JP2004216435A - 摩擦攪拌接合装置とその接合方法 - Google Patents
摩擦攪拌接合装置とその接合方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004216435A JP2004216435A JP2003008311A JP2003008311A JP2004216435A JP 2004216435 A JP2004216435 A JP 2004216435A JP 2003008311 A JP2003008311 A JP 2003008311A JP 2003008311 A JP2003008311 A JP 2003008311A JP 2004216435 A JP2004216435 A JP 2004216435A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base material
- pressing member
- stir welding
- friction stir
- shoulder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
Abstract
【解決手段】下側押圧部材と上側押圧部材を備え、該押圧部間が固定若しくは可変の母材攪拌軸(プローブ軸)12により前記2つの押圧部材が連結若しくは対峙してなるボビンツール1を有する摩擦攪拌接合装置において、前記両押圧部材の母材と接する摩擦入熱用摺動面の直径を異ならせるとともに、前記下側押圧部材を攪拌軸12と連結させ、一方上側押圧部材を攪拌軸12に対し遊嵌自在に嵌合させるとともに、上側押圧部材の回転方向を下側押圧部材に対し、逆方向に設定し、更に摩擦攪拌部位始端に、内周面に回転規制部と軸方向規制部が設けられた嵌合穴を設け、攪拌軸に前記嵌合穴に嵌着される充てん材が取り付けられた状態で、前記ボビンツール1を嵌合穴に嵌装した後、摩擦攪拌接合を開始することを特徴とする。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両、航空機、船舶、建物等の構造体を製造する際に用いるシングルスキンやダブルスキンパネル(二面中空パネル)同士を接合する摩擦攪拌接合装置とその接合方法に係り、特にボビンツールを用いた摩擦攪拌接合装置とその接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば特表平7−505090号公報(特許文献1)には、摩擦攪拌による固相接合方法として長尺材同士の新規な接合方法が開示されている。かかる接合方法は、加工物より実質的に硬い材質からなる回転ツ−ルを加工物の溶接部に挿入し、回転ツ−ルを回転させながら移動することにより、回転ツ−ルと加工物との間に生じる摩擦熱による塑性流動によって加工物を接合する接合方法である。かかる摩擦溶接法は、溶接部材を固相状態で、回転ツ−ルを回転させながら移動させつつ軟化させた固相部分を一体化しながら接合できるために、熱歪みがなく溶接方向に対して実質的に無限に長い長尺材でもその長手方向に連続的に固相接合できる利点がある。さらに、回転ツ−ルと溶接部材との摩擦熱による金属の塑性流動を利用した固相接合のため、接合部を溶融させることなく接合できる。また、加熱温度が低いため、接合後の変形が少ない。さらに接合部は溶融されないため、欠陥が少ないなどの多くの利点がある。
【0003】
次に摩擦撹拌接合に使用される回転工具について説明する。摩擦撹拌接合は前記特許文献1に開示されているように、ブローブ型とボビンツール型の回転工具が存在する。プローブ型工具は、ショルダ部で母材上側より摩擦熱を付与しながら、母材に侵入させたプローブ軸の機械的攪拌により、プローブ軸周囲を塑性流動化し、この状態で回転工具を接合線に沿って移動させることにより、接合線周囲が塑性流動化しつつ接合線に沿って2つの素材が圧力を受けながら撹拌混練され、プローブの後方側に移行する。この結果塑性流動した素材は後方側で摩擦熱を失って急速に冷却固化するので両パネル板は素材同士が混じり合って完全に一体化した状態で接合されるものであるが、かかる接合方法では接合時に摩擦熱を発生させるために、回転工具を接合線側に押しつける必要があり、従ってこの反力に対処するために、裏当金が使用されている。この裏当金は被加工物の面板の下側に密着させて設置するものであり、大きな加圧力を必要とする。
【0004】
かかる欠点を解消するために、図6に示すように、ボビンツール1と呼ばれる回転工具が提案されている。
かかる工具は接合する母材3の表裏両面を挟持するように一定間隔を設けた一対のショルダ10、11が設けられているとともに、該上下一対のショルダ10、11間に攪拌軸(ピン軸)12が設けられているので、接合面の両面において摩擦発熱させることが出来、下側の融合不良が生じないのみならず、上下一対のショルダ10、11間で互いの反力を受けているために、裏当金が不要になる。
【0005】
そしてこのようなボビンツールを用いた摩擦攪拌接合装置は種々存在し、例えば特開2001−287053号公報(特許文献2)においては、図6に示すように、回転ツール1を用いる摩擦攪拌接合において、ツールに小径のピン部(攪拌軸)12と、該ピン部12を挟んでその両側にピン部12よりも大径のショルダ部(押圧部材)10、11とを設け、該ショルダ部10、11の間隔を被接合材(母材)3Aの厚さよりも小さくし、2つの該ショルダ部10、11で被接合材3Aを挟むようにして接合する技術が開示されている。
【0006】
又下側押圧部材と上側押圧部材を備え、該押圧部間が可変のボビンツールを用いた摩擦攪拌接合装置も公知であり、例えば特開2000−33484号公報(特許文献3)において、コイルスプリングを用いて下面押圧部を軸方向に可変にした技術も存在する。
【0007】
【特許文献1】
特表平7−505090号公報
【特許文献2】
特開2001−287053号公報
【特許文献3】
特開2000−33484号公報
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながらいずれの技術も上側ショルダと下側ショルダの直径が同一で且つ同方向に回転するものであるために、次のような問題がある。
その第1はボビンツールの上下のショルダ直径が等しいことに生じる問題である。
上下のショルダ径が等しいボビンツールで摩擦入熱を行うと、入熱された軟化領域は円筒状に対称になり、この状態でボビンツールの移動中に母材厚みの変動や上下に力が加わることにより、上下のショルダ間に挟まれる母材の軟化領域部分にせん断力が働き、母材と軟化域の境界が工具回転によりせん断されやすい。
【0009】
更に摩擦攪拌接合の当初においては、ボビンツールが挿設される穴をあける訳であるが、一般的には下側ショルダと攪拌軸をナット結合しておき、下側ショルダを取り外した状態で攪拌軸を挿設し、挿設後に下側ショルダをナット結合するわけであるが、ダブルスキンパネル(二面中空パネル)のように下側に作業者の手が入りにくい部位ではその結合がなかなか困難である。
【0010】
このため前記穴径を下側ショルダ外径より僅かに大きくして、しかも攪拌軸に穴径と同型の円筒状の充てん材を嵌合させて前記穴を塞いだ状態で接合開始を行うことを検討したが、充てん材も穴も筒状のために、面一規制が出来ずそのため接合開始時に段差のある状態で接合する恐れがあり、高品質の接合ができにくい。
