【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、布地にシワ模様付設する技術に関するものである。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
フレアースカートのように、折り目による立体的な模様、所謂プリーツを付与された衣類は従来より多種存在している（例えば、特公平６−４１６６７号公報）。
【０００３】
ところで、従来のプリーツによって形成される模様は、直線状の折り返しを繰り返して階段状としたもの、折り返しによって三角形や星形や円等の比較的単純な形状を浮き出させたもの、クシャクシャのシワ状としたもの等、幾つかの決まったものしか存在していない。
【０００４】
本発明は、渦巻き状という、今までの衣類には全く存在しない斬新な立体的模様を付与する手法を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【０００６】
布地１に渦巻き状のシワ模様２を付設する方法であって、回転体３の先端に係止部４を設け、この係止部４を布地１に係止した状態で布地１を保持したまま前記回転体３を回転せしめることによりこの布地１に渦巻き状のシワ模様２を形成し、このシワ模様２を保持した状態で熱処理することにより前記渦巻き状のシワ模様２を布地１に記憶させることを特徴とする布地のシワ模様付設方法に係るものである。
【０００７】
また、前記熱処理としてアイロン掛けを採用したことを特徴とする請求項１記載の布地のシワ模様付設方法に係るものである。
【０００８】
また、前記布地１に前記渦巻き状のシワ模様２を形成した後、このシワ模様２の表面に薄片状の押当体５を積層し、この押当体５上からアイロン掛けして前記渦巻き状のシワ模様２を布地１に記憶させることを特徴とする請求項２記載の布地のシワ模様付設方法に係るものである。
【０００９】
また、前記回転体３として棒状のものを採用し、前記押当体５としてこの棒状の回転体３が貫通可能な貫通孔６を有するものを採用し、回転体３の回転により布地１に渦巻き状のシワ模様２を形成した後、この回転体３の係止部４を布地１に係止したまま前記貫通孔６に回転体３を挿通せしめてこの回転体３により前記シワ模様２を保持した状態のまま前記押当体５をシワ模様２の表面に積層してこの押当体５により渦巻き状のシワ模様２を保持せしめ、続いて、回転体３を除去し、押当体５上からアイロン掛けすることを特徴とする請求項３記載の布地のシワ模様付設方法に係るものである。
【００１０】
また、前記係止部４として前記布地１に刺入可能な二本以上ピン７により構成されたものを採用したことを特徴とする請求項１〜４のいずれか１項に記載の布地のシワ模様付設方法に係るものである。
【００１１】
また、前記布地１として形状記憶素材製のものを採用したことを特徴とする請求項１〜５いずれか１項に記載の布地のシワ模様付設方法に係るものである。
【００１２】
また、請求項１〜６のいずれか１項に記載の布地のシワ模様付設方法により渦巻き状のシワ模様２が形成された布地１で形成されていることを特徴とする渦巻き状シワ模様付の衣類に係るものである。
【００１３】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態（発明をどのように実施するか）を、図面に基づいてその作用効果を示して説明する。
【００１４】
回転体３の先端の係止部４を布地１に係止し、布地１を保持したまま回転体３を回転せしめると、この回転体３の回転により、今までのブリーツによって形成される模様とは全く異なる、非常に斬新で且つ立体的な渦巻き状のシワ模様２が布地１に形成される。
【００１５】
この渦巻き状のシワ模様２は、アイロン掛け等の熱処理によって布地１に記憶させることができ、例えば、上着にこの渦巻き状のシワ模様２を付設すれば、少なくとも数日間は型崩れしたりしない。
【００１６】
また、布地１に渦巻き状のシワ模様２を形成してから、この布地１を縫製して衣類１１とする場合でも、やはり渦巻き状のシワ模様２が消失したりしない。
【００１７】
特に、形状記憶素材製の布地１を採用した場合、長時間経過しても何度洗濯を行ってもこの渦巻き状のシワ模様２が消失したりしない。
【００１８】
また、この渦巻き状のシワ模様２は回転体３の回転という非常に簡単な方法で形成することができる為、多数を布地１に形成できる。よって、衣類１１の決められた位置にも、ランダムな位置にも、簡単に多数の渦巻き状のシワ模様２を形成していくことができる。
【００１９】
このように本発明によれば、今までに無い非常に斬新且つ立体感のある渦巻き状のシワ模様２が付設された衣類１１等が得られることになる。
【００２０】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【００２１】
アイロン台等の載置部に布地１を載置する。
【００２２】
布地１は、形態安定ワイシャツの素材等として市場に流通している形状記憶素材を採用する。
【００２３】
続いて、この布地１にしてシワ模様２を付設したい位置に、先端に係止部４が設けられた回転体３のこの係止部４を係止する。
【００２４】
回転体３は、棒状のものを採用する。
【００２５】
