JP2004195490A - 溶接物とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】合わせ面という面的な広がりの中にレーザビームの走査軌跡が収まればよいという条件と、高速で走査するレーザを外側表面に照射することでその裏面にある合わせ面が溶融されるという条件がともに許容される技術を実現し、もって、レーザ溶接作業に要する時間の短縮を可能とする技術を実現する。
【解決手段】角筒12とアルミ蓋14の嵌合部は、角筒12の軸方向に伸びる合わせ面16aと角筒の横断方向に伸びる合わせ面16bとで形成されている。アルミ蓋14の張出部14bの外側表面に設けられた吸収層20にレーザ24zが照射されると、溶融部240が張出部14bを貫通する。合わせ面16aと合わせ面16bのうち、溶融部240に含まれる部分が溶接される。
【選択図】 図4
【解決手段】角筒12とアルミ蓋14の嵌合部は、角筒12の軸方向に伸びる合わせ面16aと角筒の横断方向に伸びる合わせ面16bとで形成されている。アルミ蓋14の張出部14bの外側表面に設けられた吸収層20にレーザ24zが照射されると、溶融部240が張出部14bを貫通する。合わせ面16aと合わせ面16bのうち、溶融部240に含まれる部分が溶接される。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒の端部開口を蓋で封止する技術に関する。本明細書でいう筒は、横断面形状に限定されず、円筒や角筒等を含む。また横断面形状が一様なものに限定されず、長さに沿って横断面形状が変化するものを含む。筒の他端は閉じられている場合もあれば、開放されている場合もある。他端が閉じられている筒の端部開口を蓋で封止すれば、密封された容器が得られる。両端が開放されている筒の両方の端部開口のそれぞれを蓋で封止すれば、密封された容器が得られる。両端が開放されている筒の一方の端部開口を蓋で封止すれば、底または蓋付きの容器が得られる。
【0002】
【従来の技術】例えば、電池やキャパシタ等の蓄電器の外装容器を、下端が閉じられて上端が開口している筒状ケース(筒)と、その筒状ケースの上端開口を塞いで封止する蓋で形成する技術が多用されている。通常は、蓋の周縁を筒状ケースの開口を画定する壁に溶接して、蓋と筒状ケース間に隙間が生じないように封止する。蓋の周縁を筒状ケースの壁に溶接するために、レーザ溶接する技術が知られている(特許文献1)。アルミ板同士を付き合せ溶接するにあたって、溶接前のアルミ板の溶接部に酸化処理等を行ってレーザの吸収効率を向上させてからレーザを照射して溶接する技術も知られている(特許文献2)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−247512号公報
【特許文献2】
特開平2−224885号公報
【0004】
図13から図15は、筒の端部開口に蓋を溶接して筒の開口を封止する、従来の技術を模式的に示している。各図の(A)は斜視図を示し、各図の(B)は縦断面を示している。夫々の図において、112は端部が開放された筒、114は蓋、110は蓋で閉じられた筒、116a,116bは筒と蓋の合わせ面(筒の軸方向に伸びる面を116aで示し、横断方向に伸びる面を116bで示す)、116cは合わせ面が外側表面に露出する合わせ線、124はレーザ照射源、矢印はレーザの照射方向を示している。
図13に示すように、筒112と蓋114の合わせ面116aが筒の軸方向に伸びて平坦である場合は、レーザビームを外側表面に露出した合わせ線116cに精度良く一致するように走査しなければならず、大パワーのレーザビームを高速で走査させることが難しい。走査速度を速めると位置の追従精度が低下してしまう。
図14に示すように、筒112と蓋114の合わせ面116bが筒の横断方向に伸びて平坦である場合にも、レーザビームを合わせ線116cに良く一致するように走査しなければならないために高速走査が困難であるという問題は解消しない。
図15に示すように、筒112と蓋114が筒の軸方向に伸びて平坦である合わせ面116aと筒の横断方向に伸びて平坦である合わせ面116bとで嵌合している場合も、レーザビームを外側表面に露出した合わせ線116cに精度良く一致するように走査しなければならず、大パワーのレーザビームを高速で走査させて短時間で溶接することができないという問題は解消しない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の各技術では、レーザビームを外側表面に露出した合わせ線116cに精度良く一致するように走査しなければならず、大パワーのレーザビームを高速で走査させて短時間で溶接することができない。
本発明では、レーザビームの走査軌跡を厳密に制御する必要がなく、高速で走査させて短時間で溶接することができる技術を提供する。
本発明者らの検討によって、レーザビームの走査軌跡を厳密に制御する必要があるのは合わせ面に平行にレーザを照射して合わせ面を溶接するためであり、この方式である限り、レーザビームの走査軌跡を外側表面に露出した合わせ線116cに精度良く一致するように制御する必要があり、高速化が困難なことを確認した。合わせ面に交差する方向からレーザを照射するようにすれば、合わせ面という面的な広がりの中にレーザビームの走査軌跡が収まればよく、走査軌跡の位置精度は大幅に緩和される。
しかながら、合わせ面の両サイドには、蓋と筒が位置しており、蓋または筒の外側表面にレーザを照射して合わせ面を溶融させなければならない。アルミ等の軽量で耐久性の高い金属は、表面の反射率が高く、外側表面にレーザを照射してその裏面にある合わせ面を溶融させるためには、大パワーのレーザをゆっくり走査して大エネルギを投与する必要があり、やはり高速化を妨げる。
