JP2004222014A - 画像音声データの記録再生システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワークを介して接続された複数の録画機器からなるシステムにおいて、使用者が特に注意しなくても、同じ番組を重複して録画が行われないようにし、記録媒体の利用効率を向上させるとともに、システムの信頼性を向上させる。
【解決手段】複数のHDDレコーダ1〜5をLAN5を介して接続し、同一番組の録画予約がなされた複数のHDDレコーダがデイジーチェーンを形成する。そのデイジーチェーンの先頭のHDDレコーダのみが実際の録画動作を行い、他のHDDレコーダは、再生時にネットワークを介して録画動作を行ったHDDレコーダから録画データを転送させることにより、録画データの再生を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】複数のHDDレコーダ1〜5をLAN5を介して接続し、同一番組の録画予約がなされた複数のHDDレコーダがデイジーチェーンを形成する。そのデイジーチェーンの先頭のHDDレコーダのみが実際の録画動作を行い、他のHDDレコーダは、再生時にネットワークを介して録画動作を行ったHDDレコーダから録画データを転送させることにより、録画データの再生を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビ放送番組の録画予約が可能な複数の録画機器をネットワークを介して接続することにより構成される、画像音声データの記録再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットの普及に伴って、複数の家庭用電気機器をネットワークを介して接続した、いわゆるネットワーク家電が普及しつつある。ネットワークを用いることにより、高速なデータ交換を行えるだけでなく、特許文献1に記載のシステムのように、複数のAV(Audio/Video)機器を連動させて、よりインテリジェントな操作を行うことが可能となる。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−40602号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
家庭では、それぞれの機器は一ヵ所にまとめて設置されているわけでなく、図22に示すように、リビング、寝室、子供部屋などに別れて設置されているケースが多々存在する。図22には、HDD(ハードディスク装置)に動画データ及び音声データを記録するHDDレコーダ101,102,103と、テレビ104,105,106が、それぞれリビング、寝室及び子供部屋に配置され、それらの機器が家庭内LAN(Local Area Network)を介して接続されている家庭が示されている。
【0005】
このような場合、家族全員が同じHDDレコーダから録画予約を行うことはない。リビングのHDDレコーダ101は、家族全員が利用するが、子供は子供部屋のHDDレコーダ103をよく使うと考えられる。この場合、子供は子供部屋にあるHDDレコーダ103に録画予約されている番組は、すべて知っていたとしても、他の部屋にあるHDDレコーダ101または102に録画予約されている番組までは認知していない。このような場合、家族全員が録画予約した番組を一覧し、録画予約された番組を確認するのは非常にめんどうである。
【0006】
また、前記特許文献1に示されるように、マスター機器が一括管理するようなシステムでは、マスター機器に障害が生じた場合、システムすべてが停止してしまう危険性がある。
【0007】
本発明は、この点に着目したなれたものであり、ネットワークを介して接続された複数の録画機器からなるシステムにおいて、使用者が特に注意しなくても、同じ番組を重複して録画が行われないようにし、記録媒体の利用効率を向上させるとともに、システムの信頼性を向上させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、テレビ放送番組の録画予約が可能な複数の録画機器をネットワークを介して接続して構成される、画像音声データの記録再生システムにおいて、前記複数の録画機器はそれぞれ、前記番組を録画再生するための、動画データ及び音声データを読み書きすることができる記録手段と、録画予約する番組の情報と、先に録画予約を行った他の録画機器を示すリンク項目と、後から録画予約を行った他の録画機器を示すチャイルド項目とを含む番組データを登録するための番組予約テーブルと、前記番組データのうち、録画を行った番組に対応する番組データを登録するための録画済番組テーブルとを保持する記憶手段と、予約された番組を実際に前記記録手段に記録するか否かを決定し、前記記録手段に記録するときは、前記予約された番組の前記記録手段への記録を実行する録画管理手段と、前記録画済番組テーブルに登録されている前記番組データに対応する録画済の番組を再生する際に、その再生動作の制御を行う再生制御手段と、録画予約を行う際、他の録画機器に対して、すでに同一番組が予約済であるかどうかを確認し、他の録画機器(以下「リンク録画機器」という)においてすでに同一番組が予約済みであるときは、前記記憶手段に保持されている前記番組予約テーブルに登録されている、前記同一番組に対応する番組データのリンク項目に、前記リンク録画機器を設定するリンク設定手段と、一の番組について予約済みであるか否かの問い合わせを他の録画機器から受けたときに、前記記憶手段に保持されている前記番組予約テーブルを参照し、前記一の番組が予約済みであるときは、前記問い合わせを送信した他の録画機器(以下「チャイルド録画機器」という)にその旨回答し、前記一の番組に対応する番組データのチャイルド項目に前記チャイルド録画機器を設定するチャイルド設定手段とを備え、前記録画管理手段は、前記番組予約テーブルに登録されている、録画すべき番組に対応する前記番組データのリンク項目を参照して、前記記録手段により実際に記録を行うか否かをを決定し、前記再生制御手段は、前記録画済番組テーブルの番組データのリンク項目及びチャイルド項目を参照することにより、再生すべき番組の録画データが実際に記録されている録画機器を探索し、再生すべき番組の録画データが前記記録手段に記録されているときは、該記録手段から当該録画データを再生する一方、再生すべき番組の録画データが他の録画機器の記録手段に記録されているときは、該他の録画機器から前記録画データを転送することにより、再生を行うことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像音声データの記録再生システムにおいて、前記番組予約テーブル及び録画済番組テーブルに登録されている番組データは、実際に録画を行う録画機器が設定されるルート項目を含み、前記録画管理手段は、録画予約を行う際、前記番組予約テーブルに登録されている番組データのルート項目に、実際に録画を行う録画機器を設定し、前記再生制御手段は、再生すべき番組の録画データが他の録画機器の記録手段に記録されているときは、前記録画済番組テーブルが保持する前記番組データのルート項目に記載されている録画機器から録画データを転送することにより、再生を行うことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる画像音声データの記録再生システムの構成を示す図であり、このシステムは、4台のHDDレコーダ1〜4が、LAN5を介して接続されて構成されている。HDDレコーダ1〜4には、それぞれIP(Internet Protocol)アドレス192.168.0.101,192.168.0.102,192.168.0.103,及び192.168.0.104が割り当てられている。このIPアドレスは、説明の簡略化のため、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)などで変更されることがないものとする。
【0011】
HDDレコーダ1〜4は、それぞれ図2に示すように、LANに接続され、他のHDDレコーダとの間でデータの送受信を行う通信インタフェース11と、当該HDDレコーダの全体的な制御を行う制御部12と、ROM及びRAMを備える記憶部13と、ハードディスクに動画データ及び音声データの記録し、該記録したデータの再生を行う記録部14とを備えている。
【0012】
図3に示すように、記憶部13には、録画予約する番組の情報と、リンク項目及びチャイルド項目とを含む番組データを登録するための録画予約テーブル13aと、録画を行った番組の番組データを登録するための録画済番組テーブル13bとが格納される。番組データは、番組名、開始時刻、終了時刻、チャンネル、リンク及びチャイルドの項目からなる。開始時刻は、録画の開始時刻であり、終了時刻は、録画の終了時刻である。
【0013】
HDDレコーダ1〜4において、同一の番組の録画予約が行われた場合には、番組データのリンク項目及びチャイルド項目の設定に応じて、その番組の録画予約が行われたHDDレコーダのデイジーチェーンが形成され、そのデイジーチェーンの先頭に該当するHDDレコーダのみが実際の録画動作を実行し、他のHDDレコーダは録画動作を実行しない。
【0014】
図3に示すように、リンク項目に“LOCAL”が設定されているときは、そのHDDレコーダは、他のHDDレコーダへの参照を行わないことを意味する。つまり、そのHDDレコーダが、デイジーチェーンの先頭に該当することを示す。また、チャイルド項目に“END”が設定されているときは、そのHDDレコーダは、他のHDDレコーダから参照されないことを意味する。つまり、そのHDDレコーダが、デイジーチェーンの最後部に該当することを示す。
以下に本実施形態の記録再生システムの動作を、場合ごとにわけて説明する。
【0015】
<録画予約時の動作>
ここでは、録画予約時の動作について説明する。
図4は、HDDレコーダ1で、ある番組(図中では「ポチたま」)の録画予約がされており、他のHDDレコーダには、その番組の録画予約がされていない状態を示している(図中▲1▼)。今、利用者がHDDレコーダ2で、既にHDDレコーダ1に予約済みである番組の録画予約を行ったとする。
HDDレコーダ2は、まず、自らの録画予約テーブルに予約された番組の番組データを登録する。ただし、番組データのリンクの項目は“LOCAL”、チャイルドの項目は“END”を設定する(図中▲2▼)。
【0016】
次に、HDDレコーダ2は、録画予約確認要求をネットワーク上の他のHDDレコーダに対し、ブロードキャスト(ネットワーク全体に対する一括送信)で送信する。この要求を受けた各HDDレコーダは、録画予約確認要求で要求された番組が、すでに予約済かどうかを確認する。録画予約が行われていた場合、番組データのチャイルドの項目を確認し、デイジーチェーンの最後部に該当する機器である場合に限り、HDDレコーダ2に対して、録画予約済通知を送信する。
【0017】
図4の例では、HDDレコーダ1の録画予約テーブルには、HDDレコーダ2から要求された番組の番組データが登録されており、番組データのチャイルドの項目も“END”である。よって、HDDレコーダ1は、HDDレコーダ2に対して録画予約済通知を送信する。
【0018】
HDDレコーダ2はこの通知を受け、番組データのリンクの項目をHDDレコーダ1のIPアドレスである“192.168.0.101”に変更する。また、HDDレコーダ1は、録画予約済通知を送信した後、番組データのチャイルドの値を、HDDレコーダ2のIPアドレスである“192.168.0.102”に設定する(図中▲3▼)。
【0019】
また、図5は、HDDレコーダ1とHDDレコーダ2が同じ番組を予約し、HDDレコーダ1を親、HDDレコーダ2を子としたデイジーチェーンを形成している(図中▲1▼)ときに、利用者が、HDDレコーダ3で、さらに同じ番組を予約した場合の動作を説明するための図である。
【0020】
まず、HDDレコーダ3は予約された番組の番組データを、リンク項目を“LOCAL”、チャイルド項目を“END”に設定し、自らの録画予約テーブルに登録する。その後、録画予約確認要求をLAN上の他のHDDレコーダに対して、プロードキャストで送信する。
【0021】
先にも示したように、録画予約確認要求を受け取った際、録画予約済通知を送信するのは、デイジーチェーンの最後部に該当する機器、つまり番組データのチャイルドの項目に“END”が設定されている機器である。
HDDレコーダ1は、HDDレコーダ3から要求された番組の予約を行っている。しかし、その番組データのチャイルドの項目には、HDDレコーダ2のIPアドレスが設定されている。よって、HDDレコーダ1は、HDDレコーダ3からの録画予約確認要求に対して、番組録画済通知を送信することはない。