【0011】
第2の問題は、図5(A)に示すように、上側ショルダ10と下側ショルダ11が同方向に回転することである。
即ち、表裏のショルダ部10、11の間隔を被接合材(母材)3の厚さよりも小さくし、2つの上下ショルダ部10、11で被接合材3を挟むようにして同方向5A、5Aに回転させると、図に示すように接合線前方に位置する開先5が開いたり、又母材3、3同士を固定具50により固定しておいても、母材3自体が矢印51で示すように前後にずれてしまう恐れがある。
【0012】
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、ボビンツールを用いて接合する場合の種々の課題を解決しようとするもので、第1の課題は上下のショルダ間に挟まれる母材の軟化領域部分がショルダとともに、そのワークの軟化領域を引きちぎってしまう恐れを防止することにある。
第2の目的は、2つの上下ショルダ部で被接合材を挟むようにして回転させた場合においても、接合線前方に位置する開先が開いたり、母材や開先線が前後や左右にずれてしまう恐れを解消することにある。
第3の目的は、摩擦攪拌接合の当初においては、ボビンツールが挿設される穴を小さくしかも母材と充てん材が簡単に面一になる状態で接合することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するために、下側押圧部材と上側押圧部材を備え、該押圧部間が固定若しくは可変の母材攪拌軸(プローブ軸)により前記2つの押圧部材(以下ショルダという)が連結若しくは対峙してなるボビンツールを有する摩擦攪拌接合装置において、前記両押圧部材の母材と接する摩擦入熱用摺動部の熱容量を異ならせるか若しくは回転数を異ならせて構成、例えば下側押圧部材の直径若しくは厚みを上側押圧部材のそれより異ならせて母材表裏両面より受熱する熱容量を異ならせたたことを特徴とする。
【0014】
ショルダ面を上下(表裏)で異径若しくは回転数を異ならせる効果について図1に基づいて説明する。
図1(B)に示すように、同一回転で工具10、11(ショルダ)径が同じ場合発熱量は同じであるが、上側ショルダ10は加工機主軸90側に熱が逃げ、上側ショルダ10への熱逃げ量が小さくこのため下側ショルダ11の方が温度上昇し、母材3表裏両面の発熱量が異なって上昇し、結果として凹み量は上側ショルダ10の方が小さく下側ショルダ11の方が大きくなる傾向がある。
この接合時の凹みを例えば均一にしたい場合は図1(A)に示すように、下側ショルダ11のショルダの径を小さくして発熱量を小さくさせるか、下側ショルダ11のショルダの長さ(厚み)を延ばして熱容量を稼ぐのがよい。逆に図4(B)、(D)に示すように、下側ショルダ11のショルダの径を大きくして母材3裏面発熱量を大きくすれば母材表面側の凹みをなくし、平坦若しくは凸状にしてもよい。なお前記作用は上側ショルダ10の回転手段と下側ショルダ11の回転手段を夫々独立駆動制御とし、接合時の凹みを均一にしたい場合は、下側ショルダ11の回転数を上側ショルダ10に対し、相対的に低くし、一方母材表面側の凹みをなくし、平坦若しくは凸状にする場合は、下側ショルダ11の回転数を上側ショルダ10に対し、相対的に高くすればよい。
【0015】
請求項4記載の発明は、かかる装置前記上側よりの接合部への摩擦入熱と前記下側よりへの摩擦入熱を夫々行うとともに、該入熱された軟化領域部位を母材断面方向に非対称に形成して攪拌を行う手段を設けたことを特徴とする。
この場合は、下側ショルダ11のショルダの径を大きくして母材3裏面発熱量を大きくすれば母材表面側の凹みをなくすことができる。
この場合にショルダは必ずしも円筒形ではなく、テーパ円若しくは逆テーパ円でもよく、要は母材に摩擦入熱するショルダ面が上下(表裏)で異径若しくは回転数が異なってもよい。
【0016】
かかる発明によれば、ボビンツールの上下のショルダの径を異径にするか回転数を異ならせることによりワーク断面上下方向の軟化域を非対称にして接合開始時のショルダのワークの挟み付けによる軟化域でせん断力が発生してもこれを阻止する方向に力をくわえることができる。
更に本発明は、下側押圧部材と上側押圧部材の直径を異ならせて母材表裏両面を摩擦入熱させるとともに、小径側の押圧部材の外周側の母材と対面する位置に、母材押さえ機構を取り付けることにより、小径側から大径側へ向けての軟化領域のせん断力の発生を抑制できる。
【0017】
本第2発明は、下側押圧部材と上側押圧部材を備え、該押圧部間が固定若しくは可変の母材攪拌軸(プローブ軸)により前記2つの押圧部材が対峙してなるボビンツールを有する摩擦攪拌接合装置において、前記下側押圧部材を攪拌軸と連結させ、一方上側押圧部材を攪拌軸に対し遊嵌自在に嵌合させるとともに、上側押圧部材の回転方向を下側押圧部材に対し、逆方向に設定したことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、かかる装置発明の方法を特定したもので、母材接合部を挟んでその上側の回転摺接運動と下側の回転摺接運動より夫々摩擦入熱を加えてその接合部の塑性流動により接合を行う摩擦攪拌接合方法において、前記摺接回転方向を下側と上側で異ならせてその摺接回転方向が、接合線開先前方側に向くように攪拌を行うことを特徴とする。
【0018】
かかる発明によれば、図5(A)に示すように、母材3、3の左右両側(接合線と直交する方向)は固定部材50によって拘束されている為に、ボビンツール10、11の回転により発生する力は、同回転方向の場合は上側ショルダ10では5Aの方向に、下側ショルダ11では5Bの方向になるために、母材が接合線5を挟んで矢印51の如く前後にずれる方向に働く力となる。
この状態でボビンツールで円周の接合を行うと、上側母材3の肉は肉あまり状態になるので、直径が増加する方向にふくれる。一方下側母材3は肉が足らなくなるので、摩擦入熱が十分行われずに接合線5を挟んで上側母材3と下側母材3との間で段差が出来、接合線5を挟んで上下の母材板同士の食い違い接合が出来なくなる。これに対し、逆回転方向の場合は図5(B)に示すように、上側ショルダ10では5Aの方向に、下側ショルダ11では5Bの方向と互いに逆方向になるために、図5(C)で示すように、母材が接合線5を挟んで母材表裏両面側で前後にずれる方向がキャンセルする方向となり接合線5を挟んで上側母材3と下側母材3との間で段差が出来ず、円滑な接合が可能である。
【0019】
又かかる発明によれば、被接合材の上側と下側から一対のショルダが挟み込んで摩擦攪拌接合する際に上側のショルダを下側及び攪拌軸との回転方向を逆回転にし且つその摺接回転方向が、接合線開先前方側に向くように攪拌することにより接合線前方の開先が狭まる方向に力が働き、更に接合位置後方でも接合線を中心に両側に力が掛かるために、接合線前方に位置する開先が開いたり、母材や開先線が前後にずれてしまう恐れを解消でき円滑な接合が可能である。
特に断面半円状の円筒状材料を軸線方向に接合する際には180°対称位置に互いに当接し上側に鏡板を有している場合が多いために、このずれを開放する場所がなく、このため接合中に開先のずれが生じやすいことから前記母材が円筒体その他の無端状筒体である場合にこのずれを防止するのに非常に効果的である。
