第4実施例のリアサスペンションにあっては、第1実施例の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
【0077】
(13)トレーリングアーム1とアクスル3とを結合するリンク4の軸線を、外側にゆくほど車両後方に下がる傾きを持たせたため、旋回時の車両挙動を安定させるロールステア効果と、左右対称なトー変化による直進性安定性とを両立させることができる。
【0078】
(第5実施例)
この第5実施例は、第1実施例のリアサスペンションにおいて、トレーリングアーム1とアクスル3とを結合するリンク4の軸線を、図17(a)及び図17(b)に示すように、外側にゆくほど上方に上がる傾きと後方に下がる傾きを併せ持たせた例である。なお、他の構成は第1実施例と同様であるので、図示並びに説明を省略する。
【0079】
次に、作用を説明する。
【0080】
第3実施例と第4実施例の効果の融合で、ロースステア効果の大きさと直進安定性の効果をリンク4の軸線傾きの大きさを設定することにより調整可能であり、車両挙動のチューニングが容易である。例えば、図17(c)に示すように、バウンド側でトーインを大きくし、リバウンド側でトー変化をほとんど無くすことも可能である。
【0081】
次に、効果を説明する。
第5実施例のリアサスペンションにあっては、第1実施例の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
【0082】
(14)トレーリングアーム1とアクスル3とを結合するリンク4の軸線を、外側にゆくほど上方に上がる傾きと後方に下がる傾きを併せ持たせたため、ロースステア効果の大きさと直進安定性の効果をチューニングすることができ、ロールステア効果と直進性安定性とを高レベルで両立させることも可能である。
【0083】
以上、本発明のリアサスペンションを第1実施例〜第5実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のリアサスペンションを示す分解斜視図である。
【図2】第1実施例のリアサスペンションを示す側面図である。
【図3】第1実施例のリアサスペンションを示す後方視図及び平面図である。
【図4】第1実施例のリアサスペンションにおけるホイールセンタ軌跡を作るアクスルの瞬間回転中心を示す図である。
【図5】第1実施例のリアサスペンションの前後剛性を説明するアッパーアーム平面図及びアッパーアームとトレーリングアームブッシュの前後剛性説明図である。
【図6】第1実施例のリアサスペンションにおけるキングピン軸を示す図である。
【図7】第1実施例のリアサスペンションにおける旋回時トーイン化効果の説明図である。
【図8】第1実施例のリアサスペンションにおける制動時トーイン化効果の説明図である。
【図9】第1実施例のリアサスペンションにおけるアッパーアームの傾き設定を示す後方視図である。
【図10】第1実施例のリアサスペンションにおけるアッパーアームの設定とアッパーアームとの他のバリエーションを示す図である。
【図11】第2実施例のリアサスペンションの平面図及びキングピン軸を示す図である。
【図12】第2実施例のリアサスペンションにおけるホイールセンタ軌跡を作るアクスルの瞬間回転中心を示す図である。
【図13】第2実施例のリアサスペンションにおける第2アッパーリンクの設定を示す図である。
【図14】第3実施例のリアサスペンションを示す後方視図と平面図と第3実施例のリアサスペンションによるトー特性図である。
【図15】第3実施例のリアサスペンションにおけるトレーリングアームとアクスルの相対運動説明図である。
【図16】第4実施例のリアサスペンションを示す後方視図と平面図と第3実施例のリアサスペンションによるトー特性図である。
【図17】第5実施例のリアサスペンションを示す後方視図と平面図と第3実施例のリアサスペンションによるトー特性図である。
【図18】従来のリアサスペンションの横剛性を説明する図である。
【図19】従来のリアサスペンションの前後剛性を説明する図である。
【符号の説明】
1 トレーリングアーム
11 トレーリングアームブッシュ
2 トーションビーム
3 アクスル
4 リンク
41 リンクブッシュ(弾性体)
5 アッパーアーム
51 アッパーアームブッシュ(弾性体)
6 ストラット
7 タイヤ
8 車体パネル(車体側部材)
9 第1アッパーリンク
91 第1アッパーリンクブッシュ(弾性体)
10 第2アッパーリンク
W/C ホイールセンタ

Claims (14)

  1. ホイールセンタより前方で車体側部材と弾性体により揺動可能に結合された略前後方向に伸びるトレーリングアームを左右に持ち、その左右のトレーリングアームがねじり変形可能な車幅方向に伸びるトーションビームと結合され、
    タイヤを支持するアクスルとトレーリングアームとは、回転揺動可能な結合点を持つと共に、この結合点よりも車両前方にて略車幅方向に伸び両端が回転揺動可能なリンクで結合され、該リンクの少なくとも一端は弾性体で構成されるリアサスペンションにおいて、
    前記アクスルと車体側部材とは、トレーリングアームよりも上方位置の回転揺動可能なアクスル側結合点と、略車両前後方向に伸びる回転軸を有する車体側結合点と、を結ぶアッパーアームにより結合され、
    かつ、前記アッパーアームのうち、アクスル側結合点または車体側結合点の少なくとも一方が弾性体で構成されることを特徴とするリアサスペンション。