【0022】
一方、HDDレコーダ2は、要求された番組の予約を行っており、その番組データのチャイルドの項目が“END”であるため、HDDレコーダ3に対して、録画予約済通知を送信する。
この後、HDDレコーダ2は、番組データのチャイルドの項目にHDDレコーダ3のIPアドレスを設定し、HDDレコーダ3は、番組データのリンクの項目にHDDレコーダ2のIPアドレスを設定する。この操作により、HDDレコーダ3を加えたデイジーチェーンが形成される。
【0023】
なお、番組データには、ルート項目を追加してもよい。ルート項目には、複数のHDDレコーダにおいて同じ番組の録画予約がなされた場合において、実際の録画動作を行うHDDレコーダのIPアドレスが設定される。ただし、実際の録画動作を実行するHDDレコーダの番組データのルート項目には、“NULL”が設定される。ルート項目に“NULL”が設定されている場合、そのHDDレコーダは、録画開始時刻になると番組の録画動作を実行すること、若しくは録画データ(録画された動画データ及び音声データ)をその記録部14に保持していることを意味する。
【0024】
<録画予約キャンセル時の動作>
ここでは、録画予約キャンセル時の動作について説明する。
図6において、HDDレコーダ1〜3は、同じ番組の録画を予約しており、デイジーチェーンを形成している(状態▲1▼)。この時、利用者がHDDレコーダ1で、録画予約のキャンセルを行った場合の動作について説明する。
まず、HDDレコーダ1は、録画予約が行われると、キャンセルされた番組の番組データを参照し、リンクとチャイルドの項目に設定されているIPアドレスに対し、録画予約キャンセル通知を送信する。ただし、リンクの値が“LOCAL”、チャイルドの値が“END”のときは、録画予約キャンセル通知を送信しない。また、リンクの項目に設定されているIPアドレスに録画予約キャンセル通知を送る時は、チャイルドの項目のIPアドレスを付加し、チャイルドの項目に設定されているIPアドレスに録画予約キャンセル通知を送る時は、リンクの項目に設定されているIPアドレスを付加する。
【0025】
図6の場合、HDDレコーダ1に登録されている番組データは、リンクに“LOCAL”、チャイルドにHDDレコーダ2のIPアドレス“192.168.0.102”が設定されている。よって、HDDレコーダ1はHDDレコーダ2に対し、IPアドレス“LOCAL”を付加した録画予約キャンセル通知を送信する。
【0026】
録画予約キャンセル通知を受け取けとると、HDDレコーダ2は、通知された番組の番組データを参照する。そして、番組データのリンク及びチャイルドの項目が、送信先IPアドレスと一致した場合、その項目を、通知に付加されているIPアドレスに変更する。
【0027】
図6の場合、通知を送信したHDDレコーダ1のIPアドレスは、192.168.0.101であり、このIPアドレスは、HDDレコーダ2の番組データのリンク項目に設定されているため、HDDレコーダ2は、リンクの項目を、通知に付加されている“LOCAL”に変更する(状態▲2▼)。
【0028】
この操作を行うことにより、HDDレコーダ1はデイジーチェーンから外され、HDDレコーダ2が先頭となる新たなデイジーチェーンが形成される。新たなデイジーチェーンでは、HDDレコーダ2のリンク項目に“LOCAL”が設定されており、実際に録画を行う機器はHDDレコーダ2に変更される。
【0029】
ここで、番組データにルート項目を持つシステムでは、録画を行うHDDレコーダが変更された場合、各HDDレコーダの録画予約テーブルに登録されている番組データのルート項目を変更する必要がある。これは、新たに録画を行うこととなった、HDDレコーダ(上記の例ではHDDレコーダ2)が、番組データのチャイルド項目を利用して、順次、録画機器変更通知を送信することにより、変更が可能である。また、ブロードキャストやマルチキャスト(ネットワーク上の複数の宛先に対する一括送信)を用いて、全てのHDDレコーダに、録画機器変更通知を送信してもよい。
【0030】
また、デイジーチェーンの先頭でないHDDレコーダが、録画予約をキャンセルした場合でも、上記の操作を行うことにより、デイジーチェーンの形成を行うことが可能である。
HDDレコーダ1〜3で同じ番組を録画予約している状態で、今度は、HDDレコーダ2で録画予約をキャンセルを行った場合の動作を、図7に示す。
【0031】
HDDレコーダ2は、録画予約がキャンセルされると、番組データのリンク及びチャイルドの項目に設定されているHDDレコーダ1及びHDDレコーダ3に対して、録画予約キャンセル通知を送信する。この時、HDDレコーダ1に送信する通知には、HDDレコーダ3のIPアドレスが付加され、HDDレコーダ3に送信する通知には、HDDレコーダ1のIPアドレスが付加されている。通知を受け取った、各HDDレコーダは、リンク及びチャイルドの項目を、通知に付加されているIPアドレスに変更する(状態▲2▼)。
上記の動作により、HDDレコーダ2をデイジーチェーンから削除した、新しいデイジーチェーンが形成される。
【0032】
<録画開始時の動作>
デイジーチェーンを形成しているHDDレコーダのうち、実際に録画を行うのは、先頭のHDDレコーダだけである。各HDDレコーダは番組の録画開始時刻直前に、予約されている番組データのリンクの項目を確認し、その項目に“LOCAL”が設定されている時、録画予約を開始する。
【0033】
図8では、HDDレコーダ1〜3で同じ録画予約が行われており、各HDDレコーダは、デイジーチェーンで結ばれている。これらのHDDレコーダのうち、番組データのリンク項目に“LOCAL”が設定されているのは、HDDレコーダ1である。よって、録画開始時刻になると、HDDレコーダ1は録画を開始し、その他のHDDレコーダは録画を行わない。
【0034】
ただし、録画を行うHDDレコーダが、録画開始時になんらかの障害にみまわれ、録画ができない場合、他のHDDレコーダが、代行して録画を行う必要がある。そのため、録画を行わないHDDレコーダは、録画開始時刻直前に、リンクの項目に設定されている機器に対して動作確認を行う。この動作確認の動作については、後述する(<HDDレコーダに障害が生じた場合>参照)。
【0035】
<録画終了時の動作>
各HDDレコーダは、予約された番組の録画が終了すると、録画した番組の番組データを録画予約テーブルから、録画済番組テーブルへ転送する。この転送は、各HDDレコーダが、番組データに記載されている終了時刻を参照することにより、独自で行ってもよいが、図9に示すように、録画を行ったHDDレコーダから番組データのチャイルド項目に設定されているHDDレコーダへ、録画終了通知を送信する方式も考えられる。
【0036】
また、録画終了時の番組データの転送する方式として、次に示す3つの方式が考えられる。
方式1:録画予約テーブルに記載されている番組データを、そのまま録画済番組テーブルに転送する方式
方式2:図9に示すように、番組データのリンクの値を、実際に録画を行った、HDDレコーダのIPアドレスに変更し、録画済番組テーブルに転送する方式(状態▲1▼→▲2▼)
方式3:図10に示すように、番組データにルートという項目を付加し、実際に録画を行った、HDDレコーダのIPアドレスを設定して転送する方式
【0037】
図9の場合、HDDレコーダ3は、番組データのリンクの項目を、録画を行ったHDDレコーダ1のIPアドレスに変更してから転送している。なお、図9において、録画を行ったHDDレコーダ1のIPアドレスは、録画終了通知に付加されて、順次転送することにより、各HDDレコーダは、録画を行ったHDDレコーダのIPアドレスを知ることが可能である。
【0038】
方式1は、録画済番組テーブルにおいても、番組データのデイジーチェーンが維持されるため、録画済番組テーブルの番組データ削除などの操作が簡潔に行えるが、録画した動画データを再生する際、順次、リンクの項目を参照しながら、録画を行ったHDDレコーダ機器を探索する必要がある。
【0039】
逆に方式2は、各HDDレコーダにおいて、録画を行ったHDDレコーダのIPアドレスがわかっているため、再生時に探索を行う必要がないが、デイジーチェーンの親情報がなくなるため、番組データの削除時に、自分の親となるHDDレコーダを探索を行う必要がある。
【0040】
図10の場合、HDDレコーダ3は、ルートの項目に、録画を行ったHDDレコーダ1のIPアドレスを設定し転送している。方式2と同様に、録画終了通知に、録画を行ったHDDレコーダのIPアドレス付加して転送することにより、HDDレコーダ3は、HDDレコーダ1が録画を行ったことを認識できる。
【0041】
<録画データ再生時>
次に、録画予約によって録画された録画データを、再生する場合の動作について説明する。
実際に録画を行って、録画予約した番組の録画データを保持するHDDレコーダで再生を行う場合、HDDレコーダは、従来どおり、保持する録画データの再生を行えばよい。しかし、番組の録画が他のHDDレコーダで行われた場合、録画データを再生するにあたり、目的とする録画データを所持するHDDレコーダを探索し、録画データの転送をしてもらわなければいけない。
【0042】
ここで、HDDレコーダが番組の録画データを所持しているかどうかは、実際に番組の録画を行ったかどうかによる。番組の録画を行うのは、デイジーチェーンの先頭のHDDレコーダであるから、リンク項目に“LOCAL”が設定されているか否かによって、録画データを保持しているか否かを判別する。
【0043】
以下に、再生する番組の録画データを保持しないHDDレコーダが、録画データを保持するHDDレコーダを探索し、録画データを転送するまでの動作を、前述した方式1,2,及び3の場合にわけて説明する。
【0044】
1)方式1の場合
方式1は、図11に示すように、番組データを録画予約時のまま変更せず、転送する方式である。つまり、番組データのリンクの項目には、デイジーチェーンの親となるHDDレコーダのIPアドレスが設定されている。よって、録画データを保持するHDDレコーダを見つけるには、リンク項目を順次参照すればよい。
【0045】
図11では、HDDレコーダ1が録画データを保持している。今、利用者が、HDDレコーダ3で録画データ再生の操作を行った場合、HDDレコーダ3は自らの録画済番組テーブルに登録されている、番組データのリンクの項目を参照する。リンクの項目には、HDDレコーダ2のIPアドレスが記載されており、HDDレコーダ3は、HDDレコーダ2に対して録画データ転送要求を送信する。この際、転送先のアドレスとして、HDDレコーダ3のIPアドレスを付加しておく。
【0046】
この要求を受けたHDDレコーダ2は、要求された番組の録画データを保持するかどうかを確認するため、録画済番組テーブルに登録されている番組データのリンク項目を参照する。図11の場合、HDDレコーダ2もまた、番組の録画データを保持していない。よって、HDDレコーダ2は、リンク項目に設定されているIPアドレスのHDDレコーダ1に対して、録画データ転送要求を転送する。
【0047】
HDDレコーダ1は、HDDレコーダ2から、録画データ転送要求を受けると、録画済番組テーブルの番組データを参照し、要求された番組データを保持しているかどうかを確認する。図11の場合、HDDレコーダ1は要求された録画データを保持しており、要求に付加されている転送先アドレス、つまりHDDレコーダ3に対して、録画データの転送を開始する。HDDレコーダ3は、転送された録画データを受信し、動画及び音声の再生を行う。
【0048】
2)方式2の場合
方式2では、図12に示すように、録画済番組テーブルに登録されている番組データのリンク項目に、実際に録画を行った機器のIPアドレスを保持している。よって、録画データを保持していない機器は、リンク項目に設定されているIPアドレスに対し、録画データ転送要求を送信する。
【0049】
図12では、HDDレコーダ1が、録画データを保持しており、他のHDDレコーダは保持していない。利用者がHDDレコーダ3から番組の再生の操作を行った場合、HDDレコーダ3は、番組データのリンク項目のIPアドレスであるHDDレコーダ1に録画データ転送要求を送信する。
【0050】
この要求を受けた、HDDレコーダ1は、HDDレコーダ3に対して、録画データの送信を開始し、HDDレコーダ3は、HDDレコーダ1から送信されてくる録画データを受信し、再生を行う。
【0051】
3)方式3の場合