【0020】
本第3の発明は、下側押圧部材と上側押圧部材を備え、該押圧部間が固定若しくは可変の母材攪拌軸(プローブ軸)により前記2つの押圧部材が連結若しくは対峙してなるボビンツールを用いて母材の接合を行う摩擦攪拌接合方法において、 摩擦攪拌部位始端に、内周面に回転規制部と軸方向規制部が設けられた嵌合穴を設け、攪拌軸に前記嵌合穴に嵌着される充てん材が取り付けられた状態で、前記ボビンツールを嵌合穴に嵌装した後、摩擦攪拌接合を開始することを特徴とする。
即ち、具体的な装置としては、下側押圧部材と上側押圧部材を備え、該押圧部間が固定若しくは可変の母材攪拌軸(プローブ軸)により前記2つの押圧部材が連結若しくは対峙してなるボビンツールを備えた摩擦攪拌接合装置において、前記下側押圧材を上側押圧材より小径に形成するとともに、前記攪拌軸に嵌合される充てん材が、母材接合線始端側の嵌合穴の形状に合わせて下側押圧材側から上側押圧材側に向け、軸方向規制部を有して形成されていることを特徴とする。
なお、前記回転規制部とは、例えばスプライン等の歯形形状でもよく、又は楕円等の非対称形状でもよい。
又軸方向規制部とは段差やテーパがあげられる。
かかる発明によれば、回転規制部を有するために、充てん材は軸とともに回転して軟化し、更に軸方向規制部によって充てん材と母材が常に面一で摩擦攪拌接合を開始できる。
又下側ショルダを小径にすれば、摩擦攪拌接合の当初においては、ボビンツールが挿設される穴を小さくしかも母材と充てん材が簡単に面一になる状態で高品質に接合することが出来る。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品の寸法、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0022】
図4は、ボビンツール1を用いた本発明の実施例で、上側ショルダ10は、ワーク(母材)3上側を倣うごとく小なる反力(荷重)を付与する第1の油圧ピストン/シリンダ60に連結されており、一方、下側ショルダ11は、上側ショルダ10にワーク(母材)3を挟み下側より摩擦力を発生するために大なる反力(荷重)を付与する第2の油圧ピストン/シリンダ62に連結されており、そしてこれらのボビンツール1は内部に組み込まれたモータ72と反転機構82により正逆逆方向に回転駆動される。
【0023】
より具体的に説明するに、図中90は加工機主軸で、回転はしない。9は前記主軸下面に取り付けられた接合機本体で、前記加工機主軸90下面に取り付けられた円筒形状の支持外枠64と、前記支持外枠64の上部中心軸上にとりつけられた第1の油圧ピストン/シリンダ60と、前記油圧ピストンに連結された上下動可能な支持軸により吊下された支持内筒66と、前記支持内筒66上部に内蔵された第2の油圧ピストン/シリンダ62と、前記第2の油圧ピストン/シリンダ62下方の支持筒内部に組み込まれたボビンツール取り付け体70よりなり、ボビンツール取付体70周囲にはモータ72が環装されており、支持内筒66に対し、ボビンツール取付体70が回転自在に配設されている。
【0024】
ボビンツール取付体70は、第1の油圧ピストン/シリンダ60の付勢変位を支持内筒66と一体的に受圧しZ軸方向に移動変位可能に、フランジ71を介して回転自在に支持内筒66内に支持されている上側ショルダ取付体80と、上側ショルダ10内を貫通し、ピン軸12を介して先端に下側ショルダ11が取り付けられている下側ショルダ取付軸78とからなり、下側ショルダ取付軸78と第2の油圧ピストン/シリンダ62のピストン軸62Bとはベアリング軸受73を介して連結され、モータ72による下側ショルダ取付軸78の回転と無関係に支持内筒66に上下動自在に支持されたピストン軸62Bを介して第2の油圧ピストン/シリンダ62の付勢力を受圧可能に構成されている。
又下側ショルダ取付軸78と上側ショルダ取付体80の嵌合部分にはモータ72の回転力を逆転する反転機構82が設けられ、該反転機構82を介して下側ショルダ取付軸78がピストン軸62Bに摺動自在に連結され、これにより上側ショルダ10側のモータ72の回転方向と反転機構を介して下側ショルダ11が正逆反転方向に回転可能に構成されている。
又図示はしていないが、前記反転機構82の代わりに独立したモータを取り付け、下側ショルダ11と上側ショルダ10が夫々独立して回転数と回転方向が制御されるように構成してもよい。
【0025】
又支持内筒66下側外周と支持外枠64下側内周との対面位置には、段差状に縮径された移動規制範囲において支持内筒66が上下移動可能なようにリング状係合凹部88とリング状係合凸部89が設けられており、又本実施例の油圧ピストン/シリンダ60、62は、ピストン61の上下両側に油圧63A、63Bが導入されてその圧力バランスにより、ピストン軸61Aが上下動するように構成している。これにより倣い及び摩擦押圧力の制御の容易化を図っている。
【0026】
かかる摩擦攪拌接合装置によれば、ボビンツール1(下側ショルダ11と上側ショルダ10)によりワーク(母材)3を挟持させた状態で、先ずモータ72により上側ショルダ取付体80とこれに反転機構82を介して連結している下側ショルダ取付軸78と正逆反対方向にを回転させた後、支持内筒66を吊下し、ピストン軸61A及び支持内筒66を介して上側ショルダ10側に付勢される第1の油圧ピストン/シリンダ60では、ワーク(母材)3接合面の上側にかかる上側ショルダ10面の荷重が10kgfになるように、不図示の油圧ポンプを駆動させる。
又同時に支持内筒66に内蔵され、ピストン軸62B及び下側ショルダ取付軸78を介して下側ショルダ11側に付勢される第2の油圧ピストン/シリンダ62では、ワーク(母材)3接合面の下側にかかる下側ショルダ11の荷重が200kgf以上になるように、不図示の油圧ポンプを駆動させる。
この際、前記ボビンツール1を回転自在に支持している接合機本体9は、支持内筒66外周側のリング状係合凹部88と支持外枠64内周側のリング状係合凸部89との間で移動規制された範囲で上下動動に支持している。
【0027】
このように下側ショルダ11の荷重が200kgf以上になるように制御し、前記上側ショルダ10面にかかる荷重を下側ショルダ11にかかる荷重より大幅に小にしている理由は次の通りである。
例えば母材3がスキンパネルの場合に、接合部の継ぎ手構造が突き合わせになっているために、その接合部にギャップ(隙間)が生じるが、パネル自由端の下側(中空部側)の板厚を厚くするとともに、表裏両面側にショルダ面より摩擦熱が入熱されるボビンツール1を用い、下側ショルダ11にかかる荷重を大幅に大にして摩擦攪拌接合がなされることで、継ぎ手部でショルダ面との摩擦熱による入熱により下側の軟化した部分が接合ギャップ空間に進入するため外部から見える上側は凹部が発生することなく、平坦を維持でき、しかも接合後における上側加工処理が基本的に不要であり、特に車両構造体のような長尺のものについては、その作業が大幅に簡単化する。
【0028】
そしてこのような構成を円滑に達成するには、下側ショルダ11にかかる荷重より大幅にしながら摩擦攪拌接合を行うことにより、上側より下側が前記ギャップに軟化した下側が進入することが好ましい。