【0006】
本発明は、合わせ面という面的な広がりの中にレーザビームの走査軌跡が収まればよいという条件と、高速で走査するレーザを外側表面に照射することでその裏面にある合わせ面が溶融されるという条件がともに許容される技術を実現し、もって、レーザ溶接作業に要する時間の短縮を可能とする技術を実現する。
【0007】
【課題を解決するための手段と作用と効果】上記の課題を解決するために、本発明の溶接方法では、筒の端部開口を蓋で封止した溶接物を製造するに当って、蓋の外側表面側の厚みの一部に筒の横断方向に張出す張出部を設ける工程と、蓋の張出部の外側表面にレーザ吸収処理を施す工程と、筒の端部開口を画定する壁に蓋の張出部を受容する受容部を設ける工程と、筒の受容部に蓋の張出部が受容されて両者間に筒の横断方向に伸びる合わせ面を形成する工程と、レーザ吸収処理が施された蓋の張出部の外側表面にレーザを照射して前記合わせ面を溶接する工程とを備える。
【0008】
上記の製造方法では、蓋の張出部の外側表面にレーザ吸収処理を施しておくために、蓋の張出部の外側表面にレーザを照射するとそのエネルギが効率的に張出部に伝達され、溶融部が張出部を貫通して合わせ面に到る。この結果、レーザを合わせ面に平行に照射する必要がなく、合わせ面に交差する方向から合わせ面に向けて照射すればよく、合わせ面という面的な広がりの中にレーザビームの走査軌跡が収まればよいという条件が許されるようになる。このために、レーザビームの走査軌跡の位置精度は大幅に緩和され、高速で走査することが可能となる。また、レーザのエネルギが効率的に張出部に伝達されるために、レーザビームを高速で走査しても良好に溶接することが可能となる。
【0009】
上記の製造方法では、レーザ吸収効率の高い色を張出部の外側表面に付すこと、即ち、塗料を塗布したり、表面色が変化する化学反応を利用して表面色を変化されることが好ましい。
簡単な処理によってレーザの吸収効率を高めることができるため、その効果が高い。
【0010】
本発明で創作された溶接物は、下記の特徴を備えている。即ち、蓋の外側表面側の厚みの一部に筒の横断方向に張出す張出部が設けられており、蓋の張出部の外側表面にレーザ吸収処理が施されており、筒の端部開口を画定する壁と蓋の張出部との合わせ面が筒の横断方向に伸びており、蓋の張出部の外側表面から合わせ面を通過して筒の端部開口を画定する壁に達するとともに蓋の張出部を一巡する溶接ビードが形成されている。
上記の溶接物は高速に溶接できて封止性が良好であり、電池の容器のように、封止性に優れた容器を多量に高速に生産したいという要求に対応することができる。
【0011】
蓋の内側表面側の厚みの一部が筒の端部開口を画定する壁に圧入されていることが好ましい。この場合、蓋を溶接するときに生じるスパッタが筒内に浸入することがない。
【発明の実施の形態】下記に説明する実施例の主要な特徴を列記する。
(形態1)筒と蓋は、レーザ反射率が高い金属で成形される。
(形態2)蓋を溶接する筒の反対側端部は底で閉じられており、蓋を溶接することによって密封容器が完成する。
(形態3)複数の筒を並列に配置しておき、レーザビームが端部開口の周縁を走査して蓋を溶接する処理を、順次に実行して複数の筒に対する溶接処理を実行する。
【0012】
【実施例】本発明の第1実施例を、図1から図4を参照して説明をする。図1は第1実施例に係る二次電池とレーザ照射源の斜視図、図2は第1実施例に係る二次電池の縦断面図、図3及び図4は図2中のIII部の拡大図である。この二次電池は主として、外装容器10と、外装容器10の上部に設けられた端子18と、外装容器10内に収納された発電要素22とから構成されている。また、レーザ照射源24は、溶接装置に備えられた駆動軸の先端に取り付けられている。
二次電池の外装容器10は、上端が開口した角筒12と蓋14とで構成されている。角筒12は、アルミ板を絞り加工して形成されており、横断面形状はほほ長方形状であり、底は底板で閉じられている。角筒12を構成する側壁と底は一体であり、気密性が高い。蓋14はアルミ板で形成されている。角筒12の上部開口をアルミ蓋14で閉じた状態で、アルミ蓋14の周縁が角筒12に溶接されることによって、外装容器10が形成されている。外装容器10は、気密性が高いことが必要とされている。
【0013】
図2及び図3に示すように、アルミ蓋14の上側(容器の外側)の厚みの一部は、外側に張出している。即ち、アルミ蓋14の下面周縁には凹部14aが形成されており、凹部14aの上部には張出部14bが形成され、凹部14aの内側には縮径部14cが形成されている。角筒12の上端部、即ち、開口を画定する壁は、アルミ蓋14の凹部14aに嵌り合う厚みに形成されている。角筒12の開口を画定する壁の内径は、アルミ蓋14の凹部14aの外径よりもわずかに大きく、角筒12にアルミ蓋14をセットするには、角筒12にアルミ蓋14を軽く圧入する必要がある。角筒12にアルミ蓋14を軽く圧入すると、アルミ蓋14の下側(容器の内側)の厚みの一部(縮径部14cの側面)は角筒12の側壁の内面に密着する。このために、アルミ蓋14の角筒12に対する筒の横断面内での相対的な位置関係は常に一定の位置に調整される。また、レーザ溶接の結果生じるスパッタが筒内に浸入するのを防止する。
図2及び図3に示すように、角筒12とアルミ蓋14との嵌合部には、筒の軸方向に伸びる合わせ面16aと、筒の横断方向に伸びる合わせ面16bが形成される。合わせ面16bの容器外に露出する線(合わせ線16c)は、外装容器10の側面に露出し、端面には露出しない。端面はアルミ蓋14のみで覆われる。