方式3では、録画済番組テーブルに登録されている番組データのルート項目に、実際に録画を行った機器のIPアドレスを保持している。よって、この項目を参照することにより、方式2と同様に録画データの取得が行われる。
【0052】
<録画データ削除時の動作>
HDDレコーダは、テープメディアなどと異なり、自らが保持するHDD(記録部)に録画データを記録するため、HDDの容量をこえて録画を行うことができない。よって、HDD容量が少なくなってきた場合、利用者は、記録した番組から、不要なものを削除する必要がある。従来のHDDレコーダならば、他のHDDレコーダと連携して動いておらず、録画を行った番組の録画データは、すべて自らが保持しており、単純にデータの削除を行えばよかった。
【0053】
しかし、本実施形態では、ネットワークに接続されているHDDレコーダで、録画データを共有しており、他のHDDレコーダでまだ利用する可能性がある。そのため従来のように、録画データや番組データを単純に削除を行ってしまっては、他の機器から参照ができなくなる。そのため、録画データの削除時にも、特別な操作が必要となる。
【0054】
以下に、方式1,2,及び3における録画データ削除時の動作について説明する。
1)方式1の場合
利用者が、あるHDDレコーダで録画データの削除を行った時、そのHDDレコーダが、削除対象の録画データを保持している場合、他のHDDレコーダに転送する必要がある。つまり、削除対象となる録画データを保持しているか否かにより、削除時の動作が異なる。よって、ここでは、録画データを保持している場合と、保持していない場合にわけて、動作の説明を行う。
【0055】
まず、削除する録画データを保持している場合の動作について説明する。
図13では、HDDレコーダ1が録画データを保持しており、その他のHDDレコーダから参照されている(状態▲1▼)。今、利用者が、HDDレコーダ1を操作し、録画データの削除を行ったとする。この時、HDDレコーダ1は、まず、録画済番組テーブルに登録されている番組データのリンク項目を参照し、自らが番組の録画データを保持していることを確認する。次に、チャイルド項目を参照し、他のHDDレコーダから参照されているかどうかの確認を行う。もし、チャイルド項目が“END”の場合、この録画データは他のHDDレコーダから参照されていないので、削除を行ない、処理を終了する。
【0056】
図13の場合、チャイルドの項目には、HDDレコーダ2のIPアドレスである“192.168.0.102”が設定されている。この場合、HDDレコーダ1は録画データの削除を行う前に、HDDレコーダ2に対し録画データ削除通知を送信し、録画データの転送を行う。HDDレコーダ2は、HDDレコーダ1から録画データを受けとり、自らの記録部に保存する。
【0057】
録画データの転送が終了すると、HDDレコーダ1は録画データと番組データの削除を行い、HDDレコーダ2は、録画データに対応する番組データのリンクの項目を“LOCAL”に変更する(状態▲2▼)。
【0058】
次に、削除する録画データを保持していない場合の動作について説明する。
図14は、図13同様、HDDレコーダ1が録画した番組データを保持し、他のHDDレコーダが参照している(状態▲1▼)。この時、利用者がHDDレコーダ2を操作し、録画データ削除を行ったとする。HDDレコーダ2は、削除対象である録画データを自ら保持しておらず、対象となる録画データはHDDレコーダ1が保持している。そのため、録画済番組テーブルから番組データを削除するだけで、操作は完了する。
【0059】
しかし、単純に番組データを削除しただけでは、番組データ間のデイジーチェーンが破壊されてしまうので、HDDレコーダ1とHDDレコーダ3のリンクを確立する必要がある。そこで、HDDレコーダ2は、番組データの削除を行う際、HDDレコーダ1とHDDレコーダ3に対し、番組データ削除通知を送信する。但し、HDDレコーダ1に送信する番組データ削除通知には、HDDレコーダ3のIPアドレスを付加し、HDDレコーダ3に送信する番組データ削除通知には、HDDレコーダ1のIPアドレスを付加して送信する。
【0060】
この通知を受け取ったHDDレコーダ1は、削除される番組データを録画済番組テーブルから検索し、検索した番組データのリンク、チャイルドのどちらのHDDレコーダから通知されているかを判定し、該当した方の項目を、通知に付加されているIPアドレスに変更する。図14ではHDDレコーダ2はHDDレコーダ1のチャイルドの項目に設定されており、HDDレコーダ1は、チャイルドの項目を通知に付加されている、HDDレコーダ3のIPアドレスに変更する。
【0061】
同様にして、HDDレコーダ3は、通知に該当する番組データのリンクの項目をHDDレコーダ1のIPアドレスに変更する。上記の操作により、HDDレコーダ1とHDDレコーダ3のリンクが確立する(状態▲2▼)。
【0062】
2)方式2の場合
方式2は、番組データのリンクの項目に、実際に録画データを保持するHDDレコーダのIPアドレスを記録している。方式1の場合と同様に、録画データを保持している場合と、保持していない場合の動作を順に説明する。
【0063】
まず、削除する録画データを保持している場合について説明する。
図15では、HDDレコーダ1が録画データを保持しており、その他のHDDレコーダから参照されている(状態▲1▼)。今、利用者が、HDDレコーダ1を操作し、録画データの削除を行った場合、HDDレコーダ1は、録画済番組テーブルから、削除する録画データに対応する番組データを検索し、検索した番組データのチャイルドの項目を参照する。もし、チャイルドの項目が“END”の場合、この録画データは他のHDDレコーダから参照されていないため、そのまま削除を行なう。
【0064】
図15の場合、チャイルドの項目には、HDDレコーダ2のIPアドレスである“192.168.0.102”が設定されており、HDDレコーダ1は録画データの削除を行う前に、HDDレコーダ2に対し、録画データ削除通知を送信し、その後、録画データの転送を行う。HDDレコーダ2は、HDDレコーダ1から録画データ受けとり、自らの記録部に保存する。録画データの転送が終了すると、HDDレコーダ1は録画データと番組データの削除を行い、HDDレコーダ2は、録画データに対応する番組データのリンクの項目を“LOCAL”に変更する。
【0065】
HDDレコーダ1から録画データを受信したHDDレコーダ2は、録画データが転送されたことを、他のHDDレコーダに知らせる必要がある。そのため、HDDレコーダ2は、チャイルドに設定されているHDDレコーダ3に対し、録画データ転送通知を送信する(この通知を送信する際、録画データの転送先であるHDDレコーダ2のIPアドレスを付加する)。
【0066】
録画データ転送通知を受信したHDDレコーダ3は、録画済番組テーブルから、該当する番組データを検索し、その番組データのリンクの項目を、通知に付加されているIPアドレスに変更する。さらに、チャイルドの項目が“END”でない場合は、チャイルドの項目に設定されているIPアドレスに対して、録画データ転送通知を送信する。この操作を繰り返すことにより、参照しているすべての機器に録画データ転送通知を送信することが可能である。
【0067】
また、HDDレコーダ2が録画データ転送通知を送信する方法として、ブロードキャストやマルチキャストを用いてもよい。
次に、削除する録画データを保持していない場合の動作について説明する。
【0068】
図16では、図15と同様に、HDDレコーダ1が録画データを保持し、他のHDDレコーダがHDDレコーダ1の録画データを参照している。今、利用者がHDDレコーダ3を操作し、録画データ削除を行ったとする。HDDレコーダ3は、削除対象である録画データを自ら保持しておらず、対象となる録画データはHDDレコーダ1が保持している。そのため、録画済番組テーブルから番組データを削除するだけで、操作は完了する。
【0069】
HDDレコーダ3は、番組データの削除を行う際、HDDレコーダ1に対し、番組データ削除通知を送信する。但し、番組データ削除通知には、HDDレコーダ3自らのIPアドレスと、番組データのチャイルドの項目に設定されている、HDDレコーダ4のIPアドレスを付加して送信する。
【0070】
この通知を受け取ったHDDレコーダ1は、削除される番組データを録画済番組テーブルから検索し、検索した番組データのリンクまたはチャイルドのどちらのHDDレコーダから通知されているかを判定する。HDDレコーダ1ではどちらの項目にも該当しないため、番組データの変更を行わないまま、チャイルドの項目に設定されているHDDレコーダ2へ、番組データ削除通知を転送する。
【0071】
この通知を受け取ったHDDレコーダ2は、同様に該当する番組データを参照し、リンク及びチャイルドの項目と比較する。HDDレコーダ2の場合、チャイルドの項目がHDDレコーダ3のIPアドレスであるため、この項目を通知に付加されているHDDレコーダ4のIPアドレスに変更する。そして、HDDレコーダ4に対し、番組データ削除通知を送信する。
【0072】
この通知を受け取ったHDDレコーダ4は、番組データを参照する。HDDレコーダ4の場合、リンクの項目がHDDレコーダ3のIPアドレスであるため、この項目を通知が送信された、HDDレコーダ2のIPアドレスに変更する。チャイルドの項目は“END”であるため、通知の転送は、このHDDレコーダ4で終了する(状態▲2▼)。
上記操作により、方式2において、利用者が録画データ削除を行った場合でも、デイジーチェーンを維持することが可能である。
【0073】
3)方式3の場合
方式3では、番組データにルートという項目が設けられ、この項目に録画データを保持するHDDレコータのIPアドレスが保持されている。他の方式同様、削除の操作を行ったHDDレコーダで録画データを保持している場合と、保持していない場合に分けて説明する。
【0074】
まず、削除する録画データを保持している場合について説明する。
図17では、HDDレコーダ1が録画データを保持しており、その他のHDDレコーダから参照されている(状態▲1▼)。今、利用者が、HDDレコーダ1を操作し、録画データの削除を行ったとき、HDDレコーダ1は、削除する録画データに対応する番組データを録画済番組テーブルから検索し、その番組データのチャイルドの項目を参照する。もし、チャイルドの項目が“END”の場合、この録画データは他のHDDレコーダから参照されていないため、そのまま削除を行なう。
【0075】
図17の場合、チャイルドの項目には、HDDレコーダ2のIPアドレスである“192.168.0.102”が設定されている。そのため、HDDレコーダ1は、HDDレコーダ2へ、録画データ削除通知を送信し、その後、録画データの転送を行う。HDDレコーダ2は、HDDレコーダ1から録画データ受けとり、自らの記録部に保存する。
【0076】
録画データの転送が終了すると、HDDレコーダ1は録画データと番組データの削除を行い、HDDレコーダ2は、録画データに対応する番組データのリンクの項目を“LOCAL”に、ルートの項目を“NULL’に変更する。
さらにHDDレコーダ2は、チャイルドに設定されているHDDレコーダ3に対し、録画データ転送通知を送信する(この通知を送信する際、録画データの転送先であるHDDレコーダ2のIPアドレスを付加する)。
【0077】
録画データ転送通知を受信したHDDレコーダ3は、その録画データに対応する番組データのルートの項目を、この通知に付加されているIPアドレスに変更する。さらに、チャイルドの項目が“END”でない場合は、チャイルドの項目に設定されているIPアドレスに対して、録画データ転送通知を送信する。この操作を繰り返すことにより、参照しているすべての番組データのルート項目を“192.168.0.102”に変更される(状態▲2▼)。
また、録画データ転送通知には、ブロードキャストやマルチキャストを用いてもよい。
【0078】
次に、削除する録画データを保持していない場合の動作について説明する。
図18では、図17と同様に、HDDレコーダ1が録画した番組データを保持し、他のHDDレコーダが参照している(状態▲1▼)。この時、利用者がHDDレコーダ3を操作し、録画データ削除を行ったとする。HDDレコーダ2は、他の方式同様、録画済番組テーブルから番組データを削除し、デイジーチェーンを維持するために、番組データ削除通知を送信する。方式3ではリンク、チャイルドの項目により、デイジーチェーンの双方向探索が可能である。
そのため、方式1と同様に、両項目に設定されているIPアドレスに対して、通知を行う。
【0079】
