JP2004204700A - 排気浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】排気ガス7が流通する排気管9の途中に、酸素共存下でも選択的にNOxをHCと反応させ得るよう反応選択性を高めた卑金属系酸化触媒から成る高温活性型のHC選択還元型NOx触媒10を装備し、該HC選択還元型NOx触媒10を担持している担体の前端面から後方へ向けた所要範囲に限り、貴金属系酸化触媒から成る低温活性型のHC酸化触媒12を前記高温活性型のHC選択還元型NOx触媒10に置き換えて担持せしめる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディーゼルエンジンなどの内燃機関に適用される排気浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ディーゼルエンジンにおいては、排気ガスが流通する排気管の途中に、酸素共存下でも選択的にNOx(窒素酸化物)をHC(炭化水素)と反応させ得るよう反応選択性を高めたHC選択還元型NOx触媒を装備し、該HC選択還元型NOx触媒の上流側に必要量のHCを添加して該HCをHC選択還元型NOx触媒上で排気ガス中のNOxと還元反応させ、これによりNOxの排出濃度を低減し得るようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−317346号公報
【0004】
この種のHC選択還元型NOx触媒としては、白金,パラジウムなどの貴金属系酸化触媒や、銅・ゼオライト,鉄・ゼオライトなどの卑金属系酸化触媒が前述した如き性質を有するものとして既に知られているが、図3中に曲線Aで示す如く、前者の貴金属系酸化触媒から成るHC選択還元型NOx触媒では低温域にて高活性を示し、図3中に曲線Bで示す如く、後者の卑金属系酸化触媒から成るHC選択還元型NOx触媒では高温域にて高活性を示すものとなる。
【0005】
そして、中低速での走行が主体となる国内の路線バスなどの車両では、排気ガスの低温域でのNOx低減率が高まるよう貴金属系酸化触媒から成るHC選択還元型NOx触媒が採用され、高速走行が主体となる海外使用の長距離輸送トラックなどの車両では、排気ガスの高温域でのNOx低減率が高まるよう卑金属系酸化触媒から成るHC選択還元型NOx触媒が採用されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、卑金属系酸化触媒から成る高温活性型のHC選択還元型NOx触媒を採用した車両において、排気温度が低い低速走行が続いたり、HCが過剰に添加されたり、煤分が多く発生したりした場合に、触媒活性が低くなっているHC選択還元型NOx触媒の前端面に処理しきれないHCが溜り、これによりHC選択還元型NOx触媒の前端面がべたべたしたウェット状態となって煤分が付着し易くなり、ここに煤分が酸化処理されることなく溜り続けてHC選択還元型NOx触媒が目詰まりを起こす虞れがあった。
【0007】
即ち、図4中に曲線Aで示す如く、貴金属系酸化触媒から成る低温活性型のHC選択還元型NOx触媒では比較的低い温度域から高いHC燃焼率を示すのに対し、図4中に曲線Bで示す如く、卑金属系酸化触媒から成る高温活性型のHC選択還元型NOx触媒ではある程度高い温度域にならないとHC燃焼率が上昇してこないため、貴金属系酸化触媒から成る低温活性型のHC選択還元型NOx触媒では起こり難い目詰まりの問題が起こり得たのである。
【0008】
本発明は、上述の実情に鑑みてなされたものであり、高温活性型のHC選択還元型NOx触媒を採用した場合における目詰まりの発生を確実に防止し得るようにした排気浄化装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、排気ガスが流通する排気管の途中に、酸素共存下でも選択的にNOxをHCと反応させ得るよう反応選択性を高めた卑金属系酸化触媒から成る高温活性型のHC選択還元型NOx触媒を装備し、該HC選択還元型NOx触媒を担持している担体の前端面から後方へ向けた所要範囲に限り、貴金属系酸化触媒から成る低温活性型のHC酸化触媒を前記高温活性型のHC選択還元型NOx触媒に置き換えて担持せしめたことを特徴とする排気浄化装置、に係るものである。
【0010】
而して、このようにすれば、排気温度が低い低速走行が続いたり、HCが過剰に添加されたり、煤分が多く発生したりした場合に、HC選択還元型NOx触媒を担持している担体の前端面にHCが付着しても、ここには貴金属系酸化触媒から成る低温活性型のHC酸化触媒が担持されているので、その付着したHCが良好に酸化処理される結果、担体の前端面がドライ状態に保持されて煤分の付着が生じ難くなり、担体の前端面に煤分が酸化処理されることなく溜り続けて目詰まりを起こすといった不具合が起こらなくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0012】
図1及び図2は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図中1はディーゼル機関であるエンジン(内燃機関)を示し、ここに図示しているエンジン1では、ターボチャージャ2が備えられており、エアクリーナ3から導いた空気4が吸気管5を介し前記ターボチャージャ2のコンプレッサ2aへと送られ、該コンプレッサ2aで加圧された空気4が更にインタークーラ6へと送られて冷却され、該インタークーラ6から図示しないインテークマニホールドへと空気4が導かれてエンジン1の各シリンダに導入されるようにしてある。