係止部４は、布地１との係止が解除されないように、且つ、回転体３を回転させた際に布地１に良好に渦巻き状のシワ模様２が形成されるように、布地１に刺入可能な二本以上ピン７により構成されたものを採用する。尚、このピン７が回転体３の回転によって布地１に形成される渦巻き状のシワ模様の所謂「腕」の基端ともなる為、このピン７の数は、形成したい渦巻きの腕の本数も考慮して決定する。
【００２６】
続いて、回転体３を回転させ、布地１にして回転体３の係止部４が係止されている部位（以下、回転中心部８という。）を中心に、布地１の一部を回転させる。この回転中心部８を中心とした布地１の一部の回転により、この回転した部分が前記回転中心部８を中心とする渦巻き状のシワ模様２となる。
【００２７】
この渦巻き状のシワ模様２は、数本の「腕」（この腕という表現は渦巻きの形状を表現する場合に使用されるものである。）によって形成されている。この「腕」は、前記ピン７が刺入された部位を基端とするものは布地１から没入（若しくは突出）しており、その他の部位が逆に突出（若しくは逆に没入）する凹凸状態となっている。また、ピン７の本数が例えば二本と少ない場合、夫々のピン７によって形成される夫々の腕の間にも腕が形成される（この夫々の腕の間に形成される腕は一本しか形成されない場合も二本以上形成される場合もある。）。
【００２８】
この渦巻き状のシワ模様２の渦巻き度合いは、回転体３の回転数により適宜設定できる。この渦巻き度合いは、デザイン上から設定する。
【００２９】
また、この回転体３の回転の際には、布地１が回転しないように保持しておく。これは、布地１と前記載置部との摩擦抵抗により達成可能であるが、回転体３の回転数を多めに設定する場合には、回転体３の回転に伴って布地１が回転することにより所望の渦巻き状とならないおそれがある為、例えば、布地１の上に文鎮のようなおもりを載置してこの布地１を載置部上に押し付け保持する方法を採用すると良い。
【００３０】
続いて、この形成した渦巻き状のシワ模様２を布地１に記憶させる工程を行う。
【００３１】
この工程は、他のプリーツ加工と同様、布地１にしてシワ模様２の部分に熱処理を加えて、このシワ模様２を布地１に記憶させる方法を採用する。
【００３２】
この記憶させる工程の際、回転体３の係止部４と布地１との係止が解除されると、形成された渦巻き状のシワ模様２が元に戻ろうとし、折角形成したシワ模様２が崩れるおそれがある。従って、渦巻き状のシワ模様２の表面に薄片状の押当体５（当て布）を積層し、この押当体５の当接により前記シワ模様２を保持し、この状態で熱処理を行う。
【００３３】
更に、押当体５をシワ模様２の表面に積層する前に回転体３の係止部４と布地１との係止が解除されると、やはり、形成された渦巻き状のシワ模様２が元に戻ろうとし、折角形成したシワ模様２が崩れるおそれがある。従って、押当体５には、前記棒状の回転体３が貫通可能な貫通孔６を設けておき、回転体３の係止部４を布地１に係止したまま前記貫通孔６に回転体３を挿通せしめることで、この回転体３により前記シワ模様２を保持した状態を維持したままでの前記押当体５のシワ模様２の表面への積層を行う。この方法により、渦巻き状のシワ模様２は、回転体３の回転によって形成された状態のまま、熱処理によって布地１に記憶されることになる。
【００３４】
熱処理は、一般的に形状記憶用に用いられる熱処理、例えば、アイロン９で押圧するアイロン掛けを採用する。このアイロン掛けは、単なる加熱及び押圧でも、スチームアイロン処理と呼ばれる蒸気を併用したものでも、どちらでも採用することができる。どちらを採用するかは、布地１の素材によって選択する。
【００３５】
この渦巻き状のシワ模様２を複数形成する場合には、布地１に一つずつシワ模様２を形成し、その都度記憶させる工程を行う方法を採用してもしても良いし、布地１に多数のシワ模様２を形成し、その後に形成した全てのシワ模様２を同時に記憶させる方法を採用しても良い。多数を同時に形成する場合、回転体３を多数使用し、更に押当体５にこれら回転体３が貫通する貫通孔６を多数形成して使用すると良い。言い換えると、押当体５に形成する貫通孔６の位置を、布地１に形成する渦巻き状のシワ模様２の配置デザインに合致させ、この配置デザインに応じて回転体３により布地１に渦巻き状のシワ模様２を形成する方法を採用すると良い。
【００３６】
布地１に渦巻き状のシワ模様２を形成し且つ記憶させた後、この布地１を裁断及び縫合等せしめて衣類１１を形成する。得られた衣類１１は、まるで銀河のような立体的な渦巻き状のシワ模様２が形成された非常に斬新なデザインの衣類であった。
【００３７】
このように、布地１に渦巻き状のシワ模様２を形成し且つ記憶させてから衣類１１を形成する方が良いが、例えば、既存の衣類に渦巻き状のシワ模様２を形成し且つ記憶させることもできる。唯、この場合には、前記渦巻き状のシワ模様２の形成により布地１が変形する為、衣類の寸法が少し狂う。
【００３８】
本実施例は上述のようにするから、布地１に今までに見たことの無い非常に斬新で且つ立体的な渦巻き状のシワ模様２を付設できる画期的な技術となる。
【００３９】
また、この渦巻き状のシワ模様２は、回転体３の回転やアイロン掛け等の簡単な手法で形成することができ、生産性は非常に良好である。
