JP2004193006A - 積層電池の製造方法、組電池および車両 - Google Patents

積層電池の製造方法、組電池および車両 Download PDF

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Abstract

【課題】高分子ゲル電解質を用いた単電池層を複数積層して積層電池を構成した場合でも単電池層同士の液絡を防止することができる積層電池の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の積層電池の製造方法では、まず、複数のシート状の電極10を作製する(ステップS1)。次に、電極間にゲル電解質層4を挟んで積層し(ステップS2)、積層してできた電極積層体30の側面と合致する型40に、電極積層体30の側面をはめ込み(ステップS3)、型40内に溶融した樹脂を注入する(ステップS4)。樹脂の硬化を待って(ステップS5)、型40を取り外す(ステップS6)。電極積層体30の4つの側面全てに同様の処理を繰り返す(ステップS7、S4〜S6)。電極積層体30の全側面に樹脂60が提供されるので、硬化した該樹脂がゲル電解質の漏れを防止するシール部材の役割を果たす。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積層電池の製造方法に関し、特に電解質にゲル電解質を用いた積層電池の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
リチウム二次電池では、その中に封入する電解質として、固体電解質を用いたもの、液体電解質を用いたもの、そして高分子ゲル電解質を用いたものがある。
【0003】
固体電解質には、たとえばポリエチレンオキシドなどの全固体高分子電解質が用いられ、一方、液体電解質には、100%電解液を用いる。高分子ゲル電解質は、これらの中間とも言うべきもので、たとえばポリフッ化ビニリデン(PVDF)などのそのもの自体はリチウムイオン伝導性を持たない高分子の骨格中に電解液を保持させたものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−204136号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この高分子ゲル電解質を用いて単電池層を構成し、この単電池層を複数積層してバイポーラ電池を製作した場合、各単電池層間において電解質が染み出し、他の単電池層の電解質と接触して液絡と称する単電池層同士の短絡が発生してしまうという問題があった。
【0006】
そこで本発明の目的は、高分子ゲル電解質を用いた単電池層を複数積層して積層電池を構成した場合でも単電池層同士の液絡を防止することができる積層電池の製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の積層電池の製造方法は、複数のシート状の電極間にゲル電解質層を挟んで積層し、積層してできた電極積層体の側面を、該側面と合致する切り欠きを有する型に挿入し、前記型内に溶融した樹脂を注入して、該樹脂を硬化させてゲル電解質の漏れを防止するシール部材とする。
【0008】
本発明の他の積層電池の製造方法は、複数のシート状の電極間にゲル電解質層を挟んで積層し、積層してできた電極積層体の側面を、溶融した樹脂が充填されている水槽に漬けてから取り出し、前記電極積層体に付着した前記樹脂を硬化させてゲル電解質の漏れを防止するシール部材とする。
【0009】
【発明の効果】
本発明の積層電池の製造方法では、電極積層体の側面に型をはめ込み、該型内に樹脂を注入して硬化させ、これを電極積層体の全側面について行う。したがって、硬化した樹脂がゲル電解質の漏れを防止するシール部材の役割を果たすので、ゲル電解質の漏れによる液絡を防止することができる。また、本発明の方法によりできた積層電池は、樹脂により、外部からの水分の浸入も防止することができ、剛性を向上することができる。
【0010】
本発明の他の積層電池の製造方法では、電極積層体の側面を、溶融した樹脂が充填されている水槽に漬けてから取り出し、電極積層体の側面全てに硬化した樹脂を提供する。したがって、硬化した樹脂がゲル電解質の漏れを防止するシール部材の役割を果たすので、ゲル電解質の漏れによる液絡を防止することができる。また、本発明の方法によりできた積層電池は、樹脂により、外部からの水分の浸入も防止することができ、剛性を向上することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面では、説明の明確のために一部構成要素を誇張して表現している。
