JP2004210094A - Air bag device for knee protection - Google Patents

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an air bag device for knee protection capable of preventing the occurrence of gas leakage even when a deploying and inflating air bag interferes with an accessary connected with a key. <P>SOLUTION: The air bag 40 of the air bag device for knee protection has a substantially plate shape and has a column-side wall 42 and a driver-side wall 41. A cover 48 for covering the back side of a vehicle in a region near a key cylinder is disposed near a lateral corner C on the upper edge 40a side. The folding process of the air bag 40 comprises a cover folding process and a roll folding process, and the cover folding process is performed before the roll folding process. In the cover folding process, the proximity of the corner C of the cover 48 is folded to the proximity side of the lateral center O1 of the air bag. In the roll folding process, the upper edge 40a side is wound on the column-side wall 42 side to be made close to the lower edge 40b side while the column-side wall 42 and the driver-side wall 41 are stacked and made flat. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、膨張用ガスを流入させて展開膨張するエアバッグが、運転者の膝を保護可能な膝保護用エアバッグ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、運転者の膝を保護する膝保護用エアバッグ装置は、折り畳まれたエアバッグが、運転者の前方側に配置されたケースに収納保持されていた。そして、エアバッグは、膨張用ガスの流入時、ステアリングコラムの下面に沿うように上昇しつつ、展開膨張を完了させて、運転者の膝を保護可能としていた。さらに、エアバッグは、展開膨張完了時に、キーシリンダ付近の領域の車両後方側を覆うカバー部を、上縁側の左右方向の角部付近に、備えていた（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
【特許文献１】
国際公開ＷＯ ０２／０３２３１ Ａ１
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の膝保護用エアバッグ装置では、キーシリンダに差し込まれたキーに、サブキーやアクセサリー等の付属品が吊り下げられている場合がある。そして、その場合には、エアバッグが展開膨張すると、その付属品の下端側がエアバッグの膨張部位に対して直交状態で干渉して、エアバッグが傷付けられ、ガス漏れが発生する虞れが生ずる。
【０００５】
本発明は、上述の課題を解決するもので、展開膨張するエアバッグがキーに接続された付属品と干渉しても、ガス漏れの発生を防止可能な膝保護用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る膝保護用エアバッグ装置は、折り畳まれたエアバッグが、
運転者の前方側におけるステアリングコラムの下方に配置されたケースに収納保持され、膨張用ガスの流入時、ケースから車両後方側へ突出するとともに上昇しつつ展開膨張を完了させて、運転者の膝を保護可能とし、
さらに、展開膨張完了時に、キーシリンダ付近の領域の車両後方側を覆うカバー部を、上縁側の左右方向の角部付近に備えて、
構成されている膝保護用エアバッグ装置であって、
展開膨張完了時の前記エアバッグが、ステアリングコラム側に位置するコラム側壁部と、運転者側に位置する運転者側壁部と、を備えた略板形状とし、
前記エアバッグの前記ケース内へ収納する折り畳み工程が、
前記コラム側壁部と前記運転者側壁部とを重ねて平らにした状態で、上縁側を、前記コラム側壁部の側で巻いて、下縁側に接近させるロール折り行程と、前記カバー部の角部付近を、前記エアバッグの左右方向の中央付近側に折るカバー部折り工程と、を具備し、
前記カバー部折り行程を、前記ロール折り行程の前に、行なって、前記エアバッグが、前記ケース内に収納されていることを特徴とする。
【０００７】
本発明に係る膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグが、膨張用ガスを流入させてケースから車両後方側へ突出すれば、エアバッグの折り畳み行程の略逆の行程で、折りを解消して、展開膨張する。そのため、展開膨張するエアバッグは、ロール折りの折りを解消しつつ上昇し、そして、カバー部の折りが解消される。
【０００８】
すなわち、カバー部の折りの解消時には、エアバッグの上縁付近におけるカバー部以外の部位が、最上位位置付近まで配置され、その際に、カバー部折り行程の折目がキーシリンダ付近に配置された状態で、カバー部が折りを解消する。そしてこの時、カバー部は、キーシリンダ付近に配置された折目を回転中心として、回転する。その際、カバー部が、カバー部折り行程において、運転者側壁部の側に折られていれば、折目の下方側から後方へ向きつつ上向きに、回転し、また、カバー部が、カバー部折り行程において、コラム側壁部の側に折られていれば、折目の前方側から上方に向きつつ後方へ回転する。
【０００９】
そして、カバー部が、折目の下方側から後方へ向きつつ上向きに回転すれば、キーから下方に垂れている付属品の下端側を、車両前方側に押す。すると、付属品は、キー側との接続部位を回転中心として、車両前方側に回転し、キーシリンダの外周面部位に略沿うような状態となる。この時、カバー部は、膨張用ガスの流入量を少なくしているため、薄い板状としており、また、付属品の下端側に対して、斜め後下方向から干渉することから、付属品の下端側が、カバー部に対して直交状態で干渉せず、カバー部への傷付けが、防止される。そしてその後、カバー部が厚く膨張しても、付属品がキーシリンダの外周面部位に略沿うように押されて配置されているため、厚いカバー部は、当然に、傷付けられるように付属品の下端側と干渉しない。
【００１０】
そしてまた、カバー部が、折目の前方側から上方に向きつつ後方へ回転すれば、キーから下方に垂れている付属品の下端側を、車両後方側に押す。すると、付属品は、キー側との接続部位を回転中心として、車両後方側に回転し、付属品の下端をエアバッグから離すように水平方向や上向きにする。勿論、この時も、カバー部は、膨張用ガスの流入量を少なくしているため、薄い板状としており、また、付属品の下端側に対して、斜め前下方向から干渉することから、付属品の下端側は、カバー部に対して直交状態で干渉せず、カバー部への傷付けが、防止される。そしてその後、カバー部が厚く膨張しても、付属品の下端が水平方向や上向きとしているため、厚いカバー部は、当然に、傷付けられるように付属品の下端側と干渉しない。
【００１１】
したがって、本発明に係る膝保護用エアバッグ装置では、展開膨張するエアバッグがキーに接続された付属品と干渉しても、ガス漏れを招くように付属品と干渉せず、ガス漏れの発生を防止することができる。
【００１２】
なお、エアバッグは、上縁側を下縁側に接近させる折り畳み行程を、コラム側壁部の側で折るロール折りとしているため、このロール折りの解消時には、極力、ステアリングコラムの下面（後面）に沿って、エアバッグが展開しやすく、運転者の膝とステアリングコラム下面との隙間が狭くても、運転者の膝とステアリングコラム下面との間に、エアバッグを的確に配置させることができる。
【００１３】
そして、カバー部の折り行程が、カバー部を運転者側壁部の側に折る行程としていれば、既述したように、カバー部が付属品の下端と干渉する当初、カバー部が、付属品を、運転者側の車両後方側に回転させるのではなく、車両前方側に回転させることから、仮に、付属品がキーから外れても、運転者側への付属品の飛び出しを、防止することができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Ｓは、図１・７に示すように、運転者Ｄの膝Ｋを保護できるように、運転者Ｄの車両前方側であるステアリングコラム２の下方に配設されている。
