JP2004196766A - 害虫駆除用エアゾール剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】有効成分として植物精油を用いて、多量に散布することなく、優れたノックダウン効果や致死効果が得られる害虫駆除用エアゾール剤並びに臭いを放つ害虫駆除剤を提供する。
【解決手段】植物精油、アルコール及び噴射剤を含有するエアゾール内容物を、平均粒子径が90〜160μmとなるように噴霧することを特徴とする害虫駆除用エアゾール剤、並びに、ベンジルアルコール及びアルキルフェノールの少なくとも一方を有効成分として含有することを特徴とする臭いを放つ害虫駆除剤。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴキブリ等の害虫に対するノックダウン効果、致死効果に優れた害虫駆除用エアゾール剤に関する。また、本発明はカメムシ等の臭いを放つ害虫に対するノックダウン効果、致死効果に優れた駆除剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、環境等を考慮して植物精油等を用いて害虫を駆除することが検討されている(例えば、特許文献1参照)。ところが、植物精油等は化学合成された殺虫剤と比べて駆除効果が劣ることから多量に散布する必要があった。そのため、製品の購入頻度が増したり、家屋内で用いた場合には処理面が濡れる等の欠点があった。
【特許文献1】
特許第2849826号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような状況を鑑みてなされたものであり、有効成分として植物精油を用いて、多量に散布することなく、優れたノックダウン効果や致死効果が得られる害虫駆除用エアゾール剤並びに臭いを放つ害虫駆除剤を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、植物精油、アルコール及び噴射剤を含有するエアゾール内容物を特定の粒子径で噴霧することが害虫の駆除に有効であること、並びにベンジルアルコール及びアルキルフェノールが臭いを放つ害虫の駆除に有効であることを見出し本発明に至った。すなわち本発明は、以下の構成により達成されるものである。
【0005】
(1)植物精油、アルコール及び噴射剤を含有するエアゾール内容物を、平均粒子径が90〜160μmとなるように噴霧することを特徴とする害虫駆除用エアゾール剤。
(2)複数の噴口を有し、前記噴口の総面積が0.7〜18mmである噴口部材を設けた噴霧用ボタンにより噴霧することを特徴とする上記(1)記載の害虫駆除用エアゾール剤。
(3)植物精油がオレンジオイル、テルペンレスオレンジオイル、ハッカオイル、ユーカリオイル、シトロネラオイル、ゼラニウムオイル、d−リモネン、L−メントール、1,8−シネオール、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、ヒバ油、桂皮油、丁子油からなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の害虫駆除用エアゾール剤。
(4)冷却麻痺剤を含有することを特徴とする上記(1)乃至(3)のいずれか1項に記載の害虫駆除用エアゾール剤。
(5)噴射剤が液化石油ガスとジメチルエーテルとの混合物からなり、容量比で液化石油ガス:ジメチルエーテルが70:30〜30:70であることを特徴とする上記(1)乃至(4)のいずれか1項に記載の害虫駆除用エアゾール剤。
(6)ベンジルアルコール及びアルキルフェノールの少なくとも一方を有効成分として含有することを特徴とする臭いを放つ害虫駆除剤。
【0006】
上記の構成からなる本発明の害虫駆除用エアゾール剤は、従来の化学合成された殺虫剤を有効成分としたものと比べて、害虫に対する駆除効果において何ら劣ることはなく、しかも多量に散布する必要もないため、製品の購入頻度が少なくなり、また処理面が濡れる等の問題もなく家屋内で使用するのにも適している。また、本発明の臭いを放つ害虫駆除剤も同様に、従来の化学合成された殺虫剤を有効成分としたものと駆除効果において何ら劣ることはなく、多量に散布する必要もない。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に関して詳細に説明する。
【0008】
(害虫駆除用エアゾール剤)
本発明の害虫駆除用エアゾール剤(以下、エアゾール剤とも言う)は、有効成分として植物精油、溶剤としてアルコール及び噴射剤とを含有したエアゾール内容物を、平均粒子径が90〜160μm、好ましくは100〜140μmの粒子とし噴霧するように構成されている。
【0009】
本発明の平均粒子径とは、粒度分布測定装置により測定され、自動演算処理装置により解析されたD50(累積50%)を意味するものである。具体的には、粒度分布測定装置のレーザー光発光部より受光部に照射されるレーザービームと、検体の噴射口との距離が約50cmとなる位置から、噴射物がレーザービームを垂直に通過するように検体を噴射する。噴射中に測定を行い、噴射物の粒度分布を自動演算処理装置により解析する。