【0012】
(第1の実施の形態)
本発明の第1は、複数のシート状の電極間にゲル電解質層を挟んで積層し、積層してできた電極積層体の側面を、該側面と合致する切り欠きを有する型に挿入し、前記型内に溶融した樹脂を注入して、該樹脂を硬化させてゲル電解質の漏れを防止するシール部材とする積層電池の製造方法である。
【0013】
なお、以下では、具体的に積層電池がバイポーラ電池である場合について説明するが、これに限定するものではなく、いかなる積層電池にも本願発明は適用することができる。
【0014】
図1は本発明バイポーラ電池の製造手順を示すフローチャート、図2はバイポーラ電池の電極を示す断面図、図3は電極がゲル電解質層を挟んで積層される様子を示す断面図、図4は電極積層体に型をはめる様子を示す斜視図図、図5は電極積層体に型をはめた状態を示す断面図、図6は型を外した後の電極積層体の様子を示す断面図である。
【0015】
以下、図1に示すフローチャートの各手順を説明しつつ、同時に該手順中のバイポーラ電池の様子について説明する。
【0016】
バイポーラ電池の製造手順として、まず、バイポーラ電極10を作製する(ステップS1)。バイポーラ電極10は、図2に示すように、集電体1の一の面に正極活物質層2を配置し、他の面に負極活物質層3を配置して作製する。換言すれば、正極活物質層2、集電体1および負極活物質層3を、この順序で積層してバイポーラ電極10を作製する。
【0017】
次に、作製したバイポーラ電極10をゲル電解質層4と共に積層する(ステップS2)。ここでバイポーラ電極10は、図3に示すように、全て積層順序が同一となるように配置され、ゲル電解質層4を挟んで積層されている。正極活物質層2および負極活物質層3の間にゲル電解質層4を設けることによって、イオン伝導がスムーズになり、パイポーラ電池全体としての出力向上が図れる。
【0018】
ゲル電解質層4に用いるゲル電解質は、たとえば、ポリマー骨格中に、数重量%〜98重量%程度電解液を保持させたゲル電解質で、特に本発明のバイポーラ電池では、70重量%以上電解液を保持したゲル電解質を使用する場合に有効である。なお、集電体1の間に挟まれる、負極活物質層3、ゲル電解質層4および正極活物質層2を合わせた層を単電池層20といい、バイポーラ電極10およびゲル電解質層4を積層してできた構造体を電極積層体30という。
【0019】
次に、電極積層体30の側面を型にはめ込む(ステップS3)。図4に示すように、型40は、電極積層体30の幅と略合致する切り欠きを有する断面コ字状に形成されており、上面が開口し、下面が閉じて形成されている。電極積層体30の側面に型40を挿入すると、図5に示すように、集電体1周辺に空間が形成される。
【0020】
そして、図5に示すように、型40の上面から溶融した液状の樹脂を流し込む(ステップS4)。流し込まれた樹脂は、型40の下面が閉じているので、型40の底から溜まっていく。樹脂は、型40の略上面まで溜められる。樹脂は、絶縁性があればよく、たとえば、シリコン、エポキシ、ウレタン、ポリブタジエン、ポリプロピレン、ポリエチレン、パラフィンワックスなどが挙げられる。
【0021】
型40内で樹脂が冷却して固体化したかどうかが作業者により判断される(ステップS5)。樹脂が固体化していない場合(ステップS5:NO)は、固体化するまで待機する。樹脂が固体化した場合(ステップS5:YES)は、型40を電極積層体30から取り外す(ステップS6)。型40を取り外した電極積層体30は、図6に示すように、樹脂60が電極積層体30の外周に取り付けられた状態となる。
【0022】
その後、電極積層体30の全側面について樹脂が供給済みかどうか判断される(ステップS7)。図4に示すように電極積層体30の両側面から型40をはめ込んだ場合、残りの2つの側面について樹脂を供給する必要がある。
【0023】
全側面に樹脂が供給済みでない場合(ステップS7:NO)は、ステップS4の処理に戻り、残りの側面について樹脂を供給する。全側面に樹脂が供給済みである場合(ステップS7:YES)は、電極積層体30の全ての側面に樹脂が供給され、ゲル電解質層4のゲル電解質が漏れることがないので、これによりバイポーラ電池の完成として、製造を終了する。
【0024】
以上のように、本発明のバイポーラ電池の製造方法では、電極積層体30を型40にはめ込み、型40に樹脂を流して固体化させることによって、電極積層体30の側面に樹脂60を設け、シール部材の役割を果たさせることができる。したがって、完成したバイポーラ電池のゲル電解質の漏れを防止することができ、ゲル電解質の漏れによる短絡を防止することができる。また、外部からの水分の浸入等も防止することができ、加えて、バイポーラ電池の剛性を向上することができる。