【００１５】
なお、本明細書での上下・前後・左右の関係は、エアバッグ装置Ｓが車両に搭載された状態を基準とするもので、搭載時の車両の上下・前後・左右の関係と一致するものである。
【００１６】
ステアリングコラム２は、図１に示すように、ステアリングホイール１に連結されるメインシャフト３と、メインシャフト３の周囲を覆うコラムチューブ４と、それらの周囲を覆うコラムカバー５と、を備えて構成されている。
【００１７】
コラムカバー５は、略四角筒形状等の合成樹脂製として、ステアリングホイール１の下方のメインシャフト３やコラムチューブ４を覆うように、メインシャフト３の軸方向に沿って配設されている。コラムカバー５は、インストルメントパネル（以下、インパネとする）１０から斜め上後方に突出するように、配設されている。そして、コラムカバー５の右側面５ｃには、エンジン始動用のイグニッションキーＥを挿入させるキーシリンダ６が配設されている。なお、実施形態の場合、キーシリンダ６に挿入されたイグニッションキーＥには、接続環等の接続具Ｊを使用して、サブキー等の付属品（キー付属品）Ａが、垂れ下がるように接続されている。
【００１８】
膝保護用エアバッグ装置Ｓは、折り畳まれたエアバッグ４０、エアバッグ４０に膨張用ガスを供給するインフレーター２１、折り畳まれたエアバッグ４０とインフレーター２１とを収納するとともに車両後方側を開口させたケース１３、及び、ケース１３の車両後方側を覆うエアバッグカバー２９、を備えて構成されている。
【００１９】
ケース１３は、図１〜３に示すように、板金製として、ステアリングコラム２の下方側に配置されており、略四角筒形状の周壁部１４と、周壁部１４の車両前方側を塞ぐ底壁部１７と、を備えるとともに、車両後方側に略長方形形状の開口１３ａを備えて、構成されている。そして、ケース１３の周壁部１４における上下で対向する壁部１４ａ・１４ｂの外表面側には、それぞれ、エアバッグカバー２９の側壁部３１・３２をケース１３に組み付けるための複数の係止部１５（１５Ｕ・１５Ｄ）が、配設されている。
【００２０】
上方側の壁部１４ａの外表面側に配設される係止部１５Ｕは、エアバッグカバー２９の上側壁部３１の係止孔３１ａに挿入されて係止孔３１ａの周縁を係止可能な係止フックとして構成されている。係止フック１５Ｕは、上側壁部３１の係止孔３１ａに対応して、車両の左右方向に沿って複数配設されている。係止部１５Ｄは、エアバッグカバー２９の下側壁部３２の係止孔３２ａに挿入可能な係止突起として構成され、この係止突起１５Ｄも、下側壁部３２の係止孔３２ａに対応して、車両の左右方向に沿って複数配設されている。そして、各係止突起１５Ｄには、係止孔３２ａへの挿入後の係止孔３２ａからの抜け止めを図る閂材１６が、挿入されている。閂材１６は、挿入部１６ａを下側壁部３２の外表面と各係止突起１５Ｄの内周面との間に挿入させて、ケース１３に固定されている。
【００２１】
さらに、周壁部１４における右方側の壁部１４ｃには、インフレーター２１の本体２２の端部を挿通可能な挿通孔１４ｄが、形成されている（図３参照）。また、底壁部１７には、インフレーター２１の各ボルト２３ｄを挿通させるための二つの挿通孔１７ａが、形成されている。
【００２２】
また、ケース１３は、開口１３ａの周囲に、周壁部１４から外方へ延びるフランジ部１９を備えて構成されている。ケース１３は、フランジ部１９、周壁部１４、及び、底壁部１７の所定部位から図示しないブラケットを突出させて、車両のボディ側に固定されている。
【００２３】
インフレーター２１は、図２・３に示すように、軸方向を車両の左右方向に沿って配設させるシリンダタイプとして構成され、略円柱状の本体２２とディフューザー２３とを備えて構成されている。本体２２は、略円柱状の一般部２２ａと、一般部２２ａの端面から突出する小径の小径部２２ｂと、を備え、小径部２２ｂの外周面に複数のガス吐出口２２ｃを配設させて、構成されている。そして、一般部２２ａにおける小径部２２ｂから離れた端面に、作動信号入力用のリード線２７を結線させたコネクタ２６が、接続されている。
【００２４】
ディフューザー２３は、本体２２を覆い可能な略円筒状として、膨張用ガスを流出可能な複数のガス流出口２３ａを、車両搭載状態の後方側の面に配設させている。また、ディフューザー２３は、車両前方側へ突出する複数（実施形態では二本）のボルト２３ｄを備えて構成されている。さらに、ディフューザー２３は、本体２２を保持するための複数の挟持部２３ｃを備えている。そして、本体２２のディフューザー２３への固定は、ディフューザー２３内に、小径部２２ｂを先頭にして、挿通孔２３ｂから本体２２を挿入させ、各挟持部２３ｃを一般部２２ａの外周面側にさらに押圧すれば、本体２２をディフューザー２３に固定することができ、各ボルト２３ｄをケース１３の底壁部１７の挿通孔１７ａに挿通させて、ナット２４を締め付ければ、インフレーター２１をケース１３に固定することができる。
【００２５】
なお、インフレーター２１は、車両に搭載されたエアバッグ作動回路が、車両の前面衝突を検知した際、リード線２７を介して、作動信号が入力され、その際、同時に、ステアリングホイール１に搭載された図示しないエアバッグ装置も作動される。
【００２６】
エアバッグカバー２９は、ケース１３の開口１３ａ付近とフランジ部１９付近との車両後方側を覆い可能なように、構成されて、ケース１３に連結保持されている。このエアバッグカバー２９は、図１・７に示すように、アッパパネル１０ａとロアパネル１０ｂとからなるインパネ１０におけるコラムカバー５の周縁のロアパネル１０ｂ側に配置されて、インパネ１０から突出するコラムカバー５の下側周縁を覆っている。
【００２７】
そして、エアバッグカバー２９は、ケース１３の開口１３ａを車両後方側で覆っている二つの扉部３７・３８と、扉部３７・３８の周囲に配置されて車両への搭載時に周囲をロアパネル１０ｂに囲まれる一般部３０と、を備えて構成されている。このエアバッグカバー２９は、扉部３７・３８や側壁部３１・３２・３３・３４を含めた部位を、ポリオレフィン系等の熱可塑性エラストマーから形成し、その周囲の一般部３０を、ポリプロピレン等の合成樹脂から形成した二色成形品としている。
【００２８】
扉部３７・３８は、略長方形板状に形成されて、周囲に、略Ｈ字形状となる薄肉の破断予定部３６を配設させて、構成されている。破断予定部３６は、扉部３７・３８が膨張するエアバッグ４０に押された際に容易に破断するように、エアバッグカバー２９の車両前方側の面に連続的若しくは断続的な凹溝を設けて、形成されている。そして、破断予定部３６がエアバッグ４０に押されて破断した際には、扉部３７は、上端側の上側壁部３１付近をヒンジ部として上開きに開き、扉部３８は、下端側の下側壁部３２付近をヒンジ部として下開きで開く。
【００２９】
また、扉部３７・３８の周囲の部位には、ケース１３の周壁部１４の外周側において、周壁部１４と隣接するように車両前方側に突出する４つの側壁部３１・３２・３３・３４が、形成されている。そして、ケース周壁部１４の上部側に配置される上側壁部３１と周壁部１４の下部側に配置される下側壁部３２とは、エアバッグカバー２９をケース１３に連結保持させる部位となり、これらの各壁部３１・３２には、既述したように、周壁部１４に配設された各係止部１５（１５Ｕ・１５Ｄ）を挿入させて、各係止部１５に周縁を係止させる係止孔３１ａ・３２ａが、それぞれ、形成されている。
【００３０】
エアバッグ４０は、可撓性を有したポリエステルやポリアミド糸等からなる織布から形成されて、展開膨張完了時の形状を、図１・４・５・７に示すように、運転者Ｄの両膝Ｋを保護可能な左右方向の幅寸法を備えた略長方形板状としている。そして、エアバッグ４０は、展開膨張完了時に、運転者Ｄ側に運転者側壁部４１を配置させ、コラムカバー５側にコラム側壁部４２を配置させるように、構成されている。壁部４１・４２は、相互に略同形状に形成されている。なお、実施形態のエアバッグ４０は、壁部４１・４２相互が下縁４０ｂ側で連なった一枚の織布を、下縁４０ｂで二つ折りし、外周縁を縫合して、形成されている。また、エアバッグ４０の下縁４０ｂ側におけるコラム側壁部４２の部位４３には、図３・６に示すように、二つの挿通孔４３ａ・４３ａと一つの挿通孔４３ｂとが形成されている。挿通孔４３ａ・４３ａは、インフレーター２１の各ボルト２３ｄを挿通させるものであり、挿通孔４３ｂは、インフレーター２１の本体２２を挿通させるものである。そして、エアバッグ４０は、挿通孔４３ｂからインフレーター２１の本体２２を突出させて、各挿通孔４３ａの周縁４３を、ディフューザー２３とケース１３の底壁部１７とに挟持させて、ケース１３に取り付けられている。すなわち、このエアバッグ４０は、挿通孔４３ａの周縁を取付部４３として、この取付部４３が、ケース１３の底壁部１７に対して、取付固定されている。
【００３１】
