JP2004204566A - 擁壁構築用ブロック及び擁壁構築構造 - Google Patents

擁壁構築用ブロック及び擁壁構築構造 Download PDF

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Abstract

【課題】工場における高生産化に適合し、施工現場サイドにおける施工作業の省力化を図り、もって施工工期の短縮化に高く適合する擁壁構築用ブロック並びにその擁壁構築構造を提供すること。
【解決手段】幅方向の寸法W、高さ方向の寸法Hで左右上下に拡がる前壁2と、前記前壁の背後に、該前壁の幅方向に所定の間隔を隔てて外方に向けてのびる奥行寸法Dの一対の控え壁3、3とを一体的に型成形してなる擁壁構築用ブロック1であって、一対の控え壁に、該控え壁を奥行方向に追加増設するための奥行増設控え壁部材あるいは一対の控え壁の後方開放側を閉じるための後壁部材を奥行方向に連結し、あるいは幅方向に隣接する各ブロック間を幅方向に連結するための連結手段4を備え、一対の控え壁の向かい合った面に、前記前壁側に向けて前方下がりに傾斜する棚板受け溝5を設けてなる擁壁構築用ブロック。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、河川等の護岸工事、道路沿いの崖崩れ防止工事あるいは宅地造成の土留め工事における擁壁の形成に用いる擁壁構築用ブロックに係るものであり、特に、工場生産され、施工現場において左右に並べかつ上方に積み重ねることによって、上記擁壁を構築するようにした擁壁構築用ブロック並びにその擁壁構築構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、河川等を護岸するべく擁壁を形成する場合、道路沿いの崖崩れを防止するべく擁壁を形成する場合、あるいは宅地造成時に土留めをするべく擁壁を形成する場合には、コンクリート製の擁壁構築用ブロックが用いられている。この擁壁構築用のコンクリートブロックは、通常、工場で生産され、施工現場において、当該ブロック製品を左右方向に並べかつ上方に積み重ねることによって擁壁形成を行うものである。
【0003】
従来、上記するようにして用いられている擁壁構築用ブロックは、例えば、特開平8−189047号公開特許公報、あるいは実用新案登録第3069079号登録実用新案公報に開示されているように、前壁と控え壁とが分離していて、これを適宜連結してワンブロックとする連結組立式構造のものであり、且つ、各ワンブロックがそれぞれ一段式の構成のものであって、擁壁の施工作業が煩雑であり、工期が長期化するという等の問題点を有していた。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−189047号公報(図7)
【特許文献2】
登録実用新案第3069079号公報(図5)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明は、上記するような従来技術にみられる上記する問題点を解決するべくなしたものであり、特に、工場における高生産化に適合し、施工現場サイドにおける施工作業の省力化を図り、もって施工工期の短縮化に高く適合する擁壁構築用ブロック並びにその擁壁構築構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の目的を達成するものであり、具体的には、幅方向の寸法W、高さ方向の寸法Hで左右上下に拡がる前壁と、前記前壁の背後に、該前壁の幅方向に所定の間隔を隔てて外方に向けてのびる奥行寸法Dの一対の控え壁とを一体的に型成形してなる擁壁構築用ブロックであって、前記一対の控え壁に、該控え壁を奥行方向に追加増設するための奥行増設控え壁部材あるいは前記一対の控え壁の後方開放側を閉じるための後壁部材を奥行方向に連結し、あるいは幅方向に隣接する各ブロック間を幅方向に連結するための連結手段を備え、前記一対の控え壁の向かい合った面に、前記前壁側に向けて前方下がりに傾斜する棚板受け溝を設けてなる擁壁構築用ブロックを構成するものである。