【0010】
上記の平均粒子径を実現するには、図1に示されるように、複数の噴口10,10を円環状に配してなり、かつ前記噴口10の総面積が0.7〜18mmである噴口部材20を設けた噴霧用ボタン1により噴霧することが好ましく、噴口径が0.7〜1.5mmの噴口10を複数(2〜10)有し、この総面積が0.7〜15mmである噴口部材20を設けた噴霧用ボタン1を用いるのがより好ましい。さらに、エアゾールバルブにおいて、開口面積0.2〜3.6mm(例えば、直径0.5〜0.6mmのものを1個、または直径0.45〜0.6mmのものを2個、または直径1.2mmのものを3個、または直径0.6mmのものを1個を例示できる)で、1〜2.2mmの範囲のハウジング径、1mm以下のベーパータップ径を有することが好ましい。尚、ベーパータップは必ずしも有する必要はない。
【0011】
また、図2及び図3に示すように、上記と同様の噴口10を有する噴口部材20を、長尺ノズル30の先端に装着した噴霧用ボタン1を用いてもよい。この噴霧用ボタン1は、保管時は図2に示すように長尺ノズル30を容器本体40側に倒しておき、使用時に図3に示すように長尺ノズル30を容器本体40と略垂直に立ててエアゾール内容物を噴射する。尚、図中の符号31は、保管時及び使用時に長尺ノズル30を倒したり、立てたりする操作をしやすくするための挟持部である。このような噴霧用ボタン1は、家具の隙間等への噴霧に好適で、また害虫から離れて噴霧できることから、臭いを放つ害虫用としても好適である。
【0012】
一方、エアゾール内容物は、植物精油とアルコールとを含有する原液と、噴射剤との混合物であり、容量比で原液:噴射剤が5:95〜40:60の範囲であることが好ましい。
【0013】
有効成分としての植物精油は、オレンジオイル、テルペンレスオレンジオイル、ハッカオイル、ユーカリオイル、シトロネラオイル、ゼラニウムオイル、d−リモネン、L−メントール、1,8−シネオール、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、ヒバ油、桂皮油、丁子油等が挙げられ、これらの群から選ばれる1種又は2種以上を混合して用いることができ、原液中に1〜50重量%、好ましくは3〜10重量%として含有するのが好ましい。これらの中でもハッカオイルが本発明の効果(害虫に対するノックダウン効果、致死効果)に優れることから好ましい。特に、ゴキブリに対して有効である。
【0014】
溶剤としてのアルコールは、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール;多価アルコール等が挙げられ、これらの群から選ばれる1種又は2種以上を混合して用いることができ、原液中に50〜99重量%として含有するのが好ましい。これらの中でも低級アルコールが好ましく、イソプロピルアルコールが本発明の効果(濡れが少なく、濡れの乾きが早い)優れることからより好ましい。前記アルコールは、有効成分や冷却麻痺剤と同様の作用機能を持つものが含まれていてもよい。
【0015】
噴射剤としては、窒素ガス、圧縮空気、炭酸ガス等の圧縮ガス;HFC−152a、HFC−134a等のハイドロフルオロカーボン;ジメチルエーテル等の液化ガス;プロパン、ブタン、イソブタン等の液化石油ガス;ペンタン、イソペンタン、シクロペンタン等が挙げられ、これらの群から選ばれる1種又は2種以上の混合物を用いることができる。これらの中でも液化石油ガスを用いると樹脂に対する影響がなく、ジメチルエーテルを用いると害虫に対するノックダウン効果が優れることから、液化石油ガスとジメチルエーテルとの混合物が好ましく、容量比で液化石油ガス:ジメチルエーテルが70:30〜30:70とするのがより好ましい。
【0016】
また、エアゾール容器中の圧力(内圧)は、25℃で1.5〜9Kg/cm程度とするのが好ましい。
【0017】
上記内容物には、本発明の効果を奏する限り必要に応じて、天然ピレトリン、プラレトリン、イミプロトリン、フタルスリン、アレスリン、トランスフルトリン、レスメトリン、フェノトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、サイパーメスリン、エトフェンプロックス、シフルスリン、デルタメスリン、ビフェントリン、フェンバレレート、フェンプロパスリン、(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−シクロペント−2−エニル(1R)−トランス−3−(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、メトフルトリン等のピレスロイド系化合物、ジクロルボス、フェニトロチオン等の有機リン系化合物、プロポクスル等のカーバメート系化合物、アミドフルメット等のトリフルオロメタンスルホンアミド系化合物、フィプロニル等のフェニルピラゾール系化合物、メトキサジアゾン等のオキサジアゾール系化合物、ジノテフラン等のニトログアニジン系化合物、S−1846(住友化学工業社製)、これらの異性体、誘導体等の殺虫剤;水、アルキルベンゼン等の芳香族炭化水素、灯油、パラフィン系炭化水素、ナフテン系炭化水素等の飽和炭化水素、オクテン等の不飽和炭化水素、オレイルアルコール、ラウリルアルコール等のアルコール類、ミリスチン酸イソプロピル等のエステル類、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のグリコール類、アルキルフェニルエーテル等のエーテル類、ジクロルメタン等の塩素系溶剤、フッ素系溶剤、シリコーン系溶剤等の溶剤;POEアルキルエーテル、POE脂肪酸エステル等の界面活性剤;乳酸エステル、ポリビニルピロリドン等の溶解助剤;ピペロニルブトキサイド、N−オクチルビシクロヘプテンジカルボキシミド(MGK264)、1,1’−オキシビス〔2,3,3,3−テトラクロロプロパン〕(S421)等の効力増強剤;ラノリン等の展着剤;ペンタン類、2,3−ジハイドロデカフロロペンタン(商品名;バートレルXF)等の冷却麻痺剤;ポリフェノール等の消臭剤;ラベンダー、フローラルグリーン等の香料等を含有してもよい。中でも、冷却麻痺剤を含有することが好ましい。
【0018】
本発明の害虫駆除用エアゾール剤は、処理面の濡れが少ないことから、家屋内に棲息する害虫、特にチャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ヤマトゴキブリ、ワモンゴキブリ、トビイロゴキブリ等のゴキブリ類を駆除するのに特に適している。その他にも、クモ類、ムカデ類、アリ類等に用いることができる。
【0019】
(臭いを放つ害虫駆除剤)
本発明の臭いを放つ害虫駆除剤は、ベンジルアルコール、アルキルフェノールを単独、もしくは両者の混合物を有効成分とする。アルキルフェノールとしてはイソプロピルメチルフェノールが好ましく、例えば4−イソプロピル−3−メチルフェノール、2−イソプロピル−5−メチルフェノール等が挙げられる。
【0020】
製剤の形態は制限されるものではなく、例えば、上記の有効成分と、上記害虫駆除用エアゾール剤で用いられる各種溶剤や添加剤等とを適宜組み合わせて液剤、顆粒剤、粉剤、エアゾール剤、スプレー剤、燻蒸剤等の所望の製剤とすることができる。その際、上記有効成分は駆除剤全量に対して0.1〜5重量%、好ましくは0.4〜1重量%とするのがよい。エアゾール剤とするときの溶剤や噴射剤も上記した害虫駆除用エアゾ−ル剤に準ずることができる。また、噴射時の平均粒子径は上記の範囲としてもよいが、特に100〜140μmとするとよい。
【0021】
尚、臭いを放つ害虫としては、ツチカメムシ、クサギカメムシ、アオクサカメムシ、マルカメムシ、スコットカメムシ、チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、イチモンジカメムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、ホオズキカメムシ等のカメムシ類、オオトビサシガメ、ヤニサシガメ等のサシガメ類、ヤスデ類、ゴミムシ類、オサムシ類等が挙げられる。
【0022】
【実施例】
以下に実施例によって本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0023】
(1−1)ゴキブリに対する効果
表1記載の如くエアゾール内容物を調製し、下記に示す仕様のエアゾール容器に充填してエアゾール剤を作製した。そして、3.6m×3.6mの容器にワモンゴキブリ1頭を放し自由に活動できる条件とし、そこにエアゾール剤を70cmの距離から5秒間噴霧してノックダウン効果を調べた。その後24時間放置して致死効果についても調べた。試験は5回行い、その平均を結果として表2に記載した。
【0024】
(エアゾール容器仕様)
・実施例1〜7及び比較例1
噴霧用ボタン;噴口径が1mmの噴口を8個もち、噴口の総面積が約6.3mmである噴口部材を具備したもの。
エアゾールバルブ;0.6mmのステム径を1つもち、2.2mmのハウジング径を具備し、ベーパータップのないもの。
・比較例2
噴霧用ボタン;噴口径が0.8mmの噴口を1個もち、噴口の総面積が約0.5mmである噴口部材を具備したもの。
エアゾールバルブ;0.6mmのステム径を1つもち、2.2mmのハウジング径を具備し、ベーパータップのないもの。
【0025】
(1−2)処理面の濡れ
(1−1)と同一の各エアゾール剤を直径10mmの濾紙に70cmの距離から2秒間噴霧し、濾紙の濡れ状況と、乾くまでの時間を観察した。試験は5回行い、その平均を結果として表2に記載した。
【0026】
(1−3)平均粒子径の測定