また、エアバッグ４０内には、左右方向に沿って配設されるテザー４５・４６が、上下二段に配設されている。各テザー４５・４６は、壁部４１・４２を連結して、膨張完了時のエアバッグ４０を板形状に維持できるように、配設されている。なお、各テザー４５・４６は、それぞれ、二枚ずつの布材４５ａ・４６ａから形成されている。
【００３２】
そして、このエアバッグ４０では、車両搭載状態で、展開膨張を完了させた際、図１や図７のＢに示すように、上縁４０ａ側における右縁側の角部Ｃ付近を、キーシリンダ６の車両後方側を覆うカバー部４８としている。なお、このカバー部４８は、展開膨張完了時、キーシリンダ６に挿入されたキーＥに接続されて垂れ下がっている付属品Ａの領域も、車両後方側から覆えるように構成されている。
【００３３】
つぎに、このエアバッグ装置Ｓの組み立てについて説明する。まず、各挿通孔４３ａからボルト２３ｄを突出させ、挿通孔４３ｂから本体２２の端部を突出させるように、エアバッグ４０内に、組付済みのインフレーター２１を、収納させ、ついで、エアバッグ４０を、ケース１３内に収納可能に、折り畳む。
【００３４】
このエアバッグ４０の折り畳み行程では、カバー部折り畳み行程、ロール折り行程、及び、それらの行程後の幅寸法を整える縦折り行程、がある。
【００３５】
そして、実施形態の場合、まず、カバー部折り畳み行程を行ない、その行程は、図６のＡに示すように、コラム側壁部４２と運転者側壁部４１とを重ねて平らにした状態として、ついで、図６のＡ・Ｂに示すように、カバー部４８の角部Ｃ付近の折り重ね部４９を、折目Ｆ０を付けて、エアバッグ４０の左右方向の中央Ｏ１付近側に折る。実施形態の場合には、折り重ね部４９を、エアバッグ４０の上下（前後）左右の中心Ｏ２側に向けて、運転者側壁部４１の側に折っている。この折り重ね部４９は、付属品ＡがキーＥから垂れ下がっている状態でのその付属品Ａの領域自体を、エアバッグ４０が展開膨張を完了させた際に、車両後方側から覆うことができる部位である。そして、折り重ね部４９の折幅Ｂは、エアバッグ４０の展開膨張完了時付近で、折目Ｆ０の折りが解消される際、折目Ｆ０付近は、付属品Ａと干渉せず、折り重ね部４９の外周縁４９ａ付近が、折目Ｆ０を回転中心として回転して、付属品Ａの下端Ａｂ側と干渉できるように、設定されている。
【００３６】
ついで、図６のＢ・Ｃに示すように、エアバッグ４０の左右の縁４０ｃ・４０ｄ付近に、前後方向（上下方向）に沿う折目Ｆ１・Ｆ１を付けて、縁４０ｃ・４０ｄを左右方向の中央Ｏ１側に接近させる縦折りをする縦折り行程を行う。
【００３７】
その後、図６のＣ・Ｄに示すように、エアバッグ４０の上縁４０ａ側を、コラム側壁部４２の側で巻いて、下縁４０ｂ側に接近させるロール折り行程を行なう。
【００３８】
そして、ケース１３に収納できる左右方向の幅寸法とするために、図６のＤ・Ｅに示すように、ロール折りした折り畳み部位５０の左右の両端部５０ｂ・５０ｂを、折り畳み部位５０の中央部５０ａの下方に配置させる縦折り行程を行なえば、エアバッグ４０の折り畳み行程を完了させることができる。
【００３９】
その後、折り崩れ防止用の破断可能な図示しないラッピングフィルムにより、エアバッグ４０をくるむ。この時、挿通孔４３ａ・４３ｂから突出したインフレーター２１のボルト２３ｄや本体２２の端部は、ラッピングフィルムから突出させておく。なお、ラッピングフィルムとしては、樹脂製のシート材の他、エアバッグ４０を形成した織布等の布材・テープ材・紐材を利用してもよい。
【００４０】
その後、インフレーター２１の各ボルト２３ｄを挿通孔１７ａから突出させるとともに、インフレーター本体２２の端部を挿通孔１４ｄから突出させるようにして、インフレーター２１を、折り畳まれたエアバッグ４０とともに、ケース１３内に収納させ、各ボルト２３ｄに図示しないスプリングナットを締結すれば、インフレーター２１とエアバッグ４０とを、ケース１３に収納させるとともに、ケース１３に取り付けることができる。
【００４１】
ついで、エアバッグカバー２９を、ケース１３に組み付ける。このエアバッグカバー２９のケース１３への組み付けは、エアバッグカバー２９の各側壁部３１・３２・３３・３４を、開口１３ａ側のケース周壁部１４に外装させ、各係止フック１５Ｕを、上側壁部３１の係止孔３１ａに挿入係止させるとともに、各係止突起１５Ｄを、下側壁部３２の各係止孔３２ａに挿入させて、下側壁部３２の外表面側に突出させ、下側壁部３２の外表面と各係止突起１５Ｄの内周面との間に、閂材１６の挿入部１６ａを挿入させ、閂材１６にボルト２３ｄを貫通させて、ナット２４をボルト２３ｄに締結すれば、エアバッグカバー２９をケース１３に連結保持させることができて、エアバッグ装置Ｓを組み立てることができる。
【００４２】
そして、エアバッグ装置Ｓの車両への搭載は、リード線２７を結線させたコネクタ２６をインフレーター２１の本体２２に接続させるとともに、ケース１３から延びる所定のブラケットを、車両のボディ側に連結固定させるとともに、リード線２７をエアバッグ作動回路に接続させれば、エアバッグ装置Ｓを車両に搭載することができる。
【００４３】
なお、この時、車両には、既に、アッパパネル１０ａやロアパネル１０ｂ等が取り付けられている。また、アンダーカバー１１は、エアバッグ装置Ｓを車両に搭載した後に取り付ければよい。
【００４４】
エアバッグ装置Ｓの車両への搭載後、リード線２７を経て、インフレーター２１の本体２２に作動信号が入力されれば、インフレーター２１のガス吐出口２２ｃから膨張用ガスが吐出され、膨張用ガスが、ディフューザー２３のガス流出口２３ａを経て、エアバッグ４０内に流入することとなる。そして、エアバッグ４０は、膨張して、図示しないラッピングフィルムを破断するとともに、エアバッグカバー２９の扉部３７・３８を押し、破断予定部３６を破断させる。そして、エアバッグ４０は、扉部３７・３８を開かせて、図１の二点鎖線に示すように、ケース１３の開口１３ａから車両後方側へ突出し、さらに、ステアリングコラム２のコラムカバー下面５ａに沿って上方へ向かって大きく突出するように、展開膨張することとなる。
【００４５】
そして、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Ｓでは、エアバッグ４０が、膨張用ガスを流入させてケース１３から突出すれば、エアバッグ４０の折り畳み行程の略逆の行程で、折りを解消して、展開膨張する。そのため、展開膨張するエアバッグ４０は、ロール折りの折りを解消しつつ、エアバッグ４０の上縁４０ａ側を、コラムカバー５の下面（後面）５ａに沿わせて、コラムカバー５の上端５ｂ付近まで、上昇させ、その後に、カバー部４８の折り重ね部４９の折りが解消される。
【００４６】
すなわち、折り重ね部４９の折りの解消時には、既に、図７のＡからＢに示すように、エアバッグ４０の上縁４０ａ付近におけるカバー部４８以外の部位４０ａａが、最上位位置付近まで配置され、その際に、図８に示すように、カバー部折り行程の折目Ｆ０がキーシリンダ６付近に配置された状態で、折り重ね部４９が折りを解消する。そしてこの時、折り重ね部４９は、まず、図８のＡに示すように、キーシリンダ６付近に配置された折目Ｆ０を回転中心として、回転する。その際、カバー部４８の折り重ね部４９が、カバー部折り行程において、運転者側壁部４１の側に折られていることから、折り重ね部４９は、折目Ｆ０の下方側から後方へ向きつつ上向きに、回転する。
【００４７】
そして、折り重ね部４９が、折目Ｆ０の下方側から後方へ向きつつ上向きに回転すれば、キーＥから下方に垂れている付属品Ａの下端Ａｂ側を、車両前方側に押す。すると、付属品Ａは、キーＥ側との接続部位を回転中心として、車両前方側に回転し、キーシリンダ６の外周面部位７に略沿うような状態となる。この時、折り重ね部４９は、膨張用ガスの流入量を少なくしているため、薄い板状としており、また、付属品Ａの下端Ａｂ側に対して、斜め後下方向から干渉することから、付属品Ａの下端Ａｂ側は、カバー部４８（折り重ね部４９）に対して直交状態で干渉せず、カバー部４８への傷付けが、防止される。そしてその後、図８のＡからＢに示すように、カバー部４８が厚く膨張しても、付属品Ａがキーシリンダ６の外周面部位７に略沿うように押されて配置されているため、厚いカバー部４８は、当然に、傷付けられるように付属品Ａの下端Ａｂ側と干渉しない。
【００４８】
なお、外周面部位７は、コラムカバー５の右側面５ｃにおいて、キーシリンダ６の外周を覆うように配設された部位である。
【００４９】
したがって、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Ｓでは、展開膨張するエアバッグ４０がキーＥに接続された付属品Ａと干渉しても、ガス漏れを招くように付属品Ａと干渉せず、ガス漏れの発生を防止することができる。
【００５０】
また、実施形態では、エアバッグ４０が、上縁４０ａ側を下縁４０ｂ側に接近させる折り畳み行程を、コラム側壁部４２の側で折るロール折りとしているため、このロール折りの解消時には、極力、コラムカバー５の下面５ａに沿って、展開し、運転者Ｄの膝Ｋとコラムカバー下面５ａとの隙間が狭くても、運転者Ｄの膝Ｋとコラムカバー下面５ａとの間に、エアバッグ４０を的確に配置させることができる。
【００５１】