図18の場合、HDDレコーダ3が通知を送るのは、HDDレコーダ2とHDDレコーダ4の2つである。この際、HDDレコーダ2に送信する番組データ削除通知には、HDDレコーダ4のIPアドレスを付加し、HDDレコーダ4に送信する番組データ削除通知には、HDDレコーダ2のIPアドレスを付加して送信する。
【0080】
通知を受け取ったHDDレコーダは、削除された番組データのリンクまたはチャイルドの項目を変更する。すなわちHDDレコーダ2では、チャイルドの項目にHDDレコーダ3のIPアドレスが設定されているので、そのチャイルド項目を番組データ削除通知に付加されているHDDレコーダ4のIPアドレスに変更し、HDDレコーダ4ではリンクの項目をHDDレコーダ2のIPアドレスに変更する(状態▲2▼)。
上記操作により、HDDレコーダ3における、番組データ削除操作が完了する。
【0081】
<HDDレコーダに障害が生じた場合>
録画予約時、HDDレコーダに障害が生じた場合についての対応法を示す。
録画予約を行ってから録画が開始するまでの間に、あるHDDレコーダに障害が生じた場合の動作について示す。ここでいう障害は、HDDレコーダの物理的破損だけでなく、ネットワークからはずれた場合を含む。また、DHCPによりIPアドレスが変更された場合も下記の対応により、復旧が可能である。
【0082】
図19では、HDDレコーダ1〜3に同じ番組が予約されている。また、録画時刻になって、実際に録画するのはHDDレコーダ1である。今、録画予約をしてから、録画を開始するまでの間にHDDレコーダ3が故障し、録画開始時に動作していなかったとする。
【0083】
HDDレコーダ4は、録画開始直前にリンクに設定されているHDDレコーダ3に対して動作確認を行うが、HDDレコーダ3は故障中で応答がない。そこで、HDDレコーダ4は、ブロードキャスト通信を用いて、実際に録画を行う機器があるかを動作機器探索要求を送信する。
【0084】
図19では、HDDレコーダ1が探索する機器にあたる。ここで、HDDレコーダ1は自らがこの応答に答えず、番組データのチャイルドに設定されている機器に対して、動作確認を行い、動作しているならば応答要求を送信する。図19では、HDDレコーダ1はHDDレコーダ2に対して、応答要求を送信している。
【0085】
HDDレコーダ2はまた、番組データのチャイルドに設定されている、HDDレコーダ3に対して動作確認を行うが、HDDレコーダ3には障害が起きており、この動作確認に応答することはない。
そこで、HDDレコーダ2はHDDレコーダ4に対して、HDDレコーダ1から要求された応答、つまり、HDDレコーダ4の動作機器探索要求に対する応答を行う。
【0086】
この応答を受けHDDレコーダ4は、番組データのリンクの項目を、HDDレコーダ2のIPアドレスに変更する。HDDレコーダ2もまたチャイルドの項目を、HDDレコーダ4のIPアドレスに変更する。上記の操作により、録画開始時に分断されていた、番組データのデイジーチェーンが復旧される。
【0087】
また、図20に示すように、録画開始時、実際に録画する機器である、HDDレコーダ1に障害が起きている場合、HDDレコーダ2は上記と同じ手順で、HDDレコーダ1の動作確認する。HDDレコーダ1は、障害が起きているため、この応答に答えることができない。
【0088】
さらに、HDDレコーダ2は動作機器探索要求をブロードキャストで送信するが、実際に録画を行う機器であるHDDレコーダ1が障害中のため、この要求に対する応答もない。
そこで、HDDレコーダ2は予約録画開始時間になると録画を開始し、番組データのリンクの値を“LOCAL”に変更する。
【0089】
上記の操作により、録画予約を行ったHDDのうち、どの機器に障害がおきても、予約録画は正常に行うことが可能である。
次に、録画予約をおこなってから、録画を開始するまでに障害が起き、復旧をした場合の動作について説明する。
【0090】
図21では、LANに接続されたHDDレコーダ1〜4にて、同じ番組を録画予約が行われている(状態▲1▼)。この状態でHDDレコーダ2に障害が起き、録画開始までの間に復旧した場合の動作を、以下に示す。
ここで、HDDレコーダ2が復旧したとき、録画予約テーブルが障害の起きる前の状態を維持している場合は、復旧後、ネットワークに接続するだけで、障害前の状態を復旧することができる。しかし、なんらかの理由で、録画予約テーブルがクリアされた場合、利用者は新たに録画予約を行う可態性がある。
【0091】
今、障害から復旧したHDDレコーダ2を、以前と同じIPアドレスで、LANに接続したとする(状態2)。その後、利用者が、障害前の状態に戻すため、録画予約を行ったとする(状態3)。この時、HDDレコーダ2は、自らの録画予約テーブルに、番組データを登録し、録画予約要求をブロードキャストで送信する。この要求を受けたHDDレコーダ4は、録画予約済通知をHDDレコーダ2に送信する。この通知を受け、HDDレコーダ2は、登録した番組データのリンクの項目をHDDレコーダ4のIPアドレスに変更する。
【0092】
上記操作により、HDDレコーダ1〜4の録画予約は完了しており、前述した障害時における録画開始時の動作により、HDDレコーダ1とHDDレコーダ3間のデイジーチェーンが形成され、問題は復旧される。
しかし、下記の方法をとることにより、録画開始前にデイジーチェーンの復旧が可能である。
【0093】
HDDレコーダ1は、HDDレコーダ2が送信した録画予約要求をうけ、録画予約データを参照する。ここで、HDDレコーダ1に登録されている番組データのチャイルドの項目にはHDDレコーダ2のIPアドレスが設定されているため、HDDレコーダ1はHDDレコーダ2に対して、チャイルド登録済通知を送信する。これを受けたHDDレコーダ2は、番組データのリンク項目をHDDレコーダ1のIPアドレスに変更する。
【0094】
さらに、HDDレコーダ3に登録されている番組データは、リンク項目にHDDレコーダ2のIPアドレスが設定されており、HDDレコーダ3は、録画予約要求を受け取ると、リンク登録済通知を送信する。HDDレコーダ2はこれを受けて、番組データのチャイルド項目をHDDレコーダ3のIPアドレスに変更する。
【0095】
ここで、HDDレコーダ2のリンク項目はHDDレコーダ4→HDDレコーダ1に変更されており、HDDレコーダ4のチャイルド項目を、以前の“END”に設定しなおす必要がある。そのため、HDDレコーダ2はHDDレコーダ4に対して、録画キャンセル要求を送信する。この要求を受け、HDDレコーダ4は番組データのチャイルド項目を“END”に変更する。
以上の方法により、各HDDレコーダの番組データを障害前の状態に戻すことが可能である。
【0096】
以上詳述したように本実施形態では、複数のHDDレコーダをネットワークを介して接続し、同一番組の録画予約がなされた複数のHDDレコーダがデイジーチェーンを形成し、その先頭のHDDレコーダのみが実際の録画動作を行うようにし、さらに他のHDDレコーダは、再生時にネットワークを介して録画動作を行ったHDDレコーダから録画データを転送させることにより、録画データの再生を行うようにしたので、使用者が特に注意しなくても、同じ番組が重複して録画されることがなく、記録媒体としての磁気ディスクの利用効率を、システム全体として高めることができる。また、特許文献1に示されるシステムのように、いずれかのHDDレコーダがマスタとなってシステム全体の管理を行うものではないので、信頼性を高めることができる。
また番組データにリンク項目を設けることにより、実際に録画を行ったHDDレコーダを容易に特定することができ、再生時の制御を簡略化することができる。
【0097】
なお本発明は上述した実施形態では、4つのHDDレコーダがネットワークを介して接続されたシステムを示したが、これに限るものではなく、HDDレコーダの数は、5以上であってもよい。
【0098】
【発明の効果】
以上詳述したように請求項1に記載の発明によれば、リンク設定手段は、録画予約を行う際、他の録画機器に対して、すでに同一番組が予約済であるかどうかを確認し、他の録画機器(リンク録画機器)においてすでに同一番組が予約済みであるときは、番組予約テーブルに登録されている、同一番組に対応する番組データのリンク項目に、前記リンク録画機器を設定し、チャイルド設定手段は、一の番組について予約済みであるか否かの問い合わせを他の録画機器から受けたときに、番組予約テーブルを参照し、前記一の番組が予約済みであるときは、問い合わせを送信した他の録画機器(チャイルド録画機器)にその旨回答し、前記一の番組に対応する番組データのチャイルド項目に前記チャイルド録画機器を設定する。これにより、同一番組について録画予約がなされたときに、その録画予約がなれた録画機器の親子関係(デイジーチェーン)が形成される。したがって、録画管理手段の動作により、実際に録画を行う録画機器は1つとし、実際に録画を行わなかった録画機器は、再生制御手段の動作により、ネットワークを介して実際に録画を行った録画機器から録画データを転送させ、その番組の録画データの再生を行うことが可能となる。その結果、使用者が特に注意しなくても、同じ番組を重複して録画が行われないようにし、記録媒体の利用効率を向上させることができる。また、従来のシステムのように、いずれかの録画機器がマスタとなってシステム全体の管理を行うものではないので、信頼性を高めることができる。
【0099】
請求項2に記載の発明によれば、リンク項目により、実際に録画を行った録画機器を容易に特定することができ、再生制御手段による再生時の制御を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる画像音声データの記録再生システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示されるHDDレコーダの要部の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示される記憶部及び記録部に格納されるデータを説明するための図である。
【図4】録画予約時の動作を説明するための図である。
【図5】録画予約時の動作を説明するための図である。
【図6】録画予約キャンセル時の動作を説明するための図である。
【図7】録画予約キャンセル時の動作を説明するための図である。
【図8】録画開始時の動作を説明するための図である。
【図9】録画終了時の動作を説明するための図である。
【図10】録画終了時の動作を説明するための図である。
【図11】録画データ再生時の動作を説明するための図である。
【図12】録画データ再生時の動作を説明するための図である。
【図13】録画データ削除時の動作を説明するための図である。
【図14】録画データ削除時の動作を説明するための図である。
【図15】録画データ削除時の動作を説明するための図である。
【図16】録画データ削除時の動作を説明するための図である。
【図17】録画データ削除時の動作を説明するための図である。
【図18】録画データ削除時の動作を説明するための図である。
【図19】障害が発生した場合の動作を説明するための図である。
【図20】障害が発生した場合の動作を説明するための図である。
【図21】障害が発生した場合の動作を説明するための図である。
【図22】HDDレコーダ及びテレビを家庭内LANを介して接続することにより構成されるシステムの一例を示す図である。
【符号の説明】
1〜4 HDDレコーダ(録画機器)
5 LAN(ネットワーク)
11 通信インタフェース(リンク設定手段、チャイルド設定手段)
12 制御部(録画管理手段、再生制御手段、リンク設定手段、チャイルド設定手段)
13 記憶部(記憶手段)
13a 録画予約テーブル
13b 録画済番組テーブル
14 記録部(記録手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビ放送番組の録画予約が可能な複数の録画機器をネットワークを介して接続することにより構成される、画像音声データの記録再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットの普及に伴って、複数の家庭用電気機器をネットワークを介して接続した、いわゆるネットワーク家電が普及しつつある。ネットワークを用いることにより、高速なデータ交換を行えるだけでなく、特許文献1に記載のシステムのように、複数のAV(Audio/Video)機器を連動させて、よりインテリジェントな操作を行うことが可能となる。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−40602号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