アルミ蓋14の張出部14bの厚みは、圧入時にアルミ蓋14と角筒12の軸方向の相対位置関係を一定位置に調整できるだけの機械的強度を確保できる厚みに調整されている。
図1及び図3に示すように、アルミ蓋14の外側表面周縁(張出部14bの上表面)には、レーザの吸収効率を高める吸収層20が設けられている。吸収層20は、レーザ吸収効率を高める黒色や青色等の濃色が印刷された層で構成されている。吸収層20は、塗布層で構成することもでき、表面を酸化処理することで形成される酸化層で形成することもできる。吸収層20は、張出部14bの幅、即ち、角筒12の側壁の厚みにほぼ等しい幅で設けられている。吸収層20の幅は、後記するレーザビームの直径よりも幅広である。
この吸収層20を設けると、面的に広がる範囲の中にレーザビームの走査軌跡を収めればよいことになる。したがって、レーザを合わせ線16cに一致するように照射する場合のように厳密な位置精度を必要とせず、高速処理が可能となる。また、レーザをアルミ蓋14の上方(矢印24zで示された方向)から照射しても、アルミ蓋14と角筒12を筒の横断方向に伸びる合わせ面16bで溶接することが可能となる。即ち、レーザのエネルギが効率的に張出部14bに伝達されるために、レーザビームの走査速度を早くしても、溶融部が合わせ面16bにまで貫通してアルミ蓋14と角筒12を合わせ面16bで溶接することが可能となる。レーザをアルミ蓋14の上方から照射できるようになったことで、レーザ照射源24は図1に示すように、アルミ蓋14の外側表面の周縁の吸収層20に沿って、矢印24xの方向、あるいは、矢印24yの方向に移動するだけでよい。したがって、レーザ照射源24を移動させるための装置の構造を複雑とする必要がない。汎用のXYプロッタを利用することができる。また溶接装置に並置する二次電池の数を多くすることができ、次々に溶接していくことができる。
【0014】
吸収層20にレーザが照射されると、図4に示すように、溶融部240が張出部14bを貫通する。そして、上述した筒の横断方向に伸びる合わせ面16bと筒の軸方向に伸びる合わせ面16aのうち、溶融部240に含まれる部分が溶接される。溶融部240が冷却硬化すると溶接ビードができる。溶接ビードは蓋の周縁を一巡する。このようにして、封止性に優れた外装容器が生産される。
【0015】
本発明の第2実施例を、図5及び図6を参照して説明をする。図5及び図6は第2実施例に係る二次電池の縦断面図中の角筒とアルミ蓋との嵌合部の断面拡大図である。ここでは、第1実施例と同等の部材には20をプラスした番号を付して重複説明を省略するものとする。
図5に示すように、角筒32とアルミ蓋34との嵌合部には、筒の軸方向に伸びる合わせ面36aと筒の横断方向に伸びる合わせ面36bが形成されている。合わせ面36bは傾斜しており、横断方向に沿って伸びているわけではないが、横断方向の成分をもって伸びている。合わせ面36bの上部には、外周に向かって薄くなる張出部34bが形成されている。張出部34bは、蓋34の上側の厚みの一部に形成されている。合わせ線36cは外装容器30の端角に露出している。
【0016】
吸収層40にレーザが照射されると、図6に示すように、溶融部242が張出部34bを貫通する。そして、合わせ面36a及び合わせ面36bのうち、溶融部242に含まれる部分が溶接される。
本実施例では、筒の横断方向に伸びる合わせ面36bが傾斜面とされている。そのため、合わせ面36aと合わせ面36bとを足し合わせた面積が、第1実施例の合わせ面16aと合わせ面16bとを足し合わせた面積よりも大きくなっている。したがって、角筒32とアルミ蓋34とが溶接される面積が大きくなり、溶接強度が向上する。加えて合わせ面36bはその端辺(合わせ線36c)がアルミ蓋14の外側表面と同一面上に露出する角度とされ、端辺(合わせ線36c)の側の面ほど吸収層40に接近している。そのため、第1実施例の合わせ面16bに比して溶融部が貫通しやすくなる。したがって、角筒32とアルミ蓋34とが溶接される部分が大きくなり、溶接強度が向上する。
【0017】
本発明の第3実施例を、図7及び図8を参照して説明をする。図7及び図8は第3実施例に係る二次電池の縦断面図中の角筒とアルミ蓋との嵌合部の断面拡大図である。ここでは、第1実施例と同等の部材には40をプラスした番号を付して重複説明を省略するものとする。
図7に示すように、アルミ蓋54の下面周縁には凹部54aが形成されており、凹部54aの上部には張出部54bが形成され、凹部54aの内側には縮径部54cが形成されている。張出部54bの側面の外径は、角筒52の側壁の外径と内径との間に収まるように構成され、アルミ蓋54と角筒52との合せ面56a2を形成している。このように、角筒52とアルミ蓋54との嵌合部には、筒の軸方向に伸びる合わせ面56a1,56a2と、筒の横断方向に伸びる合わせ面56bが形成されている。合わせ線56cは外装容器50の端面に露出している。
【0018】
吸収層60にレーザが照射されると、図8に示すように、溶融部244が張出部54bを貫通する。そして、合わせ面56a1,56a2及び合わせ面56bのうち、溶融部244に含まれる部分が溶接される。
本実施例では、角筒52とアルミ蓋54との嵌合部には、筒の軸方向に伸びる二つの合わせ面56a1,56a2と、筒の横断方向に伸びる合わせ面56bが形成されている。合わせ面56a2はその端辺(合わせ線56c)がアルミ蓋54の外側表面の吸収層40が設けられている部分に露出している。そのため、第1実施例の合わせ面16bに比して、角筒52とアルミ蓋54とが溶接される面積が大きくなり、溶接強度が向上する。
【0019】