なお、実施形態では、カバー部４８の折り重ね部４９を、エアバッグ４０の運転者側壁部４１の側に折った場合を示したが、図９に示すエアバッグ４０Ａのように、図６に示す位置と同じ位置に折目Ｆ０を付けて、折り重ね部４９Ａを、折り重ね部４９と逆となるコラム側壁部４２の側に、折ってもよい。なお、このエアバッグ４０Ａは、エアバッグ４０と同様であり、単に、折り重ね部４９Ａの折りの方向が相違するだけである。
【００５２】
この場合には、エアバッグ４０Ａの展開膨張完了付近において、折り重ね部４９Ａは、図１０に示すように、折りを解消させる。すなわち、カバー部４８の折り重ね部４９Ａは、折目Ｆ０の前方側から上方に向きつつ後方へ回転する。そして、折り重ね部４９Ａは、キーＥから下方に垂れている付属品Ａの下端Ａｂ側を、車両後方側に押す。すると、付属品Ａは、キーＥ側との接続部位を回転中心として、車両後方側に回転し、付属品Ａの下端Ａｂをエアバッグ４０から離すように水平方向や上向きにする。勿論、この時も、折り重ね部４９Ａは、膨張用ガスの流入量を少なくしているため、薄い板状としており、また、付属品Ａの下端Ａｂ側に対して、斜め前下方向から干渉することから、付属品Ａの下端Ａｂ側は、カバー部４８（折り重ね部４９）に対して直交状態で干渉せず、カバー部４８への傷付けが、防止される。そしてその後、カバー部４９が厚く膨張しても、付属品Ａの下端Ａｂが水平方向や上向きとしているため、厚いカバー部４９は、当然に、傷付けられるように付属品Ａの下端Ａｂ側と干渉せず、エアバッグ４０と同様に、ガス漏れの発生を防止することができる。
【００５３】
但し、カバー部の折り行程が、カバー部４８の折り重ね部４９を運転者側壁部４１の側に折る行程としていれば、既述したように、折り重ね部４９が付属品Ａの下端Ａｂ側と干渉する当初、カバー部４８の折り重ね部４９が、折り重ね部４９Ａのように、付属品Ａを、運転者Ｄ側の車両後方側に回転させるのではなく、車両前方側に回転させることから、仮に、付属品ＡがキーＥから外れても、運転者Ｄ側への付属品Ａの飛び出しを、防止することができる。
【００５４】
また、実施形態のエアバッグ４０では、エアバッグ４０Ａも含めて、折り畳み行程の最初に、エアバッグ上縁１０ａの左右方向の縁４０ｄ側の一部である折り返し部４９・４９Ａを、折っている。そのため、この折り返し部４９・４９Ａの折目Ｆ０の折りの解消が、エアバッグ４０・４０Ａの膨張完了時の直前となって、折り返し部４９・４９Ａ内に流入する膨張用ガスの流速が、膨張開始直後より遅くなっていることから、付属品Ａの下端Ａｂ側と最初に干渉する際の折り返し部４９・４９Ａの運動エネルギーを低く抑えることができ、その結果、折り返し部４９・４９Ａ自体が付属品Ａから傷付けられることを、一層、防止できる。なお、この点を考慮しなければ、左右の折目Ｆ１・Ｆ１を付ける縦折り行程を行なった後、折目Ｆ０を付けるようなカバー部折り行程を行ない、ついで、ロール折り行程と端部５０ｂ・５０ｂの折りとを行って、エアバッグをケース１３に収納するように構成してもよい。
【００５５】
勿論、エアバッグ４０・４０Ａを収納するケース１３が左右方向の幅寸法を十分としていれば、折目Ｆ１を付ける縦折り行程やロール折り畳み部位５０の端部５０ｂ・５０ｂを折る縦折り行程を、適宜、省略してもよい。
【００５６】
さらに、実施形態のエアバッグ４０では、エアバッグ４０Ａも含めて、折り返し部４９を、エアバッグ４０・４０Ａの上下（前後）左右の中心Ｏ２側に向けて、折った場合を示したが、付属品Ａと干渉する折り返し部４９が、付属品Ａの下端Ａｂ側と、下端Ａｂ側の軸方向に略沿って干渉しないように、すなわち、付属品Ａの下端Ａｂ側を、膨張するカバー部４８に向けないように、付属品Ａの下端Ａｂを押せればよいことから、例えば、折り返し部４９の配置されている側の左右方向の縁側の全体、図例では、右縁４０ｄ側の全体を、エアバッグ４０の左右方向の中央Ｏ１側に折り、そして、その後の行程で、ロール折り行程を行なうようにしてもよい。
【００５７】
さらにまた、実施形態では、キーシリンダ６がステアリングコラム２（コラムカバー５）自体に配置されている場合について、説明したが、図１１に示すように、キーシリンダ６が、インパネ１０（図例の場合にはアッパパネル１０ａ）の位置に配置されている場合にも、膝保護用エアバッグ装置のエアバッグ４０が、そのキーシリンダ６に挿入されたキーＥの付属品Ａと干渉するカバー部４８を有していれば、本発明を適用することができる。
【００５８】
さらに、キーシリンダ６が、コラムカバー５の左側面や、コラムカバー５から左方側に離れたインパネ１０に、配置されていても、そのキーシリンダ６に挿入されたキーＥの付属品Ａと干渉するカバー部を、エアバッグに設けて、本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態である膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両前後方向の概略縦断面図である。
【図２】実施形態である膝保護用エアバッグ装置の車両前後方向の概略拡大縦断面図である。
【図３】実施形態の膝保護用エアバッグ装置における車両前後方向の概略拡大横縦断面図であり、図２のＩＩＩ−ＩＩＩ部位に対応する。
【図４】実施形態のインフレーターを内蔵させた展開状態のエアバッグを示す概略正面図である。
【図５】図４のＶ−Ｖ部位の概略断面図である。
【図６】実施形態のエアバッグの折り畳み行程を説明する図である。
【図７】実施形態の膝保護用エアバッグ装置における作動状態を順に説明する正面図である。
【図８】実施形態の膝保護用エアバッグ装置における作動状態を順に説明する側面図である。
【図９】実施形態の他のエアバッグの折り畳み行程を説明する図である。
【図１０】図９に示すエアバッグの展開膨張状態を説明する側面図である。
【図１１】実施形態の変形例を示す膝保護用エアバッグ装置の正面図である。
【符号の説明】
２…ステアリングコラム、
６…キーシリンダ、
１３…ケース、
４０・４０Ａ…エアバッグ、
４０ａ…（エアバッグの）上縁、
４０ｂ…（エアバッグの）下縁、
４１…運転者側壁部、
４２…コラム側壁部、
４８…カバー部、
４９・４９Ａ…折り重ね部、
Ｅ…キー、
Ａ…（キー付属品）付属品、
Ａｂ…（付属品の）下端、
Ｃ…（カバー部の）コーナ部、
Ｄ…運転者、
Ｋ…膝、
Ｓ…膝保護用エアバッグ装置。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a knee protection airbag device in which an inflation gas is introduced and inflated and inflated to protect a driver's knee.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a knee protection airbag device that protects a driver's knee, a folded airbag is housed and held in a case arranged in front of the driver. When the inflation gas flows, the airbag rises along the lower surface of the steering column, completes the deployment and inflation, and can protect the driver's knee. Furthermore, the airbag has a cover portion that covers the rear side of the vehicle in the area near the key cylinder when the deployment and inflation is completed, near the upper left and right corners in the left-right direction (for example, see Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
International Publication WO 02/03231 A1
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional knee-protecting airbag device, accessories such as subkeys and accessories may be suspended from the key inserted into the key cylinder. In this case, when the airbag is deployed and inflated, the lower end side of the accessory interferes with the inflated portion of the airbag in an orthogonal state, and the airbag may be damaged and gas leakage may occur. .