【0007】
さらに、この発明は、前記擁壁構築用ブロックにおける高さ方向の寸法Hが、一段当たりの高さ寸法hにより構成され、高さ寸法H=hの一段型擁壁構築用ブロック、積み上げ方向二段分を一体的に成形してなる高さ寸法H=2hの二段一体型擁壁構築用ブロック、積み上げ方向三段分を一体的に成形してなる高さ寸法H=3hの三段一体型擁壁構築用ブロックを含むものからなる擁壁構築用ブロックを構成するものである。
【0008】
さらにまた、この発明は、前記奥行増設控え壁部材の奥行長さ寸法DL が、前記擁壁構築用ブロックにおける一対の控え壁の奥行寸法Dに相当する寸法でなるS型の奥行増設控え壁部材と、前記擁壁構築用ブロックにおける一対の控え壁の奥行寸法Dの倍寸法に相当する寸法でなるL型の奥行増設控え壁部材とを含むものからなる擁壁構築用ブロックを構成するものである。
【0009】
さらにまた、この発明は、幅方向の寸法W、高さ方向の寸法Hで左右上下に拡がる前壁と、前記前壁の背後に、該前壁の幅方向に所定の間隔を隔てて外方に向けてのびる奥行寸法Dの一対の控え壁とを一体的に型成形してなる擁壁構築用ブロックを基準構成部材とし、前記擁壁構築用ブロックに対して、L型の奥行増設控え壁部材を組み合わせてなる下層側擁壁構造部と、前記擁壁構築用ブロックに対して、S型の奥行増設控え壁部材を組み合わせてなる中間擁壁構造部と、前記擁壁構築用ブロックによる上層側擁壁構造部とを含むものからなる擁壁構築構造を構成するものでもある。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明になる擁壁構築用ブロック並びにその擁壁構築構造について、添付図面に示す具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図1は、この発明になる擁壁構築ブロックであって、積み上げ方向三段分を一体的に成形してなる三段一体型擁壁構築ブロックの具体的な実施例を示す概略的な斜視図であり、図2は、図1に示す三段一体型擁壁構築ブロックを示すものであって、図2Aは、その概略的な正面図、図2Bは、その概略的な平面図、図2Cは、その概略的な右側面図、図2Dは、図2Aにおける2D−2D線に沿って矢示方向にみた概略的な2D−2D線断面図である。
【0012】
一方、図3は、この発明になる擁壁構築ブロックであって、積み上げ方向二段分を一体的に成形してなる二段一体型擁壁構築ブロックの具体的な実施例を示す概略的な斜視図であり、図4は、この発明になる擁壁構築ブロックであって、一段型擁壁構築ブロックの具体的な実施例を示すとともに、当該一段型擁壁構築ブロックに対して、棚板部材と、一対の奥行増設控え壁構成部材と、後壁構成部材との組み合わせの態様例を示すものであって、当該各部材を組み合わせ方向に分離して示す概略的な斜視図である。
【0013】
図5は、この発明になる擁壁構築ブロックに対して、一対の奥行増設控え壁構成部材を連結し、幅方向に隣接する二つの擁壁構築ブロックを連結施工した状態を平面視方向に断面にして示す概略的な断面図であり、図6は、この発明の一実施例にあって、当該擁壁構築ブロックにおける控え壁の奥行寸法を追加増設するための奥行増設控え壁部材の具体的な実施例を示すものであって、図6Aは、奥行方向の寸法が短いS型の奥行増設控え壁部材の概略的な一側面図、図6Bは、図6Aにおける6B−6B線に沿って矢示方向にみた概略的な6B−6B線断面図、図6Cは、奥行方向の寸法が長いL型の奥行増設控え壁部材の概略的な一側面図、図6Dは、図6Cにおける6D−6D線に沿って矢示方向にみた概略的な6D−6D線断面図である。
【0014】
次いで、図7は、この発明になる擁壁構築ブロックによる擁壁構築構造の一実施例を示すものであって、図1に示す三段一体型擁壁構築ブロックを用いて、これにS型の奥行増設控え壁部材およびL型の奥行増設控え壁部材を組み合わせた一施工例を示す概略的な斜視図である。