【0013】
また、このエンジン1の各シリンダから排出された排気ガス7がエキゾーストマニホールド8を介し前記ターボチャージャ2のタービン2bへと送られ、該タービン2bを駆動した排気ガス7が排気管9を介し車外へ排出されるようにしてある。
【0014】
そして、排気ガス7が流通する排気管9の途中に、酸素共存下でも選択的にNOxをHCと反応させ得るよう反応選択性を高めた卑金属系酸化触媒から成る高温活性型のHC選択還元型NOx触媒10がケーシング11に抱持されて装備されており、このHC選択還元型NOx触媒10を担持している担体の前端面から後方へ向けた所要範囲に限り、貴金属系酸化触媒から成る低温活性型のHC酸化触媒12が前記HC選択還元型NOx触媒10に置き換えられて担持されるようになっている。
【0015】
ここで、前記HC選択還元型NOx触媒10には、銅・ゼオライト,鉄・ゼオライトなどといった従来周知の卑金属系酸化触媒を採用し、また、前記HC酸化触媒12には、白金,パラジウムなどといった従来周知の貴金属系酸化触媒を採用すれば良く、また、これらHC選択還元型NOx触媒10及びHC酸化触媒12を担持している担体には、アルミナなどによりフロースルー方式のハニカム構造物として形成されたものを採用すれば良い。
【0016】
尚、主たるHC選択還元型NOx触媒10のNOx低減効果を高く維持する上では、担体の前端部付近に占めるHC酸化触媒12の担持範囲を極力少なくすることが好ましいが、あまりHC酸化触媒12の担持範囲を少なくしすぎると、後述するHCの酸化処理の効率が悪くなってしまうので、HCの良好な酸化処理が期待できる範囲で必要最小限の担持範囲に限定しておくことが好ましい。
【0017】
また、ここに図示している例では、排気管9におけるケーシング11の入口付近と、所要場所に設けた燃料タンク13との間が燃料供給管14により接続されており、該燃料供給管14の途中に装備した供給ポンプ15の駆動により燃料タンク13内の軽油などの燃料16(HC)を噴射ノズル17を介しケーシング11の入口付近に添加し得るようにしてある。
【0018】
而して、このように排気浄化装置を構成すれば、排気温度が低い低速走行が続いたり、HCが過剰に添加されたり、煤分が多く発生したりした場合に、HC選択還元型NOx触媒10を担持している担体の前端面に噴射ノズル17からのHCが付着しても、ここには貴金属系酸化触媒から成る低温活性型のHC酸化触媒12が担持されているので、その付着したHCが良好に酸化処理される結果、担体の前端面がドライ状態に保持されて煤分の付着が生じ難くなり、担体の前端面に煤分が酸化処理されることなく溜り続けて目詰まりを起こすといった不具合が起こらなくなる。
【0019】
従って、上記形態例によれば、高温活性型のHC選択還元型NOx触媒10を採用した場合における目詰まりの発生を確実に防止することができるので、前記HC選択還元型NOx触媒10によるNOx低減効果を長期間に亘り安定して維持することができる。
【0020】
尚、本発明の排気浄化装置は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0021】
【発明の効果】
上記した本発明の排気浄化装置によれば、高温活性型のHC選択還元型NOx触媒を採用した場合における目詰まりの発生を確実に防止することができるので、高温活性型のHC選択還元型NOx触媒によるNOx低減効果を長期間に亘り安定して維持することができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す概略図である。
【図2】図1の高温活性型のHC選択還元型NOx触媒の詳細を示す拡大図である。
【図3】NOx低減率と温度との関係を示すグラフである。
【図4】HC燃焼率と温度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
7 排気ガス
9 排気管
10 高温活性型のHC選択還元型NOx触媒
12 HC酸化触媒
Claims (1)
- 排気ガスが流通する排気管の途中に、酸素共存下でも選択的にNOxをHCと反応させ得るよう反応選択性を高めた卑金属系酸化触媒から成る高温活性型のHC選択還元型NOx触媒を装備し、該HC選択還元型NOx触媒を担持している担体の前端面から後方へ向けた所要範囲に限り、貴金属系酸化触媒から成る低温活性型のHC酸化触媒を前記高温活性型のHC選択還元型NOx触媒に置き換えて担持せしめたことを特徴とする排気浄化装置。
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Publications (1)
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- 2002-12-24 JP JP2002371533A patent/JP2004204700A/ja active Pending
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