家庭では、それぞれの機器は一ヵ所にまとめて設置されているわけでなく、図22に示すように、リビング、寝室、子供部屋などに別れて設置されているケースが多々存在する。図22には、HDD(ハードディスク装置)に動画データ及び音声データを記録するHDDレコーダ101,102,103と、テレビ104,105,106が、それぞれリビング、寝室及び子供部屋に配置され、それらの機器が家庭内LAN(Local Area Network)を介して接続されている家庭が示されている。
【0005】
このような場合、家族全員が同じHDDレコーダから録画予約を行うことはない。リビングのHDDレコーダ101は、家族全員が利用するが、子供は子供部屋のHDDレコーダ103をよく使うと考えられる。この場合、子供は子供部屋にあるHDDレコーダ103に録画予約されている番組は、すべて知っていたとしても、他の部屋にあるHDDレコーダ101または102に録画予約されている番組までは認知していない。このような場合、家族全員が録画予約した番組を一覧し、録画予約された番組を確認するのは非常にめんどうである。
【0006】
また、前記特許文献1に示されるように、マスター機器が一括管理するようなシステムでは、マスター機器に障害が生じた場合、システムすべてが停止してしまう危険性がある。
【0007】
本発明は、この点に着目したなれたものであり、ネットワークを介して接続された複数の録画機器からなるシステムにおいて、使用者が特に注意しなくても、同じ番組を重複して録画が行われないようにし、記録媒体の利用効率を向上させるとともに、システムの信頼性を向上させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、テレビ放送番組の録画予約が可能な複数の録画機器をネットワークを介して接続して構成される、画像音声データの記録再生システムにおいて、前記複数の録画機器はそれぞれ、前記番組を録画再生するための、動画データ及び音声データを読み書きすることができる記録手段と、録画予約する番組の情報と、先に録画予約を行った他の録画機器を示すリンク項目と、後から録画予約を行った他の録画機器を示すチャイルド項目とを含む番組データを登録するための番組予約テーブルと、前記番組データのうち、録画を行った番組に対応する番組データを登録するための録画済番組テーブルとを保持する記憶手段と、予約された番組を実際に前記記録手段に記録するか否かを決定し、前記記録手段に記録するときは、前記予約された番組の前記記録手段への記録を実行する録画管理手段と、前記録画済番組テーブルに登録されている前記番組データに対応する録画済の番組を再生する際に、その再生動作の制御を行う再生制御手段と、録画予約を行う際、他の録画機器に対して、すでに同一番組が予約済であるかどうかを確認し、他の録画機器(以下「リンク録画機器」という)においてすでに同一番組が予約済みであるときは、前記記憶手段に保持されている前記番組予約テーブルに登録されている、前記同一番組に対応する番組データのリンク項目に、前記リンク録画機器を設定するリンク設定手段と、一の番組について予約済みであるか否かの問い合わせを他の録画機器から受けたときに、前記記憶手段に保持されている前記番組予約テーブルを参照し、前記一の番組が予約済みであるときは、前記問い合わせを送信した他の録画機器(以下「チャイルド録画機器」という)にその旨回答し、前記一の番組に対応する番組データのチャイルド項目に前記チャイルド録画機器を設定するチャイルド設定手段とを備え、前記録画管理手段は、前記番組予約テーブルに登録されている、録画すべき番組に対応する前記番組データのリンク項目を参照して、前記記録手段により実際に記録を行うか否かをを決定し、前記再生制御手段は、前記録画済番組テーブルの番組データのリンク項目及びチャイルド項目を参照することにより、再生すべき番組の録画データが実際に記録されている録画機器を探索し、再生すべき番組の録画データが前記記録手段に記録されているときは、該記録手段から当該録画データを再生する一方、再生すべき番組の録画データが他の録画機器の記録手段に記録されているときは、該他の録画機器から前記録画データを転送することにより、再生を行うことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像音声データの記録再生システムにおいて、前記番組予約テーブル及び録画済番組テーブルに登録されている番組データは、実際に録画を行う録画機器が設定されるルート項目を含み、前記録画管理手段は、録画予約を行う際、前記番組予約テーブルに登録されている番組データのルート項目に、実際に録画を行う録画機器を設定し、前記再生制御手段は、再生すべき番組の録画データが他の録画機器の記録手段に記録されているときは、前記録画済番組テーブルが保持する前記番組データのルート項目に記載されている録画機器から録画データを転送することにより、再生を行うことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる画像音声データの記録再生システムの構成を示す図であり、このシステムは、4台のHDDレコーダ1〜4が、LAN5を介して接続されて構成されている。HDDレコーダ1〜4には、それぞれIP(Internet Protocol)アドレス192.168.0.101,192.168.0.102,192.168.0.103,及び192.168.0.104が割り当てられている。このIPアドレスは、説明の簡略化のため、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)などで変更されることがないものとする。
【0011】
HDDレコーダ1〜4は、それぞれ図2に示すように、LANに接続され、他のHDDレコーダとの間でデータの送受信を行う通信インタフェース11と、当該HDDレコーダの全体的な制御を行う制御部12と、ROM及びRAMを備える記憶部13と、ハードディスクに動画データ及び音声データの記録し、該記録したデータの再生を行う記録部14とを備えている。
【0012】
図3に示すように、記憶部13には、録画予約する番組の情報と、リンク項目及びチャイルド項目とを含む番組データを登録するための録画予約テーブル13aと、録画を行った番組の番組データを登録するための録画済番組テーブル13bとが格納される。番組データは、番組名、開始時刻、終了時刻、チャンネル、リンク及びチャイルドの項目からなる。開始時刻は、録画の開始時刻であり、終了時刻は、録画の終了時刻である。
【0013】
HDDレコーダ1〜4において、同一の番組の録画予約が行われた場合には、番組データのリンク項目及びチャイルド項目の設定に応じて、その番組の録画予約が行われたHDDレコーダのデイジーチェーンが形成され、そのデイジーチェーンの先頭に該当するHDDレコーダのみが実際の録画動作を実行し、他のHDDレコーダは録画動作を実行しない。
【0014】
図3に示すように、リンク項目に“LOCAL”が設定されているときは、そのHDDレコーダは、他のHDDレコーダへの参照を行わないことを意味する。つまり、そのHDDレコーダが、デイジーチェーンの先頭に該当することを示す。また、チャイルド項目に“END”が設定されているときは、そのHDDレコーダは、他のHDDレコーダから参照されないことを意味する。つまり、そのHDDレコーダが、デイジーチェーンの最後部に該当することを示す。
以下に本実施形態の記録再生システムの動作を、場合ごとにわけて説明する。
【0015】
<録画予約時の動作>
ここでは、録画予約時の動作について説明する。
図4は、HDDレコーダ1で、ある番組(図中では「ポチたま」)の録画予約がされており、他のHDDレコーダには、その番組の録画予約がされていない状態を示している(図中▲1▼)。今、利用者がHDDレコーダ2で、既にHDDレコーダ1に予約済みである番組の録画予約を行ったとする。
HDDレコーダ2は、まず、自らの録画予約テーブルに予約された番組の番組データを登録する。ただし、番組データのリンクの項目は“LOCAL”、チャイルドの項目は“END”を設定する(図中▲2▼)。
【0016】
次に、HDDレコーダ2は、録画予約確認要求をネットワーク上の他のHDDレコーダに対し、ブロードキャスト(ネットワーク全体に対する一括送信)で送信する。この要求を受けた各HDDレコーダは、録画予約確認要求で要求された番組が、すでに予約済かどうかを確認する。録画予約が行われていた場合、番組データのチャイルドの項目を確認し、デイジーチェーンの最後部に該当する機器である場合に限り、HDDレコーダ2に対して、録画予約済通知を送信する。
【0017】
図4の例では、HDDレコーダ1の録画予約テーブルには、HDDレコーダ2から要求された番組の番組データが登録されており、番組データのチャイルドの項目も“END”である。よって、HDDレコーダ1は、HDDレコーダ2に対して録画予約済通知を送信する。
【0018】
HDDレコーダ2はこの通知を受け、番組データのリンクの項目をHDDレコーダ1のIPアドレスである“192.168.0.101”に変更する。また、HDDレコーダ1は、録画予約済通知を送信した後、番組データのチャイルドの値を、HDDレコーダ2のIPアドレスである“192.168.0.102”に設定する(図中▲3▼)。
【0019】
また、図5は、HDDレコーダ1とHDDレコーダ2が同じ番組を予約し、HDDレコーダ1を親、HDDレコーダ2を子としたデイジーチェーンを形成している(図中▲1▼)ときに、利用者が、HDDレコーダ3で、さらに同じ番組を予約した場合の動作を説明するための図である。
【0020】
まず、HDDレコーダ3は予約された番組の番組データを、リンク項目を“LOCAL”、チャイルド項目を“END”に設定し、自らの録画予約テーブルに登録する。その後、録画予約確認要求をLAN上の他のHDDレコーダに対して、プロードキャストで送信する。
【0021】
先にも示したように、録画予約確認要求を受け取った際、録画予約済通知を送信するのは、デイジーチェーンの最後部に該当する機器、つまり番組データのチャイルドの項目に“END”が設定されている機器である。
HDDレコーダ1は、HDDレコーダ3から要求された番組の予約を行っている。しかし、その番組データのチャイルドの項目には、HDDレコーダ2のIPアドレスが設定されている。よって、HDDレコーダ1は、HDDレコーダ3からの録画予約確認要求に対して、番組録画済通知を送信することはない。
【0022】
一方、HDDレコーダ2は、要求された番組の予約を行っており、その番組データのチャイルドの項目が“END”であるため、HDDレコーダ3に対して、録画予約済通知を送信する。
この後、HDDレコーダ2は、番組データのチャイルドの項目にHDDレコーダ3のIPアドレスを設定し、HDDレコーダ3は、番組データのリンクの項目にHDDレコーダ2のIPアドレスを設定する。この操作により、HDDレコーダ3を加えたデイジーチェーンが形成される。
【0023】
なお、番組データには、ルート項目を追加してもよい。ルート項目には、複数のHDDレコーダにおいて同じ番組の録画予約がなされた場合において、実際の録画動作を行うHDDレコーダのIPアドレスが設定される。ただし、実際の録画動作を実行するHDDレコーダの番組データのルート項目には、“NULL”が設定される。ルート項目に“NULL”が設定されている場合、そのHDDレコーダは、録画開始時刻になると番組の録画動作を実行すること、若しくは録画データ(録画された動画データ及び音声データ)をその記録部14に保持していることを意味する。
【0024】
<録画予約キャンセル時の動作>
ここでは、録画予約キャンセル時の動作について説明する。
図6において、HDDレコーダ1〜3は、同じ番組の録画を予約しており、デイジーチェーンを形成している(状態▲1▼)。この時、利用者がHDDレコーダ1で、録画予約のキャンセルを行った場合の動作について説明する。
まず、HDDレコーダ1は、録画予約が行われると、キャンセルされた番組の番組データを参照し、リンクとチャイルドの項目に設定されているIPアドレスに対し、録画予約キャンセル通知を送信する。ただし、リンクの値が“LOCAL”、チャイルドの値が“END”のときは、録画予約キャンセル通知を送信しない。また、リンクの項目に設定されているIPアドレスに録画予約キャンセル通知を送る時は、チャイルドの項目のIPアドレスを付加し、チャイルドの項目に設定されているIPアドレスに録画予約キャンセル通知を送る時は、リンクの項目に設定されているIPアドレスを付加する。
【0025】
