JP2004192869A - 放電灯点灯装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】調光させた場合の放電灯の立ち消えやちらつきを防止することができ、しかも高耐圧のスイッチング素子を使用する必要がなくなって、装置全体が安上がりになるようにする。
【解決手段】直流電源13の出力電圧を所望の電圧に降圧する降圧チョッパー回路4を備え、降圧チョッパー回路4の出力電圧をインバータ回路5を介して放電灯7に供給して、放電灯7を低周波で調光可能に点灯させるようにした放電灯点灯装置において、降圧チョッパー回路4の出力電圧を検出して該出力電圧が大になったときに放電灯7が立ち消えしないようにランプ電力を増加させる手段が、具備されている。
【選択図】 図2
【解決手段】直流電源13の出力電圧を所望の電圧に降圧する降圧チョッパー回路4を備え、降圧チョッパー回路4の出力電圧をインバータ回路5を介して放電灯7に供給して、放電灯7を低周波で調光可能に点灯させるようにした放電灯点灯装置において、降圧チョッパー回路4の出力電圧を検出して該出力電圧が大になったときに放電灯7が立ち消えしないようにランプ電力を増加させる手段が、具備されている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電灯を低周波で調光可能に点灯させるようにした放電灯点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
放電灯点灯装置には、図9及び図10に示すように、交流電源1を整流する整流回路2と、整流回路2の出力電圧を昇圧する昇圧チョッパー回路3と、ランプ出力を供給する降圧チョッパー回路4と、放電灯7を安定点灯させるフルブリッジインバータ回路5と、降圧チョッパー回路4及びインバータ回路5を制御する制御回路8とを備え、交流電源1と整流回路2と昇圧チョッパー回路3とで直流電源13を構成し、直流電源13の出力電圧を所望の電圧に降圧し、降圧チョッパー回路3の出力電圧をインバータ回路5を介して放電灯7に供給して、放電灯7を低周波で調光可能に点灯させるようにしたものがある(例えば、特許文献1)。
【0003】
この種の放電灯点灯装置では、放電灯7を調光させた場合、ランプ電流が急減する。その結果、放電灯7の電極温度が低下する。転流後の放電の開始には熱電子放出だけでは電子が不足する。放電を維持するために電極の降下電圧が高くなり、図11(1)に示すようなアーク放電状態であったものが、図11(2)に示すように、電極が摩耗してスポットが形成された電極状態になり、図12(1)に示すように正常なランプ電圧であったものが、図12(2)に示すようにランプ電圧に段差電圧が発生する。電極温度が更に低下すると、図11(2)に示すスポットが電極を移動する。よって、放電灯7にちらつきが発生する。
【0004】
又、図12(2)に示す段差電圧が、出力電力を供給している直流電源13の電圧を超えると、放電灯7の立ち消えが起こる。
図13〜図18は、従来の放電灯点灯装置において、二次電圧を280Vに設定した場合(従来設定値)の降圧チョッパー回路4の出力電圧、ランプ電流及びランプ電圧の波形を示している。全点灯時の出力電力に対して、図13は80%の調光状態の波形を示し、図14は60%の調光状態の波形を示し、図15は40%の調光状態の波形を示し、図16は40%の調光状態にしてから所定期間(例えば1秒)経過したときの波形を示し、図17は40%の調光状態にしてから所定期間(例えば2秒)経過したときの波形を示し、図18は40%の調光状態にしてから所定期間(例えば3秒)経過したときの波形を示している。
【0005】
図13の場合、波形に特に異常がない。図14の場合、非対称のランプ電圧が発生している。図15の場合、ランプ電圧にスポット(段差電圧)が発生し不安定状態に入っているのが分かる。図16の場合、ランプ電圧にスポットが連続して発生し、極性反転から段差電圧の発生時間が、0.4ms程度になっている。図17の場合、極性反転から段差電圧の発生時間が1.2msになっている。図18の場合、放電灯7が立ち消えを起こしている。
図13〜図18に示すように、放電灯7を調光点灯した場合、放電灯7の点灯時間が長くなれば、電極が劣化し、更に放電灯7のちらつきや立ち消えが起こりやすくなった。よって、従来では、無負荷二次電圧をランプ始動時から高い値に設定し、放電灯7の立ち消えを回避するといった方法が一般的であった。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−119985号公報
【特許文献2】
特開2001−284086号公報
【特許文献3】
特開2001−345198号公報
【特許文献4】