【0029】
尚、本発明では、下側ショルダ11と上側ショルダ10を反転機構82により連結して正逆回転させているが、両者を独立して回転制御可能に構成してもよい。
【0030】
又本実施例によれば、上側ショルダ10においては、ワーク(母材)3上側の倣いが主な作用であるために、エアシリンダの利点が有効に生かせる。即ち接合線が上下方向に大きく湾曲しているような継手においてもエアシリンダはその押圧力の変動が滑らかであって、油圧シリンダより倣いの追従性がよい。
一方円滑な摩擦入熱により、大きな押圧力を必要とする下側ショルダ11の場合は油圧ピストン/シリンダを用いることがよい。
【0031】
図5(B)は、図4(A)のボビンツールの構成を示し、図4(C)は軟化領域を示す図である。図4(B)、(C)において、図中10に示す上側ショルダは、ワーク(母材)3上側を倣うごとく小なる反力(荷重)を付与する第1の油圧ピストン/シリンダ60(図3(A)参照)に連結されており、その直径はd1である。一方、11に示す下側ショルダは、ピン軸12を介して上側ショルダ10にワーク(母材)3を挟み下側より摩擦力を発生するために大なる反力(荷重)を付与する第2の油圧ピストン/シリンダ62に連結されており、その直径はd2と上側ショルダ10より大径(d2>d1)に設定してある。そしてこれらのボビンツール1は内部に組み込まれたモータ72と反転機構82により正逆反対方向に回転駆動されることは前記したとおりである。
【0032】
かかる実施例において、ボビンツールの下側ショルダ直径d2が大きく上側ショルダ10の直径d1が小さい。この上下のショルダ径が異径のボビンツール1で摩擦入熱を行うと、入熱された軟化領域は下側の底辺がd2で頂面側がd1の円錐台状に上下に非対称(軸方向には対称で母材上面より下側面が大径な異径な軟化領域)になり、この状態でボビンツール1の移動中に母材3が上下動したり、又該ボビンツール1を支持する加工機主軸90が上下動しても、上下のショルダ間に挟まれる母材3の軟化領域4部分が上下の移動を阻止する方向に働き、ショルダとともに、そのワークの軟化領域4に発生するせん断力を押さえることができる。
【0033】
更に本実施例は、図5(B)に示すごとく、被接合材(母材)3の上側と下側から一対のショルダ10、11が挟み込んで摩擦攪拌接合する際に上側のショルダ10を下側ショルダ11及び攪拌軸(ピン軸)12との回転方向を逆回転にし且つその摺接回転方向5A、5Bが、接合線の開先5前方側に向くように攪拌することにより接合線前方の開先5が狭まる方向に力が働き、更に接合位置後方7でも接合線を中心に両側に力(→7A、7B参照)が掛かるために、接合線前方に位置する開先5が開いたり、母材3や開先線5が左右にずれてしまう恐れを解消できる。
又攪拌軸(ピン軸)12は逆ねじ(主軸の回転に対し上向きの力が加わる螺旋方向)にて構成するのがよい。
【0034】
又上側のショルダ10を下側ショルダ11及び攪拌軸(ピン軸)12との回転方向を逆回転にすると図5(C)で示すように、母材表裏両面側で接合線に沿って加わる付勢力が接合線を挟んで表裏両面で前後に逆となり、前後のずれを防止できる。
そしてこの場合、上側のショルダ10を下側ショルダ11の回転数を制御することで例えば入熱された軟化領域4は下側の底辺部分がふくらみ、頂面側がやせた約上向き円錐台状に上下に非対称(軸方向には対称で母材上面より下側面が大径な異径な軟化領域)になり、図5(B)と同様になる。
なお図5(C)右欄で示すように、上側のショルダ10を下側ショルダ11及び攪拌軸(ピン軸)12との回転方向を逆回転にするのみならず、両者を独立したモータ91、92で回転制御部93により回転制御して回転方向とあわせて回転速度を制御してもよく、これにより接合面の平坦度や凹凸の制御も容易となる。
【0035】
特に断面半円状の円筒状材料を軸線方向に接合する際には180°対称位置に互いに当接しているために、この左右のずれを開放する場所がなく、このため接合中に開先5のずれが生じやすいことから前記母材3が円筒体その他の無端状筒体である場合にこのずれを防止するのに非常に効果的である。
【0036】
更に本実施例は、図4(D)に示すように、小径側の上側ショルダ10の外周側の母材と対面する位置に、ショルダ面に対し上方にクリアランスを持たせた円盤状の台座21を設け、該台座の母材対面側に凹部を設け、該凹部内に皿バネ22により上下方向に弾性力が付勢されたスラストベアリング23を配置し、母材押さえ機構20として機能させている。かかる構成によれば、小径の上側ショルダ10から大径の下側ショルダ11へ向けての軟化領域の引き剥がしも防止できるとともに、前記押さえ機構20により母材傾きや変動があってもボビンツールをこれに追従できる。
【0037】
さて、摩擦攪拌接合の当初においては、図5(A)及び(B)に示すように、ボビンツール1が挿設される穴8をあける。一般的には下側ショルダ11と攪拌軸(ピン軸)12をナット結合しておき、下側ショルダ11を取り外した状態で攪拌軸(ピン軸)12を挿設し、挿設後に下側ショルダ11をナット結合するわけであるが、ダブルスキンパネル(二面中空パネル)のように下側に作業者の手が入りにくい部位ではその結合がなかなか困難である。
【0038】
このため図1(C)に示すように、前記穴8径を下側ショルダ11外径より僅かに大きくして、しかも攪拌軸(ピン軸)12に穴8径と同型の円筒状の充てん材15を嵌合させて前記穴8を塞いだ状態で接合開始を行うことを検討したが、充てん材15も穴8も筒状のために、ボビンツール1を母材3の穴8に挿入する際に、母材上側より深く挿入したり若しくは浅く挿入したりして母材3と充てん材15との面一規制が出来ずそのため接合開始時に段差のある状態で接合する恐れがあり、高品質の接合ができにくい。なお、攪拌軸(ピン軸)12は逆ねじになっている。
【0039】
そこで本実施例は図2(A)に示すように、内周面にスプライン溝状の回転規制部16が設けられた嵌合穴8Aを形成し、攪拌軸(ピン軸)12に前記嵌合穴8Aと雄雌状に嵌着される、外周面にスプライン突起状の回転規制部17が設けられたテーパ(円錐台)状の母材と同材質の充てん材15Aを取り付けた後、前記充てん材を備えたボビンツール1を嵌合穴8Aに嵌装することにより回転規制部16/17同士が嵌合し、且つ軸方向規制を行うテーパ部によって充てん材15Aと母材嵌合穴8Aが常に面一で嵌合する。
【0040】
この場合に下側ショルダ11の径d2は上側ショルダ10の径d1に比較して小径であるために、摩擦攪拌接合の当初においては、ボビンツールが挿設される穴8Aを小さくしかも母材3と充てん材15Aが簡単に面一になった状態で、摩擦攪拌接合を開始できる。
なお、図2(B)は前記嵌合穴8Bを段差を有する凸穴に、又充てん材15Bをこれと同型の下凸形状にして段差を介して面一規制を行っている。
【0041】
かかる実施例によれば、スプライン状の溝16と突起17が互いに嵌合して回転規制を行っているために、摩擦攪拌接合当初においても充てん材15Bは攪拌軸(ピン軸)12とともに回転して摩擦入熱により軟化し、母材3と一体化する。
【0042】