本発明の第4実施例を、図9及び図10を参照して説明をする。図9及び図10は第4実施例に係る二次電池の縦断面図中の角筒とアルミ蓋との嵌合部の断面拡大図である。ここでは、第1実施例と同等の部材には60をプラスした番号を付して重複説明を省略するものとする。
図9に示すように、アルミ蓋74の下面周縁には凹部74aが形成されており、凹部74aの上部には張出部74bが形成され、凹部74aの内側には縮径部74cが形成されている。凹部74aはアルミ蓋74の下面周縁を一巡する逆凹状の溝とされているため、張出部74bは外装容器70の側面の側で筒の軸方向に伸びる厚みが大きくなっている。このように、角筒72とアルミ蓋74との嵌合部には、筒の軸方向に伸びる合わせ面76a1,76a2と、筒の横断方向に伸びる合わせ面76b1,76b2が形成されている。合わせ線76cは外装容器70の側面に露出している。
【0020】
吸収層80にレーザが照射されると、図10に示すように、溶融部246が張出部74bを貫通する。そして、合わせ面76a1,76a2及び合わせ面76b1,76b2のうち、溶融部246に含まれる部分が溶接される。
本実施例では、角筒72とアルミ蓋74との嵌合部には、筒の軸方向に伸びる二つの合わせ面76a1,76a2と、筒の横断方向に伸びる二つの合わせ面76b1,76b2が形成されている。そのため、246のように幅が狭く筒の軸方向に深く貫通した溶融部となった場合には、角筒72とアルミ蓋74とが溶接される面積が大きくなり、溶接強度が向上することを期待できる。加えて筒の軸方向に伸びる二つの合わせ面76a1,76a2と筒の横断方向に伸びる二つの合わせ面76b1,76b2を形成したことによって、凹部74aが逆凹状の溝となっている。そのため、第1実施例の凹部14aに比して角筒72とアルミ蓋74との封止性が良好となり、信頼性の高い外装容器を得ることができる。
【0021】
本発明の第5実施例を、図11及び図12を参照して説明をする。図11及び図12は第5実施例に係る二次電池の縦断面図中の角筒とアルミ蓋との嵌合部の断面拡大図である。ここでは、第1実施例と同等の部材には80をプラスした番号を付して重複説明を省略するものとする。
図11に示すように、角筒92とアルミ蓋94との嵌合部には、筒の軸方向に伸びる合わせ面96aと、筒の横断方向の成分をもって伸びる合わせ面96bが形成されている。合わせ面96bは傾斜面とされており、合わせ線96cは外装容器90の側面に露出している。
【0022】
吸収層100にレーザが照射されると、図12に示すように、溶融部248が張出部94bを貫通する。そして、合わせ面96a及び合わせ面96bのうち、溶融部248に含まれる部分が溶接される。
本実施例では、合わせ面96bは角筒92を構成する側壁の内側ほどアルミ蓋94の外側表面に接近する角度とされている。そのため、第1実施例の凹部14aに比して嵌合強度が大きくなり、信頼性の高い外装容器を得ることができる。
【0023】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
・本実施例では、上端が開口した角筒とアルミ蓋とを溶接して二次電池の外装容器を製造していたが、これに限るものではない。端部開口を密閉する必要のある容器のいずれであっても本発明を適用することができる。また、開口は下端に設けられてもよいし、上端と下端の双方に設けられてもよい。ケースは円柱型やその他の多角形型等、内容物を収納可能な形状の筒であればよい。
・本実施例では、蓋の外側表面の周縁にレーザを吸収する層を設けていたが、これに限るものではない。レーザを照射する部分を包含する面積であればより広い部分に設けることができ、表面の全面に設けることも可能である。
・本実施例では、角筒の端部開口が上部にくるように配置して蓋を上部から被せていたが、これに限るものではない。端部開口が側部にくるように配置したり、下部にくるように配置したりすることも可能である。これらの場合であっても、レーザ照射源を蓋の張出部の外側表面にレーザを照射できる位置に設けることで、本発明の技術を適用することができる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る二次電池とレーザ照射源の斜視図である。
【図2】第1実施例に係る二次電池の縦断面図である。
【図3】図2中のIII部の拡大図である。
【図4】図2中のIII部の溶接状態を示す拡大図である。
【図5】第2実施例に係る二次電池のケース本体と蓋板との嵌合部の断面拡大図である。
【図6】第2実施例に係る二次電池のケース本体と蓋板との嵌合部の溶接状態を示す断面拡大図である。
【図7】第3実施例に係る二次電池のケース本体と蓋板との嵌合部の断面拡大図である。
【図8】第3実施例に係る二次電池のケース本体と蓋板との嵌合部の溶接状態を示す断面拡大図である。
【図9】第4実施例に係る二次電池のケース本体と蓋板との嵌合部の断面拡大図である。
【図10】第4実施例に係る二次電池のケース本体と蓋板との嵌合部の溶接状態を示す断面拡大図である。
【図11】第5実施例に係る二次電池のケース本体と蓋板との嵌合部の断面拡大図である。
【図12】第5実施例に係る二次電池のケース本体と蓋板との嵌合部の溶接状態を示す断面拡大図である。
【図13】従来の外装容器と、レーザ溶接の方法を模式的に示す図である。
【図14】従来の外装容器と、レーザ溶接の方法を模式的に示す図である。
【図15】従来の外装容器と、レーザ溶接の方法を模式的に示す図である。
【符号の説明】
10:外装容器、
12:角筒、
14:アルミ蓋、
16a,16b:合わせ面、
16c:合せ線、
18:端子、
20:吸収層、
22:発電要素、
24:レーザ照射源