【0025】
樹脂の材料として、シリコン、エポキシ、ウレタン、ポリブタジエン、ポリプロピレン、ポリエチレン、パラフィンワックスなど固体化したときに比較的耐久性の高いものを用いているので樹脂60によるシールの耐久性も向上することができる。
【0026】
なお、上記第1実施形態では、単に型40に樹脂を流し込んで固体化させていたが、これに限定されない。シール部材として提供する樹脂は、バイポーラ電池の集電体1間の隙間を充分に埋め、且つ最小の量であることが望ましい。樹脂が多くなるほど、その体積および重量が増加し、バイポーラ電池の小型化の要請から外れるからである。樹脂を最小限とするために、型40の切り欠きの形状を電極積層体30の厚さと一致させ、且つ電極積層体30を型40内に挿入する量をできるだけ小さくすることが望ましい。
【0027】
また、上記第1実施形態では、バイポーラ電極10とゲル電解質層4からなる電極積層体30の側面に樹脂を提供していたが、電極積層体30を積層する際に、集電体1上に絶縁層を積層してもよい。図7は、集電体1上に絶縁層を積層したバイポーラ電池の部分断面図である。
【0028】
例えば正極活物質層2上に絶縁層5を設け、この状態で上述のように、電極積層体30の側面に樹脂60を供給していくと、図7に示すように、集電体1間に樹脂60と絶縁層5が設けられる。これにより、集電体1間の絶縁性を向上することができ、より確実に短絡を防止することができる。なお、上記第1実施形態の方法では、電極積層体30の外周にも多少の余分な樹脂60が供給されるが、図7では、説明のために余分な樹脂60の図示を省略している。
【0029】
(第2の実施の形態)
本発明の第2は、複数のシート状の電極間にゲル電解質層を挟んで積層し、積層してできた電極積層体の側面を、溶融した樹脂が充填されている水槽に漬けてから取り出し、前記電極積層体に付着した前記樹脂を硬化させてゲル電解質の漏れを防止するシール部材とする積層電池の製造方法である。
【0030】
図8は本発明バイポーラ電池の製造手順を示すフローチャート、図9はバイポーラ電池の製造過程の状態を示す図である。
【0031】
以下、図8に示すフローチャートの各手順を説明しつつ、同時に該手順中のバイポーラ電池の様子について説明する。
【0032】
第2実施形態に係るバイポーラ電池の製造手順として、バイポーラ電極10を作製し(ステップS11)、バイポーラ電極10間にゲル電解質層4を挟んで積層する(ステップS12)。ステップS11、S12の処理は、第1実施形態のステップS1、S2の処理と同様なので、具体的な説明は省略する。
【0033】
次に、溶融した樹脂が充填されている水槽に、電極積層体30の1つの側面を漬ける(ステップS13)。ここでは、図9(a)に示すように、電極積層体30の1つの側面を下側にする。また、図9(b)に示すように、加熱して溶融した状態の樹脂が充填されている水槽を予め用意しておく。そして、水槽の中に、電極積層体30の1つの側面の端部を漬けてから取り出す。そうすると、図9(c)に示すように、電極積層体30の側面、具体的には、集電体1間およびその周辺に樹脂が付着する。これは、樹脂自体の粘度によるものである。
【0034】
そして、図9(c)に示す状態で、しばらく放置し、樹脂が硬化したかどうかが判断される(ステップS14)。樹脂が硬化していない場合(ステップS14:NO)は、樹脂が硬化するまで待機する。
【0035】
図9(d)に示すように、樹脂が硬化した場合(ステップS14:YES)は、電極積層体30の全側面について樹脂が供給されたかどうかが判断される(ステップS15)。
【0036】
全側面について樹脂が供給されていない場合(ステップS15:NO)は、他の側面について樹脂を供給するために、ステップS13の処理に戻り、未処理の側面を水槽に漬ける。全側面について樹脂の供給が完了した場合(ステップS15:YES)は、電極積層体30の全ての側面に樹脂が供給され、ゲル電解質層4のゲル電解質が漏れることがないので、これによりバイポーラ電池の完成として、製造を終了する。
【0037】
以上のように、第2実施形態に係るバイポーラ電池の製造方法によっても、第1実施形態と同様に、電極積層体30の側面に、樹脂コーティングを施すことができる。これにより完成したバイポーラ電池では、ゲル電解質が漏れることがなく、ゲル電解質が染み出して他のゲル電解質層と接触して起こる短絡を防止することができる。また、外部からの水分の浸入等も防止することができ、加えて、バイポーラ電池の剛性を向上することができる。
【0038】