図6の場合、HDDレコーダ1に登録されている番組データは、リンクに“LOCAL”、チャイルドにHDDレコーダ2のIPアドレス“192.168.0.102”が設定されている。よって、HDDレコーダ1はHDDレコーダ2に対し、IPアドレス“LOCAL”を付加した録画予約キャンセル通知を送信する。
【0026】
録画予約キャンセル通知を受け取けとると、HDDレコーダ2は、通知された番組の番組データを参照する。そして、番組データのリンク及びチャイルドの項目が、送信先IPアドレスと一致した場合、その項目を、通知に付加されているIPアドレスに変更する。
【0027】
図6の場合、通知を送信したHDDレコーダ1のIPアドレスは、192.168.0.101であり、このIPアドレスは、HDDレコーダ2の番組データのリンク項目に設定されているため、HDDレコーダ2は、リンクの項目を、通知に付加されている“LOCAL”に変更する(状態▲2▼)。
【0028】
この操作を行うことにより、HDDレコーダ1はデイジーチェーンから外され、HDDレコーダ2が先頭となる新たなデイジーチェーンが形成される。新たなデイジーチェーンでは、HDDレコーダ2のリンク項目に“LOCAL”が設定されており、実際に録画を行う機器はHDDレコーダ2に変更される。
【0029】
ここで、番組データにルート項目を持つシステムでは、録画を行うHDDレコーダが変更された場合、各HDDレコーダの録画予約テーブルに登録されている番組データのルート項目を変更する必要がある。これは、新たに録画を行うこととなった、HDDレコーダ(上記の例ではHDDレコーダ2)が、番組データのチャイルド項目を利用して、順次、録画機器変更通知を送信することにより、変更が可能である。また、ブロードキャストやマルチキャスト(ネットワーク上の複数の宛先に対する一括送信)を用いて、全てのHDDレコーダに、録画機器変更通知を送信してもよい。
【0030】
また、デイジーチェーンの先頭でないHDDレコーダが、録画予約をキャンセルした場合でも、上記の操作を行うことにより、デイジーチェーンの形成を行うことが可能である。
HDDレコーダ1〜3で同じ番組を録画予約している状態で、今度は、HDDレコーダ2で録画予約をキャンセルを行った場合の動作を、図7に示す。
【0031】
HDDレコーダ2は、録画予約がキャンセルされると、番組データのリンク及びチャイルドの項目に設定されているHDDレコーダ1及びHDDレコーダ3に対して、録画予約キャンセル通知を送信する。この時、HDDレコーダ1に送信する通知には、HDDレコーダ3のIPアドレスが付加され、HDDレコーダ3に送信する通知には、HDDレコーダ1のIPアドレスが付加されている。通知を受け取った、各HDDレコーダは、リンク及びチャイルドの項目を、通知に付加されているIPアドレスに変更する(状態▲2▼)。
上記の動作により、HDDレコーダ2をデイジーチェーンから削除した、新しいデイジーチェーンが形成される。
【0032】
<録画開始時の動作>
デイジーチェーンを形成しているHDDレコーダのうち、実際に録画を行うのは、先頭のHDDレコーダだけである。各HDDレコーダは番組の録画開始時刻直前に、予約されている番組データのリンクの項目を確認し、その項目に“LOCAL”が設定されている時、録画予約を開始する。
【0033】
図8では、HDDレコーダ1〜3で同じ録画予約が行われており、各HDDレコーダは、デイジーチェーンで結ばれている。これらのHDDレコーダのうち、番組データのリンク項目に“LOCAL”が設定されているのは、HDDレコーダ1である。よって、録画開始時刻になると、HDDレコーダ1は録画を開始し、その他のHDDレコーダは録画を行わない。
【0034】
ただし、録画を行うHDDレコーダが、録画開始時になんらかの障害にみまわれ、録画ができない場合、他のHDDレコーダが、代行して録画を行う必要がある。そのため、録画を行わないHDDレコーダは、録画開始時刻直前に、リンクの項目に設定されている機器に対して動作確認を行う。この動作確認の動作については、後述する(<HDDレコーダに障害が生じた場合>参照)。
【0035】
<録画終了時の動作>
各HDDレコーダは、予約された番組の録画が終了すると、録画した番組の番組データを録画予約テーブルから、録画済番組テーブルへ転送する。この転送は、各HDDレコーダが、番組データに記載されている終了時刻を参照することにより、独自で行ってもよいが、図9に示すように、録画を行ったHDDレコーダから番組データのチャイルド項目に設定されているHDDレコーダへ、録画終了通知を送信する方式も考えられる。
【0036】
また、録画終了時の番組データの転送する方式として、次に示す3つの方式が考えられる。
方式1:録画予約テーブルに記載されている番組データを、そのまま録画済番組テーブルに転送する方式
方式2:図9に示すように、番組データのリンクの値を、実際に録画を行った、HDDレコーダのIPアドレスに変更し、録画済番組テーブルに転送する方式(状態▲1▼→▲2▼)
方式3:図10に示すように、番組データにルートという項目を付加し、実際に録画を行った、HDDレコーダのIPアドレスを設定して転送する方式
【0037】
図9の場合、HDDレコーダ3は、番組データのリンクの項目を、録画を行ったHDDレコーダ1のIPアドレスに変更してから転送している。なお、図9において、録画を行ったHDDレコーダ1のIPアドレスは、録画終了通知に付加されて、順次転送することにより、各HDDレコーダは、録画を行ったHDDレコーダのIPアドレスを知ることが可能である。
【0038】
方式1は、録画済番組テーブルにおいても、番組データのデイジーチェーンが維持されるため、録画済番組テーブルの番組データ削除などの操作が簡潔に行えるが、録画した動画データを再生する際、順次、リンクの項目を参照しながら、録画を行ったHDDレコーダ機器を探索する必要がある。
【0039】
逆に方式2は、各HDDレコーダにおいて、録画を行ったHDDレコーダのIPアドレスがわかっているため、再生時に探索を行う必要がないが、デイジーチェーンの親情報がなくなるため、番組データの削除時に、自分の親となるHDDレコーダを探索を行う必要がある。
【0040】
図10の場合、HDDレコーダ3は、ルートの項目に、録画を行ったHDDレコーダ1のIPアドレスを設定し転送している。方式2と同様に、録画終了通知に、録画を行ったHDDレコーダのIPアドレス付加して転送することにより、HDDレコーダ3は、HDDレコーダ1が録画を行ったことを認識できる。
【0041】
<録画データ再生時>
次に、録画予約によって録画された録画データを、再生する場合の動作について説明する。
実際に録画を行って、録画予約した番組の録画データを保持するHDDレコーダで再生を行う場合、HDDレコーダは、従来どおり、保持する録画データの再生を行えばよい。しかし、番組の録画が他のHDDレコーダで行われた場合、録画データを再生するにあたり、目的とする録画データを所持するHDDレコーダを探索し、録画データの転送をしてもらわなければいけない。
【0042】
ここで、HDDレコーダが番組の録画データを所持しているかどうかは、実際に番組の録画を行ったかどうかによる。番組の録画を行うのは、デイジーチェーンの先頭のHDDレコーダであるから、リンク項目に“LOCAL”が設定されているか否かによって、録画データを保持しているか否かを判別する。
【0043】
以下に、再生する番組の録画データを保持しないHDDレコーダが、録画データを保持するHDDレコーダを探索し、録画データを転送するまでの動作を、前述した方式1,2,及び3の場合にわけて説明する。
【0044】
1)方式1の場合
方式1は、図11に示すように、番組データを録画予約時のまま変更せず、転送する方式である。つまり、番組データのリンクの項目には、デイジーチェーンの親となるHDDレコーダのIPアドレスが設定されている。よって、録画データを保持するHDDレコーダを見つけるには、リンク項目を順次参照すればよい。
【0045】
図11では、HDDレコーダ1が録画データを保持している。今、利用者が、HDDレコーダ3で録画データ再生の操作を行った場合、HDDレコーダ3は自らの録画済番組テーブルに登録されている、番組データのリンクの項目を参照する。リンクの項目には、HDDレコーダ2のIPアドレスが記載されており、HDDレコーダ3は、HDDレコーダ2に対して録画データ転送要求を送信する。この際、転送先のアドレスとして、HDDレコーダ3のIPアドレスを付加しておく。
【0046】
この要求を受けたHDDレコーダ2は、要求された番組の録画データを保持するかどうかを確認するため、録画済番組テーブルに登録されている番組データのリンク項目を参照する。図11の場合、HDDレコーダ2もまた、番組の録画データを保持していない。よって、HDDレコーダ2は、リンク項目に設定されているIPアドレスのHDDレコーダ1に対して、録画データ転送要求を転送する。
【0047】
HDDレコーダ1は、HDDレコーダ2から、録画データ転送要求を受けると、録画済番組テーブルの番組データを参照し、要求された番組データを保持しているかどうかを確認する。図11の場合、HDDレコーダ1は要求された録画データを保持しており、要求に付加されている転送先アドレス、つまりHDDレコーダ3に対して、録画データの転送を開始する。HDDレコーダ3は、転送された録画データを受信し、動画及び音声の再生を行う。
【0048】
2)方式2の場合
方式2では、図12に示すように、録画済番組テーブルに登録されている番組データのリンク項目に、実際に録画を行った機器のIPアドレスを保持している。よって、録画データを保持していない機器は、リンク項目に設定されているIPアドレスに対し、録画データ転送要求を送信する。
【0049】
図12では、HDDレコーダ1が、録画データを保持しており、他のHDDレコーダは保持していない。利用者がHDDレコーダ3から番組の再生の操作を行った場合、HDDレコーダ3は、番組データのリンク項目のIPアドレスであるHDDレコーダ1に録画データ転送要求を送信する。
【0050】
この要求を受けた、HDDレコーダ1は、HDDレコーダ3に対して、録画データの送信を開始し、HDDレコーダ3は、HDDレコーダ1から送信されてくる録画データを受信し、再生を行う。
【0051】
3)方式3の場合
方式3では、録画済番組テーブルに登録されている番組データのルート項目に、実際に録画を行った機器のIPアドレスを保持している。よって、この項目を参照することにより、方式2と同様に録画データの取得が行われる。
【0052】
<録画データ削除時の動作>
HDDレコーダは、テープメディアなどと異なり、自らが保持するHDD(記録部)に録画データを記録するため、HDDの容量をこえて録画を行うことができない。よって、HDD容量が少なくなってきた場合、利用者は、記録した番組から、不要なものを削除する必要がある。従来のHDDレコーダならば、他のHDDレコーダと連携して動いておらず、録画を行った番組の録画データは、すべて自らが保持しており、単純にデータの削除を行えばよかった。
【0053】
しかし、本実施形態では、ネットワークに接続されているHDDレコーダで、録画データを共有しており、他のHDDレコーダでまだ利用する可能性がある。そのため従来のように、録画データや番組データを単純に削除を行ってしまっては、他の機器から参照ができなくなる。そのため、録画データの削除時にも、特別な操作が必要となる。
【0054】
以下に、方式1,2,及び3における録画データ削除時の動作について説明する。
1)方式1の場合
利用者が、あるHDDレコーダで録画データの削除を行った時、そのHDDレコーダが、削除対象の録画データを保持している場合、他のHDDレコーダに転送する必要がある。つまり、削除対象となる録画データを保持しているか否かにより、削除時の動作が異なる。よって、ここでは、録画データを保持している場合と、保持していない場合にわけて、動作の説明を行う。
【0055】
まず、削除する録画データを保持している場合の動作について説明する。
図13では、HDDレコーダ1が録画データを保持しており、その他のHDDレコーダから参照されている(状態▲1▼)。今、利用者が、HDDレコーダ1を操作し、録画データの削除を行ったとする。この時、HDDレコーダ1は、まず、録画済番組テーブルに登録されている番組データのリンク項目を参照し、自らが番組の録画データを保持していることを確認する。次に、チャイルド項目を参照し、他のHDDレコーダから参照されているかどうかの確認を行う。もし、チャイルド項目が“END”の場合、この録画データは他のHDDレコーダから参照されていないので、削除を行ない、処理を終了する。
【0056】