【００４０】
また、渦巻き状のシワ模様２は、全くのランダム形状となる訳ではなく、布地１に刺入されるピン７の数や回転体３の回転数等によってある程度の制御を行うことができ、よって、異なる渦巻き度合いのものも狙って形成できる等、汎用性も秀れることになる。
【００４１】
また、渦巻き状のシワ模様２が記憶前に形崩れしないように押当体５で保持した状態で記憶工程を行うから、前記回転体３の回転によって形成された非常に凹凸度合いの高い状態で前記渦巻き状のシワ模様２が布地１に記憶されることになる。
【００４２】
また、押当体５で保持するまでの間も回転体３の係止部４によってシワ模様２の形状を形崩れしないように保持するから、前記回転体３の回転によって形成された非常に凹凸度合いの高い状態を完全に維持したまま前記渦巻き状のシワ模様２が布地１に記憶されることになる。
【００４３】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、布地に今までに見たことの無い非常に斬新で且つ立体的な渦巻き状のシワ模様を、回転体の回転と熱処理だけで簡単に布地に付設できる画期的で生産性に秀れた布地のシワ模様付設方法となる。
【００４４】
請求項２記載の発明においては、渦巻き状のシワ模様を記憶させる熱処理としてアイロン掛けを採用したから、誰でも簡単に記憶させる作業を行うことができ、且つ、アイロン掛けの際の押圧により凹凸に非常にメリハリのある極めて立体的な渦巻き状のシワ模様を形成することができる。
【００４５】
請求項３記載の発明においては、渦巻き状のシワ模様を押当体の押し当てによって保持しながらアイロン掛けを行うから、回転体の回転によって形成された渦巻き状のシワ模様の経時による形崩れやアイロン掛けの際の形崩れが阻止され、それだけ立体感やメリハリ感に秀れた渦巻き状のシワ模様を形成することができる。
【００４６】
請求項４記載の発明においては、布地に渦巻き状のシワ模様を形成した後、回転体の係止部が前記シワ模様を保持し、更に、連続して押当体が前記シワ模様を保持し、よって、シワ模様の形成からシワ模様の記憶までの間、確実にシワ模様の形状が保持されることになり、それだけ確実に立体感やメリハリ感に秀れた渦巻き状のシワ模様を布地に付設することができる。
【００４７】
更に、貫通孔の存在により、回転体の係止部によるシワ模様の保持から押当体によるシワ模様の保持までをスムーズ且つ確実に行うことができ、この点において極めて確実に所望の渦巻き状のシワ模様を布地に付設することができる。
【００４８】
また、回転体の除去により、この回転体が熱処理の邪魔になることはなく、よって、渦巻き状のシワ模様の記憶を確実且つ良好に行うことができる。
【００４９】
請求項５記載の発明においては、係止部が布地に刺入可能なピンによって構成されているから、この係止部の布地への係止は確実に行われることになり、よって、回転体の回転による渦巻き状のシワ模様の形成を確実且つ良好に行うことができる。
【００５０】
更に、ピンの数は二本以上であるから、形成される渦巻き状のシワ模様は確実に二本以上の腕を有する美しい渦巻きとなり、美観，デザイン性に秀れた渦巻き状のシワ模様の形成を確実且つ良好に行うことができる。
【００５１】
請求項６記載の発明においては、布地が形状記憶素材製であるから、形成された渦巻き状のシワ模様は確実に布地に記憶されて洗濯や経時変化によって劣化（形崩れ）しにくく、この点において耐久性に秀れることになる。
【００５２】
このような請求項１〜６の発明を用いた布地で形成した衣類は、非常に斬新な渦巻き状のシワ模様を有するものとなり、ファッション性に秀れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施例のシワ模様２の形成前の状態を示す説明斜視図である。
【図２】本実施例の回転体３の回転によりシワ模様２を形成する工程を示す説明斜視図である。
【図３】本実施例のシワ模様２の表面に押当体５を積層した状態を示す説明斜視図である。
【図４】本実施例の熱処理（アイロン掛け）を示す説明斜視図である。
【図５】本実施例の渦巻き状のシワ模様２の説明拡大平面図である。
【図６】本実施例の衣類１１の説明図である。
【符号の説明】
１ 布地
２ シワ模様
３ 回転体
４ 係止部
５ 押当体
６ 貫通孔
７ ピン
１１ 衣類[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a technique for providing wrinkles on a fabric.
[0002]
Problems to be solved by the prior art and the invention
There have been many types of clothing provided with a three-dimensional pattern by a fold, so-called pleats, such as a flare skirt (for example, Japanese Patent Publication No. 6-41667).
[0003]
By the way, the pattern formed by the conventional pleats is a stepped shape obtained by repeating a linear fold, a shape in which a relatively simple shape such as a triangle, a star or a circle is raised by a fold, a wrinkled shape of a crumple There are only a few fixed ones.
[0004]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a method of giving a novel three-dimensional pattern, which is a spiral shape and does not exist at all in conventional clothing.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The gist of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
[0006]
This is a method of attaching a spiral wrinkle pattern 2 to the fabric 1, wherein a locking portion 4 is provided at the tip of a rotating body 3, and the locking portion 4 is locked to the fabric 1 while holding the fabric 1. A spiral wrinkle pattern 2 is formed on the fabric 1 by rotating the rotating body 3, and the spiral wrinkle pattern 2 is stored in the fabric 1 by performing heat treatment while holding the wrinkle pattern 2. The present invention relates to a method for providing a fabric with wrinkle patterns.
[0007]
2. The method according to claim 1, wherein ironing is employed as the heat treatment.
[0008]
After the spiral wrinkle pattern 2 is formed on the cloth 1, a flaky pressing body 5 is laminated on the surface of the wrinkle pattern 2, and the spiral pressing is performed by ironing the pressing body 5 from above. 3. The method according to claim 2, wherein the wrinkle pattern 2 is stored in the fabric 1.
[0009]
Further, a rod-shaped thing is adopted as the rotating body 3, a thing having a through hole 6 through which the rod-shaped rotating body 3 can penetrate is adopted as the pressing body 5, and the cloth 1 is swirled by the rotation of the rotating body 3. After the wrinkle pattern 2 is formed, the rotating body 3 is inserted into the through hole 6 while the locking portion 4 of the rotating body 3 is locked to the fabric 1, and the wrinkle pattern 2 is held by the rotating body 3. In this state, the pressing body 5 is laminated on the surface of the wrinkle pattern 2 and the spiral wrinkle pattern 2 is held by the pressing body 5. Subsequently, the rotating body 3 is removed and the pressing body 5 is removed. 4. The method according to claim 3, wherein the fabric is wrinkled.
[0010]
The cloth wrinkles according to any one of claims 1 to 4, wherein the locking part 4 is constituted by two or more pins 7 that can be inserted into the cloth 1. The present invention relates to a pattern attaching method.
[0011]
The method according to any one of claims 1 to 5, wherein the fabric 1 is made of a shape memory material.
[0012]
A spiral wrinkle pattern is formed by the fabric 1 on which the spiral wrinkle pattern 2 is formed by the fabric wrinkle pattern attaching method according to any one of claims 1 to 6. It concerns clothing.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
A preferred embodiment of the present invention (how to carry out the invention) will be described with reference to the drawings, showing its operation and effects.
[0014]
When the locking portion 4 at the tip of the rotating body 3 is locked to the fabric 1 and the rotating body 3 is rotated while holding the fabric 1, the rotation of the rotating body 3 causes the pattern formed by the conventional bleats to be formed. A very novel and three-dimensional spiral wrinkle pattern 2 is completely formed on the fabric 1.
[0015]
The spiral wrinkle pattern 2 can be stored in the fabric 1 by heat treatment such as ironing. For example, if the spiral wrinkle pattern 2 is attached to the outerwear, the shape does not collapse for at least several days. .
[0016]
In addition, even when the spiral wrinkle pattern 2 is formed on the fabric 1 and then the fabric 1 is sewn into the garment 11, the spiral wrinkle pattern 2 does not disappear.
[0017]
In particular, when the fabric 1 made of a shape memory material is employed, the spiral wrinkle pattern 2 does not disappear even after a long period of time and no matter how many times washing is performed.
[0018]
Further, since the spiral wrinkle pattern 2 can be formed by a very simple method of rotating the rotating body 3, a large number can be formed on the fabric 1. Therefore, a large number of spiral wrinkle patterns 2 can be easily formed at a determined position or a random position of the clothing 11.
[0019]
As described above, according to the present invention, it is possible to obtain the clothing 11 and the like provided with the spiral wrinkle pattern 2 having a very novel and three-dimensional appearance that has never been seen before.
[0020]
【Example】
A specific embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0021]
The fabric 1 is placed on a placement section such as an ironing board.
[0022]
The fabric 1 employs a shape memory material distributed on the market as a material for a form stable shirt and the like.
[0023]
Subsequently, the locking portion 4 of the rotating body 3 provided with the locking portion 4 at the tip is locked at a position where the wrinkle pattern 2 is to be attached to the cloth 1.
[0024]
The rotating body 3 employs a rod shape.
[0025]
The locking portion 4 is provided on the fabric 1 so that the locking with the fabric 1 is not released, and the swirling wrinkle pattern 2 is formed on the fabric 1 when the rotating body 3 is rotated. A structure composed of two or more pierceable pins 7 is employed. In addition, since this pin 7 also becomes the base end of a so-called "arm" of a spiral wrinkle pattern formed on the fabric 1 by the rotation of the rotating body 3, the number of the pins 7 depends on the number of spiral arms to be formed. Decide in consideration.
[0026]
Subsequently, the rotating body 3 is rotated, and a part of the cloth 1 is rotated around a portion of the cloth 1 where the locking portion 4 of the rotating body 3 is locked (hereinafter referred to as a rotation center 8). Let it. Due to the rotation of a part of the cloth 1 around the rotation center 8, the rotated portion becomes a spiral wrinkle pattern 2 about the rotation center 8.
[0027]
The spiral wrinkle pattern 2 is formed by several "arms" (the expression "arm" is used when expressing the shape of the spiral). The “arm” is a concave / convex state in which a portion having the pin 7 inserted therein as a base end is immersed (or protruded) from the fabric 1 and other portions are protruded (or immersed in reverse). It has become. When the number of pins 7 is small, for example, two, an arm is also formed between each arm formed by each pin 7 (only one arm is formed between each arm). There is a case where it is not formed or a case where two or more are formed.).
[0028]
The degree of spiral of the spiral wrinkle pattern 2 can be appropriately set according to the number of rotations of the rotating body 3. This degree of spiral is set from the viewpoint of design.
[0029]
When the rotating body 3 rotates, the fabric 1 is held so as not to rotate. This can be achieved by the frictional resistance between the fabric 1 and the placement unit described above. However, when the rotation speed of the rotating body 3 is set to be relatively large, the fabric 1 rotates with the rotation of the rotating body 3. Therefore, for example, a method of placing a weight such as a paperweight on the fabric 1 and pressing and holding the fabric 1 on the placement portion may be adopted.
[0030]
Subsequently, a step of storing the formed spiral wrinkle pattern 2 in the fabric 1 is performed.
[0031]
In this step, as in the other pleating processes, a method is adopted in which the fabric 1 is heat-treated to the wrinkle pattern 2 and the wrinkle pattern 2 is stored in the fabric 1.
[0032]
In this storing step, when the locking between the locking portion 4 of the rotating body 3 and the fabric 1 is released, the formed spiral wrinkle pattern 2 attempts to return to the original shape, and the bent wrinkle pattern 2 is formed. May collapse. Therefore, a flaky pressing body 5 (applying cloth) is laminated on the surface of the spiral wrinkle pattern 2, the wrinkle pattern 2 is held by the contact of the pressing body 5, and heat treatment is performed in this state.
[0033]
Further, when the locking between the locking portion 4 of the rotating body 3 and the fabric 1 is released before the pressing body 5 is laminated on the surface of the wrinkle pattern 2, the formed spiral wrinkle pattern 2 is also formed. There is a possibility that the wrinkle pattern 2 formed at an angle may be collapsed when trying to return to the original state. Therefore, the pressing body 5 is provided with a through hole 6 through which the rod-shaped rotating body 3 can penetrate, and the rotating body 3 is inserted into the through-hole 6 while the locking portion 4 of the rotating body 3 is locked to the fabric 1. 3 is inserted, the pressing body 5 is laminated on the surface of the wrinkle pattern 2 while maintaining the state in which the wrinkle pattern 2 is held by the rotating body 3. By this method, the spiral wrinkle pattern 2 is stored in the fabric 1 by the heat treatment while being formed by the rotation of the rotating body 3.
[0034]
As the heat treatment, heat treatment generally used for shape memory, for example, ironing which is pressed with an iron 9 is employed. This ironing can be adopted either by simple heating and pressing, or by using steam called steam ironing. Which is adopted depends on the material of the fabric 1.
[0035]
When a plurality of the spiral wrinkle patterns 2 are formed, a method of forming the wrinkle patterns 2 on the fabric 1 one by one and performing a process of storing the wrinkle patterns 2 each time may be adopted. A method may be adopted in which the wrinkle pattern 2 is formed and all the wrinkle patterns 2 formed thereafter are stored simultaneously. In the case of forming a large number at the same time, it is preferable to use a large number of rotating bodies 3 and further form a large number of through holes 6 in the pressing body 5 through which these rotating bodies 3 pass. In other words, the position of the through hole 6 formed in the pressing body 5 is matched with the layout design of the spiral wrinkle pattern 2 formed in the fabric 1, and the rotating body 3 forms the spiral shape on the fabric 1 according to the layout design. It is preferable to adopt a method of forming the wrinkle pattern 2.
[0036]
After forming and memorizing the spiral wrinkle pattern 2 on the cloth 1, the cloth 1 is cut and sewn to form the garment 11. The obtained garment 11 was a garment with a very novel design in which a three-dimensional spiral wrinkle pattern 2 was formed, like a galaxy.
[0037]
As described above, it is better to form and memorize the spiral wrinkle pattern 2 on the fabric 1 before forming the clothing 11, but for example, to form and memorize the spiral wrinkle pattern 2 on existing clothing. You can also. However, in this case, since the fabric 1 is deformed due to the formation of the spiral wrinkle pattern 2, the size of the clothing is slightly out of order.
[0038]
Since this embodiment is as described above, it is an epoch-making technology that can attach a very novel and three-dimensional spiral wrinkle pattern 2 that has never been seen to the fabric 1.
[0039]
The spiral wrinkle pattern 2 can be formed by a simple method such as rotation of the rotating body 3 or ironing, and the productivity is very good.
[0040]
Further, the spiral wrinkle pattern 2 does not necessarily have a completely random shape, but can be controlled to some extent by the number of pins 7 inserted into the fabric 1, the number of rotations of the rotating body 3, and the like. Therefore, the versatility can be improved, for example, it can be formed with a different degree of spiral.