【発明の属する技術分野】本発明は、筒の端部開口を蓋で封止する技術に関する。本明細書でいう筒は、横断面形状に限定されず、円筒や角筒等を含む。また横断面形状が一様なものに限定されず、長さに沿って横断面形状が変化するものを含む。筒の他端は閉じられている場合もあれば、開放されている場合もある。他端が閉じられている筒の端部開口を蓋で封止すれば、密封された容器が得られる。両端が開放されている筒の両方の端部開口のそれぞれを蓋で封止すれば、密封された容器が得られる。両端が開放されている筒の一方の端部開口を蓋で封止すれば、底または蓋付きの容器が得られる。
【0002】
【従来の技術】例えば、電池やキャパシタ等の蓄電器の外装容器を、下端が閉じられて上端が開口している筒状ケース(筒)と、その筒状ケースの上端開口を塞いで封止する蓋で形成する技術が多用されている。通常は、蓋の周縁を筒状ケースの開口を画定する壁に溶接して、蓋と筒状ケース間に隙間が生じないように封止する。蓋の周縁を筒状ケースの壁に溶接するために、レーザ溶接する技術が知られている(特許文献1)。アルミ板同士を付き合せ溶接するにあたって、溶接前のアルミ板の溶接部に酸化処理等を行ってレーザの吸収効率を向上させてからレーザを照射して溶接する技術も知られている(特許文献2)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−247512号公報
【特許文献2】
特開平2−224885号公報
【0004】
図13から図15は、筒の端部開口に蓋を溶接して筒の開口を封止する、従来の技術を模式的に示している。各図の(A)は斜視図を示し、各図の(B)は縦断面を示している。夫々の図において、112は端部が開放された筒、114は蓋、110は蓋で閉じられた筒、116a,116bは筒と蓋の合わせ面(筒の軸方向に伸びる面を116aで示し、横断方向に伸びる面を116bで示す)、116cは合わせ面が外側表面に露出する合わせ線、124はレーザ照射源、矢印はレーザの照射方向を示している。
図13に示すように、筒112と蓋114の合わせ面116aが筒の軸方向に伸びて平坦である場合は、レーザビームを外側表面に露出した合わせ線116cに精度良く一致するように走査しなければならず、大パワーのレーザビームを高速で走査させることが難しい。走査速度を速めると位置の追従精度が低下してしまう。
図14に示すように、筒112と蓋114の合わせ面116bが筒の横断方向に伸びて平坦である場合にも、レーザビームを合わせ線116cに良く一致するように走査しなければならないために高速走査が困難であるという問題は解消しない。
図15に示すように、筒112と蓋114が筒の軸方向に伸びて平坦である合わせ面116aと筒の横断方向に伸びて平坦である合わせ面116bとで嵌合している場合も、レーザビームを外側表面に露出した合わせ線116cに精度良く一致するように走査しなければならず、大パワーのレーザビームを高速で走査させて短時間で溶接することができないという問題は解消しない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の各技術では、レーザビームを外側表面に露出した合わせ線116cに精度良く一致するように走査しなければならず、大パワーのレーザビームを高速で走査させて短時間で溶接することができない。
本発明では、レーザビームの走査軌跡を厳密に制御する必要がなく、高速で走査させて短時間で溶接することができる技術を提供する。
本発明者らの検討によって、レーザビームの走査軌跡を厳密に制御する必要があるのは合わせ面に平行にレーザを照射して合わせ面を溶接するためであり、この方式である限り、レーザビームの走査軌跡を外側表面に露出した合わせ線116cに精度良く一致するように制御する必要があり、高速化が困難なことを確認した。合わせ面に交差する方向からレーザを照射するようにすれば、合わせ面という面的な広がりの中にレーザビームの走査軌跡が収まればよく、走査軌跡の位置精度は大幅に緩和される。
しかながら、合わせ面の両サイドには、蓋と筒が位置しており、蓋または筒の外側表面にレーザを照射して合わせ面を溶融させなければならない。アルミ等の軽量で耐久性の高い金属は、表面の反射率が高く、外側表面にレーザを照射してその裏面にある合わせ面を溶融させるためには、大パワーのレーザをゆっくり走査して大エネルギを投与する必要があり、やはり高速化を妨げる。
【0006】
本発明は、合わせ面という面的な広がりの中にレーザビームの走査軌跡が収まればよいという条件と、高速で走査するレーザを外側表面に照射することでその裏面にある合わせ面が溶融されるという条件がともに許容される技術を実現し、もって、レーザ溶接作業に要する時間の短縮を可能とする技術を実現する。
【0007】
【課題を解決するための手段と作用と効果】上記の課題を解決するために、本発明の溶接方法では、筒の端部開口を蓋で封止した溶接物を製造するに当って、蓋の外側表面側の厚みの一部に筒の横断方向に張出す張出部を設ける工程と、蓋の張出部の外側表面にレーザ吸収処理を施す工程と、筒の端部開口を画定する壁に蓋の張出部を受容する受容部を設ける工程と、筒の受容部に蓋の張出部が受容されて両者間に筒の横断方向に伸びる合わせ面を形成する工程と、レーザ吸収処理が施された蓋の張出部の外側表面にレーザを照射して前記合わせ面を溶接する工程とを備える。
【0008】