特開2001−284093号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、従来の放電灯点灯装置の場合、図10に示すように、降圧チョッパー回路4は、直流電源13の電圧を降圧するもので、所望の電圧に達すれば、降圧チョッパー回路4のスイッチング素子Q1の発振を停止させ、所望の電圧より低くなれば、発振を復帰させるという動作を繰り返す。
放電灯7の点灯時、スイッチング素子Q1がオンすると、直流電源13−インダクタL1−コンデンサC1−抵抗R1を介して電流が流れる。スイッチング素子Q1がオフすると、インダクタL1の逆起電力により、コンデンサC1−抵抗R1−ダイオードD1を介して電流が流れ、コンデンサC1が充電される。このコンデンサC1の両端電圧が放電灯7のランプ電圧を降圧し、放電灯7に電力を供給する。インバータ回路7では、スイッチング素子Q2,Q5、スイッチング素子Q3,Q4が一対の組となり、それぞれ交互にオンオフし、安定した低周波の矩形波で放電灯7を点灯させる。
【0008】
無負荷時の降圧チョッパー回路4やインバータ回路5の動作は、上述の場合と同様であるが、放電灯7を絶縁破壊させる電圧が必要である。これが無負荷二次電圧であり、通常300V程度に設定する。放電灯7の立ち消えを回避しようとすれば、無負荷二次電圧をランプ始動から高い電圧に設定することとなるが、スイッチング素子Q2,Q3,Q4,Q5に過電圧がかかるため、高耐圧スイッチング素子を使用せざるを得なくなり、大形化になる。そのためコストが高くなってしまう。
【0009】
本発明は上記問題点に鑑み、調光させた場合の放電灯の立ち消えやちらつきを防止することができ、しかも高耐圧のスイッチング素子を使用する必要がなくなって、装置全体が安上がりになるようにしたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、直流電源13の出力電圧を所望の電圧に降圧する降圧チョッパー回路4を備え、降圧チョッパー回路4の出力電圧をインバータ回路5を介して放電灯7に供給して、放電灯7を低周波で調光可能に点灯させるようにした放電灯点灯装置において、
降圧チョッパー回路4の出力電圧を検出して該出力電圧が大になったときに放電灯7が立ち消えしないようにランプ電力を増加させる手段が、具備されている点にある。
【0011】
また、本発明の他の技術的手段は、直流電源13の出力電圧を所望の電圧に降圧する降圧チョッパー回路4を備え、降圧チョッパー回路4の出力電圧をインバータ回路5を介して放電灯7に供給して、放電灯7を低周波で調光可能に点灯させるようにした放電灯点灯装置において、
調光状態か否かを判別し調光時に無負荷二次電圧の設定値を上昇させる手段が、具備されている点にある。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に従って説明する。
図1は本発明の一実施の形態を示すブロック図を示し、図2はその具体的な回路構成を示している。図1及び図2において、放電灯点灯装置は、従来の場合と同様に、交流電源1を整流する整流回路2と、整流回路2の出力電圧を昇圧する昇圧チョッパー回路3と、ランプ出力を供給する降圧チョッパー回路4と、放電灯7を安定点灯させるフルブリッジインバータ回路5と、降圧チョッパー回路4及びインバータ回路5を制御する制御回路8とを備える他に、調光制御回路9と、ランプ電圧検出回路10と、調光判別回路11とを備え、交流電源1と整流回路2と昇圧チョッパー回路3とで直流電源13が構成され、直流電源13の出力電圧を所望の電圧に降圧し、降圧チョッパー回路4の出力電圧をインバータ回路5を介して放電灯7に供給して、放電灯7を低周波で調光可能に点灯させるように構成されている。
【0013】
前記降圧チョッパー回路4は、スイッチング素子Q1と、インダクタL1と、ダイオードD1と、抵抗R1と、コンデンサC1とを有し、スイッチング素子Q1は、例えば金属酸化膜ゲート電界効果トランジスタ(MOSFET)により構成されている。
インバータ回路5は、フルブリッジ型に接続されたスイッチング素子Q2,Q3,Q4,Q5を有し、各スイッチング素子Q2,Q3,Q4,Q5は、例えば金属酸化膜ゲート電界効果トランジスタ(MOSFET)により構成されている。
【0014】
調光制御回路9は、ダイオードブリッジにより構成した全波整流回路DBと、ホトカプラPC1と、トランジスタにより構成したスイッチング素子Q6と、抵抗R12,R13,R14,R15と、増幅器IC1と、可変抵抗器VR1と、コンデンサC3と、トランジスタにより構成したスイッチング素子Q7と、抵抗R16,R17とを有している。
ランプ電圧検出回路10は、増幅器IC2と、比較器IC3と、トランジスタにより構成したスイッチング素子Q8と、抵抗R18,R19と、コンデンサC4と、抵抗R20,R21,R22と有している。
【0015】
調光判別回路11は、比較器IC4と、ダイオードD2と、コンデンサC2と、抵抗R8,R9,R10,R11とを有している。