  2. 請求項1に記載されたリアサスペンションにおいて、
    前記アクスルと車体側部材とを結ぶアッパーアームは、車体側部材との結合部が2つのアームブッシュで構成され、2つの車体側結合点を結ぶ線が略車両前後方向に伸びる回転軸となることを特徴とするリアサスペンション。
  3. 請求項1または請求項2の何れか1項に記載されたリアサスペンションにおいて、
    車両側方から見て、前記アッパーアームのアクスル側結合点を通り車体側結合点の回転軸と平行な直線と、トレーリングアームの車体側部材との結合点とアクスルとの結合点とを結ぶ直線とが、ホイールセンタよりも前方かつ上方、または、ホイールセンタよりも後方かつ下方になるように交点を持つように配置されたことを特徴とするリアサスペンション。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載されたリアサスペンションにおいて、
    前記アクスルとトレーリングアームとの結合点と、アクスルとアッパーアームとの結合点と、を結ぶ直線が接地面と交差する点が、接地中心よりも車両後方にあることを特徴とするリアサスペンション。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載されたリアサスペンションにおいて、
    前記アクスルとトレーリングアームとの結合点と、アクスルとアッパーアームとの結合点と、を結ぶ直線が接地面と交差する点が、接地中心よりも車両外側にあることを特徴とするリアサスペンション。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載されたリアサスペンションにおいて、
    車両後方から見て、アッパーアームの車体側結合点よりもアクスル側結合点が上方に位置することを特徴とするリアサスペンション。
  7. ホイールセンタより前方で車体側部材と弾性体により揺動可能に結合された略前後方向に伸びるトレーリングアームを左右に持ち、その左右のトレーリングアームがねじり変形可能な車幅方向に伸びるトーションビームと結合され、
    タイヤを支持するアクスルとトレーリングアームとは、回転揺動可能な結合点を持つと共に、この結合点よりも車両前方にて略車幅方向に伸び両端が回転揺動可能なリンクで結合され、該リンクの少なくとも一端は弾性体で構成されるリアサスペンションにおいて、
    前記アクスルと車体側部材とは、トレーリングアームよりも上方位置で2本の両端が回転揺動可能な第1アッパーリンクと第2アッパーリンクで車体側部材と結合され、
    主に前後方向に伸びるリンクを第1アッパーリンクとし、主に車幅方向に伸びるリンクを第2アッパーリンクとしたとき、第1アッパーリンクのアクスル側結合点と車体側結合点の少なくとも一方が弾性体で構成されることを特徴とするリアサスペンション。
  8. 請求項7に記載されたリアサスペンションにおいて、
    車両側方から見て、主に前後方向に伸びる第1アッパーリンクの延長線と、トレーリングアームの車体側結合点とアクスル側結合点とを結ぶ直線とが、ホイールセンタよりも前方かつ上方、または、ホイールセンタよりも後方かつ下方に交点を持つように配置されたことを特徴とするリアサスペンション。
  9. 請求項7または請求項8の何れか1項に記載されたリアサスペンションにおいて、
    前記アクスルとトレーリングアームとの結合点と、車両上方からみた2本のリンク軸線の延長線が交わる交差点と、を結ぶ直線が接地面と交差する点が、接地中心よりも車両後方にあることを特徴とするリアサスペンション。
  10. 請求項9に記載されたリアサスペンションにおいて、
    前記アクスルとトレーリングアームとの結合点と、車両上方からみた2本のリンク軸線の延長線が交わる交差点と、を結ぶ直線が接地面と交差する点が、接地中心よりも車両外側にあることを特徴とするリアサスペンション。
  11. 請求項7ないし請求項10の何れか1項に記載されたリアサスペンションにおいて、
    2本のリンクのうち主に車幅方向に伸びる第2アッパーリンクのアクスル側結合点が、車両後方から見て、車体側結合点よりも上方に位置することを特徴とするリアサスペンション。
  12. 請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載されたリアサスペンションにおいて、
    前記トレーリングアームとアクスルとを結合するリンクの軸線が、車両外側にゆくほど上方に上がる傾きを持つことを特徴とするリアサスペンション。
  13. 請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載されたリアサスペンションにおいて、
    前記トレーリングアームとアクスルとを結合するリンクの軸線が、車両外側にゆくほど後方に下がる傾きを持つことを特徴とするリアサスペンション。
  14. 請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載されたリアサスペンションにおいて、
    前記トレーリングアームとアクスルとを結合するリンクの軸線が、車両外側にゆくほど上方に上がる傾きと後方に下がる傾きを併せ持つことを特徴とするリアサスペンション。
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