なお、上記手順では、電極積層体30の一側面を水槽に漬けて硬化を待ち、その後次の側面を水槽に漬けるというように、側面ごとに処理を行っている。しかし、各側面について順に水槽に漬け、全側面を水槽に漬け終わってから硬化を全側面の硬化を待つという手順に変更してもよい。
【0039】
また、第1実施形態で説明したように、電極積層体30の積層時に集電体1に予め絶縁層を設け、これを上記方法により樹脂コーティングすることによって、図7に示すような絶縁性を向上したバイポーラ電池を得ることができる。
【0040】
以下に、上記第1実施形態および第2実施形態により製造されるバイポーラ電池に使用することのできる集電体、正極、負極、ゲル電解質、および電池ケースなどについて説明する。
【0041】
[集電体]
集電体は、製法上、スプレーコートなどの薄膜製造技術により、いかような形状を有するものにも製膜積層して形成し得る必要上、たとえば、アルミニウム、銅、チタン、ニッケル、ステンレス鋼(SUS)、これらの合金などの金属粉末を主成分として、これにバインダー(樹脂)、溶剤を含む集電体金属ペーストを加熱して成形してなるものであり、上記金属粉末およびバインダーにより形成されてなるものである。また、これら金属粉末を1種単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよいし、さらに、製法上の特徴を生かして金属粉末の種類の異なるものを多層に積層したものであってもよい。
【0042】
上記バインダーとしては、特に制限されるべきものではなく、たとえば、エポキシ樹脂など、従来公知の樹脂バインダー材料を用いることができるほか、導電性高分子材料を用いても良い。
【0043】
集電体の厚さは、特に限定されないが、通常は1〜100μm程度である。
【0044】
[正極活物質層]
正極は、正極活物質を含む。この他にも、イオン伝導性を高めるために電解質、リチウム塩などが含まれ得る。また、この他にも、電子伝導性を高めるために導電助剤、スラリー粘度の調整溶媒としてNMP(N−メチル−2−ピロリドン)、重合開始材としてAIBN(アゾビスイソブチロニトリル)などが含まれ得る。特に、正極または負極の少なくとも一方に電解質、好ましくは固体高分子電解質が含まれていることが望ましいが、バイポーラ電池の電池特性をより向上させるためには、双方に含まれることが好適である。
【0045】
上記正極活物質としては、溶液系のリチウムイオン電池でも使用される、遷移金属とリチウムとの複合酸化物を使用できる。具体的には、LiCoO2などのLi・Co系複合酸化物、LiNiO2などのLi・Ni系複合酸化物、スピネルLiMn24などのLi・Mn系複合酸化物、LiFeO2などのLi・Fe系複合酸化物などが挙げられる。この他、LiFePO4などの遷移金属とリチウムのリン酸化合物や硫酸化合物;V25、MnO2、TiS2、MoS2、MoO3などの遷移金属酸化物や硫化物;PbO2、AgO、NiOOHなどが挙げられる。
【0046】
正極活物質の粒径は、製法上、正極材料をペースト化してスプレーコートなどにより製膜し得るものであればよい。さらにバイポーラ電池の電極抵抗を低減するために、電解質が固体でない溶液タイプのリチウムイオン電池で用いられ一般に用いられる粒径よりも小さいものを使用するとよい。具体的には、正極活物質の平均粒径が10〜0.1μmであるとよい。
【0047】
上記正極に含まれる電解質としては、固体高分子電解質、高分子ゲル電解質、およびこれらを積層したものなどが利用できる。すなわち、正極を多層構造とすることもでき、集電体側と電解質側とで、正極を構成する電解質の種類や活物質の種類や粒径、さらにはこれらの配合比を変えた層を形成することもできる。
【0048】
高分子ゲル電解質は、イオン導伝性を有する固体高分子電解質に、通常リチウムイオン電池で用いられる電解液を含んだものであるが、さらに、リチウムイオン導伝性を持たない高分子の骨格中に、同様の電解液を保持させたものも含まれる。
【0049】
ここで、高分子ゲル電解質に含まれる電解液(電解質塩および可塑剤)としては、通常リチウムイオン電池で用いられるものであればよく、たとえば、LiPF6、LiBF4、LiClO4、LiAsF6、LiTaF6、LiAlCl4、Li210Cl10等の無機酸陰イオン塩、LiCF3SO3、Li(CF3SO22N、Li(C25SO22N等の有機酸陰イオン塩の中から選ばれる、少なくとも1種類のリチウム塩(電解質塩)を含み、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート等の環状カーボネート類;ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ジエチルカーボネート等の鎖状カーボネート類;テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジブトキシエタン等のエーテル類;γ−ブチロラクトン等のラクトン類;アセトニトリル等のニトリル類;プロピオン酸メチル等のエステル類;ジメチルホルムアミド等のアミド類;酢酸メチル、蟻酸メチルの中から選ばれる少なくともから1種類または2種以上を混合した、非プロトン性溶媒等の有機溶媒(可塑剤)を用いたものなどが使用できる。ただし、これらに限られるわけではない。
【0050】
高分子ゲル電解質に用いられるリチウムイオン導伝性を持たない高分子としては、たとえば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリビニルクロライド(PVC)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などが使用できる。ただし、これらに限られるわけではない。なお、PAN、PMMAなどは、どちらかと言うとイオン伝導性がほとんどない部類に入るものであるため、上記イオン伝導性を有する高分子とすることもできるが、ここでは高分子ゲル電解質に用いられるリチウムイオン導伝性を持たない高分子として例示したものである。
【0051】
上記リチウム塩としては、たとえば、LiPF6、LiBF4、LiClO4、LiAsF6、LiTaF6、LiAlCl4、Li210Cl10等の無機酸陰イオン塩、Li(CF3SO22N、Li(C25SO22N等の有機酸陰イオン塩、またはこれらの混合物などが使用できる。ただし、これらに限られるわけではない。
【0052】
導電助剤としては、アセチレンブラック、カーボンブラック、グラファイト等が挙げられる。ただし、これらに限られるわけではない。
【0053】
正極における、正極活物質、電解質(好ましくは固体高分子電解質)、リチウム塩、導電助剤の配合量は、電池の使用目的(出力重視、エネルギー重視など)、イオン伝導性を考慮して決定すべきである。たとえば、正極内における電解質、特に固体高分子電解質の配合量が少なすぎると、活物質層内でのイオン伝導抵抗やイオン拡散抵抗が大きくなり、電池性能が低下してしまう。一方、正極内における電解質、特に固体高分子電解質の配合量が多すぎると、電池のエネルギー密度が低下してしまう。従って、これらの要因を考慮して、目的に合致した固体高分子電解質量を決定する。
【0054】
正極の厚さは、特に限定するものではなく、配合量について述べたように、電池の使用目的(出力重視、エネルギー重視など)、イオン伝導性を考慮して決定すべきである。一般的な正極活物質層の厚さは10〜500μm程度である。
【0055】
[負極活物質層]
負極は、負極活物質を含む。この他にも、イオン伝導性を高めるために電解質、リチウム塩や導電助剤などが含まれ得る。負極活物質の種類以外は、基本的に「正極活物質層」の項で記載した内容と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0056】
負極活物質としては、溶液系のリチウムイオン電池でも使用される負極活物質を用いることができる。たとえば、金属酸化物、リチウム−金属複合酸化物金属、カーボンなどが好ましい。より好ましくは、カーボン、遷移金属酸化物、リチウム−遷移金属複合酸化物である。さらに好ましくは、チタン酸化物、リチウム−チタン複合酸化物、カーボンである。これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0057】
[電解質]
電解質としては、高分子ゲル電解質である。この電解質は多層構造とすることもでき、正極側と負極側とで、電解質の種類や成分配合比を変えた層を形成することもできる。高分子ゲル電解質を用いる場合、該高分子ゲル電解質を構成するポリマーと電解液との比率(質量比)は、20:80〜2:98と比較的電解液の比率が大きい範囲である。
【0058】
このような高分子ゲル電解質としては、イオン導伝性を有する固体高分子電解質に、通常リチウムイオン電池で用いられる電解液を含んだものであるが、さらに、リチウムイオン導伝性を持たない高分子の骨格中に、同様の電解液を保持させたものも含まれるものである。これらについては、[正極]に含まれる電解質の1種として説明した高分子ゲル電解質と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0059】