[0041]
In addition, since the storage process is performed in a state where the spiral wrinkle pattern 2 is held by the pressing body 5 so as not to be deformed before storage, the wrinkle pattern 2 is formed in a state with a very high degree of unevenness formed by the rotation of the rotating body 3. The spiral wrinkle pattern 2 is stored in the fabric 1.
[0042]
Further, since the wrinkle pattern 2 is held by the locking portion 4 of the rotating body 3 so as not to be deformed until the holding by the pressing body 5, the very uneven surface formed by the rotation of the rotating body 3 is formed. The spiral wrinkle pattern 2 is stored in the fabric 1 while maintaining a high degree of state completely.
[0043]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, a very novel and three-dimensional spiral wrinkle pattern, which has never been seen before, can be easily attached to the fabric only by rotating the rotating body and heat-treating. This is a revolutionary and highly productive method of attaching wrinkle patterns to fabrics.
[0044]
In the invention according to claim 2, ironing is adopted as a heat treatment for memorizing a spiral wrinkle pattern, so that anyone can easily carry out work for memorizing, and the unevenness is generated by pressing at the time of ironing. A very sharp and very three-dimensional spiral wrinkle pattern can be formed.
[0045]
According to the third aspect of the present invention, since the ironing is performed while holding the spiral wrinkle pattern by pressing the pressing body, the spiral wrinkle pattern formed by the rotation of the rotating body may not be deformed due to aging. The shape loss during ironing is prevented, and a spiral wrinkle pattern excellent in three-dimensional feeling and sharpness can be formed accordingly.
[0046]
In the invention according to claim 4, after forming a spiral wrinkle pattern on the fabric, the locking portion of the rotating body holds the wrinkle pattern, and further, the pressing body continuously holds the wrinkle pattern. Therefore, from the formation of the wrinkle pattern to the memorization of the wrinkle pattern, the shape of the wrinkle pattern is securely maintained, and the spiral wrinkle pattern excellent in three-dimensional feeling and sharpness is surely applied to the fabric. Can be attached.
[0047]
Further, the presence of the through hole allows smooth and reliable operation from the holding of the wrinkle pattern by the locking portion of the rotating body to the holding of the wrinkle pattern by the pressing body. Wrinkle patterns can be applied to the fabric.
[0048]
Further, by removing the rotating body, the rotating body does not hinder the heat treatment, and therefore, it is possible to reliably and satisfactorily memorize the spiral wrinkle pattern.
[0049]
According to the fifth aspect of the present invention, since the locking portion is constituted by a pin that can be inserted into the fabric, the locking portion is securely locked to the fabric, and therefore, the rotating body The formation of a spiral wrinkle pattern by the rotation of can be performed reliably and satisfactorily.
[0050]
Furthermore, since the number of pins is two or more, the formed spiral wrinkle pattern surely becomes a beautiful spiral having two or more arms, and forms a spiral wrinkle pattern excellent in aesthetic appearance and design. Can be performed reliably and satisfactorily.
[0051]
In the sixth aspect of the present invention, since the fabric is made of a shape memory material, the formed spiral wrinkle pattern is securely stored in the fabric and hardly deteriorates (deformation) due to washing or aging. In this case, it excels in durability.
[0052]
The garment formed of the fabric using the inventions of the first to sixth aspects has a very novel spiral wrinkle pattern and is excellent in fashionability.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory perspective view showing a state before forming a wrinkle pattern 2 according to the present embodiment.
FIG. 2 is an explanatory perspective view showing a step of forming a wrinkle pattern 2 by rotation of a rotating body 3 of the embodiment.
FIG. 3 is an explanatory perspective view showing a state in which a pressing body 5 is laminated on the surface of the wrinkle pattern 2 of the embodiment.
FIG. 4 is an explanatory perspective view showing a heat treatment (ironing) of the present embodiment.
FIG. 5 is an explanatory enlarged plan view of a spiral wrinkle pattern 2 of the present embodiment.
FIG. 6 is an explanatory diagram of clothing 11 of the present embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Cloth 2 Wrinkle pattern 3 Rotating body 4 Locking part 5 Pressing body 6 Through hole 7 Pin 11 Clothing