上記の製造方法では、蓋の張出部の外側表面にレーザ吸収処理を施しておくために、蓋の張出部の外側表面にレーザを照射するとそのエネルギが効率的に張出部に伝達され、溶融部が張出部を貫通して合わせ面に到る。この結果、レーザを合わせ面に平行に照射する必要がなく、合わせ面に交差する方向から合わせ面に向けて照射すればよく、合わせ面という面的な広がりの中にレーザビームの走査軌跡が収まればよいという条件が許されるようになる。このために、レーザビームの走査軌跡の位置精度は大幅に緩和され、高速で走査することが可能となる。また、レーザのエネルギが効率的に張出部に伝達されるために、レーザビームを高速で走査しても良好に溶接することが可能となる。
【0009】
上記の製造方法では、レーザ吸収効率の高い色を張出部の外側表面に付すこと、即ち、塗料を塗布したり、表面色が変化する化学反応を利用して表面色を変化されることが好ましい。
簡単な処理によってレーザの吸収効率を高めることができるため、その効果が高い。
【0010】
本発明で創作された溶接物は、下記の特徴を備えている。即ち、蓋の外側表面側の厚みの一部に筒の横断方向に張出す張出部が設けられており、蓋の張出部の外側表面にレーザ吸収処理が施されており、筒の端部開口を画定する壁と蓋の張出部との合わせ面が筒の横断方向に伸びており、蓋の張出部の外側表面から合わせ面を通過して筒の端部開口を画定する壁に達するとともに蓋の張出部を一巡する溶接ビードが形成されている。
上記の溶接物は高速に溶接できて封止性が良好であり、電池の容器のように、封止性に優れた容器を多量に高速に生産したいという要求に対応することができる。
【0011】
蓋の内側表面側の厚みの一部が筒の端部開口を画定する壁に圧入されていることが好ましい。この場合、蓋を溶接するときに生じるスパッタが筒内に浸入することがない。
【発明の実施の形態】下記に説明する実施例の主要な特徴を列記する。
(形態1)筒と蓋は、レーザ反射率が高い金属で成形される。
(形態2)蓋を溶接する筒の反対側端部は底で閉じられており、蓋を溶接することによって密封容器が完成する。
(形態3)複数の筒を並列に配置しておき、レーザビームが端部開口の周縁を走査して蓋を溶接する処理を、順次に実行して複数の筒に対する溶接処理を実行する。
【0012】
【実施例】本発明の第1実施例を、図1から図4を参照して説明をする。図1は第1実施例に係る二次電池とレーザ照射源の斜視図、図2は第1実施例に係る二次電池の縦断面図、図3及び図4は図2中のIII部の拡大図である。この二次電池は主として、外装容器10と、外装容器10の上部に設けられた端子18と、外装容器10内に収納された発電要素22とから構成されている。また、レーザ照射源24は、溶接装置に備えられた駆動軸の先端に取り付けられている。
二次電池の外装容器10は、上端が開口した角筒12と蓋14とで構成されている。角筒12は、アルミ板を絞り加工して形成されており、横断面形状はほほ長方形状であり、底は底板で閉じられている。角筒12を構成する側壁と底は一体であり、気密性が高い。蓋14はアルミ板で形成されている。角筒12の上部開口をアルミ蓋14で閉じた状態で、アルミ蓋14の周縁が角筒12に溶接されることによって、外装容器10が形成されている。外装容器10は、気密性が高いことが必要とされている。
【0013】
図2及び図3に示すように、アルミ蓋14の上側(容器の外側)の厚みの一部は、外側に張出している。即ち、アルミ蓋14の下面周縁には凹部14aが形成されており、凹部14aの上部には張出部14bが形成され、凹部14aの内側には縮径部14cが形成されている。角筒12の上端部、即ち、開口を画定する壁は、アルミ蓋14の凹部14aに嵌り合う厚みに形成されている。角筒12の開口を画定する壁の内径は、アルミ蓋14の凹部14aの外径よりもわずかに大きく、角筒12にアルミ蓋14をセットするには、角筒12にアルミ蓋14を軽く圧入する必要がある。角筒12にアルミ蓋14を軽く圧入すると、アルミ蓋14の下側(容器の内側)の厚みの一部(縮径部14cの側面)は角筒12の側壁の内面に密着する。このために、アルミ蓋14の角筒12に対する筒の横断面内での相対的な位置関係は常に一定の位置に調整される。また、レーザ溶接の結果生じるスパッタが筒内に浸入するのを防止する。
図2及び図3に示すように、角筒12とアルミ蓋14との嵌合部には、筒の軸方向に伸びる合わせ面16aと、筒の横断方向に伸びる合わせ面16bが形成される。合わせ面16bの容器外に露出する線(合わせ線16c)は、外装容器10の側面に露出し、端面には露出しない。端面はアルミ蓋14のみで覆われる。
アルミ蓋14の張出部14bの厚みは、圧入時にアルミ蓋14と角筒12の軸方向の相対位置関係を一定位置に調整できるだけの機械的強度を確保できる厚みに調整されている。
図1及び図3に示すように、アルミ蓋14の外側表面周縁(張出部14bの上表面)には、レーザの吸収効率を高める吸収層20が設けられている。吸収層20は、レーザ吸収効率を高める黒色や青色等の濃色が印刷された層で構成されている。吸収層20は、塗布層で構成することもでき、表面を酸化処理することで形成される酸化層で形成することもできる。吸収層20は、張出部14bの幅、即ち、角筒12の側壁の厚みにほぼ等しい幅で設けられている。吸収層20の幅は、後記するレーザビームの直径よりも幅広である。
この吸収層20を設けると、面的に広がる範囲の中にレーザビームの走査軌跡を収めればよいことになる。したがって、レーザを合わせ線16cに一致するように照射する場合のように厳密な位置精度を必要とせず、高速処理が可能となる。また、レーザをアルミ蓋14の上方(矢印24zで示された方向)から照射しても、アルミ蓋14と角筒12を筒の横断方向に伸びる合わせ面16bで溶接することが可能となる。即ち、レーザのエネルギが効率的に張出部14bに伝達されるために、レーザビームの走査速度を早くしても、溶融部が合わせ面16bにまで貫通してアルミ蓋14と角筒12を合わせ面16bで溶接することが可能となる。レーザをアルミ蓋14の上方から照射できるようになったことで、レーザ照射源24は図1に示すように、アルミ蓋14の外側表面の周縁の吸収層20に沿って、矢印24xの方向、あるいは、矢印24yの方向に移動するだけでよい。したがって、レーザ照射源24を移動させるための装置の構造を複雑とする必要がない。汎用のXYプロッタを利用することができる。また溶接装置に並置する二次電池の数を多くすることができ、次々に溶接していくことができる。