【0015】
さらにまた、図8は、この発明になる擁壁構築ブロックを用いた別の施工例を示すものであって、図8Aは、一部を傾斜状に形成した基礎の上に特別部材を介在して当該擁壁構築ブロックを構築する施工例を示す概略的な一側面図であり、図8Bは、擁壁構築ブロックと後壁部材とを組み合わせた一例を示す概略的な一側面図であり、図8Cは、図8Bに示す構成例を前壁側が階段状になるように積み上げて、各段部に植物植生部を構成した例を示す概略的な一側面図である。
【0016】
以下、この発明になる擁壁構築用ブロック及び擁壁構築構造の具体的な構成例について詳細に説明する。この発明になる擁壁構築用ブロック1は、例えば、図1〜図6に示すように、基本的には、幅方向の寸法W、高さ方向の寸法Hで左右上下に拡がる前壁2と、前記前壁2の背後に、該前壁2の幅方向に所定の間隔を隔てて外方に向けてのびる奥行寸法Dの一対の控え壁3、3とを一体的に型成形したものからなっている。
【0017】
当該擁壁構築用ブロック1における前記一対の控え壁3、3は、この控え壁を奥行方向に追加増設するための後述する奥行増設控え壁部材31あるいは前記一対の控え壁3、3の後方開放側を閉じるための後壁部材41を奥行方向に連結し、あるいは幅方向に隣接する各ブロック間を幅方向に連結するための連結手段4を備え、前記一対の控え壁3、3の向かい合った面に、後述する棚板21を前記前壁2側に向けて前方下がりに傾斜するように受け入れて支持する棚板受け溝5、5を設けたものからなっている。
【0018】
この発明になる擁壁構築用ブロック1における前記連結手段4は、図5において詳細に示すように、前記前壁2と前記一対の控え壁3、3に渡って延びる金属製のフラットバー6によって構成されている。前記擁壁構築用ブロック1における一対の控え壁3、3の外側面3a、3aには、高さ方向にのびる第1および第2の凹部7、8が設けてあり、前記フラットバー6は、前記第1および第2の凹部7、8において外部に露出する第1および第2の露出部9、10を有していて、その他の部分において前記前壁2と前記一対の控え壁3、3の内部に埋め込まれている。
【0019】
前記フラットバー6における第1の露出部9には、図5において詳細に示すようなカンザキ筋12を挿通するためのアイボルト11を取り付けるためのアイボルト取り付け孔13が設けてあり、前記アイボルト11、11およびカンザキ筋12によって、左右に隣接する擁壁構築用ブロック1、1間の前壁側を相互に連結することができるようになっている。
【0020】
一方、前記フラットバー6における第2の露出部10には、後述する奥行増設控え壁部材31あるいは後壁部材41を奥行方向に連結するための連結ボルト14を挿通するための連結ボルト挿通孔15が設けてあり、前記連結ボルト14によって、奥行増設控え壁部材31あるいは後壁部材41を奥行方向に連結し、且つ前記左右に隣接する擁壁構築用ブロック1、1間の後端部側を相互に連結することができるようになっている。
【0021】
この発明になる擁壁構築用ブロック1において、当該ブロック1における高さ方向の寸法Hは、一段当たりの高さ寸法hにより構成されており、図4に示すような高さ寸法H=hの一段型擁壁構築用ブロック1A、図3に示すような積み上げ方向二段分を一体的に成形してなる高さ寸法H=2hの二段一体型擁壁構築用ブロック1B、図1および図2に示すような積み上げ方向三段分を一体的に成形してなる高さ寸法H=3hの三段一体型擁壁構築用ブロック1Cを含むものからなっている。前記二段一体型擁壁構築用ブロック1Bおよび前記三段一体型擁壁構築用ブロック1Cは、この発明において特に有効である。
【0022】