なお、図2(C) は、テーパ状の記嵌合穴8Cの頂面を上側ショルダ10外径d1より小さくしたもの、(D)は嵌合穴8Dを段差を有する凸穴にするとともに、その頂面を上側ショルダ10外径d1より小さくしたもので、いずれも接合により母材3が軟化接合された際に充てん材が円滑に軟化されて一体化される。
【0043】
又、図3は、下側ショルダ11の径d2を上側ショルダ10の径d1と同径にしつつ、充てん材15E、15F頂面を上側ショルダ外径d1より大きくして充てん材15E、15Fにより面一規制を行っているものである。なお図3(B)は、テーパ状の記嵌合穴8Fの頂面を上側ショルダ外径d1より大きくしたもの、(A)は前記嵌合穴8Eを段差を有する凸穴にするとともに、その頂面を上側ショルダ外径d1より大きくしたもので、スプライン16を有する充てん材15Eも同径にしている。
かかる実施例によれば、図3(C)に示すように、摩擦攪拌接合の当初においては、ボビンツールが挿設される穴8E、8Fがボビンツールの下側ショルダ11の径d2を上側ショルダ10の径d1と同径であっても充てん材15E、15F頂面が拡径しているために、母材3と充てん材15E、15Fが簡単に面一になり、この状態で、摩擦攪拌接合を開始できる。いずれも接合により母材3が軟化された際に充てん材15E、15Fの外周が残るが、その部分59は接合後に切断して除去すればよい。
【0044】
【発明の効果】
以上記載のごとく本発明によれば、ボビンツールを用いて接合する場合の種々の課題を解決出来、特に上下のショルダ間に挟まれる母材の軟化領域部分がショルダとともに、そのワークの軟化領域を引きちぎってしまう恐れを防止出来る。又本発明によれば、2つの上下ショルダ部で被接合材を挟むようにして回転させた場合においても、接合線前方に位置する開先が開いたり、母材や開先線が前後若しくは左右にずれてしまう恐れや、接合不良が生じる恐れを解消出来る。
更に本発明によれば、摩擦攪拌接合の当初においては、ボビンツールが挿設される穴を小さくしかも母材と充てん材が簡単に面一になる状態で接合出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作用説明図で、(A)は本発明、(B)及び(C)は従来技術対応図である。
【図2】ボビンツールの下側ショルダの径d2を上側ショルダの径d1より小さくした摩擦攪拌接合の当初におけるボビンツール嵌合穴を用いた作用図で、(A)、(C)はテーパ穴、(B)(D)は下凸穴のものを示す。
【図3】ボビンツールの下側ショルダの径d2を上側ショルダの径d1と同径にしてり充てん材頂面をそれより大きくした摩擦攪拌接合の当初におけるボビンツール嵌合穴を用いた作用図で、(B)はテーパ穴、(A)は下凸穴のものを示す。(C)は接合後の状態を示す平面図である。
【図4】(A)は、ボビンツールを用いた摩擦攪拌接合装置の本発明の実施例を示す全体構成図で、(B)はボビンツールの拡大図、(C)は軟化領域を示す説明図、(D)は母材押さえ機構を設けた他の実施例である。
【図5】摩擦攪拌接合状態を示し、(A)は従来技術、(B)は本実施例、(C)左欄は母材表裏両面側の回転工具による付勢力を示す矢印、右欄は下側ショルダと上側ショルダを夫々独立して制御する回転制御部を備えた実施例である。
【図6】従来技術にかかるボビンツールの構成を示す。
【符号の説明】
1 ボビンツール
3 母材
4 軟化領域
5 開先
8A〜8E 嵌合穴
10 上側ショルダ
11 下側ショルダ
12 攪拌軸(ピン軸)
15A〜15E 充てん材
16/17 回転規制部
20 母材押さえ機構
72 モータ
82 反転機構
Claims (9)
- 下側押圧部材と上側押圧部材を備え、該押圧部間が固定若しくは可変の母材攪拌軸(プローブ軸)により前記2つの押圧部材が連結若しくは対峙してなるボビンツールを有する摩擦攪拌接合装置において、
前記両押圧部材の母材と接する摩擦入熱用摺動部の熱容量を異ならせるか若しくは回転数を異ならせて構成したことを特徴とする摩擦攪拌接合装置。 - 請求項1記載の摩擦攪拌接合装置において、
下側押圧部材の直径若しくは厚みを上側押圧部材のそれと異ならせて母材表裏両面より受熱する熱容量を異ならせたことを特徴とする摩擦攪拌接合装置。 - 請求項1記載の摩擦攪拌接合装置において、
下側押圧部材と上側押圧部材の直径を異ならせて母材表裏両面を摩擦入熱させるとともに、小径側の押圧部材の外周側の母材と対面する位置に、母材押さえ機構を取り付けたことを特徴とする摩擦攪拌接合装置。 - 母材接合部を挟んでその上側と下側より夫々摩擦入熱を加えてその接合部の塑性流動により接合を行う摩擦攪拌接合装置において、
前記摩擦入熱により入熱された軟化領域部位を母材断面方向に非対称に形成して攪拌を行う手段を設けたことを特徴とする摩擦攪拌接合装置。 - 下側押圧部材と上側押圧部材を備え、該押圧部間が固定若しくは可変の母材攪拌軸(プローブ軸)により前記2つの押圧部材が対峙してなるボビンツールを有する摩擦攪拌接合装置において、
前記下側押圧部材を攪拌軸と連結させ、一方上側押圧部材を攪拌軸に対し遊嵌自在に嵌合させるとともに、上側押圧部材の回転方向を下側押圧部材に対し、逆方向に設定したことを特徴とする摩擦攪拌接合装置。 - 下側押圧部材と上側押圧部材を備え、該押圧部間が固定若しくは可変の母材攪拌軸(プローブ軸)により前記2つの押圧部材が連結若しくは対峙してなるボビンツールを備えた摩擦攪拌接合装置において、
前記下側押圧材を上側押圧材より同径若しくは小径に形成するとともに、前記攪拌軸に嵌合される充てん材が、母材接合線始端側の嵌合穴の形状に合わせて下側押圧材側から上側押圧材側に向け、軸方向規制部を有して形成されていることを特徴とする摩擦攪拌接合装置。 - 母材接合部を挟んでその上側の回転摺接運動と下側の回転摺接運動より夫々摩擦入熱を加えてその接合部の塑性流動により接合を行う摩擦攪拌接合方法において、
前記摺接回転方向を下側と上側で異ならせてその摺接回転方向が、接合線開先前方側に向くように攪拌を行うことを特徴とする摩擦攪拌接合方法。 - 前記母材が円筒体その他の無端状筒体であることを特徴とする請求項7記載の摩擦攪拌接合方法。
- 下側押圧部材と上側押圧部材を備え、該押圧部間が固定若しくは可変の母材攪拌軸(プローブ軸)により前記2つの押圧部材が連結若しくは対峙してなるボビンツールを用いて母材の接合を行う摩擦攪拌接合方法において、
摩擦攪拌部位始端に、内周面に回転規制部と軸方向規制部が設けられた嵌合穴を設け、攪拌軸に前記嵌合穴に嵌着される充てん材が取り付けられた状態で、前記ボビンツールを嵌合穴に嵌装した後、摩擦攪拌接合を開始することを特徴とする摩擦攪拌接合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003008311A JP3740125B2 (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | 摩擦攪拌接合装置とその接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003008311A JP3740125B2 (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | 摩擦攪拌接合装置とその接合方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004216435A true JP2004216435A (ja) | 2004-08-05 |