[0005]
The present invention solves the above-mentioned problem, and provides a knee-protecting airbag device that can prevent gas leakage even when an inflating and inflating airbag interferes with an accessory connected to a key. With the goal.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The knee protection airbag device according to the present invention, the folded airbag,
It is housed and held in a case arranged below the steering column on the front side of the driver, and when the inflation gas flows in, protrudes from the case to the rear side of the vehicle and rises to complete deployment and inflation. Can be protected,
Furthermore, when the deployment and inflation are completed, a cover portion that covers the rear side of the vehicle in the area near the key cylinder is provided near the left-right corner on the upper edge side,
A knee protection airbag device that is configured,
The airbag at the time of completion of deployment and inflation has a substantially plate shape including a column side wall located on the steering column side and a driver side wall located on the driver side,
A folding step of storing the airbag in the case,
In a state where the column side wall portion and the driver side wall portion are overlapped and flattened, an upper edge side is wound on the side of the column side wall portion, and a roll folding process for approaching a lower edge side, and a corner portion of the cover portion And a cover part folding step of folding the vicinity to the side near the center in the left-right direction of the airbag,
The cover part folding step is performed before the roll folding step, and the airbag is housed in the case.
[0007]
In the knee-protecting airbag device according to the present invention, if the airbag flows in the inflation gas and projects from the case toward the rear of the vehicle, the folding is canceled in a process substantially opposite to the folding process of the airbag. , Expand and expand. Therefore, the airbag that is deployed and inflated rises while eliminating the roll folding, and the folding of the cover portion is eliminated.
[0008]
That is, when the fold of the cover portion is eliminated, the portion other than the cover portion near the upper edge of the airbag is arranged near the uppermost position, and at that time, the fold of the cover portion folding stroke is arranged near the key cylinder. In this state, the folding of the cover is canceled. At this time, the cover rotates around the fold disposed near the key cylinder. At this time, if the cover is folded toward the driver's side wall during the cover folding process, the cover rotates upward while facing backward from the lower side of the fold, and the cover is folded. In the process, if it is folded to the side of the column side wall, it rotates rearward while facing upward from the front side of the fold.
[0009]
When the cover rotates upward while turning backward from the lower side of the fold, the lower end of the accessory hanging downward from the key is pushed toward the front of the vehicle. Then, the accessory rotates toward the front of the vehicle around the connection portion with the key side as a center of rotation, and is in a state substantially along the outer peripheral surface portion of the key cylinder. At this time, the cover portion has a thin plate shape to reduce the inflow of the inflation gas, and interferes with the lower end side of the accessory obliquely from the rear downward direction. The lower end does not interfere with the cover in an orthogonal state, and damage to the cover is prevented. Then, even if the cover part expands thickly, the accessories are pushed and arranged substantially along the outer peripheral surface of the key cylinder. Does not interfere with the lower end.
[0010]
Further, when the cover rotates rearward while facing upward from the front side of the fold, the lower end side of the accessory hanging downward from the key is pushed toward the vehicle rear side. Then, the accessory rotates to the rear side of the vehicle around the connection portion with the key side as a center of rotation, and turns the accessory horizontally or upward so as to separate the lower end of the accessory from the airbag. Of course, also at this time, the cover portion has a thin plate shape in order to reduce the inflow amount of the inflation gas, and also interferes with the lower end side of the accessory obliquely from the lower front direction. The lower end of the accessory does not interfere with the cover in an orthogonal state, so that damage to the cover is prevented. Then, even if the cover part expands thickly, since the lower end of the accessory is oriented horizontally or upward, the thick cover part naturally does not interfere with the lower end side of the accessory so as to be damaged.
[0011]
Therefore, in the knee-protecting airbag device according to the present invention, even if the inflating and inflating airbag interferes with the accessory connected to the key, the airbag does not interfere with the accessory so as to cause gas leakage, and the occurrence of gas leakage occurs. Can be prevented.
[0012]
In the airbag, the folding process of bringing the upper edge side closer to the lower edge side is performed by roll folding which is folded on the side of the column side wall. Even when the airbag is easy to deploy and the gap between the driver's knee and the lower surface of the steering column is narrow, the airbag can be accurately arranged between the driver's knee and the lower surface of the steering column.
[0013]
And if the folding process of the cover portion is a process of folding the cover portion toward the side wall portion of the driver, as described above, at first, when the cover portion interferes with the lower end of the accessory, the cover portion replaces the accessory. However, since the driver is rotated forward rather than backward, the accessory can be prevented from jumping out to the driver even if the accessory comes off the key. it can.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. As shown in FIGS. 1 and 7, a knee protecting airbag device S of the embodiment is driven so that a knee K of a driver D can be protected. Is disposed below the steering column 2 on the front side of the driver D.
[0015]
Note that the relationship between up, down, front, rear, left and right in this specification is based on the state in which the airbag device S is mounted on the vehicle, and matches the relationship between top, bottom, front, back, left, and right of the vehicle when mounted. It is.
[0016]
As shown in FIG. 1, the steering column 2 includes a main shaft 3 connected to the steering wheel 1, a column tube 4 covering the periphery of the main shaft 3, and a column cover 5 covering the periphery thereof. Have been.
[0017]
The column cover 5 is made of a synthetic resin having a substantially rectangular cylindrical shape or the like, and is disposed along the axial direction of the main shaft 3 so as to cover the main shaft 3 and the column tube 4 below the steering wheel 1. The column cover 5 is disposed so as to project obliquely upward and rearward from an instrument panel (hereinafter referred to as an instrument panel) 10. A key cylinder 6 for inserting an ignition key E for starting the engine is provided on the right side surface 5c of the column cover 5. In the case of the embodiment, an accessory (key accessory) A such as a sub-key is connected to the ignition key E inserted into the key cylinder 6 using a connector J such as a connection ring so as to hang down. ing.
[0018]
The knee-protecting airbag device S accommodates the folded airbag 40, the inflator 21 for supplying inflation gas to the airbag 40, the folded airbag 40 and the inflator 21, and opens the vehicle rear side. It is provided with a case 13 and an airbag cover 29 that covers the rear side of the case 13 in the vehicle.
[0019]
As shown in FIGS. 1 to 3, the case 13 is made of sheet metal and is disposed below the steering column 2, and has a substantially rectangular cylindrical peripheral wall portion 14 and a bottom wall that covers the vehicle front side of the peripheral wall portion 14. And a substantially rectangular opening 13a on the rear side of the vehicle. A plurality of locking portions 15 for assembling the side wall portions 31 and 32 of the airbag cover 29 to the case 13 are provided on the outer surface side of the upper and lower opposing walls 14 a and 14 b of the peripheral wall portion 14 of the case 13. (15U.15D) are provided.