これら固体高分子電解質もしくは高分子ゲル電解質は、電池を構成する高分子電解質のほか、上記したように正極および/または負極にも含まれ得るが、電池を構成する高分子電解質、正極、負極によって異なる高分子電解質を用いてもよいし、同一の高分子電解質を使用してもよいし、層によって異なる高分子電解質を用いてもよい。
【0060】
電池を構成する電解質の厚さは、特に限定するものではない。しかしながら、コンパクトなバイポーラ電池を得るためには、電解質としての機能が確保できる範囲で極力薄くすることが好ましい。一般的な固体高分子電解質層の厚さは10〜100μm程度である。ただし、電解質の形状は、製法上の特徴を生かして、電極(正極または負極)の上面ならびに側面外周部も被覆するように形成することも容易であり、機能、性能面からも部位によらず常に略一定の厚さにする必要はない。
【0061】
[電池外装材(電池ケース)]
バイポーラ電池は、外部からの衝撃、環境劣化を防止するために、使用する際の外部からの衝撃、環境劣化を防止するために、バイポーラ電池本体である型板を含めた電池積層体全体を電池外装材ないし電池ケース(図示せず)に収容するとよい。
【0062】
軽量化の観点からは、アルミニウム、ステンレス、ニッケル、銅などの金属(合金を含む)をポリプロピレンフィルム等の絶縁体で被覆した高分子−金属複合ラミネートフィルムやアルミラミネートパックなど、従来公知の電池外装材を用いて、その周辺部の一部または全部を熱融着にて接合することにより、電池積層体を収納し密封した構成とするのが好ましい。
【0063】
この場合、上記正極および負極リードは、上記熱融着部に挟まれて上記電池外装材の外部に露出される構造とすればよい。また、熱伝導性に優れた高分子−金属複合ラミネートフィルムやアルミラミネートパックなどを用いることが、自動車の熱源から効率よく熱を伝え、電池内部を電池動作温度まですばやく加熱することができる点で好ましい。
【0064】
[正極および負極端子板]
正極および負極端子板は、端子としての機能を有するほか、薄型化の観点からは極力薄い方がよいが、製膜により積層されてなる電極、電解質および集電体はいずれも機械的強度が弱いため、これらを両側から挟示し支持するだけの強度を持たせることが望ましい。さらに、端子部での内部抵抗を抑える観点から、正極および負極端子板の厚さは、通常0.1〜2mm程度が望ましいといえる。
【0065】
正極および負極端子板の材質は、通常リチウムイオン電池で用いられる材質を用いることができる。たとえば、アルミニウム、銅、チタン、ニッケル、ステンレス鋼(SUS)、これらの合金などを利用することができる。耐蝕性、作り易さ、経済性などの観点からは、アルミニウムを用いることが好ましい。
【0066】
正極端子板と負極端子板との材質は、同一の材質を用いてもよいし、異なる材質のものを用いてもよい。さらに、これら正極および負極端子板は、材質の異なるものを多層に積層したものであってもよい。
【0067】
正極および負極端子板の形状は、型板と兼用する場合には、自動車の熱源外面等をトレースした形状に、また、型板と対極する位置に設けられる端子板では、該端子板を設置する集電体外面をトレースした形状であればよく、プレス成形等によりトレースして形成すればよい。なお、型板と対極する位置に設けられる端子板では、集電体と同様にスプレーコートにより形成してもよい。
【0068】
[正極および負極リード]
正極および負極リードに関しては、通常リチウムイオン電池で用いられる公知のリードを用いることができる。なお、電池外装材(電池ケース)から取り出された部分は、自動車の熱源との距離がないことから、これらに接触して漏電したりして自動車部品(特に電子機器)に影響を与えないように、耐熱絶縁性の熱収縮チューブなどにより被覆しておくのが好ましい。
【0069】
図10は、第1実施形態または第2実施形態において製造されたバイポーラ電池をアルミラミネートパックにより電池100として構成した場合の外観を示す斜視図である。この電池100は、バイポーラ電池の両端に位置する集電体1に上記の正極および負極端子板を設け、さらにリードを取り付けて、電極101および102としている。
【0070】
次に、実際上記第1実施形態または第2実施形態により製造したバイポーラ電池の評価を行った実験例について説明する。
【0071】
実験例
<液絡評価>
上述した第1実施形態または第2実施形態の製造手順に従ってバイポーラ電池を製作し、単電池層20同士の液絡の評価を行った。
【0072】
(サンプル作製)
実施例として実際に作製したバイポーラ電池は、下記の通りである。
【0073】
集電体1は、20μmのステンレス(SUS)箔を使用し、積層の両端に位置する集電体1には正極活物質層2または負極活物質層3の一方のみを形成し、積層の中間の集電体1には正極活物質層2および負極活物質層3を形成した。
【0074】
正極活物質層2は、LiMn24に、導電助剤としてアセチレンブラック、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン(PVDF)、粘度調整溶媒としてN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を混合して正極スラリーを作製し、これを正極活物質として、集電体であるステンレス箔(厚さ20μm)の片面に塗布し、乾燥させて膜厚40μmの正極活物質層2としている。
【0075】
負極活物質層3は、Li4Ti512に、導電助剤としてアセチレンブラック、バインダーとしてPVDF、粘度調整溶媒としてNMPを混合して負極スラリーを作製し、この負極スラリーを正極活物質層2を塗布したステンレス箔の反対面に塗布し、乾燥させて膜厚50μmの負極活物質層3としている。
【0076】
ゲル電解質層4は、厚さ50μmのポリプロピレン(PP)不識布に、ポリマー(ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドの共重合体)5重量%、混合比1:3のエチレンカーボネート(EC)+ジメチルカーボネート(DMC)95重量%、EC+DMC電解液に対して1.0mol/lのLi(C25SO22N、からなるゲル電解質を保持させたものである。
【0077】
上記集電体1、正極活物質層2および負極活物質層3によりバイポーラ電極10を形成し、ゲル電解質層4を挟んで正極活物質層2と負極活物質層3とが対向するように積層した。積層後、電池構造体の外周に、型40をはめ込み、型40内に溶融した樹脂を流し込み、硬化を待って、電極積層体30の側面に樹脂60によるシール部材を形成した。電極積層体30の4つの側面全てについて、シール部材としての樹脂60の形成を行い、バイポーラ電池内にゲル電解質層4を密閉した。単電池層20の積層数は5層とした。
【0078】
また、この評価の比較例として、シール部材としての樹脂60を電極積層体30の側面に提供しないこと以外は同様構造のバイポーラ電池を形成した。
【0079】
液絡の評価は、実施例および比較例のバイポーラ電池の充放電サイクル試験を行うことにより評価した。充放電のサイクルは、0.5Cの電流で充電し、0.5Cの電流で放電を行い、これを1サイクルとした。
【0080】
(評価結果)
実施例のバイポーラ電池では、充放電サイクルを50サイクル超えても電極間の液絡(短絡)は起こらず、出力電圧が維持されていた。
【0081】
一方、比較例のバイポーラ電池では、初回の充電を行っている途中に、電解液が単電池層外に染み出し、他の単電池層のゲル電解質と接触して液絡が起こり、電池電圧が著しく低下した。
【0082】
この評価結果から、シール部材として樹脂60が電極積層体30の外周に形成されたバイポーラ電池を用いることで、単電池同士の液絡を確実に防止できることがわかる。
【0083】
なお、第2実施形態の製造方法に基づいて、電極積層体30の側面を樹脂入り水槽に漬けて4つの側面に樹脂を供給したバイポーラ電池についても同様に実験を行った。この実験においても、上記(評価結果)と同様の結果が得られた。
【0084】
(第3の実施の形態)
本発明の第3は、上記第1実施形態または第2実施形態のバイポーラ電池の製造方法により製造されたバイポーラ電池を複数個、並列および/または直列に接続してなる組電池である。
【0085】
図11は第3実施形態による組電池の斜視図であり、図12は組電池の内部構成を上方から見た図面である。
【0086】
図11および図12に示すように組電池70は、上述した第1の実施の形態によるバイポーラ電池をラミネートパックによりパッケージした電池100(図10参照)複数個直接に接続したものをさらに並列に接続したものである。電池100同士は、導電バー53により各電池の電極101および102が接続されている。この組電池110には電極ターミナル111および112が、この組電池110の電極として組電池110の一側面に設けられている。
【0087】
この組電池においては、電池100を直接に接続しさらに並列に接続する際の接続方法として、超音波溶接、熱溶接、レーザー溶接、リベット、かしめ、電子ビームなどを用いることができる。このような接続方法をとることで、長期的信頼性のある組電池を製造することができる。
【0088】
本第3実施形態による組電池によれば、前述した第1実施形態または第2実施形態において製造される電池を用いて組電池化することで、高容量、高出力を得ることができ、しかも一つひとつの電池の信頼性が高いため、組電池としての長期的信頼性を向上させることができる。
【0089】
なお、組電池としての電池100の接続は、電池100を複数個全て並列に接続してもよいし、また、電池100を複数個全て直列に接続してもよい。
【0090】
(第4の実施の形態)
本発明の第4は、上記第1実施形態または第2実施形態のバイポーラ電池の製造方法により製造されたバイポーラ電池、または第3実施形態の組電池110を駆動用電源として搭載してなる車両である。バイポーラ電池または組電池110をモータ用電源として用いる車両としては、たとえば電気自動車、ハイブリッド自動車など、車輪をモータによって駆動している自動車である。
【0091】
参考までに、図13に、組電池110を搭載する自動車130の概略図を示す。自動車に搭載される組電池110は、上記説明した特性を有する。このため、組電池110を搭載してなる自動車は高い耐久性を有し、長期間に渡って使用した後であっても充分な出力を提供しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明バイポーラ電池の製造手順を示すフローチャートである。
【図2】バイポーラ電池の電極を示す断面図である。
【図3】電極がゲル電解質層を挟んで積層される様子を示す断面図である。
【図4】電極積層体に型をはめる様子を示す斜視図図である。
【図5】電極積層体に型をはめた状態を示す断面図である。
【図6】型を外した後の電極積層体の様子を示す断面図である。
【図7】集電体1上に絶縁層を積層したバイポーラ電池の部分断面図である。
【図8】本発明バイポーラ電池の製造手順を示すフローチャートである。
【図9】バイポーラ電池の製造過程の状態を示す図である。
【図10】本発明の製造方法により製造されたバイポーラ電池をアルミラミネートパックにより電池として構成した場合の外観を示す斜視図である。
【図11】第3実施形態による組電池の斜視図である。
【図12】組電池の内部構成を上方から見た図面である。
【図13】組電池を搭載する自動車の概略図である。
【符号の説明】
1…集電体、
2…正極活物質層、
3…負極活物質層、
4…ゲル電解質層、
5…絶縁層、
10…バイポーラ電極、
20…単電池層、
30…電極積層体、
40…型、
53…導電バー、
60…樹脂、
70…組電池、
100…電池、
110…組電池、
130…自動車。

Claims (9)

  1. 複数のシート状の電極間にゲル電解質層を挟んで積層し、積層してできた電極積層体の側面を、該側面と合致する切り欠きを有する型に挿入し、前記型内に溶融した樹脂を注入して、該樹脂を硬化させてゲル電解質の漏れを防止するシール部材とする積層電池の製造方法。
  2. 複数のシート状の電極間にゲル電解質層を挟んで積層し、積層してできた電極積層体の側面を、溶融した樹脂が充填されている水槽に漬けてから取り出し、前記電極積層体に付着した前記樹脂を硬化させてゲル電解質の漏れを防止するシール部材とする積層電池の製造方法。
  3. 複数のシート状の電極間にゲル電解質層を挟んで積層する際に、前記電極を構成する集電体上に絶縁部材を設ける請求項1または請求項2に記載の積層電池の製造方法。
  4. 前記シール部材は、シリコン、エポキシ、ウレタン、ポリブタジエン、ポリプロピレン、ポリエチレン、パラフィンワックスからなる群から選択される樹脂である請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の積層電池の製造方法。
  5. 前記電極は、
    集電体、正極活物質層および負極活物質層からなり、前記集電体の一方の面に正極活物質層が形成され、他方の面に負極活物質層が形成されてなるバイポーラ電極であって、
    前記正極活物質層および前記負極活物質層がゲル電解質を挟んで対向するように積層される請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の積層電池の製造方法。
  6. 前記正極活物質層には、リチウムと遷移金属との複合酸化物が含まれ、
    前記負極活物質層には、カーボンもしくはリチウムと遷移金属との複合酸化物が含まれる請求項5に記載の積層電池の製造方法。
  7. 請求項1〜6に記載の積層電池の製造方法により製造された積層電池。
  8. 請求項7に記載の積層電池を複数個接続してなる組電池。
  9. 請求項7に記載の積層電池、または請求項8に記載の組電池を駆動用電源として搭載してなる車両。
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