JP3740125B2 JP3740125B2 (ja) | 2006-02-01 |
Family
ID=32898152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003008311A Expired - Lifetime JP3740125B2 (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | 摩擦攪拌接合装置とその接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3740125B2 (ja) |
Cited By (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1607165A1 (de) * | 2004-06-15 | 2005-12-21 | Gkss-Forschungszentrum Geesthacht Gmbh | Vorrichtung zum Verbinden von Werkstücken nach der Methode des Reibrührschweissens mit einem Werkzeug bestehend aus zwei gegensinnig rotierbar ausgeführten Schultern |
JP2008137075A (ja) * | 2006-11-02 | 2008-06-19 | Osaka Univ | 金属材の接合方法 |
JP2009061510A (ja) * | 2008-12-25 | 2009-03-26 | Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd | 摩擦攪拌接合用工具 |
WO2010106892A1 (ja) * | 2009-03-16 | 2010-09-23 | 川崎重工業株式会社 | 摩擦撹拌接合装置及び方法 |
CN102601517A (zh) * | 2012-04-06 | 2012-07-25 | 江苏科技大学 | 一种同向异速双肩搅拌摩擦焊接装置及使用方法 |
WO2012098810A1 (ja) * | 2011-01-19 | 2012-07-26 | 日本軽金属株式会社 | 回転ツールユニット、摩擦攪拌接合方法、ダブルスキンパネルの組立体及びダブルスキンパネルの摩擦攪拌接合方法 |
WO2012099152A1 (ja) * | 2011-01-19 | 2012-07-26 | 日本軽金属株式会社 | 回転ツールユニット、摩擦攪拌接合方法、ダブルスキンパネルの組立体及びダブルスキンパネルの摩擦攪拌接合方法 |
WO2012111181A1 (ja) * | 2011-02-18 | 2012-08-23 | 三菱重工業株式会社 | 摩擦攪拌接合装置 |
JP2012232342A (ja) * | 2011-04-20 | 2012-11-29 | Nippon Light Metal Co Ltd | 接合方法 |
WO2012175127A1 (en) * | 2011-06-22 | 2012-12-27 | Sapa Ab | Friction stir welding tool with shoulders having different areas methods using such tool; product welded with such tool |
WO2013007481A1 (en) | 2011-06-22 | 2013-01-17 | Sapa Ab | Friction stir welding tool with shoulders having different areas; methods using such tool; product welded with such tool |
JP2015027701A (ja) * | 2010-11-04 | 2015-02-12 | 株式会社Ihi | 摩擦撹拌接合装置 |
JP2015066574A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | 三菱重工業株式会社 | 摩擦撹拌工具、摩擦撹拌接合装置、摩擦撹拌接合方法及び接合材 |
WO2015146185A1 (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-01 | 国立大学法人大阪大学 | 摩擦攪拌接合装置及び摩擦攪拌接合方法 |
JP2016087679A (ja) * | 2014-11-11 | 2016-05-23 | 本田技研工業株式会社 | 摩擦撹拌接合方法及び摩擦撹拌接合装置 |
JP2017159340A (ja) * | 2016-03-11 | 2017-09-14 | 国立大学法人大阪大学 | マグネシウム合金材の接合方法 |
CN113441831A (zh) * | 2021-06-16 | 2021-09-28 | 江苏铭岳智能装备有限公司 | 一种双轴肩搅拌摩擦焊接方法 |
CN113579462A (zh) * | 2021-08-26 | 2021-11-02 | 天津大学 | 一种双侧同时搅拌摩擦焊工艺参数优化方法 |
CN113950384A (zh) * | 2019-07-04 | 2022-01-18 | 西铁城时计株式会社 | 机床和加工方法 |
CN114273772A (zh) * | 2022-02-18 | 2022-04-05 | 黄山学院 | 一种大厚度可回抽搅拌摩擦点焊主轴装置 |
CN114406442A (zh) * | 2022-03-01 | 2022-04-29 | 吉林大学 | 一种双静止轴肩搅拌摩擦焊工具及焊接方法 |
CN117359082A (zh) * | 2023-09-14 | 2024-01-09 | 北京赛福斯特技术有限公司 | 一种填充式搅拌摩擦增材制造装置及增材制造方法 |
CN110102868B (zh) * | 2019-05-10 | 2024-04-16 | 上海发那科机器人有限公司 | 一种应用于机器人的搅拌摩擦焊结构 |
CN117359082B (zh) * | 2023-09-14 | 2024-07-12 | 北京赛福斯特技术有限公司 | 一种填充式搅拌摩擦增材制造装置及增材制造方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101890573B (zh) * | 2010-08-20 | 2012-06-06 | 哈尔滨工业大学 | 一种搅拌针与轴肩差速旋转的搅拌摩擦焊接方法 |
WO2013102301A1 (en) | 2012-01-05 | 2013-07-11 | Sapa Ab | Heat sink and method for manufacturing |
-
2003