[0020]
The locking portion 15U disposed on the outer surface side of the upper wall portion 14a is inserted into the locking hole 31a of the upper side wall portion 31 of the airbag cover 29 and can lock the peripheral edge of the locking hole 31a. It is configured as a locking hook. A plurality of locking hooks 15U are provided along the left-right direction of the vehicle corresponding to the locking holes 31a of the upper side wall portion 31. The locking portion 15D is configured as a locking protrusion that can be inserted into the locking hole 32a of the lower wall portion 32 of the airbag cover 29. The locking protrusion 15D also corresponds to the locking hole 32a of the lower wall portion 32. In addition, a plurality of vehicles are provided along the left-right direction of the vehicle. The bar material 16 is inserted into each locking projection 15D to prevent the bar material 16 from coming out of the locking hole 32a after being inserted into the locking hole 32a. The bar material 16 is fixed to the case 13 with the insertion portion 16a inserted between the outer surface of the lower wall portion 32 and the inner peripheral surface of each locking projection 15D.
[0021]
Further, an insertion hole 14d through which the end of the main body 22 of the inflator 21 can be inserted is formed in the right wall 14c of the peripheral wall 14 (see FIG. 3). Further, the bottom wall portion 17 is formed with two insertion holes 17a through which the bolts 23d of the inflator 21 are inserted.
[0022]
Further, the case 13 is provided with a flange portion 19 extending outward from the peripheral wall portion 14 around the opening 13a. The case 13 is fixed to the vehicle body side by projecting brackets (not shown) from predetermined portions of the flange portion 19, the peripheral wall portion 14, and the bottom wall portion 17.
[0023]
As shown in FIGS. 2 and 3, the inflator 21 is configured as a cylinder type in which the axial direction is disposed along the left-right direction of the vehicle, and includes a substantially cylindrical main body 22 and a diffuser 23. The main body 22 includes a generally cylindrical general portion 22a, and a small-diameter small-diameter portion 22b protruding from an end face of the general portion 22a, and a plurality of gas discharge ports 22c are arranged on an outer peripheral surface of the small-diameter portion 22b. It is configured. A connector 26 having an operation signal input lead wire 27 connected thereto is connected to an end surface of the general portion 22a that is remote from the small diameter portion 22b.
[0024]
The diffuser 23 has a substantially cylindrical shape capable of covering the main body 22, and has a plurality of gas outlets 23a through which inflation gas can flow out, provided on a rear surface of the vehicle mounted state. The diffuser 23 includes a plurality (two in the embodiment) of bolts 23d protruding toward the front of the vehicle. Further, the diffuser 23 includes a plurality of holding portions 23c for holding the main body 22. To fix the main body 22 to the diffuser 23, the main body 22 is inserted into the diffuser 23 from the insertion hole 23b with the small-diameter portion 22b at the top, and each holding portion 23c is further pressed toward the outer peripheral surface of the general portion 22a. Then, the main body 22 can be fixed to the diffuser 23, the bolts 23 d are inserted into the insertion holes 17 a of the bottom wall portion 17 of the case 13, and the nuts 24 are tightened to fix the inflator 21 to the case 13. be able to.
[0025]
When the airbag operation circuit mounted on the vehicle detects a frontal collision of the vehicle, an operation signal is input to the inflator 21 via the lead wire 27, and at the same time, the inflator 21 is mounted on the steering wheel 1. The airbag device (not shown) is also operated.
[0026]
The airbag cover 29 is configured to be able to cover the vehicle rear side near the opening 13 a of the case 13 and the vicinity of the flange 19, and is connected and held to the case 13. As shown in FIGS. 1 and 7, the airbag cover 29 is disposed on the lower panel 10b side of the periphery of the column cover 5 of the instrument panel 10 including the upper panel 10a and the lower panel 10b. It covers the lower periphery.
[0027]
The airbag cover 29 has two doors 37 and 38 covering the opening 13a of the case 13 on the rear side of the vehicle, and is disposed around the doors 37 and 38 so as to surround the lower panel 10b when mounted on the vehicle. And a general section 30 surrounded by In the airbag cover 29, portions including the door portions 37 and 38 and the side wall portions 31, 32, 33 and 34 are formed of a thermoplastic elastomer such as a polyolefin, and the surrounding general portion 30 is formed of polypropylene or the like. It is a two-color molded product formed from synthetic resin.
[0028]
The door portions 37 and 38 are formed in a substantially rectangular plate shape, and are configured by arranging a thin breakable portion 36 having a substantially H shape around the periphery. The breakable portion 36 has a continuous or intermittent groove in the front surface of the airbag cover 29 so that the door portions 37 and 38 are easily broken when pushed by the inflating airbag 40. Provided and formed. When the breakable portion 36 is pushed by the airbag 40 and breaks, the door 37 opens upward with the vicinity of the upper side wall 31 of the upper end side as a hinge, and the door portion 38 opens at the lower end side. The lower side wall portion 32 is opened with the lower portion as a hinge portion.
[0029]
In addition, four side wall portions 31, 32, 33, 34 protruding forward of the vehicle so as to be adjacent to the peripheral wall portion 14 on the outer peripheral side of the peripheral wall portion 14 of the case 13 are provided around the door portions 37, 38. Are formed. The upper wall portion 31 disposed on the upper side of the case peripheral wall portion 14 and the lower wall portion 32 disposed on the lower side of the peripheral wall portion 14 serve as portions for connecting and holding the airbag cover 29 to the case 13. As described above, the locking portions 15 (15U and 15D) disposed on the peripheral wall portion 14 are inserted into the respective wall portions 31 and 32 to lock the peripheral edges of the respective locking portions 15. Lock holes 31a and 32a are formed respectively.
[0030]
The airbag 40 is formed from a woven cloth made of flexible polyester or polyamide yarn, and has a shape at the time of completion of deployment and inflation, as shown in FIGS. Each of the knees K has a substantially rectangular plate shape having a width dimension in the left-right direction capable of protecting the knees K. The airbag 40 is configured such that, when the deployment and inflation are completed, the driver side wall 41 is disposed on the driver D side and the column side wall 42 is disposed on the column cover 5 side. The wall portions 41 and 42 are formed in substantially the same shape as each other. In addition, the airbag 40 of the embodiment is formed by folding a single woven fabric in which the wall portions 41 and 42 are connected to each other on the lower edge 40b side at the lower edge 40b and stitching the outer peripheral edge. . As shown in FIGS. 3 and 6, two insertion holes 43a and one insertion hole 43b are formed in the portion 43 of the column side wall portion 42 on the lower edge 40b side of the airbag 40. The insertion holes 43a allow the bolts 23d of the inflator 21 to pass therethrough, and the insertion holes 43b allow the main body 22 of the inflator 21 to pass therethrough. Then, the airbag 40 is attached to the case 13 by protruding the main body 22 of the inflator 21 from the insertion hole 43b, and sandwiching the peripheral edge 43 of each insertion hole 43a between the diffuser 23 and the bottom wall portion 17 of the case 13. Have been. That is, the airbag 40 is attached and fixed to the bottom wall 17 of the case 13 with the periphery of the insertion hole 43 a as the attachment portion 43.
[0031]
Further, in the airbag 40, tethers 45 and 46 arranged along the left-right direction are arranged vertically in two stages. The tethers 45 and 46 are provided so as to connect the walls 41 and 42 and maintain the airbag 40 in a plate shape when the inflation is completed. Each of the tethers 45 and 46 is formed of two cloth materials 45a and 46a, respectively.
[0032]
In the airbag 40, when the deployment and inflation are completed in the vehicle mounted state, as shown in FIG. 1 and FIG. 7B, the vicinity of the right edge side corner C on the upper edge 40a side is moved to the key cylinder 6 Cover portion 48 that covers the rear side of the vehicle. The cover portion 48 is configured to cover, from the vehicle rear side, the region of the accessory A, which is connected to the key E inserted into the key cylinder 6 and hangs down when the deployment and inflation is completed.
[0033]
Next, assembly of the airbag device S will be described. First, the assembled inflator 21 is housed in the airbag 40 so that the bolt 23d protrudes from each insertion hole 43a and the end of the main body 22 protrudes from the insertion hole 43b. Is folded so that it can be stored in the case 13.
[0034]
The folding process of the airbag 40 includes a cover portion folding process, a roll folding process, and a vertical folding process for adjusting a width dimension after the processes.
[0035]
Then, in the case of the embodiment, first, the cover part folding step is performed, and in the step, as shown in FIG. 6A, the column side wall part 42 and the driver side wall part 41 are overlapped and flattened. As shown in FIGS. 6A and 6B, the folded portion 49 near the corner C of the cover portion 48 is folded to the vicinity of the center O1 in the left-right direction of the airbag 40 with a fold F0. In the case of the embodiment, the folded portion 49 is folded toward the driver side wall portion 41 toward the center O2 of the upper and lower (front and rear) left and right sides of the airbag 40. The folded portion 49 can cover the area itself of the accessory A in a state where the accessory A hangs down from the key E from the vehicle rear side when the airbag 40 completes the deployment and inflation. Part. The fold width B of the folded portion 49 is close to the time when the deployment and inflation of the airbag 40 is completed. The vicinity of the outer peripheral edge 49a of the portion 49 is set so as to rotate about the fold F0 as a rotation center and interfere with the lower end Ab side of the accessory A.
[0036]
Next, as shown in FIGS. 6B and 6C, folds F1 and F1 along the front-rear direction (vertical direction) are provided near the left and right edges 40c and 40d of the airbag 40, and the edges 40c and 40d are moved in the left-right direction. A vertical folding process is performed to make the vertical folding approach the center O1 side.
[0037]
Thereafter, as shown in CD of FIG. 6, a roll folding process is performed in which the upper edge 40a side of the airbag 40 is wound on the column side wall portion 42 side and approaches the lower edge 40b side.
[0038]
Then, in order to make the width dimension in the left-right direction that can be stored in the case 13, as shown in DE of FIG. 6, the right and left ends 50 b and 50 b of the roll-folded folded portion 50 are placed at the center of the folded portion 50. If the vertical folding process arranged below 50a is performed, the folding process of the airbag 40 can be completed.
[0039]
Thereafter, the airbag 40 is wrapped by a breakable wrapping film (not shown) for preventing collapse. At this time, the bolt 23d of the inflator 21 and the end of the main body 22 projecting from the insertion holes 43a and 43b are made to project from the wrapping film. In addition, as the wrapping film, besides a resin sheet material, a cloth material such as a woven fabric on which the airbag 40 is formed, a tape material, and a string material may be used.
[0040]
After that, the bolts 23d of the inflator 21 are made to protrude from the insertion holes 17a, and the ends of the inflator body 22 are made to protrude from the insertion holes 14d, so that the inflator 21 is put into the case 13 together with the folded airbag 40. The inflator 21 and the airbag 40 can be housed in the case 13 and attached to the case 13 by fastening the spring nut (not shown) to each bolt 23d.
[0041]
Next, the airbag cover 29 is attached to the case 13. When assembling the airbag cover 29 to the case 13, the side walls 31, 32, 33 and 34 of the airbag cover 29 are exteriorized to the case peripheral wall 14 on the opening 13 a side, and the locking hooks 15 </ b> U are The locking projections 15D are inserted into the locking holes 31a of the side wall 31 and the locking projections 15D are inserted into the locking holes 32a of the lower side wall 32 so as to protrude toward the outer surface of the lower wall 32. The insertion portion 16a of the bar material 16 is inserted between the outer surface of the side wall portion 32 and the inner peripheral surface of each locking projection 15D, and the bolt 23d is passed through the bar material 16 and the nut 24 is fastened to the bolt 23d. Then, the airbag cover 29 can be connected and held to the case 13 and the airbag device S can be assembled.
[0042]
When the airbag device S is mounted on the vehicle, the connector 26 to which the lead wire 27 is connected is connected to the main body 22 of the inflator 21 and a predetermined bracket extending from the case 13 is connected and fixed to the body side of the vehicle. At the same time, if the lead wire 27 is connected to the airbag operation circuit, the airbag device S can be mounted on a vehicle.
[0043]
At this time, the vehicle is already equipped with the upper panel 10a, the lower panel 10b, and the like. The under cover 11 may be attached after the airbag device S is mounted on the vehicle.
[0044]
After the airbag device S is mounted on the vehicle, if an operation signal is input to the main body 22 of the inflator 21 via the lead wire 27, the inflation gas is discharged from the gas discharge port 22c of the inflator 21, and the inflation gas is discharged. Then, the gas flows into the airbag 40 via the gas outlet 23 a of the diffuser 23. Then, the airbag 40 expands and breaks a wrapping film (not shown), and pushes the door portions 37 and 38 of the airbag cover 29 to break the breakable portion 36. The airbag 40 opens the doors 37 and 38 and protrudes from the opening 13a of the case 13 toward the vehicle rear side as shown by the two-dot chain line in FIG. To protrude greatly upward along the line.
[0045]
In the knee-protecting airbag device S of the embodiment, if the airbag 40 projects the gas for inflation and protrudes from the case 13, the folding is canceled in a process substantially opposite to the folding process of the airbag 40. And expand and expand. Therefore, the airbag 40 that is deployed and inflated is positioned near the upper end 5b of the column cover 5 with the upper edge 40a of the airbag 40 along the lower surface (rear surface) 5a of the column cover 5 while eliminating the roll folding. And then the folding of the folded portion 49 of the cover portion 48 is canceled.
[0046]
That is, when the folding of the folded portion 49 is canceled, as shown in FIGS. 7A and 7B, the portion 40aa other than the cover portion 48 near the upper edge 40a of the airbag 40 is already arranged to the vicinity of the uppermost position. At this time, as shown in FIG. 8, the folding portion 49 cancels the folding in a state where the fold F0 in the cover portion folding process is arranged near the key cylinder 6. At this time, the folding section 49 first rotates around the fold F0 arranged near the key cylinder 6, as shown in FIG. 8A. At this time, since the folded portion 49 of the cover portion 48 is folded toward the driver side wall portion 41 during the cover folding process, the folded portion 49 faces rearward from below the fold F0. While turning upward, rotate.
[0047]
Then, when the folded portion 49 rotates upward while turning backward from the lower side of the fold F0, the lower end Ab side of the accessory A hanging downward from the key E is pushed toward the vehicle front side. Then, the accessory A rotates toward the vehicle front side around the connection portion with the key E side as a center of rotation, and is in a state substantially along the outer peripheral surface portion 7 of the key cylinder 6. At this time, the folded portion 49 has a thin plate shape so as to reduce the inflow amount of the inflation gas, and interferes with the lower end Ab side of the accessory A obliquely from below. The lower end Ab side of the accessory A does not interfere with the cover portion 48 (folded portion 49) in an orthogonal state, so that damage to the cover portion 48 is prevented. Then, as shown from A to B in FIG. 8, even if the cover portion 48 expands thickly, the accessory A is pushed and arranged substantially along the outer peripheral surface portion 7 of the key cylinder 6. The thick cover portion 48 does not naturally interfere with the lower end Ab side of the accessory A so as to be damaged.
[0048]
The outer peripheral surface portion 7 is a portion provided on the right side surface 5 c of the column cover 5 so as to cover the outer periphery of the key cylinder 6.
[0049]
Therefore, in the knee-protecting airbag device S of the embodiment, even if the expanding and inflating airbag 40 interferes with the accessory A connected to the key E, it does not interfere with the accessory A so as to cause gas leakage. Gas leakage can be prevented.
[0050]
Further, in the embodiment, since the airbag 40 performs the folding process in which the upper edge 40a side approaches the lower edge 40b side by the roll folding in which the folding is performed on the column side wall 42 side, The airbag is deployed along the lower surface 5a of the column cover 5, and even if the gap between the knee K of the driver D and the lower surface 5a of the column cover is narrow, the airbag is provided between the knee K of the driver D and the lower surface 5a of the column cover. 40 can be accurately arranged.
[0051]
In the embodiment, the case where the folded portion 49 of the cover portion 48 is folded toward the driver side wall portion 41 of the airbag 40 is shown. However, as in the case of the airbag 40A shown in FIG. A fold F0 may be formed at the same position as shown, and the folded portion 49A may be folded toward the column side wall portion 42 opposite to the folded portion 49. The airbag 40A is the same as the airbag 40, except that the folding direction of the folded portion 49A is simply different.
[0052]
In this case, near the completion of the deployment and inflation of the airbag 40A, the folded portion 49A cancels the folding as shown in FIG. That is, the folded portion 49A of the cover portion 48 rotates rearward while facing upward from the front side of the fold F0. Then, the folded portion 49A pushes the lower end Ab side of the accessory A hanging downward from the key E toward the vehicle rear side. Then, the accessory A rotates rearward on the vehicle around the connection portion with the key E side, and turns the lower end Ab of the accessory A horizontally or upward so as to be separated from the airbag 40. Of course, also at this time, the folded portion 49A has a thin plate shape because the inflow of the inflation gas is reduced, and the folded portion 49A interferes with the lower end Ab side of the accessory A obliquely from below. Therefore, the lower end Ab side of the accessory A does not interfere with the cover portion 48 (folded portion 49) in an orthogonal state, and damage to the cover portion 48 is prevented. Then, even if the cover portion 49 expands thickly, since the lower end Ab of the accessory A is oriented horizontally or upward, the thicker cover portion 49 naturally interferes with the lower end Ab side of the accessory A so as to be damaged. Instead, similarly to the airbag 40, the occurrence of gas leakage can be prevented.
[0053]
However, if the folding process of the cover portion is a process of folding the folded portion 49 of the cover portion 48 toward the driver side wall portion 41, as described above, the folded portion 49 is located on the lower end Ab side of the accessory A. Initially, the folded portion 49 of the cover portion 48 causes the accessory A to rotate toward the front of the vehicle instead of rotating the accessory A toward the driver D, as in the folded portion 49A. Therefore, even if the accessory A comes off the key E, it is possible to prevent the accessory A from jumping out to the driver D side.
[0054]
Further, in the airbag 40 of the embodiment, including the airbag 40A, at the beginning of the folding process, the folded portions 49 and 49A that are a part of the upper edge 10a of the airbag upper edge 10a on the side in the left-right direction 40d are folded. . Therefore, the elimination of the fold F0 of the folded portions 49 and 49A is immediately before the completion of the inflation of the airbags 40 and 40A, and the flow rate of the inflation gas flowing into the folded portions 49 and 49A increases. Since it is later than immediately after the start, the kinetic energy of the folded portions 49 and 49A when initially interfering with the lower end Ab side of the accessory A can be suppressed low. As a result, the folded portions 49 and 49A themselves are attached. Damage from the product A can be further prevented. If this point is not taken into consideration, a vertical fold step of forming left and right folds F1 and F1 is performed, and then a cover section fold step of forming a fold F0 is performed. The airbag may be stored in the case 13 by folding the 50b.
[0055]
Of course, if the case 13 for storing the airbags 40 and 40A has a sufficient width in the left-right direction, the vertical folding process for forming the fold F1 and the vertical folding process for folding the end portions 50b and 50b of the roll folding portion 50 are performed. It may be omitted as appropriate.
[0056]
Further, in the airbag 40 of the embodiment, the folded portion 49 including the airbag 40A is folded toward the center O2 of the upper and lower (front and rear) left and right sides of the airbags 40 and 40A. The folded portion 49 that interferes with the product A does not interfere with the lower end Ab side of the accessory A substantially along the axial direction of the lower end Ab, that is, the cover portion 48 that expands the lower end Ab side of the accessory A. Since the lower end Ab of the accessory A can be pushed so as not to face the right side, for example, the entirety of the side in the left-right direction on the side where the folded portion 49 is arranged, in the example shown in FIG. The airbag 40 may be folded toward the center O1 in the left-right direction, and the roll folding process may be performed in a subsequent process.
[0057]
Furthermore, in the embodiment, the case where the key cylinder 6 is disposed on the steering column 2 (column cover 5) itself has been described. However, as shown in FIG. In such a case, even when the airbag 40 is disposed at the position of the upper panel 10a), the airbag 40 of the airbag device for protecting the knee has the cover portion 48 that interferes with the accessory A of the key E inserted into the key cylinder 6 thereof. If so, the present invention can be applied.
[0058]
Further, even if the key cylinder 6 is disposed on the left side surface of the column cover 5 or on the instrument panel 10 that is separated to the left from the column cover 5, the accessory A of the key E inserted into the key cylinder 6 and The present invention can be applied by providing an interfering cover portion on the airbag.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic longitudinal sectional view in a vehicle front-rear direction showing a use state of an airbag device for knee protection according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic enlarged longitudinal sectional view of the knee protection airbag device according to the embodiment in a vehicle front-rear direction.
3 is a schematic enlarged longitudinal cross-sectional view in the vehicle front-rear direction of the airbag device for protecting a knee according to the embodiment, and corresponds to a III-III part in FIG. 2;
FIG. 4 is a schematic front view showing an airbag in a deployed state in which the inflator according to the embodiment is incorporated.
FIG. 5 is a schematic cross-sectional view taken along a line VV in FIG.
FIG. 6 is a diagram illustrating a folding process of the airbag according to the embodiment.
FIG. 7 is a front view for sequentially explaining operation states of the knee protecting airbag device of the embodiment.
FIG. 8 is a side view for sequentially explaining operation states of the knee protecting airbag device of the embodiment.
FIG. 9 is a diagram illustrating a folding process of another airbag according to the embodiment.
FIG. 10 is a side view illustrating a deployed and inflated state of the airbag shown in FIG. 9;
FIG. 11 is a front view of a knee protecting airbag device showing a modification of the embodiment.
[Explanation of symbols]
2. Steering column,
6 ... key cylinder,
13 ... case,
40 ・ 40A… Airbag,
40a ... the upper edge (of the airbag)
40b ... lower edge (of airbag)
41 ... driver side wall,
42 ... column side wall,
48 ... Cover part,
49 · 49A ... folded part,
E ... key,
A: (Key accessories) Accessories,
Ab ... lower end (of accessories),
C ... corner part (of cover part),
D: Driver,
K ... knee,
S: Airbag device for knee protection.

Claims (2)

折り畳まれたエアバッグが、
運転者の前方側におけるステアリングコラムの下方に配置されたケースに収納保持され、膨張用ガスの流入時、前記ケースから車両後方側へ突出するとともに上昇しつつ展開膨張を完了させて、運転者の膝を保護可能とし、
さらに、展開膨張完了時に、キーシリンダ付近の領域の車両後方側を覆うカバー部を、上縁側の左右方向の角部付近に備えて、
構成されている膝保護用エアバッグ装置であって、
展開膨張完了時の前記エアバッグが、ステアリングコラム側に位置するコラム側壁部と、運転者側に位置する運転者側壁部と、を備えた略板形状とし、
前記エアバッグの前記ケース内へ収納する折り畳み工程が、
前記コラム側壁部と前記運転者側壁部とを重ねて平らにした状態で、上縁側を、前記コラム側壁部の側で巻いて、下縁側に接近させるロール折り行程と、前記カバー部の角部付近を、前記エアバッグの左右方向の中央付近側に折るカバー部折り工程と、を具備し、
前記カバー部折り行程を、前記ロール折り行程の前に、行なって、前記エアバッグが、前記ケース内に収納されていることを特徴とする膝保護用エアバッグ装置。The folded airbag,
It is housed and held in a case arranged below the steering column on the front side of the driver, and when the inflation gas flows in, protrudes from the case to the rear of the vehicle and rises to complete deployment and inflation. Knees can be protected,
Furthermore, when the deployment and inflation are completed, a cover portion that covers the rear side of the vehicle in the area near the key cylinder is provided near the left-right corner on the upper edge side,
A knee protection airbag device that is configured,
The airbag at the time of completion of deployment and inflation has a substantially plate shape including a column side wall located on the steering column side and a driver side wall located on the driver side,
A folding step of storing the airbag in the case,
In a state where the column side wall portion and the driver side wall portion are overlapped and flattened, an upper edge side is wound on the side of the column side wall portion, and a roll folding process for approaching a lower edge side, and a corner portion of the cover portion And a cover part folding step of folding the vicinity to the side near the center in the left-right direction of the airbag,
The knee protection airbag device, wherein the cover portion folding step is performed before the roll folding step, and the airbag is housed in the case. 前記カバー部折り行程が、前記カバー部を前記運転者側壁部の側に折る行程としていることを特徴とする請求項１に記載の膝保護用エアバッグ装置。2. The knee protection airbag device according to claim 1, wherein the cover part folding step is a step of folding the cover part toward the driver side wall part. 3.

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