図13の場合、チャイルドの項目には、HDDレコーダ2のIPアドレスである“192.168.0.102”が設定されている。この場合、HDDレコーダ1は録画データの削除を行う前に、HDDレコーダ2に対し録画データ削除通知を送信し、録画データの転送を行う。HDDレコーダ2は、HDDレコーダ1から録画データを受けとり、自らの記録部に保存する。
【0057】
録画データの転送が終了すると、HDDレコーダ1は録画データと番組データの削除を行い、HDDレコーダ2は、録画データに対応する番組データのリンクの項目を“LOCAL”に変更する(状態▲2▼)。
【0058】
次に、削除する録画データを保持していない場合の動作について説明する。
図14は、図13同様、HDDレコーダ1が録画した番組データを保持し、他のHDDレコーダが参照している(状態▲1▼)。この時、利用者がHDDレコーダ2を操作し、録画データ削除を行ったとする。HDDレコーダ2は、削除対象である録画データを自ら保持しておらず、対象となる録画データはHDDレコーダ1が保持している。そのため、録画済番組テーブルから番組データを削除するだけで、操作は完了する。
【0059】
しかし、単純に番組データを削除しただけでは、番組データ間のデイジーチェーンが破壊されてしまうので、HDDレコーダ1とHDDレコーダ3のリンクを確立する必要がある。そこで、HDDレコーダ2は、番組データの削除を行う際、HDDレコーダ1とHDDレコーダ3に対し、番組データ削除通知を送信する。但し、HDDレコーダ1に送信する番組データ削除通知には、HDDレコーダ3のIPアドレスを付加し、HDDレコーダ3に送信する番組データ削除通知には、HDDレコーダ1のIPアドレスを付加して送信する。
【0060】
この通知を受け取ったHDDレコーダ1は、削除される番組データを録画済番組テーブルから検索し、検索した番組データのリンク、チャイルドのどちらのHDDレコーダから通知されているかを判定し、該当した方の項目を、通知に付加されているIPアドレスに変更する。図14ではHDDレコーダ2はHDDレコーダ1のチャイルドの項目に設定されており、HDDレコーダ1は、チャイルドの項目を通知に付加されている、HDDレコーダ3のIPアドレスに変更する。
【0061】
同様にして、HDDレコーダ3は、通知に該当する番組データのリンクの項目をHDDレコーダ1のIPアドレスに変更する。上記の操作により、HDDレコーダ1とHDDレコーダ3のリンクが確立する(状態▲2▼)。
【0062】
2)方式2の場合
方式2は、番組データのリンクの項目に、実際に録画データを保持するHDDレコーダのIPアドレスを記録している。方式1の場合と同様に、録画データを保持している場合と、保持していない場合の動作を順に説明する。
【0063】
まず、削除する録画データを保持している場合について説明する。
図15では、HDDレコーダ1が録画データを保持しており、その他のHDDレコーダから参照されている(状態▲1▼)。今、利用者が、HDDレコーダ1を操作し、録画データの削除を行った場合、HDDレコーダ1は、録画済番組テーブルから、削除する録画データに対応する番組データを検索し、検索した番組データのチャイルドの項目を参照する。もし、チャイルドの項目が“END”の場合、この録画データは他のHDDレコーダから参照されていないため、そのまま削除を行なう。
【0064】
図15の場合、チャイルドの項目には、HDDレコーダ2のIPアドレスである“192.168.0.102”が設定されており、HDDレコーダ1は録画データの削除を行う前に、HDDレコーダ2に対し、録画データ削除通知を送信し、その後、録画データの転送を行う。HDDレコーダ2は、HDDレコーダ1から録画データ受けとり、自らの記録部に保存する。録画データの転送が終了すると、HDDレコーダ1は録画データと番組データの削除を行い、HDDレコーダ2は、録画データに対応する番組データのリンクの項目を“LOCAL”に変更する。
【0065】
HDDレコーダ1から録画データを受信したHDDレコーダ2は、録画データが転送されたことを、他のHDDレコーダに知らせる必要がある。そのため、HDDレコーダ2は、チャイルドに設定されているHDDレコーダ3に対し、録画データ転送通知を送信する(この通知を送信する際、録画データの転送先であるHDDレコーダ2のIPアドレスを付加する)。
【0066】
録画データ転送通知を受信したHDDレコーダ3は、録画済番組テーブルから、該当する番組データを検索し、その番組データのリンクの項目を、通知に付加されているIPアドレスに変更する。さらに、チャイルドの項目が“END”でない場合は、チャイルドの項目に設定されているIPアドレスに対して、録画データ転送通知を送信する。この操作を繰り返すことにより、参照しているすべての機器に録画データ転送通知を送信することが可能である。
【0067】
また、HDDレコーダ2が録画データ転送通知を送信する方法として、ブロードキャストやマルチキャストを用いてもよい。
次に、削除する録画データを保持していない場合の動作について説明する。
【0068】
図16では、図15と同様に、HDDレコーダ1が録画データを保持し、他のHDDレコーダがHDDレコーダ1の録画データを参照している。今、利用者がHDDレコーダ3を操作し、録画データ削除を行ったとする。HDDレコーダ3は、削除対象である録画データを自ら保持しておらず、対象となる録画データはHDDレコーダ1が保持している。そのため、録画済番組テーブルから番組データを削除するだけで、操作は完了する。
【0069】
HDDレコーダ3は、番組データの削除を行う際、HDDレコーダ1に対し、番組データ削除通知を送信する。但し、番組データ削除通知には、HDDレコーダ3自らのIPアドレスと、番組データのチャイルドの項目に設定されている、HDDレコーダ4のIPアドレスを付加して送信する。
【0070】
この通知を受け取ったHDDレコーダ1は、削除される番組データを録画済番組テーブルから検索し、検索した番組データのリンクまたはチャイルドのどちらのHDDレコーダから通知されているかを判定する。HDDレコーダ1ではどちらの項目にも該当しないため、番組データの変更を行わないまま、チャイルドの項目に設定されているHDDレコーダ2へ、番組データ削除通知を転送する。
【0071】
この通知を受け取ったHDDレコーダ2は、同様に該当する番組データを参照し、リンク及びチャイルドの項目と比較する。HDDレコーダ2の場合、チャイルドの項目がHDDレコーダ3のIPアドレスであるため、この項目を通知に付加されているHDDレコーダ4のIPアドレスに変更する。そして、HDDレコーダ4に対し、番組データ削除通知を送信する。
【0072】
この通知を受け取ったHDDレコーダ4は、番組データを参照する。HDDレコーダ4の場合、リンクの項目がHDDレコーダ3のIPアドレスであるため、この項目を通知が送信された、HDDレコーダ2のIPアドレスに変更する。チャイルドの項目は“END”であるため、通知の転送は、このHDDレコーダ4で終了する(状態▲2▼)。
上記操作により、方式2において、利用者が録画データ削除を行った場合でも、デイジーチェーンを維持することが可能である。
【0073】
3)方式3の場合
方式3では、番組データにルートという項目が設けられ、この項目に録画データを保持するHDDレコータのIPアドレスが保持されている。他の方式同様、削除の操作を行ったHDDレコーダで録画データを保持している場合と、保持していない場合に分けて説明する。
【0074】
まず、削除する録画データを保持している場合について説明する。
図17では、HDDレコーダ1が録画データを保持しており、その他のHDDレコーダから参照されている(状態▲1▼)。今、利用者が、HDDレコーダ1を操作し、録画データの削除を行ったとき、HDDレコーダ1は、削除する録画データに対応する番組データを録画済番組テーブルから検索し、その番組データのチャイルドの項目を参照する。もし、チャイルドの項目が“END”の場合、この録画データは他のHDDレコーダから参照されていないため、そのまま削除を行なう。
【0075】
図17の場合、チャイルドの項目には、HDDレコーダ2のIPアドレスである“192.168.0.102”が設定されている。そのため、HDDレコーダ1は、HDDレコーダ2へ、録画データ削除通知を送信し、その後、録画データの転送を行う。HDDレコーダ2は、HDDレコーダ1から録画データ受けとり、自らの記録部に保存する。
【0076】
録画データの転送が終了すると、HDDレコーダ1は録画データと番組データの削除を行い、HDDレコーダ2は、録画データに対応する番組データのリンクの項目を“LOCAL”に、ルートの項目を“NULL’に変更する。
さらにHDDレコーダ2は、チャイルドに設定されているHDDレコーダ3に対し、録画データ転送通知を送信する(この通知を送信する際、録画データの転送先であるHDDレコーダ2のIPアドレスを付加する)。
【0077】
録画データ転送通知を受信したHDDレコーダ3は、その録画データに対応する番組データのルートの項目を、この通知に付加されているIPアドレスに変更する。さらに、チャイルドの項目が“END”でない場合は、チャイルドの項目に設定されているIPアドレスに対して、録画データ転送通知を送信する。この操作を繰り返すことにより、参照しているすべての番組データのルート項目を“192.168.0.102”に変更される(状態▲2▼)。
また、録画データ転送通知には、ブロードキャストやマルチキャストを用いてもよい。
【0078】
次に、削除する録画データを保持していない場合の動作について説明する。
図18では、図17と同様に、HDDレコーダ1が録画した番組データを保持し、他のHDDレコーダが参照している(状態▲1▼)。この時、利用者がHDDレコーダ3を操作し、録画データ削除を行ったとする。HDDレコーダ2は、他の方式同様、録画済番組テーブルから番組データを削除し、デイジーチェーンを維持するために、番組データ削除通知を送信する。方式3ではリンク、チャイルドの項目により、デイジーチェーンの双方向探索が可能である。
そのため、方式1と同様に、両項目に設定されているIPアドレスに対して、通知を行う。
【0079】
図18の場合、HDDレコーダ3が通知を送るのは、HDDレコーダ2とHDDレコーダ4の2つである。この際、HDDレコーダ2に送信する番組データ削除通知には、HDDレコーダ4のIPアドレスを付加し、HDDレコーダ4に送信する番組データ削除通知には、HDDレコーダ2のIPアドレスを付加して送信する。
【0080】
通知を受け取ったHDDレコーダは、削除された番組データのリンクまたはチャイルドの項目を変更する。すなわちHDDレコーダ2では、チャイルドの項目にHDDレコーダ3のIPアドレスが設定されているので、そのチャイルド項目を番組データ削除通知に付加されているHDDレコーダ4のIPアドレスに変更し、HDDレコーダ4ではリンクの項目をHDDレコーダ2のIPアドレスに変更する(状態▲2▼)。
上記操作により、HDDレコーダ3における、番組データ削除操作が完了する。
【0081】
<HDDレコーダに障害が生じた場合>
録画予約時、HDDレコーダに障害が生じた場合についての対応法を示す。
録画予約を行ってから録画が開始するまでの間に、あるHDDレコーダに障害が生じた場合の動作について示す。ここでいう障害は、HDDレコーダの物理的破損だけでなく、ネットワークからはずれた場合を含む。また、DHCPによりIPアドレスが変更された場合も下記の対応により、復旧が可能である。
【0082】
図19では、HDDレコーダ1〜3に同じ番組が予約されている。また、録画時刻になって、実際に録画するのはHDDレコーダ1である。今、録画予約をしてから、録画を開始するまでの間にHDDレコーダ3が故障し、録画開始時に動作していなかったとする。
【0083】
HDDレコーダ4は、録画開始直前にリンクに設定されているHDDレコーダ3に対して動作確認を行うが、HDDレコーダ3は故障中で応答がない。そこで、HDDレコーダ4は、ブロードキャスト通信を用いて、実際に録画を行う機器があるかを動作機器探索要求を送信する。
【0084】
図19では、HDDレコーダ1が探索する機器にあたる。ここで、HDDレコーダ1は自らがこの応答に答えず、番組データのチャイルドに設定されている機器に対して、動作確認を行い、動作しているならば応答要求を送信する。図19では、HDDレコーダ1はHDDレコーダ2に対して、応答要求を送信している。
【0085】
HDDレコーダ2はまた、番組データのチャイルドに設定されている、HDDレコーダ3に対して動作確認を行うが、HDDレコーダ3には障害が起きており、この動作確認に応答することはない。