さらに、この発明では、上記する構成になる擁壁構築用ブロック1に対して、前記一対の控え壁3、3の奥行寸法Dを追加増設するための奥行増設控え壁部材31を構成要素として含むものでもある。前記奥行増設控え壁部材31は、図6Aおよび図6Bに示すもののように、例えば、奥行長さ寸法DL が、前記擁壁構築用ブロック1における一対の控え壁3,3の奥行寸法Dに相当する寸法でなるS型の奥行増設控え壁部材31Aと、図6Cおよび図6Dに示すもののように、例えば、奥行長さ寸法DL が、前記擁壁構築用ブロック1における一対の控え壁3、3の奥行寸法Dの倍寸法に相当する寸法でなるL型の奥行増設控え壁部材31Bとを含むものからなっている。
【0023】
前記奥行増設控え壁部材31は、図6各図に示すように、増設時に互いに向かい合う面側に対して、後述する棚板21を前壁2側に向けて前方下がりに傾斜するように受け入れて支持する棚板受け溝32、32を備えており、増設時に互いに背反する外面側に一部が露出するように埋設したフラットバー33を備えたものからなっている。前記フラットバー33には、前記連結ボルト14を挿通するための連結ボルト挿通孔34、35が設けてあり、前記連結ボルト挿通孔34側において、前記連結ボルト14によって、前記擁壁構築用ブロック1における控え壁3、3の端末側に増設連結することができるようになっており、前記連結ボルト挿通孔35側において、後述する後壁部材41をその奥行方向に連結することができるようになっている。
【0024】
さらにまた、この発明では、上記する構成になる擁壁構築用ブロック1に対し、当該擁壁構築用ブロック1における前記一対の控え壁3、3、あるいはこれに追加増設される奥行増設控え壁部材31の端末側に取り付けられる後壁部材41を構成要素として含むものでもある。前記後壁部材41は、例えば、図4に示すもののように、後壁42と一対の連結用補助控え壁43、43を有している。前記後壁部材41における後壁42は、水平線に対してθ°の角度に成形されているものからなっている。前記後壁42の角度θは、例えば、θ=45°、θ=60°あるいはθ=90°程度のものとして成形される。このように、後壁部材41における後壁42を傾斜形成することによって、施工部位の土圧環境における土圧の低減を図ることができる。
【0025】
前記後壁部材41における後壁42および一対の連結用補助控え壁43、43に渡って、一部が外部に露出するようにフラットバー44が埋設されており、前記フラットバー44には、前記連結ボルト14を挿通するための連結ボルト挿通孔45が設けてあり、前記連結ボルト挿通孔45において、前記連結ボルト14によって、前記擁壁構築用ブロック1における控え壁3、3の端末側、あるいはこれに増設連結される奥行増設控え壁部材31の端末側に固定連結することができるようになっている。
【0026】
一方、この発明になる擁壁構築用ブロック1を用いてなる擁壁構築構造の具体的な構成例について、図7および図8にもとづいて詳細に説明する。まず、この発明になる擁壁構築構造の一例によれば、図7に示すように、幅方向の寸法Hで左右上下に拡がる前壁2と、前記前壁2の背後に、該前壁2の幅方向に所定の間隔を隔てて外方に向けてのびる奥行寸法Dの一対の控え壁3、3とを一体的に型成形してなる擁壁構築用ブロック1を基準構成部材とし、前記擁壁構築用ブロック1に対して、L型の奥行増設控え壁部材31Bを組み合わせてなる下層側擁壁構造部51と、前記擁壁構築用ブロック1に対して、S型の奥行増設控え壁部材31Aを組み合わせてなる中間擁壁構造部52と、前記擁壁構築用ブロックによる上層側擁壁構造部53とを含むものによって構成される。
【0027】
さらに、この発明になる擁壁構築用ブロック1を用いてなる擁壁構築構造の具体的な構成例によれば、構造力学上の観点から、図8Aに示すような傾斜部62を備えた基礎部材61上に構築することが好ましい。この場合、前記基礎部材61における傾斜部62の上には、該傾斜部62に対応する特別部材63を配設し、その上に当該擁壁構築用ブロック1を構築していく施工方法が採られる。
【0028】
さらにまた、この発明になる擁壁構築用ブロック1を用いてなる擁壁構築構造の具体的な構成例として、図8Bに示すように、当該擁壁構築用ブロック1と後壁部材41とを組み合わせたブロックユニットBUを構成し、このブロックユニットBUを前壁側が階段状になるように積み上げて、各段部に植物植生部64を形成するように構成することもできる。