(1−1)と同一のエアゾール剤について、自動演算処理装置付レーザー光散乱方式粒度分布測定装置(LDSA−1400A:東日本コンピューターアプリケーションズ株式会社製)を用いて、次の方法によりD50(累積50%)を求めた。粒度分布測定装置のレーザー光発光部より受光部に照射されるレーザービームと、検体の噴射口との距離が約50cmとなる位置から、噴射物がレーザービームを垂直に通過するように検体を噴射する。噴射中に測定を行い、噴射物の粒度分布を自動演算処理装置により解析した。試験は5回行い、その平均を結果として表2に記載した。
【0027】
【表1】
Figure 2004196766
【0028】
【表2】
Figure 2004196766
【0029】
本発明のエアゾール剤である実施例1〜7は、比較例1又は2と比べて、ゴキブリに対するノックダウン効果、致死効果に優れ、処理面での濡れも少なく、乾きも早いものであった。
【0030】
(1−4)樹脂への影響
実施例2のエアゾール剤を1mの距離から5秒間噴霧したときの各種樹脂への影響を調べた。その結果、ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、アクリル、ポリエチレンの各成形品、壁紙、絨毯、畳、フローリングのいずれにおいても白化、色あせ等の影響は見られなかった。
【0031】
(2−1)カメムシに対する効果
表3記載の如くエアゾール内容物を調製し、下記に示す仕様のエアゾール容器に充填してエアゾール剤(比較例3、実施例8〜12)を作製した。そして、地面にクサギカメムシ1頭を放し自由に活動できる条件とし、そこにエアゾール剤を20cmの距離から噴霧(噴射時間は表4に記載)してノックダウン時間とカメムシ臭の有無、24時間後の致死を観察した。試験は3回行い、ノックダウン時間はその平均値とした。結果を表4に記載した。
【0032】
(エアゾール容器仕様)
噴霧用ボタン;噴口径が1mmの噴口を8個もち、噴口の総面積が約6.3mmである噴口部材を具備したもの。
エアゾールバルブ;0.6mmのステム径を1つもち、2.2mmのハウジング径を具備し、ベーパータップのないもの。
【0033】
【表3】
Figure 2004196766
【0034】
【表4】
Figure 2004196766
【0035】
本発明の臭いを放つ害虫駆除剤である実施例8〜12は、比較例3と比べて、カメムシに対するノックダウン効果、致死効果に優れたものであった。また、カメムシによる悪臭の放出を防ぐ効果にも優れていた。
【0036】
【発明の効果】
本発明の害虫駆除用エアゾール剤は、害虫に対するノックダウン効果、致死効果に優れ、更には処理面での濡れも少なく、乾きも早く、樹脂への影響がないことから、家屋内での害虫駆除に適している。
【0037】
また、本発明の臭いを放つ害虫駆除剤も少量の散布でも優れたノックダウン効果、致死効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の害虫駆除用エアゾール剤に使用される噴射用ボタンの一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の害虫駆除用エアゾール剤に使用される噴射用ボタンの他の例を示す斜視図であり、保管時の状態を示す図である。
【図3】図2に示した噴射用ボタンの使用時の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 噴射用ボタン
10 噴口
20 噴口部材
30 長尺ノズル
40 容器本体

Claims (6)

  1. 植物精油、アルコール及び噴射剤を含有するエアゾール内容物を、平均粒子径が90〜160μmとなるように噴霧することを特徴とする害虫駆除用エアゾール剤。
  2. 複数の噴口を有し、前記噴口の総面積が0.7〜18mmである噴口部材を設けた噴霧用ボタンにより噴霧することを特徴とする請求項1記載の害虫駆除用エアゾール剤。
  3. 植物精油がオレンジオイル、テルペンレスオレンジオイル、ハッカオイル、ユーカリオイル、シトロネラオイル、ゼラニウムオイル、d−リモネン、L−メントール、1,8−シネオール、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、ヒバ油、桂皮油、丁子油からなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の害虫駆除用エアゾール剤。
  4. 冷却麻痺剤を含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の害虫駆除用エアゾール剤。
  5. 噴射剤が液化石油ガスとジメチルエーテルとの混合物からなり、容量比で液化石油ガス:ジメチルエーテルが70:30〜30:70であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の害虫駆除用エアゾール剤。
  6. ベンジルアルコール及びアルキルフェノールの少なくとも一方を有効成分として含有することを特徴とする臭いを放つ害虫駆除剤。
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