- 2003-01-16 JP JP2003008311A patent/JP3740125B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (36)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1607165A1 (de) * | 2004-06-15 | 2005-12-21 | Gkss-Forschungszentrum Geesthacht Gmbh | Vorrichtung zum Verbinden von Werkstücken nach der Methode des Reibrührschweissens mit einem Werkzeug bestehend aus zwei gegensinnig rotierbar ausgeführten Schultern |
US7234625B2 (en) | 2004-06-15 | 2007-06-26 | Ckss Forchungszentrum Geesthacht Gmbh | Apparatus for connection of workpieces using the friction stir welding method |
JP2008137075A (ja) * | 2006-11-02 | 2008-06-19 | Osaka Univ | 金属材の接合方法 |
JP2009061510A (ja) * | 2008-12-25 | 2009-03-26 | Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd | 摩擦攪拌接合用工具 |
WO2010106892A1 (ja) * | 2009-03-16 | 2010-09-23 | 川崎重工業株式会社 | 摩擦撹拌接合装置及び方法 |
JP2010214401A (ja) * | 2009-03-16 | 2010-09-30 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 摩擦撹拌接合装置及び方法 |
JP2015027701A (ja) * | 2010-11-04 | 2015-02-12 | 株式会社Ihi | 摩擦撹拌接合装置 |
TWI494184B (zh) * | 2011-01-19 | 2015-08-01 | Nippon Light Metal Co | Rotating tool unit, friction stir joining method, assembly of double surface panel, and friction stir joining method of double surface panel |
WO2012098810A1 (ja) * | 2011-01-19 | 2012-07-26 | 日本軽金属株式会社 | 回転ツールユニット、摩擦攪拌接合方法、ダブルスキンパネルの組立体及びダブルスキンパネルの摩擦攪拌接合方法 |
WO2012099152A1 (ja) * | 2011-01-19 | 2012-07-26 | 日本軽金属株式会社 | 回転ツールユニット、摩擦攪拌接合方法、ダブルスキンパネルの組立体及びダブルスキンパネルの摩擦攪拌接合方法 |
KR101471319B1 (ko) * | 2011-01-19 | 2014-12-09 | 니폰게이긴조쿠가부시키가이샤 | 회전 툴 유닛, 마찰 교반 접합 방법, 더블 스킨 패널의 조립체 및 더블 스킨 패널의 마찰 교반 접합 방법 |
TWI494185B (zh) * | 2011-01-19 | 2015-08-01 | Welding Inst | Rotating tool unit, friction stir joining method, assembly of double surface panel, and friction stir joining method of double surface panel |
KR101471320B1 (ko) * | 2011-01-19 | 2014-12-09 | 니폰게이긴조쿠가부시키가이샤 | 회전 툴 유닛, 마찰 교반 접합 방법, 더블 스킨 패널의 조립체 및 더블 스킨 패널의 마찰 교반 접합 방법 |
WO2012111181A1 (ja) * | 2011-02-18 | 2012-08-23 | 三菱重工業株式会社 | 摩擦攪拌接合装置 |
US9776276B2 (en) | 2011-02-18 | 2017-10-03 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Friction stir welding device |
JP2012170966A (ja) * | 2011-02-18 | 2012-09-10 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 摩擦攪拌接合装置及び摩擦攪拌接合方法 |
JP2012232342A (ja) * | 2011-04-20 | 2012-11-29 | Nippon Light Metal Co Ltd | 接合方法 |
WO2012175127A1 (en) * | 2011-06-22 | 2012-12-27 | Sapa Ab | Friction stir welding tool with shoulders having different areas methods using such tool; product welded with such tool |
US9468990B2 (en) | 2011-06-22 | 2016-10-18 | Sapa Ab | Friction stir welding tool with shoulders having different areas; methods using such tool; product welded with such tool |
WO2013007481A1 (en) | 2011-06-22 | 2013-01-17 | Sapa Ab | Friction stir welding tool with shoulders having different areas; methods using such tool; product welded with such tool |
CN102601517A (zh) * | 2012-04-06 | 2012-07-25 | 江苏科技大学 | 一种同向异速双肩搅拌摩擦焊接装置及使用方法 |
JP2015066574A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | 三菱重工業株式会社 | 摩擦撹拌工具、摩擦撹拌接合装置、摩擦撹拌接合方法及び接合材 |
WO2015146185A1 (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-01 | 国立大学法人大阪大学 | 摩擦攪拌接合装置及び摩擦攪拌接合方法 |
JP2015182133A (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-22 | 国立大学法人大阪大学 | 摩擦攪拌接合装置及び摩擦攪拌接合方法 |