そこで、HDDレコーダ2はHDDレコーダ4に対して、HDDレコーダ1から要求された応答、つまり、HDDレコーダ4の動作機器探索要求に対する応答を行う。
【0086】
この応答を受けHDDレコーダ4は、番組データのリンクの項目を、HDDレコーダ2のIPアドレスに変更する。HDDレコーダ2もまたチャイルドの項目を、HDDレコーダ4のIPアドレスに変更する。上記の操作により、録画開始時に分断されていた、番組データのデイジーチェーンが復旧される。
【0087】
また、図20に示すように、録画開始時、実際に録画する機器である、HDDレコーダ1に障害が起きている場合、HDDレコーダ2は上記と同じ手順で、HDDレコーダ1の動作確認する。HDDレコーダ1は、障害が起きているため、この応答に答えることができない。
【0088】
さらに、HDDレコーダ2は動作機器探索要求をブロードキャストで送信するが、実際に録画を行う機器であるHDDレコーダ1が障害中のため、この要求に対する応答もない。
そこで、HDDレコーダ2は予約録画開始時間になると録画を開始し、番組データのリンクの値を“LOCAL”に変更する。
【0089】
上記の操作により、録画予約を行ったHDDのうち、どの機器に障害がおきても、予約録画は正常に行うことが可能である。
次に、録画予約をおこなってから、録画を開始するまでに障害が起き、復旧をした場合の動作について説明する。
【0090】
図21では、LANに接続されたHDDレコーダ1〜4にて、同じ番組を録画予約が行われている(状態▲1▼)。この状態でHDDレコーダ2に障害が起き、録画開始までの間に復旧した場合の動作を、以下に示す。
ここで、HDDレコーダ2が復旧したとき、録画予約テーブルが障害の起きる前の状態を維持している場合は、復旧後、ネットワークに接続するだけで、障害前の状態を復旧することができる。しかし、なんらかの理由で、録画予約テーブルがクリアされた場合、利用者は新たに録画予約を行う可態性がある。
【0091】
今、障害から復旧したHDDレコーダ2を、以前と同じIPアドレスで、LANに接続したとする(状態2)。その後、利用者が、障害前の状態に戻すため、録画予約を行ったとする(状態3)。この時、HDDレコーダ2は、自らの録画予約テーブルに、番組データを登録し、録画予約要求をブロードキャストで送信する。この要求を受けたHDDレコーダ4は、録画予約済通知をHDDレコーダ2に送信する。この通知を受け、HDDレコーダ2は、登録した番組データのリンクの項目をHDDレコーダ4のIPアドレスに変更する。
【0092】
上記操作により、HDDレコーダ1〜4の録画予約は完了しており、前述した障害時における録画開始時の動作により、HDDレコーダ1とHDDレコーダ3間のデイジーチェーンが形成され、問題は復旧される。
しかし、下記の方法をとることにより、録画開始前にデイジーチェーンの復旧が可能である。
【0093】
HDDレコーダ1は、HDDレコーダ2が送信した録画予約要求をうけ、録画予約データを参照する。ここで、HDDレコーダ1に登録されている番組データのチャイルドの項目にはHDDレコーダ2のIPアドレスが設定されているため、HDDレコーダ1はHDDレコーダ2に対して、チャイルド登録済通知を送信する。これを受けたHDDレコーダ2は、番組データのリンク項目をHDDレコーダ1のIPアドレスに変更する。
【0094】
さらに、HDDレコーダ3に登録されている番組データは、リンク項目にHDDレコーダ2のIPアドレスが設定されており、HDDレコーダ3は、録画予約要求を受け取ると、リンク登録済通知を送信する。HDDレコーダ2はこれを受けて、番組データのチャイルド項目をHDDレコーダ3のIPアドレスに変更する。
【0095】
ここで、HDDレコーダ2のリンク項目はHDDレコーダ4→HDDレコーダ1に変更されており、HDDレコーダ4のチャイルド項目を、以前の“END”に設定しなおす必要がある。そのため、HDDレコーダ2はHDDレコーダ4に対して、録画キャンセル要求を送信する。この要求を受け、HDDレコーダ4は番組データのチャイルド項目を“END”に変更する。
以上の方法により、各HDDレコーダの番組データを障害前の状態に戻すことが可能である。
【0096】
以上詳述したように本実施形態では、複数のHDDレコーダをネットワークを介して接続し、同一番組の録画予約がなされた複数のHDDレコーダがデイジーチェーンを形成し、その先頭のHDDレコーダのみが実際の録画動作を行うようにし、さらに他のHDDレコーダは、再生時にネットワークを介して録画動作を行ったHDDレコーダから録画データを転送させることにより、録画データの再生を行うようにしたので、使用者が特に注意しなくても、同じ番組が重複して録画されることがなく、記録媒体としての磁気ディスクの利用効率を、システム全体として高めることができる。また、特許文献1に示されるシステムのように、いずれかのHDDレコーダがマスタとなってシステム全体の管理を行うものではないので、信頼性を高めることができる。
また番組データにリンク項目を設けることにより、実際に録画を行ったHDDレコーダを容易に特定することができ、再生時の制御を簡略化することができる。
【0097】
なお本発明は上述した実施形態では、4つのHDDレコーダがネットワークを介して接続されたシステムを示したが、これに限るものではなく、HDDレコーダの数は、5以上であってもよい。
【0098】
【発明の効果】
以上詳述したように請求項1に記載の発明によれば、リンク設定手段は、録画予約を行う際、他の録画機器に対して、すでに同一番組が予約済であるかどうかを確認し、他の録画機器(リンク録画機器)においてすでに同一番組が予約済みであるときは、番組予約テーブルに登録されている、同一番組に対応する番組データのリンク項目に、前記リンク録画機器を設定し、チャイルド設定手段は、一の番組について予約済みであるか否かの問い合わせを他の録画機器から受けたときに、番組予約テーブルを参照し、前記一の番組が予約済みであるときは、問い合わせを送信した他の録画機器(チャイルド録画機器)にその旨回答し、前記一の番組に対応する番組データのチャイルド項目に前記チャイルド録画機器を設定する。これにより、同一番組について録画予約がなされたときに、その録画予約がなれた録画機器の親子関係(デイジーチェーン)が形成される。したがって、録画管理手段の動作により、実際に録画を行う録画機器は1つとし、実際に録画を行わなかった録画機器は、再生制御手段の動作により、ネットワークを介して実際に録画を行った録画機器から録画データを転送させ、その番組の録画データの再生を行うことが可能となる。その結果、使用者が特に注意しなくても、同じ番組を重複して録画が行われないようにし、記録媒体の利用効率を向上させることができる。また、従来のシステムのように、いずれかの録画機器がマスタとなってシステム全体の管理を行うものではないので、信頼性を高めることができる。
【0099】
請求項2に記載の発明によれば、リンク項目により、実際に録画を行った録画機器を容易に特定することができ、再生制御手段による再生時の制御を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる画像音声データの記録再生システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示されるHDDレコーダの要部の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示される記憶部及び記録部に格納されるデータを説明するための図である。
【図4】録画予約時の動作を説明するための図である。
【図5】録画予約時の動作を説明するための図である。
【図6】録画予約キャンセル時の動作を説明するための図である。
【図7】録画予約キャンセル時の動作を説明するための図である。
【図8】録画開始時の動作を説明するための図である。
【図9】録画終了時の動作を説明するための図である。
【図10】録画終了時の動作を説明するための図である。
【図11】録画データ再生時の動作を説明するための図である。
【図12】録画データ再生時の動作を説明するための図である。
【図13】録画データ削除時の動作を説明するための図である。
【図14】録画データ削除時の動作を説明するための図である。
【図15】録画データ削除時の動作を説明するための図である。
【図16】録画データ削除時の動作を説明するための図である。
【図17】録画データ削除時の動作を説明するための図である。
【図18】録画データ削除時の動作を説明するための図である。
【図19】障害が発生した場合の動作を説明するための図である。
【図20】障害が発生した場合の動作を説明するための図である。
【図21】障害が発生した場合の動作を説明するための図である。
【図22】HDDレコーダ及びテレビを家庭内LANを介して接続することにより構成されるシステムの一例を示す図である。
【符号の説明】
1〜4 HDDレコーダ(録画機器)
5 LAN(ネットワーク)
11 通信インタフェース(リンク設定手段、チャイルド設定手段)
12 制御部(録画管理手段、再生制御手段、リンク設定手段、チャイルド設定手段)
13 記憶部(記憶手段)
13a 録画予約テーブル
13b 録画済番組テーブル
14 記録部(記録手段)
Claims (2)
- テレビ放送番組の録画予約が可能な複数の録画機器をネットワークを介して接続して構成される、画像音声データの記録再生システムにおいて、
前記複数の録画機器はそれぞれ、
前記番組を録画再生するための、動画データ及び音声データを読み書きすることができる記録手段と、
録画予約する番組の情報と、先に録画予約を行った他の録画機器を示すリンク項目と、後から録画予約を行った他の録画機器を示すチャイルド項目とを含む番組データを登録するための番組予約テーブルと、前記番組データのうち、録画を行った番組に対応する番組データを登録するための録画済番組テーブルとを保持する記憶手段と、
予約された番組を実際に前記記録手段に記録するか否かを決定し、前記記録手段に記録するときは、前記予約された番組の前記記録手段への記録を実行する録画管理手段と、
前記録画済番組テーブルに登録されている前記番組データに対応する録画済の番組を再生する際に、その再生動作の制御を行う再生制御手段と、
録画予約を行う際、他の録画機器に対して、すでに同一番組が予約済であるかどうかを確認し、他の録画機器(以下「リンク録画機器」という)においてすでに同一番組が予約済みであるときは、前記記憶手段に保持されている前記番組予約テーブルに登録されている、前記同一番組に対応する番組データのリンク項目に、前記リンク録画機器を設定するリンク設定手段と、
一の番組について予約済みであるか否かの問い合わせを他の録画機器から受けたときに、前記記憶手段に保持されている前記番組予約テーブルを参照し、前記一の番組が予約済みであるときは、前記問い合わせを送信した他の録画機器(以下「チャイルド録画機器」という)にその旨回答し、前記一の番組に対応する番組データのチャイルド項目に前記チャイルド録画機器を設定するチャイルド設定手段とを備え、
前記録画管理手段は、前記番組予約テーブルに登録されている、録画すべき番組に対応する前記番組データのリンク項目を参照して、前記記録手段により実際に記録を行うか否かをを決定し、
前記再生制御手段は、前記録画済番組テーブルの番組データのリンク項目及びチャイルド項目を参照することにより、再生すべき番組の録画データが実際に記録されている録画機器を探索し、再生すべき番組の録画データが前記記録手段に記録されているときは、該記録手段から当該録画データを再生する一方、再生すべき番組の録画データが他の録画機器の記録手段に記録されているときは、該他の録画機器から前記録画データを転送することにより、再生を行う
ことを特徴とする画像音声データの記録再生システム。 - 前記番組予約テーブル及び録画済番組テーブルに登録されている番組データは、実際に録画を行う録画機器が設定されるルート項目を含み、前記録画管理手段は、録画予約を行う際、前記番組予約テーブルに登録されている番組データのルート項目に、実際に録画を行う録画機器を設定し、前記再生制御手段は、再生すべき番組の録画データが他の録画機器の記録手段に記録されているときは、前記録画済番組テーブルが保持する前記番組データのルート項目に記載されている録画機器から録画データを転送することにより、再生を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像音声データの記録再生システム。
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