上記実施の形態によれば、降圧チョッパー回路3は、従来と同様にスイッチング素子Q1がオンすると、直流電源13−スイッチング素子Q1−インダクタL1−コンデンサC1−抵抗R1を介して電流が流れる。スイッチング素子Q1がオフすると、インダクタL1の逆起電力によりコンデンサC1−抵抗R1−ダイオードD1を介して電流が流れてコンデンサC1が充電され、直流電源1の直流電圧400Vを所望の無負荷二次電圧又は点灯時のランプ電圧に降圧する。
【0016】
インバータ回路5では、スイッチング素子Q2とスイッチング素子Q5、スイッチング素子Q3とスイッチング素子Q4が一対の組となり、それぞれ交互に低周波でオンオフする。スイッチング素子Q2、スイッチング素子Q5がオンすると、コンデンサC1−スイッチング素子Q2−放電灯7−スイッチング素子Q5−コンデンサC1の経路で電流が流れ、スイッチング素子Q3、スイッチング素子Q4がオンすると、コンデンサC1−スイッチング素子Q4−放電灯7−スイッチング素子Q3−コンデンサC1の経路で電流が流れ、放電灯7は低周波の矩形波で安定に点灯する。
【0017】
調光制御回路9では、調光信号は1kHzのデューティー信号で全波整流回路DBにより整流され、ホトカプラPC1で信号を受けている。ホトカプラPC1のトランジスタが調光信号のデューティーに応じてオンオフする。
ホトカプラPC1のトランジスタがオンすると、スイッチング素子Q5はオフとなり、制御電源Vccの電圧を抵抗R14、R15と可変抵抗器VR1とで分圧した電圧がコンデンサC3に充電される。
ホトカプラPC1のトランジスタがオフすると、スイッチング素子Q6はオンとなり、コンデンサC3に充電されていた電荷はコンデンサC3−抵抗R15−スイッチング素子Q6の経路で放電される。調光信号のデューティーが広くなればなるほどコンデンサC3の電圧は高くなる。
【0018】
増幅器IC1とスイッチング素子Q7と抵抗R17で構成された回路は、電圧を電流に変換するもので、増幅器IC1の+端子の電圧を基準電圧とし定電流源(吸込形)として動作する。シンク電流は抵抗R17で決定され、コンデンサC3の電圧値に応じて変化する。
この電圧−電流変換回路は、降圧チョッパー回路3のスイッチング素子Q1のデューティーを設定する抵抗R6、R7に接続されている。シンク電流が多くなると降圧チョッパー回路4のスイッチング素子Q1のオンデューティーが狭くなり、発振周波数が高くなる。
【0019】
よって、放電灯7に供給される電力を抑えることができ、放電灯7の調光点灯が可能となり、調光信号のデューティーが広くなればなるほど調光は深くなる。
ランプ電圧検出回路10は、調光時に発生するランプ電圧の段差電圧(図12(2)を参照)を検出するもので、ランプ電圧を抵抗R3と抵抗R4で分圧した電圧が制御電源Vccを抵抗R21と抵抗R22で分圧した基準電圧より高くなれば、比較器IC3の出力がH(高電圧)となる。
その出力電圧は抵抗R20とコンデンサC4との時定数でコンデンサC4に充電される。調光時に放電灯7が立ち消えを起こしそうになると、図12(2)に示すランプ電圧の段差電圧の発生する時間が長くなる。この発生時間に応じてコンデンサC4の電圧は上昇する。
【0020】
増幅器IC2とスイッチング素子Q8と抵抗R19で構成された回路は、前述の増幅器IC1とスイッチング素子Q7と抵抗R17で構成された回路と同様に、電圧を電流に変換するもので、シンク電流形として動作し、増幅器IC1の+端子に接続されている。
そのため、ランプ電圧の段差電圧の発生時間が長くなると、コンデンサC4の電圧が上昇し、増幅器IC1の+端子の電圧を低下させることになる。
増幅器IC1の+端子の電圧が低下すると、降圧チョッパー回路4のスイッチング素子Q1のデューティーを設定している抵抗R6、R7からのシンク電流は少なくなり、降圧チョッパー回路4のスイッチング素子Q1のオンデューティーが広くなり、発振周波数が低くなる。
【0021】
このことから、ランプ電圧の段差電圧のレベルに応じて放電灯7に供給される電力を増加させたり減少させたりすることができる。
従って、降圧チョッパー回路4の出力電圧を検出して該出力電圧が大になったときに放電灯7が立ち消えしないようにランプ電力を増加させる手段が、ランプ電圧検出回路10と調光制御回路9とで構成され、点灯時のランプ電圧を検出して、調光制御回路9に信号を送って調光時のランプ電力を増加させる。即ち、調光時に発生する段差電圧(12図(2))を検出して、この電圧に応じてランプ電流を上昇させ、これにより、調光させた場合の放電灯7の立ち消えや放電灯7のちらつきを防止するようになっている。
【0022】
調光判別回路11は、調光信号のデューティーを検出するもので、調光信号のデューティーに応じてオンオフするスイッチング素子Q6のコレクタの電圧を抵抗R11とコンデンサC2とで積分した電圧が、制御電源Vccを抵抗R8と抵抗R9で分圧した基準電圧より高くなれば、比較器IC4の出力はL(低電圧)となる。抵抗R10はヒステリシスを持たせるための抵抗である。