【0029】
上記する植物植生部64の形成に関しては、例えば、図7に示す施工例のように各ブロックの表面側を面一に施工するのに対して、各ブロックの裏面側を面一に施工することによって、施工表面側に各層毎に階段状の植物植生部を形成することができる。
【0030】
さらに、図8Cに示すように、前記後壁部材41における後壁側を各段毎に、傾斜面が面一になるように施工しようとする場合には、前記擁壁構築用ブロックと後壁部材との間にスペーサとしての特殊部材を介在して施工することも一構成要件として必要なものである。
【0031】
さらに、この発明では、当該擁壁構築用ブロック1によって、水質浄化のための擁壁を構築する場合にあっては、前記各擁壁構築用ブロック1における前壁2、一対の控え壁3、3並びに棚板21とによって形成される空間部65に、砕石、栗石に加えて、あるいはこれらに代えて、水質浄化を目的とする炭、ゼオライトなどの構成材を目的に応じて充填して構成することもできる。図において、参照符号66は、水抜きスリットを示すものであり、参照符号67は、当該擁壁構築用ブロック1を積み上げていく際に、位置決めするための位置決めピン取り付け孔を示すものである。
【0032】
一方、図5において、参照符号68は、当該擁壁構築用ブロック1の積み上げ方向にのびるように配設した鉄筋であり、参照符号69は、施工時に充填するコンクリートを示すものである。さらにまた、図2Dにおいて、参照符号70は、型枠止め連結部材の挿通孔であり、図5に示すように、隣接する各擁壁構築用ブロック1、1間にコンクリートを打設する際に型枠止めの機能をはたす目的において用いられるものである。
【0033】
【発明の効果】
以上の構成になる、この発明の擁壁構築用ブロック並びにその擁壁構築構造によれば、工場における高生産化に適合し、施工現場サイドにおける施工作業の省力化を図り、もって施工工期の短縮化に高く適合する点において極めて有効に作用するものといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明になる擁壁構築ブロックであって、積み上げ方向三段分を一体的に成形してなる三段一体型擁壁構築ブロックの具体的な実施例を示す概略的な斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す三段一体型擁壁構築ブロックを示すものであり、図2Aは、その概略的な正面図、図2Bは、その概略的な平面図、図2Cは、その概略的な右側面図、図2Dは、図2Aにおける2D−2D線に沿って矢示方向にみた概略的な2D−2D線断面図である。
【図3】図3は、この発明になる擁壁構築ブロックであって、積み上げ方向二段分を一体的に成形してなる二段一体型擁壁構築ブロックの具体的な実施例を示す概略的な斜視図である。
【図4】図4は、この発明になる擁壁構築ブロックであって、一段型擁壁構築ブロックの具体的な実施例を示すとともに、当該一段型擁壁構築ブロックに対して、棚板部材と、一対の奥行増設控え壁構成部材と、後壁構成部材との組み合わせの態様例を示すものであって、当該各部材を組み合わせ方向に分離して示す概略的な斜視図である。
【図5】図5は、この発明になる擁壁構築ブロックに対して、一対の奥行増設控え壁構成部材を連結し、幅方向に隣接する二つの擁壁構築ブロックを連結施工した状態を平面視方向に断面にして示す概略的な断面図である。
【図6】図6は、この発明の一実施例にあって、当該擁壁構築ブロックにおける控え壁の奥行寸法を追加増設するための奥行増設控え壁部材の具体的な実施例を示すものであって、図6Aは、奥行方向の寸法が短いS型の奥行増設控え壁部材の概略的な一側面図、図6Bは、図6Aにおける6B−6B線に沿って矢示方向にみた概略的な6B−6B線断面図、図6Cは、奥行方向の寸法が長いL型の奥行増設控え壁部材の概略的な一側面図、図6Dは、図6Cにおける6D−6D線に沿って矢示方向にみた概略的な6D−6D線断面図である。
【図7】図7は、この発明になる擁壁構築ブロックによる擁壁構築構造の一実施例を示すものであって、図1に示す三段一体型擁壁構築ブロックを用いて、これにS型の奥行増設控え壁部材およびL型の奥行増設控え壁部材を組み合わせた一施工例を示す概略的な斜視図である。
【図8】図8は、この発明になる擁壁構築ブロックを用いた別の施工例を示すものであって、図8Aは、一部を傾斜状に形成した基礎の上に特別部材を介在して当該擁壁構築ブロックを構築する施工例を示す概略的な一側面図であり、図8Bは、当該擁壁構築ブロックと後壁部材とを組み合わせた一例を示す概略的な一側面図であり、図8Cは、図8Bに示す構成例を前壁側が階段状になるように積み上げて、各段部に植物植生部を構成した例を示す概略的な一側面図である。
【符号の説明】
1 擁壁構築用ブロック
1A 一段型擁壁構築用ブロック
1B 二段一体型擁壁構築用ブロック
1C 三段一体型擁壁構築用ブロック
2 前壁
3 控え壁
4 連結手段
31 奥行増設控え壁部材
31A S型の奥行増設控え壁部材
31B L型の奥行増設控え壁部材
41 後壁部材
5 棚板受け溝
21 棚板
6 フラットバー
7 第1の凹部
8 第2の凹部
9 第1の露出部
10 第2の露出部
11 アイボルト
12 カンザキ筋
13 アイボルト取り付け孔
14 連結ボルト
15 連結ボルト挿通孔
42 後壁
43 連結用補助控え壁
51 下層側擁壁構造部
52 中間擁壁構造部
53 上層側擁壁構造部
61 基礎部材
63 特別部材
64 植物植生部
65 空間部
66 水抜きスリット

Claims (4)

  1. 幅方向の寸法W、高さ方向の寸法Hで左右上下に拡がる前壁と、前記前壁の背後に、該前壁の幅方向に所定の間隔を隔てて外方に向けてのびる奥行寸法Dの一対の控え壁とを一体的に型成形してなる擁壁構築用ブロックであって、前記一対の控え壁に、該控え壁を奥行方向に追加増設するための奥行増設控え壁部材あるいは前記一対の控え壁の後方開放側を閉じるための後壁部材を奥行方向に連結し、あるいは幅方向に隣接する各ブロック間を幅方向に連結するための連結手段を備え、前記一対の控え壁の向かい合った面に、前記前壁側に向けて前方下がりに傾斜する棚板受け溝を設けてなることを特徴とする擁壁構築用ブロック。
  2. 前記擁壁構築用ブロックにおける高さ方向の寸法Hが、一段当たりの高さ寸法hにより構成され、高さ寸法H=hの一段型擁壁構築用ブロック、積み上げ方向二段分を一体的に成形してなる高さ寸法H=2hの二段一体型擁壁構築用ブロック、積み上げ方向三段分を一体的に成形してなる高さ寸法H=3hの三段一体型擁壁構築用ブロックを含むものからなることを特徴とする請求項1に記載の擁壁構築用ブロック。
  3. 前記奥行増設控え壁部材の奥行長さ寸法DL が、前記擁壁構築用ブロックにおける一対の控え壁の奥行寸法Dに相当する寸法でなるS型の奥行増設控え壁部材と、前記擁壁構築用ブロックにおける一対の控え壁の奥行寸法Dの倍寸法に相当する寸法でなるL型の奥行増設控え壁部材とを含むものからなることを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の擁壁構築用ブロック。
  4. 幅方向の寸法W、高さ方向の寸法Hで左右上下に拡がる前壁と、前記前壁の背後に、該前壁の幅方向に所定の間隔を隔てて外方に向けてのびる奥行寸法Dの一対の控え壁とを一体的に型成形してなる擁壁構築用ブロックを基準構成部材とし、前記擁壁構築用ブロックに対して、L型の奥行増設控え壁部材を組み合わせてなる下層側擁壁構造部と、前記擁壁構築用ブロックに対して、S型の奥行増設控え壁部材を組み合わせてなる中間擁壁構造部と、前記擁壁構築用ブロックによる上層側擁壁構造部とを含むものからなることを特徴とする擁壁構築構造。
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