【0014】
吸収層20にレーザが照射されると、図4に示すように、溶融部240が張出部14bを貫通する。そして、上述した筒の横断方向に伸びる合わせ面16bと筒の軸方向に伸びる合わせ面16aのうち、溶融部240に含まれる部分が溶接される。溶融部240が冷却硬化すると溶接ビードができる。溶接ビードは蓋の周縁を一巡する。このようにして、封止性に優れた外装容器が生産される。
【0015】
本発明の第2実施例を、図5及び図6を参照して説明をする。図5及び図6は第2実施例に係る二次電池の縦断面図中の角筒とアルミ蓋との嵌合部の断面拡大図である。ここでは、第1実施例と同等の部材には20をプラスした番号を付して重複説明を省略するものとする。
図5に示すように、角筒32とアルミ蓋34との嵌合部には、筒の軸方向に伸びる合わせ面36aと筒の横断方向に伸びる合わせ面36bが形成されている。合わせ面36bは傾斜しており、横断方向に沿って伸びているわけではないが、横断方向の成分をもって伸びている。合わせ面36bの上部には、外周に向かって薄くなる張出部34bが形成されている。張出部34bは、蓋34の上側の厚みの一部に形成されている。合わせ線36cは外装容器30の端角に露出している。
【0016】
吸収層40にレーザが照射されると、図6に示すように、溶融部242が張出部34bを貫通する。そして、合わせ面36a及び合わせ面36bのうち、溶融部242に含まれる部分が溶接される。
本実施例では、筒の横断方向に伸びる合わせ面36bが傾斜面とされている。そのため、合わせ面36aと合わせ面36bとを足し合わせた面積が、第1実施例の合わせ面16aと合わせ面16bとを足し合わせた面積よりも大きくなっている。したがって、角筒32とアルミ蓋34とが溶接される面積が大きくなり、溶接強度が向上する。加えて合わせ面36bはその端辺(合わせ線36c)がアルミ蓋14の外側表面と同一面上に露出する角度とされ、端辺(合わせ線36c)の側の面ほど吸収層40に接近している。そのため、第1実施例の合わせ面16bに比して溶融部が貫通しやすくなる。したがって、角筒32とアルミ蓋34とが溶接される部分が大きくなり、溶接強度が向上する。
【0017】
本発明の第3実施例を、図7及び図8を参照して説明をする。図7及び図8は第3実施例に係る二次電池の縦断面図中の角筒とアルミ蓋との嵌合部の断面拡大図である。ここでは、第1実施例と同等の部材には40をプラスした番号を付して重複説明を省略するものとする。
図7に示すように、アルミ蓋54の下面周縁には凹部54aが形成されており、凹部54aの上部には張出部54bが形成され、凹部54aの内側には縮径部54cが形成されている。張出部54bの側面の外径は、角筒52の側壁の外径と内径との間に収まるように構成され、アルミ蓋54と角筒52との合せ面56a2を形成している。このように、角筒52とアルミ蓋54との嵌合部には、筒の軸方向に伸びる合わせ面56a1,56a2と、筒の横断方向に伸びる合わせ面56bが形成されている。合わせ線56cは外装容器50の端面に露出している。
【0018】
吸収層60にレーザが照射されると、図8に示すように、溶融部244が張出部54bを貫通する。そして、合わせ面56a1,56a2及び合わせ面56bのうち、溶融部244に含まれる部分が溶接される。
本実施例では、角筒52とアルミ蓋54との嵌合部には、筒の軸方向に伸びる二つの合わせ面56a1,56a2と、筒の横断方向に伸びる合わせ面56bが形成されている。合わせ面56a2はその端辺(合わせ線56c)がアルミ蓋54の外側表面の吸収層40が設けられている部分に露出している。そのため、第1実施例の合わせ面16bに比して、角筒52とアルミ蓋54とが溶接される面積が大きくなり、溶接強度が向上する。
【0019】
本発明の第4実施例を、図9及び図10を参照して説明をする。図9及び図10は第4実施例に係る二次電池の縦断面図中の角筒とアルミ蓋との嵌合部の断面拡大図である。ここでは、第1実施例と同等の部材には60をプラスした番号を付して重複説明を省略するものとする。
図9に示すように、アルミ蓋74の下面周縁には凹部74aが形成されており、凹部74aの上部には張出部74bが形成され、凹部74aの内側には縮径部74cが形成されている。凹部74aはアルミ蓋74の下面周縁を一巡する逆凹状の溝とされているため、張出部74bは外装容器70の側面の側で筒の軸方向に伸びる厚みが大きくなっている。このように、角筒72とアルミ蓋74との嵌合部には、筒の軸方向に伸びる合わせ面76a1,76a2と、筒の横断方向に伸びる合わせ面76b1,76b2が形成されている。合わせ線76cは外装容器70の側面に露出している。
【0020】
吸収層80にレーザが照射されると、図10に示すように、溶融部246が張出部74bを貫通する。そして、合わせ面76a1,76a2及び合わせ面76b1,76b2のうち、溶融部246に含まれる部分が溶接される。