JP2016087679A (ja) * | 2014-11-11 | 2016-05-23 | 本田技研工業株式会社 | 摩擦撹拌接合方法及び摩擦撹拌接合装置 |
JP2017159340A (ja) * | 2016-03-11 | 2017-09-14 | 国立大学法人大阪大学 | マグネシウム合金材の接合方法 |
CN110102868B (zh) * | 2019-05-10 | 2024-04-16 | 上海发那科机器人有限公司 | 一种应用于机器人的搅拌摩擦焊结构 |
CN113950384A (zh) * | 2019-07-04 | 2022-01-18 | 西铁城时计株式会社 | 机床和加工方法 |
CN113950384B (zh) * | 2019-07-04 | 2024-03-01 | 西铁城时计株式会社 | 机床和加工方法 |
CN113441831A (zh) * | 2021-06-16 | 2021-09-28 | 江苏铭岳智能装备有限公司 | 一种双轴肩搅拌摩擦焊接方法 |
CN113579462A (zh) * | 2021-08-26 | 2021-11-02 | 天津大学 | 一种双侧同时搅拌摩擦焊工艺参数优化方法 |
CN114273772A (zh) * | 2022-02-18 | 2022-04-05 | 黄山学院 | 一种大厚度可回抽搅拌摩擦点焊主轴装置 |
CN114273772B (zh) * | 2022-02-18 | 2023-05-26 | 黄山学院 | 一种大厚度可回抽搅拌摩擦点焊主轴装置 |
CN114406442A (zh) * | 2022-03-01 | 2022-04-29 | 吉林大学 | 一种双静止轴肩搅拌摩擦焊工具及焊接方法 |
CN117359082A (zh) * | 2023-09-14 | 2024-01-09 | 北京赛福斯特技术有限公司 | 一种填充式搅拌摩擦增材制造装置及增材制造方法 |
CN117359082B (zh) * | 2023-09-14 | 2024-07-12 | 北京赛福斯特技术有限公司 | 一种填充式搅拌摩擦增材制造装置及增材制造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3740125B2 (ja) | 2006-02-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3740125B2 (ja) | 摩擦攪拌接合装置とその接合方法 | |
JP3400409B2 (ja) | 接合方法及び接合装置 | |
JP4526444B2 (ja) | 摩擦攪拌溶接法を用いた加工物結合装置 | |
KR100525625B1 (ko) | 회전식 마찰 용접 방법 및 장치 | |
US6892924B2 (en) | Precessing rivet and method for friction stir riveting | |
EP1769876B1 (en) | Friction stir spot welding method and apparatus with an holding member having a restriction portion | |
JP2004141898A (ja) | 摩擦攪拌接合方法および装置 | |
JPH1110366A (ja) | 摩擦撹拌接合法及び摩擦撹拌接合装置 | |
JP2006021250A (ja) | 摩擦攪拌溶接法を用いた加工物結合装置 | |
WO2006116288A2 (en) | Rotatable multi-pin apparatus, and process for friction driven stitch welding and structural modification of materials | |
JP2009202212A (ja) | 異材接合方法及び装置 | |
WO2005092558A1 (ja) | 摩擦圧接による金属板の接合方法及び装置 | |
JP3735296B2 (ja) | 摩擦撹拌接合装置 | |
WO2015068428A1 (ja) | 摩擦撹拌接合方法 | |
WO2015146185A1 (ja) | 摩擦攪拌接合装置及び摩擦攪拌接合方法 | |
JP2004130326A (ja) | 摩擦攪拌接合装置とその接合方法 | |
JP4346887B2 (ja) | 接合ツール、摩擦撹拌接合装置および摩擦撹拌接合方法 | |
JP2000033484A (ja) | 貫通摩擦攪拌接合用プローブ | |
JP2006205190A (ja) | 異種金属材料の接合方法 | |
JP3401499B2 (ja) | 摩擦撹拌を用いた接合装置 | |
JP3735298B2 (ja) | 摩擦撹拌接合装置及び摩擦撹拌接合方法 | |
JP2000094156A (ja) | 摩擦撹拌接合法及び摩擦撹拌接合装置 | |
JP2004298900A (ja) | 摩擦攪拌接合方法とその接合装置およびその摩擦接合体 | |
JP2002292480A (ja) | 摩擦撹拌を用いた接合方法及び装置 | |
JP2002096182A (ja) | 摩擦熱に基づく接合方法、回転ツール及び接合体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050329 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050530 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051014 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051104 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 3740125 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091111 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101111 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101111 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111111 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111111 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121111 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121111 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131111 Year of fee payment: 8 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |