JP2004208123A - 撮像装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

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謙太郎 田中
Toru Suzuki
徹 鈴木
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Abstract

【課題】より好適なファイル名の設定を行う。
【解決手段】PDA1は、ユーザにより設定された文字列を自由文字とし、画像データが記録されているメモリカード143より、その自由文字が含まれているファイル名のファイル番号の最大値を読み出し、その自由文字およびファイル番号の最大値に基づいて、画像データに付加するファイル名を生成する。ファイル名が付加された画像データは、メモリカード143に記録される。また、PDA1は、ユーザにより設定された文字列のリストである自由文字リスト情報を生成し、そのリストに含まれる文字列のうち、現在指定されている文字列を示す指定番号情報とともに、メモリカード143に記録する。本発明は、PDAに適用することができる。
【選択図】 図12

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は撮像装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、より好適なファイル名の設定を行うことができるようにした、撮像装置および方法、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルスチルカメラや撮像機能を有するPDA(Personal Digital Assistants)等に代表される撮像機能を有する小型の電子機器が普及してきた。
【0003】
これらの撮像装置において、撮像して得られた画像データは、例えば、DCF(Design rule for Camera File system)等の所定の規格に基づいてファイル化され、保存される。
【0004】
DCFは、日本電子工業振興協会(JEIDA(Japanese Electronic Industry Development Association ))で制定された規格であり、Exif-JPEG(Exchangeable Image File Format - Joint Photographic Experts Group)を、例えば、図1に示すように、基本にフォルダ構造やメモリへの記録様式などを定義しており、異機種間での互換性を保証している。DCFに対応したデジタルスチルカメラ同士ならば、メーカーや機種が異なっていても画像を交換でき、記録メディアを対応プリンタに接続するだけでパソコンを介さずに印刷することができる。また、DCF形式の画像ファイルには撮影機種や撮影日、サムネイルなどの情報も格納されている。
【0005】
DCFにおいては、画像データのファイル名も、図2に示すように定義されている。図2において、DCFファイル名1は、4文字(4バイト)の自由文字2、4桁(4バイト)のファイル番号3、および拡張子4により構成されている。自由文字2の各文字は、所定の1バイト文字により構成され、ファイル番号3の各数字は、0乃至9の1バイトの数字により構成される。
【0006】
このようなファイル名は、通常、画像データが撮像して得られた際に、撮像装置により自動的に決定される。その場合、撮像装置は、自由文字2には予め決められた所定の4文字を使用し、ファイル番号3には前回のファイル名に使用した番号の次の番号を使用する。
【0007】
しかしながら、このような場合、通常、自由文字2に使用される文字列は、例えば、撮像装置の機種やメーカーが同じ場合、同じ文字列が使用される。従って、例えば、図3に示されるように、デジタルスチルカメラ4において得られた画像データを、メモリカード5等を介して、パーソナルコンピュータ6に転送して記録するとともに、デジタルスチルカメラ4と同じ機種のデジタルスチルカメラ7において得られた画像データを、メモリカード8等を介して、同じパーソナルコンピュータ6に転送して記録するような場合、ファイル名が重複してしまう恐れがある。
【0008】
これに対して、例えば、ユーザが自由に定義した仮想のディレクトリ名やファイル名を、DCFに準拠したディレクトリ名やファイル名で保存された実際の画像データに対応させて管理することで、ユーザが、任意に定義したディレクトリ名やファイル名によって、画像データを管理する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−199334号公報(第7−9ページ、図4−6)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような方法においては、画像データをパーソナルコンピュータに保存させる場合、パーソナルコンピュータ側においても、DCFに準拠しない仮想のディレクトリ名やファイル名を管理する必要があり、このような仕様に対応した専用のアプリケーションを用いて、画像データを管理しなければならないという課題があった。
【0011】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、より好適なファイル名の設定を行うことができるようにしたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の撮像装置は、画像データを記憶する記憶手段と、ユーザによる文字列の入力を受け付ける受け付け手段と、受け付け手段により受け付けられた文字列を用いて、所定の規格に準拠するファイル名を生成可能か否かを判定する判定手段と、判定手段により、ファイル名を生成可能であると判定された場合、文字列を用いて、規格に準拠する、画像データのファイル名を生成するファイル名生成手段と、ファイル名生成手段により生成されたファイル名を用いて、画像データを管理する管理手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
前記所定の規格はDCFであるようにすることができる。
【0014】
前記判定手段は、文字列に所定の規格に準拠しない文字が含まれているか否かを確認することにより、ファイル名を生成可能か否かを判定するようにすることができる。
【0015】
前記判定手段によりファイル名を生成可能であると判定された文字列を含むファイル名を、記憶手段に記憶されている画像データのファイル名より検索する検索手段をさらに備え、ファイル名生成手段は、検索手段による検索結果に基づいて、記憶手段に記憶されている画像データのファイル名と重複しないように、ファイル名を生成するようにすることができる。
【0016】
前記管理手段は、規格に準拠するディレクトリ構造で画像データを管理するようにすることができる。
【0017】
前記記憶手段は、外部記録媒体により構成されるようにすることができる。
【0018】
前記記憶手段は、撮像装置に内蔵される記録媒体により構成されるようにすることができる。
【0019】
前記受け付け手段により受け付けられた文字列の一覧情報を生成する一覧情報生成手段と、一覧情報に含まれる文字列のうち、ユーザが指定する文字列を特定する指定文字列情報を生成する指定文字列情報生成手段とをさらに備え、記憶手段は、一覧情報および指定文字列情報をさらに記憶し、ファイル名生成手段は、一覧情報に含まれ、指定文字列情報が特定する文字列を用いて、ファイル名を生成するようにすることができる。
【0020】
前記記憶手段は、外部記録媒体および撮像装置に内蔵される記録媒体により構成されるようにすることができる。
【0021】
前記外部記録媒体のシリアル番号を取得する取得手段をさらに備え、一覧情報生成手段は、取得手段により取得されたシリアル番号を用いて、外部記録媒体毎に一覧情報を生成し、指定文字列情報生成手段は、一覧情報毎に指定文字列情報を生成するようにすることができる。
【0022】
前記一覧情報生成手段は、ユーザ毎に一覧情報を生成し、指定文字列情報生成手段は、一覧情報毎に指定文字列情報を生成するようにすることができる。
【0023】
本発明の撮像方法は、画像データの記憶を制御する記憶制御ステップと、ユーザによる文字列の入力の受け付けを制御する受け付け制御ステップと、受け付け制御ステップの処理により制御され、受け付けられた文字列を用いて、所定の規格に準拠するファイル名を生成可能か否かを判定する判定ステップと、判定ステップの処理により、ファイル名を生成可能であると判定された場合、文字列を用いて、規格に準拠する、画像データのファイル名を生成するファイル名生成ステップと、ファイル名生成ステップの処理により生成されたファイル名を用いて、画像データを管理する管理ステップとを含むことを特徴とする。
【0024】
本発明のプログラムは、画像データの記憶を制御する記憶制御ステップと、ユーザによる文字列の入力の受け付けを制御する受け付け制御ステップと、受け付け制御ステップの処理により制御され、受け付けられた文字列を用いて、所定の規格に準拠するファイル名を生成可能か否かを判定する判定ステップと、判定ステップの処理により、ファイル名を生成可能であると判定された場合、文字列を用いて、規格に準拠する、画像データのファイル名を生成するファイル名生成ステップと、ファイル名生成ステップの処理により生成されたファイル名を用いて、画像データを管理する管理ステップとをコンピュータに実現させることを特徴とする。
【0025】
本発明の撮像装置および方法、並びにプログラムにおいては、画像データが記憶され、ユーザによる文字列の入力が受け付ける受け付けられ、その受け付けられた文字列を用いて、所定の規格に準拠するファイル名が生成可能か否かが判定され、判定手段により、ファイル名を生成可能であると判定された場合、文字列が用いられて、規格に準拠する、画像データのファイル名が生成され、生成されたファイル名が用いられて、画像データが管理される。
【0026】
【発明の実施の形態】
図4は、本発明を適用したPDAの正面の構成例を表す図である。
【0027】
図4に示されるように、PDA1は、中央のヒンジ部12を境に、表示部11と本体部13とに分けられており、ヒンジ部12を介して折り畳み可能に形成されている。
【0028】
換言すると、表示部11は、後述する図6に示されるように、軸12−1(仮想的なもの)を中心として回動して本体部13に対して開閉自在とされている。さらに、表示部11は、軸12−1に対して略垂直な軸11−6(仮想的なもの)を中心として本体部13に対して回動自在とされている。即ち、表示部11は、ヒンジ部12と対向する面11−3(LCD28が設けられている面11−1と垂直な図3中下方の面)と平行に、回動されるようになされている。
【0029】
図3に戻り、表示部11の面11−1のほぼ全面には、LCD(Liquid Crystal Display)28、および、LCD28の表面上に積層された透明な感圧式のタッチパネル36が設けられている。即ち、タッチペン35が、LCD28上の任意の位置に配置されると、その座標がタッチパネル36により検出され、検出された座標に対応する所定の処理が行われる。
【0030】
また、タッチパネル36の所定の領域(LCD28の図中下方の領域)には、文字を入力するための文字入力エリア29が設けられており、文字入力エリア29には、種々のソフトボタンや文字入力エリア等が表示される。ユーザが、タッチペン35を操作して、その文字入力エリア上にそれらの特殊文字を書くと、その特殊文字が入力される。即ち、タッチペン35が移動した軌跡がタッチパネル36により検知され、その軌跡に対応する文字が入力される。
【0031】
さらに、ユーザが、タッチペン35を操作してソフトボタン43を押下すると、文字入力エリア29には、キーボードのキー配列を表示したGUI(Graphical User Interface)であるソフトキーボードが表示される。ユーザが、タッチペン35を操作して、ソフトキーボード上の任意のキーを押下すると、その押下されたキーに対応する文字(または記号等)が入力される。即ち、タッチペン35が配置されている座標がタッチパネル36により検知され、その座標に対応するキーが認識され、認識されたキーに割り当てられている文字(または記号等)が入力される。
【0032】
このように、ユーザは、タッチペン35、および、ソフトウエアとしての文字入力エリア29を利用して、容易、かつ迅速に文字を入力することができる。なお、LCD28の表示面上全体に渡ってタッチパネル36が積層されているので、文字入力エリア29のLCD28に対する位置は、図4に示される位置に限定されず、例えば、後述するように、表示された画像の上下左右が反転されると、文字入力エリア29は、図4中上方に配置され、上下逆に表示される。このような場合においても、ユーザは、上述した例と同様に、文字を入力することができる。
【0033】
ヒンジ部12には、図中右方に、PDA1の電源をオンまたはオフ状態にする電源ボタン31が、その左隣に、PDA1に内蔵されているバッテリ(図示せず)が充電中の場合には点灯し、充電が終了すると消灯するLED(Light Emitting Diode)30が、さらにその左隣に、CCD(Charge Coupled Device)よりなるカメラ部22が、左端には、カメラ部22で被写体を撮像するとき操作されるメカキャプチャボタン23が、それぞれ設けられている。カメラ部22は、ヒンジ部12の、表示部11とともに本体部13に対して回動する部分に固定されており、後述するように、ユーザは、表示部11を本体部13に対して開閉させることにより、カメラ部22を回動させることができる。
【0034】
即ち、ユーザは、被写体を撮像する場合、メカキャプチャボタン23を1回押下して、カメラ機能(被写体をカメラ部22により撮像し、その撮像された被写体の画像を記録する機能)を有するアプリケーションソフトウェアを起動させ、カメラ部22の撮像方向を被写体に向けるように表示部11を回動させる。このとき、LCD28には、後述するように、カメラ部22が撮像している画像(被写体の画像)が表示されるので、ユーザは、LCD28を確認しながらカメラ部22の位置を確定し、さらに、各種の設定処理を行った後、シャッタボタンとして動作するメカキャプチャボタン23を再度押下する。これにより、メカキャプチャボタン23が押下された時点のカメラ部22により撮像された画像が、PDA1のメモリ(後述する図11のRAM133等)に記憶される。
【0035】
なお、メカキャプチャボタン23には、押下の方法として、ストロークの最後まで押下する「全押し」と、ストロークの途中である所定の位置まで押下する「半押し」とがある。例えば、ユーザがメカキャプチャボタン23を「半押し」すると、PDA1はカメラ部22において撮影される画像のAF処理やAE処理等を行い、その状態から、ユーザがメカキャプチャボタン23を「全押し」すると、PDA1はカメラ部22より取り込まれた画像をキャプチャする。このように、メカキャプチャボタン23は、押下の方法(深さ)によって、対応する処理を変えるようにすることができる。
【0036】
なお、ユーザがメカキャプチャボタン23を押下していない状態から「全押し」した場合は、PDA1は「半押し」に対応する処理を行った後、「全押し」に対応する処理を実行する。即ち、上述したような場合、ユーザが「全押し」すると、PDA1はカメラ部22において撮影される画像のAF処理やAE処理等を行った後、カメラ部22より取り込まれた画像をキャプチャする。
【0037】
本体部13の折り畳んだとき表示部11に対向する面13−1には、図中上方に、PDA1にインストールされているアプリケーションソフトウェアのそれぞれを表すシンボルが印刷されたボタン32が設けられており、ユーザがその指でボタン32を押下すると、それに対応するアプリケーションソフトウェアが起動される。
【0038】
また、面13−1のボタン32が配置されている領域の中央部には、LCD28に表示されている画像をスクロールするためのスクロールボタン33が設けられている。さらに、面13−1のボタン32の下方には、文字(記号等を含む)を入力するためのキーボード34が設けられている。
【0039】
本体部13の面13−1と垂直な面(側面)13−2の、図中上方には、リモートコントローラ、または、外部のヘッドホンと接続し、接続したそれらに音声を出力するためのヘッドホンジャック24が設けられており、その下方には、押下および回転自在なジョグダイヤル25が面13−2から僅かに突出した状態で設けられており、その下方には、直前の操作を取り消したりするためのバックボタン26が設けられており、さらにその下方には、誤って他のボタンが押下された場合、それに対応する機能の実行を禁止するためのホールドスイッチ27が設けられている。
【0040】
本体部13の面13−1に垂直な面(図中下側の端面)13−4の、中央部には、付属機器を接続するためのコネクタ67が設けられている。
【0041】
図5は、PDA1の裏面の構成例を表している。図5に示されるように、ヒンジ部12の図中左側上部には、抜き差し自在な所定のメモリカードや機能拡張モジュールが装着されるスロット64、メモリカード内のデータが読み書きされている場合に点灯するランプ63、および、赤外線で他の装置と通信するための赤外線ポート62が設けられている。
【0042】
メモリカードは、例えば、小型薄型形状のプラスチックケース内に電気的に書き換えや消去が可能な不揮発性メモリであるEEPROM(Electrically Erasable andProgrammable Read Only Memory)の一種であるフラッシュメモリ素子を格納したものであり、画像や音声、音楽等の各種情報(データ)の書き込みおよび読み出しが可能となっている。
【0043】
またメモリカードは、大容量化等による内蔵フラッシュメモリの仕様変更に対しても、使用する機器で互換性を確保することができる独自のシリアルプロトコルを採用し、最大書込速度1.5[MB/S] 、最大読出速度2.45[MB/S]の高速性能を実現していると共に、誤消去防止スイッチを設けて高い信頼性を確保しているようにしてもよい。
【0044】
従って、PDA1は、このようなメモリカードを挿着することができるために、メモリカードを介して他の装置との間でデータの共有化を図ることができる。
【0045】
本体部13の面13−1の反対側の面13−3の中央部の図中左側には、PDA1をリセットするためのリセットボタン65が設けられており、その下方には、音声を出力するためのスピーカ66が設けられている。
【0046】
本体部13の面13−1,13−3に垂直な面(図中下側の端面)13−4の、中央部には、上述したように、コネクタ67が設けられており、その図中左方には、タッチペン35を収納する収納口68が設けられている。
【0047】
次に、表示部11の開閉および回動の操作について、図面を参照して、以下、詳しく説明する。
【0048】
図6に示されるように、ユーザは、表示部11を、軸11−6を中心として回動させることができる。さらに、図7に示されるように、ユーザは、表示部11を、軸11−6を中心として略180度回動させた後、軸12−1を中心として回動させ、図8に示されるように、本体部13に対して閉じることができる。即ち、ユーザは、図6に示される状態のみならず、図8に示されるような状態で、PDA1を利用することができる。
【0049】
例えば、いま、LCD28には、図6に示されるような文字「F」が表示されているものとする。即ち、文字「F」の上方向は、表示部の面11−4側(図3中上方向)に表示されているものとする。
【0050】
このとき、PDA1は、表示部11が所定の基準位置から回動された場合、表示部11の軸11−6を中心とする回動角度を検出し、その回動角度が、表示部11が回動可能な範囲(この例では、図1に示されるように表示部11が配置された場合の回動角度が0度とされると、0度以上180度以下の範囲)のうちの所定の範囲(この例では、0度以上180度未満)に含まれる場合、画像(文字「F」)の上方向を面11−4側とするように、文字「F」をLCD28に表示させる。
【0051】
一方、PDA1は、その回動角度が、その範囲から外れると(この例では、180度になると)、文字「F」の上方向を、面(端面)11−4の反対側の面(端面)11−3側とするように、文字「F」をLCD28に表示させる。換言すると、PDA1は、表示部11の回動角度が所定の範囲から外れた場合、回動角度がその範囲に含まれる場合の画像(例えば、上方向が面11−4側となる文字「F」)に対して、上下左右を反転させた画像(例えば、上方向が面11−3と反対側の面11−3側となる文字「F」)を、LCD28に表示させる。
【0052】
具体的には、図6に示される状態の場合、表示部11の回動角度は180度未満であるので(上述した所定の範囲に含まれるので)、文字「F」は、その上方向が面11−4側(図3中上方向)とされるようにLCD28に表示される。
【0053】
一方、図7と図8に示される状態の場合、表示部11の回動角度は180度であるので(上述した所定の範囲から外れるので)、文字「F」は、その上方向が面11−4の反対側の面11−3側(図4中下方向)とされるようにLCD28に表示される。
【0054】
このように、PDA1は、その表示部11の回動および開閉状態によらず、ユーザにとって自然な方向に画像を表示させることが可能になる。
【0055】
さらに、ユーザは、PDA1が図7に示される状態のみならず、図4に示される状態の場合も、表示部11を、軸12−1を中心として回動させ、本体部13に対して閉じることができる。即ち、ユーザは、図示は省略するが、PDA1を持ち運びする場合等に、PDA1を図8に示されるようなLCD28が外側に露出した状態にしないことで、PDA1(特にLCD28)を保護することができる。
【0056】
また、以上のように表示部11を回動させることにより、ユーザは、カメラ部22の向き、即ち、撮影方向を変更することができる。
【0057】
例えば、図9に示されるように、PDA1のユーザと反対側に位置する他人101を被写体とする場合(PDA1から見てユーザと反対の方向を撮影する場合)、ユーザは、PDA1を図8に示される状態(表示部11を本体部13に対して閉じた状態)にすることにより、LCD28をユーザに向けたまま、カメラ部22の撮影方向をPDA1のユーザと反対側(即ち、被写体である他人101の方向に)に向けることができる。これにより、ユーザは、PDA1のLCD28に表示されたカメラ部22より取り込まれた取り込み画像を確認しながら、PDA1の反対側に位置する被写体である他人101を撮像することができる。
【0058】
一方、図10に示されるように、PDA1のユーザ102が自分自身を被写体とする場合(PDA1から見てユーザ102の方向を撮影する場合)、ユーザ102は、PDA1を図7に示される状態(表示部11を本体部13に対して開いた状態)にすることにより、LCD28をユーザ102に向けたまま、カメラ部22の撮影方向もユーザ102の方向(即ち、被写体である自分自身の方向に)に向けることができる。これにより、ユーザ102は、PDA1のLCD28に表示されたカメラ部22より取り込まれた取り込み画像を確認しながら、PDA1の同じ側に位置する被写体である自分自身を撮像することができる。
【0059】
以上のようにして、ユーザは、PDA1に対するカメラ部22の方向、即ち、撮影方向を設定することができ、常に、LCD28に表示された取り込み画像を確認し、タッチパネル36を用いて調整作業を行いながら、撮影作業を行うことができる。
【0060】
図11は、PDA1の内部の構成例を示すブロック図である。
【0061】
CPU(Central Processing Unit)131は、ROM(Read Only Memory)132に記憶されているプログラム、または記憶部139からRAM(Random Access Memory)133にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0062】
RAM133にはまた、CPU131が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0063】
CPU131、ROM132、およびRAM133は、バス134を介して相互に接続されている。このバス134にはまた、LCD28に表示させる画像を制御する表示制御部136が接続されている。
【0064】
表示制御部136には、CPU131の制御に基づいて、上述したカメラ部22、および、LCD28の他、VRAM138が接続されている。表示制御部136は、カメラ部22により撮像された画像を、VRAM138に記憶させ、そのVRAM138に記憶されている画像や、他のメモリ(RAM133、記憶部139、スロット64に接続されたメモリカード143)に記憶されている画像を、LCD28に表示させる。
【0065】
バス134にはさらにまた、入出力インタフェース135も接続されている。
【0066】
入出力インタフェース135には、上述したキーボード34、各種ボタン22,32,33、および、ジョグダイヤル25等からなる入力部137、タッチパネル36、赤外線通信ポート62、メモリカード143若しくは機能拡張モジュール121が装着されるスロット64、PDA1が内蔵するバッテリ(図示せず)を充電させるとともに、他の外部装置152との通信の中継装置となるクレードル91等が接続されるコネクタ67、並びに、リモートコントローラ101若しくはヘッドホン153と接続される音声出力部としてのヘッドホンジャック24が接続されている。
【0067】
なお、タッチパネル36により検出された座標は、入出力インタフェース135、バス134を介してCPU131に提供され、CPU131は、提供されたその座標に対応する所定の情報を取得する。
【0068】
入出力インタフェース135にはまた、必要に応じて、EEPROMまたはハードディスクなどより構成される記憶部139が接続される。外部装置152に適宜装着される磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどから読み出されたコンピュータプログラムは、赤外線ポート62を介する無線通信、無線LANモジュール(機能拡張モジュール)121を介する無線通信、または、クレードル91を介する有線通信等の手段により、必要に応じてPDA1に対して供給され、記憶部139にインストールされる。または、スロット64に適宜装着されるメモリカード143から読み出されたコンピュータプログラムも、必要に応じて記憶部139にインストールされる。
【0069】
入出力インタフェース135にはさらにまた、表示部11が本体部13に対して閉状態の場合、オン状態となり、かつ、表示部11が本体部13に対して開状態の場合、オフ状態となるLCD開閉スイッチ144、および、表示部11が所定の回動角度以上回動された場合にオン状態となるLCD回転スイッチ145が設けられている。
【0070】
即ち、この例においては、CPU131は、LCD開閉スイッチ144と、LCD回転スイッチ145の、それぞれのオン状態またはオフ状態に基づいて、表示部11の本体部13に対する開閉の状態(以下、LCD開閉状態と称する)、および回動状態を認識する。
【0071】
ユーザが入力部137やタッチパネル36を操作して入力した指示に基づいて、カメラ部22により取り込まれた画像データは、CPU131に制御され、バス134および入出力インタフェース135を介して、記憶部139やスロット64に装着されたメモリカード143等に保存される。このとき画像データは、図2に示されるような、DCFに準拠したファイル名が付加され、管理される。
【0072】
このファイル名の自由文字の部分については、ユーザが自由に決定することができる。すなわち、CPU131は、撮像画像の画像データをカメラ部22より取得すると、ユーザが入力部137またはタッチパネル36を操作して入力した4文字の文字列を用いて生成したファイル名を画像データに付加する。
【0073】
なお、カメラ部22において、撮像が行われる度に、ユーザが文字列を入力するようにしてもよいが、ユーザが予め入力しておいた文字列をリスト化し、そのリストの候補の中から使用する文字列を選択するようにしてもよい。
【0074】
図12に示されるように、カメラ部22において得られた画像データ203に、メモリカード143に記録されている自由文字リスト情報202より選択された自由文字を用いて生成されたファイル名を付加し、メモリカード143に記録する場合の、ファイル名の設定に関する処理について説明する。
【0075】
図12において、メモリカード143には、予めユーザが入力した自由文字のリストである自由文字リスト情報202と、自由文字リスト情報202に含まれる自由文字のうち、ユーザが指定している自由文字に対応する番号を示す指定番号情報201が記録されている。この場合、指定番号情報201は、自由文字リスト情報202の「1」番目の文字列「ABCD」を選択している。さらに、メモリカード143には、カメラ部22において生成され、CPU131によって、自由文字リスト情報202に含まれる自由文字を用いて生成されたファイル名が付加された複数の画像データ203が記録されている。
【0076】
これらの指定番号情報201、自由文字リスト情報202、および画像データ203は、図13に示されるようなディレクトリ構造で管理される。すなわち、「Root」ディレクトリの下位に、画像データ203を格納するための、DCF準拠のディレクトリである「DCIMディレクトリ」213の他に、自由文字リスト情報202の情報を含む「LIST」ファイル211、および、指定番号情報201を含む「NUMBER」ファイル212が格納されている。
【0077】
以上のように、DCFに準拠したディレクトリ構造に画像データ203を保存しており、画像データ203自体もDCFに準拠しているので、ユーザが設定した自由文字を画像データのファイル名にすることができない他の装置も、画像データ203を通常のDCFファイルとして扱うことができる。
【0078】
ユーザがこのようなメモリカードをスロット64に装着し、入力部137等を操作して、カメラアプリケーションを起動すると、カメラアプリケーションを実行したCPU131により各部が制御され、カメラ部22を用いた静止画撮像を行うための静止画撮影モードに移行する。その際、CPU131は、LCD28に図14に示されるようなGUIを表示させる。
【0079】
図14において、メイン画面220は、静止画撮影モード時の各種の操作を受け付けるためのGUIであり、取り込み画像やキャプチャされた撮影画像を表示するEVFエリア221、動画像撮影モード用アプリケーションを起動する動画像撮影用アプリケーション呼び出しボタン222、各種のアイコンを表示するアイコンエリア223、各種の設定を行うためのGUIである設定画面を表示させる設定画面呼び出しボタン224、撮影される画像のサイズや画質に関するGUIを表示させるサイズ・画質切り替えボタン225、撮影される画像の露光量を調整するEV(Exposure Value)補正スライダ226、静止画像をキャプチャするソフトキャプチャボタン227、ユーザによって指定されている自由文字を表示する自由文字表示部228、設定画面において設定された機能を実行するカスタムボタン229、フラッシュのモードを切り替えるフラッシュモード切り替えボタン230、撮影された画像のズームを調整するズームボタン231、撮像して得られた画像データのサムネイル画像を表示する簡易ビューエリア232乃至234、EVFエリア221に表示されている撮影画像の表示を90度ずつ回転させる回転ボタン235、撮像して得られた画像データを削除する削除ボタン236、並びに、画像データのタイトル等、各種の文字データを表示するタイトルバーエリア237により構成されている。
【0080】
ユーザによりカメラアプリケーションが起動されると、CPU131は、上述したGUIを表示させるとともに、メモリカード143に記録されている自由文字リスト情報202および指定番号情報201を読み込み、ファイル名に使用する自由文字の設定を行う。
【0081】
図15および16のフローチャートを参照して、設定読み込み処理を説明する。また、必要に応じて図17を参照して説明する。
【0082】
最初に、図15のステップS1において、CPU131は、撮像画像の画像データを記録する、スロット64に接続されたメモリカード143に自由文字リスト情報202および指定番号情報201が存在するか否かを判定する。自由文字リスト情報202および指定番号情報201が存在すると判定した場合、CPU131は、ステップS2において、メモリカード143より自由文字リスト情報202および指定番号情報201を読み込む。
【0083】
自由文字リスト情報202および指定番号情報201を読み込んだCPU131は、ステップS3において、指定番号情報201に対応する自由文字(図12に示される例の場合、「1」番に対応する「ABCD」)を指定自由文字としてRAM133等に保持する。
【0084】
そして、CPU131は、ステップS4において、メモリカード143に記憶されている画像データに付加されたファイル名の内、その指定自由文字を含むファイル名のファイル番号の最大値をRAM133等に保持し、設定読み込み処理を終了する。
【0085】
ステップS1において、自由文字リスト情報202および指定番号情報201がメモリカード143に存在しないと判定した場合、CPU131は、処理を図16のステップS5に進める。
【0086】
図16のステップS5において、CPU131は、表示制御部136を制御し、図17に示されるような自由文字入力画面240をメイン画面220に重畳してLCD28表示させ、入力部137およびタッチパネル36を制御して、ユーザからの文字の入力を受け付ける。
【0087】
図17に示されるように、自由文字入力画面240には入力文字表示欄241が設けられており、ユーザは、入力部137およびタッチパネル36を制御して入力した文字を確認することが出来る。
【0088】
そして、ステップS6において、CPU131は、ユーザの入力等に基づいて、自由文字入力を中止するか否かを判定し、中止しないと判定した場合、処理をステップS7に進める。ステップS7において、CPU131は、入力部137およびタッチパネル36を制御して、ユーザによる文字の入力が完了したか否かを判定し、完了していないと判定した場合、処理をステップS6に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0089】
ステップS7において、ユーザによる文字の入力が完了したと判定した場合、CPU131は、処理をステップS8に進め、入力された文字列は正当であるか否かを判定する。入力された文字列が正当であると判定した場合、CPU131は、処理をステップS9に進め、入力された文字列を指定自由文字としてRAM133等に保持し、ファイル番号の最大値を「0」に設定する。
【0090】
そして、CPU131は、ステップS10において、自由文字情報リスト201および指定番号情報202を生成し、画像データを記憶させる記憶領域であるメモリカード143に保存し、設定読み込み処理を終了する。
【0091】
ステップS8において、入力された文字列が正当でない、すなわち、DCFに定義されたファイル名に使用可能な文字以外の文字が含まれていると判定した場合、CPU131は、処理をステップS11に進め、エラー処理を行った後、処理をステップS6に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0092】
また、ステップS6において、自由文字入力を中止すると判定した場合、すなわち、自由文字の入力が未完了の状態で、入力作業を終了する場合、CPU131は、処理をステップS12に進め、例えばRAM133等に保持されている、予め用意されたデフォルト用の文字列を指定自由文字として保持し、ファイル番号の最大値を「0」に設定し、ステップS10において、自由文字リスト情報202および指定番号情報201を生成し、メモリカード143に保存し、設定読み込み処理を終了する。
【0093】
以上のようにして、自由文字リスト情報202および指定番号情報201が読み込まれ、または、入力され、指定自由文字および対応するファイル番号の最大値が保持される。
【0094】
これらの指定自由文字および対応するファイル番号の最大値に関する情報は、ユーザの操作により変更することが可能である。ユーザが図14のメイン画面220において、設定画面呼び出しボタン224を操作すると、CPU131は、表示制御部136を制御して、LCD28に、図18に示されるような設定画面251を表示させる。
【0095】
図18は、LCD28に表示される設定画面251の構成例を示す図である。図18において、設定画面251は、各種の設定項目およびそれらの現在の状態を示す設定一覧表示エリア252、設定一覧表示エリア252に一度に表示できない項目を表示するために、設定一覧表示エリア252の表示内容をスクロールするスクロールバー253、設定一覧表示エリア252に表示されている項目を図中下側の方向にスクロールさせる下スクロールボタン254、設定一覧表示エリア252に表示されている項目を図中上側の方向にスクロールさせる上スクロールボタン255、LCD28に表示されている画面をメイン画面220に戻す、戻るボタン256、設定画面251において、設定が反映された取り込み画像を表示し、ユーザがその効果を確認するためのEVFエリア257により構成されている。
【0096】
設定一覧表示エリア252には、例えば、ホワイトバランス、サイズ・クオリティ、スポット測光、記録先、セルフタイマー、フォーカスモード、および自由文字等の撮影に関する様々な項目が表示される。ユーザは、スクロールバー253、下スクロールボタン254、若しくは上スクロールボタン255を操作したり、または、ジョグダイヤル25を回転させたりするなどして、設定したい項目を設定一覧表示エリア252に表示させる。そして、項目が表示されている部分をタップするか、ジョグダイヤル25を回転させる等して、設定したい項目にアンカーを移動させる。
【0097】
そして、ユーザは、アンカーが位置する項目の右側の設定内容が表示されている部分をタップするか、ジョグダイヤル25を押下するなどして、アンカーが位置する項目の変更を指示する。例えば、図18において、アンカーは、自由文字に位置しており、この状態で、ユーザが「ABCD」と表示されている部分をタップするか、ジョグダイヤル25を押下すると、CPU131は、設定更新処理を実行し、ユーザは、自由文字に関する設定を変更することができる。
【0098】
図19および図20のフローチャートを参照して、設定更新処理を説明する。必要に応じて図21を参照して説明する。
【0099】
最初に、CPU131は、ステップS31において、メモリカード143より読み込んだ自由文字リスト情報202に基づいて、図21に示されるような自由文字一覧を表示する。
【0100】
図21において、設定画面251の設定一覧表示エリア252の、ユーザが選択した項目261である「自由文字」以外の項目は、暗く表示される。ユーザが選択した項目261の右側には、対応する設定の一覧が表示された設定内容選択画面262が表示される。図21において、設定内容選択画面262には、「自由文字」に対応する設定として、「ABCD」、「EFGH」、「IJKL」および「MNOP」等の自由文字リスト情報202に含まれる文字列、並びに、新たな文字列を生成するためのモードである「カスタム」が表示されており、現在設定されている文字列(図21の場合、「ABCD」)には、マークが表示されている。また、設定内容選択画面262において、現在選択されているモード(図21の場合、「カスタム」)には、アンカーが表示されている。
【0101】
ユーザは、図21に示される設定内容選択画面262に表示されている一覧の中から、選択するモードの部分をタップしたり、ジョグダイヤル25を回転させてアンカーを移動させ、押下することで選択するモードを指示したりして、モードの設定を行う。
【0102】
図19に戻り、自由文字一覧を表示させたCPU131は、ステップS32において、入力部137およびタッチパネル36を制御して、ユーザにより自由文字が選択されたか否かを判定する。ユーザが、上述したように、設定内容選択画面262において、自由文字を選択していないと判定した場合、CPU131は、処理をステップS33に進め、入力部137およびタッチパネル36を制御して、ユーザにより自由文字の作成が指示されたか否かを判定する。
【0103】
ユーザが、上述したように、設定内容選択画面262において「カスタム」を選択しておらず、自由文字の作成が指示されていないと判定した場合、CPU131は、処理をステップS34に進め、自由文字の更新を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、CPU131は、処理をステップS32に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0104】
ユーザの指示等に基づいて、自由文字の更新を終了すると判定した場合、CPU131は、ステップS35において、表示制御部136を制御して、現在指定されている自由文字を設定画面251に表示させ、設定更新処理を終了する。
【0105】
ステップS32において、ユーザが設定内容選択画面262に表示されている自由文字のうち、いずれかを選択したと判定した場合、CPU131は、ステップS36に処理を進め、選択された自由文字を指定自由文字としてRAM133等に保持し、指定された自由文字を含むファイル名をメモリカード143より検索し、そのファイル番号の最大値をRAM133等に保持する。
【0106】
そして、CPU131は、ステップS37に処理を進め、指定番号情報201を新たに選択された番号に更新し、メモリカード143に保存する。ステップS37の処理を終了したCPU131は、ステップS34に処理を進め、以降の処理を行う。
【0107】
また、ステップS33において、ユーザが設定内容選択画面252に表示されている「カスタム」を選択し、自由文字の作成が指示されたと判定した場合、CPU131は、処理を図20のステップS38に進める。
【0108】
図20のステップS38において、CPU131は、表示制御部136を制御し、図22に示されるように、図17を参照して説明した、入力文字表示欄241を含む自由文字入力画面240を表示し、入力部137およびタッチパネル36を制御して、文字の入力を受け付ける。
【0109】
そして、ステップS39において、CPU131は、自由文字入力を中止するか否かを判定し、ユーザの指示等に基づいて、自由文字入力を中止すると判定した場合は、処理を図19のステップS34に戻し、それ以降の処理を行う。
【0110】
また、自由文字入力を中止しないと判定した場合、CPU131は、処理をステップS40に進め、自由文字入力が完了したか否かを判定し、自由文字入力が完了していないと判定した場合、処理をステップS39に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0111】
ステップS40において、ユーザの指示等に基づいて、自由文字入力が完了したと判定した場合、CPU131は、処理をステップS41に進め、入力された文字列が正当であるか否かを判定する。入力された文字がDCFに準拠しており、正当であると判定した場合、CPU131は、ステップS42に処理を進め、入力された文字列を指定自由文字としてRAM133等に保持し、ファイル番号の最大値を「0」に設定し、RAM133等に保持する。
【0112】
そして、CPU131は、ステップS43において、上述したような自由文字リスト情報202および指定番号情報201を更新し、メモリカード143に保存する。ステップS43の処理を完了したCPU131は、処理を図19のステップS34に戻し、それ以降の処理を行う。
【0113】
ステップS41において、入力された文字列が正当でない、すなわち、DCFに定義されたファイル名に使用可能な文字以外の文字が含まれていると判定した場合、CPU131は、処理をステップS44に進め、エラー処理を行った後、処理をステップS39に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0114】
以上のように、設定更新処理が行われるので、ユーザは、自由文字に関する設定を容易に更新することができる。
【0115】
次に、以上のように準備された設定を用いて、カメラ部22において撮像処理が行われ、生成された画像データにファイル名を付加する際の処理について説明する。
【0116】
ユーザが静止画撮影モードにおいて、メカキャプチャボタン23やソフトキャプチャボタン227を操作すると、CPU131は、画像データの保存処理を開始する。
【0117】
図23のフローチャートを参照して、データ保存処理を説明する。
【0118】
CPU131は、ユーザによるメカキャプチャボタン23やソフトキャプチャボタン227の操作に対応して、ステップS61において、カメラ部22を制御して、取り込み画像をキャプチャさせ、画像データを生成させる。
【0119】
ステップS62において、CPU131は、RAM133等に保持している指定自由文字およびファイル番号の最大値を取得し、その取得したファイル番号の最大値に「1」を加算した値を、取得した指定自由文字に付加し、さらに拡張子を付加してファイル名を生成する。
【0120】
ファイル名を生成したCPU131は、ステップS63において、生成したファイル名を画像データに付加し、その画像データをメモリカード143に供給して、保存させる。
【0121】
画像データの保存が完了すると、CPU131は、ステップS64において、ファイル番号の最大値を更新し、RAM133等に保持し、データ保存処理を終了する。
【0122】
以上のようにして、データ保存処理が行われるので、ユーザは、容易に、自分自身で設定した、DCFに準拠するファイル名で画像データを保存することができる。
【0123】
以上においては、指定番号情報201、自由文字リスト情報202、および画像データ203をメモリカード143に記録するように説明した。このようにすることで、メモリカード143を他のPDAに装着した場合においても、そのPDAは、上述した機能を有していれば、ユーザが設定した自由文字が用いて、DCFファイル名を重複しないように生成することができる。
【0124】
また、PDA1に他のメモリカードが装着された場合においても、PDA1は、そのメモリカードに記録されている設定に基づいて、DCFファイル名を生成することができる。
【0125】
なお、以上において、メモリカード143に記録した指定番号情報201、自由文字リスト情報202、および画像データ203等の情報が、PDA1に内蔵する記憶部139等の記憶素子に記録されるようにしてももちろんよい。その場合、上述した指定番号情報201、自由文字リスト情報202、および画像データ203等の情報を合わせて、コネクタ67に接続されたクレードル91を介して、外部装置152に転送するようにすれば、上述した機能を有する外部装置152においても、ユーザが設定した自由文字が用いて、DCFファイル名を重複しないように生成することができる。
【0126】
また、上述した以外にも、例えば、図24に示されるように、PDA1の記憶部139やRAM133等に自由文字リスト情報271が格納され、メモリカード143には、指定番号情報272およびDCFファイル名を付加された画像データ273が記録されるようにしてもよい。
【0127】
図24において、PDA1の記憶部139には、予めユーザが入力した自由文字のリストである自由文字リスト情報271が記憶されており、メモリカード143には、自由文字リスト情報271に含まれる自由文字のうち、ユーザが指定している自由文字に対応する番号を示す指定番号情報272、および、複数のDCFに準拠した画像データ273が記録されている。この場合、指定番号情報272は、自由文字リスト情報271の「1」番目の文字列「ABCD」を選択している。
【0128】
このとき、メモリカード143のディレクトリ構造は、例えば、図25に示されるような構造になる。図25において、「Root」ディレクトリの下位には、指定番号情報272を含む「NUMBER」ファイル281と、DCFに準拠したディレクトリであり、下位ディレクトリに画像データを保存する「DCIM」ディレクトリ282等が構成されている。
【0129】
以上のように、DCFに準拠したディレクトリ構造に画像データ273を保存しており、画像データ273自体もDCFに準拠しているので、上述した機能を有していない他の装置も、画像データ273を通常のDCFファイルとして扱うことができる。
【0130】
図24および図25に示されるような場合、PDA1において実行される設定読み込み処理は、自由文字リスト情報271の記録先がメモリカード143から記憶部139に変更されるのみで、基本的に図15および図16のフローチャートを参照して説明した場合と同様の処理が行われるので、その説明は省略する。
【0131】
また、設定更新処理についても、同様に、自由文字リスト情報271の記録先がメモリカード143から記憶部139に変更されるのみで、基本的に図19および図20のフローチャートを参照して説明した場合と同様の処理が行われるので、その説明は省略する。
【0132】
さらに、データ保存処理についても、同様に、自由文字リスト情報271の記録先がメモリカード143から記憶部139に変更されるのみで、基本的に図23のフローチャートを参照して説明した場合と同様の処理が行われるので、その説明は省略する。
【0133】
すなわち、自由文字リスト情報271をPDA1側に記録しておくことで、ユーザは、1つの自由文字リスト情報271を複数のメモリカードに対応させることができ、異なるメモリカードをPDA1に装着しても、同じ自由文字を入力する必要が無くなる。
【0134】
また、上述した以外にも、例えば、図26に示されるように、メモリカード143のシリアル番号を用いて、PDA1が、互いに異なるメモリカードに対応する複数の自由文字リスト情報を記憶部139等に記憶するようにしてもよい。
【0135】
図26において、1枚目のメモリカード143−1には、メモリカード143−1のシリアル番号を含むシリアル番号情報291、指定番号情報292、および、DCFに準拠した画像データ群である画像データ293が記録されている。
【0136】
シリアル番号情報291には、メモリカード143−1固有のシリアル番号「ZYXW0001」が含まれている。このシリアル番号は、工場出荷時にメーカーが記録したシリアル番号であってもよいし、後述するように、PDA1により記録されたPDA1に対するシリアル番号であってもよい。
【0137】
同様に、2枚目のメモリカード143−2には、メモリカード143−2のシリアル番号を含むシリアル番号情報301、指定番号情報302、および、DCFに準拠した画像データ群である画像データ303が記録されている。
【0138】
このシリアル番号情報301には、メモリカード143−2固有のシリアル番号「VUTS0777」が含まれている。このシリアル番号は、工場出荷時にメーカーが記録したシリアル番号であってもよいし、後述するように、PDA1により記録されたPDA1に対するシリアル番号であってもよい。
【0139】
PDA1の記憶部193には、メモリカード143−1に対応する自由文字リスト情報310、およびメモリカード143−2に対応する自由文字リスト情報311が記録されている。これらの自由文字リスト情報310および311には、それぞれ、メモリカード143−1または143−2のシリアル番号情報が付加されており、このシリアル番号によって、PDA1は、装着されたメモリカードに対応する自由文字リスト情報を選択することができる。
【0140】
これらのメモリカード143−1および143−2に記憶されているシリアル番号情報291および301、指定番号情報292および302、並びに、画像データ293および303は、図27に示されるようなディレクトリ構造で管理される。すなわち、「Root」ディレクトリの下位に、画像データ203を格納するための、DCF準拠のディレクトリである「DCIMディレクトリ」323の他に、シリアル番号情報291または301の情報を含む「SERIAL」ファイル321、並びに、指定番号情報292または302を含む「NUMBER」ファイル322が格納されている。
【0141】
以上のように、DCFに準拠したディレクトリ構造に画像データ293または303を保存しており、画像データ293または303自体もDCFに準拠しているので、ユーザが設定した自由文字を画像データのファイル名にすることができない他の装置も、画像データ293または303を通常のDCFファイルとして扱うことができる。
【0142】
次に、このような場合の設定読み込み処理を、図28および29のフローチャートを参照して説明する。なお、以下においては、メモリカード143−1および143−2は、分けて説明する必要のない場合は、メモリカード143と称する。
【0143】
最初に、図28のステップS81において、CPU131は、装着されたメモリカード143を制御し、メモリカード143にシリアル番号が存在するか否かを判定する。メモリカード143にシリアル番号が存在しないと判定した場合、CPU131は、ステップS82において、シリアル番号を割り当て、メモリカード143に記録し、処理をステップS83に進める。
【0144】
また、ステップS81において、装着されたメモリカード143にシリアル番号情報が記録されており、シリアル番号が存在すると判定した場合、CPU131は、ステップS82の処理を省略し、ステップS83に処理を進める。
【0145】
ステップS83において、CPU131は、メモリカード143を制御し、記録されているシリアル番号を読み込む。そして、ステップS84において、CPU131は、自由文字リスト情報を記録する記憶部139を検索し、シリアル番号に対応する自由文字リスト情報が存在するか否かを判定する。
【0146】
ステップS83において読み込んだシリアル番号に対応するシリアル番号情報が記憶部139に存在すると判定したCPU131は、ステップS85に処理を進め、記憶部139よりシリアル番号に対応する自由文字リスト情報を読み込むとともに、メモリカード143より指定番号情報を読み込む。
【0147】
自由文字リスト情報および指定番号情報を読み込んだCPU131は、ステップS86において、指定番号情報に対応する自由文字(図26に示される例の場合、「2」番に対応する「EFGH」)を指定自由文字としてRAM133等に保持する。
【0148】
そして、CPU131は、ステップS87において、メモリカード143に記憶されている画像データに付加されたファイル名の内、その指定自由文字を含むファイル名のファイル番号の最大値をRAM133等に保持し、設定読み込み処理を終了する。
【0149】
ステップS84において、読み込まれたシリアル番号情報に対応する自由文字リスト情報が記憶部139に存在しないと判定した場合、CPU131は、処理を図29のステップS88に進める。
【0150】
図29のステップS88において、CPU131は、表示制御部136を制御し、図17に示されるような自由文字入力画面240をメイン画面220に重畳してLCD28表示させ、入力部137およびタッチパネル36を制御して、ユーザからの文字の入力を受け付ける。
【0151】
そして、ステップS89において、CPU131は、ユーザの入力等に基づいて、自由文字入力を中止するか否かを判定し、中止しないと判定した場合、処理をステップS90に進める。ステップS90において、CPU131は、入力部137およびタッチパネル36を制御して、ユーザによる文字の入力が完了したか否かを判定し、完了していないと判定した場合、処理をステップS89に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0152】
ステップS90において、ユーザによる文字の入力が完了したと判定した場合、CPU131は、処理をステップS91に進め、入力された文字列は正当であるか否かを判定する。入力された文字列が正当であると判定した場合、CPU131は、処理をステップS92に進め、入力された文字列を指定自由文字としてRAM133等に保持し、ファイル番号の最大値を「0」に設定する。
【0153】
そして、CPU131は、ステップS93において、自由文字情報リストを生成し、シリアル番号に対応させて記憶部139に保存するとともに、指定番号情報を生成し、画像データ293を記憶させる記憶領域であるメモリカード143に保存し、設定読み込み処理を終了する。
【0154】
ステップS91において、入力された文字列が正当でない、すなわち、DCFに定義されたファイル名に使用可能な文字以外の文字が含まれていると判定した場合、CPU131は、処理をステップS94に進め、エラー処理を行った後、処理をステップS89に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0155】
また、ステップS89において、自由文字入力を中止すると判定した場合、すなわち、自由文字の入力が未完了の状態で、入力作業を終了する場合、CPU131は、処理をステップS95に進め、例えばRAM133等に保持されている、予め用意されたデフォルト用の文字列を指定自由文字として保持し、ファイル番号の最大値を「0」に設定し、ステップS93において、自由文字情報リストを生成し、シリアル番号に対応させて記憶部139に保存するとともに、指定番号情報を生成し、画像データ293を記憶させる記憶領域であるメモリカード143に保存し、設定読み込み処理を終了する。
【0156】
以上のようにして、自由文字リスト情報および指定番号情報が読み込まれ、または、入力され、指定自由文字および対応するファイル番号の最大値が保持される。
【0157】
次に、ユーザが設定画面を操作することにより実行される設定更新処理について、図30および図31のフローチャートを参照して説明する。
【0158】
最初に、CPU131は、ステップS111において、シリアル番号に対応する自由文字リスト情報310に基づいて、図21を参照して上述したような自由文字一覧を表示する。
【0159】
自由文字一覧を表示させたCPU131は、ステップS112において、入力部137およびタッチパネル36を制御して、ユーザにより自由文字が選択されたか否かを判定する。ユーザが、上述したように、設定内容選択画面262において、自由文字を選択していないと判定した場合、CPU131は、処理をステップS113に進め、入力部137およびタッチパネル36を制御して、ユーザにより自由文字の作成が指示されたか否かを判定する。
【0160】
ユーザが、上述したように、設定内容選択画面262において「カスタム」を選択しておらず、自由文字の作成が指示されていないと判定した場合、CPU131は、処理をステップS114に進め、自由文字の更新を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、CPU131は、処理をステップS112に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0161】
ユーザの指示等に基づいて、自由文字の更新を終了すると判定した場合、CPU131は、ステップS115において、表示制御部136を制御して、現在指定されている自由文字を設定画面251に表示させ、設定更新処理を終了する。
【0162】
ステップS112において、ユーザが設定内容選択画面262に表示されている自由文字のうち、いずれかを選択したと判定した場合、CPU131は、ステップS116に処理を進め、選択された自由文字を指定自由文字としてRAM133等に保持し、指定された自由文字を含むファイル名をメモリカード143より検索し、そのファイル番号の最大値をRAM133等に保持する。
【0163】
そして、CPU131は、ステップS117に処理を進め、指定番号情報292を新たに選択された番号に更新し、メモリカード143に保存する。ステップS117の処理を終了したCPU131は、ステップS114に処理を進め、以降の処理を行う。
【0164】
また、ステップS113において、ユーザが設定内容選択画面252に表示されている「カスタム」を選択し、自由文字の作成が指示されたと判定した場合、CPU131は、処理を図31のステップS118に進める。
【0165】
図31のステップS118において、CPU131は、表示制御部136を制御し、図22を参照して上述した、入力文字表示欄241を含む自由文字入力画面240を表示し、入力部137およびタッチパネル36を制御して、文字の入力を受け付ける。
【0166】
そして、ステップS119において、CPU131は、自由文字入力を中止するか否かを判定し、ユーザの指示等に基づいて、自由文字入力を中止すると判定した場合は、処理を図30のステップS114に戻し、それ以降の処理を行う。
【0167】
また、自由文字入力を中止しないと判定した場合、CPU131は、処理をステップS120に進め、自由文字入力が完了したか否かを判定し、自由文字入力が完了していないと判定した場合、処理をステップS119に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0168】
ステップS120において、ユーザの指示等に基づいて、自由文字入力が完了したと判定した場合、CPU131は、処理をステップS121に進め、入力された文字列が正当であるか否かを判定する。入力された文字がDCFに準拠しており、正当であると判定した場合、CPU131は、ステップS122に処理を進め、入力された文字列を指定自由文字としてRAM133等に保持し、ファイル番号の最大値を「0」に設定し、RAM133等に保持する。
【0169】
そして、CPU131は、ステップS123において、記憶部139に記憶されている、読み込まれたシリアル番号に対応する自由文字リスト情報を更新するとともに、指定番号情報を更新し、メモリカード143に保存する。ステップS123の処理を完了したCPU131は、処理を図30のステップS114に戻し、それ以降の処理を行う。
【0170】
ステップS121において、入力された文字列が正当でない、すなわち、DCFに定義されたファイル名に使用可能な文字以外の文字が含まれていると判定した場合、CPU131は、処理をステップS124に進め、エラー処理を行った後、処理をステップS119に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0171】
以上のように、設定更新処理が行われるので、ユーザは、自由文字リスト情報を複数管理する場合においても、自由文字に関する設定を容易に更新することができる。
【0172】
次に、図23のフローチャートを参照し、以上のように準備された設定に基づいて、静止画像キャプチャ時に実行されるデータ保存処理を説明する。
【0173】
CPU131は、ユーザによるメカキャプチャボタン23やソフトキャプチャボタン227の操作に対応して、ステップS141において、カメラ部22を制御して、取り込み画像をキャプチャさせ、画像データを生成させる。
【0174】
ステップS142において、CPU131は、RAM133等に保持している指定自由文字およびファイル番号の最大値を取得し、その取得したファイル番号の最大値に「1」を加算した値を、取得した指定自由文字に付加し、さらに拡張子を付加してファイル名を生成する。
【0175】
ファイル名を生成したCPU131は、ステップS143において、生成したファイル名を画像データに付加し、その画像データを、読み込まれたシリアル番号が対応するメモリカードであるメモリカード143に供給して、保存させる。
【0176】
画像データの保存が完了すると、CPU131は、ステップS144において、ファイル番号の最大値を更新し、RAM133等に保持し、データ保存処理を終了する。
【0177】
以上のようにして、データ保存処理が行われるので、自由文字リスト情報を複数管理する場合においても、ユーザは、容易に、自分自身で設定した、DCFに準拠するファイル名で画像データを保存することができる。
【0178】
以上のようにシリアル番号を用いてメモリカードを識別することで、PDA1は、メモリカード毎に異なる自由文字リストを設定することができるとともに、それらの自由文字リスト情報を一元管理することができる。さらに、メモリカードに必要な容量を減らすこともできる。
【0179】
また、以上のようなメモリカードの識別機能を用いて、簡易的な認証処理を行うことも可能である。例えば、装着されたメモリカードに対応する自由文字リスト情報を保持していない場合、画像データの参照や保存等の機能に制限を加えるようにすることもでき、著作権管理等にも用いることができる。
【0180】
図26においては、2枚のメモリカードを識別する場合について説明したが、メモリカードは固有のシリアル番号により識別されるので、シリアル番号が対応していれば、何枚でも識別可能である。
【0181】
また、図26において示されたシリアル番号は、一例であり、そのデータ形式、桁数、および使用文字等は、各メモリカードを識別できるものであれば、どのようなものであってもよい。さらに、図26においてPDA1は、2つの自由文字リスト情報を記録しているが、記憶領域に空き容量がある限り、いくつでも記録可能である。
【0182】
また、上述した以外にも、例えば、図33に示されるように、メモリカード143に記憶されている指定番号情報をユーザごとに記録するようにして、PDA1が、互いに異なるメモリカードおよびそれらのメモリカードに記憶されているユーザ毎の指定番号情報に対応する複数の自由文字リスト情報を記憶部139等に記憶するようにしてもよい。
【0183】
図33において、1枚目のメモリカード143−1には、メモリカード143−1のシリアル番号を含むシリアル番号情報331、ユーザ毎の指定番号情報332、および、DCFに準拠した画像データ群である画像データ333が記録されている。
【0184】
シリアル番号情報331には、メモリカード143−1固有のシリアル番号「ZYXW0001」が含まれている。このシリアル番号は、工場出荷時にメーカーが記録したシリアル番号であってもよいし、後述するように、PDA1により記録されたPDA1に対するシリアル番号であってもよい。
【0185】
また、指定番号情報332は、ユーザごとに管理されており、図33に示される例の場合、「USER1」は、自由文字リスト情報の番号「1」の文字列を指定しており、「USER2」は、自由文字リスト情報の番号「2」の文字列を指定している。
【0186】
同様に、2枚目のメモリカード143−2には、メモリカード143−2のシリアル番号を含むシリアル番号情報341、ユーザ毎の指定番号情報342、および、DCFに準拠した画像データ群である画像データ343が記録されている。
【0187】
このシリアル番号情報341には、メモリカード143−2固有のシリアル番号「VUTS0777」が含まれている。このシリアル番号は、工場出荷時にメーカーが記録したシリアル番号であってもよいし、後述するように、PDA1により記録されたPDA1に対するシリアル番号であってもよい。
【0188】
また、指定番号情報342は、ユーザごとに管理されており、図33に示される例の場合、「USER1」は、自由文字リスト情報の番号「2」の文字列を指定しており、「USER2」は、自由文字リスト情報の番号「3」の文字列を指定している。
【0189】
PDA1の記憶部193には、メモリカード143−1に対応する自由文字リスト情報351、およびメモリカード143−2に対応する自由文字リスト情報352が記録されている。これらの自由文字リスト情報351および352には、それぞれ、メモリカード143−1または143−2のシリアル番号情報が付加されており、このシリアル番号によって、PDA1は、装着されたメモリカードに対応する自由文字リスト情報を選択することができる。また、これらの自由文字リスト情報351および352は、ユーザ毎に管理されており、ユーザによって使用されるリストが異なるようになっている。
【0190】
すなわち、図33に示される例の場合、メモリカード143−1の「USER1」は、メモリカード143−1用の自由文字リスト情報351の「USER1」の「1」番目の文字列「ABCD」を指定しており、メモリカード143−1の「USER2」は、メモリカード143−1用の自由文字リスト情報351の「USER2」の「2」番目の文字列「MSMS」を指定している。
【0191】
また、メモリカード143−2の「USER1」は、メモリカード143−2用の自由文字リスト情報352の「USER1」の「2」番目の文字列「QRST」を指定しており、メモリカード143−2の「USER2」は、メモリカード143−2用の自由文字リスト情報352の「USER2」の「3」番目の文字列「XXXX」を指定している。
【0192】
これらのメモリカード143−1および143−2に記憶されているシリアル番号情報331および341、ユーザ毎の指定番号情報332および342、並びに、画像データ333および343は、例えば、図34に示されるようなディレクトリ構造で管理される。すなわち、「Root」ディレクトリの下位に、画像データ333または343を格納するための、DCF準拠のディレクトリである「DCIMディレクトリ」364の他に、シリアル番号情報331または341の情報を含む「SERIAL」ファイル361、指定番号情報を含む「NUMBER」ファイル362、並びに、指定番号情報に対応させたユーザ情報を含む「USER」ファイル363が格納されている。
【0193】
以上のように、DCFに準拠したディレクトリ構造に画像データ333または343を保存しており、画像データ333または343自体もDCFに準拠しているので、ユーザが設定した自由文字を画像データのファイル名にすることができない他の装置も、画像データ333または343を通常のDCFファイルとして扱うことができる。
【0194】
次に、このような場合の設定読み込み処理を、図35および36のフローチャートを参照して説明する。なお、以下において、メモリカード143−1および143−2は、分けて説明する必要のない場合は、メモリカード143と称する。
【0195】
最初に、図35のステップS161において、CPU131は、装着されたメモリカード143を制御し、メモリカード143にシリアル番号が存在するか否かを判定する。メモリカード143にシリアル番号が存在しないと判定した場合、CPU131は、ステップS162において、シリアル番号を割り当て、メモリカード143に記録し、処理をステップS163に進める。
【0196】
また、ステップS161において、装着されたメモリカード143にシリアル番号情報が記録されており、シリアル番号が存在すると判定した場合、CPU131は、ステップS162の処理を省略し、ステップS163に処理を進める。
【0197】
ステップS163において、CPU131は、メモリカード143を制御し、記録されているシリアル番号を読み込む。そして、ステップS164において、CPU131は、自由文字リスト情報を記録する記憶部139を検索し、PDA1を使用しているユーザ、および読み込まれたシリアル番号に対応する自由文字リスト情報が存在するか否かを判定する。
【0198】
読み込まれたシリアル番号に対応するシリアル番号情報が記憶部139に存在すると判定したCPU131は、ステップS165に処理を進め、記憶部139よりシリアル番号およびPDA1のユーザに対応する自由文字リスト情報を読み込むとともに、メモリカード143よりPDA1のユーザに対応する指定番号情報を読み込む。
【0199】
自由文字リスト情報および指定番号情報を読み込んだCPU131は、ステップS166において、読み込まれた指定番号情報に対応する自由文字を指定自由文字としてRAM133等に保持する。
【0200】
そして、CPU131は、ステップS167において、メモリカード143に記憶されている画像データに付加されたファイル名を検索し、その指定自由文字を含むファイル名のファイル番号の最大値をRAM133等に保持し、設定読み込み処理を終了する。
【0201】
ステップS164において、読み込まれたシリアル番号情報およびPDA1のユーザに対応する自由文字リスト情報が記憶部139に存在しないと判定した場合、CPU131は、処理を図36のステップS168に進める。
【0202】
図36のステップS168において、CPU131は、表示制御部136を制御し、図17に示されるような自由文字入力画面240をメイン画面220に重畳してLCD28表示させ、入力部137およびタッチパネル36を制御して、ユーザからの文字の入力を受け付ける。
【0203】
そして、ステップS169において、CPU131は、ユーザの入力等に基づいて、自由文字入力を中止するか否かを判定し、中止しないと判定した場合、処理をステップS170に進める。ステップS170において、CPU131は、入力部137およびタッチパネル36を制御して、ユーザによる文字の入力が完了したか否かを判定し、完了していないと判定した場合、処理をステップS169に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0204】
ステップS170において、ユーザによる文字の入力が完了したと判定した場合、CPU131は、処理をステップS171に進め、入力された文字列は正当であるか否かを判定する。入力された文字列が正当であると判定した場合、CPU131は、処理をステップS172に進め、入力された文字列を指定自由文字としてRAM133等に保持し、ファイル番号の最大値を「0」に設定する。
【0205】
そして、CPU131は、ステップS173において、自由文字情報リストを生成し、シリアル番号およびユーザに対応させて記憶部139に保存するとともに、指定番号情報292を生成し、ユーザに対応させて、画像データを記憶させる記憶領域であるメモリカード143に保存し、設定読み込み処理を終了する。
【0206】
ステップS171において、入力された文字列が正当でない、すなわち、DCFに定義されたファイル名に使用可能な文字以外の文字が含まれていると判定した場合、CPU131は、処理をステップS174に進め、エラー処理を行った後、処理をステップS169に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0207】
また、ステップS169において、自由文字入力を中止すると判定した場合、すなわち、自由文字の入力が未完了の状態で、入力作業を終了する場合、CPU131は、処理をステップS175に進め、例えばRAM133等に保持されている、予め用意されたデフォルト用の文字列を指定自由文字として保持し、ファイル番号の最大値を「0」に設定し、ステップS173において、自由文字情報リスト310を生成し、シリアル番号およびPDA1のユーザに対応させて記憶部139に保存するとともに、指定番号情報を生成し、PDA1のユーザに対応させて、画像データを記憶させる記憶領域であるメモリカード143に保存し、設定読み込み処理を終了する。
【0208】
以上のようにして、自由文字リスト情報および指定番号情報が読み込まれ、または、入力され、指定自由文字および対応するファイル番号の最大値が保持される。
【0209】
次に、ユーザが設定画面を操作することにより実行される設定更新処理について、図37および図38のフローチャートを参照して説明する。
【0210】
最初に、CPU131は、ステップS191において、シリアル番号およびPDA1のユーザに対応する自由文字リスト情報に基づいて、図21を参照して上述したような自由文字一覧を表示する。
【0211】
自由文字一覧を表示させたCPU131は、ステップS192において、入力部137およびタッチパネル36を制御して、ユーザにより自由文字が選択されたか否かを判定する。ユーザが、上述したように、設定内容選択画面262において、自由文字を選択していないと判定した場合、CPU131は、処理をステップS193に進め、入力部137およびタッチパネル36を制御して、ユーザにより自由文字の作成が指示されたか否かを判定する。
【0212】
ユーザが、上述したように、設定内容選択画面262において「カスタム」を選択しておらず、自由文字の作成が指示されていないと判定した場合、CPU131は、処理をステップS194に進め、自由文字の更新を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、CPU131は、処理をステップS192に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0213】
ユーザの指示等に基づいて、自由文字の更新を終了すると判定した場合、CPU131は、ステップS195において、表示制御部136を制御して、現在指定されている自由文字を設定画面251に表示させ、設定更新処理を終了する。
【0214】
ステップS192において、ユーザが設定内容選択画面262に表示されている自由文字のうち、いずれかを選択したと判定した場合、CPU131は、ステップS196に処理を進め、選択された自由文字を指定自由文字としてRAM133等に保持し、指定された自由文字を含むファイル名をメモリカード143より検索し、そのファイル番号の最大値をRAM133等に保持する。
【0215】
そして、CPU131は、ステップS197に処理を進め、ユーザに対応する指定番号情報を新たに選択された番号に更新し、メモリカード143に保存する。ステップS197の処理を終了したCPU131は、ステップS194に処理を進め、以降の処理を行う。
【0216】
また、ステップS193において、ユーザが設定内容選択画面252に表示されている「カスタム」を選択し、自由文字の作成が指示されたと判定した場合、CPU131は、処理を図38のステップS198に進める。
【0217】
図31のステップS198において、CPU131は、表示制御部136を制御し、図22を参照して上述した、入力文字表示欄241を含む自由文字入力画面240を表示し、入力部137およびタッチパネル36を制御して、文字の入力を受け付ける。
【0218】
そして、ステップS199において、CPU131は、自由文字入力を中止するか否かを判定し、ユーザの指示等に基づいて、自由文字入力を中止すると判定した場合は、処理を図37のステップS194に戻し、それ以降の処理を行う。
【0219】
また、自由文字入力を中止しないと判定した場合、CPU131は、処理をステップS200に進め、自由文字入力が完了したか否かを判定し、自由文字入力が完了していないと判定した場合、処理をステップS199に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0220】
ステップS200において、ユーザの指示等に基づいて、自由文字入力が完了したと判定した場合、CPU131は、処理をステップS201に進め、入力された文字列が正当であるか否かを判定する。入力された文字がDCFに準拠しており、正当であると判定した場合、CPU131は、ステップS202に処理を進め、入力された文字列を指定自由文字としてRAM133等に保持し、ファイル番号の最大値を「0」に設定し、RAM133等に保持する。
【0221】
そして、CPU131は、ステップS203において、記憶部139に記憶されている、読み込まれたシリアル番号およびPDA1のユーザに対応する自由文字リスト情報を更新するとともに、ユーザに対応する指定番号情報を更新し、メモリカード143に保存する。ステップS203の処理を完了したCPU131は、処理を図37のステップS194に戻し、それ以降の処理を行う。
【0222】
ステップS201において、入力された文字列が正当でない、すなわち、DCFに定義されたファイル名に使用可能な文字以外の文字が含まれていると判定した場合、CPU131は、処理をステップS204に進め、エラー処理を行った後、処理をステップS199に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0223】
以上のように、設定更新処理が行われるので、ユーザは、メモリカードのシリアル番号およびPDA1のユーザに対応する自由文字リスト情報を複数管理する場合においても、自由文字に関する設定を容易に更新することができる。
【0224】
なお、静止画像キャプチャ時に実行されるデータ保存処理は、図32のフローチャートを参照して上述した場合と同様の処理が行われるので、その説明は省略する。
【0225】
従って、メモリカードのシリアル番号およびPDA1のユーザに対応する自由文字リスト情報を複数管理する場合においても、ユーザは、容易に、自分自身で設定した、DCFに準拠するファイル名で画像データを保存することができる。
【0226】
以上のようにシリアル番号を用いてメモリカードを識別するとともに、ユーザ毎に自由文字の指定番号を管理することで、PDA1は、メモリカード毎に異なる自由文字リストを設定することができるとともに、ユーザ毎にも異なる自由文字リストを設定することができ、さらに、それらの自由文字リスト情報を一元管理することができる。
【0227】
また、以上のようなメモリカードの識別機能を用いて、簡易的な認証処理を行うことも可能である。例えば、装着されたメモリカードおよびPDA1のユーザに対応する自由文字リスト情報を保持していない場合、画像データの参照や保存等の機能に制限を加えるようにすることもでき、著作権管理等にも用いることができる。
【0228】
図33においては、2枚のメモリカード、並びに2人のユーザを識別する場合について説明したが、メモリカードは固有のシリアル番号により識別されるので、シリアル番号が対応していれば、何枚でも識別可能であり、ユーザもまた何人でも識別可能である。
【0229】
また、図33において示されたシリアル番号およびユーザ名は、一例であり、そのデータ形式、桁数、および使用文字等は、各メモリカードおよびユーザを識別できるものであれば、どのようなものであってもよい。さらに、図33においてPDA1は、2つの自由文字リスト情報を記録しているが、記憶領域に空き容量がある限り、いくつでも記録可能である。
【0230】
以上において、自由文字リスト情報、指定番号情報、ユーザ情報、および、シリアル番号情報等を管理するためのディレクトリ構造の例を説明したが、上述した例に限らず、どのディレクトリに保存されるようにしてもよいのはもちろん、どのようなディレクトリ構造であってもよい。
【0231】
また、上述した例において、外部記録媒体としてメモリカード143を用いて説明したが、これに限らず、外部記録媒体には、例えば、図示はしないが、その他の半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、または光磁気ディスク等のように、どのような記録媒体を用いてもよいし、記録媒体を有する他の装置であってもよい。さらに、PDA1に内蔵される記録媒体として記憶部139を用いて説明したが、これに限らず、例えば、RAM133を用いるなど、どのような記録媒体を用いてもよい。
【0232】
以上においては、撮像機能付きPDAを用いて説明したが、これに限らず、撮像機能を備える電子機器であれば何でもよい。
【0233】
また、以上において、PDA1は、1台として構成されるように説明したが、これに限らず、上述したPDA1の各部が別体で構成されるようにしてもよい。
【0234】
なお、以上の処理は、ハードウェアにより実行することができるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムがPDA1に、ネットワークや記録媒体からインストールされる。ただし、記録媒体は、PDA1に直接装着される場合のみならず、必要に応じて他の装置に装着される場合もある。この場合、他の装置とPDA1が相互に通信を行うことで、プログラムがPDA1にインストールされる。
【0235】
この記録媒体は、図11に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを供給するために配布される、プログラムが記憶されているメモリスティック143といった半導体メモリのみならず、図示はしないが、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、もしくは光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)などよりなるパッケージメディアにより構成されることができる。さらに、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに供給される、プログラムが記憶されているROM132や、EEPROMやハードディスクとしての記憶部139などで構成される。
【0236】
なお、以上においては、各フローチャートに示される処理は、図11のCPU131がソフトウェアにより実行するようにしたが、各処理を実行するハードウェアを用意するようにして、ハードウェアにより実行されるようにすることも、もちろん可能である。
【0237】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0238】
本発明の撮像装置は、画像データを記憶する記憶手段と、ユーザによる文字列の入力を受け付ける受け付け手段と、受け付け手段により受け付けられた文字列を用いて、所定の規格に準拠するファイル名を生成可能か否かを判定する判定手段と、判定手段により、ファイル名を生成可能であると判定された場合、文字列を用いて、規格に準拠する、画像データのファイル名を生成するファイル名生成手段と、ファイル名生成手段により生成されたファイル名を用いて、画像データを管理する管理手段とを備えることを特徴とする。
【0239】
前記所定の規格はDCFであるようにすることができる。
【0240】
前記判定手段は、文字列に所定の規格に準拠しない文字が含まれているか否かを確認することにより、ファイル名を生成可能か否かを判定するようにすることができる。
【0241】
前記判定手段によりファイル名を生成可能であると判定された文字列を含むファイル名を、記憶手段に記憶されている画像データのファイル名より検索する検索手段をさらに備え、ファイル名生成手段は、検索手段による検索結果に基づいて、記憶手段に記憶されている画像データのファイル名と重複しないように、ファイル名を生成するようにすることができる。
【0242】
前記管理手段は、規格に準拠するディレクトリ構造で画像データを管理するようにすることができる。
【0243】
前記記憶手段は、外部記録媒体により構成されるようにすることができる。
【0244】
前記記憶手段は、撮像装置に内蔵される記録媒体により構成されるようにすることができる。
【0245】
前記受け付け手段により受け付けられた文字列の一覧情報を生成する一覧情報生成手段と、一覧情報に含まれる文字列のうち、ユーザが指定する文字列を特定する指定文字列情報を生成する指定文字列情報生成手段とをさらに備え、記憶手段は、一覧情報および指定文字列情報をさらに記憶し、ファイル名生成手段は、一覧情報に含まれ、指定文字列情報が特定する文字列を用いて、ファイル名を生成するようにすることができる。
【0246】
前記記憶手段は、外部記録媒体および撮像装置に内蔵される記録媒体により構成されるようにすることができる。
【0247】
前記外部記録媒体のシリアル番号を取得する取得手段をさらに備え、一覧情報生成手段は、取得手段により取得されたシリアル番号を用いて、外部記録媒体毎に一覧情報を生成し、指定文字列情報生成手段は、一覧情報毎に指定文字列情報を生成するようにすることができる。
【0248】
前記一覧情報生成手段は、ユーザ毎に一覧情報を生成し、指定文字列情報生成手段は、一覧情報毎に指定文字列情報を生成するようにすることができる。
【0249】
本発明の撮像方法は、画像データの記憶を制御する記憶制御ステップと、ユーザによる文字列の入力の受け付けを制御する受け付け制御ステップと、受け付け制御ステップの処理により制御され、受け付けられた文字列を用いて、所定の規格に準拠するファイル名を生成可能か否かを判定する判定ステップと、判定ステップの処理により、ファイル名を生成可能であると判定された場合、文字列を用いて、規格に準拠する、画像データのファイル名を生成するファイル名生成ステップと、ファイル名生成ステップの処理により生成されたファイル名を用いて、画像データを管理する管理ステップとを含むことを特徴とする。
【0250】
本発明のプログラムは、画像データの記憶を制御する記憶制御ステップと、ユーザによる文字列の入力の受け付けを制御する受け付け制御ステップと、受け付け制御ステップの処理により制御され、受け付けられた文字列を用いて、所定の規格に準拠するファイル名を生成可能か否かを判定する判定ステップと、判定ステップの処理により、ファイル名を生成可能であると判定された場合、文字列を用いて、規格に準拠する、画像データのファイル名を生成するファイル名生成ステップと、ファイル名生成ステップの処理により生成されたファイル名を用いて、画像データを管理する管理ステップとをコンピュータに実現させることを特徴とする。
【0251】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、画像データを保存することができる。特に、より好適なファイル名の設定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】DCFに準拠したディレクトリ構造を示す模式図である。
【図2】DCFに準拠したファイル名の構造を示す模式図である。
【図3】従来のファイル名の生成パターンを示す模式図である。
【図4】本発明を適用したPDAの正面の構成例を表す外観図である。
【図5】図4のPDAの裏面の構成例を表す外観図である。
【図6】図4のPDAの表示部の回動および開閉操作を説明する斜視図である。
【図7】図4のPDAの表示部の回動および開閉操作を説明する斜視図である。
【図8】図4のPDAの表示部の回動および開閉操作を説明する斜視図である。
【図9】図4のPDAの使用状態を示す図である。
【図10】図4のPDAの使用状態を示す図である。
【図11】図4のPDAの内部の構成例を示すブロック図である。
【図12】図4のPDAのファイル名の生成方法を示す模式図である。
【図13】図12に示される場合のメモリカードのディレクトリ構造の例を示す模式図である。
【図14】静止画撮影モード時のメイン画面の様子を示す模式図である。
【図15】図4のPDAによる設定読み込み処理を説明するフローチャートである。
【図16】図4のPDAによる設定読み込み処理を説明する、図15に続くフローチャートである。
【図17】自由文字入力画面の表示例を示す模式図である。
【図18】設定画面の構成例を示す模式図である。
【図19】図4のPDAによる設定更新処理を説明するフローチャートである。
【図20】図4のPDAによる設定更新処理を説明する、図19に続くフローチャートである。
【図21】設定画面の他の構成例を示す模式図である。
【図22】自由文字入力画面の表示例を示す模式図である。
【図23】図4のPDAによるデータ保存処理を説明するフローチャートである。
【図24】図4のPDAのファイル名の生成方法の他の例を示す模式図である。
【図25】図24に示される場合のメモリカードのディレクトリ構造の例を示す模式図である。
【図26】図4のPDAのファイル名の生成方法の、さらに他の例を示す模式図である。
【図27】図26に示される場合のメモリカードのディレクトリ構造の例を示す模式図である。
【図28】図4のPDAによる設定読み込み処理を説明するフローチャートである。
【図29】図4のPDAによる設定読み込み処理を説明する、図28に続くフローチャートである。
【図30】図4のPDAによる設定更新処理を説明するフローチャートである。
【図31】図4のPDAによる設定更新処理を説明する、図30に続くフローチャートである。
【図32】図4のPDAによるデータ保存処理を説明するフローチャートである。
【図33】図4のPDAのファイル名の生成方法の、さらに他の例を示す模式図である。
【図34】図33に示される場合のメモリカードのディレクトリ構造の例を示す模式図である。
【図35】図4のPDAによる設定読み込み処理を説明するフローチャートである。
【図36】図4のPDAによる設定読み込み処理を説明する、図35に続くフローチャートである。
【図37】図4のPDAによる設定更新処理を説明するフローチャートである。
【図38】図4のPDAによる設定更新処理を説明する、図37に続くフローチャートである。
【符号の説明】
22 カメラ, 23 メカキャプチャボタン, 28 LCD, 131 CPU, 136 表示制御部, 139 記憶部, 143 メモリカード, 201 指定番号情報, 202 自由文字リスト情報, 203 画像データ, 211 「LIST」フォルダ, 212「NUMBER」フォルダ, 227 ソフトキャプチャボタン

Claims (13)

  1. 被写体を撮像し画像データを得る撮像装置において、
    前記画像データを記憶する記憶手段と、
    ユーザによる文字列の入力を受け付ける受け付け手段と、
    前記受け付け手段により受け付けられた前記文字列を用いて、所定の規格に準拠するファイル名を生成可能か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により、前記ファイル名を生成可能であると判定された場合、前記文字列を用いて、前記規格に準拠する、前記画像データのファイル名を生成するファイル名生成手段と、
    前記ファイル名生成手段により生成された前記ファイル名を用いて、前記画像データを管理する管理手段と
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記所定の規格はDCFである
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記判定手段は、前記文字列に前記所定の規格に準拠しない文字が含まれているか否かを確認することにより、前記ファイル名を生成可能か否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記判定手段により前記ファイル名を生成可能であると判定された前記文字列を含むファイル名を、前記記憶手段に記憶されている前記画像データのファイル名より検索する検索手段をさらに備え、
    前記ファイル名生成手段は、前記検索手段による検索結果に基づいて、前記記憶手段に記憶されている前記画像データのファイル名と重複しないように、前記ファイル名を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記管理手段は、前記規格に準拠するディレクトリ構造で前記画像データを管理する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記記憶手段は、外部記録媒体により構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記記憶手段は、前記撮像装置に内蔵される記録媒体により構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  8. 前記受け付け手段により受け付けられた前記文字列の一覧情報を生成する一覧情報生成手段と、
    前記一覧情報に含まれる文字列のうち、前記ユーザが指定する文字列を特定する指定文字列情報を生成する指定文字列情報生成手段と
    をさらに備え、
    前記記憶手段は、前記一覧情報および前記指定文字列情報をさらに記憶し、
    前記ファイル名生成手段は、前記一覧情報に含まれ、前記指定文字列情報が特定する文字列を用いて、前記ファイル名を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  9. 前記記憶手段は、外部記録媒体および前記撮像装置に内蔵される記録媒体により構成される
    ことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記外部記録媒体のシリアル番号を取得する取得手段をさらに備え、
    前記一覧情報生成手段は、前記取得手段により取得された前記シリアル番号を用いて、前記外部記録媒体毎に前記一覧情報を生成し、
    前記指定文字列情報生成手段は、前記一覧情報毎に前記指定文字列情報を生成する
    ことを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
  11. 前記一覧情報生成手段は、前記ユーザ毎に前記一覧情報を生成し、
    前記指定文字列情報生成手段は、前記一覧情報毎に前記指定文字列情報を生成する
    ことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  12. 被写体を撮像し画像データを得る撮像装置の撮像方法において、
    前記画像データの記憶を制御する記憶制御ステップと、
    ユーザによる文字列の入力の受け付けを制御する受け付け制御ステップと、
    前記受け付け制御ステップの処理により制御され、受け付けられた前記文字列を用いて、所定の規格に準拠するファイル名を生成可能か否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの処理により、前記ファイル名を生成可能であると判定された場合、前記文字列を用いて、前記規格に準拠する、前記画像データのファイル名を生成するファイル名生成ステップと、
    前記ファイル名生成ステップの処理により生成された前記ファイル名を用いて、前記画像データを管理する管理ステップと
    を含むことを特徴とする撮像方法。
  13. 被写体を撮像し画像データを得る処理をコンピュータに行わせるプログラムであって、
    前記画像データの記憶を制御する記憶制御ステップと、
    ユーザによる文字列の入力の受け付けを制御する受け付け制御ステップと、
    前記受け付け制御ステップの処理により制御され、受け付けられた前記文字列を用いて、所定の規格に準拠するファイル名を生成可能か否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの処理により、前記ファイル名を生成可能であると判定された場合、前記文字列を用いて、前記規格に準拠する、前記画像データのファイル名を生成するファイル名生成ステップと、
    前記ファイル名生成ステップの処理により生成された前記ファイル名を用いて、前記画像データを管理する管理ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
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