本実施例では、角筒72とアルミ蓋74との嵌合部には、筒の軸方向に伸びる二つの合わせ面76a1,76a2と、筒の横断方向に伸びる二つの合わせ面76b1,76b2が形成されている。そのため、246のように幅が狭く筒の軸方向に深く貫通した溶融部となった場合には、角筒72とアルミ蓋74とが溶接される面積が大きくなり、溶接強度が向上することを期待できる。加えて筒の軸方向に伸びる二つの合わせ面76a1,76a2と筒の横断方向に伸びる二つの合わせ面76b1,76b2を形成したことによって、凹部74aが逆凹状の溝となっている。そのため、第1実施例の凹部14aに比して角筒72とアルミ蓋74との封止性が良好となり、信頼性の高い外装容器を得ることができる。
【0021】
本発明の第5実施例を、図11及び図12を参照して説明をする。図11及び図12は第5実施例に係る二次電池の縦断面図中の角筒とアルミ蓋との嵌合部の断面拡大図である。ここでは、第1実施例と同等の部材には80をプラスした番号を付して重複説明を省略するものとする。
図11に示すように、角筒92とアルミ蓋94との嵌合部には、筒の軸方向に伸びる合わせ面96aと、筒の横断方向の成分をもって伸びる合わせ面96bが形成されている。合わせ面96bは傾斜面とされており、合わせ線96cは外装容器90の側面に露出している。
【0022】
吸収層100にレーザが照射されると、図12に示すように、溶融部248が張出部94bを貫通する。そして、合わせ面96a及び合わせ面96bのうち、溶融部248に含まれる部分が溶接される。
本実施例では、合わせ面96bは角筒92を構成する側壁の内側ほどアルミ蓋94の外側表面に接近する角度とされている。そのため、第1実施例の凹部14aに比して嵌合強度が大きくなり、信頼性の高い外装容器を得ることができる。
【0023】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
・本実施例では、上端が開口した角筒とアルミ蓋とを溶接して二次電池の外装容器を製造していたが、これに限るものではない。端部開口を密閉する必要のある容器のいずれであっても本発明を適用することができる。また、開口は下端に設けられてもよいし、上端と下端の双方に設けられてもよい。ケースは円柱型やその他の多角形型等、内容物を収納可能な形状の筒であればよい。
・本実施例では、蓋の外側表面の周縁にレーザを吸収する層を設けていたが、これに限るものではない。レーザを照射する部分を包含する面積であればより広い部分に設けることができ、表面の全面に設けることも可能である。
・本実施例では、角筒の端部開口が上部にくるように配置して蓋を上部から被せていたが、これに限るものではない。端部開口が側部にくるように配置したり、下部にくるように配置したりすることも可能である。これらの場合であっても、レーザ照射源を蓋の張出部の外側表面にレーザを照射できる位置に設けることで、本発明の技術を適用することができる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る二次電池とレーザ照射源の斜視図である。
【図2】第1実施例に係る二次電池の縦断面図である。
【図3】図2中のIII部の拡大図である。
【図4】図2中のIII部の溶接状態を示す拡大図である。
【図5】第2実施例に係る二次電池のケース本体と蓋板との嵌合部の断面拡大図である。
【図6】第2実施例に係る二次電池のケース本体と蓋板との嵌合部の溶接状態を示す断面拡大図である。
【図7】第3実施例に係る二次電池のケース本体と蓋板との嵌合部の断面拡大図である。
【図8】第3実施例に係る二次電池のケース本体と蓋板との嵌合部の溶接状態を示す断面拡大図である。
【図9】第4実施例に係る二次電池のケース本体と蓋板との嵌合部の断面拡大図である。
【図10】第4実施例に係る二次電池のケース本体と蓋板との嵌合部の溶接状態を示す断面拡大図である。
【図11】第5実施例に係る二次電池のケース本体と蓋板との嵌合部の断面拡大図である。
【図12】第5実施例に係る二次電池のケース本体と蓋板との嵌合部の溶接状態を示す断面拡大図である。
【図13】従来の外装容器と、レーザ溶接の方法を模式的に示す図である。
【図14】従来の外装容器と、レーザ溶接の方法を模式的に示す図である。
【図15】従来の外装容器と、レーザ溶接の方法を模式的に示す図である。
【符号の説明】
10:外装容器、
12:角筒、
14:アルミ蓋、
16a,16b:合わせ面、
16c:合せ線、
18:端子、
20:吸収層、
22:発電要素、
24:レーザ照射源
Claims (4)
- 筒の端部開口を蓋で封止した溶接物を製造する方法であって、
蓋の外側表面側の厚みの一部に筒の横断方向に張出す張出部を設ける工程と、
蓋の張出部の外側表面にレーザ吸収処理を施す工程と、
筒の端部開口を画定する壁に蓋の張出部を受容する受容部を設ける工程と、
筒の受容部に蓋の張出部が受容されて両者間に筒の横断方向に伸びる合わせ面を形成する工程と、
レーザ吸収処理が施された蓋の張出部の外側表面にレーザを照射して前記合わせ面を溶接する工程と、
を有することを特徴とする溶接物の製造方法。 - 前記のレーザ吸収処理工程では、レーザ吸収効率を高める色を付することを特徴とする請求項1の製造方法。
- 筒の端部開口が蓋で封止された溶接物であり、
蓋の外側表面側の厚みの一部に筒の横断方向に張出す張出部が存在し、
蓋の張出部の外側表面にレーザ吸収処理が施されており、
筒の端部開口を画定する壁と蓋の張出部との合わせ面が筒の横断方向に伸びており、
蓋の張出部の外側表面から合わせ面を通過して筒の端部開口を画定する壁に達するとともに蓋の張出部を一巡する溶接ビードが形成されている溶接物。 - 蓋の内側表面側の厚みの一部が筒の端部開口を画定する壁に圧入されていることを特徴とする請求項3の溶接物。
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