比較器IC4の出力は、ダイオードD2を介して無負荷二次電圧設定用の抵抗R2と抵抗R5の中点に接続されている。無負荷二次電圧はランプ電圧を抵抗R2と抵抗R5とで分圧した電圧値で設定できる。
【0023】
従って、調光状態か否かを判別し調光時に無負荷二次電圧の設定値を上昇させる手段が、調光判別回路11と無負荷二次電圧設定用の抵抗R5とで構成され、調光信号を判別して調光時に無負荷二次電圧の設定値を上昇させる。即ち、ランプ始動時の無負荷二次電圧は、通常の300V程度に設定して、放電灯7を点灯させ、調光の信号が入った時点で、無負荷二次電圧の設定値を直流電源13の電圧(400V)に設定し、これにより、調光させた場合の放電灯7の立ち消えや放電灯7のちらつきを防止するようになっている。
【0024】
制御回路8の内部に基準電圧と比較器が設けてあり、降圧チョッパー回路4のスイッチング素子Q1の発振または停止を制御できる。抵抗R2と抵抗R5とで分圧した電圧を低くすれば、降圧チョッパー回路4の出力電圧は高くなる。
調光信号がある任意のデューティーに達すると、比較器IC4の出力がL(低電圧)となり、ダイオードD2を介して抵抗R5の電圧を略0Vにしている。
このことから、ある調光信号が入った時点で無負荷二次電圧の設定値を直流電源13の直流電圧(400V)に近い電圧に設定することができる。
【0025】
図3〜図8は、本発明の放電灯点灯装置において、二次電圧を400Vに設定した場合の降圧チョッパー回路4の出力電圧、ランプ電流及びランプ電圧の波形を示している。全点灯時の出力電力に対して、図3は80%の調光状態の波形を示し、図4は60%の調光状態の波形を示し、図5は40%の調光状態の波形を示し、図6は40%の調光状態にしてから所定期間(例えば1秒)経過したときの波形を示し、図7は40%の調光状態にしてから所定期間(例えば2秒)経過したときの波形を示し、図8は40%の調光状態にしてから所定期間(例えば3秒)経過したときの波形を示している。
【0026】
図3の場合、波形に特に異常がない。図4の場合、非対称のランプ電圧が発生している。図5の場合、ランプ電圧にスポット(段差電圧)が発生しているのが分かる。図6の場合、ランプ電圧に段差電圧の発生時間が、0.8ms程度になっている。図7の場合、極性反転から段差電圧の発生時間が1.7msになっている。図8の場合、ランプ電圧が高くなったときに放電灯7側に供給される電力が大になって、放電灯7が立ち消えすることなく点灯が維持されるようになっている。このように、本発明の放電灯点灯装置では、調光させた場合の放電灯7の立ち消えや放電灯7のちらつきを防止することができる。
【0027】
なお、調光時だけでなくランプ点灯直後に無負荷二次電圧の設定値を上げてもよい。
なお、放電灯7として、HIDランプ(高圧放電灯)を使用する場合には、放電灯7に高圧パルスを印加するための始動器を、インバータ回路5と放電灯7との間に設けるようにすればよい。ここで、HIDランプとは、high intensity discharge lampの略で、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプの総称である。高輝度放電ランプとも呼ばれる。HIDランプは、小型で高出力・高効率・長寿命が特徴である。
【0028】
なお、前記実施の形態では、直流電源13を、交流電源1と整流回路2と昇圧チョッパー回路3とで構成しているが、直流電源13はこのような構成のものに限定されず、例えば、直流電源13を、交流電源1と整流回路2と構成して、昇圧チョッパー回路3を省略するようにしてもよい。また、直流電源13をバッテリその他の電源により構成してもよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、調光させた場合の放電灯7の立ち消えやちらつきを防止することができる。しかも、高耐圧のスイッチング素子を使用する必要がなくなって、装置全体が安上がりになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】同回路図である。
【図3】同動作説明用の波形図である。
【図4】同動作説明用の波形図である。
【図5】同動作説明用の波形図である。
【図6】同動作説明用の波形図である。
【図7】同動作説明用の波形図である。
【図8】同動作説明用の波形図である。
【図9】従来例を示すブロック図である。
【図10】同回路図である。
【図11】放電灯の電極状態を示す説明図である。
【図12】動作説明用の放電灯のランプ電圧の波形図である。
【図13】従来の動作説明用の波形図である。
【図14】従来の動作説明用の波形図である。
【図15】従来の動作説明用の波形図である。
【図16】従来の動作説明用の波形図である。
【図17】従来の動作説明用の波形図である。
【図18】従来の動作説明用の波形図である。
【符号の説明】
4 降圧チョッパー回路
5 インバータ回路
7 放電灯
8 制御回路
9 調光制御回路
10 ランプ電圧検出回路
11 調光判別回路
13 直流電源
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電灯を低周波で調光可能に点灯させるようにした放電灯点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
放電灯点灯装置には、図9及び図10に示すように、交流電源1を整流する整流回路2と、整流回路2の出力電圧を昇圧する昇圧チョッパー回路3と、ランプ出力を供給する降圧チョッパー回路4と、放電灯7を安定点灯させるフルブリッジインバータ回路5と、降圧チョッパー回路4及びインバータ回路5を制御する制御回路8とを備え、交流電源1と整流回路2と昇圧チョッパー回路3とで直流電源13を構成し、直流電源13の出力電圧を所望の電圧に降圧し、降圧チョッパー回路3の出力電圧をインバータ回路5を介して放電灯7に供給して、放電灯7を低周波で調光可能に点灯させるようにしたものがある(例えば、特許文献1)。
【0003】
この種の放電灯点灯装置では、放電灯7を調光させた場合、ランプ電流が急減する。その結果、放電灯7の電極温度が低下する。転流後の放電の開始には熱電子放出だけでは電子が不足する。放電を維持するために電極の降下電圧が高くなり、図11(1)に示すようなアーク放電状態であったものが、図11(2)に示すように、電極が摩耗してスポットが形成された電極状態になり、図12(1)に示すように正常なランプ電圧であったものが、図12(2)に示すようにランプ電圧に段差電圧が発生する。電極温度が更に低下すると、図11(2)に示すスポットが電極を移動する。よって、放電灯7にちらつきが発生する。
【0004】
又、図12(2)に示す段差電圧が、出力電力を供給している直流電源13の電圧を超えると、放電灯7の立ち消えが起こる。
図13〜図18は、従来の放電灯点灯装置において、二次電圧を280Vに設定した場合(従来設定値)の降圧チョッパー回路4の出力電圧、ランプ電流及びランプ電圧の波形を示している。全点灯時の出力電力に対して、図13は80%の調光状態の波形を示し、図14は60%の調光状態の波形を示し、図15は40%の調光状態の波形を示し、図16は40%の調光状態にしてから所定期間(例えば1秒)経過したときの波形を示し、図17は40%の調光状態にしてから所定期間(例えば2秒)経過したときの波形を示し、図18は40%の調光状態にしてから所定期間(例えば3秒)経過したときの波形を示している。
【0005】
図13の場合、波形に特に異常がない。図14の場合、非対称のランプ電圧が発生している。図15の場合、ランプ電圧にスポット(段差電圧)が発生し不安定状態に入っているのが分かる。図16の場合、ランプ電圧にスポットが連続して発生し、極性反転から段差電圧の発生時間が、0.4ms程度になっている。図17の場合、極性反転から段差電圧の発生時間が1.2msになっている。図18の場合、放電灯7が立ち消えを起こしている。
図13〜図18に示すように、放電灯7を調光点灯した場合、放電灯7の点灯時間が長くなれば、電極が劣化し、更に放電灯7のちらつきや立ち消えが起こりやすくなった。よって、従来では、無負荷二次電圧をランプ始動時から高い値に設定し、放電灯7の立ち消えを回避するといった方法が一般的であった。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−119985号公報
【特許文献2】
特開2001−284086号公報
【特許文献3】
特開2001−345198号公報
【特許文献4】
特開2001−284093号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、従来の放電灯点灯装置の場合、図10に示すように、降圧チョッパー回路4は、直流電源13の電圧を降圧するもので、所望の電圧に達すれば、降圧チョッパー回路4のスイッチング素子Q1の発振を停止させ、所望の電圧より低くなれば、発振を復帰させるという動作を繰り返す。
放電灯7の点灯時、スイッチング素子Q1がオンすると、直流電源13−インダクタL1−コンデンサC1−抵抗R1を介して電流が流れる。スイッチング素子Q1がオフすると、インダクタL1の逆起電力により、コンデンサC1−抵抗R1−ダイオードD1を介して電流が流れ、コンデンサC1が充電される。このコンデンサC1の両端電圧が放電灯7のランプ電圧を降圧し、放電灯7に電力を供給する。インバータ回路7では、スイッチング素子Q2,Q5、スイッチング素子Q3,Q4が一対の組となり、それぞれ交互にオンオフし、安定した低周波の矩形波で放電灯7を点灯させる。
【0008】
無負荷時の降圧チョッパー回路4やインバータ回路5の動作は、上述の場合と同様であるが、放電灯7を絶縁破壊させる電圧が必要である。これが無負荷二次電圧であり、通常300V程度に設定する。放電灯7の立ち消えを回避しようとすれば、無負荷二次電圧をランプ始動から高い電圧に設定することとなるが、スイッチング素子Q2,Q3,Q4,Q5に過電圧がかかるため、高耐圧スイッチング素子を使用せざるを得なくなり、大形化になる。そのためコストが高くなってしまう。
【0009】
本発明は上記問題点に鑑み、調光させた場合の放電灯の立ち消えやちらつきを防止することができ、しかも高耐圧のスイッチング素子を使用する必要がなくなって、装置全体が安上がりになるようにしたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、直流電源13の出力電圧を所望の電圧に降圧する降圧チョッパー回路4を備え、降圧チョッパー回路4の出力電圧をインバータ回路5を介して放電灯7に供給して、放電灯7を低周波で調光可能に点灯させるようにした放電灯点灯装置において、
降圧チョッパー回路4の出力電圧を検出して該出力電圧が大になったときに放電灯7が立ち消えしないようにランプ電力を増加させる手段が、具備されている点にある。
【0011】
また、本発明の他の技術的手段は、直流電源13の出力電圧を所望の電圧に降圧する降圧チョッパー回路4を備え、降圧チョッパー回路4の出力電圧をインバータ回路5を介して放電灯7に供給して、放電灯7を低周波で調光可能に点灯させるようにした放電灯点灯装置において、
調光状態か否かを判別し調光時に無負荷二次電圧の設定値を上昇させる手段が、具備されている点にある。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に従って説明する。
図1は本発明の一実施の形態を示すブロック図を示し、図2はその具体的な回路構成を示している。図1及び図2において、放電灯点灯装置は、従来の場合と同様に、交流電源1を整流する整流回路2と、整流回路2の出力電圧を昇圧する昇圧チョッパー回路3と、ランプ出力を供給する降圧チョッパー回路4と、放電灯7を安定点灯させるフルブリッジインバータ回路5と、降圧チョッパー回路4及びインバータ回路5を制御する制御回路8とを備える他に、調光制御回路9と、ランプ電圧検出回路10と、調光判別回路11とを備え、交流電源1と整流回路2と昇圧チョッパー回路3とで直流電源13が構成され、直流電源13の出力電圧を所望の電圧に降圧し、降圧チョッパー回路4の出力電圧をインバータ回路5を介して放電灯7に供給して、放電灯7を低周波で調光可能に点灯させるように構成されている。
【0013】
前記降圧チョッパー回路4は、スイッチング素子Q1と、インダクタL1と、ダイオードD1と、抵抗R1と、コンデンサC1とを有し、スイッチング素子Q1は、例えば金属酸化膜ゲート電界効果トランジスタ(MOSFET)により構成されている。
インバータ回路5は、フルブリッジ型に接続されたスイッチング素子Q2,Q3,Q4,Q5を有し、各スイッチング素子Q2,Q3,Q4,Q5は、例えば金属酸化膜ゲート電界効果トランジスタ(MOSFET)により構成されている。
【0014】
調光制御回路9は、ダイオードブリッジにより構成した全波整流回路DBと、ホトカプラPC1と、トランジスタにより構成したスイッチング素子Q6と、抵抗R12,R13,R14,R15と、増幅器IC1と、可変抵抗器VR1と、コンデンサC3と、トランジスタにより構成したスイッチング素子Q7と、抵抗R16,R17とを有している。
ランプ電圧検出回路10は、増幅器IC2と、比較器IC3と、トランジスタにより構成したスイッチング素子Q8と、抵抗R18,R19と、コンデンサC4と、抵抗R20,R21,R22と有している。
【0015】
調光判別回路11は、比較器IC4と、ダイオードD2と、コンデンサC2と、抵抗R8,R9,R10,R11とを有している。
上記実施の形態によれば、降圧チョッパー回路3は、従来と同様にスイッチング素子Q1がオンすると、直流電源13−スイッチング素子Q1−インダクタL1−コンデンサC1−抵抗R1を介して電流が流れる。スイッチング素子Q1がオフすると、インダクタL1の逆起電力によりコンデンサC1−抵抗R1−ダイオードD1を介して電流が流れてコンデンサC1が充電され、直流電源1の直流電圧400Vを所望の無負荷二次電圧又は点灯時のランプ電圧に降圧する。
【0016】
インバータ回路5では、スイッチング素子Q2とスイッチング素子Q5、スイッチング素子Q3とスイッチング素子Q4が一対の組となり、それぞれ交互に低周波でオンオフする。スイッチング素子Q2、スイッチング素子Q5がオンすると、コンデンサC1−スイッチング素子Q2−放電灯7−スイッチング素子Q5−コンデンサC1の経路で電流が流れ、スイッチング素子Q3、スイッチング素子Q4がオンすると、コンデンサC1−スイッチング素子Q4−放電灯7−スイッチング素子Q3−コンデンサC1の経路で電流が流れ、放電灯7は低周波の矩形波で安定に点灯する。
【0017】
調光制御回路9では、調光信号は1kHzのデューティー信号で全波整流回路DBにより整流され、ホトカプラPC1で信号を受けている。ホトカプラPC1のトランジスタが調光信号のデューティーに応じてオンオフする。
ホトカプラPC1のトランジスタがオンすると、スイッチング素子Q5はオフとなり、制御電源Vccの電圧を抵抗R14、R15と可変抵抗器VR1とで分圧した電圧がコンデンサC3に充電される。
ホトカプラPC1のトランジスタがオフすると、スイッチング素子Q6はオンとなり、コンデンサC3に充電されていた電荷はコンデンサC3−抵抗R15−スイッチング素子Q6の経路で放電される。調光信号のデューティーが広くなればなるほどコンデンサC3の電圧は高くなる。
【0018】
増幅器IC1とスイッチング素子Q7と抵抗R17で構成された回路は、電圧を電流に変換するもので、増幅器IC1の+端子の電圧を基準電圧とし定電流源(吸込形)として動作する。シンク電流は抵抗R17で決定され、コンデンサC3の電圧値に応じて変化する。
この電圧−電流変換回路は、降圧チョッパー回路3のスイッチング素子Q1のデューティーを設定する抵抗R6、R7に接続されている。シンク電流が多くなると降圧チョッパー回路4のスイッチング素子Q1のオンデューティーが狭くなり、発振周波数が高くなる。
【0019】
よって、放電灯7に供給される電力を抑えることができ、放電灯7の調光点灯が可能となり、調光信号のデューティーが広くなればなるほど調光は深くなる。
ランプ電圧検出回路10は、調光時に発生するランプ電圧の段差電圧(図12(2)を参照)を検出するもので、ランプ電圧を抵抗R3と抵抗R4で分圧した電圧が制御電源Vccを抵抗R21と抵抗R22で分圧した基準電圧より高くなれば、比較器IC3の出力がH(高電圧)となる。
その出力電圧は抵抗R20とコンデンサC4との時定数でコンデンサC4に充電される。調光時に放電灯7が立ち消えを起こしそうになると、図12(2)に示すランプ電圧の段差電圧の発生する時間が長くなる。この発生時間に応じてコンデンサC4の電圧は上昇する。
【0020】
増幅器IC2とスイッチング素子Q8と抵抗R19で構成された回路は、前述の増幅器IC1とスイッチング素子Q7と抵抗R17で構成された回路と同様に、電圧を電流に変換するもので、シンク電流形として動作し、増幅器IC1の+端子に接続されている。
そのため、ランプ電圧の段差電圧の発生時間が長くなると、コンデンサC4の電圧が上昇し、増幅器IC1の+端子の電圧を低下させることになる。
増幅器IC1の+端子の電圧が低下すると、降圧チョッパー回路4のスイッチング素子Q1のデューティーを設定している抵抗R6、R7からのシンク電流は少なくなり、降圧チョッパー回路4のスイッチング素子Q1のオンデューティーが広くなり、発振周波数が低くなる。
【0021】
このことから、ランプ電圧の段差電圧のレベルに応じて放電灯7に供給される電力を増加させたり減少させたりすることができる。
従って、降圧チョッパー回路4の出力電圧を検出して該出力電圧が大になったときに放電灯7が立ち消えしないようにランプ電力を増加させる手段が、ランプ電圧検出回路10と調光制御回路9とで構成され、点灯時のランプ電圧を検出して、調光制御回路9に信号を送って調光時のランプ電力を増加させる。即ち、調光時に発生する段差電圧(12図(2))を検出して、この電圧に応じてランプ電流を上昇させ、これにより、調光させた場合の放電灯7の立ち消えや放電灯7のちらつきを防止するようになっている。
【0022】
調光判別回路11は、調光信号のデューティーを検出するもので、調光信号のデューティーに応じてオンオフするスイッチング素子Q6のコレクタの電圧を抵抗R11とコンデンサC2とで積分した電圧が、制御電源Vccを抵抗R8と抵抗R9で分圧した基準電圧より高くなれば、比較器IC4の出力はL(低電圧)となる。抵抗R10はヒステリシスを持たせるための抵抗である。
比較器IC4の出力は、ダイオードD2を介して無負荷二次電圧設定用の抵抗R2と抵抗R5の中点に接続されている。無負荷二次電圧はランプ電圧を抵抗R2と抵抗R5とで分圧した電圧値で設定できる。
【0023】
従って、調光状態か否かを判別し調光時に無負荷二次電圧の設定値を上昇させる手段が、調光判別回路11と無負荷二次電圧設定用の抵抗R5とで構成され、調光信号を判別して調光時に無負荷二次電圧の設定値を上昇させる。即ち、ランプ始動時の無負荷二次電圧は、通常の300V程度に設定して、放電灯7を点灯させ、調光の信号が入った時点で、無負荷二次電圧の設定値を直流電源13の電圧(400V)に設定し、これにより、調光させた場合の放電灯7の立ち消えや放電灯7のちらつきを防止するようになっている。
【0024】
制御回路8の内部に基準電圧と比較器が設けてあり、降圧チョッパー回路4のスイッチング素子Q1の発振または停止を制御できる。抵抗R2と抵抗R5とで分圧した電圧を低くすれば、降圧チョッパー回路4の出力電圧は高くなる。
調光信号がある任意のデューティーに達すると、比較器IC4の出力がL(低電圧)となり、ダイオードD2を介して抵抗R5の電圧を略0Vにしている。
このことから、ある調光信号が入った時点で無負荷二次電圧の設定値を直流電源13の直流電圧(400V)に近い電圧に設定することができる。
【0025】
図3〜図8は、本発明の放電灯点灯装置において、二次電圧を400Vに設定した場合の降圧チョッパー回路4の出力電圧、ランプ電流及びランプ電圧の波形を示している。全点灯時の出力電力に対して、図3は80%の調光状態の波形を示し、図4は60%の調光状態の波形を示し、図5は40%の調光状態の波形を示し、図6は40%の調光状態にしてから所定期間(例えば1秒)経過したときの波形を示し、図7は40%の調光状態にしてから所定期間(例えば2秒)経過したときの波形を示し、図8は40%の調光状態にしてから所定期間(例えば3秒)経過したときの波形を示している。
【0026】
図3の場合、波形に特に異常がない。図4の場合、非対称のランプ電圧が発生している。図5の場合、ランプ電圧にスポット(段差電圧)が発生しているのが分かる。図6の場合、ランプ電圧に段差電圧の発生時間が、0.8ms程度になっている。図7の場合、極性反転から段差電圧の発生時間が1.7msになっている。図8の場合、ランプ電圧が高くなったときに放電灯7側に供給される電力が大になって、放電灯7が立ち消えすることなく点灯が維持されるようになっている。このように、本発明の放電灯点灯装置では、調光させた場合の放電灯7の立ち消えや放電灯7のちらつきを防止することができる。
【0027】
なお、調光時だけでなくランプ点灯直後に無負荷二次電圧の設定値を上げてもよい。
なお、放電灯7として、HIDランプ(高圧放電灯)を使用する場合には、放電灯7に高圧パルスを印加するための始動器を、インバータ回路5と放電灯7との間に設けるようにすればよい。ここで、HIDランプとは、high intensity discharge lampの略で、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプの総称である。高輝度放電ランプとも呼ばれる。HIDランプは、小型で高出力・高効率・長寿命が特徴である。
【0028】
なお、前記実施の形態では、直流電源13を、交流電源1と整流回路2と昇圧チョッパー回路3とで構成しているが、直流電源13はこのような構成のものに限定されず、例えば、直流電源13を、交流電源1と整流回路2と構成して、昇圧チョッパー回路3を省略するようにしてもよい。また、直流電源13をバッテリその他の電源により構成してもよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、調光させた場合の放電灯7の立ち消えやちらつきを防止することができる。しかも、高耐圧のスイッチング素子を使用する必要がなくなって、装置全体が安上がりになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】同回路図である。
【図3】同動作説明用の波形図である。
【図4】同動作説明用の波形図である。
【図5】同動作説明用の波形図である。
【図6】同動作説明用の波形図である。
【図7】同動作説明用の波形図である。
【図8】同動作説明用の波形図である。
【図9】従来例を示すブロック図である。
【図10】同回路図である。
【図11】放電灯の電極状態を示す説明図である。
【図12】動作説明用の放電灯のランプ電圧の波形図である。
【図13】従来の動作説明用の波形図である。
【図14】従来の動作説明用の波形図である。
【図15】従来の動作説明用の波形図である。
【図16】従来の動作説明用の波形図である。
【図17】従来の動作説明用の波形図である。
【図18】従来の動作説明用の波形図である。
【符号の説明】
4 降圧チョッパー回路
5 インバータ回路
7 放電灯
8 制御回路
9 調光制御回路
10 ランプ電圧検出回路
11 調光判別回路
13 直流電源
Claims (2)
- 直流電源(13)の出力電圧を所望の電圧に降圧する降圧チョッパー回路(4)を備え、降圧チョッパー回路(4)の出力電圧をインバータ回路(5)を介して放電灯(7)に供給して、放電灯(7)を低周波で調光可能に点灯させるようにした放電灯点灯装置において、
降圧チョッパー回路(4)の出力電圧を検出して該出力電圧が大になったときに放電灯(7)が立ち消えしないようにランプ電力を増加させる手段が、具備されていることを特徴とする放電灯点灯装置。 - 直流電源(13)の出力電圧を所望の電圧に降圧する降圧チョッパー回路(4)を備え、降圧チョッパー回路(4)の出力電圧をインバータ回路(5)を介して放電灯(7)に供給して、放電灯(7)を低周波で調光可能に点灯させるようにした放電灯点灯装置において、
調光状態か否かを判別し調光時に無負荷二次電圧の設定値を上昇させる手段が、具備されていることを特徴とする放電灯点灯装置。
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